JP2021069875A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿インジケータ及び便インジケータのそれぞれの反応前後の色を記憶せずに、排尿若しくは排便、又はその両方が行われたことを知ることができる吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収体(21)と、便インジケータ(40)と、尿インジケータ(50)とを有する吸収性物品(1)であって、便インジケータ(40)の変化前色及び変化後色のうちの一方の色と、尿インジケータ(50)の変化前色及び変化後色のうちの一方の色とが類似色であり、便インジケータ(40)の変化前色及び変化後色のうちの他方の色と、尿インジケータ(50)の変化前色及び変化後色のうちの他方の色とが非類似色であり、各々の変化前色及び変化後色をオストワルト色相環の24色の色相で最も近い色相に特定した場合に、類似色の程度は、当該色相環の同じ色相、或いは色相番号が6未満の範囲であり、非類似色の程度は、当該色相環の色相番号が6以上離れたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品の一例として、使い捨ておむつが挙げられる。このような使い捨ておむつには、排泄物の吸収量を視覚化し、使用者に取り替え時期を知らせるインジケータ機能を有するものがある。例として、特許文献1には、使い捨ておむつの吸収体と裏面シートとの間に、尿との接触によって色が変化する排尿インジケータを備え、当該排尿インジケータと重なる部分において外層不織布を圧密化することで、排尿インジケータの視認性を高めた使い捨ておむつが開示されている。
特開2012−100886号公報
特許文献1の使い捨ておむつによれば、おむつの交換者は、排尿が行われたことをおむつの外側から視覚的に認識することが可能となる。しかしながら、吸収性物品が、尿インジケータの他に、便との接触により色が変化する便インジケータも備える場合、吸収性物品の交換者が尿インジケータ及び便インジケータの反応前後のそれぞれの色味を記憶しておくことは難しい虞がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、尿インジケータ及び便インジケータのそれぞれが使用前に実際に何色であったか、或いは、何色に変化する予定であるかを記憶していなくても、吸収性物品の交換者は、排尿若しくは排便、又はその両方が行われたことを知ることができる吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと尿と接触することにより視覚的に色が変化する尿インジケータとを有する吸収性物品であって、前記便インジケータは、前記便インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、前記尿インジケータは、前記尿インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色とが類似色であり、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色とが非類似色であり、前記便インジケータ及び前記尿インジケータの各々の前記変化前色及び前記変化後色を、オストワルト色相環の24色の色相において、それぞれ最も近い色相に特定した場合に、前記類似色の程度は、オストワルト色相環において同じ色相であるか、色相番号が6未満の範囲のものであり、前記非類似色の程度は、オストワルト色相環において色相番号が6以上離れたものであることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、尿インジケータ及び便インジケータのそれぞれが使用前に実際に何色であったか、或いは、何色に変化する予定であるかを記憶していなくても、吸収性物品の交換者は、排尿若しくは排便、又はその両方が行われたことを知ることができる吸収性物品を提供できる。
展開かつ伸長された状態におけるテープ型使い捨ておむつ1の平面図である。 図1に示す線A−Aでの断面図である。 図3A、図3B及び図3Cは、それぞれ、図1の便インジケータ40及び尿インジケータ50の一部をおむつ1の非肌側から見た状態を示している。 便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの色の変化の変形例を示す図である。 便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの色の変化の変形例を示す図である。 便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの色の変化の変形例を示す図である。 図柄60を設けた、展開かつ伸長された状態のテープ型使い捨ておむつ1を非肌側から見た平面図である。 図8A、図8B及び図8Cは、図7のX領域の拡大図である。 便インジケータ40及び尿インジケータ50の色の変化と、図柄60の色との関係の変形例を示す図である。 便インジケータ40及び尿インジケータ50の色の変化と、図柄60の色との関係の変形例を示す図である。 便インジケータ40及び尿インジケータ50の色の変化と、図柄60の色との関係の変形例を示す図である。 展開かつ伸長された状態である別の実施形態のテープ型使い捨ておむつ1の平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、液吸収性の吸収体と、前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと尿と接触することにより視覚的に色が変化する尿インジケータとを有する吸収性物品であって、前記便インジケータは、前記便インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、前記尿インジケータは、前記尿インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色とが類似色であり、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色とが非類似色であり、前記便インジケータ及び前記尿インジケータの各々の前記変化前色及び前記変化後色を、オストワルト色相環の24色の色相において、それぞれ最も近い色相に特定した場合に、前記類似色の程度は、オストワルト色相環において同じ色相であるか、色相番号が6未満の範囲のものであり、前記非類似色の程度は、オストワルト色相環において色相番号が6以上離れたものであることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、便インジケータ及び尿インジケータは、それぞれ反応後に色の変化が起こるが、反応前或いは反応後において両インジケータが類似色になるように設定しておくことで、実際に何色であったか(或いは何色に変化する予定か)を記憶していなくても、吸収性物品の交換者は、排便又は排尿、あるいはその両方が行われたことを知ることができる。例えば、類似色であったものが類似色でなくなることを契機に、交換者は色の変化の発現を認め、少なくとも排便又は排尿があったことを知ることができる。反対に、類似色でなかったものが類似色になることを契機に、交換者は色の変化の発現を認め、少なくとも排便又は排尿があったことを知ることができる。また、類似色になる前のそれぞれの色、或いは、類似色からの変化した後のそれぞれの色味を非類似色にすることで、類似色から類似色への変化を回避し、交換者は混乱せずに色の変化を認識できる。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータの前記変化前色と、前記尿インジケータの前記変化前色とが前記類似色であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、便インジケータ及び尿インジケータのそれぞれの反応前の色(変化前色)が類似色であることにより、排便若しくは排尿、又はその両方があった場合に、類似色であった両インジケータの色味が変化し、類似色ではなくなる。吸収性物品の交換者は、反応前の色味を記憶していなくても、両インジケータの色が類似色ではなくなったことで色の変化の発現を認識でき、少なくとも排便若しくは排尿が行われたことを知ることができる。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータの前記変化後色と、前記尿インジケータの前記変化後色とが前記類似色であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品使用前の便及び尿インジケータの色味(変化前色)は、互いに異なる色であり、排尿及び排便の両方があったときに、それぞれのインジケータの色味(変化後色)が類似色となるようにする。吸収性物品の交換者は、反応前の色味を記憶していなくても、或いは反応後に何色になるかを認識していなくても、両インジケータの色が類似色なったことで、排便及び排尿が行われたことを知ることができる。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータの前記変化後色と、前記尿インジケータの前記変化前色とが前記類似色であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品使用前の便及び尿インジケータの色味(変化前色)は異なる色であるが、排便のみが行われた場合に便インジケータの色(変化後色)と尿インジケータの色(変化前色)とが類似色となる。交換者は、排便前の便インジケータの色味を記憶していなくても、類似色でなかった両インジケータが類似色になることで色の変化の発現を認識でき、排便が行われたことを知ることができる。
かかる吸収性物品であって、前記尿インジケータの前記変化後色と、前記便インジケータの前記変化前色とが前記類似色であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品使用前の便及び尿インジケータの色味(変化前色)は異なる色であるが、排尿のみが行われた場合に尿インジケータの色(変化後色)と便インジケータの色(変化前色)とが類似色となる。交換者は、排尿前の尿インジケータの色味を記憶していなくても、類似色でなかった両インジケータが類似色になることで色の変化の発現を認識でき、排尿が行われたことを知ることができる。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータの前記変化前色と前記変化後色とは、前記非類似色であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、変化前色と変化後色が非類似色であることで、反応前後の色の違いが明確になり、吸収性物品の交換者は、排便があったことを視覚的に認識しやすい。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータ及び前記尿インジケータよりも前記厚さ方向の非肌側にバックシートを有し、前記バックシートは図柄を有しており、前記便インジケータの前記一方の色と、前記尿インジケータの前記一方の色と、前記図柄の色味とが前記類似色であり、前記図柄が、前記厚さ方向に見て、少なくとも前記便インジケータ若しくは前記尿インジケータと重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、尿及び便インジケータと、バックシートの図柄の3つが類似色になることで、吸収性物品の交換者は、さらに色の類似性に気づき易くなる。すなわち、使用前に3つが類似色であれば、少なくとも尿又は便インジケータの色が変化するだけで、色の変化に気づき易く、少なくとも排尿又は排便が行われたことを認識できる。反応後に3つの色味が類似色になる場合も、全てが類似色になることで変化に気づき、排尿及び排便が行われたことを認識し易い。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータ及び前記尿インジケータよりも前記厚さ方向の非肌側に設けられたバックシートと、前記吸収性物品の外装をなす外装シートとを有し、前記バックシートの光線透過率が30〜80%であり、かつ前記外装シートの光線透過率が50%以上であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、バックシート及び外装シートの光線透過率が高いことにより、吸収性物品の外側から便インジケータ及び尿インジケータが透けて視認し易くなる。そのため、吸収性物品の交換者は、色の変化具合をより認識し易くなる。
かかる吸収性物品であって、前記便インジケータは、前記吸収性物品の前記長手方向の中央部を跨ぐように配置されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品の長手方向の中央部は、吸収性物品を二つ折りにする位置であり、当該位置を基準に吸収性物品の前側及び後側が区別される。吸収性物品の長手方向の前側及び後側の両方にかかるように便インジケータを配置することで、使用者が臥位の状態のみならず、立位の状態等において排便した場合でも、便を検知し易い。
かかる吸収性物品であって、着用する際に着用者の腹側の胴回りに位置する腹側胴回り部と、着用する際に前記着用者の背側の胴回りに位置する背側胴回り部とを有し、前記便インジケータは、前記厚さ方向に見て、前記背側胴回り部と重なっていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、便は、尿と違って水分が少ないため、その少ない水分によって便インジケータを反応させるためには、背側に寄って配置させるほうが有利である。また、背側の上方、すなわち、長手方向のより外側にかけて配置させることで、便インジケータの最も上方端(外側端)は、反応せずに変化前色が残る可能性が高い。便インジケータが変化前色部分と変化後色部分の2色構成になることで、より変化が起こったことを認識し易くなる。
かかる吸収性物品であって、オストワルト色相環の24色の色相において、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差は、前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差よりも大きいことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、色相差が大きいということは、色の変化が大きいことであり、色の変化が大きいと変化がより分かり易くなる。尿インジケータの反応前後の色の変化が、便インジケータの反応前後の色の変化よりも大きいことで、排尿が行われたことをより容易に認識でき、尿を優先的に検知することができる。
かかる吸収性物品であって、オストワルト色相環の24色の色相において、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差は、前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差よりも大きいことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、色相差が大きいということは、色の変化が大きいことであり、色の変化が大きいと変化がより分かり易くなる。便インジケータの反応前後の色の変化が、尿インジケータの反応前後の色の変化よりも大きいことで、吸収性物品の交換者は、排便が行われたことをより分かりやすく認識できる。
かかる吸収性物品であって、オストワルト色相環の24色の色相において、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差は、前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差と同じであることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、尿インジ及び便インジの色の変化が同程度であることで、片方のインジケータの変化だけを際立たせることなく、両方のインジケータの変化を認識させ易くする。
===実施形態===
本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のテープ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、これに限らず、例えば、パンツ型やパッドタイプの使い捨ておむつ、大人用のテープ型使い捨ておむつ等にも本発明を適用できる。
<テープ型使い捨ておむつ1の基本構成>
図1は、展開かつ伸長された状態におけるテープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」ともいう)の平面図である。図2は、図1に示す線A−Aでの断面図である。おむつ1を展開させた状態とは、おむつ1をその長手方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。また、おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1の展開状態において、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述するトップシート22等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
本実施形態のおむつ1は、所謂オープンタイプの使い捨ておむつであり、図1に示すように、長手方向において腹側部3と、股下部5と、背側部7とを有する。腹側部3は、おむつ1を着用する際に着用者の腹側(前側)に位置する部分である。背側部7は、おむつ1を着用する際に着用者の背側(後側)に位置する部分である。そして、腹側部3と背側部7との間に股下部5が設けられる。
以下の説明では、図1に示すように、各方向を定義する。すなわち、展開状態の平面視にて、腹側部3から背側部7に向かう方向を「長手方向」とし、長手方向と直交する方向を「幅方向」とする。図1に示されている線A−Aは、長手方向におけるおむつ1の中心を示す線である。また、図2に示すように、長手方向及び幅方向と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用者の肌の側を「肌側」とし、その逆側を「非肌側」とする。
おむつ1は、中央帯状領域12と、サイドフラップ14と、レッグギャザー16と、レッグサイドギャザー17とを有する。一対のサイドフラップ14は、背側部7において、ファスニングテープ30がそれぞれ取り付けられている。
中央帯状領域12は、腹側部3、股下部5及び背側部7によって構成された幅方向の中央部に位置する帯状の領域である(図1参照)。中央帯状領域12は、着用者によって排泄された尿等の液体を吸収し保持する部位である。中央帯状領域12は、液保持性の吸収体21を含む縦長の形状(長手方向に沿った形状)を有する。中央帯状領域12は、主に、液吸収性の吸収体21と、同吸収体21を肌側から覆う液透過性のトップシート22と、同吸収体21を非肌側から覆う液不透過性のバックシート23、及び、おむつ1の外装をなす外装シート27(例えば不織布)とを有する(図2参照)。中央帯状領域12には、さらに、液透過性であるセカンドシート35が設けられているが、セカンドシート35を必ずしも設けなくても良い。
本実施形態の吸収体21は、図2に示すように、尿等の排泄物を吸収する吸収性コア24と、吸収性コア24を厚さ方向の肌側及び非肌側の両側からそれぞれ覆う液透過性のコアラップシート25とを有している。コアラップシート25に好適な材料としては、ティッシュペーパーや不織布等を例示できる。但し、これらコアラップシート25は必須の構成ではない。
吸収体21は、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって配置されている。本実施形態の吸収性コア24は、所定形状の一例としての平面視略砂時計形状を有する。吸収性コア24を構成する液体吸収性素材としては、例えばパルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を使用することができる。また、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。
サイドフラップ14は、中央帯状領域12の幅方向の両側部に位置する部位である。サイドフラップ14は、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって形成されている(図1参照)。股下部5におけるサイドフラップ14の幅方向の長さ(幅)は、腹側部3及び背側部7におけるサイドフラップ14の幅方向の長さ(幅)よりも狭い。サイドフラップ14は、主に、肌側シート26とバックシート23から構成されている(図2参照)。肌側シート26は、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって形成された肌側の部材であり、例えば不織布で構成されている。肌側シート26は、レッグサイドギャザー17(立体ギャザー)を構成する部材でもあり、肌側シート26の外側の部位(図1の破線で表示された接合部26Aより外側の部位)がサイドフラップ14を構成する。
中央帯状領域12のうち少なくとも股下部5には、肌側シート26とトップシート22との間に、長手方向に伸縮可能な一対の脚周り弾性部材28(例えば糸ゴム)が設けられている。脚周り弾性部材28は、股下部5の中央帯状領域12に伸縮性を付与する部材であり、長手方向に伸長させた状態で取り付けられる。これにより、脚周り弾性部材28は中央帯状領域12の股下部5に対して長手方向に沿った収縮力を発現する。
一対のサイドフラップ14には、長手方向に沿って伸縮するレッグギャザー弾性部材15がそれぞれ設けられている。レッグギャザー弾性部材15は、長手方向に沿って伸縮する弾性部材であり、おむつ1の着用時において、脚回り開口部に伸縮性を付与する部材である。すなわち、レッグギャザー弾性部材15はおむつ1の脚繰り部を着用者の脚に合わせてフィットさせる脚回り弾性部材である。レッグギャザー弾性部材15は、例として、伸縮性を有する帯状の弾性シートや、複数の糸ゴム等であってもよい。そして、レッグギャザー弾性部材15が股下部5の肌側シート26及びバックシート23に伸縮性を付与することによって、レッグギャザー16が構成される。
レッグサイドギャザー17は、脚繰りの隙間からの液漏れを防ぐための立体ギャザーである。一対のレッグサイドギャザー17は、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって長手方向に沿って形成されている(図1参照)。レッグサイドギャザー17は、サイドフラップ14の内側で中央帯状領域12の両縁を覆うように形成されている。
レッグサイドギャザー17(立体ギャザー)は、主に肌側シート26の幅方向内側の部位から構成されている(図2参照)。股下部5の肌側シート26の内縁は糸ゴム等のレッグサイドギャザー弾性部材18によって伸縮性を有している。肌側シート26は、中央帯状領域12とサイドフラップ14との間の接合部26Aで長手方向に沿って接合されている。おむつ1の着用時には、レッグサイドギャザー弾性部材18の伸縮性によって肌側シート26の接合部26Aよりも幅方向内側の領域が、接合部26Aを基点として着用者の肌側に立ち上がり、排泄物等の横漏れを抑制する。
背側部7は、着用する際に着用者の背側の胴回りに位置する背側胴回り部7Bを有している(図1参照)。該背側胴回り部7Bは、背側部7における長手方向の外側端から、サイドフラップ14が幅方向に延出している部分の長手方向の内側端までである。ファスニングテープ30は、おむつ1の背側胴回り部7Bにおいて、サイドフラップ14が幅方向に延出している部分の幅方向の両側部に配置されている(図1参照)。そして、後述するターゲットテープ29(図1)に各ファスニングテープ30を係止することにより、おむつ1の胴回り開口及び脚回り開口が形成され、着用者の身体(胴)に対しておむつ1の位置を固定することができる。
腹側部3は、着用する際に着用者の腹側の胴回りに位置する腹側胴回り部3Fを有している(図1参照)。腹側胴回り部3Fは、着用時に、前述の背側胴回り部7Bに対応する領域である。そして、中央帯状領域12の腹側胴回り部3Fには、ターゲットテープ29が設けられている。ターゲットテープ29は、腹側胴回り部3Fの外装シート27の非肌側に配置されている。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30と係合可能な部材であり、例えば不織布によって形成されている。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30を係合させるターゲット領域を構成する。なお、外装シート27の非肌側にターゲットテープ29を配置する代わりに、外装シート27を構成している最外層の不織布にターゲット領域を直接形成しても良い。そして、ファスニングテープ30をターゲットテープ29に係合させることによって、おむつ1を着用させることになる。
本実施形態のおむつ1は、図1及び図2に示すように、吸収体21よりも厚さ方向の非肌側に、便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータ40と、尿と接触することにより視覚的に色が変化する尿インジケータ50とを有している。便インジケータ40と尿インジケータ50とは、幅方向に離間し、長手方向に沿って帯状に配置されているが、幅方向に離間していなくてもよい。また、長手方向に非連続的に配置されていてもよい。
尿インジケータ50は、従来の一般的なおむつに採用されているpH指示薬を含むインジケータとして構成されている。例えば、尿インジケータ50は、尿のpHを反応因子(尿インジケータ反応因子)として、尿と接触することによって所定の反応(例えば呈色反応)を呈することにより、尿が排出されたことを検知する。便インジケータ40の詳細については後述する。
<便インジケータ40の原理>
便インジケータ40は、おむつ1等の吸収性物品用の便インジケータであって、便中に含まれる所定の反応因子(便インジケータ反応因子)と接触することによって所定の反応(例えば呈色反応)を呈することにより、便が排出されたことを検知する。本実施形態では、便インジケータ40が便中の生体物質を検知する化学成分を含み、この化学成分の便への応答と、尿への応答が異なることにより、便の排出のみを検出することを可能としている。
例えば、便インジケータ40に含まれる化学成分が検知する生体物質(便インジケータ反応因子)をたんぱく質とする場合、当該化学成分としては、pH指示薬を用いることができる。一般に、たんぱく質は、アミノ酸が重合した構造を有しており、たんぱく質の主鎖の両末端や側鎖に酸性及び塩基性の官能基を有しているため、一定以上のたんぱく質が存在する場合、pH指示薬を変色させることができる(たんぱく誤差法)。本実施形態では、便中の食物由来の未消化のたんぱく質や、腸内細菌から分泌されるたんぱく質等を検知することで、pH指示薬が便に応答するようにしている。
具体的なpH指示薬としては、例えば、テトラフェノールブルーを使用することができる。この場合、たんぱく質が存在すると、たんぱく質中の遊離アミノ基と結合して塩様青色化合物を形成し、真のpHより高めのpHに相当する青色を呈する。よって、テトラフェノールブルーを含んだ便インジケータ40が便と接触することで、黄色から青色を呈色する。なお、pH指示薬の変色を起こしやすくするためには、予めpH3程度の酸性側にしておくことが望ましい。そのため、pH指示薬にクエン酸緩衝剤等を含ませても良い。
このように、所定のpH指示薬を用いることにより、尿や便自体のpH変化によって、pH指示薬が呈色せず、たんぱく質に応答して当該pH指示薬を呈色させることができる。なお、たんぱく誤差法に用いられるpH指示薬は、上記のテトラフェノールブルーに限定されるものではなく、他のpH指示薬を用いることもできる。例えば、ブロモフェノールブルー、ブロモクレゾールグリーン、チモールフタレイン等、若しくはその他の指示薬を用いることができる。さらに、pH指示薬は、肌に対して安全であり、湿気や日光による保管性に優れたものであることが望ましい。
また、便インジケータ40では、排泄物が便であるか尿であるかを誤検出しないように、便インジケータ40に含まれる化学成分が便に応答し、尿には応答しないようにすることが望ましい。そこで、本実施形態における便インジケータ40は、所定濃度以上の便インジケータ反応因子(たんぱく質等)に応答して呈色反応等の反応を示し、便インジケータ反応因子が所定濃度よりも小さい場合には、反応を生じ難くしている。
一般に、健常者の尿中には、たんぱく質は含まれておらず、非健常者であっても、尿中のたんぱく質は、10,000mg/Lを下回る。よって、本実施形態においては、pH指示薬を使用したたんぱく質誤差法により、便インジケータ40が、150mg/L以上のたんぱく質に応答することが好ましく、5,000mg/L以上のたんぱく質に応答することがより好ましく、10,000mg/L以上のたんぱく質に応答することが更に好ましい。例えば、化学成分としてブロモフェノールブルーを使用する条件で、便インジケータ40が150mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2あたりのpH指示薬の適用量を、16.3μgとすることが好ましく、便インジケータ40が5,000mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2あたりのpH指示薬の適用量を、0.5μgとすることが好ましく、便インジケータ40が10,000mg/L以上のたんぱく質に応答する場合、便インジケータ40における1cm2あたりのpH指示薬の適用量を、0.25μgとすることが好ましい。なお、pH指示薬の適用量を17.0μg以下とすることにより、吸収性物品の着用者に対する便インジケータ40の安全性が高まる。
本実施形態では、このようにpH指示薬の塗布量を調整することによって、便インジケータ40が便に対して反応可能な範囲と比較して、尿に対して反応可能な範囲を相対的に小さくすることができる。言い換えると、便インジケータ40の便に対する反応と、便インジケータ40の尿に対する反応とを異ならせることができる。これにより、便インジケータ40を尿に対して反応し難くすることができる。
また、便インジケータ40は、上述したたんぱく質を反応因子として限定するものではない。例えば、便中に含まれる腸内細菌や、便の比重と相関関係がある便のイオン強度、胆汁色素のビリルビン等、便に由来する物質に反応するようにしても良い。これらの成分は、一般に、尿に含まれていない、若しくは便と比較して尿に含有される量や比重が非常に小さい。したがって、たんぱく質を反応因子とする場合と同様に、便インジケータ40が尿に対して反応し難く、便に対して反応しやすくなる。したがって、おむつ1において排泄された便を精度よく検出することができる。
<便インジケータ40の具体的構成>
便インジケータ40は、上述のような化学成分(例えばpH指示薬)を含んだ接着剤(例えばホットメルト接着剤HMA)をおむつ1のバックシート23の肌側面に塗工することによって形成されている。本実施形態では、図1に示されるように、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって、長手方向に沿った帯状(若しくは線状)の領域に、コーターを用いてホットメルト接着剤(HMA)を塗工することによって便インジケータ40が形成されている。このようなコーター塗工によれば、均等な膜厚でムラの少ない便インジケータ40を形成することが可能となり、便の検出精度を高めることができる。また、製造コストを抑えることができる。なお、尿インジケータ50についても同様にして形成することができる。
また、化学成分をインクと混ぜて、バックシート23やコアラップシート25に印刷塗工することによって便インジケータ40が形成されるのであっても良い。また、化学成分を染みこませた濾紙や不織布を、ホットメルト接着剤(HMA)や超音波溶着でバックシート23やコアラップシート25に接合固定することによって便インジケータ40が形成されるのであっても良い。
<便インジケータ40及び尿インジケータ50の呈色反応について>
図1に示すように、本実施形態では、便インジケータ40と尿インジケータ50とが、幅方向に離間しつつ、長手方向に沿って帯状に設けられている。便インジケータ40は、便と接触することにより視覚的に色が変化する(所謂、呈色反応する)インジケータであり、色が変化する前の変化前色と、便との接触により色が変化した後の変化後色とを有している。尿インジケータ50は、尿と接触することにより視覚的に色が変化する(所謂、呈色反応する)インジケータであり、同様に、色が変化する前の変化前色と、尿との接触により色が変化した後の変化後色を有している。
おむつ等の吸収性物品に呈色反応を示す尿インジケータ50及び便インジケータ40の両方が配置されて、使用者(例えば、吸収性物品の交換者)に排便又は排尿が行われたことを知らせる場合、通常、吸収性物品の着用前に各インジケータ(40,50)がそれぞれ何色であったか、或いは、それぞれ何色に変化するのかを使用者が記憶しておくことは、困難である可能性や、煩わしさを感じさせる虞がある。
これに対し、本実施形態では、便インジケータ40と尿インジケータ50のそれぞれの変化前色及び変化後色が次のような構成となっている。図3A、図3B及び図3Cは、それぞれ、図1の便インジケータ40及び尿インジケータ50の一部をおむつ1の非肌側から見た状態を示している。図3Aの左図は、便インジケータ40及び尿インジケータ50の色が変化する前(すなわち、使用前)の状態を示している。同図に示すように、本実施形態では、便インジケータ40の変化前色と、尿インジケータの変化前色とが類似色である。図3Aの右図では、尿インジケータ50が尿に反応して色が変化し、類似色であった便インジケータ40と尿インジケータ50とが、類似色でなくなっていることが分かる。これにより、おむつ1の交換者は、排尿が行われたことを認識できる。
図3Bでは、使用前において、便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの変化前色が類似色であったが(図3Bの左図)、図3Bの右図においては、便インジケータ40が便に反応して色が変化し、便インジケータ40と尿インジケータ50とが類似色ではなくなったことが分かる。これにより、おむつ1の交換者は、排便が行われたことを認識できる。
図3Cでは、便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの変化前色が類似色であったが(図3Cの左図)、便インジケータ40及び尿インジケータ50がそれぞれ排便及び排尿を検知し、図3Cの右図において、各インジケータ(40,50)は変化前色から色が変化している。そして、便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの変化後色は、非類似色になっている。これにより、おむつ1の交換者は、排便及び排尿の両方が行われたことを認識できる。このように、おむつ1の交換者は、各インジケータ(40,50)の変化前色を記憶していなくても、両インジケータ(40,50)の色が類似色ではなくなったことで色の変化の発現を認識でき、少なくとも排便若しくは排尿が行われたことを知ることができる。
<類似色と非類似色>
ここで、各インジケータ(40,50)の類似色及び非類似色の程度について説明する。便インジケータ40及び尿インジケータ50の各々の変化前色及び変化後色を、オストワルト色相環の24色の色相において、それぞれ最も近い色相に特定した場合において、類似色の程度は、該オストワルト色相環において同じ色相であるか、色相番号が6未満の範囲のものであるとする。好ましくは、互いの色相番号が1つだけずれた範囲にあることである。そのような範囲内であれば、通常の注意力を有する観察者が視覚的に類似していると認識し得る。また、非類似色の程度は、該オストワルト色相環において色相番号が6以上離れたものであるとする。色相番号で6以上離れた色同士であれば、視覚的に色味の違いが明確となり、観察者は各インジケータ(40,50)の色の違いを識別しやすくなる。
また、便インジケータ40及び尿インジケータ50の各々の変化前色及び変化後色が、オストワルト色相環においてどの色相に特定されるかは、変化前色(及び変化後色)とオストワルト色相環の色相とを肉眼で比較し、最も近い色相の色相番号に特定することによって行う。色味が曖昧で肉眼では判断しにくい場合は、測色計(例えば、ミノルタ株式会社製の色彩色差計「CR−300」等)を用いて変化前色(又は変化後色)の色を数値化し、色の明度及び彩度から、同じ色調の中でもどのような特徴の色合いであるかをオストワルト色相環に当てはめて特定を行ってもよい。
<変化前色及び変化後色の変形例>
便インジケータ40及び尿インジケータ50の各変化前色及び変化後色の構成について、別の変形例を用いて説明する。
図4〜図6は、便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの色の変化の変形例を示す図であり、便インジケータ40及び尿インジケータ50の一部をおむつ1の非肌側から見た状態を示している。図4の左図は、便インジケータ40及び尿インジケータ50の色が変化する前(すなわち、使用前)の状態を示している。図4においては、使用前の便インジケータ40及び尿インジケータ50の変化前色は、互いに非類似色である。図4の右図において、便インジケータ40及び尿インジケータ50がそれぞれ排便及び排尿を検知し、便インジケータ40の変化後色と、尿インジケータ50の変化後色とが類似色になっている。これにより、おむつ1の交換者は、着用時の各インジケータ(40、50)の色(すなわち、変化前色)を記憶していなくても、或いは反応後に何色になるかを認識していなくても、非類似色であった両インジケータ(40,50)の色が類似色なったことで色の変化の発現を認識でき、排便及び排尿が行われたことを知ることができる。
同様に、図5の左図は、便インジケータ40及び尿インジケータ50の色が変化する前(すなわち、使用前)の状態を示している。図5では、おむつ1の使用前の各インジケータ(40、50)の変化前色は非類似色であるが、排便のみが行われて便インジケータ40が便を検知し、便インジケータ40の色(変化後色)と尿インジケータ50の色(変化前色)とが類似色となっている(図5右図)。おむつ1の交換者は、排便前の便インジケータ40の色を記憶していなくても、類似色でなかった両インジケータ(40,50)が類似色になることで色の変化の発現を認識でき、排便が行われたことを知ることができる。
同様に、図6の左図は、便インジケータ40及び尿インジケータ50の色が変化する前(すなわち、使用前)の状態を示している。図6では、おむつ1の使用前の各インジケータ(40、50)の変化前色は非類似色であるが、排尿のみが行われて尿インジケータ50が尿を検知し、尿インジケータ50の色(変化後色)と便インジケータ40の色(変化前色)とが類似色になっている(図6右図)。これにより、交換者は、排尿前の尿インジケータ50の色を記憶していなくても、類似色でなかった両インジケータ(40,50)が類似色になることで色の変化の発現を認識でき、排尿が行われたことを知ることができる。
上述の図3〜図6に示すように、おむつ1の交換者に色の変化の発現を認識させるためには、便インジケータ40の変化前色及び変化後色のうちの一方の色と、尿インジケータ50の変化前色及び変化後色のうちの一方の色とが類似色になるように構成されていればよく、また、便インジケータ40の変化前色及び変化後色のうちの他方の色と、尿インジケータ50の変化前色及び変化後色のうちの他方の色とが非類似色になるように構成されていればよい。
すなわち、反応前或いは反応後において両インジケータ(40,50)の色が類似色になるように設定しておくことで、実際に何色であったか(或いは何色に変化する予定か)を記憶していなくても、おむつ1の交換者は、排便又は排尿、あるいはその両方が行われたことを知ることができる。例えば、使用前に類似色であったものが類似色でなくなることを契機に、おむつ1の交換者は色の変化の発現を認め、少なくとも排便又は排尿があったことを知ることができる。反対に、使用前に互いに類似色でなかったものが類似色になることを契機に、おむつ1の交換者は色の変化の発現を認め、少なくとも排便又は排尿があったことを知ることができる。また、類似色になる前の便インジケータ40及び尿インジケータ50のそれぞれの変化前色、或いは、類似色から変化した後のそれぞれの変化後色を非類似色にすることで、各インジケータ(40,50)の色が類似色から類似色へ変化することを回避し、交換者は混乱せずに色の変化を認識できる。
また、便インジケータ40においては、図3、図4及び図6に示すように、便インジケータ40が反応する前の変化前色と、便に接触した後の変化後色とは、非類似色であることが好ましい。便インジケータ40と尿インジケータ50との色の違いに限らず、一つの便インジケータ40においても変化前色と変化後色が非類似色であることで、反応前後の色の違いが明確になり、おむつ1の交換者は、排便があったことをしっかりと認識できる。
図7は、図柄60を設けた、展開かつ伸長された状態のテープ型使い捨ておむつ1を非肌側から見た平面図である。図8A、図8B及び図8Cは、図7のX領域の拡大図である。図9〜図11は、便インジケータ40及び尿インジケータ50の色の変化と、図柄60の色との関係の変形例を示す図である。
おむつ1は、便インジケータ40及び尿インジケータ50よりも厚さ方向の非肌側にバックシート23を有している(図2参照)。そして、ここでは、図7に示すように、バックシート23が図柄60を有しており、使用者は、おむつ1の非肌側から当該図柄60を視認できるようになっている。尚、図柄60は、図7に示す図柄に限らず、任意の図柄や文字等であってよい。また、図7に示すおむつ1は使用前の状態であり、便インジケータ40の変化前色と、尿インジケータ50の変化前色と、図柄60の色味とが類似色になっている。また、図柄60が、厚さ方向に見て、便インジケータ40及び尿インジケータ50の少なくとも一部と重なっている。
図8Aの左図は、使用前の状態を示しており、便インジケータ40、尿インジケータ50及び図柄60の全ての変化前色が類似色である。図8Aの右図では、尿インジケータ50が尿を検知し、尿インジケータ50のみが非類似色に変化している。使用前は各インジケータ(40、50)と図柄60の3つの色が全て類似色であったことから、おむつ1の交換者は、尿インジケータ50の色の変化に気づき易く、排尿が行われたことを容易に認識できる。
図8Bの左図は、使用前の状態を示しており、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60の全ての変化前色が類似色である。図8Bの右図では、便インジケータ40が便を検知し、便インジケータ40のみが非類似色に変化している。使用前は各インジケータ(40、50)と図柄60の3つの色が全て類似色であったことから、おむつ1の交換者は、便インジケータ40の色の変化に気づき易く、排便が行われたことを容易に認識できる。
同様に、図8Cの左図は、使用前の状態を示しており、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60の全ての変化前色が類似色であるが、図8Cの右図において、便インジケータ40及び尿インジケータ50がそれぞれ便及び尿を検知して色が変化している。また、便インジケータ40の変化後色と、尿インジケータ50の変化後色とは、互いに非類似色である。使用前は各インジケータ(40、50)と図柄60の3つの色が全て類似色であったが、便インジケータ40及び尿インジケータ50が類似色でなくなったことから色の変化の発現を認識でき、交換者は、排便及び排尿の両方が行われたことを判断しやすい。
図9に示す変形例では、使用前において、便インジケータ40の変化前色、尿インジケータ50の変化前色、及び図柄60の色が互いに非類似色となるように設けられている(図9左図)。そして、図9の右図では、便インジケータ40及び尿インジケータ50が便及び尿をそれぞれ検知して変化後色へと色が変化し、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60が全て類似色になっている。使用前は非類似色であった各インジケータ(40、50)及び図柄60が類似色になることで、おむつ1の交換者は色の変化の発現を認識し易く、排便及び排尿の両方が行われたことを知ることができる。
図10に示す変形例では、使用前において、尿インジケータ50の変化前色と図柄60の色とが類似色であり、便インジケータ40の変化前色が非類似色となるように設けられている(図10の左図)。そして、図10の右図では、便インジケータ40が便を検知して変化後色へと色が変化し、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60が全て類似色になっている。これにより、交換者は、便インジケータ40の色の変化の発現を認識し易く、排便が行われたことを知ることができる。
図11に示す変形例では、反対に、使用前において、便インジケータ40の変化前色と図柄60の色とが類似色であり、尿インジケータ50の変化前色が非類似色となるように設けられている(図11の左図)。そして、図11の右図では、尿インジケータ50が尿を検知して変化後色へと色が変化し、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60が全て類似色になっている。これにより、交換者は、尿インジケータ50の色の変化の発現を認識し易く、排尿が行われたことを知ることができる。
このように、おむつ1の交換者に色の変化の発現を認識させるためには、便インジケータ40の変化前色及び変化後色のうちの一方の色と、尿インジケータ50の変化前色及び変化後色のうちの一方の色と、図柄60の色味とが類似色であり、且つ、図柄60が、厚さ方向に見て、少なくとも便インジケータ40若しくは尿インジケータ50と重なっていればよい。便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60の三つの色が類似色になることにより、おむつ1の交換者は、さらに色の類似性に気づき易くなる。すなわち、便インジケータ40と、尿インジケータ50と、バックシート23の図柄60の3つの色が使用前に類似色であれば、少なくとも尿又は便インジケータの色が変化するだけで、色の変化に気づき易く、少なくとも排尿又は排便が行われたことを知ることができる。また、使用前に、便インジケータ40、尿インジケータ50、及び図柄60の3つの色が全て類似色ではない場合、便インジケータ40及び尿インジケータ50が反応した後に、各インジケータ(40、50)と図柄60の3つの色味が全て類似色になることで、交換者は色の変化の発現を認識しやすく、それ故、排尿及び排便が行われたことを判断し易い。
また、便インジケータ40及び尿インジケータ50は、バックシート23及び外装シート27を通じておむつ1の外側から視認させるものである。従って、バックシート23としては、視認性が高まるように透明度が高いものを用いることが好ましい。しかしながら、透明度が高すぎるとおむつ1の外側から排泄物が透けて見えてしまう虞がある。そのため、バックシート23の光線透過率は、30〜80%であることが好ましい。外装シート27としても、各インジケータ(40、50)の視覚的変化が認識し易いように、所定の光線透過率を有するものが好ましいことから、外装シート27の光線透過率は50%以上であることが好ましい。これにより、おむつ1の交換者は、各インジケータ(40、50)の色の変化具合をより認識し易くなる。なお、光線透過率の測定は、例えばJIS Z8722に準拠した試験方法等により測定できる。
図12は、展開かつ伸長された状態である別の実施形態のテープ型使い捨ておむつ1の平面図である。本実施形態では、おむつ1の幅方向の中央部に便インジケータ40を有しており、さらに、便インジケータ40に対して幅方向外側に離間して、一対の尿インジケータ50を設けている。線A−Aは、おむつ1の長手方向の中央線であり、便インジケータ40は、おむつ1の長手方向の中央部を跨ぐように配置されている。
おむつ1の長手方向の中央部は、おむつ1を二つ折りにする位置であり、当該位置を基準におむつ1の前側及び後側が区別される。おむつ1の長手方向の前側及び後側の両方にかかるように便インジケータ40を配置することで、使用者が臥位の状態のみならず、立位の状態等において排便した場合でも、便を検知し易い。
そして、図12に示すように、便インジケータ40は、厚さ方向に見て、背側胴回り部7Bと重なっている。便は、尿と違って水分が少ないため、その少ない水分によって便インジケータを反応させるためには、背側に寄って配置させるほうが有利である。また、図12に示す便インジケータ40のように、長手方向のより外側にかけて配置させることで、便インジケータ40の長手方向の最も外側端(背側端)は、便が到達せずに変化前色が残る可能性も高い。排便が行われた後の便インジケータ40が変化前色部分と変化後色部分の2色構成になることで、おむつ1の交換者は、より色の変化の発現を認識し易くなる。
<各インジケータの変化前後の色差について>
便インジケータ40及び尿インジケータ50は、それぞれ変化前色と変化後色とを有しているが、それぞれの色の色差を以下のように設定することも可能である。
まず、オストワルト色相環の24色の色相において、尿インジケータ50の変化前色及び変化後色に最も近い色相をそれぞれ特定する。尿インジケータ50の変化前色に特定された色相を第1色相とし、変化後色に特定された色相を第2色相とする。同様に、オストワルト色相環の24色の色相において、便インジケータ40の変化前色及び変化後色に最も近い色相を特定し、便インジケータ40の変化前色に特定された色相を第3色相とし、変化後色に特定された色相を第4色相とする。そのような場合に、オストワルト色相環における、第1色相と第2色相との色相番号の差は、第3色相と第4色相との色相番号の差よりも大きくてもよい。色相差が大きいということは、色の変化が大きいことを意味し、色の変化が大きいと変化がより分かり易くなる。尿インジケータ50の反応前後の色の変化が、便インジケータ40の反応前後の色の変化よりも大きいことで、排尿が行われたことをより容易に認識でき、尿を優先的に検知することができる。
上述と同様に、オストワルト色相環の24色の色相において、尿インジケータ50の変化前色を第1色相、変化後色を第2色相、便インジケータ40の変化前色を第3色相、変化後色を第4色相と特定した場合に、第3色相と第4色相との色相番号の差(すなわち、便インジケータ40の変化前色から変化後色への色差)は、第1色相と第2色相との色相番号の差(すなわち、尿インジケータ50の変化前色から変化後色への色差)よりも大きくてもよい。便インジケータ40の反応前後の色の変化が、尿インジケータ50の反応前後の色の変化よりも大きいことで、おむつ1の交換者は、排便が行われたことをより分かりやすく認識でき、便を優先的に検知することができる。
また、同様に、オストワルト色相環の24色の色相において、尿インジケータ50の変化前色を第1色相、変化後色を第2色相、便インジケータ40の変化前色を第3色相、変化後色を第4色相と特定した場合に、第1色相と第2色相との色相番号の差(すなわち、尿インジケータ50の変化前色から変化後色への色差)は、第3色相と第4色相との色相番号の差(すなわち、便インジケータ40の変化前色から変化後色への色差)と同じであってもよい。尿インジケータ50及び便インジケータ40の色の変化が同程度であることで、片方のインジケータの変化だけを際立たせることなく、両方のインジケータの変化を認識させ易くする。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
上述の各実施形態においては、おむつ1に排泄された便(便汁)が、吸収体21を透過して便インジケータ40に到達し易くなるように、吸収体21は、長手方向及び幅方向において便インジケータ40と重複する位置に、坪量が低い低坪量部(不図示)を有していてもよい。ここで、坪量とは、単位面積当たりの質量のことであり、該低坪量部は、坪量が、低坪量部に幅方向の外側から隣接する領域の坪量よりも小さくなっている部分である。例えば、図12に示す実施形態では、吸収体21の幅方向の中央部、且つ、便インジケータ40と長手方向及び幅方向に重複するように低坪量部を有することが好ましい。それにより、粘性の高い便であっても、吸収体21の低坪量部を透過して、便(便汁)が肌側から非肌側へ移動し、便インジケータ40に到達し易くなる。結果として、便の検出性をより高めることができる。
また、上述の実施形態においては、セカンドシート35を厚さ方向においてトップシート22とコアラップシート25との間に配置しているが、吸収体21と便インジケータ40との間に、液体を拡散させる拡散シートとして配置してもよい。そうすることで、便の水分を吸収体21の下層で拡散させ、便インジケータ40をより広い範囲で反応させることができる。それにより、おむつ1外面からの視認性を高めることができる。
また、トップシート22は、開口を有していてもよい。開口を有することによって、セカンドシート35と便との接地面積を増やし、セカンドシート35への便の透過性を向上させることができる。
また、上述の各実施形態においては、便インジケータ40を長手方向に沿って1本配置していたが、これに限らず、幅方向において複数本配置してもよい。便インジケータ40を複数配置することよって、排便の検知をより向上させることもできる。
1 テープ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
3 腹側部、3F 腹側胴回り部、5 股下部
7 背側部、7B 背側胴回り部
12 中央帯状領域
14 サイドフラップ
15 レッグギャザー弾性部材
16 レッグギャザー
17 レッグサイドギャザー
18 レッグサイドギャザー弾性部材
21 吸収体
22 トップシート
23 バックシート
24 吸収性コア
25 コアラップシート
26 肌側シート
26A 接合部
27 外装シート
28 脚周り弾性部材
29 ターゲットテープ
30 ファスニングテープ
35 セカンドシート
40 便インジケータ
50 尿インジケータ
60 図柄

Claims (13)

  1. 展開状態において長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
    液吸収性の吸収体と、
    前記吸収体よりも前記厚さ方向の非肌側に、
    便と接触することにより視覚的に色が変化する便インジケータと
    尿と接触することにより視覚的に色が変化する尿インジケータと
    を有する吸収性物品であって、
    前記便インジケータは、前記便インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、
    前記尿インジケータは、前記尿インジケータの色が変化する前の変化前色と、色が変化した後の変化後色を有し、
    前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの一方の色とが類似色であり、
    前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色と、前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色のうちの他方の色とが非類似色であり、
    前記便インジケータ及び前記尿インジケータの各々の前記変化前色及び前記変化後色を、オストワルト色相環の24色の色相において、それぞれ最も近い色相に特定した場合に、
    前記類似色の程度は、オストワルト色相環において同じ色相であるか、色相番号が6未満の範囲のものであり、
    前記非類似色の程度は、オストワルト色相環において色相番号が6以上離れたものである
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータの前記変化前色と、前記尿インジケータの前記変化前色とが前記類似色である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータの前記変化後色と、前記尿インジケータの前記変化後色とが前記類似色である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータの前記変化後色と、前記尿インジケータの前記変化前色とが前記類似色である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記尿インジケータの前記変化後色と、前記便インジケータの前記変化前色とが前記類似色である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータの前記変化前色と前記変化後色とは、前記非類似色である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータ及び前記尿インジケータよりも前記厚さ方向の非肌側にバックシートを有し、
    前記バックシートは図柄を有しており、
    前記便インジケータの前記一方の色と、前記尿インジケータの前記一方の色と、前記図柄の色味とが前記類似色であり、
    前記図柄が、前記厚さ方向に見て、少なくとも前記便インジケータ若しくは前記尿インジケータと重なっている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータ及び前記尿インジケータよりも前記厚さ方向の非肌側に設けられたバックシートと、
    前記吸収性物品の外装をなす外装シートと
    を有し、
    前記バックシートの光線透過率が30〜80%であり、かつ前記外装シートの光線透過率が50%以上である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記便インジケータは、前記吸収性物品の前記長手方向の中央部を跨ぐように配置されている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    着用する際に着用者の腹側の胴回りに位置する腹側胴回り部と、着用する際に前記着用者の背側の胴回りに位置する背側胴回り部とを有し、
    前記便インジケータは、前記厚さ方向に見て、前記背側胴回り部と重なっている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    オストワルト色相環の24色の色相において、
    前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、
    前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、
    前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差は、前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差よりも大きい
    ことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    オストワルト色相環の24色の色相において、
    前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、
    前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、
    前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差は、前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差よりも大きい
    ことを特徴とする吸収性物品。
  13. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    オストワルト色相環の24色の色相において、
    前記尿インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記尿インジケータの前記変化前色に特定された色相を第1色相、前記変化後色に特定された色相を第2色相とし、
    前記便インジケータの前記変化前色及び前記変化後色に最も近い色相を特定し、前記便インジケータの前記変化前色に特定された色相を第3色相、前記変化後色に特定された色相を第4色相とした場合に、
    前記第1色相と前記第2色相との色相番号の差は、前記第3色相と前記第4色相との色相番号の差と同じである
    ことを特徴とする吸収性物品。
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