JP2021069702A - 評価方法、および評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被験者が投げたボールのパラメータと投球コースとに基づいて、被験者の長所となる投球コースを適切に評価することが可能な評価方法を提供する。【解決手段】評価方法は、被験者から投じられたボールの1以上のパラメータを取得するステップと、ボールの投球コースを特定するステップと、複数の投球コースと、各投球コースにボールが投じられた場合における1以上のパラメータとに基づいて、被験者における投球コースの評価指標を算出するステップと、評価指標、および評価指標に基づく評価結果の少なくとも一方を出力するステップとを含む。【選択図】図4

Description

本開示は、被験者の投球を評価するための技術に関する。
投球技術の向上のため、投球時の野球ボールの球速等を含むパラメータを算出する投球解析システムが知られている。例えば、特開2018−134153号公報(特許文献1)に係る投球解析システムは、センサ部及び送信部が内蔵されたボールと、送信部から送信されたセンサ部の検出値を受信して解析する評価装置とを備える。センサ部は、基板と、基板に搭載された加速度センサ、地磁気センサ及びジャイロセンサとを含む。評価装置は、グローバル座標系における基板の初期方向を特定して記憶し、グローバル座標系における基板の逐次変化する方向を算出し、グローバル座標系におけるボールの逐次変化する加速度を算出し、グローバル座標系におけるボールの移動軌跡を算出する。
特開2018−134153号公報
特許文献1では、ボールの移動軌跡を算出することで、投球者に対して様々な評価およびアドバイスを与えることを検討している。ここで、実際の試合では、ストライクゾーンの真ん中にだけ投球するのではなく、インコース、アウトコース等の各種コースを活用して配球が組み立てられる。効果的な配球を組み立てるためには、投球者が投げたボールのパラメータが投球コースに応じてどのように異なり、どのコースに投げればバッターを打ち取りやすいのか等を把握しておく必要がある。特許文献1はこのようなニーズに対する技術を何ら開示も示唆もしていない。
本開示のある局面における目的は、被験者が投げたボールのパラメータと投球コースとに基づいて、被験者の長所となる投球コースを適切に評価することが可能な評価方法、および評価装置を提供することである。
ある実施の形態に従う評価方法は、被験者から投じられたボールの1以上のパラメータを取得するステップと、ボールの投球コースを特定するステップと、複数の投球コースと、各投球コースにボールが投じられた場合における1以上のパラメータとに基づいて、被験者における投球コースの評価指標を算出するステップと、評価指標、および評価指標に基づく評価結果の少なくとも一方を出力するステップとを含む。
好ましくは、1以上のパラメータは、ボールの球速、回転数、および回転軸角度のうちの少なくとも1つを含む。
好ましくは、算出するステップは、複数の投球コースのうちの基準投球コースおよび1以上の他の投球コースの各々について、当該投球コースにボールが投じられた場合における、ボールの第1パラメータおよび第2パラメータを抽出することと、1以上の他の投球コースの各々について、当該他の投球コースに対応する第1および第2パラメータを含む他のパラメータセットと、基準投球コースに対応する第1および第2パラメータを含む基準パラメータセットとを比較することにより評価指標を算出することとを含む。基準投球コースは、ストライクゾーンの上下方向の中央、または左右方向の真ん中である。
好ましくは、評価指標は、基準パラメータセットの基準座標値と、各他のパラメータセットの座標値との距離である。
好ましくは、基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値との距離が、基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値との距離よりも大きい場合、評価結果は、第1の他のパラメータセットに対応する他の投球コースが、第2の他のパラメータセットに対応する他の投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む。
好ましくは、評価指標は、基準パラメータセットの基準座標値と、各他のパラメータセットの座標値とを結ぶ直線に対する共通直線のなす角度である。基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値とを結ぶ第1直線に対する共通直線のなす角度が、基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値とを結ぶ第2直線に対する共通直線のなす角度よりも大きい場合、評価結果は、第1の他のパラメータセットに対応する他の投球コースが、第2の他のパラメータセットに対応する他の投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む。
好ましくは、評価方法は、ボールの球種を特定するステップをさらに含む。算出するステップは、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに第1球種のボールが投じられた場合における、ボールの第1および第2パラメータを第1球種パラメータセットとして抽出することと、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに第2球種のボールが投じられた場合における、ボールの第1および第2パラメータを第2球種パラメータセットとして抽出することと、各第1球種パラメータセットと各第2球種パラメータセットとを比較することにより被験者における球種に応じた評価指標を算出することとを含む。
好ましくは、評価指標は、各第1球種パラメータセットの座標値を頂点とする多角形の重心と、各第2球種パラメータセットの座標値との距離である。算出するステップは、重心との距離が最も大きい座標値を有する第2球種パラメータセットを特定することを含む。評価結果は、特定された第2球種パラメータセットに対応する投球コースが、他の第2球種パラメータセットに対応する投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む。
好ましくは、算出するステップは、複数の投球コースの各々について、当該投球コースにボールが投じられた場合における、1以上のパラメータのうちの第1パラメータを抽出することと、当該抽出した結果に基づいて、投球コースと第1パラメータとの相関関係を評価指標として算出することとを含む。
好ましくは、第1パラメータは、ボールの球速である。複数の投球コースのうちの第1投球コースにおける球速が、第2投球コースにおける球速よりも高い場合、評価結果は、第1投球コースが第2投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む。
好ましくは、算出するステップは、複数の投球コースの各々について、当該投球コースにボールが投じられた場合における、ボールの第1および第2パラメータを含むパラメータセットを抽出することと、各パラメータセットの座標値を頂点とする多角形の重心を示す基準パラメータセットを算出することと、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに対応する第1および第2パラメータを含むパラメータセットと、基準パラメータセットとを比較することにより評価指標を算出することとを含む。評価指標は、重心と、各パラメータセットの座標値との距離である。算出するステップは、重心との距離が最も大きい座標値を有するパラメータセットを特定することをさらに含む。評価結果は、特定されたパラメータセットに対応する投球コースが、他のパラメータセットに対応する投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む。
他の実施の形態に従う評価装置は、被験者から投じられたボールの1以上のパラメータを取得する取得部と、ボールの投球コースを特定する特定部と、複数の投球コースと、各投球コースにボールが投じられた場合における1以上のパラメータとに基づいて、被験者における投球コースの評価指標を算出する評価部と、評価指標、および評価指標に基づく評価結果の少なくとも一方を出力する出力制御部とを含む。
本開示によると、被験者が投げたボールのパラメータと投球コースとに基づいて、被験者の長所となる投球コースを適切に評価することが可能となる。
評価システムの全体構成を説明するための図である。 評価装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 センサ機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 評価装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施例1に従う評価方式を説明するための図である。 実施例2に従う評価方式を説明するための図である。 実施例3に従う評価方式を説明するための図である。 実施例4に従う評価方式を説明するための図である。 実施例5に従う評価方式を説明するための図である。 実施例5に従う評価方式を説明するための図である。 実施例5に従う評価方式の変形例を説明するための図である。 実施例6に従う評価方式を説明するための図である。 実施例7に従う評価方式を説明するための図である。 評価装置の機能構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<システムの全体構成>
図1は、評価システム1000の全体構成を説明するための図である。図1を参照して、評価システム1000は、投手である被験者5が投じた野球用のボール2のパラメータ(以下、単に「パラメータ」とも称する。)および投球コースに基づいて、被験者5の長所となる投球コースを評価するためのシステムである。
投球コースは、例えば、ストライクゾーンの左右方向を規定する「内角」、「真ん中」、「外角」の3つのコースと、ストライクゾーンの上下方向を規定する「高め」、「中央」、「低め」の3つのコースとを含む。なお、投球コースは、上下方向の3つのコースと、左右方向の3つのコースとを組み合わせた9つのコース(例えば、「内角高め」、「外角中央」等)を含んでもよい。なお、上下方向の「真ん中」と、左右方向の「中央」とを組み合わせた投球コースは、「真ん中中央」あるいは「ど真ん中」と称される。
評価システム1000によって用いられるボール2のパラメータは、「球速」、「回転数」、あるいは「回転軸角度」等である。「回転数」は、リリース直後のボールの単位時間当たりの回転数である。「回転軸角度」は、ボール2の回転軸の角度であり、具体的には、ボール2の回転軸と水平面がなす角度(仰角)または、ボール2の回転軸を水平面に投射したベクトルとボール2が進行するホームベース方向がなす角度(方位角)である。
評価システム1000は、評価装置10と、センサ機器20が内蔵されたボール2とを含む。図1では、センサ座標系における互いに直交する3つの軸をx軸、y軸、z軸で表わし、絶対座標系における互いに直交する3つの軸をa軸、b軸、c軸で表わしている。
評価装置10は、スマートフォンで構成される。ただし、評価装置10は、種類を問わず任意の装置として実現できる。例えば、評価装置10は、ラップトップPC(personal Computer)、タブレット端末、デスクトップPC等であってもよい。
評価装置10は、無線通信方式によりセンサ機器20と通信する。例えば、無線通信方式としては、BLE(Bluetooth(登録商標) low energy)が採用される。ただし、評価装置10は、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(local area network)等のその他の無線通信方式を採用してもよい。
センサ機器20は、センサ座標系(すなわち、ローカル座標系)における加速度および磁場(磁束密度)を検出する。具体的には、センサ機器20は、加速度センサと、角速度センサと、地磁気センサとを含む。加速度センサは、互いに直交する3つの軸(x軸,y軸,z軸)方向の加速度を示す加速度データを検出する。角速度センサは、3軸(x軸,y軸,z軸)まわりの角速度を示す角速度データを検出する。地磁気センサは、互いに直交する3つの軸方向の磁場(磁束密度)を示す地磁気データを検出する。地磁気センサには、例えば、MR(Magnet resistive)素子、MI(Magnet impedance)素子、ホール素子等が用いられる。
ボール2の複数のパラメータ(例えば、球速、回転数、回転軸角度)は、ボール2に内蔵されたセンサ機器20から取得されるセンサデータを解析することで算出される。具体的には、評価装置10は、センサ機器20から受信したセンサデータ(例えば、時系列の加速度データ、角速度データおよび地磁気データ)を受信する。評価装置10は、時系列の加速度データ、角速度データおよび地磁気データを公知のボール解析アプリケーションプログラムを用いて解析することにより、複数のパラメータを算出する。なお、センサ機器20により複数のパラメータが算出され、評価装置10は、当該複数のパラメータをセンサ機器20から受信してもよい。
<ハードウェア構成>
(評価装置10)
図2は、評価装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2を参照して、評価装置10は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)102と、メモリ104と、タッチパネル106と、ボタン108と、ディスプレイ110と、無線通信部112と、通信アンテナ113と、メモリインターフェイス(I/F)114と、スピーカ116と、マイク118と、通信インターフェイス(I/F)120とを含む。また、記録媒体115は、外部の記憶媒体である。
CPU102は、メモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、評価装置10の各部の動作を制御する。より詳細にはCPU102は、当該プログラムを実行することによって、後述する評価装置10の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ104は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ104は、CPU102によって実行されるプログラム、またはCPU102によって用いられるデータなどを記憶する。
タッチパネル106は、表示部としての機能を有するディスプレイ110上に設けられており、抵抗膜方式、静電容量方式などのいずれのタイプであってもよい。ボタン108は、評価装置10の表面に配置されており、ユーザからの指示を受け付けて、CPU102に当該指示を入力する。
無線通信部112は、通信アンテナ113を介して移動体通信網に接続し無線通信のための信号を送受信する。これにより、評価装置10は、例えば、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して所定の外部装置との通信が可能となる。
メモリインターフェイス(I/F)114は、外部の記録媒体115からデータを読み出す。CPU102は、メモリインターフェイス114を介して外部の記録媒体115に格納されているデータを読み出して、当該データをメモリ104に格納する。CPU102は、メモリ104からデータを読み出して、メモリインターフェイス114を介して当該データを外部の記録媒体115に格納する。
記録媒体115としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスクなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。なお、CPU102は、無線通信部112を介して、データ記憶用のサーバにアクセスして、当該データを取得する構成であってもよい。
スピーカ116は、CPU102からの命令に基づいて音声を出力する。マイク118は、評価装置10に対する発話を受け付ける。
通信インターフェイス(I/F)120は、例えば、評価装置10とセンサ機器20との間でデータを送受信するための通信インターフェイスであり、アダプタやコネクタなどによって実現される。通信方式としては、例えば、BLE、無線LANなどによる無線通信である。
(センサ機器20)
図3は、センサ機器20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3を参照して、センサ機器20は、主たる構成要素として、各種処理を実行するためのCPU202と、CPU202によって実行されるプログラム、データなどを格納するためのメモリ204と、加速度センサ205と、角速度センサ206と、地磁気センサ208と、評価装置10と通信するための通信インターフェイス(I/F)210と、センサ機器20の各種構成要素に電力を供給する蓄電池212とを含む。
<動作>
図4は、評価装置10の動作を説明するためのフローチャートである。以下の各ステップは、典型的には、評価装置10のCPU102がメモリ104に格納されたプログラムを実行することによって実現される。評価装置10は、ユーザ(例えば、コーチ)により操作される。なお、評価装置10は、プレイヤーである被験者5自身によって操作される場合であってもよい。なお、投球するボール2の球種は「ストレート」であるとする。
図4を参照して、評価装置10は、評価に使用されるデータの取得条件を設定する(ステップS102)。具体的には、評価装置10は、ユーザ(例えば、被験者5やコーチ)の指示入力を受け付けて、投球コースの種類、および各投球コースについて必要な投球回数を設定する。ここでは、投球コースの種類として、左右方向の投球コース「内角」、「真ん中」および「外角」の3つを設定し、各投球コースに必要な投球回数を「3回」に設定したとする。
評価装置10は、被験者5に対してボール2の投球を指示する(ステップS104)。例えば、評価装置10は、ボール2の投球を促す文言をディスプレイ110に表示したり、スピーカ116から音声出力したりする。被験者5は、当該指示に従ってボール2を投げる。評価装置10は、投げられたボール2の各パラメータ(例えば、球速、回転数、回転軸角度)を取得する(ステップS106)。具体的には、評価装置10は、センサ機器20から受信したセンサデータに基づいて、ボール2の各パラメータを算出することにより、当該各パラメータを取得する。なお、各パラメータがセンサ機器20によって算出される場合には、評価装置10は、当該各パラメータをセンサ機器20から受信(取得)してもよい。
評価装置10は、投じられたボール2の投球コースを特定する(ステップS108)。例えば、熟練者(例えば、審判員)は、飛来したボール2の観察結果に基づいて、ボール2の投球コースを判断する。なお、予め配置された複数枚(例えば、9枚)のパネルを狙って投球が行なわれ、抜き落されたパネルに応じて投球コースが判断される構成であってもよい。評価装置10は、当該判断された投球コースの入力を受け付けることにより、当該投球コースを特定する。
また、評価装置10は、高精度なカメラで撮像されたボール2の撮像画像に基づいて、ボール2の投球コースを特定してもよい。撮像画像は、静止画および動画を含む。この場合、評価装置10は、公知の画像解析プログラムを利用して撮像画像を解析することによって投球コースを特定する。
さらに、評価装置10は、公知のレーダー弾道測定器を用いて、飛来するボール2をレーダーでトラッキングすることによって得られたデータに基づいて、ボール2の投球コースを特定してもよい。レーダー弾道測定器は、ボールの球速、回転速度、ボールの変化の大きさ、ボールの回転軸、ボール軌道等を測定できる機器である。そのため、評価装置10は、レーダー弾道測定器で得られたデータに基づいて、飛来したボール2の投球コースを特定できる。
評価装置10は、ステップS106で取得された各パラメータと、ステップS108で特定された投球コースとを関連付けてメモリ104に記憶する(ステップS110)。評価装置10は、ステップS102で設定されたデータの取得条件を満たすか否かを判断する(ステップS112)。具体的には、評価装置10は、投球コース「内角」、「真中」および「外角」の3つの各々について、3回分の各パラメータが取得されているか否かを判断する。
取得条件を満たしていない場合には(ステップS112においてNO)、評価装置10は、ステップS104の処理を実行する。これにより、取得条件が満たされるまで被験者5がボール2の投球を繰り返すことになる。取得条件を満たしている場合(ステップS112においてYES)、評価装置10は、投球コースの評価に用いられるパラメータを選択する(ステップS114)。具体的には、評価装置10は、ユーザの指示に従って、各投球コースについて少なくとも1つのパラメータ(例えば、球速、回転数)を選択する。例えば、パラメータ「球速」が選択されたとする。この場合、評価に用いられるパラメータ「球速」は、3回分の「球速」の平均値であってもよいし、3回分の「球速」のうちの最も速い「球速」であってもよい。他のパラメータについても同様である。
評価装置10は、各投球コースにおける当該選択されたパラメータに基づいて、投球コースの評価指標を算出する(ステップS116)。評価指標の算出方式についての詳細については後述する。評価装置10は、算出した評価指標に基づく評価結果を出力する(ステップS118)。具体的には、評価装置10は、評価結果をディスプレイ110に表示する。
上記フローチャートでは、ボール2の球種が「ストレート」である構成について説明したが、当該構成に限られない。ボール2の球種を、ステップS102における取得条件に含める構成であってもよい。
この場合、評価装置10は、例えば、ステップS108とステップS110との間において、ボール2の球種を特定する処理を実行する。球種は、投球コースと同様に特定することができる。具体的には、評価装置10は、被験者5によって宣言された球種または熟練者により判断された球種の入力を受け付けることにより、当該球種を特定してもよいし、ボール2の撮像画像に基づいて球種を特定してもよい。あるいは、評価装置10は、公知のレーダー弾道測定器で得られたデータに基づいて、ボール2の球種を特定してもよい。
そして、評価装置10は、ステップS110において、特定された球種(例えば、ストレート、スライダー、カーブ等)と、ステップS106で取得された各パラメータと、ステップS108で特定された投球コースとを関連付けてメモリ104に記憶する。この場合、評価装置10は、ステップS114において、投球コースの評価に用いられるパラメータおよび球種を選択する。
<評価方式>
各種実施例を用いて、被験者5が投げたボール2の投球コースを評価するための評価方式について説明する。
(実施例1)
図5は、実施例1に従う評価方式を説明するための図である。図5(a)では、評価に用いられる球種は「ストレート」であるとする。これは、図5(b)および図5(c)についても同様である。
図5(a)を参照して、評価に用いられるパラメータとして、パラメータ「回転数」と、パラメータ「球速」とが選択されている。図5(a)のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示している。
図5(a)には、上下方向の3つの投球コース「高め」、「中央」および「低め」の各々に対応するパラメータが示されている。具体的には、点401は、投球コース「中央」に投げられたボール2のパラメータセット(ここでは、パラメータ「球速」および「回転数」)の座標値を示す点である。点402は、投球コース「高め」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。点403は、投球コース「低め」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
実施例1においては、評価装置10は、点401を基準点とし、この点401と他の点402,403との距離を、投球コースの評価指標として算出する。例えば、点401の座標値を(X1,Y1)とし、点402の座標値を(X2,Y2)とする。この場合、点401と点402との距離をd1とすると、d1は「((X1−X2)^2+(Y1−Y2)^2)1/2」として算出される。同様にして、点401と点403との距離d2を算出する。図5(a)を参照すると、距離d1の方が距離d2よりも大きい(すなわち、d1>d2)ため、被験者5にとって投球コース「高め」は、投球コース「低め」よりも効果的なコースであると評価される。その理由について以下に説明する。
一般的に、投球コース「中央」のボールはバッターにとっては打ち易く、当該コースから離れたコースに飛来したボールは打ち難いとされている。そのため、例えば、投球コース「高め」および「低め」はバッターにとっては打ち難いコースと推定できる。また、パラメータセットは、ボールの特性を表しているため、パラメータセットの差異はボール特性の差異を表す。このことから、投球コース「中央」以外の他の投球コースにおけるパラメータセットと、投球コース「中央」におけるパラメータセットとの差が大きい場合、当該他の投球コースのボールを打つのは難しいと推定される。
距離d1は、投球コース「中央」におけるパラメータセットと、投球コース「高め」におけるパラメータセットとの差を示し、距離d2は、投球コース「中央」におけるパラメータセットと、投球コース「低め」におけるパラメータセットとの差を示している。したがって、図5(a)のように、距離d1の方が距離d2よりも大きい場合には、バッターにとっては投球コース「高め」のボールの方が投球コース「低め」のボールよりも打つのが難しいことになる。具体的には、被験者5による投球コース「高め」のボールは、バッターを打ち取る際に効果的な(有効な)ボールと判断できる。すなわち、投球コース「高め」は、被験者5の長所となる投球コースであると判断できる。
図5(b)のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示している。図5(b)では、左右方向の3つの投球コース「外角」、「真ん中」および「内角」の各々に対応するパラメータが示されている。具体的には、点411,412,413は、ぞれぞれ投球コース「真ん中」,「外角」,「内角」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
図5(b)でも図5(a)と同様な評価が行われる。図5(b)を参照して、点411を基準点とし、この点411と他の点412,413との距離を、投球コースの評価指標として算出する。点411と点413との距離d12は、点411と点412との距離d11よりも大きい。そのため、投球コース「内角」は、投球コース「外角」よりも効果的なコースであると評価される。その理由について以下に説明する。
一般的に、投球コース「真ん中」のボールはバッターにとっては打ち易く、投球コース「外角」および「内角」はバッターにとっては打ち難いとされている。そのため、例えば、投球コース「真ん中」以外の他の投球コースにおけるパラメータセットと、投球コース「真ん中」におけるパラメータセットとの差が大きい場合、当該他の投球コースのボールを打つのは難しいと推定される。したがって、図5(b)のように、距離d12の方が距離d11よりも大きい場合には、バッターにとっては投球コース「内角」のボールの方が投球コース「外角」のボールよりも打つのが難しいことになる。具体的には、被験者5による投球コース「内角」のボールは、バッターを打ち取る際に効果的なボールと判断することができる。
図5(c)の例は、図5(b)の例において、評価に用いるパラメータを変更したものである。図5(c)では、パラメータ「回転軸角度」およびパラメータ「回転数」が選択されている。図5(c)のX軸はパラメータ「回転数」を示しており、Y軸はパラメータ「回転軸角度」を示している。また、図5(c)では、左右方向の3つの投球コース「外角」、「真ん中」および「内角」の各々に対応するパラメータが示されている。具体的には、点421,422,423は、ぞれぞれ投球コース「真ん中」,「外角」,「内角」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
図5(c)でも図5(a)および(b)と同様に評価が行われる。図5(c)を参照して、点421と点422との距離d21は、点421と点423との距離d22よりも大きい。そのため、被験者5による投球コース「外角」のボールは、投球コース「内角」のボールよりも効果的なコースであると評価される。
評価装置10は、評価指標としての距離d1,d2,d11,d12,d21,d22をディスプレイ110に表示する。例えば、評価装置10は、図5(a)〜(c)に相当する画像を表示する。
また、評価装置10は、評価指標から得られる評価結果を表示する。具体的には、図5(a)の場合、評価装置10は、投球コース「高め」が有効な投球コースであるとの評価結果や、「高めのボールが勝負球におすすめです」といったアドバイス等を表示する。図5(b)の場合、評価装置10は、投球コース「内角」が有効な投球コースであるとの評価結果や、「内角のボールが勝負球におすすめです」といったアドバイス等を表示する。図5(c)の場合、評価装置10は、投球コース「外角」が有効な投球コースであるとの評価結果や、「外角のボールが勝負球におすすめです」といったアドバイス等を表示する。
(実施例2)
図6は、実施例2に従う評価方式を説明するための図である。図6では、評価に用いられるパラメータとして、パラメータ「回転数」および「球速」が選択され、評価に用いられる球種として、球種「ストレート」および「スライダー」が選択されている。図6のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示している。
点501,502,503は、球種「ストレート」で、投球コース「中央」,「高め」,「低め」にそれぞれ投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。点511,512,513は、球種「スライダー」で、投球コース「中央」,「高め」,「低め」にそれぞれ投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
点501〜503を頂点とする三角形R1の面積S1と、点511〜513を頂点とする三角形R2の面積S2とを比較する。図6を参照すると、面積S1の方が面積S2よりも小さい。これは、球種「ストレート」の方が、球種「スライダー」よりもパラメータのばらつきが小さいことを意味している。そのため、評価装置10は、球種「ストレート」の方が、球種「スライダー」よりも投球コースによらず安定していると評価する。
また、実施例1のように距離を利用して評価を行なってもよい。具体的には、評価装置10は、三角形R1の重心G1を算出し、重心G1と各点511〜513との距離を算出する。図6を参照すると、各距離のうち、重心G1と点513との距離が最も大きい。そのため、典型的な球種である「ストレート」の重心G1を基準とすると、「低め」に「スライダー」を投げるとより効果的であることがわかる。そのため、評価装置10は、球種「スライダー」においては投球コース「低め」が有効であると評価する。なお、評価装置10は、上記評価結果や「低めのスライダーがおすすめです」といったアドバイス等を表示する。
(実施例3)
図7は、実施例3に従う評価方式を説明するための図である。図7では、ボール2の球種は「ストレート」であるとする。図7のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転軸」を示している。図7には、上下方向の3つの投球コース「高め」、「中央」および「低め」の各々に対応するパラメータが示されている。具体的には、点601,602,603は、ぞれぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
ここで、回転軸の角度が10度変化するとボール軌道が7cm変化すると言われている。そのため、投球コース「中央」における回転軸角度と、他の投球コースにおける回転軸角度との差が大きいほどボール軌道の変化が大きくなり、バッターはボール軌道を予測するのが困難となるため、打つのが難しくなる。具体的には、投球コース「中央」のパラメータセットと他の投球コースのパラメータセットとを結ぶ線分とX軸とのなす角度が大きいほど、他の投球コースの回転軸角度と投球コース「中央」における回転軸角度との差が大きくなるため(すなわち、ボール軌道の変化量が大きくなるため)、打者は打ち難い。
実施例3においては、評価装置10は、点601と点602とを結ぶ直線651に対するX軸のなす角度αと、点601と点603とを結ぶ直線652に対するX軸のなす角度βとを評価指標として算出する。図7を参照すると、直線651とX軸とのなす角度αは、直線652とX軸とのなす角度βよりも大きい。そのため、バッターにとっては投球コース「高め」のボールの方が投球コース「低め」のボールよりも打つのが難しいことになる。したがって、評価装置10は、被験者5にとって投球コース「高め」は、投球コース「低め」よりもバッターを打ち取る際に効果的なコースであると評価する。この場合、評価装置10は、上記評価結果や「高めのボールが勝負球におすすめです」といったアドバイス等を表示する。
(実施例4)
実施例1〜実施例3では、2つのパラメータを用いて評価する構成について説明したが、実施例4のように3つのパラメータを用いて評価する構成であってもよい。
図8は、実施例4に従う評価方式を説明するための図である。図8では、ボール2の球種は「ストレート」であるとする。図8のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示しており、Z軸はパラメータ「回転軸角度」を示している。図8には、上下方向の3つの投球コース「高め」、「中央」および「低め」の各々に対応するパラメータが示されている。具体的には、点671,672,673は、ぞれぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」に投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。
実施例4においては、評価装置10は、点671と、点672,673との距離を、投球コースの評価指標として算出する。例えば、点671の座標値を(X1,Y1,Z1)とし、点672の座標値を(X2,Y2,Z2)とし、点673の座標値を(X3,Y3,Z3)とする。の場合、点671と点672との距離をDa1とすると、Da1は「((X1−X2)^2+(Y1−Y2)^2+(Z1−Z2)^2)1/2」として算出される。同様にして、点671と点673との距離Da2を算出する。
図8を参照すると、距離Da2の方が距離Da1よりも大きい。そのため、評価装置10は、投球コース「低め」は、投球コース「高め」よりも効果的なコースであると評価される。
実施例4では、実施例1のように2点間の距離に基づいて評価する構成について説明したが、実施例2のように球種に関する評価を行なってもよいし、実施例3のように角度を利用して評価を行なってもよい。また、4つ以上のパラメータを用いて評価する構成であってもよい。
(実施例5)
図9および図10は、実施例5に従う評価方式を説明するための図である。図9では、評価に用いるパラメータとして、パラメータ「球速」が選択されており、図10では、パラメータ「回転軸」が選択されている。図9および図10では、ボール2の球種は「ストレート」であるとする。
図9(a)〜(c)は、それぞれ被験者5A〜5Cが投げたボール2の球速と投球コースとの相関関係を示す図である。図9(a)を参照して、点701,702,703は、被験者5Aによって、それぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」にボール2が投げられたときのパラメータ「球速」を表す点である。評価装置10は、投球コースの評価指標として、各点701〜703を線形近似した直線700を求める。この直線700は、投球コースと球速との相関関係を示している。直線700によると、投球コースが「低め」になるほど球速が大きくなっている。そのため、評価装置10は、投球コース「低め」が効果的なコースであると評価し、「低めのボールが勝負球におすすめです」といったアドバイスを表示する。
図9(b)を参照して、点711,712,713は、被験者5Bによって、それぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」にボール2が投げられたときのパラメータ「球速」を表す点である。評価装置10は、投球コースの評価指標として、各点711〜713を線形近似した直線710を求める。直線710によると、投球コースが「高め」になるほど球速が大きくなっている。そのため、評価装置10は、投球コース「高め」が効果的なコースであると評価し、「高めのボールが勝負球におすすめです」といったアドバイスを出力する。
図9(c)を参照して、点721,722,723は、被験者5Cによって、それぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」にボール2が投げられたときのパラメータ「球速」を表す点である。評価装置10は、投球コースの評価指標として、各点721〜723を線形近似した直線720を求める。直線720によると、どの投球コースでも球速がそれほど変化していないことがわかる。そのため、評価装置10は、どの投球コースでも球速が安定していると評価し、当該評価結果を表示する。
図10では、被験者5が投げたボール2の回転軸角度と投球コースとの相関関係が示されている。図10を参照して、点801,802,803は、被験者5によって、それぞれ投球コース「中央」,「高め」,「低め」にボール2が投げられたときのパラメータ「回転軸角度」を表す点である。
評価装置10は、投球コースの評価指標として、各点801〜803を線形近似した直線800を求める。この直線800は、投球コースと回転軸角度との相関関係を示している。直線800によると、投球コースが「高め」になるほど回転軸角度が小さくなっている。球種「ストレート」の場合、回転軸角度が0°に近いほど適切なバックスピンがかかっており、回転軸角度が大きい(ただし、回転軸角度は90°未満)ほどシュート成分が大きいと考えられる。そのため、評価装置10は、投球コース「高め」が効果的なコースであると評価し、「高めのボールにきれいなバックスピンがかかっています」といったアドバイス等を表示する。
なお、図9および図10では、投球コースとパラメータとの相関関係を散布図で示しているが、当該相関関係を棒グラフで示してもよい。
図11は、実施例5に従う評価方式の変形例を説明するための図である。図11(a)は、図10に示す回転軸角度の数値を棒グラフで表したものである。図11(b)は、投球コース「高め」,「中央」,「低め」の各々について、パラメータ「球速」および「回転数」を棒グラフで表したものである。このように、投球コースとパラメータとの相関関係は、棒グラフで表されてもよい。
<実施例6>
図12は、実施例6に従う評価方式を説明するための図である。図12では、評価に用いられる球種は「ストレート」であるとする。図12のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示している。
点851,852,853は、球種「ストレート」で、投球コース「中央」,「高め」,「低め」にそれぞれ投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。点855は、点851〜853を頂点とする三角形Rxの重心である。
評価装置10は、重心である点855と各点851〜853との距離を算出する。ここで、点855は、被験者5が投げる各投球コースのパラメートセットの中央値に相当し、被験者5が投げるボール2の典型的なパラメータセットを表わしている。そのため、点851〜853のうち、点855からの距離が大きい点ほど、被験者5が投げるボール2の典型的なパラメータセットとの差が大きいパラメータセットを示していることになる。したがって、点855からの距離が大きい点に対応する投球コースはバッターにとって打ち難いコースと推定できる。図12を参照すると、各距離のうち、点855と点851との距離が最も大きい。したがって、評価装置10は、被験者5にとって投球コース「中央」は、投球コース「低め」および「高め」よりも効果的なコースであると評価する。評価装置10は、上記評価結果や「中央のボールがおすすめです」といったアドバイス等を表示する。
<実施例7>
図13は、実施例7に従う評価方式を説明するための図である。図13では、評価に用いられる球種は「ストレート」であるとする。図13のX軸はパラメータ「球速」を示しており、Y軸はパラメータ「回転数」を示している。
点901,902,903は、球種「ストレート」で、投球コース「中央」,「高め」,「低め」にそれぞれ投げられたボール2のパラメータセットの座標値を示す点である。点905は、被験者5と同年代の投手(例えば、被験者5が30代である場合には30代の各投手)が投げるボール2のパラメータセットの平均値である。この平均値は、例えば、メモリ104に予め記憶されている。
評価装置10は、基準となる点905と各点901〜903との距離を算出する。点905は、同年代の投手が投げるボール2の平均的なパラメートセットを示している。そのため、点901〜903のうち、点905からの距離が大きい点ほど、平均的なパラメータセットとの差が大きいパラメータセットを示していることになる。そのため、点905からの距離が大きい点に対応する投球コースは被験者5と同年代のバッターにとって打ち難いコースと推定できる。図13を参照すると、各距離のうち、点905と点901との距離が最も大きい。したがって、評価装置10は、被験者5にとって投球コース「中央」は、投球コース「低め」および「高め」よりも効果的なコースであると評価する。評価装置10は、上記評価結果や「中央のボールがおすすめです」といったアドバイス等を表示する。
上記では、基準となる点905が、被験者5と同年代の投手が投げるボール2のパラメータセットの平均値で示される構成について説明したが、当該構成に限られず、点905は各種の平均値で示されてもよい。例えば、点905は、被験者5と対戦する可能性が高い同一地域(例えば、同一県内、同一市内)に居住する各投手が投げるボール2のパラメータセットの平均値であってもよいし、被験者5と同一学年の各投手が投げるボール2のパラメータセットの平均値であってもよい。平均値に対応する点905からの距離が大きいパラメータセットに対応する投球コースは、バッターが打ち慣れていないため、効果的なコースであると評価される。
<機能構成>
図14は、評価装置10の機能構成例を示すブロック図である。図14を参照して、評価装置10は、センサデータ受信部152と、パラメータ取得部154と、特定部156と、評価部158と、出力制御部160とを含む。これらは、基本的には、評価装置10のCPU102がメモリ104に格納されたプログラムを実行し、評価装置10の構成要素へ指令を与えることなどによって実現される。なお、これらの機能構成の一部または全部は、ハードウェアで実現されていてもよい。
センサデータ受信部152は、センサ機器20により検出された時系列のセンサデータを受信する。具体的には、センサデータ受信部152は、ボール2に内蔵されたセンサ機器20から時系列の加速度データ、角速度データおよび地磁気データを受信する。
パラメータ取得部154は、被験者5から投じられたボール2の1以上のパラメータ(例えば、球速、回転数、回転軸角度)を取得する。具体的には、パラメータ取得部154は、時系列のセンサデータを公知のボール解析アプリケーションプログラムを用いて解析することにより、1以上のパラメータを算出する。1以上のパラメータがセンサ機器20によって算出される場合には、パラメータ取得部154は、当該1以上のパラメータをセンサ機器20から受信してもよい。
特定部156は、被験者5によって投じられたボール2の投球コースおよび球種を特定する。具体的には、特定部156は、ユーザからの入力に従って、投球コースおよび球種を特定する。なお、特定部156は、ボール2の撮像画像に基づいて投球コースおよび球種を特定してもよいし、レーダー弾道測定器で得られたデータに基づいて、投球コースおよび球種を特定してもよい。
被験者5がボール2を投げるごとに、パラメータ取得部154によって取得された1以上のパラメータと、特定部156によって特定された投球コースおよび球種とが、互いに関連付けられてメモリ104に記憶される。具体的には、投球コースと、球種と、1以上のパラメータとを関連付けたテーブル情報がメモリ104に記憶される。
評価部158は、被験者5における投球コースの評価指標を算出し、当該評価指標に基づいて、被験者5の投球コースを評価する。具体的には、評価部158は、特定部156によって特定された複数の投球コース(例えば、高め、中央、低め等)と、各投球コースにボール2が投じられた場合における1以上のパラメータ(例えば、球速、回転数、回転軸角度等)とに基づいて、当該評価指標を算出する。
ある局面では、評価部158は、テーブル情報を参照して、複数の投球コースのうちの基準投球コース(例えば、中央)および1以上の他の投球コース(例えば、高め、低め)の各々について、当該投球コースにボール2が投じられた場合における当該ボール2の1以上のパラメータ(例えば、球速、回転数、回転軸角度等)の中から、第1パラメータ(例えば、球速)および第2パラメータ(例えば、回転数)を抽出する。例えば、図5(a)の場合には、評価部158は、投球コース「中央」,「高め」,「低め」の各々についてのパラメータ「球速」,「回転数」を抽出する。
評価部158は、1以上の他の投球コースの各々について、当該他の投球コースに対応する第1および第2パラメータを含む他のパラメータセットと、基準投球コースに対応する第1および第2パラメータを含む基準パラメータセットとを比較することにより評価指標を算出する。図5(a)の場合、評価部158は、投球コース「高め」に対応するパラメータセット(例えば、点402の座標値)および投球コース「低め」に対応するパラメータセット(例えば、点403の座標値)と、基準投球コース「中央」に対応する基準パラメータセット(例えば、点401の座標値)とを比較することにより当該評価指標を算出する。なお、図5(b)の場合には、基準投球コースは「真ん中」であり、他の投球コースは「外角」および「内角」である。
図5(a)の場合、評価指標は、基準パラメータセットの基準座標値(例えば、点401の座標値)と、各他のパラメータセットの座標値(例えば、点402および点403の各々の座標値)との距離を含む。基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値(例えば、点402の座標値)との距離(例えば、距離d1)が、基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値(例えば、点403の座標値)との距離(例えば、距離d2)よりも大きいとする。この場合、評価部158は、当該評価指標に基づく評価結果として、第1の他のパラメータセットに対応する投球コース(例えば、高め)が、第2の他のパラメータセットに対応する他の投球コース(例えば、低め)よりも効果的であるとの評価結果を導出する。
なお、評価部158は、基準座標値と、他のパラメータセットの座標値との距離が閾値Th1以上である場合に、当該他のパラメータセットに対応する他の投球コースが効果的であるとの評価結果を導出してもよい。例えば、評価部158は、距離d1が閾値Th1以上である場合に、投球コース「高め」が効果的であるとの評価結果を導出してもよい。
また、図7の場合、評価指標は、基準パラメータセットの基準座標値(例えば、点601の座標値)と、各他のパラメータセットの座標値(例えば、点602および点603の各々の座標値)とを結ぶ直線に対する共通直線(例えば、X軸)のなす角度である。典型的には、共通直線は、パラメータ「回転軸」を示す軸(例えば、Y軸)と直交する、他のパラメータ(例えば、球速、回転数)の軸(例えば、X軸)である。
基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値(例えば、点602の座標値)とを結ぶ第1直線(例えば、直線651)に対する共通直線のなす角度(例えば、角度α)が、基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値(例えば、点603の座標値)とを結ぶ第2直線(例えば、直線652)に対する共通直線のなす角度(例えば、角度β)よりも大きいとする。この場合、評価部158は、当該評価指標に基づく評価結果として、第1の他のパラメータセットに対応する投球コース(例えば、高め)が、第2の他のパラメータセットに対応する他の投球コース(例えば、低め)よりも効果的であるとの評価結果を導出する。
他の局面では、評価部158は、テーブル情報を参照して、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに第1球種(例えば、ストレート)のボール2が投じられた場合における、第1および第2パラメータ(例えば、球速および回転数)を第1球種パラメータセットとして抽出する。また、評価部158は、テーブル情報を参照して、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに第2球種(例えば、スライダー)のボール2が投じられた場合における、第1および第2パラメータを第2球種パラメータセットとして抽出する。
評価部158は、各第1球種パラメータセットと各第2球種パラメータセットとを比較することにより被験者5における球種に応じた投球コースの評価指標を算出する。
図6の場合、評価指標は、各第1球種パラメータセットの座標値(例えば、点501〜点503)を頂点とする多角形(例えば、三角形R1)の重心(例えば、重心G1)と、各第2球種パラメータセットの座標値(例えば、点511〜点513)との距離である。評価部158は、重心との距離が最も大きい座標値(例えば、点513の座標値)を有する第2球種パラメータセットを特定する。評価部158は、当該評価指標に基づく評価結果として、特定された第2球種パラメータセットに対応する投球コース(例えば、低め)が、他の第2球種パラメータセットに対応する投球コース(例えば、中央,高め)よりも効果的であるとの評価結果を導出する。例えば、評価部158は、球種「スライダー」の投球コース「低め」のボールが、被験者5の長所となるボールであると評価する。
また、評価部158は、各第1球種パラメータセットの座標値を頂点とする多角形(例えば、三角形R1)の面積(例えば、面積S1)と、各第2球種パラメータセットの座標値を頂点とする多角形(例えば、三角形R2)の面積(例えば、面積S2)とを比較してもよい。例えば、面積S1よりも面積S2の方が小さい場合、評価部158は、面積S1に対応する多角形に対応する球種「ストレート」が、面積S2に対応する多角形に対応する球種「スライダー」よりも安定しているとの評価結果を導出する。
さらに他の局面では、評価部158は、テーブル情報を参照して、複数の投球コースの各々について、当該投球コースにボール2が投じられた場合における第1パラメータ(例えば、球速)を抽出する。評価部158は、当該抽出した結果に基づいて、投球コースと第1パラメータとの相関関係を評価指標として算出する。図9の場合、評価指標は、投球コースとパラメータ「球速」との相関関係を示す直線(例えば、直線700,710,720)である。複数の投球コースのうちの第1投球コース(例えば、低め)における球速が、第2投球コース(例えば、高め)における球速よりも大きいとする。この場合、評価部158は、評価指標に基づく評価結果として、第1投球コースが第2投球コースよりも効果的であるとの評価結果を導出する。
さらに他の局面では、評価部158は、複数の投球コース(例えば、投球コース「高め」、「中央」、「低め」)の各々について、当該投球コースにボール2が投じられた場合における、当該ボール2の第1パラメータ(例えば、球速)および第2パラメータ(例えば、回転数)を含むパラメータセットを抽出する。
図12の評価方式に従う場合、評価部158は、各パラメータセットの座標値を頂点とする多角形(例えば、三角形Rx)の重心(例えば、点855)を示す基準パラメータセットを算出する。評価部158は、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに対応する第1および第2パラメータを含むパラメータセットと、基準パラメータセットとを比較することにより評価指標を算出する。
評価部158は、投球コース「中央」に対応するパラメータセット(例えば、点851の座標値)、投球コース「高め」に対応するパラメータセット(例えば、点852の座標値)、および投球コース「低め」に対応するパラメータセット(例えば、点853の座標値)と、重心に対応する基準パラメータセット(例えば、点855の座標値)とを比較することにより当該評価指標を算出する。
評価指標は、重心と、各パラメータセットの座標値との距離である。評価部158は、重心との距離が最も大きい座標値(例えば、点851の座標値)を有するパラメータセットを特定する。評価部158は、当該評価指標に基づく評価結果として、特定されたパラメータセットに対応する投球コース(例えば、中央)が、他のパラメータセットに対応する他の投球コース(例えば、高め、低め)よりも効果的であるとの評価結果を導出する。
図13の評価方式に従う場合、評価部158は、複数の投球コースの各々について、当該投球コースに対応する第1および第2パラメータを含むパラメータセットと、基準パラメータセットとを比較することにより評価指標を算出する。この基準パラメータセットは、各年代の第1パラメータ(例えば、球速)の平均値と、各年代の第2パラメータ(例えば、回転数)の平均値とを含む。
図13の評価方式に従う場合、評価部158は、投球コース「中央」に対応するパラメータセット(例えば、点901の座標値)、投球コース「高め」に対応するパラメータセット(例えば、点902の座標値)、および投球コース「低め」に対応するパラメータセット(例えば、点903の座標値)と、被験者5と同年代の各投手が投げるボール2のパラメータセットの平均値を示す基準パラメータセット(例えば、点905の座標値)とを比較することにより当該評価指標を算出する。
評価指標は、基準パラメータセットの基準座標値と、各パラメータセットの座標値との距離である。評価部158は、基準座標値との距離が最も大きい座標値(例えば、点901)を有するパラメータセットを特定する。評価部158は、当該評価指標に基づく評価結果として、特定されたパラメータセットに対応する投球コース(例えば、中央)が、他のパラメータセットに対応する他の投球コース(例えば、高め、低め)よりも効果的であるとの評価結果を導出する。
出力制御部160は、評価部158により算出された評価指標、および当該評価指標に基づく評価結果のうちの少なくとも一方を出力する。具体的には、出力制御部160は、評価指標(および評価結果)や、評価結果に対応するアドバイスをディスプレイ110に表示する。なお、出力制御部160は、スピーカ116を介して、評価指標および評価結果を音声出力してもよい。
<利点>
本実施の形態に従うと、ボールのパラメータと投球コースとを組み合わせた評価指標によって、被験者にとって長所となる投球コースを適切に評価することが可能となる。そのため、被験者に応じた配球の組み立てに活用したり、どの投球コースへの勝負球がバッターに対して効果的なのかを推定したりすることができる。また、投球コースに応じてボールのパラメータがどのように変化しているのかを分析することにより被験者の成長を手助けすることもできる。
<その他の実施の形態>
(1)上述した実施の形態では、ボール2が野球用のボールである構成を例に挙げて説明したが、当該構成に限られない。例えば、ソフトボール用のボールであっても同様に適用可能である。
(2)上述した実施の形態では、ボール2にセンサ機器20が内蔵されている構成を例に挙げて説明したが、当該構成に限られず、ボール2にセンサ機器20が内蔵されていない構成であってもよい。例えば、公知のトラッキングシステムを利用して、ボール2のパラメータが取得される。この場合、パラメータ取得部154は、公知のトラッキングシステムによって計測された1以上のパラメータを受信する。
(3)上述した実施の形態において、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
(4)上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ボール、5 被験者、10 評価装置、20 センサ機器、102,202 CPU、104,204 メモリ、106 タッチパネル、108 ボタン、110 ディスプレイ、112 無線通信部、113 通信アンテナ、114 メモリインターフェイス、115 記録媒体、116 スピーカ、118 マイク、152 センサデータ受信部、154 パラメータ取得部、156 特定部、158 評価部、160 出力制御部、205 加速度センサ、206 角速度センサ、208 地磁気センサ、212 蓄電池、1000 評価システム。

Claims (12)

  1. 被験者から投じられたボールの1以上のパラメータを取得するステップと、
    前記ボールの投球コースを特定するステップと、
    複数の前記投球コースと、各前記投球コースに前記ボールが投じられた場合における前記1以上のパラメータとに基づいて、前記被験者における前記投球コースの評価指標を算出するステップと、
    前記評価指標、および前記評価指標に基づく評価結果の少なくとも一方を出力するステップとを含む、評価方法。
  2. 前記1以上のパラメータは、前記ボールの球速、回転数、および回転軸角度のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記算出するステップは、
    複数の前記投球コースのうちの基準投球コースおよび1以上の他の投球コースの各々について、当該投球コースに前記ボールが投じられた場合における、前記ボールの第1パラメータおよび第2パラメータを抽出することと、
    前記1以上の他の投球コースの各々について、当該他の投球コースに対応する前記第1および第2パラメータを含む他のパラメータセットと、前記基準投球コースに対応する前記第1および第2パラメータを含む基準パラメータセットとを比較することにより前記評価指標を算出することとを含み、
    前記基準投球コースは、ストライクゾーンの上下方向の中央、または左右方向の真ん中である、請求項1または2に記載の評価方法。
  4. 前記評価指標は、前記基準パラメータセットの基準座標値と、各前記他のパラメータセットの座標値との距離である、請求項3に記載の評価方法。
  5. 前記基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値との距離が、前記基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値との距離よりも大きい場合、前記評価結果は、前記第1の他のパラメータセットに対応する前記他の投球コースが、前記第2の他のパラメータセットに対応する前記他の投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む、請求項4に記載の評価方法。
  6. 前記評価指標は、前記基準パラメータセットの基準座標値と、各前記他のパラメータセットの座標値とを結ぶ直線に対する共通直線のなす角度であり、
    前記基準座標値と、第1の他のパラメータセットの座標値とを結ぶ第1直線に対する共通直線のなす角度が、前記基準座標値と、第2の他のパラメータセットの座標値とを結ぶ第2直線に対する前記共通直線のなす角度よりも大きい場合、前記評価結果は、前記第1の他のパラメータセットに対応する前記他の投球コースが、前記第2の他のパラメータセットに対応する前記他の投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む、請求項3に記載の評価方法。
  7. 前記ボールの球種を特定するステップをさらに含み、
    前記算出するステップは、
    複数の前記投球コースの各々について、当該投球コースに第1球種の前記ボールが投じられた場合における、前記ボールの第1および第2パラメータを第1球種パラメータセットとして抽出することと、
    複数の前記投球コースの各々について、当該投球コースに第2球種の前記ボールが投じられた場合における、前記ボールの前記第1および第2パラメータを第2球種パラメータセットとして抽出することと、
    各前記第1球種パラメータセットと各前記第2球種パラメータセットとを比較することにより前記被験者における球種に応じた前記評価指標を算出することとを含む、請求項1または2に記載の評価方法。
  8. 前記評価指標は、各前記第1球種パラメータセットの座標値を頂点とする多角形の重心と、各前記第2球種パラメータセットの座標値との距離であり、
    前記算出するステップは、前記重心との距離が最も大きい座標値を有する前記第2球種パラメータセットを特定することを含み、
    前記評価結果は、特定された前記第2球種パラメータセットに対応する前記投球コースが、他の前記第2球種パラメータセットに対応する前記投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む、請求項7に記載の評価方法。
  9. 前記算出するステップは、
    複数の前記投球コースの各々について、当該投球コースに前記ボールが投じられた場合における、前記1以上のパラメータのうちの第1パラメータを抽出することと、
    当該抽出した結果に基づいて、前記投球コースと前記第1パラメータとの相関関係を前記評価指標として算出することとを含む、請求項1または2に記載の評価方法。
  10. 前記第1パラメータは、前記ボールの球速であり、
    複数の前記投球コースのうちの第1投球コースにおける球速が、第2投球コースにおける球速よりも高い場合、前記評価結果は、前記第1投球コースが前記第2投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む、請求項3に記載の評価方法。
  11. 前記算出するステップは、
    複数の前記投球コースの各々について、当該投球コースに前記ボールが投じられた場合における、前記ボールの第1および第2パラメータを含むパラメータセットを抽出することと、
    各前記パラメータセットの座標値を頂点とする多角形の重心を示す基準パラメータセットを算出することと、
    複数の前記投球コースの各々について、当該投球コースに対応する前記第1および第2パラメータを含むパラメータセットと、前記基準パラメータセットとを比較することにより前記評価指標を算出することとを含み、
    前記評価指標は、前記重心と、各前記パラメータセットの座標値との距離であり、
    前記算出するステップは、前記重心との距離が最も大きい座標値を有する前記パラメータセットを特定することをさらに含み、
    前記評価結果は、特定された前記パラメータセットに対応する前記投球コースが、他の前記パラメータセットに対応する前記投球コースよりも効果的であるとの評価結果を含む、請求項1または2に記載の評価方法。
  12. 被験者から投じられたボールの1以上のパラメータを取得する取得部と、
    前記ボールの投球コースを特定する特定部と、
    複数の前記投球コースと、各前記投球コースに前記ボールが投じられた場合における前記1以上のパラメータとに基づいて、前記被験者における前記投球コースの評価指標を算出する評価部と、
    前記評価指標、および前記評価指標に基づく評価結果の少なくとも一方を出力する出力制御部とを含む、評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023100235A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 日本電信電話株式会社 評価装置、評価方法、およびプログラム

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