JP2021076866A - 収音制御システム及び収音制御システムの制御方法 - Google Patents

収音制御システム及び収音制御システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収音機能に高い指向性を求めずに、音源位置を特定する構成を実現する。【解決手段】収音制御システムであって、音声の入力を受け付け、複数の音声信号を生成する収音部と、前記複数の音声信号と、複数の参加者が表示された参加者の画像と、を取得し、複数の前記音声信号の間の比較情報を用いて第1の音源の位置を特定し、前記参加者の画像に対して前記第1の音源の位置を含む範囲に顔認識を実行することで第2の音源の位置を特定し、該第2の音源の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成部と、前記位置情報を用いて、話者に関する画像を生成する画像生成部と、少なくとも一つの前記話者に関する画像を表示装置に表示させる表示処理部と、少なくとも一つの前記話者に関する画像の中から一つの画像の選択を受け付ける選択受付部と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、収音制御システム及び収音制御システムの制御方法に関する。
下記特許文献1には、対象空間の映像を撮影するカメラと、複数のマイクロホンを用いて音声を収音するマイクアレイと、収音された音声データに基づき、音源位置を算出する音源解析部と、撮像された対象空間の映像と音源位置を示す音源位置表示とを含む画像データをディスプレイに表示させる画像表示処理部と、ディスプレイに表示された対象空間画像において、マイクロホンが収音する音声を強調したい位置の指定を受け付けるユーザー入力装置と、を含む収音システムが開示されている。
特開2016−146547号公報
従来の収音システムでは、音源解析部が収音された音声データのみに基づき音源位置を算出するため、非常に高い指向性が必要であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、収音機能に高い指向性を求めずに、音源位置を特定する構成を実現することである。
本開示に係る収音制御システムは、音声の入力を受け付け、複数の音声信号を生成する収音部と、前記複数の音声信号と、複数の参加者が表示された参加者の画像と、を取得し、複数の前記音声信号の間の比較情報を用いて第1の音源の位置を特定し、前記参加者の画像に対して前記第1の音源の位置を含む範囲に顔認識を実行することで第2の音源の位置を特定し、該第2の音源の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成部と、前記位置情報を用いて、話者に関する画像を生成する画像生成部と、少なくとも一つの前記話者に関する画像を表示装置に表示させる表示処理部と、少なくとも一つの前記話者に関する画像の中から一つの画像の選択を受け付ける選択受付部と、を含む。
本開示に係る収音制御システムの制御方法は、音声の入力を受け付け、複数の音声信号を生成し、前記複数の音声信号と、複数の参加者が表示された参加者の画像と、を取得し、複数の前記音声信号の間の比較情報を用いて第1の音源の位置を特定し、前記参加者の画像に対して前記第1の音源の位置を含む範囲に顔認識を実行することで第2の音源の位置を特定し、該第2の音源の位置を表す位置情報を生成し、前記位置情報を用いて、話者に関する画像を生成し、少なくとも一つの前記話者に関する画像を表示装置に表示させ、少なくとも一つの前記話者に関する画像の中から一つの画像の選択を受け付ける。
図1は第1の実施形態に係る収音制御システムのブロック図である。 図2は第1の実施形態に係る撮影収音装置のブロック図である。 図3は第1の実施形態に係る撮影収音装置と参加者との配置関係の一例を示す模式図である。 図4は第1の実施形態に係る参加者画像を用いた顔認識の一例を示す模式図である。 図5は第1の実施形態に係る参加者画像から生成された切り出し画像の一例を示す模式図である。 図6は第1の実施形態に係る参加者画像から生成された切り出し画像の一例を示す模式図である。 図7は第1の実施形態に係る操作用装置のブロック図である。 図8は第1の実施形態に係る操作用装置の他の実施例を示すブロック図である。 図9は第1の実施形態に係る表示装置の表示画面の一例を示す模式図である。 図10は第1の実施形態に係る撮影収音装置の制御方法を示すフローチャートである。 図11は第1の実施形態に係る操作用装置の制御方法を示すフローチャートである。 図12は第1の実施形態に係る収音制御システムの制御方法を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
[収音制御システム100]
図1は、本実施形態に係る収音制御システム100のブロック図である。収音制御システム100は、図1に示すように、撮影収音装置10と、ネットワーク20を介して撮影収音装置10と接続される操作用装置30と、操作用装置30の指示に従って再生を行う再生装置40とを含む。なお、再生装置40は、操作用装置30に外部接続されてもよく、操作用装置30に内蔵されていてもよい。
撮影収音装置10は、発話者の音声の入力を受付け、音声信号51を生成する。撮影収音装置10は、会議や講義などに参加している複数の参加者が表示された参加者画像を撮影する。撮影収音装置10は、複数の音声信号51の位相差から音源位置が含まれる範囲を特定し、参加者画像に対する顔認識を行うことにより、推定話者の顔の位置、即ち音源位置を特定する。撮影収音装置10は、特定された顔の位置に基づき、推定話者画像52を生成する。撮影収音装置10は、推定話者画像52と、音声信号51とを、ネットワーク20を介して操作用装置30に送信する。
操作用装置30は、例えば会議や講義の話し手である操作者が使用する装置であり、ネットワーク20を介して音声信号51と推定話者画像52とを受信する。操作用装置30は、内部に表示装置を有するか、あるいは表示装置に外部接続されており、撮影収音装置10より受信した少なくとも一つの推定話者画像52を表示装置に表示させる。操作者が、表示装置に表示された少なくとも一つの推定話者画像52の中から一つを選択すると、操作用装置30が、選択された推定話者画像52に関する指向性制御信号53を生成し、ネットワーク20を介して撮影収音装置10に送信する。指向性制御信号53とは、推定話者画像52に関連付けられた音源位置情報に基づき、撮影収音装置10による音声信号51の出力を制御する信号である。
指向性制御信号53を受信した撮影収音装置10は、指向性制御信号53に基づき、推定話者画像52に関連付けられた音源位置の音声信号51の出力を、他の音声信号51よりも強調し、操作用装置30に送信する。
操作用装置30は、話者周辺の音声が強調された音声信号51を受信し、当該音声信号51の再生を、スピーカー等からなる再生装置40に指示する。
このような構成により、表示装置に、推定話者の顔が拡大された推定話者画像52が表示されるため、操作者が容易に発話者を認識することができる。
また、会場が広く、大勢の参加者がいるような場合、音声信号51の位相差のみを用いて話者の顔の位置を特定するためには、撮影収音装置10に含まれる収音機能に非常に高い指向性が求められる。しかし、撮影収音装置10が、顔認識技術を併用して音源位置情報を生成することにより、収音機能の指向性がそれほど高くない場合であっても、話者の顔の位置を特定することが可能となる。
以下、撮影収音装置10、及び操作用装置30のより具体的な構成について説明する。
[撮影収音装置10]
図2は、本実施形態に係る撮影収音装置10のブロック図である。撮影収音装置10は、図2に示すように、音声の入力を受け付け、複数の音声信号51を生成する収音部11と、複数の参加者が表示された参加者画像を撮影する撮影部12と、複数の音声信号51の位相差と、参加者画像に対する顔認識を用いて音源位置を特定する音源位置情報を生成する音源位置情報生成部13と、音源位置情報を用いて、推定話者に関する推定話者画像52を生成し、操作用装置30に送信する推定話者画像生成部14と、を含む。
更に、撮影収音装置10は、操作用装置30から送信された指向性制御信号53を受信する操作用装置入力部15と、操作用装置入力部15から指向性制御信号53を取得し、この指向性制御信号53に基づき音声信号51を制御して出力する指向性演算部16とを含む。
音源位置情報生成部13、推定話者画像生成部14、操作用装置入力部15、指向性演算部16は、一つの制御部17で構成することも可能である。制御部17は、CPUとメモリを含み、撮影収音装置10に含まれる記憶部18に記憶されたプログラムに基づき、撮影収音装置10全体を制御し、後述する音声信号生成ステップS101、参加者画像撮影ステップS102、音源位置情報生成ステップS103、推定話者画像生成ステップS104、推定話者画像送信ステップS105、指向性制御信号受信ステップS106、指向性演算ステップS107などを実行する。当該プログラムは、光学的、磁気的等の種類を問わず、様々な記録媒体からインストールされてよく、インターネットを介してダウンロードされてもよい。
なお、本実施形態においては、撮影収音装置100が記憶部18を含む構成を示したが、記憶部18は必須構成要素ではなく、制御部17は、撮影収音装置100に接続されたプログラム記録媒体等を用いて、各種制御ステップを実行する構成としてもよい。
図3は、本実施形態に係る撮影収音装置10と参加者との配置関係の一例を示す模式図である。図3に示すように、撮影収音装置10は、会場の前方の天井に配置されており、撮影収音装置10に含まれる撮影部12により会場前方の全体が撮影されている。なお、撮影収音装置10の設置場所は、会場の天井に限定されず、撮影収音装置10が、会場の前方に配置されていればよい。
[収音部11]
本実施形態において、収音部11は、複数のマイクロホンを含むアレイマイクにより構成する。収音部11は、撮影収音装置10が配置された会場の音を収音する。収音部11は、図3に示した撮影部12を含む同一筐体内に配置されていてもよく、会場前方の天井に設置された他の筐体内に配置されていてもよい。
収音部11であるアレイマイクに含まれる複数のマイクロホンは、それぞれが担当収音位置を有し、この担当収音位置周辺の音声を収音し、マイクロホンの数に応じた複数の音声信号51を生成する。収音部11は、例えば、増幅器、A/D変換機、符号化部を含む。増幅器が、マイクロホンにより収音された音声データを増幅する。A/D変換機は、増幅器から出力された音声データをデジタル音声データに変換する。符号化部は、デジタル音声データを符号化し、音声信号を生成する。
収音部11は、図2に示すように、この複数の音声信号51を、音源位置情報生成部13と指向性演算部16に送信する。
[撮影部12]
撮影部12は、少なくとも一つのカメラを有し、複数の参加者が表示された参加者画像60を撮影する。本実施形態においては、撮影部12は一つのカメラを有し、このカメラにより、会場内にいる参加者全体を前方から撮影した画像を撮影する。
撮影部12は、撮影した参加者画像60を、音源位置情報生成部13、推定話者画像生成部14に送信する。
[音源位置情報生成部13]
上述したとおり、収音部11は、複数のマイクロホンにより収音された音声信号51を、マイクロホンの数に応じて生成し、音源位置情報生成部13に送信している。この複数の音声信号51を受信した音源位置情報生成部13は、この複数の音声信号51の比較情報である位相差から、図3に示す、音源位置が含まれる第1の範囲71、第2の範囲72を特定する。
なお、本実施形態においては、音源位置情報生成部13が、複数の音声信号51の比較情報としての位相差から、音源位置を特定する構成を説明したが、複数の音声信号51の位相差ではなく、複数の音声信号51のパワー比から、音源位置を特定する構成としてもよい。
なお、本実施形態においては、音源位置情報生成部13は、音声信号51に対して周波数分析を行うことにより、単なる雑音と人の声とを判別し、複数の音源位置の中から、人の音声が発せられた位置情報を音源位置情報として取得する。具体例としては、音源位置情報生成部13は、音声信号51を、信号振幅を縦軸、横軸を時間とする時間領域から、信号振幅を縦軸、横軸を周波数とする周波数領域にフーリエ変換し、人の音声の周波数として適切な所定の範囲内(例えば0.2kHz〜4kHz)に含まれる音声信号51を人の音声と判断し、所定の範囲に含まれない音声信号51は雑音であると判断する。音源位置情報生成部13は、この人の音声に関する周波数として所定範囲内に含まれる音声信号51のみに対して音源位置が含まれる範囲を特定する。
更に、音源位置情報生成部13は、撮影部12から参加者画像を受信している。音源位置情報生成部13は、先ほどの音声信号51の位相差から特定した音源位置が含まれる範囲内において、撮影部12から取得した参加者画像に顔認識を行うことにより、参加者画像における話者の顔の位置、即ち音源位置を特定する。この音源位置を特定する情報が音源位置情報である。
図4は、本実施形態における参加者画像を用いた顔認識の一例を示す模式図である。図4に示すように、参加者画像60には、会場にいる参加者全体の画像が含まれている。ここで、参加者画像60の中で後方左側にいる第1の参加者61と、前方右側にいる第2の参加者62が何らかの音声を発したとする。この音声を収音した収音部11からの音声信号51に基づき、音源位置情報生成部13は、第1の音源位置が含まれる第1の範囲71、第2の音源位置が含まれる第2の範囲72を特定する。第1の範囲71には、第1の参加者61が含まれており、第2の範囲72には、第2の参加者62が含まれている。
音源位置情報生成部13は、この第1の範囲71において顔認識を行うことにより、第1の参加者61の顔の位置81を第1の音源位置として特定する。また、音源位置情報生成部13は、第2の範囲72において顔認識を行うことにより、第2の参加者62の顔の位置82を第2の音源位置として特定する。
本実施形態において、音源位置情報生成部13は、この第1の参加者61の顔の位置81、及び第2の参加者62の顔の位置82を、音源位置情報として、推定話者画像生成部14に送信する。その際、音源位置情報生成部13は、第1の範囲71と第1の参加者61の顔の位置81とを関連付け、第2の範囲72と第2の参加者62の顔の位置82とを関連付けて、推定話者画像生成部14に送信する。
[推定話者画像生成部14]
推定話者画像生成部14は、音源位置情報生成部13から送信された音源位置情報と、撮影部12から送信された参加者画像60を受信し、推定話者に関する推定話者画像52を生成する。
本実施形態においては、音源位置情報生成部13より、音源位置情報として図4に示すような第1の参加者61の顔の位置81、及び第2の参加者62の顔の位置82の情報を受信している。推定話者画像生成部14は、この顔の位置情報に基づき、撮影部12から送信された参加者画像60から切り出し画像を生成する。
図5、6は、本実施形態における参加者画像60から生成された切り出し画像の一例を示す模式図である。本実施形態においては、推定話者画像生成部14は、音源位置情報生成部13より受信した第1の参加者61の顔の位置81に基づき、図5に示すような、第1の参加者61の顔が拡大された第1の切り出し画像91を生成する。また、推定話者画像生成部14は、音源位置情報生成部13より受信した第2の参加者62の顔の位置82に基づき、図6に示すような、第2の参加者62の顔が拡大された第2の切り出し画像92を生成する。
推定話者画像生成部14は、推定話者画像52として、この第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を操作用装置30に送信する。この第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92は、それぞれ音源位置情報生成部13からの音源位置情報、即ち第1の参加者61の顔の位置81、及び第2の参加者62の顔の位置82の情報を基に生成されている。そのため、推定話者画像生成部14は、この音源位置情報と推定話者画像52とを関連付けた状態で、操作用装置30に送信する。
更に、本実施形態においては、推定話者画像生成部14は、参加者画像60における推定話者画像52に対応する位置情報を、推定話者画像52と関連付けて操作用装置30に送信する。このような構成とすることにより、後述する操作用装置30において、参加者画像60と、推定話者画像52とを関連付けて表示させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、推定話者画像生成部14が、推定話者画像52として、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を生成し、操作用装置30に送信する構成を説明したが、推定話者画像52として他の画像を送付する構成としてもよい。例えば、上述した撮影部12が複数のカメラを有し、第1のカメラが参加者画像60を撮影し、音源位置情報生成部13が生成した音源位置情報に基づき、第2のカメラが音源位置の方向の画像を撮影し、この音源位置の方向の画像を推定話者画像52として、推定話者画像生成部14が取得する構成としてもよい。なお、この構成の場合、複数の話者を撮影し、複数の推定話者画像52を生成するためには、第2のカメラを話者の数に応じて複数台設ける必要がある。
なお、本実施形態においては、推定話者画像生成部14が、複数の推定話者に関する複数の推定話者画像を生成し、操作用装置30に送信する構成を例に挙げたが、推定話者画像生成部14が、一つの推定話者に関する推定話者画像を生成し、操作用装置30に送信する構成としてもよい。ただし、推定話者画像生成部14が、複数の推定話者画像を生成し、操作用装置30に送信する構成とすることにより、後述する表示装置33において、複数の推定話者画像52を並べて表示する構成とすることができる。その結果として、操作者が複数の推定話者画像52を見比べながら、操作用装置30の操作を行うことができるというメリットがある。
[操作用装置入力部15]
操作用装置入力部15は、操作用装置30から送信された指向性制御信号を受信し、指向性演算部16に送信する。指向性制御信号とは、推定話者画像52に関連付けられた音源位置情報に基づき、収音部11からの音声信号51の出力を制御する情報である。
本実施形態においては、指向性制御信号には、第1の切り出し画像91、又は第2の切り出し画像92に関連付けられた音源位置情報、即ち第1の参加者61の顔の位置81、又は第2の参加者62の顔の位置82に関する情報が含まれている。
操作用装置入力部15は、この音源位置情報が含まれた指向性制御信号を、指向性演算部16に送信する。
[指向性演算部16]
指向性演算部16は、指向性制御信号53を操作用装置入力部15より取得し、収音部11より音声信号51を取得する。指向性演算部16は、この指向性制御信号53に基づき、収音部11からの音声信号51を制御して出力する。
詳細は後述するが、操作用装置30を操作する操作者が、第1の参加者61の顔が表示された第1の切り出し画像91を選択した場合、この第1の切り出し画像91に関連付けられた第1の音源位置情報、即ち第1の参加者61の顔の位置81に関する情報が、指向性制御信号53が含まれている。この指向性制御信号53に基づき、指向性演算部16は、収音部11から受信した複数の音声信号51の中から、第1の参加者61の顔の位置81からの音声信号51を、他の音声信号51よりも強調して、操作用装置30に送信する。
[操作用装置30]
図7は、本実施形態に係る操作用装置30のブロック図である。操作用装置30は、図7に示すように、撮影収音装置10により生成された少なくとも一つの推定話者画像52を受信する通信部31と、少なくとも一つの推定話者画像52を表示装置33に表示させる表示処理部32と、少なくとも一つの推定話者画像52の中から一つの推定話者画像52の選択を受け付ける選択受付部34と、選択された推定話者画像52に関する指向性制御信号53を生成する指向性制御信号生成部35と、撮影収音装置10より音声信号を受信し、音声信号51の再生を再生装置40に指示する再生処理部36とを、を含む。
表示処理部32、指向性制御信号生成部35、再生処理部36は、一つの制御部38で構成することも可能である。制御部38は、CPUとメモリを含み、操作用装置30に含まれる記憶部39に記憶されたプログラムに基づき、操作用装置30全体を制御し、後述する推定話者画像受信ステップS201、表示処理ステップS202、選択受付ステップS203、指向性制御信号生成ステップS204、音声信号受信ステップS205、再生処理ステップS206などを実行する。当該プログラムは、光学的、磁気的等の種類を問わず、様々な記録媒体からインストールされてよく、インターネットを介してダウンロードされてもよい。
操作用装置30は、会場前方において、例えば講義等を行う操作者により使用される。
なお、本実施形態においては、操作用装置30が、タッチパネル37を含み、タッチパネル37が表示装置33と選択受付部34とを含む構成としている。
なお、他の実施例を示す操作用装置30のブロック図である図8に示すように、操作用装置30が表示装置33を含まず、表示処理部32が、操作用装置30に外部接続された表示装置33に推定話者画像52の表示を指示する構成としてもよい。
[通信部31]
通信部31は、無線LAN、有線LAN、WAN、赤外線、電波、Bluetooth(登録商標)などに対応しており、ネットワーク20を介して、撮影収音装置10との信号伝達を行う。
本実施形態においては、通信部31は、撮影収音装置10により生成された第1の切り出し画像91と第2の切り出し画像92を、推定話者画像52として受信している。通信部31は、この第1の切り出し画像91と第2の切り出し画像92を、表示処理部32に送信する。なお、この第1の切り出し画像91には、第1の音源位置情報として第1の参加者61の顔の位置81に関する情報が関連付けられており、第2の切り出し画像92には、第2の音源位置情報として第2の参加者62の顔の位置82に関する情報が関連付けられている。
また、通信部31は、指向性制御信号生成部35が生成する指向性制御信号53を撮影収音装置10に送信する。
[表示処理部32]
表示処理部32は、少なくとも一つの推定話者画像52を表示装置33に表示させる。即ち、複数の推定話者画像52を取得している場合には、複数の推定話者画像52を表示装置33に表示させ、唯一の推定話者画像52を取得している場合には、その唯一の推定話者画像52を表示装置33に表示させる。
本実施形態においては、図5に示した第1の切り出し画像91と、図6に示した第2の切り出し画像92を表示装置33に表示させる。図9は、本実施形態における表示装置33の表示画面の一例を示す模式図である。図9に示すように、表示処理部32は、第1の切り出し画像91と第2の切り出し画像92とを、表示装置33に並べて表示させる。なお、表示装置33に表示させる切り出し画像の枚数は、通信部31から受信した切り出し画像の枚数に合わせる構成にしてもよい。
このように、表示装置33に、複数の推定話者画像52を表示する構成とすることにより、操作者が複数の推定話者画像52を見比べながら、操作用装置30の操作を行うことができ、特に強調して聞きたい話者を選択することができる。
なお、この複数の推定話者画像52を表示することにより、操作者が複数の推定話者画像52を見比べながら操作用装置30を操作することができるメリットは、音源位置情報生成部13が、顔認識を用いずに音源位置情報を生成する場合においても得ることができる。なお、音源位置情報生成部13が、顔認識を用いずに音源位置情報を生成する場合には、推定話者画像52は、図3に示した、音源位置が含まれる第1の範囲71、第2の範囲72に基づき、例えば第1の範囲71、第2の範囲72の切り出し画像が生成される。
更に、本実施形態においては、表示処理部32が、表示装置33に、参加者画像60を合わせて表示させる構成としている。表示処理部32が、表示装置33に、参加者画像60を合わせて表示させることで、操作者が会場全体の様子を合わせて確認することができる。
更に、本実施形態においては、操作用装置30は、撮影収音装置10より、参加者画像60における推定話者画像52に対応する位置情報が、推定話者画像52に関連付けられた状態で受信している。そのため、表示処理部32は、参加者画像60と推定話者画像52とを関連付けて、表示装置33に表示させることが可能となる。
具体的には、図9に示すように、表示処理部32は、表示装置33に、参加者画像60における第1の参加者61の顔の位置に表示枠81Aを表示するとともに、第2の参加者62の顔の位置に表示枠82Aを表示させる構成としている。更に、表示処理部32は、表示装置33に対して、表示枠81A、82Aと、この表示枠81A、82Aに対応する推定話者画像52の少なくとも一部と、同一色の着色をして表示させる。具体例としては、第1の参加者61の顔の位置81の表示枠81Aを赤色で表示するとともに、第1の切り出し画像91の枠を赤色で表示し、第2の参加者62の顔の位置82の表示枠82Aを緑色で表示するとともに、第2の切り出し画像92の枠を緑色で表示する構成としてもよい。このような構成とすることにより、切り出し画像として表示されている第1の参加者61、第2の参加者62が、参加者画像60の中でどこに位置しているかを、操作者が容易に理解することができる。
なお、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92への着色箇所は、枠に限定されず、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92の少なくとも一部に対して行われ、操作者が、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92と、参加者画像60に含まれる表示枠81A、81Bとを対応付けて把握することができる構成であればよい。
このような構成により、表示装置33に、推定話者である第1の参加者61の顔が拡大された第1の切り出し画像91、及び推定話者である第2の参加者62の顔が拡大された第2の切り出し画像92が表示されるため、操作者が容易に発話者を認識することができる。
また、会場が広く、大勢の参加者がいるような場合、収音部11の音声信号51の位相差のみを用いて話者の顔の位置を特定するためには、非常に高い指向性が求められる。しかし、本実施形態に示すように、音源位置情報生成部13が顔認識技術を併用することにより、収音部11の指向性がそれほど高くない場合であっても、音声信号の位相差により特定された音源位置が含まれる範囲の中から、顔認識により音源位置を特定することが可能となる。また、音声信号51の位相差を用いて、音源位置が含まれる範囲を絞ることができるため、顔認識を行う範囲を絞ることができ、効率よく音源位置を特定することができる。
なお、本実施形態においては、操作用装置30の通信部31が、推定話者画像52として、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を受信し、第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を表示装置33に表示させる構成を説明した。しかし、操作用装置30の通信部31が、推定話者画像52として、複数のカメラにより撮影された各音源位置の方向の画像を受信していた場合、この各音源位置の方向の画像を、推定話者画像52として表示装置33に表示させる構成としてもよい。
[表示装置33]
表示装置33は、操作用装置30に内蔵された、あるいは外部接続された表示装置であり、表示処理部32の指示に基づき、推定話者画像52等を表示する。
表示装置33が、操作用装置30に外部接続された例としては、表示装置33として一般的な液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクターなどを用いてもよい。又は、操作者が講義にノートパソコンを用いている場合には、このノートパソコンを操作用装置30に接続し、操作用装置30に含まれる表示処理部32からの指示に応じて、ノートパソコンに含まれる表示装置に推定話者画像52を表示させてもよい。
[選択受付部34]
選択受付部34は、少なくとも一つの推定話者画像52の中から一つの推定話者画像52の選択を受け付ける。即ち、選択受付部34が複数の推定話者画像52を取得している場合、操作者の操作により、その複数の推定話者画像52の中から一つの推定話者画像52の選択を受けつける。選択受付部34が唯一の推定話者画像52を取得している場合は、操作者は、この唯一の推定話者画像52に含まれる話者の音声を強調して聞くか否かを選択し、選択受付部34は、その操作者による選択を受け付ける。
本実施形態においては、図7に示すように、操作用装置30がタッチパネル37を含み、このタッチパネル37に含まれるタッチセンサが選択受付部34として機能する。
あるいは、図8に示すように、操作用装置30がタッチパネル37、表示装置33を含まず、別途、入力装置としての選択受付部34を有する構成としてもよい。この入力装置としては、キーボードやマウスなどの一般的な入力装置であってもよい。あるいは、選択受付部34が、カメラと画像認識装置とを含み、操作者のジェスチャーを認識することにより操作者の選択を受け付けるジェスチャー認識装置であってもよい。
選択受付部34が操作者の選択を受け付けると、選択受付部34は、その選択結果を指向性制御信号生成部35に送信する。本実施形態においては、操作者が第1の参加者61の声を強調させて聞きたいと判断し、第1の切り出し画像91を選択したとする。選択受付部34は、操作者の選択結果として、この第1の切り出し画像91に関連付けられた音源位置情報、即ち、図4に示した第1の参加者61の顔の位置81が選択された結果を指向性制御信号生成部35に送信する。
[指向性制御信号生成部35]
指向性制御信号生成部35は、選択された推定話者画像52に関する指向性制御信号53を生成する。
本実施形態においては、指向性制御信号生成部35は、選択受付部34より、第1の切り出し画像91に関連付けられた音源位置情報として第1の参加者61の顔の位置81に関する情報を受信しているため、この第1の参加者61の顔の位置81から発生されている音声信号51の出力を強調することを指示する指向性制御信号53を生成する。
指向性制御信号生成部35は、この指向性制御信号53を、通信部31を介して撮影収音装置10に送信する。
[再生処理部36]
再生処理部36は、撮影収音装置10より通信部31を介して音声信号51を受信し、この音声信号51の再生を再生装置40に指示する。
本実施形態においては、指向性制御信号生成部35から、第1の参加者61の顔の位置81から発生されている音声信号51の出力を強調することを指示する指向性制御信号53が撮影収音装置10に送信されており、撮影収音装置10に含まれる指向性演算部16が、上述した操作用装置入力部15を介して、この指向性制御信号53を受信している。
指向性演算部16は、この指向性制御信号53に基づき、収音部11から受信した複数の音声信号51の中から、第1の参加者61の顔の位置81からの音声信号51を、他の音声信号51よりも強調して、操作用装置30に送信している。
したがって、再生処理部36は、第1の参加者61の顔の位置81からの音声が強調された音声信号51を再生するよう、再生装置40に指示する。
その結果、操作者は、自ら選択した第1の参加者61からの音声を強調して聞くことができる。
このように、操作者が、本実施形態に係る撮影収音装置10及び操作用装置30を含む収音制御システム100を使用することにより、参加者の顔が拡大された推定話者画像52を用いて、強調して聞きたい話者を容易に選択することができる。
また、会場が広く、大勢の参加者がいるような場合、収音部11の音声信号51のみを用いて話者の顔の位置を特定するためには、非常に高い指向性が求められる。しかし、本実施形態に示すように、音源位置情報生成部13が顔認識技術を併用することにより、収音部11の指向性がそれほど高くない場合であっても、音声信号51の位相差により特定した音源位置が含まれる範囲の中から、顔認識により音源位置、即ち話者の顔の位置を特定することが可能となる。その結果、操作者が、話者の顔が拡大表示されている推定話者画像52を用いて、強調して聞きたい話者を容易に選択することが可能となる。
[撮影収音装置10の制御方法]
図10は、本実施形態に係る撮影収音装置10の制御方法を示すフローチャートである。以下、図10を用いて、本実施形態に係る撮影収音装置10の制御方法について説明する。
[音声信号生成ステップS101]
撮影収音装置10の収音部11は、複数の音声信号を生成する音声信号生成ステップS101を実施する。
本実施形態においては、収音部11が、複数のマイクロホンを含むアレイマイクであり、複数のマイクロホンは、それぞれが担当する収音位置周辺の収音を行う。これにより、収音部11は、マイクロホンの数に応じた複数の音声信号を生成する。
収音部11は、複数の音声信号51を、音源位置情報生成部13と指向性演算部16に送信する。
[参加者画像撮影ステップS102]
撮影収音装置10の撮影部12は、複数の参加者が表示された参加者画像60を撮影する参加者画像撮影ステップS102を実施する。
本実施形態においては、撮影部12は一つのカメラを有し、このカメラにより、会場内にいる参加者全体を前方から撮影した参加者画像60を撮影する。
撮影部12は、撮影した参加者画像60を、音源位置情報生成部13、推定話者画像生成部14に送信する。
なお、このS102は、音声信号生成ステップS101と同時並行に行ってもよく、音声信号生成ステップS101の後、後述する音源位置情報生成ステップS103の前に行ってもよい。
[音源位置情報生成ステップS103]
撮影収音装置10の音源位置情報生成部13は、複数の音声信号51の位相差から音源位置を推定する音源位置情報を生成する音源位置情報生成ステップS103を実施する。
音源位置情報生成部13は、収音部11から取得した複数の前記音声信号51の位相差に加えて、撮影部12から取得した参加者画像60に対する顔認識技術を用いて、推定話者の顔の位置を音源位置として特定する。
本実施形態においては、音源位置情報生成部13は、音声信号51の位相差から、音源位置が含まれる第1の範囲71、第2の範囲72を特定し、この第1の範囲71、第2の範囲72の中から、参加者画像60に対する顔認識技術を用いて、第1の参加者61の顔の位置81、及び第2の参加者62の顔の位置82を特定する。この第1の参加者61の顔の位置81、第2の参加者62の顔の位置82を、それぞれ第1の音源位置情報、第2の音源位置情報として、推定話者画像生成部14に送信する。また、その際、音源位置情報生成部13は、第1の範囲71と第1の参加者61の顔の位置81とを関連付け、第2の範囲72と第2の参加者62の顔の位置82とを関連付けて、推定話者画像生成部14に送信してもよい。
なお、ここで推定話者が一人以上の場合は、後述する推定話者画像生成ステップS104にステップが移るが、推定話者が一人もいない場合は、上述した音声信号生成ステップS101にステップは戻る。
[推定話者画像生成ステップS104]
撮影収音装置10の推定話者画像生成部14は、推定話者に関する推定話者画像を生成する推定話者画像生成ステップS104を実施する。
本実施形態においては、撮影収音装置10は、音源位置情報生成部13から取得した第1の音源位置情報、第2の音源位置情報を用いて、撮影部12から取得した参加者画像60から推定話者の切り出し画像を生成する。本実施形態においては、第1の参加者61に関する第1の切り出し画像91と、第2の参加者62に関する第2の切り出し画像92とを生成する。
この第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92には、それぞれ音源位置情報生成部13からの音源位置情報、即ち第1の参加者61の顔の位置81、第2の参加者62の顔の位置82に関する情報が関連付けられている。更に、本実施形態においては、推定話者画像生成部14は、参加者画像60における推定話者画像52に対応する位置情報を、推定話者画像52に関連付ける。
なお、本実施形態においては、推定話者画像生成ステップS104において、推定話者画像生成部14が、推定話者画像52として第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を生成する例を説明したが、音源位置情報生成部13からの音源位置情報に基づき撮影部12が音源位置の方向の画像を撮影し、推定話者画像生成部14が、推定話者画像52として、この音源位置の方向の画像を取得する方法としてもよい。
[推定話者画像送信ステップS105]
撮影収音装置10の推定話者画像生成部14は、生成した推定話者画像52を操作用装置30に送信する推定話者画像送信ステップS105を実施する。
本実施形態においては、推定話者画像生成部14は、音源位置情報に関連づけられた切り出し画像を推定話者画像52として操作用装置30に送信する。更に本実施形態においては、推定話者画像生成部14は、参加者画像60における推定話者画像52に対応する位置情報を、推定話者画像52に関連付けた状態で、推定話者画像52を操作用装置30に、送信する。
[指向性制御信号受信ステップS106]
指向性制御信号受信ステップS106は、後述する操作用装置30の制御方法において、推定話者画像受信ステップS201、表示処理ステップS202、選択受付ステップS203、指向性制御信号生成ステップS204が実施された後に、撮影収音装置10において実施されるステップである。
指向性制御信号受信ステップS106において、撮影収音装置10の操作用装置入力部15は、操作用装置30から送信された指向性制御信号53を受信する。
本実施形態においては、操作用装置入力部15は、第1の切り出し画像91に関連付けられた音源位置情報、即ち第1の参加者61の顔の位置81から発生されている音声信号51の出力を強調することを指示する指向性制御信号53を、操作用装置30から受信する。
[指向性演算ステップS107]
撮影収音装置10の指向性演算部16は、指向性制御信号53に基づき音声信号51を制御して出力する指向性演算ステップS107を実施する。
本実施形態においては、指向性演算部16は、第1の参加者61の顔の位置81から発生されている音声信号51の出力を強調することを指示する指向性制御信号53を受信している。指向性演算部16は、この指向性制御信号53に基づき、収音部11から受信した複数の音声信号51の中から、第1の参加者61の顔の位置81からの音声信号51を、他の音声信号51よりも強調して、操作用装置30に送信する。
その後、後述する操作用装置30の制御方法において、音声信号受信ステップS205、再生処理ステップS206が実施され、操作用装置30において、操作者が指定した参加者からの音声が強調され、再生装置40から出力される。
[操作用装置30の制御方法]
図11は、本実施形態に係る操作用装置30の制御方法を示すフローチャートである。以下、図11を用いて、本実施形態に係る操作用装置30の制御方法について説明する。
[推定話者画像受信ステップS201]
推定話者画像受信ステップS201は、上述した撮影収音装置10の制御方法において、音声信号生成ステップS101、参加者画像撮影ステップS102、音源位置情報生成ステップS103、推定話者画像生成ステップS104、推定話者画像送信ステップS105が実施された後に、操作用装置30において実施されるステップである。
操作用装置30の通信部31は、撮影収音装置10により生成された少なくとも一つの推定話者画像52を受信する推定話者画像受信ステップS201を実施する。
本実施形態においては、通信部31は、撮影収音装置10から、撮影収音装置10により生成された第1の切り出し画像91と第2の切り出し画像92を、推定話者画像52として受信する。通信部31は、この第1の切り出し画像91と第2の切り出し画像92を、表示処理部32に送信する。
[表示処理ステップS202]
操作用装置30の表示処理部32は、少なくとも一つの推定話者画像52を表示装置33に表示させる表示処理ステップS202を実施する。即ち、表示処理部32は、複数の推定話者画像52を取得している場合は、複数の推定話者画像52を表示装置33に表示させ、唯一の推定話者画像52を取得している場合は、この唯一の推定話者画像52を表示装置33に表示させる。
本実施形態においては、表示処理部32は、第1の切り出し画像91と、第2の切り出し画像92を表示装置33に表示させるとともに、参加者画像60を合わせて表示させる。
更に、本実施形態においては、参加者画像60における第1の参加者61の顔の位置に表示枠81Aを表示するとともに、第2の参加者62の顔の位置に表示枠82Aを表示させる。
なお、本実施形態においては、操作用装置30が、推定話者画像52として第1の切り出し画像91、第2の切り出し画像92を取得しているため、表示処理ステップS202において、この切り出し画像を表示装置33に表示させている。しかし、操作用装置30が、推定話者画像52として、複数のカメラにより撮影された、各音源位置の方向の画像を推定話者画像52として取得している場合は、この表示処理ステップS202において、各音源位置の方向の画像を表示装置33に表示させる方法としてもよい。
[選択受付ステップS203]
操作用装置30の選択受付部34は、少なくとも一つの推定話者画像52の中から一つの推定話者画像52の選択を受け付ける選択受付ステップS203を実施する。即ち、選択受付部34が、複数の推定話者画像52を取得している場合は、この複数の推定話者画像52の中から、操作者の操作により、一つの推定話者画像52の選択を受け付ける。選択受付部34が、唯一の推定話者画像52を取得している場合は、操作者はその唯一の推定話者画像52に含まれる話者の声を強調して聞くか否かを判断し、選択受付部34は、その操作者の判断に基づく選択操作を受け付ける。
本実施形態においては、操作者が第1の参加者61の声を強調させて聞きたいと判断し、第1の切り出し画像91を選択したとする。選択受付部34は、操作者の選択結果として、この第1の切り出し画像91に関連付けられた音源位置情報、即ち、第1の参加者61の顔の位置81からの音声出力を強調する旨を指示する指向性制御信号生成部35に送信する。
[指向性制御信号生成ステップS204]
操作用装置30の指向性制御信号生成部35は、選択された推定話者画像52に関する指向性制御信号53を生成する指向性制御信号生成ステップS204を実施する。
本実施形態においては、指向性制御信号生成部35は、選択受付部34より、第1の切り出し画像91に関連付けられた音源位置情報として第1の参加者61の顔の位置81を受信しているため、この第1の参加者61の顔の位置81から発生されている音声信号51の出力を強調することを指示する指向性制御信号53を生成する。
指向性制御信号生成部35は、この指向性制御信号53を、通信部31を介して撮影収音装置10に送信する。
[音声信号受信ステップS205]
音声信号受信ステップS205は、上述した撮影収音装置10の制御方法において、指向性制御信号受信ステップS106、指向性演算ステップS107が実施された後に、操作用装置30において実施されるステップである。
音声信号受信ステップS205において、操作用装置30の通信部31は、音声信号51を受信する。
本実施形態においては、通信部31は、指向性演算部16により、第1の参加者61の顔の位置81からの音声が強調された音声信号51を受信する。
[再生処理ステップS206]
操作用装置30の再生処理部36は、通信部31から音声信号51を取得し、音声信号51の再生を再生装置40に指示する再生処理ステップS206を実施する。
本実施形態においては、再生処理部36は、第1の参加者61の顔の位置81からの音声が強調された音声信号51を取得し、この音声信号51の再生を再生装置40に指示する。
このような制御方法により、参加者の顔が拡大された推定話者画像52を用いて、操作者が強調して聞きたい話者を容易に選択することができる。
また、本実施形態の制御方法によれば、音源位置情報生成ステップS103において、音源位置情報生成部13が顔認識技術を併用することにより、収音部11の指向性がそれほど高くない場合であっても、第1の範囲71、第2の範囲72に含まれる話者の顔の位置を特定することが可能となる。また、音源位置情報生成部13は、予め音声信号51の位相差により特定された第1の範囲71内、第2の範囲72内において顔認識を行うことができるため、効率よく話者の顔の位置を特定することができる。
[収音制御システム100の制御方法]
図12は、本実施形態に係る収音制御システム100の制御方法を示すフローチャートである。なお、各ステップについては、撮影収音装置10の制御方法、操作用装置30の制御方法において上述した通りであるため、その説明を省略する。
図12に示すように、収音制御システム100の制御方法においては、撮影収音装置10によって行われるステップと、操作用装置30によって行われるステップとが混在している。撮影収音装置10によって、音声信号生成ステップS101、参加者画像撮影ステップS102、音源位置情報生成ステップS103、推定話者画像生成ステップS104、推定話者画像送信ステップS105が実施された後、操作用装置30によって、推定話者画像受信ステップS201、表示処理ステップS202、選択受付ステップS203、指向性制御信号生成ステップS204が実施される。その後、再度フローは撮影収音装置10に戻り、撮影収音装置10によって、指向性制御信号受信ステップS106、指向性演算ステップS107が実施され、その後、操作用装置30により、音声信号受信ステップS205、再生処理ステップS206、が実施される。
10 撮影収音装置、11 収音部、12 撮影部、13 音源位置情報生成部、14 推定話者画像生成部、15 操作用装置入力部、16 指向性演算部、17 制御部、18 記憶部、20 ネットワーク、30 操作用装置、31 通信部、32 表示処理部、33 表示装置、34 選択受付部、35 指向性制御信号生成部、36 再生処理部、37 タッチパネル、38 制御部、39 記憶部、40 再生装置、51 音声信号、52 推定話者画像、53 指向性制御信号、60 参加者画像、61 第1の参加者、62 第2の参加者、71 第1の範囲、72 第2の範囲、81 顔の位置、82 顔の位置、81A 表示枠、82A 表示枠、91 第1の切り出し画像、92 第2の切り出し画像、100 収音制御システム、S101 音声信号生成ステップ、S102 参加者画像撮影ステップ、S103 音源位置情報生成ステップ、S104 推定話者画像生成ステップ、S105 推定話者画像送信ステップ、S106 指向性制御信号受信ステップ、S107 指向性演算ステップ、S201 推定話者画像受信ステップ、S202 表示処理ステップ、S203 選択受付ステップ、S204 指向性制御信号生成ステップ、S205 音声信号受信ステップ、S206 再生処理ステップ。

Claims (13)

  1. 音声の入力を受け付け、複数の音声信号を生成する収音部と、
    前記複数の音声信号と、複数の参加者が表示された参加者の画像と、を取得し、複数の前記音声信号の間の比較情報を用いて第1の音源の位置を特定し、前記参加者の画像に対して前記第1の音源の位置を含む範囲に顔認識を実行することで第2の音源の位置を特定し、該第2の音源の位置を表す位置情報を生成する位置情報生成部と、
    前記位置情報を用いて、話者に関する画像を生成する画像生成部と、
    少なくとも一つの前記話者に関する画像を表示装置に表示させる表示処理部と、
    少なくとも一つの前記話者に関する画像の中から一つの画像の選択を受け付ける選択受付部と、
    を含む、収音制御システム。
  2. 前記比較情報は、複数の前記音声信号の位相差である、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  3. 前記比較情報は、複数の前記音声信号のパワー比である、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  4. 前記画像生成部は、前記話者に関する画像として、前記参加者の画像を加工して前記話者に関する切り出し画像を生成する、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  5. 前記位置情報生成部により生成された前記位置情報に基づき、前記第2の音源の位置の方向の画像を撮影する撮影部を更に含み、
    前記画像生成部が、前記第2の音源の位置の方向の画像を前記話者に関する画像として取得する、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の収音制御システム。
  6. 前記位置情報生成部は、前記音声信号を時間領域から周波数領域にフーリエ変換し、前記音声信号の内、人の音声に関する周波数領域に含まれる前記音声信号を抽出することで前記第1の音源の位置を特定する、
    請求項1乃至5のいずれか一つに記載の収音制御システム。
  7. 前記位置情報生成部は、0.2kHzから4kHzまでの前記周波数領域に含まれる前記音声信号を抽出することで前記第1の音源の位置を特定する、
    請求項6に記載の収音制御システム。
  8. 前記画像生成部は、前記位置情報と前記話者に関する画像とを関連付けて、操作用装置に送信する、
    請求項1乃至7のいずれか一つに記載の収音制御システム。
  9. 前記収音部は、複数のマイクロホンを有するアレイマイクを含む、
    請求項1乃至8のいずれか一つに記載の収音制御システム。
  10. 前記参加者の画像を撮影する撮影部を更に備えた、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  11. 前記画像生成部は、前記参加者の画像における前記話者に関する画像に対応する位置情報と、前記話者に関する画像と、を関連付けて、操作用装置に送信する、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  12. 前記画像生成部は、前記位置情報を用いて、複数の話者に関する複数の画像を生成する、
    請求項1に記載の収音制御システム。
  13. 音声の入力を受け付け、複数の音声信号を生成し、
    前記複数の音声信号と、複数の参加者が表示された参加者の画像と、を取得し、複数の前記音声信号の間の比較情報を用いて第1の音源の位置を特定し、前記参加者の画像に対して前記第1の音源の位置を含む範囲に顔認識を実行することで第2の音源の位置を特定し、該第2の音源の位置を表す位置情報を生成し、
    前記位置情報を用いて、話者に関する画像を生成し、
    少なくとも一つの前記話者に関する画像を表示装置に表示させ、
    少なくとも一つの前記話者に関する画像の中から一つの画像の選択を受け付ける、
    収音制御システムの制御方法。
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