JP2021081040A - 流路切替バルブ - Google Patents

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【課題】流路切替バルブにおいてハウジングに対するバルブの傾きを抑制してより円滑に動作させると共にシール性を高める。【解決手段】流路切替バルブ10には、ハウジング12を閉塞する第2カバー部材40に複数の導入孔56a〜56cが周方向の一部にまとまるように設けられると共に、前記第2カバー部材40とバルブ92との間には、複数の導入孔56a〜56cに臨むように第1シールユニット70a〜70cがそれぞれ設けられる。また、第2カバー部材40には、導入孔56a〜56cが形成されていない第2環状凹部66に第2シールユニット72が第1シールユニット70a〜70cと同一の構成で設けられる。そして、第2シールユニット72は、第1シールユニット70a〜70cと周方向に同一ピッチで配置され、第1シールユニット70a〜70cと共にバルブ92側へと付勢され該バルブ92を軸方向へと押圧している。【選択図】図2

Description

本発明は、供給される流体の流路を切り替えて下流側へと出力可能な流路切替バルブに関する。
本出願人は、流体の供給される複数の供給通路と、該流体の排出される単一の排出通路とを有し、モータの駆動作用下にバルブを回転させることで前記供給通路のいずれかと前記排出通路との連通状態を切替可能なロータリー式の流路切替バルブを提案している(特許文献1参照)。
この流路切替バルブは、ハウジングと、該ハウジングに収納されるモータと、該モータの駆動作用下に流路を切り替える弁機構部と、前記モータの駆動力を前記弁機構部へと伝達するギア機構とを備え、前記ハウジングのバルブ室には円盤状のバルブが回転自在に収納されている。
また、流体が供給される複数の導入孔に臨むようにそれぞれシールユニットが設けられ、該シールユニットがバルブの端面に当接することで、該バルブに臨むカバー部材と前記バルブとの間のシールを行っている。
特開2019−148315号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、ハウジングに対するバルブの傾きを抑制してより円滑に動作させると共にシール性を高めることが可能な流路切替バルブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、内部にバルブの収納されるハウジングと、複数のポートを有しハウジングの開口部を閉塞するカバー部材と、カバー部材におけるポートの外周側とバルブとの間に設けられバルブ側へと付勢される第1のシール部材とを備え、バルブの回転作用下にハウジングの内部とポートとの連通状態を切り替える流路切替バルブにおいて、
複数のポートはカバー部材の周方向において一部にまとまって配置され、カバー部材には、ポートの設けられていない部位にバルブ側へ付勢され押圧する押圧部材を備える。
本発明によれば、流路切替バルブを構成するハウジングの開口部を閉塞するカバー部材には複数のポートを有し、複数のポートがカバー部材の周方向において一部にまとまって配置されると共に、ハウジング内に収納されるバルブとポートの外周側との間に第1のシール部材が設けられ、カバー部材のポートが設けられていない部位には、バルブ側へと付勢されて押圧可能な押圧部材が設けられている。
従って、複数のポートに臨むようにそれぞれ配置された第1のシール部材によってバルブを押圧すると共に、ポートの設けられていない部位に配置された押圧部材でも前記バルブを同時に押圧することで、バルブを周方向に均等に押圧することができる。
その結果、バルブを周方向に均等となるように回転軸方向へと押圧することができるため、バルブのハウジングに対する傾きが抑制され、バルブをハウジング内において常に円滑に動作させることができると共に、バルブに対して第1のシール部材を確実且つ安定的に接触させてシール性を高めることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、流路切替バルブにおいて、複数のポートがカバー部材の周方向において一部にまとまって配置され、ハウジング内に収納されるバルブとポートの外周側との間に複数の第1のシール部材を設けると共に、カバー部材においてポートの設けられていない部位にバルブ側へと付勢して押圧可能な押圧部材を設けている。これにより、ポートに臨む位置で複数の第1のシール部材によってバルブを押圧すると同時に、ポートの設けられていない部位でも押圧部材によってバルブを同一方向へ押圧することで、バルブの回転軸方向に沿ってバルブを周方向に均等に押圧することができる。
その結果、第1のシール部材が接触して押圧されるバルブがハウジングに対して傾いてしまうことが抑制されるため、常にバルブをハウジング内において円滑に動作させることができると共に、第1のシール部材をバルブに対して確実且つ安定的に接触させることでシール性を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る流路切替バルブの全体断面図である。 図1の流路切替バルブにおける第2カバー部材近傍の拡大断面図である。 図1に示す第2カバー部材をハウジング側から見た外観斜視図である。 図3の第2カバー部材から第1及び第2シールユニットを取り外した状態を示す分解斜視図である。
本発明に係る流路切替バルブについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
この流路切替バルブ10は、例えば、内燃機関を循環する冷却水等の流体の供給先を切り替える目的で用いられ、図1に示されるように、ハウジング12と、該ハウジング12に収納されるモータ14と、該モータ14の駆動作用下に流路を切り替える弁機構部16と、前記モータ14の駆動力を前記弁機構部16へと伝達するギア機構18とを含む。そして、流路切替バルブ10は、図1に示されるようにハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)が略水平となるように車両における車体等に対して固定される。
ハウジング12は、例えば、樹脂製材料から形成され、モータ14の収納されるモータ収納室20と、ギア機構18の収納されるギア収納室22と、後述する弁機構部16のバルブ92が収納されるバルブ室24とを備える。そして、ハウジング12は、モータ収納室20が最も上方となり、外周面に接続された導出ポート26が最も下方となるように配置される。
この導出ポート26は、管状に形成されハウジング12の下部に接続されており、ハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在すると共に、前記ハウジング12の一端部側(矢印A方向)が開口し、他端部側(矢印B方向)でバルブ室24と連通している。そして、導出ポート26の先端には、図示しない配管やチューブ等が接続され、バルブ室24へ導入された流体が前記導出ポート26を通じて外部へと排出される。
また、ハウジング12は、ギア収納室22側となる一端部側(矢印A方向)が第1開口部28を介して開口し、バルブ室24側となる他端部側(矢印B方向)が第2開口部(開口部)30を介して開口している。
モータ収納室20は断面略円形状に形成され、ハウジング12の一端部側において軸方向(矢印A、B方向)と直交方向に延在するように形成され、その内部にはモータ14が収納され固定される。ギア収納室22は、モータ収納室20と共に第1開口部28に臨むように形成され、前記モータ収納室20に隣接した下方に設けられる。
そして、ハウジング12には、モータ収納室20にモータ14が収納されると共にギア収納室22にギア機構18が収納された状態で、第1開口部28に対して第1カバー部材32が装着され閉塞される。
バルブ室24は、例えば、断面円形状で第2開口部30を介してハウジング12の他端部側(矢印B方向)に開口すると共に、一端部側(矢印A方向)に所定深さで形成され、前記ハウジング12の下部に形成された導出ポート26の他端部と連通している。
第2開口部30は、バルブ室24に臨むように開口し、その外縁部から径方向外側に突出した複数の取付部34と、その内周面から径方向外側に向かって段差状に形成された環状段部36とを有している。また、取付部34の中央には、ハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在したねじ孔38がそれぞれ形成されている。そして、第2開口部30には、バルブ室24にバルブ92が収納された状態で第2カバー部材(カバー部材)40が装着される。
また、ハウジング12の内部には、モータ収納室20及びギア収納室22とバルブ室24とを連通するシャフト孔42が軸方向(矢印A、B方向)に沿って形成される。このシャフト孔42の内部には、金属製材料から円筒状に形成されたカラー部材44が設けられると共に、該カラー部材44に隣接した他端部側(矢印B方向)にはシャフトシール46が設けられている。
カラー部材44は、例えば、金属製材料から一定の外周径で軸方向(矢印A、B方向)に沿って形成され、その軸中心にはシャフト94の挿通される挿通孔48が形成される。挿通孔48の一端部側(矢印A方向)にはブッシュ50が内嵌され、他端部側(矢印B方向)にはボールベアリングからなる軸受52が嵌合される。
そして、シャフト孔42には、後述する弁機構部16のシャフト94が挿通され、ブッシュ50及び軸受52によって回転自在に支持されると共に、シャフトシール46が摺接することでシールされる。
第2カバー部材40は、図1〜図4に示されるように、例えば、第2開口部30の開口形状に対応した断面略円形状に形成され、外縁部から径方向外側へと突出した複数の取付フランジ54と、その中心C(図2〜図4参照)に対して径方向外側にオフセットして並んで設けられた複数の導入孔(ポート)56a〜56cと、ハウジング12側(矢印A方向)となる一端面40aから突出した断面円形状の凸部58とを含む。なお、ここでは、3つの導入孔56a〜56cを備える場合について説明するが、特にこの数量に限定されるものではない。
取付フランジ54は、例えば、ハウジング12の各取付部34に対応する位置及び数量で形成され、その中央には締結ねじ60の挿通される貫通孔62が軸方向(矢印A、B方向、厚さ方向)に貫通している。そして、第2カバー部材40はハウジング12の第2開口部30を覆うように装着され、凸部58がハウジング12の環状段部36へと挿入されて係合されることで径方向及び軸方向に位置決めされる。
また、取付フランジ54がハウジング12の取付部34に当接し、貫通孔62に挿通された締結ねじ60が前記取付部34のねじ孔38へと螺合されることで、第2カバー部材40が第2開口部30を閉塞した状態でハウジング12の他端部に対して固定される。
複数の導入孔56a〜56cは、例えば、同一直径で断面円形状に形成され軸方向(矢印A、B方向)に貫通すると共に、断面円形状に形成された第2カバー部材40の中心Cから所定距離だけ径方向外側となり、且つ、互いに周方向(矢印D方向)に沿って等間隔離間して並ぶように設けられる。すなわち、複数の導入孔56a〜56cは、第2カバー部材40の中心Cに対して同一円周上となるように配置される。
また、3つの導入孔56a〜56cは、図3及び図4に示されるように、例えば、第2カバー部材40の周方向(矢印D方向)において約180°の範囲内に全てが配置されるように、前記周方向の一部にまとまって配置される。
さらに、ハウジング12側(矢印A方向)となる第2カバー部材40の一端面40aには、各導入孔56a〜56cに臨む位置に形成された第1環状凹部64a〜64cと、該第1環状凹部64a〜64cと同一形状で形成され前記第1環状凹部64a〜64cに対して周方向(矢印D方向)に離間した第2環状凹部66とを備える。
そして、第1環状凹部64a〜64c及び第2環状凹部66は同一形状で形成され、第2カバー部材40の中心Cに対して同一円周上となるように配置されると共に、第2カバー部材40の一端面40aに対して軸方向(矢印B方向)に同一深さで環状に窪んで形成される。
この第2環状凹部66は、3つの第1環状凹部64a〜64cの周方向(矢印D方向)に沿った離間距離と同一となるように等間隔離間して同一ピッチで設けられている。すなわち、第2カバー部材40の周方向において、第1環状凹部64aと第1環状凹部64cとの間となるように、第2環状凹部66が配置されている。そして、第1環状凹部64a〜64c及び第2環状凹部66には環状の第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72がそれぞれ装着される。
第1シールユニット(第1のシール部材)70a〜70cは、図1〜図4に示されるように、第2カバー部材40の第1環状凹部64a〜64cに対してバルブ92側(矢印A方向)に設けられる。そして、第1シールユニット70a〜70cは、バルブ92に摺接する第1シート部材76と、該第1シート部材76に対して第2カバー部材40側(矢印B方向)に設けられる第1シールリング78とを含み、前記第1シールユニット70a〜70cは導入孔56a〜56cの数量に応じた数量で設けられる。
第1シート部材76は、例えば、摩擦係数の小さなテフロン(登録商標)等の樹脂製材料から断面U字状で環状に形成され、その底部がバルブ92の他端面に対して摺接し、その中央には軸方向(矢印A、B方向)に貫通した第1連通孔80が形成される。そして、第1シート部材76の第1連通孔80が、各導入孔56a〜56cと同軸上となるように配置されそれぞれ連通している。
第1シールリング78は、例えば、ゴム等の弾性材料から断面X字状で環状に形成され、第1シート部材76の溝部へと収納されると共に、該第1シート部材76から外側へと突出したリップ部が第2カバー部材40の一端面40aに対して当接している(図2参照)。
第2シールユニット(第2のシール部材、押圧部材)72は、第2カバー部材40の第2環状凹部66に対してバルブ92側(矢印A方向)に設けられ該バルブ92に摺接する第2シート部材82と、該第2シート部材82に対して第2カバー部材40側(矢印B方向)に設けられた第2シールリング84とを含む。そして、第2シート部材82の中央には、軸方向(矢印A、B方向)に貫通した第2連通孔86が形成される。
この第2シールユニット72を構成する第2シート部材82及び第2シールリング84は、第1シールユニット70a〜70cを構成する第1シート部材76及び第1シールリング78と同一に形成される。詳細には、第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72は、同一の材質から同一形状で形成されている。
そして、第1シールユニット70a〜70cは、第1環状凹部64a〜64cにおいて、導入孔56a〜56cの一端部側(矢印A方向)で外周側を囲むように配置され、第1シート部材76の底部がバルブ92の他端面に当接し、第2カバー部材40に当接した第1シールリング78によって該第1シート部材76を前記バルブ92側(矢印A方向)へ押圧する。これにより、第1シールユニット70a〜70cによって3つの導入孔56a〜56cとバルブ92の他端面との間のシールがなされる。
また、第2シールユニット72は、第2環状凹部66において第2シート部材82の底部がバルブ92の他端面に当接し、第2カバー部材40に当接した第2シールリング84によって該第2シート部材82を前記バルブ92側(矢印A方向)へ押圧する。
この際、第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72は、その第1及び第2シールリング78、84が同一の材質から同一形状で形成されているため、第1及び第2シート部材76、82をバルブ92側へと付勢する押圧力が均一となる。さらに、3つの第1シールユニット70a〜70cと第2シールユニット72とが、第2カバー部材40の周方向(矢印D方向)において等間隔離間して同一ピッチで配置されているため、バルブ92が周方向において均等に軸方向(矢印A方向)へと押圧されることとなる。
一方、図1及び図2に示されるように、第2カバー部材40の他端面40bには、各導入孔56a〜56cに臨む位置に環状溝部68が軸方向(矢印A方向)へ窪んで形成され、各環状溝部68にはそれぞれ導入ポート74が装着される。すなわち、導入ポート74は導入孔56a〜56cと同数となるように設けられる。
導入ポート74は、例えば、軸方向に沿って所定長さを有した管状に形成され、その一端部には径方向外側に拡径したフランジ部88と、該フランジ部88の一端面から軸方向(矢印A方向)に突出した環状突起90とを備える。
そして、導入ポート74は、フランジ部88が第2カバー部材40の他端面40bに当接し、その環状突起90が環状溝部68へと挿入されることで、前記導入ポート74が導入孔56a〜56cと同軸上となって連通し、前記第2カバー部材40の他端面40bから軸方向(矢印B方向)に突出するように固定される。この導入ポート74の先端には、図示しない配管やチューブ等が接続され、図示しない機器等から流体が供給される。
モータ14は、図1に示されるように、例えば、DCモータやステッピングモータ等の回転駆動源が用いられ、ハウジング12のモータ収納室20に収納されると共に、その駆動軸(図示せず)には、後述するギア機構18を構成するギア(図示せず)が連結されている。そして、モータ14は、その軸方向がシャフト孔42の延在方向(矢印A、B方向)と直交するように設けられ、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて駆動することで、その駆動軸が回転駆動する。
弁機構部16は、図1及び図2に示されるように、ハウジング12のバルブ室24に設けられる円盤状のバルブ92と、該バルブ92の中心に連結されるシャフト94とを有し、前記バルブ92には、中心から径方向外側となる位置に開口したバルブポート96を備えている。そして、バルブ92は、第2カバー部材40側(矢印B方向)となる他端面が導入孔56a〜56cに臨むように設けられると共に、第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72の第1及び第2シート部材76、82と摺接する。
シャフト94は、軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さを有し、ハウジング12のシャフト孔42及びカラー部材44の挿通孔48に挿通され、ブッシュ50及び軸受52によって回転自在に支持される。また、シャフト94の外周面に対してシャフトシール46が摺接することで、シャフト94とハウジング12との間を通じたシャフト孔42への塵埃等の不純物や流体の流入が防止される。
ギア機構18は、図1に示されるように、シャフト94の一端部に連結されるシャフトギア98と、モータ14の駆動軸に連結されるギア(図示せず)に噛合されたウォームギア100とからなる。シャフトギア98は、シャフト94の一端部側(矢印A方向)となるギア収納室22に設けられ、一方、ウォームギア100は、シャフトギア98とモータ14との間となるように配置される。
そして、ギア収納室22において、ウォームギア100とシャフトギア98とが略直交するように配置され互いに噛合されることで、モータ14の駆動力が図示しないギアから前記ウォームギア100を介して前記シャフトギア98へと伝達され前記シャフト94が回転する。
本発明の実施の形態に係る流路切替バルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、複数の導入ポート74がバルブ92によって覆われた全閉状態では、第2カバー部材40の各導入孔56a〜56cが前記バルブ92によって全て覆われ各導入ポート74とバルブ室24との連通が遮断されている。そのため、導入ポート74へ供給されている流体がバルブ室24へと流通することがない。
また、この際、バルブ92の他端面には、各導入孔56a〜56cに臨む3つの第1シールユニット70a〜70cと、該導入孔56a〜56cに臨むことのない単一の第2シールユニット72が摺接しており、同一形状からなる第1シールユニット70a〜70cの第1シールリング78及び第2シールユニット72の第2シールリング84によってバルブ92が周方向(矢印D方向)において均等となるように軸方向(矢印A方向)へ押圧されている。そのため、第2カバー部材40に対して前記バルブ92が傾くことなく、該第2カバー部材40の一端面40aと略平行に配置されている。
次に、図示しないコントローラからの制御信号に基づきモータ14に対して制御信号が入力されることで、該モータ14が所定方向へ回転し、図示しないギアに噛合されたウォームギア100からシャフトギア98へと駆動力が伝達される。
そして、シャフトギア98の連結されたシャフト94がブッシュ50及び軸受52に支持された状態で所定角度だけ回転し、該シャフト94と共にバルブ92がバルブ室24内で回転する。これにより、複数の導入ポート74及び導入孔56a〜56cのうちの1つに対してバルブポート96が対向する位置となり、該バルブポート96を通じて導入ポート74及び導入孔56a〜56cの1つとバルブ室24とが連通した状態となる。
この導入ポート74から導入孔56a〜56cの1つへと供給された流体が、第1シート部材76の第1連通孔80からバルブ92のバルブポート96を通じてバルブ室24へと流通し、該バルブ室24から導出ポート26を通じて外部へと排出される。
一方、導出ポート26に対する流体の供給元を切り替える場合には、例えば、バルブ92を回転させバルブポート96を別の導入ポート74(導入孔56a〜56cのいずれか)に臨む位置へと配置することで、該バルブポート96を通じて別の導入ポート74とバルブ室24と連通させる。これにより、別の導入ポート74及び該導入ポート74に臨む導入孔56a〜56cのいずれかを通じてバルブ室24内へと導入された流体が、導出ポート26を通じて外部へと排出される。
また、上述したようにバルブ92の回転作用下に導入ポート74とバルブ室24との連通状態を切り替える際、各導入孔56a〜56cに臨む3つの第1シールユニット70a〜70cと、該導入孔56a〜56cに臨むことのない単一の第2シールユニット72とがそれぞれバルブ92の他端面に対して摺接し、同一形状である前記第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72が前記バルブ92の周方向において等間隔離間して配置されているため、第1及び第2シールリング78、84によって、バルブ92が常に周方向において均等となるように軸方向(矢印A方向)へ押圧されている。
そのため、バルブ92が傾いてしまうことがなく第2カバー部材40に対して略平行な状態に維持され、それに伴って、前記バルブ92に連結されるシャフト94もハウジング12の軸線に対する傾きが抑制される。その結果、シャフト94は、ブッシュ50及び軸受52に対して偏心することなく保持され、前記バルブ92及び前記シャフト94をハウジング12内で円滑に動作させることができる。
以上のように、本実施の形態では、流路切替バルブ10を構成する第2カバー部材40において、複数の導入ポート74に連通する複数の導入孔56a〜56cを有し、前記導入孔56a〜56cを、前記第2カバー部材40の周方向において約180°の範囲内に全てまとまって配置することで、前記導入ポート74とハウジング12のバルブ室24との連通状態を切り替える際のバルブ92の回転角度を小さくし、応答性の向上及び消費電力の低減を図っている。
このように、第2カバー部材40の周方向において、複数の導入孔56a〜56cに臨む第1環状凹部64a〜64cにそれぞれ第1シールユニット70a〜70cを配置すると共に、前記導入孔56a〜56cが開口しておらず該導入孔56a〜56cの周方向に沿った離間距離と同一ピッチとなる位置に第2シールユニット72を設け、この第2シールユニット72を前記第1シールユニット70a〜70cと同一形状且つ同一の材質から構成する。
従って、流路切替バルブ10において、流体の導入される複数の導入孔56a〜56cが第2カバー部材40の周方向においてまとまって配置されている場合でも、第2カバー部材40の周方向において等間隔離間するように配置された第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72によってバルブ92を周方向に均等となるように軸方向へと押圧することが可能となる。
そのため、第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72をバルブ92に対して押し付けて摺動させる場合でも、前記バルブ92が常に第2カバー部材40に対して略平行に維持され、ハウジング12及び第2カバー部材40に対する傾きが抑制されると同時に、該バルブ92に連結されるシャフト94の傾きも抑制される。
その結果、バルブ92やシャフト94の傾きに起因した動作不良を回避することが可能となり、ブッシュ50及び軸受52に支持された状態でシャフト94及びバルブ92を円滑に回転させることができると共に、前記ブッシュ50や前記軸受52の偏摩耗も低減される。
また、バルブ室24内においてバルブ92が傾くことなく常に第2カバー部材40と略平行に維持されることで、第1シールユニット70a〜70cを前記バルブ92に対して直交するように接触させ軸方向へと押圧することが可能となるため、該第1シールユニット70a〜70cによる第2カバー部材40とバルブ92との間のシール性を高めることができる。
さらに、第2シールユニット72は、各導入孔56a〜56cに臨むように配置された3つの第1シールユニット70a〜70cと同一のものを流用しているため、該第2シールユニット72を設けていない流路切替バルブと比較して部品点数が増加してしまうが、部品の種類が増加してしまうことがないため、前記第1シールユニット70a〜70c及び第2シールユニット72の部品管理が容易である。
さらにまた、第2シールユニット72は、各導入孔56a〜56cに臨むように配置された第1シールユニット70a〜70cと比較し、その第2連通孔86内に流体が流通することがないため該流体からの流体圧が付与されることがない。そのため、第2シールユニット72は、第1連通孔80に流体の流通する第1シールユニット70a〜70cと比較してバルブ92を軸方向に付勢する押圧力が若干だけ小さいこととなる。
そのため、第2シールユニット72を構成する第2シールリング84の弾性力を、第1シールユニット70a〜70cを構成する第1シールリング78の弾性力に対して予め大きく設定しておくことで、流体が内部を流通する第1シールユニット70a〜70cと、該流体が内部を通過することのない第2シールユニット72のバルブ92に対する押圧力をより高精度に均等となるように調整することが可能となる。例えば、第2シールリング84と第1シールリング78との弾発力の差は、第1連通孔80を流れる流体から付与される流体圧に基づいて設定される。
なお、本発明に係る流路切替バルブは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…流路切替バルブ 12…ハウジング
40…第2カバー部材 56a〜56c…導入孔
64a〜64c…第1環状凹部 66…第2環状凹部
70a〜70c…第1シールユニット 72…第2シールユニット
74…導入ポート 76…第1シート部材
78…第1シールリング 82…第2シート部材
84…第2シールリング 92…バルブ
94…シャフト

Claims (3)

  1. 内部にバルブの収納されるハウジングと、複数のポートを有し該ハウジングの開口部を閉塞するカバー部材と、該カバー部材における前記ポートの外周側と前記バルブとの間に設けられ該バルブ側へと付勢される第1のシール部材とを備え、前記バルブの回転作用下に前記ハウジングの内部と前記ポートとの連通状態を切り替える流路切替バルブにおいて、
    前記複数のポートは前記カバー部材の周方向において一部にまとまって配置され、前記カバー部材には、前記ポートの設けられていない部位に前記バルブ側へ付勢され押圧する押圧部材を備える、流路切替バルブ。
  2. 請求項1記載の流路切替バルブにおいて、
    前記押圧部材は、前記第1のシール部材と同一形状に形成された第2のシール部材である、流路切替バルブ。
  3. 請求項2記載の流路切替バルブにおいて、
    前記第2のシール部材の弾性力が、前記第1のシール部材の弾性力よりも大きく設定される、流路切替バルブ。
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