JP2021072435A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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克範 廣田
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Tsutomu Tange
勉 丹下
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Abstract

【課題】 半導体装置の特性を向上する上で有利な技術を提供する。【解決手段】 表面にトランジスタが設けられた半導体層と、半導体層の裏面に接する誘電体膜と、を備える半導体装置であって、裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm3]より大きい。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
裏面照射型の半導体装置の製造においては、半導体層を薄化して半導体層を形成することが一般的である。
特許文献1には、第1の除去工程の後に、第1の除去工程より遅い加工速度で第2面側から更に基板を薄くする第2の除去工程と、を有し、第2の除去工程は、第1不純物領域の露出により終了することが開示されている。
特許文献2には、物理的研磨法、ウェットエッチングおよびCMP法を用いて裏面領域を除去することが開示されている。
特開2011−119620号公報 特開2011−205141号公報
特許文献1、2の技術では、薄化の工程や、薄化の工程後における半導体層の裏面近傍の構造の検討が不十分であり、半導体装置の特性を向上する余地がある。そこで本発明は、半導体装置の特性を向上する上で有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段の第1の観点は、表面および裏面を有するシリコン層と、前記表面に設けられたトランジスタと、前記裏面に接する誘電体膜と、を備える半導体装置であって、前記裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きいことを特徴とする。
上記課題を解決するための手段の第2の観点は、トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた半導体層を用意する工程と、前記半導体層の一部を除去することにより反対面の側から薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、前記半導体層を薄化する工程は、前記半導体層に対するウェットエッチングと、前記ウェットエッチングの後に行う、前記半導体層に対する化学機械研磨と、を含み、前記ウェットエッチングよる前記半導体層の除去量は、前記化学機械研磨による前記半導体層の除去量より大きいことを特徴とする。
上記課題を解決するための手段の第3の観点は、トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた半導体層を用意する工程と、前記反対面の側から前記半導体層を薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、前記半導体層には前記表面と前記反対面との間にホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きい不純物領域が設けられており、前記半導体層を薄化する工程は、前記薄化後における前記半導体層の前記表面とは反対側の裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きくなるように行うことを特徴とする。
上記課題を解決するための手段の第4の観点は、トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた半導体層を用意する工程と、前記半導体層の一部を除去することにより反対面の側から薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、前記半導体層は炭素を含有する部分を有し、前記半導体層を薄化する工程では、前記部分をウェットエッチングにより除去することを特徴とする。
半導体装置の特性を向上する上で有利な技術を提供することができる。
半導体装置を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置および半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置の製造方法を説明する模式図。 半導体装置および機器を説明する模式図。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の説明および図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。本発明に係る半導体装置の具体的な実施形態及び実施例を、添付図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1(a)は半導体装置930の断面模式図である。半導体装置930は半導体層100および半導体層100の上の絶縁体膜112を含む半導体部品001と、半導体層200および半導体層200の上の絶縁体膜212を含む半導体部品002と、を備える。本実施形態では、例えば、約3〜5μmの厚さの半導体層200を有する。半導体層100、200のそれぞれは、主にシリコンからなる半導体層であるが、シリコン以外を主成分とする半導体層であってもよい。シリコンからなる半導体層は、シリコンの他に、p型やn型の半導体領域を形成するための不純物(ドーパント)を含む。また、半導体層の強度を高めるための酸素や、ダングリングボンドの終端のための水素、不可避の不純物(金属元素等)などを含んでいてもよい。
半導体部品001と半導体部品002は、互いに重なり合い、接合面400で互いに接合されている。半導体層100と半導体層200は、積層方向Zにおいて絶縁体膜112および絶縁体膜212が半導体層100と半導体層200との間に位置するように積層されている。複数の導電体部113の各々が絶縁体膜112に設けられた複数の凹部の各々の中に配置されている。複数の導電体部213の各々が絶縁体膜212に設けられた複数の凹部の各々の中に配置されている。半導体部品001と半導体部品002は、絶縁体膜112に設けられた凹部の中に配置された導電体部113と、絶縁体膜212に設けられた凹部の中に配置された導電体部213と、によって互いに接合されている。
積層方向Zに垂直な平面をX−Y面とする。X−Y面は半導体層100の主面および/または半導体層200の主面に沿った面である。方向Xと方向Yは互いに直交し、半導体層100の主面および/または半導体層200の主面に平行である。この半導体層100および半導体層200が積層されている方向(Z軸方向)に半導体装置930が切断されたものが、図1(a)が示す断面図である。
導電体部113は、X−Y面内において絶縁体膜112に囲まれたパッド311と、積層方向Zにおいてパッド311と半導体層100との間に位置するようにパッド311に結合するビア312と、により構成されている。ビア312は積層方向Zにおいてビア312と半導体層100との間に位置する導電体層111へ接続されている。導電体層111はビア312に近接している。
導電体部213は、X−Y面内において絶縁体膜212に囲まれたパッド321と、積層方向Zにおいてパッド321と半導体層200との間に位置するようにパッド321に結合するビア322と、により構成されている。ビア322は積層方向Zにおいてビア322と半導体層200との間に位置する導電体層211へ接続されている。導電体層211はビア322に近接している。
半導体装置930は、半導体層100と半導体層200との間に配置された配線構造体010および配線構造体020を備える。半導体部品001は、半導体層100と配線構造体010とを備える半導電体部品(半導体チップ)であり、半導体部品002は半導体層200と配線構造体020とを備える半導電体部品(半導体チップ)である。配線構造体010と配線構造体020はそれぞれ、後述するように、積層された複数の配線層と積層された複数の絶縁膜を有する。このため、配線構造体010と配線構造体020とが接合されたものを、半導体装置930における配線構造体部ということもできる。半導体装置930は、半導体部品001と半導体部品002とが接合されることによって構成されている。
半導体層100と半導体部品002との間(半導体層100と配線構造体020との間)の構造体が配線構造体010である。配線構造体010は、上述した導電体部113と導電体層111を含む。配線構造体010は、導電体部113と導電体層111の他に、導電体層111と半導体層100との間に配されたビアプラグ110、配線層107、ビアプラグ108、配線層105、コンタクトプラグ104を含みうる。また、配線構造体010は、上述した絶縁体膜112を含み、絶縁体膜112の他に、絶縁体膜112と半導体層100との間に配された層間絶縁膜109、106、103を含みうる。
半導体層200と半導体部品001との間(半導体層200と配線構造体010との間)の構造体が配線構造体020である。配線構造体020は、上述した導電体部213と導電体層211を含む。配線構造体020は、導電体部213と導電体層211の他に、導電体層211と半導体層200との間に配されたビアプラグ210、配線層207、ビアプラグ208、配線層205、コンタクトプラグ204を含みうる。また、配線構造体020は、上述した絶縁体膜212を含み、絶縁体膜212の他に、絶縁体膜212と半導体層200との間に配された層間絶縁膜209、206、203を含みうる。導電体層111、211を配線層と称することもできるが、ここでは、ビア312、322に近接した配線層を他の配線層から区別するために導電体層111、211と称している。ビアプラグ208は、配線層205と配線層207を接続し、ビアプラグ210は、配線層207と導電体層211を接続する。導電体部213は、絶縁体膜212に設けられた凹部の中に埋め込まれたダマシン構造を有する。導電体部213の少なくとも一部は、導電体層211に接続している。本実施形態では、導電体部213は、デュアルダマシン構造を有しており、パッド321とビア322で構成されている。半導体部品001と半導体部品002は、導電体部113と導電体部213とにより電気的に接続されている。
なお、導電体部113,213の主成分は好ましくは銅であるが、これに限定されることはなく、導電体部113,213の主成分は金や銀であってもよい。絶縁体膜112,212の主成分は好ましくはシリコン化合物である。また、絶縁体膜112,212は、金属の拡散を防止する層(例えば、窒化シリコン層)と酸化シリコン層やlow−k材料層とを積層した膜構造などのように、複数の材質からなる複層構成であってもよい。これによれば、半導体部品001と半導体部品002との接合時に生じたアライメントズレによる導電体部113,213の接合ズレによる金属の拡散の影響を防ぐことができる。なお、絶縁体膜112,212の主成分は樹脂であってもよい。
導電体部113と絶縁体膜112とをまとめて接合部材411と称し、導電体部213と絶縁体膜212とをまとめて接合部材421と称する。半導体部品001に含まれる接合部材411と半導体部品002に含まれる接合部材421とが接合している。半導体層100から半導体層200まで、コンタクトプラグ104、配線層105、107、導電体層111、導電体部113、213、導電体層211、配線層207、205、コンタクトプラグ204が電気的に連続する。これらが、半導体層100と半導体層200との間の配線(層間配線)を構成している。層間配線は一端がゲート電極へ、他端がソース/ドレインへ接続されていてもよいし、層間配線は一端と他端がソース/ドレインへ接続されていてもよい。
半導体装置930において、配線構造体010と配線構造体020とが接合されている。より詳細には、配線構造体010と配線構造体020とは、配線構造体010の接合部材411と配線構造体020の接合部材421とによって構成される接合面400において接合される。なお、接合面400は、接合部材411の表面と接合部材421の表面とを含む。
半導体層100には、素子分離部101、複数のトランジスタ120が設けられている。半導体層100の複数面のうち複数のトランジスタ120が設けられた面が半導体層100の主面である。主面のことを表面と称してもよく、主面の反対面を裏面と称してもよい。なお、光電変換装置としての半導体装置930では、半導体層100の集積回路には、画素信号を処理する、アナログ信号処理回路AD変換回路やノイズ除去回路、デジタル信号処理回路などの信号処理回路を含むことができる。また、半導体層100を「基板」、または「半導体層」と呼ぶことができる。
素子分離部101は、STI(Shallow Trench Isolation)構造を有しており、半導体層100の素子領域(活性領域)を画定する。複数のトランジスタ120はCMOS回路を構成しうる。トランジスタ120のソース/ドレイン121はコバルトシリサイド層やニッケルシリサイド層などのシリサイド層122を有しうる。トランジスタ120のゲート電極102はシリサイド層や金属層、金属化合物層を有しうる。トランジスタ120のゲート絶縁膜は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜あるいは金属酸化膜でありうる。
半導体層200には、素子分離部201、ゲート電極202、光電変換部220、ソース/ドレイン221、が設けられている。光電変換部220はフォトダイオードやフォトゲートによって構成される。フォトダイオードはアバランシェダイオードであってもよい。半導体層200の表面のうち複数のトランジスタが設けられた面が半導体層200の主面である。主面のことを表面と称してもよく、主面の反対面を裏面と称してもよい。また、半導体層200を「基板」、または「半導体層」と呼ぶことができる。
なお、以下の説明において、P型の半導体領域のうち、相対的にネットの不純物濃度(例えばホウ素濃度)が低い不純物領域をP−型の不純物領域と称し、相対的にネットの不純物濃度(例えばホウ素濃度)が高い不純物領域をP+型の不純物領域と称する。P+型の不純物領域のネットの不純物濃度(例えばホウ素濃度)は、例えば4×1018[atoms/cm]以上である。P+型の不純物領域のうち、ネットの不純物濃度が1×1020[atoms/cm]を超える不純物領域をP++型の不純物領域と称する。P−型の不純物領域のネットの不純物濃度は、例えば2×1015[atoms/cm]以下である。P型の半導体領域は、不純物濃度が2×1015[atoms/cm]より高く、かつ、4×1018[atoms/cm]より低いP型の不純物領域を含みうる。ただし、P型の半導体領域とは、P+型の不純物領域とP−型の不純物領域をも含む総称である。
また、以下の説明において、N型の半導体領域のうち、相対的にネットの不純物濃度(例えばヒ素濃度やリン濃度)が低い不純物領域をN−型の不純物領域と称し、相対的にネットの不純物濃度(例えばヒ素濃度やリン濃度)が高い不純物領域をN+型の不純物領域と称する。N+型の不純物領域のネットの不純物濃度(例えばヒ素濃度やリン濃度)は、例えば1×1018[atoms/cm]以上である。N−型の不純物領域のネットの不純物濃度は、例えば6×1014[atoms/cm]以下である。N型の半導体領域は、不純物濃度が6×1014[atoms/cm]より高く、かつ、1×1018[atoms/cm]より低い不純物領域を含みうる。ただし、N型の半導体領域とは、N+型の不純物領域とN−型の不純物領域をも含む総称である。
素子分離部201は、STI構造を有し、半導体層200の素子領域(活性領域)を画定する。ゲート電極202は、光電変換部220の電荷を、フローティングディフュージョンに転送する。また、半導体層200には、光電変換部220で生成された電荷を画素信号に変換する画素回路が設けられている。画素回路は、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、選択トランジスタなどの画素トランジスタを含むことができる。フローティングディフュージョンに転送された電荷に応じた画素信号が、増幅トランジスタによって生成される。フローティングディフュージョンの電位はリセットトランジスタによってリセット電位にリセットされる。
導電体部113はコバルトシリサイド層またはニッケルシリサイド層であるシリサイド層122を介して半導体層100へ電気的に接続されている。本実施形態では導電体部113が接続されたコンタクトプラグ104がサリサイドプロセスを経て形成され、層間絶縁膜103と半導体層100の間に広がったシリサイド層122に接触している。一方、導電体部213はコバルトシリサイド層またはニッケルシリサイド層であるシリサイド層を介さずに半導体層200へ電気的に接続されている。本実施形態では導電体部213が接続されたコンタクトプラグ204がサリサイドプロセスを経ずに形成された半導体層100の不純物領域に接触(オーミック接触)している。あるいは、導電体部213はコンタクトプラグ204の下に局所的に形成されたチタンシリサイドまたはタングステンシリサイドからなるシリサイド層を介して半導体層200へ電気的に接続されていてもよい。導電体部113がシリサイド層122を介して半導体層100に接続すると、導電体部213をシリサイド層も介さずに、あるいは、局所的に形成されたシリサイド層を介して半導体層200に接続する場合に比べて、コンタクト抵抗が低くなりうる。
本実施形態では、半導体部品001はデジタル回路を有しており、半導体部品002はアナログ回路を有しているが、半導体部品001はアナログ回路を有しており、半導体部品002はデジタル回路を有していてもよい。本実施形態では、半導体層200には光電変換部が設けられている。半導体層200に設けられた光電変換部はフローティングディフュージョンに転送ゲートを介して接続される。フローティングディフュージョンはソースフォロワトランジスタのゲートに接続される。ソースフォロワトランジスタのソースからアナログ画素信号が出力される。転送ゲートとソースフォロワトランジスタとを含む画素回路は、半導体部品002が有するアナログ回路でありうる。アナログ画素信号はAD変換回路によりデジタル画素信号にAD変換される。デジタル画素信号はデジタル信号処理回路(DSP)により信号処理される。画像処理を行うデジタル信号処理回路は画像処理回路(ISP)でありうる。このデジタル信号処理回路は半導体部品001が有するデジタル回路でありうる。このほか、半導体部品002が有するデジタル回路はLVDSやMIPI等のインターフェース回路でありうる。
なお、光電変換装置として用いられる半導体装置930では、半導体層200の上に、誘電体層511、誘電体層512、誘電体層513を含む誘電体膜500が設けられている。さらに誘電体膜500の上には、カラーフィルタ514、マイクロレンズ515が配置されている。誘電体膜500とカラーフィルタ514やマイクロレンズ515との間に、例えば、タングステンなどの金属膜で形成されるOB領域を形成するための遮光膜や、各画素の光が混色しないように分離のための遮光壁を設けることができる。
図1(b)はシリコン層である半導体層200の近傍を拡大した拡大断面図である。半導体層200は表面21および裏面22を有する。裏面22は表面21の反対側の面である。表面21と裏面22との間に光電変換部220が設けられている。また、表面21にはMOSトランジスタがもうけられている。MOSトランジスタは、半導体層200の表面に接するゲート絶縁膜218と、ゲート絶縁膜218を介して表面21の上に配されたゲート電極202、半導体層200の中に配されたソース/ドレイン221を含む。図1(b)におけるMOSトランジスタは転送トランジスタであり、転送トランジスタのソースは光電変換部220であり、ドレイン221はフローティングディフュージョンである。半導体層200は光電変換部220aおよび光電変換部220bを含み、半導体層200には光電変換部220aおよび光電変換部220bとの間に溝222が設けられている。溝222の側面は裏面22の一部である。溝222によって、光電変換部220aと光電変換部220bとの間では半導体層200が不連続となる。これにより、光電変換部220aと光電変換部220bとが電気的および/または光学的に分離される。なお溝222は省略可能であり、溝222を省略した場合は、図1(a)に示す様に、裏面22は平坦であり、光電変換部220aと光電変換部220bとの間で半導体層200が連続しうる。
裏面22から半導体層200の内部へ100nm以内の範囲には、P++型の不純物領域229が位置している。不純物領域229のホウ素濃度は1×1020[atoms/cm]より高い。そのため、裏面22から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きい。この最高値は、2×1020[atoms/cm]より大きいことが好ましい。この最高値は、5×1020[atoms/cm]より大きくてもよいし、2×1021[atoms/cm]より大きくてもよいし、5×1021[atoms/cm]より大きくてもよい。ホウ素濃度の最高値を示す位置は、裏面22から50nmの範囲にあることが好ましい。換言すると、裏面22から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きいことが好ましい。また、裏面22から50nmの位置におけるホウ素濃度が1×1018[atoms/cm]より大きいことが好ましい。裏面22から50nm以内の範囲の全域で、ホウ素濃度が1×1018[atoms/cm]より大きいことが好ましい。この最高値は、5×1022[atoms/cm]より小さいことが好ましい。これは、純粋なシリコンの単結晶におけるシリコンの密度が5×1022[atoms/cm]であることに起因する。不純物領域229において、ホウ素がシリコンより多いと、シリコンの結晶性が悪くなるため、不純物領域229においては、ホウ素はシリコンよりも少ない方が好ましい。最高値は、1×1022[atoms/cm]より小さくてもよいし、5×1021[atoms/cm]より小さくてもよいし、1×1021[atoms/cm]より小さくてもよい。
半導体層200の中には、表面21に接してP+型の不純物領域219が位置している。この不純物領域219のホウ素濃度は、不純物領域229のホウ素濃度よりも低くてよい。そのため、0表面21から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が、裏面22から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値よりも低くてもよい。
後述するように、裏面22の形成には半導体層の薄化工程が必要であり、その際に半導体層には多くのダメージが生じる。このダメージに起因して、裏面22はノイズ源となりうる。そのため、裏面照射型の光電変換装置では、表面照射型の光電変換装置に比べてノイズが多くなりうる。ノイズ源としての裏面22からのノイズの影響を低減するためには、裏面22をP型の不純物領域で構成することが有効である。従来の裏面照射型の光電変換装置でも裏面22をP型の不純物領域で構成したものがあるが、このP型の不純物領域は、ホウ素濃度が低く、ノイズを低減するのに十分なポテンシャルバリアを形成することができなかった。本実施形態では、不純物領域229のホウ素濃度の最高値を1×1020[atoms/cm]より大きくすることで、従来の裏面照射型の光電変換装置に比べて大幅にノイズを低減することができる。さらに、裏面22に接する誘電体膜500として、後述するような誘電体層511や誘電体層512を用いることで、従来の裏面照射型の光電変換装置に比べて大幅にノイズを低減することができる。
上述したP++型の不純物領域229の形成方法はさまざまであるが、主に3つの方法がある。第1の方法は、トランジスタ等を形成する前に、エピタキシャル成長によってP++型の不純物領域229を形成する方法である。第2の方法は、表面21を介した不純物注入によってP++型の不純物領域229を形成する方法である。第3の方法は、表面21とは反対側の面からの不純物注入によってP++型の不純物領域229を形成する方法である。第2の方法では数MeVのかなり高いエネルギーで表面21からイオン注入する必要があり、不純物領域229の厚さが大きくなってしまいがちであり、光電変換部220を大きくするうえで不利である。しかも、トランジスタの形成工程などにおりホウ素が拡散して、不純物領域229の濃度を高くするうえでも不利である。これに対して、第3の方法では、半導体層の薄化処理を行った後で表面21の反対面から不純物を導入することで、低いエネルギーでダメージを小さく、厚さを小さく、濃度を高く不純物領域229を形成することができる。
裏面22の上には裏面22に接する誘電体膜500が設けられている。誘電体膜500は単層膜でもよいが複層膜でありうる。複層膜としての誘電体膜500は、誘電体層511と、誘電体層512と、誘電体層513とを含みうる。誘電体膜500は、裏面22から10nm以内の範囲に負の固定電荷を有する誘電体層511を含むことが好ましい。負の固定電荷を有する誘電体層511としては金属酸化物層が好適である。負の固定電荷を有する誘電体層511を裏面22の近傍に配置することで、裏面22の近傍で生じる電子に起因するノイズを低減できる。負の固定電荷を有する誘電体層511は、例えば、酸化ハフニウム層、酸化アルミニウム層、酸化ジルコニウム層、酸化チタン層、酸化タンタル層、酸化ルテニウム層であり、とりわけ、酸化アルミニウム層または酸化ハフニウム層であることが好ましい。負の固定電荷を有する誘電体層511の好適な厚さは5nm〜20nmである。
本例では誘電体層511が裏面22に接しているが、誘電体層511と裏面22との間に10nm未満の厚さを有する薄い誘電体層が配されていてもよい。この薄い誘電体層は例えば酸化シリコン層であってもよい。
誘電体層512は反射防止層としての機能を有する。誘電体層512を反射防止層として用いる上では、誘電体層512の厚さは誘電体層511の厚さよりも大きいことが好ましい。反射防止層としての誘電体層512の好適な厚さは20nm〜100nmである。誘電体層512は、酸化ハフニウム層、酸化アルミニウム層、酸化ジルコニウム層、酸化チタン層、酸化タンタル層、酸化ルテニウム層などの金属酸化物層でありうる。あるいは、誘電体層512は、酸化シリコン層や窒化シリコン層、酸窒化シリコン層などのシリコン化合物層でありうる。酸化タンタル層はこれらの誘電体層の中でもとりわけ誘電率が高いので、反射防止層としての誘電体層512に好適である。
誘電体層513は、誘電体層512に適切な反射防止性能を与えるために、誘電体層512よりも低い屈折率を有する材料が用いられる。誘電体層513は、酸化シリコン層や窒化シリコン層、酸窒化シリコン層などのシリコン化合物層でありうるが、樹脂層であってもよい。
裏面22から半導体層200の外部へ100nm以内の範囲には、金属酸化物層が位置していることが好ましい。この金属酸化物層は、上述した誘電体層511や誘電体層512でありえ、酸化ハフニウム層、酸化アルミニウム層、酸化ジルコニウム層、酸化チタン層、酸化タンタル層、酸化ルテニウム層などである。この金属酸化物層は、単結晶層であるよりも多結晶層であることが好ましく、多結晶層であるよりも非晶質層であることが好ましい。とりわけ、裏面22から半導体層200の外部へ100nm以内の範囲には、酸化タンタル層が位置していることが好ましい。酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ランタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウムの中で、酸化タンタルは最も比誘電率が高く、バンドギャップが最も小さく、Siとの伝導帯オフセットが最も小さい。酸化タンタル層も非晶質層であることが好ましい。
以下、第1の実施形態の半導体装置に適用可能な製造方法として、第2、第3、第4の実施形態を説明する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置930の製造方法を説明する。以下では、半導体部品001用のウエハ81の製造方法と半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明した後に、この2つのウエハ81、82を用いた半導体装置930の製造方法を説明する。
まず、図2を用いて、半導体部品001用のウエハ81の製造方法を説明する。図2(a)に示す半導体部品001用のウエハ81を準備する。ウエハ81は、半導体層100、素子分離部101、トランジスタのゲート電極102、層間絶縁膜103、コンタクトプラグ104を有する。半導体層100を「基板」、または「半導体層」と呼ぶことができ、P型シリコンウエハでもよいし、N型シリコンウエハであってもよい。また、P型もしくはN型シリコンウエハの上に、P−型もしくN−型の単結晶シリコンをエピタキシャル成長法によって形成してもよい。さらにウエハ81は、配線層105、層間絶縁膜106、配線層107、配線層105と配線層107を接続するビアプラグ108を有する。なお、ウエハ81は、周知な構成を利用できるため、ウエハ81の製造方法の説明は省略する。層間絶縁膜106上に層間絶縁膜109が形成される。層間絶縁膜109は、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭素含有酸化シリコン膜、フッ素含有酸化シリコン膜などである。また膜の層構成としては、1種類の材質からなる単層構成であってもよいし、複数の材質からなる複層構成であってもよい。
次に、層間絶縁膜109の表面からエッチングにより溝が形成され、PVDやCVDにより表面の全面にわたり導電体を形成して溝が導電体によって埋め込まれる。化学機械研磨やエッチバックなどにより表面の導電体を除去することで、図2(a)が示すように、層間絶縁膜109にビアプラグ110が形成される。
次に、層間絶縁膜109上に導電体膜が形成される。導電体膜の材質は、アルミニウムなどがあり得る。層間絶縁膜109上の導電体膜がパターンニングされる。パターニングは、フォトリソグラフィーとエッチングにより実現され、導電体層111が形成される。なお、本実施形態では、配線層105と配線層107と導電体層111との3層としたが、配線層の数は任意に選択可能である。また、本実施形態では、半導体層100の表面にMOSトランジスタのみを配置するが、本実施形態はこれに限らない。例えば、MOSキャパシタ、トレンチキャパシタ、半導体層100の一部を利用した抵抗、トランジスタのゲート電極102と同層の部材を利用した抵抗などを配置することも可能である。また、配線層間にMIMキャパシタなどを配置することも可能である。
次に、層間絶縁膜109上に絶縁体膜112が形成される。絶縁体膜112は、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭素含有酸化シリコン膜、フッ素含有酸化シリコン膜などである。ここで、例えば、酸化シリコン膜を形成したのちに化学機械研磨による平坦化を行うことで、導電体部113の寸法のバラツキを低減できる。
次に、図2(b)が示すように、導電体材料を埋め込むための複数の凹部1130が絶縁体膜112に形成される。複数の凹部1130の少なくとも一部は、導電体層111に達するように形成される。なお、この凹部1130は、チップ全体で適切な密度で配置する。凹部1130は、凹部1130におけるパッド311に対応する溝(トレンチ)1311とビア312に対応する孔(ビアホール)1312とで形成される。凹部1130の形成にあたっては、デュアルダマシン用のエッチング方法を採用することができる。凹部1130の形成方法としては、孔1312を形成後に溝1311を形成するビアファーストの方法と、溝1311を形成後に孔1312を形成するトレンチファーストの方法と、孔1312と溝1311を同時に形成する方法と、のいずれでもよい。
次に、図2(c)が示すように、導電体材料1131を表面の全面にわたって形成する。その際、凹部1130は、導電体材料1131で埋め込まれる。導電体材料1131の材質としては銅があり得る。
次に、図2(d)が示すように、化学機械研磨により余分な導電体材料1131が除去されて、導電体部113が形成される。つまり、パッド311と、パッドの底に配されたビア312が形成される。以上の工程によって、接合前の、半導体部品001用のウエハ81が完成する。なお、この化学機械研磨時に導電体部113がチップ全体で適切な密度で形成されるため、化学機械研磨によるディッシングやエロージョンが抑制される。よって、接合前の半導体部品001用のウエハ81の表面の平坦性が向上する。ウエハ接合の際の歩留まりを向上することができる。半導体部品001用のウエハ81の最上面は平坦化された状態で、導電体部113と絶縁体膜112とで構成されうる。
次に、図3を用いて、半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明する。
図3(a)に示す半導体部品002用のウエハ82の一部であるウエハ82が準備される。ウエハ82は、半導体層200、素子分離部201、ゲート電極202、層間絶縁膜203、コンタクトプラグ204を有する。ウエハ82のうち、最終的に薄い半導体層200となる部分を、「半導体層」と呼ぶことができる。半導体層は、P型のシリコンウエハでもよいし、N型のシリコンウエハであってもよい。また、半導体層は、P型もしくはN型シリコンウエハの上に、P−型もしくN−型の単結晶シリコンをエピタキシャル成長法によって形成したものであってもよい。半導体層200には、光電変換部220とソース/ドレイン221が設けられている。ウエハ82は、さらに配線層205、層間絶縁膜206、配線層207、配線層205と配線層207を接続するビアプラグ208を有する。ウエハ82は、さらに、層間絶縁膜209、導電体層211、配線層207と導電体層211を接続するビアプラグ210を有する。なお、ウエハ82は、周知の技術により製造可能であるので、ウエハ82の製造方法については記載を省略する。
また、本実施形態では、半導体層200の表面にMOSトランジスタのみを配置するものとするが、これに限られない。例えば、MOSキャパシタ、トレンチキャパシタ、半導体層200の一部を利用した抵抗、ゲート電極202を利用した抵抗などを配置することも可能である。また、配線層間にMIMキャパシタなども配置することも可能である。
層間絶縁膜209上に絶縁体膜212が形成される。絶縁体膜212は、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭素含有酸化シリコン膜、フッ素含有酸化シリコン膜などである。
次に、図3(b)が示すように、導電体材料を埋め込むための複数の凹部2130が絶縁体膜212に形成される。複数の凹部2130の少なくとも一部は導電体層211に達するように形成される。なお、この凹部2130はチップ全体で適切な密度で配置する。
次に、図3(c)が示すように、導電体材料2131が絶縁体膜212表面の全面にわたって形成される。その際、凹部2130は、導電体材料2131で埋め込まれる。導電体材料2131の材質としては、銅があり得る。
次に、図3(d)が示すように、化学機械研磨により余分な導電体材料2131が除去され、導電体層211に接続された導電体部213が形成される。つまり、パッド321と、パッド321の底に配されたビア322が形成される。以上により、接合前の、半導体部品002用のウエハ82が完成する。なおこの化学機械研磨時に、凹部2130はチップ全体で適切な密度で配置されているので、化学機械研磨によるディッシングやエロージョンが抑制される。よって、接合前の、半導体部品002用のウエハ82の表面の平坦性が向上する。半導体部品002用のウエハ82の最上面は平坦化された状態で、導電体部213と絶縁体膜212とで構成されうる。
次に、図4(a)〜図4(d)を用いて、半導体装置930の製造方法を説明する。
図4(a)が示すように、半導体部品002用のウエハ82を反転させて、半導体部品001用のウエハ81と半導体部品002用のウエハ82とが接合面400において接合される。これにより、接合後は、半導体部品001用のウエハ81の上に半導体部品002用のウエハ82が積層される構造をとる。例えば、ウエハの接合は、まず、プラズマ活性化によりウエハの接合面の絶縁体膜112、212を活性化し、活性化した絶縁体膜112、212同士を接合する方法により半導体ウエハの仮接合が行われる。その後、例えば、熱処理が行われることにより、接合面400における絶縁体膜112と絶縁体膜212とが仮接合よりも強固に接合する。以上の様にして、トランジスタが設けられた表面および表面とは反対側の反対面を有し、表面と反対面との間に光電変換部220が設けられた半導体層200を用意する。
半導体層200にはこの後、薄化工程を経て、表面の反対面が受光面(裏面22)となるように薄化される。以下に、薄化工程を説明する。
まず、図4(b)に示すように、機械研削によって半導体層200を、薄くする第1の薄化工程を行う。第1の薄化工程は加工速度が速く、製造工程のスループットを向上させることが可能となる。しかしながら、機械研削では、シリコン面は粗面化することが知られている。この粗面化した領域が破砕層700である。破砕層700は、結晶が歪み、結晶欠陥がある層である。この破砕層700を残したままとすると、図1(a)に示す光電変換部220の受光面となる半導体層200に結晶欠陥が残り、暗電流などの光電変換装置の特性が悪化する。ここで、破砕層700の除去や光電変換部220の受光面の異物除去、平坦性を行うために、機械研削の後に化学機械研磨を追加してもよい。
次に、図4(c)に示すように、ウェットエッチングによって半導体層200を、薄くする第2の薄化工程を行う。エッチャントは、例えば、フッ酸(HF)および硝酸(HNO)の薬液混合液などを用いる。ウェットエッチングの処理条件は、例えば、以下のような処理条件を採用することができる。
薬液温度/20〜30℃
薬液混合比率(HF:HNO)/1:10〜1:100
処理時間/100〜300秒
ウェットエッチングで、半導体層200を、エッチングすることにより、機械研削によって発生した破砕層700を完全に除去することができる。すなわち、図1(a)に示すように、結晶欠陥を完全に除去することが可能となり、暗電流などの光電変換装置の特性に優れ、信頼度の高い光電変換装置の製造方法を提供することができる。
次に、図4(d)に示すように、化学機械研磨によって半導体層200を、薄くする第3の薄化工程を行う。例えば、光学方式膜厚終点検知CMP法などを用いることで、半導体層200の膜厚をモニタリングしながら薄くする。ここで、光電変換部220の受光面の平坦性および半導体層200の膜厚均一性が決定されうる。
図5(a)は、半導体部品001用のウエハ81と半導体部品002用のウエハ82を接合し、半導体装置930を形成した状態の半導体層を示す。図5(b)は、図5(a)に示す半導体層外周部のA−B線における断面図を示す。化学機械研磨による半導体層200の除去量が、ウェットエッチングによる半導体層200の除去量より大きくなると、図5(b)に示すように、半導体層外周部に形成された半導体装置930の半導体層200の膜厚は薄くなってしまう。これは、化学機械研磨の研磨パットが半導体層200の角部に当たりやすくなり、段差を解消しようとするからである。半導体層200の膜厚が薄い場合、光電変換部220に入る光の光路長が変わる。そのため、光電変換装置の光学特性に影響が出てしまい、半導体層外周部の半導体装置930の良品率が低下し、収量も減少する。そのため、半導体装置930の収量を増加させるためには、化学機械研磨による半導体層200の除去量よりウェットエッチングによる半導体層200の除去量を大きくすることが望ましい。また、製造工程のスループットを向上させる観点から、ウェットエッチングによる半導体層200の除去量より機械研削による半導体層200の除去量を大きくすることが望ましい。以上のように、各薄化工程における半導体層200の除去量を以下のように定義した場合、
機械研削による除去量/Eb
ウェットエッチングによる除去量/Ew
化学機械研磨による除去量/Ec
各薄化工程における半導体層200の除去量は、Eb>Ew>Ecとすることが望ましい。すなわち、光電変換部220の受光面の平坦性を向上させ、さらに結晶欠陥を完全に除去することが可能となり、暗電流などの光電変換装置の特性に優れ、信頼度の高い光電変換装置の製造方法を提供することができる。
次に、図1(a)に示すように、半導体部品002用のウエハ82の半導体層200の表面に誘電体層511、誘電体層512、誘電体層513が形成される。誘電体層511は、例えば、酸化ハフニウム層、酸化アルミニウム層などである。誘電体層512は、例えば、酸化タンタル層などである。誘電体層513は、半導体装置において一般的に使用されている材質の中から任意に選択しうる。例えば、材料としては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭素含有酸化シリコン膜、フッ素含有酸化シリコン膜などである。また膜の層構成としては、1種類の材質からなる単層構成であってもよいし、複数の材質からなる積層構成であってもよい。また図示はしないが、誘電体層513中に、例えば、タングステンなどの金属膜で形成されるOB領域を形成するための遮光膜や、各画素の光が混色しないように分離のための遮光壁が形成されてもよい。なお、半導体層200の上にカラーフィルタ514やマイクロレンズ515が形成されてもよい。半導体層200には配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれるパッド電極に達する開口(パッド開口)が形成されてもよい。また、半導体層100には、半導体層100を貫通し、配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれる電極に接続する貫通ビア(TSV)が形成されてもよい。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る半導体装置930の製造方法を説明する。本実施形態では、半導体部品001用のウエハ81の製造方法は第2の実施形態と同様であるから、重複説明を省略する。第2の実施形態と異なる半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明した後に、この2つのウエハ81、82を用いた半導体装置930の製造方法を説明する。
まず、図6を用いて、半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明する。
図6(a)に示す半導体部品002用のウエハ82の一部であるウエハ82が準備される。ウエハ82は、半導体層200、素子分離部201、ゲート電極202、層間絶縁膜203、コンタクトプラグ204を有する。半導体層200を「基板」、または「半導体層」と呼ぶことができる。半導体層200は、2層エピ構造であり、つまり、P型またはN型の不純物領域602の上に、P+型の不純物領域601およびP−型またはN−型の不純物領域600をこの順にエピタキシャル成長法によって形成した構造を有する。P+型の不純物領域601は、例えば、ホウ素(B)などのP型の不純物の濃度は、1×1019[atoms/cm]以上である。P型またはN型の不純物領域602、P+型の不純物領域601およびP−型またはN−型の不純物領域600の役割については、後述にて詳細に説明する。
次に、図6(b)〜図6(d)に示す工程を経て、半導体部品002用のウエハ82が完成するが、図3(b)〜図3(d)と同様であるから、重複説明を省略する。
次に、図7(a)〜図7(d)を用いて、半導体装置930の製造方法を説明する。図7(a)が示すように、半導体部品002用のウエハ82を反転させて、半導体部品001用のウエハ81と半導体部品002用のウエハ82とが接合面400において接合される。これにより、接合後は、半導体部品001用のウエハ81の上に半導体部品002用のウエハ82が積層される構造をとる。例えば、ウエハの接合は、まず、プラズマ活性化によりウエハの接合面の絶縁体膜112、212を活性化し、活性化した絶縁体膜112、212同士を接合する方法により半導体ウエハの仮接合が行われる。その後、例えば、熱処理が行われることにより、接合面400における絶縁体膜112と絶縁体膜212とが仮接合よりも強固に接合する。以上の様にして、トランジスタが設けられた表面および表面とは反対側の反対面を有し、表面と反対面との間に光電変換部220が設けられた半導体層200を用意する。
次に、図7(b)に示すように、半導体層200のP型またはN型の不純物領域602を、薄くする第1の薄化工程を行う。第1の薄化工程は加工速度が速く、製造工程のスループットを向上させることが可能となる。
次に、図7(c)に示すように、第1のウェットエッチングによって半導体層200のP型またはN型の不純物領域602の全て、およびP+型の不純物領域601を、薄くする第2の薄化工程を行う。第1のエッチャントは、例えば、フッ酸(HF)および硝酸(HNO)の薬液混合液などを用いる。第1のウェットエッチングの処理条件は、例えば、以下のような処理条件を採用することができる。
薬液温度/20〜30℃
薬液混合比率(HF:HNO)/1:10〜1:100
処理時間/100〜300秒
次に、図7(d)に示すように、第2のウェットエッチングによって半導体層200のP+型の不純物領域601のみ選択的にエッチングする第3の薄化工程を行う。すなわち、P−型またはN−型の不純物領域600でそのエッチングをストップさせるようになっている。不純物濃度の低いP−型またはN−型の不純物領域600は、エッチングストッパとして機能する。第2のエッチャントは、例えば、フッ酸(HF)、硝酸(HNO)および酢酸(CHCOOH)の薬液混合液を用いる。第2のウェットエッチングの処理条件は、例えば、以下のような処理条件を採用することができる。
薬液温度/20〜30℃
薬液混合比率の関係(HF:HNO:CHCOOH)/HF<HNO<CHCOOH
処理時間/10〜200秒
このように、第2、第3の薄化工程におけるウェットエッチングは、第1のエッチャントを用いた第1のウェットエッチングと、第1のウェットエッチングの後に行う、第2のエッチャントを用いた第2のウェットエッチングと、含む。第2のエッチャントは、第1のエッチャントよりも第1のエッチャントよりもCHCOOHの含有量が多い。なお、本例では、第1のエッチャントにおけるCHCOOHの含有量はゼロであるが、第1のエッチャントには、第2のエッチャントに比べて少量のCHCOOHの含有を含有していてもよい。この第2のエッチャントは、P型の不純物の濃度が1×1019[atoms/cm]以上である不純物領域のみ選択的にエッチングが可能となる。第1のウェットエッチングおよび第2のウェットエッチングで、半導体層200のP型またはN型の不純物領域602およびP+型の不純物領域601を、エッチングすることにより、機械研削によって発生した破砕層700を完全に除去することができる。また、第2のウェットエッチングによって半導体層200のP+型の不純物領域601のみ選択的にエッチングすることにより、P−型またはN−型の不純物領域600でそのエッチングをストップさせることができる。つまり、第2のウェットエッチングでは、P−型の不純物領域またはN−型の不純物領域をエッチングストッパとしてP+型の不純物領域をエッチングする。これにより、図1(a)に示すように、光電変換部220の受光面の平坦性を向上させ、さらに結晶欠陥を完全に除去することが可能となり、暗電流などの光電変換装置の特性に優れ、信頼度の高い光電変換装置の製造方法を提供することができる。なお、破砕層700の除去や光電変換部220の受光面の異物除去、平坦性を行うために、機械研削とウェットエッチグの間に化学機械研磨による薄化工程を追加してもよい。
次に、図7(d)に示すように、化学機械研磨によって半導体層200を、薄くする第4の薄化工程を行う。例えば、光学方式膜厚終点検知CMP法などを用いることで、半導体層200の膜厚をモニタリングしながら薄くする。ここで、光電変換部220の受光面の平坦性および半導体層200の膜厚均一性が決定されうる。
次に、第2の実施形態と同様に、半導体部品002用のウエハ82の半導体層200の表面に誘電体層511、誘電体層512、誘電体層513が形成される。また図示はしないが、誘電体層513中に、例えば、タングステンなどの金属膜で形成されるOB領域を形成するための遮光膜や、各画素の光が混色しないように分離のための遮光壁が形成されてもよい。なお、半導体層200の上にカラーフィルタ514やマイクロレンズ515が形成されてもよい。半導体層200には配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれるパッド電極に達する開口(パッド開口)が形成されてもよい。また、半導体層100には、半導体層100を貫通し、配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれる電極に接続する貫通ビア(TSV)が形成されてもよい。
<第4の実施形態>
図8(a)〜図8(d)を用いて第4の実施形態に係る半導体装置930の製造方法を説明する。本実施形態が他の実施形態と異なる点は、図7(b)〜図7(d)で示される第2〜第4の薄化工程が化学機械研磨によって行われる点である。図8(a)に示すP++型の不純物領域701は、ホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きい。P++型の不純物領域701のホウ素濃度の最高値は、例えば2×1020[atoms/cm]以上である。また、P+型の不純物領域701の厚さは約1〜3μmとなるように構成されている。
次に、図8(b)に示すように、機械研削によって半導体層200のP型またはN型の不純物領域602を、約1〜3μm残すように薄くする第1の薄化工程を行う。
次に、図8(c)に示すように、化学機械研磨によってP++型の不純物領域701が露出するまで残りの不純物領域602を除去する第2の薄化工程を行う。第2の薄化工程における薄化の後における半導体層200の表面21とは反対側の裏面22から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きくなるように行う。半導体層200を薄化する工程において、ホウ素濃度が2×1020[atoms/cm]よりも高い部分を化学機械研磨により露出させるように行うことが好ましい。
化学機械研磨はP型の不純物が大きくなるとスラリーに含まれるOH基が高濃度のP型の不純物(ホウ素)と反発する性質をもつため、研磨レートが遅くなる性質がある。図8(d)には、横軸にP型の半導体領域のホウ素濃度を、縦軸に、所定のホウ素濃度を有するP型の半導体領域の研磨レートPRPに対する、N−型の不純物領域の研磨レートPRNの比(PRN/PRP)を示す。なお、N−型の不純物領域としては、例えばN型の不純物(リン、ヒ素)の濃度が6×1014[atoms/cm]以下であれば、PRN/PRPの比の値は、おおむね同様になる。また、N−型の不純物領域の代わりに、例えばP−型の不純物(ホウ素)の濃度が2×1015[atoms/cm]以下であれば、PRN/PRPの比の値は、おおむね同様になる。
図8(d)示すように、P型の不純物領域の研磨レートPRPに対するN−型の不純物領域の研磨レートPRNの比(PRN/PRP)は、P型の不純物領域の不純物濃度の増加に伴って、1×1020[atoms/cm]付近を境にして急激に増加する。例えば、P型の不純物領域が2×1020[atoms/cm]以上になれば、研磨レートの比(PRN/PRP)が100以上となる。換言すると、N−型の不純物領域の研磨レートPRNに対する、P型の不純物領域の研磨レートPRPの比(PRP/PRN)は、P型の不純物領域の不純物濃度の増加に伴って1×1020[atoms/cm]付近を境にして急激に減少する。そして、例えば、P型の不純物領域が2×1020[atoms/cm]以上になれば、N−型の不純物領域の研磨レートに対する、P型の不純物領域の研磨レートの比(PRP/PRN)が1/100以下となる。
そのため、半導体層200の不純物領域602の薄化工程において、P++型の不純物領域701が化学機械研磨のストッパとなり、半導体層200の厚さを精度よく制御することが可能となる。したがって、半導体層200の平坦性を向上することができる。
P型の不純物領域の不純物濃度が1×1020[atoms/cm]付近を境にして、当該P型の不純物領域の研磨レートPRPに対する研磨レートPRXの比(PRX/PRP)が急激に変化する不純物領域について説明する。ここでは研磨レートPRXで研磨される不純物領域として、N−型の不純物領域(PRX=PRN)を例示した。しかし、1×1020[atoms/cm]付近を境にしてPRX/PRPが急激に変化する不純物領域は、N型の不純物領域であれば、不純物濃度によらず同様の傾向を示す。また、P型の不純物領域であっても、P++型の不純物領域701よりも不純物濃度が低ければ、N型の不純物領域と同様の傾向を示す。そのため、P++型の不純物領域701を、化学機械研磨のストッパとして用いる際に化学機械研磨によって除去される不純物領域602は、N型の不純物領域であるか、不純物領域701よりも不純物濃度が低いP型の不純物領域であればよい。
また、第2の薄化工程を終了した時に露出するP+型の不純物領域701で半導体層200の裏面22を構成するようにする。この不純物領域701は図1を用いて説明した不純物領域229として用いることができ、ホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きく、好ましくは、ホウ素濃度の最高値が2×1020[atoms/cm]以上である。この高濃度のP+型の不純物領域701は、光電変換部220のN型の半導体領域の端部が半導体層200の裏面22(図8(c)の上側)に露出しないように障壁として機能するため、暗電流を低減することができる。
上述した第2〜4の実施形態のいずれにも共通することは、最後の薄化工程における薄化後には、実質的に半導体層200は薄化されないことである。最後の薄化工程によって、裏面22が形成される。最後の薄化工程は、上述したように化学機械研磨でありうる。実質的に半導体層200が薄化されないことには、半導体層200が全く薄化されないことだけでなく、半導体層200の裏面の洗浄や、半導体層200の裏面22上に形成されうる自然酸化膜の除去に伴って半導体層200がわずかに薄化されることを含む。仮に半導体層200がわずかに薄化されたとしても、その除去量は10nm未満である。薄化工程の後には、裏面22の上には誘電体膜500が裏面22に接するように形成される。つまり、最後の薄化工程である化学機械研磨の後に、半導体層の厚さを10nm以上薄くすることなく、裏面22に接する誘電体膜500が形成される。誘電体膜500の形成においては、裏面22から10nm以内の範囲に金属酸化物層(誘電体層511)を形成することが好ましい。また、誘電体膜500の形成においては、裏面22から100nm以内の範囲に金属酸化物層(誘電体層512)を形成することが好ましい。
<第5の実施形態>
第5の実施形態に係る半導体装置930の製造方法を説明する。本実施形態では、半導体部品001用のウエハ81の製造方法は第2の実施形態と同様であるから、重複説明を省略する。第2の実施形態と異なる半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明した後に、この2つのウエハ81、82を用いた半導体装置930の製造方法を説明する。
まず、図9を用いて、半導体部品002用のウエハ82の製造方法を説明する。図9(a)に示す半導体部品002用のウエハ82の一部であるウエハ82が準備される。ウエハ82は、半導体層200、素子分離部201、ゲート電極202、層間絶縁膜203、コンタクトプラグ204を有する。半導体層200を「基板」、または「半導体層」と呼ぶことができる。半導体層200は、2層エピ構造であり、つまり、P型またはN型の不純物領域602の上に、P+型の不純物領域601およびP−型またはN−型の不純物領域600をこの順にエピタキシャル成長法によって形成した構造を有する。したがって、半導体層200は、P型またはN型の不純物領域602と、P型またはN型(例えばP−型またはN−)型の不純物領域600と、不純物領域602と不純物領域600との間のP型(例えばP+型)の不純物領域601と、を含む。P+型の不純物領域601は、例えば、ホウ素(B)などのP型の不純物の濃度は、1×1019[atoms/cm]以上である。2層エピ構造の厚さは、P+型の不純物領域601を5〜10μm、P−型またはN−型の不純物領域600を5〜10μmの範囲に形成することが好ましい。光電変換部220の体積を大きくすることで、より多くの光を光電変換できるため、P+型の不純物領域601の厚さよりP−型またはN−型の不純物領域600の厚さを多くすることが好ましい。
また、半導体部品002用のウエハ82の製造工程で発生する金属不純物により白傷を悪化させうる。そのため、P型またはN型の不純物領域602の中に、金属不純物を効率的に捕獲(ゲッタリング)するために炭素(カーボン)を含有する部分である炭素含有部800が含まれている。P型またはN型の不純物領域602の中の炭素含有部800以外の部分は、ほとんど炭素を含有せず、ほとんど炭素を含有しない部分の炭素濃度は、1×1017[atoms/cm]未満でありうる。炭素含有部800は、P型またはN型の不純物領域602の中に存在し、典型的にはP型またはN型の不純物領域602の表面(不純物領域602と不純物領域601との界面)の近傍(表面から1μm以内)に位置する。炭素含有部800の厚さは、0.1〜0.2μmの範囲であることが好ましい。ゲッタリング効果を高めるために、炭素含有部800の炭素濃度の最高値が1×1019[atoms/cm]より大きく、1×1020[atoms/cm]より小さいことが好ましい。炭素含有部800は酸素を含んでいてもよい。炭素含有部800に含有される酸素は炭素含有部800が含有する炭素によってゲッタリングされた酸素でありうる。炭素含有部800に含まれる酸素濃度の最高値は、炭素含有部800の炭素濃度の最高値よりも低いことが好ましい。炭素含有部800における酸素濃度を低くすることで、炭素含有部800における酸素以外の元素(金属)に対するゲッタリング効果を向上することができる。炭素含有部800に含まれる酸素濃度の最高値は、炭素含有部800の炭素濃度の最高値の1〜10%(すなわち、1/100〜1/10)でありうる。炭素含有部800の酸素濃度の最高値を炭素濃度の最高値の1%(すなわち、1/100)未満にすることで、炭素含有部800によって酸素がゲッタリングされることをさらに抑制することができる。しかし、そのためには、不純物領域602のうちの炭素含有部800以外の部分の酸素濃度を十分に低くする(例えば、1×1017[atoms/cm]未満、好ましくは5×1016[atoms/cm]未満)必要がある。しかし、半導体層200(不純物領域602)の酸素濃度が極端に低いと、半導体層200(不純物領域602)の機械的な強度が低下しうるので、半導体層200(不純物領域602)のうちの炭素含有部800以外の部分には、ある程度の酸素が存在することが好ましい。このことから、炭素含有部800に含まれる酸素濃度の最高値は、炭素含有部800の炭素濃度の最高値の1%(すなわち、1/100)以上であることが好ましいといえる。
また、光電変換装置(撮像装置)において、残像が発生すると画質が劣化する。残像の原因として、P−型またはN−型の不純物領域600の中の酸素の存在が挙げられ、P−型またはN−型の不純物領域600の中の酸素濃度が低いほど残像が少ない。P−型またはN−型の不純物領域600の中に残存する酸素濃度をより低くするためには、P型またはN型の不純物領域602の中に残存する酸素濃度を低くする必要がある。一方で、P型またはN型の不純物領域602の機械的強度(薄化加工によるウエハ割れ、チッピングに対する機械的強度)を確保するために、ある程度の酸素含有が必要となる。P−型またはN−型の不純物領域600の中の少なくとも一部(好ましくは全部)の酸素濃度は、2×1016[atoms/cm]より大きく、3×1017[atoms/cm]より小さいことが好ましい。また、P型またはN型の不純物領域602の中の少なくとも一部の酸素濃度は、3×1017[atoms/cm]より大きく、7×1017[atoms/cm]より小さいことが好ましい。不純物領域602の中の酸素濃度が3×1017[atoms/cm]より小さい一部とは、不純物領域600中の上記炭素含有部800以外の部分(ほとんど炭素を含有しない部分)でありうる。したがって、不純物領域602の中の酸素濃度が3×1017[atoms/cm]より小さい部分においては、炭素濃度は、1×1017[atoms/cm]未満でありうる。
次に、図9(b)〜図9(d)に示す工程を経て、半導体部品002用のウエハ82が完成するが、図3(b)〜図3(d)と同様であるから、重複説明を省略する。
次に、図10(a)〜図10(d)を用いて、半導体装置930の製造方法を説明する。図10(a)が示すように、半導体部品002用のウエハ82を反転させて、半導体部品001用のウエハ81と半導体部品002用のウエハ82とが接合面400において接合される。これにより、接合後は、半導体部品001用のウエハ81の上に半導体部品002用のウエハ82が積層される構造をとる。例えば、ウエハの接合は、まず、プラズマ活性化によりウエハの接合面の絶縁体膜112、212を活性化し、活性化した絶縁体膜112、212同士を接合する方法により半導体ウエハの仮接合が行われる。その後、例えば、熱処理が行われることにより、接合面400における絶縁体膜112と絶縁体膜212とが仮接合よりも強固に接合する。以上の様にして、トランジスタが設けられた表面および表面とは反対側の反対面を有し、表面と反対面との間に光電変換部220が設けられた半導体層200を用意する。
次に、図10(b)に示すように、半導体層200のP型またはN型の不純物領域602を、薄くする第1の薄化工程を行う。第1の薄化工程は加工速度が速く、製造工程のスループットを向上させることが可能となる。第1の薄化工程には機械研削が好適であるが、第1の薄化工程としては、ウェットエッチング以外の薄化方法、例えば、機械化学研磨やドライエッチングなどの他の薄化方法を採用してもよい。第1の薄化工程では、炭素含有部800を残存させる。これは、酸素濃度が比較的高く、機械的強度の高い、P型またはN型の不純物領域602内で、破砕層700を留めることで、加工速度が速いことに伴う第1の薄化工程によるウエハ割れ、チッピングを抑制するためである。
次に、図10(c)に示すように、第1のウェットエッチングによって半導体層200のP型またはN型の不純物領域602の全て、炭素含有部800、およびP+型の不純物領域601を、薄くする第2の薄化工程を行う。炭素含有部800をウェットエッチングによって除去するため、炭素含有部800で捕獲した金属不純物を第1のエッチャントで溶解させながら、第2の薄化工程を進めることができる。そのため炭素含有部800に捕獲した金属不純物の基板への再付着を抑制することが可能となり、光電変換装置(撮像装置)の白傷を低減させることが可能となる。第1のエッチャントは、例えば、フッ酸(HF)および硝酸(HNO)の薬液混合液などを用いる。第1のウェットエッチングの処理条件は、例えば、以下のような処理条件を採用することができる。
薬液温度/20〜30℃
薬液混合比率(HF:HNO)/1:10〜1:100
処理時間/100〜300秒
次に、図7(d)に示すように、第2のウェットエッチングによって半導体層200のP+型の不純物領域601のみ選択的にエッチングする第3の薄化工程を行う。さらに、図7(d)に示すように、化学機械研磨によって半導体層200を、薄くする第4の薄化工程を行う。この点は、他の実施形態(例えば第3の実施形態)と同様であってよい。
次に、第3の実施形態と同様に、半導体部品002用のウエハ82の半導体層200の表面に誘電体層511、誘電体層512、誘電体層513が形成される。また図示はしないが、誘電体層513中に、例えば、タングステンなどの金属膜で形成されるOB領域を形成するための遮光膜や、各画素の光が混色しないように分離のための遮光壁が形成されてもよい。なお、半導体層200の上にカラーフィルタ514やマイクロレンズ515が形成されてもよい。半導体層200には配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれるパッド電極に達する開口(パッド開口)が形成されてもよい。また、半導体層100には、半導体層100を貫通し、配線構造体010あるいは配線構造体020に含まれる電極に接続する貫通ビア(TSV)が形成されてもよい。なお、第5の実施形態において、第1の薄化工程は省略可能である。すなわち、一連の薄化工程の最初の薄化工程は、ウェットエッチングによる第2の薄化工程であってもよい。また、第5の実施形態において、第3の薄化工程および第4の薄化工程の少なくとも一方は、省略可能である。すなわち、一連の薄化工程の最後の薄化工程は、第2の薄化工程、第3の薄化工程および第4の薄化工程のいずれかであればよい。本実施形態では、第3の実施形態を不純物領域602が炭素含有部800を有するように変形する例を説明したが、第2の実施形態を半導体層200が炭素含有部800を有するように変形して、この炭素含有部800をウェットエッチングによって除去してもよい。また、第4の実施形態を半導体層200(不純物領域602)が炭素含有部800を有するように変形して、この炭素含有部800をウェットエッチングによって除去する除去工程を追加(例えば第1の除去工程と第2の除去工程の間に追加)してもよい。
<第6の実施形態>
図11を用いて第6の実施形態に係る半導体装置930について説明する。図11は半導体装置930を備える機器9191の模式図である。半導体装置930は上述した半導体部品001と半導体部品002とを含む半導体デバイス910に加えて、半導体デバイス910を収容するパッケージ920を含みうるが、半導体装置930はパッケージ920を含まなくてもよい。半導体層100および半導体層200は、半導体デバイス910に含まれる。本実施形態では、半導体装置930は、光電変換装置(撮像装置)である。半導体デバイス910は、画素回路900がマトリックス配列された画素領域901とその周辺の周辺領域902を有する。周辺領域902には、周辺回路や入出力端子を設けることができる。また、半導体装置930は、機器9191に備えられている。機器9191は、光学装置940、制御装置950、処理装置960、表示装置970、記憶装置980および機械装置990の少なくともいずれかを備え得る。
以下、図11が示す、半導体装置930を備える機器9191について詳細に説明する。半導体装置930は、上述のように、半導体層100を有する半導体デバイス910のほかに、半導体デバイス910を収容するパッケージ920を含むことができる。パッケージ920は、半導体デバイス910が固定された基体と、半導体デバイス910に対向するガラスなどの蓋体と、を含むことができる。パッケージ920は、さらに、基体に設けられた端子と半導体デバイス910に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤやバンプなどの接合部材を含むことができる。
機器9191は、光学装置940、制御装置950、処理装置960、表示装置970、記憶装置980、機械装置990の少なくともいずれかを備えることができる。光学装置940は、半導体装置930に対応する。光学装置940は、例えば、レンズやシャッター、ミラーである。制御装置950は、半導体装置930を制御する。制御装置950は、例えば、ASICなどの半導体装置である。
処理装置960は、半導体装置930から出力された信号を処理する。処理装置960は、AFE(アナログフロントエンド)あるいはDFE(デジタルフロントエンド)を構成するための、CPUやASICなどの半導体装置である。表示装置970は、半導体装置930で得られた情報(画像)を表示する、EL表示装置や液晶表示装置である。記憶装置980は、半導体装置930で得られた情報(画像)を記憶する、磁気デバイスや半導体デバイスである。記憶装置980は、SRAMやDRAMなどの揮発性メモリ、あるいは、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性メモリである。
機械装置990は、モーターやエンジンなどの可動部あるいは推進部を有する。機器9191では、半導体装置930から出力された信号を表示装置970に表示したり、機器9191が備える通信装置(不図示)によって外部に送信したりする。そのために、機器9191は、半導体装置930が有する記憶回路や演算回路とは別に、記憶装置980や処理装置960をさらに備えることが好ましい。機械装置990は、半導体装置930から出力され信号に基づいて制御されてもよい。
また、機器9191は、撮影機能を有する情報端末(例えば、スマートフォンやウエアラブル端末)やカメラ(例えば、レンズ交換式カメラ、コンパクトカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ)などの電子機器に適する。カメラにおける機械装置990はズーミングや合焦、シャッター動作のために光学装置940の部品を駆動することができる。あるいは、カメラにおける機械装置990は防振動作のために半導体装置930を移動することができる。
また、機器9191は、車両や船舶、飛行体などの輸送機器であり得る。輸送機器における機械装置990は移動装置として用いられうる。輸送機器としての機器9191は、半導体装置930を輸送するものや、撮影機能により運転(操縦)の補助および/または自動化を行うものに好適である。運転(操縦)の補助および/または自動化のための処理装置960は、半導体装置930で得られた情報に基づいて移動装置としての機械装置990を操作するための処理を行うことができる。あるいは、機器9191は内視鏡などの医療機器や、測距センサなどの計測機器、電子顕微鏡のような分析機器、複写機などの事務機器であってもよい。
以上、説明した実施形態は、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。なお、本明細書の開示内容は、本明細書に記載したことのみならず、本明細書および本明細書に添付した図面から把握可能な全ての事項を含む。また本明細書の開示内容は、本明細書に記載した概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBである」旨の記載があれば、「AはBでない」旨の記載を省略しても、本明細書は「AはBでない」旨を開示しているものとする。なぜなら、「AはBである」旨を記載している場合には、「AはBでない」場合を考慮していることが前提だからである。発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
001、002 半導体部品
100、200 半導体層
113、213 導電体部
220 光電変換部
930 半導体装置

Claims (20)

  1. 表面および裏面を有し、前記表面にトランジスタが設けられた、主にシリコンからなる半導体層と、
    前記裏面に接する誘電体膜と、を備える半導体装置であって、
    前記裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記誘電体膜は、前記裏面から100nm以内の範囲に金属酸化物層を含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体層は第1光電変換部および第2光電変換部を含み、前記半導体層には前記第1光電変換部と前記第2光電変換部との間に溝が設けられている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記表面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が、前記裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値よりも低い、および/または、前記裏面から50nmの位置におけるホウ素濃度が1×1018[atoms/cm]より大きい、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記最高値が2×1020[atoms/cm]より大きい、および/または、前記最高値が5×1022[atoms/cm]より小さい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記最高値が5×1020[atoms/cm]より大きい、および/または、1×1022[atoms/cm]より小さい、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた半導体層を用意する工程と、
    前記半導体層の一部を除去することにより反対面の側から薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体層は炭素を含有する部分を有し、
    前記半導体層を薄化する工程では、前記部分をウェットエッチングにより除去することを特徴とする製造方法。
  8. 前記半導体層は、P型またはN型の第1不純物領域と、P型またはN型の第2不純物領域と、前記第1不純物領域と前記第2不純物領域との間に位置するP型の第3不純物領域と、を有し、前記第1不純物領域が前記部分を含み、前記部分は酸素を更に含有し、前記部分の酸素濃度の最高値が前記部分の炭素濃度の最高値よりも低い、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記第1不純物領域の少なくとも一部の酸素濃度は、3×1017[atoms/cm]より大きく、7×1017[atoms/cm]より小さい、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記部分の炭素濃度の最高値が1×1019[atoms/cm]より大きく、1×1020[atoms/cm]より小さい、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の製造方法。
  11. トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた半導体層を用意する工程と、
    前記半導体層の一部を除去することにより反対面の側から薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体層を薄化する工程は、前記半導体層に対する機械研削と、前記機械研削の後に行う、前記半導体層に対するウェットエッチングと、前記ウェットエッチングの後に行う、前記半導体層に対する化学機械研磨と、を含み、
    前記ウェットエッチングよる前記半導体層の除去量は、前記化学機械研磨による前記半導体層の除去量より大きいことを特徴とする製造方法。
  12. 前記半導体層を薄化する工程は、前記ウェットエッチングの前に行う、前記半導体層に対する機械研削と、前記ウェットエッチングの後に行う前記半導体層に対する化学機械研磨と、の少なくとも一方を含む、請求項7に記載の製造方法。
  13. 前記機械研削による前記半導体層の除去量は、前記ウェットエッチングによる前記半導体層の除去量よりも大きい、請求項11または12に記載の製造方法。
  14. 前記半導体層を薄化する工程は、前記機械研削と前記ウェットエッチングの間に行う、前記半導体層に対する化学機械研磨を含む、請求項12または13に記載の製造方法。
  15. 前記ウェットエッチングでは、P−型の不純物領域またはN−型の不純物領域をエッチングストッパとしてP+型の不純物領域をエッチングする、請求項7乃至14のいずれか1項に記載の製造方法。
  16. 前記ウェットエッチングのエッチャントは、HFとHNOを含有する、請求項7乃至15のいずれか1項に記載の製造方法。
  17. 前記ウェットエッチングは、第1のエッチャントを用いた第1のウェットエッチングと、前記第1のウェットエッチングの後に行う、第2のエッチャントを用いた第2のウェットエッチングと、含み、前記第2のエッチャントは前記第1のエッチャントよりもCHCOOHの含有量が多い、請求項7乃至16のいずれか1項に記載の製造方法。
  18. トランジスタが設けられた表面および前記表面とは反対側の反対面を有し、前記表面と前記反対面との間に光電変換部が設けられた、主にシリコンからなる半導体層を用意する工程と、
    前記反対面の側から前記半導体層を薄化する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体層には前記表面と前記反対面との間にホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きい不純物領域が設けられており、
    前記半導体層を薄化する工程は、前記薄化の後における前記半導体層の前記表面とは反対側の裏面から100nm以内の範囲におけるホウ素濃度の最高値が1×1020[atoms/cm]より大きくなるように行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 前記半導体層を薄化する工程において、ホウ素濃度が2×1020[atoms/cm]よりも高い部分を化学機械研磨により露出させる、請求項7乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記化学機械研磨の後に、前記半導体層の厚さを10nm以上薄くすることなく、前記半導体層の前記表面とは反対側の裏面から10nm以内の範囲に金属酸化物層を形成する、請求項11、12または19に記載の製造方法。
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