JP2021070285A - 高圧タンクの製造方法 - Google Patents
高圧タンクの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021070285A JP2021070285A JP2019199550A JP2019199550A JP2021070285A JP 2021070285 A JP2021070285 A JP 2021070285A JP 2019199550 A JP2019199550 A JP 2019199550A JP 2019199550 A JP2019199550 A JP 2019199550A JP 2021070285 A JP2021070285 A JP 2021070285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- fiber
- liner
- reinforced resin
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
【課題】ナイロン樹脂の重合不良を抑制することができる、高圧タンクの製造方法を提供する。【解決手段】タンク容器となる中空のライナー10と、ライナーの外側に繊維強化樹脂層20とを有する高圧タンク100の製造方法であって、内側表面上に保護層60が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程と、保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程と、を含む、製造方法。【選択図】図1
Description
本開示は、高圧タンクの製造方法に関する。
金属製やプラスチック製のライナーを樹脂が含浸された繊維で強化してなる高圧タンク(Fiber Reinforced Plastic(FRP)タンク)が提案されている。こうした高圧タンクの補強層としての繊維強化樹脂層を成形する手段としては、フィラメントワインディング法(FW法)が知られている。
このような高圧タンクの製造方法として、例えば、以下の特許文献が挙げられる。
特許文献1には、炭素繊維強化樹脂層により補強された合成樹脂製のライナーを有する円筒状の高圧タンクの製造方法であって、円筒状に編込まれ、該円筒の軸方向一端側が閉じ、軸方向他端側が開口した炭素繊維を準備する工程と、前記炭素繊維を金型に配置した後、パリソンを前記炭素繊維の内部に配置してブロー成形により前記ライナーを形成する工程と、を備え、前記ブロー成形後のライナーの外径寸法が、前記準備された前記炭素繊維の内径寸法よりも大きくなるようにブロー成形することを特徴とする高圧タンクの製造方法が記載されている。
特許文献2には、タンクの内側から外側へ、この順で、−熱可塑性重合体からなる加圧ガスの漏れ防止用のブラダ(2)と、−タンク充填、及び貯蔵ガス使用のためのタンクの内部/外部接続を提供する、少なくとも1つの金属ソケット(4)と、−前記ブラダを機械的に補強する部材(6)と、を含むIV型複合タンクの製造方法であって、次の段階、(a)熱可塑性重合体の前駆単量体と、重合触媒と、重合活性剤を含む重合混合物の調製と、(a’)タンクの漏れ防止ブラダを成形することを目的とする金型内へのタンクの前記少なくとも1つの金属ソケット(4)の位置決めと、(b)回転成形に結合された前記単量体の重合によって、かつ得られた熱可塑性重合体を溶解せずに、前記ブラダを形成するように、前記単量体の融点以上、かつ前記重合体の融点未満の作業温度で回転するよう設定された前記金型内で前記熱可塑性重合体を与えるための、前記混合物の重合と、(b1)数層の熱可塑性重合体を含むブラダを得るように、重合混合物調製の段階(a)及び金型内での混合物重合の(b)の任意の反復と、(c)前記少なくとも1つのソケットが与えられた、得られた熱可塑性重合体ブラダの金型からの取り出しと、(d)タンクに機械的強度を与えるブラダを機械的に補強するための外部部材の展開と、を含む方法が記載されている。
特許文献1に記載の方法では、パリソンを用いたブロー成形により繊維強化樹脂層の内部にライナーを形成している。しかし、ブロー成形は、高温で溶解させた樹脂を金型に押し出しているときに自重で切れてしまう場合がある。特に、タンク長が長い場合に、自重による樹脂の切れが生じ易い。
そこで、自重による樹脂の切れ等の問題が生じない方法として、繊維強化樹脂層の内側に回転成形によりライナーを形成する方法が考えられる。回転成形については、特許文献2を参照することができる。
しかしながら、繊維強化樹脂層の内側にナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成しようとすると、重合性組成物中に含まれる触媒が、繊維強化樹脂層に吸着することにより、及び/又は繊維強化樹脂層の表面に存在する官能基(例えば水酸基)によって失活することにより、重合が妨げられ、重合不良が生じる場合があることが分かった。そのような重合不良は、ガスバリア機能の低下に繋がる可能性がある。
そこで、本開示の目的は、ナイロン樹脂の重合不良を抑制することができる、高圧タンクの製造方法を提供することである。
本開示の一形態は、以下の通りに表すことができる。
(1) タンク容器となる中空のライナーと、ライナーの外側に繊維強化樹脂層とを有する高圧タンクの製造方法であって、
内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程と、
保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程と、
を含む、製造方法。
(2) 繊維強化樹脂層が、エポキシ樹脂を含む、(1)に記載の製造方法。
(3) 保護層が、非極性樹脂を含む、(1)又は(2)に記載の製造方法。
(4) 非極性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂、ポリジエン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン系共重合体ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー及び天然ゴムからなる群より選択される少なくとも1種を含む、(3)に記載の製造方法。
(5) 保護層が、無機材料を含む、(1)又は(2)に記載の製造方法。
(6) 無機材料が、ダイヤモンドライクカーボン、シリカ、アルミ及びアルミナから選択される少なくとも1種を含む、(5)に記載の製造方法。
(7) 重合性組成物が、単量体、触媒、及び活性剤を含む、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の製造方法。
(8) 単量体が、カプロラクタム及びε−カプロラクタムからなる群から選択される少なくとも1種を含む、(7)に記載の製造方法。
(9) 回転成形における重合が、アニオン重合である、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の製造方法。
(10) 繊維強化樹脂層を、フィラメントワインディング法又はシートワインディング法により形成する、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の製造方法。
(11) 繊維強化樹脂層が、パイプ部と、該パイプ部の両端に配置される2つのドーム部とを連結して形成されている、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の製造方法。
(1) タンク容器となる中空のライナーと、ライナーの外側に繊維強化樹脂層とを有する高圧タンクの製造方法であって、
内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程と、
保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程と、
を含む、製造方法。
(2) 繊維強化樹脂層が、エポキシ樹脂を含む、(1)に記載の製造方法。
(3) 保護層が、非極性樹脂を含む、(1)又は(2)に記載の製造方法。
(4) 非極性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂、ポリジエン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン系共重合体ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー及び天然ゴムからなる群より選択される少なくとも1種を含む、(3)に記載の製造方法。
(5) 保護層が、無機材料を含む、(1)又は(2)に記載の製造方法。
(6) 無機材料が、ダイヤモンドライクカーボン、シリカ、アルミ及びアルミナから選択される少なくとも1種を含む、(5)に記載の製造方法。
(7) 重合性組成物が、単量体、触媒、及び活性剤を含む、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の製造方法。
(8) 単量体が、カプロラクタム及びε−カプロラクタムからなる群から選択される少なくとも1種を含む、(7)に記載の製造方法。
(9) 回転成形における重合が、アニオン重合である、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の製造方法。
(10) 繊維強化樹脂層を、フィラメントワインディング法又はシートワインディング法により形成する、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の製造方法。
(11) 繊維強化樹脂層が、パイプ部と、該パイプ部の両端に配置される2つのドーム部とを連結して形成されている、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の製造方法。
本開示により、ナイロン樹脂の重合不良を抑制することができる、高圧タンクの製造方法を提供することができる。
本実施形態は、タンク容器となる中空のライナーと、ライナーの外側に繊維強化樹脂層とを有する高圧タンクの製造方法であって、内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程と、保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程と、を含む、製造方法に関する。
本実施形態により、ナイロンの重合不良を抑制することができる、高圧タンクの製造方法を提供することができる。本実施形態の効果について、以下に具体的に説明する。繊維強化樹脂層の内側表面にナイロン樹脂から構成されるライナーを回転成形により形成する場合、反応せずに残存する単量体が増加し、意図された反応が進行しないという重合不良が生じる。これは、ナイロン樹脂を形成するための重合性組成物中に含まれる触媒が繊維強化樹脂層に吸着する、又は繊維強化樹脂層の表面に存在する官能基により失活することが原因と推察される。例えば、繊維強化樹脂層に用いられる樹脂(例えばエポキシ樹脂)に極性が存在すると、触媒が樹脂に吸着する傾向がある。また、繊維強化樹脂層に用いられる樹脂や繊維強化樹脂層に添加される繊維(例えばガラス繊維やアラミド繊維)には水酸基等の官能基が存在するため、官能基と触媒が作用して触媒が失活することが考えられる。そこで、本実施形態においては、繊維強化樹脂層の内側に保護層を形成した後に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いてライナーを形成する。このようにすることで、重合性組成物と繊維強化樹脂層との接触を防ぐことができ、重合不良の発生を抑制することができる。以上の理由により、本実施形態により、ナイロン樹脂の重合不良を抑制することができる、高圧タンクの製造方法を提供することができる。
また、本実施形態では、回転成形により繊維強化樹脂層の内側にライナーを形成するため、ブロー成形とは異なり、樹脂の自重による切れ等の問題が生じない。そのため、本実施形態は、長いタンク長を有する高圧タンクの製造に有効に利用することができる。
また、本実施形態では、回転成形によりライナーを形成するため、ライナーの厚さを大きくすることが可能であり、また、ライナーを均一に形成することが可能である。そのため、十分なガスバリア性を有する高圧タンクを製造することができる。その点、ブロー成形では、上述の切れの問題のために、十分な厚さのライナーを形成することが困難な場合がある。また、ブロー成形では、パリソンの樹脂の端を溶着させて固定するため、溶着部が発生し、この溶着部においてガスバリア性、機械的物性が劣る場合がある。
以下に、本実施形態について詳細に説明する。
1.高圧タンクの概略構成
図1は、本実施形態にて製造される高圧タンク100の構成例を示す断面図である。図1は、高圧タンク100の中心軸に平行でかつ中心軸を通る面で切断された断面図を示している。高圧タンク100の中心軸は、略円筒状を有する高圧タンク本体の円の中心を通る軸と一致する。本実施形態において、高圧タンク100は、例えば、圧縮水素などの気体を充填するために用いることができる。例えば、高圧タンク100は、圧縮水素が充填された状態で、燃料電池に水素を供給するために、燃料電池車に搭載される。
図1は、本実施形態にて製造される高圧タンク100の構成例を示す断面図である。図1は、高圧タンク100の中心軸に平行でかつ中心軸を通る面で切断された断面図を示している。高圧タンク100の中心軸は、略円筒状を有する高圧タンク本体の円の中心を通る軸と一致する。本実施形態において、高圧タンク100は、例えば、圧縮水素などの気体を充填するために用いることができる。例えば、高圧タンク100は、圧縮水素が充填された状態で、燃料電池に水素を供給するために、燃料電池車に搭載される。
高圧タンク100は、ライナー10(ナイロン樹脂製)と、外殻としての繊維強化樹脂層20と、バルブ側口金30と、エンド側口金40と、バルブ50と、を備える。また、ライナー10と繊維強化樹脂層20の間には、保護層60が配置されている。ライナー10は、内部に水素が充填される空間を備える中空形状とされ、水素が外部に漏れないように内部空間を密閉するガスバリア性を有する。
繊維強化樹脂層20は、ライナー10及び保護層60の外側を覆うように形成された樹脂層である。繊維強化樹脂層20は、保護層60の外側表面を覆うように形成されている。保護層60は、繊維強化樹脂層20の内側表面を覆うように形成されており、また、口金30、40の一部を覆うように形成されている。繊維強化樹脂層は、主にライナー10を補強する機能を有する(補強層)。ライナー10は、保護層60の内側表面を覆うように形成されている。
図1において、バルブ側口金30は、略円筒状を成し、ライナー10と保護層60との間に嵌入されて、固定されている。バルブ側口金30の略円柱状の開口が、高圧タンク100の開口として機能する。本実施形態において、バルブ側口金30は、例えば、ステンレスから形成できるが、アルミニウムなどの他の金属から成るものであってもよいし、樹脂製であってもよい。バルブ50は、円柱状の部分に、雄ねじが形成されており、バルブ側口金30の内側面に形成されている雌ねじに螺合されることにより、バルブ50によって、バルブ側口金30の開口が閉じられる。エンド側口金40は、例えばアルミニウムから成り得、一部分が外部に露出した状態で組み立てられ、タンク内部の熱を、外部に導く働きをする。
2.高圧タンクの製造工程
次に、本実施形態に係る高圧タンクの製造方法について、図を参照しつつ説明する。図2は、本実施形態に係る製造方法の工程例を説明するための模式的断面図である。
次に、本実施形態に係る高圧タンクの製造方法について、図を参照しつつ説明する。図2は、本実施形態に係る製造方法の工程例を説明するための模式的断面図である。
(1)繊維強化樹脂層準備工程
本実施形態は、内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程を含む(図2(A))。
本実施形態は、内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程を含む(図2(A))。
繊維強化樹脂層は、フィラメントワインディング法又はシートワインディング法により形成することができる。
例えば、繊維強化樹脂層は、図3(A)に示すように、円筒状のパイプ部201と、その両端に配置され、凸曲面形状を有する、2つのドーム部202a、202bとから構成されることができる。繊維強化樹脂層を分割して形成することにより、長いタンク長を有する高圧タンクを容易に製造することができる。
パイプ部201やドーム部202a、202bは、例えば、フィラメントワインディング法又はシートワインディング法により型に樹脂含浸繊維又は樹脂含浸シートを巻き付け、硬化させることにより形成することができる。硬化した後、型から繊維強化樹脂層を取り出すことができる。例えば、図4に示すように、型(例えばマンドレル)A上にシートワインディング法を用いてパイプ部201を形成し(図4(A))、その後、型Aを取り除いてパイプ部201を得ることができる(図4(B))。シートワインディング法におけるシート幅は、例えばパイプ長と等倍にすることができる。また、例えば、図5に示すように、型B上にフィラメントワインディング法を用いて連結した状態のドーム部を作製し(図5(A))、その後、型Bごと切断し(図5(B))、型を取り除いて2つのドーム部202a、202bを得ることができる(図5(C))。
次に、図3(B)に示すように、円筒状のパイプ部201と、2つのドーム部202a、202bを用意した後、それぞれの内側表面に保護層60を形成する。
次に、図3(C)に示すように、それぞれの内側表面に保護層60が形成されたパイプ部201と2つのドーム部202a、202bとを連結し、内側表面上に保護層60が形成された繊維強化樹脂層20を作製することができる。連結には、例えば、接着剤(例えばエポキシ系接着剤)を用いて接着させてもよいし、溶着を用いてもよい。
繊維強化樹脂層に用いられる繊維としては、特に制限されるものではないが、例えば、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の合成有機繊維、及び綿等の天然有機繊維が用いられる。これらの繊維は、単独で使用してもよいし、混合して(混繊として)使用してもよい。繊維としては、軽量、高強度であるため、炭素繊維が好ましい。これらの繊維の表面には、水酸基等の官能基が存在し、ナイロン樹脂の重合反応に影響を及ぼし得る。
繊維強化樹脂層に用いられる樹脂としては、特に制限されるものではないが、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、又はこれらの混合物が挙げられる。樹脂としては、繊維の接着性の観点から、エポキシ樹脂が好ましい。特に、エポキシ樹脂は、極性が高く、本実施形態において用いられる触媒を吸着し易い傾向があり、ナイロン樹脂の重合反応に影響を及ぼし得る。そのため、本実施形態に係る製造方法が特に有効となる。
エポキシ樹脂としては、当該技術分野において従来知られているものを使用することができる。エポキシ樹脂としては、制限されるものではないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂等が挙げられる。エポキシ樹脂としては、直鎖型であっても分岐型であってもよい。
繊維強化樹脂層の形成に用いられる樹脂含浸繊維は、当該技術分野において従来知られている方法により調製することができる。樹脂含浸繊維又はシートは、制限されるものではないが、例えば、炭素繊維に液状の樹脂を含浸させるプリプレグ成形により調製することができる。
樹脂含浸繊維又はシートを巻回する方法は、従来知られている方法により実施することができる。例えば、樹脂含浸繊維の巻回には、従来知られているフィラメントワインディング装置を用いることができる。フィラメントワインディング装置は、型の外周に、樹脂含浸繊維を繰り返し巻回することができ、型の外周に、樹脂含浸繊維による繊維層を形成することができる。樹脂としてエポキシ樹脂、繊維として炭素繊維を使用する場合には、型の外周に、繊維層としてエポキシ樹脂が含浸された炭素繊維層が形成される。その後、加熱等により樹脂を硬化させる。巻回の回数は限定されないが、樹脂含浸繊維は、型の外周に形成される繊維層の厚さが、通常10mm〜30mmになるまで巻回される。巻回した後、適宜加熱処理することにより、樹脂含浸繊維を硬化させ、繊維強化樹脂層を得ることができる。加熱処理は、例えば熱硬化炉を用いることができる。
保護層は、本実施形態で用いられる触媒が繊維強化樹脂層に吸着すること又は繊維強化樹脂層の官能基により触媒が失活することを抑制する機能を有する。保護層としては、例えば、非極性樹脂又は無機材料を用いることができる。
非極性樹脂は、非極性の樹脂であれば特にこれに限定されるものではないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリジエン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン系共重合体ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー及び天然ゴムからなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、非極性のポリオレフィン系樹脂であれば特に限定されるものではなく、モノマー単位としてエチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン成分を主成分として含む非極性の樹脂であればよい。なお、本明細書において、「主成分として」とは、全モノマー成分を100モル%としたときに、好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含まれることをいう。前記オレフィン成分は単独のオレフィンであってもよいし、2種類以上の組合せであってもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、ポリイソブチレン等を挙げることができる。これらのポリオレフィン系樹脂は単独で用いてもよいし、2種類以上を組合せて用いてもよい。
ポリエチレンとしては、具体的には、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を挙げることができる。これらのポリエチレンは単独で用いてもよいし、2種類以上を組合せて用いてもよい。
また、ポリオレフィン系樹脂は、メタロセン系ポリエチレンを含んでいてもよい。ここで、メタロセン系ポリエチレンとは、メタロセン系触媒で得られるポリエチレンであれば特に限定されるものではない。
ポリジエン系樹脂は、非極性のポリジエン系樹脂であれば特に制限されるものではなく、モノマー単位としてジエン成分を主成分として含む非極性の樹脂であればよい。したがって、ポリジエン系樹脂にはジエンを主成分とするオレフィンとの共重合体、ジエンを主成分とするスチレンとの共重合体等も含まれる。非極性のポリジエン系樹脂としては、例えば、ポリブタジエン(BR)等を挙げることができる。
ポリスチレン系樹脂は、モノマー単位としてスチレン成分を主成分として含む非極性の樹脂であればよく、例えば、ポリスチレン、スチレンを主成分とするオレフィンとの共重合体、スチレンを主成分とするジエンとの共重合体等を挙げることができる。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系共重合体ゴム/ポリオレフィン系樹脂等から構成されるエラストマー組成物を挙げることができる。
スチレン系共重合体ゴムとしては、スチレン‐ブタジエンゴム(SBR)、スチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SBS)、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンとイソブチレンとのトリブロック共重合体(SIBS)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンエチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)等を挙げることができる。
上述した非極性樹脂は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組合せて用いてもよい。
非極性樹脂を繊維強化樹脂層の内側表面に形成する方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、公知の方法が挙げられる。例えば、非極性樹脂を加熱により溶解させて繊維強化樹脂層の内側表面に塗布する方法が挙げられる。また、非極性樹脂を含む分散液を繊維強化樹脂層の内側表面に塗布する方法も挙げられる。塗布方法は、特に制限されるものではなく、例えば、スプレー法が挙げられる。
本実施形態は、繊維強化樹脂層を形成した後に非極性樹脂を形成する工程に限定されるものではなく、予め型の上に保護層を形成しておき、その上に繊維強化樹脂層を形成することによっても、内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意することができる。
保護層として用いられる無機材料としては、例えば、ダイヤモンドライクカーボン、シリカ、アルミ及びアルミナからなる群から選択される少なくとも1種の材料であることが好ましい。
無機材料を繊維強化樹脂層の内側表面に形成する方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、公知の方法が挙げられ、具体的には、蒸着法を用いることができる。
保護層の厚さは、特に制限されるものではないが、好ましくは、1μm以上である。保護層の厚さが1μm以上である場合、ナイロン樹脂の重合への影響をより効果的に防ぐことができる。
(2)ライナー形成工程
本実施形態は、保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程を含む(図2(B))。
本実施形態は、保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程を含む(図2(B))。
本実施形態において、ライナーはナイロン樹脂用の重合性組成物を用いて回転成形により形成される。重合性組成物を用いた回転成形により保護層の上に直接ライナーを形成することにより、均一な構造を有し、機械的強度に優れたライナーを得ることができる。
ナイロンは、優れたガスバリア性を有する。ナイロンとしては、ナイロン6、ナイロン66など、各種のものを用いることができる。ナイロン6は、そのガス(特に水素)の遮断性及びその機械的特性の観点から、好ましく用いられる。
本実施形態において、繊維強化樹脂層が回転成形における型又は基材として機能する。繊維強化樹脂層が、化学反応器及びライナーの形状を与える型又は基材の両方の役目を果たす。本明細書において、繊維強化樹脂層の中で重合が生じるので、「反応回転成形」という用語を用いることが可能である。
本実施形態におけるナイロン樹脂の重合反応は、公知の技術であり、当業者であれば、材料や条件等を適宜選択して実施することができる。
ナイロン樹脂の重合性組成物は、好ましくは、単量体、触媒及び活性剤を含む。
ナイロン樹脂は、好ましくは、ポリカプロラクタムであり、単量体は、その前駆体であり、単量体の重合は、アニオン重合である。この場合において、単量体は、例えば、カプロラクタム又はε−カプロラクタム又はそれらの混合物であり得る。
単量体の重合は、触媒及び活性剤の存在下で行われる。
触媒としては、たとえば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、これらの金属の水素化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、アルキル化物、アルコキシド、及びグリニャール化合物からなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。
例えば、単量体が、カプロラクタムである場合、活性剤は、好適には第1置換ε−カプロラクタム、例えばアシルカプロラクタムであり得る。例えば、単量体が、カプロラクタムである時、触媒は、好適には第2置換ε−カプロラクタム、例えばナトリウムラクタメート又はブロモマグネシウムラクタメートであり得る。関連する重合反応において同等の役割を有する他の活性剤及び触媒が当然に使用できる。
重合性組成物は、必要に応じて、その他の添加剤を含んでもよい。添加剤としては、例えば、核剤、充填剤、ナノフィラー、又はこれらの混合物が挙げられる。これらの添加剤は、ライナーのガス遮断性及び強度特性を向上することができる。
本実施形態において、好適には、単量体、触媒及び活性剤を含むナイロン樹脂の重合性組成物を用いて繊維強化樹脂層内で回転成形することによりライナーを形成する。重合は、回転成形により行われ、従来の回転成形機に繊維強化樹脂層を取り付け、実施することができる。
図6は、回転成形の工程を示す模式的断面図である。まず、図6(A)に示すように、回転成形の型又は基材としても機能し得る保護層60が形成された繊維強化樹脂層20内に重合性組成物101を充填する。図6では図1に示すバルブ側口金30やエンド側口金40は不図示であるが、実際の工程では、バルブ側口金30やエンド側口金40は既に設置されているべきである。重合性組成物101を充填した後、例えばバルブ50等によって栓がされる。次に、図6(B)に示すように、回転成形機で回転させながら、重合反応を開始させ、保護層60の表面上にナイロン樹脂から構成されるライナーを形成する。
繊維強化樹脂層に導入される重合性組成物の量は、繊維強化樹脂層の寸法に応じて、製造されるライナーの厚さを決定する要因の一つである。
回転成形における重合温度は、当業者であれば、適宜選択できる。重合温度は、例えば単量体がカプロラクタムである場合、例えば、70℃〜220℃であり、好ましくは、100〜180℃である。加熱は、例えば、繊維強化樹脂層が配置可能な加熱炉を使用して行うことができる。
本実施形態において、繊維強化樹脂層の内側表面で重合が起こるように、繊維強化樹脂層は2つの軸を中心に回転するように設定されることができる。この二重回転は、従来の回転成形機で採用され得るものである。回転成形における回転速度は、特に制限されるものではなくが、当業者であれば適宜選択し得る。
重合時間は、特に制限されるものではなく、当業者であれば適宜選択し得る。例えば、使用される単量体がカプロラクタムである場合、ナイロン6を与えるアニオン重合は、数分、一般的に2〜10分で完了する。
重合反応が完了した後、ライナーが形成された繊維強化樹脂層を回転成形機から取り外し、高圧タンクを得ることができる。
以上説明した本実施形態の高圧タンクの製造方法によれば、保護層により触媒の吸着又は失活が防がれるため、ナイロン樹脂の重合不良を抑制して、高圧タンクを得ることができる。
以下、本実施形態について、実施例を参照して説明する。しかし、本実施形態は、以下の実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例において、炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させた樹脂含浸繊維をフィラメントワインディング法を用いて基板に巻回し、平板状の繊維強化樹脂層を形成した。次に、繊維強化樹脂層の上にポリエチレンを塗布し、保護層を形成した。次に、保護層の上にナイロン樹脂の重合性組成物を配置し、ナイロン6を形成した。その後、得られたナイロン樹脂について残存モノマー量を測定し、重合反応の度合いを調べた。
本実施例において、炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させた樹脂含浸繊維をフィラメントワインディング法を用いて基板に巻回し、平板状の繊維強化樹脂層を形成した。次に、繊維強化樹脂層の上にポリエチレンを塗布し、保護層を形成した。次に、保護層の上にナイロン樹脂の重合性組成物を配置し、ナイロン6を形成した。その後、得られたナイロン樹脂について残存モノマー量を測定し、重合反応の度合いを調べた。
ナイロン樹脂の重合性組成物の材料としては、以下のものを用いた。
・単量体:APカプロラクタム(Brueggemann社製)
・触媒:Brueggolen C10(ナトリウムカプロラクタメート)(Brueggemann社製)
・活性剤:Brueggolen C20(Brueggemann社製)
・単量体:APカプロラクタム(Brueggemann社製)
・触媒:Brueggolen C10(ナトリウムカプロラクタメート)(Brueggemann社製)
・活性剤:Brueggolen C20(Brueggemann社製)
なお、重合性組成物におけるカプロラクタムと触媒の重量比は、95.5:4.5であった。また、重合性組成物におけるカプロラクタムと活性剤の重量比は、97:3であった。
この重合性組成物を、T−RTM成形装置を用いてポリエチレンからなる上記保護層の上に配置し、重合反応を生じさせた。なお、型内における重合前に、重合性組成物を95℃で1時間予備加熱した。また、重合時温度は160℃とし、重合時間は30分とした。
重合反応後、得られたナイロン樹脂における残存モノマー量を測定したところ、3重量%であった。
(比較例1)
保護層を設けずに、繊維強化樹脂層の上に重合性組成物を直接配置して重合させたこと以外は、実施例1と同様にしてナイロン樹脂を形成し、残存モノマーを測定した。その結果、残存モノマー量は、29%であった。
保護層を設けずに、繊維強化樹脂層の上に重合性組成物を直接配置して重合させたこと以外は、実施例1と同様にしてナイロン樹脂を形成し、残存モノマーを測定した。その結果、残存モノマー量は、29%であった。
実施例1及び比較例1の結果より、保護層を設けてからナイロン樹脂を形成することにより、重合反応を良好に生じさせることができることがわかる。その結果、繊維強化樹脂層の上に良好にナイロン樹脂から構成されるライナーを形成することができる。
本明細書中に記載した数値範囲の上限値及び/又は下限値は、それぞれ任意に組み合わせて好ましい範囲を規定することができる。例えば、数値範囲の上限値及び下限値を任意に組み合わせて好ましい範囲を規定することができ、数値範囲の上限値同士を任意に組み合わせて好ましい範囲を規定することができ、また、数値範囲の下限値同士を任意に組み合わせて好ましい範囲を規定することができる。
当業者であれば本開示を最大限に利用するために上記の説明を用いることができる。本明細書に開示した特許請求の範囲及び実施形態は、単に説明的及び例示的なものであり、いかなる意味でも本開示の範囲を限定しないと解釈すべきである。本開示の助けを借りて、本開示の基本原理から逸脱することなく上記の実施形態の詳細に変更を加えることができる。換言すれば、上記の明細書に具体的に開示した実施形態の種々の改変及び改善は、本開示の範囲内である。
以上、本実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても、それらは本開示に含まれるものである。
10 ライナー
20 繊維強化樹脂層
30 バルブ側口金
40 エンド側口金
50 バルブ
60 保護層
100 高圧タンク
201 パイプ部
202a ドーム部
202b ドーム部
A 型
B 型
20 繊維強化樹脂層
30 バルブ側口金
40 エンド側口金
50 バルブ
60 保護層
100 高圧タンク
201 パイプ部
202a ドーム部
202b ドーム部
A 型
B 型
Claims (1)
- タンク容器となる中空のライナーと、ライナーの外側に繊維強化樹脂層とを有する高圧タンクの製造方法であって、
内側表面上に保護層が形成された繊維強化樹脂層を用意する工程と、
保護層の上に、ナイロン樹脂の重合性組成物を用いた回転成形によりライナーを形成する工程と、
を含む、製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019199550A JP2021070285A (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 高圧タンクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019199550A JP2021070285A (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 高圧タンクの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021070285A true JP2021070285A (ja) | 2021-05-06 |
Family
ID=75712266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019199550A Withdrawn JP2021070285A (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 高圧タンクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021070285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023043082A1 (ko) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 한화솔루션 주식회사 | 압력용기용 인서트 보강 라이너 및 이의 제조방법 |
-
2019
- 2019-11-01 JP JP2019199550A patent/JP2021070285A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023043082A1 (ko) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 한화솔루션 주식회사 | 압력용기용 인서트 보강 라이너 및 이의 제조방법 |
KR20230041869A (ko) * | 2021-09-17 | 2023-03-27 | 한화솔루션 주식회사 | 압력용기용 인서트 보강 라이너 및 이의 제조방법 |
KR102701463B1 (ko) * | 2021-09-17 | 2024-09-03 | 한화솔루션 주식회사 | 압력용기용 인서트 보강 라이너 및 이의 제조방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102537653B (zh) | 包含流质密封材料的气体储存罐 | |
JP5048765B2 (ja) | 複合タンクなど、加圧された流体を含有するタンクのための熱硬化性ポリマーから成る密封ブラダを製造する方法 | |
JP5456889B2 (ja) | 圧力容器の口金部材とブローピンとの係合構造並びにこれを有する圧力容器の口金構造および圧力容器の製造方法 | |
CN113028271B (zh) | 高压罐、高压罐的制造方法 | |
JP5238577B2 (ja) | 複合容器及び複合容器の製造方法 | |
US8501077B2 (en) | Process and apparatus for forming an inner vessel liner for a pressure vessel | |
US20210190266A1 (en) | Method of manufacturing high-pressure tank | |
EP3064450B1 (en) | Aircraft water tank | |
US10995909B2 (en) | Hydrogen tank body and method of producing the same, and hydrogen tank and method of producing the same | |
US20120080106A1 (en) | Reservoir for receiving a fluid | |
EP4220002A1 (en) | Pressure vessel | |
US20180180222A1 (en) | High pressure tank, and method of producing high pressure tank | |
US11506338B2 (en) | Internal casing for pressurized fluid storage tank for a motor vehicle | |
US20210237335A1 (en) | Method for manufacturing high-pressure tank | |
JP2021070285A (ja) | 高圧タンクの製造方法 | |
WO2007043689A1 (ja) | ガスタンク及びその製造方法 | |
US20210339491A1 (en) | Manufacturing method of high-pressure tank | |
JP4578068B2 (ja) | シェル用積層体及びこれを用いた圧力容器 | |
US8657146B2 (en) | Optimized high pressure vessel | |
JP2021195980A (ja) | 高圧タンクの製造方法 | |
CN115401817A (zh) | 一种塑料内胆局部补强的复合ⅳ型气瓶及其制备方法 | |
CN114986930A (zh) | 高压罐的制造方法 | |
JP2018127147A (ja) | タイヤインナーライナー用シート、これを用いたインナーライナー及びタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211224 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20220822 |