JP2021072530A - 無人航空機 - Google Patents

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武史 島本
Takeshi Shimamoto
武史 島本
明弘 海老名
Akihiro Ebina
明弘 海老名
崇弘 渡邉
Takahiro Watanabe
崇弘 渡邉
中西 清史
Seishi Nakanishi
清史 中西
聖治 久保
Seiji Kubo
聖治 久保
大輔 内堀
Daisuke Uchibori
大輔 内堀
中川 雅史
Masafumi Nakagawa
雅史 中川
林 明
Akira Hayashi
明 林
洋生 武田
Hiroo Takeda
洋生 武田
加々見 修
Osamu Kagami
修 加々見
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Abstract

【課題】所定の撮像対象を撮像する際に、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上させる無人航空機を提供する。【解決手段】無人航空機は、筐体と、筐体に設けられた上カメラと、上カメラの撮像領域を照らす照明部であるLEDと、上カメラとLEDとの間に設けられ、LEDからの光の一部を遮光する遮光壁と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、無人航空機に関する。
特許文献1には、無人航空機の性能および機能等に与える影響を抑えつつ無人航空機に非接触給電により電力を受電する技術が開示されている。具体的には、無人航空機は、飛行制御装置が設けられる台座部と、台座部から周方向に所定長さで延出して推力発生装置が設けられる複数のアームと、飛行制御装置または推力発生装置に電力を供給するバッテリと、台座部の下方に積載物を搭載するための空間を確保しつつ、台座部の下方に演出して設けられる脚支柱とを備える。この無人航空機の台座部よりも高い位置に、非接触給電によりバッテリに供給する電力を受電する受電コイルが設けられる。
国際公開第2018/011879号
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、暗所を撮像する際に、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上させる無人航空機を提供することを目的とする。
本開示は、筐体と、前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、前記カメラと前記照明装置との間に設けられ、前記照明装置からの光の一部を遮光する遮光壁と、を備える、無人航空機を提供する。
また、本開示は、筐体と、前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、前記カメラの光軸に略直交する方向に前記筐体に配置された2つのバンパーと、前記2つのバンパーのうち前記カメラの撮像方向側の第1バンパーに設けられ、前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、前記2つのバンパーのうち前記第1バンパーとは異なる第2バンパーに設けられ、前記照明装置からの光を反射する反射板と、を備える、無人航空機を提供する。
また、本開示は、筐体と、前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、前記カメラの光軸に略直交する方向に前記筐体に配置された2つのバンパーと、前記2つのバンパーのうち前記カメラの撮像方向側に対向する側の第1バンパーに設けられ、前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、前記2つのバンパーのうち前記第1バンパーとは異なる第2バンパーに設けられ、前記照明装置からの光を反射する第1反射板と、前記第1バンパーに設けられ、前記第1反射板からの反射光を反射する第2反射板と、を備える、無人航空機を提供する。
本開示によれば、暗所を撮像する際に、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上できる。
実施の形態1に係る無人航空機の構成例を示す図 無人航空機の構成例を示す図 照明部の配置例を示す図 LEDと上カメラの位置関係の一例を示す図 上カメラの視野角において各画素の輝度分布例を示すグラフ 他の照明部の配置例を示す図 無人航空機の運用例を示す図 実施の形態2に係る無人航空機の構成例を示す図
(本開示に係る実施の形態に至る経緯)
近年、特許文献1のような無人航空機を用いて、高所、狭所あるいは暗所などの人の立ち入りが困難あるいは容易ではない場所の撮像(撮影)技術が求められている。しかし、無人航空機を用いた撮像技術においては、無人航空機の大きさに応じて搭載可能な照明装置に制約があり、撮像対象を撮像するにあたって十分な照度(光量)が得ることが困難だった。また、照明装置が点光源である場合、撮像画像には、光量ムラが発生し易く、部分的に暗くなるなど、ユーザの要望を満たすことが困難だった。
また、無人航空機を用いた撮像において、無人航空機の撮像時間の短縮(つまり、飛行時間の短縮)が求められている。よって、無人航空機では、1回の撮像でより広範囲な撮像領域を撮像可能なカメラ(例えば、視野角180度以上で撮像可能なカメラ)の使用が好ましい。カメラの視野角が大きくなると、無人航空機に備えられる照明装置は、上述した光量ムラに加えてカメラのレンズに照明装置から発せられる光が直接入射することによる撮像画像の白飛びなどが起こり、画質の劣化が生じる場合があった。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る無人航空機を具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、各実施の形態では、無人航空機が飛行する暗所(暗い空間)の一例として、通信用マンホールの内部を示す。無人航空機は、通信用マンホールの内部を飛行し、点検の対象である通信用マンホールの壁面、通信用マンホールに貯留する地下水、通信用マンホール内に設置された構造物あるいは機器等を撮像する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における無人航空機30の構成例を示す図である。無人航空機30は、プロセッサ31と、通信部33と、メモリ32と、回転翼機構37と、上カメラ34と、下カメラ35と、GNSS受信機38と、慣性計測装置39(IMU:Inertial Measurement Unit)と、磁気コンパス40と、気圧高度計41と、距離センサ45,46と、を含んで構成される。
制御部の一例としてのプロセッサ31は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて構成される。プロセッサ31は、無人航空機30の各部の動作を統括して制御するための信号処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理およびデータの記憶処理を行う。
プロセッサ31は、メモリ32に格納されたプログラムに従って無人航空機30の自律飛行を制御する。プロセッサ31は、自律飛行する際、メモリ32に記憶された飛行ルート、飛行時間等のデータを参照する。なお、プロセッサ31は、通信部33を介して遠隔の送信機(例えば、後述する端末10等)から受信された命令に従って、無人航空機30の飛行を制御してもよい。ここでいう命令は、通信用マンホール100の内部を点検する点検者hmによって操縦される端末10(図7参照)からの制御指示である。
プロセッサ31は、上カメラ34および下カメラ35により撮像された複数の撮像画像のそれぞれを画像解析処理することで、無人航空機30の周囲の環境を特定する。プロセッサ31は、無人航空機30の周囲の環境に基づいて、例えば障害物を回避して飛行を制御する。
プロセッサ31は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機38から現在の日時を示す日時情報を取得する。プロセッサ31は、例えばGNSS受信機38から無人航空機30の位置を示す位置情報を取得する。プロセッサ31は、磁気コンパス40から無人航空機30の向きを示す向き情報を取得する。向き情報には、例えば無人航空機30の機首の向きに対応する方位が示される。
プロセッサ31は、上カメラ34が撮像領域を撮像する際の無人航空機30が存在すべき位置を示す位置情報を、例えばメモリ32から取得する。プロセッサ31は、下カメラ35の撮像領域を示す撮像領域を、例えばメモリ32から取得する。プロセッサ31は、上カメラ34および下カメラ35により撮像された撮像画像のデータを取得する。
また、プロセッサ31は、回転翼機構37、上カメラ34および下カメラ35のそれぞれの動作を制御する。
プロセッサ31は、回転翼機構37を制御することで、無人航空機30の飛行を制御する。飛行制御では、無人航空機30の緯度、経度、および高度を含む位置が制御される。プロセッサ31は、上カメラ34がズームレンズを備える場合、ズームレンズを駆動することで、上カメラ34の画角を制御してもよい。また、プロセッサ31は、上カメラ34のデジタルズーム機能を利用して上カメラ34の画角を制御してよい。
プロセッサ31は、距離センサ45,46のそれぞれによって検出される、無人航空機30と撮像対象(例えば通信用マンホール100の壁面)との間の距離を取得し、取得された距離情報に応じて、照明部47で照射される光の光量を調整する制御を行う。これにより、プロセッサ31は、無人航空機30が通信用マンホール100の壁面に接近している場合、照明部47の光量を抑制することにより、通信用マンホール100の壁面からの反射光を低減するとともに、この反射光によって生じる撮像画像の光量ムラあるいは白飛び等の画質の劣化を低減する。また、無人航空機30は、通信用マンホール100の壁面から遠ざかる場合、再度照明部47の光量を増加させ、撮像領域の照度を上げてもよい。
メモリ32は、プロセッサ31が回転翼機構37、上カメラ34、下カメラ35、GNSS受信機38、慣性計測装置39、磁気コンパス40、距離センサ45,46および気圧高度計41のそれぞれの制御を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ31の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、プロセッサ31により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ31の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ32は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体でよい。メモリ32は、無人航空機30の内部に設けられてよいし、無人航空機30から取り外し可能に設けられてもよい。
通信部33は、各種の無線通信方式に従って、無人航空機30との間で無線通信を行う。無線通信方式には、例えば、Wifi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)、あるいは特定小電力無線等が挙げられる。また、通信部33は、端末10との間で、通信線で接続される場合には有線通信を行ってもよい。通信部33は、端末10との間で無線通信を行う。無線通信方式には、例えば、無線LAN、特定小電力無線等が挙げられる。
回転翼機構37は、複数(ここでは、4枚)の回転翼371と、複数の回転翼を回転させる複数(ここでは、4個)のモータ(図示省略)と有する。
カメラの一例としての上カメラ34は、少なくともレンズ(不図示)とイメージセンサ(不図示)とを有して構成される。イメージセンサは、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)の固体撮像素子であり、撮像面に結像した光学像を電気信号に変換する。上カメラ34は、焦点距離を調節可能フォーカスレンズ、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ、および撮像素子の感度を調整可能なゲイン調整部を有する。上カメラ34は、所望の撮像領域の被写体を撮像して撮像画像のデータを生成する。上カメラ34の撮像により得られた撮像画像データは、上カメラ34が有するメモリ、またはメモリ32に格納される。
カメラの一例としての下カメラ35は、少なくともレンズ(不図示)とイメージセンサ(不図示)とを有して構成される。イメージセンサは、例えばCCDまたはCMOSの固体撮像素子であり、撮像面に結像した光学像を電気信号に変換する。下カメラ35は、焦点距離を調節可能フォーカスレンズ、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ、および撮像素子の感度を調整可能なゲイン調整部を有する。下カメラ35は、無人航空機30の周囲を撮像して撮像画像のデータを生成する。下カメラ35の撮像画像データは、メモリ32に格納される。
GNSS受信機38は、複数の航法衛星であるGNSS衛星から発信された時刻および各GNSS衛星の位置(例えば座標)を示す複数の信号を受信する。GNSS受信機38は、受信された複数の信号に基づいて、GNSS受信機38の位置(つまり、無人航空機30の位置)を算出する。GNSS受信機38は、無人航空機30の位置情報をプロセッサ31に出力する。
慣性計測装置39は、無人航空機30の姿勢を検出し、検出結果をプロセッサ31に出力する。慣性計測装置39は、無人航空機30の姿勢として、無人航空機30の前後、左右および上下の3軸方向の加速度と、ピッチ軸、ロール軸およびヨー軸の3軸方向の角速度とを検出する。
磁気コンパス40は、無人航空機30の機首の方位を検出し、検出結果をプロセッサ31に出力する。気圧高度計は、無人航空機30が飛行する高度を検出し、検出結果をプロセッサ31に出力する。
照明装置の一例としての照明部47は、無人航空機30が通信用マンホール100の内部を飛行する際、上カメラ34の撮像領域を照明する。照明光は、白色光の他、塵や霧が発生しても比較的に遠くまで届くオレンジ色の光、赤外線カメラで撮像可能な近赤外光等であってもよい。
また、照明部47の光源として、例えばLED(Light Emitting Diode)、EL(Electronicluminescent)素子、蛍光灯、白色ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等が用いられてもよい。実施の形態1に係る照明部47では、一例としてLEDを光源として用いる場合を示す。
距離センサ45は、撮像対象にレーザ光を照射し、その反射光を受光するまでの時間を計測して撮像対象との間の距離を測距する。距離センサ45は、例えば複数のTOF(Time of Flight)センサである。なお、実施の形態1に係る無人航空機30は、例えば無人航空機30の前後、左右、上方に位置する撮像対象あるいは障害物を測距するための5つのTOFセンサのそれぞれを備える。
また、無人航空機30の下方には、1つの超音波センサを含む距離センサ46が配される。超音波センサは、水面で反射される超音波を下方の障害物(例えば水面)に投射し、その反射波を受音するまでの時間を計測して障害物までの距離を測距する。超音波センサは、通信用マンホール100の内部のように閉空間かつ水がある場合、反射された超音波の認識が困難となるため、1方向の投射に用いられることが好ましい。なお、上述した距離センサ46は、一例であり、無人航空機30の用途に応じて複数の超音波センサが備えられてよいことは言うまでもない。
図2は、無人航空機30の構成例を示す図である。無人航空機30は、機体の主要部である略円柱形の筐体30zを有する。無人航空機30は、筐体30zの上面に配置され、正立した状態で上方を撮像可能な上カメラ34と、上カメラ34の下方にかつ筐体30zの中央部として配され、制御基板を内蔵する制御ボックス311と、制御ボックス311の周囲に配されたリンク状の載置板320と、載置板320の周縁部に配置され、上カメラ34の撮像領域を照明する照明部47と、制御ボックス311の下方かつ筐体30zの側方(上カメラ34の光軸と略直交する方向)に配され、衝突等による衝撃を吸収する上バンパー318と、上バンパー318と上カメラ34の撮像側の光軸方向に対向し、上バンパー318と共に衝突等による衝撃を吸収する下バンパー319と、下バンパー319の上面に配され、モータに軸支された4枚の回転翼(プロペラ)371と、を含んで構成される。なお、筐体30zの下部には、下カメラ35が撮像面を下方に向けて収容される。なお、上バンパー318は、第1バンパーおよび第2バンパーの一例である。また、下バンパー319は、第1バンパーおよび第2バンパーの一例である。
図3は、照明部47の配置例を示す図である。照明部47は、複数のLED471のそれぞれを有する。実施の形態1に係る無人航空機30は、8個のLED471が上カメラ34の円周上にかつ方位状に配置される。8個のLED471は、点灯して、上カメラ34の撮像領域を照明する。なお、上カメラ34の円周上に配置されるLED471の数は、8個に限らず、任意の数(例えば1個、4個、11個、16個等)であってもよい。これにより、実施の形態1に係る無人航空機30は、上カメラ34を中心とした円周上に等間隔で配置された8個のLED471のそれぞれによって照明されるため、上カメラ34の撮像領域の照度がより均一化される。
図4は、LED471と上カメラ34の位置関係の一例を示す図である。上カメラ34は、上面に魚眼レンズを有し、ほぼ視野角180度の撮像画像を撮像可能である。なお、上カメラは、視野角180度未満の撮像画像を撮像可能な広角レンズ、あるいは視野角180度を超える(例えば視野角270度)撮像画像を撮像可能なレンズを有してよい。
照明装置の一例としてのLED471は、ドーム状の透光性を有するケースを備え、ケースの内側から発する光を拡散する点光源である。図4に示すLED471は、ケースの先端が上カメラ34の先端と略同一の高さ位置になるように、載置板320の上に配置される。LED471と上カメラ34との間には、LED471からの拡散光を遮光する遮光壁472が設けられる。また、遮光壁472におけるLED471との間の対向面には、LED471からの拡散光を反射する反射板473が設けられる。
遮光壁472は、載置板320の上に設けられ、LED471から発せられる拡散光が上カメラ34のレンズに入射しないように遮光する衝立状の部材である。遮光壁472の高さは、LED471からの拡散光が上カメラ34のレンズに入射しないように、LED471のケースの先端よりも高く設けられる。
反射板473は、LED471からの拡散光を上カメラ34の撮像領域の方向の周縁側に向かうように反射する部材である。反射板473は、LED471と遮光壁472との間に介在し、載置板320の上に設けられる。
LED471が発する拡散光は、上カメラ34の光軸方向を含む上方にそのまま投光される。遮光壁472側に向かうLED471の拡散光は、遮光壁472によって遮光される。また、LED471から発せられ、上カメラ34のレンズに到達する光路上の直接光m1は、反射板473によって反射される。
なお、図4に示す遮光壁472と反射板473とは、別々の部材として構成されるが、これに限定されない。例えば、反射板473の剛性が高い場合、つまり反射板473が衝立状の姿勢を維持でき、かつ遮光性を有する場合、遮光壁472は、省略されてもよい。また、反射板473は、膜(例えば蒸着膜)あるいはシートのように薄く形成されてもよい。このような場合、反射板473は、遮光壁472の表面のうち少なくともLED471が配置されている側を覆うように形成あるいは貼付されてもよい。
また、図4に示す遮光壁472および反射板473の設置角度、設置勾配、形状は一例であり、これに限定されない。遮光壁472および反射板473は、図4に示す平面形状に限定されず、表面が湾曲した湾曲形状であってもよい。更に、遮光壁472および反射板473は、図4に示すように載置板320に対して垂直設置されず、所定の勾配(角度)を有して設置されてよい。これにより、無人航空機30は、反射光の反射角度を調整できるため、上カメラ34が撮像可能な撮像領域をより効率的に照明できる。
なお、LED471は、図4に示す配置に限定されない。LED471は、ケースの先端が遮光壁472あるいは反射板473の最も高い位置と略同一の高さ位置以下になるように、載置板320の上に配置されればよい。
以上により、上カメラ34の撮像領域の周縁部は、LED471が発する拡散光に反射板473によって反射された反射光が加わるため、光量が増加する(つまり明るくなる)。特に、反射板473によって反射された反射光は、水平方向に対し上向きに反射される割合が大きくなる。よって、遮光壁472と反対側のLED471の側方からやや上向き(上カメラ34の撮像領域の方向)に向かう光の光量は、より増加する。
これにより、LED471から発せられた光は、反射板473によって反射された反射光により、上カメラ34の撮像領域の中央から周縁にかけて光量が増加し、撮像領域内の光量が周縁に向かって拡散されるとともに均一化され、撮像された撮像画像における光量ムラを低減できる。
図5は、上カメラ34の視野角における各画素の輝度分布例を示すグラフである。グラフの横軸は、撮像素子(イメージセンサ)の画素位置を表し、縦軸は画素単位の輝度を表す。また、グラフの横軸の中心位置は、上カメラ34の光軸位置を示す。
グラフg2は、反射板473および遮光壁472がない場合の上カメラ34の視野角における輝度分布である。このような場合、上カメラ34の撮像領域内の照度は、LED471から発せられる光によって、中央位置(つまり上カメラ34の光軸位置)付近で最も高く、周縁方向に向かうにつれて低下する。また、LED471が照射する光のうち、上カメラ34の魚眼レンズに直接入射する直接光m1(図4参照)が存在する。よって、上カメラ34のイメージセンサでは、グラフg2に示すように、カメラ中心の画素位置(図中、中心位置)に対応する画素の輝度が高く、カメラ中心の画素位置から遠くなる周縁方向における画素の輝度が低くなる。
したがって、無人航空機によって撮像された撮像画像は、光量ムラによって画質が劣化する。特に、グラフg2に示すように撮像領域の中央付近(つまり上カメラ34の光軸位置)の照度が高くなり過ぎると、撮像画像の中央付近において白飛びが生じる。
一方、実施の形態1に係る無人航空機30は、LED471と上カメラ34との間に遮光壁472および反射板473を備える。このような場合、LED471が照射する拡散光のうち、上カメラ34に向かう拡散光(つまり直接光m1)は遮光壁472によって遮光される。よって、LED471が照射する拡散光は、上カメラ34の魚眼レンズに直接入射しない。また、LED471が照射する拡散光のうち遮光壁472側(つまり上カメラ34側)に向かう直接光m1は、反射板473で反射され、上カメラ34とは反対方向(つまり上カメラ34の撮像領域の周縁側)に向かう。さらに、上カメラ34の撮像領域の周縁方向に反射板473によって反射された反射光(直接光m1)は、遮光壁472の反対側のLED471の側方からやや上方に投光される。
これにより、グラフg1に示すように、無人航空機30のカメラ中心の画素位置(中心位置)に対応する画素の輝度は、上カメラ34の魚眼レンズに直接入射する直接光m1がなくなることで低下する。また、カメラ中心の画素位置から遠くなる周縁方向における画素の輝度は、反射板473で反射された反射光の光量の増加によって高くなる。この結果、撮像領域の照度が均一化され、上カメラ34による撮像画像で光量ムラが緩和される。したがって、実施の形態1に係る無人航空機30は、遮光壁472により撮像画像の中央付近における白飛びの発生を抑制できる。また、無人航空機30は、反射板473により上カメラ34の撮像領域の周縁側の光量を増加させることにより、撮像された撮像画像の画質を向上できる。
さらに、図3に示す遮光壁472および反射板473は、上カメラ34を中心とした円周上に一体に設けられるが、これに限定されない。遮光壁472および反射板473は、照明部47に対応して設けられてよい。例えば、照明部47が複数のLEDのそれぞれからなる場合、遮光壁472および反射板473は、複数のLEDのそれぞれが備えられた位置および数に対応して、部分的に設けられてよい。
なお、図4に示す照明部47は、上カメラ34を中心とする円周上に複数(例えば8個)のLEDのそれぞれが光源として配置されたが、これに限定されない。例えば、照明部47は、円周上に配置される光源であればよく、リング状の蛍光灯であってもよいし、複数のLEDのそれぞれをリング状の1つの導光板で覆って設けられてもよい。照明部47が1つのLEDと導光板とからなる例について、図6を参照して説明する。
(他の照明部)
図6は、他の照明部47Aの配置例を示す図である。照明装置の一例としての他の照明部47Aは、リング状の導光板と、この導光板の一端面に配置され、この端面に向けて光を照射する少なくとも1つのLEDとで構成され、リング状の光を上方(つまり上カメラ34の撮像領域)に照射可能である。また、他の照明部47Aにおいても、照明部47と同様、上カメラ34側に遮光壁472および反射板473が配置される。
照明部47Aがリング状の光を上方に照射すると、上カメラ34の撮像領域は、一様な光で均一になるように照明される。上カメラ34による撮像画像では、光量ムラがより緩和され、画質を向上できる。
なお、他の照明部は、照明部47と同様、円周上に複数のLEDを配置し、その上面にリング状の導光板を配置し、複数のLEDによって下面から照射された光をリング状の光として上方に照射するように構成されてもよい。また、光源は、LEDに限定されない。光源は、例えば、円環状の蛍光管等であってもよい。
図7は、無人航空機30の運用例の概要を示す図である。図7では、車道210の下に通信用マンホール100が設置され、車道210に隣接する歩道230に、通信用マンホール100の内部を点検する点検者hmが立っている状況が示される。
点検者hmは、端末10を操作し、無人航空機30に離陸を指示する。無人航空機30は、端末10からの指示に従い通信用マンホール100の内部の飛行を開始する。離陸後、無人航空機30は、端末10から飛行制御に関する指示が無くても、自律飛行可能である。
無人航空機30は、通信用マンホール100の内部を撮像する。点検者hmは、無人航空機30が撮像した撮像映像を確認し、通信用マンホール100の内部を点検する。例えば、点検者hmは、通信用マンホール100の内壁(壁面)、通信用マンホール100に貯留する地下水、通信用マンホール100内に設置された構造物、機器等の状態を点検する。なお、点検時、道路上において通信用マンホール100の周囲には、通行人、車両等が近づかないように、囲いが設置される(図示省略)。また、通信用マンホール100は、メンテナンスホールとも称される。また、上方に無人航空機の停留場所(例えば蓋の裏)がある場合、無人航空機30は、照明部47で通信用マンホール100の内部を照明しながら撮像し、停留場所に接近・着陸してもよい。
(距離センサを用いた照明制御)
無人航空機30は、飛行中、複数の距離センサ45,46のそれぞれによって通信用マンホール100内の壁面(撮像対象)までの距離を測距する。無人航空機30は、測距された距離が予め設定された閾値以下である場合に照明部47の光量を低下させる。これにより、無人航空機30は、測距された壁面までの距離が閾値未満である場合、照明部47によって照射され、壁面で反射した光が上カメラ34の魚眼レンズに入射して生じる白飛び、光量ムラ等の画質の劣化を低減できる。一方、無人航空機30は、光量の低減後に壁面までの距離が閾値以上となった場合、照明部47の光量を増加させて上カメラ34の撮像領域を照明してもよい。これにより、実施の形態1に係る無人航空機30は、輝度が高く、画質の劣化を低減できる撮像画像を撮像できる。
以上のように、実施の形態1に係る無人航空機30は、上カメラ34と略同じ高さ位置に照明部47が配置された場合、遮光壁472がLED471から上カメラ34の魚眼レンズに入射する光を遮る。また、LED471と遮光壁472との間に介在する反射板473は、LED471から上カメラ34へ向かう光(直接光m1)を反射し、反射された光を斜め上方(つまり、上カメラ34の撮像領域の周縁方向)に導く。これにより、上カメラ34の撮像領域は、8個のLED471から中央付近へ直接に向かう拡散光と、反射板473によって反射され周縁方向へ向かう反射光とによって、撮像領域の周縁における光量を増加させて照明される。したがって、実施の形態1に係る無人航空機30は、上カメラ34によって撮像された撮像画像の光量ムラを抑え、撮像画像の画質を向上できる。また、LEDからの直接光m1が上カメラの魚眼レンズに入射しなくなるので、撮像画像における白飛びあるいは光量ムラなどの画質の劣化が低減される。撮像画像の中央付近の光量が抑えられ、光量ムラが改善される。したがって、実施の形態1に係る無人航空機30は、飛行しながら所定の撮像対象を撮像する際、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上できる。
以上により、実施の形態1に係る無人航空機30は、筐体30zと、筐体30zに設けられた上カメラ34(少なくとも1つのカメラ)と、上カメラ34の撮像領域を照らす照明部47である照明装置と、上カメラ34と照明装置との間に設けられ、照明装置からの光を遮光する遮光壁472と、を備える。
これにより、照明装置からの直接光が上カメラの魚眼レンズに入射しなくなるので、撮像画像の白飛びが無くなる。また、撮像画像の中央付近の光量が抑えられ、光量ムラが改善される。したがって、無人航空機は、飛行しながら所定の撮像対象を撮像する際、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上できる。
また、照明装置と遮光壁472との間に照明装置の光を反射する反射板473、をさらに備える。これにより、スネルの法則にしたがって反射する、照明装置の側方からやや斜め上方に向かう光の光量が増加する。撮像領域の周縁に照射される光が多くなり、光量ムラが改善される。
また、遮光壁472は、上カメラ34の視野角に対応する撮像領域内に映りこまないように設けられる。これにより、上カメラは、撮像画像に対象以外の遮光壁の映り込みを防止できる。また、遮光壁が撮像領域から外れることで、直接光が上カメラの魚眼レンズに入射することを確実に回避できる。
また、照明部47は、上カメラ34の撮像側の光軸方向において、遮光壁472よりも手前側の位置に設けられる。これにより、遮光壁は、照明装置から上カメラの魚眼レンズに入射する直接光を容易に遮光できる。
また、無人航空機30は、撮像対象との間の距離を測定可能な距離センサ45と、照明装置が照射する光の光量を調整可能な制御部と、をさらに備える。制御部は、測定された距離に応じて照明装置の光量を調整する。これにより、無人航空機は、撮像対象に接近している場合、照明装置の光量を抑制し、撮像対象からの反射光による撮像画像の白飛びを防止できる。一方、無人航空機は、撮像対象を含む撮像領域から遠ざかっている場合、照明装置の光量を増加し、撮像領域の照度を上げることができる。したがって、無人航空機は、適正な露光量で撮像領域を撮像できる。
また、照明装置は、光源と光源からの光を拡散する導光板とを有する。これにより、照明装置は、リング状に容易に形成可能である。また、照明装置は、撮像領域をリング状の光で照明し、撮像画像の光量ムラを改善できる。
また、照明装置は、複数のLED471(LED照明装置)である。これにより、照明装置は、発光効率が高く、かつ安価で入手し易いLEDを用いて、容易に製造可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、照明部47は、上カメラ34とほぼ同じ高さ位置に配置されたが、実施の形態2では、照明部が上カメラ34より低い高さ位置に配置される場合を示す。
図8は、実施の形態2における無人航空機30Aの構成例を示す図である。無人航空機30Aは、無人航空機30と同様、筐体30zの上面に配置され、正立した状態で上方を撮像可能な上カメラ34と、上カメラ34の下方にかつ筐体30zの中央部として配され、制御基板を内蔵する制御ボックス311と、制御ボックス311の下方かつ筐体30zの側方(上カメラ34の光軸と略直交する方向)に配置され、衝突等による衝撃を吸収する上バンパー318と、上バンパー318と上カメラ34の撮像側の光軸方向に対向し、上バンパー318と共に衝突等による衝撃を吸収する下バンパー319と、下バンパー319の上面に配され、モータに軸支された4枚の回転翼(プロペラ)371と、を含んで構成される。
照明装置の一例としての照明部47Bは、上バンパー318の下面の周縁部に配置された8個のLED471Bと、LED471Bと対向し、下バンパー319の周縁部に配置された反射板473Bと、を含んで構成される。照明部47Bが上カメラ34より十分に低い高さ位置に配置される場合、LED471Bから投光される光が上カメラ34の魚眼レンズに直接入射されなくなる。したがって、実施の形態2に係る無人航空機30Aは、遮光壁が不要となり省かれる。
照明装置の一例としてのLED471Bから下方に投光された光は、反射板473Bで反射され、上方に向かう光となり、上カメラ34の撮像領域を照明する。なお、LED471Bから投光された光は、上カメラ34の魚眼レンズに直接入射しない。
これにより、実施の形態2に係る無人航空機30Aは、遮光壁を省き、照明部の構成を簡単化できる。また、LED471Bが照射する光は、反射板で効率良く反射されるので、斜め上方に投光される光量が増加する。無人航空機30Aは、撮像方向に対してやや斜め方向に向かう反射光が撮像領域の周縁を照明するので、撮像画像の光量ムラを抑えることができる。また、無人航空機30Aは、下バンパー319に配置される反射板の数を増やすことなく遮光壁472を省くことができ、部品点数を削減できる。
なお、下バンパー319は、上バンパー318と同径に成形されてもよいし、上バンパー318より径が大きくなるように成形されてもよい。下バンパー319の周縁部が上バンパー318の周縁部より外側に拡がることで、反射板を外側に配置できる。したがって、実施の形態2に係る無人航空機30Aは、反射光が上方に向かい易くなる。さらに、無人航空機30Aは、無人航空機30Aが通信用マンホール100の壁面に衝突(接触)した場合であっても、下バンパー319が先に衝撃を緩和するため、上バンパー318の周縁部に配置されたLED471Bに加わる衝撃を緩和でき、無人航空機30AおよびLED471Bの破損を防止できる。
また、反射板473Bの表面は、水平な平坦な面に形成されたが、傾斜させて反射方向を変えることも可能である。また、反射板473Bの表面は、平坦な面(扁平面)でなく、曲面に形成されてもよく、所定の方向に反射光を収束させることも可能である。また、LED471Bの数は、8個に限らず、任意の数、例えば4個、11個、16個等であってもよい。
更に、図8に示す反射板473B,473C,473Dのそれぞれの設置角度、設置勾配、形状は一例であり、これに限定されない。例えば、反射板473B,473C,473Dのそれぞれは、表面が凸形状(つまり、湾曲形状)を有してもよいし、所定の勾配で設置されてもよい。これにより、無人航空機30Aは、反射光の反射角度を調整できるため、上カメラ34が撮像可能な撮像領域をより効率的に照明できる。
以上により、実施の形態2に係る無人航空機30Aは、筐体30zと、筐体30zに設けられた上カメラ34(少なくとも1つのカメラ)と、上カメラ34の光軸に略直交する方向に筐体30zに配置された2つの第1バンパー(上バンパー318)および第2バンパー(下バンパー319)と、上カメラ34の撮像方向側の第1バンパー(上バンパー318)に設けられ、上カメラ34の撮像領域を照らす照明装置と、第2バンパー(下バンパー319)に設けられ、照明装置からの光を反射する反射板473Bと、を備える。
これにより、無人航空機30Aは、撮像方向に対し、やや斜め上方に向かう反射光が撮像領域の周縁を照明でき、撮像画像の光量ムラを抑えることができる。第2バンパー(下バンパー319)に設けられる反射板の数が少なく、部品点数を削減できる。
また、無人航空機30Aは、撮像対象との間の距離を測定可能な距離センサ45と、照明装置が照射する光の光量を調整可能な制御部と、をさらに備える。制御部は、測定された距離に応じて光量を調整する。これにより、無人航空機30Aは、撮像対象に接近している場合、照明装置の光量を抑制し、撮像対象からの反射光による撮像画像の白飛びを防止できる。一方、無人航空機30Aは、撮像対象を含む撮像領域から遠ざかっている場合、照明装置の光量を増加し、撮像領域の照度を上げることができる。したがって、無人航空機30Aは、適正な露光量で撮像領域を撮像できる。
また、照明装置は、光源と光源からの光を拡散する導光板とを有する。これにより、照明装置は、リング状に容易に形成可能である。また、照明装置は、撮像領域をリング状の光で照明し、撮像画像の光量ムラを改善できる。
また、照明装置は、複数のLED471B(LED照明装置)である。これにより、照明装置は、発光効率が高く、かつ安価で入手し易いLEDを用いて、容易に製造可能である。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2では、上バンパー318の下面にLED471Bが設けられ、下バンパー319の上面に反射板473Bが設けられた。LED471Bから投光された光が反射板473Bで反射し、反射光が上方に向かうことで上カメラ34の撮像領域を照明した。
実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、図8の丸枠qに示すように、上バンパー318の下面に第1反射板473Cを備える。また、実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、下バンパー319の上面にLED471C、およびLED471Cを囲む円環状の第2反射板473Dが設けられる。
照明装置の一例としてのLED471Cから照射された光は、第1反射板473Cで反射し、この反射光が第2反射板473Dで再び反射し、2回反射した反射光が上方に向かうことで、上カメラ34の撮像領域は、照明される。この場合、LED471Cから発せられる光のうち、反射されることなくLED471Cから直接に投光される光(直接光)と、2回の反射で上方に向かう反射光とで、上カメラ34の撮像領域は、一様な光量で均一になるように照明される。
これにより、実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、実施の形態2に係る無人航空機30Aと同様に、遮光壁を省き、照明部の構成を簡単化できる。また、無人航空機30Aは、LED471Cからの直接光が上カメラ34の撮像領域を照明できるとともに、やや斜め上方に向かう反射光が撮像領域の周縁を照明できる。したがって、実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、撮像された撮像画像における光量ムラを抑制できるとともに撮像画像の画質の劣化を低減できる。さらに、実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、LEDからの直接入射される光で撮像領域の周縁を照明でき、照明効率が向上する。
なお、実施の形態2の変形例における下バンパー319は、上バンパー318より径が大きくなるように成形されてもよい。これにより、実施の形態2と同様の効果を得られる他、下バンパー319の周縁部が上バンパー318の周縁部より外側に拡がることで、第2反射板473Dの外径を大きくすることができるため、第1反射板473Cで反射された反射光を効率良く反射し、撮像領域のより広域を照明できる。
また、無人航空機30Aは、無人航空機30Aが通信用マンホール100の壁面に衝突・接触した場合であっても、下バンパー319の周縁部に配置されたLED471Cに加わる衝撃を緩和でき、LED471Cの破損を防止できる。
また、第1反射板473Cおよび第2反射板473Dの表面は、いずれも水平な平坦な面に形成されたが、傾斜させて反射方向を変えることも可能である。また、第1反射板473Cおよび第2反射板473Dの表面は、平坦な面(扁平面)でなく、曲面に形成されてもよく、所定の方向に反射光を収束させることも可能である。また、LED471Cの数は、8個に限らず、任意の数、例えば4個、11個、16個等であってもよい。
例えば、各実施の形態では、無人航空機30,30Aが飛行して撮像する撮像対象の一例として通信用マンホール内を示したが、これに限定されないことは言うまでもない。撮像対象は、通信用マンホール内に限らず、点検者hmが点検を行う場所であればよく、例えば倉庫、ビル等の建物、道路、鉄道等であってもよい。
また、各実施の形態では、無人航空機に搭載された上カメラ34が上方の撮像領域を撮像する場合を一例として挙げたが、無人航空機に搭載された下カメラ35が下方の撮像領域を撮像する場合も、本開示は同様に適用可能である。また、無人航空機に側方を撮像可能なカメラが搭載される場合も、同様に本開示は適用可能である。
以上により、実施の形態2の変形例に係る無人航空機30Aは、筐体30zと、筐体30zに設けられた上カメラ34(少なくとも1つのカメラ)と、上カメラ34の光軸に略直交する方向に筐体30zに配置された2つの第2バンパー(上バンパー318)および第1バンパー(下バンパー319)と、上カメラ34の撮像方向側に対向する側の第1バンパー(下バンパー319)に設けられ、上カメラ34の撮像領域を照らす照明部47である照明装置と、第2バンパー(上バンパー318)に設けられ、照明装置からの光を反射する第1反射板473Cと、第1バンパー(下バンパー319)に設けられ、第1反射板473Cからの反射光を反射する第2反射板473Dと、を備える。
これにより、無人航空機30Aは、撮像方向に対し、やや斜め上方に向かう反射光が撮像領域の周縁を照明でき、撮像画像の光量ムラを抑えることができる。また、照明装置からの直接光で撮像領域の周縁を照明でき、照明効率が向上する。
また、第2反射板473Dは、第1反射板473Cよりも面積が広い。これにより、第2反射板は、撮像領域の周縁へ向かう光の光量を増加できる。
また、無人航空機30Aは、撮像対象との間の距離を測定可能な距離センサ45と、照明装置が照射する光の光量を調整可能な制御部と、をさらに備える。制御部は、測定された距離に応じて光量を調整する。これにより、無人航空機30Aは、撮像対象に接近している場合、照明装置の光量を抑制し、撮像対象からの反射光による撮像画像の白飛びを防止できる。一方、無人航空機30Aは、撮像対象を含む撮像領域から遠ざかっている場合、照明装置の光量を増加し、撮像領域の照度を上げることができる。したがって、無人航空機30Aは、適正な露光量で撮像領域を撮像できる。
また、照明装置は、光源と光源からの光を拡散する導光板とを有する。これにより、照明部は、リング状に容易に形成可能である。また、照明装置は、撮像領域をリング状の光で照明し、撮像画像の光量ムラを改善できる。
また、照明装置は、複数のLED471(LED照明装置)である。これにより、照明部は、発光効率が高く、かつ安価で入手し易いLEDを用いて、容易に製造可能である。
以上、図面を参照しながら各実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本開示は、暗所を撮像する際に、撮像領域をより均一に照明して撮像画像の画質を向上できる無人航空機として有用である。
30,30A 無人航空機
34 上カメラ
45,46 距離センサ
47 照明部
318 上バンパー
319 下バンパー
471,471B,471C LED
472 遮光壁
473,473B 反射板
473C 第1反射板
473D 第2反射板

Claims (10)

  1. 筐体と、
    前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、
    前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、
    前記カメラと前記照明装置との間に設けられ、前記照明装置からの光の一部を遮光する遮光壁と、を備える、
    無人航空機。
  2. 筐体と、
    前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、
    前記カメラの光軸に略直交する方向に前記筐体に配置された2つのバンパーと、
    前記2つのバンパーのうち前記カメラの撮像方向側の第1バンパーに設けられ、前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、
    前記2つのバンパーのうち前記第1バンパーとは異なる第2バンパーに設けられ、前記照明装置からの光を反射する反射板と、を備える、
    無人航空機。
  3. 筐体と、
    前記筐体に設けられた少なくとも1つのカメラと、
    前記カメラの光軸に略直交する方向に前記筐体に配置された2つのバンパーと、
    前記2つのバンパーのうち前記カメラの撮像方向側に対向する側の第1バンパーに設けられ、前記カメラの撮像領域を照らす照明装置と、
    前記2つのバンパーのうち前記第1バンパーとは異なる第2バンパーに設けられ、前記照明装置からの光を反射する第1反射板と、
    前記第1バンパーに設けられ、前記第1反射板からの反射光を反射する第2反射板と、を備える、
    無人航空機。
  4. 前記照明装置と前記遮光壁との間に前記照明装置の光を反射する反射板、をさらに備える、
    請求項1に記載の無人航空機。
  5. 前記遮光壁は、前記カメラの視野角に対応する撮像領域内に映りこまないように設けられる、
    請求項1に記載の無人航空機。
  6. 前記照明装置は、前記カメラの撮像側の光軸方向において、前記遮光壁よりも手前側の位置に設けられる、
    請求項1に記載の無人航空機。
  7. 前記第2反射板は、前記第1反射板よりも面積が広い、
    請求項3に記載の無人航空機。
  8. 撮像対象との間の距離を測定可能な距離センサと、
    前記照明装置の光量を調整可能な制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、測定された前記距離に応じて前記光量を調整する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無人航空機。
  9. 前記照明装置は、光源と前記光源からの光を拡散する導光板とを有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無人航空機。
  10. 前記照明装置は、複数のLED照明装置である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無人航空機。
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