JP2004343288A - 携帯端末、情報配信装置、通信システム、及び携帯端末を利用したユーザへの情報提示方法 - Google Patents

携帯端末、情報配信装置、通信システム、及び携帯端末を利用したユーザへの情報提示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末を備える通信システムにおいて、各ユーザの嗜好や、各ユーザの置かれている状況等に適合した情報を、各ユーザに対して見易い態様で提示できるようにする。
【解決手段】提示情報選択部13は、情報記録配信装置300側の通信部21からリアルタイムで連続的に送信されてくる、携帯端末100の位置情報や向きに係わる情報に対応する提示情報を、通信部7を通じて受信する。位置情報取得部9からの携帯端末100の位置や向き等を示す情報と、ユーザ行動情報取得部11からのユーザの行動内容を示す情報とに基づき、上記提示情報のうちから、撮影部3によってリアルタイムで連続的に撮影される周囲の風景に係わる画像情報において、ユーザが表示を最も欲するであろう提示情報を選択し、選択した情報を情報加工部5に出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置と、該情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、該情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末とを備える通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末(例えば携帯電話機)が、複数の基地局装置のうちの何れかと通信することにより自端末の位置情報に対応したテキスト形式の情報等を上記何れかの基地局装置から取得し、該情報を自端末の撮影部で撮影した周囲の風景画像情報と合成した上で、自端末の表示部に表示するようにした通信システムが知られている。
【0003】
この通信システムでは、携帯端末が、自端末の位置検知部が検知した位置情報を、上記周囲の風景画像情報の特徴情報と共に上記基地局装置に送信すると、上記基地局装置が、自身の記憶部に保持している多数の(主としてテキスト形式の)情報の中から、上記受信した位置情報及び上記風景画像情報の特徴情報に見合った情報を選択して、上記携帯端末に送信する。そのため、ユーザは、携行している携帯端末を翳して周囲の風景を撮影した後で該携帯端末の表示部を見るだけで、上記周囲の風景画像情報に適合した(テキスト形式の)情報を取得することが可能である(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−27529号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような構成の従来の通信システムにおいては、一般に、技術開発の力点が、主として携帯端末のより一層の多機能化の実現や、携帯端末のより一層の小型化の実現を図ることに置かれている。そのため、携帯端末の表示部を通じてユーザに提示されるべき情報が、どのような態様で表示されるのが最も望ましいかというような技術的観点については殆ど考慮されていない。しかも、携帯端末の小型化に伴って携帯端末の表示部の画面サイズもかなり小さくなっているから、携帯端末の表示部を通じてユーザに提示できる情報量は制限を受けるので、ユーザに提示されるべき情報が、必ずしもユーザが見易い態様で表示されるとは限らない。
【0005】
例えば、携帯端末の位置によっては、周囲の風景画像情報として、携帯端末の表示部が表示可能な情報量を超える大量の情報をユーザに提示しなければならない場合が生じる。そのような場合に、上記風景画像情報及びそれに対応するテキスト情報の全部を表示しようとすると、風景画像情報の大きさやテキスト情報を構成する各文字の大きさ等が極端に小さくなったり、表示スペースに余裕が無いため、表示画面の奥行き方向へも上記情報が表示されたりすることで、情報同士が重畳した状態でユーザに提示されるなど、上記情報がユーザにとって非常に見難い表示態様で上記表示部に表示されることになるという問題が生じる。
【0006】
また、上記携帯端末の表示部を通じてユーザに提示されるべき情報は、情報受信者としての個々のユーザがどのような情報の提示を所望しているのか、つまり、上記情報が個々のユーザの嗜好や各々のユーザの置かれている状況等に適合したものかが考慮された上で選定されたものではないため、場合によっては、ユーザの所望しない情報が提示されてしまうという問題もあった。
【0007】
従って本発明の目的は、携帯端末を備える通信システムにおいて、個々のユーザの嗜好や、それらユーザの置かれている状況等に適合した情報を、各々のユーザに対して見易い態様で提示することができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に従う携帯端末は、情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、その情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するためのものであって、上記ユーザの行動内容に係わる情報を取得する行動情報取得手段と、上記行動情報取得手段が取得した上記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、上記情報配信装置から送信されてくる情報中より上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択する提示情報選択手段と、上記提示情報選択手段によって選択された情報を、上記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、を備える。
【0009】
本発明の第1の観点に係る好適な実施形態では、上記報知手段が、上記提示情報を画像情報として表示する表示手段を含み、上記ユーザが欲する対象物を撮影するために、撮影手段を更に備え、上記表示手段が、上記撮影手段によって撮影される対象物の画像情報と、上記提示情報選択手段が選択した提示情報とを共に表示する。
【0010】
上記とは別の実施形態では、上記報知手段が、上記提示情報を音声情報として出力する音声出力手段をも更に含む。
【0011】
また、上記とは別の実施形態では、上記ユーザの行動内容に係わる情報が、上記ユーザの過去の行動履歴を含み、上記提示情報選択手段による上記ユーザへの提示情報の選択が、上記ユーザの過去の行動履歴から割り出せる上記ユーザの属性情報に基づいて行われ、上記ユーザの属性情報が、上記ユーザの嗜好に係わる情報や、性格に係わる情報や、趣味に係わる情報や、性別に係わる情報や、年齢に係わる情報を少なくとも含む。
【0012】
また、上記とは別の実施形態では、上記提示情報選択手段が、上記ユーザの属性情報を分析することにより、上記情報配信装置から伝送されてくる個々の提示情報について、夫々に表示の順位を決める表示順位決定手段を含み、上記決定された表示順位に基づいて、上記提示情報のうちから上記表示手段に出力する提示情報を選択するようにしている。
【0013】
また、上記とは別の実施形態では、上記表示順位決定手段が、携帯端末の位置を示す情報、その携帯端末の向いている方向を示す情報、及び上記提示情報の表示位置が上記表示手段における表示画面の中央か否かを示す情報に基づいて、決定した個々の提示情報の表示順位を記録したテーブルを作成する。
【0014】
また、上記とは別の実施形態では、上記表示順位決定手段が、携帯端末が同一位置に継続的に固定されている時間の長さ、及びその携帯端末の向きが同一方向に継続的に固定されている時間の長さに応じて、上記個々の提示情報の表示順位のランク付けの度合を変更するようにしている。
【0015】
また、上記とは別の実施形態では、上記提示情報選択手段が、上記表示順位決定手段により決定された表示順位に基づいて上記表示手段に表示されている提示情報が、ユーザによって評価されているか否かをチェックするユーザ評価チェック手段を更に含み、上記ユーザ評価チェック手段が、上記表示されている提示情報が評価されていないと判断した場合には、上記表示中の提示情報に代えて別の提示情報を表示するようにしている。
【0016】
また、上記とは別の実施形態では、上記ユーザ評価チェック手段が、上記携帯端末の位置及び/又は上記携帯端末の向きが所定時間継続して固定されているか否かをチェックし、また、上記表示順位決定手段により決定された表示順位に基づいて上記表示手段に表示されている提示情報が、上記表示手段の表示画面の中央の位置に表示されているか否かを必要に応じてチェックすることによって、上記表示中の提示情報に対するユーザの評価を判断するようにしている。
【0017】
本発明の第2の観点に従う情報配信装置は、携帯端末に対してユーザに提示するための情報を配信するものであって、上記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、上記携帯端末から送信される、上記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、上記提示情報保持手段に保持されている情報から上記携帯端末に配信するための情報を選択する配信情報選択手段と、上記携帯端末から送信される、上記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、上記配信情報選択手段によって選択された情報中より上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択して、上記携帯端末へ送信するべく出力する提示情報選択手段と、を備える。
【0018】
本発明の第3の観点に従う通信システムは、ユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置と、その情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、その情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末とを備え、上記携帯端末が、上記ユーザの行動内容に係わる情報を取得する行動情報取得手段と、上記行動情報取得手段が取得した上記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、上記情報配信装置から送信されてくる情報中より上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択する提示情報選択手段と、上記提示情報選択手段によって選択された情報を、上記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、を有し、上記情報配信装置が、上記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、上記携帯端末から送信される、上記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、上記提示情報保持手段に保持されている情報から上記携帯端末に配信するための情報を選択して上記携帯端末へ送信するべく出力する配信情報選択手段と、を有する。
【0019】
本発明の第4の観点に従う通信システムは、ユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置と、その情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、その情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末とを備え、上記情報配信装置が、上記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、上記携帯端末から送信される、上記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、上記提示情報保持手段に保持されている情報から上記携帯端末に配信するための情報を選択する配信情報選択手段と、上記携帯端末から送信される、上記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、上記配信情報選択手段によって選択された情報中より上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択して、上記携帯端末へ送信するべく出力する提示情報選択手段と、を有し、上記携帯端末が、上記ユーザの行動内容に係わる情報を取得して、上記情報配信装置へ送信するべく出力する行動情報取得手段と、上記情報配信装置からの情報を受信して、上記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、を有する。
【0020】
本発明の第5の観点に従う携帯端末を利用したユーザへの情報提供方法は、情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、その情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するためのものであって、上記ユーザの行動内容に係わる情報を取得するステップと、上記ステップにおいて取得した上記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、上記情報配信装置から送信されてくる情報中より上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択するステップと、上記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択するステップにおいて選択された情報を、上記ユーザが認識し得る態様で報知するステップと、を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0023】
上記通信システムは、図1に示すように、携帯端末100と、携帯端末100との間で通信を行って相互に必要とする情報を伝送し合う情報記録配信装置300とによって構成されている。携帯端末は、実際の通信システムでは多数存在しているが、図1では図示と説明の都合上、携帯端末は符号100で示す1台のみを記載することとし、残りの携帯端末については記載を省略する。一方、情報記録配信装置300の機能を実現するハードウェア資源としては、例えば携帯端末(100)と共に上記通信システムを構成している情報提供サーバ等が挙げられる。情報記録配信装置については、図1で示した通信システムのように、符号300で示す1台のみを設置することで対処しても良いし、複数台設置して対処することも可能である。
【0024】
携帯端末100は、合成表示部1と、撮影部3と、情報加工部5と、通信部7と、位置情報取得部9と、ユーザ行動情報取得部11と、提示情報選択部13とを備えており、提示情報選択部13は、優先度分析部15と、表示評価部17と、提示情報判別/抽出部19とを備える。一方、情報記録配信装置300は、通信部21と、情報記録部23と、配信用情報判別/抽出部25とを備える。
【0025】
携帯端末100において、合成表示部1は、情報加工部5によって所定の加工が施された情報(情報記録配信装置300側から携帯端末100を通じてユーザに提示される情報のこと。主としてテキスト形式の情報である。以下、「提示情報」と略記することもある。)と、撮影部3によってリアルタイムで連続的に撮影されている(風景)画像情報とを合成処理した上で可視画像として表示することによりユーザに対して情報の提示を行うもので、合成部、及び表示部(いずれも図示しない)によって構成される。
【0026】
合成部は、情報加工部5からの(ユーザへの提示)情報と、撮影部3からの情報(即ち、撮影部3によってリアルタイムで連続的に撮影されている携帯端末100の周囲の風景に係る画像情報)とを入力して、それらの情報を合成処理して表示部に出力し、表示部は、合成部からの合成処理された情報を入力して、該情報を可視画像として表示する。上記プロセスを経ることによって、合成表示部1には、恰も風景の中に落書きをしたかのような画面(画像情報)がリアルタイムで連続的に表示され、ユーザによって視認されることになる。
【0027】
本実施形態では、合成表示部1において、合成部は、例えば携帯端末100に内蔵されるCPU(図示しない)に、上記情報の合成処理機能を持たせることによって、新たに上記情報の合成処理を行うための専用のハードウェアを設置すること無しに実現が可能であり、一方、表示部としては、例えば透過型ヘッドマウントディスプレイ等のディスプレイが用いられる。
【0028】
撮影部3は、携帯端末100(を携行するユーザの)の周囲の風景をリアルタイムで連続的に撮影して、該連続的に撮影した風景の画像情報を、逐次合成表示部1に出力する。撮影部3としては、例えばデジタルスチルカメラ等のカメラ、或いはデジタルビデオカメラ等が用いられる。
【0029】
情報加工部5は、提示情報選択部13から出力される(ユーザに対する提示)情報を合成表示部1に出力するために必要な加工処理を施した後、合成表示部1に出力するもので、形状加工部、及び提示加工部(いずれも図示しない)によって構成される。形状加工部は、提示情報選択部13側からリアルタイムで送信される(主としてテキスト形式の)ユーザに対する提示情報(提示情報については、テキスト形式以外のものも含まれるが、詳細については後述する。)に対して、画像情報として表示するための加工を施すもので、携帯端末100の位置情報、及び向きに係わる情報や、合成表示部1の表示画面の大きさに係わる情報(寸法に係わる情報)等を用いて射影変換等の計算を行う。そして、上記計算により、上記提示情報を、上記表示画面のどの位置にどのような態様で表示するべきであるかを決定して、上記提示情報に加工処理を施す。この加工処理により、上記表示画面において、撮影部3を基準位置として、該基準位置から遠くに存在する対象物の画像は小さくなるように、近くに存在する対象物の画像は大きくなるように、三次元的な(遠近法的な)、奥行きのある表示がなされる。
【0030】
提示加工部は、上記提示情報が上記表示画面に画像情報として表示されるに際して、上記表示画面の奥に表示されるべき(提示情報の)画像と、上記表示画面の手前に表示されるべき(提示情報の)画像とが重畳した状態で表示されてしまうような場合や、或いは、上記表示画面において、表示位置の近い(提示情報の)画像同士が重畳して表示されてしまうような場合に、例えば、重畳して表示されてしまう(提示情報の)画像の一方を先に表示した後、所定時間経過してから他方の(提示情報の)画像を表示するような動的表示のための加工処理を行う。
【0031】
なお、同時に表示される提示情報の数が多い場合にも、提示加工部は、それら多数の提示情報を、ユーザが見易い程度の数を単位とする幾つかのグループに纏めて、1つのグル−プに属する(提示情報の)画像を表示した後、所定時間経過してから別のグループに属する(提示情報の)画像を表示するような動的表示のための加工処理を行う。
【0032】
また、提示加工部により時間差を置いて表示される上記各提示情報のうち、ユーザが所望する提示情報(例えばユーザが見損なった提示情報)については、ユーザの要求に応じて所定時間経過するまで所定回数だけ再表示するようにしても差し支えない。
【0033】
更に、撮影されている周囲の風景画像中の個々の対象物(建造物等)が、撮影部3からどの程度離間した位置に存在しているのか、ユーザが該風景画像を見て奥行き方向への距離感を把握するのは困難であるので、より手前の位置に存在している対象物の画像については、はっきりと表示されるように、他方、より遠くの位置に存在している対象物の画像については、ぼかしを入れた状態で表示されるようにしても差し支えない。
【0034】
或いは、より手前の位置に存在している対象物の画像については太めに、より遠くの位置に存在している対象物の画像については細めに、表示するなど肉眼で距離感が把握できるような加工を行ったり、更には、表示画面上において、ユーザが距離感を把握し易くするために、撮影部3から対象物の画像までの補助線を表示するするようにしても良い。
【0035】
情報加工部5についても、合成表示部1の合成部(図示しない)におけると同様に、携帯端末100に内蔵されるCPU(図示しない)に、上記情報の加工処理機能を持たせることによって、新たに上記情報の加工処理機能を有する専用のハードウェアを設置すること無しに実現が可能である。
【0036】
通信部7は、(情報記録配信装置300側の)通信部21から通信ネットワークを通じてリアルタイムで送信される上述したような提示情報を受信して、該受信した提示情報を、提示情報選択部13へ出力する。通信部7は、また、位置情報取得部9から出力される(位置情報取得部9が取得した)以下に記載する位置情報や、同じく以下に記載する(携帯端末100の)向きに係わる情報を、通信ネットワークを通じて(情報記録配信装置300の)通信部21へリアルタイムで送信する。
【0037】
位置情報取得部9は、携帯端末100の位置(携帯端末100を携行するユーザの位置)情報や、携帯端末100の向きに係わる情報(携帯端末100を携行するユーザの向いている方向に係わる情報)を随時取得して、取得した上記位置情報、及び上記向きに係わる情報を通信部7、及び提示情報選択部13にリアルタイムで出力する。ここで、上記位置情報としては、例えば、緯度情報や、経度情報や、高さ(標高)情報等が挙げられ、また、向きに係わる情報としては、例えば、方角情報や、オイラー角等の情報等が挙げられる。なお、上記位置情報や上記向きに係わる情報は、当然のことながら、(携帯端末100が備える)撮影部3の位置情報や向きに係わる情報と一致する。
【0038】
位置情報取得部9としては、例えば、ジャイロセンサや、加速度センサや、方位磁針や、磁気センサや、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)、或いはそれら機器やシステムを組み合わせたものが用いられる。
【0039】
ユーザ行動情報取得部11は、携帯端末100を携行するユーザの行動情報を取得して、該ユーザの行動履歴を記録すると共に、取得した該ユーザの行動情報を、適宜提示情報選択部13に出力する。ここで、ユーザ行動情報取得部11が取得するユーザの行動情報としては、(過去に)ユーザが携行する携帯端末100に対して行った操作内容を示す情報、或いは該ユーザの上記(携帯端末100に対して行った)操作内容以外の行動内容を示す情報等が挙げられる。
【0040】
上記操作内容を示す情報としては、例えば、ユーザが携帯端末100の操作部(図示しない)の何れのボタンを押圧操作したかを示す情報がある。また、上記操作内容以外のユーザの行動内容を示す情報としては、例えば、携帯端末100の位置が(どんな箇所、或いはどんな場面において)固定されたか否か、固定された場合にはその継続時間がどれくらいか、(情報記録配信装置300から携帯端末100にリアルタイムで送信される)ユーザへの提示情報が、合成表示部1における表示画面内のどの位置(中央、右、左、隅等)に表示されているか(情報の表示位置と表示画面との関係)、及びユーザが提示を所望する情報(提示情報)を取得するために、該ユーザ自ら所定の設定動作を行ったか等を示す情報がある。ここで、ユーザへの提示情報が、上記表示画面内のどの位置(中央、右、左、隅等)に表示されているかの判別は、例えば携帯端末100の操作部(図示しない)に複数個設置されている提示情報の表示位置設定/変更用の操作ボタン(図示しない)の何れを、ユーザが押圧操作したかを検知(チェック)することによって行うことができる。
【0041】
なお、上記操作内容を示す情報に、携帯端末100との間で通信を行って相互に必要とする情報の授受を行う機能を備えた、携帯端末100とは別の機器(図示しない)の操作部であって、携帯端末100の操作部のボタンと略同様のボタンが設置されている操作部のボタンの何れかを、ユーザが押圧操作したことを示す情報を含めることとしても差し支えない。
【0042】
ユーザ行動情報取得部11についても、合成表示部1や、情報加工部5におけると同様に、携帯端末100に内蔵されるCPU(図示しない)に、ユーザの行動情報を取得する機能を持たせることによって、新たに上記情報の取得機能を有する専用のハードウェアを設置すること無しに実現可能である。
【0043】
提示情報選択部13は、情報記録配信装置300側の通信部21から通信ネットワークを通じてリアルタイムで連続的に送信されてくる(携帯端末100の位置情報や向きに係わる情報に対応する)提示情報を、通信部7を通じて受信する。そして、位置情報取得部9からの上述したような(携帯端末100の位置や向き等を示す)情報と、ユーザ行動情報取得部11からの上述したようなユーザの行動の態様(行動内容)を示す情報とに基づき、上記提示情報のうちから、撮影部3によってリアルタイムで連続的に撮影される上記周囲の風景に係わる画像情報において、ユーザが表示を最も欲するであろう提示情報を選択し、該選択した情報を情報加工部5に出力する。
【0044】
提示情報選択部13において、優先度分析部15は、上記提示情報に対して(提示順位の)優先度を付加するため、ユーザ行動情報取得部11からの上述したようなユーザ行動情報(ユーザの行動内容を示す情報)に分析処理を施す。即ち、ユーザ行動情報取得部11から入力した上記ユーザ行動情報を分析処理することにより、分析結果として該ユーザの嗜好や性格(傾向)等を割り出すと共に、割り出した該ユーザの嗜好や性格(傾向)等に基づいて、該ユーザが欲している提示情報がどのようなものかを判別する。次に、通信部7を通じて(情報記録配信装置300の)通信部21からリアルタイムで連続的に送信され、提示情報選択部13の記憶部(図示しない)に一時的に保持されている提示情報を入力して、それらの提示情報に対するユーザへの提示の優先度(提示順位)を決定する。そして、この決定した上記提示情報の提示順位に係る情報を、提示情報判別/抽出部19に通知する。
【0045】
なお、優先度分析部15は、上記優先度の付加に際して、必要な場合には上記ユーザ行動情報に対してだけでなく、位置情報取得部9からの位置情報や向きに係わる情報等に対しても分析処理を施すこともある。
【0046】
ユーザへの提示情報に対して、提示順位を決定する方法の一例としては、提示情報がどのような情報であるかを、例えば、提示情報の種類や、提示情報の発信者名(発信元の名称)や、提示情報が特定の地域に属する情報である場合の該地域名など提示情報の詳細内容を示す情報によって優先度決定のための判断に資するような態様で定義付け(類型化)を行うと共に、該定義付け(類型化)に基づいて、上記各々の提示情報のランク付け(所謂「情報の重み付け」)を行う方法がある。
【0047】
なお、事前に例えば携帯端末100の操作部(図示しない)を通じてユーザから提供(入力)された該ユーザの嗜好や性格等を判断する材料として好適な情報に基づいて、優先度分析部15が上記各々の提示情報の優先度を決定するようにしても差し支えない。
【0048】
また、優先度分析部15によるユーザへの提示情報の優先度の決定は、予め対象となるユーザの過去の(行動)履歴情報に基づいて、長期的観点からの該ユーザの嗜好や(性格)傾向等の変遷を分析し、学習することによって、或いは、統計解析等の手法を用いて該ユーザの過去の(行動)履歴情報に分析処理を施すことによって、例えば図2に示すような優先度決定用テーブルを作成しておき、該テーブルを参照して個々の提示情報の表示の優先度を決定するようにしても良い。上記優先度決定用テーブルの詳細については、図2で説明する。
【0049】
表示評価部17は、優先度分析部15が優先度を最も高い「1」、若しくは比較的高順位にランク付けしたことにより、現に周囲の風景画像情報と共に合成表示部1に表示されている提示情報に対して、ユーザがどのような要求を持っているか、また、どのように評価しているかを把握して、表示すべき提示情報を、ユーザの要求や評価を反映したものにするための処理動作を実行する。即ち、表示評価部17は、位置情報取得部9からの上述した位置情報や、上述した向きに係わる情報を適宜入力して、例えば優先度分析部15によって優先度が最も高い「1」、若しくは比較的高順位にランク付けされている提示情報が、上記表示画面の中央に表示されているか否か(それとも、上記表示画面の四隅、左端、右端等に表示されているか)をチェックすることで、上記優先度が最も高い「1」、若しくは比較的高順位にランク付けされている提示情報に対する該ユ−ザの要求や、評価がどのようなものかを把握する。
【0050】
既に説明したように、上記表示画面における上記提示情報の表示位置の判別については、ユーザ行動情報取得部11を通じて表示評価部17に与えられる、ユーザが押圧操作した上記表示位置設定/変更用の操作ボタン(図示しない)が何れであるかを示す情報によって行うことが可能である。
【0051】
表示評価部17が上述した位置情報及び向きに係わる情報等に分析処理を行うことによって得られる、現に表示中の提示情報に対するユ−ザの要求や、評価についての代表的な例としては、ユーザが現に表示中の提示情報にとても興味があるので、該提示情報に関連する(提示)情報の表示を更に増加させるべきであるとする評価や、これとは逆に、ユーザが現に表示中の提示情報に興味を示しておらず、従って該提示情報とは別の(提示)情報を該ユーザへの提示情報として表示すべきであるとの評価等が挙げられる。
【0052】
表示評価部17は、上記位置情報や上記向きに係わる情報を分析処理することによって得られた、上記周囲の風景画像情報と共に合成表示部1に表示中の提示情報(上記優先度が最も高い「1」にランク付けされた提示情報、若しくは比較的高順位の提示情報)に対するユーザの要求や評価等の内容を、提示情報判別/抽出部19に通知する。なお、表示評価部17も、優先度分析部15におけると同様に、上記合成表示部1にユーザの要求や評価を反映させた提示情報を表示させるために、必要な場合には上記位置情報や上記向きに係わる情報に対してだけでなく、ユーザ行動情報取得部11からのユーザ行動情報に対しても分析処理を施すこともあり得る。既に説明済みの、上記表示画面における上記提示情報の表示位置を判別するに際しての一連の処理動作がその一例である。
【0053】
提示情報判別/抽出部19は、(情報記録配信装置300の)通信部21からリアルタイムで連続的に送信されて、例えば提示情報選択部13の記憶部(図示しない)に一時的に保持されている複数の提示情報の中から上記ユーザへの提示情報を、優先度分析部15からの上記通知内容や、或いは表示評価部17からの上記通知内容に基づいて判別し、抽出して情報加工部5へ出力する。
【0054】
提示情報判別/抽出部19は、まず、優先度分析部15より通知される上記提示情報の提示順位(優先度)に係る情報に基づき、上記記憶部(図示しない)に一時的に保持されている提示情報のうちから、ユーザの嗜好や、性格(傾向)や、趣味等に適合するであろうと推測される情報を判別して、該情報を抽出し、情報加工部5を通じて合成表示部1に表示させる。
【0055】
提示情報判別/抽出部19は、次に、表示評価部17からの、(優先度分析部15からの表示順位に係る情報に基づいて)現に表示中の提示情報に対するユーザの要求や評価等を示した通知内容に基づき、必要があると判断した場合には、上記表示中の提示情報に代えて、新たに該ユーザが欲するであろうと推測される別の提示情報を合成表示部1に表示させるべく、該別の提示情報を情報加工部5に出力する。
【0056】
提示情報選択部13についても、合成表示部1や、情報加工部5や、ユーザ行動情報取得部11におけると同様に、携帯端末100に内蔵されるCPU(図示しない)に、ユーザに提示すべき情報の選択機能を持たせることにより、新たに上記情報の選択機能を有する専用のハードウェアを設置すること無しに実現可能である。
【0057】
なお、本実施形態では、提示情報選択部13に、優先度分析部15と、表示評価部17と、提示情報判別/抽出部19とを備える構成のものを用いるものとして説明したが、優先度分析部15と、提示情報判別/抽出部19とで構成したものや、或いは、表示評価部17と、提示情報判別/抽出部19とで構成したものを提示情報選択部13として用いることとしても差し支えない。
【0058】
次に、情報記録配信装置300において、通信部21は、(携帯端末100側の)通信部7から通信ネットワークを通じて送信された(例えば、携帯端末100の、緯度、経度、高さ等の位置情報や、携帯端末100の、方角、オイラー角等の向きに係わる情報などの)情報を受信して、該受信した情報を、配信用情報判別/抽出部25へ出力する。通信部21は、また、配信用情報判別/抽出部25から逐次出力される携帯端末100のユーザに対する提示情報(提示情報の詳細については、後述する。)を、通信ネットワークを通じて(携帯端末100の)通信部7へ送信する。
【0059】
情報記録部23には、例えば、図1で示した通信システムを構成する各々の携帯端末(100)のユーザからの記録依頼や、各種営利事業を営む営利企業からの記録依頼により、情報記録配信装置300の管理主体である通信事業者が(有料/無料で)受付けた諸々の情報がユーザへの提示情報として記録される。個々のユーザが上記通信事業者に対して記録を依頼する(提示)情報としては、主として、ユーザ個人があくまで私的に利用するための、所謂覚え書き的な内容の(提示)情報が挙げられる。例えば、ユーザが常連客となっている(和食)レストランに係わる情報や、自宅近くに設置されている(公衆)トイレに係わる情報や、最寄りの駅やバス停留所等から該ユーザの自宅への道順の説明などの、該ユーザの友人に対して発信を所望する言わば掲示板的な内容の情報や、不特定多数の個人に向けたメッセージ等の情報が、それである。
【0060】
次に、各種営利事業を営む事業主体である営利企業が上記通信事業者に対して記録を依頼する(提示)情報としては、例えば、上記営利企業が取り扱っている各種の商品に係わる広告、宣伝情報(該営利企業が機器(例えばFAX)の製造・販売を行っているメーカである場合には、その製造・販売している機器(例えばFAX)に関する説明や、該機器(例えばFAX)の操作方法等に係わる情報も含まれる)が挙げられる。
【0061】
また、営利企業が上記通信事業者に対して記録を依頼する(提示)情報としては、上述した各種の商品に係わる広告・宣伝以外に、例えば、上記営利企業が取り扱っている各種のサービス内容等に係わる広告、宣伝情報(上記営利企業が観光地における各種の施設や設備(例えば東京タワー)の管理主体である場合には、その施設や設備(例えば東京タワー)の案内(説明)に係わる情報)も挙げられる。
【0062】
上記各々の提示情報は、例えばテキスト、個々の風景画像の象徴的な部分(例えば、渋谷駅西口広場におけるハチ公像等)を表現した画像(風景画像の特徴情報)、動画、アニメ、3Dオブジェクト、或いは必要に応じて音声等の形式のうちの何れかの形式で情報記録部23に記録される。なお、上記各々の提示情報は、各々の位置を示す情報(位置情報、即ち、緯度、経度、高さ、方角、オイラー角等の情報)に対応付けられた状態で、夫々が個別の(独立した)データとして情報記録部23に記録される。
【0063】
なお、情報記録部23に、上記(提示)情報に加えて、更に、情報発信者である個々のユーザや営利企業から提示情報が通信事業者側に提供(発信)された時間や、上記情報発信者が携帯端末(100)のユーザに対して設定した上記提示情報の提示時間や、上記情報発信者名や、上記情報発信者が指定した情報受信者(個々のユーザの)名、及び上記位置情報から割り出した特定の地域を示す情報等を記録するようにしても良い。
【0064】
本実施形態では、情報記録部23として、例えばICメモリが用いられる。
【0065】
配信用情報判別/抽出部25は、通信部21から出力される携帯端末100の位置情報、及び携帯端末100の向きに係わる情報等に基づいて、これら位置情報や向きに係わる情報に適合した提示情報を、情報記録部23から判別し、抽出して、抽出した提示情報を通信部21へ出力する。
【0066】
本実施形態では、配信用情報判別/抽出部25は、例えば情報記録配信装置300に内蔵されるCPU(図示しない)に、上記情報の判別/抽出機能を持たせることによって、新たに上記情報の判別/抽出処理を行うための専用のハードウェアを設置すること無しに実現が可能である。
【0067】
図2は、図1に記載の携帯端末100において、優先度分析部15がユーザ行動情報に分析処理を施すことによって得られた提示情報の優先度(表示順位)決定用テーブルの一例を示す説明図である。
【0068】
図2に示した優先度決定用テーブルは、例えば、後に図3において詳述する優先度分析の処理手順を経て作成されるもので、該ユーザの過去の一定期間における行動履歴情報に基づいて該ユーザの嗜好や(性格)傾向等の変遷を分析し、学習することによって得られた個々の提示情報に係わる優先度決定情報が蓄積されている。上記優先度決定用テーブルでは、図2に示すように、優先度「1」にランク付けされているものは、情報の種類が「映画」で、情報発信者(情報提供者)が、「A」で、且つ地域情報が「渋谷」である提示情報であり、次いで、優先度「2」にランク付けされているものは、情報の種類が同じく「映画」で、且つ情報発信者(情報提供者)が「B」である提示情報である。また、優先度「50」にランク付けされているものは、情報の種類が「レストラン」で、情報発信者(情報提供者)が「(そのレストランの)経営者」で、且つ地域情報が「新宿」である提示情報であり、優先度「51」にランク付けされているものは、情報の種類が同じく「レストラン」で、情報発信者(情報提供者)が「B」で、且つ地域情報が「渋谷」である提示情報である。更に、優先度「200」にランク付けされているものは、情報の種類が「金融」で、且つ情報発信者(情報提供者)が「(金融)業者」である提示情報である。
【0069】
換言すれば、上記優先度決定用テーブルは、携帯端末100のユーザにとって、最優先に表示して欲しい最も興味をそそられる提示情報が、Aが提供する渋谷地区における映画に係わる情報であり、たとえ表示されたとしても殆ど関心の無い提示情報が、金融業者が提供する金融に係わる情報であることを示している。また、上記優先度決定用テーブルは、該ユーザが過去の一定期間内に、主として東京都内の「渋谷地区」や、「新宿地区」等を活動領域としていたことをも示している。従って、仮に該ユーザが渋谷地区を巡り歩いているような場合には、まず、優先度「1」にランク付けされた提示情報である、「Aが提供する渋谷地区における映画に係わる情報」が合成表示部1に表示されることになる。
【0070】
図3は、図1に記載の優先度分析部15が、図2に記載の優先度決定用テーブルを作成するに際しての(優先度分析の)処理手順の一例を示す流れ図である。
【0071】
図3において、まず、(携帯端末100の)位置情報取得部9が、通信部7を通じて(情報記録配信装置300の)通信部21に、上述した位置情報、及び上述した向きに係わる情報等を送信することで、(情報記録配信装置300の)通信部21から提示情報が送信されてくると、通信部7は、該提示情報を受信する(ステップS31)。次に、優先度分析部15は、上記受信された提示情報が、合成表示部1の表示画面の中央の位置に表示されているのか、それとも端の位置に表示されているのかをチェックする(ステップS32)。
【0072】
ここで、上記表示画面における提示情報の表示位置は、既述の内容から明らかなように、携帯端末100の操作部(図示しない)に複数個設置されている提示情報の表示位置変更用の操作ボタン(図示しない)をユーザが適宜押圧操作することによって、該ユーザが所望する位置に自在に変更することが可能であるものとする。ステップS32での(優先度分析部15による)チェックは、例えば、ユーザが上記操作ボタンの何れを押圧操作したかを検知することによって行うことができる。このチェックにより、優先度分析部15は、上記提示情報の表示位置が上記表示画面のどの位置(中央、四隅、左端、右端等)であるかを判別することができる。
【0073】
上記チェックの結果、上記提示情報の表示位置が上記表示画面の中央である場合には、次に、優先度分析部15が、位置情報取得部9からの上述した位置情報に基づいて、携帯端末100の位置固定状態(同一位置に固定されている状態)が所定時間以上継続しているか否かチェックする(ステップS33)。このチェックの結果、所定時間以上継続して同一位置に固定されていると判断すると(ステップS33でYES)、次に、優先度分析部15は、位置情報取得部9からの上述した向きに係わる情報に基づいて、携帯端末100の向きが同一の方向に固定されている状態が、所定時間以上継続しているか否かチェックする(ステップS34)。
【0074】
このチェックの結果、所定時間以上継続して向きが同一の方向に固定されていると判断すると(ステップS34でYES)、優先度分析部15は、上記表示中の提示情報の優先度を「5」ランク上げる(ステップS35)。
【0075】
ステップS33で、携帯端末100の位置固定状態が所定時間以上継続しているか否かをチェックし、且つ、ステップS34で、携帯端末100の向き固定状態が所定時間以上継続しているか否かをチェックすることとした理由は、上記表示画面の中央の位置に表示されている上記提示情報に対してユーザが大いに興味を示しているのであれば(つまり、関心が高ければ)、歩行中ならば立ち止って携帯端末100の向きを固定させ、該提示情報を凝視するに違いないからである。これとは逆に、上記表示中の提示情報に対してユーザが全く関心を示さなければ、立ち止ることもなければ、携帯端末100の向きを固定させることもないと思料される。
【0076】
よって、たとえ、上記提示情報が上記表示画面の中央の位置に表示されていたとしても、携帯端末100の位置が同一位置に固定されていないような場合や(ステップS33でNO)、携帯端末100の向きが同一方向に固定されていないような場合には(ステップS34でNO)、優先度分析部15は、上記表示中の提示情報の優先度を「1」ランク下げる(ステップS37)。
【0077】
一方、ステップS32におけるチェックの結果、上記提示情報の表示位置が上記表示画面の端であった場合でも、携帯端末100が所定時間以上継続して同一位置に固定されていて(ステップS38でYES)、且つ、携帯端末100の向きが所定時間以上継続して同一方向に固定されているのであれば(ステップS39でYES)、上記提示情報が上記表示画面の中央の位置に表示されている場合よりも、上記提示情報に対するユーザの関心は低いけれども、それでも多少の興味を持っているものと見做す。そして、優先度分析部15は、上記表示中の定時情報の優先度を「1」ランク上げる(ステップS40)。
【0078】
上述したような手順を経て、該ユーザの過去の一定期間内における行動履歴情報に基づき、情報記録配信装置300から該ユーザへの提示情報として携帯端末100に送信された個々の提示情報について、表示に際しての優先度のランク付けを行うと共に、全ての提示情報についてのランク付けが完了したと判断した時点で(ステップS36でYES)、優先度分析に係る一連の処理動作を終了する。
【0079】
上記処理手順では、提示情報が上記表示画面の中央の位置に表示されていて、携帯端末100の位置及び向きの固定状態が所定時間以上継続したとき、該提示情報の優先度を「5」ランク上げ、提示情報の表示位置が、上記表示画面の端であった場合でも、携帯端末100の位置及び向きの固定状態が所定時間以上継続していれば、該提示情報の優先度を「1」ランク上げることとした。しかし、携帯端末100の位置及び向きの固定状態が継続した時間の長さに応じて、優先度のランク付けの度合を変更するようにしても良い。
【0080】
上述したような処理手順を経ることによって、図2で示したような優先度決定用テーブルが作成される。
【0081】
なお、ステップS32における個々の提示情報の表示位置が上記表示画面の中央か否かのチェックは、該ユーザが、携帯端末100の位置及び向きを所定時間以上継続して固定した場合が、どの提示情報が表示画面の中央に位置付けられた表示パターンの場合であったかを判別することによっても行うことができる。個々の提示情報を上記表示画面のどの位置に表示するかは、既述のように、情報加工部5によって決定されるものであり、該ユーザが上記表示画面の中央に表示されている提示情報について満足しているのであれば、既述のように、その提示情報を把握するために上記表示画面を凝視するであろうから、携帯端末100の位置及び向きを所定時間以上継続して固定することになるからである。該ユーザが上記表示画面の中央に表示されている提示情報について不満足である場合には、例えば、該ユーザが携帯端末100を軽く振る動作を行うことによって、提示情報選択部13に上記表示画面の中央に表示されている提示情報について不満足である旨を通知するようにしても良い。
【0082】
図4は、図1に記載の携帯端末100において、表示評価部17が、現に合成表示部1に表示中の提示情報に対してユーザが持っている要求や評価の内容を把握することにより、ユーザの要求や評価をより反映した提示情報が表示されるようにするための処理手順の一例を示す流れ図である。
【0083】
図4において、まず、表示評価部17が位置情報取得部9からの上述した位置情報に基づいて、撮影部3の固定状態(同一位置に固定されている状態)が所定時間以上継続しているか否かチェックする(ステップS41)。このチェックの結果、所定時間以上継続して固定されていると判断すると(ステップS41でYES)、次に、表示評価部17は、位置情報取得部9からの上述した向きに係わる情報に基づいて、撮影部3の向きが同一の方向に固定されている状態が所定時間以上継続しているか否かチェックする(ステップS42)。
【0084】
このチェックの結果、所定時間以上継続して向きが同一の方向に固定されていると判断すると(ステップS42でYES)、表示評価部17は、次に、撮影部3によって(リアルタイムで連続的に)撮影されている周囲の風景画像情報と共に合成表示部1に表示されている提示情報の表示位置が、表示画面の中央か否かチェックする。この提示情報は、優先度分析部15によって優先度が最も高い「1」、若しくは比較的高順位にランク付けされたが故に、提示情報判別/抽出部19、及び情報加工部5を通じて上記風景画像情報と共に合成表示部1に表示されている(ステップS43)。ここで、上記表示画面における提示情報の表示位置は、図3において説明したように、携帯端末100の操作部(図示しない)に複数個設置されている提示情報の表示位置変更用の操作ボタン(図示しない)を該ユーザが適宜押圧操作することによって、該ユーザが所望する位置に自在に変更することが可能であるものとする。
【0085】
ステップS43での(表示評価部17による)チェックは、(優先度分析部15によるチェックと同様に、)例えばユーザが上記操作ボタンの何れを押圧操作したかを検知することによって行うことができる。このチェックにより、表示評価部17は、上記提示情報の表示位置が合成表示部1における表示画面のどの位置(中央、四隅、左端、右端等)であるかを判別することができる。
【0086】
上記(ステップS43での)チェックを行った結果、上記提示情報が、上記表示画面の中央の位置に表示されていると判断すると(ステップS43でYES)、表示評価部17は、該提示情報、即ち、優先度分析部15によって最も高い「1」、若しくは比較的高順位の優先度にランク付けされた提示情報が該ユーザによっても高く評価されたものと認識する。そして、上記提示情報のみならず、上記提示情報に関連する情報(更なる詳細情報)についても提示情報として表示すべきであると判断する(ステップS44)。この場合、上記提示情報に関連する情報(つまり、更なる詳細情報)が、提示情報判別/抽出部19によって提示情報選択部13の記憶部(図示しない)から読み出され、情報加工部5を通じて合成表示部1に表示されることになる(ステップS45)。
【0087】
例えば、ユーザが撮影部3の位置及び向きを一定時間継続して固定させていることにより、上記表示画面に「城」の画像を含む風景画像が一定時間継続して表示されており、且つ、該表示画面の中央に「城」に係る提示情報が表示されている場合には、表示評価部17は、ユーザが「城」に係る提示情報にとても興味があると判断して、該「城」に関連する他の情報をも更なる詳細情報として表示すべきであると評価することになり(ステップS44)、該評価に基づいて、該「城」に係る更なる詳細情報が、合成表示部1に表示される(ステップS45)。
【0088】
しかし、(ユーザが押圧操作した操作ボタンを検知することによって、)上記提示情報が、上記表示画面の中央の位置に表示されていない(つまり、表示画面の中央には提示情報が何も表示されていない)と判断した場合には(ステップS43でNO)、表示評価部17は、該ユーザが上記表示画面内に存在しているはずの上記風景画像情報中に含まれる別の(建造物等の)対象物に係わる提示情報を探しているものと判断する。そして、現在表示中の上記提示情報に代えて、別の提示情報を表示すべきであると評価することになる(ステップS46)。
【0089】
また、撮影部3の位置については一定時間継続して固定されているが(ステップS41でYES)、撮影部3の向きについては一定時間継続して固定されていない場合には(ステップS42でNO)、該ユーザが、携帯端末100(該ユーザ)の周囲にある別の(建造物等の)対象物に係わる提示情報の表示を欲しているものと判断して、現在表示中の提示情報に代えて、携帯端末100の撮影範囲外の、周囲の提示情報やその情報の携帯端末100から見た方向に係わる情報を概略的に表示すべきであると評価する(ステップS47)。
【0090】
更に、撮影部3の位置についても一定時間継続して固定されていない場合には(ステップS41でNO)、優先度分析部15によって優先度「1」、若しくは比較的高順位にランク付けされた上記周囲の風景画像情報に対応する提示情報を、合成表示部1に表示させるべく、提示情報判別/抽出部19に通知することになる(ステップS48)。
【0091】
そして、上述したような処理手順が全て完了したと判断すると(ステップS49でYES)、ユーザの要求や評価をより反映した提示情報が表示されるようにするための一連の処理動作を終了する。
【0092】
なお、ステップS43における個々の提示情報の表示位置が上記表示画面の中央か否かのチェックは、該ユーザが、携帯端末100の位置及び向きを所定時間以上継続して固定した場合が、どの提示情報が表示画面の中央に位置付けられた表示パターンの場合であったかを判別することによっても行うことができる。その根拠については、図3で詳述した。
【0093】
図5は、図1に記載の携帯端末100において、情報記録配信装置300から送信される、動画形式又は対話形式で表示される情報の一例としての特定機器の操作方法に係わる(提示)情報を、ユーザへの提示情報として合成表示部1に表示するに際しての表示評価部17による処理手順の一例を示す流れ図である。
【0094】
図5に示す処理手順では、例えば、それまで東京都内の秋葉原地区を散歩していたユーザが、家電製品の量販店等に立ち寄って、新型パソコン等のOA機器(以下、「特定機器」と略記する)に興味を示した場合には、上記地区の風景画像に係わる提示情報ではなく、該特定機器の操作方法に係わる提示情報の方が合成表示部1に表示されるように、該操作方法に係わる情報の方がユーザへの提示情報としての評価を受ける。
【0095】
即ち、まず、(携帯端末100の)位置情報取得部9が、通信部7を通じて(情報記録配信装置300の)通信部21に、上述した位置情報、及び上述した向きに係わる情報等を送信することで、(情報記録配信装置300の)通信部21から、上記地区における周囲の風景画像に係わる提示情報、及び特定機器の(多数の操作手順を含んだ)操作方法に係わる提示情報が送信されてくると、通信部7は、それら提示情報を受信する(ステップS51)。次に、表示評価部17は、上記受信された上記風景画像に係わる提示情報の表示位置と、該特定機器の操作方法に係わる提示情報の表示位置とのどちらが表示画面の中央であるか否かをチェックする。
【0096】
一般に、人間は、表示されている対象物について興味を示している場合には、該対象物を視野の中央(つまり、表示画面の中央)に位置付けるように、他方、表示されている対象物について興味を示していない場合には、該対象物を視野の中央から排除して視野の隅(つまり、表示画面の隅)に位置付けるように振舞うことが知られている。よって、上記どちらの提示情報が表示画面の中央に位置付けられているかをチェックすることにより、該ユーザが特定機器の操作方法に係わる提示情報に興味を示しているのか、それとも、上記風景画像に係わる提示情報の方に興味を示しているのかを把握することが可能である。上記チェックは、例えば携帯端末100の位置が同一位置に固定されている状態、及び携帯端末100の向きが同一方向に固定されている状態が、所定時間以上継続しているか否かを判別することによって行うことができる。この判別が可能な理由については、図3で説明したのと同様であるので、重ねての説明は省略する。なお、上記判別は、既述のように、携帯端末100の操作部(図示しない)に設置されている提示情報の表示位置変更用の操作ボタン(図示しない)の何れをユーザが押圧操作したかを検知することによって行うこともできる(ステップS52)。
【0097】
上記チェックの結果、上記風景画像に係わる提示情報が表示画面の中央に位置付けられている場合には(ステップS52で風景画像)、図4に記載した処理手順に移行する(ステップS59)。一方、上記特定機器の操作方法に係わる提示情報が表示画面の中央に位置付けられている場合には(ステップS52で特定機器)、提示情報選択部13は、該特定機器の今回提示する操作手順に係わる提示情報、及び該特定機器の次回提示する操作手順に係わる提示情報を、共に上記表示画面に表示する(ステップS53)。
【0098】
次に、該特定機器の今回提示する操作手順に係わる提示情報の表示が、表示画面の中央の位置で固定されているか否かをチェックする(ステップS54)。このチェックの結果、上記表示が、上記表示画面の中央に固定されたままである場合には(ステップS54でYES)、該ユーザが該特定機器の今回提示する操作手順を理解することができず、未だに今回提示する操作手順に係わる提示情報の表示を求めているものとして、該特定機器の次回に提示する操作手順に係わる提示情報、及び次々回に提示する操作手順に係わる提示情報の表示を中止すべきであると判断する(ステップS55)。そして、該特定機器の今回提示する操作手順について、更なる詳細情報を提示情報として表示すべきであると評価すると共に(ステップS56)、ステップS54に復帰する。
【0099】
一方、該特定機器の今回提示する操作手順に係わる提示情報の表示が、上記表示画面の中央の位置に固定されていなければ(ステップS54でNO)、該特定機器の(全ての操作手順を含んだ)操作方法に係わる提示情報に対する一連の処理動作が終了していない場合には(ステップS57でNO)、該特定機器の次回に提示する操作手順に係わる提示情報を、該特定機器の今回提示する操作手順に係わる提示情報として、また、該特定機器の次々回に提示する操作手順に係わる提示情報を、該特定機器の次回に提示する操作手順に係わる提示情報として、それぞれ表示画面に表示すべきであると評価して(ステップS58)、ステップS54に復帰する。
【0100】
なお、該特定機器の今回提示されている操作手順に係わる提示情報の表示位置が、上記表示画面の中央に固定されておらず(ステップS54でNO)、且つ、該特定機器の(全ての操作手順を含んだ)操作方法に係わる提示情報に対する一連の処理動作が終了している場合には(ステップS57でYES)、該特定機器の操作方法に係わる情報を、ユーザへの提示情報として合成表示部1に表示するに際しての処理手順が終了することになる。
【0101】
上述したように、表示評価部17では、上記表示画面に現在表示中の提示情報に対するユーザの反応や、該ユーザの一時的な評価の傾向等を分析し、その分析の結果、該ユーザが該表示中の提示情報を欲していないと評価される場合には、該表示中の提示情報とは別の提示情報を、提示情報判別/抽出部19、及び情報加工部5等を通じて上記表示画面に適宜表示させるようにする。
【0102】
図6は、図1に記載の携帯端末100において、合成表示部1に表示される画面(画像情報)の一例を示す説明図である。
【0103】
図6に示す(合成表示部1の表示部における)表示画面では、「映画」に係わる提示情報と、2種類の「レストラン」に係わる提示情報とが、夫々撮影された周囲の風景画像情報中の対象物に対応させた状態で表示されている。即ち、「映画」に係わる提示情報としては、『映画館〇〇 次回△時上映! 100メートル先』というテキスト情報が、また、「レストラン」に係わる第1番目の提示情報としては、『△△さんへ! おいしかったよ! ぜひ一度! △×より イタリアンレストラン〇〇です』というテキスト情報が、夫々表示されている。また、「レストラン」に係わる第2番目の提示情報としては、『中華料理×× おいしいよ ←入り口』というテキスト情報が表示されている。
【0104】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、例えば、友人への我が家までの道案内情報の提示や、掲示板のようなコミュニケーションツールとしての使用方法や、近隣のレストランやトイレ等の情報などの検索ツールとしての使用方法や、観光地での建造物の説明や、例えばパソコン等のOA機器の操作方法等のマニュアル提示ツールとしての使用方法など、様々な用途に対応可能である。
【0105】
また、ユーザの嗜好や性格(傾向)や、習慣等を分析することによって、該ユーザの利用方法や、ユーザの要求に適合した提示情報の表示が可能になる。また、周囲に大量の風景画像情報が存在するような場所においても、それらに対応する提示情報が表示される際に、それら提示情報の優先順位や、上記風景画像を構成している個々の建造物等のユーザの位置を基準位置としてそこから距離の遠い順(又は近い順)に提示すること等により、ユーザにとって見易い態様での表示も可能になる。仮に、該表示された提情報示がユーザの要求しているものではなかったり、或いは、更なる詳細情報を要求する場合においても、ユーザは簡単且つ直感的な操作を行うことによって自身の意図を携帯端末100側に通知することで、次の提示情報の内容を制御することも可能である。
【0106】
図7は、本発明の第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0107】
本実施形態では、図1で示した携帯端末100の構成に加えて、更に音声情報読み上げ部61を備えた点で、上述した第1の実施形態と相違する。その他の構成については、図1に記載の各部と同様であるので、図7において、図1で示したものと同一物には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0108】
図7において、携帯端末100に、音声情報読み上げ部61を備えることにより、情報記録配信装置300から携帯端末100側に送信されるテキスト形式の提示情報を、合成表示部1の表示画面に表示させるのに加えて、音声情報読み上げ部61が上記テキスト形式の提示情報を読み上げることにより、上記提示情報の内容を、携帯端末100の受話器(図示しない)を通じて音声出力させることもできる。よって、ユーザは、自身の視覚及び聴覚の双方を通じて上記提示情報の内容を認識することが可能になるから、ユーザが、上記提示情報の内容をより正確、確実に認識することが可能になる。
【0109】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0110】
本実施形態では、携帯端末100側に備えられていた提示情報選択部13を、情報記録配信装置300側に備えるようにした点が、図1及び図2で夫々示した携帯端末100との主な相違点である。従って、本来ならば携帯端末100が備えるべき提示情報選択部13を、情報記録配信装置300側で備えるようにしたために、携帯端末100側から情報記録配信装置300側に対して、位置情報取得部9からの位置情報に加えて、ユーザ行動情報取得部11からのユーザ行動情報をも送信する必要性が生じる。
【0111】
図8において、配信用情報判別/抽出部25は、携帯端末100(の通信部7)からの上記位置情報、及び携帯端末100の向きに係わる情報を、通信部21を通じて読み込むと共に、該読み込んだ位置情報、及び向きに係わる情報に基づいて、これら位置情報や向きに係わる情報に適合した提示情報を、情報記録部23から判別し、抽出して、抽出した提示情報を提示情報選択部13へ出力する。提示情報判別/抽出部13は、通信部21を通じて上記位置情報や、上記向きに係わる情報や、上記ユーザの行動の態様(行動内容)を示す情報に基づき、配信用情報判別/抽出部25から出力される上記提示情報のうちから適宜な提示情報を逐次判別/抽出して、該判別/抽出した提示情報を、通信部21を通じて携帯端末100側に送信する。以下の処理動作については、図1で説明したものと同様である。
【0112】
本実施形態によれば、図1、及び図7で夫々示した携帯端末100と比較して、軽量化や装置構成の簡素化を図ることが可能になる。
【0113】
図9は、本発明の第4の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0114】
本実施形態では、図8で示した通信システムにおいて、携帯端末100側に備えられていた情報加工部5をも、情報記録配信装置300側に備えるようにした点が、図8で示した携帯端末100との主な相違点である。そのため、提示情報判別/抽出部13において判別/抽出され、情報加工部5において必要な加工処理が施された提示情報が、合成表示部1に表示されるように、通信部21を通じて携帯端末100側に送信されることになる。
【0115】
本実施形態においても、図1、及び図7で夫々示した携帯端末100と比較して、更なる軽量化や装置構成の簡素化を図ることが可能になる。
【0116】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯端末を備える通信システムにおいて、個々のユーザの嗜好や、それらユーザの置かれている状況等に適合した情報を、各々のユーザに対して見易い態様で提示することができるようにすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】図1に記載の携帯端末において、優先度分析部がユーザ行動情報に分析処理を施すことによって得られた提示情報の優先度(表示順位)決定用テーブルの一例を示す説明図。
【図3】図1に記載の携帯端末において、優先度分析部が、図2に記載の優先度決定用テーブルを作成するに際しての(優先度分析の)処理手順の一例を示す流れ図。
【図4】図1に記載の携帯端末において、表示評価部が、現に合成表示部に表示中の提示情報に対してユーザが持っている要求や評価の内容を把握することにより、ユーザの要求や評価をより反映した提示情報が表示されるようにするための処理手順の一例を示す流れ図。
【図5】図1に記載の携帯端末において、情報記録配信装置から送信される、動画形式又は対話形式で表示される情報の一例としての特定機器の操作方法に係わる情報を、ユーザへの提示情報として合成表示部に表示するに際しての処理手順の一例を示す流れ図。
【図6】図1に記載の携帯端末において、合成表示部に表示される画面(画像情報)の一例を示す説明図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 合成表示部
3 撮影部
5 情報加工部
7、21 通信部
9 位置情報取得部
11 ユーザ行動情報取得部
13 提示情報選択部
15 優先度分析部
17 表示評価部
19 提示情報判別/抽出部
23 情報記録部
25 配信用情報判別/抽出部
100 携帯端末
300 情報記録配信装置

Claims (13)

  1. 情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、該情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末であって、
    前記ユーザの行動内容に係わる情報を取得する行動情報取得手段と、
    前記行動情報取得手段が取得した前記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、前記情報配信装置から送信されてくる情報中より前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択する提示情報選択手段と、
    前記提示情報選択手段によって選択された情報を、前記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、
    を備える携帯端末。
  2. 請求項1記載の携帯端末において、
    前記報知手段が、前記提示情報を画像情報として表示する表示手段を含み、
    前記ユーザが欲する対象物を撮影するために、撮影手段を更に備え、
    前記表示手段が、前記撮影手段によって撮影される対象物の画像情報と、前記提示情報選択手段が選択した提示情報とを共に表示する携帯端末。
  3. 請求項1記載の携帯端末において、
    前記報知手段が、前記提示情報を音声情報として出力する音声出力手段をも更に含む携帯端末。
  4. 請求項1記載の携帯端末において、
    前記ユーザの行動内容に係わる情報が、前記ユーザの過去の行動履歴を含み、
    前記提示情報選択手段による前記ユーザへの提示情報の選択が、前記ユーザの過去の行動履歴から割り出せる前記ユーザの属性情報に基づいて行われ、
    前記ユーザの属性情報が、前記ユーザの嗜好に係わる情報や、性格に係わる情報や、趣味に係わる情報や、性別に係わる情報や、年齢に係わる情報を少なくとも含む携帯端末。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の携帯端末において、
    前記提示情報選択手段が、
    前記ユーザの属性情報を分析することにより、前記情報配信装置から伝送されてくる個々の提示情報について、夫々に表示の順位を決める表示順位決定手段を含み、
    前記決定された表示順位に基づいて、前記提示情報のうちから前記表示手段に出力する提示情報を選択するようにした携帯端末。
  6. 請求項3又は請求項5記載の携帯端末において、
    前記表示順位決定手段が、携帯端末の位置を示す情報、該携帯端末の向いている方向を示す情報、及び前記提示情報の表示位置が前記表示手段における表示画面の中央か否かを示す情報に基づいて、決定した個々の提示情報の表示順位を記録したテーブルを作成する携帯端末。
  7. 請求項6記載の携帯端末において、
    前記表示順位決定手段が、携帯端末が同一位置に継続的に固定されている時間の長さ、及び該携帯端末の向きが同一方向に継続的に固定されている時間の長さに応じて、前記個々の提示情報の表示順位のランク付けの度合を変更するようにした携帯端末。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の携帯端末において、
    前記提示情報選択手段が、
    前記表示順位決定手段により決定された表示順位に基づいて前記表示手段に表示されている提示情報が、ユーザによって評価されているか否かをチェックするユーザ評価チェック手段を更に含み、
    前記ユーザ評価チェック手段が、前記表示されている提示情報が評価されていないと判断した場合には、前記表示中の提示情報に代えて別の提示情報を表示するようにした携帯端末。
  9. 請求項8記載の携帯端末において、
    前記ユーザ評価チェック手段が、前記携帯端末の位置及び/又は前記携帯端末の向きが所定時間継続して固定されているか否かをチェックし、また、前記表示順位決定手段により決定された表示順位に基づいて前記表示手段に表示されている提示情報が、前記表示手段の表示画面の中央の位置に表示されているか否かを必要に応じてチェックすることによって、前記表示中の提示情報に対するユーザの評価を判断するようにした携帯端末。
  10. 携帯端末に対してユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置であって、
    前記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、
    前記携帯端末から送信される、前記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、前記提示情報保持手段に保持されている情報から前記携帯端末に配信するための情報を選択する配信情報選択手段と、
    前記携帯端末から送信される、前記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、前記配信情報選択手段によって選択された情報中より前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択して、前記携帯端末へ送信するべく出力する提示情報選択手段と、
    を備える情報配信装置。
  11. ユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置と、該情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、該情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末とを備え、
    前記携帯端末が、
    前記ユーザの行動内容に係わる情報を取得する行動情報取得手段と、
    前記行動情報取得手段が取得した前記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、前記情報配信装置から送信されてくる情報中より前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択する提示情報選択手段と、
    前記提示情報選択手段によって選択された情報を、前記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、
    を有し、
    前記情報配信装置が、
    前記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、
    前記携帯端末から送信される、前記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、前記提示情報保持手段に保持されている情報から前記携帯端末に配信するための情報を選択して前記携帯端末へ送信するべく出力する配信情報選択手段と、
    を有する通信システム。
  12. ユーザに提示するための情報を配信する情報配信装置と、該情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、該情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末とを備え、
    前記情報配信装置が、
    前記ユーザに提示するための情報を保持する提示情報保持手段と、
    前記携帯端末から送信される、前記携帯端末の位置に係わる情報に基づいて、前記提示情報保持手段に保持されている情報から前記携帯端末に配信するための情報を選択する配信情報選択手段と、
    前記携帯端末から送信される、前記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、前記配信情報選択手段によって選択された情報中より前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択して、前記携帯端末へ送信するべく出力する提示情報選択手段と、
    を有し、
    前記携帯端末が、
    前記ユーザの行動内容に係わる情報を取得して、前記情報配信装置へ送信するべく出力する行動情報取得手段と、
    前記情報配信装置からの情報を受信して、前記ユーザが認識し得る態様で報知する報知手段と、
    を有する通信システム。
  13. 情報配信装置に自身の位置に係わる情報を送信することにより、該情報配信装置から送信されてくる情報を受信してユーザに提示するための携帯端末を利用したユーザへの情報提供方法であって、
    前記ユーザの行動内容に係わる情報を取得するステップと、
    前記ステップにおいて取得した前記ユーザの行動内容に係わる情報に基づいて、前記情報配信装置から送信されてくる情報中より前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択するステップと、
    前記ユーザが提示を欲するであろう情報を選択するステップにおいて選択された情報を、前記ユーザが認識し得る態様で報知するステップと、
    を備える携帯端末を利用したユーザへの情報提供方法。
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