JP2009247236A - 飛翔昆虫類捕獲器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハエやハチ等の飛翔昆虫類を良好に誘引し捕獲することができ、しかも、使用者に不快感を与えるといったことのない飛翔昆虫類捕獲器を提供する。
【解決手段】縦方向に向かう黒色の面壁部1を有する誘引誘導体2を、下部に位置させると共に、この誘引誘導体2の上部に捕獲口8を設けた構成とし、誘引誘導体2における黒色の面壁部1によってハエやハチ等の飛翔昆虫類を誘引して当該面壁部1に着地させ、面壁部1に着地した飛翔昆虫類を面壁部1に沿って上方に誘導し、誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8によって飛翔昆虫類を内部に捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を捕獲するために用いられる飛翔昆虫類捕獲器に関する。
飛翔昆虫類、例えばハエを駆除するには、内部に殺虫剤を充填したエアゾールを用いて、駆除するハエに殺虫剤を噴霧して、これを駆除するのが一般的な手法であった。
しかしながら、このエアゾールを用いたハエの駆除にあっては、いろいろな制約を受けるおそれがあり、これは、ハエ等が多く発生する食品や食器類のある台所付近では、エアゾールより噴霧した殺虫剤が食品や食器類に付着してしまうといった問題があり、これにより、食品や食器類のある台所付近での使用を控えているのが実情であった。
このため、エアゾールによる殺虫剤の噴霧といった手法に代わって、ハエ取りリボンやハエ取り紙等を用いて、これらにハエを粘着させて捕獲する手法が考えられるが、このハエ取りリボンやハエ取り紙等では、どうしても粘着剤で捕獲したハエの死骸等が剥き出しのままとなり、使用中、使用者に不快感を与えるといった問題があったり、あるいは、粘着剤が露出しているので、使用者の手や衣服等に当該ハエ取りリボンやハエ取り紙等がくっついてしまうといったことがあり、取扱いに注意を払う必要があった。
そこで、ハエ取りリボンやハエ取り紙等に代わって、捕獲器が普及しつつある。この捕獲器としては、例えば、特開2003−70403号公報に記載されているように、略球体状の容器において、その上部と下部とに害虫であるハエ等が侵入可能な小穴と大穴とを設けると共に、内部にハエ等を誘引して殺す作用を有する誘引殺虫剤を収納する。これによって、内部に収納した誘引殺虫剤の臭気が上下の小穴と大穴とから外部に放散され、この臭気に誘われて、小穴あるいは大穴よりハエ等が容器の内部に引き入れられる。そして、容器の内部に引き入れられたハエ等が内部において誘引殺虫剤に触れることで死ぬようになっていた。
特開2003−70403号公報
しかしながら、従来の捕獲器にあっては、ハエ等の誘引を、容器の内部に収納した誘引殺虫剤の臭気によって行うため、容器の内部に収納する誘引殺虫剤の臭気が弱いと、ハエ等を全く誘引することができないという問題が生じ、また逆に、誘引殺虫剤の臭気を強くすると、今度は誘引殺虫剤の臭気を人間である使用者も嗅ぐことになり、使用者が不快感を覚えるといった問題が生じると共に、誘引殺虫剤の臭気によるハエ等の誘引には限界があり、臭気を強くしても、ハエ等を良好に誘引することができないといった問題もあった。
そこで、本発明は、このような各問題の解消、すなわち、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を良好に誘引し捕獲することができ、しかも、使用者に不快感を与えるといったことのない飛翔昆虫類捕獲器を提供することを、その課題とする。
本発明は、縦方向に向かう黒色の面壁部を有する誘引誘導体を、下部に位置させると共に、この誘引誘導体の上部に捕獲口を設けた構成とし、誘引誘導体における黒色の面壁部によって飛翔昆虫類を誘引して当該面壁部に着地させ、面壁部に着地した飛翔昆虫類を面壁部に沿って上方に誘導し、誘引誘導体の上部に設けた捕獲口によって飛翔昆虫類を内部に捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器である。
本発明によれば、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対して強い誘引作用を持っている黒色を利用して、誘引誘導体における黒色の面壁部にハエやハチ等の飛翔昆虫類を極めて効果的にかつ容易に誘引し、この面壁部に着地させることができ、そして、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、着地した飛翔昆虫類を面壁部に沿って上方に誘導し、誘引誘導体の上部に設けた捕獲口により内部に飛翔昆虫類を引き入れて捕獲することができ、単に容器に穴を開けて、ここより誘引殺虫剤の臭気を放散して、この誘引殺虫剤の臭気によってハエやハチ等の飛翔昆虫類を容器の内部に引き入れる従来のものと比べて、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の捕獲率を飛躍的に向上させることができる。しかも、臭気の強い誘引殺虫剤等を用いることなくハエやハチ等の飛翔昆虫類を誘引して捕獲することができるので、使用者が不快感を覚えるといったこともなくすことができる。
本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態について説明する。
飛翔昆虫類捕獲器としては、図1、図2、図3、図4に示すように、縦方向に向かう面壁部1を有する誘引誘導体2を下部に位置するように備える。この誘引誘導体2は、周面と底面とから上部を開口する中空の略円柱体状としており、周面の外側が縦方向に向かう面壁部1になる。この誘引誘導体2は黒色であり、縦方向に向かう面壁部1も黒色である。そして、内部の底面上には薬剤含浸マット3を載置し、この薬剤含浸マット3は例えば不織布であって、誘引剤と殺虫剤とを含浸させている。また、内部中央に支柱4を立設する。
一方、この誘引誘導体2の上部には、上部カバー体5を備える。この上部カバー体5は、下部を開口する中空の半球体状としており、周囲に複数の侵入口6を設けると共に、内部中央に支柱7を設けて、この支柱7が誘引誘導体2の支柱4と嵌合することで、誘引誘導体2の上部に上部カバー体5が備えられる。そして、この上部カバー体5の下端の外径を誘引誘導体2の上端の外径より大きくすることで、誘引誘導体2の上端と上部カバー体5の下端との間に隙間を全周にわたって形成し、この隙間が捕獲口8となり、これによって、誘引誘導体2の上部に捕獲口8が設けられる。なお、この上部カバー体2は、乳白色を含む白色等の淡い色である。
また、この捕獲口8となる隙間の寸法は、捕獲する飛翔昆虫類によって多少異なるものの、コバエ等のハエ等であれば、3乃至4mm以上10mm以下が好ましく、また、ハチ等であれば、10mm以上20mm以下が好ましい。
そして、各種の実験及び研究を重ねた結果、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対しては、黒色が強い誘引作用を持っていることを見出した。なお、この試験例については、後で述べるものとする。これにより、白色、水色、黄色のみならず、緑色、青色、赤色等の他の色と比べて、黒色が際立って強い誘引作用を持っており、この黒色を利用することで、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を極めて効果的にかつ容易に誘引することができる。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器における実際の飛翔昆虫類の捕獲について説明する。なお、これは、ハエを捕獲する例である。
当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等の室内の所定場所に載置する。すると、室内を飛び回っているハエが、誘引誘導体2における黒色の面壁部1の強い誘引作用によって誘引され、この面壁部1に着地する。
そして、誘引誘導体2における黒色の面壁部1に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、この面壁部1を上方に向かって移動、すなわち上方に誘導して、面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8から、内部へと入り込むようになる。なお、負の走地性とは、飛翔昆虫類等において、重力に逆らって上方に向かって移動する性質のことである。
当該飛翔昆虫類捕獲器の内部に入り込んだハエは、その内部において飛び回るが、しばらくすると、内部の底面上に載置した薬剤含浸マット3に触れて死ぬようになる。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器にあっては、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対して強い誘引作用を持っている黒色を利用して、飛び回っているハエを誘引誘導体2における黒色の面壁部1に誘引し、ここに着地させることができ、そして、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、着地したハエを面壁部1に沿って上方へと誘導し、この面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8より内部へとハエを引き入れることができ、しかも、上部カバー体5に設けた侵入口6からもハエを内部に引き入れることができる。
以上のように、誘引誘導体2における黒色の面壁部1によってハエやハチ等の飛翔昆虫類を誘引し、この面壁部1に着地させて、着地した飛翔昆虫類を面壁部1に沿って上方に誘導し、誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8によって飛翔昆虫類を内部に引き入れて捕獲することができ、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の捕獲率を飛躍的に向上させることができる。
なお、下部に位置する誘引誘導体2の内部には前述したような薬剤含浸マット3を載置する代わりに、醸造酢等の誘引液あるいは水のみを収容して、内部に引き込んだハエを溺死させるようにしても良いし、また、上部カバー体5や誘引誘導体2の内部の表面に粘着剤を塗布して、ここにハエを粘着して捕獲するようにしても良い。
また、前述した第一の実施形態の別の例について説明すると、図5、図6、図7、図8に示すように、基本的には第一の実施形態と同様、下部に位置するように備える誘引誘導体と、その上部に備える上部カバー体とからなる。
誘引誘導体2は、周面と底面とから上部を開口する中空の略円柱体状としており、周面の外側が縦方向に向かう面壁部1になる。この誘引誘導体2も黒色であり、縦方向に向かう面壁部1も黒色である。そして、内部の底面上には薬剤含浸マット3を載置する。また、内部中央に支柱4を立設する。なお、誘引誘導体2における面壁部1には多数の縦溝11を周方向に連続してもうけることで、その表面が周方向にわたって波形となるようにして、飛翔昆虫類における負の走地性の作用をより一層高めるようにしている。
上部カバー体5は、下部を開口する中空の略円柱体状としており、上面に複数の侵入口6を設けると共に、内部中央に支柱7を設けて、この支柱7が誘引誘導体2の支柱4と嵌合することで、誘引誘導体2の上部に上部カバー体5が備えられる。そして、この上部カバー体5の下端の外径も誘引誘導体2の上端の外径より大きくすることで、誘引誘導体2の上端と上部カバー体5の下端との間に隙間を全周にわたって形成し、この隙間が捕獲口8となり、これによって、誘引誘導体2の上部に捕獲口8が設けられる。この上部カバー体5も、乳白色を含む白色等の淡い色である。
なお、この捕獲口8となる隙間の寸法は、前述した第一の実施形態と同様である。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器にあっても、前述の第一の実施形態と同様、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対して強い誘引作用を持っている黒色を利用して、飛び回っているハエを誘引誘導体2における黒色の面壁部1に誘引し、ここに着地させることができ、そして、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、着地したハエを面壁部1に沿って上方へと誘導し、この面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8より内部へとハエを引き入れることができ、しかも、上部カバー体5に設けた侵入口6からもハエを内部に引き入れることができる。これにより、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の捕獲率を飛躍的に向上させることができる。
次に、本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態について説明する。
飛翔昆虫類捕獲器としては、図9、図10に示すように、縦方向に向かう面壁部1を有する誘引誘導体2を下部に位置するように備える。この誘引誘導体2は、中空の円錐体状としており、その周面の外側が縦方向に向かう面壁部1になる。この誘引誘導体2は黒色であり、縦方向に向かう面壁部1も黒色である。そして、その上端に細い棒状の柱21を立設する。
一方、この誘引誘導体2の上部には、上部捕獲体22を備える。この上部捕獲体22は、ドーナッツ型皿状となる下容器23と、この下容器23に嵌合する略半球体状となる上容器24とから、下部中央が開口するもので、上容器24の内部中央に取り付け部25を設けて、ここに誘引誘導体2の上端の柱21が取り付くことで、誘引誘導体2の上部に上部捕獲体22が備えられる。そして、この上部捕獲体22の下部中央の開口箇所が捕獲口8となり、これによって、誘引誘導体2の上部に捕獲口8が設けられる。なお、この上部捕獲体22は、乳白色を含む白色等の淡い色である。
そして、この上部捕獲体22における下容器23には醸造酢等の誘引液あるいは水を収容するようにしている。なお、これらの代わりに、殺虫剤を含んだ液体を収容するようにしても良い。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器における実際の飛翔昆虫類の捕獲について説明する。なお、これは、ハエを捕獲する例である。
当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等の室内の所定場所に載置する。すると、室内を飛び回っているハエが、誘引誘導体2における黒色の面壁部1の強い誘引作用によって誘引され、この面壁部1に着地する。
そして、誘引誘導体2における黒色の面壁部1に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、この面壁部1を上方に向かって移動、すなわち上方に誘導して、面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8から、上部捕獲体22内へと入り込むようになる。
上部捕獲体22内に入り込んだハエは、その内部において飛び回るが、しばらくすると、上部捕獲体22における下容器23に収容している誘引液あるいは水内に落ちて溺死するようになる。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器にあっては、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対して強い誘引作用を持っている黒色を利用して、飛び回っているハエを誘引誘導体2における黒色の面壁部1に誘引し、ここに着地させることができ、そして、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、着地したハエを面壁部1に沿って上方へと誘導し、この面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8より上部捕獲体22内へとハエを引き入れることができる。
以上のように、誘引誘導体2における黒色の面壁部1によってハエやハチ等の飛翔昆虫類を誘引し、この面壁部1に着地させて、着地した飛翔昆虫類を面壁部1に沿って上方に誘導し、誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8によって飛翔昆虫類を上部捕獲体22内に引き入れて捕獲することができ、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の捕獲率を飛躍的に向上させることができる。
また、前述した第二の実施形態の別の例について説明すると、図11、図12に示すように、基本的には第二の実施形態と同様、下部に位置するように備える誘引誘導体2と、その上部に備える上部捕獲体22とからなるが、前述の第二の実施形態で説明した飛翔昆虫類捕獲器は置いて使用するタイプであるのに対し、この別の例は吊るして使用するタイプである。
誘引誘導体2は、二枚の短冊状の板材を十字状につなぎ合わせたものであって、その表面すべてが縦方向に向かう面壁部1になる。この誘引誘導体2も黒色であり、縦方向に向かう面壁部1も黒色である。そして、その上端に紐31を取り付ける。
なお、この誘引誘導体2にあっては、二枚の短冊状の板材を十字状につなぎ合わせたものに限定されるものではなく、一枚でも良く、また、形状も三角形や円形のものでも良い。さらには、平面的なものではなく、円錐体、あるいは三角錐体や四角錐体等の立体的なものでも良い。
上部捕獲体22は、ドーナッツ型皿状となる下容器23と、この下容器23に嵌合する略半球体状となる上容器24とから、下部中央が開口するもので、上容器24の中央に小穴32を設けて、ここに誘引誘導体2の上端に取り付けた紐31が貫入することで、誘引誘導体2の上部に上部捕獲体22が備えられると共に、その上方に紐31が出るようにしている。そして、この上部捕獲体22の下部中央の開口箇所が捕獲口8となり、これによって、誘引誘導体2の上部に捕獲口8が設けられる。なお、この上部捕獲体22も、乳白色を含む白色等の淡い色である。また、この上部捕獲体22における下容器23にも醸造酢等の誘引液あるいは水を収容するようにしている。
そして、その使用方法としては、当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等の室内において、壁や天井に吊るして使用する。
このような構成となる飛翔昆虫類捕獲器にあっては、ハエやハチ等の飛翔昆虫類に対して強い誘引作用を持っている黒色を利用して、飛び回っているハエを誘引誘導体2における黒色の面壁部1に誘引し、ここに着地させることができ、そして、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、着地したハエを面壁部1に沿って上方へと誘導し、この面壁部1の上部である誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8より上部捕獲体22内へとハエを引き入れることができる。これにより、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の捕獲率を飛躍的に向上させることができる。
次に、本発明による飛翔昆虫類捕獲器の試験を行ったので、これについて述べる。この試験例としては、飛翔昆虫類捕獲器における色の違いによる誘引作用及び捕獲効果についての試験である。
図13に示すように、飛翔昆虫類捕獲器としては、周面と底面とから上部を開口する中空の円柱体状で、縦方向に向かう面壁部1を有する誘引誘導体2と、この誘引誘導体2の上部に備えて、下部を開口する中空の半球体状の上部カバー体5とから構成する。なお、上部カバー体5には侵入口6を一切設けないようにし、捕獲口8のみで飛翔昆虫類を捕獲するようにしており、この捕獲口8にあっては、その隙間の寸法を4〜5mmにする。
このような構成の飛翔昆虫類捕獲器において、上部カバー体5の色をすべて乳白色にしつつ、面壁部1を含む誘引誘導体2をいろいろな色にして、色の違いによる効果を調べる。これは、実施品Aは、本願発明による飛翔昆虫類捕獲器であって、図13(a)のように、面壁部1を含む誘引誘導体2の色を黒色にする。比較品Bは、図13(b)のように、面壁部1を含む誘引誘導体2の色を赤色にする。比較品Cは、図13(c)のように、面壁部1を含む誘引誘導体2の色を青色にする。比較品Dは、図13(d)のように、面壁部1を含む誘引誘導体2の色を黄色にする。
これら実施品A、比較品B、比較品C、比較品Dを、ピートチャンバー(大きさは、縦1.82m、横1.82m、高さ1.82m)内にそれぞれ配置して、このピートチャンバー内に、キイロショウジョウバエを80匹放ち、24時間経過後のそれぞれの捕獲数を数える。そして、実施品Aや各比較品の配置等を換えて、これを3回行って、その平均数を出した。その結果を、以下の表1に示す。
Figure 2009247236
本願発明による飛翔昆虫類捕獲器である実施品Aでは、その捕獲数の平均が30.3匹であるのに対し、比較品Bでは、14.3匹、比較品Cでは、3.7匹、比較品Dでは、12.0匹であった。
この結果より、本願発明による飛翔昆虫類捕獲器である実施品Aにあっては、捕獲数の平均が30.3匹と極めて多く、他のどの比較品と比べても倍以上、青色である比較品Cに対しては8倍以上の捕獲数になっており、実施品Aにおける黒色が極めて高い誘引作用及び捕獲効果を持っていることがわかる。
本発明の第一の実施形態における正面図である。 本発明の第一の実施形態における平面図である。 本発明の第一の実施形態における断面図である。 本発明の第一の実施形態における斜視図である。 本発明の第一の実施形態の別の例における正面図である。 本発明の第一の実施形態の別の例における平面図である。 本発明の第一の実施形態の別の例における断面図である。 本発明の第一の実施形態の別の例における斜視図である。 本発明の第二の実施形態における斜視図である。 本発明の第二の実施形態における断面図である。 本発明の第二の実施形態の別の例における斜視図である。 本発明の第二の実施形態の別の例における断面図である。 試験例の説明図である。
符号の説明
1…面壁部、2…誘引誘導体、3…薬剤含浸マット、4…支柱、5…上部カバー体、6…侵入口、7…支柱、8…捕獲口、11…縦溝、21…柱、22…上部捕獲体、23…下容器、24…上容器、25…取り付け部、31…紐、32…小穴

Claims (1)

  1. 縦方向に向かう黒色の面壁部1を有する誘引誘導体2を、下部に位置させると共に、この誘引誘導体2の上部に捕獲口8を設けた構成とし、
    誘引誘導体2における黒色の面壁部1によって飛翔昆虫類を誘引して当該面壁部1に着地させ、面壁部1に着地した飛翔昆虫類を面壁部1に沿って上方に誘導し、誘引誘導体2の上部に設けた捕獲口8によって飛翔昆虫類を内部に捕獲するようにしたことを特徴とする飛翔昆虫類捕獲器。
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