JP2021081893A - 警告システムおよび警告プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ種類の警告画像の表示が連続することによる煩わしさを低減できる。【解決手段】車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および前記警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する項目判定部と、前記警告地点が存在する場合に前記警告地点ごとに前記警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する表示指示部と、を備え、複数の前記警告地点が存在する場合であって複数の前記警告地点の中に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が含まれる場合、同じ種類の前記警告を示す前記警告表示は1個の統合警告表示として表示される、警告システムが構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、警告システムおよび警告プログラムに関する。
従来、車両のユーザーに対して警告を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両が路面標示および交通標識に示された制限速度を超過した場合もしくは車両が一時停止すべき地点に接近した場合に警告画像を表示する車両用警告装置が開示されている。特許文献1の車両用警告装置では、警告を行うべき地点を示す位置情報に基づいて警告画像の表示が行われる。
特開2007−133606号公報
ユーザーに警告を行うべき項目としては、一時停止の他に、建物の死角、急カーブ、ブラインドカーブ、車線減少、幅員減少等が挙げられる。例えば、建物が密集している地域では、建物の死角が増える傾向にある。このような地域を車両が走行する際に、建物の死角が連続して存在する場合には、建物の死角ごとに警告画像が表示されることになる。従来技術のように、単に警告を行うべき地点を示す位置情報に基づいて警告画像を表示すると、そのような同じ種類の警告に基づく警告画像の表示が連続する場合、警告の頻度によっては、ユーザーに煩わしさを感じさせる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、同じ種類の警告画像の表示が連続することによってユーザーが感じる煩わしさを低減できる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の警告システムは、車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および前記警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する項目判定部と、前記警告地点が存在する場合に前記警告地点ごとに前記警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する表示指示部と、を備える、警告システムであって、複数の前記警告地点が存在する場合であって複数の前記警告地点の中に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が含まれる場合、同じ種類の前記警告を示す前記警告表示は1個の統合警告表示として表示される。
また、上記の目的を達成するため、本発明の警告プログラムは、コンピュータを、車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および前記警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する項目判定部、前記警告地点が存在する場合に前記警告地点ごとに前記警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する表示指示部、として機能させる警告プログラムであって、複数の前記警告地点が存在する場合であって複数の前記警告地点の中に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が含まれる場合、同じ種類の前記警告を示す前記警告表示は1個の統合警告表示として表示される。
以上説明した本発明の構成によれば、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が既定範囲内にある場合に、同じ種類の警告を示す警告表示は、1個の統合警告表示として表示される。このため、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が既定範囲内にある場合に、当該警告地点ごとに同じ警告表示を表示する警告システムと比べて、ユーザーが感じる煩わしさを低減することができる。
警告システムの構成を示すブロック図。 図2Aは車両の前方の既定範囲内に警告地点が存在する場合について説明するための図であり、図2B,図2Cは表示される画像の例を示す図である。 図3Aは車両の前方の既定範囲内に警告地点が存在する場合について説明するための図であり、図3Bは表示される画像の例を示す図である。 警告表示処理のフローである。 図5Aは車両の前方の既定範囲内に警告地点が存在する場合について説明するための図であり、図5Bは表示される画像の例を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態の警告システムの構成:
(2)警告表示処理:
(3)第2実施形態の警告システムの構成
(4)他の実施形態:
(1)第1実施形態の警告システムの構成:
図1は、第1実施形態の警告システム10の構成を示すブロック図である。警告システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記録媒体30とを備えている。制御部20は、記録媒体30やROMに記憶された種々のプログラムを実行することができる。本実施形態の制御部20は、プログラムの1つとして、警告プログラム21を実行することができる。制御部20は、警告プログラム21の処理により、警告を行うべき地点についての警告を行うことができる。ここでいう警告とは、車両のユーザーに対し、車両の走行上注意が必要な地点及び項目を示す警告のことである。
記録媒体30は、地図情報30aを記憶している。地図情報30aは、道路区間の端点に対応するノードの位置を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データを含んでいる。また、地図情報30aは、ノード同士を接続するリンクを示すリンクデータを含んでいる。さらに、地図情報30aは、道路周辺に存在する施設の位置や属性等を示す施設データを含んでいる。
本実施形態において、地図情報30aは、警告地点データを含んでいる。警告地点データは、道路区間に含まれる道路上の警告を行うべき地点である警告地点を示す情報である。本実施形態では、警告地点データは、道路区間を単位距離ごとに区切った単位区間ごとに警告地点が含まれるか否かを示す情報である。すなわち、単位区間に警告地点が含まれる場合、単位区間内に広がりをもった警告地点が存在するとみなされる。なお、警告地点を含む単位区間には、警告の種類が対応づけられている。警告の種類には、「急カーブ」、「ブラインドカーブ」、「死角」、「車線数減少」、「幅員減少」等が含まれる。ブラインドカーブとは、走行中の車両の搭乗者にとって見通しの悪いカーブのことである。すなわち、警告の種類とは、車両の走行上注意が必要な項目の内容の種類のことである。他の実施形態では、警告地点データは、警告地点ごとの位置(座標)を示す情報であってもよい。
車両にはさらに、GNSS受信部41と、車速センサ42と、ジャイロセンサ43と、HUD44とが搭載されている。GNSS受信部41は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置である。GNSS受信部41は、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して、車両の位置を算出するための信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の位置を取得する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ43は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43等は、車両の走行軌道を特定するために利用される。本実施形態においては、制御部20は、車両の出発地と走行軌道とに基づいて車両の位置を特定し、出発地と走行軌道とに基づいて特定された車両の位置をGNSS受信部41の出力信号に基づいて補正する。
HUD44は、車両に搭載された投影部からの出力光によって車両のフロントガラスに任意の情報を投影する装置であり、制御部20からの指示によりフロントガラスの所望の位置に任意の情報を表示することが可能である。
警告システム10の制御部20が実行する警告プログラム21は、項目判定部21aと、表示指示部21bと、を備えている。項目判定部21aは、車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。具体的には、制御部20は、項目判定部21aの機能により、GNSS受信部41、車速センサ42およびジャイロセンサ43の出力信号に基づいて、車両の現在地点を特定する。また、制御部20は、地図情報30aを参照し、車両の現在地点から車両の前方の既定範囲と重なる単位区間を特定する。さらに、制御部20は、各単位区間に警告地点が存在することが対応づけられている場合に、車両の現在地点から車両の前方の既定範囲内に警告地点が存在すると判定する。警告地点が存在する場合、制御部20は、地図情報30aを参照して、当該警告地点を含む単位区間に対応づけられた警告の種類を判定する。以上のように、本実施形態では、警告地点の有無は、車両の前方の既定範囲内に含まれる単位区間ごとに判定される。
表示指示部21bは、警告地点が存在する場合に警告地点ごとに警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。具体的には、制御部20は、表示指示部21bの機能により、HUD44に制御信号を出力し、フロントガラスの既定の位置に、警告の種類に応じた警告表示を表示させる。また、制御部20は、複数の警告地点が存在する場合であって複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれる場合、同じ種類の警告を示す警告表示を1個の統合警告表示として表示させる。そして、本実施形態では、統合警告表示が表示される場合は、隣り合う警告地点において警告の種類が同じ場合である。統合警告表示および統合警告表示が表示される場合の詳細は、図2A〜Cを用いて説明する。
図2Aは、車両VEの前方の既定範囲内に警告地点が存在する場合について説明するための図である。図2Aには、車両VEと、道路RDと、単位区間UF11〜UF13と、建物B11〜B14と、死角位置BS1〜BS3と、が示されている。車両VEは、紙面左側から紙面右側に向けて進行している。道路RDは、紙面左右方向に伸びた太線で示されている。道路RDの紙面下側には、単位区間UF11〜UF13の範囲が示されている。単位区間UF11〜13は、項目判定部21aとして機能する制御部20によって警告地点の有無が判定される各単位区間の範囲を示している。図2Aの説明においては、既定範囲は、単位区間の整数倍の距離であって、図2Aでは、単位区間3個分、例えば、単位区間UF11〜13を合わせた距離の範囲とする。建物B11〜B14は、道路RDに沿って配置されている。死角位置BS1〜BS3は、建物B11〜B13の配置により道路RDを進行する車両VEから見えにくい地点であって、警告地点データに登録されている地点である。図2において、死角位置BS1〜BS3の地点は、説明の便宜上、矢印で示されているが、本実施形態では、警告地点データに登録されているのは、単位区間UF11〜UF13の各々が死角位置BS1〜BS3を含むことであるため、警告地点(死角位置BS1〜BS3)ごとの位置(座標)は実際には登録されていない。後述する図3および図5についても同様である。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、警告地点ごとの位置(座標)は登録されている。
図2Aに示した状態において、車両VEが警告システム10を搭載している場合、制御部20は、車両VEの前方の既定範囲と重なる単位区間UF11〜UF13における警告地点の有無を判定する。単位区間UF11、単位区間UF12および単位区間UF13には、それぞれ死角位置BS1、死角位置BS2および死角位置BS3が存在する。このため、制御部20は、単位区間UF11〜UF13にはそれぞれ警告地点が存在することを示す情報が対応づけられている。そこで、制御部20は、当該情報に基づいて、単位区間UF11〜UF13のそれぞれに警告地点が存在すると判定する。さらに、制御部20は、各単位区間に対応づけられた情報に基づいて、各警告地点における警告の種類が、「死角」であると判定する。図2Aに示した状態において、単位区間UF11〜UF13には、死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点の他に、警告地点は存在しないものとする。
図2Bは、図2Aに示した状態において、比較例の警告システムを搭載した車両のHUD44において表示される画像の例を示す図である。比較例の警告システムでは、複数の警告地点が存在する場合であって複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれる場合であっても、警告地点ごとに警告表示を表示する点を除いて、本実施形態の警告システムと同様である。詳細は、以下に説明する。
比較例の警告システムでは、警告システム10と同様に、図2Aに示した状態において、単位区間UF11〜UF13にはそれぞれ死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点が存在すると判定するとともに、当該警告地点に対応づけられた警告の種類は、「死角」であると判定する。図2Bには、比較例の警告システムを搭載した車両の現在速度が45km/hであることを示す数値と、当該数値の下に車速の単位であるkm/hが表示される例が示されている。また、HUD44に表示された画像の右端側には、警告表示AD1〜AD3が示されている。警告表示AD1〜AD3は、警告の種類が「死角」である場合に表示される警告表示である。換言すれば、警告表示AD1〜AD3は、車両VEのユーザーに対し、車両VEの走行上注意が必要な項目の内容を示すアイコンである。図2Aに示した状態において、車両VEの前方の既定範囲内には、死角位置BS1〜BS3が存在することから、死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点についての警告表示として、警告表示AD1〜AD3がHUD44に表示される。本実施形態では、警告表示AD1〜AD3には、車両の現在地点から各警告地点までの距離を示す数値が含まれる。当該距離は種々の手法で特定されてよく、本実施形態においては、車両の現在地と、警告地点が含まれる単位区間の端点のうち車両側に近い方の端点と、の間の距離である。図2Aに示す例において、死角位置BS1が含まれる単位区間UF11の端点までの距離は、車両VEの現在地点から20mであり、死角位置BS2が含まれる単位区間UF12の端点までの距離は、車両VEの現在地点から50mであり、死角位置BS3が含まれる単位区間UF13の端点までの距離は、車両VEの現在地点から80mである。当該距離は、比較例の警告システムが備える制御部が、地図情報を参照して、車両の現在地点から警告地点までの距離を算出することによって取得される。警告表示AD1〜AD3のうち警告表示AD1は、車両の現在地点から最短距離に位置した単位区間に含まれる警告地点についての警告表示であることから、警告表示AD2およびAD3より大きく表示されている。このように、比較例の警告システムでは、複数の警告地点(死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点)が存在する場合であって複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点(警告の種類として「死角」が対応づけられた警告地点)が含まれる場合であっても、警告地点ごとに警告表示AD1〜AD3を表示する。しかし、図2Bで示したように、同じ種類の警告に基づく警告表示が連続すると、警告の頻度によっては、ユーザーに煩わしさを感じさせる場合がある。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、警告表示に含まれる距離は、車両の現在地点と各警告地点との間の距離である。
図2Cは、図2Aに示した状態において、本実施形態の警告システム10を搭載した車両のHUD44において表示される画像の例を示す図である。図2Cには、図2Bと同様に、警告システム10を搭載した車両の現在速度が45km/hであることを示す数値と、当該数値の下に車速の単位であるkm/hが表示される例が示されている。しかし、図2Cは、HUD44に表示された画像の右端側に統合警告表示PD1のみが示されている点で、図2Bと異なる。統合警告表示PD1は、複数の警告地点が存在する場合であって複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれる場合に表示される警告表示である。そして、本実施形態では、統合警告表示が表示される場合は、隣り合う警告地点において警告の種類が同じ場合である。ここで、警告地点が隣り合う状態とは、警告地点が含まれている単位区間が隣り合っている状態のことである。図2Aに示した状態は、複数の警告地点(死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点)が存在する場合であって複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点(警告の種類として「死角」が対応づけられた警告地点)が含まれる状態である。そして、図2に示した状態においては、警告の種類が同じである警告地点(死角位置BS1〜BS3に基づく警告地点)を含む単位区間UF11〜UF13同士が隣接していることから、当該警告地点は隣り合っている状態である。したがって、制御部20は、表示指示部21bの機能により、HUD44に1個の統合警告表示PD1を表示させる。統合警告表示PD1は、同じ種類の警告を示す警告表示である警告表示(図2Bにおける警告表示AD1〜AD3)を統合した警告表示である。また、統合警告表示PD1は、車両VEのユーザーに対し、車両VEの走行上注意が必要な項目の内容を示すアイコンである。このように、本実施形態の警告システム10では、同じ種類の警告が対応づけられているとともに隣り合う警告地点についての警告表示は統合されることから、同じ種類の警告に基づく警告表示が連続することによって、ユーザーが煩わしさを感じることを低減することができる。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、警告地点が隣り合う状態とは、ある警告地点とある警告地点との間に他の警告地点が存在しない状態のことである。
本実施形態では、統合警告表示には、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点までの距離を示す内容が含まれる。本実施形態では、車両から警告地点までの距離とは、警告地点が含まれる単位区間の端点のうち車両側に近い方の端点と車両の現在地点との間の距離のことをいう。図2Aに示した状態においては、統合警告表示PD1に統合された警告表示(図2Bにおける警告表示AD1〜AD3)に対応する警告地点のうち車両VEから最短距離に位置する警告地点が含まれる単位区間までの距離は、死角位置BS1が含まれる単位区間UF11の端点と車両の現在地点との間の距離である20mである。したがって、HUD44に表示された統合警告表示PD1には、死角位置BS1が含まれる単位区間UF11の端点までの距離である20mの文字表示が含まれる。なお、当該距離を示す文字表示は、車両の現在地点の変動に応じて変化する。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、車両から警告地点までの距離は、警告地点の各々の位置(座標)と車両の現在地点との間の距離である。
本実施形態では、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点に車両が到達した場合、統合警告表示から最短距離に位置する警告地点までの距離を示す内容が消去される。本実施形態では、最短距離に位置する警告地点に車両が到達するとは、最短距離に位置する警告地点が含まれる単位区間の端点のうち車両側に近い方の端点に車両が到達することをいう。図2Aおよび図2Cに即して説明すると、統合警告表示PD1に統合された警告表示(図2Bにおける警告表示AD1〜AD3)に対応する警告地点のうち車両VEから最短距離に位置する警告地点(死角位置BS1)が含まれる単位区間UF11の端点に車両VEが到達した場合、統合警告表示PD1の表示から、死角位置BS1が含まれる単位区間UF11の端点までの距離を示す文字表示(図2Cでいえば20mの文字)が消去されるということである。本実施形態では、死角位置BS1が含まれる単位区間UF11の端点までの距離を示す文字表示が消去されたのち、死角位置BS3が含まれる単位区間UF13の端点を車両VEが通過するまで、統合警告表示PD1はHUD44に表示される。また、本実施形態では、統合警告表示PD1が表示されている間、車両VEが死角位置BS2が含まれる単位区間UF12の端点およびBS3が含まれる単位区間UF13の端点を通過するまで、車両VEの現在地点から死角位置BS2が含まれる単位区間UF12の端点およびBS3が含まれる単位区間UF13の端点までの距離がそれぞれ表示される。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、最短距離に位置する警告地点に車両が到達するとは、最短距離に位置する警告地点が含まれる単位区間の端点ではなく、警告地点の位置(座標)に車両が到達することを意味する。
図3Aは、車両VEの前方の既定範囲内に図2Aとは異なる状態で警告地点が存在する場合について説明するための図である。図3Aには、車両VEと、道路RDと、単位区間UF21〜UF24と、建物B21〜B24と、死角位置BS4〜BS6と、が示されている。車両VEおよび道路RDは、図2Aと同様である。道路RDの紙面下側には、単位区間UF21〜UF24の範囲が示されている。単位区間UF21〜24は、項目判定部21aとして機能する制御部20によって警告地点の有無が判定される各単位区間の範囲を示している。図3Aの説明においては、既定範囲は、単位区間UF21〜24を合わせた距離の範囲とする。建物B21〜B24は、道路RDに沿って配置されている。死角位置BS4〜BS6は、建物B21〜B23の配置により道路RDを進行する車両VEから見えにくい地点であって、警告地点データに登録されている地点である。
図3Aに示した状態においては、図2Aにおける説明と同様に、車両VEが警告システム10を搭載している場合、制御部20は、車両VEの前方の既定範囲内である単位区間UF21〜UF24に含まれる警告地点の有無を判定する。単位区間UF21、単位区間UF23および単位区間UF24には、それぞれ死角位置BS4、死角位置BS5および死角位置BS6が存在する。そして、単位区間UF22には、死角位置およびユーザーに警告を行うべきその他の項目は存在しない。このため、制御部20は、単位区間UF21、UF23およびUF24にそれぞれ警告地点が存在すると判定するとともに、当該警告地点に対応づけられた警告の種類は、「死角」であると判定する。また、制御部20は、単位区間UF22には警告地点が存在しないと判定する。図3Aに示した状態において、単位区間UF21〜UF24には、死角位置BS4〜BS6の他に、警告地点は存在しないものとする。
図3Bは、図3Aに示した状態において、本実施形態の警告システム10を搭載した車両のHUD44において表示される画像の例を示す図である。HUD44に表示された画像の右端側には、警告表示AD4および統合警告表示PD2が示されている。警告表示AD4は、死角位置BS4についての警告表示である。統合警告表示PD2は、死角位置BS5および死角位置BS6についての警告表示の各々を統合した警告表示である。死角位置BS5および死角位置BS6には、同じ種類の警告である「死角」が対応づけられているとともに隣り合っていることから、これら警告地点についての警告表示は、統合警告表示PD2として表示される。一方、死角位置BS4についての警告表示は、統合警告表示PD2として表示されず、単独の警告表示AD4として表示される。これは、死角位置BS4が含まれる単位区間UF21と死角位置BS5が含まれる単位区間UF23との間に、警告地点が含まれない単位区間UF22があることによって、これら警告地点が含まれる単位区間が隔てられている(隣り合っていない)と制御部20に判定されたからである。なお、本実施形態では、死角位置BS4が含まれる単位区間UF21と死角位置BS5が含まれる単位区間UF23との間に、警告地点が含まれない単位区間UF22がある場合に、これら警告地点が含まれる単位区間は隣り合っていないと判定されたが、他の実施形態では、このような場合に、これら警告地点が含まれる単位区間は隣り合っていると判定されてもよい。図3Bにおいては、警告表示AD4と統合警告表示PD2とのうち警告表示AD4は、車両の現在地点から最短距離に位置した警告地点が含まれる単位区間についての警告表示であることから、統合警告表示PD2より大きく表示されている。警告表示AD4は、死角位置BS4が含まれる単位区間UF21の端点を車両VEが通過するまでHUD44に表示される。また、統合警告表示PD2は、死角位置BS6が含まれる単位区間UF24の端点を車両VEが通過するまでHUD44に表示される。警告表示AD4の表示が消えたのち、統合警告表示PD2は、HUD44に表示される画像内において警告表示AD4が表示されていた位置に移動させられて、図3Bで示されている大きさより大きく表示されてもよい。
以上の構成によれば、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が既定範囲内にある場合に、同じ種類の警告を示す警告表示は、1個の統合警告表示として表示される。このため、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が既定範囲内にある場合に、当該警告地点ごとに同じ警告表示を表示する比較例の警告システム(図2Bにて説明)と比べて、ユーザーが感じる煩わしさを低減することができる。また、比較例の警告システム(図2Bにて説明)では、同じ種類の警告を示す複数の警告表示がHUD44に表示されている状態において、他の種類の警告を示す警告表示が表示された場合、他の種類の警告を示す警告表示が同じ種類の警告を示す複数の警告表示に紛れることによって、他の種類の警告を示す警告表示をユーザーが見落とす虞がある。一方、本実施形態の警告システム10では、同じ種類の警告を示す複数の警告表示は、統合警告表示として表示されることから、他の種類の警告を示す警告表示が同じ種類の警告を示す複数の警告表示に紛れることを防止することができる。したがって、同じ種類の警告を示す複数の警告表示に紛れて、他の種類の警告を示す警告表示をユーザーが見落とす可能性を低減することができる。
また、以上の構成によれば、警告地点の有無は、車両の前方の既定範囲内に含まれる単位区間ごとに判定される。このため、制御部20は、車両の前方における警告地点の有無を容易に判定することができる。
また、以上の構成によれば、統合警告表示が表示される場合は、隣り合う警告地点において警告の種類が同じ場合である。このため、同じ種類の警告が対応づけられている警告地点が隣り合っている場合には、警告地点ごとに警告表示が表示されずに、統合警告表示が表示される。したがって、そのような場合において、同じ種類の警告を示す警告表示が連続して表示されることを防止することができる。
また、以上の構成によれば、統合警告表示には、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点までの距離を示す内容が含まれる。このため、同じ種類の警告を示す複数の警告表示が統合された統合警告表示であっても、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち最短距離に位置する警告地点までの距離をユーザーに知らせることができる。
また、以上の構成によれば、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点に車両が到達した場合、統合警告表示から最短距離に位置する警告地点までの距離を示す内容が消去される。このため、当該消去を視認したユーザーは、統合警告表示によって警告される対象である複数の警告地点のうち、車両から最短距離に位置する警告地点に車両が到達したことを認識できる。また、本実施形態においては、同じ種類の警告が示された警告地点(死角位置BS1〜BS3)が含まれる単位区間UF11〜13のすべての端点を通過するまで、統合警告表示PD1は表示され続けるとともに、各々の警告地点が含まれる単位区間の端点を通過するまで車両VEの現在地点から各々の警告地点が含まれる単位区間の端点までの距離が統合警告表示PD1に表示される。このため、複数の警告表示が統合された統合警告表示であっても、複数の警告表示の各々が別個に表示された場合と同様に、それぞれの警告地点に対する警告をユーザーに促すことができる。
(2)警告表示処理:
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、警告システム10が実行する警告表示処理を説明する。警告表示処理は、車両VEが備える図示しないイグニッションスイッチがオンにされてからオフにされるまでの間、繰り返し実行される。警告表示処理は、車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無を判定するとともに、警告地点が存在する場合には、警告地点に対応づけられた警告の種類に応じて警告表示を行うための処理である。警告表示処理が実行されると、制御部20は、項目判定部21aとして機能することによって、地図情報30aを参照し、車両の現在地点から車両の前方の既定範囲と重なる単位区間に警告地点を含む単位区間が存在するか否か判定する(ステップS110)。また、ステップS110においては、制御部20は、警告地点を含む単位区間の有無を判定することに加えて、警告地点に対応づけられた警告の種類についても判定する。既定範囲と重なる単位区間に警告地点を含む単位区間が存在しない場合(ステップS110:NO)、制御部20は、HUD44に警告表示を表示させない(ステップS120)。ステップS120において、制御部20は、警告を行うべき地点が存在しない旨の表示をHUD44に表示させてもよい。その後、制御部20は、警告表示処理を終了する。
既定範囲と重なる単位区間に警告地点を含む単位区間が存在する場合(ステップS110:YES)、制御部20は、項目判定部21aとして機能することによって、車両の前方の既定範囲内において、警告地点を含む複数の単位区間が存在するか否か判定する(ステップS130)。車両の前方の既定範囲内において警告地点を含む複数の単位区間が存在しないと判定した場合、すなわち、警告地点を含む1つの単位区間だけが存在すると判定した場合(ステップS130:NO)、制御部20は、表示指示部21bとして機能することによって、警告地点ごとに警告の種類を対応づけた警告表示をHUD44に表示させる(ステップS160)。ここでは、制御部20は、1つの単位区間における警告地点についての警告表示をHUD44に表示させる。その後、制御部20は、警告表示処理を終了する。
警告地点を含む複数の単位区間が存在すると判定した場合(ステップS130:YES)、制御部20は、項目判定部21aとして機能することによって、複数の単位区間の中に、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が存在するか否か判定する(ステップS140)。同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が存在すると判定した場合(ステップS140:YES)、制御部20は、項目判定部21aとして機能することによって、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が隣り合っているか否か判定する(ステップS150)。
同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が存在しないと判定した場合(ステップS140:NO)、もしくは、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が隣り合っていないと判定した場合(ステップS150:NO)、制御部20は、表示指示部21bとして機能することにより、警告地点ごとに警告の種類を対応づけた警告表示をHUD44に表示させる(ステップS160)。ここでは、制御部20は、複数の単位区間における警告地点についての警告表示をHUD44に表示させる。その後、制御部20は、警告表示処理を終了する。
一方、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点を含む単位区間が隣り合っていると判定した場合(ステップS150:YES)、制御部20は、表示指示部21bとして機能することによって、同じ種類の警告が対応づけられている警告地点を含む単位区間であって隣り合う単位区間における警告地点についての警告表示、すなわち、同じ種類の警告を示す警告表示を1個の統合警告表示としてHUD44に表示させる(ステップS170)。また、統合警告表示として表示されない他の単位区間における警告地点の警告表示については、警告地点ごとの警告表示をHUD44に表示させる。その後、制御部20は、警告表示処理を終了する。
(3)第2実施形態の警告システムの構成:
図5Aおよび図5Bは、第2実施形態の警告システムについて説明するための図である。第2実施形態の警告システムにおいて、統合警告表示が表示される場合には、隣り合う警告地点において警告の種類が同じである場合の他に、車両の前方の既定範囲内において設定距離の範囲内に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が存在する場合も含まれる点を除き、第1実施形態の警告システム10と同じである。ここでいう設定距離の範囲内に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が存在する場合とは、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれる単位区間が設定距離の範囲内に存在するということである。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、設定距離の範囲内に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が存在する場合とは、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点の位置(座標)が設定距離の範囲内に存在するということである。
図5Aは、図2Aと同様に、車両VEの前方の既定範囲内に警告地点が存在する場合について説明するための図である。図5Aには、車両VEと、道路RDと、単位区間UF31〜UF33と、建物B31〜B32と、死角位置BS7および死角位置BS8と、幅員減少位置WDが示されている。車両VEおよび道路RDは、図2Aと同様である。道路RDの紙面下側には、単位区間UF31〜UF33の範囲が示されている。単位区間UF31〜33は、項目判定部21aとして機能する制御部20によって警告地点の有無が判定される各単位区間の範囲を示している。図5Aの説明においては、既定範囲は、単位区間UF31〜33を合わせた距離の範囲とする。建物B31〜B32は、道路RDに沿って配置されている。死角位置BS7および死角位置BS8は、建物B31〜B32の配置により道路RDを進行する車両VEから見えにくい地点であって、警告地点データに登録されている地点である。幅員減少位置WDは、道幅が狭くなる地点であって、警告地点データに登録されている地点である。
図5Aに示した状態においては、第2実施形態の警告システムが備える制御部は、車両VEの前方の既定範囲内に含まれる単位区間UF31〜UF33における警告地点の有無を判定する。単位区間UF31および単位区間UF33には、それぞれ死角位置BS7および死角位置BS8が存在する。そして、単位区間UF32には、幅員減少位置WDが存在する。このため、制御部20は、単位区間UF31、UF32およびUF33にはそれぞれ警告地点が存在すると判定するとともに、単位区間UF31および単位区間UF33の警告地点に対応づけられた警告の種類は、「死角」であると判定し、単位区間UF32の警告地点に対応づけられた警告の種類は、「幅員減少」であると判定する。図5Aに示した状態において、単位区間UF31〜UF33には、死角位置BS7および死角位置BS8と幅員減少位置WDとの他に、警告地点は存在しないものとする。死角位置BS7が含まれる単位区間UF31と死角位置BS8が含まれる単位区間UF33との間の距離は、設定距離の範囲内である。ここでいう設定距離として定められる距離の長さは、単位区間1つ分の長さを1割だけ延長した長さである。設定距離として定められる距離の長さは、既定範囲として定められる距離の長さよりも短い限り、任意の長さを設定することができる。なお、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、設定距離として定められる距離の長さは、任意の長さを設定することができる。
図5Bは、図5Aに示した状態において、第2実施形態の警告システムを搭載した車両のHUD44において表示される画像の例を示す図である。HUD44に表示された画像の右端側には、警告表示AD5および統合警告表示PD3が示されている。警告表示AD5は、警告の種類が「幅員減少」である場合に表示される警告表示である。統合警告表示PD3は、死角位置BS7および死角位置BS8についての警告表示の各々を統合した警告表示である。死角位置BS7および死角位置BS8は、同じ種類の警告である「死角」が対応づけられた警告地点であるが、死角位置BS7が含まれる単位区間UF31と死角位置BS8が含まれる単位区間UF33との間には、幅員減少位置WDが含まれる単位区間UF32が存在していることから、死角位置BS7が含まれる単位区間UF31および死角位置BS8が含まれる単位区間UF33は、隣り合っていない。しかし、上述したように、第2実施形態の警告システムでは、車両の前方の既定範囲内において設定距離の範囲内に同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が存在する場合に、同じ種類の警告を示す警告表示は、統合警告表示として表示されることから、死角位置BS7および死角位置BS8についての警告表示は、統合警告表示PD3として表示される。なお、第2実施形態の警告システムでは、第1実施形態の警告システム10のように、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が隣り合っている場合にも、同じ種類の警告を示す警告表示は、統合警告表示として表示される。
以上の構成によれば、統合警告表示が表示される場合は、車両の前方の既定範囲内において設定距離の範囲内に同じ種類の前記警告が対応づけられた警告地点が存在する場合である。このため、同じ種類の警告が対応づけられている警告地点が含まれる単位区間の間に他の種類の警告が対応づけられている警告地点が含まれる単位区間が存在していたとしても、同じ種類の警告が対応づけられている警告地点が含まれる単位区間が設定距離の範囲内に存在すれば、それら警告地点についての警告表示は、統合警告表示として表示される。すなわち、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれる単位区間が設定距離の範囲内には存在するが隣り合っていないような場合であっても、それら警告地点についての警告表示を、統合警告表示として表示することができる。したがって、そのような場合において、同じ種類の警告を示す警告表示が連続して表示されることを防止することができる。
(4)他の実施形態:
以上の実施形態は、本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、警告システム10は、複数の装置(例えば、クライアントとサーバや、ナビゲーション装置内の制御部とユーザI/F部内の制御部等)によって実現されるシステムであってもよい。警告システム10は、他のシステム(例えば、ナビゲーションシステム)の一部であってもよい。警告システム10を構成する項目判定部21a、表示指示部21b、の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。警告システム10の少なくとも一部が代替可能装置で代替されていてもよい。例えば、HUD44は液晶ディスプレイ等であってもよい。
項目判定部は、車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定することができればよい。すなわち、項目判定部は、車両の前方の既定範囲内に存在する警告地点と、その警告地点に対応づけて示される警告の種類と、を検出することができる。ここで、警告の種類には、「急カーブ」、「ブラインドカーブ」、「死角」、「車線数減少」、「幅員減少」等が含まれる。警告の種類は、上述した例に限られず、例えば、「横断歩道が設けられた位置」、「事故が多発する地点」、「分岐数が多い交差点」、「車両の運転手に誤認を生じさせやすい交差点」など、ユーザーに警告を行うべき項目である限り、どのような項目が含まれていてもよい。
表示指示部は、警告地点が存在する場合に警告地点ごとに警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示することができればよい。すなわち、表示指示部は、警告地点に対応づけて示される警告の種類に応じた警告表示を表示するよう指示することができる。警告の種類に応じた警告表示とは、図、文字および記号などで警告の内容を表現した表示のことである。
複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応付けられた警告地点が含まれる場合とは、複数の警告地点の中に同じ種類の警告が対応付けられた警告地点が2箇所以上存在する場合である。
同じ種類の警告を示す警告表示を1個の統合警告表示として表示するとは、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点のそれぞれについて表示される警告表示を統合して、1個の統合警告表示として表示するということである。上述した実施形態において図示された統合警告表示における警告の表示内容は、単独の警告表示における警告の表示内容と同じであったが(例えば、統合警告表示PD1および警告表示AD1は共に、死角から現れる人を示す画像および感嘆符が内側に図示された三角形を内側に含んだ円形のアイコンで示されている)、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、統合警告表示は、警告表示を統合した表示であることをユーザーが認識できるような表現で表示されてもよい。そのような表現としては、アイコンの中に統合を意味する文字表示を含めること、または、統合された警告表示の数だけ円形のアイコンが重なっているように表示すること等が挙げられる。
警告地点が隣り合うとは、警告地点が含まれる単位区間と警告地点が含まれる単位区間との間に他の警告地点が含まれる単位区間が存在しないことをいう。または、警告地点が隣り合うとは、ある警告地点とある警告地点との間に他の警告地点が存在しないことをいう。なお、図3Bにおいて説明したように、警告地点(が含まれる単位区間)と警告地点(が含まれる単位区間)との間に他の警告地点(が含まれる単位区間)が存在しない場合であっても、警告地点(が含まれる単位区間)同士の距離が一定距離以上離れている場合には、これら警告地点は隣り合っていないと判定されてもよいし、一定距離以上離れていたとしても、これら警告地点は隣り合っていると判定されてもよい。
同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点とは、統合警告表示として統合された警告表示に対応するそれぞれの警告地点のうち車両の現在地点から最も短い距離に位置する警告地点のことである。同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両から最短距離に位置する警告地点に車両が到達した場合とは、当該警告地点が含まれる単位区間の端点のうち車両側に近い方の端点に車両が到達した場合であってもよいし、当該警告地点の位置と車両の現在地点とが重なった場合であってもよいし、当該警告地点の位置から一定の距離の範囲内に車両の現在地点が含まれるようになった場合であってもよい。
また、上述の実施形態において、地図情報は、適正速度データを含んでいてもよい。適正速度データは、各道路区間に対応づけられた適正速度を示す情報である。適正速度とは、各道路区間を車両が走行する際の基準となる速度である。このような実施形態においては、車両の現在地点から対象の道路区間まで一定の加速度(負の加速度)で車両を減速させた場合に適正速度となるような車両の現在地点における車速を推奨車速と定義した場合、以下のような処理を行うことが考えられる。すなわち、制御部は、車速センサの出力信号に基づいて取得される車両の現在速度が推奨車速を超えるか否かを単位区間ごとに判定し、推奨車速を超えている単位区間が存在する場合には、当該単位区間を警告地点が含まれる警告区間として判定する。当該警告区間に対応づけられる警告の種類は、「速度超過」である。そして、警告区間が隣り合っている、もしくは、警告区間同士が設定距離の範囲内に存在する場合には、制御部は、それら警告区間についての警告表示を、統合警告表示として表示してもよい。
上述した実施形態では、警告地点の有無は、車両の前方の既定範囲内に含まれる単位区間ごとに判定されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、警告地点の有無は、単位区間ごとに判定されることなく車両の前方の既定範囲全体が一括して判定されてもよい。このような形態の警告システムであっても、警告地点の有無、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が隣り合っているか否か、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が設定距離の範囲内に存在するか、等について、単位区間ごとの判定と同様に判定することができる。
上述した実施形態では、統合警告表示は、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が隣り合っている場合、もしくは、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が設定距離の範囲内に存在する場合に表示されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、車両の前方の既定範囲内において同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれているが、当該警告地点が隣り合っておらず、かつ、当該警告地点が設定距離の範囲内に存在していない場合にも、統合警告表示が表示されてもよい。
上述した実施形態では、統合警告表示には、同じ種類の警告が示された警告地点の各々のうち車両の現在地点から最短距離に位置する警告地点までの距離を示す内容が含まれていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、統合警告表示には、車両の現在地点から統合警告表示として統合された警告表示に対応するそれぞれの警告地点までの距離を示す内容がすべて含まれていてもよい。
上述した実施形態では、図4で説明した警告表示処理が実行されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、警告地点データが警告地点ごとの位置(座標)を示す情報である形態では、図4で説明した警告表示処理において、以下のような処理を行う。すなわち、ステップS110においては、制御部は、項目判定部として機能することによって、地図情報を参照し、車両の現在地点から車両の前方の既定範囲内に警告地点が存在するか否か判定する。ステップS120においては、上述の実施形態と同様に、制御部は、HUDに警告表示を表示させない。ステップS130においては、制御部は、項目判定部として機能することによって、車両の前方の既定範囲内において、複数の警告地点が存在するか否か判定する。ステップS140においては、制御部は、項目判定部として機能することによって、複数の警告地点の中に、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が含まれるか否か判定する。ステップS150においては、制御部は、項目判定部として機能することによって、同じ種類の警告が対応づけられた警告地点が隣り合っているか否か判定する。ステップS160においては、制御部は、表示指示部として機能することにより、警告地点ごとに警告の種類を対応づけた警告表示をHUDに表示させる。ステップS170においては、制御部は、表示指示部として機能することによって、同じ種類の警告が対応づけられているとともに隣り合う警告地点についての警告表示を1個の統合警告表示としてHUDに表示させる(ステップS170)。また、複数の警告地点のうち、統合警告表示として表示されない警告地点の警告表示については、警告地点ごとの警告表示をHUDに表示させる。
さらに、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置で共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、ナビゲーションシステムに警告システム10が組み込まれていてもよい。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…警告システム、20…制御部、21…警告プログラム、21a…項目判定部、21b…表示指示部、30…記録媒体、30a…地図情報、41…GNSS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…HUD

Claims (9)

  1. 車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および前記警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する項目判定部と、
    前記警告地点が存在する場合に前記警告地点ごとに前記警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する表示指示部と、
    を備える、警告システムであって、
    複数の前記警告地点が存在する場合であって複数の前記警告地点の中に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が含まれる場合、同じ種類の前記警告を示す前記警告表示は1個の統合警告表示として表示される、警告システム。
  2. 前記警告地点の有無は、前記既定範囲内に含まれる単位区間ごとに判定される、
    請求項1に記載の警告システム。
  3. 前記統合警告表示が表示される場合は、隣り合う前記警告地点において前記警告の種類が同じ場合である、
    請求項1または請求項2に記載の警告システム。
  4. 前記統合警告表示が表示される場合は、前記既定範囲内において設定距離の範囲内に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が存在する場合である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の警告システム。
  5. 前記統合警告表示には、同じ種類の前記警告が示された前記警告地点の各々のうち前記車両から最短距離に位置する前記警告地点までの距離を示す内容が含まれる、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の警告システム。
  6. 同じ種類の前記警告が示された前記警告地点の各々のうち前記最短距離に位置する前記警告地点に前記車両が到達した場合、前記統合警告表示から前記距離を示す内容が消去される、
    請求項5に記載の警告システム。
  7. 前記警告は、車両のユーザーに対し、車両の走行上注意が必要な地点及び項目を示す警告であり、
    前記統合警告表示は、前記項目の内容を示すアイコンである、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の警告システム。
  8. 前記警告の種類とは、前記項目の内容の種類である、
    請求項7に記載の警告システム。
  9. コンピュータを、
    車両の前方の既定範囲内における警告地点の有無および前記警告地点に対応づけて示される警告の種類を判定する項目判定部、
    前記警告地点が存在する場合に前記警告地点ごとに前記警告の種類を対応づけた警告表示を表示するよう指示する表示指示部、
    として機能させる警告プログラムであって、
    複数の前記警告地点が存在する場合であって複数の前記警告地点の中に同じ種類の前記警告が対応づけられた前記警告地点が含まれる場合、同じ種類の前記警告を示す前記警告表示は1個の統合警告表示として表示される、警告プログラム。
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