JP2021082626A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の機能性を高めつつ、当該装置の大型化を抑制することが可能な半導体装置を提供する。【解決手段】 半導体層を含む基板10と、基板10に配置された配線21と、配線21に接合され、かつ配線21に導通する半導体素子30と、を備え、基板10には、配線21を介して半導体素子30に導通する補助素子13が形成され、補助素子13は、基板10に含まれる半導体層の一部と、当該半導体層とは異なる導電型の半導体層と、を含み、基板10の厚さ方向zに沿って視て、補助素子13は、半導体素子30の外方に位置する。【選択図】 図1

Description

本発明は、主に発光素子である半導体素子が搭載された半導体装置に関する。
特許文献1には、半導体装置の一例が開示されている。当該半導体装置は、LEDパッケージである。特許文献1に開示されている半導体装置の構成には、2つのリードフレームを備えるとともに、一方の当該リードフレームにLEDチップが搭載され、かつ他方の当該リードフレームにツェナーダイオードチップが搭載されたものがある。本構成をとることにより、当該半導体装置に逆方向バイアスがかかった場合であっても、LEDチップではなくツェナーダイオードチップに当該バイアスに起因した電流の大半が流れるため、LEDチップを保護することができる。したがって、当該半導体装置においては、その使用時にLEDチップを保護するという機能が確保されたものとなっている。
しかし、特許文献1に開示されている半導体装置のように、ツェナーダイオードチップのような補助素子をリードフレームなどの導電部材に搭載することは、当該導電部材の大きさが拡大することとなるため、当該半導体装置の大型化を招くこととなる。したがって、当該半導体装置の機能性を高めた場合であっても、当該半導体装置の大型化を抑制する方策が求められる。
特開2011−159768号公報
本発明は上述の事情に鑑み、装置の機能性を高めつつ、当該装置の大型化を抑制することが可能な半導体装置を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される半導体装置は、半導体層を含む基板と、前記基板に配置された配線と、前記配線に接合され、かつ前記配線に導通する半導体素子と、を備え、前記基板には、前記配線を介して前記半導体素子に導通する補助素子が形成され、前記補助素子は、前記基板に含まれる半導体層の一部と、当該半導体層とは異なる導電型の半導体層と、を含み、前記基板の厚さ方向に沿って視て、前記補助素子は、前記半導体素子の外方に位置することを特徴としている。
本発明の実施において好ましくは、前記補助素子は、前記基板に含まれる第1半導体層の一部と、前記第1半導体層とは異なる導電型であり、かつ互いに離れて位置する少なくとも一対の第2半導体層と、を含み、前記第1半導体層の一部が、前記一対の第2半導体層に挟まれている。
本発明の実施において好ましくは、前記基板は、前記第1半導体層と、前記一対の第2半導体層の少なくともいずれかと、を覆う絶縁層を含み、前記配線は、前記絶縁層の上に配置されている。
本発明の実施において好ましくは、前記一対の第2半導体層は、前記厚さ方向に対して直交する方向において互いに離れて位置する。
本発明の実施において好ましくは、前記第1半導体層は、p型半導体層であり、前記一対の第2半導体層は、n型半導体層である。
本発明の実施において好ましくは、前記補助素子は、前記一対の第2半導体層に対して個別に導通し、かつ前記絶縁層を貫通する一対のコンタクト層を有し、前記一対のコンタクト層は、前記配線に導通している。
本発明の実施において好ましくは、前記補助素子は、前記半導体素子に対して並列接続されている。
本発明の実施において好ましくは、前記基板は、前記厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、前記基板には、前記主面から前記裏面に向けて凹む凹部が形成され、前記半導体素子の少なくとも一部が、前記凹部に収容されている。
本発明の実施において好ましくは、前記厚さ方向に沿って視て、前記一対の第2半導体層は、前記主面と重なっている。
本発明の実施において好ましくは、前記凹部は、前記厚さ方向において前記主面と前記裏面との間に位置する底面と、前記底面と前記主面とにつながる複数の中間面と、により規定され、前記配線の少なくとも一部は、前記底面に配置されている。
本発明の実施において好ましくは、前記底面に対する前記複数の中間面の各々の傾斜角は、いずれも同一である。
本発明の実施において好ましくは、前記配線につながる複数の連絡配線をさらに備え、前記基板には、前記底面から前記裏面に至る複数の貫通孔が形成され、前記複数の連絡配線は、前記複数の貫通孔に対して個別に収容されている。
本発明の実施において好ましくは、前記裏面に配置された複数の端子をさらに備え、前記複数の端子の各々は、前記複数の連絡配線のいずれかにつながっている。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、発光素子である。
本発明の実施において好ましくは、前記補助素子は、ツェナーダイオードである。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、LEDであり、前記半導体素子を覆い、かつ透光性を有する封止樹脂をさらに備え、前記封止樹脂の少なくとも一部が、前記凹部に収容されている。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、VCSELであり、透光性を有する蓋部材をさらに備え、前記蓋部材は、前記主面に支持されている。
本発明にかかる半導体装置によれば、装置の機能性を高めつつ、当該装置の大型化を抑制することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の平面図であり、封止樹脂を透過している。 図1に示す半導体装置の底面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。 図1のVI−VI線に沿う断面図である。 図1の部分拡大図である。 図7AのVIIB−VIIB線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる半導体装置の平面図であり、図7Aに対応している。 図8AのVIII−VIII線に沿う断面図である。 図3の部分拡大図である。 図6の部分拡大図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の平面図であり、蓋部材および接着層を透過している。 図31に示す半導体装置の底面図である。 図31のXXXIII−XXXIII線に沿う断面図である。 図31のXXXIV−XXXIV線に沿う断面図である。 図31のXXXV−XXXV線に沿う断面図である。 図34の部分拡大図である。
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図10(ただし、図8Aおよび図8Bを除く。)に基づき、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置A10について説明する。半導体装置A10は、基板10、配線21、複数の連絡配線22、複数の端子23、複数の端子23、複数の半導体素子30、複数のワイヤ40、および封止樹脂50を備える。これらの図が示す半導体装置A10は、様々な電子機器の配線基板に表面実装される樹脂パッケージ形式によるものである。半導体装置A10においては、複数の半導体素子30は、いずれも発光素子である。当該複数の発光素子は、いずれもLEDである。ここで、図1は、理解の便宜上、封止樹脂50を透過している。また、図1において、III−III線、IV−IV線およびV−V線の各々を一点鎖線で示している。
半導体装置A10の説明においては、基板10の厚さ方向を「厚さ方向z」と呼ぶ。厚さ方向zに対して直交する方向を「第1方向x」と呼ぶ。厚さ方向zおよび第1方向xの双方に対して直交する方向を「第2方向y」と呼ぶ。図1に示すように、半導体装置A10は、厚さ方向zに沿って視て矩形状である。第1方向xは、半導体装置A10の短手方向に対応する。第2方向yは、半導体装置A10の長手方向に対応する。
基板10には、図1〜図6に示すように、配線21、複数の連絡配線22、および複数の端子23が配置されている。基板10は、第1半導体層131を主要素として含む。第1半導体層131は、シリコン(Si)などの半導体材料にp型ドーパントがドーピングされたものである。当該p型ドーパントは、たとえばホウ素(B)である。これにより、第1半導体層131は、p型(p+)半導体層とされている。図3〜図6に示すように、基板10は、主面10A、裏面10B、および複数の側面10Cを有する。主面10Aおよび裏面10Bは、厚さ方向zにおいて互いに反対側を向く。複数の側面10Cの各々は、主面10Aと裏面10Bとにつながっている。複数の側面10Cの各々は、第1方向xおよび第2方向yのいずれかを向く。
図3〜図6に示すように、基板10には、主面10Aから裏面10Bに向けて凹む凹部11が形成されている。凹部11は、底面11Aと、複数の中間面11Bとにより規定されている。底面11Aは、厚さ方向zにおいて主面10Aと裏面10Bとの間に位置する。底面11Aは、厚さ方向zに対して直交している。底面11Aの周縁は、矩形状をなしている。複数の中間面11Bの各々は、底面11Aと主面10Aとにつながっている。複数の中間面11Bの各々は、底面11Aに対して傾斜している。底面11Aに対する複数の中間面11Bの各々の傾斜角は、いずれも同一である。これにより、凹部11は、四角錐台をなしている。
図3、図6、図9および図10に示すように、基板10には、底面11Aから裏面10Bに至る複数の貫通孔12が形成されている。複数の貫通孔12の各々は、複数の孔壁面12Aにより規定されている。複数の孔壁面12Aの各々は、底面11Aと裏面10Bとにつながっている。半導体装置A10においては、複数の孔壁面12Aの各々は、底面11Aに対して傾斜した領域を含む。
図3〜図6に示すように、基板10は、絶縁層14を含む。絶縁層14は、基板10の主要素である第1半導体層131を覆っている。絶縁層14は、主面10A、裏面10B、複数の側面10C、底面11A、および複数の中間面11Bを含む。絶縁層14は、たとえば窒化膜(Si34)である。
図1および図7Aに示すように、基板10には、複数の補助素子13が形成されている。複数の補助素子13の個数は、複数の半導体素子30の個数に対応している。厚さ方向zに沿って視て、複数の補助素子13は、複数の半導体素子30よりも外方に位置する。複数の補助素子13の各々は、基板10の主要素である第1半導体層131の一部と、第1半導体層131とは異なる導電型の半導体層とを含む。半導体装置A10においては、当該半導体層は、複数の第2半導体層132である。複数の第2半導体層132は、第1半導体層131に対してn型ドーパントがドーピングされたものである。当該n型ドーパントは、たとえばリン(P)である。これにより、第2半導体層132は、n型(n+)半導体層とされている。
図7Aに示すように、半導体装置A10においては、複数の補助素子13の各々は、複数の第2半導体層132のうち第2方向yの両端に位置する一対の当該第2半導体層132と、当該一対の第2半導体層132に挟まれた第1半導体層131の一部とを少なくとも含む。さらに、半導体装置A10においては、当該一対の第2半導体層132の間に、第1半導体層131の複数の領域と、複数の第2半導体層132とが第2方向yに沿って交互に配列されたものとなっている。図7Bに示すように、第1半導体層131の複数の領域と、当該一対の第2半導体層132を含む複数の第2半導体層132とは、絶縁層14に覆われている。なお、補助素子13の各々は、第1半導体層131の一部と、これに隣接する一つの第2半導体層132とを含むものでもよい。これにより、複数の補助素子13の各々は、ツェナーダイオードをなしている。
図7Aに示すように、複数の補助素子13の各々に含まれる複数の第2半導体層132のうち、第2方向yの両端に位置する一対の当該第2半導体層132は、厚さ方向zに対して直交する方向(半導体装置A10では第2方向y)において互いに離れて位置する。さらに、厚さ方向zに沿って視て、当該一対の第2半導体層132を含む複数の第2半導体層132は、基板10の主面10Aと重なっている。
図7Aおよび図7Bに示すように、複数の補助素子13の各々は、一対のコンタクト層133を有する。一対のコンタクト層133は、複数の補助素子13の各々に含まれる複数の第2半導体層132のうち、第2方向yの両端に位置する一対の当該第2半導体層132に対して導通している。一対のコンタクト層133の各々は、絶縁層14を貫通している。
図7Bに示すように、一対のコンタクト層133の各々は、下地層133Aおよび本体層133Bから構成されている。下地層133Aは、複数の補助素子13の各々に含まれる複数の第2半導体層132のうち、第2方向yの両端に位置する一対の当該第2半導体層132のいずれかに接している。下地層133Aは、当該第2半導体層132に接するバリア層と、当該バリア層の上に積層されたシード層から構成される。当該バリア層は、たとえばチタン(Ti)からなる。当該シード層は、たとえば銅(Cu)からなる。本体層133Bは、下地層133Aの上に積層されている。一対のコンタクト層133の各々において、本体層133Bが主たる導電経路となる。本体層133Bは、たとえば銅からなる。
配線21は、図3〜図6に示すように、基板10の絶縁層14の上に配置されている。半導体装置A10においては、配線21は、基板10の底面11Aに配置されている。配線21は、複数の連絡配線22、複数の端子23、および複数のワイヤ40とともに、複数の半導体素子30と、半導体装置A10が実装される配線基板との導電経路を構成している。半導体装置A10においては、配線21は、複数の第1配線211、および複数の第2配線212を含む。半導体装置A10においては、複数の第1配線211は、第2方向yに沿って配列されている。あわせて、複数の第2配線212の配置形態は、複数の第1配線211に対して個別に対応したものとなっている。厚さ方向zに沿って視て、複数の第1配線211の各々の大きさは、複数の第2配線212の各々の大きさよりも大である。
図9および図10に示すように、配線21は、下地層21Aおよび本体層21Bから構成されている。下地層21Aは、基板10の底面11Aに接している。下地層21Aの構成は、複数の補助素子13の一対のコンタクト層133の各々を構成する下地層133Aの構成と同一である。本体層21Bは、下地層21Aの上に積層されている。配線21において、本体層21Bが主たる導電経路となる。本体層21Bの構成は、一対のコンタクト層133の各々を構成する本体層133Bの構成と同一である。
複数の連絡配線22は、図3および図6に示すように、配線21につながっている。複数の連絡配線22の各々の上端が、配線21の複数の第1配線211、および配線21の複数の第2配線212のいずれかにつながっている。複数の連絡配線22は、基板10の複数の貫通孔12に対して個別に収容されている。図9および図10に示すように、複数の連絡配線22の各々は、複数の貫通孔12の各々を規定する複数の孔壁面12Aに沿って形成されている。
図9および図10に示すように、複数の連絡配線22の各々は、下地層22Aおよび本体層22Bから構成されている。下地層22Aは、基板10の複数の孔壁面12Aに接している。下地層22Aの構成は、複数の補助素子13の一対のコンタクト層133の各々を構成する下地層133Aの構成と同一である。本体層22Bは、下地層22Aの上に積層されている。複数の連絡配線22の各々において、本体層22Bが主たる導電経路となる。本体層22Bの構成は、一対のコンタクト層133の各々を構成する本体層133Bの構成と同一である。
複数の端子23は、図2〜図6に示すように、基板10の裏面10Bに配置されている。すなわち、複数の端子23は、基板10の絶縁層14に接している。複数の端子23の各々は、複数の連絡配線22のいずれかの下端につながっている。複数の端子23は、複数の第1端子231、および複数の第2端子232を含む。複数の第1端子231は、裏面10Bにおいて第1方向xの一方側に配置されている。複数の第1端子231は、第2方向yに沿って配列されている。半導体装置A10においては、複数の第1端子231は、複数の連絡配線22を介して配線21の複数の第1配線211に対して個別に導通している。複数の第1端子231は、半導体装置A10のアノードである。複数の第2端子232は、裏面10Bにおいて第1方向xの他方側に配置されている。複数の第2端子232は、第2方向yに沿って配列されている。半導体装置A10においては、複数の第2端子232は、複数の連絡配線22を介して配線21の複数の第2配線212に対して個別に導通している。複数の第2端子232は、半導体装置A10のカソードである。
図9および図10に示すように、複数の端子23の各々は、下地層23Aおよび本体層23Bから構成されている。下地層23Aは、基板10の裏面10Bに接している。下地層23Aの構成は、複数の補助素子13の一対のコンタクト層133の各々を構成する下地層133Aの構成と同一である。本体層23Bは、下地層23Aの上に積層されている。複数の端子23の各々において、本体層23Bが主たる導電経路となる。本体層23Bは、たとえば、下地層21Aの上に積層された銅層と、当該銅層の上に積層されたニッケル(Ni)層とからなる。
複数の半導体素子30は、図1に示すように、配線21の複数の第1配線211に対して個別に接合されている。これによる、半導体装置A10においては、複数の半導体素子30は、第2方向yに沿って配列されたものとなっている。複数の半導体素子30は、いずれも基板10の凹部11に収容されている。半導体装置A10においては、複数の半導体素子30は、いずれもLEDである。複数の半導体素子30は、第1素子301、および2つの第2素子302を含む。半導体装置A10の使用状態において、第1素子301は、赤色光を発する。あわせて、2つの第2素子302のうち、一方の当該第2素子302は、青色光を発する。他方の当該第2素子302は、緑色光を発する。
図5に示すように、第1素子301は、第1電極31および第2電極32を有する。第1電極31は、配線21の複数の第1配線211のいずれかに対向して設けられている。第1電極31は、第1素子301のアノードである。第1電極31は、接合層39を介して複数の第1配線211のいずれかに接合されている。接合層39は、導電性を有する。接合層39は、たとえば銀(Ag)粒子と、エポキシ樹脂とを含む材料からなる。これにより、第1素子301の第1電極31は、接合層39を介して当該第1配線211に導通している。第2電極32は、第1素子301の上面に設けられている。第2電極32は、第2素子302のカソードである。
図3および図4に示すように、2つの第2素子302の各々は、その下面が接合層39を介して配線21の複数の第1配線211のいずれかに接合されている。2つの第2素子302の各々は、第1電極31および第2電極32を有する。第1電極31は、当該第2素子302のアノードである。第2電極32は、当該第2素子302のカソードである。第1電極31および第2電極32は、当該第2素子302の上面に設けられている。さらに、厚さ方向zにおいて、第2電極32は、第1電極31と、当該第2素子302の下面との間に位置する。
複数のワイヤ40の各々は、図1に示すように、その一方の端が配線21に接合されている。複数のワイヤ40は、たとえば金(Au)からなる。半導体装置A10においては、複数のワイヤ40は、複数の第1ワイヤ401、複数の第2ワイヤ402、および複数の第3ワイヤ403を含む。
図1に示すように、複数の第1ワイヤ401の各々は、複数の半導体素子30のうち2つの第2素子302の各々の第1電極31と、当該第2素子302が接合された配線21の複数の第1配線211のいずれかとに接合されている。これにより、2つの第2素子302の各々の第1電極31は、当該第1配線211に導通している。
図1に示すように、複数の第2ワイヤ402の各々は、複数の半導体素子30の各々の第2電極32と、配線21の複数の第2配線212のうち当該半導体素子30から最も近くに位置する当該第2配線212とに接合されている。これにより、複数の半導体素子30の各々の第2電極32は、当該第2配線212に導通している。
図1に示すように、複数の第3ワイヤ403の各々は、複数の補助素子13の各々の一対のコンタクト層133のいずれかと、配線21の複数の第1配線211、および配線21の複数の第2配線212のいずれかとに接合されている。これにより、一対のコンタクト層133は、配線21に導通している。したがって、半導体装置A10においては、複数の補助素子13の各々は、配線21、および複数のワイヤ40を介して複数の半導体素子30のいずれかに導通している。さらに、複数の補助素子13の各々は、複数の半導体素子30のいずれかに対して並列接続されている。
封止樹脂50は、図3〜図6に示すように、配線21、複数の半導体素子30、および複数のワイヤ40を覆っている。封止樹脂50の少なくとも一部が、基板10の凹部11に収容されている。封止樹脂50は、透光性を有する。封止樹脂50は、たとえばエポキシ樹脂を含む材料からなる。複数の半導体素子30の各々から発せられた光を励起するための蛍光体を封止樹脂50に含有させてもよい。封止樹脂50は、基板10の複数の側面10Cに対して第1方向xおよび第2方向yに突出する部分を含む。
<変形例>
次に、図8Aおよび図8Bに基づき、本発明の第1実施形態の変形例にかかる半導体装置A11について説明する。半導体装置A11は、複数の補助素子13に含まれる第1半導体層131の一部の構成が、先述した半導体装置A10の本構成と異なる。
図8Aおよび図8Bに示すように、半導体装置A11においては、基板10の主要素は、第1半導体層131よりもp型ドーパントの濃度が低いp型(p-)半導体層とされている。半導体装置A11においては、第1半導体層131は、複数の補助素子13の各々に含まれる複数の第2半導体層132に隣接した領域に留められている。複数の補助素子13の各々に含まれる第1半導体層131の一部は、基板10の主要素ではなく、基板10の主要素に対してさらにp型ドーパントがドーピングされた領域となっている。複数の第2半導体層132の各々は、絶縁層14に覆われた領域を除き、第1半導体層131に接している。
次に、図11〜図30に基づき、半導体装置A10の製造方法の一例について説明する。なお、図11〜図30の断面位置は、図3の断面位置と同一である。
最初に、図11に示すように、主面80Aおよび裏面80Bを有する基材80に第1マスク層891を形成する。基材80は、p型ドーパントがドーピングされたシリコンウエハである。当該p型ドーパントは、ホウ素である。このため、基材80は、先述したp型半導体層である第1半導体層131をなしている。主面80Aおよび裏面80Bは、厚さ方向zにおいて互いに反対側を向く。基材80の結晶構造に基づく主面80Aおよび裏面80Bの面方位は、ともに(100)面である。第1マスク層891は、主面80Aに形成される。第1マスク層891は、酸化膜(SiO2)である。第1マスク層891には、厚さ方向zに貫通する複数の第1開口891Aが設けられている。まず、熱酸化法により、主面80Aに酸化膜を形成する。次いで、リソグラフィパターニングと、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)とにより、当該酸化膜の一部を除去する。これにより、複数の第1開口891Aが形成される。以上により、主面80Aに第1マスク層891が形成される。
次いで、図12に示すように、基材80に複数のn型半導体層801を形成する。複数のn型半導体層801は、複数の補助素子13の各々に含まれる複数の第2半導体層132に相当する。複数のn型半導体層801は、図11に示す第1マスク層891の複数の第1開口891Aから露出した基材80に、n型ドーパントをドーピングすることにより形成される。当該n型ドーパントは、リンである。複数のn型半導体層801を形成した後、図11に示す第1マスク層891を除去する。第1マスク層891は、フッ化水素酸(HF)を用いたウエットエッチングにより除去される。
次いで、図13に示すように、基材80の主面80Aに第2マスク層892を形成する。第2マスク層892は、窒化膜である。第2マスク層892には、厚さ方向zに貫通する第2開口892Aが設けられている。まず、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)により、主面80Aに窒化膜を形成する。この際、n型半導体層801が当該窒化膜に覆われるようにする。次いで、リソグラフィパターニングと、反応性イオンエッチングとにより、当該窒化膜の一部を除去する。この際、複数のn型半導体層801の上方に位置する当該窒化膜の一部が除去されないようにする。これにより、第2開口892Aが形成される。以上により、主面80Aに第2マスク層892が形成される。
次いで、図14に示すように、主面80Aから裏面80Bに向けて凹む凹部802を基材80に形成する。凹部802は、図13に示す第2マスク層892の第2開口892Aから露出する主面80Aに対して、水酸化カリウム(KOH)水溶液を用いたウエットエッチングを行うことにより形成される。この際、基材80には、凹部802を規定する底面802A、および複数の中間面802Bが現れる。凹部802を形成した後、図13に示す第2マスク層892を除去する。第2マスク層892は、反応性イオンエッチングにより除去される。
次いで、図15に示すように、基材80を覆う第1絶縁層811および第2絶縁層812を形成する。第1絶縁層811および第2絶縁層812は、ともに窒化膜である。第1絶縁層811には、厚さ方向zに貫通する複数の底面開口811Aが設けられている。第1絶縁層811の形成にあたっては、まず、プラズマCVDにより、基材80の主面80Aと、凹部802を規定する底面802A、および複数の中間面802Bとに窒化膜を形成する。この際、n型半導体層801が当該窒化膜に覆われるようにする。次いで、リソグラフィパターニングと、反応性イオンエッチングとにより、底面802Aを覆う当該窒化膜の一部を除去する。これにより、複数の底面開口811Aが形成される。以上により、基材80を覆う第1絶縁層811が形成されるとともに、凹部802が基板10の凹部11となる。あわせて、凹部11を規定する底面11A、および複数の中間面11Bが、第1絶縁層811に現れる。さらに、第2絶縁層812の形成にあたっては、プラズマCVDにより基材80の裏面80Bに窒化膜を形成することでなされる。
次いで、図16に示すように、底面11Aから裏面80Bに至る複数の貫通孔12を基材80に形成する。複数の貫通孔12は、第1絶縁層811の複数の底面開口811Aから露出する基材80の複数の領域に対して、水酸化カリウム水溶液を用いたウエットエッチングを行うことにより形成される。この際、基材80には、複数の貫通孔12の各々を規定する複数の孔壁面12Aが現れる。なお、複数の貫通孔12は、第2絶縁層812に塞がれた状態となる。
次いで、図17に示すように、複数のn型半導体層801のうち、6つの当該n型半導体層801の一部を露出させる複数の主面開口811Bを、第1絶縁層811に形成する。複数の主面開口811Bは、リソグラフィパターニングと、反応性イオンエッチングとにより、複数のn型半導体層801を覆う第1絶縁層811の一部を除去することで形成される。
次いで、図18に示すように、第1絶縁層811と、複数の貫通孔12の各々を規定する複数の孔壁面12Aと、複数のn型半導体層801の一部とを覆う第1下地層821Aを形成する。第1下地層821Aは、スパッタリング法により金属薄膜を成膜することで形成される。第1下地層821Aの形成にあたっては、チタンからなるバリア層を第1絶縁層811などに成膜した後、当該バリア層の上に銅からなるシード層を成膜する。
次いで、図19に示すように、第1下地層821Aの上に複数の第1本体層821Bを形成する。複数の第1本体層821Bは、銅からなる。複数の第1本体層821Bは、第1下地層821Aに対するリソグラフィパターニングを経た後、第1下地層821Aを導電経路とした電解めっきにより形成される。
次いで、図20に示すように、第1下地層821Aにおいて、複数の第1本体層821Bが積層されていない部分を除去する。第1下地層821Aの当該部分は、硫酸(H2SO4)および過酸化水素(H22)の混合溶液を用いたウエットエッチングにより除去される。本工程を経ることにより、凹部11を規定する底面11Aに配置された第1下地層821Aの一部と、これに積層された複数の第1本体層821Bとが、配線21となる。複数の貫通孔12に配置された第1下地層821Aの一部と、これに積層され、かつ貫通孔12に収容された複数の第1本体層821Bとが、複数の連絡配線22となる。複数のn型半導体層801に接する第1下地層821Aの一部と、これに積層された複数の第1本体層821Bとが、複数の補助素子13の各々の一対のコンタクト層133となる。
次いで、図21に示すように、複数の半導体素子30を配線21の複数の第1配線211に対して個別に接合する。複数の半導体素子30の接合は、接合層39を用いたダイボンディングにより行われる。
次いで、図22に示すように、複数の半導体素子30の第2電極32と、配線21とに複数のワイヤ40(複数の第2ワイヤ402)を個別に接合する。あわせて、複数の補助素子13の一対のコンタクト層133と、配線21とに複数のワイヤ40(複数の第3ワイヤ403)を個別に接合する。なお、図22には示されてはいないものの、複数の半導体素子30のうち2つの第2素子302の第1電極31と、配線21とに複数のワイヤ40(複数の第1ワイヤ401)を個別に接合する。複数のワイヤ40の接合は、ワイヤボンディングにより行われる。
次いで、図23に示すように、配線21、複数の半導体素子30、および複数のワイヤ40を覆う封止樹脂83を形成する。封止樹脂83は、透光性を有するエポキシ樹脂を含む材料からなる。封止樹脂83は、コンプレッション成型により形成される。本工程では、封止樹脂83が第1絶縁層811に接するとともに、封止樹脂83の一部が基板10の凹部11に収容される。
次いで、図24に示すように、複数の連絡配線22の一部を個別に露出させる複数の裏面開口812Aを、第2絶縁層812に形成する。複数の裏面開口812Aは、リソグラフィパターニングと、反応性イオンエッチングとにより、複数の連絡配線22を覆う第2絶縁層812の一部を除去することで形成される。
次いで、図25に示すように、第2絶縁層812と、複数の連絡配線22の一部とを覆う第2下地層822Aを形成する。第2下地層822Aは、スパッタリング法により金属薄膜を成膜することで形成される。第2下地層822Aの形成にあたっては、チタンからなるバリア層を第2絶縁層812などに成膜した後、当該バリア層の上に銅からなるシード層を成膜する。
次いで、図26に示すように、第2下地層822Aの上に複数の第2本体層822Bを形成する。複数の第2本体層822Bは、銅層と、これに積層されたニッケル層とからなる。複数の第2本体層822Bは、第2下地層822Aに対するリソグラフィパターニングを経た後、第2下地層822Aを導電経路とした電解めっきにより形成される。
次いで、図27に示すように、第2下地層822Aにおいて、複数の第2本体層822Bが積層されていない部分を除去する。第2下地層822Aの当該部分は、硫酸および過酸化水素の混合溶液を用いたウエットエッチングにより除去される。本工程を経ることにより、第2下地層822Aの一部と、これに積層された複数の第2本体層822Bとが、複数の端子23となる。
次いで、図28に示すように、厚さ方向zにおいて基材80の裏面80Bとは反対側を向く封止樹脂83の表面にテープ84を貼り付けた上で、第2絶縁層812からテープ84に向けて凹む複数の第1溝851を基材80および封止樹脂83に形成する。複数の第1溝851は、ダイシングブレードなどを用いて形成される。複数の第1溝851は、第1方向xおよび第2方向yの双方に沿った格子状となるようにする。本工程では、基材80、第1絶縁層811および第2絶縁層812が複数の個片に分割される。なお、本工程では、封止樹脂83は、複数の個片に分割されない。これにより、基材80には、主面80Aおよび裏面80Bにつながる複数の側面80Cが現れる。複数の側面80Cの各々は、第1方向xおよび第2方向yのいずれかを向くとともに、複数の第1溝851のいずれかを規定している。さらに、封止樹脂83には、複数の側面80Cにつながる露出面83Aが現れる。露出面83Aは、複数の側面80Cとともに複数の第1溝851を規定している。
次いで、図29に示すように、基材80の複数の側面80Cと、封止樹脂83の露出面83Aとを覆う第3絶縁層813を形成する。第3絶縁層813は、窒化膜である。第3絶縁層813の形成にあたっては、プラズマCVDにより複数の側面80C、および露出面83Aに窒化膜を形成することでなされる。本工程により、第3絶縁層813は、第1絶縁層811および第2絶縁層812につながる。
最後に、図30に示すように、封止樹脂83の露出面83Aを覆う第3絶縁層813の領域からテープ84に到達する複数の第2溝852を形成する。複数の第2溝852は、ダイシングブレードなどを用いて形成される。複数の第2溝852の各々の幅は、複数の第1溝851の各々の幅よりも小となるように設定される。これにより、第3絶縁層813および封止樹脂83が複数の個片に分割される。本工程により、複数の個片となった基材80、第1絶縁層811、第2絶縁層812および第3絶縁層813を含む一つの個片が、基板10となる。なお、当該個片に含まれる第1絶縁層811、第2絶縁層812および第3絶縁層813は、これらを一体として基板10の絶縁層14となる。あわせて、複数の個片となった封止樹脂83の一つの個片が、封止樹脂50となる。以上の工程を経ることにより、半導体装置A10が製造される。
次に、半導体装置A10の作用効果について説明する。
半導体装置A10においては、基板10は、半導体層を含む。基板10には、配線21を介して半導体素子30に導通する補助素子13が形成されている。補助素子13は、基板10に含まれる半導体層の一部と、当該半導体層とは異なる導電型の半導体層とを含む。厚さ方向zに沿って視て、補助素子13は、半導体素子30の外方に位置する。これにより、補助素子13の主要部は基板10に埋め込まれた構成となるため、配線21において、補助素子13を搭載するための領域が不要となる。したがって、半導体装置A10によれば、補助素子13により半導体装置A10の機能性を高めつつ、半導体装置A10の大型化を抑制することが可能となる。
補助素子13は、基板10に含まれる第1半導体層131の一部と、第1半導体層131とは異なる導電型であり、かつ互いに離れて位置する少なくとも一対の第2半導体層132とを含む。第1半導体層131の一部は、一対の第2半導体層132に挟まれている。これにより、補助素子13がツェナーダイオードである場合、補助素子13を半導体素子30に導通させる際、補助素子13のアノードおよびカソードに配慮せずとも導通させることができる。
基板10は、第1半導体層131と、一対の第2半導体層132の少なくともいずれかとを覆う絶縁層14を含む。配線21は、絶縁層14の上に配置されている。これにより、配線21に対する補助素子13の短絡を防止することができる。
一対の第2半導体層132は、厚さ方向zに対して直交する方向に互いに離れて位置する。これにより、補助素子13における導電経路が絶縁層14により近接したものとなるため、補助素子13の絶縁耐圧を高める上で好適となる。
基板10には、主面10Aから裏面10Bに向けて凹む凹部11が形成されている。半導体素子30の少なくとも一部は、凹部11に収容されている。これにより、主面10Aから厚さ方向zに突出する半導体素子30の部分が縮小されるため、半導体装置A10を低背化させることができる。
厚さ方向zに沿って視て、一対の第2半導体層132は、基板10の主面10Aと重なっている。本構成をとると、半導体装置A10の製造において、基材80に凹部802を形成(図14参照)する前に、基材80の一部にn型半導体層801を形成(図12参照)することができる。したがって、基材80に対するドーピングが半導体装置A10の製造工程の初期段階で完了するため、半導体装置A10の生産効率の低下を防ぐことができる。
半導体装置A10は、配線21につながる複数の連絡配線22をさらに備える。基板10には、底面11Aから裏面10Bに至る複数の貫通孔12が形成されている。複数の連絡配線22は、複数の貫通孔12に対して個別に収容されている。これにより、厚さ方向zに沿って視て、半導体装置A10を配線基板に実装するための導電部材が基板10から外方に突出しないため、半導体装置A10の大型化を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
図31〜図36に基づき、本発明の第2実施形態にかかる半導体装置A20について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。半導体装置A10は、基板10、配線21、複数の連絡配線22、複数の端子23、複数の端子23、半導体素子30、複数のワイヤ40、および蓋部材60を備える。半導体装置A20においては、半導体素子30は、発光素子である。当該発光素子は、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)である。ここで、図31は、理解の便宜上、蓋部材60と、後述する接着層61とを等価している。また、図31において、XXXV−XXXV線を一点鎖線で示している。
半導体装置A20においては、基板10の複数の貫通孔12、配線21、複数の端子23、および複数のワイヤ40の構成が、先述した半導体装置A10におけるこれらの構成と異なる。半導体装置A20においては、基板10の補助素子13、および半導体素子30は、半導体装置A10の場合と異なり、ともに単数である。なお、補助素子13の構成は、半導体装置A10の複数の補助素子13の各々の構成と同様である。さらに、半導体装置A20においては、半導体装置A10の場合と異なり、封止樹脂50に替えて蓋部材60を備える。
図31および図32に示すように、半導体装置A20においては、複数の貫通孔12の各々は、第1方向xおよび第2方向yのいずれかに延びるスリットをなしている。図34〜図36に示すように、複数の貫通孔12の各々を規定する複数の孔壁面12Aは、厚さ方向zに立ち上がっている。これにより、厚さ方向zに沿って視て、複数の貫通孔12の各々の占有面積が、半導体装置A10の複数の貫通孔12の占有面積よりも小となるため、配線21の大きさを抑制することが可能となる。
図31に示すように、配線21は、第1配線211および第2配線212を含む。第1配線211および第2配線212の各々は、基板10の凹部11を規定する底面11Aに配置された部分に加え、凹部11を規定する複数の中間面11Bのいずれかに配置された部分と、基板10の主面10Aに配置された部分とを含む。第1配線211および第2配線212の各々は、補助素子13の一対のコンタクト層133のいずれかにつながっている。これにより、補助素子13は、配線21、および複数のワイヤ40を介して半導体素子30に導通している。半導体装置A20においても、補助素子13は、半導体素子30に対して並列接続されている。
図31、図34および図35に示すように、複数の端子23は、2つの第1端子231と、2つの第2端子232とを含む。2つの第1端子231は、複数の連絡配線22のうち、いずれか2つの当該連絡配線22を介して配線21の第1配線211に導通している。2つの第2端子232は、複数の連絡配線22のうち、いずれか2つの当該連絡配線22を介して配線21の第2配線212に導通している。このような複数の端子23の構成をとることにより、半導体装置A20の使用時において、半導体素子30から発せられた熱に起因した複数の端子23に作用する熱応力の均一化を図ることができる。
半導体装置A20においても、補助素子13は、半導体装置A10と同じくツェナーダイオードをなしている。半導体装置A20においては、補助素子13は、半導体素子30から発せられた光をモニタリングするためのフォトダイオードをなす構成でもよい。この場合においては、半導体素子30から発せられた光を補助素子13が受光しやすくするため、厚さ方向zに沿って視て、凹部11を規定する複数の中間面11Bのいずれかと重なるように補助素子13を基板10に形成することが好ましい。さらに、半導体装置A20においては、2つの補助素子13を基板10に形成してもよい。この場合においては、一方の補助素子13がツェナーダイオードをなし、他方の補助素子13がフォトダイオードをなすこととなる。
半導体装置A20においては、半導体素子30は、VCSELである。図33および図34に示すように、半導体素子30は、複数の第1電極31、および第2電極32を有する。複数の第1電極31は、半導体素子30の上面に設けられている。複数の第1電極31は、半導体素子30のアノードである。第2電極32は、配線21の第2配線212に対向して設けられている。第2電極32は、半導体素子30のカソードである。第2電極32は、接合層39を介して第2配線212に接合されている。これにより、第2電極32は、接合層39を介して第2配線212に導通している。
図31および図34に示すように、半導体装置A20においては、複数のワイヤ40の各々は、半導体素子30の複数の第1電極31のいずれかと、配線21の第1配線211とに接合されている。これにより、複数の第1電極31は、第1配線211に導通している。
蓋部材60は、図33〜図35に示すように、接着層61を介して基板10の主面10Aに支持されている。蓋部材60は、透光性を有する。蓋部材60は、たとえばガラス板である。接着層61は、たとえばポリイミドを含む材料からなる。半導体装置A20においては、基板10の凹部11は、中空領域となっている。
次に、半導体装置A20の作用効果について説明する。
半導体装置A20においては、基板10は、半導体層を含む。基板10には、配線21を介して半導体素子30に導通する補助素子13が形成されている。補助素子13は、基板10に含まれる半導体層の一部と、当該半導体層とは異なる導電型の半導体層とを含む。厚さ方向zに沿って視て、補助素子13は、半導体素子30の外方に位置する。したがって、半導体装置A20によっても、補助素子13により半導体装置A20の機能性を高めつつ、半導体装置A20の大型化を抑制することが可能となる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10,A11,A20:半導体装置
10:基板
10A:主面
10B:裏面
10C:側面
11:凹部
11A:底面
11B:中間面
12:貫通孔
12A:孔壁面
13:補助素子
131:第1半導体層
132:第2半導体層
133:コンタクト層
133A:下地層
133B:本体層
14:絶縁層
21:配線
21A:下地層
21B:本体層
211:第1配線
212:第2配線
22:連絡配線
22A:下地層
22B:本体層
23:端子
23A:下地層
23B:本体層
231:第1端子
232:第2端子
30:半導体素子
301:第1素子
302:第2素子
31:第1電極
32:第2電極
39:接合層
40:ワイヤ
401:第1ワイヤ
402:第2ワイヤ
403:第3ワイヤ
50:封止樹脂
60:蓋部材
61:接着層
80:基材
80A:主面
80B:裏面
80C:側面
801:n型半導体層
802:凹部
802A:底面
802B:中間面
811:第1絶縁層
811A:底面開口
811B:主面開口
812:第2絶縁層
812A:裏面開口
813:第3絶縁層
821A:第1下地層
821B:第1本体層
822A:第2下地層
822B:第2本体層
83:封止樹脂
83A:露出面
84:テープ
851:第1溝
852:第2溝
891:第1マスク層
891A:第1開口
892:第2マスク層
892A:第2開口
z:厚さ方向
x:第1方向
y:第2方向

Claims (17)

  1. 半導体層を含む基板と、
    前記基板に配置された配線と、
    前記配線に接合され、かつ前記配線に導通する半導体素子と、を備え、
    前記基板には、前記配線を介して前記半導体素子に導通する補助素子が形成され、
    前記補助素子は、前記基板に含まれる半導体層の一部と、当該半導体層とは異なる導電型の半導体層と、を含み、
    前記基板の厚さ方向に沿って視て、前記補助素子は、前記半導体素子の外方に位置することを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記補助素子は、前記基板に含まれる第1半導体層の一部と、前記第1半導体層とは異なる導電型であり、かつ互いに離れて位置する少なくとも一対の第2半導体層と、を含み、
    前記第1半導体層の一部が、前記一対の第2半導体層に挟まれている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基板は、前記第1半導体層と、前記一対の第2半導体層の少なくともいずれかと、を覆う絶縁層を含み、
    前記配線は、前記絶縁層の上に配置されている、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記一対の第2半導体層は、前記厚さ方向に対して直交する方向において互いに離れて位置する、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1半導体層は、p型半導体層であり、
    前記一対の第2半導体層は、n型半導体層である、請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. 前記補助素子は、前記一対の第2半導体層に対して個別に導通し、かつ前記絶縁層を貫通する一対のコンタクト層を有し、
    前記一対のコンタクト層は、前記配線に導通している、請求項3ないし5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記補助素子は、前記半導体素子に対して並列接続されている、請求項2ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記基板は、前記厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、
    前記基板には、前記主面から前記裏面に向けて凹む凹部が形成され、
    前記半導体素子の少なくとも一部が、前記凹部に収容されている、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記厚さ方向に沿って視て、前記一対の第2半導体層は、前記主面と重なっている、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記凹部は、前記厚さ方向において前記主面と前記裏面との間に位置する底面と、前記底面と前記主面とにつながる複数の中間面と、により規定され、
    前記配線の少なくとも一部は、前記底面に配置されている、請求項8または9に記載の半導体装置。
  11. 前記底面に対する前記複数の中間面の各々の傾斜角は、いずれも同一である、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記配線につながる複数の連絡配線をさらに備え、
    前記基板には、前記底面から前記裏面に至る複数の貫通孔が形成され、
    前記複数の連絡配線は、前記複数の貫通孔に対して個別に収容されている、請求項10または11に記載の半導体装置。
  13. 前記裏面に配置された複数の端子をさらに備え、
    前記複数の端子の各々は、前記複数の連絡配線のいずれかにつながっている、請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体素子は、発光素子である、請求項8ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記補助素子は、ツェナーダイオードである、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体素子は、LEDであり、
    前記半導体素子を覆い、かつ透光性を有する封止樹脂をさらに備え、
    前記封止樹脂の少なくとも一部が、前記凹部に収容されている、請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体素子は、VCSELであり、
    透光性を有する蓋部材をさらに備え、
    前記蓋部材は、前記主面に支持されている、請求項15に記載の半導体装置。
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