JP2021084415A - 液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置から脱着した際の液漏れを抑制できる液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】液体をノズル孔へと供給する液体流路と、液体流路における液体の温度を調整する温度調整流体が流動する調整流体流路と、調整流体流路に温度調整流体を供給するための調整流体供給路と、調整流体流路から温度調整流体を排出するための調整流体排出路と、調整流体供給路の調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体供給端部と、調整流体排出路の調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体排出端部と、を備え、調整流体供給路及び調整流体排出路は、変形可能な弾性部材を少なくとも一部に含み、調整流体供給端部と調整流体排出端部には、相互に接続可能な接続部材を備える、液体吐出ヘッドによる。【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置に関する。
従来から、液体を吐出する装置の一種として、液体インクを吐出して画像を形成する画像形成装置(インクジェットプリンタ)が知られている。インクジェットプリンタは、液体インクなどの流体を液滴として吐出する液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)を備えている。
インクジェットヘッドは、圧力発生手段の動作によって液滴を吐出するので、その吐出動作によって熱が生じ、この熱が吐出前の液体インクの温度を適温よりも高い温度へと変動させることがある。好適な吐出動作において液体インクの粘度は重要な条件となるが、液体インクの粘度は温度に依存するので、温度変動が生ずると好適な粘度から変化してしまう。したがって、インクジェットヘッドにおける吐出動作を制御するための駆動条件は、吐出動作による発熱によって変化するものとなる。したがって、最適な駆動条件の調整をするには、液体インクの温度変動を抑制することが重要となる。
従来のインクジェットヘッドにおいて、温度検知手段によって液体インクの温度(インク温度)を検知して駆動条件を調整するものがある。このインクジェットヘッドでは、液体インクの温度変化の度合いが大きいほど駆動手段の調整制御が複雑化することになる。調整制御の複雑化を避ける観点からも、インクジェットヘッドの駆動時(吐出動作)による発熱の影響で液体インクが受ける影響を小さくするための液体インクの温度変動の抑制は重要となる。
例えば、液体インクの温度変動を抑制可能な技術として、インクジェットヘッドの内部に温度調整用の液体を流動させて、液体インクの温度変動を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載されている従来技術では、吐出液である液体インクの供給経路を複数形成し(例えば、インク供給経路を複数形成し)、離接可能な接続部材を複数セット設けて、この接続部材の向きを相互の逆向きにして接続可能にする。この構成により、液体インクが充填されているインクジェットヘッドの着脱時の液漏れを防止している。
上記の従来技術を、温度調整用の液体の液漏れ防止にも適用する場合、インクジェットヘッドの内部に液体が充填されている状態で装置から脱着した時に、液体インク及び温度調整用の液体の双方の液漏れを防止することはできない。
仮に、従来技術における接続部材の内部に弁機能を搭載すれば、液体インク及び温度調整用の流体の液漏れを防ぐことはできる。しかし、その場合は弁機能によって液漏れを防止することになるので、従来技術のように複数セットの接続部材を相互に接続する接続部材を用いる必要がなくなる。したがって、従来技術のように接続部材を用いて脱着時の液漏れを防止する構成に弁機能は適用しても意味はない。また、弁機能を搭載した接続部材はコスト高になるので、これを用いることなく、搭載されている装置からインクジェットヘッドを脱着させたときに生ずる液漏れを防止できることが望ましい。
本発明は、装置から脱着した際の液漏れを抑制できる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、複数のノズル孔から液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、前記液体を前記ノズル孔へと供給する液体流路と、前記液体流路における前記液体の温度を調整する温度調整流体が流動する調整流体流路と、前記調整流体流路に前記温度調整流体を供給するための調整流体供給路と、前記調整流体流路から前記温度調整流体を排出するための調整流体排出路と、前記調整流体供給路の前記調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体供給端部と、前記調整流体排出路の前記調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体排出端部と、を備え、前記調整流体供給路及び前記調整流体排出路は、変形可能な弾性部材を少なくとも一部に含み、前記調整流体供給端部と前記調整流体排出端部には、相互に接続可能な接続部材を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、装置から脱着した際の液漏れを抑制できる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態の構成を示す概略図。 上記液体吐出ヘッドの第一実施形態に係る液体吐出機構部分を拡大した拡大縦断面図。 上記液体吐出ヘッドの第一実施形態に係るノズル孔部分を拡大した拡大縦断面図。 上記液体吐出ヘッドが備える接続部材の構成を示す構成図。 上記液体吐出ヘッドの第二実施形態に係る構成を示す縦断面図。 上記液体吐出ヘッドに適用可能な液体循環装置を例示するブロック説明図。 本発明に係る液体を吐出する装置の一実施形態であるインクジェットプリンタの構成を示す概略図。 上記インクジェットプリンタが備える液体吐出ユニットの配置構成を示す図。 変形例に係るインクジェットプリンタの要部平面説明図。 変形例に係るインクジェットプリンタの要部側面説明図。 変形例に係る液体吐出ユニットの要部平面説明図。 変形例に係る液体吐出ユニットの正面説明図。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド、液体を吐出する装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、液体吐出ヘッドの実施形態であるインクジェットヘッド100の内部構造を概略的に示す概略図である。インクジェットヘッド100は液体を吐出する装置に搭載される液体吐出ヘッドの例である。
[液体吐出ヘッドの第一実施形態]
図1に示すように、インクジェットヘッド100には、吐出口に吐出液である液体インクを供給するための液体流路を構成する共通液室10と、液体インクの温度変動を抑制するための温度調整流体を流動させるための流路である調整流体流路80と、を備える。
また、インクジェットヘッド100は、共通液室10へ液体インクを供給するための供給口を構成するインク供給ポート171と、共通液室10から液体インクを循環させるための循環口を構成するインク循環ポート172と、を備える。インク供給ポート171は、液体インクを貯留するインクタンク101に接続している。インク循環ポート172は、吐出口から吐出されなかった液体インクを循環させる循環路102に接続している。
インクタンク101は、インクジェットヘッド100を搭載する装置(液体を吐出する装置)が備えるメインタンクからインクタンク101へ液体インクを供給する供給経路を構成するインク供給口111を備える。インク供給口111には、液体インクの供給経路を構成する供給パイプ121が接続されている。供給パイプ121の端部には、第三接続部材123が取り付けられている。
循環路102は、液体インクを循環させる循環経路を構成するインク循環口112を備える。インク循環口112には、循環パイプ122が接続されている。循環パイプ122の端部には、第四接続部材124が取り付けられている。
第三接続部材123及び第四接続部材124は、後述する第一接続部材93及び第二接続部材94と相互に接続不能な部材である。すなわち、第三接続部材123と、第一接続部材93及び第二接続部材94は、相互に接続不能な構造を有している。また、第四接続部材124と、第一接続部材93及び第二接続部材94は、相互に接続不能な構造を有している。
また、インクジェットヘッド100は、調整流体流路80へ温度調整流体の供給するための供給口を構成する供給ポート81と、調整流体流路80から温度調整流体を排出するための排出口を構成する排出ポート82と、を備える。
供給ポート81には、温度調整流体供給源(温度調整流体タンク)と接続するための調整流体供給路を構成する第一調整チューブ91が接続されている。排出ポート82には、同じく調整流体タンクと接続するための調整流体排出路を構成する第二調整チューブ92が接続されている。
供給ポート81に接続される第一調整チューブ91の接続端の反対側の端部である調整流体供給端部には、第一接続部材93が取り付けられている。排出ポート82に接続される第二調整チューブ92の接続端の反対側の端部である調整流体排出端部には、第二接続部材94が取り付けられている。なお、第一接続部材93と第二接続部材94の詳細については後述するが、前述のとおり、第一接続部材93と第二接続部材94は、第三接続部材123と第四接続部材124には接続不能の接続部材である。
第一調整チューブ91と第二調整チューブ92は、変形可能な弾性部材である。インクジェットヘッド100を装置(液体を吐出する装置)に搭載したときは、第一調整チューブ91と第二調整チューブ92は、それぞれ温度調整流体の供給源及び循環経路に接続しているが、脱着時には、図1に例示するように自重によって垂下する。
液体インクを供給するための液体流路である共通液室10の近傍には、調整流体流路80が配置されている。調整流体流路80は、液体インクの温度変動を抑制するための温度調整流体を流動させるための流路である。温度調整流体の温度は、液体インクの温度変動を抑制する温度となるように調整されていて、調整流体流路80を循環する。
温度調整流体は、調整流体用ポンプを駆動させることで調整流体タンクから第一調整チューブ91と供給ポート81を介して調整流体流路80に流入する。そして、温度調整流体は調整流体流路80の内部を流動し、排出ポート82から第二調整チューブ92を介して調整流体タンクへと循環する。
したがって、調整流体流路80は、共通液室10を流動する液体インクの温度が、吐出動作の駆動制御を鑑みた場合の適温よりも上昇したとき、その熱が共通液室10の壁を伝って温度調整流体へと移動し、液体インクの温度変動を抑制できるように構成されている。
また、調整流体流路80は、共通液室10を流動する液体インクの温度が、吐出動作の駆動制御を鑑みた場合の適温よりも下降したとき、温度調整流体の熱が共通液室10へと移動し、液体インクの温度変動を抑制できるように構成されている。
なお、共通液室10と調整流体流路80の配置関係は、上記のように、液体インクの温度変動を抑制できるものであれば、特定の配置関係に限定されるものではない。たとえば、図1のように、共通液室10の長手寸法に沿って略並行となるように調整流体流路80を配置してもよい。また、液体インクの流動方向と温度調整流体の流動方向が平行、または平行に近い方向になるような配置関係であればよい。また、互いの流路の一部が熱交換可能な程度に接近している配置関係でもよい。
温度調整流体の温度の調整は、循環流路の途中での自然放熱によって行うようにしてもよい。また、調整流体タンク又は温度調整流体の流路の一部には、温度調整流体の温度を調整するための熱交換器を備えてもよい。すなわち、温度調整流体は調整流体流路80を含む循環路を循環することで、一定の温度に維持される流体であればよい。
調整流体流路80の機能について、より詳細に説明する。共通液室10を流動する液体インクは、後述する圧力発生手段(圧電アクチュエータ71と圧電素子72)を駆動させることで生ずる熱の影響により、温度が変動する。温度が変動した液体インクは、循環流路を介して共通液室10を含む液体流路を流動する。このときの液体インクの熱が共通液室10の壁面を伝わって、その近傍に設けられている調整流体流路80にも伝わる。調整流体流路80を流動する温度調整流体の温度は、液体インクの温度が好適な粘度を維持可能な温度になるように調整されて維持される。したがって、液体インクの温度が圧力発生手段の発熱によって温度が変動し、適正温度より上昇した場合、その熱が共通液室10から調整流体流路80へと放熱され、温度調整流体の温度を上昇させる。これによって、液体インクの温度が下降し、好適な温度へ調整される。以上のように、圧力発生手段の駆動によって温度が上昇する液体インクを冷ますように、温度調整流体が機能する。なお、液体インクにおいて、適正温度よりも低くなるような温度変動が起きれば、温度調整流体によって適正温度になるように温められる。
このように、調整流体流路80が設けられ、温度調整流体が内部を流動することにより、共通液室10における液体インクの温度を適正な温度へと調整することができ、液体インクの粘度を適正に維持することが可能となる。
温度調整流体は、液体でも気体でもよい。例えば、液体インクと同様の液体あって吐出用途ではない「非吐出液」や、冷却効果を備える「冷却液」、温度を保持する機能を備える「保温液」や「循環液」及び空気等でもよい。
次に、本実施形態に係るインクジェットヘッド100について図2及び図3を参照して説明する。図2はインクジェットヘッド100のノズル配列方向と直交する方向(圧力室長手方向)に沿う断面説明図、図3はノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態のインクジェットヘッド100は、ノズル板11と、個別流路部材である流路板20と、壁面部材としての振動板部材30とを積層接合している。そして、振動板部材30の振動領域(振動板)30を変位させる圧電アクチュエータ71と、ヘッドのフレーム部材を兼ねている共通流路部材40と、を備えている。また、インクジェットヘッド100は、前述したとおり、液体インクの温度を調整するための温度調整流体を循環させる調整流体流路80を内部に備える。図2及び図3において、調整流体流路80を図示していないが、図1の如く、共通液室10に隣接する位置に調整流体流路80は配置されている。
ノズル板11は、液体を吐出する複数のノズル14を有している。
流路板20は、複数のノズル14に通じる複数の圧力室16と、各圧力室16にそれぞれ通じる個別流路である個別供給流路17と、1又は複数(本実施形態では1つ)の個別供給流路17に通じる液導入部となる中間供給流路18を形成している。
振動板部材30は、流路板20の圧力室16の壁面を形成する変位可能な複数の振動板(振動領域)30を有する。ここでは、振動板部材30は2層構造(限定されない)とし、流路板20側から薄肉部を形成する第一層30Aと、厚肉部を形成する第二層30Bで構成されている。
そして、薄肉部である第一層30Aで圧力室16に対応する部分に変形可能な振動領域73を形成している。振動領域73内には、第二層30Bで圧電アクチュエータ71と接合する厚肉部である凸部73aを形成している。
そして、振動板部材30の圧力室16とは反対側に、振動板部材30の振動領域73を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ71を配置している。
この圧電アクチュエータ71は、ベース部材13上に接合した圧電部材にハーフカットダイシングによって溝加工をして、ノズル配列方向において、所要数の柱状の圧電素子72を所定の間隔で櫛歯状に形成している。そして、圧電素子72は、振動板部材30の振動板部材30に形成した厚肉部である凸部73aに接合している。
この圧電素子72は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極(端面電極)に接続され、外部電極にフレキシブル5部材75が接続されている。
共通流路部材40は複数の圧力室16に通じる共通液室10を形成している。共通液室10は、振動板部材30に設けた開口部19を介して液導入部となる中間供給流路18に連通し、中間供給流路18を介して個別供給流路17に通じている。
このインクジェットヘッド100においては、例えば圧電素子72に与える電圧を基準電位(中間電位)から下げることによって圧電素子72が収縮し、振動板部材30の振動領域73が引かれて圧力室16の容積が膨張することで、圧力室16内に液体が流入する。
その後、圧電素子72に印加する電圧を上げて圧電素子72を積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域73をノズル14に向かう方向に変形させて圧力室16の容積を収縮させることにより、圧力室16内の液体が加圧され、ノズル14から液体が吐出される。
[接続部材の実施形態]
ここで、本発明の実施形態に係る第一接続部材93と第二接続部材94の詳細について図4を用いて説明する。図4(a)は、インクジェットヘッド100を画像形成装置(液体を吐出する装置の一類型)に装着して稼働可能にした状態を例示している。図4(a)に例示するように、第一接続部材93は、温度調整流体の供給源との接続経路に接続されている。接続経路の端部には、第五接続部材95が取り付けられている。第五接続部材95は、第一接続部材93と接続可能な接続部材である。第二接続部材94は、温度調整流体の供給源への循環経路に接続されている。循環経路の端部には、第六接続部材96が取り付けられている。第六接続部材96は、第二接続部材94と接続可能な接続部材である。
第一調整チューブ91と第二調整チューブ92、及び、接続経路と循環経路には、それぞれ調整流体流路を閉塞可能なチューブピンチ99が取り付けられているが、図4(a)の状態においては、チューブピンチ99は調整流体流路を閉塞していない状態である。
図4(b)は、インクジェットヘッド100を画像形成装置から取り外すときの初期の手順を例示している。インクジェットヘッド100を取り外す際には、調整流体流路を取り外す必要がある。そこで、第一調整チューブ91と第二調整チューブ92とを、チューブピンチ99によって狭窄して、調整流体流路を閉塞し、その後、第一接続部材93と第五接続部材95との接続、及び、第二接続部材94と第六接続部材96との接続をそれぞれ解除する。
第一調整チューブ91と第二調整チューブ92は、弾性部材で構成されているので、接続状態を解除しただけでは、第一接続部材93と第二接続部材94の自重によって、図1にて例示したような態様、すなわち垂下した状態になる。この状態のまま放置すると、第一調整チューブ91と第二調整チューブ92が装置内部の他の部分に衝突したり、チューブピンチ99よりも先端部方向に残置している温度調整流体が漏れたりする。
そこで、本実施形態に係るインクジェットヘッド100では、第一調整チューブ91と第二調整チューブ92の弾性を利用して、図4(c)に示すように、第一調整チューブ91との端部に設けられている第一接続部材93と第二調整チューブ92の端部に設けられている第二接続部材94と、を相互に接続する。また、温度調整流体の接続経路と循環経路も弾性部材によって構成されていれば、第五接続部材95と第六接続部材96を相互に接続し、これらが装置内部の他の部分に衝突しない状態にすることもできる。
第一接続部材93と第二接続部材94は、相互の接続をするときに、回転操作を必要としない部材である。したがって、第一接続部材93と第二接続部材94の接続は容易に行うことができる。また、第一接続部材93と第二接続部材94の接続を解除するときの操作においても、回転操作を必要とせず、第一接続部材93と第二接続部材94は容易に接続を解除可能な構成からなる。なお、第一接続部材93と第二接続部材94の接続操作、解除操作では、少なくとも1回程度の回転は許容してもよい。
第一接続部材93と第二接続部材94は弁機能を有さない接続部材である。したがって、調整流体流路80に温度調整流体が残っている状態で第一接続部材93を温度調整流体の供給源への接続経路から接続を解除し、また、第二接続部材94を温度調整流体の供給源への循環経路との接続を解除するときは、チューブピンチ99を必要とする。しかし、接続を解除する前に調整流体流路80から温度調整流体を抜けば、チューブピンチ99を用いることなく、インクジェットヘッド100を取り外す際の液漏れを防止することができる。
第一接続部材93と第二接続部材94は一般的に、カップリング、ジョイント、カプラ―等で呼称される部材で構成される。
また、多少の量の温度調整流体が調整流体流路80に残っていても、第一接続部材93及び第二接続部材94の接続を解除する際に、液漏れしない程度の残量であれば、第一接続部材93と第二接続部材94を相互に接続することで、液漏れを防止することができる。
また、装置に搭載される前のインクジェットヘッド100は、温度調整流体を抜いた状態であることが望ましい。温度調整流体は、熱を移動させるものであるから、特に液体であれば防錆や防腐剤などを含むものとなる。この場合、温度調整流体には固形成分を含む必要はなく、調整流体流路80の内部で乾燥しても固形分が固着して詰まり状態にはならず、温度調整流体を抜いた状態での保管や移動が望ましい。
以上のように、本実施形態に係るインクジェットヘッド100によれば、温度調整流体の流路を構成する部材において、温度調整流体の供給側と排出側の接続部材を相互に接続可能な構成とする。これによって、装置からインクジェットヘッド100を取り外した際(脱着したとき)、接続部材同士を接続させることで、可撓性を有する部材の先端部分の自由度を制約し、液漏れなどを防止することができる。また、接続部材同士の接続により、供給側の流路と排出側の流路を、インクジェットヘッド100の外径部に沿った姿勢で保持することができ、装置内の構成との衝突を防止することもできる。
[液体吐出ヘッドの第二実施形態]
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドの第二実施形態について説明する。図5は本実施形態に係るインクジェットヘッド100aの内部構造を示す断面図である。インクジェットヘッド100aの説明において、すでに説明をしたインクジェットヘッド100と同様の構成については、共通する符号を付す。
図5に示すように、インクジェットヘッド100aは、吐出口に吐出液である液体インクを供給するための液体流路を構成する共通液室10と、液体インクの温度変動を抑制するための温度調整流体を流動させるための流路である調整流体流路80と、を備える。本実施形態に係るインクジェットヘッド100aは、循環型液体吐出ヘッドである。したがって、インクジェットヘッド100aは、ノズル孔であって吐出口を構成するノズル14から液体インクを液滴にして吐出する。インクタンク101から供給された液体インクがノズル14から吐出されなかった分はインクタンク101に戻るよう構成された供給流路を含むものである。
第一実施形態に係るインクジェットヘッド100が備える調整流体流路80(図1等を参照)は、循環型液体吐出ヘッドであるインクジェットヘッド100aにおいても適用可能である。循環型液体吐出ヘッドは、吐出液体が循環しているので、第一実施形態に係るインクジェットヘッド100のような非循環型の液体吐出ヘッドと比較して、ヘッド温度の上昇は抑えやすい。しかし、連続動作による温度上昇は、循環型でも同様に生ずるので、温度上昇が著しい場合は、調整流体流路80を採用することで、液体インクの温度調整をより確実に行うことができる。
また、インクジェットヘッド100aは、前述したとおり、液体インクの温度を調整するための温度調整流体を循環させる調整流体流路80を内部に備える。
インクジェットヘッド100aは、ノズル板11と、流路板20と、壁面部材としての振動板部材30と、を積層し相互に接合して構成される。振動板部材30の振動領域73を変位させる圧電アクチュエータ71と、インクジェットヘッド100aのフレーム部材を兼ねる共通流路部材40と、を備えている。振動領域73は、圧力室16の内部の圧力を変動させて、液体インクを吐出するためのエネルギーを発生させる圧力発生手段を構成する。
流路板20は、吐出口を構成する複数のノズル14に連通する複数の圧力室16と、複数のノズル14と複数の圧力を連通させる連通路15と、複数の圧力室16に各々通じる複数の流体抵抗部を兼ねる個別供給流路17と、二以上の個別供給流路17に通じる一又は複数の液導入部となる中間供給流路18と、を形成する。
個別供給流路17は、圧力室16よりも流体抵抗が高い二つの第一流路部17A及び第二流路部17Bと、第一流路部17Aと第二流路部17Bとの間に配置され、第一流路部17A及び第二流路部17Bよりも流体抵抗が低い第三流路部17Cとを含む。
なお、流路板20は、複数枚の板状部材20A〜20Eを積層して構成しているが、これに限るものではない。
また、流路板20は、複数の圧力室16に連通路15を介して各々通じる流路板20の面方向に沿う複数の個別回収流路57と、二以上の個別回収流路57に通じる一又は複数の液導出部となる中間回収流路58と、を形成している。
個別回収流路57は、圧力室16よりも流体抵抗が高い2つの第一流路部57A及び第二流路部57Bと、第一流路部57Aと第二流路部57Bとの間に配置され、第一流路部57A及び第二流路部57Bよりも流体抵抗が低い第三流路部57Cとを含む。個別回収流路57は、第二流路部57Bよりも循環方向において下流側となる流路部57Dは第三流路部57Cと同じ流路幅にしている。
共通流路部材40は、共通液室10と、共通回収流路50と、を形成している。なお、本実施形態においては、共通液室10は、ノズル配列方向において共通回収流路50と並ぶ流路部分10Aと、共通回収流路50と並ばない流路部分10Bとで構成している。
共通液室10は、振動板部材30に設けられた開口部19を介して液導入部となる中間供給流路18に連通し、中間供給流路18を介して個別供給流路17に通じている。共通回収流路50は、振動板部材30に設けた開口部59を介して液導出部となる中間回収流路58に連通し、中間回収流路58を介して個別回収流路57に通じている。
なお、個別供給流路17、個別回収流路51、共通液室10、共通回収流路50、中間供給流路18、中間回収流路58により、液体インクを循環させて圧力室16に供給する液体供給路と液体排出路が形成される。
このインクジェットヘッド100aにおいても、圧電素子72を積層方向に伸長させ、振動板部材30の振動領域73をノズル14に向かう方向に変形させて圧力室16の容積を収縮させることにより、圧力室16内の液体が加圧され、ノズル14から液体が吐出される。
また、ノズル14から吐出されない液体はノズル14を通過して個別回収流路57から共通回収流路50に回収され、共通回収流路50から外部の循環経路を通じて共通液室10に再度供給される。また、ノズル14から液体吐出を行っていないときも、共通液室10から圧力室16を経て共通回収流路50に液体が循環し、外部の循環経路を通じて共通液室10に再度供給される。
調整流体流路80は、共通流路部材40に積層される調整流路部材83の内部に形成される流路であって、温度調整流体が流動する空間を形成する。
次に、インクジェットヘッド100aに対して液体インクを循環させるための液体循環装置の一例について図8を参照して説明する。図6は同循環装置のブロック説明図である。なお、ここでは一つのインクジェットヘッド100aのみ図示しているが、複数を配列する場合には、マニホールドなどを介して複数のヘッドの供給側、回収側にそれぞれ供給側液体経路、回収側液体経路を接続することになる。
液体循環装置600は、供給タンク601、回収タンク602、メインタンク603、第一送液ポンプ604、第二送液ポンプ605、コンプレッサ611、レギュレータ612、真空ポンプ621、レギュレータ622、供給側圧力センサ631、回収側圧力センサ632などで構成されている。
ここで、コンプレッサ611及び真空ポンプ621は、供給タンク601内の圧力と回収タンク602内の圧力とに差圧を生じさせる手段を構成している。
供給側圧力センサ631は、供給タンク601とインクジェットヘッド100aとの間であって、インクジェットヘッド100aの供給パイプ121に繋がった供給側液体経路に接続されている。回収側圧力センサ632は、ヘッド1と回収タンク602との間であって、インクジェットヘッド100aの循環パイプ122に繋がった回収側液体経路に接続されている。
回収タンク602の一方は、第一送液ポンプ604を介して供給タンク601と接続されており、回収タンク602の他方は第二送液ポンプ605を介してメインタンク603と接続されている。
これにより、供給タンク601から供給パイプ121を通ってインクジェットヘッド100a内に液体が流入し、循環パイプ122から回収タンク602へ回収される。第一送液ポンプ604によって回収タンク602から供給タンク601へ液体が送られることによって、液体が循環する循環経路が構成される。
ここで、供給タンク601にはコンプレッサ611がつなげられており、供給側圧力センサ631で所定の正圧が検知されるように制御される。一方、回収タンク602には真空ポンプ621がつなげられており、回収側圧力センサ632で所定の負圧が検知されるよう制御される。
これにより、インクジェットヘッド100a内を通って液体を循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。
また、インクジェットヘッド100aのノズル14から液体を吐出すると、供給タンク601及び回収タンク602内の液体量が減少していく。そのため、適宜、第二送液ポンプ605を用いて、メインタンク603から回収タンク602に液体を補充する。
なお、メインタンク603から回収タンク602への液体補充のタイミングは、回収タンク602内の液体の液面高さが所定高さよりも下がったときに液体補充を行うなど、回収タンク602内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御することができる。
[液体を吐出する装置の実施形態]
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図7及び図8を参照して説明する。図7は同装置の概略説明図、図7は同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。
この液体を吐出する装置であるインクジェットプリンタ500は、シート状の記録媒体である連続体510を搬入する搬入手段501と、搬入手段501から搬入された連続体510を画像形成手段505に案内搬送する案内搬送手段503と、連続体510に対して液体を吐出して画像を形成する画像形成手段505と、連続体510を乾燥する乾燥手段507と、連続体510を搬出する搬出手段509などを備えている。
連続体510は搬入手段501の元巻きローラ511から送り出され、搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509の各ローラによって案内、搬送されて、搬出手段509の巻取りローラ591にて巻き取られる。搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509によって、搬送部が構成される。
この連続体510は、画像形成手段505において、搬送ガイド部材559上をヘッドユニット550及びヘッドユニット555に対向して搬送され、ヘッドユニット550から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット555から吐出される処理液で後処理が行われる。
ここで、ヘッドユニット550には、例えば、搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ551A、551B、551C、551D(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ551」という。)が配置されている。ヘッドユニット550は、画像形成部を構成する。
各ヘッドアレイ551は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体510に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ551は、例えば、図8に例示するように、本発明に係る液体吐出ヘッドの第一実施形態であるインクジェットヘッド100をベース部材552上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置としての画像形成装置の他の例について図9及び図10を参照して説明する。図9は同装置の要部平面説明図、図10は同装置の要部側面説明図である。
このインクジェットプリンタ500は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、インクジェットヘッド100及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440のインクジェットヘッド100は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、インクジェットヘッド100は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
インクジェットヘッド100は、前述した液体循環装置600と接続されて、所要の色の液体が循環供給される。
このインクジェットプリンタ500は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着してインクジェットヘッド100に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方にインクジェットヘッド100の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えばインクジェットヘッド100のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこのインクジェットプリンタ500においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じてインクジェットヘッド100を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成する。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図11を参照して説明する。図11は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニット440、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、インクジェットヘッド100で構成されている。
なお、この液体吐出ユニット440の例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420を更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例について図12を参照して説明する。図12は同ユニットの正面説明図である。
この液体吐出ユニット440は、流路部品444が取付けられたインクジェットヘッド100と、流路部品444に接続されたチューブ456で構成されている。
なお、流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部にはインクジェットヘッド100と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体が含まれる。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構、液体循環装置の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているもの
がある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものとする。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :ヘッド
3 :振動板部材
10 :共通液室
10A :流路部分
10B :流路部分
11 :ノズル板
13 :ベース部材
14 :ノズル
15 :連通路
16 :圧力室
17 :個別供給流路
17A :第一流路部
17B :第二流路部
17C :第三流路部
18 :中間供給流路
19 :開口部
20 :流路板
20A :板状部材
20B :板状部材
20C :板状部材
20D :板状部材
20E :板状部材
30 :振動板部材
30A :第一層
30B :第二層
40 :共通流路部材
50 :共通回収流路
51 :個別回収流路
57 :個別回収流路
58 :中間回収流路
59 :開口部
71 :圧電アクチュエータ
72 :圧電素子
73 :振動領域
73a :凸部
80 :調整流体流路
81 :供給ポート
82 :排出ポート
83 :調整流路部材
91 :第一調整チューブ
92 :第二調整チューブ
93 :第一接続部材
94 :第二接続部材
95 :第五接続部材
96 :第六接続部材
99 :チューブピンチ
100 :インクジェットヘッド
101 :インクタンク
102 :循環路
111 :インク供給口
112 :インク循環口
121 :供給パイプ
122 :循環パイプ
123 :第三接続部材
124 :第四接続部材
171 :インク供給ポート
172 :インク循環ポート
特開2015−205418号公報

Claims (5)

  1. 複数のノズル孔から液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記液体を前記ノズル孔へと供給する液体流路と、
    前記液体流路における前記液体の温度を調整する温度調整流体が流動する調整流体流路と、
    前記調整流体流路に前記温度調整流体を供給するための調整流体供給路と、
    前記調整流体流路から前記温度調整流体を排出するための調整流体排出路と、
    前記調整流体供給路の前記調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体供給端部と、
    前記調整流体排出路の前記調整流体流路との接続端の反対側の端部である調整流体排出端部と、
    を備え、
    前記調整流体供給路及び前記調整流体排出路は、変形可能な弾性部材を少なくとも一部に含み、
    前記調整流体供給端部と前記調整流体排出端部には、相互に接続可能な接続部材を備える、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記液体流路に前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体流路から前記液体を排出する液体排出路と、
    を備え、
    前記液体供給路の前記液体流路との接続端の反対側の端部と、前記液体排出路の前記液体流路との接続端の反対側の端部には、前記接続部材のいずれにも接続不能の部材が取り付けられている、
    請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記接続部材は、回転操作によらず、相互に接続可能な部材である、
    請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記接続部材は、内部に弁機能を有さない部材である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 媒体に対して液滴を付着させて画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に対して前記媒体を搬送させる搬送部と、を備える画像形成装置であって、
    前記画像形成部は、前記液滴を前記媒体に対して吐出させる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドを備える、
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
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