JP2021072312A - 電子制御装置の筐体及び電子制御装置 - Google Patents

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隆行 小林
Takayuki Kobayashi
隆行 小林
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Abstract

【課題】コネクタに溝を設けることが許容されない場合であっても、シール性を向上できる電子制御装置の筐体と、その筐体を備える電子制御装置とを提供する。【解決手段】筐体はケース10とカバー20とを備える。ケースは第1開口部を囲う第1ケース縁面10aと第1ケース縁面を周方向に分断するコネクタ開口部と第1ケース縁面より第1方向の他方側に位置する第2ケース縁面10cと周方向に沿って延びる第1溝10gと、第1溝の底面より第1方向の他方側に窪む第2溝10hと、第1ケース縁面と第2ケース縁面とを第1方向に接続するケース接続面10eと、を有する。カバーは、第1溝に挿入される第1凸部20aと、第2溝に挿入される第2凸部20bと、第2ケース縁面間に跨る領域から第1方向の他方側に突出する第3凸部20dと、第3凸部の先端面とカバー縁面とを第1方向に接続し、ケース接続面と周方向に対向するカバー接続面20fと、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、電子制御装置の筐体及び電子制御装置に関する。
車両に搭載されるECUなどの耐久性が要求される電子制御装置においては、回路基板を収容する筐体内に水分或いは粉塵等の異物が侵入することを防止する必要がある。例えば、特許文献1には、車両に搭載される電子制御装置の筐体として、接着剤によって互いに固定されるケースとカバーとを備える筐体が記載されている。
特許文献1に記載された電子制御装置では、ケースの上側の端面と、ケースに装着されるコネクタの上面とのそれぞれに接着剤が充填される溝が設けられる。また、特許文献1に記載された電子制御装置のカバーには、ケースの溝とコネクタの溝とのそれぞれに挿入される凸部が設けられる。ケースの溝とコネクタの溝とのそれぞれに接着剤が充填された状態で、ケースにカバーを装着することにより、溝と凸部とが接着剤で強固に固定されると共に、筐体の全周が接着剤によってシールされる。
特許第6524808号公報
特許文献1に記載された電子制御装置では、コネクタの上面に溝を設けることが許容されている。しかしながら、設計上の理由等により、コネクタの上面に溝を設けることが許容されない場合もある。
例えば、図11に示すように、平坦な上面310を有するコネクタ300を用いる場合、ケース100の上側の端面110に設けられた溝120に挿入される凸部210と、凸部210よりも幅が大きく且つコネクタ300の上面310に対向する凸部220と、をカバー200に設けることが考えられる。接着剤は、左右方向におけるコネクタ300とケース100との間のクリアランスCL10を跨って、ケース100の溝120とコネクタ300の上面310とに連続的に塗布される。
ケース100にカバー200を装着する際に、凸部220がケース100に接触することを防止するために、左右方向における凸部220とケース100との間にクリアランスCL20を設ける必要がある。凸部220とケース100との間のクリアランスCL20は、コネクタ300とケース100との間のクリアランスCL10と上下方向に重なる。
ケース100にカバー200が装着されたとき、コネクタ300の上面310に塗布された接着剤は、凸部210よりも幅の大きい凸部220によって十分に押し潰すことができる。一方、クリアランスCL10の直上の接着剤は、凸部210によって押し潰されるが、凸部210と接着剤との接触面積が小さいために、接着剤をクリアランスCL10の内部に十分に押し込むことができない。その結果、コネクタ300とケース100との間のクリアランスCL10が十分にシールされず、リーク箇所が生じる可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みて、コネクタに溝を設けることが許容されない場合であっても、シール性を向上できる構造を有する電子制御装置の筐体と、その筐体を備える電子制御装置とを提供することを一つの目的とする。
本発明の電子制御装置の筐体における一つの態様は、第1方向の一方側に開口する第1開口部を有するケースと、前記第1開口部を覆い、前記ケースに装着されるカバーと、を備える。前記ケースは、前記第1方向の一方側の端面であり、前記ケースの周方向に延びて前記第1開口部を囲う第1ケース縁面と、コネクタの一部を前記ケースの外部に露出させるために、前記第1方向と直交する第2方向に開口し、前記第1ケース縁面を前記周方向に分断するコネクタ開口部と、前記周方向において前記第1ケース縁面と前記コネクタ開口部との間に設けられ、前記第1ケース縁面より前記第1方向の他方側に位置する第2ケース縁面と、前記第1ケース縁面に設けられ、前記周方向に沿って延びる第1溝と、前記周方向において前記第1溝と前記コネクタ開口部との間に設けられ、前記第1溝の底面より前記第1方向の他方側に窪む第2溝と、前記第1ケース縁面と前記第2ケース縁面とを前記第1方向に接続するケース接続面と、を有する。前記カバーは、前記第1ケース縁面と前記第1方向に対向するカバー縁面と、前記カバー縁面のうち前記第1溝と対向する位置から前記第1方向の他方側に突出し、前記第1溝に挿入される第1凸部と、前記カバー縁面のうち前記第2溝と対向する位置から前記第1凸部より前記第1方向の他方側に突出し、前記第2溝に挿入される第2凸部と、前記カバー縁面のうち前記第2ケース縁面間に跨る領域から前記第1方向の他方側に突出し、前記第1凸部より前記第2方向の幅が大きい第3凸部と、前記第3凸部の先端面と前記カバー縁面とを前記第1方向に接続し、前記ケース接続面と前記周方向に対向するカバー接続面と、を有する。前記周方向における前記第2溝の領域に、前記ケース接続面と前記カバー接続面とが含まれる。
本発明の電子制御装置の一つの態様は、上記の電子制御装置の筐体と、前記筐体の内部に収容される制御部と、一部が前記ケースの外部に露出する状態で前記コネクタ開口部に挿入され、前記制御部と電気的に接続されるコネクタと、を備える。
本発明の上記態様によれば、コネクタに溝を設けることが許容されない場合であっても、シール性を向上できる構造を有する電子制御装置の筐体と、その筐体を備える電子制御装置とを提供することができる。
図1は、本実施形態の電子制御装置を示す斜視図である。 図2は、本実施形態の電子制御装置を示す分解斜視図である。 図3は、本実施形態の電子制御装置の一部を示す斜視図である。 図4は、本実施形態の電子制御装置の一部を示す斜視図である。 図5は、本実施形態のカバーを示す斜視図である。 図6は、本実施形態のケースとカバーとが離れた状態において、ケースに設けられる溝(第1溝及び第2溝)とカバーに設けられる凸部(第1凸部、第2凸部及び第3凸部)との位置関係を示す断面図である。 図7は、本実施形態のケースにカバーが装着された状態において、ケースに設けられる溝(第1溝及び第2溝)とカバーに設けられる凸部(第1凸部、第2凸部及び第3凸部)との位置関係を示す断面図である。 図8は、本実施形態の筐体の一部を示す断面図であって、図1におけるV−V断面図である。 図9は、本実施形態の筐体の一部を示す断面図であって、図1におけるVI−VI断面図である。 図10は、本実施形態おいてケースに設けられる溝(第1溝及び第2溝)とカバーに設けられる凸部(第1凸部、第2凸部及び第3凸部)との位置関係を模式的に示す平面図である。 図11は、従来例においてケースに設けられる溝とカバーに設けられる凸部との位置関係を模式的に示す平面図である。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。以下の説明では、Z軸方向と平行な方向を「上下方向」と呼び、X軸方向と平行な方向を「前後方向」と呼び、Y軸方向と平行な方向を「左右方向」と呼ぶ。前後方向及び左右方向は、上下方向と直交する水平方向である。
上下方向のうち、Z軸方向の正の側(+Z側)を「上側」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「下側」と呼ぶ。前後方向のうち、X軸方向の正の側(+X側)を「前側」と呼び、X軸方向の負の側(−X側)を「後側」と呼ぶ。左右方向のうち、Y軸方向の正の側(+Y側)を「左側」と呼び、Y軸方向の負の側(−Y側)を「右側」と呼ぶ。
なお、本実施形態において、上下方向は、第1方向に相当する。上側は、第1方向の一方側に相当し、下側は、第1方向の他方側に相当する。また、本実施形態において、前後方向及び左右方向は、第1方向と直交する第2方向に相当する。なお、上下方向、前後方向、左右方向、水平方向、上側、下側、前側、後側、左側、及び右側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図1に示す本実施形態の電子制御装置1は、例えばハイブリッド自動車(HEV)等の車両に搭載される車載用電子制御装置である。図2に示すように、電子制御装置1は、筐体2と、制御部3と、コネクタ4と、を備える。筐体2は、制御部3を内部に収容する。制御部3は、電子制御装置1が制御する対象を制御する。制御部3は、回路基板3aと、回路基板3aに実装された図示しない電子部品と、を有する。回路基板3aは、板面が上下方向を向く板状である。コネクタ4は、制御部3を電源等の外部装置と電気的に接続する部品である。コネクタ4は、一部が筐体2の前側に露出した状態で筐体2に固定される。
筐体2は、ケース10と、カバー20と、を備える。ケース10及びカバー20は、例えば、それぞれ樹脂成型品である。なお、ケース10及びカバー20の素材は樹脂に限られず、金属等であってもよい。制御部3及びコネクタ4は、それぞれケース10に固定される。ケース10は、上側に開口する第1開口部11を有する。カバー20は、上側からケース10の第1開口部11を覆い、ケース10に装着される。
本実施形態においてケース10は、上側に開口する略直方体箱状である。ケース10は、ケース底部13と、ケース周壁部12と、柱状部15と、を有する。ケース底部13は、上下方向と直交する方向に広がる。本実施形態においてケース底部13は、上下方向に見て、前後方向に沿う一対の辺と左右方向に沿う一対の辺とを有する矩形状である。ケース底部13の前側領域の左右方向中央部には、下側に向かって窪むコネクタ収容部13aが設けられる。コネクタ収容部13aは、コネクタ4の一部を収容する。
ケース周壁部12は、ケース底部13の外周縁部から上側に延び、上側に開口する角筒状である。ケース周壁部12は、上側の端部に第1開口部11を有する。ケース周壁部12は、前側壁部12Fと、後側壁部12Bと、左側壁部12Lと、右側壁部12Rと、を有する。前側壁部12Fと後側壁部12Bと左側壁部12Lと右側壁部12Rとは、上側から見て矩形状に配置された4つの側壁部に相当する。
前側壁部12Fは、ケース周壁部12を構成する4つの側壁部のうち前側に位置する側壁部である。後側壁部12Bは、ケース周壁部12を構成する4つの側壁部のうち後側に位置する側壁部である。左側壁部12Lは、ケース周壁部12を構成する4つの側壁部のうち左側に位置する側壁部である。右側壁部12Rは、ケース周壁部12を構成する4つの側壁部のうち右側に位置する側壁部である。
ケース周壁部12の上側の端部は、上下方向に見て第1開口部11の外側に突出するケース縁部14である。ケース縁部14は、ケース周壁部12の周方向に延びて、第1開口部11を囲う。ケース周壁部12の周方向とは、ケース周壁部12を上下方向に見た際に、ケース周壁部12が延びる方向である。前側壁部12F及び後側壁部12Bにおいてケース周壁部12の周方向とは、左右方向であり、左側壁部12L及び右側壁部12Rにおいてケース周壁部12の周方向とは、前後方向である。
なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、上下方向に見た場合における第1開口部11の外側を単に「外側」と呼び、上下方向に見た場合における第1開口部11の内側を単に「内側」と呼ぶ。
柱状部15は、ケース周壁部12の内側において、ケース底部13から上側に突出する柱状の部分である。柱状部15は、ケース底部13の上側の面における四隅にそれぞれ設けられる。柱状部15は、回路基板3aを下側から支持する。柱状部15の上側端面には、下側に延びる螺子孔15aがそれぞれ設けられる。回路基板3aは、螺子孔15aのそれぞれに締め込まれる4つの螺子5によって4つの柱状部15に固定される。これにより、図3及び図4に示すように、回路基板3aは、ケース10に固定される。回路基板3aは、第1開口部11の内側に収容される。
図2〜図4及び図6〜図9に示すように、ケース10は、第1ケース縁面10aと、コネクタ開口部10bと、第2ケース縁面10cと、第2ケース縁面10dと、ケース接続面10eと、ケース接続面10fと、第1溝10gと、第2溝10hと、第2溝10iと、コネクタ嵌合部16と、をさらに有する。
第1ケース縁面10aは、ケース10の上側の端面であり、ケース10の周方向に延びて第1開口部11を囲う。本実施形態においてケース10の上側の端面は、ケース縁部14の上側の端面である。また、本実施形態においてケース10の周方向は、ケース周壁部12の周方向である。第1ケース縁面10aは、上下方向の上側を向く面である。後述するように、第1ケース縁面10aは、コネクタ開口部10bによって周方向(左右方向)に分断される。
コネクタ開口部10bは、コネクタ4の一部をケース10の外部に露出させるために、ケース10の前後方向の前側に開口する部分である。本実施形態においてコネクタ開口部10bは、前側壁部12Fの左右方向中央部に設けられる。コネクタ開口部10bは、前側壁部12Fを前後方向に貫通する。コネクタ開口部10bは、コネクタ収容部13aの内部と繋がる。コネクタ開口部10bは、上側において第1開口部11と繋がり、前側壁部12Fの上端部を左右方向に分断する。すなわち、ケース縁部14は、前側壁部12Fにおいてコネクタ開口部10bによって左右方向に分断される。これにより、第1ケース縁面10aは、前側壁部12Fにおいてコネクタ開口部10bによって左右方向に分断される。
コネクタ開口部10bは、左側傾斜面12aと、右側傾斜面12bと、連結面12cとによって囲まれる。左側傾斜面12a、右側傾斜面12b、及び連結面12cは、前側壁部12Fに設けられる。左側傾斜面12aは、コネクタ開口部10bの左側において上下方向に延び、下側に向かうに従って右側に傾斜する面である。右側傾斜面12bは、コネクタ開口部10bの右側において上下方向に延び、下側に向かうに従って左側に傾斜する面である。連結面12cは、コネクタ開口部10bの下側において左右方向に延び、左側傾斜面12aの下端と右側傾斜面12bの下端とを左右方向に連結する面である。
以下では、左側傾斜面12a、右側傾斜面12b、及び連結面12cによって構成される面を、「コネクタ開口部10bの輪郭面」と呼称する。図2に示すように、コネクタ開口部10bの輪郭面は、前側から見て、上側に開口する略U字形状である。後述するように、コネクタ4がケース10に装着される前に、コネクタ開口部10bの輪郭面の全体に亘って接着剤90が塗布される。
第2ケース縁面10c及び第2ケース縁面10dは、それぞれ、ケース10の周方向において第1ケース縁面10aとコネクタ開口部10bとの間に設けられ、第1ケース縁面10aより下側に位置する面である。本実施形態において第2ケース縁面10cは、前側壁部12Fの上側において、コネクタ開口部10bの左側に設けられる。本実施形態において第2ケース縁面10dは、前側壁部12Fの上側において、コネクタ開口部10bの右側に設けられる。第2ケース縁面10c及び第2ケース縁面10dは、それぞれ、上下方向の上側を向く面であり、左右方向に延びる。上下方向における第2ケース縁面10cの位置と第2ケース縁面10dの位置とは同じである。以下では、第2ケース縁面10cを「左側第2ケース縁面」と呼称し、第2ケース縁面10dを「右側第2ケース縁面」と呼称する。
左側第2ケース縁面10cの右側の端部は、左側傾斜面12aの上側の端部と接続される。左側第2ケース縁面10cの左側の端部は、ケース接続面10eを介して、コネクタ開口部10bによって分断された第1ケース縁面10aの一端部と接続される。右側第2ケース縁面10dの左側の端部は、右側傾斜面12bの上側の端部と接続される。右側第2ケース縁面10dの右側の端部は、ケース接続面10fを介して、コネクタ開口部10bによって分断された第1ケース縁面10aの他端部と接続される。
ケース接続面10eは、第1ケース縁面10aと左側第2ケース縁面10cとを上下方向に接続する面である。ケース接続面10eは、左側第2ケース縁面10cの左側の端部と第1ケース縁面10aの一端部とを上下方向に接続する。ケース接続面10eは、第1ケース縁面10aの一端部から左側第2ケース縁面10cの左側の端部に向かうに従って右側に傾斜する。
ケース接続面10fは、第1ケース縁面10aと右側第2ケース縁面10dとを上下方向に接続する面である。ケース接続面10fは、右側第2ケース縁面10dの右側の端部と第1ケース縁面10aの他端部とを上下方向に接続する。ケース接続面10fは、第1ケース縁面10aの他端部から右側第2ケース縁面10dの右側の端部に向かうに従って左側に傾斜する。なお、ケース接続面10e及びケース接続面10fは、必ずしも傾斜する面である必要はなく、左右方向に対して垂直な面であってもよい。以下では、ケース接続面10eを「左側ケース接続面」と呼称し、ケース接続面10fを「右側ケース接続面」と呼称する。
第1溝10gは、第1ケース縁面10aに設けられ、ケース10の周方向に沿って延びる溝である。第1溝10gは、第1ケース縁面10aから下側に窪む。第1溝10gは、第1ケース縁面10aのうちコネクタ開口部10bによって分断された一端部から他端部までの全体に亘って設けられる。本実施形態において、上下方向における第1溝10gの底面の位置は、上下方向における左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dの位置と同じである。言い換えれば、上下方向における第1ケース縁面10aと左側第2ケース縁面10cとの間の距離は、第1溝10gの深さと等しい。同様に、上下方向における第1ケース縁面10aと右側第2ケース縁面10dとの間の距離も、第1溝10gの深さと等しい。
第2溝10h及び第2溝10iは、それぞれ、ケース10の周方向において第1溝10gとコネクタ開口部10bとの間に設けられ、第1溝10gの底面より下側に窪む溝である。本実施形態において第2溝10hは、前側壁部12Fの上側において、コネクタ開口部10bの左側に設けられる。本実施形態において第2溝10iは、前側壁部12Fの上側において、コネクタ開口部10bの右側に設けられる。第2溝10h及び第2溝10iは、それぞれ、左右方向に延びる。図6に示すように、第2溝10h及び第2溝10iの前後方向に直交する断面の形状は、それぞれ、上側の開口部から下側の底面に向かうに従って左右方向の長さが徐々に短くなる形状である。なお、第2溝10h及び第2溝10iの前後方向に直交する断面の形状は、上記の形状に限定されない。以下では、第2溝10hを「左側第2溝」と呼称し、第2溝10iを「右側第2溝」と呼称する。
図4及び図6に示すように、左側第2溝10hの右側の端部は、左側第2ケース縁面10cを介して左側傾斜面12aの上側の端部と接続される。左側第2溝10hの左側の端部は、周方向における第1溝10gの一端部と接続される。右側第2溝10iの左側の端部は、右側第2ケース縁面10dを介して右側傾斜面12bの上側の端部と接続される。右側第2溝10iの右側の端部は、周方向における第1溝10gの他端部と接続される。周方向において左側第2溝10h及び右側第2溝10iは、それぞれ、第1溝10gと連続する。左側第2溝10h及び右側第2溝10iの溝幅は、それぞれ、第1溝10gの溝幅と等しい。左側第2溝10hの深さと右側第2溝10iの深さとは等しいことが好ましいが、異なってもよい。ケース10にカバー20が装着される前に、第1溝10g、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに接着剤90が充填される。
図2に示すように、コネクタ嵌合部16は、前側壁部12Fの外側面に設けられる。コネクタ嵌合部16は、コネクタ開口部10bの縁に沿って延びる。コネクタ嵌合部16は、前側から見て、上側に開口する略U字形状である。コネクタ嵌合部16は、コネクタ4のフランジ部44が嵌め合わされるスリット16aを有する。コネクタ4のフランジ部44がスリット16aに嵌め合わされることにより、コネクタ4の一部がケース10の前側に露出した状態で、コネクタ4がコネクタ開口部10bに挿入される。以下では、コネクタ4のフランジ部44がスリット16aに嵌め合わされた状態を、「コネクタ4がケース10に装着された状態」と呼ぶ。
コネクタ4は、略L字形状を有する複数の端子41と、端子41を内部に収容するハウジング42と、を有する。ハウジング42は、ハウジング中間部43と、フランジ部44と、ハウジング前部45と、ハウジング後部46と、を有する。ハウジング中間部43は、コネクタ4がケース10に装着された状態において、コネクタ開口部10bの輪郭面によって囲まれる部分である。上記のように、「コネクタ開口部10bの輪郭面」とは、左側傾斜面12a、右側傾斜面12b、及び連結面12cによって構成される面である。
図2〜図4、図6、及び図7に示すように、コネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング中間部43の上側の端部は、コネクタ開口部10bの輪郭面によって囲まれず、コネクタ開口部10bの上側に露出する。ハウジング中間部43は、第1外周面43aと、第2外周面43bと、を有する。第1外周面43aは、ハウジング中間部43の外周面のうち、コネクタ開口部10bの輪郭面によって囲まれる面である。第1外周面43aは、コネクタ開口部10bの輪郭面と同じ形状を有する。第2外周面43bは、ハウジング中間部43の外周面のうち、コネクタ開口部10bの上側に露出する面である。第2外周面43bは、上下方向の上側を向く平坦な面であり、左右方向に延びる。
図6及び図7に示すように、コネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング中間部43の第1外周面43aとコネクタ開口部10bの輪郭面との間には、クリアランスCL1が設けられる。コネクタ4がケース10に装着される前に、コネクタ開口部10bの輪郭面の全体に亘って接着剤90が塗布される。クリアランスCL1は、コネクタ4がケース10に装着される際に、コネクタ開口部10bの輪郭面に塗布された接着剤90をハウジング中間部43の第1外周面43aによって十分に押し潰すことができる程度に設けられる。
コネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング中間部43の第2外周面43bは、上側から見て、左側第2ケース縁面10cと右側第2ケース縁面10dとの間に挟まれる。第2外周面43bの左側の端部は、クリアランスCL1を介して左側第2ケース縁面10cと左右方向に隣り合う。第2外周面43bの右側の端部は、クリアランスCL1を介して右側第2ケース縁面10dと左右方向に隣り合う。
ケース10にカバー20が装着される前に、コネクタ4がケース10に装着された状態で、ケース10の全周に亘って接着剤90が連続的に塗布される。これにより、第1溝10g、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに接着剤90が充填されると共に、第2外周面43bのうち左端から右端に亘って接着剤90が塗布される。第2外周面43b上の接着剤90は、クリアランスCL1を跨って、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに充填された接着剤90と左右方向に繋がる。
ケース10の全周に亘って接着剤90を連続的且つスムーズに塗布するために、コネクタ4がケース10に装着された状態において、第2外周面43bと左側第2ケース縁面10c(或いは右側第2ケース縁面10d)との間に大きな段差が生じないことが好ましい。言い換えれば、コネクタ4がケース10に装着された状態において、上下方向における第2外周面43bの位置は、上下方向における左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dの位置と同じであることが好ましい。本実施形態では、コネクタ4がケース10に装着された状態において、上下方向における第2外周面43bの位置が、上下方向における左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dの位置と同じである。
フランジ部44は、ハウジング中間部43の第1外周面43aの前側の縁から、左側、右側及び下側に広がる部分である。フランジ部44は、板面が前後方向を向く板状であり、前側から見て、スリット16aに篏合可能な形状である。フランジ部44の上側の端面は、ハウジング中間部43の第2外周面43bと接続され、且つ第2外周面43bと面一である。ハウジング前部45は、ハウジング中間部43から前側に突出する部分である。ハウジング前部45は、前側に開口する開口部を有する筒状である。ハウジング前部45の内部には、端子41の一端が前側を向く姿勢で保持される。ハウジング前部45は、コネクタ4に接続される相手側のコネクタに嵌め合わされる部分である。
ハウジング後部46は、ハウジング中間部43から後側に突出する部分である。コネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング後部46は、コネクタ収容部13aに収容される。ハウジング後部46の上側の面から端子41の他端が上側に突出する。図2に示すように、回路基板3aには複数のスルーホール3bが設けられる。図3及び図4に示すように、コネクタ4がケース10に装着された状態で回路基板3aがケース10に固定されると、ハウジング後部46から上側に突出する端子41が、回路基板3aのスルーホール3bに貫通する。これにより、コネクタ4の端子41と回路基板3aとが電気的に接続される。
図2、及び図5〜図9に示すように、カバー20は、天板部24と、カバー周壁部23と、カバー縁部22と、を有する。天板部24は、板面が上下方向を向く板状である。図2に示すように、天板部24は、上下方向に見て、矩形状である。カバー周壁部23は、天板部24の外周縁部から下側に突出する。図5に示すように、カバー周壁部23は、下側に開口する角筒状である。カバー周壁部23の下側の端部には、下側に開口する第2開口部21が設けられる。すなわち、カバー20は、第2開口部21を有する。図8および図9に示すように、第2開口部21は、第1開口部11と上下方向に対向する位置に設けられる。
カバー縁部22は、カバー周壁部23の下側の端部から外側に突出する。図5に示すように、本実施形態においてカバー縁部22は、第2開口部21を囲う矩形枠状である。カバー縁部22は、フランジ部22aと、囲い部22bと、を有する。フランジ部22aは、カバー周壁部23の下側の端部から外側に突出する部分である。フランジ部22aは、板面が上下方向を向く板状であり、第2開口部21を囲う矩形枠状である。図8及び図9に示すように、フランジ部22aは、ケース10のケース縁部14と上下方向にクリアランスCL2を介して対向する。すなわち、ケース縁部14とカバー縁部22とは、クリアランスCL2を介して上下方向に対向する。囲い部22bは、フランジ部22aの外周縁部から下側に突出する。囲い部22bは、ケース縁部14の外側に位置し、ケース縁部14を囲う枠状である。
図5に示すように、カバー縁部22は、前側縁部22Fと、後側縁部22Bと、左側縁部22Lと、右側縁部22Rと、を有する。前側縁部22Fと後側縁部22Bと左側縁部22Lと右側縁部22Rとは、上下方向に見て矩形状に配置される。前側縁部22Fは、カバー縁部22のうちカバー周壁部23の下側の端部から前側に突出する部分である。後側縁部22Bは、カバー縁部22のうちカバー周壁部23の下側の端部から後側に突出する部分である。左側縁部22Lは、カバー縁部22のうちカバー周壁部23の下側の端部から左側に突出する部分である。右側縁部22Rは、カバー縁部22のうちカバー周壁部23の下側の端部から右側に突出する部分である。前側縁部22F及び後側縁部22Bは、左右方向に延びる。左側縁部22L及び右側縁部22Rは、前後方向に延びる。
図2に示すように、カバー縁部22には、カバー縁部22を上下方向に貫通する貫通孔25が設けられる。本実施形態において貫通孔25は、フランジ部22aに設けられる。貫通孔25は、前側縁部22F、後側縁部22B、左側縁部22L、及び右側縁部22Rのそれぞれに複数ずつ設けられる。貫通孔25は、カバー縁部22の各部分が延びる方向に延びるスリット状の孔である。図8に示すように、貫通孔25は、上下方向に見て、後述する爪部本体71bと重なる位置にそれぞれ設けられる。そのため、上下に分割された2つの金型を用いてカバー20を樹脂成形する場合に、金型のうち爪部本体71bを作る部分を、貫通孔25を介して上下に容易に抜くことができる。したがって、後述する爪部71の成形を容易にできる。
図5〜図9に示すように、カバー20は、カバー縁面22cと、第1凸部20aと、第2凸部20bと、第2凸部20cと、第3凸部20dと、カバー接続面20fと、カバー接続面20gと、をさらに有する。カバー縁面22cは、第1ケース縁面10aと上下方向に対向する面である。本実施形態においてカバー縁面22cは、フランジ部22aの下側に位置し、上下方向の下側を向く面である。図7〜図9に示すように、カバー縁面22cは、第1ケース縁面10aと上記のクリアランスCL2を介して上下方向に対向する。
図5に示すように、第1凸部20aは、カバー縁面22cのうち第1溝10gと対向する位置から下側に突出する部分である。第1凸部20aは、フランジ部22aが延びる周方向に沿って延びる。第1凸部20aの形状は、上下方向に見て、第1溝10gの形状と同様である。図6〜図9に示すように、第1溝10gに接着剤90が充填された状態で、第1凸部20aは、第1溝10gに挿入される。
図5に示すように、第2凸部20bは、カバー縁面22cのうち左側第2溝10hと対向する位置から第1凸部20aより下側に突出する部分である。以下では、第2凸部20bを「左側第2凸部」と呼称する。左側第2凸部20bの前後方向に直交する断面の形状は、左側第2溝10hの形状と同様である。左側第2凸部20bは、左右方向において第1凸部20aと連続する。図6及び図7に示すように、左側第2溝10hに接着剤90が充填された状態で、左側第2凸部20bは、左側第2溝10hに挿入される。
図5に示すように、第2凸部20cは、カバー縁面22cのうち右側第2溝10iと対向する位置から第1凸部20aより下側に突出する部分である。以下では、第2凸部20cを「右側第2凸部」と呼称する。右側第2凸部20cの前後方向に直交する断面の形状は、右側第2溝10iの形状と同様である。右側第2凸部20cは、左右方向において第1凸部20aと連続する。図示は省略するが、上記の左側第2凸部20bと同様に、右側第2溝10iに接着剤90が充填された状態で、右側第2凸部20cは、右側第2溝10iに挿入される。
図5〜図7に示すように、第3凸部20dは、カバー縁面22cのうち左側第2ケース縁面10cと右側第2ケース縁面10dとの間に跨る領域から下側に突出する部分である。本実施形態において第3凸部20dは、カバー縁面22cのうち左側第2ケース縁面10cに対向する位置と右側第2ケース縁面10dに対向する位置との間の領域から下側に突出する。第3凸部20dは、左側第2ケース縁面10cに対向する位置と右側第2ケース縁面10dに対向する位置との間の領域において左右方向に延びる。前後方向における第3凸部20dの幅は、前後方向における第1凸部20aの幅よりも大きい。
前後方向における第3凸部20dの幅は、前後方向における左側第2凸部20b及び右側第2凸部20cの幅よりも大きい。また、前後方向における第2凸部20b及び第2凸部20cの幅は、それぞれ、前後方向における第1凸部20aの幅と等しく、前後方向における第3凸部20dの幅よりも小さい。
第3凸部20dは、左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dと上下方向に対向する先端面20eを有する。先端面20eは、第3凸部20dの下側の端面であり、左右方向に延びる。図7に示すように、コネクタ4がケース10に装着され且つケース10にカバー20が装着された状態において、第3凸部20dの先端面20eは、左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dだけでなく、コネクタ4のハウジング中間部43の第2外周面43bともクリアランスCL3を介して上下方向に対向する。
ケース10にカバー20が装着される前に、ケース10のうち第1溝10g、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに接着剤90が充填されると共に、コネクタ4の第2外周面43bのうち左端から右端に亘って接着剤90が塗布される。このとき、第2外周面43b上の接着剤90は、クリアランスCL1を跨って、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに充填された接着剤90と左右方向に繋がる。上記のクリアランスCL3は、第2外周面43b上に塗布された接着剤90と、クリアランスCL1の直上の接着剤90とを、第3凸部20dの先端面20eによって十分に押し潰すことができる程度に設けられる。
カバー接続面20fは、第3凸部20dの先端面20eとカバー縁面22cとを上下方向に接続する面である。カバー接続面20fは、第3凸部20dの先端面20eの左側の端部とカバー縁面22cの一端部とを上下方向に接続する。カバー接続面20fは、カバー縁面22cの一端部から第3凸部20dの先端面20eの左側の端部に向かうに従って右側に傾斜する。図7及び図10に示すように、カバー接続面20fは、左側ケース接続面10eとクリアランスCL4を介して左右方向に対向する。クリアランスCL4は、カバー20がケース10に装着される際に、第3凸部20dがケース縁部14と接触することを防止するために設けられる。
カバー接続面20gは、第3凸部20dの先端面20eとカバー縁面22cとを上下方向に接続する面である。カバー接続面20gは、第3凸部20dの先端面20eの右側の端部とカバー縁面22cの他端部とを上下方向に接続する。カバー接続面20gは、カバー縁面22cの一端部から第3凸部20dの先端面20eの右側の端部に向かうに従って左側に傾斜する。図示は省略するが、上記のカバー接続面20fと同様に、カバー接続面20gは、右側ケース接続面10fとクリアランスCL4を介して左右方向に対向する。なお、カバー接続面20f及びカバー接続面20gは、必ずしも傾斜する面である必要はなく、左右方向に対して垂直な面であってもよい。以下では、カバー接続面20fを「左側カバー接続面」と呼称し、カバー接続面20gを「右側カバー接続面」と呼称する。
図6及び図7に示すように、左右方向における左側第2溝10hの領域Wに、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとが含まれる。すなわち、左側第2凸部20bが挿入される左側第2溝10hの領域W内において、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向する。図示は省略するが、上記と同様に、左右方向における右側第2溝10iの領域に、右側ケース接続面10fと右側カバー接続面20gとが含まれる。すなわち、右側第2凸部20cが挿入される右側第2溝10iの領域内において、右側ケース接続面10fと右側カバー接続面20gとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向する。
ケース10とカバー20とは、互いにスナップフィットによって固定される部分と、スナップフィットによって固定される部分とは異なる位置において互いに接触する部分と、を有する。図2に示すように、ケース10は、カバー20とスナップフィットによって固定される第1固定部50と、カバー20と接触する第1接触部60と、を有する。カバー20は、第1固定部50に上下方向に引っ掛かり、第1固定部50とスナップフィットによって固定される第2固定部70と、第1接触部60に接触する第2接触部80と、を有する。
本実施形態において第1固定部50及び第1接触部60は、ケース10の外周縁部に設けられる。第2固定部70及び第2接触部80は、カバー20の外周縁部に設けられる。ケース10の外周縁部とカバー20の外周縁部とは、互いに対向する。ケース10の外周縁部は、ケース周壁部12を含む。カバー20の外周縁部は、カバー周壁部23と、カバー縁部22と、を含む。本実施形態において第1固定部50及び第1接触部60は、ケース周壁部12の外側面に設けられる。本実施形態において第2固定部70及び第2接触部80は、カバー縁部22に設けられる。
第1接触部60は、第1固定部50と異なる位置に配置される。第2接触部80は、第2固定部70と異なる位置に配置される。ここで、「異なる位置」とは、各接触部が各固定部の一部、すなわち、互いに引っ掛かり合うスナップフィットを構成する部分の一部と見做されない位置であればよい。例えば、本実施形態において「第2接触部80が第2固定部70と異なる位置に配置される」とは、第2接触部80と第2固定部70とがそれぞれ独立して弾性変形可能であればよい。
図2及び図3に示すように、第1固定部50及び第1接触部60は、前側壁部12F、後側壁部12B、左側壁部12L、及び右側壁部12Rのそれぞれに複数ずつ設けられる。図2及び図5に示すように、第2固定部70及び第2接触部80は、前側縁部22F、後側縁部22B、左側縁部22L、及び右側縁部22Rのそれぞれに複数ずつ設けられる。
図2に示すように、本実施形態において前側壁部12Fには、2つの第1固定部50と、2つの第1接触部60と、が設けられる。前側壁部12Fに設けられた2つの第1固定部50は、コネクタ開口部10bを左右方向に挟んで配置される。前側壁部12Fに設けられた2つの第1接触部60は、2つの第1固定部50の左右方向の間に位置し、コネクタ開口部10bの左右方向の両側にそれぞれ配置される。すなわち、本実施形態においては、コネクタ開口部10bの両側に第1接触部60が少なくとも1つずつ設けられる。コネクタ開口部10bの右側に設けられる第1固定部50と第1接触部60とは隣接して配置される。コネクタ開口部10bの左側に設けられる第1固定部50と第1接触部60とは隣接して配置される。
図3に示すように、本実施形態において後側壁部12Bには、3つの第1固定部50と、2つの第1接触部60と、が設けられる。後側壁部12Bに設けられた3つの第1固定部50は、左右方向に等間隔に配置される。後側壁部12Bに設けられた2つの第1接触部60は、左右方向に隣り合う第1固定部50同士の間に、第1固定部50と間隔を空けてそれぞれ配置される。すなわち、後側壁部12Bにおいて、第1固定部50と第1接触部60とは、左右方向に沿って交互に設けられる。
図2に示すように、本実施形態において左側壁部12Lには、3つの第1固定部50と、2つの第1接触部60と、が設けられる。左側壁部12Lに設けられた3つの第1固定部50は、前後方向に等間隔に配置される。左側壁部12Lに設けられた2つの第1接触部60は、前後方向に隣り合う第1固定部50同士の間に、第1固定部50と間隔を空けてそれぞれ配置される。すなわち、左側壁部12Lにおいて、第1固定部50と第1接触部60とは、前後方向に沿って交互に設けられる。
図3に示すように、本実施形態において右側壁部12Rには、3つの第1固定部50と、2つの第1接触部60と、が設けられる。右側壁部12Rにおいて、第1固定部50と第1接触部60とは、前後方向に沿って交互に設けられる。右側壁部12Rにおける第1固定部50及び第1接触部60は、左側壁部12Lにおける第1固定部50及び第1接触部60と左右方向に対称に配置される。
上記のように、4つの側壁部である前側壁部12F、後側壁部12B、左側壁部12L、及び右側壁部12Rのうち対向する一対の側壁部には、第1接触部60が少なくとも2つずつ設けられる。対向する一対の側壁部とは、前側壁部12Fと後側壁部12Bとのペア、及び、左側壁部12Lと右側壁部12Rとのペアである。
図5に示すように、前側縁部22Fには、2つの第2固定部70と、2つの第2接触部80と、が設けられる。前側縁部22Fに設けられた2つの第2固定部70は、前側縁部22Fの左右方向の両端部にそれぞれ設けられる。前側縁部22Fに設けられた2つの第2固定部70は、前側壁部12Fに設けられた2つの第1固定部50の前側、すなわち外側にそれぞれ位置する。前側縁部22Fに設けられた2つの第2接触部80は、2つの第2固定部70同士の間に、第2固定部70から離れて配置される。前側縁部22Fに設けられた2つの第2接触部80は、前側壁部12Fに設けられた2つの第1接触部60の前側、すなわち外側にそれぞれ位置する。
後側縁部22Bには、3つの第2固定部70と、2つの第2接触部80と、が設けられる。後側縁部22Bにおいて3つの第2固定部70と2つの第2接触部80とは、左右方向に沿って互いに間隔を空けて交互に配置される。後側縁部22Bに設けられた3つの第2固定部70は、後側壁部12Bに設けられた3つの第1固定部50の後側、すなわち外側に位置する。後側縁部22Bに設けられた2つの第2接触部80は、後側壁部12Bに設けられた2つの第1接触部60の後側、すなわち外側に位置する。
左側縁部22Lには、3つの第2固定部70と、2つの第2接触部80と、が設けられる。左側縁部22Lにおいて3つの第2固定部70と2つの第2接触部80とは、前後方向に沿って互いに間隔を空けて交互に配置される。左側縁部22Lに設けられた3つの第2固定部70は、左側壁部12Lに設けられた3つの第1固定部50の左側、すなわち外側に位置する。左側縁部22Lに設けられた2つの第2接触部80は、左側壁部12Lに設けられた2つの第1接触部60の左側、すなわち外側に位置する。
右側縁部22Rには、3つの第2固定部70と、2つの第2接触部80と、が設けられる。右側縁部22Rにおいて3つの第2固定部70と2つの第2接触部80とは、前後方向に沿って互いに間隔を空けて交互に配置される。右側縁部22Rに設けられた3つの第2固定部70は、右側壁部12Rに設けられた3つの第1固定部50の右側、すなわち外側に位置する。右側縁部22Rに設けられた2つの第2接触部80は、右側壁部12Rに設けられた2つの第1接触部60の右側、すなわち外側に位置する。右側縁部22Rにおける第2固定部70及び第2接触部80は、左側縁部22Lにおける第2固定部70及び第2接触部80と左右方向に対称に配置される。
上記のように前側縁部22F、後側縁部22B、左側縁部22L、及び右側縁部22Rのうち対向する一対の縁部には、第2接触部80が少なくとも2つずつ設けられる。対向する一対の縁部とは、前側縁部22Fと後側縁部22Bとのペア、及び、左側縁部22Lと右側縁部22Rとのペアである。
各側壁部の第1固定部50及び第1接触部60は、設けられる位置は異なるが、同様の形状を有する。また、各縁部の第2固定部70及び第2接触部80は、設けられる位置は異なるが、同様の形状を有する。
図8に示すように、第1固定部50は、ケース周壁部12の外側面から外側に突出する。図8に示す第1固定部50は、例えば、左側壁部12Lに設けられた第1固定部50である。そのため、図8に示す第1固定部50は、例えば、ケース周壁部12の外側面から左側に突出する。
第1固定部50は、第2傾斜面51と、第2垂直面52と、第2下端面53と、を有する。第2傾斜面51は、外側及び上側を向く傾斜面である。第2傾斜面51は、下側に向かうに従って外側に位置する。すなわち、第2傾斜面51は、下側に向かうに従って、上下方向と直交する方向において第1開口部11から離れる向きに傾斜する。図8に示す左側壁部12Lに設けられた第1固定部50では、第2傾斜面51は、下側に向かうに従って、左側に位置する。第2傾斜面51は、上下方向に対して傾斜角θ2で傾く面である。
第2垂直面52は、第2傾斜面51の下側の端部から下側に延びる。第2垂直面52は、例えば、上下方向と平行な面である。第2下端面53は、第2垂直面52の下側の端部から内側に向かって延びる。図8に示す左側壁部12Lに設けられた第1固定部50では、第2下端面53は、第2垂直面52の下側の端部から右側に向かって延びる。第2下端面53は、例えば、上下方向と直交する面である。
第2固定部70は、カバー縁部22から下側に延びる爪部71を有する。本実施形態において第2固定部70は、爪部71からなる。図2に示すように、爪部71は、カバー縁部22のうち囲い部22bの下側の端部から下側に延びる。図8に示すように、爪部71は、延伸部71aと、爪部本体71bと、を有する。延伸部71aは、カバー縁部22から下側に延びる部分である。延伸部71aの下側の端部は、第1固定部50の第2下端面53よりも下側に位置する。延伸部71aは、例えば、板状である。
爪部本体71bは、延伸部71aの下側の端部における内側面から内側に突出する。図8に示す左側縁部22Lに設けられた第2固定部70においては、爪部本体71bは、右側に突出する。爪部本体71bは、第1固定部50の第2下端面53の下側に位置する。爪部本体71bは、第2下端面53に下側から引っ掛かる。これにより、爪部71は、第1固定部50に下側から引っ掛かる。このように、第1固定部50と第2固定部70とは、上下方向に互いに引っ掛かり合うスナップフィットによって互いに固定される。
図9に示すように、第1接触部60は、ケース周壁部12の外側面から外側に突出する。図9に示す第1接触部60は、例えば、左側壁部12Lに設けられた第1接触部60である。そのため、図9に示す第1接触部60は、例えば、ケース周壁部12の外側面から左側に突出する。
第1接触部60は、第1傾斜面61と、第1垂直面62と、第1下端面63と、を有する。第1傾斜面61は、外側及び上側を向く傾斜面である。第1傾斜面61は、下側に向かうに従って外側に位置する。すなわち、第1傾斜面61は、下側に向かうに従って、上下方向と直交する方向において第1開口部11から離れる向きに傾斜する。図9に示す左側壁部12Lに設けられた第1接触部60では、第1傾斜面61は、下側に向かうに従って、左側に位置する。第1傾斜面61は、上下方向に対して傾斜角θ1で傾く面である。第1傾斜面61の上下方向に対する傾斜角θ1は、第2傾斜面51の上下方向に対する傾斜角θ2よりも大きい。
第1垂直面62は、第1傾斜面61の下側の端部から下側に延びる。第1垂直面62は、例えば、上下方向と平行な面である。第1下端面63は、第1垂直面62の下側の端部から内側に向かって延びる。図9に示す左側壁部12Lに設けられた第1接触部60では、第1下端面63は、第1垂直面62の下側の端部から右側に向かって延びる。第1下端面63は、例えば、上下方向と直交する面である。第1下端面63は、第1固定部50の第2下端面53よりも上側に位置する。
第2接触部80は、カバー縁部22から下側に延びる接触片81を有する。本実施形態において第2接触部80は、接触片81からなる。図2に示すように、接触片81は、例えば、矩形板状である。接触片81の幅は、爪部71の幅よりも小さい。左側縁部22Lに設けられた接触片81は、カバー縁部22のうちフランジ部22aの外周縁部から下側に延びる。図示は省略するが、後側縁部22B及び右側縁部22Rに設けられた接触片81も、カバー縁部22のうちフランジ部22aの外周縁部から下側に延びる。前側縁部22Fに設けられた接触片81は、カバー縁部22のうち囲い部22bの下側の端部から下側に延びる。
図9に示すように、接触片81は、第1傾斜面61と上下方向に接触する。これにより、第1傾斜面61は、第2接触部80と上下方向に接触する。ケース10にカバー20が装着された状態において接触片81は、第1接触部60によって外側に押し広げられ、接触片81の上側の端部を支点として弾性変形した状態となっている。これにより、第2接触部80は、弾性変形し、第1接触部60に内側向きの弾性力を加えた状態で接触する。図9に示す左側縁部22Lに設けられた第2接触部80は、第1接触部60に右側向きの弾性力を加えた状態で接触する。弾性変形した状態において接触片81は、上下方向に対して傾いており、下側に向かうに従って外側に位置する。
図2に示すように、接触片81の上下方向の長さは、爪部71の上下方向の長さよりも短い。なお、接触片81の上下方向の長さは、爪部71の上下方向の長さと同じでもよく、爪部71の上下方向の長さより長くてもよい。接触片81の下側の端部は、爪部71の下側の端部よりも上側に位置する。図9に示すように、左側縁部22Lに設けられた接触片81は、左側縁部22Lに設けられた爪部71よりも内側の位置から下側に延びる。すなわち、本実施形態において少なくとも1つの接触片81は、爪部71よりもケース10に近い位置から下側に延びる。図示は省略するが、右側縁部22Rに設けられた接触片81及び後側縁部22Bに設けられた接触片81も、各縁部に設けられた爪部71よりも内側の位置から下側に延びる。
筐体2を組み立てる作業者等は、まず、ケース10のコネクタ開口部10bの輪郭面に未硬化の接着剤90を塗布した後に、コネクタ4のフランジ部44をコネクタ嵌合部16のスリット16aに嵌め合わせる。これにより、コネクタ開口部10bの輪郭面に塗布された接着剤90がコネクタ4のハウジング中間部43の第1外周面43aによって押し潰された状態で、コネクタ4がケース10に装着される。
上記のようにコネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング中間部43の第1外周面43aとコネクタ開口部10bの輪郭面との間には、クリアランスCL1が設けられる。また、コネクタ4がケース10に装着された状態において、ハウジング中間部43の第2外周面43bの左側の端部は、クリアランスCL1を介して左側第2ケース縁面10cと左右方向に隣り合い、第2外周面43bの右側の端部は、クリアランスCL1を介して右側第2ケース縁面10dと左右方向に隣り合う。
なお、本明細書において「作業者等」とは、各作業を行う作業者及び装置等を含む。各作業は、作業者のみによって行われてもよいし、装置のみによって行われてもよいし、作業者と装置とによって行われてもよい。
作業者等は、上記のようにコネクタ4をケース10に装着した後、コネクタ4のハウジング後部46から上側に突出する端子41を、回路基板3aのスルーホール3bに貫通させながら、螺子5を使って回路基板3aをケース10に固定する。これにより、コネクタ4の端子41と回路基板3aとが電気的に接続される。
作業者等は、上記のように回路基板3aをケース10に固定した後、ケース10の全周に亘って未硬化の接着剤90を連続的に塗布する。これにより、ケース10のうち第1溝10g、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに接着剤90が充填されると共に、コネクタ4の第2外周面43bのうち左端から右端に亘って接着剤90が塗布される。このとき、第2外周面43b上の接着剤90は、クリアランスCL1を跨って、左側第2溝10h及び右側第2溝10iに充填された接着剤90と左右方向に繋がる。作業者等は、上記のように接着剤90をケース10の全周に亘って塗布した後、ケース10とカバー20とを上下方向に近づける。
本実施形態においては、ケース10とカバー20とが上下方向に近づけられることで、まず爪部71が第2傾斜面51に上側から接触する。第2傾斜面51に接触した爪部71は、ケース10とカバー20とがさらに近づけられるとともに、第2傾斜面51に沿って外側に弾性変形していく。このように、第2傾斜面51が設けられることで、爪部71を下側に向かって案内しやすくできる。したがって、ケース10とカバー20とを相対的に接近させて、スナップフィットによってケース10にカバー20を装着させることを容易にできる。
ケース10とカバー20とがある程度上下方向に近づけられると、接触片81が第1傾斜面61に上側から接触する。第1傾斜面61に接触した接触片81は、ケース10とカバー20とがさらに近づけられるとともに、第1傾斜面61に沿って外側に弾性変形していく。
ケース10とカバー20とがさらに上下方向に近づけられて、爪部71の爪部本体71bが第1固定部50の第2下端面53よりも下側に移動すると、爪部71は内側に復元変形する。そのため、爪部本体71bが第2下端面53の下側に移動し、爪部71が第1固定部50に下側から引っ掛かる。これにより、第1固定部50と第2固定部70とがスナップフィットにより固定される。このとき、接触片81は弾性変形したままの状態となる。
また、上記のように第1固定部50と第2固定部70とがスナップフィットにより固定されたとき、すなわち、ケース10にカバー20が装着されたとき、図7〜図9に示すように、第1ケース縁面10aとカバー縁面22cとが、クリアランスCL2を介して上下方向に対向した状態となり、接着剤90が充填された第1溝10gに第1凸部20aが挿入された状態となる。このとき、図7に示すように、接着剤90が充填された左側第2溝10hに左側第2凸部20bが挿入された状態となり、接着剤90が充填された右側第2溝10iに右側第2凸部20cが挿入された状態となる。
また、図7に示すように、上記のようにケース10にカバー20が装着されたとき、第3凸部20dの先端面20eは、左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dだけでなく、コネクタ4のハウジング中間部43の第2外周面43bともクリアランスCL3を介して上下方向に対向した状態になる。このとき、図7及び図10に示すように、左側第2凸部20bが挿入される左側第2溝10hの領域W内において、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向した状態になる。同様に、右側第2凸部20cが挿入される右側第2溝10iの領域内において、右側ケース接続面10fと右側カバー接続面20gとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向した状態になる。
図7に示すように、コネクタ4の第2外周面43b上の接着剤90は、第1凸部20aよりも幅の大きい第3凸部20dの先端面20eによって十分に押し潰される。また、図10と図11とを比較してわかるように、本実施形態では、コネクタ4の第1外周面43aとコネクタ開口部10bの輪郭面との間のクリアランスCL1、すなわち、コネクタ4とケース10との間のクリアランスCL1が、第3凸部20dによって覆われる。そのため、本実施形態では、クリアランスCL1の直上の接着剤90が、第1凸部20aよりも幅の大きい第3凸部20dによって押し潰されることにより、クリアランスCL1の内部に接着剤90を十分に押し込むことができる。その結果、コネクタ4とケース10との間のクリアランスCL1が十分にシールされ、クリアランスCL1にリーク箇所が発生することを抑制できる。
一方、図10と図11とを比較してわかるように、本実施形態では、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとの間のクリアランスCL4、すなわち、左右方向における第3凸部20dとケース10との間のクリアランスCL4が、クリアランスCL1から左側に離れた位置に設けられる。仮に、左側第2凸部20bと左側第2溝10hとが存在しない場合、このクリアランスCL4に配置された接着剤90は、第1凸部20aによって押し潰される。しかしながら、この場合、第1凸部20aと接着剤90との接触面積が小さいため、クリアランスCL4に配置された接着剤90を十分に押し潰すことができず、クリアランスCL4にリーク箇所が発生する可能性がある。
図7及び図10に示すように、本実施形態では、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとの間のクリアランスCL4、すなわち、第3凸部20dとケース10との間のクリアランスCL4の直下に、第1溝10gよりも深い左側第2溝10hが設けられ、第1凸部20aよりも下側に突出する左側第2凸部20bが左側第2溝10hに挿入される。この場合、左側第2凸部20bと接着剤90との接触面積が大きいため、左側第2凸部20bが左側第2溝10hに挿入されたときに、左側第2溝10hから接着剤90が溢れ出る。その結果、第3凸部20dとケース10との間のクリアランスCL4を接着剤90によって埋めることができ、クリアランスCL4にリーク箇所が発生することを抑制できる。なお、上記と同様に、右側第2凸部20cが右側第2溝10iに挿入されたときに、右側第2溝10iから接着剤90が溢れ出る。その結果、右側ケース接続面10fと右側カバー接続面20gとの間のクリアランスCL4も接着剤90によって埋めることができる。
また、図7に示すように、コネクタ4の第2外周面43b上の接着剤90と、クリアランスCL1の直上の接着剤90と、左側第2溝10hから左側第2ケース縁面10c上に溢れ出た接着剤90と、右側第2溝10iから右側第2ケース縁面10d上に溢れ出た接着剤90とが、第3凸部20dの先端面20eによって十分に押し潰される。その結果、クリアランスCL3を接着剤90によって埋めることができ、クリアランスCL3にリーク箇所が発生することを抑制できる。さらに、図8及び図9に示すように、第1凸部20aが第1溝10gに挿入されたとき、第1溝10gから接着剤90が溢れ出る。その結果、第1ケース縁面10aとカバー縁面22cとの間のクリアランスCL2を接着剤90によって埋めることができ、クリアランスCL2にリーク箇所が発生することを抑制できる。
以上のように、ケース10にカバー20が装着されたとき、全てのクリアランスCL1、CL2、CL3及びCL4が、接着剤90によってシールされる。
上記のようにケース10にカバー20が装着された後、作業者等は、未硬化の接着剤90を硬化させる。接着剤90を硬化させる方法は、特に限定されず、接着剤90の種類に応じて適宜選択できる。作業者等は、スナップフィットにより固定されたケース10及びカバー20を所定時間放置することにより接着剤90を硬化させてもよい。接着剤90が硬化することで、スナップフィットによってケース10とカバー20とが固定される。以上により、筐体2が組み立てられる。
以上のように、本実施形態では、ケース10にカバー20が装着されたとき、接着剤90が充填された第1溝10gに第1凸部20aが挿入され、接着剤90が充填された左側第2溝10hに左側第2凸部20bが挿入され、接着剤90が充填された右側第2溝10iに右側第2凸部20cが挿入された状態となる。また、本実施形態では、ケース10にカバー20が装着されたとき、第3凸部20dの先端面20eが、左側第2ケース縁面10c及び右側第2ケース縁面10dだけでなく、コネクタ4のハウジング中間部43の第2外周面43bともクリアランスCL3を介して上下方向に対向した状態になる。さらに、本実施形態では、ケース10にカバー20が装着されたとき、左側第2溝10hの領域W内において、左側ケース接続面10eと左側カバー接続面20fとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向し、右側第2溝10iの領域内において、右側ケース接続面10fと右側カバー接続面20gとがクリアランスCL4を介して左右方向に対向した状態になる。
これにより、上述したように、ケース10にカバー20が装着されたとき、全てのクリアランスCL1、CL2、CL3及びCL4が、接着剤90によって十分にシールされ、これらのクリアランスCL1、CL2、CL3及びCL4にリーク箇所が生じることを抑制できる。その結果、最終製品である電子制御装置1の筐体2の内部に水分或いは粉塵等の異物が浸入することを抑制できる。
上記のように本実施形態によれば、コネクタ4に溝を設けることが許容されない場合であっても、シール性を向上できる構造を有する電子制御装置1の筐体2と、その筐体2を備える電子制御装置1とを提供することができる。
なお、接着剤90の種類は特に限定されない。例えば、接着力の弱い接着剤90を使用する場合は、接着剤90が硬化することでケース10とカバー20との間のシール性が確保され、スナップフィットによってケース10とカバー20とが固定される。一方、接着力の強い接着剤90を使用する場合は、ケース10とカバー20との仮固定にスナップフィットを利用することができ、接着剤90が硬化することにより、ケース10とカバー20とが完全に固定される。このように、接着力の強い接着剤90を使用する場合には、ケース10とカバー20との間のシール性の確保だけでなく、ケース10とカバー20との固定強度の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ケース10は、第1傾斜面61を有する第1接触部60を有し、カバー20は、第1傾斜面61と上下方向に接触する第2接触部80を有する。そして、第1傾斜面61は、下側に向かうに従って、上下方向と直交する方向において第1開口部11から離れる向きに傾斜する。そのため、第2接触部80は、第1傾斜面61と上下方向に接触するとともに、上下方向と直交する方向においても第1傾斜面61と接触する。例えば、図9では、第2接触部80は、第1傾斜面61と上下方向及び左右方向に接触する。これにより、カバー20をケース10に対して上下方向、及び上下方向と直交する水平方向に位置決めすることができる。したがって、スナップフィットによって第1固定部50と第2固定部70とを固定するためにクリアランスCL2を設けても、ケース10とカバー20とが上下方向及び水平方向に移動することを抑制できる。そのため、ケース10とカバー20との相対位置がずれることを抑制できる。
また、本実施形態において第2接触部80は第1傾斜面61と上下方向に接触するため、ケース10とカバー20とに寸法誤差が生じて第1接触部60と第2接触部80との上下方向の位置がずれても、ずれた位置に応じて第2接触部80が弾性変形することで、第1接触部60と第2接触部80とを確実に接触させやすい。したがって、ケース10とカバー20との寸法誤差によらず、第1固定部50と第2固定部70とがスナップフィットによって固定される位置までケース10とカバー20とを近づけた位置において、第1接触部60と第2接触部80とを接触させやすい。
また、第1固定部50と第2固定部70とがスナップフィットにより固定された後、接着剤90が完全に硬化する前にケース10とカバー20との相対位置がずれると、接着不良が生じる虞がある。この場合、ケース10とカバー20との固定強度が低下する、ケース10とカバー20との間のシール性が低下する等の不具合が生じる場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、第1接触部60と第2接触部80とによってケース10とカバー20との相対位置がずれることを抑制できるため、接着剤90が完全に硬化するまでの間においてケース10とカバー20との相対位置がずれることを抑制できる。これにより、接着剤90によるケース10とカバー20との接着に、接着不良が生じることを抑制できる。したがって、ケース10とカバー20との固定強度が低下することを抑制でき、かつ、ケース10とカバー20との間のシール性が低下することを抑制できる。
また、第1接触部60と第2接触部80とは、第1固定部50と第2固定部70とがスナップフィットで固定される前に互いに接触し始める。そのため、第1接触部60と第2接触部80との接触により、ケース10とカバー20との相対位置のずれが抑制された状態で、第1固定部50と第2固定部70とをスナップフィットによって固定できる。これにより、第1固定部50と第2固定部70とを容易かつ好適にスナップフィットによって固定できる。
また、本実施形態によれば、第2接触部80は、弾性変形し、第1接触部60に弾性力を加えた状態で接触する。そのため、第1接触部60と第2接触部80とを、弾性力によって、より安定して接触させた状態にできる。これにより、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより抑制できる。また、本実施形態によれば、第2接触部80は、第2固定部70と異なる位置に配置されるため、第2接触部80が弾性変形しても、第2接触部80とともに第2固定部70が弾性変形することがない。これにより、第1固定部50と第2固定部70とのスナップフィットによる固定が外れることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1固定部50及び第1接触部60は、ケース周壁部12の外側面に設けられ、第2固定部70及び第2接触部80は、カバー縁部22に設けられる。そのため、第1固定部50と第2固定部70とのスナップフィットによる固定、及び第1接触部60と第2接触部80との接触を、筐体2の外部から視認しつつ、ケース10とカバー20との組み立てを行うことができる。これにより、ケース10とカバー20との組み立てを精度よく、かつ、容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、ケース周壁部12の少なくとも一部では、ケース周壁部12の周方向に沿って第1固定部50と第1接触部60とが交互に設けられ、カバー縁部22の少なくとも一部では、カバー縁部22の周方向に沿って第2固定部70と第2接触部80とが交互に設けられる。そのため、第1固定部50及び第2固定部70と、第1接触部60及び第2接触部80とを複数ずつ設けて、ケース10とカバー20とのスナップフィットによる固定をより強固にしつつ、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより抑制できる。
また、第1固定部50及び第2固定部70と、第1接触部60及び第2接触部80とを交互に設けることで、ケース周壁部12及びカバー縁部22の周方向の全周において、各固定部と各接触部とを好適に分散させて配置しやすい。そのため、ケース10とカバー20とのスナップフィットによる固定をより好適に強固にしつつ、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより好適に抑制できる。
また、本実施形態によれば、対向する一対の前側壁部12F及び後側壁部12Bには、第1接触部60が少なくとも2つずつ設けられる。そのため、前側縁部22Fに設けられた第2接触部80を前側壁部12Fに設けられた第1接触部60に接触させ、後側縁部22Bに設けられた第2接触部80を後側壁部12Bに設けられた第1接触部60に接触させることで、第2接触部80によってケース10を前後方向に挟むことができる。これにより、ケース10とカバー20とが前後方向に相対移動することをより好適に抑制できる。また、第1接触部60が少なくとも2つずつ設けられることで、ケース10に接触するカバー20が上下方向に延びる軸回りに回転することを抑制できる。したがって、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより抑制できる。
また、対向する一対の左側壁部12L及び右側壁部12Rには、第1接触部60が少なくとも2つずつ設けられる。そのため、左側縁部22Lに設けられた第2接触部80と右側縁部22Rに設けられた第2接触部80とによって、ケース10を左右方向に挟むことができる。これにより、ケース10とカバー20とが左右方向に相対移動することをより好適に抑制できる。また、第1接触部60が少なくとも2つずつ設けられることで、ケース10に接触するカバー20が上下方向に延びる軸回りに回転することをより抑制できる。したがって、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、コネクタ4が挿入されるコネクタ開口部12aの両側に第1接触部60が少なくとも1つずつ設けられる。そのため、コネクタ4の左右方向の両側部分において、第2接触部80を第1接触部60に接触させることができる。コネクタ4には、外部装置が接続されるため、比較的外力が加えられやすい。そのため、コネクタ4の両側部分においては、コネクタ4から伝えられる外力によってケース10とカバー20とに相対的なずれが生じやすい。これに対して、コネクタ4の両側部分において第1接触部60と第2接触部80とを接触させることで、コネクタ4に加えられた外力を第1接触部60及び第2接触部80で好適に受けやすく、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、第2接触部80は、下側に延びる接触片81を有する。そのため、接触片81を第1傾斜面61に接触させることで、第2接触部80を第1接触部60に接触させやすい。また、第2接触部80を弾性変形しやすい形状とすることができ、本実施形態のように接触片81を弾性変形させた状態で第1傾斜面61に接触させやすい。また、第2固定部70は、下側に延びる爪部71を有する。そのため、爪部71を第1固定部50に上下方向に引っ掛けることで、第2固定部70を第1固定部50に引っ掛けやすい。これにより、第1固定部50と第2固定部70とをスナップフィットにより固定しやすい。
また、本実施形態によれば、接触片81のうち下側の端部は、爪部71のうち下側の端部よりも上側に位置する。そのため、筐体2を組み立てる際に、ケース10とカバー20とを上下方向に近づけるときに、接触片81が第1傾斜面61と接触し始めるタイミングを、爪部71が第2傾斜面51と接触し始めるタイミングよりも後にできる。これにより、ケース10とカバー20とを近づけ始めた初期において、弾性変形している部分を爪部71のみにすることができ、ケース10とカバー20との近づけるのに必要な力を小さくできる。したがって、ケース10とカバー20とを組み立てやすい。また、接触片81の上下方向の長さを短くしやすい。そのため、接触片81の弾性率を比較的大きくしやすい。これにより、接触片81が第1傾斜面61に加える弾性力を比較的大きくしやすい。また、接触片81の上下方向の長さを短くできることで、カバー20を軽量化しやすい。
また、本実施形態によれば、少なくとも1つの接触片81は、爪部71よりもケース周壁部12に近い位置から下側に延びる。そのため、ケース周壁部12の外側面に設けられた第1傾斜面61に、接触片81を接触させやすい。これにより、第1接触部60に第2接触部80をより好適に接触させやすい。また、本実施形態のように接触片81が外側に弾性変形する場合であっても、図9に示すように接触片81が爪部71よりも外側に突出することを抑制できる。そのため、筐体2が水平方向に大型化することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1傾斜面61の上下方向に対する傾斜角θ1は、第2傾斜面51の上下方向に対する傾斜角θ2よりも大きい。そのため、第1傾斜面61の傾斜角θ1を比較的大きくしやすい。これにより、第1傾斜面61に接触する接触片81をより外側に弾性変形させやすくできる。したがって、接触片81から第1傾斜面61に加えられる弾性力を大きくしやすく、第1接触部60と第2接触部80とをより強く互いに接触させやすい。そのため、ケース10とカバー20との相対位置がずれることをより好適に抑制できる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。
第1固定部の数、第2固定部の数、第1接触部の数、及び第2接触部の数は、それぞれ1つ以上であれば、特に限定されない。第1固定部と第2固定部とは、互い上下方向に引っ掛かり合うスナップフィットによって固定されるならば、設けられる位置、形状等は特に限定されない。例えば、第2固定部は、上述した実施形態における天板部24から下側に延びる爪部を有し、その爪部がケース底部に上下方向に引っ掛かる構成であってもよい。第1固定部は、ケース周壁部の内側面に設けられてもよい。上述した実施形態における第1固定部50の形状と第2固定部70の形状とが、互いに逆となる構成であってもよい。上述した実施形態における第1接触部60の形状と第2接触部80の形状とが、互いに逆となる構成であってもよい。
第1傾斜面は、第2接触部に設けられていてもよいし、第1接触部と第2接触部との両方に設けられていてもよい。第1傾斜面は、設けられなくてもよい。この場合、例えば、第1接触部と第2接触部とが圧入されて互いに接触してもよい。この場合、第1接触部と第2接触部とのうち少なくとも一方の接触部が、弾性変形し、他方の接触部に弾性力を加えた状態で接触する。そのため、弾性力によってケースとカバーとを上下方向及び水平方向に保持した状態とでき、ケースとカバーとの相対位置がずれることを抑制できる。上記の実施形態のように第1傾斜面が設けられている場合、第1接触部及び第2接触部のいずれもが弾性変形していなくてもよい。第1接触部と第2接触部とは、両方が弾性変形してもよい。
また、上記の実施形態のように第1傾斜面が設けられている場合、第1接触部と第1固定部とは異なる位置に設けられなくてもよいし、第2接触部と第2固定部とは異なる位置に設けられなくてもよい。この場合、例えば、上述した実施形態の接触片81にスナップフィットにより引っ掛かる爪が設けられてもよいし、接触片81に凹部が設けられ、当該凹部にスナップフィットにより爪が引っ掛かってもよい。
上記実施形態では、ケースとカバーとがスナップフィットによって固定される筐体を例示したが、例えば、ケースとカバーとが螺子によって固定されてもよい。
ケース周壁部は、円筒状であってもよいし、上側から見て5角形以上の多角形状に配置された複数の側壁部を有する形状であってもよい。この場合、ケース周壁部の形状に応じてカバーの形状を適宜変更可能である。
上述した実施形態の電子制御装置の用途は、特に限定されず、車両以外に搭載される電子制御装置であってもよい。本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1…電子制御装置、2…筐体、3…制御部、4…コネクタ、10…ケース、10a…第1ケース縁面、10b…コネクタ開口部、10c…左側第2ケース縁面(第2ケース縁面)、10d…右側第2ケース縁面(第2ケース縁面)、10e…左側ケース接続面(ケース接続面)、10f…右側ケース接続面(ケース接続面)、10g…第1溝、10h…左側第2溝(第2溝)、10i…右側第2溝(第2溝)、11…第1開口部、12…ケース周壁部、14…ケース縁部、20…カバー、21…第2開口部、22…カバー縁部、22c…カバー縁面、20a…第1凸部、20b…左側第2凸部(第2凸部)、20c…右側第2凸部(第2凸部)、20d…第3凸部、20f…左側カバー接続面(カバー接続面)、20g…右側カバー接続面(カバー接続面)、50…第1固定部、51…第2傾斜面、60…第1接触部、61…第1傾斜面、70…第2固定部、80…第2接触部、90…接着剤

Claims (6)

  1. 第1方向の一方側に開口する第1開口部を有するケースと、
    前記第1開口部を覆い、前記ケースに装着されるカバーと、
    を備え、
    前記ケースは、
    前記第1方向の一方側の端面であり、前記ケースの周方向に延びて前記第1開口部を囲う第1ケース縁面と、
    コネクタの一部を前記ケースの外部に露出させるために、前記第1方向と直交する第2方向に開口し、前記第1ケース縁面を前記周方向に分断するコネクタ開口部と、
    前記周方向において前記第1ケース縁面と前記コネクタ開口部との間に設けられ、前記第1ケース縁面より前記第1方向の他方側に位置する第2ケース縁面と、
    前記第1ケース縁面に設けられ、前記周方向に沿って延びる第1溝と、
    前記周方向において前記第1溝と前記コネクタ開口部との間に設けられ、前記第1溝の底面より前記第1方向の他方側に窪む第2溝と、
    前記第1ケース縁面と前記第2ケース縁面とを前記第1方向に接続するケース接続面と、
    を有し、
    前記カバーは、
    前記第1ケース縁面と前記第1方向に対向するカバー縁面と、
    前記カバー縁面のうち前記第1溝と対向する位置から前記第1方向の他方側に突出し、前記第1溝に挿入される第1凸部と、
    前記カバー縁面のうち前記第2溝と対向する位置から前記第1凸部より前記第1方向の他方側に突出し、前記第2溝に挿入される第2凸部と、
    前記カバー縁面のうち前記第2ケース縁面間に跨る領域から前記第1方向の他方側に突出し、前記第1凸部より前記第2方向の幅が大きい第3凸部と、
    前記第3凸部の先端面と前記カバー縁面とを前記第1方向に接続し、前記ケース接続面と前記周方向に対向するカバー接続面と、
    を有し、
    前記周方向における前記第2溝の領域に、前記ケース接続面と前記カバー接続面とが含まれる、
    電子制御装置の筐体。
  2. 前記第2方向における前記第3凸部の幅は、前記第2方向における前記第2凸部の幅よりも大きい、
    請求項1に記載の電子制御装置の筐体。
  3. 前記第2方向における前記第2凸部の幅は、前記第2方向における前記第1凸部の幅と等しく、前記第2方向における前記第3凸部の幅よりも小さい、
    請求項1に記載の電子制御装置の筐体。
  4. 前記ケースは、
    前記カバーとスナップフィットによって固定される第1固定部と、
    前記カバーと接触する第1接触部と、
    を有し、
    前記カバーは、
    前記第1固定部に前記第1方向に引っ掛かり、前記第1固定部とスナップフィットによって固定される第2固定部と、
    前記第1接触部に接触する第2接触部と、
    を有し、
    前記第1接触部と前記第2接触部とのうち少なくとも一方の接触部は、他方の接触部と前記第1方向に接触する第1傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記第1方向の他方側に向かうに従って、前記第2方向において前記第1開口部から離れる向きに傾斜する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子制御装置の筐体。
  5. 前記第1接触部と前記第2接触部との少なくとも一方の接触部は、弾性変形し、他方の接触部に弾性力を加えた状態で接触する、
    請求項4に記載の電子制御装置の筐体。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子制御装置の筐体と、
    前記筐体の内部に収容される制御部と、
    一部が前記ケースの外部に露出する状態で前記コネクタ開口部に挿入され、前記制御部と電気的に接続されるコネクタと、
    を備える、電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114976426A (zh) * 2022-05-31 2022-08-30 东莞新能安科技有限公司 电池壳体、电池及用电装置

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