JP2021071441A - チップ固定装置及び粒子検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路チップを装着部に固定すると共に流路チップに対して圧電素子を固定する構造を簡素化する。【解決手段】チップ固定装置は、粒子を含む流体が流れる流路と、流路から対象粒子を取り込む圧力変化部と、を有する流路チップが装着される装着部と、装着部に装着された流路チップを固定する固定部と、を備える。装着部は、流路チップが載置される基台を有する。固定部は、流路チップを基台に押圧する固定部材と、圧力変化部を作動させる圧電素子と、圧力変化部に対して接離する方向に移動可能に設けられて圧電素子を保持する保持部材と、を有する。固定部材は、流路チップを基台に押圧するときに弾性変形することで保持部材を固定部材に固定する弾性変形部を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、チップ固定装置及び粒子検査装置に関する。
粒子を含むサンプル液と、シース液とが流れるマイクロチップ(以下、流路チップと称する。)を用いて粒子の検査を行い、サンプル液を分取する粒子検査装置が知られている。この種の粒子検査装置では、流路チップが装着部に装着されて、流路チップが有する圧力変化部を圧電素子(ピエゾ素子)で作動させて、圧力変化部内にサンプル液を取り込むことで所望の粒子を分取するものがある。
特開2012−127922号公報 特開2013−32976号公報
流路チップの製造コストを低減するべく、流路チップの圧力変化部を作動させる圧電素子を流路チップが備える代わりに、流路チップを装着部に固定するチップ固定装置に圧電素子を設けることが提案されている。この場合、チップ固定装置に設けられた圧電素子によって圧力変化部を適正に作動させるためには、流路チップを装着部に固定し、かつ、圧力変化部に接触させた状態で圧電素子を流路チップに対して固定することが考えられる。しかしながら、このような固定構造は、固定装置の構造の複雑化を招く問題がある。
そこで、本開示では、流路チップを装着部に固定すると共に流路チップに対して圧電素子を固定する構造を簡素化することができるチップ固定装置及び粒子検査装置を提案する。
本開示によれば、粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路から対象粒子を取り込む圧力変化部と、を有する流路チップが装着される装着部と、前記装着部に装着された前記流路チップを固定する固定部と、を備え、前記装着部は、前記流路チップが載置される基台を有し、前記固定部は、前記流路チップを前記基台に押圧する固定部材と、前記圧力変化部を作動させる圧電素子と、前記圧力変化部に対して接離する方向に移動可能に設けられて前記圧電素子を保持する保持部材と、を有し、前記固定部材は、前記流路チップを前記基台に押圧するときに弾性変形することで前記保持部材を前記固定部材に固定する弾性変形部を有する。
実施例の流路チップを示す模式図である。 実施例の流路チップの圧力変化部を説明するための断面図である。 実施例のチップ固定装置を示す斜視図である。 実施例のチップ固定装置を示す分解斜視図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックを示す斜視図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックを底面側から示す斜視図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップが装着部に固定される動作を説明するための側面図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップが装着部に固定される動作を説明するための側面図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックにおける弾性変形部を示す断面図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックにおける弾性変形部を説明するための模式図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックにおける素子ホルダを示す断面図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックにおける素子ホルダを示す分解斜視図である。 実施例のチップ固定装置の固定ブロックにおける素子ホルダを示す分解斜視図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップに対して圧電素子が固定される動作を説明するための断面図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップに対して圧電素子が固定される動作を説明するための断面図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップに対して圧電素子が固定される動作を説明するための断面図である。 実施例のチップ固定装置において、流路チップに対して圧電素子が固定される動作を説明するための断面図である。 実施例の粒子検査装置を示すブロック図である。
以下に、本開示の実施例について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本開示のチップ固定装置及び粒子検査装置が限定されるものではない。
(流路チップの構成)
図1は、実施例の流路チップを示す模式図である。本実施例のチップ固定装置は、例えば、フローサイトメータ等の粒子検査装置に用いられて、図1に示すように、粒子を含む流体としてのサンプル液と、シース液とが流れるマイクロチップとしての流路チップ3を固定するための装置である。流路チップ3は、矩形板状に形成されており、粒子を含むサンプル液が流れるサンプル液導入流路3aと、シース液が流れるシース液導入流路3bと、サンプル液導入流路3aから対象粒子を吸引して取り込む圧力変化部3cと、を有する。
また、流路チップ3は、粒子を観察する観察部3dと、バッファ液が流れるバッファ液導入路3eと、サンプル液シース液及びバッファ液を排出する一対の廃液用流路3f、3gと、圧力変化部3cによって分取された粒子を計測するカウンタ部3hと、分取された粒子を回収する回収用流路3kと、を有する。なお、本開示は、流路チップ3がバッファ液導入路3e、廃液用流路3f、3g、回収用流路3kを有する構造に限定されず、これらが省かれてもよい。
サンプル液導入流路3aとシース液導入流路3bは、観察部3dの上流側にて合流する。バッファ液導入路3eは、観察部3dの下流側のオリフィス3mの下流に連通されている。圧力変化部3cは、オリフィス3mの下流側に配置されており、オリフィス3mから対象粒子を取り込む圧力室3nを有する。圧力室3nは、カウンタ部3h、回収用流路3kに連通している。
また、流路チップ3には、後述するチップ固定装置によって所定位置に位置決めするための複数の位置決め孔3rが設けられている。流路チップ3を形成する材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリプロピレン、PDMS(polydimethylsiloxane)、ガラス及びシリコン等が挙げられる。
図2は、実施例の流路チップ3の圧力変化部3cを説明するための断面図である。図2に示すように、流路チップ3の圧力変化部3cは、圧力室3nを形成する押圧部3pが、後述する圧電素子17によって押圧されることで、押圧部3pの周囲が弾性変形して圧力室3nの容積が変化する。圧力変化部3cは、圧力室3nの容積の変化に伴って圧力が変化することにより、オリフィス3mから圧力室3n内に、サンプル液及びシース液を取り込むことで、所望の粒子Aを分取する。圧力変化部3cは、通常時、圧力室3nが加圧されており、サンプル液及びシース液が圧力室3n内に流入する流れF1が、バッファ液の流れF2によって止められている。圧力変化部3cは、圧力室3nの容積が増えることで、サンプル液及びシース液が圧力室3n内に流入する。
なお、本開示において、「粒子A」には、細胞や微生物、リポソーム等の生体関連粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子等の合成粒子等が広く含まれるものとする。生体関連粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)等が含まれる。細胞には、動物細胞(血球系細胞等)及び植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌等の細菌類、タバコモザイクウイルス等のウイルス類、イースト菌等の菌類等が含まれる。さらに、生体関連粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体等の生体関連高分子も包含されるものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属等であってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレート等が含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料等が含まれる。金属には、金コロイド、アルミ等が含まれる。これら粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量等も特に限定されない。
(チップ固定装置の構成)
図3は、実施例のチップ固定装置を示す斜視図である。図4は、実施例のチップ固定装置を示す分解斜視図である。図3及び図4において、例えば、チップ固定装置の幅方向をX方向、チップ固定装置の奥行き方向をY方向、チップ固定装置の高さ方向をZ方向とする。図5以降においても、図3及び図4と同様に、X、Y、Z方向を示す。なお、チップ固定装置の向きは、上述したX、Y、Z方向に限定されない。
図3及び図4に示すように、実施例のチップ固定装置5は、流路チップ3が装着される装着部6と、装着部6に装着された流路チップ3を押圧して流路チップ3を装着部6に固定する固定部7と、固定部7を駆動する駆動部8と、を備える。
(装着部の構成)
装着部6は、流路チップ3が載置される基台11を有しており、基台11におけるY方向の一端側に、装着部6に対して流路チップ3が挿脱される挿脱口12が形成されている。矩形状の流路チップ3は、挿脱口12に対して流路チップ3の長手方向に沿って挿脱される。
(固定部の構成)
固定部7は、流路チップ3を基台11上に押圧する固定部材としての固定ブロック16と、流路チップ3の圧力変化部3cを作動させる圧電素子17と、圧力変化部3cに対して接離するZ方向に移動可能に設けられて圧電素子17を保持する保持部材として素子ホルダ18(図9参照)と、素子ホルダ18を圧力変化部3cに押圧する押圧用コイルバネ19(図11参照)と、を有する。
また、固定部7は、素子ホルダ18が圧力変化部3cに対して接離するZ方向に移動するのを案内する4つの昇降ガイド軸21と、固定ブロック16が基台11から離れる方向に付勢する4つの圧縮コイルバネ22と、を有する。
図5は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16を示す斜視図である。図6は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16を底面側から示す斜視図である。図5及び図6に示すように、固定ブロック16は、例えば、金属材料によって直方体状に形成されており、4つの各角部にガイド穴16aが貫通して設けられている。各ガイド穴16aには、基台11上に設けられた4つの各昇降ガイド軸21が挿通されている。これにより、固定ブロック16は、各昇降ガイド軸21に沿って移動可能に基台11に支持されている。各昇降ガイド軸21には、図4に示すように、圧縮コイルバネ22がそれぞれ設けられており、圧縮コイルバネ22の弾性力によって固定ブロック16が、基台11から離間した初期位置に復帰する。
(固定ブロックの傾斜面)
図3及び図5に示すように、固定ブロック16は、駆動部8によって加圧される加圧部として、後述する駆動部8のローラ44が移動する軌道である2つの傾斜面24を有する。各傾斜面24は、X方向における固定ブロック16両側面に沿ってそれぞれ形成されている。傾斜面24は、Y−X平面に対して傾斜しており、装着部6の挿脱口12側に位置する一端部24aから、挿脱口12側とは反対側に位置する他端部24bに向かって延びている(図7及び図8参照)。また、傾斜面24の一端部24aは、固定ブロック16が有する後述の弾性変形部25から離れており、傾斜面24の他端部24bは、弾性変形部25に隣り合う位置に形成されている。なお、固定ブロック16の加圧部は、傾斜面24に限定されず、固定ブロック16を基台11に向かって移動させる外力が加わる部分であればよく、任意の加圧構造が採用されてよい。
(装着部に対する流路チップの固定動作)
図7及び図8は、実施例のチップ固定装置5において、装着部6に対して流路チップ3が固定される動作を説明するための側面図である。図7に示すように、固定ブロック16は、基台11から離間された上昇位置が初期位置となり、装着部6の挿脱口12に対して流路チップ3が挿脱される。
固定ブロック16は、図7及び図8に示すように、駆動部8によって移動されたローラ44が、傾斜面24上に沿って一端部24aから他端部24bへ向かって移動することにより、昇降ガイド軸21に沿って移動して、固定ブロック16によって流路チップ3が基台11に押圧される。これにより、固定ブロック16は、装着部6に装着された流路チップ3を装着部6に固定する。また、固定ブロック16は、ローラ44が傾斜面24上に沿って他端部24bから一端部24aへ向かって移動することにより、圧縮コイルバネ22の弾性力によって、昇降ガイド軸21に沿って移動して初期位置に戻る。これにより、固定ブロック16は、装着部6に装着された流路チップ3を装着部6に固定状態を解除する。
また、固定ブロック16において、図7及び図8に示すように、傾斜面24の一端部24aが、X−Y平面(図中における水平面)に沿っており、他端部24bが、例えば、X−Y平面に対して小さな傾斜角をもって形成されている。傾斜面24は、一端部24aと他端部24bが、X−Y平面に対して所定の傾斜角で傾斜された中間部24cを挟んで連続している。
したがって、傾斜面24の他端部24bの傾斜角は、一端部24aと他端部24bとの間の中間部24cよりも小さい。ここで、傾斜面24の傾斜角は、X−Y平面に対する傾斜角を指す。これにより、傾斜面24上に沿って移動するローラ44が他端部24bに移動したときに、他端部24bで停止したローラ44によって、固定ブロック16をZ方向に向かって押し下げる加圧力が安定的に保たれる。このため、ローラ44が他端部24bに停止した状態における流路チップ3の固定状態の安定性が高められる。
(固定ブロックの弾性変形部)
図9は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16における弾性変形部を示す断面図である。図10は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16における弾性変形部を説明するための模式図である。固定ブロック16は、図5、図9及び図10に示すように、流路チップ3を基台11に押圧するときに弾性変形することで素子ホルダ18を固定ブロック16に固定する弾性変形部25を有する。弾性変形部25は、X方向における固定ブロック16の一方側に配置されており、固定ブロック16と一体に形成されている。弾性変形部25は、ローラ44によって傾斜面24の他端部24b側が押し下げられることで、弾性変形部25が素子ホルダ18側に近づくように撓む。
図9及び図10に示すように、弾性変形部25は、素子ホルダ18の位置を規制する規制部25aと、規制部25aの両側に形成された一対の薄肉部25bと、を有する。規制部25aは、素子ホルダ18の外周面を適正に押圧可能な大きさに形成されている。薄肉部25bは、Z方向における厚みが規制部25aよりも薄く形成されている。規制部25aは、図9に示すように、一対の薄肉部25bよりも基台11側(固定ブロック16の裏面側)に配置されている。これにより、薄肉部25bが弾性変形したときに規制部25aが素子ホルダ18側へ移動する変位量が適正に確保されるので、規制部25aによる素子ホルダ18の押圧動作の安定性が高められる。
また、固定ブロック16は、図10に示すように、一対の薄肉部25bの各々から、固定ブロック16の外周面まで延びる2つの切欠き27を有する。各切欠き27は、固定ブロック16をZ方向に貫通するスリット状に形成されている。したがって、固定ブロック16において、2つの傾斜面24のうちの一方の傾斜面24と弾性変形部25が形成された部分が、切欠き27によって分割されている。言い換えると、固定ブロック16には、傾斜面24を有する部分が、弾性変形部25によって連結されている。このように薄肉部25bと切欠き27によって剛性が小さくされた部分が固定ブロック16に形成されており、ローラ44が傾斜面24を押し下げたときに弾性変形部25近傍に適正な撓みが生じ易いので、弾性変形部25をスムーズに弾性変形させることができる。
固定ブロック16は、流路チップ3に向かって下降したときに、ローラ44が傾斜面24の他端部24b側を押し下げることで一対の薄肉部25bが弾性変形し、一対の薄肉部25bの弾性変形に伴って、規制部25aが素子ホルダ18側に向かって移動して素子ホルダ18をX方向に押圧する。これにより、規制部25aによって押圧された素子ホルダ18は、後述する貫通穴31の内面(基準面)に突き当てられて固定ブロック16に対して固定される。したがって、素子ホルダ18に保持された圧電素子17は、装着部6に固定された流路チップ3の圧力変化部3cに対して、Z方向における所定の位置に固定される。
また、弾性変形部25は、傾斜面24の他端部24bに隣り合って設けられている。これにより、傾斜面24が弾性変形部25を適正に弾性変形させるための加圧部として機能するので、ローラ44が傾斜面24を押し下げたときに弾性変形部25がスムーズに弾性変形する動作の信頼性が確保されている。また、弾性変形部25から離れた傾斜面24の一端部24aから、弾性変形部25近傍の他端部24bに向かってローラ44が移動することにより、固定ブロック16の下降動作と共に弾性変形部25を徐々に弾性変形させて、弾性変形に伴う規制部25aの移動の安定性が確保されている。さらに、傾斜面24の他端部24bに停止したローラ44が傾斜面24を押し下げる力によって、弾性変形部25が弾性変形した状態を適正に保つことが可能となり、素子ホルダ18の固定状態の安定性が高められる。
また、図10に示すように、素子ホルダ18が流路チップ3の圧力変化部3cに対して接離するZ方向に直交する平面、すなわちX−Y平面において、規制部25aの中心O1と、圧電素子17の中心O2と、固定ブロック16が流路チップ3を基台11に押圧したときに傾斜面24の他端部24bに停止したローラ44の回転中心線Mは、同一直線L上に位置している。また、言い換えると、弾性変形部25は、素子ホルダ18近傍の周囲(後述する貫通穴31の周縁部分)に形成されている。
このような配置により、傾斜面24上を移動するローラ44によって一対の薄肉部25bをスムーズに弾性変形させて、一対の薄肉部25bの弾性変形に伴って、規制部25aが素子ホルダ18側に向かってスムーズに移動させることが可能となる。なお、本実施例における弾性変形部25は、X方向における固定ブロック16の一端側のみに設けられたが、必要に応じて、X方向における固定ブロック16の両端側に、素子ホルダ18を間に挟むようにそれぞれ設けられてもよい。また、弾性変形部25は、固定ブロック16に一体に形成されたが、例えば、弾性変形部25が固定ブロック16よりも弾性係数が小さい材料で形成され、弾性変形部25が固定ブロック16に組み付けられて構成されてもよい。
また、固定ブロック16には、装着部6に装着された流路チップ3の圧力変化部3cに対向する位置に、貫通穴31が形成されており、貫通穴31内に素子ホルダ18がZ方向に移動可能に支持されている。貫通穴31は、Z方向に対する素子ホルダ18の移動範囲を規制するように内壁が形成されている。また、固定ブロック16には、装着部6に装着された流路チップ3の観察部3dに対向する位置に、観察用開口32が貫通して形成されている。また、図6に示すように、固定ブロック16における、基台11に対向する底面には、装着部6に装着された流路チップ3の各位置決め孔3rに挿入される2つの位置決めピン33が設けられており、固定ブロック16によって流路チップ3が押圧されたときに固定ブロック16に対して流路チップ3が所定位置に位置決めされる。すなわち、流路チップ3は、固定ブロック16によって装着部6に対して所定の位置に位置決めされる。
図11は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16における素子ホルダ18を示す断面図である。図11は、図5におけるA−A断面図である。図12及び図13は、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16における素子ホルダ18を示す分解斜視図である。図11及び図12に示すように、素子ホルダ18は、固定ブロック16の貫通穴31内に配置されており、貫通穴31の内面が、上述した弾性変形部25の規制部25aによって押圧された素子ホルダ18が突き当てられる基準面として機能する。
図11、図12及び図13に示すように、素子ホルダ18は、圧電素子17を保持する保持穴18aと、押圧用コイルバネ19が支持する凸部18bと、を有する。圧電素子17は、例えば、接着剤によって保持穴18a内に固定されており、圧力変化部3cをZ方向に押圧するように作動する。素子ホルダ18に固定された圧電素子17には、流路チップ3の圧力変化部3cに接する接触子35が設けられている。接触子35は、例えば、接着剤によって圧電素子17の端面に固定されている。
流路チップ3に接する固定ブロック16の裏面には、図11及び図12に示すように、貫通穴31の周縁部に、圧力変化部3cの周囲を固定する固定板36が設けられている。固定板36は、接触子35が進入する開口36aを有する。また、素子ホルダ18には、押圧用コイルバネ19の一端を支持するバネ受け部材37が設けられている。バネ受け部材37は、素子ホルダ18の凸部18bに取り付けられている。固定ブロック16には、押圧用コイルバネ19の他端を支持するバネ押さえ部材38が設けられている。したがって、素子ホルダ18は、押圧用コイルバネ19によって固定ブロック16の裏面側に向かって付勢されており、押圧用コイルバネ19の弾性力によって、圧電素子17の接触子35が流路チップ3の圧力変化部3cに圧接される。
また、固定ブロック16は、流路チップ3の圧力変化部3cに対してZ方向に接離する素子ホルダ18の移動を案内するガイド部として、ガイド溝41及びガイドピン42を有する。ガイド溝41は、図9及び図10に示すように、貫通穴31の内周面に、Z方向に沿って直線状に形成されている。ガイドピン42は、図9、図10及び図13に示すように、素子ホルダ18の外周面からX方向に沿って突出するように固定されており、ガイド溝41内に挿入されている。ガイドピン42は、貫通穴31内の周方向に対する素子ホルダ18の回転を規制する、いわゆる回り止めとして機能する。
ガイド溝41及びガイドピン42は、図10に示すように、素子ホルダ18が圧力変化部3cに対して接離する方向に直交する平面上、すなわちX−Y平面上において、素子ホルダ18を挟んで規制部25aとは反対側に設けられている。また、ガイド溝41及びガイドピン42は、図10に示すように、X−Y平面において、規制部25aの中心O1と、圧電素子17の中心O2と、傾斜面24の他端部24bに停止したローラ44の回転中心線Mとがそれぞれ位置する直線L上に位置している。
これにより、弾性変形部25の規制部25aによって素子ホルダ18が貫通穴31の内面に突き当てられた際に、素子ホルダ18の移動に伴う力がガイド溝41及びガイドピン42に加わることが避けられるので、ガイド溝41及びガイドピン42の損傷が抑えられる。したがって、素子ホルダ18のZ方向の移動をガイドする構造と、素子ホルダ18を固定ブロック16に固定する構造(圧電素子17を圧力変化部3cに対して固定する構造)と、を両立することができる。
なお、本実施例におけるガイド部は、ガイド溝41が固定ブロック16に設けられて、ガイドピン42が素子ホルダ18に設けられたが、この構造とは逆に、ガイド溝41が素子ホルダ18に設けられて、ガイドピン42が固定ブロック16に設けられてもよい。
(駆動部の構成)
チップ固定装置5の駆動部8は、図3及び図4に示すように、固定ブロック16を基台11に向かって移動させる2つのローラ44と、各ローラ44を回転自在に支持するアーム部材45と、アーム部材45をY方向に往復移動させる駆動機構(図示せず)と、アーム部材45の往復移動をガイドする一対の往復ガイド軸46と、を有する。
アーム部材45には、各往復ガイド軸46に支持される軸受け部47が設けられている。各往復ガイド軸46は、X方向における基台11の両側の側面に沿って固定されている。往復ガイド軸46は、軸方向の両端が、基台11に設けられた支持部48に支持されている。駆動部8は、駆動機構によってアーム部材45を駆動することで、固定ブロック16の傾斜面24上に沿ってローラ44が移動し、固定ブロック16を昇降ガイド軸21に沿って昇降させる。
(流路チップに対する圧電素子の固定動作)
図14A〜図14Dは、実施例のチップ固定装置5において、流路チップ3に対して圧電素子17が固定される動作を説明するための断面図である。
図14Aに示すように、チップ固定装置5は、固定ブロック16が基台11から離間した初期位置で、押圧用コイルバネ19によって付勢された圧電素子17の接触子35が、装着部6に装着された流路チップ3の圧力変化部3cから離れている。次に、図14Bに示すように、チップ固定装置5は、駆動部8のローラ44によって固定ブロック16が基台11に向かって下降を開始し、固定ブロック16が初期位置から所定量(例えば、3mm程度)だけ下降したときに、圧電素子17の接触子35の先端が、圧力変化部3cの圧力室3nの押圧部3pに接触する。
続いて、図14Cに示すように、チップ固定装置5は、固定ブロック16が初期位置から所定量(例えば、4mm程度)だけ基台11に向かって下降したときに、固定ブロック16の固定板36が圧力変化部3cの周囲に接触する。これと同時に、圧力変化部3cに接触した接触子35の先端が、接触位置から下降することで、接触子35によって圧力変化部3cが僅かに(例えば、接触子35と圧力変化部3cとの接触位置から1mm程度)押し込まれる。これにより、押圧用コイルバネ19の弾性力によって、圧電素子17の接触子35が接触した圧力変化部3cの圧力室3nには与圧が加わる。
続いて、チップ固定装置5は、駆動部8のローラ44によって押し下げられる固定ブロック16が基台11に向かって更に下降することにより、固定ブロック16における素子ホルダ18近傍の周囲(貫通穴31の周縁部分)に所定の外力(例えば、400[N]程度)が加わる。固定ブロック16は、基台11に向かって下降するときに所定の外力が貫通穴31の周縁部分に加わることで、弾性変形部25及び切欠き27が形成された部分に撓みが生じる。このため、固定ブロック16は、弾性変形部25の一対の薄肉部25bが弾性変形し、規制部25aが素子ホルダ18に向かって移動し、規制部25aによって素子ホルダ18が貫通穴31の内面に突き当てられて固定される。
圧電素子17が所定位置に固定されたとき、圧電素子17の接触子35の先端は、上述のように、圧力変化部3cの圧力室3nに与圧を加えた状態で固定ブロック16に固定される。このように素子ホルダ18が固定ブロック16に対して固定されることで、圧電素子17が、流路チップ3の圧力変化部3cに対するZ方向の所定位置に固定される。このため、圧電素子17によって圧力変化部3cを精度良く作動させることが可能になり、圧力変化部3cの動作信頼性が高められる。
したがって、チップ固定装置5は、固定ブロック16が基台11を押圧するときに基台11に向かって下降することにより、弾性変形部25が弾性変形する。これにより、チップ固定装置5は、流路チップ3を装着部6に固定すると共に、固定ブロック16に圧電素子17を固定する、すなわち、流路チップ3の圧力変化部3cに対して圧電素子17を固定することができる。
(粒子検査装置の構成)
以上のように構成されたチップ固定装置5を備える粒子検査装置について説明する。図15は、実施例の粒子検査装置1を示すブロック図である。図15に示すように、粒子検査装置1は、例えば、フローサイトメータであり、チップ固定装置5と、チップ固定装置5によって装着部6に固定された流路チップ3の観察部3dにレーザ光を照射する光源部51と、チップ固定装置5に固定された流路チップ3の観察部3dを流れる粒子Aを検査する検査部52と、を備える。光源部51は、流路チップ3の粒子Aにレーザ光を照射するレーザ光源(図示せず)を有する。検査部52は、粒子Aが発する蛍光や散乱光を検出する光検出素子(図示せず)を有する。なお、本実施例に係るチップ固定装置5は、上述したフローサイトメータ等の粒子検査装置に適用されることに限定されず、イメージングサイトメータ等の画像処理装置に適用されてもよい。
(効果)
実施例のチップ固定装置5における固定部7は、流路チップ3を装着部6の基台11に押圧する固定ブロック16と、流路チップ3の圧力変化部3cを作動させる圧電素子17と、圧力変化部3cに対して接離するZ方向に移動可能に設けられて圧電素子17を保持する素子ホルダ18と、を有する。固定ブロック16は、流路チップ3を装着部6の基台11に押圧するときに弾性変形することで素子ホルダ18を固定ブロック16に固定する弾性変形部25を有する。つまり、固定部7は、固定ブロック16が基台11を装着部6に固定するときに固定ブロック16の弾性変形部25が弾性変形することで、素子ホルダ18を固定ブロック16に固定するので、素子ホルダ18の固定構造を簡素化することができる。これにより、簡素な構造で、流路チップ3を装着部6に固定すると共に、固定ブロック16に圧電素子17を固定することで流路チップ3の圧力変化部3cに対して圧電素子17を所定位置に固定する構造を実現することができる。そして、装着部6に固定された流路チップ3の圧力変化部3cに対して圧電素子17が所定位置に固定されることにより、圧電素子17が作動させる圧力変化部3cの動作精度、動作信頼性を確保することができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16は、駆動部8によって加圧される傾斜面24を有しており、傾斜面24が弾性変形部25に隣り合って配置されている。これにより、加圧部である傾斜面24によって弾性変形部25を適正に弾性変形させることが可能となり、固定ブロック16が加圧されたときに弾性変形部25がスムーズに弾性変形する動作の信頼性を確保することができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16の弾性変形部25は、素子ホルダ18の位置を規制する規制部25aと、規制部25aの両側に形成された一対の薄肉部25bと、を有しており、一対の薄肉部25bの弾性変形に伴って、規制部25aが素子ホルダ18を固定ブロック16に押圧する。これにより、一対の薄肉部25bが弾性変形することで規制部25aをスムーズに移動して、規制部25aが素子ホルダ18を押圧する構造を簡素に構成することができる。また、一対の薄肉部25bによって規制部25aが移動する方向が適正に制御されるので、弾性変形部25による素子ホルダ18の固定動作の信頼性を高めることができる。
また、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16は、一対の薄肉部25bから、固定ブロック16の外周面まで延びる切欠き27を有する。これにより、固定ブロック16において弾性変形部25が形成された部分が、切欠き27によって分割されるので、薄肉部25bの剛性が小さくなる。このため、弾性変形部25近傍に適正な撓みが生じ易くなり、弾性変形部25をスムーズに弾性変形させることができる。したがって、弾性変形部25による素子ホルダ18の固定動作の信頼性を更に高めることができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16の弾性変形部25は、Z方向において規制部25aが、一対の薄肉部25bよりも基台11側に配置されている。これにより、薄肉部25bが弾性変形したときに規制部25aが素子ホルダ18側へ移動する変位量が適正に確保されるので、規制部25aが素子ホルダ18を押圧する動作の安定性を高めることができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16は、流路チップ3の圧力変化部3cに対して接離する素子ホルダ18の移動を案内するガイド溝41及びガイドピン42を有する。ガイド溝41及びガイドピン42は、素子ホルダ18が圧力変化部3cに対して接離するZ方向に直交する平面(X−Y平面)上において、素子ホルダ18を挟んで規制部25aとは反対側に配置されている。これにより、弾性変形部25の規制部25aによって押圧された素子ホルダ18の移動に伴う力がガイド溝41及びガイドピン42に加わることが避けられるので、ガイド溝41及びガイドピン42の損傷を抑えることができる。したがって、素子ホルダ18の移動をガイドする構造と、素子ホルダ18を固定ブロック16に固定する構造と、を両立することができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16は、駆動部8のローラ44が移動する傾斜面24を有しており、ローラ44が傾斜面24上に沿って傾斜面24の一端部24aから他端部24bへ移動することで固定ブロック16が基台11に向かって移動される。弾性変形部25は、傾斜面24の他端部24bに隣り合って設けられている。これにより、弾性変形部25から離れた傾斜面24の一端部24aから、弾性変形部25近傍の他端部24bに向かってローラ44が移動することにより、固定ブロック16の下降動作と共に弾性変形部25を徐々に弾性変形させて、弾性変形に伴う規制部25aの移動の安定性が確保されている。また、傾斜面24の他端部24bに停止したローラ44が傾斜面24を押し下げる力によって、弾性変形部25が弾性変形した状態を適正に保つことが可能となり、素子ホルダ18の固定状態の安定性を高めることができる。
また、実施例のチップ固定装置5における固定ブロック16は、傾斜面24の他端部24bの傾斜角が、一端部24aと他端部24bとの間の中間部24cよりも小さい。これにより、傾斜面24上に沿って移動するローラ44が他端部24bに移動したときに、他端部24bで停止したローラ44によって、固定ブロック16をZ方向に向かって押し下げる加圧力を安定的に保つことが可能になる。このため、ローラ44が他端部24bに停止した状態における流路チップ3の固定状態の安定性を更に高めることができる。
また、実施例のチップ固定装置5の固定ブロック16において、素子ホルダ18が流路チップ3の圧力変化部3cに対して接離するZ方向に直交する平面(X−Y平面)において、規制部25aの中心O1と、圧電素子17の中心O2と、固定ブロック16が流路チップ3を基台11に押圧したときに傾斜面24の他端部24bに停止したローラ44の回転中心線Mは、同一直線L上に位置している。このような配置により、傾斜面24上を移動するローラ44によって一対の薄肉部25bをスムーズに弾性変形させることが可能になり、一対の薄肉部25bの弾性変形に伴って、規制部25aが素子ホルダ18側に向かってスムーズに移動させることができる。したがって、規制部25aによる素子ホルダ18の固定状態の安定性を更に高めることができる。
<付記>
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路から対象粒子を取り込む圧力変化部と、を有する流路チップが装着される装着部と、前記装着部に装着された前記流路チップを固定する固定部と、を備え、前記装着部は、前記流路チップが載置される基台を有し、前記固定部は、前記流路チップを前記基台に押圧する固定部材と、前記圧力変化部を作動させる圧電素子と、前記圧力変化部に対して接離する方向に移動可能に設けられて前記圧電素子を保持する保持部材と、を有し、前記固定部材は、前記流路チップを前記基台に押圧するときに弾性変形することで前記保持部材を前記固定部材に固定する弾性変形部を有する、チップ固定装置。
(2)
前記固定部を駆動する駆動部を更に備え、前記固定部材は、前記駆動部によって加圧される加圧部を有し、前記加圧部が前記弾性変形部に隣り合って配置されている、(1)に記載のチップ固定装置。
(3)
前記弾性変形部は、前記保持部材の位置を規制する規制部と、前記規制部の両側に形成された一対の薄肉部と、を有し、前記一対の薄肉部の弾性変形に伴って、前記規制部が前記保持部材を前記固定部材に押圧する、(2)に記載のチップ固定装置。
(4)
前記固定部材は、前記一対の薄肉部から、前記固定部材の外周面まで延びる切欠きを有する、(3)に記載のチップ固定装置。
(5)
前記規制部は、前記一対の薄肉部よりも前記基台側に配置されている、(3)または(4)に記載のチップ固定装置。
(6)
前記固定部材は、前記圧力変化部に対して接離する前記保持部材の移動を案内するガイド部を有し、前記ガイド部は、前記保持部材が前記圧力変化部に対して接離する方向に直交する平面上において、前記保持部材を挟んで前記規制部とは反対側に配置されている、(3)ないし(5)のいずれか1つに記載のチップ固定装置。
(7)
前記駆動部は、前記固定部材を前記基台に向かって移動させるローラを有し、前記固定部材の前記加圧部は、前記ローラが移動する傾斜面を有し、前記ローラが前記傾斜面上に沿って前記傾斜面の一端部から他端部へ移動することで前記固定部材が前記基台に向かって移動され、前記弾性変形部は、前記傾斜面の前記他端部に隣り合って設けられている、(3)ないし(6)のいずれか1つに記載のチップ固定装置。
(8)
前記傾斜面の前記他端部の傾斜角は、前記一端部と前記他端部との間の中間部よりも小さい、(7)に記載のチップ固定装置。
(9)
前記保持部材が前記圧力変化部に対して接離する方向に直交する平面において、前記規制部の中心と、前記圧電素子の中心と、前記固定部材が前記流路チップを前記基台に押圧したときに前記傾斜面の前記他端部に停止した前記ローラの回転中心線は、同一直線上に位置している、(7)または(8)に記載のチップ固定装置。
(10)
(1)ないし(9)のいずれか1つに記載のチップ固定装置と、前記チップ固定装置によって前記装着部に固定された前記流路チップを流れる前記粒子を検査する検査部と、を備える粒子検査装置。
1 粒子検査装置
3 流路チップ
3a サンプル液導入流路(流路)
3c 圧力変化部
5 チップ固定装置
6 装着部
7 固定部
8 駆動部
11 基台
16 固定ブロック(固定部材)
17 圧電素子
18 素子ホルダ(保持部材)
24 傾斜面
24a 一端部
24b 他端部
24c 中間部
25 弾性変形部
25a 規制部
25b 薄肉部
27 切欠き
41 ガイド溝(ガイド部)
42 ガイドピン(ガイド部)
44 ローラ
A 粒子
L 直線
M 回転中心線
O1
O2

Claims (10)

  1. 粒子を含む液体が流れる流路と、前記流路から前記対象粒子を取り込む圧力変化部と、を有する流路チップが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記流路チップを固定する固定部と、を備え、
    前記装着部は、前記流路チップが載置される基台を有し、
    前記固定部は、前記流路チップを前記基台に押圧する固定部材と、前記圧力変化部を作動させる圧電素子と、前記圧力変化部に対して接離する方向に移動可能に設けられて前記圧電素子を保持する保持部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記流路チップを前記基台に押圧するときに弾性変形することで前記保持部材を前記固定部材に固定する弾性変形部を有する、チップ固定装置。
  2. 前記固定部を駆動する駆動部を更に備え、
    前記固定部材は、前記駆動部によって加圧される加圧部を有し、前記加圧部が前記弾性変形部に隣り合って配置されている、請求項1に記載のチップ固定装置。
  3. 前記弾性変形部は、前記保持部材の位置を規制する規制部と、前記規制部の両側に形成された一対の薄肉部と、を有し、前記一対の薄肉部の弾性変形に伴って、前記規制部が前記保持部材を前記固定部材に押圧する、請求項2に記載のチップ固定装置。
  4. 前記固定部材は、前記一対の薄肉部から、前記固定部材の外周面まで延びる切欠きを有する、請求項3に記載のチップ固定装置。
  5. 前記規制部は、前記一対の薄肉部よりも前記基台側に配置されている、請求項3に記載のチップ固定装置。
  6. 前記固定部材は、前記圧力変化部に対して接離する前記保持部材の移動を案内するガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記保持部材が前記圧力変化部に対して接離する方向に直交する平面上において、前記保持部材を挟んで前記規制部とは反対側に配置されている、請求項3に記載のチップ固定装置。
  7. 前記駆動部は、前記固定部材を前記基台に向かって移動させるローラを有し、
    前記固定部材の前記加圧部は、前記ローラが移動する傾斜面を有し、前記ローラが前記傾斜面上に沿って前記傾斜面の一端部から他端部へ移動することで前記固定部材が前記基台に向かって移動され、
    前記弾性変形部は、前記傾斜面の前記他端部に隣り合って設けられている、請求項3に記載のチップ固定装置。
  8. 前記傾斜面の前記他端部の傾斜角は、前記一端部と前記他端部との間の中間部よりも小さい、請求項7に記載のチップ固定装置。
  9. 前記保持部材が前記圧力変化部に対して接離する方向に直交する平面において、前記規制部の中心と、前記圧電素子の中心と、前記固定部材が前記流路チップを前記基台に押圧したときに前記傾斜面の前記他端部に停止した前記ローラの回転中心線は、同一直線上に位置している、請求項7に記載のチップ固定装置。
  10. 請求項1に記載のチップ固定装置と、
    前記チップ固定装置によって前記装着部に固定された前記流路チップを流れる前記粒子を検査する検査部と、
    を備える粒子検査装置。
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