本開示は、エアロゾル送達デバイス、かかるデバイスを形成する方法、及びかかるデバイスの要素に関する。本開示の実装例の一態様に従って、エアロゾル送達デバイスが提供される。エアロゾル送達デバイスには、ハウジング、加熱要素、通信インターフェース、及びマイクロプロセッサが含まれる。加熱要素は、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れに応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を作動し、気化させるように構成され得、その空気は気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する。通信インターフェースは、コンピューティングデバイスとの無線の近接度に基づいた通信リンクを有効にするように構成され得る。マイクロプロセッサは、通信インターフェースに連結され、近接度に基づいた通信リンクの状態に基づいて、または近接度に基づいた通信リンク上でコンピューティングデバイスから受信されたトリガ信号に応答して、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され得る。
いくつかの例において、マイクロプロセッサは、近接度に基づいた通信リンクが切れた場合にエアロゾル送達デバイスの機能的要素(複数可)を制御するように構成され得る。
いくつかの例において、マイクロプロセッサは、近接度に基づいた通信リンクの信号強度に基づいてエアロゾル送達デバイスの機能的要素(複数可)を制御するように構成され得る。
いくつかの例において、マイクロプロセッサがエアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成されることは、感覚フィードバック部材を制御してユーザ知覚可能フィードバックを提供するように構成されることを含み得る。
いくつかの例において、マイクロプロセッサがエアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成されることは、少なくとも1つの機能的要素を制御してエアロゾル送達デバイスのロックされた状態を変えるように構成されることを含み得る。
本開示の実装例の別の態様に従って、コンピューティングデバイスが提供される。コンピューティングデバイスには、通信インターフェース及びプロセッサが含まれる。通信インターフェースは、ハウジング及び加熱要素を含むエアロゾル送達デバイスとの無線の近接度に基づいた通信リンクを有効にするように構成され得る。上記と同様に、加熱要素は、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れに応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を作動し、気化させるように構成され得、その空気は気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する。
コンピューティングデバイスのプロセッサは、通信インターフェースに連結され、近接度に基づいた通信リンクの状態に基づいてコンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され得る。あるいは、プロセッサは、近接度に基づいた通信リンク上で、エアロゾル送達デバイスへのトリガ信号の送信を引き起こし、それに応答して、エアロゾル送達デバイスの制御を有効にするように構成され得る。
いくつかの例において、プロセッサは、コンピューティングデバイスの機能的要素(複数可)を制御するように構成され得、近接度に基づいた通信リンクが切れた場合に。
いくつかの例において、プロセッサは、コンピューティングデバイスの機能的要素(複数可)を制御するように構成され得、近接度に基づいた通信リンクの信号強度に基づく。
いくつかの例において、プロセッサは、トリガ信号の送信を引き起こすように構成され得、トリガ信号の送信を引き起こし、エアロゾル送達デバイスの感覚フィードバック部材の制御を有効にしてユーザ知覚可能フィードバックを提供するように構成されることを含む。
いくつかの例において、プロセッサは、トリガ信号の送信を引き起こすように構成され得、トリガ信号の送信を引き起こしてエアロゾル送達デバイスのロックされた状態を変えるように構成されることを含む。
実装例の他の態様において、エアロゾル送達デバイスの動作をそれぞれ制御し、該デバイスと相互作用するための方法が提供される。本明細書において論述される特性、機能、及び利点は独立して、種々の実装例において達成され得るか、または以下の説明及び図面に関して見られ得るその他の実装例のさらなる詳細に組み合わせられ得る。
したがって、本開示は、以下の例示的な実装を含むが、これらに限定されない。
例示的な実装1:エアロゾル送達デバイスであって、ハウジングと、ハウジングの少なくとも一部分を通る気流に応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を活性化しかつ気化するように構成された、加熱要素であって、空気が、気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する、加熱要素と、コンピューティングデバイスとの無線の近接度に基づく通信リンクに影響を与えるように構成された、通信インターフェースと、通信インターフェースと連結され、かつ近接度に基づく通信リンクの状態に基づいて、または近接度に基づく通信リンクを介してコンピューティングデバイスから受信されたトリガ信号に応答して、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成された、マイクロプロセッサと、を備える、エアロゾル送達デバイス。
例示的な実装2:マイクロプロセッサが、近接度に基づく通信リンクが切れた場合において、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装3:マイクロプロセッサが、近接度に基づく通信リンクの信号強度に基づいてエアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装4:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成されたマイクロプロセッサが、感覚フィードバック部材を制御して、ユーザが知覚可能なフィードバックを提供するように構成されることを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装5:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成されたマイクロプロセッサが、少なくとも1つの機能的要素を制御して、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるように構成されることを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のエアロゾル送達デバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装6:コンピューティングデバイスであって、ハウジングと、ハウジングの少なくとも一部分を通る気流に応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を活性化しかつ気化するように構成された、加熱要素であって、空気が、気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する、加熱要素と、通信インターフェースと連結され、かつ近接度に基づく通信リンクの状態に基づいて、コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するか、またはそれに応答してエアロゾル送達デバイスの制御に影響を与えるように、近接度に基づく通信リンクを介したエアロゾル送達デバイスへのトリガ信号の伝達を生じるように構成された、プロセッサと、を含む、エアロゾル送達デバイスを有する、無線の近接度に基づく通信リンクに影響を与えるように構成された通信インターフェースを備える、コンピューティングデバイス。
例示的な実装7:プロセッサが、コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され、かつ近接度に基づく通信リンクが切れた場合である、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装8:プロセッサが、コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され、かつ近接度に基づく通信リンクの信号強度に基づく、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装9:プロセッサが、ユーザが知覚可能なフィードバックを提供するように、エアロゾル送達デバイスの感覚フィードバック部材の制御に影響を与えるためのトリガ信号の伝達を生じるように構成されることを含む、トリガ信号の伝達を生じるように構成される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装10:プロセッサが、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるためのトリガ信号の伝達を生じるように構成されることを含む、トリガ信号の伝達を生じるように構成される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装11:エアロゾル送達デバイスの動作を制御する方法であって、ハウジングの少なくとも一部分を通る気流に応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を活性化しかつ気化するように構成された、加熱要素であって、空気が、気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する、加熱要素を含み、エアロゾル送達デバイスにおいて、コンピューティングデバイスとの無線の近接度に基づく通信リンクに影響を与えることと、近接度に基づく通信リンクの状態に基づいて、または近接度に基づく通信リンクを介してコンピューティングデバイスから受信されたトリガ信号に応答して、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することと、を含む、方法。
例示的な実装12:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素が、近接度に基づく通信リンクが切れた場合において制御される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装13:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素が、近接度に基づく通信リンクの信号強度に基づいて制御される、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装14:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素の制御が、感覚フィードバック部材を制御して、ユーザが知覚可能なフィードバックを提供することを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装15:エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素の制御が、少なくとも1つの機能的要素を制御して、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えることを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装16:エアロゾル送達デバイスと相互作用する方法であって、ハウジングの少なくとも一部分を通る気流に応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を活性化しかつ気化するように構成された、加熱要素であって、空気が、気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する、加熱要素を含み、コンピューティングデバイスにおいて、エアロゾル送達デバイスとの無線の近接度に基づく通信リンクに影響を与えることと、近接度に基づく通信リンクの状態に基づいてコンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することか、またはそれに応答してエアロゾル送達デバイスの制御に影響を与えるように、近接度に基づく通信リンクを介したエアロゾル送達デバイスのへトリガ信号の伝達を生じることと、を含む、方法。
例示的な実装17:コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することを含み、かつ近接度に基づく通信リンクが切れた場合である、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装18:コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することを含み、かつ近接度に基づく通信リンクの信号強度に基づく、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装19:ユーザが知覚可能なフィードバックを提供するように、エアロゾル送達デバイスの感覚フィードバック部材の制御に影響を与えるためのトリガ信号の伝達を生じることを含む、トリガ信号の伝達を生じることを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
例示的な実装20:エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるためのトリガ信号の伝達を生じることを含む、トリガ信号の伝達を生じることを含む、先行または後続の例示的な実装のいずれかに記載の方法、またはそれらの組み合わせ。
この要約は、単に、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するように、いくつかの例示的な実施形態を要約する目的のために提供されている。したがって、上に記載されている例示的な実施形態は、単なる例であり、いかなる方法でも本開示の範囲または趣旨を限定するものと解釈されるべきでないことが理解されるだろう。この点において、本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、下に簡潔に記載されている添付の図面と共に下記の詳細な説明を読むことで明らかになろう。本発明は、かかる特徴または要素が本明細書の特定の実施形態の説明において明示例に組み合わされているかどうかに関わらず、上に述べられている実施形態のうちの2つ、3つ、4つ以上の任意の組み合わせ、ならびに本開示に記載されている任意の2つ、3つ、4つ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、本開示の発明の任意の分離可能な特徴または要素が、その様々な態様及び実施形態において、文脈が別途明確に規定しない限り、結合可能であることを意図するものと見なされるべきであるように、全体的に読まれることを意図している。
このように本開示を前述の概括的な用語で説明したところで、これより添付の図面を参照することとなるが、これらは必ずしも縮尺どおりに描かれてはいない。
これより、本開示を、その実装例を参照して以下により十分に説明する。これらの実装例は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えることとなるように記載される。実際には、本開示は多くの異なる形態で具現されてよく、本明細書に記載される実装例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実装例は、本開示が適用可能な法的要件を満たすことになるように提供されている。本明細書、及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」などの単数形は、文脈が別途明確に規定しない限り、複数の指示対象を含む。
以下に記載されるように、本開示の実装例は、エアロゾル送達システム、及びかかるエアロゾル送達システムの制御または相互作用に関する。本開示によるエアロゾル送達システムは、材料を加熱して(好ましくは、材料をいかなる著しい程度までも燃焼させることなく)吸入可能な物質を形成するために電気エネルギーを使用し、かかるシステムの構成要素は、手持ち式デバイスと見なされるのに十分に小型であることが最も好ましい製品の形態を有する。つまり、好ましいエアロゾル送達システムの構成要素の使用は、タバコの燃焼または熱分解の副生成物に主に起因するエアロゾルという意味での煙の生成をもたらすのではなく、むしろ、これらの好ましいシステムの使用は、これらに組み込まれたある特定の構成要素の揮発または気化に起因する蒸気の生成をもたらす。いくつかの実装例において、エアロゾル送達システムの構成要素は、電子タバコと特徴付けられ得、これらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコ及び/またはタバコ由来の構成要素を組み込み、故にタバコ由来の構成要素をエアロゾル形態で送達する。
ある特定の好ましいエアロゾル送達システムのエアロゾル生成部品は、そのいずれの構成要素もいかなる著しい程度に燃焼させることなく、タバコに着火し、燃焼すること(故にタバコの煙を吸引すること)によって用いられる紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙感覚(例えば、吸入及び吐出習慣、味または風味の種類、感覚刺激作用、物理的感覚、使用習慣、目に見えるエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的刺激など)の多くを提供し得る。例えば、本開示のエアロゾル生成部品のユーザは、従来型の喫煙物品を用いる喫煙者と同じように本部品を保持及び使用したり、本部品により生成されるエアロゾルの吸入のために本部品の一端を吸ったり、選択された時間間隔で吹かしたりまたは吸ったりすることができる。
本開示のエアロゾル送達システムはまた、蒸気生成物品または薬物送達物品であることを特徴としてもよい。したがって、かかる物品またはデバイスは、1つ以上の物質(例えば、風味及び/または薬学的活性成分)を吸入可能な形態または状態で提供するように適合されてよい。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点未満の温度で気相にある物質)であり得る。代替的に、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、ガス中の固体微粒子または液滴の浮遊物)であってもよい。簡潔性を目的として、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、目に見えるか否かにかかわらず、また煙様であると見なされ得る形態のものであるか否かにかかわらず、ヒトによる吸入に好適な形態または種類の蒸気、ガス、及びエアロゾルを含むことが意図される。
本開示のエアロゾル送達システムは、概して、ハウジングと称され得る外側本体または外郭内に提供される、いくつかの構成要素を含む。外側本体または外郭の全体的設計は様々であり得、エアロゾル送達デバイスの全体的なサイズ及び形状を画定し得る外側本体のフォーマットまたは構成は様々であり得る。典型的には、紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似た細長い本体が、単一の一体型ハウジングから形成されてもよく、あるいは、細長いハウジングが、2つ以上の分離可能な本体で形成されてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、実質的に管形状であるために従来の紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似てもよい、細長い外郭または本体を備えることができる。一例では、本エアロゾル送達デバイスの構成要素の全てが、1つのハウジング内に含まれる。代替的に、エアロゾル送達デバイスは、接合され分離可能である2つ以上のハウジングを備えてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、1つ以上の再使用可能な構成要素(例えば、再充電可能な電池、及び本物品の動作を制御するための種々の電子装置)を含むハウジングを備える制御体を一端に保有し得、もう一端では、使い捨ての部分(例えば、使い捨ての風味含有カートリッジ)を含む外側本体または外郭が、それに取り外し可能に取り付けられ得る。
本開示のエアロゾル送達システムは、電源(すなわち、電力源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電流その電源を物品の他の構成要素へ制御することなどにより、発熱のために電力を作動させ、制御し、調節し、停止させるための手段、例えば個々の、またはマイクロコントローラの一部としてのマイクロプロセッサ)、加熱器または発熱部材(例えば、単独または1つ以上のさらなる要素との組み合わせで「噴霧器」と一般的に称され得る、電気抵抗加熱要素または他の構成要素)、エアロゾル前駆体組成物(例えば、一般的には、「スモークジュース(smoke juice)」、「Eリキッド(e−liquid)」、及び「Eジュース(e−juice)」と一般に称される成分など、十分な熱が適用されるとエアロゾルを生むことができる液体)、及びエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達デバイスを吸うことを可能にする吸い口領域すなわち先端(例えば、吸われると、生成されたエアロゾルがそこから引き出され得るように、物品を通る画定された気流路)の何らかの組み合わせを備えることが最も好ましい。
本開示のエアロゾル送達システム内における、構成要素のより具体的なフォーマット、構成、及び配置は、本明細書に提供されるさらなる開示内容を踏まえれば明確となるであろう。さらに、種々のエアロゾル送達システムの構成要素の選択及び配置は、本開示の背景技術の節で参照される代表的な製品など、市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮すれば理解され得る。
種々の例において、エアロゾル送達デバイスは、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜めを備え得る。液溜めは、特に、多孔性材料(例えば、繊維性材料)から形成することができ、そのため多孔性基材(例えば、繊維性基材)と称され得る。
エアロゾル送達デバイスの液溜めとして有用な繊維性基材は、複数の繊維またはフィラメントから形成された織材料または不織材料であり得、天然繊維及び合成繊維のうちの一方または両方から形成され得る。例えば、繊維性基材は繊維ガラス材料を備え得る。特定の例では、酢酸セルロース材料が使用され得る。他の実装例では、炭素材料が使用され得る。液溜めは、実質的に容器の形態であり得、そこに含まれた繊維性材料を含み得る。
図1及び2は、本開示の実装例に従ってそれぞれのシステム100、200を示し、これらの各々にはエアロゾル送達デバイス102及びコンピューティングデバイス104が含まれる。以下でより詳細に示され、説明されるように、図1に示されるシステム100は、エアロゾル送達デバイスの動作を制御するためのシステムであり得る。また図2において示されるシステム200は、エアロゾル送達デバイスと相互作用するためのシステムであり得る。エアロゾル送達デバイス及びコンピューティングデバイスは、いずれかのシステムにおいて同一であり得る。しかしながら、いくつかの例において、エアロゾル送達デバイスは、少なくともその機能の点でシステム間で異なり得る。同様に、いくつかの例において、コンピューティングデバイスは、少なくともその機能の点でシステム間で異なり得る。
エアロゾル送達デバイス102は、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れに応答してエアロゾル前駆体組成物の構成要素を作動し、気化させるように構成される加熱要素を含むいくつかの異なるデバイスのうちのいずれかとして具現されてよく、空気は気化によって形成された蒸気と結合可能でありエアロゾルを形成する。コンピューティングデバイス104も、いくつかの異なるモバイルコンピュータのうちのいずれかなどいくつかの異なるデバイスとして具現されてもよい。好適なモバイルコンピュータのより具体的な例には、ポータブルコンピュータ(例えば、ラップトップ、ノート、タブレットコンピュータ)、モバイル電話(例えば、携帯電話、スマートフォン)、ウェアラブルコンピュータ(例えば、スマートウォッチ)などが含まれる。他の例において、コンピューティングデバイスは、デスクトップコンピュータ、サーバコンピュータなどの使用など、モバイルコンピュータ以外として具現されてもよい。また別の例において、コンピューティングデバイスは、Apple Incによって開発されたiBeacon(商標)技術を用いたものなどの電波ビーコンとして具現されてもよい。
示されているように、エアロゾル送達デバイス102及びコンピューティングデバイス104は、デバイス間の無線通信を可能にするように、本デバイス間の近接度に基づく通信リンク106を確立するように対をなし得る。近接度に基づく通信リンクは、多数の異なる近接度に基づくデバイス間通信技術のうちの1つ以上によって支持され得る。好適な技術の例には、種々の近距離無線通信(NFC)技術、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)技術などが含まれる。好適なWPAN技術のより具体的な例には、IEEE 802.15規格によって規定されるものか、または別様に、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth low energy(Bluetooth LE)、ZigBee、赤外線(例えば、IrDA)、無線自動識別(RFID)、無線USBなどが含まれる。好適な近接度に基づくデバイス間通信技術のまた他の例には、Wi−Fiダイレクト、ならびにIEEE 802.11規格に基づく、またはこれによって規定され、直接的なデバイス間通信を支持する、一定の他の技術が含まれる。
本開示の例示的な実装によると、システム100、200は、近接度に基づく通信リンク106に基づく、またはこれを介して送達される、多数の近接度に基づくサービスを提供し得る。いくつかの例では、エアロゾル送達デバイス102及び/またはコンピューティングデバイス104は、近接度に基づく通信リンクの状態に基づいて1つ以上の動作を行うように構成され得る。近接度に基づく通信リンクの状態は、近接度に基づく通信リンクが確立されているか、または切れている場合において、本デバイスが1つ以上の動作を行い得る、その存在によってなど、多数の異なる様式で示されてよい。別の例では、近接度に基づく通信リンクの状態が、いくつかの例では、受信された信号強度インジケータ(RSSI)(すなわち、通信リンクを介して受信された信号内に存在する電力)によって与えられ得る、その信号強度によって示され得る。
近接度に基づく通信リンク106の状態に基づいて、エアロゾル送達デバイス102及び/またはコンピューティングデバイス104によって行われる動作は、本デバイスが、ユーザが知覚可能なフィードバックを提供するように構成されることを含み得る。このフィードバックは、視覚、聴覚及び/または触覚(例えば、振動)フィードバックを含んでもよい。さらにまたは代替的に、本動作は、エアロゾル送達デバイスがエアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるように構成されることを含み得る。したがって、例えば、本デバイスは、近接度に基づく通信リンクが切れているか、またはその信号強度が閾値レベル(エアロゾル送達デバイスとコンピューティングデバイスとの間の増加距離を示している)未満まで低下している場合において、ユーザが知覚可能なフィードバックを提供し得る。さらにまたは代替的に、例えば、エアロゾル送達デバイスがロックされ得、それによって、本デバイスまたはより具体的にはその構成要素(例えば、加熱要素)のうちの1つ以上が無効になり得る。
図2のシステム200により具体的に示されているように、いくつかの例では、コンピューティングデバイス104は、それに応答してエアロゾル送達デバイスの制御に影響を与えるように、近接度に基づく通信リンク106を介してエアロゾル送達デバイス102にトリガ信号202を伝達するように構成され得る。いくつかの例では、トリガ信号の伝達は、ユーザによって規定されるか、または選択される、特定のユーザ選択または計画によってなど、コンピューティングデバイスのユーザによって開始され得る。他の例では、トリガ信号の伝達は、ユーザに規定され得るか、または規定され得ない、1つ以上の条件が満たされたときに開始され得る。
エアロゾル送達デバイス102は、近接度に基づく通信リンク106を介してコンピューティングデバイス104から受信されたトリガ信号に応答して1つ以上の動作を行うように構成され得る。エアロゾル送達デバイスによって行われる動作は、それが、ユーザが知覚可能なフィードバック(例えば、視覚、聴覚及び/または触覚フィードバック)を提供するように構成されることを含む。さらにまたは代替的に、本動作は、エアロゾル送達デバイスが、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるように構成されることを含み得る。したがって、例えば、エアロゾル送達デバイスは、ユーザがそれらのエアロゾル送達デバイスを配置することを可能にし得る、トリガ信号に応答してユーザが知覚可能なフィードバックを提供し得る。さらにまたは代替的に、例えば、エアロゾル送達デバイスは、ユーザがそれらのエアロゾル送達デバイスを遠隔でロックすることを可能にし得る、トリガ信号に応答してロックされ得る。
いくつかの他の例では、電波ビーコンとして具現されているコンピューティングデバイス104は、近接度に基づく通信リンクを確立するように、エアロゾル送達デバイスを検出し、かつそれと対をなすときに、エアロゾル送達デバイス102を制御するためのトリガ信号を伝達し得る。トリガ信号は、電波ビーコンが配置されている環境において、ヒトがエアロゾル送達デバイスの使用を防ぐか、または可能にすることを可能にし得る、エアロゾル送達デバイスをロックするか、またはロック解除させ得る。別の例では、トリガ信号は、より高出力の電力(増加蒸気)、異なるフレーバートリガなどの一定の可変パラメータによりエアロゾル送達デバイスを動作させ得る。
図3及び4をこれより参照することとなるが、これらは、本開示の例示的な実装による、それぞれ、好適なエアロゾル送達デバイス及びコンピューティングデバイスのより具体的な例を示している。
図3は、いくつかの例において図1及び2のエアロゾル送達デバイス102に対応し得るエアロゾル送達デバイス300を示す。図に示される断面図に見られるように、エアロゾル送達デバイスは、機能的な関係で恒久的または着脱可能に配列され得る、制御体302及びカートリッジ304を備え得る。制御体及びカートリッジの係合は、圧入係合(図示)、ねじ式係合、締まり嵌め、磁気係合などであり得る。具体的には、本明細書にさらに記載されるものなどの接続部品が使用され得る。例えば、制御体は、カートリッジ上の接続器に係合するように適合される連結器を含み得る。
特定の実装例では、制御体302及びカートリッジ304の一方または両方は、使い捨てであるもの、または再利用可能であるものと称され得る。例えば、制御体は、交換可能な電池または再充電可能な電池を有してもよく、したがって、典型的な電気コンセントへの接続、車の充電器(すなわち、シガーソケットレセプタクル)への接続、及びユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルなどを介したコンピュータへの接続を含む、任意の種類の再充電技術と組み合わされることができる。例えば、一端にUSBコネクタを、そして対向する端部に制御体コネクタを含むアダプタが、Novakらへの米国特許出願公開第2014/0261495号に開示されており、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、いくつかの例では、Changらへの米国特許出願公開第2014/0060555号に開示されているように、カートリッジは単回使用カートリッジを含んでもよく、この特許出願公開は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図3に示されるように、制御体302は、制御構成要素308(例えば、個々の、またはマイクロコントローラの一部としてのマイクロプロセッサ)、フローセンサ310、電池312、及び発光ダイオード(LED)314を含み得る制御体外郭306から形成され得、かかる構成要素は可変的に配列され得る。さらに、インジケータ(例えば、触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)が、LEDに加えて、またはその代替品として含まれ得る。カートリッジ304は、液溜めハウジング内に蓄えられたエアロゾル前駆体組成物を加熱器322(時々、加熱要素とも称される)に逃がすかまたは別様に輸送するように適合された、液体輸送要素320と流体連通している液溜め318を封入する、カートリッジ外郭316で形成されてもよい。いくつかの例において、弁が液溜めと加熱器との間に配置され、液溜めから加熱器まで通過または送達されるエアロゾル前駆体組成物の量を制御するように構成され得る。
材料を通して電流が印加されると熱を生成するように構成された材料の種々の例を用いて、加熱器322を形成してもよい。これらの例の加熱器は、ワイヤコイルなどの抵抗加熱要素であり得る。ワイヤコイルを形成し得る例示的な材料としては、Kanthal(FeCrAl)、Nichrome、二珪化モリブデン(MoSi2)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、グラファイト、グラファイト系材料(例えば、炭素系の泡及び繊維)、及びセラミック(例えば、正または負温度係数セラミック)が挙げられる。本開示によるエアロゾル送達デバイスで有用な加熱器または加熱部材の実装例が以下でさらに説明され、本明細書で記載されるように、図3において示されるようなデバイスに組み込まれ得る。
形成されたエアロゾルがカートリッジ304から脱出することを可能にする開口部324が、カートリッジ外郭316(例えば、吸い口)内に存在してもよい。かかる構成要素は、カートリッジ内に存在し得る構成要素の代表であり、本開示により包含されるカートリッジ構成要素の範囲を限定することを意図しない。
カートリッジ304はまた、集積回路、メモリ構成要素、センサなどを含み得る、1つ以上の電子部品326を含んでもよい。電子部品は、有線または無線手段によって、制御構成要素308、及び/または外部デバイスと通信するように適合されてもよい。電子部品は、カートリッジまたはその基部328内のどこに配置されてもよい。
制御構成要素308及びフローセンサ310は別々に示されているが、気流センサが直接取り付けられている電子回路基板として、制御構成要素とフローセンサとが組み合わされてもよいことは理解される。さらに、電子回路基板は、電子回路基板が制御体の中心軸に対して長さ方向に平行となり得るという点で、図1の例示に対して水平に配置されてもよい。いくつかの例では、気流センサは、それ自体の回路基板、またはそれが取り付けられ得る他の基部要素を備えてもよい。いくつかの例では、フレキシブル回路基板が利用されてもよい。フレキシブル回路基板は、実質的に管形状を含む種々の形状に構成されてもよい。いくつかの例では、フレキシブル回路基板は、以下でさらに説明されるように、加熱器基板と組み合わせられるか、その上に重ねられるか、またはその一部もしくは全体を形成してもよい。
制御体302及びカートリッジ304は、それらの間の流体係合を容易にするように適合された構成要素を含み得る。図3に示されるように、制御体は、中に空洞332を有する連結器330を含んでもよい。カートリッジの基部328は、連結器に係合するように適合されてもよく、空洞内に収まるように適合された突出部334を含んでもよい。かかる係合は、制御体内の電池312及び制御構成要素308とカートリッジ内の加熱器322との電気接続を確立するだけでなく、制御体とカートリッジとの安定した接続を容易にすることができる。さらに、制御体外郭306は、吸気口336を含んでもよく、吸気口は、連結器に接続する外郭内の刻み目であってよく、これにより、周囲空気が連結器の周りを通り、外郭内に入ることが可能になり、次いで周囲空気は、連結器の空洞332を通過し、突出部334を通ってカートリッジ内に入る。
本開示で有用な連結器及び基部は、Novakらへの米国特許出願公開第2014/0261495号に記載されており、その開示内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例えば、図3に見られる連結器330は、基部328の内周340と対になるように構成された外周338を画定し得る。一例では、基部の内周は、連結器の外周の半径と実質的に等しいか、またはそれよりもわずかに大きい半径を画定し得る。さらに、連結器は、基部の内周において画定される1つ以上の陥凹344に係合するように構成された、外周における1つ以上の突起342を画定し得る。しかしながら、種々の他の例の構造、形状、及び構成要素を用いて、基部を連結器に連結させることができる。いくつかの例では、カートリッジ304の基部と制御体302の連結器との間の接続は、実質的に恒久的であってよいが、他の例では、それらの間の接続は解放可能であってもよく、その結果、例えば、制御体が、使い捨てかつ/または再充填可能であり得る1つ以上の追加のカートリッジと共に再使用されてもよい。
エアロゾル送達デバイス300は、いくつかの例では、実質的に棒状、または実質的に管形状、または実質的に円筒形状であってもよい。他の例では、さらなる形状及び寸法(例えば、長方形または三角形の断面、多面的形状など)が包含される。
図3に示されている液溜め318は、容器であり得るか、または本発明に記載されているように、線維状の液溜めであり得る。例えば、液溜めは、この例では、カートリッジ外郭316の内側を取り巻く管の形状に実質的に形成された1つ以上の不織繊維の層を備え得る。エアロゾル前駆体組成物が液溜め内に保持され得る。例えば、液体成分は、液溜めによって吸着的に保持され得る。液溜めは、液体輸送要素320と流体連通し得る。液体輸送要素は、液溜め内に蓄えられたエアロゾル前駆体組成物を、毛管作用によって、この例では金属ワイヤコイルの形態である加熱器322に輸送することができる。したがって、加熱器は、液体輸送要素と加熱配置にある。本開示によるエアロゾル送達デバイスに有用な液溜め及び輸送要素の例示的な実装が、下にさらに記載されており、かかる液溜め及び/または輸送要素は、本明細書に記載される図3に示されているものなどの装置に組み込まれ得る。具体的には、下にさらに記載されている加熱部材及び輸送要素の特定の組み合わせが、本明細書に記載される図3に示されているものなどの装置に組み込まれ得る。
使用中、ユーザがエアロゾル送達デバイス300を吸うと、フローセンサ310によって気流が検出され、加熱器322が作動し、エアロゾル前駆体組成物の成分が気化される。エアロゾル送達デバイスの吸い口を吸うことで、周囲空気が吸気口336に進入して、連結器330内の空洞332及び基部328の突出部334内の中央開口部を通過する。カートリッジ304内では、引き込まれた空気が形成された蒸気と組み合わさってエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、加熱器からすぐに移動し、または別様に、加熱器から引き出され、かつエアロゾル送達デバイスの吸い口内の開口部324から出る。
いくつかの例では、エアロゾル送達デバイス300は、多数の追加のソフトウェア制御機能を含み得る。例えば、エアロゾル送達デバイスは、電池入力、電池端子上の負荷、及び充電入力を検出するように構成された電池保護回路を含んでもよい。電池保護回路は、短絡保護及び低電圧ロックアウトを含んでもよい。エアロゾル送達デバイスはまた、周囲温度測定のための構成要素を含んでもよく、その制御構成要素308は、充電の状態前に、または充電中に、一定の温度(例えば、0℃)未満であるか、または一定の温度(例えば、45℃)超である場合に、電池の充電を抑制するように、少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され得る。
電池312からの電力送達は、電力制御機構による本デバイス300上での各吸入の行程にわたって変化し得る。本デバイスは、ユーザまたは不用意な機構により、本デバイスが連続的に吸入しようとする事象において、制御構成要素308が、少なくとも1つの機能的要素を制御して、ある時間(例えば、4秒)後に自動的に吸入を終了し得るように、「長期吸入」安全タイマーを含み得る。さらに、本デバイス上での吸入中の時間は、ある時間(例えば、100秒)未満に制限され得る。監視安全タイマーは、その制御構成要素またはその上で動作するソフトウェアが不安定になり、かつ好適な時間間隔(例えば、8秒)内にタイマーの機能を果たさない場合、エアロゾル送達デバイスを自動的に再設定し得る。不用意な加熱を防ぐために、エアロゾル送達デバイスを永久的に無効にすることによってなど、フローセンサ310の不良または別様に故障の事象において、さらなる安全保護が提供され得る。4秒の最大吸入時間後に、本デバイスが停止せずに連続的に作動する、圧力センサの故障の事象において、吸入リミットスイッチが、本デバイスを動作停止し得る。
エアロゾル送達デバイス300は、いったん取り付けられたカートリッジに対して規定数の吸入が達成されると(カートリッジ内のe液体充電に鑑みて計算された利用可能な吸入の数に基づく)、加熱器をロックアウトするように構成された吸入追跡アルゴリズムを含み得る。エアロゾル送達デバイスは、電力送達が非使用の規定期間後に自動的に節約され得る、スリープ、待機、または低電力モード機能を含み得る。電池312のすべての充電/放電周期が、耐用年数にわたって制御構成要素308によって監視され得るという点で、さらなる安全保護が提供され得る。電池が所定数の(例えば、200)完全な放電及び完全な再充電周期に相当するものに到達した後、電池が枯渇したと判断され、制御構成要素が、少なくとも1つの機能的要素を制御して、電池のさらなる充電を防ぎ得る。
本開示によるエアロゾル送達デバイスの様々な構成要素は、当該技術分野に記載されており、かつ市販されている構成要素から選択され得る。本開示により使用され得る電池の例は、Peckerarらへの米国特許出願公開第2010/0028766号に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
エアロゾル送達デバイス300は、エアロゾルの生成が所望されるときに(例えば、使用中の吸引時に)加熱器322への電力供給を制御するためのセンサ310または別のセンサもしくは検出器を組み込むことができる。したがって、例えば、エアロゾル送達デバイスが使用中に引き込まれないときに加熱器への電力供給を停止し、引き込み中の加熱器による熱の生成を作動するか、トリガするための電力供給を開始させる様式または方法が提供されている。検知または検出機構、それらの構造及び構成、それらの構成要素、及びそれらの動作の一般的な方法の追加の代表的な種類は、Sprinkel.Jr.への米国特許第5,261,424号、McCaffertyらへの同第5,372,148号、及びFlickへの国際特許出願公開第WO2010/003480号に記載されており、これらのすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
エアロゾル送達デバイス300では、吸入中に加熱器322への電力量を制御するために、制御構成要素308または別の制御機構を組み込むことが最も好ましい。電子部品、それらの構造及び構成、それらの特徴、及びそれらの動作の一般的な動作方法の代表的な種類は、Gerthらへの米国特許第4,735,217号、Brooksらへの同第4,947,874号、McCaffertyらへの同第5,372,148号、Fleischhauerらへの同第6,040,560号、Nguyenらへの同第7,040,314号、Panへの同第8,205,622号、Fernandoらへの米国特許出願公開第2009/0230117号、Colletらへの同第2014/0060554号、Ampoliniらへの同第2014/0270727号、及び2014年3月13日に出願された、Henryらへの米国特許仮出願第14/209,191号に記載されており、これらのすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
エアロゾル前駆体を支持するための基板、液溜め、または他の構成要素の代表的な種類は、Newtonへの米国特許第8,528,569号、Chapmanらへの米国特許出願公開第2014/0261487号、2013年8月28日に出願された、Davisらへの米国特許仮出願第14/011,992号、及び2014年2月3日に出願された、Blessらへの同第14/170,838号に記載されており、これらのすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。さらに、一定の種類の電子タバコ内の種々の分配材料ならびにこれらの分配材料の構成及び動作は、Searsらへの米国特許出願公開第2014/0209105号に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
蒸気前駆体組成物とも称される、エアロゾル前駆体組成物としては、例示の方法によって、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、及びそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、及び/または風味剤を含む、種々の成分が挙げられ得る。エアロゾル前駆体組成物内に含まれ得る種々の成分は、Robinsonらへの米国特許第7,726,320号に記載されており、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。エアロゾル前駆体組成物の追加の代表的な種類は、Sensabaugh,Jr.らへの米国特許第4,793,365号、Jakobらへの同第5,101,839号、Biggsらへの同第6,779,531号、Zhengらへの米国特許出願公開第2013/0008457号、及びChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J. Reynolds Tobacco Company Monograph(1988年)に記載されており、これらのすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
LED及び関連する構成要素、聴覚的要素(例えば、スピーカー)、振動要素(例えば、振動モータ)などの、視覚的刺激すなわちインジケータをもたらす追加の代表的な種類の構成要素が、エアロゾル送達デバイス300内に用いられ得る。好適なLED構成要素、ならびにそれらの構成及び用途の例は、Sprinkelらへの米国特許第5,154,192号、Newtonへの同第8,499,766号、Scatterdayへの同第8,539,959号、及び2014年2月5日に出願された、Searsらへの米国特許仮出願第14/173,266号に記載されており、これらのすべては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示のエアロゾル送達システムに組み込まれ得る、さらなる他の特徴、制御、または構成要素は、Harrisらへの米国特許第5,967,148号、Watkinsらへの同第5,934,289号、Countsらへの米国特許第5,954,979号、Fleischhauerらへの同第6,040,560号、Honへの同第8,365,742号、Fernandoらへの同第8,402,976号、Kataseによる米国特許出願公開第2005/0016550号、Fernandoらへの2010/0163063号、Tuckerらへの同第2013/0192623号、Levenらへの同第2013/0298905号、Kimらへの同第2013/0180553号、Sebastianらへの同第2014/0000638号、Novakらへの同第2014/0261495号、及びDePianoらへの同第2014/0261408号に記載されており、これらのすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の例示的な実装によると、エアロゾル送達デバイス300は、コンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングデバイス104)を有する無線の近接度に基づく通信リンク(例えば、近接度に基づく通信リンク106)に影響を与えるように構成された通信インターフェース346をさらに含み得る。制御構成要素308(例えば、マイクロプロセッサ)は、通信インターフェースに連結され得、かつ近接度に基づく通信リンクの状態に基づいて、または近接度に基づく通信リンクを介してコンピューティングデバイスから受信されたトリガ信号に応答して、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御するように構成され得る。
いくつかの例では、制御構成要素308は、近接度に基づく通信リンクが切れている場合において、エアロゾル送達デバイス300の機能的要素を制御するように構成され得る。さらにまたは代替的に、いくつかの例では、制御構成要素は、近接度に基づく通信リンクの信号強度(例えば、RSSI)に基づいて、エアロゾル送達デバイスの機能的要素を制御するように構成され得る。
エアロゾル送達デバイス300の機能的要素は、近接度に基づく通信リンクの状態に基づく、またはリンクを介して受信されたトリガ信号に応答した、多数の異なる様式のうちのいずれかにより制御され得る。例えば、制御構成要素308は、感覚フィードバック部材(例えば、LED、聴覚的要素、振動要素)を制御して、ユーザが知覚可能なフィードバック(例えば、視覚、聴覚、触覚フィードバック)を提供するように構成され得る。さらにまたは代替的に、例えば、制御構成要素は、少なくとも1つの機能的要素を制御して、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変えるように構成され得る。これは、例えば、加熱器322など、エアロゾル送達デバイスの1つ以上の構成要素を無効にすることを含み得る。
図4は、いくつかの例において、図1及び2のコンピューティングデバイス104に対応し得るコンピューティングデバイス400を示している。下の図4に示され、かつ図4に関して記載されている構成要素、装置、または要素は、必須ではなくてもよく、したがって、一定の例では、いくつかは省略され得ることが理解されるだろう。さらに、いくつかの例では、図4に示され、かつ図4に関して記載されているものを超えて、追加のまたは異なる構成要素、装置、または要素が含まれ得る。
示されているように、コンピューティングデバイス400は、本明細書に記載されている1つ以上の例示的な実装による機能を行うように構成可能な処理回路402を含み得る。より具体的には、例えば、処理回路は、データ処理、アプリケーション実行、及び/または1つ以上の例示的な実装による他の処理及び管理サービスを行うように構成され得る。
いくつかの例では、コンピューティングデバイス400または一部分、もしくは処理回路402などのそれらの構成要素は、1つ以上のチップを各々含み得る、1つ以上の集積回路を介して実装され得る。したがって、いくつかの事例において、処理回路及び/またはコンピューティングデバイスの1つ以上のさらなる構成要素は、チップ上のシステムとして実装されてよい。
いくつかの例では、処理回路402は、プロセッサ404を含み得、いくつかの例では、図4に示されているものなど、メモリ406をさらに含んでもよい。処理回路は、ユーザインターフェース408、通信インターフェース410などの多数の構成要素の各々のうちの1つ以上と連通し得るか、または別様に、これらを制御し得る。
プロセッサ404は、様々な形態で具現され得る。例えば、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コプロセッサ、コントローラ、または例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(現場プログラム可能ゲートアレイ)、それらの組み合わせなどの集積回路を含む、種々の他のコンピューティングデバイスまたは処理装置などの種々のハードウェア処理手段として具現され得る。プロセッサは、単一のプロセッサとして図示されているが、複数のプロセッサを備え得ることが理解されるだろう。複数のプロセッサは、互いに動作可能に通信し得、かつ本明細書に記載されている1つ以上の機能を行うように集合的に構成され得る。いくつかの例では、プロセッサは、メモリ406内に蓄えられ得、かつ/または別様に、プロセッサにアクセス可能であり得る、指示を実行するように構成され得る。したがって、ハードウェアによって、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって構成されていても、プロセッサは、それに従って構成されている、様々な例による動作を行う事が可能であり得る。
いくつかの例では、メモリ406は、1つ以上のメモリ装置を含み得る。メモリは、固定かつ/または取り外し可能な記憶装置を含んでもよい。いくつかの例では、メモリは、プロセッサ404によって実行され得るコンピュータプログラム指示を記憶し得る、非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し得る。この点において、メモリは、コンピューティングデバイス400が本開示の1つ以上の例示的な実装による様々な機能を行うことを可能にするための、情報、データ、アプリケーション、指示、及び/または同様のものを記憶するように構成され得る。いくつかの例では、メモリは、コンピューティングデバイスの構成要素の中で情報を処理するために、1つ以上のバスを介して、プロセッサ、ユーザインターフェース408、または通信インターフェース410のうちの1つ以上と通信し得る。
いくつかの例では、コンピューティングデバイス400は、1つ以上のユーザインターフェース408を含むことができる。ユーザインターフェースは、処理回路402と通信して、ユーザ入力の指示を受信し、及び/またはユーザに聴覚的、視覚的、触覚的、機械的または他の出力を提供することができる。したがって、ユーザインターフェースは、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、マイクロフォン、スピーカ、振動モータ、1つ以上の生体測定入力デバイス(例えば、視覚的または感覚的追跡デバイス)、加速度計、ジャイロスコープ、及び/または他の入力/出力機構を含むことができるが、これらに限定されない。ユーザインターフェースがタッチスクリーンディスプレイを含む例では、ユーザインターフェースは、タッチの指示及び/または他の動きジェスチャまたはディスプレイへの他の入力を検出及び/または受信するようにさらに構成されてもよい。ユーザインターフェースは、例えば、コンピューティングデバイス上で実行されるソフトウェアアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を表示するように構成され、エアロゾル送達デバイス(例えば、エアロゾル送達デバイス102)が、制御され、またはエアロゾル送達デバイスとの相互作用が実行され得る。ユーザインターフェースは、ユーザがコマンドを選択できるようにするための入力機構をさらに備えていてもよく、したがって、ユーザインターフェースを介して装置によって受信されもよい。
コンピューティングデバイス400は、コンピューティングデバイスが1つ以上のネットワーク、他のコンピューティングデバイス、またはエアロゾル送達デバイス(例えば、エアロゾル送達デバイス102)などの他の適切に有効化されたデバイスと通信することを有効にする1つ以上の通信インターフェース410を含むことができる。通信インターフェースは、例えば、無線通信ネットワーク(例えば、セルラネットワーク、Wi−Fi、WLANなど)との通信を可能にするために無線、通信リンク(例えば、近接ベース通信リンク106)をサポートするためにアンテナ(複数のアンテナ)及びサポートするハードウェア及び/またはソフトウェアを含むことができる。例えば、通信インターフェースは、上述したもののような、様々な無線近接ベースのデバイス間通信技術をサポートするように構成することができる。いくつかの例では、通信インターフェースは、有線通信ケーブルを受けるための通信モデム、物理ポート(例えば、シリアルポート)、及び/またはケーブル、デジタル加入者回線(DSL)USB、FireWire、Thunderbolt、Ethernet、1つ以上の光伝送技術、及び/または有線通信リンクを実装するために使用され得る他の有線通信技術を含む。
本開示の例示的な実装形態によれば、通信インターフェース410は、無線、近接ベース通信リンク(例えば、近接ベース通信リンク106)が、エアロゾル送達デバイス(例えば、エアロゾル送達デバイス102)をもたらすように構成されてもよい。プロセッサ404は、通信インターフェースに結合され、近接ベース通信リンクの状態に基づいてコンピューティングデバイス400の少なくとも1つの機能的要素を制御するように、または近接ベース通信リンク上のエアロゾル送達デバイスへトリガ信号を送信してそれに応答してエアロゾル送達デバイスの制御をもたらすようにさせるように構成されてもよい。
いくつかの例では、プロセッサ404は、近接ベース通信リンクが破損している場合にコンピューティングデバイス400の機能的要素を制御するように構成することができる。追加的または代替的に、いくつかの例では、プロセッサは、近接ベース通信リンクの信号強度(例えば、RSSI)に基づいて、コンピューティングデバイスの機能的要素を制御するように構成されてもよい。しかし、いずれの場合においても、コンピューティングデバイスの機能的要素は、近接ベース通信リンクの状態に基づいて、いくつかの異なる方法のいずれかで制御することができる。例えば、プロセッサは、ユーザ感知可能フィードバック(例えば、視覚的、聴覚的、触覚的フィードバック)を提供するように、1つ以上のユーザインターフェース(例えば、ディスプレイ、スピーカ、振動モータ)を制御するように構成されてもよい。
いくつかの例では、プロセッサ404は、エアロゾル送達デバイスの制御を効果的にするためにトリガ信号の送信を、多数の異なる方法のいずれかで行わせるように構成することができる。トリガ信号に応答して、例えば、エアロゾル送達デバイスの感覚フィードバック部材(例えば、LED、聴覚要素、振動要素)は、ユーザ感知可能フィードバック(例えば、視覚的、聴覚的、触覚的フィードバック)を提供するように構成することができる。追加的または代替的に、例えば、エアロゾル送達デバイスのロック状態は、トリガ信号に応答して変更されてもよい。これは、例えば、エアロゾル送達デバイスの加熱要素のようなエアロゾル送達デバイスの1つ以上の構成要素を無効にすることを含むことができる。
簡単に図1に戻ると、いくつかの例では、コンピューティングデバイス104は、(コンピューティングデバイス上で実行可能な)ソフトウェアアプリケーションを実行することができる。このソフトウェアアプリケーションは、エアロゾル送達デバイス102の制御または相互作用が様々な例示的な実装形態に従って実行され得るGUIを提供することができる。GUIは、エアロゾル送達デバイスを制御または相互作用するための1つ以上の選択可能なコマンド、及び/またはデバイス状態、またはエアロゾル送達デバイスに関する他の情報へのアクセスを提供することができる。ユーザは、タッチスクリーンディスプレイの適切な領域に触れること、音声コマンドを提供すること、及び/またはコンピューティングデバイスのユーザインターフェースによって提供され得る適切なキー、ボタン、または他の入力メカニズムを作動させることなどによって、コマンドを選択することができる。コンピューティングデバイスは、ユーザによって選択されたコマンドの指示を受信してもよく、コマンドに対応する1つ以上の動作を決定してもよい。コンピューティングデバイスは、いくつかの例ではトリガ信号を含む1つ以上のメッセージをフォーマットして送信し、ユーザコマンドに応答してエアロゾル送達デバイスによる1つ以上の命令された動作の実行を呼び出すことができる。いくつかの例では、これは、これは、読み出し要求として実施されるメッセージによって達成され得、例えば、2014年7月10日に出願されたAmpoliniらへの米国特許出願第14/327,776号に記載されている方法などのように、これらは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の例示的な実装形態の態様をさらに説明するために、エアロゾル送達デバイスの制御またはエアロゾル送達デバイスとの相互作用のための適切なソフトウェアアプリケーションの例示的なGUIを示す図5〜8を参照する。
図5に示すように、GUIは、オンデマンドまたはある頻度でコンピューティングデバイス104に報告されるエアロゾル送達デバイス102に関するデバイスステータス情報を表示することができる。この情報には、電池レベル、電池の健全性、及び/またはカートリッジレベルが含まれる。電池レベルは、エアロゾル送達デバイスの電池(例えば、電池312)の現在のパーセンテージの充電を示すことができる。電池の健全性は、新しい電池を基準にした電池の現在の状態を示すことができる。いくつかの例では、電池の健全性は、その寿命を構成するように指定された所定の数(例えば、200)で残り得る電池の充放電サイクル数を示すことができる。カートリッジレベルは、エアロゾル送達デバイス(例えば、カートリッジ304)のカートリッジに残っているエアロゾル前駆体組成物の量を示すことができる。
図6に示すように、GUIは、ユーザが、エアロゾル送達デバイス102を、コンピュータデバイス104上で動作するソフトウェアアプリケーションに対して検証することを有効にすることができる。いくつかの例では、これは、ソフトウェアアプリケーション、ひいてはコンピューティングデバイスにトリガ信号202を近接ベース通信リンクを介してエアロゾル送達デバイスに送信させるユーザ入力を含むことができる。これに応答して、エアロゾル送達デバイスは、ユーザの入力に応じて、単一または連続的なLEDフラッシュのような、ユーザ感知可能フィードバックを提供することができる。
図7は、GUIがエアロゾル送達デバイス102を制御または相互作用するための1つ以上の選択可能なコマンドへのアクセスを提供する例を示す。これらのコマンドにより、ユーザは、感覚フィードバック部材(例えば、LED314)を無効にすることができる。追加的または代替的に、例えば、使用は、エアロゾル送達デバイスのハードロックまたは近接ロックを開始することができる。ハードロックコマンドを選択することによって、エアロゾル送達デバイスをロックすることに応答して、ソフトウェアアプリケーション、ひいてはコンピューティングデバイスが近接ベース通信リンクを介してエアロゾル送達デバイスにトリガ信号202を送信させることができる。近接ロックコマンドの選択は、同様のトリガ信号の送信をもたらし得る。しかしながら、この場合、エアロゾル送達デバイスが、近接ベース通信リンク106が破損しているか、またはその信号強度が閾値レベル(エアロゾル送達デバイスとコンピューティングデバイス106との間の増加した距離を示す)未満に低下する場合、信号は、エアロゾル送達デバイスをロックすることを有効にする。いくつかの例では、エアロゾル送達デバイスをロック解除するために、エアロゾル送達デバイス及びコンピューティングデバイスを修復して近接ベース通信リンクを再確立する必要があり得る。また、示されているように、コマンドは、ユーザがデバイス間の近接ベース通信リンクを終了させることを有効にすることができる。
図8は、いくつかの例示的な実装形態による、GUIによって提供され得る追加の情報を示す。示されているように、GUIは、エアロゾル送達デバイス102と共に使用された多数のカートリッジのカウンタを維持することができる。いくつかの例では、これはユーザによって管理されてもよい。他の例では、エアロゾル送達デバイスからのカートリッジが交換されたという指示に基づいて自動的に管理されてもよい。また、いくつかの例では、カウンタの管理方法に関係なく、ユーザはオンデマンドでカウンタをリセットすることができる。
図9は、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れに応答してエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化及び気化させるように構成された加熱要素を含むエアロゾル送達デバイスの動作を制御する方法900における様々な動作を示し、空気は、それによって形成された蒸気と組み合わせてエアロゾルを形成する。この方法は、エアロゾル送達デバイスで行われる動作を含む。ブロック902に示すように、これらの動作は、コンピューティングデバイスとの無線、近接ベース通信リンクを達成することを含むことができる。そして、ブロック904に示すように、動作は、近接ベース通信リンクの状態に基づいて、または近接ベース通信リンクを介してコンピューティングデバイスから受信したトリガ信号に応答して、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することを含むことができる。
いくつかの例では、エアロゾル送達デバイスの機能的要素は、近接ベース通信リンクが破損している場合、及び/または近接ベース通信リンクの信号強度に基づいて制御されてもよい。
いくつかの例では、エアロゾル送達デバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御することは、ユーザ感知可能フィードバックを提供するように感覚フィードバック部材を制御すること、及び/または少なくとも1つの機能的要素を制御して、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変更することを含むことができる。
図10は、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れに応答してエアロゾル前駆体組成物の成分を活性化及び気化させるように構成された加熱要素を含むエアロゾル送達デバイスと相互作用する方法1000における様々な動作を示し、空気をそれによって形成された蒸気と組み合わせてエアロゾルを形成する。本方法は、コンピューティングデバイスで実行される動作を含む。ブロック1002に示すように、これらの動作は、エアロゾル送達デバイスとの無線、近接ベース通信リンクを達成することを含むことができる。そして、ブロック1004に示すように、動作は、近接ベース通信リンクの状態に基づいて、コンピューティングデバイスの少なくとも1つの機能的要素を制御すること、または近接ベース通信リンクを介してエアロゾル送達デバイスにトリガ信号を送信させ、それに応答してエアロゾル送達デバイスの制御を達成することを含むことができる。
いくつかの例では、この方法は、コンピューティングデバイスの機能的要素を制御することを含むことができる。これらの例では、近接ベース通信リンクが破損している場合、及び/または近接ベース通信リンクの信号強度に基づいて、機能的要素を制御することができる。
いくつかの例では、この方法は、トリガ信号の送信をさせることを含むことができる。これらの例では、トリガ信号の送信をさせることは、トリガ信号の送信をさせて、エアロゾル送達デバイスの感覚フィードバック部材の制御を達成し、ユーザ感知可能フィードバックを提供すること、及び/または、エアロゾル送達デバイスのロック状態を変更することを含むことができる。
図9及び図10のフローチャートの各ブロック、及びフローチャートのブロックの組み合わせは、ハードウェア及び/またはコンピュータ可読プログラム命令が格納された1つ以上のコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品などの様々な手段によって実施することができる。例えば、本明細書で説明される手順の1つ以上は、コンピュータプログラム製品のコンピュータプログラム命令によって具現化されてもよい。これに関して、本明細書で説明される手順を具現化することができるコンピュータプログラム製品は、コンピューティングデバイスの1つ以上のメモリデバイスによって格納され、コンピューティングデバイスのプロセッサによって実行されてもよい。いくつかの例では、上述の手順を具現化するコンピュータプログラム製品を含むコンピュータプログラム命令は、複数のコンピューティングデバイスのメモリデバイスによって格納されてもよい。理解されるように、そのようなコンピュータプログラム製品は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される命令を含むコンピュータプログラム製品が、指定された機能をフローチャートブロック内で実装するための手段を生成するように、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行され機械を製造することができる。
さらに、コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ可読メモリがコンピュータまたは他のプログラム可能な装置を特定の方法で機能するように指示することができるように、コンピュータプログラム製品がフローチャートブロックで指定された機能を実施する製品を含むように、その上にコンピュータプログラム命令を格納することができる1つ以上のコンピュータ読み取り可能メモリを備えることができる。1つ以上のコンピュータプログラム製品のコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャートブロックで指定された機能を実装するようにするように、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置にロードして、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置で一連の動作を実行して、コンピュータ実装プロセスを生成することもできる。したがって、フローチャートのブロックは、指定された機能を実行するための手段の組み合わせをサポートする。また、フローチャートの1つ以上のブロック及びフローチャートのブロックの組み合わせは、特定の機能を実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、または専用ハードウェアとコンピュータプログラム製品(複数含む)の組み合わせによって実装され得る。
さらに、フローチャートに示されるブロックの順序付け及び対応する方法動作は、いくつかの実施例に従って実行され得る動作を説明するための非限定的な例として提供されることが理解されるであろう。フローチャートに関して図示及び説明される2つ以上のブロックの順序付けが、変更され、いくつかの例に従って、2つ以上のブロックに関連付けられる方法動作が、少なくとも部分的に並列に実行され得るように、フローチャートに示されたブロックの順序付け及び対応する方法動作は非限定的であることは理解されたい。さらに、いくつかの例では、フローチャートに関して図示及び説明される1つ以上のブロック及び対応する方法動作は任意であり、省略されてもよい。
物品の使用の前述の説明は、本明細書で提供されるさらなる開示に照らして当業者には明らかであり得る軽微な変更によって、本明細書に記載される様々な例示的な実装形態に適用され得る。しかしながら、上記使用の説明は、物品の使用を制限することを意図するものではなく、本開示の必要なすべての要件に従うために提供される。図1〜4に示す物品に示されている要素のいずれも、または他の方法で上述したものは、本開示によるコンピューティングデバイスまたはエアロゾル送達デバイスに含まれてもよい。
これらの開示が関連する技術分野の当業者であれば、前述の説明及び関連する図面において提示された教示を利用して、本明細書に記載される本開示の多数の変更形態及び他の実装例を発想するであろう。したがって、本開示が、開示された特定の実装例に限定されるものではなく、変更形態及び他の実装例が、添付の特許請求の範囲内に含まれるよう意図されるということは理解されるべきである。さらに、前述の説明及び関連する図面が、実装例を要素及び/または機能のある特定の組み合わせ例の文脈において説明しているが、要素及び/または機能の異なる組み合わせが添付の特許請求の範囲内を逸脱せずに代替の実装例によって提供され得ることが理解されるべきである。この点で、例えば、上ではっきりと記載されたもの以外の、要素及び/または機能の異なる組み合わせも、添付の特許請求のうちのいくつかに記載され得るように企図される。特定の用語が本明細書で使用されているが、これらは一般的意味及び説明的意味で使用されているに過ぎず、限定を目的とするものではない。