JP2021070220A - 液体ブロー成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の成形性を高めつつ容器に収容される内容液の品質を維持することが可能な液体ブロー成形装置を提供する。【解決手段】プリフォーム10を容器Cに液体ブロー成形する液体ブロー成形装置1であって、ブロー成形型11と、プリフォーム10の口部10aに係合するブローノズル15と、ブローノズル15に接続された供給路17に加圧した液体Lを供給する加圧液体供給部19と、供給路17をブローノズル15に対して開閉するシール部材20と、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御する制御手段30と、を有することを特徴とする液体ブロー成形装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製のプリフォームの内部に加圧した液体を供給して、このプリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形する液体ブロー成形装置に関する。
ポリプロピレン(PP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製の容器は、飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等の様々な液体を収容する用途に使用されている。このような容器は、例えば有底円筒状に形成された合成樹脂製のプリフォームをブロー成形することにより製造されるのが一般的である。
プリフォームを容器にブロー成形するブロー成形装置として、プリフォームに供給する加圧媒体として液体を用いた液体ブロー成形装置が知られている。
例えば特許文献1には、プリフォームが配置されるブロー成形型と、ブロー成形型に配置されたプリフォームの口部に係合するブローノズルと、ブローノズルに接続された供給路に加圧した液体を供給する加圧液体供給部と、供給路をブローノズルに対して開閉するシール部材とを有し、加圧液体供給部から供給路へ加圧した液体を供給するとともにシール部材を開き、ブローノズルを通してプリフォームの内部に加圧した液体を供給することで、当該プリフォームを液体の圧力によって所定形状の容器に液体ブロー成形するようにした液体ブロー成形装置が記載されている。
上記液体ブロー成形装置によれば、プリフォームに供給する液体として、飲料等の最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その生産工程やブロー成形装置の構成を簡略化することができる。
特許第6450641号公報
上記従来の液体ブロー成形装置は、ブローノズルが、口部の内径と同等か、それより小さな内径を有する開口断面積が比較的小さいものとなっている一方で、容器の成形性を高めるために、シール部材の開動作を開始した直後に加圧液体供給部を作動させ、ブローノズルを通して液体を高圧、高速でプリフォームに供給する構成となっている。
このような構成の液体ブロー成形装置では、プリフォームの内部への液体の供給を開始した直後における供給路の圧力が比較的高くなり、これによりブローノズルを通過する液体に大きなせん断力(シェア)が加わることになる。そのため、当該せん断力により、例えば高分子量成分を含む比較的粘度の高い液体では、その粘度が低下するなど、液体の物性が変化し、成形後の容器に収容される内容液の品質が低下する虞がある、という問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器の成形性を高めつつ容器に収容される内容液の品質を維持することが可能な液体ブロー成形装置を提供することにある。
本発明の液体ブロー成形装置は、合成樹脂製のプリフォームの内部に加圧した液体を供給して前記プリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形する液体ブロー成形装置であって、前記プリフォームが配置されるブロー成形型と、前記プリフォームの口部に係合するブローノズルと、前記ブローノズルに接続された供給路に加圧した液体を供給する加圧液体供給部と、前記供給路に設けられ、前記供給路を前記ブローノズルに対して開閉するシール部材と、前記プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に前記供給路の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、前記プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記制御手段が、前記第1ピーク圧力の値が、前記第2ピーク圧力の値の50%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御するのが好ましい。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記制御手段が、前記第1ピーク圧力の値が、前記第2ピーク圧力の値の20%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御するのが好ましい。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記制御手段が、前記シール部材と前記ブローノズルとの間の開口断面積が前記ブローノズルの最大流路断面積の90%以上となるように前記シール部材が開いてから、前記加圧液体供給部の作動を開始するように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御するのが好ましい。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記液体として、高分子量成分を含むとともに粘度が100mPa・s以上のものが用いられるのが好ましい。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記制御手段が、前記プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、前記第1ピーク圧力となるまでの前記供給路の内部における昇圧速度が25〜39MPa/秒となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御するのが好ましい。
本発明の液体ブロー成形装置は、上記構成において、前記制御手段が、前記第1ピーク圧力が、1.5MPa以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御するのが好ましい。
本発明によれば、容器の成形性を高めつつ容器に収容される内容液の品質を維持することが可能な液体ブロー成形装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態である液体ブロー成形装置の構成を概略で示す図である。 プリフォームを液体ブロー成形している状態の液体ブロー成形装置を示す図である。 プリフォーム(容器)への液体の供給を完了した状態の液体ブロー成形装置を示す図である。 実施例、比較例1及び比較例2における、充填率と有効断面積比率との関係を示す特性線図である。 実施例における、液体ブロー成形時の、供給路の内部の圧力変化を示す特性線図である。 比較例1における、液体ブロー成形時の、供給路の内部の圧力変化を示す特性線図である。 比較例2における、液体ブロー成形時の、供給路の内部の圧力変化を示す特性線図である。 変形例の液体ブロー成形装置の構成を概略で示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である液体ブロー成形装置1は、合成樹脂製のプリフォーム10の内部に加圧した液体Lを供給し、このプリフォーム10を所定形状の容器に液体ブロー成形して、液体Lが内容液として収容された液体入りの容器Cを製造するものである。
なお、液体ブロー成形とは、プリフォーム10に供給する加圧媒体として、加圧エアー等に替えて加圧した液体Lを用いるブロー成形のことである。
液体ブロー成形装置1は、例えばブロー成形用の金型等で構成されるブロー成形型11を有している。図1においては一部のみを示すが、このブロー成形型11のキャビティ12はボトル形状となっており、ブロー成形型11の上面において上方に向けて開口している。詳細は図示しないが、ブロー成形型11は左右に型開きすることができるようになっており、ブロー成形型11を開くことで、成形後の容器Cをブロー成形型11から取り出すことができる。
プリフォーム10はブロー成形型11に配置され、この液体ブロー成形装置1により液体ブロー成形されて容器Cに形成される。
プリフォーム10としては、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の、所定の温度にまで加熱されることにより延伸性が発現する合成樹脂材料を、射出成形、圧縮成形、押出成形等の手段により、口部10aと本体部10bとを備えた有底筒状(略試験管状)に形成したものを用いることができる。このようなプリフォーム10は、延伸性を発現する所定の温度にまで予め加熱され、その状態で口部10aをキャビティ12から上方に突出させた起立姿勢でブロー成形型11に配置される。なお、プリフォーム10の形状は、上記に限らず、種々変更可能である。
プリフォーム10は、1種類の合成樹脂材料のみで形成された単層構造に限らず、複数種類の合成樹脂材料を積層した積層構造のものとすることもできる。この場合、複数の合成樹脂層が互いに接着された構成とすることができるが、それ以外にも、外側層と内側層とを異材質で形成することで互いの層が接着しないように積層された積層構造を有するものや、当該積層構造において外側層と内側層との間に接着層を軸方向帯状に設けたものとすることもできる。このようにプリフォーム10を互いに接着させない積層構造とした場合には、当該プリフォーム10を液体ブロー成形装置1により、所定形状の積層剥離容器に形成することができる。なお、積層構造のプリフォーム10としては、上記のものに限らず、どのような層構成としてもよい。
ブロー成形型11の上側には、ブロー成形型11に対して上下方向に相対移動自在にノズルユニット13が設けられている。ノズルユニット13は本体ブロック14とブローノズル15とを有している。
ブローノズル15は、プリフォーム10の口部10aの内径よりも小径の円筒状に形成されたノズル本体15aと、ノズル本体15aと一体に形成された大径の挟持部15bとが、例えば鋼材や合成樹脂材料等により一体に形成された構成となっており、挟持部15bが本体ブロック14の内面に嵌め込まれることにより本体ブロック14に固定されている。
ノズル本体15aは、ブロー成形型11のキャビティ12と同軸に配置されており、ノズルユニット13が所定位置にまで下降すると、ブロー成形型11に装着されたプリフォーム10の口部10aに係合するようになっている。なお、符号16はノズル本体15aと口部10aとの間を密封するシール体である。
本体ブロック14の内部には、ノズル本体15aと同軸となって上下方向に延びる供給路17が設けられている。供給路17は、その下端においてブローノズル15に接続されている。
供給路17には配管18を介して加圧液体供給部19が接続されている。加圧液体供給部19は、配管18を介して供給路17に所定の圧力にまで加圧した液体Lを供給することができる。加圧液体供給部19から供給路17に加圧した液体Lが供給されると、当該液体Lは供給路17からブローノズル15を介してブロー成形型11に配置されたプリフォーム10の内部に供給され、当該プリフォーム10がブロー成形型11のキャビティ12に沿った形状の容器Cに液体ブロー成形されることになる。
本実施の形態では、加圧液体供給部19として、加圧源としてプランジャーポンプを備えた構成のものが用いられている。加圧源としてプランジャーポンプを備えた加圧液体供給部19は、電動モータ等の駆動源によりプランジャーを駆動して原位置から最終位置にまで一定速度で移動させることで、液体Lを加圧する構成のものである。当該加圧液体供給部19において、最終位置に達したプランジャーを最終位置に維持するように駆動源の出力等が制御される。
供給路17の内部には、供給路17をブローノズル15に対して開閉する、すなわち、供給路17とブローノズル15との間で流路を開閉する、シール部材20が設けられている。
シール部材20は、供給路17の軸心に沿って延びる円柱状の部分を有し、供給路17の内部で本体ブロック14に対して上下方向に相対移動自在となっている。シール部材20の下端にはテーパ面20aが設けられ、これに対応して、ブローノズル15の挟持部15bの上面にはテーパ状の閉塞面15cが設けられている。シール部材20は、下方側のストローク端である閉位置にあるときに、テーパ面20aが閉塞面15cに当接することで、供給路17とノズル本体15aとの連通を遮断し、供給路17をブローノズル15に対して閉じた状態とすることができる。一方、シール部材20は、閉位置から上方に移動し、テーパ面20aが閉塞面15cから離間することで、供給路17とノズル本体15aとを連通させて、供給路17をブローノズル15に対して開かれた状態つまり開放状態とすることができる。
したがって、図2に示すように、ノズル本体15aをプリフォーム10の口部10aに係合させるとともにシール部材20を開いて、供給路17をブローノズル15に連通させた開放状態としつつ加圧液体供給部19を作動させることで、加圧液体供給部19から供給路17及びブローノズル15を介してプリフォーム10の内部に加圧した液体Lを供給し、当該プリフォーム10を液体ブロー成形することができる。
シール部材20の中央部に形成された挿通孔には、延伸ロッド21が摺動自在に装着されている。延伸ロッド21はシール部材20に対して上下方向(軸方向)に相対移動可能となっており、図2に示すように、液体ブロー成形の際に、シール部材20に対して下方(キャビティ12の底部)に向けて移動し、ブロー成形型11に配置されたプリフォーム10の本体部10bの底部分を下方に向けて押し下げて、当該本体部10bをキャビティ12の内部において軸方向(縦方向)に延伸させることができる。このように、液体ブロー成形装置1は、ブロー成形型11に配置されたプリフォーム10を、延伸ロッド21を用いて縦方向に延伸させつつ加圧した液体Lで径方向に延伸させる二軸延伸ブロー成形を行うように構成されている。
液体ブロー成形装置1は、ノズルユニット13、加圧液体供給部19、シール部材20及び延伸ロッド21等の作動を制御する、制御手段としての制御装置30を備えている。制御装置30は、例えば、CPU(中央演算処理装置)やメモリ等の記憶手段を備えたマイクロコンピュータを備えた構成とすることができる。制御装置30によるノズルユニット13、加圧液体供給部19、シール部材20及び延伸ロッド21の作動の制御は、これらを駆動する電動モータ等の駆動源の作動を制御することにより行われる。
制御装置30は、プリフォーム10の液体ブロー成形を実行するように、ノズルユニット13、加圧液体供給部19、シール部材20及び延伸ロッド21等の作動を統合制御する。より具体的には、制御装置30は、図1に示すように、ノズルユニット13を下降させてブローノズル15のノズル本体15aをブロー成形型11に配置されたプリフォーム10の口部10aに係合させ、次いで、図2に示すように、シール部材20を閉位置から開位置に向けて上方に移動させて供給路17をブローノズル15に対して開放状態とするとともに加圧液体供給部19を作動させて供給路17に加圧した液体Lを供給し、さらに延伸ロッド21を下方に進出移動させて、プリフォーム10の液体ブロー成形を実行し、図3に示すように、当該液体ブロー成形によりプリフォーム10がキャビティ12に沿った形状の容器Cに成形されるように、ノズルユニット13、加圧液体供給部19、シール部材20及び延伸ロッド21等の作動を統合制御する。
本実施の形態の液体ブロー成形装置1は、上記のように、ノズル本体15aをプリフォーム10の口部10aに係合させた状態で、シール部材20を開放して供給路17をブローノズル15に連通させ、加圧液体供給部19から供給路17に加圧した液体を供給することで、ブローノズル15を介して加圧した液体Lをプリフォーム10に供給して液体ブロー成形を行う際に、制御装置30が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御するようになっている。ここで、第1ピーク圧力は、プリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、プリフォーム10が液体Lの圧力を受けて膨らみ始めたときの圧力、またはプリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、シール部材20とブローノズル15との間の流路の断面積が所定値以上となったときの圧力である。すなわち、第1ピーク圧力は、プリフォーム10が膨らみ始めること(体積膨張)により圧力が低下することで生じるピークの圧力、またはシール部材20とブローノズル15との間の流路の断面積が所定値以上となって当該流路を流れる液体Lが受ける抗力が急激に低下することにより生じるピークの圧力である。また、第2ピーク圧力は、プリフォーム10が最大体積となって容器Cの成形が完了したときの圧力である。なお、第2ピーク圧力が生じた後、所定時間だけ当該圧力を保持することで、容器Cの形状を安定させるようにしている。
このとき、制御装置30は、シール部材20の閉位置から開位置への移動を開始させた後に加圧液体供給部19の作動を開始させるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御してもよく、シール部材20の閉位置から開位置への移動を開始させる前に加圧液体供給部19の作動を開始させるようにしてもよく、シール部材20の閉位置から開位置への移動を開始させるのと同時に加圧液体供給部19の作動を開始させるようにしてもよい。
このような構成により、本実施の形態の液体ブロー成形装置1によれば、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後において、ブローノズル15を通過する液体Lの圧力及び流速を低減させて、ブローノズル15を通過する液体Lに大きなせん断力(シェア)が加わることを抑制することができる。よって、液体ブロー成形に用いる液体Lが、大きなせん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを抑制して、成形後の容器Cに収容される内容液Lの品質を維持することができる。
特に、液体ブロー成形に用いる液体Lとして、高分子量成分を含むとともに粘度が100mPa・s以上の粘稠な液体を用いた場合であっても、ブローノズル15を通過する際に、大きなせん断力が加えられることによって、液体Lの粘度が低下することを抑制して、成形後の容器Cに収容される内容液Lの品質を維持することができる。
また、本実施の形態の液体ブロー成形装置1では、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるようにしたので、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後において、プリフォーム10の内部に液体Lを所望の圧力で供給することができる。これにより、液体Lの供給初期において、プリフォーム10の内部における液体Lの挙動を安定化させて、プリフォーム10から容器Cへの成形安定性(容器Cの成形性)を高めることができる。
本実施の形態の液体ブロー成形装置1において、制御装置30は、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の50%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御する構成とされるのが好ましい。
これにより、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、ブローノズル15を通過する液体Lに加えられるせん断力をさらに抑制して、液体ブロー成形に用いる液体Lが、せん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを、さらに確実に抑制することができる。
また、本実施の形態の液体ブロー成形装置1において、制御装置30は、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の20%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御する構成とされるのがより好ましい。
これにより、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に、ブローノズル15を通過する液体Lに加えられるせん断力をさらに抑制して、液体ブロー成形に用いる液体Lが、せん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを、さらに確実に抑制することができる。
本実施の形態では、制御装置30が、シール部材20を閉位置から開位置に向けて移動を開始させた後、ブローノズル15の有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォーム10ないし容器Cの内部への液体Lの充填率が10%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御することで、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるようにしている。
ここで、上記の有効断面積比率は、ある時間における、シール部材20とブローノズル15との間の開口断面積A1と、ブローノズル15の最大流路断面積A2との比(A1/A2)である。なお、シール部材20とブローノズル15との間の開口断面積A1は、シール部材20が開いたときにシール部材20とブローノズル15との間に生じる環状の隙間の最小部分における断面積である。また、ブローノズル15の最大流路断面積A2は、ブローノズル15のノズル本体15aの内側の断面積であるが、延伸ロッド21がノズル本体15aの内側に配置された構成の場合には、ノズル本体15aの内周面と延伸ロッド21の外周面との間の環状の隙間の断面積である。
一方、充填率は、実際にプリフォーム10の内部に供給された液体Lの量V1と、容器Cの成形完了時に当該容器Cに収容される液体Lの量V2との比(V1/V2)である。なお、充填率は、加圧液体供給部19として、プランジャーポンプを備えた構成のものを用いた場合には、実際のプランジャーの稼働量(移動量)D1と、容器Cの成形完了時のプランジャーの稼働量D2との比(D1/D2)でもある。
このように、制御装置30を、シール部材20を閉位置から開位置に向けて移動を開始させた後、ブローノズル15の有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォーム10ないし容器Cの内部への液体Lの充填率が10%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御する構成とすることで、簡単な構成で、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値を、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となる構成とすることができる。
また、この構成においては、制御装置30を、シール部材20とブローノズル15との間の開口断面積A1が、ブローノズル15の最大流路断面積A2の90%以上となるようにシール部材20を開いてから、加圧液体供給部19の作動を開始するように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御する構成とするのが好ましい。これにより、簡単な構成で、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値を、確実に、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下とすることができる。したがって、液体ブロー成形に用いる液体Lが、大きなせん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを確実に抑制して、成形後の容器Cに収容される内容液Lの品質を確実に維持することができる。
本実施の形態の液体ブロー成形装置1においては、制御装置30は、プリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、第1ピーク圧力となるまでの供給路17の内部における圧力の昇圧速度が25〜39MPa/秒となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御するように構成されるのが好ましい。上記の昇圧速度が39MPa/秒よりも大きくなると、第1ピーク圧力の値を第2ピーク圧力の値の54%以下となるようにシール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御することが困難となり、一方、昇圧速度が25MPa/秒よりも小さくなると、プリフォーム10から容器Cへの成形安定性が低下し、容器Cを所望の形状に成形することが困難となる。これに対し、上記の昇圧速度を25〜39MPa/秒とすることにより、プリフォーム10から容器Cへの成形安定性を確保しつつ、第1ピーク圧力の値が第2ピーク圧力の値の54%以下となるようにシール部材20及び加圧液体供給部19の作動を確実に制御することを可能として、プリフォーム10を所望の形状の容器Cに成形しつつ、当該容器Cに収納される内容液Lの品質を確実に維持することができる。
また、本実施の形態の液体ブロー成形装置1においては、制御装置30は、第1ピーク圧力が、1.5MPa以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御するように構成されるのが好ましい。第1ピーク圧力を、1.5MPa以下とすることで、ブローノズル15を通過する液体Lに加えられるせん断力を、液体Lに物性の変化を生じない程度のものとして、液体Lが、せん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを、確実に抑制することができる。
なお、制御装置30は、プリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、0.05秒以内(より好ましくは0.02秒以内)に、供給路17の内部に第1ピーク圧力が生じるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御することで、第1ピーク圧力が、1.5MPa以下となるように構成されているのが好ましい。プリフォーム10は、延伸性を発現する所定の温度にまで予め加熱されてからブロー成形型11に装着されて液体ブロー成形されるが、プリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、0.05秒よりも遅いタイミングで供給路17の内部に第1ピーク圧力が生じる場合、第1ピーク圧力が生じるまでの間にプリフォーム10の温度が過度に低下してしまい、その成形性が悪化する虞がある。これに対し、プリフォーム10の内部への液体Lの供給を開始した後、0.05秒以内に供給路17の内部に第1ピーク圧力が生じるようにすることで、プリフォーム10の成形性を確保することができる。
次に、本発明の効果を確認するために、合成樹脂製のプリフォームに、所定の圧力にまで加圧した液体を供給することにより、当該プリフォームを液体ブロー成形して内容量150mlのボトル形状の容器を成形する場合について、加圧液体供給部(プランジャー)の作動速度及びシール部材の開動作を開始してから加圧液体供給部による供給路への加圧した液体の供給を開始するまでの遅延の時間を種々変更した、実施例、比較例1及び比較例2について、液体ブロー成形を行う試験を行った。
当該試験において、液体としては、平均の粘度が8373(mPa・s)のものを用いた。
また、実施例では、加圧液体供給部の作動速度を100(mm/s)、シール部材の開動作を開始してから加圧液体供給部による供給路への加圧した液体の供給を開始するまでの遅延時間を0.08(s)とした。
一方、比較例1では、加圧液体供給部の作動速度を100(mm/s)、シール部材の開動作を開始してから加圧液体供給部による供給路への加圧した液体の供給を開始するまでの遅延時間を0.04(s)とし、比較例2では、加圧液体供給部の作動速度を150(mm/s)、シール部材の開動作を開始してから加圧液体供給部による供給路への加圧した液体の供給を開始するまでの遅延時間を0.04(s)とした。
上記条件において、実施例、比較例1及び比較例2について、プリフォームを液体ブロー成形して容器を成形し、以下の結果を得られた。なお、実施例、比較例1及び比較例2において、液体ブロー成形による容器の成形性は、何れも良好であった。
図4に示すように、実施例においては、ブローノズルの有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォームないし容器の内部への液体の充填率は10%以下であった。
一方、図4に示すように、比較例1においては、ブローノズルの有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォームないし容器の内部への液体の充填率は20%強であり、比較例2においては、ブローノズルの有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォームないし容器の内部への液体の充填率は38%程度であった。
また、図5に示すように、実施例においては、プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に供給路の内部に生じる第1ピーク圧力P1の値は、プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力P2の値の20%であった。さらに、実施例において、第1ピーク圧力P1の値は0.51MPa、プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、第1ピーク圧力となるまでの時間は0.02秒であり、その昇圧速度は25.3MPa/秒であった。
一方、図6に示すように、比較例1においては、プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に供給路の内部に生じる第1ピーク圧力P1の値は、プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力P2の値の55%であり、図7に示すように、比較例2においては、プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に供給路の内部に生じる第1ピーク圧力P1の値は、プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力P2の値の105%であった。また、比較例1において、第1ピーク圧力P1の値は1.41MPa、プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、第1ピーク圧力となるまでの時間は0.04秒であり、その昇圧速度は39.2MPa/秒であった。さらに、比較例2において、第1ピーク圧力P1の値は2.83MPa、プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、第1ピーク圧力となるまでの時間は0.04秒であり、その昇圧速度は80.9MPa/秒であった。
また、実施例、比較例1及び比較例2について、液体ブロー成形後の液体の粘度の変化についての評価を行った。その評価結果を表1に示す。
Figure 2021070220
表1に示すように、実施例においては、液体ブロー成形前の液体の平均の粘度が8373(mPa・s)であるのに対し、液体ブロー成形後の液体の平均の粘度は8500(mPa・s)であり、液体ブロー成形時のシェア(せん断)による液体の粘度の低下は認められなかった。
これに対し、比較例1においては、液体ブロー成形前の液体の平均の粘度が8373(mPa・s)であるのに対し、液体ブロー成形後の液体の平均の粘度は7280(mPa・s)であり、液体ブロー成形時のシェア(せん断)により液体の粘度が低下していることが確認された。また、比較例2においても、液体ブロー成形前の液体の平均の粘度が8373(mPa・s)であるのに対し、液体ブロー成形後の液体の平均の粘度は6510(mPa・s)であり、液体ブロー成形時のシェア(せん断)により液体の粘度が低下していることが確認された。
以上の結果から、図4に示すように、ブローノズルの有効断面積比率が90%に達したときに、プリフォームないし容器Cの内部への液体の充填率が10%以下となるようにした場合には、図5に示すように、プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に供給路の内部に生じる第1ピーク圧力P1の値が、プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力P2の値の54%以下となり、これにより、液体ブロー成形時のシェア(せん断)による液体の粘度の低下を生じさせることなく、プリフォームを液体ブロー成形して容器に成形することができることが確認された。また、このとき、プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、第1ピーク圧力P1となるまでの供給路の内部における昇圧速度が25〜39MPa/秒の範囲内であるとともに、第1ピーク圧力P1が、1.5MPa以下であることが確認された。
図8は変形例の液体ブロー成形装置の構成を概略で示す図である。なお、図8においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
液体ブロー成形装置1は、図8に示す変形例のように、液体ブロー成形後にブローノズル15に付着した液体Lが下方に垂れ落ちるのを防止するための吸引孔40を備えた構成とすることもできる。
シール部材20の下端には、シール部材20が閉位置となったときに、ブローノズル15のノズル本体15aの内側に嵌合する円筒状の突起部41が設けられている。シール部材20が閉位置にあるときには、突起部41の下端の上下方向位置はブローノズル15のノズル本体15aの下端の上下方向位置と略一致している。
吸引孔40は突起部41に設けられている。本変形例では、突起部41に複数の吸引孔40が、周方向に間隔を空けて並べて設けられている。それぞれの吸引孔40は、その一端が突起部41のブロー成形型11の側を向く下端面に開口するとともに、その他端は、一端よりも上方側において突起部41の側面に開口している。また、それぞれの吸引孔40の他端は、突起部41の外周面に設けられた環状溝42により互いに接続されている。
ブローノズル15には、シール部材20が閉位置にあるときに、環状溝42に連なる接続ポート43が設けられている。接続ポート43には、開閉弁44を介して、例えばバキューム等の吸引装置45が接続されている。開閉弁44及び吸引装置45は、制御装置30によりその作動が統合制御される。
液体ブロー成形を完了し、シール部材20が閉位置になった後、開閉弁44が開かれ、吸引装置45が作動することで、ブローノズル15のノズル本体15aの下端に付着した液体Lを、それぞれの吸引孔40から吸引して外部に排出することができる。
なお、液体ブロー成形が行われる際には、開閉弁44が閉じられ、プリフォーム10に供給された液体Lが接続ポート43から外部へ漏れ出すことが防止される。
このような変形例の液体ブロー成形装置1においては、シール部材20の開放を開始させるとともに加圧液体供給部19の作動を開始すると、そのタイミングによっては、突起部41の一部がノズル本体15aの内側に嵌合するとともに吸引孔40の上方側の開口が供給路17に連通された状態となって、供給路17の液体が吸引孔40のみを通してプリフォーム10に供給される場合がある。この場合、液体Lは、ブローノズル15の最大流路断面積A2よりも小さい断面積の吸引孔40を通ってプリフォーム10に供給されることになるので、液体Lにシェア(せん断)が加わり易くなる。
しかし、このような変形例の構成においても、制御装置30が、吸引孔40を通してプリフォーム10の内部へ液体Lの供給が開始された直後に、供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるように、シール部材20及び加圧液体供給部19の作動を制御することにより、吸引孔40を通してプリフォーム10に供給される液体Lの圧力及び流速を低減させて、液体Lに大きなせん断力(シェア)が加わることを抑制することができる。よって、当該変形例の構成においても、液体ブロー成形に用いる液体Lが、大きなせん断力が加えられることにより物性の変化を生じることを抑制して、成形後の容器Cに収容される内容液Lの品質を維持することができる。
特に、この変形例の構成においては、複数の吸引孔40の最小部分の断面積の合計の断面積を、ブローノズル15の最大流路断面積A2の30%以下にするのが好ましく、25%以下にするのがさらに好ましい。このような構成とすることで、吸引孔40を通過する液体Lに加わるせん断力をさらに低減して、成形後の容器Cに収容される内容液Lの品質をさらに良好に維持することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、シール部材20は上記した構成に限らず、供給路17に設けられて当該供給路17をブローノズル15に対して開閉することができるものであれば、種々の構成のものを採用することができる。
また、加圧液体供給部19としては、加圧源としてプランジャーポンプを用いた構成のものを用いるのが好ましいが、プリフォーム10の内部に所定の圧力に加圧した液体Lを供給することができるものであれば、他の構成のものを用いることもできる。
さらに、プリフォーム10の内部への液体Lの供給の開始直後に供給路17の内部に生じる第1ピーク圧力P1の値を、プリフォーム10の内部への液体Lの供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力P2の値の54%以下とする制御は、シール部材20とブローノズル15との間の開口断面積A1がブローノズル15の最大流路断面積A2の90%以上となるようにシール部材20を開いてから、加圧液体供給部19の作動を開始するようにした制御に限らず、例えば、加圧液体供給部19の作動を開始するタイミングを遅らせるなど、その制御方法は種々変更可能である。
さらに、液体ブロー成形に用いる液体Lは、高分子量成分を含むとともに粘度が8000mPa・s以上のものに限らず、種々のものを採用することができる。
さらに、液体ブロー成形装置1は、延伸ロッド21が設けられない構成とすることもできる。
1 液体ブロー成形装置
10 プリフォーム
10a 口部
10b 本体部
11 ブロー成形型
12 キャビティ
13 ノズルユニット
14 本体ブロック
15 ブローノズル
15a ノズル本体
15b 挟持部
15c 閉塞面
16 シール体
17 供給路
18 配管
19 加圧液体供給部
20 シール部材
20a テーパ面
21 延伸ロッド
30 制御装置(制御手段)
40 吸引孔
41 突起部
42 環状溝
43 接続ポート
44 開閉弁
45 吸引装置
L 液体
C 容器
P1 第1ピーク圧力
P2 第2ピーク圧力

Claims (7)

  1. 合成樹脂製のプリフォームの内部に加圧した液体を供給して前記プリフォームを所定形状の容器に液体ブロー成形する液体ブロー成形装置であって、
    前記プリフォームが配置されるブロー成形型と、
    前記プリフォームの口部に係合するブローノズルと、
    前記ブローノズルに接続された供給路に加圧した液体を供給する加圧液体供給部と、
    前記供給路に設けられ、前記供給路を前記ブローノズルに対して開閉するシール部材と、
    前記プリフォームの内部への液体の供給の開始直後に前記供給路の内部に生じる第1ピーク圧力の値が、前記プリフォームの内部への液体の供給が完了したときに生じる第2ピーク圧力の値の54%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする液体ブロー成形装置。
  2. 前記制御手段が、前記第1ピーク圧力の値が、前記第2ピーク圧力の値の50%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する、請求項1に記載の液体ブロー成形装置。
  3. 前記制御手段が、前記第1ピーク圧力の値が、前記第2ピーク圧力の値の20%以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する、請求項1に記載の液体ブロー成形装置。
  4. 前記制御手段が、前記シール部材と前記ブローノズルとの間の開口断面積が前記ブローノズルの最大流路断面積の90%以上となるように前記シール部材が開いてから、前記加圧液体供給部の作動を開始するように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する、請求項1〜3の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。
  5. 前記液体として、高分子量成分を含むとともに粘度が100mPa・s以上のものが用いられる、請求項1〜4の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。
  6. 前記制御手段が、前記プリフォームの内部への液体の供給を開始した後、前記第1ピーク圧力となるまでの前記供給路の内部における昇圧速度が25〜39MPa/秒となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する、請求項1〜5の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。
  7. 前記制御手段が、前記第1ピーク圧力が、1.5MPa以下となるように、前記シール部材及び前記加圧液体供給部の作動を制御する、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体ブロー成形装置。
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