<情報処理システムの構成>
図1は、実施の形態に係る情報処理システム10の概略構成図である。情報処理システム10は、施設を利用するための順番待ちを管理する。施設は、例えば、飲食店である。施設は、例えば、物販店、若しくはテーマパークのアトラクションであってもよい。施設が飲食店の場合、施設を利用するための順番待ちは、飲食店に入店するまでの順番待ちである。情報処理システム10は、利用者が携行する利用者端末1と、施設に配置された施設端末2と、サーバ3と、を含んで構成される。利用者端末1とサーバ3、施設端末2とサーバ3とは、例えば、通信ネットワーク4を介して、通信することができるように構成されている。実施の形態に係る情報処理システム10は、モニタ5も含んで構成されている。
図2Aは、利用者端末1の概略構成図である。利用者端末1は、施設を利用する利用者が携行する端末装置である。利用者端末1は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどが想定される。利用者端末1は、第1アプリケーションプログラム17をインストールすることにより、情報処理システム10を利用することが可能となる。
利用者端末1は、第1通信部11と、第1記憶部12と、第1入力部13と、第1出力部14と、位置情報取得部15と、第1制御部16と、を備える。
第1通信部11は、サーバ3と相互に通信できるように構成されている。第1通信部11は、施設が利用可能となるまでの順番待ちに関する情報をサーバ3から受信するように構成されている。第1通信部11は、施設を利用するための予約情報をサーバ3に送信するように構成されている。
第1記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Read Access Memory)、若しくはHDD(Hard Disk Unit)で構成される。第1記憶部12には、情報処理システム10を利用するための第1アプリケーションプログラム17が記憶されている。第1記憶部22は、地図を示す地図情報18が記憶されていてもよい 。地図は、地形図、地勢図、土地利用図、住宅地図、略地図、古地図、屋内地図であってもよい。地図情報は、経度及び緯度を示す位置情報を有している。
第1入力部13は、利用者が情報処理システム10に対して所定の情報を入力するためのインターフェースである。所定の情報は、施設を利用するための予約情報、順番待ちに関する検索条件の情報などである。例えば、利用者端末1がスマートフォンやタブレットの場合、第1入力部13は、タッチパネルにより構成される。
第1出力部14は、サーバ3から送信された順番待ちに関する情報を出力するインターフェースである。第1出力部14は、例えば、ディスプレイで構成される。ディスプレイは、例えば、液晶表示装置、EL(Electro Luminescence)表示装置が挙げられる。言い換えれば、第1出力部14は、表示部ともいえる。第1出力部14は、スピーカを備えていてもよい。
位置情報取得部15は、利用者端末1の現在地を取得する。現在地は、例えば、人工衛星システムを利用し、利用者端末1に設けられたGPS(Global
Positioning System)モジュールが定期的に受信したGPS情報に基づいて取得される。
第1制御部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される。第1制御部16は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。第1制御部16は、各種プログラムの実行や演算処理を行うことで、時刻を計時する第1計時部を備えていてもよい。本実施の形態の第1制御部16は、第1アプリケーションプログラム17を実行することにより、情報処理システム10の利用者用順番待ち処理の利用者端末1側の処理を実行する。
図2Bは、施設端末2の概略構成図である。施設端末2は、施設の従業員が利用する端末装置である。施設端末2は、タブレット、パーソナルコンピュータなどが想定される。施設端末2は、第2アプリケーションプログラム26をインストールすることにより、情報処理システム10を利用することが可能となる。
施設端末2は、第2通信部21と、第2記憶部22と、第2入力部23と、第2出力部24と、第2制御部25と、を備える。
第2通信部21は、サーバ3と相互に通信できるように構成されている。第2通信部21は、順番待ちに関する情報をサーバ3から受信するように構成されている。第2通信部21は、施設を利用するための予約情報や施設に関するマスタ情報をサーバ3に送信するように構成されている。
第2記憶部22は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Read Access Memory)、若しくはHDD(Hard Disk Unit)で構成される。第2記憶部22には、情報処理システム10を利用するための第2アプリケーションプログラム26が記憶されている。
第2入力部23は、施設の従業員が情報処理システム10に対して所定の情報を入力するためのインターフェースである。所定の情報は、施設を利用するための予約情報、順番待ちに関する情報などである。第2入力部23は、例えば、タッチパネルにより構成される。
第2出力部24は、サーバ3から送信された順番待ちに関する情報を出力するインターフェースである。第2出力部24は、例えば、ディスプレイで構成される。ディスプレイは、例えば、液晶表示装置、EL(Electro Luminescence)表示装置が挙げられる。言い換えれば、第2出力部24は、表示部ともいえる。
第2制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される。第2制御部25は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。第2制御部25は、第2アプリケーションプログラム26を実行することにより、情報処理システム10の施設用順番待ち処理の施設端末2側の処理を実行する。
図3Aは、サーバ3の概略構成図である。サーバ3は、利用者端末1及び施設端末2から送信された情報に基づいて、施設が利用可能となるまでの順番待ちに関する情報を一元的に管理する装置である。
サーバ3は、第3通信部31と、第3記憶部32と、第3制御部33と、を備える。
第3通信部31は、通信ネットワーク4を介して、利用者端末1及びサーバ3と相互に通信できるように構成されている。第3通信部31は、利用者端末1から予約情報、施設端末2からマスタ情報及び予約情報を受信するように構成されている。言い換えれば、第3通信部31は、入力部ともいえる。第3通信部31は、順番待ちに関する情報を利用者端末1及び施設端末2に送信するように構成されている。言い換えれば、第3通信部31は、出力部ともいえる。
第3記憶部32は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Read Access Memory)、若しくはHDD(Hard Disk Unit)で構成される。第3記憶部32は、店舗情報データベース34と、予約情報データベース35と、を備える。店舗情報データベース34、予約情報データベース35を、以下、店舗情報DB34、予約情報DB35とも表記する。店舗情報DB34及び予約情報DB35は、異なる記憶媒体に記憶されていてもよい。第3記憶部32は、地図を示す地図情報101が記憶されていてもよい 。地図は、地形図、地勢図、土地利用図、住宅地図、略地図、古地図、屋内地図であってもよい。地図情報は、経度及び緯度を示す位置情報を有している。地図情報は、第3記憶部32に記憶される場合だけに限られない。地図情報は、利用者端末1の第1記憶部12に記憶されていてもよい。
店舗情報DB34は、情報処理システム10を利用する施設のマスタ情報を記憶するデータベースである。図3Bは、店舗情報DB34に記憶されるデータの構成を示す模式図である。例えば、施設を飲食店とする場合、店舗情報DB34は、例えば、店舗ID、パスワード、店舗名、店舗住所、ジャンル、及び行列管理情報を含む店舗情報38から構成される。店舗住所には、緯度及び経度の情報が含まれていてもよい。
店舗IDは、施設を一意に識別可能な情報である。店舗ID及びパスワードは、施設において情報処理システム10を利用するためにログイン情報としてもよい。店舗情報38において、ジャンルは、施設の種類を分類する情報を示す。例えば、施設を飲食店とする場合、飲食店のジャンルを示す。飲食店のジャンルとは、具体的には、ラーメン、中華料理、イタリアンなどが挙げられる。行列管理情報は、例えば、タイムアウト時間、行列フラグ、在庫切れフラグなどの情報で構成される。タイムアウト時間は、自分の順番が到達した後、遅れて施設に入店可能な時間である。例えば、30分と設定されている場合、自分の順番が到達した時刻から30分後の時刻までは施設に遅れて施設に入店することができる。行列フラグは、施設に順番待ちの行列があるか否かを示すフラグである。行列フラグは、施設に行列がある状態、施設に行列がない状態の2つの状態を示すことができる。施設利用フラグは、施設を利用することが可能か否かを示すフラグである。施設利用フラグは、施設を利用することが可能な状態、施設を利用することが不可能な状態の2つの状態を示すことができる。例えば、施設を飲食店とする場合、施設を利用することが可能な状態とは、食材の在庫切れを起こしていない状態を挙げることができ、施設を利用することが不可能な状態とは、食材の在庫切れを起こしている状態を挙げることができる。
予約情報DB35は、施設を利用するための予約情報を記憶するデータベースである。図4は、予約情報DB35に記憶されるデータの構成を示す模式図である。例えば、施設を飲食店とする場合、予約情報DB35は、No.、店舗ID、予約番号、呼出名、人数、座席種別、入店済フラグ、順番到達時刻を含む予約情報39から構成される。
No.は、予約情報39を一意に識別可能な情報である。例えば、サーバ1の第3制御部33が、シーケンシャルに発番するようにしてもよい。予約番号は、施設ごとの予約を受け付けた順序を示す番号である。予約番号は、例えば、施設端末2の第2制御部25が、施設、日付ごとにシーケンシャルに発番するようにしてもよい。予約番号は、施設を利用するまでの順番待ちの順序を示すことができる。呼出名は、施設において呼んでもらいたい名前である。呼出名は、例えば、利用者端末1の第1入力部13、若しくは施設端末2の第2入力部23から入力される。本名のほかニックネームでもよい。施設の従業員は、例えば、順番の到達した利用者を、施設端末2の第2出力部24で出力された呼出名を用いて呼出を行うことができる。情報処理システム10は、施設端末2とは別途に、順番が到達した利用者の呼出名を施設内のモニタ5に表示するようにしてもよい。人数は、大人及び子供の人数で構成される。座席種別は、利用者が希望する座席の種別である。例えば、テーブル、カウンタ、テーブル及びカウンタのどちらでもの3種別が存在するようにしてもよい。入店済フラグは、順番待ちをしていた利用者が入店したか否かを示すフラグである。入店済フラグが入店済みを示す場合には、利用者が既に施設に入店し座席に通されている状態を示す。入店済フラグが並びを示す場合は、利用者が未だ順番待ちの状態を示す。順番到達時刻は、利用者の順番が到達した時の時刻である。情報処理システム10は、予約情報39の順番到達時刻と店舗情報38のタイムアウト時間に基づいて、施設に遅れて到着した利用者の入店可能時刻を定めている。
第3制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される。第3制御部33は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。第3制御部33は、各種プログラムの実行や演算処理を行うことで、時刻を計時する第3計時部を備えていてもよい。本実施の形態の第3制御部33は、詳しくは、利用者用順番待ち制御部36と、施設用順番待ち制御部37と、を具備する。利用者用順番待ち制御部36は、情報処理システム10の利用者用順番待ち処理のサーバ3側の処理を実行する。施設用順番待ち制御部37は、情報処理システム10の施設用順番待ち処理のサーバ3側の処理を実行する。利用者用順番待ち制御部36及び施設用順番待ち制御部37は、順番待ちの人数や組数、予想待ち時間など順番待ちに関する種々の情報を算出し、利用者端末1及び施設端末2に提供する。
通信ネットワーク4は、例えば、公衆回線網、インターネット網、若しくはWiFi(登録商標)網が含まれる。
利用者端末1、施設端末2及びサーバ3は、演算機能及び制御機能を備えた中央演算装置、プログラムやデータを格納する機能を有する主記憶装置を有する電子的な装置から構成されている。利用者端末1、施設端末2及びサーバ3は、主記憶装置の他、ハードディスクなどの補助記憶装置を具備していてもよい。
利用者端末1、施設端末2及びサーバ3において実行されるプログラムは、例えば、利用者端末1、施設端末2及びサーバ3のROM(Read Only Memory)、RAM(Read Access Memory)、若しくはHDD(Hard Disk Unit)で構成される記憶装置に格納されるだけでなく、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disk)ディスク、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)が挙げられる。利用者端末1、施設端末2及びサーバ3において実行されるプログラムは、通信ネットワーク4を介して配信されてもよい。
サーバ3は、物理的に一つからなるサーバ装置の他、複数のサーバ装置がネットワーク接続されたシステムから構成されてもよい。
<情報処理システムの動作>
次に、図5〜図9を用いて、情報処理システム10の動作について説明する。
まず、図5〜図6及び図10A〜図13を用いて、利用者が利用者端末1を用いて施設の順番待ちに関する処理を実行する場合について説明する。利用者が利用者端末1を用いて実行する施設の順番待ちに関する処理を利用者用順番待ち処理という。図5〜図6は、情報処理システム10の利用者用順番待ち処理の流れを示すフローチャートである。図10A〜図13は、利用者用順番待ち処理において利用者端末1に表示される画面例である。以下、フローチャートのステップをSで示す。
利用者が利用者端末1の第1アプリケーションプログラム17を起動すると(S10)、位置情報取得部15が利用者端末1の現在位置を取得する(S20)。利用者端末1は、利用者端末1の現在位置の近傍の並び情報の取得要求をサーバ3に送信する(S30)。並び情報とは、施設ごとの順番待ちに関する情報である。並び情報の取得要求には、利用者端末1の現在位置の情報が含まれる。サーバ3は、並び情報の取得要求を受信すると、並び情報を作成し、利用者端末1に送信する(S40)。詳しくは、サーバ3は、利用者端末1の現在位置に基づいて、店舗情報DB34及び予約情報DB35を参照し、利用者端末1の現在位置の近傍にある施設の店舗IDを有する予約情報39を取得して、並び情報を作成する。例えば、現時点における施設ごとの順番待ちの人数を並び情報として作成する。利用者端末1の現在位置の近傍とは、例えば、現在位置から所定の距離だけ離れた範囲をいう。所定の距離は、例えば、数百mとすることができる。利用者端末1の現在位置の近傍は、現在位置を含む地図で表示できる範囲であってもよい。
利用者端末1は、サーバ3から並び情報を受信すると(S30)、利用者端末1の画面上に並び情報を表示する(S50)。
図10Aは、地図とともにS50の並び情報を表示する並び情報表示画面40を示している。並び情報表示画面40は、利用者端末1の第1アプリケーションプログラム17を起動したときの初期画面でもある。第1アイコン41は、施設を示す。第1アイコン41は、バルーンのピクトグラムで例示している。第2アイコン42は、人型形状のピクトグラムで例示している。第2アイコンは、第1アイコン41横に、第1アイコン41と近接して配置されている。本実施の形態では、3種類の第2アイコン42を用意している。3種類の第2アイコン42は、例えば、行列の人数が20人以上、20〜5人、5人以下をそれぞれ示す。利用者は、第1出力部14に出力された第1アイコン41及び第2アイコン42を見ることで、現在位置の近くの施設の順番待ちの行列の長さを直感的に把握することができる。
図10Aでは、初期画面としての並び情報表示画面40を示し、利用者端末1の現在位置の近傍の並び情報を表示した。しかしながら、利用者端末1は、利用者が第1入力部13を操作して地図をスクロールすることにより、スクロールした先の位置の近傍の施設に対する並び情報を表示することもできる。利用者は、地図をスクロールすることにより、所望の位置にある施設の順番待ちの行列の長さを直感的に把握することができる。
利用者端末1が並び情報表示画面40を表示しているときに利用者が施設選択をした場合(S60:YES)、利用者端末1は、選択した施設に対する並び情報の詳細の取得要求をサーバ3に送信する(S80)。施設選択は、例えば、利用者が所望の施設の第1アイコン41をタッチすることにより実現される。サーバ3は、並び情報の詳細の取得要求を受信すると、店舗情報DB34、予約情報DB35を参照して選択された店舗の並び情報の詳細を作成し、利用者端末1に送信する(S90)。並び情報の詳細とは、例えば、選択された施設の店舗名、選択された施設の現在の順番待ちの組数、予想待ち時間の情報で構成される。
利用者端末1が並び情報表示画面40を表示している所定時間内に利用者が施設選択をしなかった場合(S60:NO、S70:YES)、S30の処理に戻り、利用者端末1は、利用者端末1の現在位置の近傍の並び情報の取得要求をサーバ3に送信する(S30)。利用者端末1の現在位置の近傍の最新の並び情報を表示するためである。
利用者端末1は、利用者が施設選択をしたことにより、サーバ3から並び情報詳細を受信すると(S80)、利用者端末1の画面上に並び情報詳細を表示する(S100)。
図10Bは、S100の並び情報詳細を表示する並び情報詳細表示画面50を示している。並び情報詳細表示画面50は、並び情報表示画面40にポップアップ画面として表示される。並び情報詳細表示画面50は、選択された施設の店舗名51、現在待っている組数52、及び予想待ち時間53を表示する。現在待っている組数52は、例えば、選択された施設の店舗IDを有する予約情報39のうち、行列フラグが「並び」を示す予約情報39の数に基づいて算出してもよい。予想待ち時間53は、例えば、以下のような待ち時間計数を用いて算出してもよい。待ち時間計数は、順番待ち一人あたりの待ち時間である。まず、待ち時間計数がない場合には、過去の統計情報から、所定の利用者に対して順番待ちを受け付けたときの時刻及び順番待ちの人数、並びに所定の利用者の順番が到来した時刻に基づいて、一人あたりの待ち時間を初回の待ち時間計数として算出する。次に、待ち時間計数がある場合には、前回の待ち時間計数の加重平均を取って、新たな待ち時間計数を算出する。例えば、新たな時間計数=前回の待ち時間計数×0.9+今回の待ち時間計数×0.1の演算により、新たな時間計数を算出する。今回の待ち時間計数は、所定の利用者の次の利用者に対して算出した一人あたりの待ち時間である。このように、順番待ちを受け付けるごとに新たな時間計数を算出し、算出した新たな時間計数に順番待ちを受け付けたときの順番待ちの人数を乗じて予想待ち時間を算出してもよい。予想待ち時間53は、サーバ1の第3制御部33が算出する。予想待ち時間53は、利用者端末1の第1制御部16が算出してもよい。利用者は、並び情報詳細表示画面50を見ることにより、自分が順番待ちの行列に並んだ場合のおおよその待ち時間を把握することができる。
利用者端末1が並び情報詳細表示画面50を表示しているときに利用者が並びたいボタン54を押下した場合(S110:YES)、利用者端末1は、予約画面の送信要求をサーバ3に送信する。サーバ3は、利用者端末1から予約画面の送信要求を受信すると、予約画面を送信する(S130)。
利用者端末1が並び情報詳細表示画面50を表示している所定時間内に利用者が並びたいボタン54をしなかった場合(S110:NO、S120:YES)、S80の処理に戻り、利用者端末1は、利用者が選択した施設の並び情報詳細の取得要求をサーバ3に送信する。利用者が選択した施設の最新の並び情報詳細を表示するためである。
利用者端末1は、並び情報詳細表示画面50において並びたいボタン54が押下されたことにより、サーバ3から予約画面を受信すると、利用者端末1の画面上に予約画面60を表示する(S140)。
図11Aは、S140の予約画面60を示している。予約画面60は、並び情報表示画面40にポップアップ画面として表示される。予約画面60は、利用者が予約情報を入力するための画面である。予約情報は、例えば、呼出名、予約人数、座席種別などの情報で構成される。利用者は、予約画面60において、呼出名61、予約人数62、座席種別63を入力する(S150)。予約人数62は、必須入力項目、呼出名61及び座席種別は、オプション入力項目となっている。予約人数62は、大人及び子供の人数で構成される。座席種別63は、テーブル又はカウンタのいずれか一方を選択可能となっている。座席種別63において、テーブル又はカウンタのいずれも選択しない場合、テーブル及びカウンタのいずれでもよいものとみなされる。
利用者が予約画面60において予約情報を入力した後、利用者が並ぶボタン64を押下した場合(S160:YES)、利用者端末1は、予約情報をサーバ3に送信する。
サーバ3は、利用者端末1から予約情報を受信すると、予約情報39を作成し、作成した予約情報39を並び情報DB35に登録する(S170)。次いで、サーバ3は、予約を受け付けたことを示す予約確認画面70を利用者端末1に送信する(S180)。
利用者端末1は、サーバ3から予約確認画面70を受信し、表示する(S190)。図11Bは、S190の予約確認画面70を示している。予約確認画面70には、施設の店舗名71、施設に並んだ旨のメッセージ72、予約番号73、及びタイムアウト時間74が表示される。
次いで、サーバ3は、並び状況情報を利用者端末1に送信する(S200)。並び状況情報は、現時点の順番待ちに関する情報である。並び状況情報は、例えば、選択された施設の店舗名、選択された施設の現在の順番待ちの組数、予想待ち時間、予約番号などの情報で構成される。利用者端末1は、サーバ3から並び状況情報を受信すると(S210)、並び状況情報を表示する(S220)。
図12Aは、S220の並び状況情報を表示する並び状況情報画面80を示している。並び状況情報画面80は、並び情報表示画面40にポップアップ画面として表示される。並び状況情報画面80には、現在並んでいる最中であることを示すメッセージ81、並んでいる施設の店舗名82、現在待っている組数83、予想待ち時間84、及び予約番号85が表示される。
利用者端末1は、所定時間の経過ごとにサーバ3から並び状況情報を再び取得し(S230:YES、S210)、並び状況情報を表示する(S220)。最新の並び状況情報を並び状況情報画面80に反映するためである。並び状況情報は、施設端末2とサーバ3の順番待ちに関する情報のやりとりに基づいて適宜更新されることが好ましい。これにより、順番待ちをしている利用者は、適宜、順番待ち行列の進行具合を把握することができる。
サーバ3は、予約情報DB35の予約情報39に基づいて利用者の順番が到達したと判定した場合(S240:YES)、順番到達画面100を利用者端末1に送信する(S250)。詳しくは、サーバ3の第3制御部33が、予約情報DB35の予約情報39の予約番号及び入店済フラグに基づいて次に店内に案内する利用者を特定する。第3制御部33は、例えば、順番待ちをしている施設の店舗IDの予約情報39のうち、入店済フラグが「並び」かつ最小の予約番号の予約情報39の利用者を次に店内に案内する利用者として特定してもよい。サーバ3は、次に店内に案内する利用者を特定した場合、該当する予約情報39の順番到達時刻に現時刻を設定して予約情報39を更新し、第3通信部31が特定した利用者の利用者端末1に順番到達画面100を送信する。利用者端末1は、第1通信部11がサーバ3から順番到達画面100を受信し、順番到達画面100を第1出力部14が出力する(S260)。
図12Bは、S260の順番到達画面100を示している。順番到達画面100には、施設の店舗名101、順番が来た旨のメッセージ及び順番到達画面100を店舗で提示する旨のメッセージ102、並びに予約番号103が表示されている。利用者は、順番到達画面100を見ることにより、自分の順番が到達し、施設に入店できることを把握することができる。
図5及び図6のフローチャートには図示しなかったが、情報処理システム10は、利用者端末1に順番到達画面100を表示させる少し前に、図13に示すような順番到達準備画面90を表示させるようにしてもよい。例えば、情報処理システム10は、次に店内に案内する利用者の数組前の利用者の利用者端末1に対して順番到達準備画面90を表示するようにしてもよい。例えば、情報処理システム10は、予想待ち時間が所定時間以内となった場合、該当する利用者の利用者端末1に対して順番到達準備画面90を表示するようにしてもよい。順番到達準備画面90を見た利用者は、直に自分の順番が到達することを把握することができる。
図5及び図6のフローチャートには図示しなかったが、情報処理システム10は、利用者端末1に対して順番待ちの人数に関するランキングを表示することができる。例えば、利用者が、図10Aに示した並び情報表示画面40において、切替ボタン43を押下した場合、利用者端末1には、図14Aに示すような順番待ち人数のランキング画面110が表示される。ランキング画面110は、並び情報表示画面40に表示されるポップアップ画面である。ランキング画面110は、利用者端末1の現在位置の近傍において順番待ち行列の人数が多い順の店舗ランキングである。
また、情報処理システム10は、利用者端末1に対して検索機能を提供する。例えば、利用者が、図10Aに示した並び情報表示画面40において、店舗名検索欄44に検索キーワードを入力し、探すボタン45を押下した場合、サーバ3は検索キーワードに基づく検索処理を実行し、検索結果を表示する検索結果画面120を利用者端末1に表示する。例えば、サーバ3は、入力された検索キーワードと、店舗情報DB34に記憶された店舗名、住所、ジャンルなどの店舗情報の比較に基づいて検索処理を実行してもよい。
図14Bに検索結果の一例を示す。検索結果画面120は、並び情報表示画面40に表示されるポップアップ画面である。検索結果画面120は、図14Bに示すように、検索結果の件数、検索キーワードに合致する店舗名及び順番待ちの組数を一覧形式で表示する画面である。利用者は、情報処理システム10の検索機能を用いることにより、利用者は、興味ある施設の順番待ちに関する情報を確認することができる。
次に、図7〜図9及び図15A〜図16Bを用いて、施設の従業員が施設端末2を用いて施設の順番待ちに関する処理を実行する場合について説明する。施設の従業員が施設端末2を用いて実行する施設の順番待ちに関する処理を施設用順番待ち処理という。図7〜図9は、施設用順番待ち処理の流れを示すフローチャートである。図15A〜図16Bは、施設用順番待ち処理において施設端末2に表示される画面例である。
施設の従業員が施設端末2の第2アプリケーションプログラム26を起動すると(S310)、施設端末2の画面上には初期画面210が表示される。図15Aは、施設端末2の初期画面210を示している。初期画面210は、情報処理システム10を利用するためのログイン画面である。
施設の従業員は、店舗情報を登録していない場合(S320:NO)、初期画面210の新規登録ボタン214を押下して店舗情報を入力する(S330)。図15Bは、新規登録ボタン214を押下した場合に表示される店舗情報入力画面220を示している。施設の従業員は、店舗情報入力画面220において、店舗名221、店舗ID222、パスワード223、タイムアウト時間224、住所225、及びジャンル226を入力し、登録ボタン227を押下することにより、入力された店舗情報はサーバ3に送信される。
サーバ3は、施設端末2から第3通信部31で受信した店舗情報に基づいて、第3制御部33が店舗情報38を作成し、店舗情報DB35に登録する(S340)。
施設の従業員は、店舗情報を登録している場合(S320:YES)、サーバ3にログインする(S350)。詳しくは、施設の従業員は、初期画面210において店舗ID211及びパスワード212を入力して、初期画面210のログインボタン213を押下すると、施設端末2は、店舗ID及びパスワードをサーバ3に送信する。
サーバ3は、施設端末2から受信した店舗ID及びパスワードに基づいて、第3制御部33がユーザ認証を行う(S360)。ユーザ認証に成功した場合、サーバ3は、第3制御部33が施設用並び情報を作成し、第3通信部31を介して施設端末2に施設用並び情報を送信する(S370)。施設用並び情報は、施設端末2に表示するための順番待ちに関する情報である。例えば、施設名、現時点における施設の順番待ちの人数、組数、予想待ち時間、呼出し中の利用者に関する情報を施設用並び情報として作成する。
施設端末2は、サーバ3から施設用並び情報を第2通信部21が受信し(S380)、第2制御部25が画面上に施設用並び情報を表示させる(S390)。
図16Aは、S390の施設用並び情報を表示する施設用並び情報表示画面230を示している。施設用並び情報表示画面230は、施設の従業員が順序待ちに関する情報を管理する画面である。施設用並び情報表示画面230は、施設の店舗名231、現在待っている組数及び人数232、予想待ち時間233、現在呼び出している人の予約番号及び人数234を表示する。予想待ち時間233は、今時点から順番待ちをした場合、施設に入店可能になるまでの時間である。現在待っている組数及び人数232は、例えば、自施設の店舗IDを有する予約情報39のうち、行列フラグが「並び」を示す予約情報39の数に基づいて算出してもよい。予想待ち時間233は、例えば、上述した待ち時間計数に基づいて算出してもよい。予想待ち時間233は、サーバ1の第3制御部33が算出してもよいし、施設端末2の第2制御部25が算出してもよい。施設の従業員は、施設用並び情報表示画面230を見ることにより現在の順番待ちの状況を把握し、種々の順番待ちに関する業務を行う。
例えば、施設の従業員は、順番待ちをしている人の中から次の利用者を呼び出す場合、次の方呼出ボタン235を押下する(S400:YES)。施設端末2は、次の方呼出ボタン235が押下された場合、次の方呼出ボタン処理を実行する(S410)。言い換えれば、施設端末2は、第2入力部23からの入力に基づき、第2制御部25が処理を行う。
例えば、施設の従業員は、施設端末2において順番待ちを受け付ける場合には、並びたいボタン236を押下する(S420:YES)。利用者端末1を携行しておらず、利用者用順番待ち処理を実行することができない利用者に対応した処理である。利用者端末1を携行していない利用者は、直接施設に赴き、施設の従業員に順番待ちの受付を依頼することができる。施設端末2は、並びたいボタン236が押下されることにより、並びたいボタン処理を実行する(S430)。
例えば、施設の従業員は、施設用並び情報表示画面230においてその他のボタンを押下した場合、施設端末2は、その他ボタン処理を実行する(S440)。
図8Aは、図7のS410の次の方呼出ボタン処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
施設端末2は、施設用並び情報の更新要求をサーバ3に送信する(S510)。サーバ3は、施設用並び情報の更新要求を受信すると、施設用並び情報を更新し(S520)、更新した施設用並び情報を送信する(S530)。詳しくは、サーバ3は、予約情報DB35の該当する施設の店舗IDを有する予約情報39の中から入店済フラグが「並び」を示し、かつ最小の予約番号を有する予約情報39の利用者を次に呼び出す利用者と判定する。次いで、サーバ3は、次に呼び出す利用者の予約情報39の順番到達時刻に現時刻を設定して予約情報39を更新する。
施設端末2は、サーバ3から受信した施設用並び情報を施設用並び情報表示画面230に表示する(S540)。施設の従業員は、更新された施設用並び情報表示画面230の現在呼び出している人の予約番号及び人数234に基づいて次に呼び出す利用者を把握することができる。この時点において、次に呼び出す利用者の利用者端末1には、順番到来画面100(図12B参照)が表示される。
施設の従業員は、順番が到達した利用者が施設に入店した場合、利用者が携行する利用者端末1の順番到来画面100を確認して、施設用並び情報表示画面230の入店ボタン237を押下する。図8Aには図示しないが、施設用並び情報表示画面230の入店ボタン237が押下された場合、利用者端末1は、順番の到達した利用者が施設に入店したことを示す情報をサーバ3に送信する。サーバ3は、順番の到達した利用者が施設に入店したことを示す情報を受信することにより、次に呼び出す利用者の予約情報39の入店済フラグを入店済の状態に更新する。
図16Aの施設用並び情報表示画面230は、現在呼び出している人の予約番号及び人数234を表示するようにしていた。つまり、図16Aの施設用並び情報表示画面230には、施設用並び情報表示画面230には1組の利用者の予約情報だけが表示されていた。しかしながら、施設端末2は、順番待ちをしている複数組の利用者の予約情報を表示する施設用並び情報表示画面230Aを表示するようにしてもよい。
図16Bは、施設用並び情報表示画面230Aの一例である。施設用並び情報表示画面230Aは、図16Bに示すように、複数の予約情報を表形式234Aにて順序ごとに表示するようにしてもよい。表形式234Aにて表示される予約情報は、例えば、呼出名、人数、座席種別などの情報である。施設の従業員は、図16Bに示す施設用並び情報表示画面230Aを見ることにより、入店間近の順番待ちの状況をより詳しく把握することができる。
図8Bは、図7のS430の並びたいボタン処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
施設端末2は、予約画面の要求をサーバ3に送信すると(S610)、サーバ3は、予約画面を送信する(S620)。
施設端末2は、サーバ3から予約画面を受信すると、施設端末2の画面上に予約画面を表示する(S630)。施設端末2に表示される予約画面は、利用者端末1における予約画面60と略同一であるため、図示しない。施設の従業員は、呼出名、予約人数、座席種別を入力する(S640)。予約人数は、必須入力項目、呼出名及び座席種別は、オプション入力項目となっている。
施設の従業員が予約画面において予約情報を入力した後、並ぶボタンを押下した場合(S650:YES)、施設端末2は、入力された予約情報をサーバ3に送信する。
サーバ3は、施設端末2から予約情報を受信すると、予約情報39を作成し、予約情報DB35に登録する(S660)。次いで、サーバ3は、予約情報39の登録に基づいて更新された施設用並び情報を作成し、施設端末2に送信する(S670)。
施設端末2は、サーバ3から受信した施設用並び情報を施設用並び情報表示画面230に表示する(S680)。
図9は、図7のS440のその他ボタン処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
例えば、施設の従業員は、施設を利用不可能な状態と判断した場合には、施設用並び情報表示画面230の利用不可ボタン239を押下する(S710:YES)。施設を利用不可能な状態とは、例えば、施設が飲食店の場合、在庫切れなどでサービスを提供できない場合などである。施設端末2は、利用不可ボタン239が押下されることにより、施設利用フラグの更新要求をサーバ3に送信する(S720)。
サーバ3は、施設端末2から施設利用フラグの更新要求を受信すると、店舗情報DB34を参照して店舗情報38を更新する(S730)。詳しくは、サーバ3は、該当する施設の店舗IDを有する店舗情報38の施設利用フラグを利用不可能な状態に更新する。次いで、サーバ3は、施設が利用不可能な状態にあることを示す情報を施設端末2に送信する。
施設端末2は、施設が利用不可能な状態にあることを示す情報を受信すると、施設用並び情報表示画面230において利用不可ボタン239を利用不可の状態を示す表示態様に更新する。例えば、利用不可ボタン239の色を変更して、利用不可の状態を示してもよい。施設の従業員は、利用不可ボタン239の色を見ることにより、施設が利用不可能な状態であることを確認することができる。
利用者端末1の並び情報表示画面40において、施設が利用不可能な状態の第1アイコン41は、利用可能な状態の第1アイコン41とは、異なる表示態様となる。例えば、第1アイコン41の色で利用可能な状態か否かを判別できるようにしてもよい。例えば、利用不可能な状態の第1アイコン41を赤色、利用可能な状態の第1アイコン41を黒色としてもよい。利用者は、利用者端末1に表示された第1アイコン41の色を確認することにより、施設が利用可能な状態であるか否かを把握することができる。
図9のS710〜S740の説明では、施設が利用可能な状態を、利用不可能の状態に変更した場合の処理について説明したが、施設が利用不可能な状態を、利用可能な状態に変更する場合の処理も同様である。施設の利用不可能な状態を利用可能な状態に変更する場合、施設の従業員は、施設用並び情報表示画面230において利用不可ボタン239を再度押下することにより、店舗情報38の施設利用フラグを利用可能な状態に更新することができる。
例えば、施設の従業員は、順番待ちの行列がなくなった場合、施設端末2において施設用並び情報表示画面230の並び終了ボタン238を押下する(S750:YES)。施設端末2は、並び終了ボタン238が押下されることにより、行列フラグの更新要求をサーバ3に送信する(S760)。
サーバ3は、施設端末2から行列フラグの更新要求を受信すると、店舗情報DB34を参照して店舗情報38を更新する(S770)。詳しくは、サーバ3は、該当する施設の店舗IDを有する店舗情報38の行列フラグを行列がない状態に更新する。次いで、サーバ3は、施設に行列がない状態を示す情報を施設端末2に送信する。
施設端末2は、施設に行列がない状態を示す情報を受信すると、施設用並び情報表示画面230において並び終了ボタン238を行列がない状態を示す表示態様に更新する(S780)。例えば、行列あり/なしの状態を並び終了ボタン238の色で表示する場合、並び終了ボタン238の色の更新を行う。施設の従業員は、並び終了ボタン238の色を見ることにより、行列ある/なしの状態を確認することができる。
利用者端末1の並び情報表示画面40において、施設に行列がない状態の場合の第2アイコン42は、施設に行列がある状態の第2アイコン42とは、異なる表示態様となる。例えば、第2アイコン42の色で行列ある/なしの状態を判別できるようにしてもよい。例えば、施設に行列がない状態の場合の第2アイコン42を赤色、施設に行列がある状態の第2アイコン42を黒色としてもよい。利用者は、第2アイコン42の色を確認することにより、施設に行列があるか否かを把握することができる。
図9のS750〜S780の説明では、施設に行列がある状態を、施設に行列がある状態に変更した場合の処理について説明したが、施設に行列がある状態を、施設に行列がある状態に変更する場合の処理も同様である。施設に行列がある状態を、施設に行列がある状態に変更する場合、施設用並び情報表示画面230において並び終了ボタン238を再度押下することにより、店舗情報38の行列フラグを行列がある状態に更新することができる。
情報処理システム10は、施設を利用するための予約情報に基づいて順番待ちに関する情報を作成し、順番待ち行列のアイコンとして地図上に表示する。情報処理システム10は、施設を利用するための順番待ちの行列を可視化することができるので、利用者は、順番待ちの状況を視覚的に把握することができる。情報処理システム10は、順番到達を利用者に通知するので、利用者は実際に施設の前で順番待ちの行列に並ぶ必要はなく、待ち時間を有効に活用することができる。人気の施設であっても行列は発生しないので、近隣の住民や店舗に迷惑を掛けることがない。
<変形例>
本実施の形態の情報処理システム10の並び情報表示画面40では、第2アイコン42を施設の行列の人数を段階別に示すアイコンとした。しかしながら、第2アイコン42を、施設の行列の組数を段階別に示すアイコンとしてもよいし、施設に入店するまでの予想待ち時間を段階別に示すアイコンとしてもよい。
情報処理システム10の並び情報表示画面40では、第2アイコン42を、行列を模した人を示すアイコンとし、人の数により順番待ちの概数を表すようにした。しかしながら、第2アイコン42を、順番待ちの人数により色分けして表示するようにしてもよい。
情報処理システム10では、利用者は実際に施設の前で順番待ちの行列に並ぶ必要はない。そのため、利用者が順番待ちの状態において施設の前に行っても順番待ちの実感が得られない場合がある。そこで、利用者が順番待ちの状態において施設の前に行った場合、行列に並んでいる実感が得られるような工夫をしてもよい。例えば、利用者端末1が撮像装置を備えてもよい。利用者端末1の第1アプリケーションプログラム17の機能により、予約した施設の前で撮像装置が施設を撮像した場合、施設の画像に重畳して仮想的な行列の画像を第1出力部14に表示するようにしてもよい。例えば、第1アプリケーションプログラム17は、撮像装置が稼働している状態において、利用者端末1の位置情報と施設の位置情報とが略一致する場合には、順番待ちの人数に応じた仮想的な行列画像を作成するようにしてもよい。仮想的な行列画像は、第1記憶部12に記憶されるようにしてもよい。
本実施形態の各処理、又は各機能の各々は、単一の装置又は単一のシステムにより集中処理されることで実現されてもよいし、複数の装置又は複数のシステムによって分散処理されることで実現されてもよい。また、本実施形態の各構成要素は、専用のハードウェアにより構成されてもよい。本実施形態の各構成要素は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素について、プログラムを実行することによって実現されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴う構成もまた、本発明の技術的範囲に含まれる。