JP2021071695A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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晴彦 満田
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Abstract

【課題】繰返し使用した際に耐摩耗性に良好で、電気特性の変化が小さい単層型電子写真感光体を提供する。また、前記単層型電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ、及び電子写真装置を提供する。【解決手段】少なくとも支持体と単層型感光層を有し、前記単層型感光層が、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を含有し、前記電子輸送材料が、特定の化合物であることを特徴とする単層型電子写真感光体。【選択図】なし

Description

本発明は電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
電子写真感光体は、像担持体として電子写真方式の画像形成装置(例えば、プリンター、及び複合機)において用いられる。電子写真感光体は、感光層を備え、例えば、積層型電子写真感光体、及び単層型電子写真感光体が挙げられる。
積層型電子写真感光体は、電荷発生の機能を有する電荷発生層と、電荷輸送の機能を有する電荷輸送層とが積層された感光層を備える。単層型電子写真感光体は、電荷発生の機能と、電荷輸送の機能とを有する単層型感光層を備える。
近年、層構成が簡単で生産性に優れる単層型電子写真感光体が広く検討されている。
特許文献1には、特定の電子輸送材料を含む、単層型電子写真感光体の技術が開示されている。
特開2014−164275号公報
本発明者らの検討によると、特許文献1に記載の単層型電子写真感光体では、繰返し使用した際に、耐摩耗性が不十分であり、電気特性の変化が大きいことが課題であった。
したがって、本発明の目的は繰返し使用した際に耐摩耗性が良好で、電気特性の変化が小さい単層型電子写真感光体を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかる電子写真感光体は、支持体と、該支持体上に少なくとも単層型感光層を有してなり、前記単層型感光層が、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を含有し、前記電子輸送材料が、下記式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1つである。
Figure 2021071695
Figure 2021071695
式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。
本発明によれば、繰返し使用した際に耐摩耗性が良好で、電気特性の変化が小さい単層型電子写真感光体を提供することができる。
本発明の一実施形態における電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
本発明者が検討したところ、従来技術では、感光層のバインダー樹脂の機械的強度が不十分なため、繰り返し使用時の摩耗量が大きいことが分かった。この課題を解決するために、感光層のバインダー樹脂を検討した結果、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物を感光層に含有させることで、耐摩耗性が向上することが分かった。また、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物を感光層に含有させる場合において、電子輸送材料を式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物から選択することで、繰返し使用時の電気特性の変化を抑制できることが分かった。
Figure 2021071695
Figure 2021071695
式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。
本発明者らは、本発明の単層型電子写真感光体において、繰返し使用した際に耐摩耗性が良好で、電気特性の変化が小さい理由を以下のように推測している。
連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物は、架橋構造を形成することにより、機械的強度が良好であることが知られている。しかしながら、単層型感光層に含有させる場合、感光体を繰返し使用した際に電気特性の変化が大きくなる場合があった。本発明者らは、その原因を、感光層中の電荷発生材料から発生した電子が、未反応の連鎖重合性官能基に補足されることであると推測している。
本発明者らが鋭意検討した結果、感光層に含有させる電子輸送材料を、前記式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物から選択することで、感光体を繰返し使用した時の電気特性の変化を抑制できることが分かった。前記電子輸送材料が、電荷発生材料から発生した電子が膜内に残った未反応の連鎖重合性官能基に捕捉されることを効果的に抑制し、結果、良好な電気特性が得られると推測している。
以上のメカニズムのように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
[電子写真感光体]
本発明の単層型電子写真感光体は、支持体と、該支持体上に少なくとも単層型感光層を有してなり、該単層型感光層が、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を含有し、該電子輸送材料が式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物から選択される。
Figure 2021071695
Figure 2021071695
式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。
本発明の単層型電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性及び生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
本発明の単層型電子写真感光体の単層型感光層は、連鎖重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成する。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、正孔輸送能を有する材料を用いてもよい。
以下、単層型電子写真感光体の各構成について説明する。
<支持体>
本発明において、単層型電子写真感光体は、支持体を有する。支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<下引き層>
支持体の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアミド、ポリアミド酸、ポリイミド脂、ポリアミドイミド、セルロース樹脂などが挙げられる。
重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素−炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などを更に含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上記の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤を更に含有してもよい。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上記の各材料及び溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<単層型感光層>
単層型感光層は、少なくとも連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料から構成される。以下、各構成要素について述べる。
[連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物]
連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂が望ましい。連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基が好ましい。連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物として、正孔輸送能を有し連鎖重合性官能基を有する材料を用いてもよい。
[電荷発生材料]
電荷発生材料としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、無金属フタロシアニン顔料、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生材料の含有量としては、例えば、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物に対して、0.05質量%以上30質量%以下がよく、望ましくは1質量%以上15質量%以下であり、より望ましくは2質量%以上10質量%以下である。
[正孔輸送材料]
正孔輸送材料としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
正孔輸送材料は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
また、正孔輸送能と重合性官能基を有するモノマーを重合し、硬化膜とすることで感光層中に含有させてもよい。
[電子輸送材料]
電子輸送材料は、下記、式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物から選択される。
Figure 2021071695
Figure 2021071695
式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。
〜Rは、アルキル基であることが好ましく、1,1−ジメチルエチル基であることがより好ましい。
式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。
及びRは、アルキル基であることが好ましく、1,1−ジメチルプロピル基であることがより好ましい。
これらの電子輸送材料は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
−単層型感光層の形成−
単層型感光層は、上記成分を溶剤に加えた感光層形成用塗布液を用いて形成される。
溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の環状若しくは直鎖状のエーテル類等の通常の有機溶剤が挙げられる。これら溶剤は単独又は2種以上混合して用いる。
感光層形成用塗布液を塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
本発明の単層型感光層の膜厚は、望ましくは5μm以上40μm以下、より望ましくは10μm以上30μm以下の範囲に設定される。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた単層型電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた単層型電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
円筒状の単層型電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。単層型電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に帯電される。なお、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された単層型電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。単層型電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、単層型電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。単層型電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の単層型電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、単層型電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の単層型電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、及び、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
下記の構造式で表される電子輸送材料、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物、正孔輸送材料を用意した。
・電子輸送材料
Figure 2021071695
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・連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物
Figure 2021071695
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・正孔輸送材料:(C)
Figure 2021071695
[実施例1]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 30部
・式(B−1)で示される化合物 80部
・式(C)で示される化合物 40部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウム基材上に、上記の感光層形成用塗布液を漬塗布法して塗膜を形成した。得られた塗膜に、メタルハライドランプを用いて、照射強度を200mW/cm、照射時間を50秒の条件で光照射し、膜の硬化を行った。更に、110℃で10分間加熱乾燥させることで、厚さ20μmの単層型感光層を形成し、実施例1の電子写真感光体を作製した。
[実施例2]
感光層形成用塗布液に用いた式(A−1)で示される化合物を、式(A−2)で示される化合物に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の電子写真感光体を作製した。
[実施例3]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−1)で示される化合物 80部
・式(C)で示される化合物 40部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の電子写真感光体を作製した。
[実施例4]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−1)で示される化合物を、式(B−2)で示される化合物に変更した以外は、実施例3と同様にして、実施例4の電子写真感光体を作製した。
[実施例5]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−1)で示される化合物を、式(B−3)で示される化合物に変更した以外は、実施例3と同様にして、実施例5の電子写真感光体を作製した。
[実施例6]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−1)で示される化合物を、式(B−4)で示される化合物に変更した以外は、実施例3と同様にして、実施例6の電子写真感光体を作製した。
[実施例7]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−1)で示される化合物 40部
・式(B−3)で示される化合物 40部
・式(C)で示される化合物 40部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の電子写真感光体を作製した。
[実施例8]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−3)で示される化合物 50部
・式(B−5)で示される化合物 30部
・式(C)で示される化合物 30部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の電子写真感光体を作製した。
[実施例9]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−3)で示される化合物を、式(B−4)で示される化合物に変更した以外は、実施例8と同様にして、実施例9の電子写真感光体を作製した。
[実施例10]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−1)で示される化合物 25部
・式(B−3)で示される化合物 25部
・式(B−5)で示される化合物 30部
・式(C)で示される化合物 30部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例10の電子写真感光体を作製した。
[実施例11]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−1)で示される化合物 50部
・式(B−6)で示される化合物 30部
・式(C)で示される化合物 30部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例11の電子写真感光体を作製した。
[実施例12]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−1)で示される化合物を、式(B−3)で示される化合物に変更した以外は、実施例11と同様にして、実施例12の電子写真感光体を作製した。
[実施例13]
感光層形成用塗布液に用いた式(B−1)で示される化合物を、式(B−4)で示される化合物に変更した以外は、実施例11と同様にして、実施例13の電子写真感光体を作製した。
[実施例14]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−1)で示される化合物 25部
・式(B−3)で示される化合物 25部
・式(B−6)で示される化合物 30部
・式(C)で示される化合物 30部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例14の電子写真感光体を作製した。
[実施例15]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−6)で示される化合物 80部
・式(C)で示される化合物 20部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例15の電子写真感光体を作製した。
[実施例16]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−6)で示される化合物 100部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・重合開始剤(商品名:omnirad369、IGM Resins B.V.社製)4.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
上記の感光層形成用塗布液を用いて感光層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例16の電子写真感光体を作製した。なお、式(B−6)で示される化合物は正孔輸送材料を兼ねる。
[実施例17]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・式(B−6)で示される化合物 100部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウム基材上に、上記の感光層形成用塗布液を浸漬塗布法して塗膜を形成し、得られた塗膜を大気中において10分間50℃で乾燥させた。その後、窒素雰囲気下にて、加速電圧150kV、ビーム電流3.0mAの条件で支持体(被照射体)を200rpmの速度で回転させながら、1.6秒間電子線を塗膜に照射した。なお、このときの電子線の吸収線量を測定したところ、15kGyであった。その後、窒素雰囲気下にて、塗膜の温度が25℃から125℃になるまで30秒かけて昇温させ、塗膜の加熱を行った。電子線照射から、その後の加熱処理までの酸素濃度は15ppm以下であった。次に、大気中において、塗膜の温度が25℃になるまで自然冷却し、大気中において塗膜の温度が100℃になる条件で30分間加熱処理を行い、膜厚20μmの単層型感光層を形成した。
以上のようにして、実施例17の電子写真感光体を作製した。
[比較例1]
(感光層形成用塗布液の調製)
下記の組成物を混合攪拌し、感光層形成用塗布液を調製した。
・式(A−1)で示される化合物 15部
・式(A−2)で示される化合物 15部
・ビスフェノールZポリカーボネート樹脂 80部
・構造式(C)で示される化合物 40部
・無金属フタロシアニン顔料 5.0部
・テトラヒドロフラン 700部
(電子写真感光体の作製)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウム基材上に、上記の感光層形成用塗布液を漬塗布法して塗膜を形成し、得られた塗膜を100℃、40分の条件で加熱乾燥させることで、厚さ20μmの単層型感光層を形成した。
以上のようにして、比較例1の電子写真感光体を作製した。
[比較例2]
感光層形成用塗布液に用いた構造式(A−1)で示される化合物を、式(A−3)で示される化合物に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体を作製した。
Figure 2021071695
[評価]
以下に記載の方法で、実施例1〜17並びに比較例1及び2の電子写真感光体を評価した。
評価装置として、キヤノン(株)製の電子写真装置(商品名:imageRUNNER ADVANCE C5560)を正帯電方式に対応するように改造して用いた。評価装置のシアンステーションに電子写真感光体を装着して評価を行った。評価装置は、温度23℃湿度5%RHの低湿度環境下に設置した。
(電気特性の評価)
評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入した。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電位測定プローブの位置は、電子写真感光体の母線方向の中央とした。
暗部電位Vdが+700Vになるように帯電部材(帯電ローラー)への印加電圧を調整し、続いて明部電位Vl1が+250Vになるようにレーザー光量を調整した。
本体から電位測定装置を取り外し、現像器を取り付けて画像出力ができるようにした後、A4横送りで1000枚の連続画出しを行った。画像パターンとしては、印字率5%濃度のテストチャートを用いた。
連続画出し後、評価機に再び電位測定装置を取り付け、連続画出し後の感光体の暗部電位Vl2を測定し、連続画出しの前後の暗部電位の変化量ΔVlを、以下の計算式に従って求めた。
ΔVl[V]=|Vl2[V]−Vl1[V]|
ΔVl[V]が20V以下の場合、繰返し使用時の電気特性の変化が小さく、良好と判断した。
(耐摩耗性評価)
続いて、印字率5%濃度のテストチャートを用いて、A4横送りで50000枚の連続画出しを行い、連続画出し終了後に感光層の膜厚を測定した。連続画出しの前後の膜厚の変化量を感光層の削れ量[μm]とした。感光層の削れ量が2.0μm以下の場合、耐摩耗性が良好と判断した。
電気特性評価と耐摩耗性評価の結果を表1に示す。
Figure 2021071695
1 単層型電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (5)

  1. 支持体と、該支持体上に少なくとも単層型感光層を有してなり、
    前記単層型感光層が、連鎖重合性官能基を分子内に有する化合物の硬化物、電荷発生材料、正孔輸送材料、及び電子輸送材料を含有し、前記電子輸送材料が、下記(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1つである単層型電子写真感光体。
    Figure 2021071695
    Figure 2021071695
    (式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アラルキル基、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表す。)
  2. 〜Rが、1,1−ジメチルエチル基であることを特徴とする請求項1に記載の単層型電子写真感光体。
  3. 及びRが、1,1−ジメチルプロピル基であることを特徴とする請求項1または2に記載の単層型電子写真感光体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の単層型電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の単層型電子写真感光体、ならびに帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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