JP2021071405A - 物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラム - Google Patents

物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物体の誤検知を抑制できる物体検知装置を提供すること。【解決手段】物体検知装置7は、受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得部72と、物体を検知する物体検知期間において、第1の検知信号の信号値の絶対値が物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、物体検知期間において、第2の検知信号の信号値の絶対値が物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、物体を検知したと判定する検知部73と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラムに関する。
従来、超音波を送波してから物体による反射波を受波するまでに要した時間を用いて、検知範囲内の物体の存否の判定や物体までの距離の測定を行う超音波センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、超音波を送波するとともに超音波を受波する送受波器を備えた超音波センサが開示されている。この超音波センサは、送受波器を駆動信号で駆動することにより超音波を検知範囲に送波し、超音波を受波した送受波器から出力される受波信号を用いて反射波を検出する。この反射波の検出の際、送受波器から出力される受波信号を増幅器で増幅し、この増幅した受波信号から検波器で包絡線信号を抽出する。そして、次の超音波の送信開始時刻までの間に、この包絡線信号のレベルが、閾値未満の状態から閾値を超える状態になったと判定すると、物体を検知したと判定する。
特開2013−156223号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、包絡線信号のみを用いて物体を検知するため、例えばノイズで包絡線信号の波形が変化してしまうと、物体が存在しないにもかかわらず、物体検知用の閾値が設定されている物体検知期間に、包絡線信号の信号値が閾値を超えた状態から閾値未満の状態になってしまい、物体が存在すると誤検知してしまうおそれがある。
本発明は、物体の誤検知を抑制できる物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の物体検知装置は、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知する物体検知装置であって、前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得部と、物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知部と、を備える。
本発明の超音波センサは、超音波を送受波する送受波器と、上述の物体検知装置と、を備える。
本発明の物体検知方法は、コンピュータによって、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知する物体検知方法であって、前記コンピュータは、前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得ステップと、物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知ステップと、を実行する。
本発明の物体検知プログラムは、コンピュータに、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知させる物体検知プログラムであって、前記コンピュータに、前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得ステップと、物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知ステップと、を実行させる。
本発明の物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラムによれば、物体の誤検知を抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係る超音波センサの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る時刻と第1の検知信号および第2の検知信号の信号値と第1,第2の閾値との関係をグラフ形式で示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る超音波センサの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る超音波センサの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る超音波センサの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<超音波センサの構成>
まず、本発明の第1の実施の形態に係る超音波センサの構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る超音波センサの概略構成を示すブロック図である。図2は、時刻と第1の検知信号および第2の検知信号の信号値と第1,第2の閾値との関係をグラフ形式で示す図である。
図1に示す超音波センサ1は、例えば、車両の前側のバンパの左右両端、後ろ側のバンパの左右両端などに配置されている。超音波センサ1は、車両の周囲に存在する物体の存否の判定し、その判定結果や車両から物体まで距離などを運転手に報知する。超音波センサ1は、超音波センサ1自体の不具合に起因する自己異常が発生しているか否かを判定し、その判定結果を運転手に報知する。超音波センサ1は、送受波器2と、パルス信号生成器3と、信号処理器4と、報知部5と、記憶部6と、物体検知装置7と、を備える。
送受波器2は、圧電素子21を備える。圧電素子21は、パルス信号生成器3からパルス状の駆動信号が入力されると、この駆動信号に対応する周波数および振幅で振動する。この振動によって、超音波が、送受波器2から車両の周囲に送波される。圧電素子21は、パルス信号生成器3からの駆動信号の入力が終了した後も、しばらくの間、振動し続ける。この駆動信号入力終了後の圧電素子21の振動が、残響である。
送受波器2から超音波が送波されるとき、圧電素子21が振動するが、この振動は、圧電素子21によって受波信号に変換される。そして、この受波信号が送受波器2から信号処理器4に出力される。圧電素子21が残響で振動した場合も同様に、この振動に対応する受波信号が送受波器2から信号処理器4に出力される。圧電素子21は、超音波が物体で反射することで生じる反射波にしたがって振動する。そして、この振動に対応する受波信号が送受波器2から信号処理器4に出力される。また、送受波器2は、信号処理器4を介さずに物体検知装置7に接続されており、信号処理器4に出力する受波信号と同じ信号を物体検知装置7に出力する。なお、以下において、送受波器2から信号処理器4を介さずに物体検知装置7に出力される受波信号を、第1の検知信号A1という。
パルス信号生成器3は、物体検知装置7の制御に基づいて、上述のパルス状の駆動信号をあらかじめ設定された間隔で生成して、送受波器2に出力する。
信号処理器4は、送受波器2から入力される受波信号に対して、所定の信号処理を実施し、この信号処理後の受波信号を物体検知装置7に出力する。信号処理器4は、第1の信号処理部41と、第2の信号処理部42と、を備える。
第1の信号処理部41は、例えば増幅器である。第1の信号処理部41は、受波信号に対して第1の信号処理として増幅処理を実施し、この増幅後の受波信号を第2の信号処理部42に出力する。
第2の信号処理部42は、例えばフィルタである。第2の信号処理部42は、第1の信号処理部41で処理された受波信号に対して第2の信号処理として包絡線処理を実施し、この包絡線処理後の受波信号を物体検知装置7に出力する。物体検知装置7に出力される受波信号は、送受波器2が送波した超音波の波長を含む所定範囲の波長の信号のみを含む。なお、以下において、第2の信号処理部42から物体検知装置7に出力される受波信号を、第2の検知信号A2という。すなわち、第1の検知信号A1と同じ受波信号に対して、第1,第2の信号処理を施した信号を、第2の検知信号A2という。
ここで、第1の検知信号A1の信号値の変化と第2の検知信号A2の信号値の変化について、図2に基づいて説明する。なお、図2において、第1の検知信号A1の信号値の絶対値は、縦軸の0から上下に向かうにしたがって大きくなり、第2の検知信号A2の信号値の絶対値は、下に向かうにしたがって大きくなる。
まず、第1の検知信号A1について説明する。図2の上側の図に実線で示すように、第1の検知信号A1の信号値の絶対値は、駆動信号の出力開始の時刻T0から出力終了の時刻T1までの時間において、最大値Lm1となる。この時刻T0からT1までの時間、送受波器2から超音波が送波される。また、時刻T1から残響が発生する。残響の発生開始の時刻T1から発生終了の時刻T2までの時間、第1の検知信号A1の信号値の絶対値は、残響の強さに応じて0に近づき、時刻T2において0になる。超音波の送波範囲内、つまり検知範囲内に物体が存在しない場合、時刻T2から次の駆動信号の出力開始の時刻までの物体検知期間、第1の検知信号A1の信号値は0になる。検知範囲内に物体が存在する場合、物体検知期間の一部の期間において、第1の検知信号A1の信号値の絶対値は、物体からの反射波によって一時的に大きくなる。物体が存在する場合の第1の検知信号A1の信号値の絶対値は、時刻T3から大きくなり始め、時刻T4で極大値となり、時刻T5で0になる。
次に、第2の検知信号A2について説明する。図2の下側の図に実線で示すように、第2の検知信号A2の信号値の絶対値は、時刻T0から出力終了の時刻T1までの超音波の送波時間において、最大値Lm2となる。また、時刻T1から時刻T2までの残響発生時間において、第2の検知信号A2の信号値の絶対値は、残響の強さに応じて0に近づき、時刻T2において0になる。検知範囲内に物体が存在しない場合、時刻T2から次の駆動信号の出力開始の時刻までの時間、第2の検知信号A2の信号値は0になるが、検知範囲内に物体が存在する場合、一部の時間において、第2の検知信号A2の信号値の絶対値は、物体からの反射波によって一時的に大きくなる。物体が存在する場合の第2の検知信号A2の信号値の絶対値は、時刻T3から大きくなり始め、時刻T4で極大値となり、時刻T5で0になる。
ところで、第1の検知信号A1の導通経路の不具合などに起因するノイズなどによって、図2の上側の図に破線で示すように、時刻T2を過ぎても信号値の絶対値が0を超えた値になるように、第1の検知信号A1の波形が変化してしまう場合がある。この場合、後述する第1の閾値C1が設定されている物体検知期間において、第1の検知信号A1の信号値の絶対値が第1の閾値C1を超えた状態から第1の閾値C1未満の状態になり、物体が存在すると誤検知されてしまうそれがある。
また、第2の検知信号A2の導通経路の不具合などに起因するノイズなどによって、図2の下側の図に破線で示すように、時刻T2を過ぎても、信号値の絶対値が0を超えた値になるように、第2の検知信号A2の波形が変化してしまう場合がある。この場合、後述する第2の閾値C2が設定されている物体検知期間において、第2の検知信号A2の信号値の絶対値が第2の閾値C2を超えた状態から第2の閾値C2未満の状態になり、物体が存在すると誤検知されてしまうそれがある。
なお、第1の検知信号A1の波形の変化と第2の検知信号A2の波形の変化は、上記不具合の発生状況によって、両方の変化が発生する場合もあるし、一方のみの変化が発生する場合もある。
報知部5は、例えば、車両のインパネ部に設けられている。報知部5は、物体検知装置7の制御に基づいて、各種情報を運転手に報知する。報知部5としては、報知を表示で行う表示装置、報知を光で行う発光装置、報知を音で行うスピーカが例示できる。
記憶部6は、例えば、不揮発性メモリで構成されている。記憶部6は、車両周囲の物体検知に必要な各種情報を記憶する。
記憶部6は、物体検知用の情報として、第1の閾値C1と、第2の閾値C2と、を記憶する。第1の閾値C1は、図2の上側の図に示すように、第1の検知信号A1に対して設定されている。第1の閾値C1は、物体検知期間において、絶対値が同じ正負の値に設定されている。第2の閾値C2は、図2の下側の図に示すように、第2の検知信号A2に対して設定されている。第2の閾値C2は、第1の閾値C1の設定期間と同じ物体検知期間において、絶対値が同じ値に設定されている。第1,第2の閾値C1,C2は、時刻T2以後に設定されているため、図2に示すような第1,第2の検知信号A1,A2の波形の変形が発生しなければ、上述の誤検知が発生することがない。なお、第1,第2の閾値C1,C2は、時刻に応じて異なる値に設定されていてもよい。また、第1,第2の閾値C1,C2は、物体検知期間内の一部の期間内のみに設定されていてもよい。物体検知期間の開始時刻は、第1,第2の検知信号A1,A2の信号値が0になる時刻T2よりも遅い時刻であってもよいし、終了時刻は、次の超音波の送波時刻よりも早い時刻であってもよい。
図1に戻り、物体検知装置7は、プロセッサを有するマイクロコンピュータが記憶部6に記憶された物体検知プログラムを実行することによって各種処理を実施する。物体検知装置7は、送波指示部71と、信号取得部72と、検知部73と、を備える。
送波指示部71は、パルス信号生成器3に駆動信号を生成して、送受波器2に出力することを指示する。
信号取得部72は、送受波器2から第1の検知信号A1を取得するとともに、信号処理器4から第2の検知信号A2を取得する。
検知部73は、物体検知期間における第1の検知信号A1および第2の検知信号A2の信号値に基づいて、物体を検知する。また、検知部73は、第2の検知信号A2における反射波によって信号値が大きくなり始めた時刻(例えば、時刻T3)に基づいて、車両から物体までの距離を算出する。そして、検知部73は、物体の検知結果や車両から物体までの距離を必要に応じて、報知部5で報知させる。なお、検知部73の処理の詳細については、後述する。
<超音波センサの動作>
次に、超音波センサ1の動作について説明する。図3は、超音波センサの動作を示すフローチャートである。
まず、車両のエンジンがオンにされると、超音波センサ1のパルス信号生成器3は、送波指示部71の指示に基づいて、パルス状の駆動信号を送受波器2に出力する。図3に示すように、送受波器2は、駆動信号に基づく超音波を車両の周囲に送波する(ステップS1)。そして、送受波器2は、圧電素子21の振動に対応する受波信号を、物体検知装置7と信号処理器4とに出力する。物体検知装置7の信号取得部72は、送受波器2から信号処理器4を介さず入力される受波信号を、第1の検知信号A1として取得する(ステップS2)。信号処理器4は、送受波器2から入力された受波信号を、第1,第2の信号処理部41,42で処理して物体検知装置7に出力する。信号取得部72は、信号処理器4から入力される受波信号を、第2の検知信号A2として取得する(ステップS3)。
検知部73は、第1の検知信号A1に基づく第1の事象判定処理を実施する(ステップS4)。この第1の事象判定処理において、検知部73は、第1の閾値C1が設定されている期間(物体検知期間)に、第1の検知信号A1の信号値の絶対値が第1の閾値C1以上になっている第1の事象が発生しているか否かを判定する。
検知部73は、第2の検知信号A2に基づく第2の事象判定処理を実施する(ステップS5)。この第2の事象判定処理において、検知部73は、第1の事象判定処理と同様に、第2の閾値C2が設定されている期間(物体検知期間)に、第2の検知信号A2の信号値の絶対値が第2の閾値C2以上になっている第2の事象が発生しているか否かを判定する。
その後、検知部73は、第1の事象と第2の事象のオア条件で、物体の存否を判定する(ステップS6)。すなわち、検知部73は、第1の事象または第2の事象が発生している場合、物体が存在すると判定する。一方、検知部73は、第1の事象および第2の事象の両方が発生していない場合、物体が存在しないと判定する。
検知部73は、物体の存否の判定によって、物体を検知した(物体が存在する)と判定した場合(ステップS7:Yes)、物体を検知したことと、車両から物体までの距離とを報知部5で報知させる(ステップS8)。その後、送波指示部71は、車両のエンジンがオフされたか否かを判定する(ステップS9)。送波指示部71は、車両のエンジンがオフされたと判定した場合(ステップS9:Yes)、処理を終了する。一方、検知部73が物体を検知していないと判定した場合(ステップS7:No)、送波指示部71がステップS9の処理を行う。また、送波指示部71で車両のエンジンがオフされていないと判定された場合(ステップS9:No)、ステップS1の処理が行われる。
<第1の実施の形態の作用効果>
第1の実施の形態によれば、物体検知装置7は、時刻T2から始まる物体検知期間において、第1の検知信号A1の信号値の絶対値が第1の閾値C1以上になる第1の事象、または、第2の検知信号A1の信号値の絶対値が第2の閾値C2以上になる第2の事象が発生している場合に、物体を検知したと判定する。このように物体の検知を判定することで、物体が存在する場合に精度よく判定することが可能になる。また、第1の検知信号A1の信号値の絶対値が第1の閾値C1以上になる第1の事象、および、第2の検知信号A1の信号値の絶対値が第2の閾値C2以上になる第2の事象の両方が発生している場合に、物体を検知したと判定するようにしてもよい。このように判定すれば、検知範囲内に物体が存在しない場合に、第1,第2の検知信号A1,A2に図2に破線で示すような変化が発生しないはずだが、例えばノイズなどが原因で、第2の検知信号A2のみが図2に破線で示すように変化する場合がある。このような場合、物体検知期間において、第2の検知信号A2の信号値の絶対値が第2の閾値C2以上となる第2の事象が発生してしまい、上述の従来の構成では、物体が存在すると誤検知されてしまうおそれがある。しかし、本第1の実施の形態では、第2の事象が発生していても、第1の事象が発生していないため、物体を検知したと判定することがなく、物体の誤検知を抑制できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る超音波センサについて説明する。
<超音波センサの構成>
まず、本発明の第2の実施の形態に係る超音波センサの構成について説明する。なお、第1の実施の形態の超音波センサ1と同様の構成については、同一名称および同一符号を付して、説明を省略あるいは簡略にする。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る超音波センサの概略構成を示すブロック図である。
図4に示す超音波センサ1Aは、物体検知装置7Aがワイパ駆動部8の動作に基づき処理を行う点で、第1の実施の形態の超音波センサ1と相違する。物体検知装置7Aには、運転手の操作に基づき車両のワイパを駆動するワイパ駆動部8が接続されている。物体検知装置7Aは、送波指示部71と、信号取得部72と、検知部73Aと、を備える。検知部73Aは、第1の検知信号A1および第2の検知信号A2に加えて、ワイパ駆動部8の動作状況も反映して、物体を検知する。
<超音波センサの動作>
次に、超音波センサ1Aの動作について説明する。なお、第1の実施の形態の超音波センサ1と同様の動作については、説明を省略あるいは簡略にする。図5は、超音波センサの動作を示すフローチャートである。
超音波センサ1Aは、第1の実施の形態と同様のステップS1〜S5の処理を行う。検知部73Aは、ステップS5の処理後、ワイパ駆動部8がワイパを駆動しているか否かを判定する(ステップS11)。検知部73Aは、ワイパが駆動していないと判定した場合(ステップS11:No)、第1の事象と第2の事象のアンド条件で物体の存否を判定する(ステップS12)。その後、超音波センサ1Aは、ステップS7〜S9の処理を行う。
一方、検知部73Aは、ワイパが駆動していると判定した場合(ステップS11:Yes)、第1の事象と第2の事象のオア条件で物体の存否を判定する(ステップS13)。すなわち、検知部73Aは、第1の事象または第2の事象が発生している場合、物体が存在すると判定する。一方、検知部73Aは、第1の事象および第2の事象の両方が発生していない場合、物体が存在しないと判定する。その後、超音波センサ1Aは、ステップS7〜S9の処理を行う。なお、検知部73Aは、ワイパが駆動していると判定した場合(ステップS11:Yes)、第1の事象と第2の事象のアンド条件とオア条件で物体の存否を判定するようにしてもよい。つまり、検知部73Aは、第1の事象および第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合、物体が存在すると判定してもよい。
<第2の実施の形態の作用効果>
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、以下のような作用効果がある。通常、ワイパは、雨や雪が降っている場合に駆動する。雨や雪が降っていると、これらが送受波器2の受波面に付着して、受波信号の受波レベルが雨や雪が降っていない場合と比べて低くなるおそれがある。検知範囲内に物体が存在する場合、物体検知期間において、第1,第2の検知信号A1,A2における物体からの反射波に対応する信号値の絶対値は、少なくとも時刻T4において第1,第2の閾値C1,C2以上になるはずだが、受波信号の受波レベルが低くなっていると、例えば、第2の検知信号A2における反射波に対応する信号値の絶対値が第2の閾値C2以上になるが、第1の検知信号A1における反射波に対応する信号値の絶対値が第1の閾値C1以上にならない場合がある。この場合、第1の事象と第2の事象のアンド条件で物体の存否を判定すると、物体が存在しないと判定してしまうが、本第2の実施の形態では、送受波器2に雨などの異物が付着してワイパが駆動している場合、第1の事象と第2の事象のオア条件で物体の存否を判定する。このため、受波レベルが低くなっている場合でも、物体を検知したと判定できる。また、第1の事象と第2の事象のアンド条件とオア条件を組み合わせることで物体の存否を判定するようにすれば、さらに精度よく物体を検知できるようになる。
[実施の形態の変形例]
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。
例えば、検知部73Aは、第1の事象と第2の事象のアンド条件とオア条件での物体の存否判定を、運転手の入力操作に基づき行ってもよい。信号取得部72は、送受波器2から出力される信号の代わりに、第1の信号処理部41で処理された信号を第1の検知信号として取得してもよいし、第2の信号処理部42で処理された信号の代わりに、第1の信号処理部41で処理された信号を第2の検知信号として取得してもよい。
本発明は、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知する物体検知装置、超音波センサ、物体検知方法、および、物体検知プログラムに適用できる。
1,1A 超音波センサ
2 送受波器
3 パルス信号生成器
4 信号処理器
5 報知部
6 記憶部
7,7A 物体検知装置
8 ワイパ駆動部
21 圧電素子
41 第1の信号処理部
42 第2の信号処理部
71 送波指示部
72 信号取得部
73,73A 検知部
A1 第1の検知信号
A2 第2の検知信号

Claims (6)

  1. 超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知する物体検知装置であって、
    前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得部と、
    物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知部と、を備える、
    物体検知装置。
  2. 前記検知部は、前記送受波器の受波面に異物が付着していない場合には、前記第1の事象および前記第2の事象の両方が発生しているときに前記物体を検知したと判定する、
    請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記検知部は、車両のワイパが駆動していない場合に、前記受波面に異物が付着していない場合の判定処理を行う、
    請求項2に記載の物体検知装置。
  4. 超音波を送受波する送受波器と、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の物体検知装置と、を備える、
    超音波センサ。
  5. コンピュータによって、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知する物体検知方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得ステップと、
    物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知ステップと、を実行する、
    物体検知方法。
  6. コンピュータに、超音波を送受波する送受波器で受波された受波信号に基づいて物体を検知させる物体検知プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記受波信号または当該受波信号に対して第1の信号処理が施された信号を第1の検知信号として取得するとともに、前記第1の検知信号に対して第2の信号処理が施された信号を第2の検知信号として取得する信号取得ステップと、
    物体を検知する物体検知期間において、前記第1の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第1の閾値以上になる第1の事象、および、前記物体検知期間において、前記第2の検知信号の信号値の絶対値が前記物体検知期間に設定された第2の閾値以上になる第2の事象のうち少なくとも一方が発生している場合に、前記物体を検知したと判定する検知ステップと、を実行させる、
    物体検知プログラム。
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