JP2021084032A - 統合された照明システムを有する外科用器具 - Google Patents

Abstract

【課題】開腹外科的手技および腹腔鏡外科的手技に使用可能である外科用ツールを含む外科用器具および方法を提供すること。【解決手段】外科用デバイスは、近位部分と遠位部分との間に延在するシャフトと、遠位部分に配置された外科用ツールと、近位部分に配置されたハンドピースと、シャフトを通って近位部分から外科用ツールまで延在する内腔と、少なくとも部分的にシャフトを通って近位部分へと延在する光伝導体と、この光伝導体から外科用ツールの方へ光を発するために光伝導体に接続された発光体と、を備える。腹腔鏡外科的手技を実行しながら染料を照らすための方法は、腹腔鏡ポートを形成するステップと、染料を用いて標的組織をマークするステップと、腹腔鏡デバイスを挿入するステップと、光を発するステップと、患者内の標的組織を照らすためステップと、外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップと、を含む。【選択図】図１

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１９年１１月２６日に出願された米国仮特許出願第６２／９４０，３２８号に対する優先権の利益を主張するものであり、同仮特許出願の内容は、その全体が本明細書に組み込まれる。

本文書は、一般に、限定はしないが、開腹(open)外科的手技および腹腔鏡外科的手技に使用可能である外科用ツールを含む外科用器具および方法に関する。より詳細には、限定はしないが、本出願は、補助システムを外科用ツールに組み込むためのシステムおよびそのような補助システムを使用するための方法に関する。

多くの外科的手技は、患者の内部に配置された標的組織、たとえば、罹患組織または望ましくない組織の治療または除去を伴う。したがって、これらの手技は、開腹手技を介した、または低侵襲手技におけるより小さい開口を通しての、患者の内部解剖学的構造へのアクセスを必要とする。いずれの場合にも、外科医は、内部解剖学的構造の狭い領域内で外科用器具を操作して、他の組織によって取り囲まれる標的組織を識別することが必要とされる。

多くの外科用器具は、罹患しているかもしれない標的組織を切除または治療するために存在する。たとえば、アブレーションデバイス、焼灼デバイス、および切断用鉗子などの外科用ツールは、患者に挿入され、シャフトを介して外科用ツールから延在するハンドピースから操作可能である。いくつかの外科用計装システムは、典型的には外部システムから、照明デバイスを利用して、医学的手技を実行しながらの組織の観察を容易にする。

外科用器具の例は、Ｓｔｅｅｎらの特許文献１、Ｌａｍｓｅｒらの特許文献２、Ｂｌｕｓらの特許文献３、およびＦｉｋｓｅｎらの特許文献４に記載されている。

米国特許第６２１３９９５号明細書 米国特許第９８５１７４１号明細書 米国特許出願公開第２０１９／０１３３７１０号明細書 米国特許出願公開第２０１９／０２８２２５４号明細書

本発明者は、とりわけ、医学的手技を実行する際に解決されるべき問題としては、外科医が、手技中に利用する複数の器具間を切り換えなければならないという不便があることを認識した。特に、腹腔鏡手技は、カメラが手術部位を観察することを可能にするために腹腔鏡チューブを患者に挿入することを伴う。カメラによって観察される標的組織上で手技を実行するために使用される他の器具は、チューブに挿入される。したがって、任意の手技、特に腹腔鏡手技中の複数の器具間の切り換えは、器具を切り換え、標的組織を再取得しなければならない際に時間がかかる。代替的に、２つの別個の器具の同時挿入を可能にするために患者に複数の切開部を作ることによって、外科的手技の時間および複雑さ、ならびに患者の疼痛および回復時間が増加する。

本発明者は、医学的手技を実行する際に解決されるべき問題には、除去のために標的組織を適切に識別できることがあることも認識した。たとえば、子宮内膜症は、典型的には子宮の内部に沿って並ぶ子宮内膜組織が腹部内の他の場所に広がる疾患である。この疾患は、子宮外部の子宮内膜組織が、肥厚化、分解、および出血によって月経周期中に子宮内の子宮内膜の様式で引き続き振る舞うので、特に痛みを伴うことがある。子宮内膜症の治療は、子宮外部の子宮内膜組織を除去することを伴う。したがって、腹部内の他の健常な組織が不必要に除去されないように子宮内膜組織を識別し、子宮内膜症およびその症状ならびにフォローアップ手順の必要性をなくすために子宮外の子宮内膜組織のすべてが識別されることを保証することが望ましい。子宮内膜組織の識別は、それにより子宮内膜組織に代謝可能であるまたはそれによって吸収可能である染料を患者が摂取する、染料の使用によって容易にされ得る。次いで、その染料は、染料を含む組織を照らすために特定の波長の光を用いて励起(energize)可能である。しかしながら、染料の使用は、光が手術部位にもたらされることを必要とし、これは、典型的には、追加の器具の使用を必要とする。

本主題は、発された光を介して外科用器具の外科用ツール部分が追加のツールまたは別個のツールの必要なしに直接的に照らされ得るような手段で発光体を外科用器具に組み込んだシステムを提供することなどによって、この問題および他の問題の解決策を提供することができる。そのようなシステムとともに外科的手技を実行する方法も、本明細書において説明される。そのうえ、光は、組織を照らす染料に異なる励起(energization)を提供するために、異なる波長で提供可能である。

一例では、外科的手技を実行するためのデバイスは、近位部分から遠位部分まで延在するシャフトと、遠位部分に配置された外科用ツールと、シャフトを通って近位部分から外科用ツールまで延在する内腔と、少なくとも部分的にシャフトを通って近位部分内へと延在する光伝導体と、この光伝導体から外科用ツールの方へ光を発するために光伝導体に接続された発光体と、を備えることができる。

別の例では、腹腔鏡組織除去手技を実行するための切断用鉗子は、ハンドルと、近位端にあるハンドルから遠位端まで延在するシャフトと、シャフトを通って延在する動作内腔と、遠位端に設置され、動作内腔を通って延在するリンク機構を介してハンドルに接続された鉗子と、ハンドルからシャフト内へと延在する光伝導体と、この光伝導体に接続され、この光伝導体からの光を用いて、鉗子によって係合されることになる組織を照らすために遠位端に近接して配置された発光体と、を備えることができる。

追加の例では、腹腔鏡外科的手技を実行しながら染料を照らすための方法は、腹腔鏡ポートを形成するために患者に切開部を作るステップと、染料を用いて除去のために標的組織をマークするステップと、腹腔鏡デバイスをポートに挿入するステップと、光源から光を発するステップと、患者内の標的組織を照らすために光を腹腔鏡デバイスに通過させるステップと、腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップと、を含むことができる。

この概要は、本特許出願の主題の概要を提供することを意図したものであり、本発明の排他的説明または網羅的な説明を提供することを意図したものではない。詳細な説明は、本特許出願についてのさらなる情報を提供するために含まれる。

本開示による統合された照明システムを有する外科用器具の概略図である。 シャフト内に組み込まれ、近位光源と遠位発光体とを接続する光伝導体を有する切断用鉗子の側面図である。 図２の切断用鉗子の遠位発光体の拡大図である。 埋め込まれた光ファイバを備える本開示の組み込まれた光伝導体の第１の例の概略斜視図である。 図４の埋め込まれた光伝導体の概略断面図である。 シース付き光ファイバを備える本開示の組み込まれた光伝導体の第２の例の概略斜視図である。 図６のシース付き光伝導体の概略断面図である。 統合された照明システムを有する外科用器具を使用して外科的手技を実行するための方法を示す概略線図である。 子宮内膜症を有する患者を治療するための腹腔鏡外科的手技を示す概略図である。

必ずしも一定の縮尺で描かれていない図面において、同じ数字は、異なる図における類似の構成要素を説明し得る。異なる添え字を有する同じ数字は、類似の構成要素の異なる例を表し得る。図面は、概して、限定としてではなく例として、本文書において論じられるさまざまな実施形態を示す。

図１は、本開示による統合された照明システム１２を有する外科用器具１０の概略図である。外科用器具１０は、ハンドピースまたはハンドル１４と、シャフト１６と、外科用デバイス１８と、を備えることができる。統合された照明システム１２は、光源２４と、光伝導体２６と、発光体２８と、を備えることができる。外科用デバイス１８は、発光体２８と、外科用ツール３０と、を備えることができる。シャフト１６は、主本体３２と、第１の内腔３４と、第２の内腔３６と、近位端部分３８と、遠位端部分４０と、を備えることができる。外科用デバイス１８は、ケーブル４２およびリンク機構４４を介して外科用ツール３０に結合可能である電源または発生器４０をさらに備えることができる。ハンドル１４は、作動デバイス４６をさらに備えることができる。照明システム１２は、ケーブル４８およびコネクタ５０を介して光伝導体２６に接続された光源２４をさらに備えることができる。

統合された照明システム１２は、外科用ツール３０のための作業エリアに光を提供するように構成可能である。統合された照明システム１２は、患者の組織上に直接的に入射光を提供することができる。統合された照明システム１２は、患者に投与された発光染料を活性化するために組織の分子によって吸収される励起エネルギーを追加的に提供することができる。統合された照明システム１２の組込みは、外科用器具１０のオペレータが医学的手技をより良く実行することを可能にするために、エリア外科用ツール３０内の標的組織の照明を容易にすることができる。そのうえ、統合された照明システム１２は、外科医が単一の腹腔鏡アクセスポータルから複数のツールを繰り返し挿入および除去する必要性または外科医が開腹手技において複数のツールを同時に操作および維持する必要性を減少させるまたはなくすことによって、外科的手技の長さを減少させることができる。

ハンドル１４は、外科用器具１０の操作および動作を容易にするのに適した任意のデバイスを備えることができる。ハンドル１４は、近位端部分３８の近位端またはシャフト１６に沿った別の適切な地点に配置され得る。例では、ハンドル１４は、ピストル形の握り、ノブ、ハンドル形の握りなどを備えることができる。作動デバイス４６は、リンク機構４４を動作させるためにハンドル１４に取り付け可能である。作動デバイス４６は、ボタン、トリガ、レバー、ノブ、ダイアルなどのうちの１つまたは複数を備えることができる。リンク機構４４は、ハンドル１４からの外科用ツール３０の操作を可能にするための任意の適切なデバイスを備えることができる。リンク機構４４は、第１の内腔３４がシャフト６４の動作内腔を備えることができるようにシャフト６４の第１の内腔３４内に配置され得る。例では、リンク機構４４は、機械的リンク機構、電子的リンク機構、電気的リンク機構、流体リンク機構、または音響リンク機構とすることができる。

外科用デバイス１８は、遠位端部分４４０の遠位端またはシャフト１６に沿った別の適切な地点に配置され得る。外科用ツール３０は、組織を切断および焼灼するかつ／または患者の所望の組織効果(tissue effect)を生じさせるように構成されたものなどの、患者と相互作用するための構成要素またはデバイスを備えることができる。例では、外科用ツール３０は、鉗子、切断用ツール、アブレーション電極、低温針またはアプリケータ、超音波プローブ先端など、およびこれらの組合せを備えることができる。したがって、リンク機構４４は、鉗子または切断用ツールを作動させる機械的リンク機構、アブレーション電極を活性化する電気的リンク機構、音響リンク機構、（たとえば、低温アルゴンガスの送達のための）液体導管など、およびこれらの組合せを備えることができる。追加の例では、外科用ツール３０は、内視鏡とファイバースコープとを含む光学デバイスなどの、患者を観察するためのデバイスを備えることができる。

発生器４０は、外科用ツール３０へのエネルギーの供給源を備えることができる。たとえば、発生器４０は、アブレーション機能および焼灼機能を実行するための電気、ならびに／または切断機能、凝固機能、断片化機能、もしくは他のタイプの外科的機能を提供するための超音波エネルギーを提供するように構成可能である。

シャフト１６は、外科用デバイス１８が患者に挿入されることを可能にするように構成された細長い部材を備えることができる。例では、シャフト１６は、腹腔鏡と関連して腹腔鏡手技を実行するためのサイズにされ得る。したがって、シャフト１６は、患者の表皮内での切開部の中で、患者の体腔を通って臓器に挿入可能である。したがって、低侵襲外科的手技を容易にするために、シャフト１６の直径または断面形状が可能な限り小さいことが望ましい。したがって、光伝導体２６は、リンク機構４４に干渉することなく外科用器具１０に対するサイズ影響を最小にするために、シャフト１６に組み込み可能である。シャフト１６は、剛性であってよく、金属材料またはプラスチック材料から形成可能である。

光伝導体２６は、光源２４から発光体２８に光を伝えるための媒体を備えることができる。光伝導体２６は、シャフト６４の照明内腔を画定するように、シャフト６４の第２の内腔３６内に配置され得る。光伝導体２６は、さまざまな波長における電磁放射の波を伝えるのに適した物質を備えることができる。光伝導体２６は、ケーブル４８およびコネクタ５０を介して光源２４に結合可能である。ケーブル４８は、光伝導体２６の延長部を備えることができ、光伝導体２６と同じ材料から製作可能である。例では、光伝導体２６およびケーブル４８は、光ファイバケーブルを備えることができる。例では、光ファイバケーブルは、１つまたは複数の保護コーティングおよび反射コーティングを用いて被覆されたガラスファイバおよびプラスチックファイバを備えることができる。発光体２８は、光伝導体２６の遠位端においてまたはその近くに配置され得る。発光体２８は、任意の適切な手段によって光伝導体２６に結合可能である。例では、発光体２８は、光伝導体２６から光波を集めて集束させるためのレンズを備えることができる。発光体２８は、透明材料のガラス本体またはプラスチック本体を備えることができる。しかしながら、追加の例では、別個の発光体は使用されず、光伝導体２６は、発光体２８の遠位端または端子端が発光体２８を備えることができるように、端から発する(end-emitting)ファイバを備えることができる。

言及されたように、光源２４は、ケーブル４８を介して光伝導体２６に結合可能である。コネクタ５０は、その中に設置されたファイバが、端と端が接した様式で接合可能であるように、光伝導体２６とケーブル４８とをリンクさせるための任意の適切なデバイスを備えることができる。したがって、光源２４は、外科用器具１０から離れて配置され得る。例では、光源２４は、ケーブル４８を介して外科用器具１０に結合可能な独立型モジュールを備えることができる。追加の例では、光源２４は、ケーブル４８を使用することなくコネクタ５０を介してハンドル１４の外部に直接的に取り付け可能である。したがって、光源２４は、取り外し可能であり、それによって、異なる強度または波長を生じさせる光発生器の取り付けを可能にすることができ、これは、以下で論じられるように、蛍光透視および近赤外染料を含む異なるタイプの外科用染料の励起を可能にすることができる。追加の例では、光源２４は、コネクタ５０が使用されないように、ハンドル１４に組み込み可能である。追加の例では、光源２４は、発生器４０に組み込み可能であり、ケーブル４８およびケーブル４２は、共通ケーブル束内に含まれてよい。

上記で言及され、以下でさらに詳細に論じられるように、光源２４からの光は、発光体２８などの別個の発光体デバイスの支援有りでまたは無しで外科用デバイス１８の作業空間を照らすために、光伝導体２６を使用して、シャフト１６を通って伝えられ得る。したがって、光は、光と外科用デバイス１８との両方を送達するために必要とされる、患者における切開部のサイズまたは切開部の数を増加させることなく、送達可能である。このことは、外科的手技の時間、外科的手技を実行するために必要とされる人手の数、ならびに患者の疼痛時間および治癒時間を減少させることができる。そのうえ、光は、患者内の組織のコントラストを増強するために患者に投与された染料を照らすために使用可能である。言及されたように、取り外し可能な光発生器は、異なる波長での光の発生を容易にすることができる。

図２は、図１の外科用器具１０の具体的な例を備えることができる切断用鉗子６０の側面図である。切断用鉗子６０は、ハンドピース６２と、シャフト６４と、ジョーアセンブリ６６と、ブレード６７と、照明システム６８と、を備えることができる。照明システム６８は、光発生器７０と、光伝導体７６と、発光体７４と、を備えることができる。ジョーアセンブリ６６は、第１のジョー要素８０Ａと、第２のジョー要素８０Ｂと、を備えることができる。ハンドピース６２は、レバー８２、トリガ８４、ホイール８６、ボタン８８、およびスイッチ８９などの、１つまたは複数の使用者入力または制御機構を備えることができる。切断用鉗子６０は、ケーブル９２およびコネクタ９４を介して発生器９０に結合可能である。

切断用鉗子６０は、照明システム６８を含むように修正されたＬａｍｓｅｒらの特許文献２において記載されるように構成可能である。Ｌａｍｓｅｒらの特許文献２は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

切断用鉗子６０は、ジョーアセンブリ６６に電気焼灼機能を提供するように構成可能である。ブレード６７は、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂによって保持された組織を切除するためにジョーアセンブリ６６と関連して作動可能である。照明システム６８は、組織を照らし、ジョー要素８０Ａと８０Ｂとの間に保持されている組織およびジョーアセンブリ６６の近くの組織などの組織内の蛍光染料を励起するために光を発するように構成可能である。

シャフト６４は、ジョーアセンブリ６６が患者の中の、患者から除去されることになっている標的組織の近くに配置され得るように、腹腔鏡に挿入可能である。ホイール８６は、ハンドピース６２に対してシャフト６４を回転させるために回転可能である。したがって、外科医は、シャフト６４の長手方向主軸のまわりでジョー要素８０Ａおよび８０Ｂを位置決めすることができる。

レバー８２は、たとえば、標的組織をしっかりと掴むようにジョー要素８０Ａおよび８０Ｂを１つにさせるために、押下可能である、すなわち、ハンドピース６２の方へ回動可能である。特に、レバー８２は、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂがハンドピース６２内部の装着用構成要素との係合などを介してハンドピース６２に軸方向に留められている間、ハンドピース６２の内部に設置されたシャフト６４のための装着具を前方すなわち遠位に移動させるように構成可能である。言い換えれば、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂは、シャフト６４を通って延在する支持ロッド（図５および図７の符号１２２Ａおよび１２２Ｂ）を介してハンドピース６２内に留められ得る。したがって、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂ上でのシャフト６４の移動は、ジョー要素を互いの方へ強制的に動かすことができる。スイッチ８９は、ラッチされた位置においてジョー要素８０Ａおよび８０Ｂを移動不能にするために作動可能である。

トリガ８４は、標的組織を切断するようにブレード６７をシャフト６４からジョー要素８０Ａと８０Ｂとの間の空間へと延在させるために、押下可能である、すなわち、ハンドピース６２の方へ押され得る。したがって、標的組織は、患者から分離され、ジョー要素８０Ａと８０Ｂとの間に保持可能であり、それによって、外科医は、患者からシャフト６４を除去することまたは切除された標的組織を吸引デバイスの近くに位置決めすることなどによって、切断用鉗子を操作して、患者から切除された標的組織を除去することができる。

追加的に、トリガ８４の作動の前または後に、ボタン８８は、出血などを制限または防止するために除去されることになる標的組織に隣接する組織を加熱および焼灼するように発生器９０からのエネルギーをジョー要素８０Ａおよび８０Ｂに送達させるために、押下可能である、すなわち、ハンドピース６２に沿って摺動可能である。そのうえ、発生器９０は、機械的エネルギーを超音波エネルギー波の形でジョー要素８０Ａおよび８０Ｂに提供するように構成可能である。そのような機械的エネルギーは、組織を切断するために使用可能である。

外科医が標的組織をより良く見るまたは視覚化することを可能にするために、照明システム６８は、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂの方向に光を発するように構成可能である。光発生器７０からの光は、光伝導体７２を介してシャフト６４の遠位端部分に伝えられ得る。光伝導体７２は、光伝導体７２を保護し、シャフト６４のサイズを最小にするために、シャフト６４に組み込まれる。例では、光発生器７０は、ハンドピース６２に組み込まれてもよいし、この内部に置かれてもよい。例では、光発生器７０は、シャフト６４に沿って、ハンドピース６２の遠位に、発光体７４の近位に置かれ得る。たとえば、光発生器７０は、患者の中に位置決めされることが意図されていないシャフト６４の一部分に沿って、ハンドピース６２の遠位に、シャフト６４に沿って位置決め可能である。追加の例では、光発生器７０は、切断用鉗子６０の作業端のサイズを最小にし、解剖学的構造内の狭い領域へのアクセスを容易にするために、患者の中に挿入されることが意図されたシャフト６４の一部分に沿って、しかし、シャフト６４の最も遠位の部分にある発光体７４の近位に位置決め可能である。光発生器７０は、光発生器からの光の発生または光伝導体７２への光の伝導を制御するためにスイッチ９６を含むことができる。光伝導体７２は、光発生器７０から発光体７４まで延在することができる。光発生器７０は、追加的に、ケーブル９８を介して発生器９０に接続可能である。発生器９０は、ケーブル９８を介して光発生器７０に電力を供給することができる。発光体７４は、図３を参照してより詳細に論じられるように、ジョーアセンブリ６６の照明およびジョーアセンブリ６６の遠位にある組織の照明を提供するためにシャフト６４上に装着可能である。

図３は、シャフト６４の遠位端に配置された図２の切断用鉗子６０の発光体７４の拡大図である。シャフト６４は、エンドキャップ１００Ａと１００Ｂとをさらに備えることができ、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂはそれぞれ、スロット１０２Ａおよび１０２Ｂをさらに備えることができる。示されるように、切断用鉗子６０は、シャフト６４に隣接して配置された発光体７４を備えることができる。しかしながら、追加の発光体が含まれ得ることが可能であり、または、光伝導体７２に加えて使用される特定の発光デバイスが省略可能であり、光は、図３においてファイバケーブル１１０によって示されるように、光ファイバの端から自由に放出されるままにされ得る。

シャフト６４は、シャフト６４の遠位端を保護し、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂを案内するために、エンドキャップ１００Ａおよび１００Ｂなどの１つまたは複数のエンドキャップを含むことができる。図３では見えないが、別のエンドキャップがジョー要素８０Ａと８０Ｂとの間にあり、別のジョー要素がジョー要素８０Ｂのスロット１０２Ｂ内にあるように、エンドキャップ１００Ａおよび１００Ｂに類似した２つの他のエンドキャップが提供可能である。ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂは、シャフト６４の遠位端から、エンドキャップ１００Ａおよび１００Ｂの中から突き出すことができる。ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂはそれぞれ、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂが閉じられ、ブレード６７が延在されるとき、ブレード６７がジョー要素８０Ａおよび８０Ｂへと延在することを可能にするために、スロット１０２Ａおよび１０２Ｂを含むことができる。

シャフト６４は、ファイバケーブル１０６がシャフト６４を出ることを可能にするために、穴１０４を追加的に含むことができる。ファイバケーブル１０６は、光伝導体７２（図２）を備える１つまたは複数のファイバケーブルを備えることができる。ファイバケーブル１０６は、発光体７４に接続可能である。発光体７４は、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂの方へ光を発射するために、シャフト６４の遠位端領域内に位置決め可能である。発光体７４からの光は、組織を治療するために切断用鉗子６０が移動可能である標的組織地点を外科医が見ることを可能にするように、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂの前または遠位にある組織を照らすために、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂを越えて発射可能である。穴１０４は、図４〜図７の光伝導体などの１つまたは複数の組み込まれた光伝導体がシャフト６４を通過することを可能にするために、シャフト６４内に任意の開口を備えることができる。穴１０４は、エポキシまたはエラストマーのＯリングを用いるなどの任意の適切な様式で密封可能である。図３は、シャフト６４に取り付けられた単一の発光体７４を示す。しかしながら、１つまたは複数の発光体７４は、シャフト６４の外周のまわりに設けられてよい。複数の発光体７４の各々は、穴１０４から、または各発光体に専用の異なる穴から、光伝導体を備えることができる。

追加的に、上記で言及されたように、シャフト６４は、ファイバケーブル１１０の遠位の、光を発する端がシャフト６４を出ることを可能にするために、遠位穴１０８を備えることができる。ファイバケーブル１１０は、切れ目とともに形成可能であるようなファイバケーブル１１０の小面を備えることができる端面１１１を含むことができる。端面１１１は、所望の方位において光を発するように、指向的に切断可能である。示されるように、端面１１１は、シャフト６４の中心軸に垂直に方位付け可能である。しかしながら、端面１１１は、ジョー要素８０Ａおよび８０Ｂの方へ光を向けるようにシャフト６４の中心軸の方へ光を発するように方位付け可能である、または周囲組織の方へ光を向けるようにシャフト６４の中心軸から離れて光を発するように方位付け可能である。ファイバケーブル１１０は、光伝導体７２（図２）を備える１つまたは複数のファイバケーブルを備えることができる。遠位穴１０８は、エンドキャップ１００Ａまたはシャフト６４のキャップのない端に配置可能である。穴１０８は、エポキシまたはエラストマーのＯリングを用いるなどの任意の適切な様式で密封可能である。

発光体７４およびファイバケーブル１１０のサイズは、図３では視覚化の目的で誇張されている。しかしながら、照明システム６８のさまざまな実施形態が、切断用鉗子が腹腔鏡チューブとともに機能性を維持することを可能にするためにシャフト６４への任意のサイズ増加を最小にすることは有利である。したがって、発光体７４およびファイバケーブル１１０のサイズならびに発光体７４およびファイバケーブル１１０の数は、照明の必要性とサイズ制約とのバランスをとるように選択可能である。

図４は、シャフト６４Ａに埋め込まれた光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅを備える本開示の組み込まれた光伝導体の第１の例の概略斜視図である。図５は、埋め込まれた光伝導体１１２Ａ〜１１２Ｅを含む図４のシャフト６４Ａの概略断面図である。図４および図５は、同時に論じられる。シャフト６４Ａは、図１のシャフト６４の一実施形態を備えることができる。

シャフト６４Ａは、外壁１１４と第１の内腔３４（図１）を画定する内壁１１６とを有する管状要素を備えることができる。光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｂは、第２の内腔３６Ａ〜３６Ｅに埋め込み可能である。第２の内腔３６Ａ〜３６Ｅは、図１の第２の内腔３６の実施形態を備えることができる。シャフト６４Ａは、内部本体１１８を備えることができる。内部本体１１８は、内腔３４内に収まるようなサイズにされ得る。内部本体１１８の外側面は、シャフト６４Ａの内壁１１６と係合するように構成可能であるが、他の例でそうであり得るように、それから離隔されているように示されている。内部本体１１８は、切断用ブレード６７（図３）のためのドライブロッド１２０を受け入れるための中心通過部と、第１のジョー要素８０Ａのための第１の支持ロッド１２２Ａを受け入れるための第１の周辺通過部と、第２のジョー要素８０Ｂのための第２の支持ロッド１２２Ｂを受け入れるための第２の周辺通過部と、を備えることができる。ドライブロッド１２０は、ボタン８８（図２）が作動されると、内部本体１１８内で自由に移動することができる。内部本体１１８は、内部本体１１８がシャフト６４Ａに取り付けられた例では、トリガ８４が作動されると、第１の支持ロッド１２２Ａおよび第２の支持ロッド１２２Ｂに沿って移動するように構成可能である。しかしながら、内部本体１１８は、シャフト６４Ａが内部本体１１８の上で摺動するように構成される例では、トリガ８４が作動されると、第１の支持ロッド１２２Ａおよび第２の支持ロッド１２２Ｂに対して固定されるように構成可能である。

光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅはそれぞれ、シャフト６４Ａ内で外壁１１４と内壁１１６との間の第２の内腔３６Ａ〜３６Ｅ内に埋め込み可能である。したがって、光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、シャフト６４Ａの材料によって完全に包まれ、保護可能である。図示の例では、シャフト６４Ａは、５つの埋め込まれた光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅを含む。しかしながら、シャフト６４Ａは、追加のファイバまたはより少ないファイバを含むように構成可能である。同様に、図示の例では、光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、シャフト６４Ａの外周のまわりで均等に離隔されて示されている。しかしながら、光ファイバは、指向性照明またはさまざまなレベルの輝度を提供するために、シャフト６４Ａの外周のまわりで不均等に分布されてもよいし、シャフト６４Ａの１つのセグメント上に集結されてもよい。追加的に、図５は、単一のファイバを備えるように光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅを示している。しかしながら、他の例では、光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、ファイバの束を備えることができる。光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、光源に近接した端から発光体に光信号を伝えるように構成可能である。光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、光波を受けることができ、光波は、光ファイバの側壁に当たってはね返ることなどによって、光ファイバのコアを下方に伝播可能である。光波のはね返りは、外側側壁に適用された反射コーティングまたは鏡面仕上げコーティングによって増強可能である。したがって、光波は、コアまたは側壁によって吸収されず、減弱されることなく光源と発光体との間を進むことができる。

シャフト６４Ａは、その中に埋め込まれた光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅを含むように製造可能である。例では、シャフト６４Ａは、光ファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅとともに押し出し加工可能である、またはファイバ１１２Ａ〜１１２Ｅは、コーティングの層状蓄積(build-up)においてシャフト６４Ａへと追加可能である。シャフト６４Ａの構成は、プラスチック材料から製作されたシャフト６４Ａの実施形態にとって有利であってよい。

図６は、シャフト６４Ｂ内にシースが付けられた光ファイバ束１３０を備える、本開示の組み込まれた光伝導体の第２の例の概略斜視図である。図７は、シース付き光ファイバ束１３０を含む図６のシャフト６４Ｂの概略断面図である。図６および図７は、同時に論じられる。シャフト６４Ｂは、図１のシャフト６４の一実施形態を備えることができる。

シャフト６４Ｂは、管状要素１３２と、シース１３４と、を備えることができる。管状要素１３２は、外壁１３５と、第１の内腔３４（図１）を画定する内壁１３６と、を備えることができる。外壁１３５は、光ファイバ束１３０が設置可能である溝１３８を備えることができる。光ファイバ束１３０は、ストランド１３０Ａ〜１３０Ｅを備えることができる。シース１３４は、外壁１４０と内壁１４２とを有する環状本体を備えることができる。シャフト６４Ｂは、内腔１４４を備えることができ、内腔１４４は、第２の内腔３６（図１）の一実施形態を備えることができる。内腔１４４は、溝１３８と、くぼみ１４６などのシース１３４の対向部分と、を備えることができる。

シャフト６４Ｂは、内部本体１１８を備えることができ、内部本体１１８は、図４および図５を参照して説明されたのと同じように構成可能である。

溝１３８は、製造中に管状要素１３２の外壁１３５内に形成可能である。溝１３８は、図示のように、「Ｖ」字形を有することができるが、他の実施形態では、他の形状を有することができる。溝１３８は、管状要素１３２自体の形成中またはその後にミリングまたは切断などの減算的(subtractive)製造法を用いることを含む任意の適切な手段によって形成可能である。光ファイバ束１３０は、溝１３８内に敷設可能であり、接着材を使用して所定の位置に保持可能である。シース１３４は、任意の適切な方法を使用して管状要素１３２および光ファイバ束１３０の上に置かれ得る。シース１３４は、外壁１４０が滑らかである（たとえば、外周の不連続点がない）ように、十分な厚さを有することができる。たとえば、シース１３４は、くぼみ１４６が外壁１４０内で目立たないように十分に厚くてよい。

たとえば、シース１３４は、管状要素１３２のまわりに収縮包装可能であるプラスチックチューブを備えることができる。シャフト６４Ｂの構成は、金属材料から製作されたシャフト６４Ｂの実施形態にとって有利であってよい。

図８は、本開示による外科的手技を実行するための方法２００を示す線図である。図９は、図８の方法２００により実行されている腹腔鏡外科的手技の概略図である。図９の要素は、例示的な目的で、一定の縮尺で描かれていない。図８および図９は、同時に論じられる。

外科的手技は、開腹手技または腹腔鏡手技を含むことができる。図９は、図２の切断用鉗子６０を用いて実行されている腹腔鏡手技を示す。外科的手技は、罹患しているまたは侵襲性である標的組織を除去するまたは減らすために実行可能である。図９は、子宮Ｕの外部で増殖した子宮内膜組織を腹部Ａの腔から除去するために実行されている外科的手技を示す。しかしながら、本出願の器具および方法は、センチネルリンパ節（ＳＬＮ）組織を除去する乳がん手術などの他の手技を実行するために使用可能である。別の例では、本開示の器具および方法は、組織灌流の程度を知ることが重要である吻合手技を実行するために使用可能である。外科的手技は、病院または外来患者用施設内の手術室内で実行可能である。図９は、腹腔鏡１６０がカメラ１６２およびディスプレイ１６４に結合される手術室環境を示す。患者は、適切に麻酔可能である。

ステップ２０２において、切開部１６８が、患者の腹部Ａ内で作られ得る。切開部１６８は、開腹手技を実行するためのポータルを形成するのに十分な長さを有する切開部であってよい。切開部１６８は、図９に示されるように、腹腔鏡１６０を受け入れるように構成された切開部などの、低侵襲性切開部であってもよい。

ステップ２０４において、腹腔鏡１６０が切開部１６８に挿入可能である。腹腔鏡１６０は、切開部１６８の内部にある患者の腹部Ａ内の組織を観察するために、カメラ１６２に結合可能である。腹腔鏡１６０は、患者の外部からの患者の内部組織へのアクセスを可能にするために、切開部１６８を通って延在する通過部１７０を含むことができる。

ステップ２０６において、染料が、患者に投与可能である。染料は、摂取可能である、または静脈内に投与可能である。染料は、外科的手技に使用される任意のタイプの染料を含むことができる。たとえば、青色の染料（メチレンブルー）は、癌手術において使用可能である。また、インドシアニングリーン（ＩＣＧ）などの蛍光染料は、子宮内膜症手術において使用可能である。

ステップ２０８において、染料は、代謝可能である、または減少のために外科医によって標的とされることになる組織によることを含めて、患者の組織に吸収可能である。子宮Ｕ、膀胱Ｂ、卵巣Ｏ、ならびに卵管および直腸などの他の地点および臓器の組織は、染料を代謝することができる。ステップ２０４は、代替的に、手術前または手術中にステップ２０２の前に実行可能である。

ステップ２１０において、図１の外科用デバイス１８を有する外科用器具１０などの外科用ツールを有する外科用器具は、切開部１６８に挿入可能である。たとえば、切断用鉗子６０は、腹腔鏡１６０の通過部１７０に挿入可能である。具体的には、腹腔鏡１６０のシャフト６４は、ジョーアセンブリ６６が通過部１７０から突き出し、腹部Ａの内部に配置されるように、通過部１７０を通って挿入可能である。同様に、発光体７４は、腹部Ａ内に位置決め可能である。

ステップ２１２において、光が、腹腔Ａへと発されるために、光源によって生成可能である。光源は、外科用器具に取り付け可能である。光は、組織の観察を視覚的に支援するために、白色光であってよい。光は、追加的に、近赤外（ＮＩＲ）光などの、染料を励起する、たとえば蛍光発光するのに十分な波長の光であってよい。ＮＩＲ光は、子宮内膜症手術においてインドシアニングリーンを励起するために使用可能である。ＮＩＲ光は、典型的には、約７８０ｎｍから約２５００ｎｍまでの電磁スペクトルの近赤外領域内に配置される。インドシアニングリーン染料は、子宮内膜組織内などの、血管の豊富なエリア内に集中することができる。

ステップ２１４において、光発生器からの光は、外科用デバイスを含む外科用器具を通過可能である。たとえば、光は、光発生器７０から発され、光伝導体７２（図２）を通って発光体７４内へと通過することができる。

ステップ２１６において、光は、切開部１６８を通って腹部Ａに挿入された外科用ツールの発光体から発され得る。たとえば、シャフト６４に統合された発光体７４からの光Ｌは、子宮Ｕの外部にある標的組織の方へ向けられ得る。光Ｌは、腹部Ａの組織へと代謝される染料を励起することができる。特に、損傷組織、罹患組織、または望ましくない組織は、光Ｌが、その組織が、隣接する染料からより容易に区別されることを可能にするような手段で、染料を代謝することができる。励起された染料は、腹腔鏡１６０を通してカメラ１６２によって観察され得る。カメラ１６２からの映像は、腹腔鏡１６０に取り付けられた接眼レンズによって、またはディスプレイ１６４において、観察され得る。たとえば、組織Ｔは、染料Ｄを含むことができ、除去されることになる指示用標的組織は、ビデオモニタを備えることができるディスプレイ１６４内に示され得る。

ステップ２１８において、光によって識別される標的組織は、外科用器具の外科用ツールを用いて治療可能である。たとえば、シャフト６４から発された光Ｌは、ジョーアセンブリ６６のまわりを通って卵巣Ｏ上の組織を照らすことができる。鉗子６０のレバー８２は、標的組織を把持するように動作可能であり、鉗子６０のトリガ８４は、標的組織を切断し、標的組織を腹部Ａから分離するように動作可能である。たとえば、発生器９０（図２）からの単極エネルギーまたは双極エネルギーは、標的組織を切断するために、支持ロッド１２２Ａおよび１２２Ｂを通って向けられ得る。

ステップ２２０において、患者は、追加の標的組織に関して検査可能である。特に、外科用器具は、異なる組織を照らすように光を移動させるために、腹部Ａ内であちこち移動可能である。たとえば、腹腔鏡１６０は、切開部１６８内で傾斜可能であり、シャフト６４は、腹部Ａ内へとさらに挿入可能であり、または腹部Ａからさらに後退可能であり、シャフト６４は、光Ｌがどこに向けられるかを変更するためにホイール８６を使用して回転可能である。

ステップ２１６および２１８は、すべての標的組織が患者から除去されたことを保証するために、必要に応じて繰り返し可能である。追加の組織が除去されないことが決定された後、患者は、手技を終了して切開部１６８を閉じるために準備され得る。

ステップ２２２において、すべての器具が患者から除去可能である。たとえば、切断用鉗子６０が腹腔鏡１６０から除去可能であり、腹腔鏡１６０は、切開部１６８から除去可能である。

ステップ２２４において、切開部が閉鎖可能である。たとえば、切開部１６８は、任意の適切な手段を使用して縫合または閉鎖可能である。

本開示のシステムおよび方法の利益は、たとえば、１）外科用器具のツール端における発光能力を組み合わせること、２）単一の腹腔鏡チューブ内の照明器具と組織相互作用器具との間で回転する必要性をなくすこと、３）単一の医学的手技においてすべての標的組織の識別を容易にすること、４）外科的手技を実行する時間を減少させること、および５）手術後病理検査の必要性を減少させること、の形をとることができる。

さまざまな注記および実施例
（実施例）
（実施例１）
実施例１は、外科的手技を実行するためのデバイスであって、近位部分から遠位部分まで延在するシャフトと、遠位部分に配置された外科用ツールと、シャフトを通って近位部分から外科用ツールまで延在する内腔と、少なくとも部分的にシャフトを通って近位部分へと延在する光伝導体と、この光伝導体から外科用ツールの方へ光を発するために光伝導体に接続された発光体と、を備えるデバイスである。

（実施例２）
実施例２では、実施例１の主題は、任意選択で、外科用ツールが、組織を治療するための器具を備えることを含む。

（実施例３）
実施例３では、実施例２の主題は、任意選択で、外科用ツールが、熱アブレータ、冷凍アブレータ、電気アブレータ、および超音波アブレータからなる群から選択されたアブレータを備えることを含む。

（実施例４）
実施例４では、実施例１〜３のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、外科用ツールが、組織を観察するための光学デバイスを備えることを含む。

（実施例５）
実施例５では、実施例１〜４のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光伝導体に結合された光発生器を含む。

（実施例６）
実施例６では、実施例５の主題は、任意選択で、近位部分に配置されたハンドピースと、光発生器を選択的に動作させるためにハンドピース上に配置されたスイッチであって、光発生器がハンドピース内またはハンドピースと遠位部分との間にある、スイッチと、を含む。

（実施例７）
実施例７では、実施例５〜６のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光発生器が近赤外光源を備えることを含む。

（実施例８）
実施例８では、実施例１〜７のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光伝導体が光ファイバを備え、発光体が光ファイバの端面を備えることを含む。

（実施例９）
実施例９では、実施例１〜８のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光伝導体が内腔の外部にあることを含む。

（実施例１０）
実施例１０では、実施例１〜９のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、シャフトは、内腔を画定する管状本体であって、内壁と、外壁と、光伝導体を受け入れるために管状本体に沿って延在するチャネルと、を備える管状本体を備えることを含む。

（実施例１１）
実施例１１では、実施例１０の主題は、任意選択で、チャネルが外壁内に溝を備えることを含む。

（実施例１２）
実施例１２では、実施例１１の主題は、任意選択で、溝内に光伝導体を固定するために管状本体を少なくとも部分的に取り囲むシースを含む。

（実施例１３）
実施例１３では、実施例１０〜１２のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、チャネルが内壁と外壁との間の通路(passageway)を備えることを含む。

（実施例１４）
実施例１４では、実施例１０〜１３のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、管状本体に沿って延在する複数のチャネルと、この複数のチャネルのうちのそれぞれのチャネルの中に設置された光伝導体と、を含む。

（実施例１５）
実施例１５は、腹腔鏡組織除去手技を実行するための切断用鉗子であって、ハンドルと、近位端にあるハンドルから遠位端まで延在するシャフトと、このシャフトを通って延在する動作内腔と、遠位端に設置された鉗子であって、動作内腔を通って延在するリンク機構を介してハンドルに接続された、鉗子と、ハンドルからシャフト内へと延在する光伝導体と、光伝導体に接続され、光伝導体からの光を用いて、鉗子によって係合されることになる組織を照らすために遠位端に近接して配置された発光体と、を備える切断用鉗子である。

（実施例１６）
実施例１６では、実施例１５の主題は、任意選択で、シャフトが、動作内腔を画定する管状の金属本体であって、内壁と、外壁と、光伝導体を受け入れるための外壁内の溝と、を備える、管状の金属本体と、溝内の光伝導体を保持するために管状の金属本体を少なくとも部分的に覆うシースと、を備えることを含む。

（実施例１７）
実施例１７では、実施例１５〜１６のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、シャフトが、動作内腔を画定する管状のポリマー本体であって、内壁と、外壁と、光伝導体を受け入れるための、内壁と外壁との間の通路と、を備える、管状のポリマー本体を備えることを含む。

（実施例１８）
実施例１８では、実施例１５〜１７のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光伝導体に結合された光発生器であって、近赤外光源を備える、光発生器を含み、光伝導体は光ファイバを備える。

（実施例１９）
実施例１９では、実施例１５〜１８のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光伝導体の近位端に結合された光発生器であって、ハンドルに装着されたまたは発光体の近位にあるシャフトに装着された、光発生器と、光発生器を選択的に動作させるためにハンドル上に配置されたスイッチと、を含む。

（実施例２０）
実施例２０では、実施例１５〜１９のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、鉗子が、シャフトに結合された第１のジョーおよび第２のジョーであって、互いに対して回動可能である、第１のジョーおよび第２のジョーと、この第１のジョーと第２のジョーとの間のシャフトの遠位端から延在可能である切断用ブレードと、を備え、光源が、第１のジョーおよび第２のジョーならびに切断用ブレードを照らすために位置決めされることを含む。

（実施例２１）
実施例２１は、腹腔鏡外科的手技を実行しながら照らすための方法であって、腹腔鏡ポートを形成するために患者に切開部を作るステップと、染料を用いて除去のために標的組織をマークするステップと、腹腔鏡デバイスをポートに挿入するステップと、光源から光を発するステップと、患者内の標的組織を照らすために光を腹腔鏡デバイスに通過させるステップと、腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップと、を含む方法である。

（実施例２２）
実施例２２では、実施例２１の主題は、任意選択で、腹腔鏡デバイスの遠位部分に配置された発光体から光を発するステップを含む。

（実施例２３）
実施例２３では、実施例２１〜２２のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光源から光を発するステップが、腹腔鏡デバイスに取り付けられた光発生器を用いて光を生成するステップを含むことを含む。

（実施例２４）
実施例２４では、実施例２１〜２３のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光を腹腔鏡デバイスに通過させるステップが、光を腹腔鏡デバイスのシャフト内の光ファイバに通過させるステップを含むことを含む。

（実施例２５）
実施例２５では、実施例２１〜２４のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、患者内の標的組織を照らすために光を腹腔鏡デバイスに通過させるステップが、近赤外光を用いて染料を照らすステップを含むことを含む。

（実施例２６）
実施例２６では、実施例２５の主題は、任意選択で、染料を用いて除去のために標的組織をマークするステップが、インドシアニングリーン染料を患者に静脈内投与するステップを含むことを含む。

（実施例２７）
実施例２７では、実施例２１〜２６のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップが、子宮内膜組織を除去するステップを含むことを含む。

（実施例２８）
実施例２８では、実施例２１〜２７のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップが、鉗子を用いて標的組織を切断するステップを含むことを含む。

（実施例２９）
実施例２９では、実施例２１〜２８のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて標的組織を除去するステップが、電極を用いて標的組織をアブレーションするステップ、低温アプリケータを用いて標的組織を凍結するステップ、または超音波エネルギーを用いて標的組織を切断するステップを含むことを含む。

（実施例３０）
実施例３０では、実施例２１〜２９のうちのいずれか１つまたは複数の主題は、任意選択で、光源から光を発するステップが、腹腔鏡デバイスのための発生器に接続された光発生器を用いて光を生成するステップを含むことを含む。

（実施例３１）
実施例３１は、開腹外科的手技または腹腔鏡外科的手技を実行しながら照らすための方法であって、染料を用いて背景組織と前景組織との間の視覚的描出を引き起こすために染料を患者へと注入するステップと、標的組織内の描出された組織を視覚化するために染料を照らすステップと、標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、を含む方法である。

（実施例３２）
実施例３２では、実施例３１の主題は、任意選択で、標的組織内の描出された組織を視覚化するために染料を照らすステップと、標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、が同時に実行されることを含む。

（実施例３３）
実施例３３では、実施例３２の主題は、任意選択で、標的組織内の描出された組織を視覚化するために染料を照らすステップと、標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、が、単一の外科用器具を使用して実行されることを含む。

（実施例３４）
実施例３４では、実施例３３の主題は、任意選択で、標的組織が子宮内膜組織を含むことを含む。

（実施例３５）
実施例３５では、実施例３４の主題は、任意選択で、組織効果が、切断用鉗子を用いて子宮内膜組織を除去することを含むことを含む。

これらの非限定的な実施例の各々は、独立することができ、または他の実施例のうちの１つもしくは複数とのさまざまな順列または組合せで、組み合わせ可能である。

上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付の図面の参照を含む。これらの図面は、例示として、本発明が実施可能である特定の実施形態を示す。これらの実施形態も、本明細書において「例、実施例」と呼ばれる。このような例は、図示または説明される要素に加えて、要素を含むことができる。しかしながら、本発明者は、図示または説明されるそれらの要素のみが提供される実施例も企図している。さらに、本発明者は、特定の実施例（またはその１つもしくは複数の態様）を参照して、または本明細書において図示もしくは説明される他の実施例（またはその１つもしくは複数の態様）を参照して、のどちらかで、図示または説明されるそれらの要素の任意の組合せまたは順列を使用する実施例（またはその１つもしくは複数の態様）も企図している。

本文書では、「１つの（ａ）」または「１つの（ａｎ）」という用語は、特許文献においてよく見られるように、「少なくとも１つの」または「１つまたは複数の」の他の任意の事例または使用法とは無関係に、１つまたは複数を含むために使用される。本文書では、「または」という用語は、非排他的論理を指すために使用され、したがって、「ＡまたはＢ」は、別段に示されない限り、「ＡであるがＢでない」と、「ＢであるがＡでない」と、「ＡかつＢである」と、を含む。本文書では、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」および「〜であるところの（ｉｎ ｗｈｉｃｈ）」という用語は、「備える、含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」および「〜であるところの（ｗｈｅｒｅｉｎ）」の平易な英語の等価物それぞれの用語として使用される。また、以下の特許請求の範囲では、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」および「備える、含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」という用語は無制限である（ｏｐｅｎ−ｅｎｄｅｄ）、すなわち、請求項内でそのような用語の後ろにリストされた要素に加えて要素を含むシステム、デバイス、物品、組成、調合物、またはプロセスは、依然として、その請求項の範囲に含まれると見なされる。さらに、以下の特許請求の範囲では、「第１の」、「第２の」、および「第３の」などの用語は、単にラベルとして使用されており、対象物に数の要件を課すことを意図したものではない。

上記の説明は、限定ではなく、例示的であることを意図したものである。たとえば、上記で説明された実施例（またはその１つもしくは複数の態様）は、互いに組み合わせて使用されてよい。他の実施形態は、上記の説明を検討する際に当業者などによって使用可能である。要約書は、読者が技術的開示の性質をすばやく把握することを可能にする目的で、米国特許法施行規則第１．７２条第（ｂ）項に準拠するために提供される。要約書は、請求項の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないという理解のもとに提出される。また、上記の詳細な説明では、さまざまな特徴は、本開示を簡素化するために、まとめられることがある。これは、特許請求されない開示された特徴が任意の請求項に不可欠であることを意図すると解釈されるべきでない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴より少ない特徴にあり得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、これによって実施例または実施形態として詳細な説明に組み込まれ、各請求項は別個の実施形態として独立したものであり、そのような実施形態は、さまざまな組合せまたは順列で互いに組み合わせ可能であることが企図されている。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲とともに、そのような特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。

１０ 外科用器具
１２ 照明システム
１４ ハンドル
１６ シャフト
１８ 外科用デバイス
２４ 光源
２６ 光伝導体
２８ 発光体
３０ 外科用ツール、エリア外科用ツール
３２ 主本体
３４ 第１の内腔、内腔
３６ 第２の内腔
３６Ａ 第２の内腔
３６Ｂ 第２の内腔
３６Ｃ 第２の内腔
３６Ｄ 第２の内腔
３６Ｅ 第２の内腔
３８ 近位端部分
４０ 発生器
４２ ケーブル
４４ リンク機構
４６ 作動デバイス
４８ ケーブル
５０ コネクタ
６０ 切断用鉗子、鉗子
６２ ハンドピース
６４ シャフト
６４Ａ シャフト
６４Ｂ シャフト
６６ ジョーアセンブリ
６７ ブレード、切断用ブレード
６８ 照明システム
７０ 光発生器
７２ 光伝導体
７４ 発光体
７６ 光伝導体
８０Ａ 第１のジョー要素、ジョー要素
８０Ｂ 第２のジョー要素、ジョー要素
８２ レバー
８４ トリガ
８６ ホイール
８８ ボタン
８９ スイッチ
９０ 発生器
９２ ケーブル
９４ コネクタ
９６ スイッチ
９８ ケーブル
１００Ａ エンドキャップ
１００Ｂ エンドキャップ
１０２Ａ スロット
１０２Ｂ スロット
１０４ 穴
１０６ ファイバケーブル
１０８ 遠位穴
１１０ ファイバケーブル
１１１ 端面
１１２Ａ 光ファイバ、光伝導体、ファイバ
１１２Ｂ 光ファイバ、光伝導体、ファイバ
１１２Ｃ 光ファイバ、光伝導体、ファイバ
１１２Ｄ 光ファイバ、光伝導体、ファイバ
１１２Ｅ 光ファイバ、光伝導体、ファイバ
１１４ 外壁
１１６ 内壁
１１８ 内部本体
１２０ ドライブロッド
１２２Ａ 第１の支持ロッド、支持ロッド
１２２Ｂ 第２の支持ロッド、支持ロッド
１３０ 光ファイバ束
１３０Ａ ストランド
１３０Ｂ ストランド
１３０Ｃ ストランド
１３０Ｄ ストランド
１３０Ｅ ストランド
１３２ 管状要素
１３４ シース
１３５ 外壁
１３６ 内壁
１３８ 溝
１４０ 外壁
１４２ 内壁
１４４ 内腔
１４６ くぼみ
１６０ 腹腔鏡
１６２ カメラ
１６４ ディスプレイ
１６８ 切開部
１７０ 通過部
４４０ 遠位端部分
Ａ 腹部、腹腔
Ｂ 膀胱
Ｄ 染料
Ｌ 光
Ｏ 卵巣
Ｔ 組織
Ｕ 子宮

Claims (35)

1. 外科的手技を実行するためのデバイスであって、
   近位部分から遠位部分まで延在するシャフトと、
   前記遠位部分に配置された外科用ツールと、
   前記シャフトを通って前記近位部分から前記外科用ツールまで延在する内腔と、
   少なくとも部分的に前記シャフトを通って前記近位部分へと延在する光伝導体と、
   前記光伝導体から前記外科用ツールの方へ光を発するために前記光伝導体に接続された発光体と、
   を備えるデバイス。
2. 前記外科用ツールが、組織を治療するための器具を備える、請求項１に記載のデバイス。
3. 前記外科用ツールが、熱アブレータ、冷凍アブレータ、電気アブレータ、および超音波アブレータからなる群から選択されたアブレータを備える、請求項２に記載のデバイス。
4. 前記外科用ツールが、組織を観察するための光学デバイスを備える、請求項１に記載のデバイス。
5. 前記光伝導体に結合された光発生器をさらに備える、請求項１に記載のデバイス。
6. 前記近位部分に配置されたハンドピースと、
   前記光発生器を選択的に動作させるために前記ハンドピース上に配置されたスイッチであって、前記光発生器が前記ハンドピース内または前記ハンドピースと前記遠位部分との間にある、スイッチと、
   をさらに備える、請求項５に記載のデバイス。
7. 前記光発生器が近赤外光源を備える、請求項５に記載のデバイス。
8. 前記光伝導体が光ファイバを備え、
   前記発光体が前記光ファイバの端面を備える、
   請求項１に記載のデバイス。
9. 前記光伝導体が前記内腔の外部にある、請求項１に記載のデバイス。
10. 前記シャフトが、
    前記内腔を画定する管状本体であって、
    内壁と、
    外壁と、
    前記光伝導体を受け入れるために前記管状本体に沿って延在するチャネルと、
    を備える、管状本体
    を備える、請求項１に記載のデバイス。
11. 前記チャネルが前記外壁内に溝を備える、請求項１０に記載のデバイス。
12. 前記溝内に前記光伝導体を固定するために前記管状本体を少なくとも部分的に取り囲むシースをさらに備える、請求項１１に記載のデバイス。
13. 前記チャネルが、前記内壁と前記外壁との間の通路を備える、請求項１０に記載のデバイス。
14. 前記管状本体に沿って延在する複数のチャネルと、
    前記複数のチャネルのうちのそれぞれのチャネルの中に設置された光伝導体と、
    をさらに備える、請求項１０に記載のデバイス。
15. 腹腔鏡組織除去手技を実行するための切断用鉗子であって、
    ハンドルと、
    近位端にある前記ハンドルから遠位端まで延在するシャフトと、
    前記シャフトを通って延在する動作内腔と、
    前記遠位端に設置された鉗子であって、前記動作内腔を通って延在するリンク機構を介して前記ハンドルに接続された、鉗子と、
    前記ハンドルから前記シャフト内へと延在する光伝導体と、
    前記光伝導体に接続され、前記光伝導体からの光を用いて、前記鉗子によって係合されることになる組織を照らすために前記遠位端に近接して配置された発光体と、
    を備える切断用鉗子。
16. 前記シャフトが、
    前記動作内腔を画定する管状の金属本体であって、
    内壁と、
    外壁と、
    前記光伝導体を受け入れるための前記外壁内の溝と、
    を備える管状の金属本体と、
    前記溝内の前記光伝導体を保持するために前記管状の金属本体を少なくとも部分的に覆うシースと、
    を備える、請求項１５に記載の切断用鉗子。
17. 前記シャフトが、
    前記動作内腔を画定する管状のポリマー本体であって、
    内壁と、
    外壁と、
    前記光伝導体を受け入れるための、前記内壁と前記外壁との間の通路と、
    を備える管状のポリマー本体
    を備える、請求項１５に記載の切断用鉗子。
18. 前記光伝導体に結合された光発生器であって、近赤外光源を備える、光発生器をさらに備え、
    前記光伝導体が光ファイバを備える、
    請求項１５に記載の切断用鉗子。
19. 前記光伝導体の近位端に結合された光発生器であって、前記ハンドルに装着されたまたは前記発光体の近位にある前記シャフトに装着された、光発生器と、
    前記光発生器を選択的に動作させるために前記ハンドル上に配置されたスイッチと、
    をさらに備える、請求項１５に記載の切断用鉗子。
20. 前記鉗子が、
    前記シャフトに結合された第１のジョーおよび第２のジョーであって、互いに対して回動可能である、第１のジョーおよび第２のジョーと、
    前記第１のジョーと前記第２のジョーとの間の前記シャフトの前記遠位端から延在可能である切断用ブレードと、
    を備え、
    前記光源が、前記第１のジョーおよび前記第２のジョーならびに前記切断用ブレードを照らすために位置決めされる、
    請求項１５に記載の切断用鉗子。
21. 腹腔鏡外科的手技を実行しながら照らすための方法であって、
    腹腔鏡ポートを形成するために患者に切開部を作るステップと、
    染料を用いて除去のために標的組織をマークするステップと、
    腹腔鏡デバイスを前記腹腔鏡ポートに挿入するステップと、
    光源から光を発するステップと、
    前記患者内の前記標的組織を照らすために前記光を前記腹腔鏡デバイスに通過させるステップと、
    前記腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて前記標的組織を除去するステップと、
    を含む方法。
22. 前記腹腔鏡デバイスの遠位部分に配置された発光体から前記光を発するステップをさらに含む、請求項２１に記載の方法。
23. 前記光源から前記光を発するステップが、前記腹腔鏡デバイスに取り付けられた光発生器を用いて前記光を生成するステップを含む、請求項２１に記載の方法。
24. 前記光を前記腹腔鏡デバイスに通過させるステップが、前記光を前記腹腔鏡デバイスのシャフト内の光ファイバに通過させるステップを含む、請求項２１に記載の方法。
25. 前記患者内の前記標的組織を照らすために前記光を前記腹腔鏡デバイスに通過させるステップが、近赤外光を用いて染料を照らすステップを含む、請求項２１に記載の方法。
26. 前記染料を用いて除去のために標的組織をマークするステップが、インドシアニングリーン染料を前記患者に静脈内投与するステップを含む、請求項２５に記載の方法。
27. 前記腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて前記標的組織を除去するステップが、子宮内膜組織を除去するステップを含む、請求項２１に記載の方法。
28. 前記腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて前記標的組織を除去するステップが、鉗子を用いて前記標的組織を切断するステップを含む、請求項２１に記載の方法。
29. 前記腹腔鏡デバイスに取り付けられた外科用ツールを用いて前記標的組織を除去するステップが、電極を用いて前記標的組織をアブレーションするステップ、低温アプリケータを用いて前記標的組織を凍結するステップ、または超音波エネルギーを用いて前記標的組織を切断するステップを含む、請求項２１に記載の方法。
30. 前記光源から前記光を発するステップが、前記腹腔鏡デバイスのための発生器に接続された光発生器を用いて前記光を生成するステップを含む、請求項２１に記載の方法。
31. 開腹外科的手技または腹腔鏡外科的手技を実行しながら照らすための方法であって、
    染料を用いて背景組織と前景組織との間の視覚的描出を引き起こすために前記染料を患者へと注入するステップと、
    標的組織内の描出された組織を視覚化するために前記染料を照らすステップと、
    前記標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、
    を含む方法。
32. 前記標的組織内の描出された組織を視覚化するために前記染料を照らすステップと、前記標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、が同時に実行される、請求項３１に記載の方法。
33. 前記標的組織内の描出された組織を視覚化するために前記染料を照らすステップと、前記標的組織において組織効果をもたらすために外科的手技を実行するステップと、が、単一の外科用器具を使用して実行される、請求項３２に記載の方法。
34. 前記標的組織が子宮内膜組織を含む、請求項３３に記載の方法。
35. 前記組織効果が、切断用鉗子を用いて前記子宮内膜組織を除去することを含む、請求項３４に記載の方法。

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