JP2021076763A - カラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスク - Google Patents

カラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスク Download PDF

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Abstract

【課題】高精細カラーフィルタに対応するように、着色画素の区画部に安定して形成されたBMを備え、従って視認性で優位性を有するカラーフィルタの製造方法を提供する。【解決手段】透明性基板上に複数の着色画素と、着色画素を区画するブラックマトリクス(BM)と、をフォトリソグラフィ法で形成するカラーフィルタの製造方法であって、BMは、平面視で少なくとも第1の方向に周期的に配列する線状のパターンによりパターニングされて着色画素を区画し、第1の方向に配列する線状のパターンの周期をpとするとき、周期pのN倍(Nは2以上の整数)を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いて、BM用レジストを塗布した透明性基板の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の方向に、周期pの長さ分ずつずらした、N回の露光工程を含んで、線状にパターニングされたBMを形成するカラーフィルタの製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタの製造方法、特に高精細な着色画素とブラックマトリクスを備えるカラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクに関する。
液晶表示装置は、一対の透明性基板間に液晶層を挟持した液晶パネルにより構成されている。具体的には、着色画素等を形成したカラーフィルタ基板と、薄膜トランジスタ(TFT)等の駆動回路を形成したTFTアレイ基板とを対向させ、ギャップを制御するスペーサを介して貼り合わせ、ギャップ内に液晶を封入した層で構成されている。
最近では、液晶パネル自身の大型化が要求されるとともに、生産効率の向上も求められる。このため、カラーフィルタ基板では、マザーガラスのサイズを大型化して、多面付けしたカラーフィルタ基板を効率良く製造することが特に重要である。例えば、図6(a)では、1枚のマザーガラス60Mに4×4のカラーフィルタ基板60Cが面付けされている。以下本願では、面付けされたカラーフィルタ基板の単位を「セル」と呼ぶことがある。
各セル60Cのアクティブエリア66は、図6(b)のように、額縁部65によって区画されている。アクティブエリア66内では、図6(c)のように、ブラックマトリクス(以下、BMと呼ぶことがある。符号62、63)線により着色画素を形成するための開口部64が区画されている。BMは、カラーフィルタ基板をTFTアレイ基板と貼り合わせた後に、TFTアレイのソース配線と呼ばれる細線と、ゲート配線と呼ばれる太線に平面視でそれぞれ略重なるようなBM細線62とBM太線63により格子状にパターニングされている。額縁部65の線幅は、BM細線62、BM太線63よりもはるかに太い線幅となっている。
BM細線62、及びBM太線63は、遮光性を有し、表示画像の画素間のコントラストを高め、視認性を向上させる。また、額縁部65は、画質低下につながるバックライト(光源)からの光漏れを遮光する機能を有する。
尚、本願では、BM細線とBM太線を区別しない場合、単にBMパターンと呼ぶ。
カラーフィルタ基板の製造では、ガラス基板等からなる透明性基板(以下、ガラス基板で代表する)上に、BM細線62とBM太線63と額縁部65とを一括して形成した後、R(赤)、G(緑)、B(青)等の着色画素を順次形成する。BM、額縁部、着色画素のパターンは通常、フォトリソグラフィ法により形成される。
フォトリソグラフィ法によるBM、額縁部、及び着色画素の形成は通常下記の手順を繰り返して行われる。
1)被露光基板への感光性(黒色または着色)レジストの塗布。
2)近接(プロキシミティ)露光機を用いた、フォトマスクパターンの露光転写。
ここで、被露光基板とフォトマスクの近接距離(露光ギャップ):100μm前後。
露光波長:波長250〜400nm程度の紫外(UV)光。
3)現像装置を用いた、着色画素やBMパターンの形成。
尚、BM及び額縁部の構成材料・方法については、近年、環境面の問題や、製造方法の簡便さから、従来のCr(クロム)に替わって黒色顔料を分散させた感光性レジスト(黒色レジスト)にフォトリソグラフィを行って、直接形成する方法が多く採用されるようになっている。Cr膜を用いる場合はレジストパターンをマスクとしたCr膜のエッチング工程が加わる。以下、BMは黒色レジストのパターンで形成するとして説明する。
一般に、近接露光では、フレネル回折により解像度が低下してしまうことが知られている(例えば、特許文献1、2)。カラーフィルタの製造においても、カラーフィルタの精細化に伴い微細化が進むと、BMパターンがフォトマスクパターンと異なる形状で解像してしまう現象が生じる。
図7(a)は、BM細線62’の、額縁部BM65に近い部分に細りが発生した様態を示す模式平面図である。尚、通常、パターンはネガ型レジストで形成するため、フォトマスクパターンの開口部(透光部)がBMパターン領域となる。
図7(b)は、従来のカラーフィルタにおいて、図7(a)から点線楕円S内を抽出し、BM細線と額縁部の露光強度分布(相対値)を、光学シミュレーションにより得られた等高線で示す平面図である。図7(b)から分かるように、フレネル回折の影響でBM細線部の露光強度は1.0未満で額縁部より小さく、全体的にBM細線の線幅は、フォトマスクの開口幅よりも小さくなる。また、額縁部を形成するフォトマスクパターンの広い開口部と、BM細線を形成する細い開口部の交差部(A部)では、フレネル回折の影響が特に大きくなり、光強度が弱まることが分かる。これによりA部で顕著な細りが発生する。
さらに、現像時のマイクロローディング効果によってもBMパターンに細りが発生する。すなわち、BMは格子状パターンのため、黒色レジストが除去され現像液が疲労するが、額縁部では黒色レジストが除去されないため、現像液の疲労がない。従って、額縁部に近づくほど現像液の活性状態が維持されるので、額縁部に近いBM細線の線幅は、中央部と比較して現像が進み、細くなってしまう。
上記の現象に対し、BMパターン形成用のフォトマスクにおいて、額縁部近傍領域のBM細線を、現像工程でBM細線が中央の線幅に対して細くなる分だけ、あらかじめ線幅を太く補正を施しておく方法が開示されている(特許文献3)。
図8は、従来のカラーフィルタの製造方法に係る、(a)BMパターンを形成するための補正部52−Pcを有するフォトマスクのパターン領域50−P、(b)転写形成したBMパターン領域60−B、(c)着色画素を形成したカラーフィルタ60を例示する模式平面図である。補正部52−Pcを有する効果により、BM細線62は、額縁部65の近傍まで線幅の変化は発生していない。尚、図8では、フレネル回折による、フォトマスクの開口幅に対するBM細線の線幅の全体的な細りに対する補正については図示を略している。
特開2005−173384号公報 特開2008−3173号公報 特開2002−122856号公報
しかしながら、カラーフィルタの精細化がさらに進み、具体的には1100ppi(pixels per inch)以上の高精細パターンの領域になると、フォトマスクのBM細線形成用パターンで隣り合う開口部間の距離が近すぎるためフレネル回折の影響がさらに顕著になり、角部の丸まりや解像不良が発生する。そのため、目的の形状を持つB
M細線を解像することが困難になる。
図9(a)は、従来のカラーフィルタの製造方法に係る、BMパターンを形成するための補正部52−Pc’を有するフォトマスクのBMパターン領域50−P’を示し、図8(a)と同じ形態だが、ここでBM細線を形成するフォトマスクパターンの開口部のピッチPは例えば10μm以下である。図9(b)は、図9(a)のフォトマスクを用いて転写・現像した結果、BM細線が消失し転写形成できなかったBMパターン領域60−B’を例示する模式平面図である。
そこで、BMの形成工程を2回に分けることでBM細線を形成する方法があり、実施されている。図10は、そのようなカラーフィルタの製造方法に係る、(a)第1のフォトマスクで転写形成したBMパターン70−1)、(b)第2のフォトマスクで転写形成したBMパターン70−2)、(c)(a)、(b)を合わせたBMパターン70を例示する模式平面図である。
図10で例示する方法により、高精細なBM細線を有するBMパターンを形成することができるが、図10の方法では、フォトマスクの搬入から搬出までの工程を2回繰り返すことになり、フォトマスクも2枚必要となる。このため、従来の工程よりもカラーフィルタの生産効率が低下するとともに、コスト的に不利となってしまう問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、1100ppi以上の高精細カラーフィルタに対応するように、着色画素の区画部に安定して形成されたBMを備え、従って視認性で優位性を有するカラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する手段として、本発明の第一態様は、透明性基板上に複数の着色画素と、前記着色画素を区画するブラックマトリクスと、をフォトリソグラフィ法で形成するカラーフィルタの製造方法であって、
前記ブラックマトリクスは、平面視で少なくとも第1の方向に周期的に配列する線状のパターンによりパターニングされて前記着色画素を区画し、
前記第1の方向に配列する前記線状のパターンの周期をpとするとき、
前記周期pのN倍(Nは2以上の整数)を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いて、
前記ブラックマトリクス用レジストを塗布した前記透明性基板の、前記フォトマスクに対する平面視での位置を、前記第1の方向に、前記周期pの長さ分ずつずらした、N回の露光工程を含んで、
前記線状にパターニングされた前記ブラックマトリクスを形成する、ことを特徴とするカラーフィルタの製造方法としたものである。
また、前記周期pは10μm以下である、ことを特徴とする。
また、本発明の第二態様に係るフォトマスクは、上記第一態様に係るカラーフィルタの製造方法に用いるものであって、
前記第1の方向に、前記周期pのN倍を周期とする線状の透光部を有し、
前記第1の方向と直交する第2の方向に配列し前記線状の透光部と接続する矩形の透光部を有し、前記矩形の透光部の前記第1の方向の幅は前記周期p以上である、ことを特徴とするフォトマスクとしたものである。
本発明によれば、1100ppi以上の高精細カラーフィルタに対応する、高精細な着色画素の区画部に安定して形成されたBMを備える。従って視認性で優位性を有するカラーフィルタ、及びその製造に用いるフォトマスクが得られる。これらにより高品位な表示装置が得られる。また、BMの形成に使用するフォトマスクは1枚であるため、高精細カラーフィルタの製造であっても、生産効率の低下と生産コストの上昇を抑制することができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法の第一実施形態に係り、2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の第二実施形態に係り、3回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法に用いるフォトマスクの実施形態に係り、(a)図1の製造方法に用いるフォトマスクの第一実施形態、(b)図2の製造方法に用いるフォトマスクの第二実施形態を示す模式平面図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の第三実施形態に係り、第一実施形態と同様に2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の第四実施形態に係り、第一実施形態と同様に2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。 従来のカラーフィルタにおける、(a)カラーフィルタの面付け、(b)セル、(c)セルの一端部を拡大して例示する模式平面図である。 従来のカラーフィルタにおいて、(a)BMの細りが発生する様態を示す模式平面図、(b)BM細線と額縁部の露光強度分布を示す平面図である。 従来のカラーフィルタの製造方法に係る、(a)BMパターンを形成するための補正部を有するフォトマスクのパターン領域、(b)転写形成したBMパターン領域、(c)着色画素を形成したカラーフィルタを例示する模式平面図である。 従来のカラーフィルタの製造方法に係る、(a)BMパターンを形成するための補正部を有するフォトマスクのパターン領域、(b)BM細線が転写形成できなかったBMパターン領域を例示する模式平面図である。 従来のカラーフィルタの製造方法に係る、(a)第1のフォトマスクで転写形成したBMパターン、(b)第2のフォトマスクで転写形成したBMパターン、(c)(a)、(b)を合わせたBMパターンを例示する模式平面図である。
以下、本発明の実施形態に係るカラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクについて図面を用いて説明する。同一の構成要素については便宜上の理由がない限り同一の符号を付ける。各図面において、見易さのため構成要素の厚さや比率は誇張されていることがあり、構成要素の数も減らして図示していることがある。また、本発明は以下の実施形態そのままに限定されるものではなく、主旨を逸脱しない限りにおいて、適宜の組み合わせ、変形によって具体化できる。
図1は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第一実施形態に係り、2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。
図1(a)は第1の露光で転写形成したBMパターン10−1を図示しており、BM細線12−1、BM太線13−1、額縁部15−1が形成されている。ここでX方向(図1(c)参照)に配列するBM細線12−1の周期px2は最終的なBM細線の周期pの2倍である。また、BM太線13−1のX方向線幅aは周期p以上である。
図1(b)は第2の露光で転写形成したBMパターン10−2を図示しており、BM細線12−2、BM太線13−2、額縁部15−2が形成されている。同じフォトマスク(後述の図3(a)参照)を用いているので、ここでもX方向に配列するBM細線12−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍である。同じく、BM太線13−2のX方向線幅は周期p以上である。
第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。
以上のように、第1の露光、第2の露光では、X方向に配列するBM細線12−1、12−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍であるように形成するので、フレネル回折の影響は緩和され、図1(c)に示すように、目的とするBM細線12が形成される。
また、BM太線13−1のX方向線幅a、及びBM太線13−2のX方向線幅aは周期p以上である。第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。その結果、BM太線13−1、13−2はつながり、図1(c)に示すように、目的とするBM太線13が形成される。
以上のようにして、図1(c)に示すように、目的とする格子状のBMパターン10が形成される。尚、額縁部15の一部には2重露光となる部分ができるが、額縁部であることと、1重露光で膜厚が飽和する露光量としているので、2重露光しても膜厚に大きな差は生じす、問題とはならない。
図2は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第二実施形態に係り、3回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。
図2(a)は第1の露光で転写形成したBMパターン20−1を図示しており、BM細線22−1、BM太線23−1、額縁部25−1が形成されている。ここでX方向に配列するBM細線22−1の周期px3は最終的なBM細線の周期pの3倍である。また、BM太線23−1のX方向線幅bは周期p以上である。
図2(b)は第2の露光で転写形成したBMパターン20−2を図示しており、BM細線22−2、BM太線23−2、額縁部25−2が形成されている。同じフォトマスク(後述の図3(b)参照)を用いているので、ここでもX方向に配列するBM細線22−2の周期は最終的なBM細線の周期pの3倍である。同じく、BM太線23−2のX方向線幅は周期p以上である。
第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。
図2(c)は第3の露光で転写形成したBMパターン20−3を図示しており、BM細線22−3、BM太線23−3、額縁部25−3が形成されている。第1、第2の露光時と同じフォトマスクを用いているので、ここでもX方向に配列するBM細線22−3の周期は最終的なBM細線の周期pの3倍である。同じく、BM太線23−3のX方向線幅は周期p以上である。
第3の露光は、第2の露光よりもさらに、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、X方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。
以上のように、第1の露光、第2の露光、第3の露光では、X方向に配列するBM細線22−1、22−2、22−3の周期は最終的なBM細線の周期pの3倍であるように形成するので、フレネル回折の影響は緩和され、図2(d)に示すように、目的とするBM細線22が形成される。
また、BM太線23−1のX方向線幅b、BM太線23−2のX方向線幅b、及びBM太線23−3のX方向線幅bは周期p以上である。第2、第3の露光は、それぞれ前回の露光よりも、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、X方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。その結果、BM太線23−1、23−2、23−3はつながり、図2(d)に示すように、目的とするBM太線23が形成される。
以上のようにして、図2(d)に示すように、目的とする格子状のBMパターン20が形成される。尚、額縁部25の一部には2重露光となる部分ができるが、額縁部であることと、1重露光で膜厚が飽和する露光量としているので、2重露光しても膜厚に大きな差は生じす、問題とはならない。
図3(a)は、本発明のカラーフィルタの製造方法に用いるフォトマスクに係り、図1の、2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する製造方法に用いるフォトマスクを示す模式平面図である。本発明のフォトマスクの第一実施形態10Pは、BM細線を形成するための透光部12p、2回のずらし露光によりBM太線を形成するための透光部13p、及び額縁部を形成するための透光部15pを有する。ここで透光部13pのX方向の開口幅a’は、ずらし露光によりつながってBM太線を形成するために、BM細線の周期p以上の長さとなっている。
図3(b)は、本発明のカラーフィルタの製造方法に用いるフォトマスクに係り、図2の、3回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する製造方法に用いるフォトマスクを示す模式平面図である。本発明のフォトマスクの第二実施形態20Pは、BM細線を形成するための透光部22p、3回のずらし露光によりBM太線を形成するための透光部23p、及び額縁部を形成するための透光部25pを有する。ここで透光部23pのX方向の開口幅b’は、ずらし露光によりつながってBM太線を形成するために、BM細線の周期p以上の長さとなっている。
尚、図3(a)、(b)に図示する符号pgの部分は、フォトマスクのハンドリングや搬送のための外周部であり、非露光エリアであるので、不要であれば省略してもよい。
図4は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第三実施形態に係り、第一実施形態と同様に2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。尚、第三実施形態は2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する例を示しているが、第二実施形態と同様に、3回以上のずらし露光で高精細BMパターンを形成してもよい。
図4(a)は第1の露光で転写形成したBMパターン30−1を図示しており、BM細線32−1、額縁部35−1が形成されている。ここでX方向(図4(c)参照)に配列するBM細線32−1の周期px2は最終的なBM細線の周期pの2倍である。また、額縁部35−1のX方向線幅aは周期p以上であってもよい。第一実施形態とは、BM太線
を備えていない点が異なる。
図4(b)は第2の露光で転写形成したBMパターン30−2を図示しており、BM細線32−2、額縁部35−2が形成されている。第1の露光時と同じフォトマスクを用いているので、ここでもX方向に配列するBM細線32−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍である。
第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。
以上のように、第1の露光、第2の露光では、X方向に配列するBM細線32−1、32−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍であるように形成するので、フレネル回折の影響は緩和され、図4(c)に示すように、目的とするBM細線32が形成される。
また、額縁部33−1のX方向線幅a、及び額縁部33−2のX方向線幅aを周期p以上とした場合について説明する。第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。その結果、額縁部33−1、33−2はつながり、図1(c)に示すように、目的とする額縁部33が形成される。
以上のようにして、図4(c)に示すように、目的とするBMパターン30が形成される。BMパターン30はBM太線を形成していないため、BM細線32のみからなるストライプ状のBMパターンの形成が可能となる。尚、額縁部35の一部には2重露光となる部分ができるが、額縁部であることと、1重露光で膜厚が飽和する露光量としているので、2重露光しても膜厚に大きな差は生じす、問題とはならない。
図5は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第四実施形態に係り、2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する様態を説明するための模式平面図である。尚、第四実施形態は2回のずらし露光で高精細BMパターンを形成する例を示しているが、第二実施形態と同様に、3回以上のずらし露光で高精細BMパターンを形成してもよい。
図5(a)は第1の露光で転写形成したBMパターン40−1を図示しており、BM細線42−1、BM太線43−1、額縁部45−1が形成されている。ここでX方向(図5(c)参照)に配列するBM細線42−1の周期px2は最終的なBM細線の周期pの2倍である。また、BM太線43−1のX方向線幅aは周期p以上である。さらに額縁部45−1のX方向線幅aは周期p以上であってもよい。第一実施形態とは、BM太線43−1をBMパターン全体ではなく所定の任意の箇所のみに形成している点が異なる。BM太線43−1を形成する位置は、BM上に形成するフォトスペーサなどの位置によって適宜決定することができる。
図5(b)は第2の露光で転写形成したBMパターン40−2を図示しており、BM細線42−2、BM太線43−2、額縁部45−2が形成されている。第1の露光と同じフォトマスクを用いているので、ここでもX方向に配列するBM細線42−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍である。同じく、BM太線43−2のX方向線幅は周期p以上である。また、BM太線43−2はBMパターン全体ではなく、所定の任意の箇所のみに形成している。
第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図
示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。
以上のように、第1の露光、第2の露光では、X方向に配列するBM細線42−1、42−2の周期は最終的なBM細線の周期pの2倍であるように形成するので、フレネル回折の影響は緩和され、図5(c)に示すように、目的とするBM細線42が形成される。
また、BM太線43−1のX方向線幅a、及びBM太線43−2のX方向線幅aは周期p以上である。第2の露光は、ブラックマトリクス用レジスト(ネガ型)を塗布した透明性基板(不図示)の、フォトマスクに対する平面視での位置を、第1の露光よりもX方向に最終的なBM細線の周期pの長さ分ずらして露光する。その結果、BM太線43−1、43−2はつながり、図5(c)に示すように、目的とするBM太線43が形成される。
以上のようにして、図5(c)に示すように、目的とするBMパターン40が形成される。尚、額縁部45の一部には2重露光となる部分ができるが、額縁部であることと、1重露光で膜厚が飽和する露光量としているので、2重露光しても膜厚に大きな差は生じす、問題とはならない。
以上説明したように、本発明のカラーフィルタの製造方法では、目的とするBM細線の周期のN倍を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いるので、フレネル回折が緩和され、高精細なBM細線を転写形成することができる。また、連続的にずらし露光を行うのみで格子状またはストライプ状のBMパターンや、フォトスペーサを任意に配置可能なBM太線パターンを一部領域に備えたストライプ状のBMパターンを形成できる。
従って、使用するフォトマスクはどの実施形態においても各々1枚であり、フォトマスクの搬入、搬出も1回のみとなり、高精細カラーフィルタの製造であっても、生産効率の低下と生産コストの上昇を抑制することができる。 尚、これらの実施形態では図示を略しているが、フレネル回折による転写後形状を補正するOPC(光近接効果補正)などを適宜行ってもよい。
目的とするBM細線の周期の何倍を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いるかは、形成する着色画素の大きさに依存する。着色画素が小さくなるほどBM細線の周期も小さくなり解像することが困難になるため、大きな倍数を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いる方がよい。例えば、拡大レンズを通して見る必要がある表示装置の場合、超高精細な着色画素を有することになるので、大きな倍数を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いることが好ましい。
本発明のカラーフィルタの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクは、高い表示品質が求められる高精細液晶表示装置、及びそれを構成するカラーフィルタ基板、液晶表示パネルの製造に好適に用いることができる。
10−1、20−1、30−1、40−1・・・第1の露光で転写形成したBMパターン10−2、20−2、30−2、40−2・・・第2の露光で転写形成したBMパターン20−3・・・・・・・・第3の露光で転写形成したBMパターン
10、30、40・・・・・・・・・・第1及び第2の露光で転写形成したBMパターン20・・・・・・・・・・第1、第2、及び第3の露光で転写形成したBMパターン
12−1、22−1、32−1、42−1・・・第1の露光で転写形成したBM細線
12−2、22−2、32−2、42−2・・・第2の露光で転写形成したBM細線
22−3・・・・・・・・第3の露光で転写形成したBM細線
12、32、42・・・・・・・・・・第1及び第2の露光で転写形成したBM細線
22・・・・・・・・・・第1、第2、及び第3の露光で転写形成したBM細線
13−1、23−1、33−1、43−1・・・第1の露光で転写形成したBM太線
13−2、23−2、33−2、43−2・・・第2の露光で転写形成したBM太線
23−3・・・・・・・・第3の露光で転写形成したBM太線
13、33、43・・・・・・・・・・第1及び第2の露光で転写形成したBM太線
23・・・・・・・・・・第1、第2、及び第3の露光で転写形成したBM太線
15−1、25−1、35−1、45−1・・・第1の露光で転写形成した額縁部
15−2、25−2、35−2、45−2・・・第2の露光で転写形成した額縁部
25−3・・・・・・・・第3の露光で転写形成した額縁部
15、35、45・・・・・・・・・・第1及び第2の露光で転写形成した額縁部
25・・・・・・・・・・第1、第2、及び第3の露光で転写形成した額縁部
10P・・・・・・・・・本発明のフォトマスクの第一実施形態
12p・・・・・・・・10PのBM細線用透光部
13p・・・・・・・・10PのBM太線用透光部
15p・・・・・・・・10Pの額縁部用透光部
20P・・・・・・・・・本発明のフォトマスクの第二実施形態
22p・・・・・・・・20PのBM細線用透光部
23p・・・・・・・・20PのBM太線用透光部
25p・・・・・・・・20Pの額縁部用透光部
pg・・・・・・・・・・フォトマスクの外周部(非露光エリア)
50−P、50−P’
・・・BMパターンを形成するための補正部を有するフォトマスクのパターン領域
52−P・・・・フォトマスクのBM細線用透光部
52−P’・・・フォトマスクのBM細線用透光部
52−Pc・・・フォトマスクのBM細線用透光部の補正部
52−N・・・フォトマスクの遮光部
52−N’・・・フォトマスクの遮光部
52−Pc’・・・フォトマスクのBM細線用透光部の補正部
53−P・・・・フォトマスクのBM太線用透光部
55−P・・・フォトマスクの額縁部用透光部
60・・・・・・カラーフィルタ
60M・・・・・・マザーガラス
60C・・・・・・・カラーフィルタ基板(セル)
60−B・・・・・転写形成したBMパターン領域
60−B’・・・・・BM細線を転写形成できなかったBMパターン領域
62・・・・・BM細線
62’・・・・細りが生じたBM細線
62−1・・・第1のフォトマスクで転写形成したBM細線
62−2・・・第2のフォトマスクで転写形成したBM細線
63・・・・・・BM太線
63−1・・・第1のフォトマスクで転写形成したBM太線
63−2・・・第2のフォトマスクで転写形成したBM太線
64・・・・・・開口部
65・・・・・・額縁部
66・・・・・・アクティブエリア
70−1・・・・第1のフォトマスクで転写形成したBMパターン
70−2・・・・第2のフォトマスクで転写形成したBMパターン
70・・・・・・第1及び第2のフォトマスクで転写形成したBMパターン
P、p・・・・・周期
a、b・・・・・BM太線のX方向線幅
a’、b’・・・・BM太線用透光部のX方向幅

Claims (3)

  1. 透明性基板上に複数の着色画素と、前記着色画素を区画するブラックマトリクスと、をフォトリソグラフィ法で形成するカラーフィルタの製造方法であって、
    前記ブラックマトリクスは、平面視で少なくとも第1の方向に周期的に配列する線状のパターンによりパターニングされて前記着色画素を区画し、
    前記第1の方向に配列する前記線状のパターンの周期をpとするとき、
    前記周期pのN倍(Nは2以上の整数)を周期とする線状の透光部を有するフォトマスクを用いて、
    前記ブラックマトリクス用レジストを塗布した前記透明性基板の、前記フォトマスクに対する平面視での位置を、前記第1の方向に、前記周期pの長さ分ずつずらした、N回の露光工程を含んで、
    前記線状にパターニングされた前記ブラックマトリクスを形成する、
    ことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 前記周期pは10μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 請求項1、または2に記載のカラーフィルタの製造方法に用いるフォトマスクであって、
    前記第1の方向に、前記周期pのN倍を周期とする線状の透光部を有し、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に配列し前記線状の透光部と接続する矩形の透光部を有し、前記矩形の透光部の前記第1の方向の幅は前記周期p以上である、
    ことを特徴とするフォトマスク。
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