JP2021074262A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ボーナスの報知(告知)には、タイミングに応じて複数あり、ゲーム開始時やゲーム中に行う先告知やゲーム終了時に行う後告知が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1〜3に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、回動可能に軸支された複数の各リール41a、41b、41cが内蔵され、正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aと、で構成され、内部には、マイクロコンピュータなどで構成された主制御部10、副制御部20、表示器L、スピーカ9、ランプ11、及び必要な機械、装置などが収納されている。
ベットボタン2aには、MAXベットボタン2a1と1ベットボタン2a2がある。
MAXベットボタン2a1は、クレジットとして貯留されたメダルを、1回の操作で1回のゲームに賭けられる最大枚数(3枚)を賭けること(3枚掛け)ができ、1ベットボタン2a2は、1回の操作につき1枚を賭けること(1枚掛け)ができる。
なお、後述する擬似遊技は、メダルを賭けることなくゲームを行うことができる。
表示窓6は、リール41の視認用の窓部で、各リール41a〜41cの縦方向に連続して隣接する三つの図柄をそれぞれ視認できるようになっている。
図4に示すように、表示窓6に表示される3×3の合計9個の図柄には、計5ライン(中段、上段、下段、右上斜め、右下斜め)からなる有効ラインが設けられており、有効ライン上に停止表示した図柄の組合せによって、遊技者に付与される特典の有無(ハズレ、ハズレ以外)、及び特典の種類(リプレイ、小役など)等が判定されるようになっている。
なお、本実施形態のスロットマシン1は、1枚掛けでも3枚掛けでも常に有効ラインは5ラインとなるようにしている。
告知ランプ8は、内部抽選においてAT(擬似ボーナス)に当選したことを遊技者に報知(告知)する報知手段である。
告知ランプ8は、内部に設けられたLED(発光素子)が発光することにより点灯し、パネル上の文字や絵柄が透光表示される。
前扉1a上部には、液晶TVなどの表示器L、スピーカ9、LEDなどのランプ11が設けられている。
リール41は、外周に複数(通常21個)の図柄が表された円筒状の部品である。
図5に示すように、各リール41a〜41cの周面には、「7」,「BAR」,「リプレイ」,「ベル」,「ピエロ」,「ブドウ」,「チェリー」といった図柄が配置されている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留、払出しを行うメダル払出装置7が設けられる。
メダル払出装置7には、メダルを貯留する貯留部として機能するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
また、ベットボタン2aが操作された場合は、その操作信号が主制御部10に入力される。
主制御部10は、これらの信号の入力の有無からゲーム可能なメダル数及びスタートレバー3を監視し、ゲーム開始可能なメダル数となったときに、遊技者によりスタートレバー3が操作されると、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a〜41cを回転させる制御を行う。これにより、各リール41a〜41cに表されている図柄が変動表示される。
その後、主制御部10は、各停止ボタン5a,5b,5cが遊技者の指(手)により、押下操作されると、この操作タイミングに基づき、各リール41a,41b,41cを停止する停止制御を行う。
なお、以降の説明においては、上記停止ボタン5の操作に応じ、最初に停止するリール41を第1リールといい、第1リールの次に停止するリール41を第2リールといい、第2リールの次に停止するリール41を第3リールという。
また、第1リールの停止操作を第1停止操作といい、第2リールの停止操作を第2停止操作といい、第3リールの停止操作を第3停止操作という。
内部抽選の対象には、メダルを投入することなく次回ゲームが可能となるリプレイ役、所定枚数のメダルが付与される小役(ベル、ピエロ、ブドウ、チェリーなど)、ハズレなどがある。
内部抽選では、これらの抽選対象毎に予め設定された当選値と、スタートレバー3が操作されたタイミングで取得される乱数値とを比較し、乱数値と一致する当選値に対応する抽選対象を今回ゲームの当選対象(ハズレも含む)として決定する。
そうすると、主制御部10は、この操作タイミングに基づいて有効ライン上に所定の図柄が停止するように、回転している各リール41a〜41cを停止させるようにリール制御を行う。
また、主制御部10は、このリール制御において、操作タイミングからリール41の回転をさらに進めることができるスベリコマ数(4コマ)の範囲内に、当選役に対応する図柄があるか否かを判定しつつ、スベリコマ数の範囲内に当該図柄がある場合には、その図柄を有効ライン上に引き込む制御(スベリ制御)を行う。
例えば、小役(ベル、ピエロ、ブドウ、チェリー)に入賞したときには、当該小役に対応した枚数のメダルを払い出す制御が行われる。
遊技状態には、通常の遊技状態(通常状態)と、メダルが増加し易いなど通常状態よりも遊技者に有利な遊技状態(特別遊技状態)とがある。
本実施形態のスロットマシン1は、特別遊技状態としてATを採用している。
ATは、アシスト・タイムの略称であり、各停止ボタン5に対する操作順序や、目押しの目安となる図柄等を報知することにより、内部抽選処理の抽選結果に対応する図柄の組合せの導出をアシストする遊技状態である。
例えば、内部抽選処理において抽選される小役やリプレイ役の中には、対応する図柄の組合せが停止ボタン5a〜5cに対して行う6通りの操作順序それぞれに対応して導出可能な押し順指定の当選役があり、AT中は、これらの小役やリプレイ役に当選したときに、遊技者にとって有利な遊技結果が得られるように、それぞれに対応する押し順を表示器Lなどの報知手段を介して報知する。
ATは、後記擬似遊技を経て開始される擬似ボーナスであり、所定の終了条件を満たすことで終了する。
本実施形態のスロットマシン1は、所定回数のゲームを消化することでATを終了するようにしている。
また、本実施形態のスロットマシン1は、終了条件(消化ゲーム数)の異なる2つのAT(AT1とAT2)を設けている。
AT1は所定回数のゲーム(例えば40ゲーム)を消化することで終了し、AT2は所定回数よりも少ない回数のゲーム(例えば20ゲーム)を消化することで終了するようにしている。
つまり、AT1は、AT2よりも遊技者にとって有利な遊技状態となるようにしている。
なお、ATの終了条件を、メダル獲得数や小役の入賞回数に基づいて設定することができ、また、AT1とAT2とを、メダル獲得数や小役の入賞回数を異ならせることで設定することもできる。
BBは、内部抽選の結果、BBに当選すると、そのゲーム又は次回以降のゲームで対応するボーナス図柄(7・7・7)を目押しにより揃えるゲーム(7揃いゲーム)を行い、ボーナス図柄を揃えることができた場合に入賞する。
BBに入賞すると、出玉の上限値で規定されたボーナスゲームが開始され、ボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役に高確率で当選するようになっており、例えば数百枚の大量のメダルが払い出されるようにゲームが制御される。
RBは、内部抽選の結果、RBに当選すると、そのゲーム又は次回以降のゲームで対応するボーナス図柄(7・7・BAR)を目押しにより揃えるゲーム(7揃いゲーム)を行い、ボーナス図柄を揃えることができた場合に入賞する。
RBに入賞すると、出玉の上限値で規定されたボーナスゲームが開始され、ボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役に高確率で当選するようになっており、数百枚以上のメダルが払い出されるようにゲームが制御される。
このように、BB及びRBは遊技者にとって有利な遊技状態であり、BBはRBよりも遊技者にとって有利な遊技状態である。
このため、本実施形態のスロットマシン1では、遊技者にとって有利な遊技状態であるAT1及びAT2を設け、AT1をAT2よりも遊技者にとって有利な遊技状態に設定することで、AT1をBBに対応した擬似ボーナスと位置付け、AT2をRBに対応した擬似ボーナスと位置付けている。
例えば、主制御部10は、スタートレバー3が操作された場合には、スタートレバー操作があったことを示す情報を副制御部20に出力する。
また、主制御部10は、各停止ボタン5a〜5cが操作された場合には、どの停止ボタン5がどの順番で操作されたのかを識別可能な情報を副制御部20に出力する。
また、主制御部10は、停止ボタン5の操作により各リール41a〜41cが停止された場合、どのリール41がどの順番で停止したのか、上段・中段・下段の図柄などを識別可能な情報を副制御部20に出力する。
また、主制御部10は、ATに当選した場合には、ATに当選したことを識別可能なAT信号を副制御部20に出力する。
具体的には、副制御部20は、サブCPU(中央演算処理装置)、サブRAM(メモリ)、サブROMなどの記憶手段、画像制御回路、音声制御回路、ランプ制御回路などが搭載されたサブ基板と、これらを収容する基板ケースなどから構成され、液晶表示器からなる表示器L、音声や効果音などの音を出力するスピーカ9、ランプ11などを駆動して、所定の映像、発光演出及び音響演出などの遊技演出の制御を行うようになっている。
例えば、副制御部20は、内部抽選においてAT(擬似ボーナス)に当選した場合、所定のタイミングで告知ランプ8を点灯させる。
すなわち、告知ランプ8は、ATに当選した場合、ATの実行権利が付与されたことを遊技者に報知する告知手段として機能する。
なお、以降、便宜上、ATのことをボーナスともいい、AT当選をボーナス当選ともいい、告知ランプ8の点灯によるAT当選の告知をボーナス告知ともいう。
擬似遊技は、実際には遊技が進行しているわけではない状態で、リール41の作動・停止等を通常の遊技のように行うことで、あたかも遊技が進行しているかのように遊技者に感じさせる演出である。
擬似遊技は、擬似ボーナスであるATに当選後、当該擬似ボーナスの開始前に実行され、BBやRBのボーナス図柄を揃えるゲーム(7揃いゲーム)を模したゲーム(後記「7揃いゲーム用擬似遊技)等を実行する。「7揃いゲーム用擬似遊技」の詳細は後述する。
このように、リール41を停止させた状態で揺動させる状態(以下、仮停止状態という)に制御することで、リール41を見た遊技者に、当該ゲームが擬似遊技(擬似ゲーム)であることを認識させることができる。
なお、擬似遊技においてリール41を仮停止状態に制御することは、図7や図8に示すように、従来から知られている。
まず、スタートレバー3の操作に基づき、各リール41a〜41cが回転を開始する(1.遊技開始)。
次に、第1停止ボタン(左停止ボタン5a)が押下されると、第1リール(左リール41a)は、仮停止状態に制御される(2.第1停止)。
続いて、第2停止ボタン(中停止ボタン5b)が押下されると、第2リール(中リール41b)は、仮停止状態に制御され(3.第2停止)、続いて、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されると、第3リール(右リール41c)は、仮停止状態に制御される(4.第3停止)。
なお、第3停止ボタンの押下が開放された後においても、解除されるまで仮停止状態は維持される(5.第3停止開放)。
つまり、この擬似遊技では、少なくとも第1停止ボタンを押下したタイミングで所定のリール41が仮停止状態に制御される。
まず、スタートレバー3の操作に基づき、各リール41a〜41cが回転を開始する(1.遊技開始)。
次に、第1停止ボタン(左停止ボタン5a)が押下されると、第1リール(左リール41a)は、回転を停止し(2.第1停止)、次に、第2停止ボタン(中停止ボタン5b)が押下されると、第2リール(中リール41b)は、回転を停止する(3.第2停止)。
そして、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されると、第1〜第3リールは仮停止状態に制御される(4.第3停止)。
なお、第3停止ボタンの押下が開放された後においても、解除操作が行われるまで仮停止状態が維持される(5.第3停止開放)。
つまり、この擬似遊技では、第3停止ボタンを押下したタイミングで所定のリール41が仮停止状態に制御される。
本発明の擬似遊技においても、スタートレバー3の操作に基づき、各リール41a〜41cが回転を開始する(1.遊技開始)。
次に、第1停止ボタン(左停止ボタン5a)が押下されると、第1リール(左リール41a)は、回転を停止し(2.第1停止)、次に、第2停止ボタン(中停止ボタン5b)が押下されると、第2リール(中リール41b)は、回転を停止し(3.第2停止)、続いて、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されると、第3リール(右リール41c)は、回転を停止する(4.第3停止)。なお、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されている間は第1〜第3リールは通常の停止状態に制御される。
そして、第3停止ボタンの押下が開放されると、第1〜第3リールは、仮停止状態に制御される(5.第3停止開放)。
つまり、本発明の擬似遊技では、第3停止ボタンの押下開放のタイミングで所定のリール41が仮停止状態に制御される。
「7揃いゲーム用擬似遊技」では、リアルボーナス搭載機において行われる、BBやRBの当選後においてボーナス図柄を揃える遊技(7揃いゲーム)と同様の動作を行う。
ただし、リアルボーナス搭載機では、適切なタイミングでの停止操作(目押し)によってボーナス図柄を揃えるが、本実施形態のスロットマシン1の「7揃いゲーム用擬似遊技」においては、タイミングに関係なく停止操作によって必ずボーナス図柄を揃える制御が行われる。
「7揃いゲーム用擬似遊技」は、具体的には、AT1に当選した場合、当該当選したゲーム以降のゲームにおいて、第1〜第3停止操作によりBBのボーナス図柄(7・7・7)を操作タイミングに関係なく必ず揃えるリール制御を行い、AT2に当選した場合、当該当選したゲーム以降のゲームにおいて、第1〜第3停止操作によりRBのボーナス図柄(7・7・BAR)を操作タイミングに関係なく必ず揃えるリール制御を行う。
また、擬似遊技における第3停止ボタンの押下開放時にリール41を仮停止状態に制御することで、その遊技が擬似遊技であることを遊技者が認識できるようにしている。
なお、仮停止状態は、スタートレバー3の操作等に応じて解除することができる。
「先告知」は、基本的には、擬似遊技におけるスタートレバー3の操作時(遊技開始時)の告知をいう。なお、先告知として、擬似遊技における第1停止ボタンの押下時(操作開始時)や、第2停止ボタンの押下時(操作開始時)に告知を行うこともできる。
「後告知」は、擬似遊技の終了時、すなわち、擬似遊技における第3停止ボタンの押下開放時(操作終了時)の告知をいう。
先告知か後告知かは、スタートレバー3の操作毎に選択(決定)しつつ、内部抽選においてボーナスに当選した場合には、選択結果に対応するタイミングで告知ランプ8を点灯させる。
以下、先告知の場合における擬似遊技と、後告知の場合における擬似遊技とについて、図10及び図11を参照しながら説明する。
なお、ここでは、AT1に当選した場合について説明するものとし、AT2に当選した場合については、AT1の場合と同様であることから説明を省略する。
図10は、先告知の場合における擬似遊技の態様を説明するための各リールの遷移図である。
図10に示すように、先告知の場合、擬似遊技におけるスタートレバー操作時(遊技開始時)に告知ランプ8を点灯させる(1.遊技開始)。
なお、主制御部10は、通常の遊技と同様、スタートレバー操作に基づいて各リールについて回転を開始し、スタートレバー操作が、前回のゲームでのリールの変動開始から所定時間(4.1秒)を経過していない場合は、当該所定時間を経過するまで待って回転を開始する。また、主制御部10は、通常の遊技と同様、リールの原点位置を検出するセンサからのマーカ信号を検出しながら各リールの回転が定常(定速)回転に到達したことを把握すると、停止ボタン5の操作を有効にする。
その後、主制御部10は、停止ボタンの押下操作に応じ、各リールにおいて、AT1のボーナス図柄「7・7・7」を有効ライン上に停止表示する(2.第1停止〜4.第3停止)。なお、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されている間は第1〜第3リールを通常の停止状態に制御する。
そして、主制御部10は、第3停止ボタンの押下が開放されると、第1〜第3リールを、仮停止状態に制御する(5.第3停止開放)。
つまり、先告知の場合、遊技開始時に告知ランプ8を点灯し、ボーナス図柄を揃え、第3停止ボタンの押下開放時にリールを仮停止状態に制御するようにしている。
このようにすることで、擬似遊技の遊技開始時に告知ランプ8が点灯している場合には、必ずボーナス図柄が揃うと遊技者に認識させることができる。
なお、告知ランプ8は点灯後も一定期間(例えば、第3停止ボタンの押下開放時までの間)点灯状態を保持するが、図においては、点灯タイミングを分かり易くするため、点灯時のみ告知ランプ8を点灯するように表現している。
後告知の場合、擬似遊技は、基本的に2ゲームで構成される。この点は、基本的に1ゲームで構成される、先告知の場合における擬似遊技と異なる。
具体的には、「告知ゲーム用擬似遊技(1ゲーム目)」と「7揃いゲーム用擬似遊技(2ゲーム目)」とにより構成される。
「告知ゲーム用擬似遊技」は、リアルボーナス搭載機において、ボーナスの当選契機役として小役の当選を兼ねる重複役に当選した場合における遊技態様を模したゲームである。
重複役には、左リール41aにチェリー図柄が停止することでチェリー役とBBに重複して当選するBB重複役や、左リール41aにチェリー図柄が停止することでチェリー役とRBに重複して当選するRB重複役があり、遊技者は、このような重複役の当選を期待して左リール41aにチェリー図柄が停止するように目押しを行う遊技態様が知られている。
例えば、左リール41aにチェリー図柄が停止し、かつ、告知ランプ8が点灯した場合には、遊技者は、BBかRBの重複役に当選していることを認識しつつ次ゲーム以降に目押しによる7揃いゲームを行う。
また、いわゆるハズレ目が導出され、かつ、告知ランプ8が点灯した場合には、遊技者は、BBかRBの単独役に当選していることを認識しつつ次ゲーム以降に目押しによる7揃いゲームを行う。
例えば、チェリー重複BB制御について、図11を参照しながら説明する。
この場合、図11(a)に示すように、スタートレバー3の操作に基づいて各リールについて回転を開始し(1.遊技開始)、第1停止ボタン(左停止ボタン5a)の押下に応じてチェリー図柄を左リール41aに停止させる(2.第1停止)。
続いて、第2停止ボタンの押下に基づいて第2リールにおいて図柄を停止表示させ(3.第2停止)、第3停止ボタンの押下に基づいて第3リールにおいて図柄を停止表示させる(4.第3停止)。
そして、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)の押下開放時には、告知ランプ8を点灯するとともにリール41a〜41cを仮停止状態に制御する(5.第3停止開放)。
このようなリール制御及び告知方法によれば、BBの当選契機役としてのチェリー重複役に当選したかのように遊技者に感じさせることができる。
具体的には、主制御部10は、スタートレバー3の操作に基づいて各リールについて回転を開始し(1.遊技開始)、停止ボタンの押下操作に応じ、各リールにおいて、AT1のボーナス図柄「7・7・7」を有効ライン上に停止表示し(2.第1停止〜4.第3停止)、第3停止ボタン(右停止ボタン5c)が押下されている間は各リールを通常の停止状態に制御するが、押下が開放されると、各リールを、仮停止状態に制御する(5.第3停止開放)。
このようにすると、あたかも、1ゲーム目においてBBの当選契機役であるチェリー重複役に当選し、2ゲーム目においてBBのボーナス図柄を揃えたかのように遊技者に感じさせることができる。
つまり、リアルボーナスにおける一連の遊技を実行しているかのように遊技者に感じさせることができる。
また、後告知の場合には、擬似遊技における第3停止ボタンの押下開放時に仮停止状態に制御するとともに告知ランプ8の点灯を行うようにしているため、第3停止ボタンを放す瞬間までのどきどき間を遊技者に与えることができる。
また、リアルボーナス搭載機においても第3停止ボタンの押下開放時にボーナス告知を行う機種が知られており、リアルボーナス非搭載機でありながら、このようなリアルボーナス搭載機と同様の遊技態様を提供することができる。
この点、本実施形態のスロットマシン1は、ボーナス図柄(7及びBAR)は1つのリールにつき1個又は2個しか配置しておらず(図5参照)、スベリ制御を利用することで、停止操作のタイミングによって、スベリコマ数(4コマ)の範囲内にボーナス図柄がある場合にはボーナス図柄を揃えることができ、スベリコマ数(4コマ)の範囲内にボーナス図柄がない場合にはボーナス図柄を揃えることができないようにできる。
また、この場合、ボーナス図柄を揃えるまで、「7揃いゲーム用擬似遊技」を連続して実行することができる。
また、「7揃いゲーム用擬似遊技」の連続回数に応じてスベリコマ数を徐々に多くする(例えば、4コマ→5コマ→6コマ)こともできる。
これにより、遊技者によっては目押しの技量が低いためにいつまでもボーナス図柄を揃えることができない、といった事態を回避することができる。
また、先告知における擬似遊技も「告知ゲーム用擬似遊技」と「7揃いゲーム用擬似遊技」の2ゲーム構成にすることができる。
また、「告知ゲーム用擬似遊技」においてチェリー図柄を導出する確率を、遊技機毎に設定値を設けて異ならせることができる。
このように、遊技機毎に設定差を設けることにより、あたかもチェリー重複に設定差があるかのように表現することができる。
また、報知手段は、擬似ゲーム(擬似遊技)が開始されたときに報知(スタートレバー操作時におけるボーナス告知である先告知)を実行可能とし、擬似ゲーム(擬似遊技)が開始されたときに報知(前記先告知)を実行するか、特定停止操作手段に対する停止操作が終了したときに報知(第3停止ボタンの押下開放時におけるボーナス告知である後告知)を実行するかを選択可能である。
また、擬似ゲーム実行手段は、所定条件の成立(AT当選)に基づいて擬似ゲーム(擬似遊技)を開始させるとともに、複数回の擬似ゲーム(7揃いゲーム用擬似遊技及び/又は告知ゲーム用擬似遊技)を連続して実行可能とし、仮停止制御手段は、複数回の擬似ゲーム(擬似遊技)のうち、2回目以降の擬似ゲームにおいて、複数のリール41a〜41cに特別遊技状態(AT)の開始を示す図柄組み合わせ(ボーナス図柄)を仮停止状態により導出させる制御を実行可能である。
また、仮停止制御手段は、停止操作手段への停止操作に基づいて複数のリール41a〜41cに特別遊技状態(AT)の開始を示す図柄組み合わせ(ボーナス図柄)を仮停止状態により導出させる制御を実行可能であり、停止操作手段への停止操作が行われるタイミング(停止操作のタイミング)にかかわらず、複数のリール41a〜41cに特別遊技状態(AT)の開始を示す図柄組み合わせを仮停止状態により導出させる(必ずボーナス図柄を揃える)制御を実行可能である。
告知タイミング制御について説明する。
本発明の告知タイミング制御は、ボーナス告知方法として先告知が決定された場合に、その後の7揃いゲーム用擬似遊技が目押しによりボーナス図柄を揃える態様のゲームであることを前提に、当該ゲームにおける第1停止操作時または第2停止操作時の停止図柄に応じて先告知をそのまま実行するか後告知に振り替える制御を行うものである。
具体的には、第1停止時又は第2停止時にボーナス図柄を揃え得る図柄(出目)が出現している場合には当該タイミングでの先告知を許容し、ボーナス図柄を揃え得る出目が出現していない場合には当該タイミングでの先告知を制限し、後告知に振り替える制御を行う。
告知タイミング制御について、図12〜図15のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
副制御部20は、内部抽選においてATに当選したことを判定する(S103)。
具体的には、AT1又はAT2に当選したことに基づいて、ボーナスに当選したことを判定する。
具体的には、副制御部20は、AT1に当選した場合にはAT1に当選したことを示す情報(フラグ)をメモリに記憶し、AT2に当選した場合にはAT2に当選したことを示す情報(フラグ)をメモリに記憶する。
また、当選したATの種別に対応したボーナス図柄をメモリに記憶することもできる。具体的には、AT1に対応するボーナス図柄(7・7・7)や、AT2に対応するボーナス図柄(7・7・BAR)を記憶することができる。
また、告知ゲーム用擬似遊技における制御のため、AT1に当選した場合は、単独BB制御とチェリー重複BB制御のうちのいずれかを選択してその選択結果をメモリに記憶することができ、AT2に当選した場合は、単独RB制御とチェリー重複RB制御のうちのいずれかを選択してその選択結果をメモリに記憶することができる。
なお、告知ゲーム用擬似遊技における制御の選択及び選択結果の記憶は、後工程(S106等)において後告知を行うことが決定した後に実行することもできる。
先告知か後告知かは、選択抽選により、例えば、1/4の確率で先告知が選択され、3/4の確率で後告知が選択され、選択結果はメモリに記憶される。
具体的には、副制御部20において「スタートレバー操作時」、「第1停止操作時」、「第2停止操作時」の3種類の中から選択抽選を行う。
例えば、図16の先告知選択テーブルに示すように、50%の確率で「スタートレバー操作時」が選択され、25%の確率で「第1停止操作時」が選択され、25%の確率で「第2停止操作時」が選択される。
そして、7揃いゲーム用擬似遊技を実行する(S110)。
7揃いゲーム用擬似遊技は、適切なタイミングで停止操作を行わなければボーナス図柄を揃えることができない通常のリール制御に基づいて行われる。
このため、7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄が揃うまで複数回連続して実行され、ボーナス図柄が揃い、かつ、第3停止ボタンの操作が終了することで終了する。
第3停止ボタンの操作の終了時には、リール41a〜41cを仮停止状態に制御する(S111)。
7揃いゲーム擬似遊技が終了するとATが開始される。
スタートレバー操作時のボーナス告知(先告知)によれば、7揃いゲーム用擬似遊技の開始前にボーナス告知が行われるため、最初の停止ボタン5の操作からボーナス図柄を揃えることを目指して停止操作(目押し)を行うことができる。
この場合、まず、7揃いゲーム用擬似遊技を実行する(S200)。
7揃いゲーム用擬似遊技は、適切なタイミングで停止操作を行わなければボーナス図柄を揃えることができない通常のリール制御に基づいて行われる。
そして、副制御部20は、第1停止操作の有無を監視し(S201)、第1停止操作が有った場合(S201−Yes)、第1リールの図柄がボーナス図柄か否かを判定する(S202)。
具体的には、副制御部20は、第1停止操作に応じて最初に変動表示が停止されたリール41の図柄(停止図柄ともいう)が、当選したATに対応するボーナス図柄の一図柄か否かを判定する。
なお、当選したATに対応するボーナス図柄か否かは、前工程(S104)においてメモリに記憶した情報に基づき判定することができる。
例えば、図17(a)の例では、第1リールである左リール41aの中段の図柄がボーナス図柄の一図柄「7」であるため、肯定判定を行う。
図17(b)の例では、第1リールである右リール41cの上段・中段・下段のいずれの図柄もボーナス図柄の一図柄「7」でないため、否定判定を行う。
図17(c)の例では、第1リールである左リール41aの上段・中段・下段のいずれの図柄もボーナス図柄の一図柄「7」でないため、否定判定を行う。
図17(d)の例では、第1リールである右リール41cの中段の図柄がボーナス図柄の一図柄「7」であるため、肯定判定を行う。
例えば、図17(a)の例では、第1リールである左リール41aの中段の図柄がボーナス図柄の一図柄「7」であるため、肯定判定を行う。
図17(b)の例では、第1リールである右リール41cの上段の図柄がボーナス図柄の一図柄「BAR」であるため、肯定判定を行う。
図17(c)の例では、第1リールである左リール41aの上段・中段・下段のいずれの図柄もボーナス図柄の一図柄「7」でないため、否定判定を行う。
図17(d)の例では、第1リールである右リール41cの下段の図柄がボーナス図柄の一図柄「BAR」であるため、肯定判定を行う。
例えば、AT1に当選したゲームにおいて、第1停止操作により停止された第1リールの図柄が図17(a),(d)のような場合や、AT2に当選したゲームにおいて、第1停止操作により停止された第1リールの図柄が図17(a),(b),(d)のような場合に、当該第1停止操作時に先告知を行う。
7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄の導出、及び、第3停止ボタンの操作終了により終了する。
このため、7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄が揃うまで複数回連続して実行され、ボーナス図柄が揃うことで終了する。
7揃いゲーム擬似遊技が終了するとATが開始される。
このように、告知タイミング制御においては、7揃いゲーム用擬似遊技において、第1停止操作時にボーナス図柄を揃え得る出目が出現している場合は、そのタイミングでのボーナス告知(先告知)を許容するようにしている。
これにより、遊技者は、その後の停止ボタン5の操作次第でボーナス図柄を揃えることができる。
また、第1停止操作時にボーナス図柄を揃え得る出目が出現していないにもかかわらずボーナス告知を行ったときに感じる無駄な違和感をなくすことができる。
告知タイミングが後告知に変更された後の動作について図15のフローチャートを参照しながら説明する。
図15に示すように、告知タイミングが後告知に変更された後は、告知ゲーム用擬似遊技を実行する(S11)。
具体的には、前工程(S104等)において選択・記憶した制御方法(単独BB制御、チェリー重複BB制御、単独RB制御、チェリー重複RB制御)に基づき、所定の図柄(チェリー図柄やハズレ目)を導出する告知ゲーム用擬似遊技を実行する(図11の1ゲーム目参照)。
告知ゲーム用擬似遊技において、副制御部20は第3停止ボタンの操作を監視し(S12)、第3停止ボタンの操作終了(押下の開放)を確認すると(S12−Yes)、各リール41a〜41cを仮停止状態に制御する(S13)とともに、告知ランプ8を点灯させる(S14)。
これにより、告知ゲーム用擬似遊技は終了する。
告知ゲーム用擬似遊技が終了すると、7揃いゲーム用擬似遊技を実行する(S15)。
7揃いゲーム用擬似遊技は、適切なタイミングで停止操作を行わなければボーナス図柄を揃えることができない通常のリール制御に基づいて行われる。
7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄の導出、及び、第3停止ボタンの操作終了により終了する。
このため、7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄が揃うまで複数回連続して実行され、ボーナス図柄が揃うことで終了する。
なお、7揃いゲーム用擬似遊技において、第3停止ボタンの操作終了時には、リール41a〜41cを仮停止状態に制御する(図11の2ゲーム目参照)。
7揃いゲーム擬似遊技が終了するとATが開始される。
このようにすることで、第1停止操作によりボーナス図柄を揃え得る出目が出現していない場合に、そのタイミングでボーナス告知(先告知)を行ったときに、当該ゲームでボーナス図柄を揃えることができない無駄を無くすことができる。
この場合、まず、7揃いゲーム用擬似遊技を実行する(S300)。
7揃いゲーム用擬似遊技は、適切なタイミングで停止操作を行わなければボーナス図柄を揃えることができない通常のリール制御に基づいて行われる。
そして、副制御部20は、第1停止操作の有無を監視し(S301)、第1停止操作が有った場合(S301−Yes)、第2停止操作の有無を監視する(S303)。
すなわち、スタートレバー操作後に最初に行われる停止ボタン5の操作と、その次に行われる停止ボタン5の操作とが有ったことを判定する。
なお、S301〜S302の処理は、前述のS201〜S202と同じ処理であるため詳細な説明を省略する。
第2停止操作が有った場合(S303−Yes)、第1リールの図柄と第2リールの図柄とによってテンパイ状態になったか否かを判定する(S304)。
「テンパイ状態」とは、第3リールの図柄を所定の図柄に揃えることができれば、ボーナス図柄を完成することができる状態をいう。
例えば、AT1に当選の場合、ボーナス図柄は、「7・7・7」であるため、同一有効ライン上で「7・7・↓」、「7・↓・7」、「↓・7・7」(↓は回転中の第3リールを示す。)のように第1リールと第2リールの図柄が揃った場合は、「テンパイ状態である」との肯定判定を行い、それ以外は否定判定を行う。
図18(b)の例では、有効ライン1において「7・7・↓」の図柄となっているため、肯定判定を行う。
図18(c)の例では、いずれの有効ラインにおいても「7・7・↓」、「7・↓・7」、「↓・7・7」の図柄になっていないため、否定判定を行う。
図18(d)の例では、有効ライン5において「↓・7・7」の図柄となっているため、肯定判定を行う。
例えば、図18(a)の例では、有効ライン1において「7・7・↓」の図柄となっているため、肯定判定を行う。
図18(b)の例では、いずれの有効ラインにおいても「7・7・↓」、「7・↓・BAR」、「↓・7・BAR」の図柄になっていないため、否定判定を行う。
図18(c)の例では、有効ライン1において「7・↓・BAR」の図柄となっているため、肯定判定を行う。
図18(d)の例では、有効ライン1において「↓・7・BAR」の図柄となっているため、肯定判定を行う。
例えば、AT1に当選したゲームにおいて、第2停止操作における停止図柄が図18(a),(b),(d)のような場合や、AT2に当選したゲームにおいて、第2停止操作における停止図柄が図18(a),(c),(d)のような場合に、当該第2停止操作時に先告知を行う。
7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄の導出、及び、第3停止ボタンの操作終了により終了する。
このため、7揃いゲーム用擬似遊技は、ボーナス図柄が揃うまで複数回連続して実行され、ボーナス図柄が揃うことで終了する。
7揃いゲーム擬似遊技が終了するとATが開始される。
このように、告知タイミング制御においては、7揃いゲーム用擬似遊技において、第2停止操作時にボーナス図柄を揃え得る出目が出現している場合、そのタイミングでのボーナス告知(先告知)を許容するようにしている。
これにより、遊技者は、その後の停止ボタン5の操作次第でボーナス図柄を揃えることができる。
このため、第2停止操作時にボーナス図柄を揃え得る出目が出現していないにもかかわらずボーナス告知を行ったときに感じる無駄な違和感をなくすことができる。
告知タイミングが後告知に変更された後の動作は、図15のフローチャートに示す通りである。これは、前述した、図13におけるS204以降の処理と同じであるため説明を省略する。
このように、ボーナス告知のタイミングとして先告知が選択された場合であっても、第2停止操作によりボーナス図柄を揃え得る出目が出現していない場合には、先告知を制限し、後告知に振り替えるようにしている。
このようにすることで、第2停止操作によりボーナス図柄を揃え得る出目が出現していない場合に、そのタイミングでボーナス告知(先告知)を行ったときに、当該ゲームでボーナス図柄を揃えることができない無駄を無くすことができる。
例えば、停止ボタン操作時の先告知のタイミングでボーナス図柄を揃えられないことが確定すると、遊技者がスタートレバー操作時の先告知であれば揃えられたかも知れないと考え、当該ゲームを無駄に感じてしまう虞があるが、本発明の告知タイミング制御によれば停止ボタン操作時の先告知は出目に応じて実施/非実施を切り替えるため、遊技者に無駄と思わせないようにできる。
具体的には、報知手段が、擬似ゲームが開始されたときに報知(擬似遊技におけるスタートレバー操作時における先告知)を実行可能であり、停止操作手段のうち特定停止操作手段以外の停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに報知(第1停止ボタン又は第2停止ボタンの押下時の告知)を実行可能であり、擬似ゲームが開始されたときに報知を実行する(擬似遊技におけるスタートレバー操作時の告知)か、特定停止操作手段以外の停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに報知を実行する(第1停止ボタン又は第2停止ボタンの押下時に告知を実行する)か、特定停止操作手段に対する停止操作が終了したときに報知を実行する(第3停止ボタンの押下時に告知を実行する)かを選択可能であり、仮停止制御手段は、前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行する場合(擬似遊技におけるスタートレバー操作時の告知)と、特定停止操作手段以外の停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに報知を実行する(第1停止ボタン又は第2停止ボタンの押下時に告知を実行する)場合には、特定停止操作手段に対する停止操作が終了する前(第3停止ボタンの押下開放前である、第1停止停止ボタン又は第2停止ボタンの押下時)であっても複数のリールを仮停止状態に制御可能にしている。
このようにしたのは、仮停止状態は、実質的にはボーナス告知としても機能するため、例えば、スタートレバー3の操作時、第1停止操作時又は第2停止操作時に告知ランプ8によりボーナス告知を行う場合には、第3停止ボタンの押下開放まで仮停止状態の実行を待たせる必要はなく、例えば、各操作のタイミングで対応するリール41を仮停止状態に制御することで、ボーナス告知のタイミングを合わせることができる。
なお、以下の変形例は、一の遊技機において何らかの条件の成立や遊技状況に応じて共存または選択的に備える構成とすることができる。
上述の告知タイミング制御では、告知タイミングとして後告知が選択された場合、必ず後告知を行うようにした(図12のS106、図15のS12〜S14参照)が、後告知が選択された場合であっても、第1停止操作時又は第2停止操作時の出目によっては先告知に振り替えるように制御することもできる。
例えば、AT1に当選し、そのボーナス告知のタイミングとして後告知が選択された場合において、第1停止操作により「7」の図柄を出現させることができたときには当該第1停止操作時にボーナス告知(先告知)を行い、第1停止操作及び第2停止操作により「7・7・↓」、「7・↓・7」、「↓・7・7」(つまりテンパイ状態)のうちのいずれかを出現させることができたときには当該第2停止ボタン操作時にボーナス告知(先告知)を行う。
図19は、先告知選択テーブルの第1の変形テーブルである。
図19に示す先告知選択テーブルは、第1停止操作時及び第2停止操作時の先告知について告知制限が無い場合を選択可能にしている点(No.4〜5)において、図16に示す先告知選択テーブルと異なる。
具体的には、先告知のタイミングとして、第1停止操作時及び第2停止操作時が選択された場合は、当該操作時にボーナス図柄を揃え得ることができない出目が出現した場合であっても一定の割合で先告知を許容するようにしている。
つまり、先告知選択テーブルのNo.4やNo.5が選択された場合には先告知の制限を行わず(後告知に振り替えることはなく)、必ず先告知を行うようにしている。
図20は、先告知選択テーブルの第2の変形テーブルである。
図20に示す先告知選択テーブルは、第1停止操作時のみ、第2停止操作時のみ、及び、第1停止操作時と第2停止操作時の両方のタイミングで、告知ランプ8の点灯と音出力を行うことを選択可能にしており(No.6〜8参照)、これらが選択された場合は、告知制限は無い点において、図19に示す先告知選択テーブルと異なる。
特に、音出力は、第1リール又は第2リールを止めたときに報知する必要のある特別リール音を出力するものであり、そもそも後告知として機能を有しないことから告知制限は無く、そのまま先告知として実行する。
特別リール音は、リール41が停止したときに、通常のリール停止音とは異なる音で出力されるリール停止音をいう。
なお、告知ランプ8の点灯だけを後告知に振り替え、音出力だけをそのまま先告知として実行することもできる。
先告知が後告知に振り替えられた場合には、通常の後告知とは異なる後告知として、例えば、発光部分が増える、所定の音が出力される、告知ランプ8が点滅するなどの制御を行うこともできる。
また、先告知が後告知に振り替えられた場合に、AT中の演出を変化させる制御も可能である。
また、先告知が後告知に振り替えられた場合、AT終了後の連チャン判定による演出制御を変更する制御を行うこともできる。
例えば、通常は、AT終了後5ゲーム以内に再度ATに当選した場合にBGMを変更するところ、先告知が後告知に振り替えられた場合、AT終了後10ゲーム以内に再度ATに当選した場合にBGMを変更するようにすることができる。
先告知が後告知に振り替えられた回数(振替回数)を計数する計数手段を設け、振替回数が所定回数に達した場合に所定情報を遊技者に報知するようにすることができる。
例えば、振替回数が所定回数に達した場合に、振替回数を表示器Lに表示することができる。
振替回数の多さは、目押しの失敗回数にも関連するため、振替回数を報知することで、遊技者に対し、目押しを慎重にする旨のアドバイスを間接的に行うことができる。
また、振替回数が所定回数に達した場合に、特典を付与することもできる。
例えば、設定値(例えば1〜6)によってボーナス当選確率等が異なる遊技機においては、振替回数が所定回数に達した場合に、当該遊技機の設定値を示唆する演出を実行することにより特典を付与することができる。
また、振替回数が所定回数に達した場合に、ボーナス図柄を揃えることができなかった回数をATのナビ回数に付与することにより特典を付与することができる。
また、振替回数が所定回数に達した場合に、次のAT当選時には、必ずスタートレバー操作時に先告知を行うことにより特典を付与することもできる。
先告知が後告知に振り替えられた場合に、先告知の権利をストックし、当該ストックを所定条件の成立時(例えば、2000ゲーム以上の遊技の実施など)に放出し、以降の告知が先告知になるように制御したり、当該ストックを遊技者の好きなタイミングで使用できるようにすることもできる。
事前の遊技者による設定操作(例えば、図示しない演出ボタン等の操作)により、先告知を後告知に振り替えられないように制御することもできる。
また、この場合、遊技者による設定操作により、先告知を後告知に振り替えることができるよう、事前の設定を解除することもできる。
また、擬似遊技であることが遊技者に認識されるタイミングを第3停止ボタンの押下が開放されたタイミングとなるように、当該タイミングからボーナス告知と擬似遊技告知用のリールの揺動(仮停止状態の制御)を開始するようにしている。
擬似遊技は、リアルボーナス当選から入賞に亘る動作と同様の動作(リールの作動・停止等)を行うようにしているため、実際には遊技が進行していないにもかかわらず、あたかも遊技が進行しているかのように感じさせる演出が可能となっている。
しかし、そのような遊技機は、擬似遊技を対象としておらず、擬似遊技において遊技者に通常の遊技と同様に告知を楽しませることができなかった。
本発明の遊技機によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部を解決することが可能になる。
例えば、AT1に対応するボーナス図柄として「7・7・7」を例示したが、これに限らず、複数のボーナス図柄及び組合せがあってもよい。
また、AT2に対応するボーナス図柄として「7・7・BAR」を例示したが、例えば、「BAR・BAR・BAR」などでもよく、これらに限らず、複数のボーナス図柄及び組合せがあってもよい。
また、告知ランプ8を複数設けてもよく、この場合、特定の告知ランプ8だけに擬似遊技に関連する動作を行うように制御することもできる。
また、ATのゲーム消化中にATの連荘に関する抽選を行うこともできる。
これにより、リアルボーナス中の連荘抽選(例えば1G連等の抽選)を模した動作が可能になる。
また、告知タイミング制御において、第1停止操作や第2停止操作によってチェリー図柄(ボーナス当選重複役に対応する図柄)が導出された場合には、そのゲームではボーナス図柄を揃えることはできないが、ボーナスに当選している可能性はある。
このため、先告知が選択されている場合であっても、第1停止操作や第2停止操作によってボーナス当選重複役に対応する図柄が導出された場合には、後告知に振り替えるのではなく、先告知を許容するようにすることもできる。
また、7揃いゲーム用擬似遊技においてスベリ制御を行う場合であっても、第1停止操作時の告知が選択されたときに、第1停止操作によってボーナス図柄を引き込むことができた場合には、その後の停止操作によってボーナス図柄を必ず引き込むようにすることもできる。
擬似遊技中は、所定の確率でリプレイの図柄組み合わせを導出するようにすることもできる。これにより、一層、リアルボーナスの遊技態様に似せることができる。
ボーナス当選ゲーム数に応じて擬似ボーナスゲーム中のBGMを変更することができる。
また、この場合、擬似遊技の1ゲーム目やそれ以降のゲーム数を前記ボーナス当選回数に含めてもよく、含めなくてもよい。なお、含めない場合には、擬似遊技の1ゲーム目を当選ゲームとすることができる。
3 スタートレバー
41 リール(41a:左リール,41b:中リール,41c:右リール)
5 停止ボタン(5a:左停止ボタン,5b:中停止ボタン,5c:右停止ボタン)
8 告知ランプ
9 スピーカ
10 主制御部
20 副制御部
Claims (6)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数のリールと、各リールに対応して設けられ対応するリールの変動表示を停止させるための停止操作を受け付け可能な停止操作手段と、通常状態と当該通常状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態とを制御可能な遊技制御手段と、を備える遊技機において、
通常のゲームとは異なる擬似ゲームの実行を制御可能な擬似ゲーム実行手段と、
前記特別遊技状態の実行権利が付与されたことを遊技者に報知するための報知手段と、
を備え、
前記擬似ゲーム実行手段は、
前記擬似ゲームにおいて、通常のゲームと同じ態様で前記複数のリールを変動表示させる制御を実行可能な擬似変動制御手段と、
前記擬似変動制御手段により変動表示されている前記複数のリールを通常の停止状態とは異なる仮停止状態に制御可能な仮停止制御手段と、
を備え、
前記仮停止制御手段は、前記停止操作手段のうち最後に停止操作を受け付ける停止操作手段を特定停止操作手段としたときに、前記特定停止操作手段に対する停止操作が継続している間は前記複数のリールを前記通常の停止状態に制御可能であり、前記特定停止操作手段に対する停止操作が終了すると前記複数のリールを前記仮停止状態に制御可能であり、
前記報知手段は、前記特定停止操作手段に対する停止操作が終了したときに前記報知を実行可能である
ことを特徴とする遊技機。 - 前記報知手段は、前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行可能とし、
前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行するか、前記特定停止操作手段に対する停止操作が終了したときに前記報知を実行するかを選択可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記報知手段は、
前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行可能であり、
前記停止操作手段のうち前記特定停止操作手段以外の前記停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに前記報知を実行可能であり、
前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行するか、前記特定停止操作手段以外の前記停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに前記報知を実行するか、前記特定停止操作手段に対する停止操作が終了したときに前記報知を実行するかを選択可能であり、
前記仮停止制御手段は、前記擬似ゲームが開始されたときに前記報知を実行する場合と、前記特定停止操作手段以外の前記停止操作手段に対する停止操作が開始されたときに前記報知を実行する場合には、前記特定停止操作手段に対する停止操作が終了する前であっても前記複数のリールを前記仮停止状態に制御可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。 - 前記擬似ゲーム実行手段は、所定条件の成立に基づいて前記擬似ゲームを開始させるとともに、複数回の擬似ゲームを連続して実行可能とし、
前記仮停止制御手段は、前記複数回の擬似ゲームのうち、2回目以降の擬似ゲームにおいて、前記複数のリールに前記特別遊技状態の開始を示す図柄組み合わせを前記仮停止状態により導出させる制御を実行可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記仮停止制御手段は、
前記停止操作手段への停止操作に基づいて前記複数のリールに前記特別遊技状態の開始を示す図柄組み合わせを前記仮停止状態により導出させる制御を実行可能であり、
前記停止操作手段への停止操作が行われるタイミングにかかわらず、前記複数のリールに前記特別遊技状態の開始を示す図柄組み合わせを前記仮停止状態により導出させる制御を実行可能である
ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記通常の停止状態は、前記複数のリールが静止するように制御される状態であり、
前記仮停止状態は、前記複数のリールが回転を伴わず上下に動作するように制御される状態である
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機。
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