JP2021085313A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル収納部を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置を提供する。【解決手段】ノズル収納部に除菌作用を有する光である除菌光を照射する照光部を備え、人体検知センサが検知状態で着座検知センサが非検知状態の時に照光部に除菌光を照射させ、除菌光を照射した状態で着座検知センサが検知状態になった時又はノズル蓋が開いた時に照光部からの除菌光の照射を停止させることを特徴とする衛生洗浄装置である。【選択図】図13

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
特許文献1には、局部洗浄ノズルに付着した汚れを除去するために、人体非検知時に局部洗浄ノズルに対して、除菌作用を有する紫外光(UV光)を照射する技術が開示されている。
特開2013−83141号公報
局部洗浄ノズルの周辺には、局部洗浄ノズルが収納されるノズル収納部や、ノズル収納部の前端の開口に尿などがノズル収納部に侵入することを抑制するためのノズル蓋が設けられることがある。この場合、局部洗浄ノズルに紫外光などの除菌光を照射する際に、ノズル収納部などにも除菌光を照射することで、ノズル収納部などを除菌することができる。
除菌光を用いてノズル収納部内を安全に除菌するためには、除菌光は人体非検知時に照射することが好ましい。しかしながら、人体非検知時に除菌光を照射する構成では、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置を利用した場合に、人体非検知の時間が短くなり、ノズル収納部内に除菌光を照射する十分な時間を確保できなくなってしまう可能性がある。例えば、不特定多数の使用者が利用する公共施設に設置された衛生洗浄装置など、使用頻度の高い現場に設置された衛生洗浄装置においては、除菌光の十分な照射時間を確保できない可能性がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ノズル収納部を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する吐水口を有する局部洗浄ノズルと、前記局部洗浄ノズルを進出及び後退させる駆動装置と、前記局部洗浄ノズルを後退させた状態において、前記局部洗浄ノズルの全体を収納可能なノズル収納部を有するケーシングと、前記ケーシングに開閉自在に軸支された便座と、前記ノズル収納部の前端に設けられた開口に対して開閉可能に設けられたノズル蓋であって、前記局部洗浄ノズルが進出した状態では前記開口を開く開状態であり、前記局部洗浄ノズルの全体が前記ノズル収納部に収納された状態では前記開口を閉じる閉状態である前記ノズル蓋と、前記ノズル収納部に除菌作用を有する光である除菌光を照射する照光部と、前記便座から離れた位置にいる使用者を検知する人体検知センサと、前記便座への着座を検知する着座検知センサと、前記人体検知センサ及び前記着座検知センサの検知情報に基づいて、前記照光部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記人体検知センサが検知状態で前記着座検知センサが非検知状態の時に前記照光部に前記除菌光を照射させ、前記除菌光を照射した状態で前記着座検知センサが検知状態になった時又は前記ノズル蓋が開いた時に前記照光部からの前記除菌光の照射を停止させることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、人体検知センサが検知状態で着座検知センサが非検知状態の時に照光部に除菌光を照射させる。これにより、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置を利用し、人体非検知の時間が短くなってしまったとしても、人体非検知時にのみ除菌光を照射する場合と比べて、除菌光をより長い時間照射することができる。また、除菌光を照射した状態で着座検知センサが検知状態になった時又はノズル蓋が開いた時に照光部からの除菌光の照射を停止させる。これにより、除菌光が照射されている状態のノズル収納部内に使用者の身体が接近してしまうことを抑制し、使用者の安全性を高めることができる。従って、ノズル収納部を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の態様によれば、ノズル収納部を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置が提供される。
実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の内部構造を表す平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル収納部を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す正面断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す正面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺を表す正面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺の変形例を表す正面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の除菌光の波長分布の例を表すグラフである。 実施形態に係る衛生洗浄装置の照光部の変形例を表す平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の動作の一例を表すフローチャートである。 使用前モードの動作の一例を表すフローチャートである。 使用後モードの動作の一例を表すフローチャートである。 不使用時モードの動作の一例を表すフローチャートである。 実施形態に係る衛生洗浄装置の変形例を表すブロック図である。 使用前モードの動作の変形例を表すフローチャートである。 使用前モードの動作の変形例を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置は、腰掛大便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設置された衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。また、例えばケーシング400には、使用者の便座200への着座を検知する着座検知センサ404が設けられている。着座検知センサ404には、例えば、接点のオン・オフによって着座を検知する機械式のスイッチや、静電容量の変化によって着座を検知する静電センサなどが用いられる。但し、着座検知センサ404は、これらに限ることなく、使用者の便座200への着座を検知可能な任意のセンサでよい。
着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500(図2参照)を操作すると、局部洗浄ノズル(以下説明の便宜上、単に「ノズル」と称する)473を便器800のボウル801内に進出させたり、ボウル801内から後退させたりすることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。
ノズル473は、人体局部に向けて水(洗浄水)を吐出し、人体局部の洗浄を行う。ノズル473の先端部には、ビデ洗浄吐水口474a及びおしり洗浄吐水口474bが設けられている。ノズル473は、その先端に設けられたビデ洗浄吐水口474aから水を噴射して、便座200に座った女性の女性局部を洗浄することができる。あるいは、ノズル473は、その先端に設けられたおしり洗浄吐水口474bから水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」を洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
「おしり」を洗浄するモードのなかには、例えば、「おしり洗浄」と、「おしり洗浄」よりもソフトな水流で優しく洗浄する「やわらか洗浄」と、が含まれる。ノズル473は、例えば、「ビデ洗浄」と、「おしり洗浄」と、「やわらか洗浄」と、を実行することができる。
なお、図1に表したノズル473では、ビデ洗浄吐水口474aがおしり洗浄吐水口474bよりもノズル473の先端側に設けられているが、ビデ洗浄吐水口474a及びおしり洗浄吐水口474bの設置位置は、これだけに限定されるわけではない。ビデ洗浄吐水口474aは、おしり洗浄吐水口474bよりもノズル473の後端側に設けられていてもよい。また、図1に表したノズル473では、2つの吐水口が設けられているが、3つ以上の吐水口が設けられていてもよい。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。
図2では、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
図2に表したように、衛生洗浄装置100は、導水部20を有する。導水部20は、水道や貯水タンクなどの給水源10からノズル473に至る管路20aを有する。導水部20は、管路20aにより、給水源10から供給された水をノズル473に導く。管路20aは、例えば、以下に説明する電磁弁431、熱交換器ユニット440、流路切替部472などの各部と、これらの各部を接続する複数の配管と、によって形成される。
導水部20の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。換言すれば、電磁弁431は、管路20aを開閉する。電磁弁431を開状態にすることにより、給水源10から供給された水が、管路20aに流れる。
電磁弁431の下流には、調圧弁432が設けられている。調圧弁432は、給水圧が高い場合に、管路20a内の圧力を所定の圧力範囲に調整する。調圧弁432の下流には、逆止弁433が設けられている。逆止弁433は、管路20a内の圧力が低下した場合などに、逆止弁433よりも上流側への水の逆流を抑制する。
逆止弁433の下流には、熱交換器ユニット440(加熱部)が設けられている。熱交換器ユニット440は、ヒータを有し、給水源10から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温する。すなわち、熱交換器ユニット440は、温水を生成する。
熱交換器ユニット440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器である。瞬間加熱式の熱交換器は、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器と比較すると、短い時間で水を規定の温度まで昇温させることができる。なお、熱交換器ユニット440は、瞬間加熱式の熱交換器には限定されず、貯湯加熱式の熱交換器であってもよい。また、加熱部は、熱交換器に限ることなく、例えば、マイクロ波加熱を利用するものなど、他の加熱方式を用いたものでもよい。
熱交換器ユニット440は、制御部405と接続されている。制御部405は、例えば、使用者による操作部500の操作に応じて熱交換器ユニット440を制御することにより、操作部500で設定された温度に水を昇温する。
熱交換器ユニット440の下流には、流量センサ442が設けられている。流量センサ442は、熱交換器ユニット440から吐出された水の流量を検知する。すなわち、流量センサ442は、管路20a内を流れる水の流量を検知する。流量センサ442は、制御部405に接続されている。流量センサ442は、流量の検知結果を制御部405に入力する。
流量センサ442の下流には、電解槽ユニット450が設けられている。電解槽ユニット450は、内部を流れる水道水を電気分解することにより、水道水から次亜塩素酸を含む液(機能水)を生成する。電解槽ユニット450は、制御部405に接続されている。電解槽ユニット450は、制御部405による制御に基づいて、機能水の生成を行う。
電解槽ユニット450において生成される機能水は、例えば、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。
電解槽ユニット450の下流には、バキュームブレーカ(VB)452が設けられている。バキュームブレーカ452は、例えば、水を流すための流路と、流路内に空気を取り込むための吸気口と、吸気口を開閉する弁機構と、を有する。弁機構は、例えば、流路に水が流れている時に吸気口を塞ぎ、水の流れの停止とともに吸気口を開放して流路内に空気を取り込む。すなわち、バキュームブレーカ452は、導水部20に水の流れが無い時に、管路20a内に空気を取り込む。弁機構には、例えば、フロート弁が用いられる。
バキュームブレーカ452は、上記のように管路20a内に空気を取り込むことにより、例えば、管路20aのバキュームブレーカ452よりも下流の部分の水抜きを促進させる。バキュームブレーカ452は、例えば、ノズル473の水抜きを促進する。このように、バキュームブレーカ452は、ノズル473内の水を抜いてノズル473内に空気を取り込むことにより、例えば、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを抑制する。
バキュームブレーカ452の下流には、圧力変調部454が設けられている。圧力変調部454は、導水部20の管路20a内の水の流れに脈動または加速を与え、ノズル473のビデ洗浄吐水口474a及びおしり洗浄吐水口474bやノズル洗浄部478の吐水部から吐水される水に脈動を与える。すなわち、圧力変調部454は、管路20a内を流れる水の流動状態を変動させる。圧力変調部454は、制御部405に接続されている。圧力変調部454は、制御部405による制御に基づいて、水の流動状態を変動させる。圧力変調部454は、管路20a内の水の圧力を変動させる。
圧力変調部454の下流には、流量調整部471が設けられている。流量調整部471は、水勢(流量)の調整を行う。流量調整部471の下流には、流路切替部472が設けられている。流路切替部472は、ノズル473やノズル洗浄部478への給水の開閉や切替を行う。流量調整部471及び流路切替部472は、1つのユニットとして設けてもよい。流量調整部471及び流路切替部472は、制御部405に接続されている。流量調整部471及び流路切替部472の動作は、制御部405によって制御される。
流路切替部472の下流には、ノズル473、ノズル洗浄部478、及び噴霧ノズル479が設けられている。ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり、ボウル801内から後退したりする。つまり、ノズルモータ476は、制御部405からの指令に基づいてノズル473を進出及び後退させる駆動装置である。
ノズル洗浄部478は、例えば、吐水部から機能水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する。噴霧ノズル479は、洗浄水や機能水をミスト状にしてボウル801に噴霧する。この例では、人体を洗浄するためのノズル473とは別に噴霧ノズル479を設けている。これに限ることなく、ミスト状の液体をボウル801に噴霧するための吐水口をノズル473に設けてもよい。
また、流路切替部472の下流には、おしり洗浄流路21と、やわらか洗浄流路22と、ビデ洗浄流路23と、が設けられている。おしり洗浄流路21及びやわらか洗浄流路22は、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をおしり洗浄吐水口474bへ導く。ビデ洗浄流路23は、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をビデ洗浄吐水口474aへ導く。
また、流路切替部472の下流には、表面洗浄流路24と、噴霧用流路25と、が設けられている。表面洗浄流路24は、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をノズル洗浄部478の吐水部へ導く。噴霧用流路25は、導水部20を介して給水源10から供給される水や電解槽ユニット450において生成された機能水を噴霧ノズル479に導く。
制御部405は、流路切替部472を制御することにより、おしり洗浄流路21、やわらか洗浄流路22、ビデ洗浄流路23、表面洗浄流路24と、及び噴霧用流路25の各流路の開閉を切り替える。このように、流路切替部472は、ビデ洗浄吐水口474a、おしり洗浄吐水口474b、ノズル洗浄部478、及び噴霧ノズル479などの複数の吐水口のそれぞれについて、管路20aに連通させた状態と、管路20aに連通させない状態と、を切り替える。
制御部405は、電源回路401から電力を供給され、人体検知センサ403や、着座検知センサ404や、流量センサ442や、操作部500などからの信号に基づいて、電磁弁431や、熱交換器ユニット440や、電解槽ユニット450や、圧力変調部454や、流量調整部471や、流路切替部472や、ノズルモータ476などの動作を制御する。
また、制御部405は、例えば、人体検知センサ403及び着座検知センサ404の検知情報に基づいて、照光部700を制御する。照光部700は、ノズル473の周辺(後述のノズル収納部など)に除菌作用を有する光である除菌光を照射する。照光部700については、後述する。
人体検知センサ403は、図1に表したように、ケーシング400の上面に形成された凹設部409に埋め込まれるように設けられ、便座200から離れた位置にいる使用者(人体)を検知する。換言すれば、人体検知センサ403は、衛生洗浄装置100の近傍にいる使用者を検知する。また、便蓋300の後部には透過窓310が設けられている。そのため、便蓋300が閉じた状態において、人体検知センサ403は、透過窓310を介して使用者の存在を検知することができる。人体検知センサ403には、例えば、赤外線を用いた測距センサ、焦電センサ、マイクロ波センサなどが用いられる。但し、人体検知センサ403は、これらに限ることなく、便座200から離れた位置にいる使用者を検知可能な任意のセンサでよい。
衛生洗浄装置100は、開閉機構420と、便座位置検知センサ422と、をさらに備える。開閉機構420は、便蓋300を開閉駆動する。開閉機構420は、例えば、モータなどによって構成される。開閉機構420は、制御部405と接続され、制御部405の制御に基づいて作動することにより、便蓋300を閉じ位置と開き位置とに移動させる。制御部405は、例えば、人体検知センサ403による使用者の検知に応答して、便蓋300を自動的に開く。
便座位置検知センサ422は、便座200の開動作を検知する。便座位置検知センサ422は、制御部405と接続され、便座200の開動作の検知結果を制御部405に入力する。便座位置検知センサ422は、例えば、便座200の閉じ位置から開き位置への移動の開始を便座200の開動作として検知する。換言すれば、便座位置検知センサ422は、便座200が閉じ位置から離れたことを便座200の開動作として検知する。便座位置検知センサ422は、例えば、便座200の開き位置への移動を便座200の開動作として検知してもよい。便座位置検知センサ422が検知する便座200の開動作は、閉じ位置から離れた任意の位置への便座200の移動でよい。換言すれば、便座位置検知センサ422は、便座200が閉じ位置に無いことを検知可能に構成されていればよい。なお、便座200の閉じ位置は、換言すれば、便座200を下げた状態であり、便座200の開き位置は、換言すれば、便座200を上げた状態である。
便座位置検知センサ422には、例えば、機械式のスイッチ、磁気センサ、あるいは光学センサなどが用いられる。但し、便座位置検知センサ422は、これらに限ることなく、便座200の開動作を検知可能な任意のセンサでよい。
衛生洗浄装置100は、例えば、便座200を開閉駆動する開閉機構や便蓋300の開動作を検知する検知センサなどをさらに備えてもよい。なお、開閉機構420及び便座位置検知センサ422は、必要に応じて設けられ、省略可能である。衛生洗浄装置100は、必ずしも便座200や便蓋300の自動開閉機能を有していなくてもよい。衛生洗浄装置100は、必ずしも便座200や便蓋300の開動作の検知機能を有していなくてもよい。
また、ケーシング400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。この際、ケーシング400の側面には、脱臭ユニットからの排気口407及び室内暖房ユニットからの排出口408が適宜設けられる。ただし、本発明においては、衛生洗浄機能部やその他の付加機能部は必ずしも設けなくてもよい。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す断面図である。
図4は、実施形態に係る衛生洗浄装置の内部構造を表す平面図である。
図5は、実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル収納部を表す斜視図である。
図6は、実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す正面断面図である。 図7は、実施形態に係る衛生洗浄装置の局部洗浄ノズル周辺を表す正面図である。
なお、図4では、衛生洗浄装置100のノズル473以外の構成が省略されている。
図3(a)及び図4に表したように、ケーシング400は、ノズル473を後退させた状態において、ノズル473の全体を収納可能なノズル収納部480を有する。ノズル収納部480は、ノズル473を収納するための部材であり、ノズル473の全体が収納された状態でノズル473に隣接する。この例では、図5に表したように、ノズル収納部480として、ノズル支持部482及びノズル洗浄部478が設けられている。
ノズル支持部482は、ノズル473の下方においてノズル473を支持する。ノズル支持部482は、後方から前方に向かう方向において、下方に傾斜している。ノズル473は、ノズル支持部482に対して摺動しながら、進出及び後退する。ノズル収納部480には、例えば、ノズル473を収納する筒状の部材が設けられてもよい。
ノズル洗浄部478は、ノズル支持部482の前端に取り付けられている。図3(a)及び図3(b)に表したように、ノズル洗浄部478は、洗浄水を吐水する吐水穴が形成された部材(吐水部)478aと、その支持体478bと、を含む。図3(a)、図3(b)、及び図7に表したように、ノズル収納部480の前端には、開口481が設けられている。開口481は、ケーシング400の前端の下部に設けられている。ノズル洗浄部478は、開口481の後方に位置する。ノズル洗浄部478は、例えば、ノズル473が進退する際に、吐水部478aから機能水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する(セルフクリーニング)。
ノズル473の前方には、ノズル蓋600が設けられている。ノズル蓋600は、ノズル収納部480の前端に設けられた開口481に対して開閉可能に設けられる。ノズル蓋600は、図3(b)に表すように、ノズル473が進出した状態では開口481を開く開状態であり、図3(a)に表すように、ノズル473の全体がノズル収納部480に収納された状態では開口481を閉じる閉状態である。例えば、ノズル蓋600が閉状態のとき、開口481の前方は、ノズル蓋600により塞がれている。
ノズル蓋600は、裏面600aと、表面600bと、を有する。裏面600aは、閉状態においてノズル473側に位置する面である。表面600bは、裏面600aと反対側に位置する面である。換言すれば、裏面600aは、閉状態において後方側に位置する面であり、表面600bは、閉状態において前方側に位置する面である。
ノズル473は、使用されていない状態では、図3(a)に表すように、ノズル収納部480に収納されている。ノズル473によって局部洗浄が行われる場合、ノズル収納部480に対してノズル473が前下方に摺動する。ノズル473が前下方に摺動すると、ノズル473がノズル洗浄部478に接触し、ノズル洗浄部478の吐水部478a及びノズル蓋600が上方に押し上げられる。例えば、ノズル473が所定の位置に到達するまでの間に、吐水部478aからの吐水によって、ノズル473が洗浄される。
図3(b)に表すように、ノズル473が所定の位置に到達すると、ビデ洗浄吐水口474aまたはおしり洗浄吐水口474bから使用者の局部に向けて水が吐出され、洗浄が行われる。局部洗浄が完了すると、ノズル473は、ノズル収納部480に向けて後上方に摺動する。例えば、ノズル473がノズル収納部480に収納されるまでの間に、吐水部478aからの吐水によって、ノズル473が洗浄される。ノズル473は、所定の位置まで後退し、図3(a)に表した状態のように、ノズル収納部480に収納される。
図3(a)、図3(b)、図4、及び図6に表したように、衛生洗浄装置100は、除菌作用を有する光である除菌光を照射する照光部700を備える。照光部700は、例えば、ケーシング400の内部に設けられる。図4及び図6に表したように、この例では、照光部700は、2つの発光部710を有している。2つの発光部710は、それぞれ、ノズル支持部482の下方の左右の側部に設けられており、2つの発光部710の間の上方に位置するノズル支持部482及びノズル473に向けて除菌光を照射する。また、2つの発光部710は、それぞれ、ノズル収納部480の前方側(開口481側)に設けられており、ノズル収納部480の前方側に除菌光を照射する。
照光部700は、例えば、発光素子720(発光体)を有する。発光素子720は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。発光素子720は、LEDに限ることなく、例えば、LD(Laser Diode)やOLED(Organic Light Emitting Diode)などでもよい。発光素子720は、例えば冷陰極管や熱陰極管であってもよい。発光素子720により放射される除菌光の波長は、例えば、250nm〜480nmである。発光素子720は、例えば、基板を介して制御部405に接続されており、制御部405の制御に基づいて、点灯及び消灯する。制御部405は、発光素子720の点灯及び消灯を制御することで、照光部700の作動を制御する。また、制御部405は、例えば、発光素子720に印加する電圧を調整することで、発光素子720の放射強度を制御してもよい。発光素子720は、例えば、発光部710に設けられる。
照光部700は、ノズル収納部480に対して、除菌光を照射する。これにより、ノズル収納部480は、除菌光によって除菌される。また、この例では、照光部700は、ノズル蓋600の裏面600a及びノズル蓋600の表面600bにも除菌光を照射する。これにより、ノズル蓋600の裏面600a及びノズル蓋600の表面600bも、除菌光によって除菌される。
照光部700は、例えば、除菌光の照射により、ノズル収納部480などに付着した菌の少なくとも一部を死滅又は不活性化させる。これにより、照光部700は、ノズル収納部480などに付着した生きた菌を減らす。このように、照光部700は、除菌光の照射により、ノズル収納部480などを除菌する。
図8は、実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺を表す斜視図である。
図9は、実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺を表す正面図である。
なお、図9では、便蓋300は省略している。
図8及び図9に表したように、ノズル蓋600及び照光部700は、ノズル蓋600の閉状態において、除菌光の照射時に、開口481またはノズル蓋600からケーシング400の外側に可視光VLを放出可能である。この例では、ノズル収納部480に照射された除菌光を透過可能なノズル蓋600が設けられており、照光部700からノズル収納部480に照射された除菌光は、ノズル蓋600を透過して、ケーシング400の外側に放出される。なお、この例では、除菌光は、紫外光成分と可視光成分とを含む。
除菌光の照射は、例えば、ノズル473の全体がノズル収納部480に収納され、かつノズル蓋600が閉じた状態(すなわち、ノズル蓋600の閉状態)で行われる。したがって、通常、使用者はノズル収納部480を除菌光で除菌していることを認識しにくい。
これに対し、実施形態においては、開口481またはノズル蓋600からケーシング400の外側に可視光VLを放出可能とすることで、ノズル収納部480の開口481にノズル蓋600が設けられている状態においても、ノズル収納部480を除菌光で除菌していることを使用者に認識させることができる。これにより、ノズル473が清潔な場所に収納されていることを認識できるため、清潔意識の高い使用者においても、ノズル473を安心して使用することができる。
以下、ノズル蓋600の閉状態において、除菌光の照射時に、開口481またはノズル蓋600からケーシング400の外側に可視光VLを放出可能とする手段について、説明する。
図10は、実施形態に係る衛生洗浄装置のノズル蓋周辺の変形例を表す正面図である。 なお、図10では、便蓋300は省略している。
ノズル蓋600の閉状態において、除菌光の照射時に、開口481またはノズル蓋600からケーシング400の外側に可視光VLを放出する手段としては、可視光成分を含む除菌光自体を、開口481からケーシング400の外側に放出する(漏らす)ことが考えられる。より具体的には、例えば、図10に表したように、ノズル収納部480の開口481とノズル蓋600の間に隙間(クリアランス)を設けることで、ノズル収納部480に照射された除菌光を開口481とノズル蓋600との隙間からケーシング400の外側に放出することができる。
このように、実施形態においては、ノズル収納部480の開口481とノズル蓋600の間に隙間(クリアランス)を設けることで、ノズル収納部480に照射された除菌光を開口481とノズル蓋600との隙間からケーシング400の外側に放出してもよい。なお、この場合、例えば、ノズル蓋600は、除菌光を透過しないものであってもよい。
また、実施形態においては、上記のように、ノズル収納部480に照射された除菌光を透過可能なノズル蓋600を設けてもよい。除菌光を透過可能なノズル蓋600を設けることで、例えば、ノズル収納部480の開口481とノズル蓋600との間に大きなクリアランスを設けなくても、ノズル収納部480に照射された除菌光をノズル蓋600を透過させてケーシング400の外側に放出することができる。これにより、ノズル収納部480への尿などの侵入を抑制しつつ、ノズル収納部480を除菌光で除菌していることを使用者に認識させることができる。
また、除菌光が可視光成分を含まない場合には、例えば、可視光成分を含まない除菌光を可視光成分を含む光に波長変換して、ノズル蓋600からケーシング400の外側に放出してもよい。より具体的には、ノズル蓋600は、例えば、波長変換材料を含んでもよい。波長変換材料は、例えば、光が照射された際に、照射された光とは異なるピーク波長を有する光(例えば、照射された光よりも長波長側にピーク波長を有する光)を放出する材料である。波長変換材料は、例えば、蛍光材料である。波長変換材料は、例えば、2,5−チオフェンジイルビス(5−tert−ブチル−1,3−ベンゾキサゾール)などである。
ノズル蓋600が波長変換材料を含むことで、ノズル収納部480に照射された除菌光の波長をノズル蓋600によって変換することができる。このように、ノズル蓋600は、例えば、ノズル収納部480内に照射された除菌光を受け、除菌光よりも長い波長の可視光VLをケーシング400(ノズル蓋600)の外側に放出する波長変換材料を含む。これにより、例えば、ノズル蓋600からケーシング400の外側に放出される光を除菌光よりも長波長にすることができるため、より安全にノズル収納部480を除菌光で除菌していることを使用者に認識させることができる。
また、例えば、可視光成分の放射強度が小さい、あるいは、可視光成分を含まない除菌光をノズル収納部480に照射した場合においても、除菌光を波長変換材料によって可視光成分を含む光に変換してケーシング400の外側に放出することができる。これにより、除菌性能の高い紫外光成分によって除菌効果を更に高めることができるとともに、可視光成分を含むように変換された光をケーシング400の外側に放出することで、使用者への視認効果も満足することができる。
また、実施形態において、ノズル蓋600は、例えば、蓄光材料を含んでもよい。蓄光材料は、例えば、照射された光のエネルギーを吸収し、光として放出する材料である。蓄光材料は、例えば、アルミン酸ストロンチウムなどである。
除菌光は、除菌作用を有する光であるため、基本的には使用者に照射しないことが好ましい。ノズル蓋600が蓄光材料を含むことで、実際にはノズル収納部480に除菌光を照射していない場合においても、ノズル収納部480を除菌光で除菌しているように見せることが可能となる。これにより、より安全にノズル収納部480を除菌光で除菌していることを使用者に認識させることができる。
次に、照光部700から照射される除菌光について説明する。
実施形態において、照光部700は、例えば、紫外光成分と可視光成分とを含む除菌光を照射する。このように、除菌性能の高い紫外光成分と、紫外光成分に比べて除菌性能は低いものの視認可能な可視光成分と、の両方を含む照射光をノズル収納部480に照射することで、例えば、除菌光自体を開口481からケーシング400の外側に放出する(漏らす)場合に、除菌光による除菌効果と使用者への視認効果とを両立することができる。
可視光成分は使用者が視認できる程度の放射強度があれば十分であり、除菌効果を高めるためには紫外光成分の放射強度を大きくすることが望ましい。そこで、実施形態において、照光部700は、例えば、紫外光成分の放射強度が可視光成分の放射強度よりも大きい除菌光を照射する。これにより、使用者への視認効果を満足しつつ、除菌効果を更に高めることができる。
除菌光のピーク波長は、例えば、250nm以上480nm以下である。除菌光のピーク波長は、好ましくは、350nm以上480nm以下である。このように、除菌光のピーク波長を可視光域と紫外光域の境界である400nm付近(例えば、350nm以上480nm以下)に設定することで、1つの光源(発光素子720)から紫外光成分と可視光成分とを含む除菌光を照射することができる。これにより、照光部700に設ける光源の数をより少なくすることができ、衛生洗浄装置100を小型化することができる。
図11は、実施形態に係る衛生洗浄装置の除菌光の波長分布の例を表すグラフである。 図11に表したように、この例では、除菌光は、約360nm〜約420nmの波長の光を含み、ピーク波長は、約385nmである。このように、除菌光のピーク波長を、可視光域と紫外光域の境界付近に設定することで、例えば、紫外光成分であるUV−A成分(315nm以上400nm以下)と紫〜青の可視光成分(400nm以上480nm以下)とを含む除菌光を照射することができる。このような除菌光であれば、除菌効果と使用者への視認効果とを両立することができる。
なお、除菌光の光源は、1つに限定されない。例えば、除菌光として、1つの光源から紫外光成分を含み可視光成分を含まない光を照射するとともに、別の光源から可視光成分を含み紫外光成分を含まない光を照射してもよい。換言すれば、除菌光に含まれる紫外光成分と可視光成分とは、それぞれ、異なる光源から同時に照射されていてもよい。
また、除菌光は、紫外光成分と可視光成分とを含む光に限定されない。例えば、ノズル蓋600が波長変換材料を含む場合、除菌光は、紫外光成分を含み可視光成分を含まない光であってもよい。
図12は、実施形態に係る衛生洗浄装置の照光部の変形例を表す平面図である。
図12に表したように、発光素子720はノズル収納部480から離れた位置に設けられてもよい。この例では、ノズル収納部480から左右に離れた位置に2つの発光素子720が設けられており、2つの発光素子720は、それぞれ、光ファイバ730を介してノズル収納部480の左右の側部に設けられた2つの発光部710に接続されている。
実施形態においては、このように、発光素子720から光ファイバ730などで発光部710に除菌光を導光し、ノズル収納部480付近に設けられた発光部710からノズル収納部480に除菌光を照射してもよい。
次に、実施形態に係る衛生洗浄装置の動作の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図13は、実施形態に係る衛生洗浄装置の動作の一例を表すフローチャートである。
図13に表したように、衛生洗浄装置100の制御部405は、使用者の入室待ちの状態において、まず、人体検知センサ403の検知情報を基に、人体検知センサ403が人体を検知したか否かを判定する(図13のステップS101)。
制御部405は、人体検知センサ403が非検知状態から検知状態に切り替わったと判定すると、人体検知センサ403が非検知状態から検知状態に切り替わった際に照光部700に除菌光を照射させる使用前モードを実行する(図13のステップS102)。
制御部405は、使用前モードの動作を実行した後、着座検知センサ404の検知情報を基に、使用者が便座200から離座したか否かを判定する(図13のステップS103)。換言すれば、制御部405は、着座検知センサ404が検知状態から非検知状態に切り替わったか否かを判定する。
制御部405は、離座を検知すると、着座検知センサ404が検知状態から非検知状態に切り替わった際に照光部700に除菌光を照射させる使用後モードを実行する(図13のステップS104)。制御部405は、使用後モードを実行した後、ステップS101の処理に戻る。
このように、制御部405は、使用前モードと使用後モードとを実行する。このように、使用前後の両方で除菌光を照射することにより、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置100を利用し、人体非検知の時間が短くなってしまったとしても、除菌光をより長い時間照射することができる。
制御部405は、ステップS101において人体検知センサ403が非検知状態であると判定した場合、続けて、人体検知センサ403が検知状態から非検知状態に切り替わったタイミングから所定時間が経過したか否かを判定する(図13のステップS105)。換言すれば、制御部405は、人体非検知の状態が所定時間継続されているか否かを判定する。
制御部405は、所定時間が経過したと判定すると、人体検知センサ403が非検知状態の時に照光部700に除菌光を照射させる不使用時モードを実行する(図13のステップS106)。これにより、使用頻度が少なく、使用前モード及び使用後モードによる除菌光の照射時間が短い場合であっても、不使用時モードを実行することで、ノズル収納部480内に除菌光を照射する時間をより長く確保することができる。制御部405は、不使用時モードを実行した後、ステップS101の処理に戻る。
図14は、使用前モードの動作の一例を表すフローチャートである。
図14に表したように、制御部405は、使用前モードの動作を開始すると、照光部700を作動させ、照光部700に除菌光を照射させる(図14のステップS201)。換言すれば、制御部405は、人体検知センサ403が非検知状態から検知状態に切り替わった際に、照光部700を作動させ、照光部700に除菌光を照射させる。
これにより、ノズル収納部480内を除菌光で除菌することができるとともに、ケーシング400の外側に可視光VLが放出され、使用者にノズル収納部480内を除菌光で除菌している所を見せることができる。
また、制御部405は、人体検知センサ403が非検知状態から検知状態に切り替わった際に、照光部700を作動させるとともに、開閉機構420を作動させることにより、便蓋300を閉じ位置から開き位置に移動させる。すなわち、制御部405は、人体の検知に応じて便蓋300を自動的に開く。
制御部405は、可視光VLの放出及び便蓋300の開放を行った後、除菌光の照射開始(可視光VLの放出)から所定時間が経過したか否かを判定する(図14のステップS202)。
制御部405は、所定時間が経過していないと判定した場合、続けて、便座位置検知センサ422が便座200の開動作を検知したか否かを判定する(図14のステップS203)。
制御部405は、便座200の開動作を検知していないと判定した場合、続けて、着座検知センサ404が便座200への着座を検知したか否かを判定する(図14のステップS204)。
制御部405は、便座200への着座を検知したと判定した場合、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止する(図14のステップS205)。これにより、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の臀部が接近し過ぎてしまうことを抑制することができる。
また、制御部405は、便座200への着座を検知する前に、所定時間が経過したと判定した場合にも、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止する。この場合にも、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近し過ぎてしまうことを抑制することができる。
さらに、制御部405は、便座200への着座を検知する前に、便座位置検知センサ422が便座200の開動作を検知したと判定した場合にも、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止する。この場合にも、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近し過ぎてしまうことを抑制することができる。
制御部405は、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止することにより、使用前モードの動作を終了する。
このように、制御部405は、人体検知センサ403が検知状態で着座検知センサ404が非検知状態の時に照光部700に除菌光を照射させる。これにより、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置100を利用し、人体非検知の時間が短くなってしまったとしても、人体非検知時にのみ除菌光を照射する場合と比べて、除菌光をより長い時間照射することができる。また、除菌光を照射した状態で着座検知センサ404が検知状態になった時に照光部700からの除菌光の照射を停止させる。これにより、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近してしまうことを抑制し、使用者の安全性を高めることができる。従って、ノズル収納部480を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置100を提供することができる。
図15は、使用後モードの動作の一例を表すフローチャートである。
図15に表したように、制御部405は、使用後モードの動作を開始すると、便座位置検知センサ422が便座200の開動作を検知したか否かを判定する(図15のステップS301)。換言すれば、制御部405は、離座の検知に続いて、便座位置検知センサ422が便座200の開動作を検知したか否かを判定する。
制御部405は、便座200の開動作を検知していないと判定した場合、照光部700を作動させ、照光部700に除菌光を照射させる(図15のステップS302)。これにより、制御部405は、衛生洗浄装置100の使用後において、ノズル収納部480の除菌を行う。また、離座の検知後に照光部700に除菌光を照射させ、ケーシング400の外側に可視光VLを放出することにより、衛生洗浄装置100の使用を終えた使用者に対しても、ノズル収納部480内を除菌光で除菌している所を見せることができる。これにより、例えば、使用者により安心感を与えることができる。
制御部405は、除菌光の照射を開始した後、人体検知センサ403が次の人体を検知したか否かを判定する(図15のステップS303)。すなわち、制御部405は、人体検知センサ403が検知状態から非検知状態に切り替わった後、再び検知状態に切り替わったか否かを判定する。
制御部405は、次の人体を検知したと判定した場合には、使用前モードの動作に移行する(図15のステップS304)。
一方、制御部405は、次の人体を検知していないと判定した場合には、続けて、除菌光の照射開始から所定時間が経過したか否かを判定する(図15のステップS305)。
制御部405は、所定時間が経過するまで、ステップS303〜S305の処理を繰り返す。制御部405は、所定時間が経過したと判定した場合、照光部700の作動を停止させ、照光部700による除菌光の照射を停止させる(図15のステップS306)。これにより、制御部405は、ノズル収納部480の除菌を所定時間行う。制御部405は、除菌光の照射を停止することにより、使用後モードの動作を終了する。
また、制御部405は、ステップS301において便座200の開動作を検知したと判定した場合には、ノズル収納部480の除菌を行うことなく使用後モードの動作を終了する。これにより、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近し過ぎてしまうことを抑制することができる。
図16は、不使用時モードの動作の一例を表すフローチャートである。
図16に表したように、制御部405は、不使用時モードの動作を開始すると、照光部700を作動させ、照光部700に除菌光を照射させる(図16のステップS401)。換言すれば、制御部405は、人体非検知の状態が所定時間継続された際に、照光部700を作動させ、照光部700に除菌光を照射させる。これにより、制御部405は、衛生洗浄装置100の不使用時において、ノズル収納部480の除菌を行う。
制御部405は、除菌光の照射を開始した後、人体検知センサ403が次の人体を検知したか否かを判定する(図16のステップS402)。すなわち、制御部405は、人体検知センサ403が検知状態から非検知状態に切り替わった後、再び検知状態に切り替わったか否かを判定する。
制御部405は、次の人体を検知したと判定した場合には、使用前モードの動作に移行する(図16のステップS403)。
一方、制御部405は、次の人体を検知していないと判定した場合には、続けて、除菌光の照射開始から所定時間が経過したか否かを判定する(図16のステップS404)。
制御部405は、所定時間が経過するまで、ステップS402〜S404の処理を繰り返す。制御部405は、所定時間が経過したと判定した場合、照光部700の作動を停止させ、照光部700による除菌光の照射を停止させる(図16のステップS405)。これにより、制御部405は、ノズル収納部480の除菌を所定時間行う。制御部405は、除菌光の照射を停止することにより、不使用時モードの動作を終了する。
制御部405は、不使用時モードにおける照光部700の作動時間を、使用前モードにおける照光部700の作動時間及び使用後モードにおける照光部700の作動時間よりも長くする。各モードにおける照光部700の作動時間とは、より具体的には、ステップS202、ステップS305、ステップS404のそれぞれの所定時間である。
各モードにおける照光部700の作動時間は、着座検知や人体検知などの条件により、変化する可能性がある。各モードにおける照光部700の作動時間は、より詳しくは、各モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間(例えばステップS202、ステップS305、ステップS404の所定時間)である。不使用時モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間は、使用前モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間及び使用後モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間よりも長い。
使用前モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間は、例えば、1秒以上5秒以下である。これにより、ノズル収納部480内を除菌光で除菌している所を使用者に見せつつ、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近し過ぎてしまうことを抑制することができる。
使用後モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間は、例えば、数分程度である。不使用時モードの1回の動作における照光部700の最長の作動時間は、例えば、10分以上である。これにより、ノズル収納部480内を除菌光で適切に除菌することができる。
各モードの照光部700の作動時間は、上記に限定されるものではない。使用前モードの照光部700の作動時間は、ノズル収納部480内を除菌光で除菌している所を使用者に見せることができ、除菌光が照射されている状態のノズル収納部480内に使用者の身体が接近し過ぎてしまうことを抑制可能な任意の時間でよい。使用後モードの照光部700の作動時間及び不使用時モードの照光部700の作動時間は、ノズル収納部480の除菌に必要な任意の時間でよい。
このように、制御部405は、不使用時モードを有する。これにより、使用頻度が少なく、使用前モード及び使用後モードによる除菌光の照射時間が短い場合であっても、不使用時モードを実行することで、ノズル収納部480内に除菌光を照射する時間をより長く確保することができる。
図17は、実施形態に係る衛生洗浄装置の変形例を表すブロック図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図17に表したように、衛生洗浄装置100aは、ノズル蓋検知センサ424をさらに備える。ノズル蓋検知センサ424は、ノズル蓋600が開いたことを検知する。ノズル蓋検知センサ424は、制御部405と接続されている。ノズル蓋検知センサ424は、ノズル蓋600が開いたか否かの検知情報を制御部405に入力する。
ノズル蓋検知センサ424は、例えば、ノズル蓋600が閉状態か否かを検知する。これにより、ノズル蓋600が閉状態に無い場合に、ノズル蓋600が開いたと検知することができる。ノズル蓋検知センサ424は、例えば、ノズル蓋600が開状態か否かを検知してもよい。この場合には、ノズル蓋600の開状態を検知した際に、ノズル蓋600が開いたと検知することができる。ノズル蓋検知センサ424には、例えば、機械式のスイッチ、磁気センサ、あるいは光学センサなどが用いられる。ノズル蓋検知センサ424の構成は、ノズル蓋600が開いたことを検知可能な任意の構成でよい。
図18は、使用前モードの動作の変形例を表すフローチャートである。
図18に表したように、この例において、制御部405は、便座200の開動作を検知していないと判定した場合、続けて、ノズル蓋600が開いたことをノズル蓋検知センサ424が検知したか否かを判定する(図18のステップS504)。なお、ステップS501〜S503の動作は、図14に関して説明したステップS201〜S203の動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
制御部405は、ノズル蓋600が開いたことを検知したと判定した場合、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止する(図18のステップS505)。これにより、ノズル蓋600が開き、開口481から漏れた除菌光が、使用者の身体に当たってしまうことを抑制することができる。
このように、衛生洗浄装置100aでは、制御部405が、除菌光を照射した状態でノズル蓋600が開いた時に照光部700からの除菌光の照射を停止させる。この場合にも、除菌光が使用者の身体に接近してしまうことを抑制し、使用者の安全性を高めることができる。従って、ノズル収納部480を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置100aを提供することができる。
このように、使用前モードにおいて除菌光の照射を停止するタイミングは、便座200への着座の検知時でもよいし、ノズル蓋600の開いたことの検知時でもよい。
便座200への着座の検知時に除菌光の照射を停止する場合には、除菌光が使用者の身体に接近してしまうことをより確実に抑制し、安全性をより高めることができる。
一方、ノズル蓋600は、使用者が便座200に着座し、操作部500を操作してノズル473を進出させることで開く。従って、ノズル蓋600の開いたことの検知時に除菌光の照射を停止する場合には、着座検知で照射を停止する場合よりも、除菌光の照射時間をより長くすることができる。
また、例えば、清掃の際などには、便座200に着座することなく、指などでノズル蓋600を開いてしまう可能性がある。ノズル蓋600が開いたことをノズル蓋検知センサ424で検知する場合には、指などでノズル蓋600が開かれてしまった場合にも除菌光の照射を停止することができ、こうしたノズル蓋600の意図しない開放に対する安全性も高めることができる。
図19は、使用前モードの動作の変形例を表すフローチャートである。
図19に表したように、この例において、制御部405は、便座200の開動作を検知していないと判定した場合、続けて、ノズル473を進出させたか否かを判定する(図19のステップS604)。より具体的には、制御部405は、操作部500の操作に基づいてノズルモータ476を作動させ、ノズル473を進出させたか否かを判定する。なお、ステップS601〜S603の動作は、図14に関して説明したステップS201〜S203の動作と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
制御部405は、ノズル473を進出させたと判定した場合、照光部700の作動を停止させ、除菌光の照射及び可視光VLの放出を停止する(図19のステップS605)。この例において、制御部405は、除菌光を照射した状態でノズル473を進出させた時に照光部700からの除菌光の照射を停止させる。
ノズル蓋600は、ノズル473を進出させた際に開く。従って、ノズル473を進出させた時に照光部700からの除菌光の照射を停止させることは、ノズル蓋600が開いた時に照光部700からの除菌光の照射を停止させることと実質的に同じである。従って、ノズル473を進出させた時に照光部700からの除菌光の照射を停止させた場合にも、上記と同様に、ノズル蓋600が開き、開口481から漏れた除菌光が、使用者の身体に当たってしまうことを抑制することができる。
制御部405は、換言すれば、ノズル473を進出させた時に、ノズル蓋600が開いたと判定する。このように、ノズル蓋600の開放は、ノズル蓋検知センサ424の検知情報に基づいて検知してもよいし、ノズル473の進出に基づいて検知してもよい。ノズル473の進出に基づいてノズル蓋600の開放を検知する場合には、ノズル蓋検知センサ424は省略可能である。ノズル蓋検知センサ424は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
以上、説明したように、本実施形態に係る衛生洗浄装置100、100aによれば、ノズル収納部480を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置100、100aを提供することができる。
以上説明した実施形態に基づく衛生洗浄装置として、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様は、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する吐水口を有する局部洗浄ノズルと、前記局部洗浄ノズルを進出及び後退させる駆動装置と、前記局部洗浄ノズルを後退させた状態において、前記局部洗浄ノズルの全体を収納可能なノズル収納部を有するケーシングと、前記ケーシングに開閉自在に軸支された便座と、前記ノズル収納部の前端に設けられた開口に対して開閉可能に設けられたノズル蓋であって、前記局部洗浄ノズルが進出した状態では前記開口を開く開状態であり、前記局部洗浄ノズルの全体が前記ノズル収納部に収納された状態では前記開口を閉じる閉状態である前記ノズル蓋と、前記ノズル収納部に除菌作用を有する光である除菌光を照射する照光部と、前記便座から離れた位置にいる使用者を検知する人体検知センサと、前記便座への着座を検知する着座検知センサと、前記人体検知センサ及び前記着座検知センサの検知情報に基づいて、前記照光部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記人体検知センサが検知状態で前記着座検知センサが非検知状態の時に前記照光部に前記除菌光を照射させ、前記除菌光を照射した状態で前記着座検知センサが検知状態になった時又は前記ノズル蓋が開いた時に前記照光部からの前記除菌光の照射を停止させることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、人体検知センサが検知状態で着座検知センサが非検知状態の時に照光部に除菌光を照射させる。これにより、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置を利用し、人体非検知の時間が短くなってしまったとしても、人体非検知時にのみ除菌光を照射する場合と比べて、除菌光をより長い時間照射することができる。また、除菌光を照射した状態で着座検知センサが検知状態になった時又はノズル蓋が開いた時に照光部からの除菌光の照射を停止させる。これにより、除菌光が照射されている状態のノズル収納部内に使用者の身体が接近してしまうことを抑制し、使用者の安全性を高めることができる。従って、ノズル収納部を除菌光で除菌する場合に、より長い照射時間を安全に確保できる衛生洗浄装置を提供することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記制御部は、前記人体検知センサが非検知状態から検知状態に切り替わった際に前記照光部に前記除菌光を照射させる使用前モードと、前記着座検知センサが検知状態から非検知状態に切り替わった際に前記照光部に前記除菌光を照射させる使用後モードと、を実行する衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、使用前後の両方で除菌光を照射することにより、複数人の使用者が連続的に衛生洗浄装置を利用し、人体非検知の時間が短くなってしまったとしても、除菌光をより長い時間照射することができる。
第3の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記人体検知センサが非検知状態の時に前記照光部に前記除菌光を照射させる不使用時モードを有し、前記不使用時モードにおける前記照光部の作動時間は、前記使用前モードにおける前記照光部の作動時間及び前記使用後モードにおける前記照光部の作動時間よりも長いことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、使用頻度が少なく、使用前モード及び使用後モードによる除菌光の照射時間が短い場合であっても、不使用時モードを実行することで、ノズル収納部内に除菌光を照射する時間をより長く確保することができる。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記ノズル蓋及び前記照光部は、前記閉状態において、前記除菌光の照射時に、前記開口または前記ノズル蓋から前記ケーシングの外側に可視光を放出可能であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、除菌光の照射時に、開口またはノズル蓋からケーシングの外側に可視光を放出することにより、別の報知手段などを設けることなく、ノズル収納部内を除菌光で除菌していることを使用者に認知させることができ、局部洗浄ノズルをより安心して使用者に使用させることができる。
第5の態様は、第4の態様において、前記ノズル蓋は、前記ノズル収納部内に照射された前記除菌光を受け、前記除菌光よりも長い波長の前記可視光を前記ケーシングの外側に放出する波長変換材料を含むことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、除菌光が使用者側に直接漏れることをノズル蓋によって抑制できるとともに、ノズル蓋に波長変換材料を含めることで、使用者側に漏れる光を除菌光よりも波長の長いより安全性の高い光とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100、100aなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 20 導水部、 21 おしり洗浄流路、 22 やわらか洗浄流路、 23 ビデ洗浄流路、 24 表面洗浄流路、 25 噴霧用流路、 100、100a 衛生洗浄装置、 200 便座、 300 便蓋、 310 透過窓、 400 ケーシング、 401 電源回路、 403 人体検知センサ、 404 着座検知センサ、 405 制御部、 407 排気口、 408 排出口、 409 凹設部、 420 開閉機構、 422 便座位置検知センサ、 424 ノズル蓋検知センサ、 431 電磁弁、 432 調圧弁、 433 逆止弁、 440 熱交換器ユニット、 442 流量センサ、 450 電解槽ユニット、 452 バキュームブレーカ、 454 圧力変調部、 471 流量調整部、 472 流路切替部、 473 ノズル、 474a ビデ洗浄吐水口、 474b おしり洗浄吐水口、 476 ノズルモータ、 478 ノズル洗浄部、 478a 吐水部、 478b 支持体、 479 噴霧ノズル、 480 ノズル収納部、 481 開口、 482 ノズル支持部、 500 操作部、 600 ノズル蓋、 600a 裏面、 600b 表面、 700 照光部、 710 発光部、 720 発光素子、 730 光ファイバ、 800 便器、 801 ボウル、 VL 可視光

Claims (5)

  1. 使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する吐水口を有する局部洗浄ノズルと、
    前記局部洗浄ノズルを進出及び後退させる駆動装置と、
    前記局部洗浄ノズルを後退させた状態において、前記局部洗浄ノズルの全体を収納可能なノズル収納部を有するケーシングと、
    前記ケーシングに開閉自在に軸支された便座と、
    前記ノズル収納部の前端に設けられた開口に対して開閉可能に設けられたノズル蓋であって、前記局部洗浄ノズルが進出した状態では前記開口を開く開状態であり、前記局部洗浄ノズルの全体が前記ノズル収納部に収納された状態では前記開口を閉じる閉状態である前記ノズル蓋と、
    前記ノズル収納部に除菌作用を有する光である除菌光を照射する照光部と、
    前記便座から離れた位置にいる使用者を検知する人体検知センサと、
    前記便座への着座を検知する着座検知センサと、
    前記人体検知センサ及び前記着座検知センサの検知情報に基づいて、前記照光部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記人体検知センサが検知状態で前記着座検知センサが非検知状態の時に前記照光部に前記除菌光を照射させ、前記除菌光を照射した状態で前記着座検知センサが検知状態になった時又は前記ノズル蓋が開いた時に前記照光部からの前記除菌光の照射を停止させることを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記制御部は、前記人体検知センサが非検知状態から検知状態に切り替わった際に前記照光部に前記除菌光を照射させる使用前モードと、前記着座検知センサが検知状態から非検知状態に切り替わった際に前記照光部に前記除菌光を照射させる使用後モードと、を実行する請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記制御部は、前記人体検知センサが非検知状態の時に前記照光部に前記除菌光を照射させる不使用時モードを有し、
    前記不使用時モードにおける前記照光部の作動時間は、前記使用前モードにおける前記照光部の作動時間及び前記使用後モードにおける前記照光部の作動時間よりも長いことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記ノズル蓋及び前記照光部は、前記閉状態において、前記除菌光の照射時に、前記開口または前記ノズル蓋から前記ケーシングの外側に可視光を放出可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記ノズル蓋は、前記ノズル収納部内に照射された前記除菌光を受け、前記除菌光よりも長い波長の前記可視光を前記ケーシングの外側に放出する波長変換材料を含むことを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
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