JP2021079844A - 空陸両用移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】空陸両用移動体の機体構造の成立性と搭乗性を両立させる。【解決手段】空陸両用移動体1は、地上走行および飛行可能な空陸両用移動体1であって、内部に搭乗スペースSが形成される胴体7と、胴体7の左右両側に設けられる主翼5と、空陸両用移動体1の重心付近に、胴体7を左右方向に貫通するように配置され、主翼5を支持する主翼桁17と、を備え、主翼桁17は、胴体7内の搭乗スペースSに搭乗した搭乗者100の腹部(重心部位)101に隣接して配置される。これにより、空陸両用移動体1の機体構造の成立性と搭乗性を両立させることができる。【選択図】図9

Description

本発明は、空陸両用移動体に関する。
近年、地上走行と空中飛行が可能な空陸両用移動体の開発が進められている。例えば、特許文献1には、折り畳み式の主翼を備えた自動車が記載されている。この特許文献1に記載の自動車は、左右一対の主翼を折り畳んでサイドドアに格納した状態で地上走行する一方、サイドドアを上方に開いた状態で、車体の上部側において主翼を左右方向に伸長、展開した状態で飛行する。
また、特許文献2には、胴体の左右下側に配置される主翼部を展開および格納可能な翼付き移動体について記載されている。この特許文献2に記載の翼付き移動体は、内翼部連結アームと内翼部連結ピボットを介して、主翼部を胴体に対して枢動させて、胴体の下側に収納する構造を有する。
特開2013−244898号公報 特開2019−14311号公報
上記特許文献1の自動車では、空中飛行時、車体の上部に主翼が配置される。また、特許文献2の翼付き移動体では、空中飛行時、胴体の下側に主翼が配置される。このように、従来の空陸両用移動体では、主翼は、機体(車体、胴体)の重心から上側または下側に偏った位置に配置されおり、空陸両用移動体の機体構造として成立性が低かった。
つまり、本体に対して主翼を上側に配置しすぎると、地上走行時の移動体全体の重心が高くなりすぎ、地上走行時の安定性が低下してしまうだけでなく、搭乗者の視界も制限される。一方、機体に対して主翼を下側に配置しすぎると、地上走行時や離着陸時に主翼が地面と干渉してしまうだけでなく、搭乗者の乗降性も低下する。
加えて、機体と主翼の強度を増強して機体構造の成立性を高めるためには、左右一対の主翼を支持する主翼桁を、機体を左右方向に貫通させるように配置することが好ましい。また、空中飛行時における機体のバランスをとるためには、機体の重心付近に、主翼桁の中心位置と搭乗者の重心とを配置することが好ましい。ところが、当該主翼桁の中心位置と搭乗者の重心とを機体の重心付近に配置すると、機体内の搭乗スペースにおいて搭乗者と主翼桁とが干渉するおそれもある。
以上のように、空陸両用移動体において、機体構造の成立性と搭乗性を両立させるためには、機体の重心と、主翼桁の配置と、搭乗者の搭乗位置との相対位置関係を適切に設計する必要がある。しかしながら、上記特許文献1、2等に記載の従来技術では、これらの相対位置関係やその最適化については、明確なコンセプトが何ら開示されておらず、改善の余地があった。
そこで、本発明は、空陸両用移動体の機体構造の成立性と搭乗性を両立させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空陸両用移動体は、地上走行および飛行可能な空陸両用移動体であって、内部に搭乗スペースが形成される胴体と、胴体の左右両側に設けられる主翼と、空陸両用移動体の重心付近に、胴体を左右方向に貫通するように配置され、主翼を支持する主翼桁と、を備え、主翼桁は、胴体内の前記搭乗スペースに搭乗した搭乗者の重心部位に隣接して配置される。
搭乗者の重心部位が空陸両用移動体の重心付近に配置され、かつ、搭乗者の姿勢を所定の姿勢に規定するように、搭乗スペースに配置された運転装置を備えてもよい。
所定の姿勢は、搭乗者の上半身が前傾する姿勢であってもよい。
運転装置は、搭乗者が握る操作部材と、搭乗者が座る運転席と、を有し、搭乗者が運転席に座り、操作部材を握った状態で、主翼桁は、搭乗者の太腿の上側で腹部の前側の空間を通過する位置に配置されてもよい。
胴体の前後方向において、主翼桁を挟んで搭乗者の重心部位とは反対側に燃料タンクが配置されてもよい。
主翼桁は、胴体の左右方向に延びる回動軸を中心として、主翼とともに回動可能に設けられてもよい。
主翼桁は、胴体の左右両側に配置される一対のヒンジ機構により折り曲げ可能に設けられてもよい。
本発明によれば、空陸両用移動体の機体構造の成立性と搭乗性を両立させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る地上走行モードの空陸両用移動体を示す概略斜視図である。 同実施形態に係る垂直離着陸モードの空陸両用移動体を示す概略斜視図である。 同実施形態に係る水平飛行モードの空陸両用移動体を示す概略斜視図である。 同実施形態に係るヒンジ機構の構成を示す分解斜視図である。 同実施形態に係るヒンジ機構の一部を示す部分拡大斜視図である。 同実施形態に係るヒンジ機構の一部を示す部分拡大斜視図である。 同実施形態に係る空陸両用移動体の動力系の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る主翼桁の駆動機構を示す概略斜視図である。 同実施形態に係る移動体の内部構造を示す概略図である。 同実施形態に係る搭乗者の姿勢と主翼桁の位置関係を示す模式図である。 同実施形態の変形例に係る移動体の内部構造を示す概略図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[1.空陸両用移動体の全体構成と動作モード]
まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態に係る空陸両用移動体1の全体構成と動作モードについて説明する。図1は、地上走行モードの空陸両用移動体1の概略斜視図である。図2は、垂直離着陸モードの空陸両用移動体1の概略斜視図である。図3は、水平飛行モードの空陸両用移動体1の概略斜視図である。
以下では、空陸両用移動体1の進行方向に対して平行な方向を前後方向X(ロール軸方向)、前後方向Xに対して垂直な水平方向を左右方向Y(ピッチ軸方向)、前後方向Xおよび左右方向Yに対して垂直な方向を上下方向Z(ヨー軸方向)として説明する。前方向+Xは、前後方向Xのうち機体の前側に向かう方向(空陸両用移動体1の進行方向)であり、後方向−Xは、前後方向Xのうち機体の後側に向かう方向である。左方向+Y、右方向−Yはそれぞれ、左右方向Yのうち機体の左側、右側に向かう方向である。上方向+Z、下方向−Zはそれぞれ、上下方向Zのうち機体の上側、下側に向かう方向である。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る空陸両用移動体1(以下、「移動体1」と略称する。)は、例えば、2つの車輪3と、左右一対の主翼5を備えた自動二輪車である。移動体1は、地上走行および飛行可能に構成されている。つまり、移動体1は、2つの車輪3等の走行手段を備えることで、自動二輪車と同様に地上を走行可能である。かつ、移動体1は、主翼5等の飛行手段を備えることで、航空機と同様に空中を飛行可能である。
移動体1は、車輪3と、主翼5と、胴体7と、水平尾翼9と、垂直尾翼11と、第1回転翼13と、第2回転翼15と、主翼桁17と、ヒンジ機構(ヒンジ部)19とを備える。移動体1は、図1〜3に示すように、主翼5の配置を変更することにより、動作モードを切り替えることが可能である。動作モードは、地上走行モード(図1)と、垂直離着陸モード(図2)と、水平飛行モード(図3)とを含む。
図1に示す地上走行モードでは、移動体1は、胴体7に対し主翼5、5が後方向−Xに折り畳まれる主翼折畳状態となる。主翼5、5が折り畳まれることで、移動体1の左右方向Yの幅が小さくなる。その結果、移動体1は、地上走行時に走行幅が制限されるような環境下においても走行することが可能となる。
図2に示す垂直離着陸モードでは、移動体1は、胴体7に対し主翼5、5が左方向+Yおよび右方向−Yに展開される主翼展開状態となる。垂直離着陸モードでは、主翼5、5は大凡YZ平面内に配置され、第1回転翼13、13の回転中心軸は大凡上下方向Zとなる。この状態で、第1回転翼13が回転すると、移動体1の上方向+Zに推力(揚力)を発生させることができる。上方向+Zへの推力を増減させることで、移動体1は、地上から上方向+Zに浮上して離陸したり、あるいは、空中から下方向−Zに下降して着陸することができる。このように、移動体1は、垂直離着陸可能な飛行体として動作可能である。
図3に示す水平飛行モードでは、垂直離着陸モードと同様に、移動体1は、主翼展開状態となる。水平飛行モードでは、主翼5、5および第1回転翼13、13は、上記垂直離着陸モード時の状態から主翼桁17を中心に前方に90度回動した状態となり、主翼5、5は大凡XY平面内に配置され、第1回転翼13、13の回転中心軸は大凡前後方向Xとなる。この状態で、第1回転翼13が回転すると、移動体1の前方向+Xに推力(揚力)を発生させることができる。前方向+Xへの推力を増減することで、移動体1は、前方向+Xに移動する速度(即ち、飛行速度)を増減することができる。
[2.移動体の各構成要素]
次に、本実施形態に係る移動体1の各構成要素について詳述する。
本実施形態に係る移動体1は、例えば、自動二輪車をベースとした飛行体であるため、地上走行時に地面に接触する駆動輪として、2つの車輪3(前輪3a、後輪3b)を備える。前輪3aは、胴体7の下部の前側に設けられる。後輪3bは、胴体7の下部の後側に設けられる。車輪3は、図1に示す地上走行モードおいて、回転駆動しながら地面と接触し、移動体1を走行させる。
胴体7の中央部の左右両側に一対の主翼5、5が設けられる。主翼5、5は、前後方向Xにおける胴体7の中央部に配置され、胴体7の左右両側に連結される。主翼5、5は、図3に示す水平飛行モードにおいて、胴体7の左右両側に展開され、移動体1に上方向+Zの揚力を発生させる。
胴体7は、移動体1の機体の中心構造部材であり、前後方向Xの長さが左右方向Yの長さよりも長い。胴体7の内部には、搭乗者が搭乗可能な搭乗スペースSが形成されるとともに、エンジン等の駆動源、燃料タンク、運転装置、計測器等の各種装置が搭載される。本実施形態に係る胴体7は、搭乗スペースSおよび各種装置、車輪3等のほぼ全体を覆うカバーを備えているが、かかる例に限定されず、胴体7内の搭乗スペースSまたは各種装置の一部は、カバーで覆われずに露出していてもよい。
胴体7の後部の左右両側に、一対の水平尾翼9、9が設けられる。水平尾翼9、9は、胴体7の後部から左右方向Yに張り出すように配置される。水平尾翼9、9は、移動体1のピッチ軸回り(図1〜図3中、Y軸回り)の安定性を保つ機能を有する。
垂直尾翼11は、胴体7の後部の上側に、上方向+Zに張り出すように設けられる。垂直尾翼11は、移動体1のヨー軸回り(図1〜図3中、Z軸回り)の安定性を保つ機能を有する。
第1回転翼13、13は、一対の主翼5、5のそれぞれに設けられる。第1回転翼13は、不図示のモータにシャフトを介して接続されたスピナ13aと、スピナ13aの周囲に放射状に配置される複数のブレード13bを備える。第1回転翼13を回転させることにより図2に示す垂直離着陸モードにおいて上方向+Zに推力(揚力)を発生させ、また、図3に示す水平飛行モードにおいて前方向+Xに推力を発生させる。
第2回転翼15は、胴体7の後端において、一対の水平尾翼9、9の間に設けられる。第2回転翼15を回転させることで、上下方向Zに推力を発生させ、移動体1のピッチ軸回りの姿勢を制御する。第2回転翼15は、主に移動体1の空中停止(ホバー)時に使用される。
主翼桁17は、主翼5、5を支持する機能を有する。主翼桁17は、左右一対の主翼5、5および胴体7に跨って左右方向Yに延びるように設けられる。主翼桁17は、左右方向Yに胴体7を貫通するように配置される。本実施形態では、主翼桁17は、中心の胴体7内に配置される主翼桁17Aと、左右一対の主翼5、5内に配置される主翼桁17B、17Bとから構成される。主翼桁17Aと主翼桁17B、17Bはヒンジ機構19により連結される。
かかる主翼桁17が円筒形状として回動可能に構成されることで、移動体1をティルトウィング機として成立させることができる。つまり、移動体1は、左右方向Yに延びる回動軸を中心に主翼桁17を回動させることにより、主翼5、5を回動させて、上記垂直離着陸モード(図2)時の状態、または水平飛行モード(図3)時の状態にすることができる。これにより、移動体1は、垂直離発着から水平飛行まで行うことができる。
主翼桁17の途中には、左右一対のヒンジ機構19、19が設けられる。ヒンジ機構19、19は、胴体7の左右両側に配置される。ヒンジ機構19は、胴体7内の主翼桁17Aと、主翼5内の主翼桁17Bとを折れ曲げ可能に連結する。また、ヒンジ機構19は、主翼5、5を胴体7に対し折り畳み可能に支持する。かかるヒンジ機構19により、上記地上走行モード(図1)では、主翼桁17Aに対して主翼桁17B、17Bを折り曲げて、胴体7に対して主翼5、5を折り畳むことができる。一方、垂直離着陸モード(図2)や水平飛行モード(図3)では、左右方向Yに延びるように主翼桁17A、17B、17Bを真っ直ぐに連結して、胴体7に対して主翼5、5を展開することができる。
[3.ヒンジ機構の構成]
ここで、図4〜図6を参照して、ヒンジ機構19の具体的な構成について詳述する。図4は、ヒンジ機構19の構成を示す分解斜視図である。図5、図6は、ヒンジ機構19の一部を示す部分拡大斜視図である。
図4〜図6に示すように、ヒンジ機構19は、第1ヒンジベース21と、第2ヒンジベース23と、ヒンジピン37、39、47、49を備える。
第1ヒンジベース21は、主翼5の内部に設けられる主翼桁17Bに固定される。第1ヒンジベース21は、第1接続片27aと、第2接続片27bと、第3接続片27cと、第4接続片27dとを備える。これら接続片27a、27b、27c、27dにはピン挿入孔33、35、43、45が貫通形成されている。
第2ヒンジベース23は、胴体7の内部に設けられる主翼桁17Aに固定される。第2ヒンジベース23は、第1接続片29aと第2接続片29bとを備える。これら接続片29a、29bにはピン挿入孔31、41が貫通形成されている。第1接続片29aは、第1ヒンジベース21の第1接続片27aと第2接続片27bとの間に配置可能に構成される。第1接続片29aが、第1接続片27aと第2接続片27bとの間に配置されると、第1接続片29aの内部に形成されたピン挿入孔31が、第1接続片27aおよび第2接続片27bの内部に形成されたピン挿入孔33、35と連通する。
第2接続片29bは、第1ヒンジベース21の第3接続片27cと第4接続片27dとの間に配置可能に構成される。第2接続片29bが、第3接続片27cと第4接続片27dとの間に配置されると、第2接続片29bの内部に形成されたピン挿入孔41が、第3接続片27cおよび第4接続片27dの内部に形成されたピン挿入孔43、45と連通する。
図5に示すように、第1接続片29aは、図5中、矢印方向に移動することで、第1接続片27aと第2接続片27bとの間に配置される。このとき、第1接続片29aのピン挿入孔31は、第1接続片27aのピン挿入孔33と、第2接続片27bのピン挿入孔35と連通する。
この状態で、ピン挿入孔31、33、35には、第1ヒンジピン37および第2ヒンジピン39が挿通される。この第1ヒンジピン37および第2ヒンジピン39は、第2ヒンジベース23に対して第1ヒンジベース21を回動させるヒンジ軸となる。これにより、当該ヒンジ軸を中心として、第1ヒンジベース21に連結された主翼桁17Bおよび主翼5を、第2ヒンジベース23に連結された主翼桁17Aおよび胴体7に対して、回動することができる。主翼5を当該ヒンジ軸を中心に回動させることにより、図1に示す主翼折畳状態と図2に示す主翼展開状態とを切り替えることができる。
図6に示すように、第2接続片29bは、図6中、矢印方向に移動することで、第3接続片27cと第4接続片27dとの間に配置される。このとき、第2接続片29bのピン挿入孔41は、第3接続片27cのピン挿入孔43と、第4接続片27dのピン挿入孔45と連通する。
この状態で、ピン挿入孔41、43、45には、第3ヒンジピン47および第4ヒンジピン49が挿通される。このように、第1ヒンジベース21および第2ヒンジベース23に第1ヒンジピン37、第2ヒンジピン39、第3ヒンジピン47、第4ヒンジピン49が挿通されることで、第1ヒンジベース21は、第2ヒンジベース23に対し回動不能となる。よって、第1ヒンジベース21に連結された主翼桁17Bおよび主翼5も、第2ヒンジベース23に連結された主翼桁17Aおよび胴体7に対して、回動できなくなる。この結果、主翼桁17Aと主翼桁17Bは、折れ曲がり不能となり、胴体7および主翼5、5を左右方向Yに貫通する1本の主翼桁17が構成されることとなる。
ここで、第1ヒンジベース21および第2ヒンジベース23から第3ヒンジピン47および第4ヒンジピン49が取り外されると、主翼桁17Bは、第1ヒンジピン37および第2ヒンジピン39の中心軸(ヒンジ軸)周りに回動可能な状態となる。つまり、主翼5の主翼桁17Bは、胴体7の主翼桁17Aに対し、折り曲げ可能な状態となる。換言すれば、1本の主翼桁17は、胴体7の左右両側に配置されるヒンジ機構19、19(一対の第1ヒンジベース21および第2ヒンジベース23)により折り曲げ可能に構成される。
[4.移動体の動力系の構成]
次に、図7を参照して、移動体1の動力系の構成について説明する。図7は、移動体1の動力系の構成を示すブロック図である。図7に示すように、移動体1は、燃料タンク51と、エンジン53と、発電機55と、動力制御部57と、バッテリ59と、駆動機構61とを備える。
燃料タンク51には、燃料が貯留される。エンジン53には、燃料タンク51に貯留された燃料が供給される。エンジン53は、燃料を燃焼室内で燃焼させ、その燃焼圧力によりピストンを往復動させてクランクシャフトを回転させる。クランクシャフトの回転は、動力伝達機構(図示せず)を介して車輪3に伝達される。車輪3が回転することで、空陸両用移動体1は、地上を走行することができる。
また、クランクシャフトは、発電機55に接続される。発電機55には、クランクシャフトの回転が伝達される。発電機55は、クランクシャフトの回転により電力を生成する。動力制御部57は、発電機55により生成された電力をバッテリ59に充電する。動力制御部57は、バッテリ59から第1回転翼13、第2回転翼15、駆動機構61に電力を供給する。また、動力制御部57は、第1回転翼13、第2回転翼15、駆動機構61への電力の供給量を制御する。第1回転翼13、第2回転翼15、駆動機構61は、動力制御部57から供給される電力により駆動される。
[5.駆動機構の構成]
ここで、図8を参照して、駆動機構61について詳述する。図8は、駆動機構61の構成を示す概略斜視図である。図8に示すように、駆動機構61は、主翼5を回動(ティルティング)させて、図2に示す状態または図3に示す状態に切り替えるために、主翼桁17を回動させる機能を有する。駆動機構61は、一対のフランジ部63、63と、一対のアクチュエータ65、65とを備える。
フランジ部63は、涙滴状の平板により形成される。フランジ部63は、貫通孔63aと、挿通孔63bとを備える。貫通孔63aは、フランジ部63の中央部に形成され、フランジ部63を厚さ方向に貫通する。貫通孔63aには、主翼桁17Aが挿通される。
一対のフランジ部63、63は、主翼桁17Aの軸方向に離隔して配置される。フランジ部63は、貫通孔63aに主翼桁17Aが挿通された状態で、主翼桁17Aと連結する。フランジ部63は、主翼桁17Aの周方向に回転不能に固定される。したがって、フランジ部63は、主翼桁17Aと一体的に回転する。
挿通孔63bは、貫通孔63aよりもフランジ部63の先端側に形成され、フランジ部63を厚さ方向に貫通する。つまり、挿通孔63bは、主翼桁17Aから離隔した位置に形成される。挿通孔63bには、アクチュエータ65のロッド65aが連結される。
一対のアクチュエータ65、65は、一対のフランジ部63、63の挿通孔63b、63bにそれぞれ連結される。アクチュエータ65、65は、例えば、台形ねじにより構成される。アクチュエータ65、65は、動力制御部57(図7参照)から供給される電力により、ロッド65a、65aを図8中、両矢印方向Aに伸縮させる。
アクチュエータ65、65のロッド65a、65aを伸張させることにより、フランジ部63、63および主翼桁17Aは、図8中、矢印方向Bに回動する。一方、アクチュエータ65、65のロッド65a、65aを収縮させることにより、フランジ部63、63および主翼桁17は、図8中、矢印方向Cに回動する。このように、主翼桁17は、左右方向Yに延びる回動軸を中心として、主翼5とともに回動可能に設けられる。図2および図3に示すように、主翼桁17が回動すると主翼桁17の回転に伴って主翼5も回動する。
例えば、図8に示すように、主翼桁17が矢印方向Cに回転すると、主翼5は、主翼桁17と一体的に回転し、図2に示す状態から図3に示す状態となる。一方、主翼桁17が矢印方向Bに回転すると、主翼5は、主翼桁17と一体的に回転し、図3に示す状態から図2に示す状態となる。このように、駆動機構61により、移動体1の形態を垂直離着陸モードまたは水平飛行モードに切り替えることができる。
図2に示すように、主翼5および第1回転翼13が上方向+Zを向いている状態で第1回転翼13を回転させると、移動体1は、上方向+Zに離陸あるいは下方向−Zに着陸する。図3に示すように、主翼5および第1回転翼13が前方向+Xを向いている状態で第1回転翼13を回転させると、移動体1は、前方向+Xに移動(飛行)する。
[6.主翼桁の配置と、搭乗者の搭乗位置および姿勢]
ところで、胴体7と主翼5の強度を増強して機体構造の成立性を高めるためには、左右一対の主翼5、5を支持する主翼桁17を、胴体7を左右方向に貫通させるように配置することが好ましい。また、移動体1のバランスをとるためには、移動体1の重心付近に、主翼桁17の中心位置と搭乗者の重心とを配置することが好ましい。搭乗者が機体の重心から離れた位置にいると、搭乗者の体重によって機体のバランスが崩れてしまう。したがって、重量変化要素である搭乗者と燃料タンク51とが機体の重心付近に配置されることが好ましい。ところが、主翼桁17の中心位置と搭乗者の重心とを移動体1の重心付近に配置すると、胴体7内の搭乗スペースにおいて搭乗者と主翼桁17とが干渉するおそれがある。
したがって、移動体1において、機体構造の成立性と搭乗性を両立させるためには、移動体1の重心と、主翼桁17の配置と、搭乗者の搭乗位置との相対位置関係を適切に設定する必要がある。
図9は、本実施形態における移動体1の内部構造を示す概略図である。図9に示すように、胴体7の内部には、搭乗スペースSが形成されており、当該搭乗スペースSには、搭乗者100が移動体1に搭乗して操作するための運転装置67が配置される。運転装置67は、運転席69と、ハンドル71と、ペダル73とを備える。ペダル73の近傍には、搭乗者の足を載置するステップが設けられる。
運転席69は、胴体7の内部の搭乗スペースSに搭乗した搭乗者100が座るためのシートである。なお、運転席69は、通常の自動二輪車のような鞍乗り型シートであってもよいし、通常の自動四輪車のような運転シートであってもよい。
ハンドル71は、搭乗者100の手により移動体1の運転操作を行うための操作部材である。地上走行モード時にハンドル71が操作されると、エンジン53(図7参照)は、ハンドル71の操作量に応じて、車輪3の駆動を制御する。このとき、ハンドル71の操作方向に応じて、車輪3の向きが変更する。また、垂直離着陸モードおよび水平飛行モード時にハンドル71およびペダル73が操作されると、動力制御部57(図7参照)は、ハンドル71およびペダル73の操作方向および操作量に応じて、第1回転翼13、第2回転翼15、駆動機構61の駆動を制御する。
ペダル73は、搭乗者100の足が載置され、地上走行モード時において車輪3のブレーキ操作や動力伝達系のギヤの変更を行うための操作部材である。
運転装置67は、搭乗者100の体の各部位を所定の位置に規定する。例えば、ハンドル71は、搭乗者100の腕および手の位置を規定する。運転席69は、搭乗者100の胴体の位置を規定する。ペダル73は、搭乗者100の足の位置を規定する。このように、運転装置67は、搭乗スペースS内において搭乗者100を所定の姿勢に規定する。ここで、所定の姿勢は、例えば、搭乗者100の上半身が前傾する姿勢であり、人が自動二輪車に搭乗したときの搭乗姿勢である。搭乗者100は、運転席69に座り、ペダル73に足を載せ、ハンドル71を握ることで、所定の姿勢を保つようになる。さらに、運転装置67の配置により搭乗スペースSにおける搭乗者100の位置や姿勢が規定されるので、搭乗者100の重心部位も所定の位置に規定される。
図9に示すように、移動体1の側面視において、主翼桁17は、移動体1の重心G付近に配置される。なお、機体のバランスを取るために、主翼桁17は、主翼5の風圧中心もしくは尾翼特性を考慮して空力中心に合わせて配置される。空中飛行時に移動体1のピッチ軸周りの前後バランスが適切に維持されるためには、主翼桁17の中心位置が、移動体1の重心G付近に配置されることが好ましい。この観点から、移動体1の前後方向Xにおける主翼桁17の中心位置が移動体1の重心Gから所定の上限距離以内となるように、主翼桁17の配置が調整される。本実施形態では、主翼桁17の回転中心軸(中心位置)が移動体1の重心Gに一致するように、主翼桁17が配置されている。ただし、かかる重心Gに一致する配置例に限定されず、主翼桁17は、移動体1の重心G付近に配置されれば、主翼桁17の中心位置が移動体1の重心Gから、所定の上限距離以下の距離だけずれた位置に配置されてもよい。この所定の上限距離は、移動体1のタイプや大きさ等に応じて異なるが、例えば、±5cm以内である。
また、空中飛行時に移動体1のピッチ軸周りの前後バランスが適切に維持されるためには、移動体1の重心Gおよび主翼桁17の位置に応じて、搭乗者100の重心部位の位置と、搭乗者100の姿勢が、好適な位置と姿勢に調整されることが好ましい。このために、本実施形態では、運転装置67は、搭乗者100の腹部(重心部位)101が移動体1の重心G付近に配置され、かつ、搭乗者100の腹部(重心部位)101が主翼桁17に隣接するように、搭乗者100の位置と姿勢を規定する。搭乗者100の重心部位とは、搭乗者100が所定の搭乗姿勢であるときに、搭乗者100の身体全体の重心が位置する身体の部位である。通常、搭乗者100の重心は、搭乗者100の腹部101、特に、臍の周辺部に位置するので、腹部101は搭乗者100の重心部位に相当する。
上記のように主翼桁17は移動体1の重心G付近に配置されているので、搭乗者100の重心部位が主翼桁17に隣接して配置されれば、搭乗者100の重心部位も移動体1の重心G付近に配置されることになる。これにより、移動体1の重心G、主翼桁17、搭乗者100の重心部位の位置ができるだけ近い範囲になるように、移動体1の機体構造や運転装置67の配置を設計して、移動体1のピッチ軸周りの前後バランスを維持できる。ここで、搭乗者100の重心部位が主翼桁17に隣接するとは、搭乗者100の重心部位(例えば腹部101)が主翼桁17の位置に重なることなく、搭乗者100の重心部位が主翼桁17に接触する、あるいは搭乗者100の重心部位と主翼桁17とが所定の間隔を空けて離隔していることを意味する。この所定の間隔は、移動体1のタイプや大きさ、搭乗者の体形等に応じて異なる値である。
一方、主翼桁17は、ハンドル71と運転席69との間に配置される。このため、搭乗者100が運転席69に座りペダル73に足を載せハンドル71を握った状態において、搭乗者100の腹部101の前側が主翼桁17と隣接する。図9の例では、搭乗者100の腹部101の前面が主翼桁17に接触するか、若干離隔している状態を示している。
図9に示すように、燃料タンク51は、前後方向Xにおいて、搭乗者100の腹部101に対し、主翼桁17よりも前側に配置される。ただし、これに限定されず、燃料タンク51は、例えば、主翼桁17に対し下側に配置されてもよい。燃料タンク51の位置は、主翼桁17と干渉しない範囲で移動体1の重心G(主翼桁17の重心)に近接する位置ほど好ましい。本実施形態では、燃料タンク51は、前後方向Xにおいて、主翼桁17を挟んで搭乗者100の腹部101とは反対側に配置される。燃料タンク51は、ハンドル71と運転席69との間に配置される。
ここで、図10を参照して、搭乗者100の姿勢について、より詳細に説明する。図10は、搭乗者100の姿勢と主翼桁17の位置関係を示す模式図である。搭乗者100が運転席69(図9参照)に座りペダル73(図9参照)に足を載せハンドル71(図9参照)を握った状態において、図10(a)は、搭乗者100の上半身が後傾する姿勢を示し、図10(b)は、搭乗者100の上半身が直立する姿勢を示し、図10(c)は、搭乗者100の上半身が前傾する姿勢を示し、図10(d)は、搭乗者100の上半身がうつ伏せになる姿勢を示している。
図10(a)〜(d)に示すいずれの例においても、搭乗者100の腹部101が主翼桁17に隣接している。このように隣接配置されるように、運転装置67(図9参照)により搭乗者100の姿勢が規定される。特に、主翼桁17は、搭乗者100が運転席69に座りペダル73に足を載せハンドル71を握った状態において、搭乗者100の太腿103の上側で腹部101の前側の空間を通過する位置に配置されることが好ましい。
以上のように、本実施形態の移動体1では、主翼桁17が胴体7を左右方向Yに貫通するように配置される。また、主翼桁17は、移動体1の重心付近に配置され、搭乗者100の腹部(重心部位)101に隣接して配置される。これにより、移動体1の重心G付近に主翼桁17の中心位置と搭乗者100の重心部位(重心)とを配置しつつも、搭乗者100と主翼桁17との干渉を避けることができる。したがって、移動体1の重心Gと、主翼桁17の配置と、搭乗者100の搭乗位置との相対位置関係を適切に設定することができ、移動体1の機体構造の成立性と搭乗性を両立させることができる。
また、搭乗者100の腹部(重心部位)101が移動体1の重心付近に配置され、かつ、搭乗者100の姿勢を所定の姿勢に規定するように、ハンドル71、運転席69、ペダル73等の運転装置67の配置が調整されていることが好ましい。これにより、運転装置67は、搭乗者100の腹部101を、移動体1の重心G付近、かつ、主翼桁17に隣接して配置することができる。ここで、搭乗者100の姿勢が例えば自動車(自動四輪車)に乗るような姿勢の場合、自動二輪車に乗るような姿勢に比べ、移動体1への乗降性が悪化する。また、自動四輪車に乗るような姿勢の場合、自動二輪車に乗るような姿勢に比べ、搭乗者100の着座位置が低くなるとともに、主翼桁17および主翼5の位置も低くなり、主翼5が地面と干渉するおそれがある。したがって、運転装置67は、搭乗者100の姿勢を、自動二輪車に搭乗するような、搭乗者100の上半身が前傾する姿勢に規定することが好ましい。これにより、運転装置67は、搭乗者100に無理な態勢をとらせることなく、搭乗者100の腹部101を主翼桁17に隣接させることができ、搭乗者100が自然な姿勢で移動体1に搭乗可能となる。
また、主翼桁17は、搭乗者100が運転席69に座りペダル73に足を載せハンドル71を握った状態では、搭乗者100の太腿103の上側で腹部101の前側の空間を通過する位置に配置されることが好ましい。搭乗者100がハンドル71を握った状態では、搭乗者100の胸部が主翼桁17の上方向+Z側に位置する。また、搭乗者100が運転席69に座りペダル73に足を載せた状態では、搭乗者100の脚部が主翼桁17の下方向−Z側に位置する。このとき、搭乗者100の重心点は、腹部(重心部位)101のうち主翼桁17に近接する側に位置することとなる。これにより、搭乗者100の重心点を移動体1の重心Gに近づけることができる。
搭乗者100の重心、および、燃料タンク51の重心は、主翼桁17の重心と合わせるように配置することが好ましい。しかし、搭乗者100、燃料タンク51、主翼桁17の各パーツの干渉により、搭乗者100、燃料タンク51、主翼桁17を理想的な位置に配置することが困難な場合がある。その場合において、例えば、主翼桁17に対し、搭乗者100および燃料タンク51を同じ側に配置する場合よりも、反対側に配置することで、2つの物体(搭乗者100および燃料タンク51)の重心位置を、主翼桁17の重心に近づけることができる。これにより、搭乗者100、燃料タンク51、主翼桁17を理想的な位置に配置することが困難である場合でも、各パーツの干渉を避けつつ、搭乗者100および燃料タンク51の重心を主翼桁17の重心に近づけることができる。
また、主翼桁17は、左右方向Yに延びる回動軸を中心として、主翼5とともに回動可能に設けられることが好ましい。これにより、主翼桁17を回動させることで、主翼5を回動させることができ、移動体1の垂直離着陸モードと水平飛行モードを容易に切り替えることができる。
また、主翼桁17は、胴体7の左右両側に配置される一対のヒンジ機構19により折り曲げ可能に設けられることが好ましい。これにより、移動体1は、地上走行時に主翼5を折り畳むことで、機体の左右方向Yの幅を小さくして、狭い走行路でも走行できる。
[7.変形例]
図11は、変形例における移動体1の内部構造を示す概略図である。上記実施形態と実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。本変形例では、主翼桁17と、燃料タンク51と、運転装置67との位置関係が上記図9に示した実施形態と異なる。また、本変形例では、水平尾翼9が主翼5に対し胴体7の後部ではなく、胴体7の前部に設けられる点で上記図9に示した実施形態と異なる。それ以外については、上記実施形態と略同一であるので、詳細説明は省略する。
図11に示すように、本変形例では、主翼桁17は、前後方向Xにおいて、搭乗者100の腹部(重心部位)101の後方向−X側に隣接して配置される。燃料タンク51は、前後方向Xにおいて、主翼桁17よりも後方向−X側に配置される。上記実施形態で説明したように、搭乗者100の重心、および、燃料タンク51の重心は、主翼桁17の重心と合わせるように配置することが望ましいが、それが困難である場合、燃料タンク51は、胴体7の前後方向Xにおいて、主翼桁17を挟んで搭乗者100の腹部101とは反対側に配置されることが好ましい。これにより、搭乗者100、燃料タンク51、主翼桁17を理想的な位置に配置することが困難である場合でも、各パーツの干渉を避けつつ、搭乗者100および燃料タンク51の重心を主翼桁17の重心に近づけることができる。
本変形例の移動体1は、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、移動体1は、2つの車輪3を備えた自動二輪車をベースとした移動体であったが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の空陸両用移動体は、3つ以上の車輪を備えた車両、例えば、4つの車輪を備えた自動四輪車をベースとした移動体であってもよい。
本発明は、空陸両用移動体に利用できる。
1 空陸両用移動体
5 主翼
7 胴体
17 主翼桁
17A 胴体内の主翼桁
17B 主翼内の主翼桁
19 ヒンジ機構
51 燃料タンク
67 運転装置
69 運転席
71 ハンドル(操作部材)
73 ペダル
100 搭乗者
101 腹部(重心部位)
103 太腿
S 搭乗スペース

Claims (7)

  1. 地上走行および飛行可能な空陸両用移動体であって、
    内部に搭乗スペースが形成される胴体と、
    前記胴体の左右両側に設けられる主翼と、
    前記空陸両用移動体の重心付近に、前記胴体を左右方向に貫通するように配置され、前記主翼を支持する主翼桁と、
    を備え、
    前記主翼桁は、前記胴体内の前記搭乗スペースに搭乗した搭乗者の重心部位に隣接して配置される、空陸両用移動体。
  2. 前記搭乗者の重心部位が前記空陸両用移動体の重心付近に配置され、かつ、前記搭乗者の姿勢を所定の姿勢に規定するように、前記搭乗スペースに配置された運転装置を備える、請求項1に記載の空陸両用移動体。
  3. 前記所定の姿勢は、前記搭乗者の上半身が前傾する姿勢である、請求項2に記載の空陸両用移動体。
  4. 前記運転装置は、
    前記搭乗者が握る操作部材と、
    前記搭乗者が座る運転席と、
    を有し、
    前記搭乗者が前記運転席に座り、前記操作部材を握った状態で、前記主翼桁は、前記搭乗者の太腿の上側で腹部の前側の空間を通過する位置に配置される、請求項2または3に記載の空陸両用移動体。
  5. 前記胴体の前後方向において、前記主翼桁を挟んで前記搭乗者の前記重心部位とは反対側に燃料タンクが配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空陸両用移動体。
  6. 前記主翼桁は、前記胴体の左右方向に延びる回動軸を中心として、前記主翼とともに回動可能に設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空陸両用移動体。
  7. 前記主翼桁は、前記胴体の左右両側に配置される一対のヒンジ機構により折り曲げ可能に設けられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の空陸両用移動体。
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