JP2021075445A - 家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産設備 - Google Patents

家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産設備 Download PDF

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Abstract

【課題】家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料生産設備の提供。
【解決手段】糞便収集タンク1と、好気性発酵タンク2と、嫌気性反応室3と、バイオガス収集装置4と、設備全体を制御するための制御ボックス6とを含み、好気性発酵タンクの内部には家畜と家禽糞便を長手形状にするためのスタッキング装置21、および換気のための換気装置22が設けられ、嫌気性反応室の内部には家畜と家禽糞便を前後に回転させてバイオガススラリーを分離する固液分離装置31が設けられ、バイオガス収集装置の内部には嫌気性反応室で生成されたバイオガスを脱水、除塵、脱硫するためのバイオガス処理装置41が設けられる、ことを特徴とする、家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産設備。
【選択図】図1

Description

本発明は、家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機
肥料の生産設備に関する。
近年、中国の農村の家畜と家禽の繁殖産業は急速に発展し、家族世帯と大規模な企業があ
る。生産された家畜と家禽の肉製品は、都市と農村の住民の飲食を大幅に豊かにする。し
かし、家畜と家禽の繁殖、特に規模化繁殖により多くの糞便と下水を生産する可能性があ
り、適切に管理されない場合、農場周辺の環境汚染を引き起こす可能性があり、蚊を大量
に繁殖させ、周囲の水源を汚染する可能性があり、家畜と家禽の繁殖産業の持続可能な発
展が深刻に制限される。
現在、従来技術における家畜と家禽の糞便に対する処理には2つの方法が含まれ、1つは
家畜と家禽の糞便を堆肥化することであり、欠点は床面積が大きく、サイクルが長く、ひ
っくり返すために大量の労力が必要であるということであり、もう1つは嫌気性発酵であ
り、しかし、嫌気性発酵プロセスのコストが高く、そして悪臭ガスが発生するため、本発
明は、2つの方法を組み合わせて、家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェ
ネレーションによる有機肥料の生産設備を提供する。
上記既存の問題を考慮して、本発明は、家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コー
ジェネレーションによる有機肥料の生産設備を提供する。
本発明の技術的解決手段は、家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレー
ションによる有機肥料の生産設備であり、それは、
糞便収集タンクと、
家畜と家禽糞便の腐熟殺菌のために糞便収集タンクに接続された好気性発酵タンクと、そ
の内部には家畜と家禽糞便を長手形状にするためのスタッキング装置、および換気のため
の換気装置が設けられ、
家畜と家禽糞便を分解してバイオガスと有機肥料を調製するために好気性発酵タンクに接
続された嫌気性反応室と、その内部には家畜と家禽糞便を前後に回転させてバイオガスス
ラリーを分離する固液分離装置が設けられ、
バイオガススラリーを収集するために固液分離装置の下にあるバイオガススラリー収集タ
ンクと、
分離されたバイオガススラリーを家畜と家禽糞便にスプレーするために、リフトポンプに
よってバイオガススラリー収集タンクに接続されたスプレー装置と、
嫌気性反応室に制御されたバイオガス収集装置と、その内部には嫌気性反応室で生成され
たバイオガスを脱水、除塵、脱硫するためのバイオガス処理装置が設けられ、
そして、設備全体を制御するための制御ボックスと、を含む。
上記解決手段では、前記糞便収集タンクには、
家畜と家禽糞便中の大きな破片を選別するために入口にある篩板と、
家畜と家禽糞便の水分含有量を監視するために糞便収集タンクの内部になる水分計と、
家畜と家禽糞便の水分含有量を調整するために糞便収集タンクの上にある供給タンクと、
糞便を撹拌するために糞便収集タンクにある撹拌装置と、を含む。
上記の解決手段では、前記スタッキング装置には、
供給し、かつ供給量を監視するために好気性発酵タンクの上にある貯蔵ホッパーと貯蔵ホ
ッパーの下端に接続された定量コンベアと、
好気性発酵タンクの内側上部にあるトラックと、
耐荷重アームによって前記トラックにスライド可能に設けられたスタッキング溝と、を含
み、
ここで、スタッキング溝は、定量コンベアと連通し、貯蔵ホッパー内の家畜と家禽糞便を
好気性発酵タンク内で長手形状の堆肥にスタッキングするために使用され、耐荷重アーム
は、油圧伸縮ロッドを介して前記スタッキング溝に接続され、スタッキング溝の昇降を制
御するために使用され、手動作業なしで家畜と家禽糞便をスタッキングすることができ、
時間と労力を節約し、スタッキング溝の内部に堆肥を転覆させるための転覆装置が設けら
れ、家畜と家禽糞便は堆肥中に家畜と家禽糞便の均一な発酵のために転覆させる必要があ
り、転覆装置は、堆肥形状を破壊することなく自動的に転覆することができる。
上記解決手段では、前記好気性発酵タンクには、
内部にある熱交換器をさらに含み、熱交換器の放熱端は、前記バイオガス収集タンクの内
部と連通し、好気性発酵タンクで生成された熱をバイオガス収集タンクに伝達し、バイオ
ガススラリーを加熱した後、スプレー装置を介して嫌気性反応室にスプレーするために使
用され、発酵物中のメタン生成菌の数と増殖率を高め、好気性発酵タンクで生成された熱
を変換して利用するために使用され、環境に優しく、かつ、バイオガス回収タンクの加熱
設備が省略され、コストを節約する。
上記解決手段では、前記固液分離装置は、
逆V字状に配置されたコンベアベルトと、コンベアベルト上にバイオガススラリーを分離
するための篩孔が設けられ、
コンベアベルトを駆動するための差動モーターと、を含むことができる。
上記解決手段では、前記嫌気性反応室の排出口には、嫌気性反応室で生成されたバイオガ
ス残留物を有機肥料にするための肥料製造装置が接続され、肥料製造装置は、バイオガス
残留物を脱水するための乾燥装置と、脱水されたバイオガス残留物を有機肥料粒子に造粒
するための造粒装置と、を含む。
上記解決手段では、前記糞便収集タンク、好気性発酵タンクの排気口は、それぞれ前記バ
イオガス処理装置に接続される。
さらに、前記バイオガス処理装置は前記バイオガス収集タンクに接続され、分離された液
体をバイオガス収集タンクに送って再利用し、それによって分離された液体の処理排出を
回避し、リサイクルを形成する。
本発明の動作原理は以下のとおりである。
農場の家畜と家禽糞便は篩板により大きな破片を除去し、次に糞便収集タンクに送り、水
分計は、家畜と家禽糞便の水分含有量を監視し、家畜と家禽糞便の水分含有量を調整する
ために、制御ボックスにより供給タンクが糞便収集タンクに乾燥材料を追加して家畜と家
禽糞便の水分含有量を調整するように制御し、添加プロセス中、撹拌装置は連続的に撹拌
し、調整が完了した後、供給機により家畜と家禽糞便が好気性発酵タンクの貯蔵ホッパー
に引き上げられ、スタッキング溝が耐荷重アームによってトラック上の適切な位置に移動
された後、油圧伸縮ロッドが好気性発酵タンクの底面にスタッキング溝を配置し、定量コ
ンベアが開き、貯蔵ホッパー内の家畜と家禽糞便をスタッキング溝に輸送し、輸送プロセ
ス中、転覆装置は転覆し続け、家畜と家禽糞便が好気性発酵タンクの底面に積み上げられ
て、好気性発酵用の長手形状の堆肥に成長させ、発酵プロセス中、好気性発酵に必要な酸
素を供給するために換気装置によって連続的に換気され、好気性発酵が完了した後、家畜
と家禽糞便を供給機によって嫌気性反応室に引き上げられ、固液分離装置の差動モーター
は定期的に周期的な反転を行い、往復運動のためにコンベアベルトを駆動し、家畜と家禽
糞便は重力の作用でコンベアベルト上に反転し、家畜と家禽糞便に含まれるバイオガスス
ラリーは、篩孔からバイオガススラリー収集タンクに流し、好気性発酵プロセス中、家畜
と家禽糞便が大量の熱を生成し、その熱は好気性発酵タンクの内壁に配置された熱交換装
置の吸熱端から収集され、次に、熱交換装置の放熱端によってバイオガス収集タンク内の
バイオガススラリーを加熱し、加熱されたバイオガススラリーはリフトポンプによってス
プレー装置に持ち上げられ、嫌気性反応室内の家畜と家禽糞便にスプレーし、発酵された
家畜と家禽糞便中のメタン生成菌の数と繁殖速度を上げ、嫌気性反応が完了した後、バイ
オガス残留物は肥料製造装置に入って乾燥および造粒して有機肥料を製造し、生成された
バイオガスは、バイオガス処理装置によって脱水、除塵、脱硫後、発電とガス供給のため
にバイオガス収集装置に入る。
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
本発明の提供する家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによ
る有機肥料の生産設備は、収集された家畜と家禽糞便に対して水分含有量を調整した後に
、まず、好気性発酵を行い、スタッキング装置の配置により家畜と家禽糞便を自動的にス
タッキングして長手形状になり、かつ、スタッキング装置内に転覆装置を配置し、堆肥化
中に形状を調整できるだけでなく、好気性発酵プロセス中に堆肥を簡単に撹拌でき、同時
に好気性発酵タンクに熱交換装置の吸熱端を配置し、嫌気性発酵で発生した熱は嫌気性反
応室のバイオガススラリーを加熱するために使用され、廃熱の利用が実現され、嫌気性反
応タンクには固液分離装置が配置され、家畜と家禽糞便中のバイオガススラリーを重力に
よって分離し、同時に、スプレー装置を配置して加熱されたバイオガススラリーを嫌気性
反応室に再スプレーし、メタン細菌の数と発酵の再生速度を高める。要約すると、本発明
は、生産しやすく、効率が高く、エネルギーを節約し、そして環境に優しいなど利点を有
する。
図1は本発明の全体構造の概略図である。 図2は本発明のスタッキング装置の概略図である。
ここで、1−糞便収集タンク、11−篩板、12−水分計、13−供給タンク、14−撹
拌装置、2−好気性発酵タンク、21−スタッキング装置、211−貯蔵ホッパー、21
2−定量コンベア、213−トラック、214−スタッキング溝、2141−耐荷重アー
ム、2142−油圧伸縮ロッド、2143−転覆装置、22−換気装置、23−熱交換装
置、3−嫌気性反応室、31−固液分離装置、311−コンベアベルト、312−差動モ
ーター、32−バイオガススラリー収集タンク、33−リフトポンプ、34−スプレー装
置、4−バイオガス収集装置、41−バイオガス処理装置、5−肥料製造装置、51−乾
燥装置、52−造粒装置、6−制御ボックス。
実施例で使用される材料および試薬は、当技術分野で従来から使用されているか、または
特に明記しない限り市販されている。
実施例1
家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産
設備であり、それは、
糞便収集タンク1と、
家畜と家禽糞便の腐熟殺菌のために糞便収集タンクに接続された好気性発酵タンク2と、
その内部には家畜と家禽糞便を長手形状にするためのスタッキング装置21、および換気
のための換気装置22が設けられ、
家畜と家禽糞便を分解してバイオガスと有機肥料を調製するために好気性発酵タンク2に
接続された嫌気性反応室3と、その内部には家畜と家禽糞便を前後に回転させてバイオガ
ススラリーを分離する固液分離装置31が設けられ、固液分離装置31は、逆V字状に配
置されたコンベアベルト311、およびコンベアベルトを駆動するための差動モーター3
12を含み、コンベアベルト311上にバイオガススラリーを分離するための篩孔が設け
られ、
バイオガススラリーを収集するために固液分離装置31の下にあるバイオガススラリー収
集タンク32と、
分離されたバイオガススラリーを家畜と家禽糞便にスプレーするために、リフトポンプ3
3によってバイオガススラリー収集タンク32に接続されたスプレー装置34と、
嫌気性反応室3の排出口には、嫌気性反応室3で生成されたバイオガス残留物を有機肥料
にするための肥料製造装置5が接続され、肥料製造装置5は、バイオガス残留物を脱水す
るための乾燥装置51、および脱水されたバイオガス残留物を有機肥料粒子に造粒するた
めの造粒装置52を含む。
嫌気性反応室3に制御されたバイオガス収集装置4と、その内部には嫌気性反応室3で生
成されたバイオガスを脱水、除塵、脱硫するためのバイオガス処理装置41が設けられ、
そして、設備全体を制御するための制御ボックス6と、を含み、
制御ボックス6は、それぞれ、リレーを介して、スタッキング装置21、換気装置22、
差動モーター312、リフトポンプ33、およびバイオガス収集装置4に接続される。
実施例2
実施例2は、基本的に実施例1と同じであり、違いについて、糞便収集タンク1は、家畜
と家禽糞便中の大きな破片を選別するために入口にある篩板11と、家畜と家禽糞便の水
分含有量を監視するために糞便収集タンク1の内部にある水分計12と、家畜と家禽糞便
の水分含有量を調整するために糞便収集タンク1の上にある供給タンク13と、糞便を撹
拌するために糞便収集タンク1の内部にある撹拌装置14と、を含む。
試験1
それぞれ、実施例1および実施例2に提供された設備の糞便収集タンク1を使用して糞便
を収集および処理する。その結果、実施例1において篩板11が設けられない糞便収集タ
ンク1では、糞便中の異物が設備内に付着し、糞便の水分含有量を調整できないため、好
気性発酵タンク2において堆肥化しにくくなるが、実施例2における篩板11は、異物を
篩落とすことができ、供給タンク13において糞便の水分含有量を調整することもできる

結論:糞便収集タンク1内に篩板11、水分計12、供給タンク13および撹拌装置14
を設けることは、糞便中の異物が装置の動作に影響を与えるのを防ぐことができるだけで
なく、糞便の水分含有量を調整することもできる。
実施例3
実施例3は、基本的に実施例1と同じであり、違いについて、スタッキング装置21は、
供給し、かつ供給量を監視するために好気性発酵タンク2の上にある貯蔵ホッパー211
と貯蔵ホッパー211の下端に接続された定量コンベア212と、好気性発酵タンク2の
内側上部にあるトラック213と、耐荷重アーム2141によってトラック213にスラ
イド可能に設けられたスタッキング溝214と、を含み、スタッキング溝214は、定量
コンベア212と連通し、貯蔵ホッパー211内の家畜と家禽糞便を好気性発酵タンク2
内で長手形状の堆肥にスタッキングするために使用され、耐荷重アーム2141は、油圧
伸縮ロッド2142を介してスタッキング溝214に接続され、スタッキング溝214の
昇降を制御するために使用され、図2に示すとおりである。
試験2
それぞれ、実施例1および実施例3に提供された設備のスタッキング装置21を使用して
糞便をスタッキングする。その結果、実施例1におけるスタッキング装置21の1つのス
タッキング時間は54分間であり、実施例3におけるスタッキング装置21による同じサ
イズの堆肥に必要な時間は13分間である。
結論:実施例3におけるスタッキング装置を使用すると、スタッキング時間が大幅に短縮
される。
実施例4
実施例4は、基本的に実施例3と同じであり、違いについて、スタッキング装置21のス
タッキング溝214内に堆肥を転覆させるための転覆装置2143が設けられ、図2に示
すとおりである。
試験3
それぞれ、実施例1、実施例3および実施例4に提供された設備のスタッキング装置を使
用して糞便をスタッキングする。その結果、実施例1および実施例3におけるスタッキン
グ装置21でスタッキングされた堆肥形状は中央が低く、両側が低く、通常の長手形状で
はなく、かつ、堆肥の好気性発酵プロセスでの転覆操作は、手動または他の機械的手段に
よってのみ行うことができ、実施例4におけるスタッキング装置21によりスタッキング
された堆肥形状は通常の長手形状であり、かつ、好気性発酵プロセスでの転覆操作は直接
転覆装置2143によって完了することができる。
結論:実施例4におけるスタッキング装置によるスタッキング形状が規則的であり、スタ
ッキング溝内の空間を最大限に活用し、かつ、追加の労力と機械を使用せずに転覆操作を
直接実行でき、労力と材料が節約される。
実施例5
実施例5は、基本的に実施例1と同じであり、違いについて、好気性発酵タンク2は、内
部にある熱交換器23をさらに含み、熱交換器23の放熱端は、バイオガス収集タンク3
2の内部と連通し、好気性発酵タンク2で生成された熱をバイオガス収集タンク32に伝
達し、バイオガススラリーを加熱した後、スプレー装置34を介して嫌気性反応室3にス
プレーし、発酵物中のメタン生成菌の数と増殖率を高めるために使用される。
試験4 設備の全体的な動作エネルギー消費に対する熱交換装置23の影響の検証
試験条件
実施例1におけるバイオガス収集タンク32に加熱装置を配置し、バイオガススラリーを
加熱した後、スプレー装置34を介して嫌気性反応室3にスプレーし、
実施例5において、熱交換装置23を用いて好気性発酵槽2で発生した熱をバイオガスス
ラリー収集タンク32に伝達し、バイオガススラリーを加熱した後、スプレー装置34を
介して嫌気性反応室3にスプレーし、
加熱装置と熱交換装置のコストと消費電力をそれぞれ統計する。
結果:実施例1および実施例5の設備のコストと消費電力について、表1に示すとおりで
ある。
表1 加熱装置と熱交換装置のコスト、消費電力

Figure 2021075445

結論:実施例5で使用した熱交換装置は、低コスト、低消費電力、低メンテナンスコスト
であり、エネルギー変換率は加熱装置よりも低いが、電気エネルギーを消費しないため、
好気性発酵タンクでの好気性発酵によって生成される熱の使用は、経済的で環境に優しい
である。
実施例6
実施例6は、基本的に実施例1と同じであり、違いについて、糞便収集タンク1および好
気性発酵タンク2の排気口は、それぞれバイオガス処理装置41に接続される。
試験5
試験条件
実施例1における設備の糞便収集タンク1および好気性発酵タンク2の排気口を直接空中
に排出される。
実施例6における設備の糞便収集タンク1および好気性発酵タンク2の排気口をそれぞれ
バイオガス処理装置41に接続する。
結果:実施例1では、空気中に直接排出されて大気汚染を引き起こし、設備の表面が腐食
したが、実施例6では、排気ガスを処理した後に排出され、環境に優しい。
結論:実施例6では、糞便収集タンクおよび好気性発酵タンクの排気口がバイオガス処理
装置に接続されるため、排気ガスによる大気汚染が回避され、環境に優しい。
実施例7
実施例7は、基本的に実施例1と同じであり、違いについて、
糞便収集タンク1は、家畜と家禽糞便中の大きな破片を選別するために入口にある篩板1
1と、家畜と家禽糞便の水分含有量を監視するために糞便収集タンク1の内部にある水分
計12と、家畜と家禽糞便の水分含有量を調整するために糞便収集タンク1の上にある供
給タンク13と、糞便を撹拌するために糞便収集タンク1の内部にある撹拌装置14と、
を含む。
スタッキング装置21は、供給し、かつ供給量を監視するために好気性発酵タンク2の上
にある貯蔵ホッパー211と貯蔵ホッパー211の下端に接続された定量コンベア212
と、好気性発酵タンク2の内側上部にあるトラック213と、耐荷重アーム2141によ
ってトラック213にスライド可能に設けられたスタッキング溝214と、を含み、
ここで、スタッキング214溝は、定量コンベア212と連通し、貯蔵ホッパー211内
の家畜と家禽糞便を好気性発酵タンク2内で長手形状の堆肥にスタッキングするために使
用され、耐荷重アーム2141は、油圧伸縮ロッド2142を介して前記スタッキング溝
214に接続され、スタッキング溝214の昇降を制御するために使用される。
スタッキング装置21のスタッキング溝214内には糞便を転覆させるための転覆装置2
143が設けられる。
好気性発酵タンク2は、内部にある熱交換器23をさらに含み、熱交換器23の放熱端は
、バイオガス収集タンク32の内部と連通し、好気性発酵タンク2で生成された熱をバイ
オガス収集タンク32に伝達し、バイオガススラリーを加熱した後、スプレー装置34を
介して嫌気性反応室3にスプレーし、発酵物中のメタン生成菌の数と増殖率を高めるため
に使用される。
糞便収集タンク1および好気性発酵槽2の排気口は、それぞれバイオガス処理装置41に
接続される。
実施例7の作動方法は、以下のとおりである。
農場の家畜と家禽糞便は篩板11により大きな破片を除去し、次に糞便収集タンク1に送
り、水分計12は、家畜と家禽糞便の水分含有量を監視し、家畜と家禽糞便の水分含有量
を調整するために、制御ボックス6により供給タンク13が糞便収集タンク1に乾燥材料
を追加して家畜と家禽糞便の水分含有量を調整するように制御し、添加プロセス中、撹拌
装置14は連続的に撹拌し、調整が完了した後、供給機により家畜と家禽糞便が好気性発
酵タンク2の貯蔵ホッパー211に引き上げられ、スタッキング溝214が耐荷重アーム
2141によってトラック213上の適切な位置に移動された後、油圧伸縮ロッド214
2が好気性発酵タンク2の底面にスタッキング溝214を配置し、定量コンベア212が
開き、貯蔵ホッパー211内の家畜と家禽糞便をスタッキング溝214に輸送し、輸送プ
ロセス中、転覆装置2143は転覆し続け、家畜と家禽糞便が好気性発酵タンク2の底面
に積み上げられて、好気性発酵用の長手形状の堆肥に成長させ、発酵プロセス中、好気性
発酵に必要な酸素を供給するために換気装置22によって連続的に換気され、好気性発酵
が完了した後、家畜と家禽糞便を供給機によって嫌気性反応室3に引き上げられ、固液分
離装置31の差動モーター312は定期的に周期的な反転を行い、往復運動のためにコン
ベアベルト311を駆動し、家畜と家禽糞便は重力の作用でコンベアベルト311上に反
転し、家畜と家禽糞便に含まれるバイオガススラリーは、篩孔からバイオガススラリー収
集タンク32に流し、好気性発酵プロセス中、家畜と家禽糞便が大量の熱を生成し、その
熱は好気性発酵タンク3の内壁に配置された熱交換装置23の吸熱端から収集され、次に
、熱交換装置23の放熱端によってバイオガス収集タンク32内のバイオガススラリーを
加熱し、加熱されたバイオガススラリーはリフトポンプ33によってスプレー装置34に
持ち上げられ、嫌気性反応室3内の家畜と家禽糞便にスプレーし、発酵された家畜と家禽
糞便中のメタン生成菌の数と繁殖速度を上げ、嫌気性反応が完了した後、バイオガス残留
物は肥料製造装置5に入って乾燥および造粒して有機肥料を製造し、生成されたバイオガ
スは、バイオガス処理装置41によって脱水、除塵、脱硫後、発電とガス供給のためにバ
イオガス収集装置4に入る。
試験6
実施例1および実施例7で提供された設備をそれぞれ使用して糞便を処理し、その処理効
果を包括的に分析する。
結果:実施例1で提供された設備で糞便を処理するときに異物が設備内に付着し、スタッ
キング形状が不規則であり、排気ガスが空気を汚染する状況が発生し、実施例7で提供さ
れた設備による糞便の処理中に上記情況が現れない。
かつ、実施例7で提供された設備の動作時間は、実施例1で提供された設備の動作時間より
も短く、具体的な違いは、スタッキング装置の動作中であり、かつ、実施例7で提供され
た設備は、加熱装置を追加する必要がなく、コストが低く、エネルギー消費が低い。
結論:実施例7で提供された設備のコストとエネルギー消費が低く、動作時間が短く、労
力が節約され、処理効果が高く、そして環境に優しい。

Claims (7)

  1. 家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産
    設備であって、それは、
    糞便収集タンク(1)と、
    家畜と家禽糞便の腐熟殺菌のために糞便収集タンクに接続された好気性発酵タンク(2)
    と、
    家畜と家禽糞便を分解してバイオガスと有機肥料を調製するために好気性発酵タンク(2
    )に接続された嫌気性反応室(3)と、
    バイオガススラリーを収集するために固液分離装置の下にあるバイオガススラリー収集タ
    ンク(32)と、
    分離されたバイオガススラリーを家畜と家禽糞便にスプレーするために、リフトポンプ(
    33)によってバイオガススラリー収集タンク(32)に接続されたスプレー装置(34
    )と、
    嫌気性反応室(3)に制御されたバイオガス収集装置(4)と、
    設備全体を制御するための制御ボックス(6)と、を含み、
    好気性発酵タンク(2)の内部には家畜と家禽糞便を長手形状にするためのスタッキング
    装置(21)、および換気のための換気装置(22)が設けられ、
    嫌気性反応室(3)の内部には家畜と家禽糞便を前後に回転させてバイオガススラリーを
    分離する固液分離装置(31)が設けられ、
    バイオガス収集装置(4)の内部には嫌気性反応室(3)で生成されたバイオガスを脱水
    、除塵、脱硫するためのバイオガス処理装置(41)が設けられる、
    ことを特徴とする、
    家畜と家禽糞便に対するエネルギー化学工学コージェネレーションによる有機肥料の生産
    設備。
  2. 前記糞便収集タンク(1)には、
    家畜と家禽糞便中の大きな破片を選別するために入口にある篩板(11)と、
    家畜と家禽糞便の水分含有量を監視するために糞便収集タンク(1)の内部になる水分計
    (12)と、
    家畜と家禽糞便の水分含有量を調整するために糞便収集タンク(1)の上にある供給タン
    ク(13)と、
    糞便を撹拌するために糞便収集タンク(1)にある撹拌装置(14)と、を含むことを特
    徴とする、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記スタッキング装置(21)には、
    供給し、かつ供給量を監視するために好気性発酵タンク(2)の上にある貯蔵ホッパー(
    211)と、
    貯蔵ホッパー(211)の下端に接続された定量コンベア(212)と、
    好気性発酵タンク(2)の内側上部にあるトラック(213)と、
    耐荷重アーム(2141)によって前記トラック(213)にスライド可能に設けられた
    スタッキング溝(214)と、を含み、
    スタッキング溝(214)は、定量コンベア(212)と連通し、貯蔵ホッパー(211
    )内の家畜と家禽糞便を好気性発酵タンク(2)内で長手形状の堆肥にスタッキングする
    ために使用され、
    耐荷重アーム(2141)は、油圧伸縮ロッド(2142)を介して前記スタッキング溝
    (214)に接続され、スタッキング溝(214)の昇降を制御するために使用され、
    スタッキング溝(214)の内部に堆肥を転覆させるための転覆装置(2143)が設け
    られる、ことを特徴とする、
    請求項1に記載の設備。
  4. 前記好気性発酵タンク(2)には、
    内部にある熱交換器(23)をさらに含み、熱交換器(23)の放熱端は、前記バイオガ
    ス収集タンク(32)の内部と連通し、好気性発酵タンク(2)で生成された熱をバイオ
    ガス収集タンク(32)に伝達し、バイオガススラリーを加熱した後、スプレー装置(3
    4)を介して嫌気性反応室(3)にスプレーし、発酵物中のメタン生成菌の数と増殖率を
    高めるために使用される、ことを特徴とする、
    請求項1に記載の設備。
  5. 前記固液分離装置(31)は、
    逆V字状に配置されたコンベアベルト(311)と、
    コンベアベルト(311)を駆動するための差動モーター(312)と、を含み、
    コンベアベルト(311)上にバイオガススラリーを分離するための篩孔が設けられる、
    ことを特徴とする、
    請求項1に記載の設備。
  6. 前記嫌気性反応室(3)の排出口には、嫌気性反応室(3)で生成されたバイオガス残留
    物を有機肥料にするための肥料製造装置(5)が接続され、肥料製造装置(5)は、バイ
    オガス残留物を脱水するための乾燥装置(51)と、脱水されたバイオガス残留物を有機
    肥料粒子に造粒するための造粒装置(52)と、を含むことを特徴とする、
    請求項1に記載の設備。
  7. 前記糞便収集タンク(1)、好気性発酵タンク(2)の排気口は、それぞれ前記バイオガ
    ス処理装置(41)に接続される、
    請求項1に記載の設備。
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