JP2021081085A - 空調システム - Google Patents

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充 澤村
Mitsuru Sawamura
充 澤村
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【課題】“室内温度むら”を解消する等、複数室内ユニットが連係して風向を制御して快適性の向上が図れる空調システムを提供する。【解決手段】空調システムは、複数の空気吹出口を有しこれら空気吹出口に風向調整板を備えた複数の室内ユニットと;この各室内ユニットの相互間で無線通信を行う無線通信手段と;この無線通信手段の受信信号の強度に基づき前記各室内ユニットの相対的な位置を検出する検出手段と;この検出手段の検出位置に基づいて前記風向調整板を制御する制御手段と;を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、天井取付け型の複数の室内ユニットを備えた空調システムに関する。
空調システムに使用される天井取付け型の室内ユニットは、被空調空間に臨む複数の空気吹出口にそれぞれ風向調整板を備え、これら風向調整板の調節により、冷気や暖気を被空調空間の人が居る場所に集中して送ったり、逆に人が居る場所を避けて送るなど、送風の方向を適宜に調節することができる。
被空調空間が広い場合、天井面に複数の上記室内ユニットが取付けられて空調システムが構成される。この取付けに際しては、被空調空間の大きさや形状および人の居場所などに応じて、室内ユニットの台数や取付け位置が選定される。
国際公開第2019/097625号 特許第5446779号公報
上述のように、空調システムでは、できるだけ室内を均一に空調できるように複数の室内ユニットが配置されるが、窓からの日差し、人の出入り、換気の有無などにより、被空調空間の温度が一様でなくなる“室内温度むら”を生じることがある。
本発明の実施形態の目的は、“室内温度むら”を解消する等、複数室内ユニットが連係して風向を制御して快適性の向上が図れる空調システムを提供することである。
請求項1の空調システムは、複数の空気吹出口を有しこれら空気吹出口に風向調整板を備えた複数の室内ユニットと;この各室内ユニットの相互間で無線通信を行う無線通信手段と;この無線通信手段の受信信号の強度に基づき前記各室内ユニットの相対的な位置を検出する検出手段と;この検出手段の検出位置に基づいて前記風向調整板を制御する制御手段と;を備える。
一実施形態における複数の室内ユニットを斜め下方から視た図。 同実施形態における各室内ユニット・リモコン・情報端末の配置を上方から視た図。 同実施形態における冷凍サイクルおよびその周辺部の構成を示す図。 同実施形態における室内コントローラのブロック図。 同実施形態における室内コントローラの制御を示すフローチャート。 図2において室内ユニットAのメインフラップに作業員の情報端末が位置した状態を示す図。 同実施形態における室内ユニットAの位置情報テーブルを示す図。 同実施形態における室内ユニットBの位置情報テーブルを示す図。 同実施形態における室内ユニットCの位置情報テーブルを示す図。 同実施形態における室内ユニットDの位置情報テーブルを示す図。 図2において被空調空間の各コーナーに作業員の情報端末が位置した状態を示す図。
本発明の空調システムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。室内すなわち被空調空間Rの天井に据え付けられた複数の室内ユニットを斜め下方から視た状態を図1に示し、その各室内ユニットおよびリモコン・情報端末の配置を上方から視た状態を図2に示す。
天井取付け型(天井カセット型ともいう)の複数の室内ユニットA〜Dが被空調空間Rの天井面に分散して取付けられ、同じ被空調空間Rの壁にリモートコントロール式の運転操作器(リモコンと称する)Eが取付けられている。タブレット端末やスマートフォン等の移動自在な携帯型の情報端末Fは、被空調空間Rに居るユーザが空調時の人体検知用に所持したり、室内ユニットA〜Dの取付け作業員が試運転確認用に所持する。
各室内ユニットA〜Dは、被空調空間Rに臨む矩形状の天井パネル1、この天井パネル1の中央部に形成された矩形状の空気吸込口2、この空気吸込口2の外周縁と天井パネル1の外周縁との間に形成された4方向の横長の空気吹出口1a〜1d、これら空気吹出口1a〜1dのそれぞれに回動自在に配置された複数の風向調整板いわゆるフラップ(ルーバともいう)3a〜3d、および室内コントローラ(制御器)4を備え、被空調空間Rの空気を空気吸込口2から吸込んで冷却または加熱し、その冷気または暖気を空気吹出口1a〜1dおよびフラップ3a〜3dを通して被空調空間Rに吹き出す。フラップ(少なくとも第1および第2風向調整板)3a〜3dは、空気吹出口1a〜1dの吹出し風の方向を被空調空間Rの天井面付近から床面付近まで無段階に調整することができる。以下、フラップ3aのことをメインフラップ3aという。
室内ユニットA〜Dに対し、図3に示すように、室外ユニットPが冷媒配管接続されてヒートポンプ式冷凍サイクルが構成されている。このヒートポンプ式冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル機器として、室外ユニットPが圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13、電動膨張弁14、室外ファン15を含み、室内ユニットA〜Dがそれぞれ流量調整弁(PMV)31、室外熱交換器32、室内ファン33、室内温度センサ34を含む。本実施形態においては、1台の室外ユニットPに複数の室内ユニットA〜Dが接続されたいわゆるマルチタイプの空気調和機を例としているが、各室内ユニットA〜Dの各々に異なる室外ユニットが接続される、いわゆるシングルタイプの空気調和機でもよい。
室外ユニットPは、冷凍サイクル機器を制御する室外コントローラ20を含む。この室外コントローラ20と室内ユニットAの室内コントローラ4との間にシリアル信号ライン21が接続されている。
圧縮機11の吐出口に四方弁12を介して室外熱交換器13の一端が配管接続され、その室外熱交換器13の他端に電動膨張弁14および各流量調整弁31を介して各室内熱交換器32の一端が配管接続され、その各室内熱交換器32の他端に四方弁12を介して圧縮機11の吸込口が配管接続されている。冷房運転時、実線矢印で示すように、圧縮機11から吐出される冷媒が四方弁12を介して室外熱交換器13に流れ、その室外熱交換器(凝縮器)13で室外外気に熱を放出して液化した冷媒が電動膨張弁14および各流量調整弁31を介して各室内熱交換器32に流れ、その各室内熱交換器(蒸発器)32で室内空気から熱を奪って気化した冷媒が四方弁12を介して圧縮機11に吸込まれる。
冷房運転時、実線矢印で示すように、圧縮機11から吐出される冷媒が四方弁12を通って室外熱交換器13に流れ、その室外熱交換器(凝縮器)13で外気に熱を放出して液化した冷媒が電動膨張弁14および各流量調整弁31を通って各室内熱交換器32に流れ、その各室内熱交換器(蒸発器)32で室内空気から熱を奪って気化した冷媒が四方弁12を通って圧縮機11に吸込まれる。暖房運転時、破線矢印で示すように、圧縮機11から吐出される冷媒が四方弁12を通って各室内熱交換器32に流れ、その各室内熱交換器(凝縮器)32で室内空気に熱を放出して液化した冷媒が各流量調整弁31および電動膨張弁14を通って室外熱交換器13に流れ、その室外熱交換器(蒸発器)13で外気から熱を汲み上げて気化した冷媒が四方弁12を通って圧縮機11に吸込まれる。
室内ユニットAの室内コントローラ4は、図3に示すように、主制御部であるCPU41、このCPU41の制御に関わる各種プログラムおよびデータを記憶したROM42、CPU41の処理に関わる各種データおよび後述の位置情報テーブル50aを記憶する不揮発性のRAM43、他の室内ユニットB〜D・リモコンE・情報端末Fの相互間で近距離間データ通信規格の無線通信(データ送受信)を行う無線通信部44、この無線通信部44の受信信号の強度(RSSI)を検出する検出部45、室外コントローラ20との間でシリアル信号ライン21を介したシリアル通信(データ送受信)を行うシリアル通信部46、フラップ3a〜3dを駆動するフラップ駆動部47、上記流量調整弁31を駆動するPMV駆動部48、上記室内ファン33を駆動するファン駆動部49を含む。なお、室内ユニットAを除く残りの室内ユニットB〜Dのハードの構成は、図4に示される室内ユニットAの構成からシリアル通信部46を除いたものとなっている。
各室内コントローラ4の相互間でそれぞれ無線通信部44を介して行われる送受信のデータには、室内ユニットB〜Dのそれぞれの空調負荷を室内ユニットAの室内コントローラ4に知らせるデータが含まれる。室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAの空調負荷と室内ユニットB〜Dの空調負荷との総和である総空調負荷をシリアル信号ライン21を介して室外ユニットPの室外コントローラ20に通知する。室外コントローラ20は、通知された総空調負荷に対応する空調能力が得られるよう、室外ユニットPにおける圧縮機11等の冷凍サイクル機器の運転を制御する。
[室内ユニットAの機能]
親機として機能する室内ユニットAの室内コントローラ4は、主要な機能として次の(1)〜(15)の手段を有する。
(1)試運転時、予め定められている基準周波数および基準システムIDを用いる無線通信により、その基準システムIDと同じ基準システムIDを持つ機器(室内ユニットB〜D・リモコンE・情報端末F)を検索し、検索した各機器のデバイスIDおよび新たな基準周波数とシステムIDをRAM43に登録しかつ元の上記基準周波数および基準システムIDを用いる無線送信により上記検索した各機器に登録させるペアリングにより、室内ユニットA〜D・リモコンE・情報端末Fの相互間で上記新たな基準周波数および基準システムIDを用いる通信リンクを構築する第1制御手段。室内ユニットAのデバイスIDは、室内ユニットAに固有の識別データであり、室内ユニットAが通信リンク上の親機となることを示すコードを含む。室内ユニットB〜D・リモコンEのデバイスIDは、室内ユニットB〜D・リモコンEにそれぞれ固有の識別データであり、室内ユニットB〜D・リモコンEが通信リンク上の子機となることを示すコードを含む。システムIDは、通信リンクを1つのシステムとして他の通信リンクのシステムと区別するための識別データである。
(2)上記ペアリングに際し、他の室内ユニットB〜D・リモコンEから送信される各デバイスIDを受信した際の受信信号の強度に基づき、当該室内ユニットAと他の室内ユニットB〜D・リモコンEとの距離Lab,Lac,Lad,Laeを検出する第1検出手段。
(3)上記第1検出手段の検出結果を記憶しかつ他の室内ユニットB〜Dに向け送信するとともに、室内ユニットBで同様に検出および送信される室内ユニットBと他の室内ユニット・リモコンEとの距離Lba,Lbc,Lbd,Lbeのデータ、室内ユニットCで同様に検出および送信される室内ユニットCと他の室内ユニット・リモコンEとの距離Lca,Lcb,Lcd,Lceのデータ、室内ユニットDで同様に検出および送信される室内ユニットDと他の室内ユニット・リモコンEとの距離Lda,Ldb,Ldc,Ldeのデータを受信し記憶する第2制御手段。
(4)上記第2制御手段による各距離の記憶後、当該室内ユニットAのメインフラップ3aがどれであるかを作業員に報知するべく、当該室内ユニットAのメインフラップ3aの揺動(往復回動)を繰り返す報知手段。
(5)上記報知手段によるメインフラップ3aの揺動中に作業員の情報端末F(符号F1で示す)から送信されるメインフラップ確定信号Saを受信したとき、検出部45で検出されるメインフラップ確定信号Saの受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(F1)との距離Laf1を検出し記憶するとともに、同メインフラップ確定信号Saに基づき他の室内ユニットB〜D・リモコンEで同様に検出され送信される室内ユニットB〜D・リモコンEと情報端末F(F1)との距離Lbf1,Lcf1,Ldf1,Lef1のデータを受信し記憶する第3制御手段。メインフラップ確定信号Saは、当該室内ユニットAのメインフラップ3aを見上げるように同メインフラップ3aに向かい合って立つ作業員の情報端末F(F1)から送信される。
(6)上記第1検出手段で検出した各距離および上記第3制御手段で記憶した各距離に基づく三角関数の演算により当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dと他の室内ユニットB〜Dとの相対的な位置(方向)を検出し、この検出結果を含む位置情報テーブル50aをRAM43内に生成する第2検出手段。メインフラップ3aとフラップ3b〜3dとの位置関係は決まっているので、メインフラップ3aと他の室内ユニットB〜Dとの相対的な位置を検出できれば、フラップ3b〜3dと他の室内ユニットB〜Dとの相対的な位置も検出できる。
(7)室内ユニットBのメインフラップ3aの揺動中に作業員の情報端末F(符号F2で示す)から送信される室内ユニットB用のメインフラップ確定信号Sbを受信したとき検出部45で検出されるメインフラップ確定信号Sbの受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(F2)との距離Laf2を検出し、室内ユニットCのメインフラップ3aの揺動中に作業員の情報端末F(符号F3で示す)から送信される室内ユニットC用のメインフラップ確定信号Scを受信したとき検出部45で検出されるメインフラップ確定信号Scの受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(F3)との距離Laf3を検出し、室内ユニットDのメインフラップ3aの揺動中に作業員の情報端末F(符号F4で示す)から送信される室内ユニットD用のメインフラップ確定信号Sdを受信したとき検出部45で検出されるメインフラップ確定信号Sdの受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(F4)との距離Laf4を検出し、検出した距離Laf2,Laf3,Laf4のデータを他の室内ユニットB〜Dに向け送信する第4制御手段。メインフラップ確定信号Sb,Sc,Sdは、室内ユニットB〜Dのそれぞれメインフラップ3aを見上げるように同メインフラップ3aに向かい合って立つ作業員の情報端末F(F2,F3,F4)から送信される。ここで、メインフラップ3aの方向を検出するのは、室内ユニットA〜Dは、ほぼ正方形であるため、各フラップ3a〜3dの方向がどの方向であっても据付が可能となっている。このため、据付時には他の室内ユニットとメインフラップ3aの位置関係(吹出方向)、言い換えればすべてのフラップの位置関係、が定まらないためである。なお、室内ユニットA〜Dは、ファンや熱交換器を収納する本体とフラップ及び吸込口を備えた前面パネルとが分離されており、設置時に取り付けられるケースもあり、このような場合には、さらに他の室内ユニットとメインフラップ3aの位置関係(吹出方向)が定まらない。
(8)上記第2検出手段による検出が完了した後、作業員の情報端末F(符号Fr1で示す)からコーナーR1用のコーナー設定信号Sr1を受信したとき、検出部45で検出されるコーナー設定信号Sr1の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr1)との距離Lar1を検出しそれを位置情報テーブル50aに格納しかつ他の室内ユニットB〜Dに向け送信するとともに、同コーナー設定信号Sr1に基づき他の室内ユニットB〜D・リモコンEで同様に検出され送信される室内ユニットB〜D・リモコンEと情報端末F(Fr1)との距離Lbr1,Lcr1,Ldr1,Ler1のデータを受信して位置情報テーブル50aに格納する第5制御手段。コーナー設定信号Sr1は、被空調空間Rのコーナー(角部)R1に立つ作業員の情報端末F(Fr1)から送信される。
(9)位置情報テーブル50a内の各距離データに基づく演算により、被空調空間Rの容量を検出する第3検出手段。
(10)作業員の情報端末FからコーナーR2用のコーナー設定信号Sr2を受信したとき、検出部45で検出されるコーナー設定信号Sr2の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr2)との距離Lar2を検出しそれを他の室内ユニットB〜Dに向け送信し、作業員の情報端末FからコーナーR3用のコーナー設定信号Sr3を受信したとき、検出部45で検出されるコーナー設定信号Sr3の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr3)との距離Lar3を検出しそれを他の室内ユニットB〜Dに向け送信し、作業員の情報端末FからコーナーR4用のコーナー設定信号Sr4を受信したとき、検出部45で検出されるコーナー設定信号Sr4の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr4)との距離Lar4を検出しそれを他の室内ユニットB〜Dに向け送信する第6制御手段。コーナー設定信号Sr2,Sr3,Sr4は、被空調空間RのコーナーR2,R3,R4に立つ作業員の情報端末F(Fr2,Fr3,Fr4)から送信される。
(11)試運転が終了した後の通常運転時(冷房運転時および暖房運転時)、室内温度センサ34の検知温度(室内温度という)Taとリモコン(温度設定器)Eで設定される設定温度Tsとの差を空調負荷として検出するとともに、他の室内ユニットB〜Dで同様に検出されて送信される各空調負荷のデータを受信し、これら検出および受信した各空調負荷の総和を総空調負荷として室外ユニットPの室外コントローラ20に通知する第7制御手段。リモコンEの設定温度Tsは、すべての室内ユニットA〜Dに共通の値として設定される。
(12)通常運転時、当該室内ユニットAにおける室内温度Taと設定温度Tsとの温度差が所定温度範囲の例えば2℃範囲に収まっているか否かに応じて当該室内ユニットAの周りにおける“室内温度むら”の有無を判定し、温度差が所定温度範囲に収まっていない場合に室内温度むら”ありのデータを他の室内ユニットB〜Dに送信する第8制御手段。
(13)通常運転時、当該室内ユニットAに何らかの異常が生じた場合、当該室内ユニットAの運転を停止しかつ当該室内ユニットAに異常がある旨のデータを他の室内ユニットB〜Dに送信する第9制御手段。
(14)通常運転時、当該室内ユニットAを除く他の室内ユニットB〜Dのいずれか1台から“室内温度むら”ありのデータまたは異常ありのデータを受信した場合のみ、そのデータの送信元の室内ユニットが当該室内ユニットAから視てどの方向にあるかを上記位置情報テーブル50aの参照により判定し、この判定に基づき、当該室内ユニットAの送風が上記送信元の室内ユニットの周りに届くよう(“室内温度むら”が解消されるよう)、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dの向き(開度)を制御する第10制御手段。“室内温度むら”が当該室内ユニットAにおいて生じることがあるが、この状況では本制御を実行せず、“室内温度むら”の解消は他の室内ユニットB〜Dからの送風に依存する。“室内温度むら”が当該室内ユニットAを含む複数の室内ユニットにおいて生じる可能性があるが、これは“室内温度むら”というより運転開始時や窓開け換気後の温調の過渡期と見ることができるので、本制御は実行せず待機する。他の室内ユニットB〜Dのうち複数の室内ユニットにおいて異常が生じることが考えられるが、これはそもそも適切な空調ができない状況なので、本制御は実行しない。複数の室内ユニットにおいて“室内温度むら”ありと異常ありが混在する事態も考えられるが、この状況で本制御を実行しても適切な空調は困難なので、この状況では本制御を実行しない。
(15)リモコンRの設定時刻txに室内温度Taが設定温度Tsに達するよう前もって運転を開始するタイマーオンモードの設定時、運転を開始してから室内温度Taが設定温度Tsに達するまでに要するであろう所要時間tyを上記第3検出手段で検出した被空調空間Rの容積および予め登録されている当該室内ユニットAの定格能力などから推定し、推定した所要時間tyだけ上記設定時刻txより早い運転開始時刻tzを設定し、この運転開始時刻tzの到来に合わせて当該室内ユニットAの運転を開始する第11制御手段。
[室内ユニットB〜Dの機能]
子機として機能する室内ユニットB〜Dのそれぞれ室内コントローラ4は、試運転時、上記ペアリングにより室内ユニットAから送信される新たな基準周波数およびシステムIDをRAM43に登録することにより、室内ユニットA〜D・リモコンE・情報端末Fの相互間で通信リンクを形成する。そして、室内ユニットB〜Dのそれぞれ室内コントローラ4は、室内ユニットAの室内コントローラ4の(2)〜(15)の制御手段および検出手段と同様の制御手段および検出手段を有する。この説明については省略する。
[室内ユニットAの室内コントローラ4の制御]
室内ユニットAの室内コントローラ4が実行する制御を図4のフローチャートを参照しながら説明する。フローチャート中のステップS1,S2…については、S1,S2…と略称する。
作業員は、室内ユニットA〜DおよびリモコンEを被空調空間Rの天井面に取付けた後、情報端末Fを所持しながら、室内ユニットA〜Dの電源を投入する。この電源の投入により、室内ユニットA〜Dにおいて試運転が開始される。
この試運転時(S1のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、室内ユニットA〜D及びリモコンEの相互間で通信リンクを構築するためのペアリングを実行する(S1)。このペアリングに伴い、室内ユニットAの室内コントローラ4は、他の室内ユニットB〜D及びリモコンEからの受信信号の強度に基づいて当該室内ユニットAと他の室内ユニットB〜D及びリモコンEとの距離Lab,Lac,Lad,Laeを検出し、検出した各距離を他の室内ユニットB〜Dで同様に検出および送信される各距離データと共に記憶する(S3)。
続いて、室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAにおける4つのフラップ3a〜3dのうちどれがメインフラップであるかを作業員に知らせるため、メインフラップ3aの揺動を繰り返す(S4)。このメインフラップ3aの揺動を見た作業員は、図6に示すようにメインフラップ3a側に移動してそのメインフラップ3aに向いて立ち、情報端末F(符号F1で示す)を操作することにより同情報端末Fからメインフラップ確定信号Saを送信する。
メインフラップ3aの揺動中、室内ユニットAの室内コントローラ4は、情報端末F(F1)から発せられるメインフラップ確定信号Saの受信を監視する(S5)。メインフラップ確定信号Saの受信がない場合(S5のNO)、上記S4に戻ってメインフラップ3aの揺動を続ける。
メインフラップ確定信号Saを受信したとき(S5のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、検出部45で検出されるメインフラップ確定信号Saの受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(F1)との距離Laf1を検出し、検出した距離Laf1を他の室内ユニットB〜D及びリモコンEで同様に検出され送信される各距離と共に記憶する(S6)。そして、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S3,S6で記憶した各距離を用いる三角関数の演算により、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dと他の室内ユニットB〜D及びリモコンEとの相対的な位置(方向)を検出し(S7)、この検出結果が含まれる図7に示すような位置情報テーブル50aをRAM43内に生成する(S8)。
位置情報テーブル50aは、当該室内ユニットAと他の室内ユニットB〜D及びリモコンEとの間の距離Lab,Lac,Lad,Laeのデータを含むとともに、他の室内ユニットB〜D及びリモコンEの位置が当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dのどれと対応する方向に存するかのデータを含む。
位置情報テーブル50aの生成が完了した後(S9のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、被空調空間Rにおけるコーナー位置の設定を情報端末Fを介して作業員に指示する(S10)。この指示を受けた作業員は、図11に示すように、被空調空間RのコーナーR1に立ち、手持ちの情報端末F(符号Fr1で示す)からコーナーR1用のコーナー設定信号Sr1を送信する。同様に、作業員は、コーナーR2,R3,R4へと順次に移動しながら手持ちの情報端末F(Fr2,Fr3,Fr4)からコーナーR2,R3,R4用のコーナー設定信号Sr2,Sr3,Sr4をそれぞれ送信する。被空調空間Rの全てのコーナー位置の設定が完了した場合、作業員は、手持ちの情報端末Fから完了信号を送信する。
上記S10のコーナー位置の設定指示に続き、室内ユニットAの室内コントローラ4は、情報端末Fから送信されるコーナー設定信号Sr1〜Sr4の受信を監視する(S11)。コーナー設定信号の受信がない場合(S11のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S10に戻ってコーナー位置の設定指示を継続する。
コーナーR1用のコーナー設定信号Sr1を受信した場合(S11のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、コーナー設定信号Sr1の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr1)との距離Lar1を検出し、検出した距離Lar1を他の室内ユニットB〜D及びリモコンEで同様に検出され送信される距離Lbr1,Lcr1,Ldr1,Ler1と共に位置情報テーブル50aに格納する(S12)。そして、室内コントローラ4は、情報端末Fから送信される完了信号の受信を監視する(S13)。完了信号の受信がない場合(S13のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S10に戻ってコーナー位置の設定指示を継続する。
コーナーR2用のコーナー設定信号Sr2を受信した場合(S11のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、コーナー設定信号Sr2の受信強度に基づいて当該室内ユニットAと情報端末F(Fr2)との距離Lar2を検出し、検出した距離Lar2を他の室内ユニットB〜D及びリモコンEで同様に検出され送信される距離Lbr2,Lcr2,Ldr2,Ler2と共に位置情報テーブル50aに格納する(S12)。そして、室内ユニットAの室内コントローラ4は、情報端末Fからの完了信号の受信を監視する(S13)。完了信号の受信がない場合(S13のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S10に戻ってコーナー位置の設定指示を継続する。コーナーR3,R4用のコーナー設定信号Sr3,Sr4の受信に際しても、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S11〜S13の処理を繰り返す。
なお、他の室内ユニットB〜Dにおいても、同様の処理により、図8〜図10に示す位置情報テーブル50b〜50dが生成される。
完了信号を受信した場合(S13のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、位置情報テーブル50a内の各距離データを用いる演算により、被空調空間Rの容量を検出して記憶する(S14)。この記憶後、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S1の判定に戻る。
通常運転時(S1のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、室内ユニットA〜Dの周りに“室内温度むら”があるかどうかを監視する(S15)。“室内温度むら”がない場合(S15のNO)、室内コントローラ4は、室内ユニットA〜Dにおける異常の有無を監視する(S18)。異常がない場合(S18のNO)、タイマーオンモードの設定を監視する(S21)。タイマーオンモードの設定がない場合(S21のNO)、室内コントローラ4は、上記S1の判定に戻る。
室内ユニットA,C,Dにおける各室内温度センサ34の検知温度(室内温度)Taと設定温度Tsとの温度差が所定温度範囲の例えば2℃範囲に収まり、室内ユニットBにおける室内温度センサ34の検知温度Taは設定温度Tsに対し所定温度範囲の2℃範囲に収まっていない場合、“室内温度むら”がある旨のデータが室内ユニットBから室内ユニットA,C,Dに送信される。
このデータを受信した室内ユニットAの室内コントローラ4は、室内ユニットBの周りに“室内温度むら”があることを認識する(S15のYES)。この認識に基づき、室内ユニットAの室内コントローラ4は、“室内温度むら”ありの室内ユニットBが当該室内ユニットAを除く他の室内ユニットB〜Dのうちの1台のみであるとの判定の下に(S16のYES)、室内ユニットBが当該室内ユニットAから視てどの方向にあるかを位置情報テーブル50aの参照により判定し、この判定に基づき、当該室内ユニットAの送風が室内ユニットBの周りに届くよう、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dの向きを制御、すなわち“フラップ制御”、を実行する(S17)。すなわち、室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dのうち室内ユニットBに向いているのはフラップ3dであることを位置情報テーブル50aから判定し、そのフラップ3dを最大開度に開いて室内ユニットBに向け当該室内ユニットAの空調用空気を送る。送られた空調用空気は、室内ユニットBの周りの空気に混入し、室内ユニットBの周りの“室内温度むら”を解消する。
フラップ3dを除くフラップ3a,3b,3cについては、室内ユニットAの室内コントローラ4は、通常の開度制御に応じた開度に調整する。例えば、情報端末Fを持つユーザの位置を情報端末Fと室内ユニットA〜D及びリモコンEとの無線通信により判別しながらそのユーザが居る場所に空調用空気を集中して送る制御の実行中であれば、ユーザが居る場所に当該室内ユニットAの空調用空気が届くようフラップ3a,3b,3cの開度を調整する。
上記“室内温度むら”ありのデータを受信した室内ユニットC,Dのそれぞれ室内コントローラ4は、室内ユニットAの室内コントローラ4と同様に、室内ユニットBが室内ユニットC,Dから視てどの方向にあるかを位置情報テーブル50c,50dの参照により判定し、この判定に基づき、室内ユニットC,Dの送風が室内ユニットBの周りに届くよう、室内ユニットC,Dのフラップ3a〜3dの向きを制御する。すなわち、室内ユニットCの室内コントローラ4は、室内ユニットCのフラップ3a〜3dのうち室内ユニットBに向いているのはフラップ3dであることを位置情報テーブル50cから判定し、そのフラップ3dを最大開度に開いて室内ユニットBに向け室内ユニットCの空調用空気を送る。室内ユニットDの室内コントローラ4は、室内ユニットDのフラップ3a〜3dのうち室内ユニットBに向いているのはフラップ3a,3dであることを位置情報テーブル50dから判定し、そのフラップ3a,3dを最大開度に開いて室内ユニットBに向け室内ユニットDの空調用空気を送る。これら室内ユニットC,Dから室内ユニットBに向け送られる空調用空気は、室内ユニットAからの送風と共に室内ユニットBの周りの空気に混入し、室内ユニットBの周りの“室内温度むら”をより効果的に解消する。
なお、“室内温度むら”が室内ユニットAにおいて生じた場合(S15のYES,S16のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S17のフラップ制御を実行することなく上記S1の判定に戻る。この場合、室内ユニットAの周りの“室内温度むら”の解消は他の室内ユニットB〜Dからの送風により解消される。
運転開始時や窓開け換気後の温調の過渡期は、“室内温度むら”ありの状態が複数の室内ユニットにおいて検出されることがある。“室内温度むら”ありが複数の室内ユニットにおいて生じた場合(S15のYES,S16のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、上記S17のフラップ制御を実行することなく上記S1の判定に戻る。
一方、室内ユニットAに異常が生じた場合(S15のNO,S18のYES)、異常ありのデータが室内ユニットAから他の室内ユニットB〜Dに送信される。この場合、室内ユニットAの室内コントローラ4は、異常ありが自ユニットであることから(S19のYES)、当該室内ユニットAの運転を停止し(S20)、上記S1の判定に戻る。運転停止で空調が滞ることにより生じる室内ユニットAの周りの“室内温度むら”は、他の室内ユニットB〜Dからの送風により解消される。
また、室内ユニットCに異常が生じた場合(S15のNO,S18のYES)、異常ありのデータが室内ユニットCから室内ユニットA,B,Dに送信される。このデータを受信した室内ユニットAの室内コントローラ4は、異常ありが自ユニットでなく(S19のNO)、しかも他の室内ユニットB〜Dのうちの1台のみであるとの判定の下に(S16のYES)、室内ユニットCが当該室内ユニットAから視てどの方向にあるかを位置情報テーブル50aの参照により判定し、この判定に基づき、当該室内ユニットAの送風が室内ユニットCの周りに届くよう、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dの向きを制御する(S17)。すなわち、室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAのフラップ3a〜3dのうち室内ユニットCに向いているのはフラップ3c,3dであることを位置情報テーブル50aから判定し、そのフラップ3c,3dを最大開度に開いて室内ユニットCに向け当該室内ユニットAの空調用空気を送る。送られた空調用空気は、室内ユニットCの周りの空気に混入し、異常による運転停止などで空調が滞ることにより生じる室内ユニットCの周りの“室内温度むら”を解消する。
室内ユニットCから送信される異常ありのデータを受信した室内ユニットB,Dのそれぞれ室内コントローラ4は、室内ユニットAの室内コントローラ4と同様に、室内ユニットCが室内ユニットB,Dから視てどの方向にあるかを位置情報テーブル50b,50dの参照により判定し、この判定に基づき、室内ユニットB,Dの送風が室内ユニットCの周りに届くよう、室内ユニットB,Dのフラップ3a〜3dの向きを制御する。これら室内ユニットB,Dから室内ユニットCに向け送られる空調用空気は、室内ユニットAからの送風と共に室内ユニットCの周りの空間に混入し、異常により運転停止などで空調が滞ることにより生じる室内ユニットCの周りの“室内温度むら”をより効果的に解消する。
なお、室内ユニットA〜Dのうち複数の室内ユニットで同時に異常が生じることも考えられる。例えば、室内ユニットB,Cにおいて同時に異常が生じた場合(S15のNO,S18のYES,S19のNO,S16のNO)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、そもそも適切な空調ができない状況なので、上記S17のフラップ制御を実行することなく上記S1の判定に戻る。
タイマーオンモードが設定された場合(S15のNO,S18のNO,S21のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAの運転開始から室内温度Taが設定温度Tsに達するまでに要する所要時間tyを上記S14で検出した被空調空間Rの容積および当該室内ユニットAの定格能力から推定する(S22)。そして、室内ユニットAの室内コントローラ4は、推定した所要時間tyだけ設定時刻txより早い運転開始時刻tzを設定し(S23)、設定した運転開始時刻tzの到来を監視する(S24)。そして、運転開始時刻tzが到来したとき(S24のYES)、室内ユニットAの室内コントローラ4は、当該室内ユニットAの運転を開始する(S25)。
以上のように、室内ユニットA〜D・リモコンE・情報端末Fの相互間の距離を無線通信の受信強度から検出し、検出した距離に基づいて室内ユニットA〜Dの相対的な位置を検出し、室内ユニットA〜Dのいずれかの周りに“室内温度むら”がある場合はその“室内温度むら”がある室内ユニットの周りに他の室内ユニットの送風が届くよう上記検出位置に基づいて室内ユニットA〜Dのフラップ3a〜3dの向きを制御することにより、“室内温度むら”を解消することができ、被空調空間Rの快適性が向上する。
室内ユニットA〜Dのいずれかに異常がある場合はその異常がある室内ユニットの周りに他の室内ユニットの送風が届くよう上記検出位置に基づいて室内ユニットA〜Dのフラップ3a〜3dの向きを制御するので、異常による運転停止などで空調が滞ることにより生じる“室内温度むら”についても解消することができる。
上記検出距離に基づいて被空調空間Rの容積を推定し、この推定に基づいてタイマーオンモードの運転開始時刻tzを設定するので、運転を開始する時点の室内温度Taを設定温度Tsに十分に到達させることができる。
なお、上記実施形態では、メインフラップ3aがどれであるかを報知するためにメインフラップ3aの揺動を繰り返したが、その報知の手段については適宜に選定可能である。例えば、メインフラップ3aを全開してフラップ3b〜3dを全閉したり、逆にメインフラップ3aを全閉してフラップ3b〜3dを全開してもよい。
上記実施形態では、室内ユニットが4台で室外ユニットが1台の場合を例に説明したが、室内ユニットおよび室外ユニットの台数に限定はない。
また、本実施形態においては、“室内温度むら”ありが検出された室内ユニットA〜Dに対して、周辺のすべての室内ユニットが“室内温度むら”を緩和するようにフラップ制御を行ったが、最も近くにある室内ユニットの1台のみがフラップ制御を行うようにしてもよい。
さらに、本実施形態においては、温度設定器である1台のリモコンEですべての室内ユニットの設定温度Tsを共通に設定したが、各室内ユニットごとに設定温度Tsを設定するようにしてもよい。
その他、上記実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
A〜D…室内ユニット、P…室外ユニット、E…リモコン(温度設定器)、F…情報端末、1a〜1d…空気吹出口、3a〜3d…フラップ(風向調整板)、4…室内コントローラ、43…RAM、44…無線通信部、45…検出部、50a〜50d…位置情報テーブル

Claims (8)

  1. 複数の空気吹出口を有しこれら空気吹出口に風向調整板を備えた複数の室内ユニットと、
    前記各室内ユニットの相互間で無線通信を行う無線通信手段と、
    前記無線通信手段の受信信号の強度に基づき前記各室内ユニットの相対的な位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出位置に基づいて前記風向調整板を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする空調システム。
  2. 前記制御手段は、前記各室内ユニットのいずれかの周りに“室内温度むら”がある場合、その“室内温度むら”がある室内ユニットの周りに他の室内ユニットの送風が届くよう、前記検出手段の検出位置に基づいて前記風向調整板を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記検出手段は、前記無線通信手段の受信信号の強度から前記各室内ユニットの相互間の距離を検出し、この検出結果に基づいて前記各室内ユニットの相対的な位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  4. 前記無線通信手段は、前記各室内ユニットに設けられている、
    前記検出手段は、前記各室内ユニットに設けられ、当該室内ユニットにおける前記無線通信手段の受信信号の強度から当該室内ユニットと他の室内ユニットとの距離を検出し、この検出結果に基づいて当該室内ユニットにおける前記風向調整板と前記他の室内ユニットとの相対的な位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  5. 前記風向調整板は、少なくとも第1風向調整板および第2風向調整板であり、
    前記無線通信手段は、前記各室内ユニットに設けられ、移動自在な情報端末との無線通信を行う、
    前記検出手段は、前記各室内ユニットに設けられ、当該室内ユニットにおける前記無線通信手段の受信信号の強度から当該室内ユニットと他の室内ユニットとの距離を検出し、かつ前記各風向調整板のどれが前記第1風向調整板であるかをその第1風向調整板の動きにより報知し、この報知に従って前記情報端末から送信される確定信号を当該室内ユニットにおける前記無線通信手段で受信した際の受信信号の強度から当該室内ユニットと前記情報端末との距離を検出し、かつ前記確定信号に基づいて前記他の室内ユニットで検出され送信される距離を記憶し、この検出および記憶した各距離に基づく演算により当該室内ユニットおける前記各風向調整板と前記他の室内ユニットとの相対的な位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  6. 前記制御手段は、前記各室内ユニットのいずれかに異常がある場合、その異常がある室内ユニットの周りに他の室内ユニットの送風が届くよう、前記検出手段の検出位置に基づいて前記各風向調整板を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
  7. 前記制御手段は、前記“室内温度むら”および前記異常を前記無線通信手段の無線通信により監視する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の空調システム。
  8. 前記各室内ユニットの設定温度を設定する温度設定器と、
    前記各室内ユニットでの室内温度を検知する室内温度センサと、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記室内温度センサが検知する室内温度と前記温度設定器で設定された設定温度との温度差に基づき前記“室内温度むら”の有無を判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023203595A1 (ja) * 2022-04-18 2023-10-26 三菱電機株式会社 空気調和装置および設置位置特定方法
JP7511390B2 (ja) 2020-06-15 2024-07-05 三菱電機株式会社 空調システム、位置推定機器、位置推定方法、及び、プログラム

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