JP2021083432A - 飛翔害虫捕獲器 - Google Patents

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雄一 江木
Yuichi Egi
雄一 江木
村田 和也
Kazuya Murata
和也 村田
隆太 宮地
Ryuta MIYAJI
隆太 宮地
梨乃 陸井
Rino Rikui
梨乃 陸井
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Abstract

【課題】捕獲後の飛翔害虫を外部から視認し難い飛翔害虫捕獲器を提供すること。【解決手段】捕獲器1は、薬剤を収容可能な容器10と、容器10に組み付けられる蓋体20と、を備える。蓋体20は、捕獲器1の設置姿勢における上下方向に対して傾斜する一又は複数の平面状の板材22から構成される天板部21と、天板部21に設けられ且つ飛翔害虫が通過可能な侵入口24と、を有する。天板部21は、上下方向に対して傾斜し且つ上下方向に直交する所定方向に対して平行な一又は複数の板材22が連結される形状を有する。天板部21は、侵入口24の実際の開口面積に対する上下方向に沿って侵入口24を見た場合における侵入口24の開口面積の百分率が、90%以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、飛翔害虫捕獲器に関する。
従来から、コバエ等の飛翔害虫を捕獲する種々の捕獲器が提案されている。例えば、従来の飛翔害虫用の捕獲器は、捕獲した飛翔害虫を殺虫する成分を含む薬液などを収容する容器と、その容器の開口部に取り付けられるとともに飛翔害虫を容器内に誘導するための特殊な形状を有するカバーと、を有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2018−102262号公報
上述した従来の捕獲器の一つ(特許文献1を参照)は、容器の上面に開口している円形の開口部に、半球面状(又はドーム状)の薄板から構成されるカバーを取り付けるようになっている。カバーには複数の貫通孔が設けられており、それら貫通孔を通じて飛翔害虫が容器内に入ることになる。ところが、この従来の捕獲器は、容器内に入った飛翔害虫の活動が停止した位置によっては、カバーの貫通孔を通じて捕獲後の飛翔害虫が外部から視認される場合がある。捕獲器を快適に使用する観点等から、捕獲後の飛翔害虫が外部から視認されることは、出来る限り避けることが望ましい。
本発明の目的は、侵入口への飛翔害虫の侵入し易さを維持しながら、捕獲後の飛翔害虫を外部から視認し難い飛翔害虫捕獲器の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る飛翔害虫捕獲器は、下記[1]〜[5]を特徴としている。
[1]
薬剤を収容可能な容器と、前記容器に組み付けられる蓋体と、を備える飛翔害虫捕獲器であって、
前記蓋体は、
当該飛翔害虫捕獲器の設置姿勢における上下方向に対して傾斜する一又は複数の平面状の板材から構成される天板部と、
前記天板部に設けられ且つ飛翔害虫が通過可能な侵入口と、を有する、
飛翔害虫捕獲器であること。
[2]
上記[1]に記載の飛翔害虫捕獲器において、
前記天板部は、
前記上下方向に対して傾斜し且つ前記上下方向に直交する所定方向に対して平行な一又は複数の前記板材が連結される形状を有する、
飛翔害虫捕獲器であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の飛翔害虫捕獲器において、
前記容器は、前記侵入口を有さない、
飛翔害虫捕獲器であること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の飛翔害虫捕獲器において、
前記天板部は、
当該飛翔害虫捕獲器の外部に向けて突出する一又は複数のリブによって当該天板部の外表面が複数の領域に区分けされ、前記複数の前記領域の各々に前記侵入口が配置される、ように構成される、
飛翔害虫捕獲器であること。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載の飛翔害虫捕獲器において、
前記天板部は、
前記侵入口の実際の開口面積に対する前記上下方向に沿って前記侵入口を見た場合における前記侵入口の開口面積の百分率が90%以下である、ように構成される、
飛翔害虫捕獲器であること。
上記[1]の構成の飛翔害虫捕獲器によれば、容器に組み付けられる蓋体の天板部は、平面状の板材から構成され、飛翔害虫が通過可能な侵入口を有している。別の言い方をすると、天板部を構成する板材は、上述した従来の捕獲器のカバー(即ち、半球面状に湾曲した薄板)のように、湾曲していない。そのため、天板部の面方向に沿って飛翔害虫捕獲器を見た場合、天板部にある侵入口を視認し難く、侵入口を通じて容器の内部を視認することは実質的に不可能である。即ち、この方向から見る限り、捕獲した飛翔害虫が外部から実質的に視認されない。このように、本構成の飛翔害虫捕獲器では、従来の捕獲器に比べ、侵入口の内部を視認できる視点の位置が制限される。なお、上記「面方向」は、天板部を構成する板材の板面に平行な方向(例えば、図1における前後方向)を表す。
また、蓋体の天板部は、飛翔害虫捕獲器の設置姿勢における上下方向に対して傾斜している。そのため、例えば飛翔害虫捕獲器を上下方向に対して直交し且つ上述した面方向とは異なる方向から(例えば、図1における左右方向)に沿って見たとき、侵入口の大きさが実際の開口面積よりも小さく見えることになる。このように、侵入口の内部を視認できる視点から飛翔害虫捕獲器を見た場合であっても、侵入口の大きさが実際の開口面積よりも小さく見える。
したがって、本構成の飛翔害虫捕獲器は、従来の捕獲器に比べ、捕獲後の飛翔害虫を外部から視認し難いことになる。
なお、蓋体の天板部は、1枚の板材から構成されてもよいし、複数枚の板体から構成されてもよい(例えば、図1,7(a),7(b)を参照)。また、天板部が複数枚の板体から構成される場合、それら板体の位置関係は、侵入口の内部の視認性などを考慮して定められればよく、特に制限されない(例えば、図1,6(a),6(b),7(b)を参照)。更に、天板部を構成する板材が「平面状」であることは、板材が全体として平板であると見なし得る形状を有することを表し、より具体的には、板材の全体が平面形状であること、及び、捕獲後の飛翔害虫の視認性を低減する点で許容し得る範囲内において板材の少なくとも一部が平面形状以外の形状を有することを表す。
上記[2]の構成の飛翔害虫捕獲器によれば、蓋体の天板部は、上下方向に対して傾斜し且つ上下方向に直交する所定方向に対して平行な一又は複数の板材が連結される形状を有する。天板部がこのように構成されることで、天板部の面積を大きくして、侵入口の開口面積を拡大し得る。よって、本構成の飛翔害虫捕獲器は、侵入口の内部を視認できる視点の位置を制限しながら、飛翔害虫の捕獲性能を向上できる。なお、天板部の形状の例として、切妻型(図1)、片流れ型(図7(a))、寄棟型(図7(b))、バタフライ型(図6(a))、及び、のこぎり型(図6(b))等が挙げられる。
上記[3]の構成の飛翔害虫捕獲器によれば、容器は侵入口を有さない。そのため、侵入口の内部を視認できる視点の位置を更に制限できる。よって、本構成の飛翔害虫捕獲器は、捕獲後の飛翔害虫を外部から更に視認し難くすることができる。
上記[4]の構成の飛翔害虫捕獲器によれば、蓋体の天板部に設けられたリブによって天板部の外表面が複数の領域に区分けされ、それら複数の領域の各々に侵入口が配置される。これにより、侵入口に一旦近付いた飛翔害虫は、リブによって挟まれることで、移動可能な範囲が制限された状態となる。そのため、このようなリブが無い場合に比べ、飛翔害虫を侵入口の内部に誘導できる可能性が高まる。よって、本構成の飛翔害虫捕獲器は、飛翔害虫の捕獲性能を向上できる。
上記[5]の構成の飛翔害虫捕獲器によれば、蓋体の天板部に設けられる侵入口の実際の開口面積(例えば、図5のB1〜B8の和)に対する上下方向に沿って侵入口を見た場合における侵入口の開口面積(例えば、図5のA1〜A8の和)の百分率が、90%以下である。この条件を満たすように天板部の形状や傾斜角度を調整することで、従来の捕獲器に比べ、捕獲後の飛翔害虫の視認し難さと、飛翔害虫の捕獲性能と、を共に向上できる。
本発明によれば、侵入口への飛翔害虫の侵入し易さを維持しながら、捕獲後の飛翔害虫を外部から視認し難い飛翔害虫捕獲器、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る飛翔害虫捕獲器を示す斜視図である。 図2は、図1に示す飛翔害虫捕獲器の分解斜視図である。 図3は、図1のA−A断面図である。 図4は、図1に示す蓋体を示し、図4(a)は、その上面図であり、図4(b)は、その側面図であり、図4(c)は、その正面図である。 図5は、侵入口の実際の開口面積と、上下方向からみた場合における侵入口の開口面積と、の関係を説明するための図である。 図6は、変形例に係る蓋体の図1のA−A断面に相当する断面図であり、図6(a)は、第1の変形例を示し、図6(b)は、第2の変形例を示す。 図7は、変形例に係る飛翔害虫捕獲器の図1に相当する斜視図であり、図7(a)は、第3の変形例を示し、図7(b)は、第4の変形例を示す。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る飛翔害虫捕獲器1(以下、単に「捕獲器1」と称呼する。)について説明する。捕獲器1は、コバエ等の飛翔害虫を捕獲するための装置である。図1に示すように、捕獲器1は、薬剤を収容可能な容器10と、容器10に組み付けられる蓋体20と、を備える。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「上下方向」、「前後方向」、及び「左右方向」を定義する。「上下方向」、「前後方向」、及び「左右方向」は、互いに直交している。「上下方向」は、本発明における「飛翔害虫捕獲器の設置姿勢における上下方向」と一致している。「前後方向」及び「左右方向」はそれぞれ、本発明における「上下方向に直交する所定方向」に対応する。以下、捕獲器1を構成する各部材について順に説明する。
まず、容器10について説明する。容器10は、図2及び図3に示すように、本例では、外容器11と、外容器11に着脱自在に収容される容器本体12と、で構成されている。外容器11及び容器本体12は共に、本例では、樹脂成形品である。外容器11は、容器10の外観を構成する機能を果たし、容器本体12は、薬剤を収容する機能を果たす。容器本体12が、外容器11に着脱自在に収容されるので、外容器11に収容されている古い(使用済の)薬剤を収容する古い容器本体12を外容器11から取り出し、新しい薬剤を収容する新しい容器本体12を同じ外容器11に収容し直すこと(所謂、薬剤の詰め替え)も可能である。なお、容器本体12を用いず、外容器11のみで容器10を構成してもよい。容器10が容器本体12を有さない場合、外容器11が、外観を構成する機能と薬剤を収容する機能とを兼ねることになる。
外容器11は、図2及び図3に示すように、上方に開口する直方体状の箱形状を有する。外容器11は、上方から見て、前後方向における寸法aが左右方向における寸法bよりも小さい矩形(即ち、a/bの値が1よりも小さい長方形)の形状を有している。後述する捕獲後の飛翔害虫の視認性の観点からは、前後方向における寸法aと、左右方向における寸法bと、の比の値(=a/b)が1から離れた値であるほど(即ち、薄型の長方形であるほど)好ましい。外容器11の開口の側縁は、上方からみて矩形の形状を有している。蓋体20の後述する天板部21の形状に対応して、外容器11の開口の側縁のうち、上方からみて前後方向に延びる一対の側縁のそれぞれは、前後方向に平行に一直線状に延びており、上方からみて左右方向に延びる一対の側縁のそれぞれは、左右方向中央にて最上点に位置し且つ左右方向中央から左右方向に離れるに従って下側に移動するようにV字状に延びている。
外容器11の開口近傍の内壁面には、肉厚方向に窪んだ係止段部13が、当該開口の全周に亘って形成されている。係止段部13に、蓋体20の後述する係止枠部25が嵌め込まれることで、外容器11に蓋体20が固定されるようになっている。
外容器11の内壁面の下側領域の所定箇所には、図3に示すように、外容器11の内部空間に向けて突出する支持部14が形成されている。外容器11に容器本体12を収容する際、容器本体12の下端部が支持部14に当接することで、外容器11の内部における容器本体12の位置決めが達成されるようになっている。
容器本体12は、図2及び図3に示すように、上方に開口し且つ下側に向けて僅かに窄まる直方体状の箱形状を有する。容器本体12の開口の側縁は、本例では、上方からみて4角が丸まった略矩形の形状を有している。容器本体12の開口の側縁の上下方向位置は、当該開口の全周に亘って一定となっている。容器本体12の内部に、薬剤が収容される。
容器本体12の内壁面の所定箇所には、上下方向に沿って複数の線状突起部15が形成されている。線状突起部15は、容器本体12の内壁面に飛び移った飛翔害虫を、薬剤へ向けて下方に誘導する機能を果たす。なお、容器10が容器本体12を有さない場合、外容器11の内壁面に同様の線状突起部を設けてもよい。
次いで、蓋体20について説明する。蓋体20は、本例では、樹脂成型品である。蓋体20は、図2〜図4に示すように、天板部21を有する。天板部21は、本例では、切妻型の屋根のように、2枚の矩形平面状の板材22が連結される形状を有している。具体的には、天板部21は、左側に対して右側が上方に位置するように(右上がりに)上下方向に対して傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の右端縁と、左側に対して右側が下方に位置するように(右下がりに)上下方向に対して傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の左端縁と、が連結されて構成されている。なお、図1に示す前後方向は、天板部21の「面方向」とも称呼され得る。
各板材22の外表面(上表面)には、前後方向に延びる複数(本例では3本)のリブ23が、左右方向に所定間隔を空けて形成されている。これら複数のリブ23により、各板材22の外表面は、複数(本例では、4つ)の領域に区分けされており、これら複数の領域の各々に、飛翔害虫が通過可能な貫通孔である侵入口24が形成されている。
本例では、各領域に、3つの侵入口24が、前後方向に並ぶように形成されている。即ち、板材22の各々に12個の侵入口24が形成され、天板部21全体では合計24個の侵入口24が形成されている。図4に示すように、各板材22において、前後方向に3つの侵入口24がほぼ等間隔で一列に並び、且つ、左右方向に(厳密には板材22の長手方向に沿って)4つの侵入口24がほぼ等間隔で一列に並ぶように、複数の侵入口24が規則的に(簡単に述べると、3×4のグリッド状に)配置されている。各侵入口24は長方形状の形状を有している。各侵入口24の形状はほぼ同じである。後述する捕獲後の飛翔害虫の視認性の観点からは、開口面積の大きい侵入口24を少数設けるよりも、開口面積の小さい侵入口24を多数設ける方が好ましい。なお、容器10(外容器11+容器本体12)には、蓋体20の侵入口24のような飛翔害虫が通過可能な侵入口が蓋体20との連結部以外には形成されていない。
天板部21の外周縁近傍の下面には、下方に突出する係止枠部25が、当該外周縁の全周に亘って形成されている。係止枠部25の突出高さは、天板部21の外周縁の全周に亘って、略一定となっている。係止枠部25を外容器11の係止段部13に嵌め込むことで、蓋体20が外容器11に組み付けられる。係止枠部25の一部(本例では、係止枠部25のうちの最上位置)には、下方に向けて突出する一対のガイド片26が形成されている。ガイド片26は、蓋体20を外容器11に組み付ける際に、蓋体20の係止枠部25を外容器11の係止段部13に向けて案内する機能を果たす。
蓋体20では、「(天板部21の各板材22に垂直な方向からみた場合における)複数の侵入口24の実際の開口面積の総和」に対する「上下方向からみた場合における複数の侵入口24の開口面積の総和」の百分率が、90%以下となっている。この百分率は、図5に示す断面において、天板部21の各板材22に垂直な方向からみた場合における侵入口24の寸法の和である「寸法B1〜B8の和」に対する上下方向からみた場合における侵入口24の寸法の和である「寸法A1〜A8の和」の百分率、と言い換えることができる。この関係を有することによる作用・効果については、後述する。更に、天板部21を構成する板材22の傾斜角度θを、図5及び図6に示すように「上下方向に沿って板材22を切断した場合の断面における、板材22と上下方向とのなす角度(但し、0°≦θ≦90°)」と定義する。この定義に従うと、板材22の傾斜角度θは約60度である。後述する捕獲後の飛翔害虫の視認性の観点からは、傾斜角度θは、10度以上64度以下であることが好ましく、30度以上63度以下であることがより好ましく、45度以上62度以下であることが更に好ましい。なお、上記「上下方向からみた」場合における侵入口24の開口面積や寸法は、侵入口24を上下方向に直交する仮想面に向けて上下方向に平行に投影したときの投影面積や投影寸法、と言い換え得る。上記「天板部21の各板材22に垂直な方向からみた」場合における開口面積や寸法も、同様である。以上、捕獲器1を構成する各部材について説明した。
捕獲器1は、内部に薬剤を収容した容器本体12を外容器11に収容し、その外容器11に蓋体20を組み付けることで完成する。薬剤は、所定の保持担体、所定の害虫誘引成分、及び、所定の殺虫成分等を含んでいる。完成した捕獲器1は、所定の設置箇所に、上下方向が鉛直方向に一致する向きで設置される。
飛翔害虫は、薬剤の害虫誘引成分に誘引されて、蓋体20の侵入口24を介して捕獲器1の外部から内部に移動し、容器10の容器本体12に収容されている薬剤に接触すること等により、その活動が停止する(例えば、死に至る)。
<作用・効果>
以下、本実施形態に係る捕獲器1の作用・効果について説明する。上記のように、容器10内での薬液の配置や容器10内に入った飛翔害虫の活動が停止した位置によっては、捕獲後の飛翔害虫が蓋体20の侵入口24を通じて外部から視認される場合がある。捕獲器1の快適な使用などの観点から、捕獲後の飛翔害虫が視認されることは、出来る限り避けることが望ましい。
この点、本実施形態に係る捕獲器1では、容器10に組み付けられる蓋体20の天板部21は、2枚の平面状の板材22から構成され、飛翔害虫が通過可能な侵入口24を有している。別の言い方をすると、天板部21を構成する各板材22は、上述した従来の捕獲器の蓋体(ドーム状に湾曲した薄板)のように、湾曲していない。そのため、天板部21の面方向に沿って捕獲器1を見た場合、天板部21にある侵入口24は視認されないことになる。即ち、この方向から見る限り、捕獲した飛翔害虫が外部から視認されない。このように、本実施形態に係る捕獲器1は、従来の捕獲器に比べて侵入口24の内部を視認できる視点の位置が制限される。また、蓋体20の天板部21は、捕獲器1の設置姿勢における上下方向に対して傾斜している。そのため、通常の使用環境下で捕獲器1を左右方向に沿って見たとき、侵入口24の大きさが実際の開口面積よりも小さく見えることになる。また、捕獲器1を上下方向に沿って見たときも、侵入口24の大きさが実際の開口面積よりも小さく見えることになる。このように、侵入口24の内部を視認できる視点から捕獲器1を見た場合であっても、侵入口24の大きさが実際の開口面積よりも小さく見える。したがって、本実施形態に係る捕獲器1は、従来の捕獲器に比べ、捕獲後の飛翔害虫を外部から視認し難いことになる。
更に、本実施形態に係る捕獲器1によれば、蓋体20の天板部21は、上下方向に対して傾斜し且つ上下方向に直交する所定方向(前後方向)に対して平行な複数の板材22が連結される形状を有する。天板部21がこのように構成されることで、天板部21自体の面積を大きくして、侵入口24の開口面積を拡大し得る。よって、本実施形態に係る捕獲器1は、侵入口24の内部を視認できる視点の位置を制限しながら、飛翔害虫の捕獲性能を向上できる。
更に、本実施形態に係る捕獲器1によれば、容器10は蓋体20との連結部以外には侵入口を有さない。そのため、侵入口の内部を視認できる視点の位置を更に制限できる。よって、本実施形態に係る捕獲器1は、従来の捕獲器に比べ、捕獲後の飛翔害虫が外部から更に視認され難くすることができる。
更に、本実施形態に係る捕獲器1によれば、蓋体20の天板部21に設けられたリブ23によって天板部21の外表面が複数の領域に区分けされ、それら複数の領域の各々に侵入口24が配置される。これにより、侵入口24に近づいた飛翔害虫は、リブ23によって挟まれて移動可能な範囲が制限された状態となる。そのため、このようなリブ23が無い場合に比べ、侵入口24に一旦近付いた飛翔害虫を侵入口24の内部に誘導できる可能性が高まる。よって、本実施形態に係る捕獲器1は、飛翔害虫の捕獲性能を向上できる。
更に、本実施形態に係る捕獲器1によれば、「(天板部21の各板材22に垂直な方向からみた場合における)複数の侵入口24の実際の開口面積の総和」に対する「上下方向からみた場合における複数の侵入口24の開口面積の総和」の百分率(換言すれば、図5において「寸法B1〜B8の和」に対する「寸法A1〜A8の和」の百分率)が、90%以下である。発明者が行った実験等によれば、この条件を満たすように天板部21の形状や傾斜角度を調整することで、この条件を満たさない場合と比べて、捕獲後の飛翔害虫の外部からの視認し難さと、飛翔害虫の捕獲性能と、を共に向上できることが判明している。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、図2等に示すように、蓋体20の天板部21が、切妻型の屋根のように、2枚の矩形平面状の板材22が連結される形状を有している。具体的には、天板部21が、右上がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の右端縁と、右下がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の左端縁と、が連結されて構成されている。
これに対し、図6(a)に示すように、蓋体20の天板部21が、バタフライ型の屋根のように、2枚の矩形平面状の板材22が連結される形状を有していてもよい。具体的には、天板部21が、右下がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の右端縁と、右上がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22の左端縁と、が連結されて構成されていてもよい。
更には、図6(b)に示すように、蓋体20の天板部21が、のこぎり型の屋根のように、3枚の矩形平面状の板材22が連結される形状を有していてもよい。具体的には、天板部21が、右上がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な第1の板材22の右端縁と、右下がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な第2の板材22の左端縁と、が連結され、更に、第2の板材22の右端縁と、右上がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な第3の板材22の左端縁と、が連結されて構成されていてもよい。
更には、図7(a)に示すように、蓋体20の天板部21が、片流れ型の屋根のように、1枚の矩形平面状の板材22のみからなる形状を有していてもよい。具体的には、天板部21が、右下がり(或いは、右上がりに)に傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22のみで構成されていてもよい。
更には、図7(b)に示すように、蓋体20の天板部21が、寄棟型の屋根のように、4枚の平面状の板材22a,22bが連結される形状を有していてもよい。具体的には、天板部21が、右上がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22aの右端側と、右下がりに傾斜し且つ前後方向に対して平行な板材22aの左端側と、後側に対して前側が下方に位置するように(前下がりに)傾斜し且つ左右方向に対して平行な板材22bの後端側と、後側に対して前側が上方に位置するように(前上がりに)傾斜し且つ左右方向に対して平行な板材22bの前端側と、が天板部21の中央部で集合するように連結されて構成されていてもよい。図7(b)に示す例では、リブ23及び侵入口24が、一対の板材22aに形成され且つ一対の板材22bには形成されていないが、一対の板材22a及び一対の板材22bの双方に形成されていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る捕獲器1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
薬剤を収容可能な容器(10)と、前記容器(10)に組み付けられる蓋体(20)と、を備える飛翔害虫捕獲器(1)であって、
前記蓋体(20)は、
当該飛翔害虫捕獲器(1)の設置姿勢における上下方向に対して傾斜する一又は複数の平面状の板材(22)から構成される天板部(21)と、
前記天板部(21)に設けられ且つ飛翔害虫が通過可能な侵入口(24)と、を有する、
飛翔害虫捕獲器(1)。
[2]
上記[1]に記載の飛翔害虫捕獲器(1)において、
前記天板部(21)は、
前記上下方向に対して傾斜し且つ前記上下方向に直交する所定方向に対して平行な一又は複数の前記板材(22)が連結される形状を有する、
飛翔害虫捕獲器(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の飛翔害虫捕獲器(1)において、
前記容器(10)は、前記侵入口を有さない、
飛翔害虫捕獲器(1)。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の飛翔害虫捕獲器(1)において、
前記天板部(21)は、
当該飛翔害虫捕獲器(1)の外部に向けて突出する一又は複数のリブ(23)によって当該天板部(21)の外表面が複数の領域に区分けされ、前記複数の前記領域の各々に前記侵入口(24)が配置される、ように構成される、
飛翔害虫捕獲器(1)。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載の飛翔害虫捕獲器(1)において、
前記天板部(21)は、
前記侵入口(24)の実際の開口面積に対する前記上下方向に沿って前記侵入口(24)を見た場合における前記侵入口(24)の開口面積の百分率が90%以下である、ように構成される、
飛翔害虫捕獲器(1)。
1 飛翔害虫捕獲器
10 容器
11 外容器(容器)
12 容器本体(容器)
20 蓋体
21 天板部
22 板材
23 リブ
24 侵入口

Claims (5)

  1. 薬剤を収容可能な容器と、前記容器に組み付けられる蓋体と、を備える飛翔害虫捕獲器であって、
    前記蓋体は、
    当該飛翔害虫捕獲器の設置姿勢における上下方向に対して傾斜する一又は複数の平面状の板材から構成される天板部と、
    前記天板部に設けられ且つ飛翔害虫が通過可能な侵入口と、を有する、
    飛翔害虫捕獲器。
  2. 請求項1に記載の飛翔害虫捕獲器において、
    前記天板部は、
    前記上下方向に対して傾斜し且つ前記上下方向に直交する所定方向に対して平行な一又は複数の前記板材が連結される形状を有する、
    飛翔害虫捕獲器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の飛翔害虫捕獲器において、
    前記容器は、前記侵入口を有さない、
    飛翔害虫捕獲器。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の飛翔害虫捕獲器において、
    前記天板部は、
    当該飛翔害虫捕獲器の外部に向けて突出する一又は複数のリブによって当該天板部の外表面が複数の領域に区分けされ、前記複数の前記領域の各々に前記侵入口が配置される、ように構成される、
    飛翔害虫捕獲器。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の飛翔害虫捕獲器において、
    前記天板部は、
    前記侵入口の実際の開口面積に対する前記上下方向に沿って前記侵入口を見た場合における前記侵入口の開口面積の百分率が90%以下である、ように構成される、
    飛翔害虫捕獲器。
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