JP2021070205A - 画像形成装置および該装置に使用されるフィルム状媒体の搬送手段の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱転写記録方式の画像形成装置において、フィルム状媒体の搬送に関わる搬送手段を適切に制御することで、安定したフィルム状媒体の搬送を実現する。【解決手段】搬送手段は、それぞれ駆動源を有し、転写が行われる転写位置に関して一方の側および他方の側にそれぞれ配置されて、フィルム状媒を転写位置に供給搬送する第1および第2搬送手段を含む。フィルム状媒体の使用率の増大に応じ、転写の動作が行われる転写期間において、第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源への供給電圧がそれぞれ増加および減少するように可変とする。使用率が所定値以上となったときには、少なくとも第2搬送手段の駆動源に対し、使用率に応じて可変とした供給電圧より高く、当該駆動源を確実に起動できる起動可能電圧を印加し、所定期間の経過後に前記可変とした供給電圧を供給する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置および該装置に使用されるフィルム状媒体の搬送手段の制御方法に関する。より詳細には、本発明は、熱転写記録方式の画像形成装置において、転写に関与するフィルム状媒体の搬送に関わる搬送モータを適切に制御することで、安定したフィルム状媒体の搬送を実現する技術に関するものである。
従来、熱転写記録方式によりプラスチックカードなどのカード状の記録媒体に顔写真や文字情報などの画像を形成する画像形成装置が広く知られている。かかる画像形成装置の熱転写記録には、所要の色のインクが塗布されているインクパネル面をカード状記録媒体の幅と略等間隔に連続して面順次に配置したインクリボンと、インクリボンを過熱するサーマルヘッドとが用いられる。熱転写記録方式には、インクリボンを介してサーマルヘッドで記録媒体に画像を直接形成する直接記録方式や、インクリボンを介してサーマルヘッドで転写フィルムに画像を形成し、次いで当該形成された画像を記録媒体に転写する間接記録方式が用いられる。
間接記録方式による画像形成装置では、一般に、転写フィルムの画像形成に使用される前の領域を巻き出すための供給スプールと、画像形成に使用された後の領域を巻き取るための巻取スプールとを備える。
転写フィルムやインクリボン(以下、フィルム状媒体と総称する)は、一般に、サーマルヘッドによる画像形成領域の上流側および下流側にまたがって搬送され、その搬送距離も比較的長くなる。このため、供給スプールや巻取スプールを回転させるためにモータが用いられ、フィルム状媒体にはその搬送精度を確保するために所定のテンションが付与される。画像形成領域において転写媒体に画像が形成される度に、供給スプールや巻取スプールに巻かれている転写媒体やインクリボンの外径が変化するが、この変化によらず転写媒体やインクリボンに所定のテンションを付与しつつ所定量の搬送を行うことが重要となる。そのため、例えば特許文献1、2には、フィルム状媒体の供給スプールや巻取スプールを回転させるモータの駆動量(デューティ比)を制御することが開示されている。すなわち、これらの従来技術には、フィルム状媒体の使用率(既使用の割合)が高くなるにつれて、供給スプールを回転させるモータへの供給電圧を高くし、巻取スプールを回転させるモータへの供給電圧を低くするという制御を行うことが記載されている。
特開2017−185702号公報 特開2015−13468号公報
しかし、本発明者はモータを駆動する供給電圧が過少であると、所要のタイミングでモータを起動できなくなり、スプールの回転を開始させることができないことに起因した課題が生じることを見出した。すなわち、モータへの供給電圧が一定値よりも小さいと、「供給電圧による起動トルク<モータ固有のコギングトルク」となってしまい、モータの回転不良が生じる。すると、フィルム状媒体に付与されるバックテンションが過剰となってしまい、モータないしスプールに回転ムラが生じ、ひいてはフィルム状媒体の搬送ムラが生じる結果、画像の形成品位が低下してしまうのである。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、フィルム状媒体の使用率に応じてモータの制御条件を適切に定めることで、フィルム状媒体の搬送ムラに起因する画像品位の低下を抑制することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、フィルム状媒体を搬送しつつ熱転写による画像の形成を行う画像形成装置であって、駆動源を有し、転写が行われる転写位置に関して一方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置に供給搬送する第1搬送手段と、駆動源を有し、前記転写位置に関して他方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置から巻取搬送する第2搬送手段と、前記第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源を制御する制御手段と、有し、前記制御手段は、前記フィルム状媒体の使用率の増大に応じ、転写の動作が行われる転写期間において、前記第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源への供給電圧がそれぞれ増加および減少するように可変とするとともに、前記フィルム状媒体の使用率が所定値以上となったときには、少なくとも前記第2搬送手段の駆動源に対し、前記フィルム状媒体の使用率に応じて可変とした供給電圧を印加する前の起動時において、当該供給電圧より高く、当該駆動源を起動できる起動可能電圧を印加する、ことを特徴とする。
本発明によれば、フィルム状媒体の使用率に応じてモータの制御条件を適切に定めることで、フィルム状媒体の搬送ムラに起因する画像品位の低下を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を適用可能な画像形成システムの構成例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す模式図である。 図2の画像形成装置を含む画像形成システムの制御系の構成例を示すブロック図である。 (a)および(b)は、それぞれ、一次転写期間における、従来例に係るモータの制御方法および本発明の一実施形態に係るモータの制御方法を説明するための図である。 一次転写期間において行われる、本発明の一実施形態に係るモータの制御手順を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るモータの起動可能電圧検出および設定の具体例の説明図である。 図6に示したモータの起動可能電圧検出および設定を行う調整モードでの処理手順を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るモータの起動可能電圧検出および設定の他の具体例の説明図である。 図8に示したモータの起動可能電圧検出および設定を行う調整モードでの処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
以下、プラスチック製のカード状記録媒体(以下、単にカードという)に磁気的ないし電気的な情報を担持させるとともに、熱転写方式により文字,写真,画像(以下、単に画像という)を記録する画像形成装置に本発明を適用した第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、インクリボンからフィルム状の一次(中間)転写体(転写フィルム)に転写した後に、さらに転写フィルムからカードに転写することで画像を形成する間接記録方式を採用したものである。
<システム構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は画像形成システム200の一部を構成している。すなわち、画像形成システム200は、概して、上位装置100(例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ)と、画像形成装置1とで構成されている。
画像形成装置1は、不図示のインターフェースを介して上位装置100に接続されており、上位装置100から画像形成装置1に記録データや磁気的ないし電気的記録データ等を送信して、記録動作等を指示することが可能である。また、画像形成装置1は、操作部ユニットを有しており、上位装置100からの記録動作指示の他、操作部ユニットからの記録動作指示も可能である。
上位装置100には、一般に、上位装置100によって生成されたデータ等の表示を行う液晶ディスプレイ等のモニタ101と、ユーザが上位装置100に命令やデータを入力するためのキーボードおよびマウス等の入力装置102が接続されている。
<画像形成装置>
図2に示すように、画像形成装置1は情報記録部A、画像形成部B、媒体収容部C、収容部D、および反転部Fが備えられている。
情報記録部Aは、磁気記録部42と、非接触式IC記録部41と、接触式IC記録部43とで構成されている。媒体収容部Cは、複数枚のカード20を立位姿勢で整列して収納しており、端部の底面に設けられた分離開口11を通し、ピックアップローラ21にて最端部にあるカードが繰り出され、搬入ローラ対22によって反転部Fに向けて供給される。
反転部Fは、不図示の装置ハウジングに対し回転可能に軸受け支持されるとともに、供給されてきたカード20が引き込まれる内側空間を有する回転フレーム71と、このフレームに支持された2つのローラ対23,24とから構成される。ローラ対23,24は、回転フレーム71の内側において径方向の対向位置に配置されており、カード20の端部を挟持して搬送可能であるとともに、非接触式IC記録部41、磁気記録部42、接触式IC記録部43に対するカード20の位置決めを行うべく回転フレーム71と一体に回転可能に構成されている。
そして、ローラ対23,24の一方を搬入ローラ対22に対向させ、供給されてきたカード20を受け取って回転ユニット71の内側に引き込み、ローラ対23,24の他方まで移送することで、カード20の両端を挟持する。回転ユニット71は、その外周に沿って配置された非接触式IC記録部41、磁気記録部42および接触式IC記録部43のいずれかにカード22が対向する位置に向けて回転させることができる。そして、必要に応じローラ対23,24を駆動してカード20を各記録部に移動させることで、カード20には磁気的若しくは電気的にデータが書き込まれる。その後、回転ユニット71は、図2においてカード20が被転写面を下に向けた水平状態となって画像形成部Bへの搬入が行われる位置に回転駆動される。
画像形成部Bは、カード20の被転写面に画像を形成するもので、反転部Fからの搬入経路に連続してカード20を移送する搬送経路P1が設けられている。搬送経路P1には二次転写位置にカード20を供給搬送する搬送ローラ対25および27が配置され、これらは図示しない搬送モータによって駆動される。
画像形成部Bは、フィルム状媒体すなわち転写フィルム51およびインクリボン56を搬送する搬送装置を備える。また画像形成部Bは、インクリボン56をサーマルヘッド11にて加熱し、転写フィルム51に画像を記録する一次転写部B1を備える。さら画像形成部Bは、媒体搬送経路P1にあるカード20の表面(被転写面)に対し、ヒートローラ35にて転写フィルム51に記録された画像を記録する二次転写部B2を備える。
二次転写部B2の下流側には収容スタッカ60に記録後のカードを移送する搬送経路P2が設けられている。媒体搬送経路P2にはカードを搬送する搬送ローラ対29および30が配置され、これらのローラ対は図示しない搬送モータによって駆動される。搬送ローラ対29と搬送ローラ対30との間にはデカール機構13が配置され、搬送ローラ対29,30間に保持されたカード中央部を押圧することにより、ヒートローラ35による加熱で生じたカールを矯正する。このため、デカール機構13は、カム130などによる昇降機構にて、図2における上下方向に位置移動可能に構成されている。
収容部Dは、画像形成部Bから送られたカード20を収容スタッカ60上に積載するように構成されている。収容スタッカ60は、ばねの形態の昇降機構61に支持され、カードの積載に応じて昇降機構61が下方に移動するように構成されている。
上記した画像形成装置1における画像形成部Bについて、さらに詳しく説明する。
転写フィルム51は、駆動源であるモータMR3およびMR4によってそれぞれ回転駆動される、転写フィルムカセット50の巻取ロール53および供給ロール52に巻き付けられている。フィルム搬送ローラ33は、転写フィルム51を移送するべく、例えばステッピングモータ(不図示)により直接または間接的に駆動される主要なローラである。そして、このフィルム搬送ローラ33の駆動を制御することで転写フィルム51の搬送量および搬送停止位置が規定される。フィルム搬送ローラ33の駆動時にはモータMR3およびMR4も駆動されるが、転写フィルム51の搬送量および搬送停止位置を規定する主体とはならない。
フィルム搬送ローラ33の周面には、ピンチローラ34aおよび34bが配置されている。ピンチローラ34aおよび34bは、図2では示されていないが、フィルム搬送ローラ33に対して進出および退避するよう移動可能に構成されている。そして図2では、フィルム搬送ローラ33にピンチローラ34aおよび34bを進出させて圧接することで、転写フィルム51をフィルム搬送ローラ33に巻き付けている。これにより、転写フィルム51はフィルム搬送ローラ33の回転数に応じた正確な距離の搬送が行われる。
インクリボン56は、モータMR1およびMR2によってそれぞれ回転駆動される巻取ロール57および供給ロール58にそれぞれ巻き付けられた状態でカセット55に収納されている。インクリボン56は、例えば、イエロー、マゼンタおよびシアンのインクがそれぞれ塗布されているインクパネル面と、ブラックのインクが塗布されているインクパネル面とを面順次に帯状に配置して一組としたものが基体上に連続して形成されて構成される。また、本実施形態の画像形成装置1では、転写フィルム51へのインクの転写が、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に行われるように各色のインクパネル面の配置順が定められている。そして、各色のインクパネル面は転写フィルム51の記録幅(カード20の搬送方向長さ)に対応した所定幅を有している。
モータMR1,MR2およびモータMR3,MR4の回転速度は、それぞれ、インクリボン56および転写フィルム51の使用量ないし使用率(既使用割合)に応じて可変とされる。使用率が高くなるほど、巻取ロール53および57の巻き径が大きくなり、供給ロール52および58の巻き径が小さくなることによる外径の周速度の変化によらず、所定の搬送量を得るためである。転写フィルム51の使用率を判断する判断手段または方法としては次のようなものが挙げられる。すなわち、転写フィルム51への既記録量に対応した記録済パネル数と、転写フィルム51への未記録量に対応した未使用パネル数と、転写フィルム51を所定距離搬送した際のモータMR3,MR4の回転数から演算する方法と、のいずれかで行うことができる。インクリボン56の使用率も同様の方法で判断を行うことができる。
モータMR1,MR2の回転速度は、インクリボン56が新品のときから使用が開始された初期には、巻取ロール57および供給ロール58の外径の周速度をそれぞれaおよびbとすると、a>bという関係となるように回転制御される。そして、インクリボン56の消費が進んでも巻き取り量および供給量が一定となるようにモータMR1,MR2の速度が制御される。このため、巻き径の変化に応じて周速度aが徐々に増加し、周速度bが徐々に減少するようにモータMR1,MR2の速度が制御されるが、一次転写期間の速度関係は、所定のテンションを付与するべく、a>bが成り立つようにされる。同様に、モータMR3,MR4の速度は、転写フィルム51の使用開始の初期には、巻取ロール53および供給ロール52の外径の周速度をそれぞれcおよびdとすると、c<dという関係となるように回転制御される。そして、転写フィルム51の消費が進んでも巻き取り量および供給量が一定となるようにモータMR3,MR4の速度が制御され、巻き径の変化に応じて周速度cが徐々に遅く、周速度dが徐々に速くなるようにされる。このときにも、一次転写期間の速度関係は、所定のテンションを付与するべく、c<dが成り立つようにされる。
プラテンローラ31およびサーマルヘッド11は一次転写部B1の主要な構成要素であり、プラテンローラ31に対向する位置にサーマルヘッド11が配置されている。サーマルヘッド11は、図2の紙面に直交する方向に、通電により発熱する発熱素子を配列してなるラインヘッドの形態を有する。そして、画像データに従って通電制御部(後述)が発熱素子を駆動することにより、昇華型および/または溶融型のインクを担持したインクパネル面を有するインクリボン56を用いて転写フィルム51に画像を記録することができる。なお、サーマルヘッド11が過熱状態とならないよう、一次転写部B1には冷却ファン12が配設されている。
<転写動作>
転写フィルム51は、供給ロール52から巻き出され、フィルム搬送ローラ33が図2の時計方向に回転することで一次転写の所定の頭出し位置まで巻き取り方向に巻取搬送される。この頭出し位置は、プラテンローラ31およびサーマルヘッド11による一次転写位置から、カード20の記録幅に対応する分だけ巻き取り方向に進んだ位置であり、一次転写の開始まで転写フィルム51はこの位置に停止している。一方、インクリボン56も巻取ロール57が反時計方向に回転することで、頭出し位置まで巻き取り方向に搬送される。このときの動作では、転写フィルム51およびインクリボン56の搬送方向は相反しており、最初は、インクパネル面(例えばYのインクを担持するインクパネル面)の巻き取り方向の先頭位置が頭出し位置に位置付けられることになる。
転写フィルム51とインクリボン56とが頭出し位置で位置合わせされると、プラテンローラ31を不図示の進退機構にてサーマルヘッド11に向けて移動させ、転写フィルム51とインクリボン56とを挟んだ状態とする。サーマルヘッド11の発熱制御と同期して巻取ロール57を回転させ、インクリボン56を所定速度で巻き取り方向に搬送する。このとき、フィルム搬送ローラ33は図2の反時計方向に回転して、転写フィルム51をインクリボン56と同じ方向(図中、実線の矢印で示す方向)に一枚のカード20の記録幅に対応する分だけ移送させることで、一次転写が行われる。
1つのインクパネル面による転写が終了すると、プラテンローラ31を進退機構にてサーマルヘッド11から後退させ、フィルム搬送ローラ33を再び時計方向に回転させて、転写フィルム51を一枚のカード20の記録幅に対応する分だけ頭出し位置にまで引き戻す。一方、インクリボン56は継続して巻き取り方向に移送され、次のインクパネル面(例えばMのインクを担持するインクパネル面)について転写フィルム51との頭出し位置での位置合わせが行われる。以上のような頭出し制御ないしは加熱転写を繰り返すことで、インクリボン56の一組のインクパネル面(Y、M、CおよびBkのインクパネル面)から、画像が転写フィルム51に転写される。
なお、一次転写の動作において、プラテンローラ31およびサーマルヘッド11による転写位置を通過したインクリボン56は、剥離コロ32と剥離部材26とで転写フィルム51から引き剥がされる。剥離部材26はカセット55に固設されており、剥離コロ32は記録時に剥離部材26に移動し、両者で転写フィルム51とインクリボン56とを挟持することで剥離が行われる。そして、インクリボン56の一組のインクパネル面による一次転写が終了した転写フィルム51はフィルム搬送ローラ33、供給ロール52および巻取ロール53の回転により、プラテンローラ28とヒートローラ35とを含む二次転写部B2まで搬送される。
二次転写部B2では、転写フィルム51はカード20と共にヒートローラ35とプラテンローラ28とで挟持されて、転写フィルム51上の画像がカード表面に転写される。なお、ヒートローラ35は、転写フィルム51およびカード20を介してプラテンローラ28に圧接する位置と、離間する位置とに移動できるよう、不図示の昇降機構に取り付けられている。
<画像形成装置の制御部>
図3に示すように、制御部120は、バス131を介して以下の各部が接続され、図5等に示す処理手順など、画像形成装置1の全体の制御処理手順に対応した基本制御動作を実行するCPU122を備える。ROM132はその基本制御動作を規定するプログラムおよび固定データを記憶し、基本制御動作の過程ではRAM132がCPUのワークエリアとして使用される。また、EEPROM134は、後述のように検出されるモータMR3の起動可能電圧などを、装置電源のオフ時にも保存しておくために使用される。
CPU122は、上位装置100との通信を行うためのインターフェース(不図示)のほか、バッファメモリ121が接続されている。バッファメモリ121は、カード20に記録すべき記録データや、カード20の磁気ストライプ部および内蔵ICに磁気的ないし電気的に記録すべき記録データ等を一時的に格納する。
また、バス131には、センサ制御部123、アクチュエータ制御部124、サーマルヘッド通電制御部125、操作表示制御部126、および、上述した情報記録部Aが接続されている。センサ制御部123には、各種センサからの信号が入力される。アクチュエータ制御部124は、各モータに駆動パルスや駆動電力を送出するモータドライバ等を制御する。サーマルヘッド通電制御部125は、サーマルヘッド11を構成する発熱素子への通電量を制御し、発熱量を調整する。操作表示制御部126は操作部ユニット部5を制御する。制御部120には電源部130が接続され、制御部120を通じて、サーマルヘッド11、操作部ユニット部5および情報記録部Aに所要の電力が供給される。
<一次転写期間のモータMR3、MR4の制御>
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の一次転写時のモータMR3およびMR4の制御について説明する。なお「一次転写期間」とは、転写フィルム51とインクリボン56とを、頭出し位置から同じ方向(それぞれフィルム搬送ローラ33および巻き取りロール57に向かう方向)に、一枚のカード20の記録幅に対応する分だけ搬送しながら一次転写を行う期間をいう。
転写フィルム51が未使用のとき、転写フィルム51の未使用の領域は供給ロール52に全て巻かれており、巻取ロール53には巻かれていない。画像形成をする度に、供給ロール52に巻かれている転写フィルム51の未使用領域の外径は徐々に小さくなり、対して、巻取ロール53に巻かれている転写フィルム51の既使用領域の外径は徐々に大きくなる。
プラスチックカードなどの記録媒体上に必要な転写フィルム長さは一定のため、転写フィルム51の使用開始初期には供給ロール52が回転する量は小さく、対して、巻取ロール53が回転する量は大きい。画像形成をする度に、供給ロール52が回転する量は大きく、対して、巻取ロール53が回転する量は小さくなっていく。
巻取ロール53および供給ロール52をそれぞれ駆動するモータMR3およびMR4として、例えばブラシ付きDCモータを使用する場合を考える。この場合は、上記のように回転量の制御を実現させるため、未使用の転写フィルム51の割合が多い(残量が多い)ときはモータMR4への供給電圧を小さく、画像形成をする度に、徐々に供給電圧を大きくして行く。対して、未使用の転写フィルム51の割合が多い(残量が少ない)ときはモータMR3への供給電圧を大きく、画像形成をする度に、徐々に供給電圧を小さくして行く。また、かかる制御を通じて、転写フィルム51の残量に応じ転写フィルム51に対して適切なテンションも付与されるようにしている。
上述のように、転写フィルム51の使用率が多くなる(残量が少なくなる)につれて、巻取ロール53に巻かれる既使用の転写フィルム51の量が大きくなるため、巻取ロール53を駆動するモータMR3の負荷は増大する。対して、転写フィルム51の使用率が多くなるにつれて、MR3に供給する電圧は徐々に小さくなるように制御される。
しかし本発明者らは、一次転写期間において次のような課題が生じる場合があることを見出した。つまり、種類によっては転写フィルム51の使用率が一定値(例えば70%)を上回ると、モータMR3の供給電圧による起動トルクがモータMR3固有の始動トルク未満となり、モータMR3が回転できなくなるなどの回転不良が生じることに起因した課題である。
上述したように、転写フィルム51の搬送に関しては、フィルム搬送ローラ33が主要な駆動ローラとなり、このフィルム搬送ローラ33の駆動を制御することで転写フィルム51の搬送量および搬送停止位置が定まる。しかし、モータMR3が回転しないと、転写フィルム51に付与するテンションが大きく変動し、ピンチローラ34aおよび34bの軸に大きな負荷が加わることで回転ムラが生じ、一次転写期間における転写フィルム51の搬送量および搬送停止位置が不安定となる。また、甚だしい場合にはフィルム搬送ローラ33を駆動するステッピングモータの脱調が生じることもあり得る。
<一次転写期間の制御>
図4を参照して、一次転写期間にモータMR3に供給する電圧について説明する。
一次転写期間において、転写フィルム51の正確な搬送に関与するのは搬送ローラ33である。この場合、巻取ロール53から転写フィルム51が繰り出されるが、モータMR3の機能は、当該繰り出しを円滑に行い、且つ所定の張力を付与することである。巻取ロール53の外径が小さい(使用率が低い)状態では、供給電圧を高くしてモータMR3を速く回転させ、一定の繰り出し量を確保するようにする。対して、外径が大きい(使用率が高い)状態では、一定の繰り出し量を確保するためにはモータMR3を遅く回転させなければならず、供給電圧は低く設定される。
図4(a)は、従来行われていたモータMR3への供給電圧の波形を示す。この図に示すように、同じ残量(使用率)では一次転写期間中の供給電圧を一定値とし、その値は転写フィルム51の使用率に応じて変化させていた(図では残量100%および10%(使用率0%および90%)を例示)。
しかし一次転写は、転写フィルム51を所定の頭出し位置に位置付けた停止状態から開始される。したがって、回転開始時(起動時)の供給電圧が低く設定され、モータMR3自身の起動に必要な電圧未満となっていると、上述したような回転不良が生じ、巻取ロール53からの繰り出しが円滑に行われなくなる。すると、ピンチローラ34aおよび34bの側に大きな負荷がかかり、搬送ムラが生じてしまう。
そこで、本実施形態では、同図(b)のように、供給電圧としてモータMR3を起動できる電圧値が設定される状態では、同様に起動から停止まで同じ電圧値を設定する。しかし、供給電圧としてモータMR3を起動できなくなるような電圧値が設定される場合(図では残量10%(使用率90%)の場合を例示)、起動時のみモータMR3を起動できる高い電圧値(以下、起動可能電圧という)を設定する。停止状態からモータMR3を確実に起動できる起動可能電圧を所定期間pだけ印加し、一次転写期間開始初期の回転不良を防止する。そして、モータMR3が回転した後は転写フィルム51の使用率に応じた電圧値を設定する。
なお、起動可能電圧の印加時間pは、モータMR3が回転を始めるのに必要十分な時間であり、例えば60ms程度であればよい。また、残量が所定値(例えば30%)未満となった場合(すなわち使用率が例えば70%以上となった場合)には、それ以降の一次転写期間において一律の値(例えば4V)が設定されるようにすることができる。なお、起動可能電圧の検出および設定については図6および図7について後述する。
また、転写フィルム51の残量が所定値未満となった場合にモータMR3の回転不良が生じるのは、転写フィルム51の種類ないし材質にも起因する。例えば、一般的なシースルー(透明)フィルムと比べて厚みがあるホログラムフィルムやディメタライズドホログラムフィルムなどでは一次転写時の回転不良が生じ易い。したがって、転写フィルム51の種類に応じて、図4(b)に示す制御を始める転写フィルムの残量、起動電圧の値および印加時間などの条件を設定することができる。しかしどのような種類の転写フィルムが使用される場合であっても確実にモータMR3の起動ができるように、最も回転不良が生じ易い種類の転写フィルムを基準としてそれらの条件を設定すれば、制御シーケンスを共通化および簡単化できるので有利である。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置1の一次転写期間における、特にモータMR3の制御手順の一例を示す。
まず、ステップS101にて本手順が起動されると、ステップS102にて、CPU122は、図7につき後述する手順にて検出され、EEPROM134に保存されているモータMR3の起動可能電圧αを読み出す。
次に、CPU122は、ステップS103にて転写フィルム51の使用率に応じた供給電圧βを読み出す。この読み出しは、使用率(または残量)と供給電圧とを段階的に対応付けたテーブル(例えばROM132に格納しておくことができる)を参照して行うことができる。しかし使用率と供給電圧との関係を示す数式から算出するようにしてもよい。この際の転写フィルム51の使用率の判定方法としては、転写フィルム51を所定量搬送する際のモータMR3またはモータMR4の回転量から算出するものが挙げられる。あるいは、転写フィルム51の記録済パネル数から演算する方法、または転写フィルム51の未使用パネル数から演算する方法により判定するものであってもよい。
ステップS104では、CPU122はモータMR3の起動可能電圧αが転写フィルム51の使用率に応じた供給電圧β未満であるかを判定する。ここで肯定判定された場合はステップS105にて供給電圧βを設定し、ステップS106にてモータMR3の回転を開始する。一方、ステップS104にて否定判定された場合(α≧β)、すなわち、モータMR3の回転不良が生じる使用率以上である場合は、CPU122は起動可能電圧αを設定し(ステップS107)、モータMR3の回転を開始する(ステップS108)。そして、所定時間p(例えば60ms)の経過後に供給電圧βを設定する(ステップS109)。
以上のモータMR3の制御に伴って行われる一次転写が終了するとモータMR3の回転を停止し(ステップS110)、一次転写期間におけるモータMR3の制御手順を終了する(ステップS111)。その後、次の色のインクパネル面による記録が行われる場合には、転写フィルム51はカード20の記録幅に対応する分だけ頭出し位置にまで引き戻され、次の色のインクパネル面との位置合わせが行われる。また、全色のインクパネル面について一次転写が終了した場合には、転写フィルム51は二次転写部B2まで搬送される。
<起動可能電圧の検出および設定の実施形態>
上記したモータMR3の起動可能電圧検出方法としては、モータMR3への電圧供給時間が所定時間を経過したときに、モータMR3の回転を検出するセンサ(ロータリーエンコーダなど)の検出状態に基づいて行うことができる。または、モータMR3に流す電流値の増加および低下の周期の検出状態に基づいて行うこともできるし、これらを組み合わせて行ってもよい。
モータMR3の起動可能電圧を検出および設定するタイミングとしては、転写フィルム51やリボンユニット56を交換したときであってもよい。しかしモータMR3の個体差や経時変化が起動可能電圧の変化に影響を与えることを考慮すると、製造時にモータを組み付けるとき、市場でモータ等の部品交換をしたとき、あるいは画像品位が低下したときに行うことが効果的である。起動可能電圧αの検出および設定の態様としては、図7または図9に示すような調整処理手順に対応したプログラムをROM132に格納しておき、CPU122が自動調整モードとして実施することができる。実施の主体としては、組立作業者,サービスマン,ユーザのいずれであってもよい。また、保存した起動可能電圧値は、例えば操作部ユニット5を介し、これらの者が適宜変更できるようにしてもよい。
次に、図6および図7を参照し、本実施形態に係る画像形成装置1のモータMR3の起動可能電圧検出および設定の具体例を説明する。この例は、モータMR3への電圧供給時間が所定時間を経過するまでのモータMR3の回転の検出状態に基づいて行うものである。
ここで、モータMR3はブラシ付きDCモータとし、その回転軸にはロータリーエンコーダなどの回転検出部が接続されているものとする。図6(a)は、モータMR3が安定して回転できる電圧を供給できている例である。この場合は、検出周期tがt0>t1>t2>t3(tn−tn+1>0)のように徐々に短くなる。つまり、同じ回転量を得る時間は漸減しており、順調に回転速度が高くなって行く。対して、同図(b)は、モータMR3の回転が不安定になる電圧が供給されている例である。この場合は、検出周期tが例えばt0<t1>t2>t3のように不安定になる。
図7は、この関係を利用したモータMR3の起動可能電圧検出および設定を行う自動調整モード時の処理手順を示す。本手順は、組立作業者,サービスマン,ユーザなどの指示に応じて起動されるものとすることができる。本手順が起動されると(ステップS201)、CPU122はモータMR3に供給する電圧として最初に小さい電圧(初期供給電圧X)を設定し(ステップS202)、モータMR3に印加する(ステップS203)。そして、モータMRの回転速度すなわち周期tのふるまいを計測し(ステップS204)、「tn−tn+1>0」の関係がn回成立したかを判定する(ステップS205)。つまり、図6(a)のように徐々に短くなることが検出できたか否かを判定する。
ステップS205にて肯定判定された場合はモータMR3を停止し(ステップS207)、そのときの供給電圧をモータMR3の起動可能電圧αとしてEEPROM134に保存し(ステップS208)、自動調整モードを終了する(ステップS209)。一方、ステップS205にて否定判定された場合、すなわち図6(b)のように上記関係が成立していない場合は、Xを所定量Δだけ増加させ(ステップS206)、これを新たな供給電圧Xに設定する。そして、上記関係が成立するまでXを漸増させてステップS204以降の処理を繰り返す。
なお、本例では単に「tn>0」の関係が成立したことをもって起動可能電圧αの検出を行うようにしたが、tnとtn+1との比率を加味し、モータMR3の回転速度が順調に高くなっていることを判断して起動可能電圧αの検出が行われるようにしてもよい。また、モータMR3に供給する電圧を高くする際は、モータMR3の回転方向を同じ方向にしてもよいし、回転方向を逆の方向に変えてもよく、検出動作が効率的に行われる方向を設定すればよい。れらのことは、図8および図9に示す例でも同様である。
図8および図9を参照し、本実施形態に係る画像形成装置1のモータMR3の起動可能電圧検出および設定の他の具体例を説明する。この例は、モータMR3に流す電流値の増加および低下の周期の検出状態に基づいて行うものである。
ブラシ付きDCモータが回転しているとき、内部のコイルLは、磁束密度Bの高い箇所と低い箇所とを交互に移動する。そのときのモータのトルクをFとし、トルクFが一定の場合、モータIに流れる電流は次式で表される。
I=F/(L×B) (式1)
この式1より、DCブラシ付きモータが回転しているときは、必ず電流値が増減する。
この関係より、モータMR3が安定して回転できる電圧を供給できている場合は図8(a)に示すように、検出周期tがt0>t1>t2>・・・のように検出周期が徐々に短くなる。対して、同図(b)は、モータMR3が不安定な回転になる電圧が供給されている例であり、この場合は、検出周期tが例えばt0<t1>・・・のように不安定になる。
図9は、この関係を利用したモータMR3の起動可能電圧検出および設定を行う自動調整モード時の処理手順を示す。本手順は図7の手順におけるステップS201〜S203と同様のステップS301〜S303を実行した後、ステップS304にて電流増減周期tのふるまいを計測する。そして、ステップS205と同様に「tn−tn+1>0」の関係がn回成立したかを判定する(ステップS305)。つまり、図8(a)のように徐々に短くなることが検出できたか否かを判定する。以降は、ステップS206〜S209と同様のステップS306〜S309を実行することで、起動可能電圧αの検出および設定が行われる。
<その他>
本発明は、以上説明した実施形態あるいは随所に述べた変形例に限られない。
例えば、以上の実施形態では、巻取ロール53を回転駆動するモータMR3に本発明を適用した場合を例示した。上述したように、巻取ロール53は、一次転写期間における転写フィルム51の搬送精度に直接的な影響を与えるので、当該適用は有効である。しかしモータMR1、モータMR2および/またはモータMR4に対しても、必要に応じ同様の起動可能電圧の検出および設定、並びにこれに基づく制御を実施してもよいことは勿論である。
そしてこれに関連して言えば、本発明の画像形成装置において搬送対象となるものはインクリボンも含まれ得るものであり、本発明でいう「フィルム状媒体」とはこれらを包括する概念である。さらに関連して言えば、本発明は、上述したような間接記録方式の画像形成装置だけでなく、記録媒体に対してインクリボンから画像を直接転写する直接記録方式の画像形成装置にも適用が可能である。つまり、記録媒体に対するインクリボンの搬送に関して上述と同様の課題が生じるのであれば、本発明の適用は有効である。
さらに、上述の実施形態では、使用率が所定値以上となったときには、使用しているモータの特性に応じた一律の起動可能電圧αが所定期間印加されるようにしたが、使用率に応じて起動可能電圧αが変化するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、起動可能電圧αをモータの特性に応じて定めたが、使用率すなわち巻き径を加味して定めるようにしてもよい。
加えて、使用率ないし残量、起動可能電圧およびその印加期間に関連して上述した実施形態に現れる数値はあくまでも例示であって、本発明を限定することを企図したものではないことは勿論である。
さらに加えて、上述の実施形態では、記録媒体としてプラスチック製のカード状記録媒体を例示したが、しかしインクを受容可能なものであればこれに限らず、その他の材質や種々の寸法を有するものであってもよい。また、インクの色としてもY、M、C、Bkの4色に限定されるものではなく、色数は適宜定め得るものであり、その種類としても熱溶型のものや熱昇華型のものを適宜組み合わせて用いることができる。
1 画像形成装置
11 サーマルヘッド
31 プラテンローラ
33 フィルム搬送ローラ
51 転写フィルム
52 転写フィルムの供給ロール
53 転写フィルムの巻取ロール
56 インクリボン
57 インクリボンの供給ロール
58 インクリボンの巻取ロール
120 制御部
MR1〜MR4 モータ
B 画像形成部
B1 一次転写部
B2 二次転写部

Claims (8)

  1. フィルム状媒体を搬送しつつ熱転写による画像の形成を行う画像形成装置であって、
    駆動源を有し、転写が行われる転写位置に関して一方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置に供給搬送する第1搬送手段と、
    駆動源を有し、前記転写位置に関して他方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置から巻取搬送する第2搬送手段と、
    前記第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記フィルム状媒体の使用率の増大に応じ、転写の動作が行われる転写期間において、前記第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源への供給電圧がそれぞれ増加および減少するように可変とするとともに、
    前記フィルム状媒体の使用率が所定値以上となったときには、少なくとも前記第2搬送手段の駆動源に対し、前記フィルム状媒体の使用率に応じて可変とした供給電圧を印加する前の起動時において、当該供給電圧より高く、当該駆動源を起動できる起動可能電圧を印加する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記フィルム状媒体を所定量搬送した際の、前記第2搬送手段の駆動源に設けられたモータの回転量と、前記フィルム状媒体への既記録量と、前記フィルム状媒体への未記録量と、のいずれか1つに基づいて前記使用率を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記フィルム状媒体は、インクリボンの加熱によって前記画像が形成される転写フィルムであり、前記第2搬送手段は、前記使用率の増大に伴って外径が増加するロールを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段が印加する起動可能電圧を設定するための設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第2搬送手段の駆動源は、前記第2搬送手段を駆動するDCモータを含み、
    前記設定手段は、前記DCモータの回転速度を計測しつつ、供給電圧を漸増させながら前記DCモータに印加し、前記DCモータの回転速度が徐々に高くなったことが検出されたときの供給電圧を、前記起動可能電圧として設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2搬送手段の駆動源は、前記第2搬送手段を駆動するDCモータを含み、
    前記設定手段は、前記DCモータの電流値の増減周期を計測しつつ、供給電圧を漸増させながら前記DCモータに印加し、前記DCモータの増減周期が徐々に短くなったことが検出されたときの供給電圧を、前記起動可能電圧として設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記検出は、前記供給電圧の印加が所定時間経過するまで行われることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. フィルム状媒体を搬送しつつ熱転写による画像の形成を行う画像形成装置に用いられる搬送手段の制御方法であって、
    前記搬送手段は、駆動源を有し、転写が行われる転写位置に関して一方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置に供給搬送する第1搬送手段と、駆動源を有し、前記転写位置に関して他方の側に配置され、前記フィルム状媒体を前記転写位置から巻取搬送する第2搬送手段とを含み、
    前記フィルム状媒体の使用率の増大に応じ、転写の動作が行われる転写期間において、前記第1搬送手段の駆動源および第2搬送手段の駆動源への供給電圧がそれぞれ増加および減少するように可変とする工程と、
    前記フィルム状媒体の使用率が所定値以上となったときには、少なくとも前記第2搬送手段の駆動源に対し、前記フィルム状媒体の使用率に応じて可変とした供給電圧を印加する前の起動時において、当該供給電圧より高く、当該駆動源を起動できる起動可能電圧を印加する工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
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