JP2021081773A - 診断装置、モータ駆動装置および診断方法 - Google Patents

診断装置、モータ駆動装置および診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設の機械に対してもギヤの状態を診断することが可能な診断装置を提供すること。【解決手段】回転数取得部101は、モータ201の回転数を取得する。電流取得部102は、モータ201のトルク電流に応じたモータ電流を取得する。時系列データ生成部104は、回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間におけるモータ電流の時系列データを生成する。類似度計算部106は、各時系列データ間の類似度を算出する。異常診断部107は、類似度に基づいて、ギヤ203の状態を診断する。【選択図】図1

Description

本開示は、ギヤの状態を診断する診断装置、モータ駆動装置および診断方法に関する。
工作機械(例えば、鉄鋼用圧延機など)のような機械の故障の要因の1つとして、摩耗などによるギヤの異常が挙げられる。
これに対して、ギヤの状態を検出することが可能な技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の技術では、モータにて駆動される駆動部に対して診断用駆動を実行させて駆動部のバックラッシュのような評価データを取得し、その評価データの値と予め用意した設定値と比較することで、異常診断を行っている。設定値は、初回または所定回目の診断用駆動において算出された評価データの値に所定割合を加算して設定される。
特開2018−73327号公報
産業界においては、ギヤの異常診断機能を備えていない既設の機械に対してギヤの異常診断を行う必要が生じることがある。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、異常診断を行うために、初回または所定回目の診断用駆動において算出された評価データから設定値を求める必要があるが、既設の機械の場合、既にギヤが摩耗している可能性があるため、異常診断の基準として用いる適切な設定値を得ることが難しい。このため、既設の機械に対してはギヤの状態を診断することが困難である。
本発明の目的は、既設の機械に対してもギヤの状態を診断することが可能な診断装置、モータ駆動装置および診断方法を提供することである。
本開示の一態様に従う診断装置は、モータの回転に応じて動作するギヤの状態を診断する診断装置であって、前記モータの回転数を取得する回転数取得部と、前記モータのトルク電流に応じたモータ電流を取得する電流取得部と、前記回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、前記基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間における前記モータ電流の時系列データを生成する生成部と、各時系列データ間の類似度を算出する算出部と、前記類似度に基づいて、前記ギヤの状態を診断する診断部と、を有する。
本発明によれば、既設の機械に対してもギヤの状態を診断することが可能になる。
本開示の実施例1に係る駆動システムを示す構成図である。 モータの角速度指令値とモータ電流との関係の一例を示す図である。 ギヤ異常時に電流脈動が生じる理由を説明するための図である。 モータの角速度指令値とモータ電流との関係の別の例を示す図である。 ギヤ異常時に電流脈動が生じる理由を説明するための図である。 時系列データ生成部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 時系列データ生成部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 時系列データ生成部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 時系列モータ電流データの一例を示す図である。 類似度計算部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図10で説明する動作中の時系列モータ電流データの電流波形の一例を示す図である。 異常診断部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本開示の実施例2に係る駆動システムを示す構成図である。 角速度指令の一例を示す図である。 角速度指令の他の例を示す図である。 角速度指令の他の例を示す図である。 時系列データ生成部の動作の他の例を説明するためのフローチャートである。 本開示の実施例3に係る駆動システムを示す構成図である。
以下、本開示の実施例について図面を参照して説明する。
先ず、本開示の実施例1に係る異常診断装置について図1から図12を用いて説明する。
図1は、実施例1に係る駆動システムを示す構成図である。図1に示す駆動システム1は、異常診断装置100と、回転機械部200と、モータ駆動装置300と、PLC(Programmable Logic Controller)400とを備える。
先ず、回転機械部200について説明する。
回転機械部200は、ギヤを必要とする機械(例えば、鉄鋼用圧延機など)に適用される。回転機械部200は、モータ201と、第1出力軸202と、ギヤ203と、第2出力軸204と、回転動作部205とを備える。
モータ201は、モータ駆動装置300からの駆動信号に応じて回転駆動される。モータ201の回転子は、第1出力軸202と接続されている。ギヤ203は、第1出力軸202および第2出力軸204と接続されている。第2出力軸204は、回転動作部205と接続されている。
モータ201が回転駆動されると、モータ201の回転子の回転に連動して第1出力軸202が回転する。ギヤ203は、第1出力軸202の回転を減速または増速させ、その減速または増速した回転を第2出力軸204に伝達する。第2出力軸204の回転に連動して回転動作部205が回転する。これにより、機械の所定の動作(例えば、鉄鋼用圧延機の圧延動作)が実現する。
次に、モータ駆動装置300について説明する。
モータ駆動装置300は、エンコーダ301と、モータ駆動回路302と、制御部303とを備える。
エンコーダ301は、回転機械部200のモータ201の回転子と接続され、モータ201の回転に関する回転値を検出する。エンコーダ301は、具体的には、回転値として、モータ201の回転角(回転位置)を検出する。エンコーダ301は、検出した回転角を示す回転検出信号を制御部303に送信する。なお、モータ201が誘導機などによって構成され、位置制御が行われない場合、エンコーダ301の代わりに、モータ201の回転数を回転値として検出する回転数検知器が設けられてもよい。
モータ駆動回路302は、モータ201に電圧または電流の駆動信号を供給することでモータ201を駆動する駆動回路である。モータ駆動回路302は、電流検出器(図示せず)を備え、その電流検出器を用いてモータ201に供給される電流をモータ201のトルク電流として検出し、その検出したトルク電流を示す電流検出信号を制御部303に出力する。
制御部303は、エンコーダ301からの回転検出信号と、モータ駆動回路302からの電流検出信号と、PLC400からの角速度指令信号とに基づいて、モータ201に流す電流に対する指令値である電流指令値を示す電流指令信号を生成してモータ駆動回路302に出力する。角速度指令信号は、モータ201の角速度に対する指令値である角速度指令値を示す。なお、モータ201はエンコーダ301のような回転検出部を用いないセンサレスで駆動されてもよい。この場合、制御部303は、エンコーダ301からの回転検出信号の代わりに、制御部303自身が算出するモータ201の回転角または回転数の予測値に基づいて電流指令値を算出してもよい。また、制御部303は、自身で角速度指令値を算出してもよい。
次に、PLC400について説明する。
PLC400は、異常診断装置100およびモータ駆動装置300の上位システムである。PLC400は、回転機械部200の回転動作部205の回転数を制御するために、モータ201の角速度指令値を示す角速度指令信号を制御部303および異常診断装置100に出力する。
次に、異常診断装置100を説明する。
異常診断装置100は、回転機械部200のモータ201の回転に応じて動作するギヤ203の状態を診断する診断装置である。異常診断装置100は、回転数取得部101と、電流取得部102と、負荷状態取得部103と、時系列データ生成部104と、一時記憶部105と、類似度計算部106と、異常診断部107と、表示部108とを備える。異常診断装置100の各部は、プロセッサの動作を規定するプログラムをプロセッサが読み取り、その読み取ったプログラムを実行することで実現されてもよい。
回転数取得部101は、モータ201の回転数を取得して、一時的に保存する。本実施例では、回転数取得部101は、PLC400からの角速度指令信号が示す角速度指令値をモータ201の回転数として取得する。なお、回転数取得部101は、角速度指令値を制御部303から取得してもよい。また、回転数取得部101は、角速度指令値の代わりに、エンコーダ301からの回転角に基づいて、モータ201の回転数を取得してもよい。また、エンコーダ301の代わりに回転数検知器が設けられている場合、回転数取得部101は、回転数検知器からの回転数を取得してもよい。
電流取得部102は、モータ201のトルク電流に応じたモータ電流を取得して、一時的に保存する。モータ電流は、具体的には、トルク電流自体またはトルク電流と相関関係を有する電流である。本実施例では、電流取得部102は、モータ駆動回路302からの電流検出信号が示すモータ電流を取得する。なお、電流取得部102は、制御部303が出力する電流指令信号が示す電流指令値をモータ電流として取得してもよい。
負荷状態取得部103は、回転動作部205にかかる負荷の状態である負荷状態を取得する。負荷状態は、回転動作部205にかかる負荷の程度を表す数値を示してもよいし、回転動作部205に対する負荷の有無を示してもよい。例えば、回転機械部200が鉄鋼用圧延機に適用される場合、鋼板を圧延している状態が負荷のある有負荷状態となり、鋼板を圧延していない状態が負荷のない無負荷状態となる。
本実施例では、PLC400が回転動作部205の負荷状態を検出し、その負荷状態を負荷状態取得部103に出力する。負荷状態取得部103は、PLC400からの負荷状態を取得する。また、回転動作部205の近傍などに負荷状態を検出するセンサ(図示せず)を設け、負荷状態取得部103は、そのセンサから負荷状態を取得してもよい。このセンサとしては、例えば、回転動作部205の近傍に負荷(例えば、鉄鋼圧延機の場合は鋼板材料)が存在するか否かを検知するセンサなどが挙げられる。また、負荷状態取得部103は、回転数取得部101にて取得される回転数の変化に応じたモータ電流を計算し、そのモータ電流と電流取得部102にて取得されるモータ電流と比較することで回転動作部205の負荷状態を推定してもよい。
時系列データ生成部104は、回転数取得部101にて取得された回転数、具体的には角速度指令値に基づいて、ギヤ203の状態が診断可能な時系列モータ電流データを生成する。具体的には、時系列データ生成部104は、回転数取得部101にて取得された角速度指令値に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間における、電流取得部102にて取得されたモータ電流の時系列データを時系列モータ電流データとして生成する。
本実施例では、角速度指令値に関する特徴値は、角速度指令値を時間で微分した角加速度であり、所定期間は、基準時点である角加速度変化時点以降の所定の長さを有する期間であるとする。また、時系列データ生成部104は、角加速度変化時点を2つ特定し、その2つの角加速度変化時点のそれぞれに対応する時系列モータ電流データを第1時系列モータ電流データおよび第2時系列モータ電流データとして生成する。
一時記憶部105は、時系列データ生成部104にて生成された複数の時系列モータ電流データを一時的に記憶する。具体的には、一時記憶部105は、第1時系列モータ電流データおよび第2時系列モータ電流データをそれぞれ第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502として一時的に記憶する。
類似度計算部106は、一時記憶部105に記憶された第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502間の類似度を算出して出力する算出部である。
異常診断部107では、類似度計算部106からの類似度に基づいて、ギヤ203の状態を診断する診断部である。
表示部108は、異常診断部107による診断結果を表示する。表示部108は、異常診断装置100の外部に設けられてもよい。この場合、異常診断装置100は、表示部108の代わりに、診断結果を外部に出力するためのインタフェースを備える。
図2は、モータ201の角速度指令値とモータ201のモータ電流との関係の一例を説明するための図である。
図2(a)は、角速度指令値の時間変化を示す。図2の例では、角速度指令値は、時点tまで減少し、時点tから時点tまでは増加し、時点t以降では減少している。つまり、ギヤ203は、時点tまで減速し、時点tから時点tまでは増速し、時点t以降では減速している。
図2(b)は、角速度指令値を時間で微分した微分値である角加速度の時間変化を示す。図2の例では、角加速度は、時点tまで負であり、時点tで正に変化し、その後、時点tまで正であり、時点tで負に変化する。時点tで変化する前の角加速度を「A1A」、時点tで変化した後の角加速度を「A1B」、時点tで変化する前の角加速度を「A2A」、時点tで変化した後の角加速度を「A2B」とする。図2の例では、角加速度「A1B」は角加速度「A2A」と等しく、角加速度「A2B」の絶対値は、角加速度「A1B」の絶対値よりも小さい。
図2(c)および(d)は、モータ電流の時間変化を示す。具体的には、図2(c)は、ギヤ203が正常状態であるギヤ正常時のモータ電流の時間変化を示し、図2(d)は、ギヤ203が異常状態であるギヤ異常時のモータ電流の時間変化を示す。図2(c)および(d)に示されたように、角加速度が負の場合、モータ電流が負となり、角加速度が正の場合、モータ電流が正となる。
また、ギヤ異常時には、図2(d)に示されたように、ギヤ203の角加速度の符号が反転(変化)する時点tおよびtの後で、モータ電流に電流脈動が生じる。具体的には、時点t+Δtにおいて、モータ電流に脈動振幅(最大脈動振幅)ΔIの電流脈動が生じ、時点t+Δtにおいて、モータ電流に脈動振幅ΔIの電流脈動が生じる。なお、これらの電流脈動(時点t後の電流脈動と時点t後の電流脈動)では、角加速度の符号が反転する時点tおよびtから電流脈動が生じるまで時間ΔtおよびΔtの間に差が生じ、さらには、脈動振幅ΔIおよびΔIの間に差が生じる。
図3は、ギヤ異常時に電流脈動が生じる理由を説明するための図であり、図2の時点tの直前(角加速度変化前)、t+Δtおよびt+Δtのそれぞれのギヤ203の状態を2次元で模式的に示す。図3では、ギヤ203は、第1出力軸202と接続されたモータ側ギヤ701と、第2出力軸204と接続され、モータ側ギヤ701と噛み合う回転動作部側ギヤ702とを含む。
時点tの直前では、モータ側ギヤ701は、反時計回りに回転し、回転動作部側ギヤ702は時計回りに回転している。そして、時点tにおいて、モータ側ギヤ701の角加速度の符号が反転し、モータ側ギヤ701の角速度が変化する。一方、回転動作部側ギヤ702は、回転動作部側ギヤ702および回転動作部205などの慣性により角速度は変化しないため、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とが接触しなくなる。
その後、時点t+Δtにおいて、モータ側ギヤ701の上向きの歯面701Aと、回転動作部側ギヤ702の下向きの歯面702Aとが衝突し、その衝突によってトルクがモータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とに印加される。モータ側ギヤ701に印加されたトルクは、第1出力軸202を経由してモータ201に伝達し、モータ電流に電流脈動を生じさせる。
同様に、時点tにおいても、モータ側ギヤ701の角加速度の符号が反転し、モータ側ギヤ701の角速度が変化する。一方、回転動作部側ギヤ702は、回転動作部側ギヤ702および回転動作部205などの慣性により角速度が変化しないため、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とが接触しなくなる。
その後、時点t+Δtにおいて、モータ側ギヤ701の下向きの歯面701Bと、回転動作部側ギヤ702の下向きの歯面702Bとが衝突し、その衝突によってトルクがモータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とに印加される。モータ側ギヤ701に印加されたトルクは、第1出力軸202を経由してモータ201に伝達し、モータ電流に電流脈動を生じさせる。
上記の動作において、ギヤ203が正常でギヤ203のバックラッシュ703が十分小さい場合、ギヤ203の角加速度の符号反転後に生じる、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とが接触しない非接触時間は非常に短く、衝突時におけるモータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702との角速度の差が小さい。このため、衝突によって生成されるトルクが小さく、電流脈動は無視できるほど小さい。一方、ギヤ203が異常でギヤ203のバックラッシュが大きい場合、非接触時間はギヤ203が正常の場合と比べて長くなり、衝突時におけるモータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702との角速度の差が大きくなる。このため、衝突によって生成されるトルクが大きく、電流脈動は顕著に大きくなる。
ギヤ203が異常でギヤ203のバックラッシュが大きい場合、時点tから電流脈動が生じるまでの時間Δtと、時点tから電流脈動が生じるまでの時間Δtとに差が生じる理由について説明する。時点t後の角加速度の大きさは、時点t後かつ時点t以前の角加速度と比べて小さい。したがって、ギヤ203の角加速度が小さい時点t後の方が、時点t後と比べて、非接触時間が長くなる。このため、時点tから電流脈動が生じるまでの時間Δtは、時点tから電流脈動が生じるまでの時間Δtよりも長くなる。つまり、Δt<Δtとなる。
ギヤ203が異常でギヤ203のバックラッシュが大きい場合、時点t後の電流脈動の脈動振幅ΔIと、時点t後の電流脈動の脈動振幅ΔIとに差が生じる理由について説明する。モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702との角速度の差は、ギヤ203の角加速度が小さい時点t後の方が、ギヤ203の角加速度が大きい時点t後よりも小さい。このため、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702との衝突によって生じるトルクも、ギヤ203の角加速度が小さい時点t後の方が、ギヤ203の角加速度が大きい時点t後よりも小さい。したがって、時点t後の電流脈動の脈動振幅ΔIは、時点t後の電流脈動の脈動振幅ΔIよりも大きくなる。つまり、ΔI>ΔIとなる。
図4は、モータ201の角速度指令値とモータ201のモータ電流との関係の別の例を説明するための図である。
図4(a)は、角速度指令値の時間変化を示す。図4の例では、角速度指令値は、時点tまで減少し、時点tから時点tまでと時点t以降とでは増加している。また、角速度指令値の増加率は、時点tから時点tまでよりも時点t以降の方が大きい。
図4(b)は、角速度指令値を時間で微分した微分値である角加速度の時間変化を示す。図4の例では、角加速度は、時点tまで負であり、時点tで正に変化し、時点tでさらに大きくなる。したがって、時点t2で変化した後の角加速度「A2B」は、時点t1で変化した後の角加速度「A1B」よりも大きい。
図4(c)および(d)は、モータ電流の時間変化を示す。具体的には、図4(c)は、ギヤ正常時のモータ電流の時間変化を示し、図4(d)は、ギヤ異常時のモータ電流の時間変化を示す。ギヤ異常時には、図4(d)に示されたように、ギヤ203の角加速度が負から正に変化する時点tの後でモータ電流に電流脈動が生じる。具体的には、時点t+Δtにおいて電流脈動が生じる。
図5は、ギヤ異常時に電流脈動が生じる理由を説明するための図であり、図4の時点tの直前(角加速度変化前)、t+Δtおよびt+Δtのそれぞれのギヤ203の状態を2次元で模式的に示す。図5では、ギヤ203は、図3の例と同様に、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とを含む。
時点tの直前では、モータ側ギヤ701は、反時計回りに回転し、回転動作部側ギヤ702は時計回りに回転している。そして、時点tにおいて、モータ側ギヤ701の角加速度の符号が反転し、モータ側ギヤ701の角速度が変化する。一方、回転動作部側ギヤ702は、回転動作部側ギヤ702および回転動作部205などの慣性により角速度が変化しないため、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702とが接触しなくなる。このため、図3を用いて説明した原理と同様な原理により、ギヤ異常時には、時点t+Δtにおいて、モータ側ギヤ701の上向きの歯面701Aと、回転動作部側ギヤ702の下向きの歯面702Aとが衝突し、その衝突によってモータ電流に電流脈動を生じる。
一方、角加速度の符号が反転しない時点tでは、モータ側ギヤ701の角加速度の方向が変化しないため、モータ側ギヤ701と回転動作部側ギヤ702との接触面は変化しない。したがって、時点t以降では、ギヤ異常時でも、ギヤ203の衝突による電流脈動は生じない。
図6〜図8は、時系列データ生成部104の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図6のステップS101では、時系列データ生成部104は、回転数取得部101から角速度指令値を読み込み、電流取得部102からモータ電流を読み込み、負荷状態取得部103から回転動作部205の負荷状態を読み込み、ステップS102へ進む。
ステップS102では、時系列データ生成部104は、角速度指令値を微分してギヤ203の角加速度を算出し、ステップS103へ進む。
ステップS103では、時系列データ生成部104は、角加速度の変化量と所定の変化閾値とを比較して、角加速度の変化量>変化閾値が成立するか否かを判断する。角加速度の変化量>変化閾値が成立する場合(ステップS103:YES)、時系列データ生成部104は、角加速度が変化したと判定して、ステップS104へ進む。一方、角加速度の変化量>変化閾値が成立しない場合(ステップS103:NO)、時系列データ生成部104は、角加速度が変化していないと判定して、ステップS101に戻る。
ステップS104では、時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷状態が所定条件を満たすか否かを判断する。以下では、負荷状態は、回転動作部205にかかる負荷の程度を表す数値である負荷度を示し、時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷度と負荷閾値とを比較して、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立するか否かを判断する。
時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立する場合(ステップS104:YES)、回転動作部205の負荷状態が所定条件を満たさないと判断して、ステップS101に戻る。一方、時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立しない場合(ステップS104:NO)、回転動作部205の負荷状態が所定条件を満たすと判断して、ステップS105へ進む。なお、負荷状態が負荷の有無を示す場合、時系列データ生成部104は、負荷がある場合、回転動作部205の負荷状態が所定条件を満たさないと判断して、ステップS101に戻り、負荷がない場合、回転動作部205の負荷状態が所定条件を満たすと判断して、ステップS105へ進む。
ステップS105では、時系列データ生成部104は、ステップS103で角加速度が変化したと判断した時点を基準時点(角加速度変化時点)として特定し、その基準時点に応じた所定期間におけるモータ電流、角速度指令値および負荷状態の時系列データを時系列データ生成部104内に一時的に保存して、ステップS106へ進む。所定期間は、本実施例では、基準時点以降の所定の長さTを有する期間であり、例えば、図2の時点tを基準時点として特定した場合、所定期間は、時点tから時点t+Tまでの期間である。
ステップS106では、時系列データ生成部104は、所定期間内の負荷度と負荷閾値とを比較して、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さいか否かを判断する。時系列データ生成部104は、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さい場合(ステップS106:YES)、所定期間内において常に負荷状態が所定条件を満たすと判断して、ステップS107へ進み、所定期間内において負荷度が負荷閾値以上となることがある場合(ステップS106:NO)、所定期間内において負荷状態が所定条件を満たさなくなることがあると判断して、ステップS101に戻る。
ステップS107では、時系列データ生成部104は、ステップS105で保存したモータ電流の時系列データを第1時系列モータ電流データとして一時記憶部105に出力して記憶させ、ステップS108へ進む。なお、後述するように時系列モータ電流データを規格化する場合、時系列データ生成部104は、第1時系列モータ電流データに対応する基準時点前後の角加速度を第1時系列モータ電流データに付与して一時記憶部105に記憶させてもよい。
ステップS108では、時系列データ生成部104は、ステップS103にて角加速度が変化したと判断した後(ステップS105で特定した基準時点後)の角加速度を第1角加速度A1として時系列データ生成部104内に一時的に保存し、ステップS109へ進む。
ステップS109では、時系列データ生成部104は、ステップS103にて角加速度が変化したと判断した時点(ステップS105で特定した基準時点後)前後の角加速度の符号が互いに一致するか否かを判断する。時系列データ生成部104は、それらの角加速度の符号が互いに一致する場合(ステップS109:YES)、図7のステップS110へ進み、それらの角加速度の符号が互いに異なる場合(ステップS109:NO)、図8のステップS118へ進む。
図7のステップS110〜S115の処理は、図6のステップS101〜106の処理と同様である。ステップS115でYESの場合、ステップS116へ進む。
ステップS116では、時系列データ生成部104は、ステップS112にて角加速度が変化したと判断した時点(ステップS114で特定した基準時点後)前後の角加速度の符号が互いに一致するか否かを判断する。時系列データ生成部104は、それらの角加速度の符号が互いに一致する場合(ステップS116:YES)、ステップS117へ進み、それらの角加速度の符号が互いに異なる場合(ステップS116:NO)、ステップS110へ戻る。
ステップS117では、時系列データ生成部104は、ステップS114で保存したモータ電流の時系列データを第2時系列モータ電流データとして一時記憶部105に出力し、処理を終了する。なお、後述するように時系列モータ電流データを規格化する場合、時系列データ生成部104は、第2時系列モータ電流データに対応する基準時点前後の角加速度を第2時系列モータ電流データに付与して一時記憶部105に記憶させてもよい。
図8のステップS118〜S123の処理は、図6のステップS101〜106の処理と同様である。ステップS123でYESの場合、ステップS124へ進む。
ステップS124では、時系列データ生成部104は、ステップS120にて角加速度が変化したと判断した後(ステップS122で特定した基準時点後)の角加速度を第2角加速度A2として時系列データ生成部104内に一時的に保存し、ステップS125へ進む。
ステップS125では、時系列データ生成部104は、ステップS120にて角加速度が変化したと判断した時点(ステップS122で特定した基準時点)前後の角加速度の符号が互いに一致するか否かを判断する。時系列データ生成部104は、それらの角加速度の符号が互いに一致する場合(ステップS125:YES)、ステップS127へ進み、それらの角加速度の符号が互いに異なる場合(ステップS125:NO)、ステップS126へ進む。
ステップS126では、時系列データ生成部104は、第1角加速度A1の絶対値と第2角加速度A2の絶対値の差分の絶対値である評価値と基準値とを比較して、評価値が基準値よりも大きいか否かを判断する。つまり、時系列データ生成部104は、||A1|−|A2||>基準値が成立するか否かを判断する。なお、|X|はXの絶対値を示す。時系列データ生成部104は、||A1|−|A2||>基準値が成立する場合(ステップS127:YES)、ステップS127へ進み、||A1|−|A2||>基準値が成立しない場合(ステップS127:NO)、ステップS118に戻る。
ステップS127では、時系列データ生成部104は、ステップS122で保存したモータ電流の時系列データを第2時系列モータ電流データとして一時記憶部105に出力して記憶させ、処理を終了する。なお、後述するように時系列モータ電流データを規格化する場合、時系列データ生成部104は、第2時系列モータ電流データに対応する基準時点前後の角加速度を第2時系列モータ電流データに付与して一時記憶部105に記憶させてもよい。
なお、以上説明した時系列データ生成部104の動作では、時系列モータ電流データとして、以下の2種類の組み合わせのいずれかが生成されることとなる。第1の組み合わせでは、角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で角加速度の符号が異なる第1の時点と、角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で角加速度の符号が一致する第2の時点とのそれぞれに応じた時系列モータ電流データが生成される。第2の組み合わせでは、角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で前記角加速度の符号が異なる第1の時点と、角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で角加速度の符号が異り、かつ、当該変化後の角加速度の絶対値と第1の時点後の前記角加速度の絶対値との差の絶対値が基準値以上である第2の時点とのそれぞれに応じた時系列モータ電流データが生成される。
また、以上説明した時系列データ生成部104の動作は、単なる一例であって、これに限るものではない。例えば、モータ201の回転数が低い場合、エンコーダ301またはエンコーダ301の代わりに用いられる回転数検知器の検出精度が低くなることがある。また、モータ201に対して弱め界磁制御が行われると、回転数が高くなるが、その場合には、モータ電流とモータ201にかかるトルクとが比例関係とならないことがある。このため、時系列データ生成部104は、所定期間において角速度指令値(回転数)が所定範囲に含まれている場合に、時系列モータ電流データを生成して出力してもよい。
図9は、一時記憶部105に記憶された時系列モータ電流データの一例を示す図である。図9の例では、第1時系列モータ電流データ501として、図2の時点tからt+Tまでのモータ電流の時系列データが記憶され、第2時系列モータ電流データ502として、図2の時点tからt+Tまでのモータ電流の時系列データが記憶されている。また、図9(a)は、ギヤ正常時の時系列モータ電流データの一例を示し、図9(b)は、ギヤ異常時の時系列モータ電流データの一例を示す。
図9に示されたように、ギヤ異常時には、ギヤ正常時には確認できない電流脈動が第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502に生じている。
図10は、類似度計算部106の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図11は、図10で説明する動作中の第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502の一例を示す図である。図11(a)は、ギヤ正常時の時系列モータ電流データの一例を示し、図11(b)は、ギヤ異常時の時系列モータ電流データの一例を示す。
ステップS201では、類似度計算部106は、一時記憶部105から第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502と、それらに対応する基準時点前後の角加速度とを読み込む。そして、類似度計算部106は、第1時系列モータ電流データ501に対応する基準時点tの前後の角加速度の差G(=A1B―A1A)と、第2時系列モータ電流データ502に対応する基準時点tの前後の角加速度の差G(=A2B―A2A)とを算出して、ステップS202へ進む。なお、一時記憶部105に記憶されている時系列モータ電流データが3つ以上ある場合、類似度計算部106は、例えば、それらの時系列モータ電流データから任意の2つの時系列モータ電流データを第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502として読み込む。
図11(a‐1)および図11(b−1)は、ステップS201で読み込まれた第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502を示す。図11(a−1)および図11(b−1)に示した第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502は、図9(a)および(b)に示した第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502と同じである。
ステップS202では、類似度計算部106は、第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502の初期値(時点tおよびtの値)が0となるように、第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502のオフセット調整を行い、ステップS203へ進む。
例えば、ステップS201で読み込まれた第1時系列モータ電流データ501の値を「I10」、第2時系列モータ電流データ502の値を「I20」、第1時系列モータ電流データ501の時点tでの値をI10(t)、第2時系列モータ電流データ502の時点tでの値をI20(t)とした場合、類似度計算部106は、以下の式(1)および(2)を用いて、オフセット調整された第1時系列モータ電流データ501の値「I11」および第2時系列モータ電流データ502の値「I21」を求める。
11=I10−I10(t)・・・(1)
21=I20−I20(t)・・・(2)
図11(a-2)および図11(b-2)は、ステップS202でオフセット調整された第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502を示す。
ステップS203では、類似度計算部106は、第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502のそれぞれの符号および大きさを角加速度の差により規格化して、ステップS204へ進む。
例えば、類似度計算部106は、以下の式(3)および(4)を用いて、規格化された第1時系列モータ電流データ501の値「I12」および第2時系列モータ電流データ502の値「I22」を求める。
12=I11/G=I11/(A1B−A1A)・・・(3)
22=I21/G=I21/(A2B−A2A)・・・(4)
図11(a-3)および図11(b-3)は、ステップS203で規格化された第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502を示す。
ステップS204では、類似度計算部106は、第1時系列モータ電流データ501および第2時系列モータ電流データ502の時間軸を揃え(例えば、t=t=tとする)、その後、第1時系列モータ電流データ501と第2時系列モータ電流データ502との類似度を算出して、処理を終了する。
次に類似度の具体例について説明する。
第1の例では、類似度計算部106は、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との各時点tにおける差分の二乗和であるSSD(Sum of Squared Difference)を類似度として算出する。SSDは、以下の式(5)を用いて算出することができる。
Figure 2021081773
式(5)では、角加速度変化時点をt=0とし、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502の時間幅をt=0からTまでとしている。また、I12(t)は時系列モータ電流データ501の時点tにおける値であり、I12(t)は時系列モータ電流データ502の時点tにおける値である。SSDの値が小さいほど、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との類似度が高い。
第2の例では、類似度計算部106は、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との各時点tにおける差分の絶対値和であるSAD(Sum of Absolute Difference)を類似度として算出する。SADは、以下の式(6)を用いて算出することができる。
Figure 2021081773
SADの値が小さいほど、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との類似度が高い。
第3の例では、類似度計算部106は、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との正規化相互相関であるNCC(Normalized Cross-Correlation)を類似度として算出する。NCCは、以下の式(7)を用いて算出することができる。
Figure 2021081773
NCCは−1〜1の範囲の値をとる。NCCが1の場合、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502とが一致または比例関係となり、NCCが−1の場合、時系列モータ電流データ501の−1倍と時系列モータ電流データ502とが一致または比例関係となる。このため、NCCの値が0から離れるほど、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との類似度が高く、NCCの値が0に近いほど、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502との類似度が低い。
以上説明した類似度は、単なる一例であって、それらに限定されるものではない。例えば、類似度計算部106は、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502と特徴量をそれぞれ求め、それらの特徴量を比較した比較結果に応じて類似度を算出してもよい。特徴量としては、例えば、角加速度変化時点と所定期間内でモータ電流がピーク値となる時点との差、角加速度変化時点のモータ電流と所定期間内のモータ電流のピーク値との差、所定期間内のモータ電流のピーク値、およびそれらの組み合わせなどが挙げられる。比較結果は、例えば、各特徴量の差分または比率などである。また、特徴量は、時系列データの周波数解析の結果に応じた値でもよい。
図12は、異常診断部107の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図12では、類似度としてNCCを用いているが、他の類似度を使用した場合でも同様である。
ステップS301では、異常診断部107は、類似度計算部106にて計算された類似度であるNCCを読み込み、ステップS302へ進む。
ステップS302では、異常診断部107は、NCCと閾値TH1Aとを比較して、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502とが類似しているか否かを判断する。異常診断部107は、NCC>閾値TH1Aが成立する場合(ステップS302:YES)、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502とが類似していると判断して、ステップS303へ進む。一方、異常診断部107は、NCC>閾値TH1Aが成立しない場合(ステップS302:NO)、時系列モータ電流データ501と時系列モータ電流データ502とが類似していないと判断して、ステップS304へ進む。閾値TH1Aは、一定値でもよいが、閾値TH1Aは、時系列モータ電流データ501および時系列モータ電流データ502のそれぞれにおける角加速度変化時点の前後の角加速度に応じて定められてもよい。
ステップS303では、異常診断部107は、ギヤ203に異常の予兆がないと判断して、異常の予兆がない旨のメッセージ(例えば、「ギヤに異常予兆なし」)を診断結果として表示部108に表示して、処理を終了する。
ステップS304では、異常診断部107は、ギヤ203に異常の予兆があると判断して、異常の予兆がある旨のアラーム(例えば、「ギヤに異常予兆あり」)を診断結果として表示部108に表示して、処理を終了する。
なお、異常診断部107は、類似度の時間的な変化を解析し、その解析結果に基づいてギヤ203の状態を診断してもよい。例えば、類似度が徐々に減少している場合、異常診断部107は、類似度の減少速度に基づいて、ギヤ203に異常が生じる時期を予測し、その予測結果を診断結果として表示部108に表示してもよい。
以上説明したように本実施例によれば、回転数取得部101は、モータ201の回転数を取得する。電流取得部102は、モータ201のトルク電流に応じたモータ電流を取得する。時系列データ生成部104は、回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間におけるモータ電流の時系列データである時系列モータ電流データを生成する。類似度計算部106は、各時系列モータ電流データ間の類似度を算出する。異常診断部107は、類似度に基づいて、ギヤ203の状態を診断する。これにより、モータ201の回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた基準時点ごとに生成された時系列モータ電流データの類似度に基づいて、ギヤ203の状態が診断される。したがって、正常時のモータ電流を予め取得しなくても、ギヤ203の状態を診断することが可能となるため、既設の機械に対してもギヤ203の状態を診断することが可能になる。
また、本実施例では、特徴値は、回転数を時間で微分した角加速度であり、所定期間は、基準時点以降の所定の長さを有する期間である。このため、適切な時系列モータ電流データを生成することが可能となるため、ギヤ203の状態をより正確に診断することが可能となる。
また、本実施例では、上述した第1の組み合わせおよび第2の組み合わせのいずれかの時系列モータ電流データが生成される。このため、適切な時系列モータ電流データを生成することが可能となるため、ギヤ203の状態をより正確に診断することが可能となる。
また、本実施例では、規格化された時系列モータ電流データに基づいて類似度が算出されるため、類似度をより正確に算出することが可能となり、ギヤ203の状態をより正確に診断することが可能となる。
また、本実施例では、類似度計算部106は、各時系列モータ電流データにおける、基準時点と所定期間内でモータ電流がピーク値となる時点との差、基準時点のモータ電流と所定期間内のモータ電流のピーク値との差、および、所定期間内のモータ電流のピーク値の少なくとも1つを比較した比較結果を類似度として算出する。この場合、類似度を容易に算出することが可能となる。
また、本実施例では、所定期間において回転動作部205にかかる負荷の状態が所定条件を満たす場合、時系列モータ電流データが生成される。負荷によってギヤ203の状態が誤って診断されることを抑制することが可能となるため、ギヤ203の状態をより正確に診断することが可能となる。
また、本実施例では、所定期間においてモータ201の回転数が所定範囲に含まれている場合、時系列モータ電流データを生成する。この場合、ギヤ203の状態をより正確に診断することが可能となる。
また、本実施例では、各時系列モータ電流データが互いに類似していない場合、アラームが出力される。この場合、ギヤ203に異常または異常の予兆がある場合に、アラームを通知することが可能となる。
次に、本開示の実施例2に係る異常診断装置について図13から図17を用いて説明する。以下では、実施例1とは異なる点について主に説明する。
図13は、実施例2に係る駆動システムを示す構成図である。図13に示す駆動システム2は、図1で示した駆動システム1と比較して、異常診断装置100に角速度指令出力部109が追加されている点で異なる。
角速度指令出力部109は、モータ201の回転数を制御して、モータ201の角加速度に所定の変化を起こす指令部である。角速度指令出力部109は、具体的には、時系列データ生成部104からの指示に従って、モータ201の角加速度に所定の変化を起こす診断用の角速度指令信号の出力をPLC400に要求することで、モータ201の回転数を制御して、モータ201の角加速度に所定の変化を起こす。なお、PLC400は、その要求に従って、診断用の角速度指令信号を制御部303に出力する。
図14〜図16は、診断用の角速度指令信号の一例を示す図である。
図14〜図16に示されているように、診断用の角速度指令信号は、互いに重複しない時間に出力される第1の角速度指令信号および第2の角速度指令信号を含む。
第1の角速度指令信号は、角速度指令値の微分値である角加速度が変化する角加速度変化時点を含む角速度指令値を示す。例えば、第1の角速度指令信号は、図14および図15で示されるように、角加速度の符号が角加速度変化時点の前後で反転する角速度指令値を示してもよいし、図16で示すように、その符号が反転しない角速度指令値を示してもよい。
また、第2の角速度指令信号は、第1の角速度指令信号と同様に、角速度指令値の微分値である角加速度が変化する角加速度変化時点を含む角速度指令値を示す。また、図16で示すように第1の角速度指令信号の角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転していない場合、第2の角速度指令信号は、図16で示すように角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転する角速度指令値を示す。一方、図14および図15で示すように第1の角速度指令信号の角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転した場合、第2の角速度指令信号は、図15に示すように、角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転していない角加速度指令値を示してもよいし、図14に示すように、角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転する角加速度指令値でもよい。ただし、角加速度変化時点前後の角加速度の符号が反転する場合、第1の角速度指令信号の角加速度変化時点の後の角加速度「A1B」の絶対値と第2の角速度指令信号の角加速度変化時点の後の角加速度「A2B」の絶対値との差の絶対値が基準値よりも大きくする。
図17は、時系列データ生成部104の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
ステップS501では、時系列データ生成部104は、回転数取得部101から角速度指令値を読み込み、電流取得部102からモータ電流を読み込み、負荷状態取得部103から回転動作部205の負荷状態を読み込み、ステップS502へ進む。
ステップS502では、時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷状態が示す負荷度と負荷閾値とを比較して、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立するか否かを判断する。時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立する場合(ステップS502:YES)、ステップS501に戻り、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立しない場合(ステップS502:NO)、ステップS503へ進む。
ステップS503では、時系列データ生成部104は、現在の時点(例えば、図14〜図16の時点t)から現在の時点よりも所定の長さの時間が経過した時点(例えば、図14〜図16のt+T0)までの所定期間において、回転動作部205の負荷状態が変化するか否かを予測する。
例えば、PLC400が回転動作部205の負荷状態の変化する時点を把握または制御することができる場合、時系列データ生成部104は、PLC400から回転動作部205の負荷状態の変化する時点を取得し、その時点に基づいて、所定期間において回転動作部205の負荷状態が変化するか否かを予測する。また、回転動作部205の近傍に負荷の接近を検出可能な検出器を設置し、時系列データ生成部104は、検出器からの出力データに基づいて、所定期間において回転動作部205の負荷状態が変化するか否かを予測してもよい。また、過去の角速度指令値、モータ電流および負荷状態を学習データとして用いて機械学習を行い、時系列データ生成部104は、その学習結果に基づいて、所定期間において回転動作部205の負荷状態が変化するか否かを予測してもよい。
時系列データ生成部104は、所定期間において負荷状態が変化しないと予測した場合(ステップS503:NO)、ステップS504へ進み、所定期間において負荷状態が変化すると予測した場合(ステップS503:YES)、ステップS501へ戻る。
ステップS504では、時系列データ生成部104は、角速度指令出力部109に対して第1の角速度指令信号の出力を指示する第1の指示を出力し、ステップS505へ進む。第1の角速度指令信号は、例えば、図14〜図16で示した第1の角速度指令信号のいずれかである。
ステップS505では、時系列データ生成部104は、所定期間内の負荷状態が示す負荷度と負荷閾値とを比較して、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さいか否かを判断する。時系列データ生成部104は、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さい場合(ステップS505:YES)、ステップS506へ進み、所定期間内において負荷度が負荷閾値以上となることがある場合(ステップS505:NO)、ステップS501に戻る。
ステップS506では、時系列データ生成部104は、第1の角速度指令信号の角加速度変化時点以降の所定の長さを有する所定期間におけるモータ電流の時系列データを第1時系列モータ電流データとして一時記憶部105に出力し、ステップS507へ進む。
ステップS507では、時系列データ生成部104は、回転数取得部101から角速度指令値を読み込み、電流取得部102からモータ電流を読み込み、負荷状態取得部103から回転動作部205の負荷状態を読み込み、ステップS508へ進む。
ステップS508では、時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷状態が示す負荷度と負荷閾値とを比較して、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立するか否かを判断する。時系列データ生成部104は、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立する場合(ステップS508:YES)、ステップS501に戻り、回転動作部205の負荷度>負荷閾値が成立しない場合(ステップS508:NO)、ステップS509へ進む。
ステップS509では、時系列データ生成部104は、現在の時点(例えば、図14〜図16の時点t)から現在の時点よりも所定の長さの時間が経過した時点(例えば、図14〜図16のt+T0)までの所定期間において、回転動作部205の負荷状態が変化するか否かを予測する。時系列データ生成部104は、所定期間において負荷状態が変化しないと予測した場合(ステップS509:NO)、ステップS510へ進み、所定期間において負荷状態が変化すると予測した場合(ステップS509:YES)、ステップS507へ戻る。
ステップS510では、時系列データ生成部104は、角速度指令出力部109に対して第2の角速度指令信号を出力する旨の第2の指示を出力し、ステップS511へ進む。第2の角速度指令信号は、例えば、ステップS505による第1の指示にて出力が指示された第1の角速度指令信号が図14〜図16で示した第1の角速度指令信号のいずれかの場合、その第1の角速度指令信号と同じ図面で示された第2の角速度指令信号である。
ステップS511では、時系列データ生成部104は、所定期間内の負荷状態が示す負荷度と負荷閾値とを比較して、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さいか否かを判断する。時系列データ生成部104は、所定期間内において常に負荷度が負荷閾値よりも小さい場合(ステップS511:YES)、ステップS512へ進み、所定期間内において負荷度が負荷閾値以上となることがある場合(ステップS511:NO)、ステップS507に戻る。
ステップS512では、時系列データ生成部104は、第2の角速度指令信号の角加速度変化時点以降の所定の長さを有する所定期間におけるモータ電流の時系列データを第2時系列モータ電流データとして一時記憶部105に出力し、処理を終了する。
以上説明したように本実施例によれば、角速度指令出力部109は、モータ201の回転数を制御して、モータ201の角加速度に所定の変化を起こす。したがって、ギヤ203の状態の診断が可能な状態を生成することが可能になるため、ギヤ203の状態を適切に診断することが可能になる。
次に、本開示の実施例3に係る異常診断装置について図18を用いて説明する。以下では、実施例2とは異なる点について主に説明する。
図18は、実施例3に係る駆動システムを示す構成図である。図18に示す駆動システム3は、図13で示した駆動システム2と比較して、モータ駆動装置300が異常診断装置100を備えている点で異なる。
本実施例によれば、例えば、モータ駆動装置300の構成(例えば、制御部303など)を実現するプロセッサなどを用いて異常診断装置100の各部を実現することができるため、新たなハードウェアの追加をせずにギヤ203の状態を診断することができる。
上述した本開示の実施形態は、本開示の説明のための例示であり、本開示の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の範囲を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、実施例1で説明した異常診断装置100がモータ駆動装置300に備わっていてもよい。また、異常診断装置100はPLC400に備わってもよい。
1〜3:駆動システム 100:異常診断装置 101:回転数取得部 102:電流取得部 103:負荷状態取得部 104:時系列データ生成部 105:一時記憶部 106:類似度計算部 107:異常診断部 108:表示部 109:角速度指令出力部 200:回転機械部 201:モータ 202:第1出力軸 203:ギヤ 204:第2出力軸 205:回転動作部 300:モータ駆動装置 301:エンコーダ 302:モータ駆動回路 303:制御部 601:第1時系列モータ電流データ502:第2時系列モータ電流データ 701:モータ側ギヤ 702:回転動作部側ギヤ

Claims (12)

  1. モータの回転に応じて動作するギヤの状態を診断する診断装置であって、
    前記モータの回転数を取得する回転数取得部と、
    前記モータのトルク電流に応じたモータ電流を取得する電流取得部と、
    前記回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、前記基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間における前記モータ電流の時系列データを生成する生成部と、
    各時系列データ間の類似度を算出する算出部と、
    前記類似度に基づいて、前記ギヤの状態を診断する診断部と、を有する診断装置。
  2. 前記特徴値は、前記回転数を時間で微分した角加速度であり、
    前記所定期間は、前記基準時点以降の所定の長さを有する期間である、請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記生成部は、前記基準時点として、前記角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で前記角加速度の符号が異なる第1の時点と、前記角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で前記角加速度の符号が一致する第2の時点とをそれぞれ特定する、請求項2に記載の診断装置。
  4. 前記生成部は、前記基準時点として、前記角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で前記角加速度の符号が異なる第1の時点と、前記角加速度が変化し、かつ、当該変化の前後で前記角加速度の符号が異り、かつ、当該変化後の前記角加速度の絶対値と前記第1の時点後の前記角加速度の絶対値との差の絶対値が基準値よりも大きい第2の時点とをそれぞれ特定する、請求項2に記載の診断装置。
  5. 前記モータの回転数を制御して、前記特徴値に前記所定の変化を起こす指令部をさらに有する、請求項1に記載の診断装置。
  6. 前記算出部は、各時系列データを規格化し、当該規格化した時系列データに基づいて前記類似度を算出する、請求項1に記載の診断装置。
  7. 前記算出部は、各時系列データにおける、前記基準時点と前記所定期間内で前記モータ電流がピーク値となる時点との差、前記基準時点の前記モータ電流と前記所定期間内の前記モータ電流のピーク値との差、および、前記所定期間内のモータ電流のピーク値の少なくとも1つを比較した比較結果を前記類似度として算出する、請求項1に記載の診断装置。
  8. 前記ギヤと連動する回転動作部にかかる負荷の状態を取得する負荷取得部をさらに有し、
    前記生成部は、前記所定期間において前記負荷の状態が所定条件を満たす場合、前記時系列データを生成する、請求項1に記載の診断装置。
  9. 前記生成部は、前記所定期間において前記回転数が所定範囲に含まれている場合、前記時系列データを生成する、請求項1に記載の診断装置。
  10. 前記診断部は、前記類似度に基づいて、各時系列データが互いに類似しているか否かを判断し、各時系列データが互いに類似していない場合、アラームを出力する、請求項1に記載の診断装置。
  11. 請求項1に記載の診断装置と、
    前記モータを駆動する駆動回路と、を含むモータ駆動装置。
  12. モータの回転に応じて動作するギヤの状態を診断する診断装置による診断方法であって、
    前記モータの回転数を取得し、
    前記モータのトルク電流に応じたモータ電流を取得し、
    前記回転数に関する特徴値に所定の変化が起きた時点を基準時点として複数特定し、前記基準時点ごとに、当該基準時点に応じた所定期間における前記モータ電流の時系列データを生成し、
    各時系列データ間の類似度を算出し、
    前記類似度に基づいて、前記ギヤの状態を診断する、診断方法。

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