JP2021084107A - スプレーガンキットならびにその使用方法およびガン - Google Patents

Abstract

【課題】スプレーガン（１０）のためのキットに関する発明が記載されている。【解決手段】本発明のスプレーガン（１０）は、−加圧流体を容れるように与えられた内部容積の境界を定めるスリープ、このスリーブはスプレーガン（１０）の本体（１２）に連結されるように構成されている、−前記スリーブの流体出口の境界を定める半径方向の外縁および、前記半径方向の外縁に洗われ現れ、そして前記内部容積と前記半径方向の外縁とを流体連結する少なくとも１つのオリフィスを有する前記スリープ、−前記流体出口に連結された取り入れ末端および、前記カップ（１４）を前記スリーブの前記内部容積に流体連結するようにカップ（１４）に連結するのに好適な連結末端を有する連結器（６６）、−前記スリーブを取り囲み、そして前記連結器の前記取り入れ末端の外で前記流体出口を覆うリング、を含んでいる。【選択図】図１

Description

本発明は、スプレーガンのカップの容器からの流体を加圧することができるキットに関する。

本発明は、更に、前記キットをスプレーガンに用いるための方法およびそのようなキットを含むガンに関する。

製品は、通常は、ガンのカップ中に、吸引によって、または重力によって、特にはベンチュリ効果によって加えられる。比較的に粘稠な製品の場合には、このカップは、加圧されることができる。

通常は、加圧空気コンプレッサが、流体を加圧するのに用いられる。加圧空気コンプレッサの特徴は、適用される流体を基に、ガンの最適な適応を可能にするために、流量およびスプレーガンに与えられる圧力を基に選択される。

カップを加圧するために、付加的なパイプが、従ってガンの本体とカップとの間に与えられる。穿孔が、ガンの本体中に与えられて、この付加的なパイプの連結を可能にする。

しかしながら、このことは、そのような穿孔を有する専用のガンを必要とさせる。特には、そのようなガンは、重力を用いた使用には適用できない。

本発明の目的は、従って、単純で、そして使用に実用的である、スプレーガンのカップの容器の流体を加圧することができる、スプレーガンのためのキットを提案するこことである。

そのようなキットは、更に、ガンの本体に穿孔を必要とすることなく、スプレーガンを加圧された使用に適用することを可能にさせる。

この目的のために、本発明は以下を含む、スプレーガンのためのキットに関する。
− 内部容積の境界を定めるスリーブ、この内部容積は、加圧された流体を容れるように与えられ、スリーブは、スプレーガンの本体に連結されるように構成され、
スリープは、半径方向の外縁を有しており、
スリーブは、少なくとも１つのオリフィスを与えられ、その、もしくは、それぞれのオリフィスは、半径方向の外縁上に現れ、そして内部容積と半径方向の外縁を流体連結し、半径方向の外縁はスリーブの流体出口の境界を定める。
− 取り入れ末端および連結末端を有する連結器、取り入れ末端はスリーブの流体出口に連結されており、連結末端は、カップをスリーブの内部容積に流体連結するように、カップに連結されるために好適である。
− スリーブを取り囲むリング、このリングは、連結器の取り入れ末端の外で、半径方向の外縁上の流体出口を覆っている。

連結器は、スプレーガンの位置における、少なくとも一部の、流体の圧力を回復することを可能にさせて、カップの容器中に容れられた流体を加圧する。

スプレーガンのためのキットは、個々に、または技術的に可能ないずれかの組み合わせを考慮して、以下の特徴の１つまたは２つ以上を更に有することができる。
− この、または、それぞれのオリフィスは、それぞれの軸に沿ってスリーブを貫通し、この、または、それぞれのオリフィスのそれぞれの軸は、スリーブの主延長軸と、包括的に３０°〜９０°の範囲、より具体的には４５°〜７５°の範囲の角度を形成する。
− キットは、取り入れ末端を通過する流体の圧力または流量を制御することができる調整器を含んでいる。
− スリーブおよび／またはリングは、半径方向の外縁に陥凹部を有しており、この、またはそれぞれのオリフィスは、この陥凹部に現れる。
− 陥凹部は、スリーブ中に少なくとも部分的にくり抜いて作られ、この陥凹部は、スリーブからの流体の出口を形成する、ならびに／あるいは、
− リングおよび／またはスリーブは、この陥凹部のいずれかの側面に配置されたＯリングが与えられている。

本発明は、以下の工程を含む、上記のスプレーガンのためのキットを用いるための方法に関する。
− 上記のスプレーガンのためのキットを準備する工程。
− 開放チャンバを画定する本体および容器を画定するカップを含むスプレーガンを準備する工程。
− スリーブを本体に、開放チャンバおよびスリーブの内部容積が一緒に単一の体積を画定するように、固定する工程、ならびに、
− 連結末端をカップに、スリーブの内部容積をカップの容器に流体連結するように、連結する工程。

また、本発明は、上記の本体、カップおよびスプレーガンのためのキットを含むスプレーガンに関し、ここでスリーブは、本体の開放チャンバに連結され、それによって解放チャンバおよびスリーブの内部容積は、一緒に単一の体積を画定し、カップは、容器を画定し、連結末端は、カッブに連結され、スリーブの内部容積は、連結器によってカップの容積に流体連結される。

スプレーガンは、以下の特徴の１つまたは２つ以上を、個々に、または技術的に可能ないずれかの組み合わせを考慮して、更に有することができる。
− ガンは、開放チャンバ中に部分的に延在するニードルを含んでおり、スリーブは、このニードルを取り囲んでおり、スリーブの内部容積はニードルとスリーブとの間に画定されている。
− 開放チャンバは、加圧された流体の入口オリフィスに流体連結されている。
− リングは、少なくとも１つの割り出し要素を有しており、本体は、リングを、本体に対して少なくとも１つの与えられた位置に緊結するように、少なくとも１つの割り出し要素と共働するように与えられた相補的割り出し要素を有している、ならびに／あるいは、
− このリングは、スリーブの周りに、主軸の周りを自由に回転し、リングの与えられた位置は、主軸の周りのリングの角位置に対応する。

本発明の他の特徴および利点は、専ら例として、そして図面を参照してなされた、本発明の態様の以下の説明を、読むことによって明らかとなる。

図１および図２は、それぞれ、本発明の第１の態様による、カップの容器の流体を加圧することができるキットを含むスプレーガンの透視図および断面図である。 図１および図２は、それぞれ、本発明の第１の態様による、カップの容器の流体を加圧することができるキットを含むスプレーガンの透視図および断面図である。 図３は、図１のスプレーガンのニードルを取り囲むキットの透視図である。 図４は、第２の態様による本発明のキットのリングおよびスリーブの、調整器のない、ニードルを取り囲む断面図である。 図５は、第３の態様によるスプレーガンのニードルを取り囲むキットの透視図である。

図１および２に示された第１の態様によるスプレーガン１０。
スプレーガン１０は、流体製品をスプレーするように意図されている。
流体製品は、好ましくは包括的に０．１ｍＰａ・ｓ〜１０００００ｍＰａ・ｓの範囲、より具体的には１〜１０００ｍＰａ・ｓの範囲の粘度を有している。
ガン１０は、本体１２、カップ１４およびスプレーガン１６のためのキットを含んでいる。

本体１２は、これ以降「バレル」と称され、ガンの銃身に匹敵する第１の部分１８、およびこれ以降「柄」と称され、ガンの柄に匹敵する第２の部分２０を有している。示された例では、本体１２はまた、第３の部分２２を含んでおり、これ以降「尾部」と称され、ガンの銃尾に匹敵する。

バレル１８は、本体１２の前方末端を画定する前方末端２４を有している。
柄２０は、バレル１８の後部末端２６から延在している。
柄２０は、ここではバレル１８に垂直に延在している。
柄２０は、バレル１８の反対側に遠位末端２８を有している。言い換えれば、遠位末端２８は、バレル１８から最も遠い、柄２０の末端を構成する。

柄２０は、操作者が握るための、ガン１０のハンドルを形成する。
尾部２２は、バレル１８の後部末端２６から、バレル１８の延長上に、延在している。
尾部２２は、柄２０とバレル１８とともに空洞３０を画定する。

本体１２は、加圧された流体のための入口オリフィス３２、ガン１０に流体製品を供給するための供給オリフィス３３、およびガン１０から流体製品を排出するための排出オリフィス３４を画定する。
本体１２は、加圧された流体入口オリフィス３２を空洞３０に流体連結する内部導管３６を含んでいる。
本体１２は、供給オリフィス３３を排出オリフィス３４へと流体連結する供給導管３７を含んでいる。

加圧された流体入口オリフィス３２は、ガン１０に加圧された流体を供給する供給部材（示されていない）を連結するために好適であり、この供給部材は、典型的には可撓性の管で作られている。

加圧された流体は、例えば空気である。
加圧された流体は、２０００００ｈＰａ超の圧力を有している。
加圧された流体は、１００００００ｈＰａ未満の圧力を有している。
加圧された流体入口オリフィス３２は、ここでは柄２０の遠位末端２８に形成される。

供給オリフィス３３は、ガン１０に流体製品を供給するための供給部材を連結するために好適である。
ガンのこの供給部材は、ここでは、流体製品を含む、または含むことができる容器１５を含むカップ１４である。

カップ１４は、第２の供給オリフィスに、連結部材によって連結されている。
連結部材は、ここでは、供給オリフィス３３に適合された第１の末端、および容器１５に適合された第２の末端を含んでいる。
流体製品は、例えば塗料である。
供給オリフィス３３は、ここでは、ガンのバレル１８上に境界を定められる。
カップ１４は、バレル１８上に、すなわち、柄２０に対してバレルの反対側に、延在している。

他の態様では、示されていないが、カップ１４は、バレル１８の下、すなわちバレル１８の、柄２０と同じ側に延在している。
排出オリフィス３４は、バレル１８の前部末端２４に配置されている。

ここで、排出オリフィス３４は、スプレーガン１０の出口で、流体製品に形を与えるためのノズル３８を搭載するために好適である。
内部導管３６は、柄２０中に収容されている。

示された例では、スプレーガン１０は、内部導管３６中の加圧された流体の流量を調整するための装置を含んでいる。
より具体的には、スプレーガン１０は、内部導管３６中に配置されたニードル４４を含んでいる。
内部導管３６は、例えば、遠位部分、ここでは直線、と近位部分、ここでは直線、とを含み、加圧流体用の入口オリフィス３２が遠位部分に配置されている。

ニードル４４は、近位部分の延長に延在している。
ニードル４４は、遠位部分と近位部分の間の界面に仕切り部材を含み、そして遠位部分から近位部分へと通過する加圧流体の流量を制御することが可能である。より具体的には、仕切り部材は、遠位部分と近位部分の間の通過表面を調整するように移動可能である。

本体１２は、空洞３０から排出オリフィス３４へと作動（actuating）導管４２を更に有している。
示された例では、作動導管４２は、ここではバレル１８と柄２２の延長軸に対応する主要延長軸に沿って延在している。
作動導管４２は、排出オリフィス３４の上流にチャンバ４６を画定する。

チャンバ４６は、チャンバ４６と供給導管３７の間の接続部に台座（seat）４７が与えられている。
台座４７は、特にはチャンバ４６に向かって広がった（flared）形状を有している。

作動導管４２は、空洞３０とチャンバ４６の間に狭小部４９、すなわち作動ダクト４２の直径がチャンバ４６の直径および空洞３０の直径よりも厳密に小さい部分、を有しており、この直径は、導管４２の延伸方向に対して半径方向にとられる。

スプレーガン１０は、作動システム４８を含み、この作動システム４８はここでは作動導管４２中に配置されている。
作動システム４８は、仕切り部材５０を含んでおり、仕切り部材５０は、供給導管３７の開放位置（ここでは、これは供給オリフィス３３と排出オリフィス３４との間で流体製品の循環を可能とさせる）と、供給導管３７の閉鎖位置（ここでは、供給オリフィス３３と排出オリフィス３４との間で流体製品の循環に反対する）との間で、本体１２に対して可動性である。

仕切り部材５０は、特にはその開放位置および排出位置の間で、作動導管４２の延在方向に沿って、本体１２に対して移動可能である。
仕切り部材５０は、作動導管４２中に延在するロッド５２およびチャンバ４６中に延在するヘッド５４を含んでいる。

供給導管３７は、チャンバ４６の入口に、排出オリフィス３４の反対側に、仕切り部材５０のヘッド５４の上流に、現れる。
ロッド５２は、作動導管４２の狭小部４９の直径と実質的に等しい直径を有している。

仕切り部材５０は、仕切り部材５０がその閉鎖位置にあるときに台座４７を支えるニードルを形成し、仕切り部材５０がその解放位置にあるときに座席４７から分離される。このことが、供給オリフィス３３からくる流体製品の出口流量の、閉鎖位置と開放位置との間の仕切り部材５０の移動を基にした調整に大きな柔軟性をもたらす。

作動システム４８は、仕切り部材５０をその閉鎖位置に向かって戻すための部材５４を更に含んでいる。この戻し部材５４は、ここでは、尾部２２の延長方向に向けられた圧縮スプリングによって形成され、そして一方は、尾部２２の底部、他方は、仕切り部材５０に固定された留め具（stop）との間で圧縮される。

スプレーガン１０は、開放位置で、作動システム４８を動作させるように与えられたトリガー５８を含んでいる。
トリガー５８は、主要分岐５９および２つのフランジ６０を含んでいる。
主要分岐５９は、掌の中に柄２０を保持する操作者の少なくとも１つの指を受け入れるように意図された保持表面を画定する。

フランジ６０は、互いに間隔があけられ、そしてそれぞれが主要分岐５９のそれぞれの横方向の端部から上方に延在している。フランジ６０は、本体１２を、そしてより具体的にはバレル１８を挟み込む。
トリガー５８は、本体１２に対して、横の旋回軸Ａ−Ａ’の周りに旋回するように搭載されており、この旋回軸はＡ−Ａ’は、示された例では、バレル１８の上にある。
この目的では、トリガー５８のフランジ６０は、本体１２に係合した共通軸６１によって貫通されている。共通軸６１は、旋回軸Ａ−Ａ’に沿って延在している。

共通軸６１は、トリガー５９と本体１２の間に旋回リンクを形成し、それによってトリガー５８は、旋回軸Ａ−Ａ’の周りを、本体１２に対して、トリガー５８が柄２０に向かって動き、そして仕切り部材５０がその開放位置にある動作位置と、トリガー５８が柄２０から離れ、そして仕切り部材５０がその閉鎖位置にある始動位置との間で、回転可能となる。

本体１２は、加圧流体通過導管を更に有している。
この加圧流体通過導管は、チャンバ６２を含んでいる。
チャンバ６２は、加圧流体出口６３を有している。
出口６３は、ここではチャンバ６２の前に境界を定められている。

出口６３は、スプレーガンからの流体製品のための排出部に配置された少なくとも１つ、ここでは２つの、出口９２へと、例えば、中間導管９０および／または中間チャンバ９１によって、流体連結されている。
中間導管は、ここでは、供給導管３７を取り囲み、そして中間チャンバは、作動導管４２のチャンバ４６を取り囲む。

更には、もしくは、あるいは、チャンバ６２は、チャンバ６２の中央部分に配置された、少なくとも１つの導管、ここでは複数の導管９３を通して第２の出口を有している。この第２の出口は、バレルの前方末端２４に配置された少なくとも１つのオリフィス９６に、例えば、作動導管４２のチャンバ４６を取り囲む１つ、もしくは幾つかのチャンバ９４、９５を介して、流体連結されている。

チャンバ６２は、空洞３０に、そして従って、加圧流体入口オリフィス３２へと、更に流体連結されている。
チャンバ６２は、チャンバの延長方向Ｄに、その出口６３の反対側に開口部を有している。

キット１６は、スリーブ６４、連結器６６、およびリング６８を含んでいる。
スリーブ６４は、例えば中空の円筒の一般的な形状である。
スリーブ６４は、遠位末端および近位末端の間に、主要延長軸にそって延在している。
スリーブ６４は、内部容積７０の境界を定め、内部容積は流体を容れるように与えられる。
スリーブ６４は、スリーブ６４の半径方向外縁を形成する外部円周表面７２および内部容積７０の境界を定める内部円周表面７４を有している。
スリーブ６４は、これ以降説明するように、その外部円周表面７２上に流体出口を含んでいる。

外部円周表面７２は、スリーブ６４の外周に陥凹部７３、ここでは円筒状陥凹部、を有している。
陥凹部７３は、スリーブ６４の遠位末端および近位末端のそれぞれから間隔を置かれている。
内部円周表面７４は、ここでは円筒形の、座ぐり７５、を有している。座ぐり７５は、スリーブ６４の近位末端から内部円周表面７４の一部の上に延在している。

スリーブ６４は、少なくとも１つのオリフィス７６の境界を定める。
この、もしくは、それぞれのオリフィス７６は、スリーブ６４の壁を通過している。
この、もしくは、それぞれのオリフィス７６は、半径方向の円周７２上に現れ、そして内部容積７０および半径方向の円周７２を流体連結している。
この、もしくは、それぞれのオリフィス７６は、スリーブ６４を、外部円周表面７２から内部円周表面７４へと貫通している。

より具体的には、この、もしくは、それぞれのオリフィス７６は、外部円周表面７２の陥凹部７３と内部円周表面７４の座ぐり７５を流体連結している。
陥凹部７３は、ここでは、ここでは内部容積７０からの、スリーブ６４の流体出口を画定する。

あるいは、陥凹部の存在なしで、スリーブ６４の流体出口は、例えば、外部円周表面７２に現れるこの、もしくは、それぞれのオリフィス７６によって画定される。
示された例では、スリーブ６４は、スリーブ６４の円周の上に分配された１つの、もしくは幾つかのオリフィス７６の境界を定める。

それぞれのオリフィス７６は、スリーブ６４を、それぞれの軸に沿って通過する。それぞれのオリフィス７６のそれぞれの軸は、スリーブ６４の主要延長軸と、包括的に３０°〜９０°の範囲、より具体的には４５°〜７５°の範囲の角度を形成する。
オリフィス７６は、ここでは、より具体的には、それらのそれぞれの軸が、生成元として（as generator）、スリーブ６４の主要延長軸を有する同じ錐面上に配置されるように分配される。
スリーブ６４は、本体１２に連結されるように構成される。

より具体的には、スリーブ６４は、ここでは、本体の開放チャンバ、ここでは加圧された流体通過導管のチャンバ６２、に連結され、それによって解放チャンバおよびスリーブの内部容積は、一緒に、単一の共通の容積を画定する。
スリーブ６４の主要延長軸は、チャンバ６２の延長方向Ｄに沿って延在している。

より具体的には、スリーブ６４の近位末端は、加圧流体通過導管のチャンバ６２の開口部中に挿入される。
開口部は、例えば、ネジ山を有し、そしてスリーブ６４の外部円周表面７２の一部は、スリーブ６４の近位末端から相補的なネジ立てを有している。
スプレーガン１０は、スリーブ６４の内部容積および開放チャンバ６２中に配置されたニードル７８を更に有し、ニードル７８は、加圧流体通過導管のチャンバ６２と中間導管９０との間の流体の通過を調節することができる。

ニードル７８は、チャンバ６２の出口６３の通過表面を調整するように配置された、チャンバ６２中で移動可能な仕切り部材を含んでいる。
ニードル７８は、スリーブ６４の内部円周表面７４と共働する。スリーブ６４は、例えば、内部円周表面７４の一部に、遠位末端から、雌ネジ山を有しており、ニードルは、相補的なネジ山を有している。
ニードル７８は、ここでは、座ぐり７５によって画定された容積を除いて、スリーブ６４の全体の内部容積７０を占有する。

加圧流体通過導管は、従って、加圧流体を、加圧流体入口オリフィス３２から、スプレーガンからの流体製品のための排出部に配置された出口９２へと、選択的に入れることを可能にさせる。
連結器６６は、取入れ末端８０と連結末端８２とを有している。
連結器６６は、ここでは、取入れ末端８０と連結末端８２との間に延在する管を含んでいる。

取入れ末端８０は、スリーブ６４の流体出口に、その半径方向の外面で、直接に連結されている。
連結末端８２は、ここでは、カップ１４を、より具体的には容器１５を、スリーブ６４の空気出口に流体連結するように、カップ１４に連結されている。
連結器６６は、有利には、取入れ末端８０を通過する流体圧力を制御することを可能にする制御器８４が与えられている。
制御器８４は、例えば、流体の通過を調整することを可能にさせ、それによって流体の圧力は、包括的に０〜６バールの範囲である。

あるいは、調整器８４は、取入れ末端８０を通過する流体流量を制御することができる。
図１〜３に示された例では、調整器８４は、リング６８の出口に直接にネジ込まれる。
リング６８は、スリーブ６４を取り囲む。
リング６８は、スリーブ６４の全体の流体出口を、半径方向の外面、より具体的にはここでは陥凹部７３で、連結器６６の取り入れ末端８０の連結を除いて、被覆する。

より具体的には、リング６８は、スリーブ６４を、少なくともスリーブ６４の流体出口の周りで、取り囲む円筒形の部分を含んでいる。この円筒形の部分は、連結器６６の取り入れ末端８０の通過のための半径方向オリフィスを含んでいる。
リング６８および／またはスリーブ６４は、陥凹部７３のいずれかの側に配置されたＯリング８６が与えられている。
このことは、特には、本体１２と連結器６６との間の、リング６８による機密を保証することを可能にさせる。

そのようなキットは、カップ１４中に容れられた流体製品を加圧するために、加圧流体を選択的に抜き出すことを可能にさせる。
流体製品１４は、包括的に、例えば０〜６バールの範囲の圧力の元に置かれる。
リング６８は、ここでは、更には、スリーブ６４の主要延長軸の周りを、少なくとも所定の角度間隔に亘って、自由に回転する。
この所定の角度間隔は、例えば実質的に１８０°に等しい。
あるいは、所定の角度間隔は３６０°に等しい。

リング６８は、ここでは、右側位置および左側位置の間を自由に回転する。
右側位置では、連結器６６の取り入れ末端８０は、スリーブ６４に、ガンの使用者に対して、本体１２、より具体的には加圧流体通過導管の右側に連結される。

連結器６６の調整器８４のタップは、次いで、特に使用者の右手によって、右側から容易に到達可能である。
左側の位置では、図１で見られるように、連結器６６の取り入れ末端８０は、スリーブ６４に、ガンの使用者に対して、本体１２、より具体的には加圧流体通過導管の左側に連結されている。
連結器６６の調整器８４のタップは、次いで、特にはガンの左手によって、右側から容易に到達可能である。
このことは、特には、スプレーガンを、そしてより具体的にはこのキットを、右利きの人または左利きの人によって使用するのに適用することを可能にさせる。

１つの有利な態様では、リングは少なくとも１つの割り出し要素、ここでは２つの割り出し要素を有している。
本体は、前記の少なくとも１つの割り出し要素と共働して、リング６８が、本体１２に対して少なくとも１つの所定の位置に固定するように与えられた、少なくとも１つの相補的割り出し要素、ここでは単一の相補的割り出し要素を有している。
この所定の位置、もしくはそれぞれの所定の位置は、主軸の周りに与えられたリングの角位置に対応する。

より具体的には、ここでは、少なくとも１つの所定の位置は、右側位置および左側位置を含んでいる。
リングの割り出し要素は、例えば、フラット（flats）であり、本体１２の相補的割り出し要素は、右側位置のリングのフラットの第１のものと、そして左側位置のリングのフラットの第２のものと共働するように配置されている。

あるいは、リングの割り出し要素は、格納式の爪であり、本体１２の相補的割り出し要素は、右側位置の爪の第１のものと、そして左側の爪の第２のものと共働するように与えられた孔である。
あるいは、リングの割り出し要素は孔であり、本体１２の相補的割り出し要素は、右側位置の孔の第１のものの中に、そして左側位置の孔の第２のものの中に挿入されるように与えられた格納式の爪である。

示されてはいない他の態様では、陥凹部は、リング６８中に、より具体的には、スリーブ６４の外側円周表面の反対側に延在する、リング６８の内側円周表面中に、くぼみをつけられている。
オリフィス７６は、次いで、リング６８中にくぼみをつけられた陥凹部と向かい合うスリーブ６４の外側円周表面７２と、スリーブ６４の内側円周表面７４の座ぐり７５とを流体連結する。
前記の他の態様は、それ以外は同様である。

更に他の態様では、示されていないが、陥凹部は、スリーブ６４とリング６８、より具体的には、スリーブ６４の外側円周表面７２と、スリーブ６４の外側円周表面７２の反対側に延在するリング６８の内側円周表面との両方にくぼみをつけられている。
前記の他の態様は、それ以外は同様である。

１つの他の態様では、調整器は、調整器を欠くキット１６と、例えば図４に示されているように、カップ１４との間に、一列に取り付けられている。より具体的には、調整器は、例えば、パイプによって、キット、より具体的にはスリーブの流体出口へと流体連結された入口、ならびに、例えばパイプによって、カップへと流体連結された出口を含んでいる。

別の例示的なキットが図５に示されている。同様の要素が、１００ずつ増加する参照番号で同様に参照される。他の例が、前に記載されたキットから異なる点のみが、これ以降説明される。
調整器１８４は、キット１１６のリング１６８中に直接に組み込まれている。

より具体的には、調整器１８４は、スリーブ１６４を取り囲む円筒形の部分に固定される。
リング１６８の円筒形の部分の半径方向オリフィスは、調整器１８４に流体連結されている。
調整器１８４は、連結用パイプのための出口１６５を有している。
調整器１８４は、それを、すなわち、リング１６８の円筒形部分の半径方向オリフィスと出口１６５との間を通過する流体の流量および／または圧力を調整することができる。

円筒形部分の半径方向オリフィスおよびカップの間の連結器は、前記の例では、調整器１８４および、出口１６５から延在するパイプを含んでいる。
前記のスプレーガンのためのキットを用いるための方法が、以下に説明される。

本方法は、以下の工程を含んでいる。
− 前記のスプレーガンのためのキット１６、１１６を準備する工程、
− 開放チャンバ６２を画定する本体１２および容器１５を画定するカップ１４を含むスプレーガン１０を準備する工程、
− 本体１２にスリーブ６４、１６４を固定して、それによって開放チャンバ６２と、スリーブ６４、１６４の内部容積７０とが一緒に単一の容積を画定する工程、ならびに、
− 連結末端８２をカップ１４へと連結して、スリーブ６４、１６４の内部容積７０をカップ１４の容器１５へと流体連結する工程。

スリーブを本体に固定する工程の間に、スリーブ６４、１６４の近位末端は、ここでは、開放チャンバ６２に挿入される。より具体的には、スリーブ６４、１６４は、チャンバ６２の開口部にねじ込まれる。
ニードル７８、１７８は、スリーブ６４、１６４の内部容積７０中に更に挿入される。より具体的には、ニードル７８、１７８は、内部円周表面７４のネジ山にねじ込まれる。
キットのガンへの配置は、特に容易である。

１つの他の態様では、示されていないが、スプレーガンは、加圧されたキットが、ガンの他の位置に連結されるように与えられる。
加圧流体通過導管のチャンバは、例えば、スリーブを用いて、チャンバ中に適合されたニードルによって直接に閉鎖されている。
キットは、例えば、加圧流体入口オリフィス３２のニードル４４の周りに固定されるように与えられる。
キットは、入口オリフィス３２の連結器に固定されるように与えられることができる。

あるいは、キットは、作動導管４２の空洞３０の周りに固定されるように与えられる。
そのようなキットは、従って、スプレーガンを、必要に応じて、加圧流体をカップの容器に容易に取り込むように適合させることを可能にさせる。
実際に、取り込みが必要ない場合には、キットは引き抜くこと、加圧流体通過導管のチャンバは、ニードル７８によって、例えば、特にはスリーブを用いて、チャンバ中にニードルを適合させることによって、直接に閉鎖されるように適合される。

あるいは、取り込みが必要ない場合には、調整器８４は、連結器６６中の円周の通過表面が皆無であるように調整される。
容器１５中の流体を加圧するように取り込みが必要な場合には、キットは、ガンに、所望の位置に容易に配置される。
連結器は、次いで、有利には選択的に、スプレーガンの位置の加圧流体の圧力を回復させて、カップの容器中に含まれる流体を加圧することを可能にさせる。

このキットを備えた加圧ガンは、使用者によって更に容易に操作されることが可能である。

Claims (12)

1. スプレーガン（１０）のためのキット（１６，１１６）であって、
   − 内部容積（７０）の境界を定めるスリーブ（６４，１６４）、この内部容積（７０）は、加圧された流体を容れるように与えられ、スリーブ（６４，１６４）は、スプレーガン（１０）の本体（１２）に連結されるように構成され、
   スリープ（６４，１６４）は、半径方向の円周（７２）を有しており、
   スリーブ（６４，１６４）は、少なくとも１つのオリフィス（７６）を与えられ、その、もしくは、それぞれのオリフィス（７６）は、半径方向の円周（７２）上に現れ、そして内部容積（７０）と半径方向の円周（７２）を流体連結し、半径方向の円周（７２）はスリーブ（６４，１６４）の流体出口の境界を定める、
   − 取り入れ末端（８０）および連結末端（８２）を有する連結器（６６）、取り入れ末端（８０）はスリーブ（６４，１６４）の流体出口に連結されており、連結末端（８２）は、カップ（１４）をスリーブ（６４，１６４）の内部容積（７０）に流体連結するために、カップ（１４）に連結されるために好適である、
   − スリーブ（６４，１６４）を取り囲むリング（６８，１６８）、このリング（６８，１６８）は、連結器（６６）の取り入れ末端（８０）の外側で、半径方向の円周（７２）上の流体出口を覆っている、
   を含むスプレーガン（１０）のためのキット（１６，１１６）。
2. 前記、もしくは、それぞれのオリフィス（７６）が、スリーブ（６４，１６４）を、それぞれの軸に沿って貫通し、前記、もしくは、それぞれのオリフィス（７６）の前記それぞれの軸が、前記スリーブ（６４，１６４）の主延長軸と、３０°〜９０°の範囲の角度を形成する、請求項１記載のスプレーガンのためのキット。
3. 前記取り入れ末端（８０）を通過する流体の圧力または流量を制御することができる調整器（８４，１８４）を含む、請求項１または２記載のスプレーガンのためのキット。
4. 前記スリーブ（６４，１６４）および／または前記リング（６８，１６８）が、前記半径方向の円周（７２）に陥凹部（７３）を有し、前記、もしくは、それぞれのオリフィス（７６）が前記陥凹部（７３）に現れる、請求項１〜３のいずれか１項記載のスプレーガンのためのキット。
5. 前記陥凹部（７３）が、前記スリーブ（６４，１６４）に少なくとも部分的にくぼみをつけられており、前記陥凹部（７３）が前記スリーブ（６４，１６４）からの前記流体出口を形成する、請求項４記載のスプレーガンのためのキット。
6. 前記リング（６８，１６８）および／または前記スリーブ（６４，１６４）が、前記陥凹部（７３）のいずれかの側に配置されたＯリング（８６）を与えられている、請求項４または５記載のスプレーガンのためのキット。
7. 請求項１〜６のいずれか１項記載のスプレーガンのためのキット（１６，１１６）を用いる方法であって、以下の工程、
   − 請求項１〜６のいずれか１項記載のスプレーガンのためのキット（１６，１１６）を準備する工程、
   − 開放チャンバ（６２）を画定する本体（１２）および容器（１５）を画定するカップ（１４）を含むスプレーガン（１０）を準備する工程、
   − 前記スリーブ（６４，１６４）を本体（１２）に、前記開放チャンバ（６２）およびスリーブ（５４，１６４）の前記内部容積（７０）が一緒に単一の容積を画定するように、固定する工程、ならびに、
   − 前記連結末端（８２）を前記カップ（１４）に、前記スリーブ（６４，１６４）の前記内部容積（７０）を前記カップ（１４）の前記容器（１５）に流体連結するように、連結する工程、
   を含む方法。
8. 本体（１２）、カップ（１４）および１〜６のいずれか１項記載の、スプレーガンのためのキット（１６，１１６）を含むスプレーガン（１０）であって、前記スリーブ（６４、１６４）が本体（１２）の開放チャンバ（６２）に連結されており、それによって前記開放チャンバ（６２）と前記スリーブ（６４、１６４）の前記内部容積（７０）とは一緒に単一の容積を画定し、前記カップ（１４）は容器（１５）を画定し、前記連結末端（８２）はカップ（１４）に連結されており、前記スリーブ（６４、１６４）の前記内部容積（７０）は前記連結器（６６）によって前記カップ（１４）の前記容器（１５）に流体連結されている、スプレーガン（１０）。
9. 前記開放チャンバ（６２）中に部分的延在するニードル（７８、１７８）、前記ニードル（７８、１７８）を取り囲むスリーブ（６４、１６４）、前記ニードル（７８、１７８）と前記スリーブ（６４、１６４）との間に画定された前記スリーブ（６４、１６４）の前記内部容積（７０）を含む、請求項８記載のスプレーガン。
10. 前記開放チャンバ（６２）が、加圧流体入口オリフィス（３２）に流体連結されている、請求項８または９記載のスプレーガン。
11. 前記リング（６８、１６８）が、少なくとも１つの割り出し要素、前記少なくとも１つの割り出し要素と共働して前記リング（６８、１６８）を、前記本体（１２）に対して、少なくとも１つの与えられた位置に緊結するように与えられた少なくとも１つの相補的割り出し要素を有する前記本体（１２）を有する、請求項８〜１０のいずれか１項記載のスプレーガン。
12. 前記リング（６８、１６８）が、前記スリーブ（６４、１６４）の周りで主軸に周りに自由に回転し、前記リング（６８、１６８）の与えられた位置が、前記主軸の周りの前記リング（６８、１６８）の角位置に対応する、請求項１１記載のスプレーガン。

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