JP2021081315A - 光学測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固相抽出法を用いて1つの液体試料から複数の検出物を一括して分析することができる光測定装置を実現する。【解決手段】光学測定装置の一態様は、液体試料容器を保持する試料容器保持部と、先端箇所が前記固相抽出材料と対向する複数のセンサ部と、を備え、前記センサ部は、前記固相抽出材料の表面に照射される放射光を放出する光照射部と、前記放射光が前記固相抽出材料の表面で反射された反射光を受光する受光部と、前記先端箇所に位置し、当該先端箇所と前記固相抽出材料との対向方向に延び、光を透過させる透過路と、前記透過路を包囲し、当該透過路から逸れた光を吸収する包囲部材と、を備え、前記固相抽出材料は、前記先端箇所に対向する表面に、液体試料中の特定物質と反応して固相物を形成する試薬が担持された試薬担持箇所を、前記特定物質が異なる複数試薬に対応して複数備え、前記複数のセンサ部は前記複数の試薬担持箇所に個別対応している。【選択図】 図7
Description
本発明は、固相抽出された試料に対して光測定を行う光学測定装置に関し、特に、測定の対象となる試料が得られた現場で、その場測定が可能なオンサイト分析に特化した携帯型の光学測定装置に関する。
従来、液体試料に含まれる環境汚染物質となる金属等を定量する装置として、ICP−AES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)などが知られている。しかしながら、このような装置は高額であり、また、大型であるので、研究室や分析センターといった分析拠点に置かれ、測定対象試料を採取する現場(オンサイト)で活用できるものではない。
一方、固相抽出法は他の分析法に比べて操作が簡便である。
一方、固相抽出法は他の分析法に比べて操作が簡便である。
例えば、特許文献1には固相抽出法を用いたニッケルの定量方法が記載されている。
特許文献1の定量方法は、未知濃度のニッケルを含む試料液に、ニッケルと錯体を形成する錯体形成剤を添加して、発色させた微粒子状のニッケルをフィルタ上に捕集して、そのフィルタの着色度合いによって濃度を測定するものである。
また、1つの試験紙に複数の試薬を担持させ、1滴で同時に多項目を測定する測定試験紙が知られている(特許文献2参照。)。
特許文献1の定量方法は、未知濃度のニッケルを含む試料液に、ニッケルと錯体を形成する錯体形成剤を添加して、発色させた微粒子状のニッケルをフィルタ上に捕集して、そのフィルタの着色度合いによって濃度を測定するものである。
また、1つの試験紙に複数の試薬を担持させ、1滴で同時に多項目を測定する測定試験紙が知られている(特許文献2参照。)。
しかしながら、固相抽出法を採用するとしても、測定したい1つの種類の元素に対して錯体を形成する1つの錯体形成剤を添加する必要があった。
例えばニッケルを精錬する場合には、ペナルティ元素と呼ばれる有害元素が鉱石にどの程度含まれているかということが問題になる。これらのペナルティ元素の濃度が高い鉱石は精錬炉ゲートの前で選別されることになる。
ニッケルの精錬におけるペナルティ元素は、例えばヒ素(As)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)である。オンサイト分析においては、ニッケルだけではなくこれらのペナルティ元素も同時に測定できることが求められる。
なお、有害元素だけで無く、例えば有害な有機物などを検出物とする場合などにおいても、上記と同様な課題を生じる。
そこで、本発明においては、固相抽出法を用いて1つの液体試料から複数の検出物を一括して分析することができる光測定装置を実現することを目的とする。
なお、有害元素だけで無く、例えば有害な有機物などを検出物とする場合などにおいても、上記と同様な課題を生じる。
そこで、本発明においては、固相抽出法を用いて1つの液体試料から複数の検出物を一括して分析することができる光測定装置を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る光学測定装置の一態様は、注液口と廃液口とを有し、前記注液口と前記廃液口との間に固相抽出材料が配置された筒状の液体試料容器が収容されて当該液体試料容器を保持する試料容器保持部と、前記液体試料容器の内部に少なくとも先端箇所が挿入可能で当該先端箇所が前記固相抽出材料と対向する複数のセンサ部と、を備え、前記センサ部は、前記固相抽出材料の表面に照射される放射光を放出する光照射部と、前記放射光が前記固相抽出材料の表面で反射された反射光を受光する受光部と、前記先端箇所に位置し、当該先端箇所と前記固相抽出材料との対向方向に延び、光を透過させる透過路と、前記透過路を包囲し、当該透過路から逸れた光を吸収する包囲部材と、を備え、前記固相抽出材料は、前記先端箇所に対向する表面に、液体試料中の特定物質と反応して固相物を形成する試薬が担持された試薬担持箇所を、前記特定物質が異なる複数試薬に対応して複数備え、前記複数のセンサ部は前記複数の試薬担持箇所に個別対応している。
このような光学測定装置によれば、試薬によって形成された固相物が固相抽出材料により液体試料から抽出されるので固相抽出法による元素分析ができる。また、複数の試薬担持部それぞれからの反射光が、透過路と包囲部材との作用によって各センサ部に個別に受け取られて受光部で受光されるので、1つの液体試料に対して複数の検出物それぞれの検出が一括して実行できる。
また、上記光学測定装置において、前記センサ部は、前記放射光を前記光照射部から前記先端箇所に導光する投光用導光部と、前記反射光を前記先端箇所から前記受光部に導光する受光用導光部と、をさらに備えるとともに、前記透過路として、前記投光用導光部に繋がる投光用透過路と、前記受光用導光部に繋がる受光用透過路とを備えることが好ましい。
このような好ましい構造の光学測定装置によれば、導光部によって受光部の位置の自由度が増し、設置スペースに余裕を持たせることができる。
このような好ましい構造の光学測定装置によれば、導光部によって受光部の位置の自由度が増し、設置スペースに余裕を持たせることができる。
また、上記光学測定装置において、前記包囲部材は、光を吸収する特性を有する顔料を含有した顔料含有樹脂であることが好ましい。このような包囲部材によれば迷光が顔料に効率的に吸収されるので、迷光の複雑な多重反射が抑制される。
更に、包囲部材が上記顔料含有樹脂である上記光学測定装置において、前記透過路は、前記顔料を含有しない、前記包囲部材の樹脂と同じ樹脂であることが好ましい。樹脂が同じであることにより、樹脂界面での反射および散乱が抑制される。
また、上記光学測定装置は、前記試料容器保持部に対して着脱可能な測定部をさらに備え、前記複数のセンサ部が前記測定部に設けられたものであり、前記測定部は、前記試料容器保持部への装着に際して前記液体試料容器と接触して前記複数のセンサ部を前記固相抽出材料に対して位置決めする位置決め部を備えることが好ましい。測定部と液体試料容器との接触によって正確な位置決めが簡素な構造で実現される。
また、位置決め部を備える光学測定装置は、前記位置決め部として、前記センサ部の先端箇所と前記固相抽出材料上の試薬との距離を保つ位置決め部が備えられることにより、簡素な構造でセンサ部の先端箇所と試薬との距離が保たれる。
また、位置決め部を備える光学測定装置は、前記位置決め部として、前記複数のセンサ部と前記複数箇所とを個別対応させる位置決め部が備えられることにより、簡素な構造で複数のセンサ部と複数の試薬との個別対応が実現される。
また、上記光学測定装置は、前記複数のセンサ部が、前記液体試料容器の内部に少なくとも先端箇所が挿入可能な押子に組み込まれ、当該押子は、前記液体試料容器の内部に挿入されることで当該液体試料容器内の液体試料を前記固相抽出材料に対して通液させることも好適である。この好適な光学測定装置によれば、液体試料容器に対する押子の挿入によって液体試料の通液とセンサ部の挿入が同時に実現される。
本発明の光学測定装置によれば、固相抽出法を用いて1つの液体試料から複数の検出物を一括して分析することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、明示的に参照する図面以外の説明済みの図面についても適宜に参照する場合がある。
図1は、本実施形態における光学測定装置100の概略構成図である。
光学測定装置100は、試料容器保持部110と、廃液貯留部120と、測定部130と、を備える。
図1は、本実施形態における光学測定装置100の概略構成図である。
光学測定装置100は、試料容器保持部110と、廃液貯留部120と、測定部130と、を備える。
試料容器保持部110は、その中央部に、液体試料容器200を収容するための試料容器収容部111を備える。試料容器収容部111は、筒状の液体試料容器200の長手方向が鉛直方向に延びる姿勢で液体試料容器200を収容することができる。
試料容器保持部110は、遮光性を有する材料により構成されている。例えば、試料容器保持部110は、黒色顔料が分散された樹脂により構成することができる。
図2は、液体試料容器200の構造を示す図である。
図2は、液体試料容器200の構造を示す図である。
液体試料容器200は、例えば円筒状(注射筒状)のエンプティリザーバーと呼ばれるカートリッジであり、長手方向における一方の端部に注液口201となる開口を有し、他方の端部に廃液口202となる開口を有する。液体試料容器200は、液体試料の量に応じた形状および容量を有する。液体試料容器200の材質は、特に限定されるものではなく、用途等に応じて適宜選択可能である。例えば樹脂、ガラスを選択して用いてもよい。樹脂であれば、ポリプロピレンを用いてもよい。
また、液体試料容器200の下部(底部)には、固相抽出材料であるフィルタ210が装着されている。ここで、フィルタ210は、例えばメンブレンフィルタやフリッツ等の固相抽出フィルタ(SPEフィルタ:solid phase extraction)とすることができる。フィルタ210の表面には試薬220が担持されている。
図3は、固相抽出材料であるフィルタ210の構造を示す図である。図3には、側面図(A)と平面図(B)が示されている。
図3は、固相抽出材料であるフィルタ210の構造を示す図である。図3には、側面図(A)と平面図(B)が示されている。
フィルタ210の表面には、複数の担持箇所(ここに示す例では例えば3箇所)に、液体試料中の特定物質(即ち検出物)と反応して固相物を形成する試薬220が担持されている。試薬220は、例えば蒸着法などによって各担持箇所に付与される。試薬220としては、例えば金属元素と反応して錯体を形成するものが用いられ、例えば液体試料中のニッケルが検出物の場合はα−フリルジオキシムが用いられ、液体試料中のクロム(VI)が検出物の場合はジフェニルカルバジドが用いられる。また、試薬220としては、例えば液体試料中のヒ素(III)が検出物の場合はジベンジルジチオカルバミン酸が用いられ、液体試料中の銅が検出物の場合はジエチルジチオカルバミド酸が用いられる。
フィルタ210に設けられた複数の担持箇所それぞれに担持された試薬220は、互いに異なる種類の検出物に対応した異なる種類の試薬となっている。このため、一定量の液体試料が所定の流速でフィルタ210に対して一度通液されることで、複数種類の検出物が濃縮抽出される。なお、フィルタ210の種類や構成、試薬220の種類や数については、検出感度や検出物の種類等に応じて適宜選択される。
図1に戻って説明を続ける。
図1に戻って説明を続ける。
液体試料容器200は、注液口201を上方にして、長手方向が鉛直方向に延びる姿勢で試料容器収容部111の上部から挿入され、試料容器収容部111に収容され、保持される。
試料容器収容部111の底部には開口部が形成されており、試料容器収容部111に液体試料容器200が収容された状態では、液体試料容器200の廃液口202を含む下端部が試料容器収容部111の下端面から突出する。
試料容器保持部110の下(試料容器保持部110における液体試料容器200の廃液口202側)には、廃液貯留部120が連結されている。廃液貯留部120は、その内部に、フィルタ210に液体試料を通液させた後の廃液301を暫定的に保持しておく保持空間121を備える。試料容器収容部111に液体試料容器200が収容された状態では、液体試料容器200の廃液口202が廃液貯留部120の上部に形成された開口部122を介して保持空間121内に露出する。これにより、試料容器収容部111に液体試料容器200が収容された状態において、液体試料容器200の廃液口202から排出される廃液301は、廃液貯留部120の保持空間121に直接溜まる。
廃液貯留部120は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の耐蝕性を有する材料により構成することができる。この場合、試薬220としてフッ化物のような薬品を用いる場合でも、廃液を保持することができる。なお、廃液貯留部120は、ABS樹脂やPET樹脂等により構成することもできる。
廃液貯留部120は、試料容器保持部110に対して着脱可能に構成されていてもよい。また、廃液貯留部120の内壁の表面が、耐蝕性を有する材料で覆われていてもよい。なお、特に図示しないが、試料容器保持部110から取り外された廃液貯留部120の開口部122には、当該開口部122を塞ぐための蓋部を設置可能であってもよい。
試料容器保持部110の上(試料容器保持部110における液体試料容器200の注液口201側)には、測定部130を連結することができる。測定部130は、試料容器保持部110に対して着脱可能に構成されている。
測定部130は、試料容器保持部110上に測定部130が連結された状態において液体試料容器200の中に挿入されるセンサ柱131を備える。センサ柱131は、鉛直方向を長手方向とする棒状の形状を有する。液体試料容器200内において、センサ柱131の下端部は、フィルタ210および試薬220に近接し、接触しない。
また、測定部130は、給電部132と、演算部133と、通信部134と、を備える。給電部132は、センサ柱131に電力を供給する。演算部133は、センサ柱131から送出される測定信号を受信し、当該測定信号に基づき、試料300の吸光度を計算する。通信部134は、演算部133により計算された結果を外部装置に送信することができる。通信部134は、例えば無線通信により外部装置との間で通信を行うことができる。ただし、通信部134による通信方式は、上記に限定されない。通信部134は、有線通信により外部装置との間で通信を行ってもよい。
なお、本実施形態では、測定部130が演算部133を備える場合について説明するが、外部装置が演算部133の機能を有する演算手段を備えていてもよい。この場合、通信部134は、センサ柱131により得られる測定信号を外部装置に送信し、外部装置の演算手段が試薬220と反応した固相物の吸光度を計算する。
図4は、センサ柱131の構成例を示す図である。
図4は、センサ柱131の構成例を示す図である。
センサ柱131は、光源(光照射部)131aと、受光センサ(受光部)131bと、投光用導光部131cと、受光用導光部131dと、視野限定部135とを備えたセンサ部139を複数(ここでは例えば3つ)備える。光源131a、受光センサ131b、投光用導光部131c、受光用導光部131dおよび視野限定部135は、センサ柱131に埋設されている。
各センサ部139は、光源131aからフィルタ210上の対応する試薬220の担持箇所に対して照射光を照射し、試薬220によって生成抽出された固相物により反射された反射光を受光センサ131bによって受光するように構成されている。
光源131aは、フィルタ210の光照射面(上面)に対向する位置に配置される。受光センサ131bは、光源131aと同様に、フィルタ210の光照射面に対向する位置に配置される。光源131aは、例えば発光ダイオード(LED)であり、受光センサ131bは、例えばフォトダイオードである。なお、光源131aは、レーザダイオードであってもよい。また、受光センサ131bは、RGBカラーセンサや光電子倍増管などであってもよい。
光源131aと視野限定部135との間には、光源131aから放出される照射光を視野限定部135へ導光する投光用導光部131cが配置されている。また、受光センサ131bと視野限定部135との間には、試薬220の担持箇所で反射された反射光を受光センサ131bに導光する受光用導光部131dが配置されている。投光用導光部131cおよび受光用導光部131dとしては、例えば光ファイバが採用される。図5にセンサ柱131の断面図が示されている。照射光および反射光が投光用導光部131cおよび受光用導光部131dによって導光されることにより、図4に示すように、光源131aおよび受光センサ131bの配置スペースに余裕を持たせることができる。
投光用導光部131cの光出射端および受光用導光部131dの光入射端は、センサ柱131の下端面に配置された視野限定部135に繋がっている。そして、センサ柱131は、その下端面がフィルタ210の表面(上面)の近傍に位置するまで、液体試料容器200の内部に挿入可能である。
図6は、センサ柱131の下端面を示す図であり、図7は、視野限定部135とフィルタ210との配置を示す図である。但し、配置は模式的に示されており、サイズや角度などは正確ではない。
視野限定部135は、投光用導光部131cの光出射端に繋がった投光用透過路135aと、受光用導光部131dの光入射端に繋がった受光用透過路135bと、それら投光用透過路135aおよび受光用透過路135bを包囲した包囲部材135cとを備えている。投光用透過路135aおよび受光用透過路135bは、センサ柱131の下端面とフィルタ210とが対向した対向方向に延びている。
投光用透過路135aおよび受光用透過路135bは、照射光Lpおよび反射光Lrに対して透明な樹脂(例えば、シリコーン樹脂)により構成される。また、包囲部材135cは、顔料含有樹脂からなり、投光用透過路135aおよび受光用透過路135bから逸れた光を吸収する。ここで、顔料含有樹脂は、光透過特性を有する樹脂(例えば、シリコーン樹脂)に、迷光を吸収する特性を有する顔料を含有したものである。上記顔料は、例えば、黒色顔料であるカーボンブラック等を採用することができる。
受光用透過路135bは、試薬220の担持箇所で反射された反射光Lr0のうち、光源131aからの照射光Lpの光軸とのなす角が所定の小角度θとなる反射光Lrを透過させる。受光用透過路135bは、上記の反射光Lrを受光用導光部131dへと透過させるため、図6に示すように投光用透過路135aに対して水平方向に近接して配置される。
視野限定部135によって限定される反射光Lrの角度θとしては0°<θ≦9°の角度が好ましい。この角度θは、光源131からフィルタ210の光照射面の法線方向に照射され試薬220の担持箇所で反射される反射光のうち、正反射光(鏡面反射光)とほぼ等しい方向に進む光を受光できる角度である。
角度θは、できるだけ小さい方が試料濃度と光応答との関係が線形に近づくため、好ましい。また、角度θは、できるだけ小さい方が測定部131の液体試料容器200への挿入部分を細くすることができるため、好ましい。
このような視野限定部135により、フィルタ210上に担持された複数種類の試薬220それぞれの担持箇所で反射された反射光は、互いに混じらずに、各担持箇所(各試薬220)に対応した各センサ部139で個別に受け取られる。従って、各センサ部139の受光センサ131bは、対応する検出物の反射光を個別に受光することになるので、複数種類の試薬220に対応した複数種類の検出物の吸光度が一括で測定される。また、透過路と包囲部材が用いられた簡素な構造で複数種類の検出物の測定が可能となり、小型化・軽量化も容易である。
投光用透過路135aおよび受光用透過路135bを構成する透明な樹脂と、顔料含有樹脂を構成する光透過性を有する樹脂との材質は同じにすることができる。これにより、両樹脂の界面での反射および散乱が抑制される。また、顔料含有樹脂に入射した迷光は、その顔料含有樹脂で吸収され、投光用透過路135aおよび受光用透過路135bにほとんど戻らず、迷光の複雑な多重反射がほとんど発生しない。
したがって、センサ柱131の光学系は、複雑な多重反射に対応する必要がなく、小型・簡便化される。結果として、光学測定装置100も小型化される。上記したシリコーン樹脂で構築した視野限定部135の技術を、SOT(Silicone Optical Technologies)と呼称する。
なお、光源131aからフィルタ210に至る光路上や、フィルタ210から受光センサ131bに至る光路上には、必要に応じて光学フィルタが配置されてもよい。
また、本実施形態では、センサ柱131における液体試料容器200内に挿入される部分(挿入部分)の外形が円柱形状である場合について説明するが、当該挿入部分の外形は上記に限定されるものではない。挿入部分の断面形状およびサイズは、液体試料容器200の断面形状およびサイズに対応させて任意に設定可能である。
図8は、測定部130に替えて送気部140が試料容器保持部110に連結された光学測定装置100を示す図である。
図8は、測定部130に替えて送気部140が試料容器保持部110に連結された光学測定装置100を示す図である。
上述したように、測定部130は、試料容器保持部110に対して着脱可能である。測定部130が取り外された試料容器保持部110の上(試料容器保持部110における液体試料容器200の注液口201側)には、図8に示すように、送気部140を連結することができる。
送気部140は、ポンプ141と、送気チューブ142と、を備える。ポンプ141は、送気チューブ142を介して液体試料容器200内に空気を送る小型の電動エアーポンプである。本実施形態では、送気部140から送られる空気圧を利用して液体試料容器200内を加圧する加圧方式を採用し、固相抽出処理を迅速にかつ再現性良く行うようにする。
なお、ポンプ141は、送気球などの手動ポンプであってもよい。ただし、手動ポンプの場合、一定の圧力で加圧することが困難であるため、安定した送気を行うためには電動ポンプを利用することが好ましい。
液体試料を固相抽出材料に対して通液させる方式としては、上記の加圧方式の他に、例えば枝付きフラスコやアスピレータ等を利用して減圧条件下で送液を行う吸引方式が採用されてもよい。
以下、光学測定装置100の使用方法について説明する。
まず、検出物が含まれている可能性がある液体試料を所定の液量分用意する。
以下、光学測定装置100の使用方法について説明する。
まず、検出物が含まれている可能性がある液体試料を所定の液量分用意する。
次に、図9に示すように、試料容器保持部110の試料容器収容部111に、液体試料が注液されていない空の液体試料容器200をセットする。液体試料容器200の内部には固相抽出材料であるフィルタ210が、試薬220を担持している面を上向きにセットされている。
試料容器保持部110に液体試料容器200をセットしたら、液体試料容器200の注液口201から液体試料を注液する。次に、図10に示すように、液体試料302が注液された液体試料容器200を保持する試料容器保持部110に、送気部140を連結する。
そして、上述した図8に示すように、送気部140より液体試料容器200の内部に送気を行う。これにより、液体試料302がフィルタ210を通液し、液体試料302に検出物が含まれている場合にはフィルタ210上の試薬220と反応して固相物が形成される。固相物はフィルタ210によって試薬220の担持箇所に捉えられ、担持箇所が着色される。フィルタ210を通液した廃液301は、液体試料容器200の廃液口202より排出されて廃液貯留部120に保持される。
次に、試料容器保持部110から送気部140を取り外し、図11に示すように、試料容器保持部110に測定部130を連結する。このとき、図1に示すように、測定部130のセンサ柱131が液体試料容器200の内部に挿入され、センサ柱131の下端面がフィルタ210の注液側表面(上面)の近傍で対向する。
図12は、液体試料容器200に対するセンサ柱131の挿入状態を示す図である。
図12は、液体試料容器200に対するセンサ柱131の挿入状態を示す図である。
液体試料容器200には、容器内部(径方向内側)に向かって例えば円環状に突き出した突出部230が備えられ、センサ柱131の先端部の周囲には、径方向外側に向かって例えば円環状に突き出したフランジ部136が備えられている。センサ柱131は、フランジ部136が突出部230に当接するまで液体試料容器200内に挿入される。
また、測定部130にはセンサ柱131の根元側に、液体試料容器200の端面に向かってセンサ柱131と並んで突き出した位置決め部137が設けられていて、センサ柱131が液体試料容器200内に挿入されると位置決め部137が液体試料容器200の上端面に突き当たる。
このように、センサ柱131の先端側と根元側とで当接構造が設けられているため、センサ柱131の挿入によってセンサ柱131の下端面がフィルタ210表面の近傍に位置決めされる。
更に、液体試料容器200の端面には、全周のうちの特定箇所に回り止め240が設けられている。位置決め部137の先端には位置決め溝138が設けられ、この位置決め溝138に回り止め240が陥入(嵌合)することにより、液体試料容器200はセンサ柱131に対して回り止めされる。この結果、センサ柱131に組み込まれている複数のセンサ部139と、フィルタ210上に担持されている複数箇所の試薬220とが対応する。
このように、測定部130のセンサ柱131などが、試料容器保持部110を介さずに液体試料容器200と直接に接触して相互に位置決めされることにより、正確な位置決めが簡素な構造で実現される。
このように位置決めされた状態で、測定部130は、図4に示す光源131aを駆動し、所定の波長成分を有する光を放出させる。光源131aから放出された光は、投光用導光路131cおよび投光用透過路135aを通してフィルタ210の表面に照射される。すると、試薬220により形成された固相物によって所定の波長の光が吸収され、試薬220の担持箇所から反射した反射光は、測定部130の受光用透過路135bに入射して受光用導光路13dに伝播し、受光センサ131bにより受光される。
このように、固相抽出材料であるフィルタ210を用いて固相物として抽出された検出物に対して光を照射し、その反射光を受光するので、固相物の吸光度を適切に測定し精度良く比色定量を行うことができる。吸光光度法を採用することで、装置を携帯可能な程度に小型化することができる。
また、液体試料容器には様々な形状があるが、一般的には筒状である。液体試料の液量は、どの程度濃縮したいかにより異なるため、液体試料容器は必然的に長くなる。固相抽出材料は、その液体試料容器の先端に固定されることが多く、取り出すのが不便である。これに対して、本実施形態では、センサ柱131を筒状の液体試料容器200の内部に挿入して光測定を行うことができるので、固相抽出材料であるフィルタ210を液体試料容器200から取り出す必要が無い。
また、センサ部139は、センサ柱131の先端箇所に、当該先端箇所とフィルタ210との対向方向に延び光を透過させる透過路(投光用透過路135aおよび受光用透過路135b)と、透過路を包囲し当該透過路から逸れた光を吸収する包囲部材135cとを備え、複数のセンサ部139が複数箇所の試薬220担持部に個別対応している。したがって、フィルタ210表面に複数設けられた試薬200の担持箇所それぞれに適切に光を照射し、その反射光を高精度に受光することができる。
さらに、光学測定装置は、送気部140と測定部130とを交換するだけで、抽出後の固相物に対して即座に光測定を行うことができるので、オンサイトでの活用に非常に便利である。
また、本実施形態における光学測定装置100は、試料容器保持部111の下に、液体試料容器200の廃液口202から排出される廃液301を貯留する廃液貯留部120を備えることができる。
検体を着色するための試薬は、基本的には研究室等の施設において適切に廃棄されるものであり、試薬と接触した廃液を屋外などの自然環境で廃棄することは環境保護上許されない。本実施形態では、使用済みの廃液301を廃液貯留部120に保持することができるので、その場に廃棄しないようにすることができる。また、廃液貯留部120は、試料容器保持部110に対して着脱可能に連結される構成であってもよい。この場合、試料容器保持部110から取り外すことで、廃液貯留部120の移送が容易となり、研究室等の施設に持ち帰って適切に廃液301を廃棄することができる。
以上のように、本実施形態における光学測定装置100は、携帯可能な程度に小型化が可能で持ち運びに簡便であり、自然環境を主とする採取場所において採取した液体サンプルから抽出した複数の成分について、その場観察が可能な装置とすることができる。
したがって、例えば鉱山近傍の河川に含まれる複数種類の環境汚染物質を、現場で迅速かつ適切に定量することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態に対する変形例について以下説明する。以下の説明では、上記実施形態で説明した構成部分と同様の構成部分については重複説明を省略する。
したがって、例えば鉱山近傍の河川に含まれる複数種類の環境汚染物質を、現場で迅速かつ適切に定量することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態に対する変形例について以下説明する。以下の説明では、上記実施形態で説明した構成部分と同様の構成部分については重複説明を省略する。
上記実施形態においては、送気部140によって液体試料をフィルタ210に通液させる場合について説明したが、通液手段は上記に限定されるものではない。例えば図13に示すように、センサ柱131に設けられたフランジ部136が例えばゴム製で、センサ柱131が注射筒状の液体試料容器200に対し押子として機能してもよい。このような変形例では、液体試料容器200内に液体試料が注液された後、センサ柱131が液体試料容器200に挿入されることによって液体試料がフィルタ210に通液される。
また、上記実施形態においては、センサ柱131が投光用導光路131cおよび受光用導光路131dを備える場合について説明したが、センサ柱131に組み込まれたセンサ部139の構成は上記に限定されるものではない。例えば図14に示すセンサ部139のように、光源131aおよび受光センサ131bが視野限定部135に直接繋がった構成であってもよい。光源131aおよび受光センサ131bが視野限定部135に直接繋がることで構成が簡素化される。
また、光源131aおよび受光センサ131bが視野限定部135に直接繋がる構成としては、図15に示すように、照射光Lpと反射光Lrとの双方が透過する投光受光用透過路135dを備えた構成であってもよい。
投光受光用透過路135dは、光源131aから放出されてフィルタ210上の試薬220の担持箇所に向かう照射光Lpを透過させるとともに、試薬220の担持箇所で反射された反射光Lrを受光センサ131bへと透過させる。
投光受光用透過路135dは、光源131aおよび受光センサ131b側を底面とする円錐台形状を有する。つまり、投光受光用透過路135dのフィルタ210に対面する側の面積は、光源131aおよび受光センサ131bに対面する側の面積よりも小さい。そして、当該円錐台の底面に垂直な面における円錐台の母線のなす角度は、所定の角度θに設定されている。
この視野限定部135において、投光受光用透過路135dの円錐の高さ方向は、センサ柱131の軸方向に一致するとともに、センサ柱131の先端部がフィルタ210と対向した対向方向にも一致する。つまり、投光受光用透過路135dは、センサ柱131とフィルタ210との対向方向に延びている。そして、センサ柱131は、軸方向がフィルタ210の光照射面の法線方向となるように配置される。光源131aからの照射光Lpの光軸とのなす角が所定の小角度θとならずに投光受光用透過路135dから逸れた光は、包囲部材135cに吸収され、受光センサ131bには到達しない。
このように、投光用と受光用とで透過路が共用される構成の場合も、試薬220の複数の担持箇所それぞれによる反射光Lrが、各担持箇所に対応した各受光センサ131bによって個別に受光されるので、複数種類の検出物について一括検出が可能となる。
なお、上記説明では、透明な樹脂により構成された透過路が例示されているが、透過路は空洞であってもよい。その場合、透過路とそれを包囲する顔料含有樹脂からなる包囲部材との界面における迷光反射の抑制効果は得られないものの、顔料含有樹脂に入射した迷光は当該顔料含有樹脂によって吸収されるので、迷光の複雑な多重反射はある程度抑制される。
100…光学測定装置、110…試料容器保持部、111…試料容器収容部、120…廃液貯留部、130…測定部、131…センサ柱、131a…光源、131b…受光センサ、131c…投光用導光部、131d…受光用導光部、135…視野限定部、135a…投光用透過路、135b…受光用透過路、135c…包囲部材、135d…投光受光用透過路、136…フランジ部、137…位置決め部、138…位置決め溝、139…センサ部、140…送気部、141…ポンプ、142…送気チューブ、200…液体試料容器、210…フィルタ、220…試薬、230…突出部、240…回り止め、301…廃液
Claims (8)
- 注液口と廃液口とを有し、前記注液口と前記廃液口との間に固相抽出材料が配置された筒状の液体試料容器が収容されて当該液体試料容器を保持する試料容器保持部と、
前記液体試料容器の内部に少なくとも先端箇所が挿入可能で当該先端箇所が前記固相抽出材料と対向する複数のセンサ部と、を備え、
前記センサ部は、
前記固相抽出材料の表面に照射される放射光を放出する光照射部と、
前記放射光が前記固相抽出材料の表面で反射された反射光を受光する受光部と、
前記先端箇所に位置し、当該先端箇所と前記固相抽出材料との対向方向に延び、光を透過させる透過路と、
前記透過路を包囲し、当該透過路から逸れた光を吸収する包囲部材と、を備え、
前記固相抽出材料は、前記先端箇所に対向する表面上の複数箇所に、液体試料中の特定物質と反応して有色の固相物を形成する試薬を担持し、
前記複数のセンサ部は前記試薬が担持された前記複数箇所に個別対応していることを特徴とする光学測定装置。 - 前記センサ部は、
前記放射光を前記光照射部から前記先端箇所に導光する投光用導光部と、
前記反射光を前記先端箇所から前記受光部に導光する受光用導光部と、をさらに備えるとともに、
前記透過路として、前記投光用導光部に繋がる投光用透過路と、前記受光用導光部に繋がる受光用透過路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。 - 前記包囲部材は、光を吸収する特性を有する顔料を含有した顔料含有樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学測定装置。
- 前記透過路は、前記顔料を含有しない、前記包囲部材の樹脂と同じ樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の光学測定装置。
- 前記試料容器保持部に対して着脱可能な測定部をさらに備え、
前記複数のセンサ部が前記測定部に設けられたものであり、
前記測定部は、前記試料容器保持部への装着に際して前記液体試料容器と接触して前記複数のセンサ部を前記固相抽出材料に対して位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光学測定装置。 - 前記位置決め部として、前記センサ部の先端箇所と前記固相抽出材料上の試薬との距離を保つ位置決め部を備えることを特徴とする請求項5に記載の光学測定装置。
- 前記位置決め部として、前記複数のセンサ部と前記複数箇所とを個別対応させる位置決め部を備えることを特徴とする請求項5に記載の光学測定装置。
- 前記複数のセンサ部が、前記液体試料容器の内部に少なくとも先端箇所が挿入可能な押子に組み込まれ、当該押子は、前記液体試料容器の内部に挿入されることで当該液体試料容器内の液体試料を前記固相抽出材料に対して通液させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光学測定装置。
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JP2019209353A JP2021081315A (ja) | 2019-11-20 | 2019-11-20 | 光学測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2019209353A Pending JP2021081315A (ja) | 2019-11-20 | 2019-11-20 | 光学測定装置 |
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2019
- 2019-11-20 JP JP2019209353A patent/JP2021081315A/ja active Pending
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