JP2021080052A - シート給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAMの誤判定を抑え、生産性を向上させること。【解決手段】シート搬送装置200の制御部45は、給送ローラ6の全幅に対応して幅方向に複数配置した異幅検知センサ51のうち、少なくとも1つの異幅検知センサ51がシートを検知してからシートを検知しなくなるまでの間に、他の異幅検知センサ51のうち少なくとも1つがシートを検知しなかった場合(S202〜S205で異幅原稿検知フラグがセットされた場合)、一時的に、滞留JAMの判定(S109〜S111)を制限する(S206でYESとなり一時的に滞留JAMを判定しない)。【選択図】図8

Description

本発明は、複数枚のシートを1枚ずつ分離給送可能なシート給送装置に関する。
従来のシート給送装置では、異幅混載原稿(幅の異なるシートが混載された原稿)を給送する場合、シートの幅方向を規制する幅規制板を幅の広いシートに合わせてセットするため、幅の狭いシートが幅規制板に規制されないことが原因で起こる挙動により、JAM(搬送異常)と誤判定してしまう場合があった。
このような異幅混載原稿のJAM誤判定対策として、特許文献1が提案されている。特許文献1では、斜行検知機能と異幅混載モードを備えている。異幅混載原稿を給送する場合は幅の狭いシートが幅規制板で規制されないため斜行しやすくなるが、斜行量によっては問題無く搬送出来るため、ユーザーが異幅混載モードに設定した場合は斜行検知の閾値を緩くする。これにより、異幅混載原稿のJAM誤判定を減らす技術が提案されている。
特開2012−101900号公報
上記特許文献1の技術は、異幅混載原稿の斜行によるJAM誤判定を減らす一定の効果があった。しかし、幅の狭いシートが幅方向の一方に寄った位置に積載された場合、ローラ(給送ローラ)の全幅に掛かっておらず、次の幅の広いシートもローラに接触してしまい、上から二枚分のシートが給送されてしまう。このため幅の狭いシートは通常通り給送されるが、幅の広いシートが通常の分離停止位置よりも下流側に至り、原稿検知センサ(レジ前センサ)にかかった状態で停止してしまうことがある。この状態の原稿検知センサ(レジ前センサ)の出力は、幅の狭いシートの一部、例えば貼り付けられていた付箋紙が剥がれて原稿検知センサ(レジ前センサ)の位置に滞留してしまう滞留JAMの状態と判別が付かないため、滞留JAMが発生したと誤判定して搬送を停止してしまう。このように、従来の技術では、異幅混載原稿を扱う場合、シート搬送に関する異常の誤判定などにより生産性が低下してしまう等の課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAMの誤判定を抑え、生産性を向上させることができる仕組みを提供することである。
本発明は、シート積載台に積載されたシートを搬送路に沿って給送する給送手段と、前記給送手段と対向して配置され、給送されるシートに当接してシートを分離する分離手段と、前記給送手段よりシートの搬送方向の下流側に配置され、給送されるシートを検知する第1検知手段と、前記第1検知手段の前記下流側に配置され、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されているシートの位置と前記第1検知手段によるシートの検知状態を用いてシートの搬送に関する異常の発生を判定する制御を行う制御手段と、前記搬送手段の前記下流側に、前記給送手段の全幅に対応して、前記搬送方向に直交する幅方向に複数配置されて、搬送されるシートを検知する第2検知手段と、を有し、前記制御手段は、少なくとも1つの前記第2検知手段がシートを検知してからシートを検知しなくなるまでの間に、他の前記第2検知手段のうち少なくとも1つがシートを検知しなかった場合には、一時的に前記判定を制限することを特徴とする。
本発明によれば、異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAMの誤判定を抑え、生産性を向上させることができる。
本実施形態に係るシート給送装置を備えるシート搬送装置の部分断面図。 シート搬送装置の主要部の構成を概略的に示す模式図。 従来の給送制御動作の一例を説明するフローチャート。 異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定する状況を説明する上面図。 異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定する状況を説明する上面図。 異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定する場合のレジスト前センサとレジスト中センサの状態を示すタイミングチャート。 第1実施形態の異幅検知センサの構成を例示する上面図。 第1実施形態の異幅検知センサの構成を例示する上面図。 第1実施形態の異幅検知センサの構成を例示する上面図。 第1実施形態の異幅検知センサの構成を例示する上面図。 異幅混載原稿を給送する際の異幅検知センサの状態を示すタイミングチャート。 第1実施形態に係る給送制御動作の一例を説明するフローチャート。 第1実施形態の異幅検知センサの構成の他の例を示す上面図。 第2実施形態において画像読取センサを用いて異幅検知センサの機能を実現する構成を説明する図。 画像読取センサの断面を示す図。 第3実施形態において重送検知センサを用いて異幅検知センサの機能を実現する構成を説明する図。 第4実施形態に係る給送制御動作の一例を説明するフローチャート。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態に係るシート給送装置を含むシート搬送装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート給送装置を備えるシート搬送装置(画像読取装置)の構成を概略的に示す部分断面図である。
図2は、図1のシート搬送装置の主要部の構成を概略的に示す模式図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のシート搬送装置200は、シート取込装置(シート給送装置)101を備える。
シート積載台(シート載置台)1にはシートが複数枚積載されており、シート積載台1は昇降自在に構成されている。シート積載台駆動モータ2は、シート積載台1を昇降させる。シート取込位置検知センサ3は、シート積載台1に積載されたシートがシート取込位置にあることを検知する。シート積載検知センサ12は、シート積載台1のシート積載面1aにシートが積載されていることを検知する。また、シート跳ね上げ検知センサ35は、シート積載面1aに直交する方向に並ぶ複数のセンサを備え、シート積載台1に積載されているシートの跳ね上がりを検知する。例えば、シート跳ね上げ検知センサ35は、ステイプル留め等された原稿がシート積載台1に積載されて給紙された場合になどに生じる原稿の跳ね上がりを検知することができる。これにより、ステイプル留め等された原稿の給紙を中止するなどの制御が可能となる。
また、シート積載台1には、シートの搬送方向に対する幅方向(シート搬送方向に直交する方向)の両端側にそれぞれ移動可能な規制部材60が設けられており、シートの幅方向を規制している。規制部材60を幅方向に移動して搬送する原稿の幅に合わせることによって、搬送中にシートが斜行することを防止できる。
シートピックアップ部の一例としてのピックアップローラ4(取込手段)は、シート積載台1上のシートをシート積載台1から送り出す。ピックアップローラ駆動モータ5は、ピックアップローラ4を、シートを取り込む方向(取込方向)に回転させる。図2に示す状態は、シート上面がシート取込位置にあり、ピックアップローラ4を回転させればシートの取り込みが始まる状態である。また、ピックアップローラ4は、図2のシート取込位置、及び、シート取込位置よりも上方の退避位置(不図示)に、不図示の駆動部によって駆動されて移動可能である。ピックアップローラ4は、シートを取り込む際にはシート取込位置に移動され、取り込みが終わったら退避位置に移動される。図1の例では、ピックアップローラ4は、ピックアップローラ4よりも搬送方向の下流側に設けられたピックアップローラの回転中心64を中心に回動する。このため、ピックアップローラ4がシートに接触した際にシートを搬送方向に押し出し易い構成になっている。
ピックアップローラ4の回転指示と、シート取込位置と退避位置の移動指示は、制御部45により行われる。制御部45は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有し、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより各種制御を実現する。また、ピックアップローラ4は、後述する分離ローラ対42による分離給送が確実に行われるための補助的な役割を担っている。シート積載台1上のシートをピックアップローラ4によって分離ローラ対42のニップ部へ送り込めば、分離ローラ対42による分離給送は確実に行える。
分離ローラ対42において、給送ローラ6(給送手段)は、給送モータ8によってシートを搬送方向下流側に給送する方向(給送方向)に回転するよう駆動されている。分離ローラ7(分離手段)は、給送ローラ6と対向して配置されている。また、分離ローラ7(分離手段)は、シートを搬送方向上流側に押し戻す方向に回転する回転力を、不図示のトルクリミッタ(スリップクラッチ)を介して、分離モータ9から常時受けている。
給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが1枚存在するときは、上述のトルクリミッタが伝達する分離ローラ7がシートを上流側に押し戻す方向の回転力の上限値より、給送ローラ6によって下流側に送られるシートと分離ローラ7との間の摩擦力によってシートが下流側に給送される方向への回転力が上回る。このため、分離ローラ7は、給送ローラ6に追従して回転する(連れ回りする)。
一方、給送ローラ6と分離ローラ7との間にシートが複数枚存在するときは、分離ローラ7はシートを上流側に押し戻す方向の回転をローラ軸から受け、最も上位のシート以外が下流側に搬送されないようにしている。
このように、給送ローラ6がシートを下流側に給送する作用と、分離ローラ7のシートを下流側に搬送されないようにする作用とによって、シートが重なって給送ローラ6と分離ローラ7との間に形成されるニップ部(給送ローラ6と分離ローラ7との接触部分)に送り込まれた場合でも、最も上のシートのみ下流側に給送され、それ以外のシートは下流側に搬送されないようになる。これにより、重なったシートが分離給送される。
給送ローラ6と分離ローラ7とは、一対の分離ローラ対42(シート分離給送部)を構成する。給送ローラ6と分離ローラ7は、それぞれ幅方向に複数の小ローラを配置する構成にしてもよい。なお、本実施形態では、分離ローラ対42を使用しているが、分離ローラ対42の代わりに分離ローラと給送ローラのどちらか一方をベルトにした、分離ベルトローラ対を使用してもよい。また、分離ローラを分離パッドに置き換え、シートに当接することで下流側へ複数枚のシートが搬送されることを防ぐようにしてもよい。また、分離ローラ7を回転させずに分離パッドのようにシートに当接させるように使用してもよい。
このように構成されたピックアップローラ4、給送ローラ6、分離ローラ7などからなるシートピックアップ部によって、シート載置台1に積載されたシートが1枚ずつに分離されて、シート搬送装置200内部に取り込まれる。
また、分離されたシートが通過する位置(すなわち分離ローラ対42の下流側)に重送検知センサ30を備えることで、シート分離部によってシートが一枚ずつに分離できているかを検知することができる。本実施形態においては、重送検知センサ30として超音波の送受信部を用いた検出装置を用いており、搬送路を跨いだ送受信部間における超音波の減衰量によって重送を検知することができる。なお、重送検知センサ30は、搬送路の所定位置(超音波の送受信部間に対応する位置)に到達したシートを検知するセンサとしても利用可能である。また、重送検知センサ30を搬送路の幅方向に複数配置し、複数の重送検知センサの出力結果から重送を判断するようにしてもよい。
搬送モータ10は、分離後のシートを、画像読取センサ14、15によってシートの画像の読み取りが行われる画像読取位置まで搬送し、さらに排出位置まで搬送するため、その他のローラ(シート搬送部)を駆動する。また、搬送モータ10は、シートの読み取りに最適な速度や、シートの解像度等の設定に応じてシートの搬送速度を変更できるよう各ローラを駆動する。
ニップ隙間調整モータ11は、給送ローラ6と分離ローラ7との隙間、或いは分離ローラ7に対してシートを介して給送ローラ6が圧接する圧接力(ニップ圧)を調整する。これにより、シートの厚みに適合した隙間、或いは圧接力が調整され、シートを分離することができる。
レジストクラッチ19は、搬送モータ10の回転駆動力をレジストローラ18(シート搬送部)に伝達、又は当該伝達を遮断する。レジストローラ17、18で構成される第1レジストローラ対の回転を停止することにより、給送されるシートの先端をレジストローラ対のニップ部に突き当てて、シートの斜行を補正する。
レジストローラ20、21で構成される第2レジストローラ対、搬送ローラ22、23で構成される搬送ローラ対、搬送ローラ24、25で構成される搬送ローラ対、排紙ローラ26、27で構成される排紙ローラ対は、シートを排出積載部44に搬送する。排紙センサ16は、搬送されたシートの通過を検知する。排紙センサ16がシートの後端を検知した後に排紙ローラ対(26,27)の回転速度を遅くする排紙ブレーキをかけることで、排紙されたシートが飛び出す事を防止し、排紙整列性を向上させることができる。上ガイド板40と下ガイド板41との2つのガイド板は、分離ローラ対、レジストローラ対、各搬送ローラ対及び排紙ローラ対により搬送されるシートを案内する。
レジスト前センサ32は、レジストローラ対(17、18)の上流側に配設され、給送されるシートを検知する。レジスト後センサ34は、レジストローラ対(20、21)の下流側に配設され、搬送されるシートを検知する。さらに、レジスト中センサ33は、レジストローラ対(17、18)の下流側で且つレジストローラ対(20、21)の上流側に配設され、搬送されるシートを検知する。
レジスト後センサ34によってシートが検知されると、制御部45によって画像読取センサ14、15に対し画像の読み取り指示が出され、搬送されるシートの画像が読み取られる。なお、画像読取センサ14、15のそれぞれに対向してプラテンローラ14a、15aが配置されている。画像読取センサ14、15によって読み取られたシートの画像は、不図示のインターフェース部を介して情報処理装置などの外部装置に対して送信される。
次に図3を参照して、従来の給送制御動作を実行した場合、異幅混載原稿を給送した際に滞留JAMの誤判定が起こる状況について説明する。
図3は、従来の給送制御動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、制御部45の不図示のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現可能なものとする。
制御部45は、給送制御動作を開始すると(S100)、以下各種センサの状態監視を開始する(不図示)。制御部45は、シート積載検知センサ12によりシート積載台1にシートが有るか確認する(S101)。シート積載台1にシートが無い場合(S101でNOの場合)、制御部45は、給送制御動作を終了する(S118)。
一方、シート積載台1にシートがある場合(S101でYESの場合)、制御部45は、該シートの給送動作を開始する。具体的には、制御部45は、シート積載台1を上昇させ(S102)、ピックアップローラ4をシート取込位置に移動させる(S103)。すでにピックアップローラ4がシート取込位置にある場合には、ピックアップローラ4の移動は行わないものとする。さらに、制御部45は、給送ローラ6とピックアップローラ4の回転と分離ローラ7の逆回転を開始し(S104)、レジスト前センサ32によるシート先端検知を監視する(S105)。例えば、制御部45は、センサ(レジスト前センサ32、レジスト中センサ33、レジスト後センサ34、排紙センサ16、その他のセンサについても同様)の状態を監視する。そして制御部45は、該センサがOFF状態からON状態に変化した場合に該センサにシートの先端が到達したことを記憶しておく。また制御部45は、該センサがON状態からOFF状態に変化した場合に該センサをシートの後端が通過したことを記憶しておく。制御部45は、このような情報に基づいて、該センサにシート先端が到達したか否か、該センサをシート後端が通過したか否か等を判定する。
制御部45は、レジスト前センサ32がシート先端を検知するまで(S105でNOの間)、レジスト前センサ32によるシート先端検知の監視を継続する。なお、制御部45は、上記S104のタイミングで搬送モータ10の駆動も開始し、レジストクラッチ19の制御も適宜行うものとする。
そして、レジスト前センサ32がシート先端を検知したら(S105でYESの場合)、制御部45は、ピックアップローラ4の回転を停止し(S106)、レジスト中センサ33によるシート先端検知を監視する(S107)。制御部45は、レジスト中センサ33がシート先端を検知するまで(S107でNOの間)、レジスト中センサ33によるシート先端検知の監視を継続する。
そして、レジスト中センサ33がシート先端を検知したら(S107でYESの場合)、制御部45は、給送ローラ6の回転を停止させ(S108)、S109に処理を進める。
S109において、制御部45は、レジスト中センサ33によるシート後端検知を監視する。レジスト中センサ33がシート後端を検知していない場合(S109でNOの場合)、制御部45は、S113に処理を進める。
S113において、制御部45は、レジスト後センサ34によるシート先端検知を監視する。まだレジスト後センサ34にシート先端が到着していない場合(S113でNOの場合)、制御部45は、S109に処理を戻す。
レジスト後センサ34にシート先端が到着した場合(S113でYESの場合)、制御部45は、所定時間後に画像読取センサ14、15によるシートの画像読み取り動作を開始する(S114)。すでに画像読取センサ14、15による読み取りを開始済みの場合には画像の読取動作を継続する。
次に、制御部45は、レジスト後センサ34によるシート後端検知を監視する(S115)。レジスト後センサ34をシート後端が通過していない場合(S115でNOの場合)、制御部45は、S109に処理を戻す。
上記S109において、制御部45は、レジスト中センサ33がシート後端を検知したと判断した場合(S109でYESの場合)、S110に処理を進める。レジスト中センサ33ですでにシート後端を検知済みである場合にも、制御部45は、S110に処理を進める。
S110において、制御部45は、レジスト前センサ32でシートの有無を判断する。レジスト前センサ32がON状態の場合に「レジスト前センサ32位置にシートが有る」と判断する。一方、レジスト前センサ32がOFF状態の場合に「レジスト前センサ32位置にシートが無い」と判断するものとする。レジスト前センサ32でシートを検知している(レジスト前センサ32位置にシートが有る)場合(S110でYESの場合)、制御部45は、滞留JAMが発生したと判断し(S111)、各ローラの回転を停止し、異常終了する(S112)。このように、制御部45は、搬送ローラで搬送しているシートの位置とレジスト前センサ32によるシートの検知状態を用いてシートの搬送に関する異常(滞留JAM)の発生を判定し、装置を制御する。
一方、レジスト前センサ32でシートを検知していない(レジスト前センサ32位置にシートが無い)場合(S110でNOの場合)、制御部45は、滞留JAMが発生していないと判断し、S113に処理を進める。
また上記S115において、レジスト後センサ34をシート後端が通過した場合(S115でYESの場合)、制御部45は、S116に処理を進める。なお、図示しないが、レジスト後センサ34をシート後端が通過した場合には、制御部45は、所定時間後に画像の読取動作を終了する。さらに、制御部45は、そのシートの先端を排紙センサ16が検知した場合、排紙ローラブレーキを開始し、排紙センサ16がシート後端を検知してから一定時間経過後に排紙を完了する。
S116において、制御部45は、シート積載台1にシートが有るかをシート積載検知センサ12により確認する。シート積載台1にシートがある場合(S116でYESの場合)、制御部45は、S102に処理を戻し、次のシート給送動作を行うように制御する。なお、この際、レジスト前センサ32でシートを検知している場合には、S102〜S106はスキップし(ただし給送ローラ6と分離ローラ7の駆動は開始する)、S107から処理を開始するものとする。
一方、シート積載台1にシートが無い場合(S116でNOの場合)、制御部45は、各ローラの回転を停止して各センサの検知を終了し、シート積載台1をホームポジションへ移動し(S117)、給送動作を終了する(S118)。
次に図4A、図4Bを参照して、幅が狭いシートS1と幅が広いシートS2の異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定してしまう場合のシートの動きについて説明する。
図4A、図4Bは、異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定する状況を説明する上面図であり、分離ローラ対42(給送ローラ6,分離ローラ7)からレジスト中センサ33までを示す。以下、図4A、図4Bをまとめて図4と記載する。図4は時系列に沿って(a),(b),(c),(d)の4つの図で構成されており、シートS1とシートS2の動きを順に示している。
図4(a)は、シートS1とシートS2の先端が分離ローラ対42のニップ部まで送り込まれた状態を示している。この状態では、シートS1の幅が狭く給送ローラ6の全幅にかかっていないため、シートS2が給送ローラ6に接触してしまっている。この後、通常であればニップ部を通過するのは1枚のシートのみであるが、このような場合には図4(b)に示すようにシートS2も給送ローラ6によってニップ部よりも下流側に送り込まれてしまう。なお、シートS2は給送ローラ6だけでなく分離ローラ7にも接触しているため、搬送方向上流側に戻される力が働く。このためシートS2の先端がニップ部を通過する量はシートS1の通過量よりも少なくなる。そのため、図4(b)に示すようにシートS1の先端位置とシートS2の先端位置にはズレが生じる。なお、本実施形態において、分離ローラ7にはシートを搬送方向上流側に押し戻す方向に回転する回転力が供給されているが、回転力が供給されない場合や、分離パッドによって分離手段を構成した場合にも、相対的にシートS2の方がシートS1よりも通過量が小さくなりやすい。
図4(c)は、シートS1の先端がレジスト中センサ33に到着した状態を示し、さらにシートS2がレジスト前センサ32まで進んでしまった状態を示す。分離ローラ対42のニップ部を通過するのは通常は1枚のシートのみであるため、制御部45は、レジスト前センサ32に1枚目のシートS1がかかっていると判断してしまう。
図4(d)は、シートS1の後端がレジスト中センサ33を通過した状態を示す。このときレジスト前センサ32にはシートS2がかかっているため、図3のステップS110でYESとなり、制御部45は、例えば1枚目のシートに貼り付けられていた付箋紙等が剥がれてレジスト前センサ32の位置に残留した状態、すなわち滞留JAMであると誤判定してしまう。このように、異幅混載原稿による滞留JAMの誤判定は、シートS1の幅が狭く給送ローラ6の全幅にかからないことが原因で、その結果シートS2がレジスト前センサ32まで進んでしまった場合に発生する。
次に、図5のタイミングチャートを使用して、異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定してしまう場合のレジスト前センサ32とレジスト中センサ33の出力について説明する。
図5は、異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMと誤判定する場合のレジスト前センサ32とレジスト中センサ33の状態を示すタイミングチャートである。なお、両センサの出力は、ONで「シート有り」、OFFで「シート無し」を表している。また、図5のタイミングチャートには、図4の(a)〜(d)で説明したシート位置に対応する各センサの波形の位置を破線で示している。また、図4の(a)〜(d)で説明したシート位置を、図5ではシート位置(a)〜(d)と呼ぶ。
給送開始からシート位置(a)までは、レジスト前センサ32とレジスト中センサ33は共にOFFである。次にシート位置(b)でレジスト前センサ32にシートS1の先端がかかるため、レジスト前センサ32がONとなる。次にシート位置(c)でレジスト中センサ33にシートS1の先端がかかるため、レジスト中センサ33がONになる。次にシート位置(d)でシートS1がレジスト中センサ33を抜けるため、レジスト中センサ33がOFFとなる。また、シート位置(d)では、レジスト前センサ32にはシートS2がかかっているため、レジスト前センサ32はONのままとなる。制御部45は、シート位置(d)の状態、すなわちレジスト中センサ33がOFFになった後もレジスト前センサ32がONである場合に、滞留JAMが発生したと誤判定してしまう。
このため、本実施形態では、シートの搬送路に異幅検知センサ(後述する図6A〜図6Dの51L,51R)を設け、その出力からシートS1が給送ローラ6の全幅にかかっていないことを検知する構成とする。この構成により、シート位置(d)の状態になっても滞留JAMではない(異幅混載原稿のためシートS2がレジスト前センサ32にかかっている状態である)と判別できるようになり、誤判定を防止できるようになる。
図6A〜図6Dは、第1実施形態の異幅検知センサの構成を例示する上面図である。以下、図6A〜図6Dをまとめて図6と記載する。
なお、図6は時系列に沿って(a),(b),(b2),(c),(c2),(d)の6つの図で構成されており、幅の狭いシートS1と幅の広いシートS2の動きを順に示している。
また、図6(a),(b),(c),(d)は図4(a),(b),(c),(d)に異幅検知センサ51を追加した図であり、図6(b2)は図6(b)と(c)の間、図6(c2)は図6(c)と(d)の間の状態を示す図である。
異幅検知センサ51は、2個の異幅検知センサ51Lと51Rから構成されている。図6(a)には説明用の破線50L,50Rが追加されており、給送ローラ6の幅方向端部の位置を表している。異幅検知センサ51L,51Rはそれぞれ破線50L,50Rより外側、すなわち給送ローラ6の幅方向端部の外側に配置されている。異幅検知センサ51Lと51Rをこのように配置することで、異幅検知センサ51Lと51Rの両方がシートを検知した場合、シートが給送ローラ6の全幅にかかる位置を通過したことがわかる。また、異幅検知センサ51Lと51Rの一方しかシートを検知しなかった場合には、幅の狭いシートが給送ローラ6の全幅にかからない位置を通過したことがわかる。
以下、シートS1,シートS2の動きを図6(a)〜(d)を用いて順に説明する。
図6(a)でシートS1,シートS2の先端がニップ部に到着し、図6(b)でシートS1の先頭がレジスト前センサ32にかかる。図6(b2)でシートS1の先頭が異幅検知センサ51Lにかかるが、51Rにはかからない。図6(c)でシートS1の先頭がレジスト中センサ33にかかり、且つシートS2がレジスト前センサ32にかかる。図6(c2)でシートS1の後端が異幅検知センサ51Lを抜ける。図6(d)でシートS1の後端がレジスト中センサ33を抜けるが、シートS2はレジスト前センサ32にかかったままである。
異幅検知センサ51をこのように配置することで、図6(a)〜(d)までの間、シートS1が異幅検知センサ51Lと51Rの一方にしか、かからなかったことがわかるため、シートS1が給送ローラ6の全幅にかからなかったことを検知できる。
次に、図7のタイミングチャートを使用して、異幅混載原稿を給送する際の異幅検知センサ51Lと51Rの出力について説明する。
図7は、図5のタイミングチャートに異幅検知センサ51Lと51Rの出力を追加したタイミングチャートである。なお、各センサの出力は図5と同様に、ONで「シート有り」、OFFで「シート無し」を表している。図7のタイミングチャートには図6の(a)〜(d)で説明したシートの位置に対応する波形の位置を破線で示している。また、図6の(a)〜(d)で説明したシート位置を、図7ではシート位置(a)〜(d)と呼ぶ。
給送を開始した時点からシート位置(a)までは、レジスト前センサ32とレジスト中センサ33と異幅検知センサ51L,51Rの出力は全てOFFである。次にシート位置(b)でレジスト前センサ32にシートS1の先端がかかるため、レジスト前センサ32がONとなる。次にシート位置(b2)で異幅検知センサ51LにシートS1の先端がかかるため、異幅検知センサ51LがONとなる。異幅検知センサ51RにはシートS1がかからないためOFFのままである。次にシート位置(c)でレジスト中センサ33にシートS1の先端がかかるため、レジスト中センサ33がONになる。シート位置(c2)で、シートS1が異幅検知センサ51Lを抜けるため、異幅検知センサ51LがOFFとなる。シート位置(d)でシートS1がレジスト中センサ33を抜けるためレジスト中センサ33がOFFとなるが、レジスト前センサ32にはシートS2がかかったままのためONのままとなる。
制御部45は、異幅検知センサ51L,51Rの出力が図7のようになった場合、すなわち異幅検知センサ51L,51Rのうち一方がONしてからOFFするまで他方がOFFのままであった場合に、給送した原稿が給送ローラ全幅にかからなかったことを検知できる。制御部45は、このような異幅原稿を検知した場合、次のシートがニップ部を通過しレジスト前センサ32にかかってしまう可能性があると判断し、一時的に、滞留JAMの発生の判定を制限するように変更する。これにより、滞留JAMの誤判定を減らすことができる。滞留JAMの発生の判定を変更(制限)する具体的な方法としては、例えば、滞留JAMの発生を判定する判定処理(滞留JAM検知処理ともいう)を停止する、又は、前記判定処理における判定条件(判定基準)を緩和する等がある。図7を例に挙げると、シート位置(d)でレジスト中センサ33がOFFになった時点で、レジスト前センサ32がONとなっているが、それまでの間に、異幅原稿を検知したことにより滞留JAM検知処理を停止もしくは滞留JAM検知処理の判定条件を緩和しているため、滞留JAMと判定されない。なお、一時的に停止した判定処理や一時的に緩和した判定条件は、次のシートの給紙を開始してから次のシートの後端がレジスト中センサ33を通過する前に元に戻す(制限を解除する)。これにより、次のシート以降に幅の狭いシートが搬送されていない場合には通常の滞留JAM判定を行うことができ、適切に滞留JAMの発生を検知することができる。
次に図8を参照して、本実施形態の給送制御動作において一時的に滞留JAMの判定を変更(制限)する方法の一例として、滞留JAMの発生を判定する判定処理を停止する構成について説明する。
図8は、第1実施形態に係る給送制御動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、制御部45の不図示のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現可能なものとする。なお、図8のフローチャートは、図3のフローチャートにS201、S202〜S205及びS206を追加したものに対応する。
本実施形態では、制御部45は、給送ローラ6とピックアップローラ4の回転と分離ローラ7の逆回転を開始すると(S104)、後述する異幅原稿検知フラグを初期化し(S201)、S105に処理を進める。なお、制御部45は、上記S201以降、異幅検知センサ51のシート有無状態を監視し続ける(不図示)。制御部45は、各異幅検知センサ51の状態の変化を記憶しておき、以降これらの情報に基づいて各異幅検知センサ51にシート先端が到達したか否か、シート後端が通過したか等を判定する。
また、制御部45は、レジスト中センサ33にシート先端が到着したら(S107でYESの場合)、給送ローラ6の回転を停止させ(S108)、異幅シート検知処理(S202〜S205)を開始する。
まず、制御部45は、上述したように監視している異幅検知センサ51のシート有無状態を確認する(S202)。そして、まだシート先端が異幅検知センサ51を通過済みでない場合(S202でNOの場合)、制御部45は、S109に処理を進め、通常の滞留JAM検知(滞留JAMの判定処理)を行う。なお、このフローチャートでは、異幅検知センサ51L、51Rの間を幅の狭いシートが通過した場合、S202でNOと判定され、そのままS109に処理を進むことになる。S202でNOの場合とは、レジスト前センサ32がシート先端を検知した後に、異幅検知センサ51L、51Rが全くシートを検知することなく、異幅検知センサ51L、51Rより下流にあるレジスト中センサ33がシート先端を検知した場合に対応する。この場合(S202でNOの場合)、後述するS205に移行して、異幅原稿検知フラグをセットするようにしてもよい。
S109において、制御部45は、レジスト中センサ33によるシート後端を検知したか確認する。まだレジスト中センサ33がシート後端を検知していない場合(S109でNOの場合)、制御部45は、滞留JAMは無いと判断し、S113に処理を進める。一方、レジスト中センサ33がシート後端を検知したと判断した場合(S109でYESの場合)、S110に処理を進める。レジスト中センサ33ですでにシート後端を検知済みである場合にも、制御部45は、S110に処理を進める。S110では、制御部45は、レジスト前センサ32でシートを検知しているか確認する。レジスト前センサ32でシートを検知していない(レジスト前センサ32位置にシートが無い)場合(S110でNOの場合)、制御部45は、滞留JAMが発生していないと判断し、S113に処理を進める。一方、レジスト前センサ32でシートを検知している(レジスト前センサ32位置にシートが有る)場合(S110でYESの場合)、制御部45は、滞留JAMが発生したと判断し(S111)、各ローラの回転を停止し、異常終了する(S112)。
なお、上述した異幅シート検知処理(S202〜S205)において、シート先端が異幅検知センサ51を通過済みであるが(S202でYES)、異幅検知センサ51のいずれかがシートを検出していない場合(S203でNOの場合)にも、制御部45は、S109に処理を進め、上述のように通常の滞留JAM検知を行う。
また、シート先端が異幅検知センサ51を通過済みで(S202でYES)且つ異幅検知センサ51の全てがシートを検出していない状態になり(S203でYES)、さらにシートを検知しない異幅検知センサ51がなかった場合(S204でNOの場合)にも、制御部45は、S109に処理を進め、上述のように通常の滞留JAM検知を行う。
一方、上述した異幅シート検知処理(S202〜S205)において、シート先端が異幅検知センサ51を通過済みで(S202でYES)異幅検知センサ51の全てがシートを検出していない状態になり(S203でYES)、さらにシートを検知しない異幅検知センサ51があった場合(S204でYESの場合)、制御部45は、異幅原稿を検知したと判断して、異幅原稿検知フラグをセットし(S205)、S113に処理を進める。
S113において、制御部45は、レジスト後センサ34によるシート先端検知を監視する。まだレジスト後センサ34にシート先端が到着していない場合(S113でNOの場合)、制御部45は、S206に処理を移行する。
S206において、制御部45は、異幅原稿検知フラグを確認する。異幅原稿検知フラグがセットされていない場合(S206でNOの場合)、制御部45は、再び異幅シート検知処理(S202〜S205)を行う。この場合、S202、S203又はS204でNOの場合には、上述のように通常の滞留JAM検知を行うことになる。
一方、上記S206において、異幅原稿検知フラグがセットされている場合(S206でYESの場合)、制御部45は、異幅原稿を検知済みであると判断し、S202〜S205、S109〜S111等の処理をスキップし、S113に処理を進める。このため、この場合、滞留JAMの判定処理(S109〜S111)は行われなくなる。すなわち、制御部45は、異幅シートの給紙を検知した場合には次のシートの給紙を開始するまでは、滞留JAMの判定処理(S109〜S111)を一時的に停止するように制御している。
ここで、一時的に滞留JAMの判定を変更(制限)する方法の他の例として、一時的に滞留JAMの判定処理における判定条件(判定基準)を緩和する構成について説明する。この場合、制御部45は、一時的に、通常の滞留JAMの判定処理の代わりに、滞留JAMの判定条件(判定基準)を緩和するように変更した滞留JAMの判定処理を行うようにしてもよい。例えば、発光部と受光部を備え、受光部で受光する光量に応じてシートを検知するレジスト前センサ32のシート検知結果を滞留JAMの判定処理に用いる場合について例示する。この場合、通常の滞留JAMの判定処理の判定基準では滞留JAMと判定される状態であっても、レジスト前センサ32の受光部で受光した光量が所定量よりも多い場合には、シートが受光部の一部にしかかかっていないと判断し、滞留JAMと判定しない等としてもよい。
このような制御により、滞留JAMの誤判定を減らすことができるようになる。なお、制御部45は、一時的に停止した滞留JAMの判定処理や、一時的に変更した滞留JAMの判定条件は、次のシートの給送を開始してから次のシートの先端がレジスト中センサ33に到達するまでに元に戻す。図8の例では、S201において、異幅原稿検知フラグをクリア(初期化)することにより、滞留JAMの判定処理(S109〜S110)への移行が可能となる。すなわち、一時的に停止した滞留JAMの判定処理や、一時的に変更した滞留JAMの判定条件等が元に戻る。
また上記S113において、レジスト後センサ34にシート先端が到着した場合(S113でYESの場合)、制御部45は、所定時間後に画像読取センサ14、15によるシートの画像読み取り動作を開始する(S114)。
次に、制御部45は、レジスト後センサ34によるシート後端検知を監視する(S115)。レジスト後センサ34をシート後端が通過していない場合(S115でNOの場合)、制御部45は、S206に処理を戻す。
また上記S115において、レジスト後センサ34をシート後端が通過した場合(S115でYESの場合)、制御部45は、S116に処理を進める。なお、レジスト後センサ34をシート後端が通過した場合には、制御部45は、所定時間後に画像の読取動作を終了する。さらに、制御部45は、そのシートの先端を排紙センサ16が検知した場合、排紙ローラブレーキを開始し、排紙センサ16がシート後端を検知してから一定時間経過後に排紙を完了する。
S116において、制御部45は、シート積載台1にシートが有るかをシート積載検知センサ12により確認する。シート積載台1にシートがある場合(S116でYESの場合)、制御部45は、S102に処理を戻し、次のシート給送動作を行うように制御する。制御部45は、ピックアップローラ4をシート取込位置に移動させ(S103)、給送ローラ6とピックアップローラ4の回転と分離ローラ7の逆回転を開始した後(S104)、異幅原稿検知フラグを初期化する(S201)。これにより、一時的に変更(制限)していた滞留JAMの判定を元に戻す(ここでは一時的に停止していた滞留JAM検知を再開する)ことができる。なお、異幅原稿検知フラグクリアは、次のシートの給送動作が開始してから該シートの先端がレジスト中センサ33に到達するまでの間に行えばよい。
以下、異幅検知センサ51の配置について説明する。
異幅検知センサ51の配置は、搬送方向では、搬送ローラ17,18の下流側が最適である。幅の広いシートS2が分離ローラ対42のニップ部を通過して搬送ローラ17,18まで進んでしまった場合は、その先には分離ローラ7のように分離する手段が無いため、シートS2は排紙積載部44まで搬送されてしまうので、滞留JAMの誤判定は起こらない。
滞留JAMの誤判定が起こるのは、シートS2がニップ部を通過してレジスト前センサ32から搬送ローラ17,18の間まで進んでしまった場合である。このとき搬送ローラ17,18の下流側は、幅の狭いシートS1しか通過しない。
滞留JAMの誤判定を減らすためには、異幅検知センサ51を搬送ローラ17,18より下流側に配置して、異幅検知センサ51により幅の狭いシートS1を検知するのが最適であることがわかる。
もし装置の寸法上の制約などにより、異幅検知センサ51を搬送ローラ17,18より下流側に配置できず、搬送ローラ17,18の上流側に配置する場合について考察する。この場合、シートS2が異幅検知センサ51にかかる位置まで進んでしまうと、異幅検知センサ51がシートS2を検知してしまうため、幅の狭いシートS1のみの検知ができず、滞留JAMの誤判定が発生する可能性がある。
しかし、搬送ローラ17,18より上流側に配置した場合でも、シートS2の進み量がレジスト前センサ32から異幅検知センサ51の間までとなった場合には、異幅検知センサ51でシートS1のみの検知ができ、滞留JAMの誤判定を減らすことができる。よって、この構成の場合にも、一定の効果を奏すると言える。
また、異幅検知センサ51の配置は、幅方向では、給送ローラ6の幅方向の外端部(すなわち破線50L,50Rの位置)が最適である。この位置で検知を行うことで、異幅検知センサ51の検知結果から幅の狭いシートS1が給送ローラ6の全幅にかかっていることを判別できるためである。なお、異幅検知センサ51の配置は給送ローラ6の幅方向の外端部近傍であれば、正確に外端部の位置でなくてもよい。寸法上の制約などにより、異幅検知センサ51を外端部から内側や外側に位置に配置する場合でも十分な効果を得られる場合がある。
例えば、給送ローラ6の外端部より内側に異幅検知センサ51が配置される場合、幅の狭いシートS1が全ての異幅検知センサ51で検出された場合でも、幅の広いシートS2が給送ローラ6に一定量接触してしまう場合が発生する。このような場合でも、シートS2が給送ローラ6に接触する幅や給送ローラ6及びシートS2の材質などの条件によっては、給送ローラ6によるシートS2に対する搬送力が弱くなる。この場合、分離ローラ対42のニップ部を通過するシートS2の量が少なくなり、シートS2がレジスト前センサ32まで到達せず、滞留JAM検知の誤判定が生じる可能性が低くなる場合がある。例えば実験等により、給送ローラ6の外端部より内側であっても、滞留JAM検知の誤判定が生じる可能性が低くなる異幅検知センサ51の配置位置を決定し、該位置に異幅検知センサ51を配置するようにすれば、給送ローラ6の外端部に異幅検知センサ51を配置する場合と同様の効果を得られる。このように、異幅検知センサ51を給送ローラ6の外端部より内側に配置することが可能である。
また、異幅検知センサ51を給送ローラ6の外端部より外側に配置することで、幅の狭いシートS1が確実に給送ローラ6にかかっていることを検知するようにしてもよい。このように、異幅検知センサ51を給送ローラ6の外端部より外側に配置することも可能である。
異幅検知センサ51を給送ローラ6の外端部の内側と外側のどちらに配置する場合でも、給送ローラ6の外端部からの距離は、多くてもローラの幅1個分の範囲内が効果的である。もし給送ローラ6の両端部からローラ1個分より内側に異幅検知センサ51を配置してしまうと、ローラに幅の狭いシートS1がどの程度かかっているか全く検知できなくなる。このため、幅の広いシートS2が1個のローラの全幅に接触して給送されることで、ニップ部を通過する量が多くなり、滞留JAMの誤判定が起こる可能性が非常に高くなる。このことから、内側に配置する場合の効果的な位置はローラの幅1個分の範囲内であると言える。
また、外側に配置する場合、例えば幅の狭いシートS1にバインダ穴が空いており、給送する際に給送ローラ6の端部近傍を穴が通過するためこの位置に異幅検知センサ51を配置すると検知が複雑になることが予想されるときに、外側に異幅検知センサを配置することで検知を容易に出来るといった利点が考えられるが、過剰に外側に配置する必要は無いため、ローラの幅1個分の範囲内を目安に配置することが効果的である。
いずれにしても、異幅検知センサ51の配置は、多くても給送ローラ6の外端部からローラの幅1個分の範囲内が効果的である。なお、異幅検知センサ51の配置位置は、給送ローラやシートの材質、給送モータ8のトルク等により適宜変更されてもよい。このように、異幅検知センサ51の配置は、給送ローラ6の外端部の近傍が望ましい。
<滞留JAMの判定の変更の他の例>
なお、滞留JAMの判定を変更する方法の他の例としては、滞留JAMと判定された場合にシートの戻し動作を行ってから再度判定する方法がある。制御部45は、図3のフローチャートに従って制御を進め、S111で滞留JAMが発生したと判断可能な場合であっても、すぐに滞留JAMとせず、給送ローラ6を逆回転させシートを給送方向上流に戻す動作を一定時間行った後に、レジスト前センサ32にシートがあるか確認し、ある場合にのみ滞留JAMと判断するようにしてもよい。例えば、付箋紙等が滞留JAMの原因となっている場合には、上述の戻し動作を行ってもレジスト前センサ32の位置から移動せず、滞留JAMと判断される。一方、シートS2のようなシートが滞留JAMの原因となっている場合には、上述の戻し動作を行うことによりレジスト前センサ32の位置から退避し、滞留JAMと判断されなくなる。このように、異幅シート給送に起因する滞留JAMの誤判定を抑えることができる。
また、異幅原稿検知フラグがONの状態で、次のシートの給紙を開始する際にレジスト前センサ32にシートが検知されている場合、一定時間シートの給送を行い、それでも、レジスト前センサ32がシートを検知し続けている場合には、滞留JAMと判断するようにしてもよい。例えば、付箋紙等が滞留JAMの原因となっている場合には、上述の一定時間のシート給送動作を行ってもレジスト前センサ32の位置から移動せず、滞留JAMと判断される。一方、シートS2のようなシートが滞留JAMの原因となっている場合には、上述の一定時間のシート給送動作を行うことによりレジスト前センサ32の位置からシートが退避し、レジスト前センサ32で検知されなくなる。
<異幅検知センサの他の例>
ここまで、異幅検知センサ51が51Lと51Rの2個で構成された場合について説明したが、さらに多数で構成してもよい。
例えば、4個で構成される異幅検知センサ52の例を図9に示す。
図9は、異幅検知センサの構成の他の例を示す上面図であり、図6(b2)の異幅検知センサ51を異幅検知センサ52に変更したものに対応する。
異幅検知センサ52は、52L1,52L2,52R2,52R1の4個から構成されている。52L1は51Lと同じ位置、52R1は51Rと同じ位置に配置され、給送ローラ6の幅方向端部の外側に配置している。52L2と52R2は、給送ローラ6を構成する各ローラの幅方向中央付近に配置されている。
図9に示すように、幅の狭いシートS1が異幅検知センサ52L1,52L2,52R2にかかり、52R1には掛からない位置を通過している場合について考察する。この場合、シートS1が給送ローラ6にかかっている量は、給送ローラ6の全幅の4分の3以上であることがわかる。すなわち、給送ローラ6の全幅の4分の1以下はシートS1に触れず、直接シートS2に触れていることになる。よって、幅の広いシートS2が給送ローラ6にかかっている量は、給送ローラ6の全幅の4分の1以下であることがわかる。
異幅検知センサ52がシートを検知している個数は給送ローラ6がシートS2にかかっている量に反比例するため、その個数が少ない程、シートS2がニップ部を通過する量が多くなる可能性が高くなる。シートS2のニップ部通過量は、シートS1とシートS2の間に発生する摩擦力や、シートS2と各ローラの間に生じる摩擦力、さらに静電気の帯電量などによっても変わるため、異幅検知センサ52がシートを検知している個数のみで通過量を一概に決めることはできないが、その個数とシートS2のニップ部通過量には相関があることを利用して、制御を変更してもよい。制御を変更する場合の例としては、ニップ部を通過したシートの戻し動作を行う場合の戻し時間の変更などが挙げられる。
また、異幅検知センサ52として、さらに多数のセンサを使用してラインセンサ状に配置してもよい。これにより異幅検知センサ52の分解能が上がり、給送ローラ6にシートS2がかかっている量をより正確に把握できるようになるため、上述したような制御もより細かくできるようになる。
以上のように、本実施形態によれば、異幅検知センサにて幅の狭いシートを検知した場合には、滞留JAM検知判定を緩和することで、異幅混載原稿給送時に起こる滞留JAMの誤判定を減らすことができる。
また、本実施形態のように異幅検知センサを配置することにより、異幅検知センサの検知結果からシートが給送手段の全幅にかかっているか否かを判別することができる。
また、異幅検知センサを給送ローラの端部近傍に配置することにより、異幅検知センサの検知結果からシートが給送ローラの全幅にかかっているか否かを、より正確に判別できる。
したがって、従来のようなユーザーによる動作モードの設定等の手間もなく、異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAM(シート搬送に関する異常)の誤判定を抑え、生産性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、少なくとも1つの異幅検知センサ51がシートを検知してからシートを検知しなくなるまでの間に、他の異幅検知センサ51のうち少なくとも1つがシートを検知しなかった場合に、異幅原稿を給送していると判断し、一時的に前記判定処理を変更(制限)する構成であった。なお、規制部材60によりシートの幅方向の両端側からシートを規制している。このため、1つのサイズのシートからなるシート束からシートが給送される場合には、シートは搬送路の中央を搬送され、異幅検知センサ51を構成する複数のセンサによるシート検知の左右バランスが等しくなる。よって、異幅検知センサ51を構成する複数のセンサによるシート検知の左右バランスが等しくない場合に異幅原稿を給送していると判断するようにしてもよい。
また、規制部材60に基づくシートの幅方向のサイズと、異幅検知センサ51により検知される前記シートの幅方向のサイズが異なる場合には、異幅原稿を給送していると判断するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では専用の異幅検知センサを設けた例を示したが、本実施形態では他のセンサで異幅検知センサの機能を実現する例を示す。一例として、図10を用いて、画像読取センサ14を用いる例を示す。
図10は、画像読取センサ14を用いて異幅検知センサの機能を実現する構成を説明する図である。
図10に示すように、画像読取センサ14は、幅方向の端部にLED等の発光素子14aを備えている。発光素子14aから発光した光は、導光体14bを通してシートに均一に照射される。
図11は、画像読み取りセンサ14の断面を示す図であり、図10と同一のものには同一の符号を付してある。
上述のように発光素子14aから発光され導光体14bを通してシートに照射されてシートから反射した反射光を、レンズアレイ14cで集光し、複数の受光素子(光電変換素子)14dにて受光する。
例えば、A4サイズのシート(幅210mm)を600dpi(dots per inch)の光学解像度で読み取る場合、1inch=25.4mmとすると4961画素必用になる。このため、本実施形態の画像読み取りセンサ14は、受光素子14dを少なくとも4961個備えている。
画像読取センサ14で画像を読み取ると、シートがある部分はシートの画像、シートが無い部分は背景(プラテンローラ14a)の画像が得られるため、シートと背景の画像を判別することでシートの通過位置を把握することができる。シートの通過位置から、シートが給送ローラ6の全幅にかかっているかを確認し、かかっていない場合に異幅原稿であると判断することができる。また、給送ローラ6の幅方向端部に対応する位置の受光素子14dのみを使用しても、異幅検知センサの機能を実現することができる。さらに、画像読取センサ14と、専用の異幅検知センサ51,52を併用する構成にしてもよい。もちろん画像読取センサ14の代わりに15を用いてもよい。
以上のように、画像読取センサは幅方向に複数の受光素子(光電変換素子)を有しているため、この複数の受光素子に異幅検知センサの機能を持たせることができる。画像読取センサを異幅検知センサとして利用することで異幅検知センサの個数を増やして分解能を向上させることができる。また、専用の異幅検知センサを設けずに画像読取センサだけで構成する場合、専用センサぶんのコスト削減や部品点数の削減、故障率低減などの利点がある。
なお、画像読み取りセンサ14とは別に、シートのサイズを検知するための画像読み取りセンサを有するシート搬送装置200がある。このような装置の場合、シートのサイズを検知するための画像読み取りセンサを用いて、異幅検知を行ってもよい。
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、画像読取センサ以外のセンサで異幅検知センサの機能を実現する例を示す。一例として、図12を用いて、重送検知センサ30を使用する場合を示す。
図12は、重送検知センサ30を用いて異幅検知センサの機能を実現する構成を説明する図である。
図12に示すように、重送検知センサ30は、幅方向に2個配置された重送検知センサ30Lと30Rから構成されている。図12には説明のための破線を追加しており、30L,30Rはそれぞれ分離ローラ6の幅よりも外側に配置していることがわかる。
この重送検知センサ30を使用してシートの到着を検知し、第1実施形態にて説明した図8のフローチャートと同様の制御を行うことで、異幅検知センサの機能を実現できる。また、重送検知センサ30と、専用の異幅検知センサ51,52を併用して、異幅検知機能を実現する構成でもよい。
以上のように、画像読取センサの場合と同様に、複数の超音波センサに異幅検知センサの機能を持たせることで、異幅検知センサの個数を増やして分解能を向上させることができる。また、専用の異幅検知センサを設けずに画像読取センサだけで構成する場合、専用センサ分のコスト削減や部品点数の削減、故障率低減などの利点がある。
〔第4実施形態〕
上記第1〜3実施形態では、異幅検知センサ等により異幅原稿が混載された原稿の給送を検知した場合に滞留JAMの判定を制限する構成について説明した。しかし、異幅原稿が混載された原稿を給送することがユーザーにより選択されて場合に滞留JAMの判定を制限するように構成してもよい。以下、この実施形態について説明する。
本実施形態では、シート搬送装置200の図示しない操作部から、ユーザーが異幅混載モード(異幅原稿が混載された原稿を給送するモード)を設定可能にする。異幅混載モードが設定されると、その旨が制御部45内の記憶装置(例えばフラッシュROM等)に記憶されるものとする。
次に図12を参照して、本実施形態の給送制御動作において異幅混載モードが選択されている場合には滞留JAMの判定を変更(制限)する構成について説明する。ここでは滞留JAMの判定の変更(制限)の一例として、滞留JAMの発生を判定する判定処理を停止する構成について説明する。
図13は、第4実施形態に係る給送制御動作の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、制御部45の不図示のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現可能なものとする。なお、図13のフローチャートは、図3のフローチャートにS301を追加したものに対応し、同一のステップについては説明を省略する。
第4実施形態では、制御部45は、レジスト中センサ33がシート先端を検知したら(S107でYESの場合)、給送ローラ6の回転を停止させ(S108)、S301に処理を進める。S301において、制御部45は、異幅混載モードが設定されているか否かを判定する。異幅混載モードが設定されていない場合(S301でNOの場合)、制御部45は、滞留JAMの判定処理(S109〜S111)を実行する。
一方、上記S301において、異幅混載モードが設定されている場合(S301でYESの場合)、制御部45は、滞留JAMの判定処理(S109〜S111)をスキップし、S113に処理を進める。なお、上述したように、滞留JAMの判定処理をスキップせずに、判定条件を変更して判定処理を実行しても良い。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザーによる設定等の手間が必要であるものの、簡単な構成(異幅検知センサ等を備えないローコストな構成)でより確実に異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAM(シート搬送に関する異常)の誤判定を抑え、生産性を向上させることができる。
以上、各実施形態によれば、異幅混載原稿を給送する場合の滞留JAM(シート搬送に関する異常)の誤判定を抑え、生産性を向上させることができる。
以上、各実施形態によれば、異幅混載原稿を給送する際に滞留JAMの誤判定を生じ難くすることができ、ユーザーがモードを設定する手間もかからない仕組みを提供できる。よって、異幅混載原稿を給送する際に、滞留JAMの誤判定による搬送停止を生じ難くすることができるため、生産性を向上させることができる。また、ユーザーが異幅混載モードを設定する必要がないため、手間を減らして生産性を向上させることができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
1 シート積載台
4 ピックアップローラ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
14,15 画像読取センサ
17,18 レジストローラ
32 レジスト前センサ
33 レジスト中センサ
34 レジスト後センサ
42 分離ローラ対
45 制御部
51 異幅検知センサ

Claims (15)

  1. シート積載台に積載されたシートを搬送路に沿って給送する給送手段と、
    前記給送手段と対向して配置され、給送されるシートに当接してシートを分離する分離手段と、
    前記給送手段よりシートの搬送方向の下流側に配置され、給送されるシートを検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段の前記下流側に配置され、シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されているシートの位置と前記第1検知手段によるシートの検知状態を用いてシートの搬送に関する異常の発生を判定する制御を行う制御手段と、
    前記搬送手段の前記下流側に、前記給送手段の全幅に対応して、前記搬送方向に直交する幅方向に複数配置されて、搬送されるシートを検知する第2検知手段と、を有し、
    前記制御手段は、少なくとも1つの前記第2検知手段がシートを検知してからシートを検知しなくなるまでの間に、他の前記第2検知手段のうち少なくとも1つがシートを検知しなかった場合には、一時的に前記判定を制限することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記制御手段は、前記搬送手段により搬送されているシートの位置が前記第2検知手段よりも下流側に移行しているにもかかわらず、前記第2検知手段のいずれも該シートを検知しなかった場合にも、一時的に前記判定を制限することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記判定の制限には、前記判定の停止することが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記判定の制限には、前記判定の基準を緩和することが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  5. 前記判定の制限には、前記判定の処理により前記シートの搬送に関する異常が発生したと判定可能な場合であってもすぐに異常とせず、前記給送手段によりシートを前記搬送方向の上流側に戻す動作を一定時間行った後に、前記第1検知手段によりシートが検知されている場合に、シートの搬送に関する異常が発生したと判定することが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  6. 前記給送手段は、前記幅方向に複数配置された給送ローラで構成され、
    前記第2検知手段は、前記給送手段の両端部から、前記給送手段の両端側の給送ローラの幅に基づく範囲内に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記第2検知手段は、前記給送手段の両端部の近傍に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2検知手段として、前記第1検知手段の前記下流側に配置されて搬送されるシートの画像を、前記幅方向に複数配置される読み取り画素により読み取る画像読取センサを用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2検知手段として、前記第1検知手段の前記下流側に前記幅方向に複数配置されてシートの重送を検知する複数の超音波センサを用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  10. 前記制御手段は、前記一時的に前記判定の制限を行っている場合、前記給送手段が次のシートの給送を開始した後に、前記制限を解除することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  11. 前記制御手段は、前記一時的に前記判定の制限を行っている場合、前記給送手段が次のシートの給送を完了するまでに、前記制限を解除することを特徴とする請求項10に記載のシート給送装置。
  12. シート積載台からシートをピックアップするピックアップ手段を有し、
    前記給送手段は、前記ピックアップ手段によりピックアップされたシートを給送するものであり、
    シートの給送を開始する場合に、前記第1検知手段によりシートが検知されている場合には、前記ピックアップ手段によるシートのピックアップを行わないことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  13. シート積載台に積載されたシートを搬送路に沿って給送する給送手段と、
    前記給送手段と対向して配置され、給送されるシートに当接してシートを分離する分離手段と、
    前記給送手段よりシートの搬送方向の下流側に配置され、給送されるシートを検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段の前記下流側に配置され、シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されているシートの位置と前記第1検知手段によるシートの検知状態を用いてシートの搬送に関する異常の発生を判定する制御を行う制御手段と、
    前記シート積載台に前記搬送方向に直交する幅方向のサイズが異なるシートが混載されている場合の動作モードを設定するための設定手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記動作モードが設定されている場合には、一時的に前記判定を制限することを特徴とするシート給送装置。
  14. 前記判定の制限には、前記判定の停止することが含まれることを特徴とする請求項13に記載のシート給送装置。
  15. 前記判定の制限には、前記判定の基準を緩和することが含まれることを特徴とする請求項13に記載のシート給送装置。
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