JP2021079755A - リアエンジンバスの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】排ガス浄化装置の周辺の冷却を向上させることができるリアエンジンバスの冷却構造を提供する。【解決手段】車両後部にエンジン2及びトランスミッション3が搭載されたリアエンジンバス1の冷却構造において、トランスミッション3で使用されるオイルを冷却するためのシロッコファン5と、エンジン2から排出される排ガスを浄化するための排ガス浄化装置4と、を備える。排ガス浄化装置4の周辺は、シロッコファン5により生成される空気の流れによって冷却される。【選択図】図1
Description
本発明は、リアエンジンバスの冷却構造に関し、特に車両後部に搭載される排ガス浄化装置周辺の冷却構造に関する。
近年の自動車排ガス規制により、エンジンから排出される排ガスを浄化する排ガス浄化装置(後処理システム)の大型化や高温化を回避しにくい傾向にある。排ガス浄化装置のサイズが大きいほど排ガス浄化装置の周辺に配置される機器との距離が近くなり、排ガス浄化装置が高温であるほど周辺機器に熱が伝わりやすくなることから、いわゆる周辺機器への熱害が課題となる。
熱害対策としては、例えば、走行風を利用して排ガス浄化装置を空冷することが考えられるが、車両後部にエンジンや後処理システムが配置されるリアエンジンバスでは、車両前方からの走行風を車両後部のエンジンルーム内に導入できない。これに対し、エンジンルームの上部側方に走行風を取り入れるための空気取り入れ口を設けるとともにエンジンルームの上部後方に排風口を設けた冷却構造を採用することが考えられる(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記の特許文献1では、エンジンルーム内の冷却は可能であっても、排ガス浄化装置自体を効果的に冷却することが難しい。また、走行風を利用する構造の場合には、車両の走行中にしか冷却されないため、安定した冷却性能を得るためには改善の余地がある。
本件のリアエンジンバスの冷却構造は、このような課題に鑑み創案されたものであり、排ガス浄化装置の周辺の冷却を向上させることを目的の一つとする。
ここで開示するリアエンジンバスの冷却構造は、車両後部にエンジン及びトランスミッションが搭載されたリアエンジンバスの冷却構造において、前記トランスミッションで使用されるオイルを冷却するためのシロッコファンと、前記エンジンから排出される排ガスを浄化するための排ガス浄化装置と、を備え、前記排ガス浄化装置の周辺は、前記シロッコファンにより生成される空気の流れによって冷却される。
このように、リアエンジンバスの冷却構造では、シロッコファンからの風を排ガス浄化装置に当て、排ガス浄化装置周辺を冷却する。シロッコファンは、軸流ファンとは異なり、ファンシュラウドを有していることから熱に強く、排ガス浄化装置の近傍に配置することが可能であるため、排ガス浄化装置周辺の冷却に兼用できる。
開示したリアエンジンバスの冷却構造によれば、トランスミッションで使用されるオイルを冷却するためのシロッコファンを、排ガス浄化装置周辺の冷却にも利用するため、コンパクトな構成で排ガス浄化装置周辺の冷却を向上させることができる。
図面を参照して、実施形態としてのリアエンジンバスの冷却構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態のリアエンジンバスの冷却構造は、車両後部にエンジン2(ENG)及びトランスミッション3(T/M)が搭載されたリアエンジンバス1に適用される。本実施形態では、エンジン2がディーゼルエンジンである場合を例示する。エンジン2及びトランスミッション3は、図示しない左右一対のサイドフレーム間に配置され、各サイドフレームによって支持される。
図1に示すように、本実施形態のリアエンジンバスの冷却構造は、車両後部にエンジン2(ENG)及びトランスミッション3(T/M)が搭載されたリアエンジンバス1に適用される。本実施形態では、エンジン2がディーゼルエンジンである場合を例示する。エンジン2及びトランスミッション3は、図示しない左右一対のサイドフレーム間に配置され、各サイドフレームによって支持される。
エンジン2から排出される排ガスは、エンジン2の排気通路21を通じて排ガス浄化装置4(ATS)に送られる。排ガス浄化装置4は、排ガスを浄化するための装置であり、例えば、周知のDPF装置とSCR装置とから構成される。なお、排ガス浄化装置4で浄化された排ガスは、排気管41を通じて排気口42から外気へ排出される。本実施形態では、エンジン2の前側にトランスミッション3が位置するとともに、エンジン2及びトランスミッション3の左側に間隔をあけて排ガス浄化装置4が配置される。すなわち、排ガス浄化装置4は、車両後部(本実施形態では左後部)に配置される。
本実施形態の冷却構造は、この排ガス浄化装置4の周辺を冷却するための構造である。具体的には、トランスミッション3で使用されるオイル(作動油)を冷却するためのシロッコファン5に着目し、このシロッコファン5により生成される空気の流れにより排ガス浄化装置4が冷却される構成とした。以下、この構成について詳述する。
リアエンジンバス1の車両後部(ここでは左後部)には、トランスミッション3で使用されるオイル(作動油、以下「ATF」という)を冷却するためのシロッコファン5及びクーラー6が備えられる。すなわち、本実施形態のトランスミッション3のATF冷却方式は、冷却媒体として空気を利用する空冷方式である。クーラー6は、トランスミッション3からATFを導入するとともに、空気によって冷却されたATFをトランスミッション3に送出する。クーラー6は、フレッシュな空気を取り込みやすい位置、例えば車両最後部の側方や排ガス浄化装置4の前方に配置されることが好ましい。図1に示す例では、クーラー6が車両最後部(排ガス浄化装置4の後方)の側方に配置されている。また、クーラー6と対向する車体側面には、外気を取り込むための開口やスリット(図示略)が設けられる。
シロッコファン5は、図示しない複数の縦長の羽根が円筒状に取り付けられ、電動モータ53によって回転することで外気を吸い込む。シロッコファン5で吸い込まれた空気がクーラー6を通過することでATFが冷却される。また、本実施形態のシロッコファン5は、羽根の周囲を覆うファンシュラウド51と、ファンシュラウド51の出口に接続されたダクト52とを備える。ファンシュラウド51は、クーラー6の車幅方向内側に取り付けられる。ファンシュラウド51は、排ガス浄化装置4の熱が、シロッコファン5の羽根やクーラー6に伝わりにくくする断熱部としての機能を持つ。
ダクト52は、シロッコファン5からの風を排出する通路であり、風を当てたい箇所(熱害部位)の近傍で開口している。熱害部位とは、例えば、電子部品,ゴム部品,樹脂部品が配置されている箇所である。本実施形態のダクト52は、排ガス浄化装置4の左側方において開口しており、シロッコファン5からの風が排ガス浄化装置4の左側方に当たるようになっている。
[2.作用,効果]
ATFを冷却するためにシロッコファン5が作動すると、図1中に矢印で示すように、外気がクーラー6に導入される。この外気は、ATFを冷やしたのち、ファンシュラウド51及びダクト52を通じて、排ガス浄化装置4の左側方に排出される。これにより、排ガス浄化装置4の左側方に風が当たり、排ガス浄化装置4の周辺が冷却される。このように、ATFを冷却するためのシロッコファン5を、排ガス浄化装置4の周辺の冷却にも利用するため、コンパクトな構成で排ガス浄化装置4の周辺の冷却を向上させることができる。
ATFを冷却するためにシロッコファン5が作動すると、図1中に矢印で示すように、外気がクーラー6に導入される。この外気は、ATFを冷やしたのち、ファンシュラウド51及びダクト52を通じて、排ガス浄化装置4の左側方に排出される。これにより、排ガス浄化装置4の左側方に風が当たり、排ガス浄化装置4の周辺が冷却される。このように、ATFを冷却するためのシロッコファン5を、排ガス浄化装置4の周辺の冷却にも利用するため、コンパクトな構成で排ガス浄化装置4の周辺の冷却を向上させることができる。
また、シロッコファン5は、軸流ファンと異なり、ファンシュラウド51を備えているため熱に強く、高温となる排ガス浄化装置4の近傍に配置できる。このため、上記の冷却構造のように、排ガス浄化装置4の周辺の冷却に兼用できる。
[3.変形例]
上述した排ガス浄化装置4の周辺の冷却構造は一例である。例えば、図2に示すように、排ガス浄化装置4の車幅方向内側(右側方)を冷却する構造であってもよい。つまり、上記のダクト52を排ガス浄化装置4の車幅方向内側まで延設し、排ガス浄化装置4の右側方に存在する熱害部位の近傍で開口させてもよい。このような形状であっても、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した排ガス浄化装置4の周辺の冷却構造は一例である。例えば、図2に示すように、排ガス浄化装置4の車幅方向内側(右側方)を冷却する構造であってもよい。つまり、上記のダクト52を排ガス浄化装置4の車幅方向内側まで延設し、排ガス浄化装置4の右側方に存在する熱害部位の近傍で開口させてもよい。このような形状であっても、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、シロッコファン5の配置は排ガス浄化装置4の後方に限られず、図3に示すように、排ガス浄化装置4の前方であってもよい。この場合、ダクト52は後向きに備えられる。なお、図3の例では、ダクト52が排ガス浄化装置4の左側方において開口しているが、図2の例のように排ガス浄化装置4の右側方に開口していてもよい。また、ダクトが下流側に向かって複数に分岐する形状であってもよい。この場合、複数箇所に風を当てることができる。なお、ダクト52は必須ではなく省略してもよい。
上述した冷却構造では、エンジン2及びトランスミッション3の左側方に排ガス浄化装置4が配置される場合を例示したが、排ガス浄化装置4が車両右後部に搭載されてもよい。また、シロッコファン5によって外気を取り込む方向は車体側方に限られず、車両後方であってもよい。すなわち、クーラー6を車両後面に対向する向きで配置し、シロッコファン5のファンシュラウド51をクーラー6に取り付ければよい。
1 リアエンジンバス
2 エンジン
3 トランスミッション
4 排ガス浄化装置
5 シロッコファン
6 クーラー
21 排気通路
41 排気管
42 排気口
51 ファンシュラウド
52 ダクト
53 電動モータ
2 エンジン
3 トランスミッション
4 排ガス浄化装置
5 シロッコファン
6 クーラー
21 排気通路
41 排気管
42 排気口
51 ファンシュラウド
52 ダクト
53 電動モータ
Claims (1)
- 車両後部にエンジン及びトランスミッションが搭載されたリアエンジンバスの冷却構造において、
前記トランスミッションで使用されるオイルを冷却するためのシロッコファンと、
前記エンジンから排出される排ガスを浄化するための排ガス浄化装置と、を備え、
前記排ガス浄化装置の周辺は、前記シロッコファンにより生成される空気の流れによって冷却される
ことを特徴とする、リアエンジンバスの冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019207163A JP2021079755A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | リアエンジンバスの冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019207163A JP2021079755A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | リアエンジンバスの冷却構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021079755A true JP2021079755A (ja) | 2021-05-27 |
Family
ID=75963818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019207163A Pending JP2021079755A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | リアエンジンバスの冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021079755A (ja) |
-
2019
- 2019-11-15 JP JP2019207163A patent/JP2021079755A/ja active Pending
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Legal Events
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20211213 |
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