<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
<基本構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
図柄表示窓113の前面側には、画像表示手段としての液晶表示装置(以下、「演出画像表示装置」という場合がある。)157が設けられている。液晶表示装置157は、複数のリール110乃至112の前方の領域(以下、「リール表示領域」という場合がある。)を少なくとも含む領域で画像表示を表示可能な画像表示手段の一つである。図1において符号157aで示す表示領域が、リール表示領域である(詳細は、図14(c)を用いて後述する)。
本例の液晶表示装置157は、複数の画素がマトリックス状に形成された液晶パネルの間に液晶を封入して構成されるもので、液晶ドライバ(図示省略)から出力される駆動信号により各画素の電圧を制御することで液晶の配向状態を変化させることにより光の透過率を変化させる。液晶ドライバは、第2副制御部500(詳細は後述)から画像信号が入力されていないときには、透過色(つまり、光の透過率が最も高い)の画像を表示するための駆動信号を各画素に出力するものとなっている。また、液晶パネルの表面には、表面光沢処理が施されている。液晶表示装置157の各画素には、RGBのカラーフィルタが配置されている。
なお、画像表示手段は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は複数のリール110乃至112の前方の全ての領域を覆う長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
このセンサの検出結果に基づいてリール110乃至112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が、5本の入賞ライン114上のいずれかに表示されるようにリール110乃至112を停止させる。これらの5本の入賞ライン114のうち、後述する入賞役に対応する図柄組合せが表示されたか否か(揃ったか否か)の判定に用いられるラインを、有効ラインといい、演出に用いられる入賞ラインを、演出ラインという。なお、本実施形態に係る有効ラインと演出ラインの詳細については、図4(a)を用いて後述する。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1〜特別役4)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。なお、ベットボタン132は、演出に用いられる演出ボタンとしても機能する操作手段である。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押し順)という。さらに、第1停止操作を左リール110とし、その後、第2停止操作を中リール111の停止操作とする操作順序を、順押し操作順序(または、順押し)といい、第1停止操作を右リール112とし、その後、第2停止操作を中リール111の停止操作とする停止操作を、逆押し操作順序(または、逆押し)という。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。本体101の上部左右に設けられた音孔143や、本体101の下部に設けられた音孔181は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカ272、277の音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。
<制御部>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。
乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、リール112の光学式センサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、および、リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図3を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、図3は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では、8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号1〜20の20コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号1〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号(図柄位置番号)である。例えば、本実施形態では、左リール110の図柄位置番号1には「ベル図柄」、中リール111の図柄位置番号3には「セブン1図柄」、右リール112の図柄位置番号1には「スイカ図柄」がそれぞれ配置されている。
本実施形態におけるスロットマシンは、遊技の興趣を向上させるため、ストップボタン137乃至139が操作された位置から最大引込み範囲の中(本実施形態では、5コマ未満)で操作されたストップボタンに対応するリールを停止させるように構成されている。よって、ベル図柄やリプレイ図柄のように最大引込み範囲を超えずに配置されている図柄は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングに関わらず有効ラインL1から最大引込み範囲内に存在するため、この図柄のみで構成される役については、操作タイミングに関わらず入賞可能な役となる。なお、本実施形態では、特別役と小役に重複当選した場合に、特別役(特別役1〜4)に対応する図柄組合せよりも、小役(小役1〜4)に対応する図柄組合せを優先して有効ラインL1に停止させるように構成している。
一方、セブン1図柄、セブン2図柄、BAR図柄、スイカ図柄、およびチェリー図柄のように最大引込み範囲を超えてリール110乃至112に配置されている図柄は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングによっては有効ラインから最大引込み範囲内に存在しない場合が発生する。このため、この図柄を含んで構成される役は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングが適切であった場合にのみ入賞可能な役となる。
<有効ラインと演出ライン>
次に、図4(a)を用いて、有効ラインと演出ラインについて詳細に説明する。なお、図4(a)は有効ラインと演出ラインの一例を示す図である。
ここで、有効ラインとは、図1に示す5本の入賞ライン114のうち、図5を用いて後述する入賞役に対応する図柄組合せが停止表示されたか否か(揃ったか否か)の判定に用いられるラインのことである。3枚掛け遊技(3BET)においては、メダルが3枚ベットされた場合に、図4(a)に示す1本の有効ラインL1が有効になり、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。
図1を用いて説明したように、左リール110、中リール111、右リール112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。ここで、左リール110上の3つの図柄を、縦方向に上から下に向かって、左リール上段図柄、左リール中段図柄、左リール下段図柄といい、中リール111上の3つの図柄を、縦方向に上から下に向かって、中リール上段図柄、中リール中段図柄、中リール下段図柄といい、右リール112上の3つの図柄を、縦方向に上から下に向かって、右リール上段図柄、右リール中段図柄、右リール下段図柄という。
本例の有効ラインL1は、左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段ラインL1で構成される。また、有効ラインL1を除いた4本の入賞ライン114は、演出に用いられる演出ラインである。
本例の演出ラインL2〜L5は、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段ラインL2、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段ラインL3、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がりラインL4、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がりラインL5で構成される。
なお、本発明に係る遊技台における有効ラインの数は1ラインに限定されるものではなく、例えば、メダルの投入枚数に応じて、有効ラインの数や、有効にする入賞ラインの位置を設定してもよい。また、発明に係る遊技台における演出ラインの数も4ラインに限定されるものではなく、例えば、有効ラインの数に応じて、演出ラインの数や、有効にする演出ラインの位置を設定してもよい。
<遊技状態の種類>
次に、図4(b)を用いて、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図4(b)は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
図4に示すように、スロットマシン100には、大別すると、再遊技役低確率状態(RT1)、再遊技役高確率準備状態(RT2)、再遊技役高確率状態(RT3)、特別役内部当選遊技状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の計5つの遊技状態がある。また、同図には各遊技状態の移行条件(A)〜(G)が記載されており、各矢印に記載された移行条件(A)〜(G)が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する(詳細は後述)。
<再遊技役低確率状態(RT1)>
再遊技役低確率状態(RT1)は、いわゆる「通常中」の状態であり、電源投入後等に最初に設定されるデフォルトの遊技状態である。再遊技役低確率状態(RT1)では、図6に示す抽選テーブルの「RT1」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技役低確率状態(RT1)では、再遊技役2(チャンスリプレイ1)、小役1(スイカ)、小役2(チェリー)のいずれかの役(重複役を除く)に入賞した場合(移行条件(A)が成立した場合)に、後述する再遊技高確率準備状態(RT2)に移行(昇格)する。また、特別役1〜4に内部当選した場合(移行条件(D)が成立した場合)に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<再遊技役高確率準備状態(RT2)>
再遊技役高確率準備状態(RT2)は、いわゆる「AT準備中」の状態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、および、後述する再遊技役高確率状態(RT3)よりも再遊技役1の内部当選確率が低い遊技状態である。再遊技役高確率準備状態(RT2)では、図6に示す抽選テーブルの「RT2」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技役高確率準備状態(RT2)では、再遊技役3(AT突入リプレイ)に入賞した場合(移行条件(B)が成立した場合)に、後述する再遊技役高確率状態(RT3)に移行(昇格)し、規定ゲーム数(ゲーム数の変動あり)を消化した場合、または、後述する押し順小役(小役4)を取りこぼした場合(移行条件(C)が成立した場合)に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行(降格)する。また、特別役1〜4に内部当選した場合(移行条件(D)が成立した場合)に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<再遊技役高確率状態(RT3)>
再遊技役高確率状態(RT3)は、いわゆる「AT中」または「疑似ボーナス中」の状態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、および、再遊技役高確率準備状態(RT2)よりも再遊技役1の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技役高確率状態(RT3)では、図6に示す抽選テーブルの「RT3」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技役高確率状態(RT3)では、規定ゲーム数(ゲーム数の変動あり)を消化した場合、または、後述する押し順小役(小役4)を取りこぼした場合(移行条件(C)が成立した場合)に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行(降格)する。また、特別役1〜4に内部当選した場合(移行条件(D)が成立した場合)に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<特別役内部当選遊技状態(RT4)>
特別役内部当選遊技状態(RT4)は、いわゆる「内当中」の状態であり、特別役に内部当選している遊技状態である。特別役内部当選遊技状態(RT4)では、図6に示す抽選テーブルの「RT4」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
特別役内部当選遊技状態(RT4)では、特別役1〜4に対応する図柄組合せが表示された場合(特別役1〜4に入賞した場合。移行条件(E)が成立した場合)に、後述する特別遊技状態(RT5)に移行する。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態(RT5)は、いわゆる「ボーナス中」の状態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、再遊技役高確率準備状態(RT2)、および再遊技役高確率状態(RT3)よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。特別遊技状態(RT5)では、図6に示す抽選テーブルの「RT5」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
特別遊技状態(RT5)では、再遊技役2、小役1〜小役4のいずれかのみに内部当選可能である。また、特別遊技状態(RT5)では、規定数(本例では、ビッグボーナスが200枚、レギュラーボーナスが60枚)を超えるメダルの払出しがあり、かつ、特別遊技状態(RT5)中にAT抽選に当選しなかった場合(移行条件(F)が成立した場合)に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行する。また、特別遊技状態(RT5)中にAT抽選に当選した場合(移行条件(G)が成立した場合)に、再遊技役高確率準備状態(RT2)に移行する。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図5は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出数等を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役1〜特別役4(以下、これらを「特別役」と総称する場合がある)と、再遊技役1〜再遊技役3、再遊技役2´(以下、これらを「再遊技役」と総称する場合があり、再遊技役2、再遊技役2´を「再遊技役2」と総称する場合がある)と、小役1〜小役4(以下、これらを「小役」と総称する場合がある)がある。
なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。本実施形態における入賞役のうち、特別役は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役および再遊技役への入賞が含まれる。
<入賞役の種類/特別役>
特別役1〜3は、入賞により特別遊技状態(RT5)のビッグボーナスに移行する役(作動役)であり、特別役4は、入賞により特別遊技状態(RT5)のレギュラーボーナスに移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことによるメダルの払出は行われない。
本例では、特別役1に対応する図柄組合せ(以下、「特別役1対応図柄組合せ」と称する場合がある)は、「セブン2図柄−セブン2図柄−セブン2図柄」であり、特別役2に対応する図柄組合せ(以下、「特別役2対応図柄組合せ」と称する場合がある)は、「セブン2図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」であり、特別役3に対応する図柄組合せ(以下、「特別役3対応図柄組合せ」と称する場合がある)は、「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン2図柄」であり、特別役4に対応する図柄組合せ(以下、「特別役4対応図柄組合せ」と称する場合がある)は、「セブン2図柄−セブン2図柄−BAR図柄」である。
特別役に内部当選すると、この役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役に内部当選した遊技においては当該特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組合せが、有効ライン上に揃って入賞しやすい状態になる。
具体的には、特別役1〜3に内部当選して遊技状態が特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行した場合、特別役1〜3対応図柄組合せを停止表示させる(入賞させる)ことが可能であり、当該図柄組合せが有効ライン上に停止表示されるまで特別役内部当選遊技状態(RT4)が維持される(持ち越される)。また、特別役4に内部当選して遊技状態が特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行した場合、特別役4対応図柄組合せを停止表示させる(入賞させる)ことが可能であり、当該図柄組合せが有効ライン上に停止表示されるまで特別役内部当選遊技状態(RT4)が維持される(持ち越される)。
<入賞役の種類/再遊技役>
再遊技役(再遊技役1〜再遊技役3、再遊技役2´)は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。また、再遊技役2は、入賞により再遊技役高確率準備状態(RT2)に移行可能な役であり、再遊技役3は、入賞により再遊技役高確率状態(RT3)に移行可能な役である。以降、再遊技役1を「リプレイ」、再遊技役2を「チャンスリプレイ1」、再遊技役3を「AT突入リプレイ」という場合がある。
再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
本例では、対応する図柄組合せは、図5に示す通りである。例えば、再遊技役1に対応する図柄組合せは複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(再遊技役1の代表図柄組合せ)は、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、再遊技役1の代表図柄組合せに対応する「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示される(リプレイ図柄が揃う)。
また、再遊技役2´に対応する図柄組合せも複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(再遊技役2の代表図柄組合せ)は、「スイカ図柄−ベル図柄−スイカ図柄」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、再遊技役2の代表図柄組合せに対応する「スイカ図柄−ベル図柄−スイカ図柄」が停止表示される(スイカ−ベル−スイカが揃う)。
また、再遊技役3に対応する図柄組合せも複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(再遊技役3の代表図柄組合せ)は、「ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、再遊技役3の代表図柄組合せに対応する「ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示される(ベル−リプレイ−リプレイが揃う)。なお、再遊技役に対応する図柄組合せは、同図に示す図柄組合せに限定されないことは言うまでもない。
<入賞役の種類/小役>
小役(小役1〜小役4)は、入賞により所定数のメダルが払出しされる入賞役であり、以降、小役1を「スイカ」、小役2を「チェリー」、小役3を「チャンス目」、小役4を「ベル」という場合がある。対応する図柄組合せや払出数は、図5に示す通りである。例えば、小役1に対応する図柄組合せは複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(小役1の代表図柄組合せ)は、「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、小役1の代表図柄組合せに対応する「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(スイカが揃う)。
また、小役2に対応する図柄組合せは複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(小役2の代表図柄組合せ)は、「チェリー図柄−ANY−ANY」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、小役2の代表図柄組合せに対応する「チェリー図柄−ANY−ANY」が停止表示される(チェリーが揃う)。なお、小役2に対応する図柄組合せ「チェリー図柄(または、スイカ図柄、BAR図柄等)−ANY−ANY」のうちの「ANY」は、中リール111と右リール112の図柄は、どの図柄でもよいことを示している。
また、小役4に対応する図柄組合せは複数種類あり、そのうちの一つの図柄組合せ(小役4の代表図柄組合せ)は、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」であり、その他の図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される場合には、演出ラインL2〜L5上のいずれかに、小役4の代表図柄組合せに対応する「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が停止表示される(ベルが揃う)。
<入賞役の抽選テーブル>
次に、図6を用いて、入賞役の抽選テーブルについて説明する。図6は、各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。横軸は設定値と遊技状態(RT1〜RT5)を表し、縦軸は各遊技状態における入賞役の抽選値を示している。
以降に説明する入賞役の内部当選確率は、各々の入賞役に対応付けされた抽選値を、内部抽選時に取得される乱数値の数値範囲(例えば、65536)で除することで算出可能である。抽選値は、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の入賞役(ハズレを含む)を対応付けしている。後述する内部抽選処理(図7参照)では、取得した乱数値が、いずれの入賞役に対応する抽選値であったか否かを判定し、内部抽選役を決定する処理を実行する。この抽選値は、少なくとも1つの入賞役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6の抽選値が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。なお、図6は、設定1〜設定6のいずれか一つの設定値における抽選テーブルの一例を示している。
例えば、本例では、RT1〜RT3においては、特別役1〜2の抽選値が10であることから、その内部当選確率は10/65536であり、特別役3の抽選値が65であることから、その内部当選確率は65/65536であり、特別役4の抽選値が200であることから、その内部当選確率は200/65536である。また、RT1,RT2,RT4においては、再遊技役2の抽選値が0であることから、その内部当選確率は0%であり、RT3,RT5においては、再遊技役2の抽選値が327であることから、その内部当選確率は327/65536である。
また、本例では、複数種類の役に同時に内部当選することが可能な「重複役」を設けている。ここで、重複役とは、単一の役ではなく、複数の役をまとめたものであり、重複役に対応する条件装置(フラグ)が作動するわけではなく、重複役に含まれる複数の役に対応する条件装置の各々が作動するものである。また、本明細書における「同時に内部当選」とは、例えば、入賞役内部抽選によって特別役と小役が同時に重複して内部当選した場合と、前回以前の入賞役内部抽選で特別役に内部当選しており(特別役内部当選あり)、今回の入賞役内部抽選で小役が内部当選した場合の両方が含まれる。
例えば、図6に示す「特別役1+小役1」は、特別役1と小役1に同時に内部当選することが可能な重複役であり、「特別役1+小役2」は、特別役1と小役2に同時に内部当選することが可能な重複役であり、「特別役1+小役3」は、特別役1と小役3に同時に内部当選することが可能な重複役である。
本実施形態では、正解操作順序(正解押し順)による停止操作をした場合にのみ入賞が可能な役を含む「押し順役(操作順序役)」を設けており、当選役に対応する図柄組合せが操作順序によって決定される小役を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。押し順小役に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序と操作タイミングの組合せに応じて、どの図柄組合せが有効ラインに表示されるか否かが決定される。
例えば、押し順小役である「小役4(左第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(左リール110が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。また、押し順小役である「小役4(中第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(中リール111が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。また、押し順小役である「小役4(右第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(右リール112が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。
なお、RT3において、小役4(左第1停止)、小役4(中第1停止)、または、小役4(右第1停止)に内部当選した場合と、RT2において、小役4(中第1停止)、または、小役4(右第1停止)に内部当選した場合には、演出画像表示装置157を用いて、正解操作順序(正解押し順)を示唆する押し順ナビを表示する。また、RT3において、再遊技役2、再遊技役3、小役1〜小役3のいずれかに内部当選した場合には、ATの上乗せ抽選を行う。
<主制御部メイン処理>
次に、図7(a)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、図7(a)は、主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って、この主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で主制御部初期設定処理を行う。この主制御部初期設定処理では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、遊技開始処理を実行する。この遊技開始処理では、スタートレバー135による操作やベットボタン130乃至132による操作(賭け数設定操作)を受け付けたか否かのチェックや、賭け数が規定数になったか否かのチェックなどの処理を行う。また、この遊技開始処理では、投入されたメダル枚数に基づいて、有効ラインを確定したり、乱数発生回路316で発生させた乱数値を取得したりする処理等も行う。また、賭け数設定操作を受け付けた場合には、メダル投入コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行い、スタートレバー135による操作を受け付けた場合には、スタートレバー受付コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
次のステップS103では、内部抽選処理を行う。この内部抽選処理では、図6に示した入賞役の抽選テーブルと上記ステップS102で取得した乱数値を用いた抽選(入賞役内部抽選)に関する処理や、内部当選役に関する情報を含む内部抽選処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
ステップS104では、演出状態関連処理を行う。この演出状態関連処理では、リール演出の制御等を行う。ステップS105の第一停止準備処理では、上記ステップS103の内部抽選処理の結果(内部抽選結果)に基づき、リール停止データを選択する。ステップS106では、リール回転開始処理を行う。このリール回転開始処理では、リール110乃至112を回転させる処理等を行う。ステップS107では、リール停止制御処理を行う。詳細は後述するが、このリール停止制御処理では、全てのリール110〜112が停止されていない場合(第3停止操作が行われていない場合)には、リール110乃至112を停止させる処理等を行い、全てのリールが110〜112が停止された場合(第3停止操作が行われた場合)にはステップS108に進む。
ステップS108では、入賞判定処理を行う。詳細は後述するが、この入賞判定処理では、有効ラインL1上に何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合に、その入賞役に入賞したと判定する処理や、入賞役に関する情報を含む入賞判定処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行い、ステップS109に進む。
ステップS109では、状態更新処理を行う。この状態更新処理では、遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する処理や、遊技状態(RT)に関する情報を含む遊技状態更新コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
ステップS110では、メダル付与処理を行う。このメダル付与処理では、払出しのある何らかの入賞役に入賞している場合に、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す処理等を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図7(b)は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。次のステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートさせる。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理を行う。この各種遊技処理では、基本処理状態、メダルセレクタ処理状態、メダル払出受付処理状態、リール制御状態(加速制御状態、定速制御状態、ブレーキ制御状態、停止制御状態)等の各状態に応じた処理等を実行する。ステップS205では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する処理等を行う。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備が完了している各種のコマンドが第1副制御部400に対して送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は、本例では16ビットで構成しており、ビット15は、ストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14は、コマンド種別、ビット0〜10は、コマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)によって構成されている。
ここで、コマンド種別としては、例えば、基本コマンド、メダル投入コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部抽選処理コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴う第1〜第3リール回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う第1〜第3停止操作コマンド(以下、総称して「停止操作コマンド」という場合がある。)、後述するリール停止制御処理で生成した第1〜第3停止リールの停止位置情報を含む停止位置情報コマンド、入賞判定処理コマンド、メダル払出処理に伴う払出処理開始コマンド及び払出処理終了コマンド、遊技状態に関する情報を含む遊技状態更新コマンド等が挙げられる。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS207では、外部信号設定処理を行う。この外部信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS403において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ336、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する処理等を行う。その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
<リール停止制御処理>
次に、図8(a)を用いて、主制御部メイン処理におけるリール停止制御処理(ステップS107)について説明する。図8(a)は、リール停止制御処理のフローチャートである。
ステップS231では、ストップボタン137乃至139のいずれかの停止操作を受け付けたか否かを判定し、停止操作を受け付けた場合には、ステップS232に進み、そうでは無い場合にはステップS234に進む。ステップS232では、停止操作を受け付けたストップボタンに対応するリールの停止位置を決定する処理等を行う。
具体的には、ステップS231において第1停止操作を受け付けた場合には、当該操作時において基準位置(例えば、有効ラインL1上の位置。以下、同様)に位置する図柄の情報(図柄位置情報)と、当該図柄から引き込み範囲内にある図柄の位置情報(停止可能位置情報)を取得し、これらの図柄位置情報と停止可能位置情報と、内部当選役の情報等に基づいて、停止対象の第1停止リールの停止位置を決定し、第1停止リールを停止させる処理や、決定した停止位置に基づいて、第1停止リールの停止位置の情報(停止位置情報)を生成する処理や、第1停止リールの停止位置情報を含む停止位置情報コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
また、ステップS231において第2停止操作を受け付けた場合には、当該操作時において基準位置に位置する図柄の情報(図柄位置情報)と、当該図柄から引き込み範囲内にある図柄の位置情報(停止可能位置情報)を取得し、これらの図柄位置情報と停止可能位置情報と、内部当選役の情報と、第1停止リールの停止位置情報等に基づいて、停止対象の第2停止リールの停止位置を決定し、第2停止リールを停止させる処理や、決定した停止位置に基づいて、第2停止リールの停止位置の情報(停止位置情報)を生成する処理や、第2停止リールの停止位置情報を含む停止位置情報コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
また、ステップS231において第3停止操作を受け付けた場合には、当該操作時において基準位置に位置する図柄の情報(図柄位置情報)と、当該図柄から引き込み範囲内にある図柄の位置情報(停止可能位置情報)を取得し、これらの図柄位置情報と停止可能位置情報と、内部当選役の情報と、第1停止リールおよび第2停止リールの停止位置情報等に基づいて、停止対象の第3停止リールの停止位置を決定し、第3停止リールを停止させる処理や、決定した停止位置に基づいて、第3停止リールの停止位置の情報(停止位置情報)を生成する処理や、第3停止リールの停止位置情報を含む停止位置情報コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
ステップS233では、メイン図柄判定用データを更新する処理等を行う。ここで、メイン図柄判定用データとは、各入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示される(揃う)可能性の可能性の有無を示すデータのことであり、主制御部300のRAM308に記憶されるデータである。ステップS233では、ステップS232で生成された各リールの停止位置情報に基づいて、メイン図柄判定用データを更新した後にステップS234に進む。ステップS234では、全てのリール110乃至112が停止されたか否かを判定し、該当しない場合にはステップS231の処理に戻り、該当する場合にはリール停止制御処理を終了する。
<メイン図柄判定用データ>
図8(c)は、メイン図柄判定用データの一例を示した図であり、小役4(左第1停止)に内部当選した後、順押しで停止操作が行われた場合におけるメイン図柄判定用データの更新例を示した図である。
本例では、全てのリール110乃至112の回転開始後から第1停止操作(左第1停止)を受け付ける前の期間においては、全ての入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される(揃う)可能性がある。このため、図8(c)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
次に、第1停止操作(左第1停止)が行われ、左リール110における有効ラインL1上にベル図柄が停止された場合には、左リール110における有効ラインL1上の停止位置情報が、ベル図柄に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役3(「ベル図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)、小役3(「ベル図柄」−「スイカ図柄」−「スイカ図柄」)、小役4(「ベル図柄」−「ベル図柄」−「ベル図柄」)となる。
このため、図8(c)(2)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役3、小役3、および小役4に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(有効ラインL1に停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、メイン図柄判定用データの再遊技役3、小役3、および小役4に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
次に、第2停止操作(中第2停止)が行われ、中リール111における有効ラインL1上にベル図柄が停止された場合には、中リール111における有効ラインL1上の停止位置情報が、ベル図柄に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、小役4(「ベル図柄」−「ベル図柄」−「ベル図柄」)のみとなる。
このため、図8(c)(3)に示すように、メイン図柄判定用データの小役4に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(有効ラインL1に停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、メイン図柄判定用データの小役4に対応する記憶領域のみに、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
最後に、第3停止操作(右第3停止)が行われ、右リール112における有効ラインL1上にベル図柄が停止された場合には、右リール112における有効ラインL1上の停止位置情報が、ベル図柄に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、小役4(「ベル図柄」−「ベル図柄」−「ベル図柄」)のみとなる。
このため、図示は省略するが、メイン図柄判定用データの小役4に対応する記憶領域のみに、1(有効ラインL1に停止表示される)が記憶された状態となり、全てのリール110乃至112が停止された後であることから、小役4の入賞が確定したことを意味することになる。よって、主制御部300は、図8(b)を用いて後述する入賞判定処理において、第3停止操作後のメイン図柄判定用データを参照することにより、入賞役に入賞したか否かの判定(入賞判定)を行うことができる。
なお、ステップS233において更新したメイン図柄判定用データを第1副制御部400に送信するように構成してもよい。また、このように構成した場合に、第1副制御部400においては、有効ラインL1以外の入賞ライン(例えば、図4(a)に示す上段ラインL2、下段ラインL3、右上がりラインL4、右下がりラインL5)に対応する図柄判定用データを保持してもよいし、有効ラインL1と演出ライン(例えば、図4(a)に示す演出ラインL2〜L5)に対応する図柄判定用データの全てを保持してもよい。
<入賞判定処理>
次に、図8(b)を用いて、主制御部メイン処理における入賞判定処理(ステップS108)について説明する。図8(b)は、入賞判定処理のフローチャートである。
ステップS251では、リール停止制御処理で更新したメイン図柄判定用データを参照し、図5を用いて説明した入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示されたか否か(揃ったか否か)の判定(以下、「メイン図柄判定用データによる入賞判定」または「第二の停止図柄判定」という場合がある。)を行う。なお、メイン図柄判定用データによる入賞判定では、演出ラインL2〜L5に基づいた入賞判定は行わない。
例えば、図8(c)を用いて説明した先の例において、第3停止操作(右第3停止)が行われ、右リール112における有効ラインL1上にベル図柄が停止された場合には、メイン図柄判定用データの小役4に対応する記憶領域のみに、1(有効ラインL1に停止表示される)が記憶された状態となる。この状態は小役4の入賞が確定したことを意味することから、ステップS251においては、メイン図柄判定用データに基づいて小役4に入賞したと判定し、入賞役に関する情報(本例では、小役4)を含む入賞判定処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
次のステップS252では、図8(c)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶することで、メイン図柄判定用データをクリア(初期化)した後に、入賞判定処理を終了する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図9(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理のフローチャートであり、同図(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期設定処理が実行される。この初期設定処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS304では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信した場合に、当該コマンドに対応する各種処理を実行する。例えば、主制御部300から停止位置情報コマンドを受信した場合には、当該停止位置情報コマンドに含まれる第1〜第3停止リールの停止位置情報をRAM408の記憶領域に記憶する処理等を行う。
ステップS305では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS304で新たなコマンドがあった場合に、ステップS304にて当該コマンドに対応する各種処理が実行され、該各種処理において設定された演出指示に対応する処理を行う。この処理には、例えば、第1〜第3停止リールの停止位置情報に基づいてサブ図柄判定用データを更新し、当該サブ図柄判定用データに基づいて演出を実行するか否かを判定する処理や、実行する各種演出の演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うこと等が含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図9(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図9(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS601では、第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS602では、各種更新処理を行う。この各種更新処理では、ステップS308で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図10(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。また、同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、第2副制御部メイン処理のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1003の処理に移行する。
ステップS1003では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別し、受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に保存する。ステップS1004では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1005では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、ステップS1003でRAM508に保存したコマンドに対応する各種処理を実行する。例えば、第1副制御部400からサブ図柄判定用データを含むコマンドを受信した場合には、当該コマンドに含まれるサブ図柄判定用データをRAM508の記憶領域に記憶する処理等を行う。
ステップS1006では、演出制御処理を行う。この演出制御処理では、例えば、ステップS1005で新たなコマンドがあった場合に、ステップS1005にて当該コマンドに対応する各種処理が実行され、該各種処理において設定された演出指示に対応する処理を行う。この処理には、例えば、ステップS1003において記憶したサブ図柄判定用データに基づいて演出を実行するか否かを判定する処理や、実行する各種演出の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS1007では、ステップS1006の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS1006で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS1008では、ステップS1006の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。詳細は後述するが、この画像制御処理では、ステップS1006で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行って、ステップS1002へ戻る。
次に、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS1201では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1202では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS1008の画像制御処理について説明する。ステップS1301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。
次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS1302では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1301でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS1305では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
次に、図11(a)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS305)について説明する。図11(a)は、演出制御御処理のフローチャートである。
ステップS701では、主制御部300から、停止位置情報コマンドに含まれる停止位置情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には、受信待ちとなり、受信した場合には、ステップS702に進む。ステップS702では、ステップS701で取得した停止位置情報に基づいて、サブ図柄判定用データを更新し、次のステップS703では、サブ図柄判定用データによる演出実行判定を行う。
このサブ図柄判定用データによる演出実行判定では、サブ図柄判定用データに基づいて、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5上に停止表示された(揃った)図柄の種類を判定する停止図柄判定(以下、「サブ図柄判定用データによる停止図柄判定」または「第一の停止図柄判定」という場合がある。)と、当該停止図柄判定に基づいて、或る演出を実行するか否かの判定(以下、「サブ図柄判定用データによる演出実行判定」という場合がある。)を行う処理や、サブ図柄判定用データを含むコマンドを第2副制御部500に送信する準備等を行う。
ここで、サブ図柄判定用データとは、各入賞役に対応する図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ。例えば、再遊技役1では「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」)が有効ラインL1または演出ラインL2〜L5に停止表示される(揃う)可能性の有無を示すデータ(図柄の見た目のデータ)のことであり、第1副制御部400のRAM408に記憶されるデータである。ステップS702では、主制御部300から受信した各リールの停止位置情報に基づいて、サブ図柄判定用データを更新する。
<演出制御処理/サブ用図柄判定用データ>
図12は、サブ図柄判定用データの一例を示した図であり、再遊技役1に内部当選した後、順押しで停止操作が行われた場合におけるサブ図柄判定用データの更新例を示した図である。
本例では、第1停止リール(左第1停止)の停止位置情報を受信する前(すなわち、全てのリール110乃至112の回転開始後から第1停止操作(左第1停止)を受け付ける前)の期間においては、全ての入賞役に対応する図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が有効ラインL1または演出ラインL2〜L5に停止表示される(揃う)可能性がある。このため、図12(1)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2〜L5の各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
次に、第1停止リール(左第1停止)の停止位置情報を受信し、当該停止位置情報がベル図柄(図柄位置番号11)であった場合(すなわち、第1停止操作(左第1停止)が行われ、左リール110における有効ラインL1上にベル図柄(図柄位置番号11)が停止された場合)には、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役3(「ベル図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)、小役3(「ベル図柄」−「スイカ図柄」−「スイカ図柄」)、小役4(「ベル図柄」−「ベル図柄」−「ベル図柄」)となる。
このため、図12(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の再遊技役3、小役3、および小役4に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の再遊技役3、小役3、および小役4に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL2(上段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役2(「スイカ図柄」−「リプレイ図柄」−「スイカ図柄」)、小役1(「スイカ図柄」−「スイカ図柄」−「スイカ図柄」)となる。このため、図12(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役2、および小役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役2、および小役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1(「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)となる。このため、図12(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役2(「スイカ図柄」−「リプレイ図柄」−「スイカ図柄」)、小役1(「スイカ図柄」−「スイカ図柄」−「スイカ図柄」)となる。このため、図12(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の再遊技役2、および小役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の再遊技役2、および小役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1(「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)となる。このため、図12(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
次に、第2停止リール(中第2停止)の停止位置情報を受信し、当該停止位置情報がリプレイ図柄(図柄位置番号9)であった場合(すなわち、第2停止操作(中第2停止)が行われ、中リール111における有効ラインL1上にリプレイ図柄(図柄位置番号9)が停止された場合)には、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役(入賞の可能性が有る入賞役)は、再遊技役3(「ベル図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)のみとなる。
このため、図12(3)に示すように、サブ図柄判定用データの再遊技役3に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの再遊技役3に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL2(上段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1(「スイカ図柄」−「スイカ図柄」−「スイカ図柄」)となる。このため、図12(3)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の小役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の小役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、無しとなる。このため、図12(3)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役2(「スイカ図柄」−「リプレイ図柄」−「スイカ図柄」)となる。このため、図12(3)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の再遊技役2に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の再遊技役2に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
また、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1(「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)となる。このため、図12(3)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。これにより、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶された状態となる。
最後に、第3停止リール(右第2停止)の停止位置情報を受信し、当該停止位置情報がベル図柄(図柄位置番号5)であった場合(すなわち、第3停止操作(右第3停止)が行われ、右リール112における有効ラインL1上にベル図柄(図柄位置番号5)が停止された場合)には、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、無しとなる。このため、図12(4)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示されない)を記憶する。
また、演出ラインL2(上段ライン)、演出ラインL3(下段ライン)、および演出ラインL5(右下がりライン)も同様に、これらの演出ラインL2,L3,L5上に停止表示される入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、無しとなる。このため、図12(4)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2,L3,L5の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示されない)を記憶する。
一方、演出ラインL4(右上がりライン)は、再遊技役1に対応する図柄組合せ「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」が停止表示されるため、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される)が記憶される。
よって、第1副制御部400は、サブ図柄判定用データを参照するだけで、演出ラインL4(右上がりライン)上に、再遊技役1(「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)の図柄組合せが停止表示されることを、容易に判定することができる。
なお、本例では、有効ラインL1を含む5本の入賞ラインに対応するデータを記憶しているが、本発明はこれに限定されず、有効ラインを除く入賞ラインに対応するデータのみを記憶してもよい。また、このように構成した場合に、主制御部300から受信したメイン図柄判定用データを用いて演出実行の可否に関する判定を行ってもよい。また、リール110乃至112の回転中は、当該リール110乃至112の視認性を確保するために、演出画像表示装置157のリール表示領域に、透過色の画像(光の透過率が最も高い画像)を表示する場合や、画像を表示しない場合があるが、このような場合においては、有効ラインL1に対応するデータを参照することなく、透過色の画像を表示する処理や、画像を表示しない処理を開始してもよい。
図11(a)に戻って、ステップS704では、全てのリール110乃至112が停止したか否かを判定し、該当しない場合にはステップS701の処理に戻り、該当する場合にはステップS705に進む。ステップS705では、図12(1)に示すように、サブ図柄判定用データの各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(有効ラインL1または演出ラインL2〜L4に停止表示される可能性有り)を記憶することで、サブ図柄判定用データをクリア(初期化)した後に、ステップS705に進む。
なお、本例では、ステップS703において、リール110乃至112が停止する毎に演出実行の可否に関する判定を行っているが、本発明はこれに限定されず、リール110乃至112のうちの少なくとも一つのリールが停止した場合に判定すればよく、第1停止、第2停止、または第3停止のいずれのタイミングであってもよいし、判定の回数も特に限定されない。また、演出実行の可否に関する判定は、サブ図柄判定用データに基づくもの(サブ図柄判定用データによる演出実行判定)に限定されず、例えば、メイン図柄判定用データを第1副制御部400に送信するように構成した場合には、メイン図柄判定用データを加味して判定(メイン図柄判定用データおよびサブ図柄判定用データによる演出実行判定)を行ってもよい。
ステップS706では、ステップS702で更新したサブ図柄判定用データに基づいて、払出音・バックライト判定用データを更新し、次のステップS707では、払出音・バックライト判定用データに基づいて、或る演出を実行するか否かの判定を行う処理等を行う。
ここで、払出音・バックライト判定用データとは、メダルの払出し時等において、スピーカ272,277等から出力する払出音を選択する場合や、バックライトの点灯・消灯の制御を行う場合に参照するデータのことであり、第1副制御部400のRAM408に記憶されるデータである。ステップS706では、入賞役(条件装置)と、更新後のサブ図柄判定用データ(図柄の見た目のデータ)と、に基づいて、払出音・バックライト判定用データを作成する。
なお、本例では、サブ用図柄判定用データによる演出実行判定の例について説明したが、このサブ用図柄判定用データに加えて(または、代えて)、入賞役(条件装置)と、更新後のサブ図柄判定用データ(図柄の見た目のデータ)と、に基づいて、生成される払出音・バックライト判定用データを参照して、サブ用図柄判定用データによる演出実行判定と同等の演出実行判定を行ってもよい。
また、リール表示領域157aの画像表示前の実行可否では、払出音・バックライト判定用データを用いて行い、それ以外のタイミングでの画像表示の実行可否については、サブ図柄判定用データを用いて行ってもよい。すなわち、先の停止図柄判定では、或る情報(変則リプ)を含まない第一の停止図柄データ(サブ用図柄判定用デー)に基づいて該或る情報を含む第二の停止図柄データ(払出音・バックライト判定用データ)を生成し、画像表示前となる停止図柄判定では、該第二の停止図柄データを使用してもよい。
<演出制御処理/払出音・バックライト判定用データ>
図13(a)は、一遊技における主制御部300および第1副制御部400による処理の流れの一例を時系列で示した図である。また、図13(b)(1)は、メイン図柄判定用データの一例であり、図13(b)(2)は、サブ図柄判定用データの一例であり、図13(b)(3)は、払出音・バックライト判定用データの一例であり、いずれのデータも、第3停止操作後に再遊技役1に入賞した場合におけるデータの一例である。
主制御部300は、図8(a)を用いて説明したリール停止制御処理において、第3停止操作を受け付け、かつ、有効ラインL1上に再遊技役1(「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」)が停止表示された場合に、メイン図柄判定用データの再遊技役1に対応する記憶領域を除く記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示されない)を記憶する。これにより、図13(b)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される)が記憶される。
続いて、主制御部300は、図8(b)を用いて説明した入賞判定処理において、図13(b)(1)に示すメイン図柄判定用データを参照し、入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示されたか否か(揃ったか否か)の判定を行うが、本例では、メイン図柄判定用データが再遊技役1の入賞を示していることから、再遊技役1に入賞したと判定し、入賞役に関する情報(本例では、再遊技役1)を含む入賞判定処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
一方、第1副制御部400は、図12(1)〜同図(4)を用いて説明した流れに従ってサブ図柄判定用データを更新し、第3停止操作時には、図13(b)(1)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の再遊技役1に対応する記憶領域のみに、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される)を記憶する。
続いて、第1副制御部400は、入賞役(条件装置)と、更新後のサブ図柄判定用データ(図柄の見た目のデータ)と、に基づいて、払出音・バックライト判定用データを作成する。
本例では、入賞役(条件装置)が再遊技役2であるか否かを判定し、再遊技役2の場合には、サブ図柄判定用データを参照し、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5のいずれかに、再遊技役2の図柄組合せが停止表示される(揃う)か否かを判定し、停止表示される(揃う)場合に、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0を記憶し、停止表示されない(揃わない)場合に、「変則リプ」に対応する記憶領域に1を記憶する。
図13(b)(1)に示すメイン図柄判定用データによれば、入賞役(条件装置)が再遊技役1であり、図13(b)(2)に示すサブ図柄判定用データによれば、演出ラインL4(右上がりライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せ「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」が停止表示されることから、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0を記憶する。
よって、第1副制御部400は、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」の項目を参照するだけで、変則リプ(本例では、再遊技役2)に内部当選したか否かを、容易に判断することができる。
また、変則リプの場合と、そうでない場合とで、表示手段(例えば、液晶表示装置)による表示の態様、音出力手段(例えば、スピーカ)による音の態様、可動体(例えば、演出可動体)による動きの態様、光出力手段(例えば、バックライト)による光の態様等を異ならせることができる。
<画像制御処理>
次に、図11(b)を用いて、第2副制御部メイン処理における画像制御処理(ステップS1008)について説明する。図11(b)は、画像制御御処理のフローチャートである。
ステップS1401では、第2副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS1006)において、サブ図柄判定用データに基づいて演出を実行すると判定された演出の演出データの中に、画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う処理等をした後に、画像制御処理を終了する。
なお、本例では、第1副制御部400から第2副制御部500にサブ図柄判定用データを送信し、第2副制御部500においてもサブ図柄判定用データによる演出実行判定を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、サブ図柄判定用データによる演出実行判定は第1副制御部400のみで行い、第1副制御部400で実行が決定した演出を、第2副制御部500に対して指示するように構成してもよい。
<演出情報>
次に、スロットマシン100が実行する演出の具体例の説明に先立って、図14(a)を用いて、演出情報について説明する。図14(a)は、演出情報の一例を示した図である。
この演出情報は、第1副制御部400のRAM408に記憶される情報である。第1副制御部400は、主制御部300からスタートレバー受付コマンドを受信した場合に、図11(a)を用いて説明した演出制御処理において、ROM406から演出データを読み出し、この演出データに基づいて演出情報を生成してRAM408に記憶し、演出情報の更新が必要な場合には、その更新処理等を行う。
図14(a)に示すように、本例に係る演出情報は、レバー、1停止、2停止、3停止、払出開始、バックライト後20ms、投入操作、遊技状態、リール表示領域表示可否、の各項目に対応する情報によって構成される。「レバー」の項目に対応する情報は、スタートレバー135の操作時(第1副制御部400が主制御部300からスタートレバー受付コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「レバー」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、背景表示が、演出情報No.2では、背景表示と予告2−0が、演出情報No.3では、背景表示と予告3−0が、それぞれ記憶されている。
「1停止」の項目に対応する情報は、第1停止操作時(第1副制御部400が主制御部300から第1停止操作コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「1停止」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、なし(演出を行わないことを示す)が、演出情報No.2では、予告2−1が、演出情報No.3では、予告3−1が、それぞれ記憶されている。
なお、図14(a)および同図(b)において「予告」の用語を含む演出情報(例えば、予告2−1、予告3−1等)は、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報や停止位置情報等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行うことを示す演出情報である。
「2停止」の項目に対応する情報は、第2停止操作時(第1副制御部400が主制御部300から第2停止操作コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「2停止」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、なし(演出を行わないことを示す)が、演出情報No.2では、予告2−2と画像表示2−2が、演出情報No.3では、予告3−2と画像表示3−2が、それぞれ記憶されている。
なお、図14(a)および同図(b)において下線を付した演出情報(例えば、画像表示2−2、画像表示3−2等)は、第1副制御部400が、図11(a)を用いて説明した演出制御処理において、上述のサブ図柄判定用データによる演出実行判定を行うか否かの判定を行うことを示す演出情報である。
「3停止」の項目に対応する情報は、第3停止操作時(第1副制御部400が主制御部300から第3停止操作コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「3停止」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、なし(演出を行わないことを示す)が、演出情報No.2では、予告2−3と画像表示2−3が、演出情報No.3では、予告3−3と画像表示3−3が、それぞれ記憶されている。
「払出開始」の項目に対応する情報は、メダルの払出処理の開始時(第1副制御部400が主制御部300から払出処理開始コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「払出開始」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1〜No.3では、バックライト(バックライトを点灯させることを示す)が記憶されている。なお、バックライトの点灯時間は、特に限定されないが、本例では、バックライトの点灯中に少なくともメダルの払出しが完了するように、メダルの払出し時間よりも長い時間に設定している。
「バックライト後20ms」の項目に対応する情報は、所定時間後にバックライトを消灯した後、20msが経過した場合に実行可能な演出内容を示している。「バックライト後20ms」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、なし(演出を行わないことを示す)が、演出情報No.2,No.3では、背景表示または小役強調が、それぞれ記憶されている。なお、第1副制御部400は、所定時間後にバックライトを消灯した後、20msが経過した場合に、入賞役の入賞判定と、後述する「リール表示領域表示可否」の項目に基づいて、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて表示を行うか否かの判定を行う(詳細は後述する)。
「投入操作」の項目に対応する情報は、賭け数設定操作時(第1副制御部400が主制御部300からメダル投入コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示している。「投入操作」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1〜No.3では、背景表示が記憶されている。
「遊技状態」の項目に対応する情報は、遊技状態を示している。第1副制御部400は、主制御部300から、遊技状態に関する情報を含む遊技状態更新コマンドを受信した場合に、図11(a)を用いて説明した演出制御処理において、RAM408の記憶領域に遊技情報を記憶し、「遊技状態」の項目に対応する情報と比較を行い、一致する場合と、そうでない場合とで、演出内容を異ならせる処理や、「遊技状態」の項目に対応する情報に基づいた演出を実行する処理等を行う。「遊技状態」の項目に対応する情報として、例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、通常状態が、演出情報No.2では、CZ(チャンスゾーン)が、演出情報No.3では、ATが、それぞれ記憶されている。
「リール表示領域表示可否」の項目に対応する情報は、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて、表示を行うことができるかどうかを示している。例えば、図14(a)に示す演出情報No.1では、否(表示できないことを示す)が、演出情報No.2,No.3では、可(表示できることを示す)が、それぞれ記憶されている。なお、図14(a)に示す「リール表示領域表示可否」の項目に対応する情報は、初期値(デフォルト値)であり、第1副制御部400は、サブ用図柄判定用データを用いて、当該情報の更新を行う(詳細は後述する)。
なお、演出情報の内容は、本例に限定されず、例えば、「1停止」の項目に対応する情報は、第1停止操作時(第1副制御部400が主制御部300から第1停止操作コマンドを受信した場合)に実行可能な演出内容を示しているが、第1停止操作後(第1副制御部400が主制御部300から第1停止操作コマンドを受信した後)から、或る期間(例えば、1秒)が経過した後に実行可能な演出内容であってもよい。他の1停止、2停止、3停止、払出開始、バックライト後20ms、投入操作、の各項目も同様に、各々の操作から、或る期間が経過した後に実行可能な演出内容であってもよい。
また、演出情報の生成や更新は、主制御部300からのコマンドに代えて(または、加えて)、主制御部300から受信したメイン図柄判定用データを参照して行ってもよいし、第1副制御部400が作成するサブ図柄判定用データを参照して行ってもよい。
図14(b)は、演出情報の更新の一例を示した図である。本例では、演出情報No.2に基づいて演出を進行している場合に、図14(b)において符号T1で示すタイミング(本例では、第2停止操作後から第3停止操作前のタイミング)で割込み演出(例えば、図示しない演出ボタンの操作に基づくボタン演出等)が発生したことから、参照する演出情報を演出情報No.2から演出情報No.2´に切り替え、第3停止操作後は、演出情報No.2´に基づいて演出を進行するように構成している。これにより、第3停止操作時は、予告2−3と画像表示2−3に代えて、予告20−3に対応する予告演出と、画像表示20−3に対応する演出が実行される。
なお、本例では、割込み演出が発生した場合に、参照する演出情報を演出情報No.2から演出情報No.2´に切り替える例を示したが、参照する演出情報は変更せずに、演出情報No.2の内容の少なくとも一部を、演出情報No.2´の内容の少なくとも一部に上書きするように構成してもよい。
<リール表示領域>
次に、スロットマシン100が実行する演出の具体例の説明に先立って、図14(c)を用いて、液晶表示装置157のリール表示領域157aを含む表示領域について説明する。図14(c)は、液晶表示装置157における表示例を示した図である。
液晶表示装置157のリール表示領域157aを含む全ての表示領域には、図14(a)を用いて説明した演出情報(背景表示、予告、画像表示、小役強調、CZやAT等の遊技状態)に基づいた画像が表示可能である。図14(c)に示す例では、液晶表示装置157のリール表示領域157aを除く表示領域において、演出情報の「背景表示」に対応する画像(本例では、お城内で殿と爺が座っている画像)を表示している。
また、液晶表示装置157のリール表示領域157aのうち、少なくとも有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域は、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保するために、或る遊技におけるスタートレバー135の操作から、次回の遊技におけるスタートレバー135の操作までの期間において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示するように構成している。
なお、リール表示領域157aの領域の大きさや位置は、本例に限定されず、リール110乃至112の前方の領域を少なくとも含む領域であればよい。したがって、例えば、正面視で円形状、楕円形状、多角形状等であってもよいし、液晶表示装置157とは別体の他の表示装置の表示領域によって構成してもよい。
<演出の具体例>
次に、図15以降の図面を用いて、演出の具体例について説明する。なお、以降の図面においては、説明の都合上、リール表示領域157aの大きさを、図14(c)を用いて説明したリール表示領域157aよりも誇張し、液晶表示装置157の全ての表示領域に対する大きさの比率を高めて図示している。
<演出の具体例/実施例1>
最初に、図14、図15および図16を用いて、実施例1に係る演出について説明する。図15は、実施例1に係る演出の流れを時系列で示した図であり、図16は、実施例1に係る演出で用いられるメイン図柄判定用データ、サブ図柄判定用データ、および払出音・バックライト判定用データを示した図である。
実施例1に係る演出は、内部当選結果がハズレの場合に、図14(a)を用いて説明した演出情報No.1に基づいて実行される演出である。
<演出の具体例/実施例1/レバー前>
図15(a)は、スタートレバー135の操作前(以下、「レバー前」という場合がある。)において実行される演出の一例を示している。
本例では、レバー前において、有効ラインL1、演出ラインL2〜L5、および、リール表示領域157aの外側の表示領域の全てに跨るように、或るキャラクタの画像CG1を表示している。なお、レバー前における演出の内容は、特に限定されず、有効ラインL1、演出ラインL2〜L5、および、リール表示領域157aの外側の表示領域の少なくとも1つまたは複数に跨るように、或るキャラクタの画像CG1を表示してもよい。
図16(a)(1)は、レバー前におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図16(a)(2)は、レバー前におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
レバー前においては、全ての入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1上に停止表示される(揃う)可能性がある。このため、図16(a)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、レバー前においては、全ての入賞役に対応する図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ。例えば、再遊技役1では「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」)が有効ラインL1または演出ラインL2〜L5に停止表示される(揃う)可能性がある。このため、図16(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2〜L5の各入賞役に対応する記憶領域に、初期値の1(有効ラインL1または演出ラインL2〜L5に停止表示される可能性有り)を記憶する。
<演出の具体例/実施例1/レバー操作>
図15(b)は、スタートレバー135の操作直後(以下、「レバー操作」という場合がある。)において実行される演出の一例を示している。
レバー操作時には、図14(a)に示す演出情報No.1の「レバー」の項目に対応する情報(本例では、背景表示)を参照し、液晶表示装置157の全て(または一部)の表示領域において、背景表示(図15(b)には図示しないが、例えば、図14(c)に示す背景表示)を行う。
また、上述の通り、スロットマシン100では、液晶表示装置157のリール表示領域157aのうち、少なくとも有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域は、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保するために、或る遊技におけるスタートレバー135の操作から、次回の遊技におけるスタートレバー135の操作までの期間において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示するように構成している。
本例では、レバー操作時に、リール110乃至112の回転を開始するとともに、リール表示領域157aの全ての表示領域(有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域を含む表示領域)において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
<演出の具体例/実施例1/第2停止>
図15(c)は、ストップボタン137乃至139の第2停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第1停止操作によって左リール110が停止された時に、左リール110の上段、中段、下段に、それぞれ、ベル図柄、リプレイ図柄、スイカ図柄を停止表示した後、第2停止操作によって中リール111が停止された時に、中リール111の上段、中段、下段に、それぞれ、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄を停止表示している。
図16(b)(1)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図16(b)(2)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、左リール110における有効ラインL1上の停止位置情報が、「リプレイ図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役4であることから、図16(b)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役4に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1に対応する図柄組合せであることから、図16(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL2(上段ライン)および演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役3、小役4に対応する図柄組合せであることから、図16(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役3、小役4に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)および演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役2、小役1に対応する図柄組合せであることから、図16(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役2、小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
図16(c)(1)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図16(c)(2)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、中リール111における有効ラインL1上の停止位置情報が、「ベル図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、小役4のみであることから、図16(c)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの小役4に対応する記憶領域のみに、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)および演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図16(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL5の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL2(上段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役3に対応する図柄組合せであることから、図16(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役3に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
なお、本例では、図16(c)(1)のメイン図柄判定用データに示すように、再遊技役3は入賞しないが(内部当選していないが)、サブ図柄判定用データでは、演出ラインL2の再遊技役3に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)が記憶されることから、第1副制御部400は、この情報に基づいてサブ図柄判定用データによる演出実行判定を行ってもよい。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1に対応する図柄組合せであることから、図16(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役4に対応する図柄組合せであることから、図16(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の小役4に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.1の「1停止」の項目に対応する情報(本例では、なし)を参照し、第2停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.1の「2停止」の項目に対応する情報(本例では、なし)を参照し、いずれも演出は実行しない。
なお、第2停止操作時においては、一つのリール(本例では、右リール112)が回転中であり、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保する必要があることから、リール表示領域157aの全ての表示領域(有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域を含む表示領域)において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
<演出の具体例/実施例1/第3停止>
図15(d)は、ストップボタン137乃至139の第3停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第3停止操作によって右リール112が停止された時に、右リール112の上段、中段、下段に、それぞれ、セブン1図柄、セブン1図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図16(d)(1)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図16(d)(2)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、右リール112における有効ラインL1上の停止位置情報が、「セブン1図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役が無いことから、図16(d)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(有効ラインL1に停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図16(d)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2〜L5の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
続いて、第1副制御部400は、入賞役(条件装置)と、更新後のサブ図柄判定用データ(図柄の見た目のデータ)と、に基づいて、払出音・バックライト判定用データを作成する。本例では、入賞役が再遊技役2であるか否かを判定し、再遊技役2である場合には、サブ図柄判定用データを参照し、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5のいずれかに、再遊技役2の図柄組合せが停止表示される(揃う)か否かを判定し、停止表示される(揃う)場合に、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0を記憶し、そうでない場合に、「変則リプ」に対応する記憶領域に1を記憶する。
図16(d)(1)に示すメイン図柄判定用データによれば、入賞役が再遊技役2ではないことから、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0(変則リプではない)を記憶する。
また、第3停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.1の「3停止」の項目に対応する情報(本例では、なし)を参照し、演出は実行しない。
また、内部当選役がハズレであることから、メダルの払出しは行わないが、メダルの払出処理の開始時には、図14(a)に示す演出情報No.1の「払出開始」の項目に対応する情報(本例では、バックライト)を参照し、バックライトを点灯する。所定時間後にバックライトを消灯した後、20msが経過した場合には、図14(a)に示す演出情報No.1の「バックライト後20ms」の項目に対応する情報(本例では、なし)を参照し、演出は実行しない。
続いて、第1副制御部400は、所定時間後にバックライトを消灯した後、20msが経過した場合には、図16(d)(2)に示すサブ図柄判定用データ(第3停止後)を参照し、サブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、入賞役がハズレであること(有効ラインL1および演出ラインL2〜L5の全ての入賞役に対応する記憶領域に0が記憶されていること)を判定するとともに、図14(a)に示す演出情報No.1の「リール表示領域表示可否」の項目に対応する情報(本例では、否)を参照し、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて、演出は実行しない。
本例では、サブ図柄判定用データによる停止図柄判定により入賞役の入賞判定を行ったが、図16(d)(1)に示すメイン図柄判定用データ(第3停止後)を参照し、入賞役がハズレであること(全ての入賞役に対応する記憶領域に0が記憶されていること)を判定してもよい。
また、本例では、入賞役がハズレであることから、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて、演出は実行しないように構成しているが、例えば、或る入賞役に入賞した場合であっても、図14(a)に示す演出情報No.1の「遊技状態」の項目に対応する情報(本例では、通常)を参照し、当該情報が通常遊技状態(遊技者が利益をさほど期待できない状態)であることから、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて、演出を実行しないように構成してもよい。
また、有効ラインL1にいかなる図柄組合せが停止表示されても液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいて演出は実行しないと決めてある場合には、メイン図柄判定用データやサブ図柄判定用データを用いた入賞役の入賞判定は行わなくてもよい。
<演出の具体例/実施例2>
次に、図14、図17および図19(a)〜同図(d)を用いて、実施例2に係る演出について説明する。図17は、実施例2に係る演出の流れを時系列で示した図であり、図19(a)〜同図(d)は、実施例2に係る演出で用いられるメイン図柄判定用データ、サブ図柄判定用データ、および払出音・バックライト判定用データを示した図である。
実施例2に係る演出は、内部当選結果がスイカで、スイカに入賞した場合に、図14(a)を用いて説明した演出情報No.2に基づいて実行される演出である。なお、図17(a)に示す、レバー前において実行される演出と、図17(b)に示す、レバー操作において実行される演出は、それぞれ、図15(a)および同図(b)に示す演出と同一であるため、その説明は省略する。
<演出の具体例/実施例2/第1停止>
図17(c)は、ストップボタン137乃至139の第1停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第1停止操作によって左リール110が停止された時に、左リール110の上段、中段、下段に、それぞれ、スイカ図柄、ベル図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図19(a)(1)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図19(a)(2)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、左リール110における有効ラインL1上の停止位置情報が、「ベル図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役3、小役4であることから、図19(a)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役3、小役4に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役3、小役3、小役4に対応する図柄組合せであることから、図19(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の再遊技役3、小役3、小役4に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL2(上段ライン)および演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役に対応する図柄組合せがは、再遊技役2、小役1に対応する図柄組合せであることから、図19(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役2、小役2に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1に対応する図柄組合せであることから、図19(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図19(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第1停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「1停止」の項目に対応する情報(本例では、予告2−1)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告2−1に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告2−1に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、スイカ)や停止位置情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
なお、第1停止操作時においては、二つのリール(本例では、中リール111と右リール112)が回転中であり、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保する必要があることから、リール表示領域157aの全ての表示領域(有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域を含む表示領域)において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
<演出の具体例/実施例2/第2停止>
図17(d)は、ストップボタン137乃至139の第2停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第2停止操作によって中リール111が停止された時に、中リール111の上段、中段、下段に、それぞれ、ベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄を停止表示している。
図19(b)(1)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図19(b)(2)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、中リール111における有効ラインL1上の停止位置情報が、「スイカ図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役3であることから、図19(b)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、再遊技役2、再遊技役3、小役1、小役3に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役3、小役3に対応する図柄組合せであることから、図19(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1の再遊技役3、小役3に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL2(上段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役2に対応する図柄組合せであることから、図19(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL2の再遊技役2に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1に対応する図柄組合せであることから、図19(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1に対応する図柄組合せであることから、図19(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)役が無いことから、図19(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL4の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第2停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「2停止」の項目に対応する情報(本例では、予告2−2、画像表示2−2)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告2−2に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告2−2に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、スイカ)や停止位置情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、図19(b)(2)に示す、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、第2停止操作後、20msが経過したときに、画像表示2−2に対応する画像表示を行う。
本例では、画像表示2−2に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおける、左リール110の下段、中リール111の上段および下段の前方の表示領域に、パンダを模した画像CG2を表示し、後方のリールの図柄に、画像CG2をオーバーラップ表示させることで、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることを示唆する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、入賞ラインの停止図柄の視認性を妨げない状態で停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
なお、第2停止操作時においては、一つのリール(本例では、右リール112)が回転中であり、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保する必要があることから、リール表示領域157aの有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域においては、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
また、本例では、予告2−2に対応する予告演出を実行した後に、サブ図柄判定用データを用いた判定を行って画像表示2−2に対応する画像表示を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、予告演出よりも先に、サブ図柄判定用データを用いた判定を行って画像表示2−2に対応する画像表示を行ってもよい。また、サブ図柄判定用データに加えて、内部当選役の情報(本例では、スイカ)を加味して、画像表示2−2に対応する画像表示を行ってもよい。
また、例えば、図17(c)の状態では、内部当選情報のスイカ以外にもベルやリプレイが揃う可能性が遊技者には見えている。つまり、この時点でサブ図柄判定用データに「1」が保持されている情報に基づく画像表示を行う構成であってもよい。ただし、この場合において、内部当選情報がスイカであるにもかかわらず、ベルやリプレイが入賞するという確定的な予告報知を行うことは後々矛盾が生じるため、ガセの示唆的な画像表示が好ましい。
<演出の具体例/実施例2/第3停止>
図17(f)は、ストップボタン137乃至139の第3停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第3停止操作によって右リール112が停止された時に、右リール112の上段、中段、下段に、それぞれ、スイカ図柄、ブランク図柄、スイカ図柄を停止表示している。
図19(c)(1)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図19(c)(2)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、右リール112における有効ラインL1上の停止位置情報が、「ブランク図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、小役1のみであることから、図19(c)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの小役1に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1に対応する図柄組合せであることから、図19(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
一方、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、有効ラインL1および演出ラインL2〜L4上に停止表示される可能性が有る入賞役に対応する図柄組合せが無いことから、図19(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2〜L4の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
続いて、第1副制御部400は、入賞役と、更新後のサブ図柄判定用データに基づいて、払出音・バックライト判定用データを作成する。本例では、入賞役が再遊技役2であるか否かを判定し、再遊技役2の場合には、サブ図柄判定用データを参照し、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5のいずれかに、再遊技役2の図柄組合せが停止表示される(揃う)か否かを判定し、停止表示される(揃う)場合に、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0を記憶し、そうでない場合に、「変則リプ」に対応する記憶領域に1を記憶する。
図19(c)(1)に示すメイン図柄判定用データによれば、入賞役が再遊技役2ではないことから、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0(変則リプではない)を記憶する。
また、第3停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「3停止」の項目に対応する情報(本例では、予告2−3と画像表示2−3)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告2−3に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告2−3に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、スイカ)や停止位置情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄、右リール112の中段にブランク図柄)等に基づいて、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、図19(c)(2)に示す、第32停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、画像表示2−3に対応する画像表示を行う。
本例では、画像表示2−3に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおける、左リール110の下段、中リール111の上段および下段、右リール112の上段の前方の表示領域に、パンダを模した画像CG2を表示し、後方のリールの図柄に、画像CG2をオーバーラップ表示させることで、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示された(揃った)ことを示唆する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
なお、本例では、第3停止操作後(例えば、主制御部300の入賞判定処理の実行時)に、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、画像表示2−3に対応する画像表示を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、サブ図柄判定用データに加えて、入賞役の情報(本例では、スイカ)を加味して演出の実行を決定し、画像表示2−3に対応する画像表示を行ってもよい。
また、メダルの払出処理の開始時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「払出開始」の項目に対応する情報(本例では、バックライト)を参照し、バックライトを点灯する。所定時間後にバックライトを消灯した後、20msが経過した場合には、図14(a)に示す演出情報No.2の「バックライト後20ms」の項目に対応する情報(本例では、背景表示または小役強調)を参照し、液晶表示装置157の全て(または一部)の表示領域において、背景表示または小役強調に対応する表示を行う。
本例では、背景表示または小役強調に対応する表示として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、入賞役の情報(本例では、スイカ)等に基づいて、有効ラインL1、演出ラインL2〜L5、および、リール表示領域157aの外側の表示領域の全てに跨るように、入賞役に入賞したことを告知する画像CG3(本例では、殿がピースをしている画像)の表示を行う。
なお、この時点では、すべてのリール110乃至112が停止した後の状態(図17(f)に示す第3停止よりも後の状態)であり、有効ラインL1に停止した図柄が視認可能な状態を経由した後の状態であるため、演出ラインL2〜L4のみではなく、有効ラインL1の前方の領域を使用して画像表示を行うことが許容されている。本例における画像CG3は、次の遊技の投入操作やレバー操作前まで継続的に表示して、当該操作に基づいて消える構成でもよいし、一定期間表示した後に消える構成でもよい。
なお、本例では、バックライトを消灯した後、20msが経過した場合に、背景表示または小役強調に対応する表示を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、他のタイミングで表示を行ってもよい。
<演出の具体例/実施例3>
次に、図18および図19(f)を用いて、実施例3に係る演出について説明する。図18は、実施例3に係る演出の流れを時系列で示した図であり、図19(e)は、実施例3に係る演出で用いられるメイン図柄判定用データ、サブ図柄判定用データを示した図である。
実施例3に係る演出は、内部当選結果がスイカで、スイカに入賞しなかった場合(スイカ取りこぼしの場合)に、図14(a)を用いて説明した演出情報No.2に基づいて実行される演出である。なお、第1停止操作までに実行される演出は、図17(a)〜同図(c)に示す、実施例2に係る演出と同一であるため、その説明は省略する。
<演出の具体例/実施例3/第2停止>
図18(a)は、ストップボタン137乃至139の第2停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第2停止操作によって中リール111が停止された時に、中リール111の上段、中段、下段に、それぞれ、BAR図柄、チェリー図柄、セブン2図柄を停止表示している。
また、第2停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「2停止」の項目に対応する情報(本例では、予告2−3、画像表示2−3)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告2−2に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告2−2に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、スイカ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にチェリー図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
一方、図19(e)(2)に示す、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5のいずれにも、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性が無いことから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の非実行を決定し、図18(b)に示すように、画像表示2−2に対応する画像表示は行わない。
<演出の具体例/実施例3/第3停止>
図18(c)は、ストップボタン137乃至139の第3停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第3停止操作によって右リール112が停止された時に、右リール112の上段、中段、下段に、それぞれ、スイカ図柄、ブランク図柄、スイカ図柄を停止表示している。
また、第3停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.2の「3停止」の項目に対応する情報(本例では、予告2−3と画像表示2−3)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告2−3に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告2−3に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、スイカ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にチェリー図柄、右リール112の中段にブランク図柄)等に基づいて、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、図19(e)(2)に示す、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5のいずれにも、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性が無いが、本例では、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、画像表示2−3に対応する画像表示を行う。
本例では、図18(c)に示すように、画像表示2−3に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおいて、後方のリールの図柄の視認性を妨げないように、或るキャラクタ画像CG4を表示する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
なお、前述の通り、内部当選情報(本例ではスイカ)とサブ図柄判定用データを用いて画像表示を行う場合、本例の画像CG4は、図17(g)に示す画像CG3と比較してスイカを取りこぼした(スイカに非入賞であった)ことによる画像表示ととらえることもできることは言うまでもない。
なお、図14(c)等においては、液晶表示装置157のリール表示領域157aを除く表示領域において、背景表示に対応する画像を表示する例を示したが、本発明はこれに限定されず、図18(d)に示すように、リール表示領域157aを含む表示領域において、各種演出に対応する画像を表示してもよい。また、この場合に、サブ図柄判定用データを用いて画像を表示するか否かを決定してもよい。また、画像を表示する場合であっても、入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示されるとき(本例において、サブ図柄判定用データに1が記憶されているスイカの3つ揃いのとき)は、液晶表示装置157のリール表示領域157aにおいては、画像を表示せず、停止出目を強調する(リールの図柄の視認性を確保する)ように構成してもよい。
このような構成とすれば、図18(d)に示す例と比較した場合、遊技者の見た目上で小役が入賞しなかった場合にリール周辺の領域に何事もなかったように背景を表示する一方、小役が揃った場合に停止出目を強調することで遊技者に特典の期待を持たせることができる場合がある。
<演出の具体例/実施例4>
次に、図14、図20、図22を用いて、実施例4に係る演出について説明する。図20は、実施例4に係る演出の流れを時系列で示した図であり、図22(a)〜同図(c)は、実施例4に係る演出で用いられるメイン図柄判定用データ、サブ図柄判定用データの一部を示した図である。
実施例4に係る演出は、リプレイに入賞し、演出ラインL3上にリプレイ図柄が停止表示される場合に、図14(a)を用いて説明した演出情報No.3に基づいて実行される演出である。なお、図20(a)に示す、レバー操作において実行される演出は、図17(b)に示す演出と同一であるため、その説明は省略する。
<演出の具体例/実施例4/第1停止>
図20(b)は、ストップボタン137乃至139の第1停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第1停止操作によって左リール110が停止された時に、左リール110の上段、中段、下段に、それぞれ、スイカ図柄、ベル図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図22(a)(1)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図22(a)(2)は、第1停止操作後(左リール110の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、左リール110における有効ラインL1上の停止位置情報が、「ベル図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、小役1であることから、図22(a)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、小役1に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、有効ラインL3(下段ライン)および演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1であることから、図22(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL3,L4の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図22(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL1の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第1停止操作後(左リール110の停止後)においては、演出ラインL2(上段ライン)および演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1であることから、図22(a)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL2,L5の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第1停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.3の「1停止」の項目に対応する情報(本例では、予告3−1)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告3−1に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告3−1に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、リプレイ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
なお、第1停止操作時においては、二つのリール(本例では、中リール111と右リール112)が回転中であり、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保する必要があることから、リール表示領域157aの全ての表示領域(有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域を含む表示領域)において、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
<演出の具体例/実施例4/第2停止>
図20(c)は、ストップボタン137乃至139の第2停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第2停止操作によって中リール111が停止された時に、中リール111の上段、中段、下段に、それぞれ、チェリー図柄、スイカ図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図22(b)(1)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図22(b)(2)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、中リール111における有効ラインL1上の停止位置情報が、「スイカ図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、小役1であることから、図22(b)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、小役1に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)、演出ラインL2(上段ライン)、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図22(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1、演出ラインL2,L4の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
一方、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1に対応する図柄組合せであることから、図22(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1に対応する図柄組合せであることから、図22(b)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.3の「2停止」の項目に対応する情報(本例では、予告3−2、画像表示3−2)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告3−2に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告3−2に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、リプレイ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、図22(b)(2)に示す、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL3(下段ライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せに対応する図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、第2停止操作後、20msが経過したときに、画像表示3−2に対応する画像表示を行う。
本例では、画像表示3−2に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおける、左リール110の上段、中リール111の上段の前方の表示領域に、リプレイ図柄からなる画像CG5を表示し、後方の図柄と予告演出(予告2−2)に、画像CG5をオーバーラップ表示させることで、演出ラインL3(右下がりライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることを示唆する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。また、予告3−2にオーバーラップする画像表示を行うことで、普段、表示が行われているリール前方以外の領域に画像表示が表示されることとなり、より目立たせて画像表示を行うことが可能となる。
また、第2停止操作時においては、一つのリール(本例では、右リール112)が回転中であり、後方のリール110乃至112の図柄の視認性を確保する必要があることから、リール表示領域157aの有効ライン(中段ライン)L1の前方の表示領域においては、透過色(光の透過率が最も高い)の画像を表示している。
<演出の具体例/実施例4/第3停止>
図20(e)は、ストップボタン137乃至139の第3停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第3停止操作によって右リール112が停止された時に、右リール112の上段、中段、下段に、それぞれ、セブン1図柄、セブン1図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図22(c)(1)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図22(c)(2)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、右リール112における有効ラインL1上の停止位置情報が、「セブン1図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1のみであることから、図22(c)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1に対応する記憶領域に、1(有効ラインL1に停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、演出ラインL3(下段ライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、再遊技役1に対応する図柄組合せであることから、図22(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL3の再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
一方、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、有効ラインL1および演出ラインL2,L4,L5上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図22(c)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2,L4,L5の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
続いて、第1副制御部400は、入賞役と、更新後のサブ図柄判定用データに基づいて、払出音・バックライト判定用データを作成する。図22(c)(1)に示すメイン図柄判定用データによれば、入賞役が再遊技役1であり、再遊技役2ではないことから、払出音・バックライト判定用データの「変則リプ」に対応する記憶領域に0(変則リプではない)を記憶する。
そして、メイン図柄判定用データの入賞役が再遊技役1であり、サブ図柄判定データが下段の再遊技役1であり、変則リプが0であることから、第3停止後に再遊技役1に対応するリプレイ音を出力する。なお、リプレイONの出力の際に図20(f)とは別にバックライト演出(例えば、リプレイ図柄の周囲のみを点滅させる等)の演出を行ってもよい。変則リプのデータを持つことで、本実施例のように音を変えるなど、画像表示以外の部分にも活用することができる。また、変則リプのデータを持つことで、メイン図柄判定データおよびサブ図柄判定データの両方を判定して変則リプがどうかを判定しなくても済むという利点がある。
また、第3停止操作後は、メイン図柄判定データおよびサブ図柄判定データの両方を参照することなく、払出音・バックライト判定用データのみに基づいて入賞判定や演出態様の決定等を行うことが可能となる。また、変則リプのデータを持つことで、変則リプのデータが1の場合と0の場合とで、例えば、演出可動体の動作態様(回転と非回転、振動と非振動、突出と非突出等)や、光出力手段から出力する光の態様(点灯と消灯、点灯と点滅等)等の他の演出態様も異ならせることができる。なお、変則リプのデータは0と1に限定されず、2以上の数値であってもよく、この場合、変則リプのデータに基づいて、液晶表示装置に表示する画像の表示態様や、音出力手段から出力する音の態様や、演出可動体の動作態様や、光出力手段から出力する光の態様等を3種類以上に変更させてもよい。
なお、変則リプのデータは、リプレイ図柄が3つ揃い以外のリプレイ入賞で「1」を設定するように構成したが、例えば、再遊技役2で7揃いの時はサブ図柄判定用データの7揃いが「1」で変則リプを「0」に設定しておけば7揃いに対応する7揃い音を出力できる。他のサブ図柄判定用データとの組合せで出力すべきリプレイ音を決定できる。
また、払出音・バックライト判定用データについては、再遊技役に関わらず、他の小役や特別役、リーチ目等に適用可能な項目を設けてもよい。また、変則リプのデータがなくてもよく、メイン図柄判定用データとサブ図柄判定用データの組合せを判定して、再遊技役1に対応するリプレイ音を出力する構成であってもよい。
また、第3停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.3の「3停止」の項目に対応する情報(本例では、予告3−3と画像表示3−3)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告3−3に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告3−3に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、リプレイ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄、右リール112の中段にセブン1図柄)等に基づいて、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。なお、本例では、予告演出を表示する前に、第2停止操作時において表示したリプレイ図柄からなる画像CG5を、第3停止操作時よりも前に消去しているが、画像CG5の表示を継続してもよい。
また、図22(c)(2)に示す、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL3(下段ライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示されることから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、バックライトの消灯後、20msが経過したときに、画像表示3−3に対応する画像表示を行う。
本例では、画像表示3−3に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおける、中リール111の中段以外の図柄位置の前方の表示領域に、多角形の渦巻き状の画像CG6を表示し、後方のリールの図柄に、画像CG6をオーバーラップ表示させることで、リプレイに入賞し、演出ラインL3(下段ライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示された(揃った)ことを示唆する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
<演出の具体例/実施例5>
次に、図14、図21、図22を用いて、実施例5に係る演出について説明する。図21は、実施例5に係る演出の流れを時系列で示した図であり、図22(b´)と同図(c´)は、実施例5に係る演出で用いられるメイン図柄判定用データ、サブ図柄判定用データの一部を示した図である。
実施例5に係る演出は、リプレイに入賞し、演出ライン上にリプレイ図柄が停止表示されない場合に、図14(a)を用いて説明した演出情報No.3に基づいて実行される演出である。なお、第1停止操作時までの演出は、実施例5に示す演出と同一であるため、その説明は省略する。
<演出の具体例/実施例5/第2停止>
図21(a)は、ストップボタン137乃至139の第2停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第2停止操作によって中リール111が停止された時に、中リール111の上段、中段、下段に、それぞれ、ベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄を停止表示している。
図22(b´)(1)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図22(b´)(2)は、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、中リール111における有効ラインL1上の停止位置情報が、「スイカ図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1、小役1であることから、図22(b´)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1、小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、有効ラインL1(中段ライン)、演出ラインL2(上段ライン)、演出ラインL3(下段ライン)、演出ラインL4(右上がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図22(b´)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1、演出ラインL2〜L4の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性無し)を記憶する。
一方、第2停止操作後(中リール111の停止後)においては、演出ラインL5(右下がりライン)上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)は、小役1に対応する図柄組合せであることから、図22(b´)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの演出ラインL5の小役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
また、第2停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.3の「2停止」の項目に対応する情報(本例では、予告3−2、画像表示3−2)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告3−2に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告3−2に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、リプレイ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄)等に基づいて、内部当選役の入賞の可能性や、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、図22(b´)(2)に示す、第2停止操作後(中リール111の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の実行を決定し、第2停止操作後、20msが経過したときに、画像表示3−2に対応する画像表示を行う。
本例では、画像表示3−2に対応する画像表示として、リール表示領域157aにおける、中リール111の上段の前方の表示領域に、スイカ図柄からなる画像CG7を表示し、後方のリールの図柄に、画像CG7をオーバーラップ表示させることで、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性があることを示唆する。
本例によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
<演出の具体例/実施例5/第3停止>
図21(c)は、ストップボタン137乃至139の第3停止後において実行される演出の一例を示している。
本例では、第3停止操作によって右リール112が停止された時に、右リール112の上段、中段、下段に、それぞれ、セブン1図柄、セブン1図柄、リプレイ図柄を停止表示している。
図22(c´)(1)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるメイン図柄判定用データの一例を示し、図22(c´)(2)は、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データの一例を示している。
第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、右リール112における有効ラインL1上の停止位置情報が、「セブン1図柄」に対応する情報に更新され、入賞の可能性が有る入賞役は、再遊技役1であることから、図22(c´)(1)に示すように、メイン図柄判定用データの再遊技役1に対応する記憶領域に、1(入賞役に対応する図柄組合せが停止表示される可能性有り)を記憶する。
一方、第3停止操作後(右リール112の停止後)においては、有効ラインL1および演出ラインL2〜L5上に停止表示される可能性が有る入賞役の図柄組合せ(複数種類の図柄組合せがある場合には代表図柄組合せ)が無いことから、図22(c´)(2)に示すように、サブ図柄判定用データの有効ラインL1および演出ラインL2〜L5の全ての入賞役に対応する記憶領域に、0(入賞役に対応する図柄組合せが該当ラインに停止表示される可能性無し)を記憶する。
また、第3停止操作時には、図14(a)に示す演出情報No.3の「3停止」の項目に対応する情報(本例では、予告3−3と画像表示3−3)を参照し、液晶表示装置157の表示領域(本例では、リール表示領域157aの範囲外の表示領域)において、予告3−3に対応する予告演出を実行する。
本例では、予告3−3に対応する予告演出として、第1副制御部400が、主制御部300から受信した、内部当選役の情報(本例では、リプレイ)や停止図柄の情報(本例では、左リール110の中段にベル図柄、中リール111の中段にスイカ図柄、右リール112の中段にセブン1図柄)等に基づいて、遊技状態の移行等を事前に予告する予告演出を行う。
また、本例では、図22(c´)(3)に示す、第3停止操作後(右リール112の停止後)におけるサブ図柄判定用データを参照してサブ図柄判定用データによる停止図柄判定を行い、演出ラインL5(右下がりライン)上に、小役1に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示される(揃う)可能性が無くなったことから、予告演出を表示する前に、第2停止操作時において表示したスイカ図柄からなる画像CG7を、第3停止操作時よりも前に消去している。
また、本例では、リプレイに入賞したが、演出ラインL3(下段ライン)上に、再遊技役1の代表図柄組合せ「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が停止表示されなかった(揃わなかった)ことから、サブ図柄判定用データによる演出実行判定によって演出の非実行を決定し、画像表示3−3に対応する画像表示を行わない。
<演出の変形例>
次に、図23を用いて、演出の変形例について説明する。図23は、演出の変形例を示した図である。
上記実施形態においては、液晶表示装置157の表示領域に表示する画像を、メイン図柄判定用データやサブ図柄判定用データに基づいて選択する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、メイン図柄判定用データやサブ図柄判定用データに加え、他の条件に基づいて選択してもよい。ここで、他の条件としては、ATの上乗せ抽選に当選しているか否か、ATの残りゲーム数が所定ゲーム数以下(または、所定ゲーム数未満)であるかどうか、遊技状態が所定の遊技状態(例えば、特別役内部当選遊技状態)であるかどうか等を挙げることができる。
例えば、同一のサブ図柄判定用データに基づいて同一の背景画像を選択した場合であっても、AT上乗せ抽選に当選していない場合には、図23(a)に示すように、リール表示領域157aを含む全ての表示領域において背景画像を表示し、AT上乗せ抽選に当選している場合には、図23(b)に示すように、リール表示領域157aを除く表示領域において背景画像を表示してもよい。
このような構成とすれば、AT上乗せ抽選に当選している場合の停止図柄を、非当選の場合よりも目立たせることができ(視認性を高めることができ)、特典が付与されるかもしれないといった期待感を遊技者に抱かせることができる場合がある。また、エンディング状態への移行が確定している場合であっても、AT上乗せ抽選に当選していることを示唆できる場合がある。
<本願発明1>
図24は、本願発明1とその下位概念の概要を示した図である。図24の本願発明1−1に示すように、本願発明1に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施されて回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの回転を個別に停止させるための停止操作を受け付ける停止操作受付手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、受け付けた前記停止操作に基づいて、前記複数のリールを停止させる停止制御手段(例えば、図8(a)に示すリール停止制御処理)と、前記複数のリールの前方の領域(以下、「リール表示領域」という。例えば、図1や図14(c)に示すリール表示領域157a)を少なくとも含む領域で画像表示を表示可能な画像表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、前記停止制御手段の制御に基づいて停止した前記複数のリールのうちの少なくとも一のリールの停止態様(例えば、リールにおける停止図柄)に応じて前記リール表示領域に画像表示を表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本願発明1に係る遊技台によれば、リールの停止態様に応じてリールの前方の表示領域に画像表示を表示することが可能なため、リールの前方の表示領域に、停止図柄との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
なお、図24の本願発明1−2に示すように、前記停止制御手段の制御に基づいて停止した前記複数のリールにおける停止図柄判定を実行可能な停止図柄判定手段(例えば、図11(a)に示す演出制御処理のステップS703のサブ図柄判定用データによる演出実行判定)と、を備え、前記停止図柄判定手段は、前記複数のリールのうちの少なくとも一のリールの前記停止操作に基づいて前記停止図柄判定を実行する手段であり、前記画像表示手段は、前記停止図柄判定手段の前記停止図柄判定に基づいて前記リール表示領域に画像表示を表示可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、停止図柄判定手段の停止図柄判定に基づいてリール表示領域に画像表示を表示するため、停止図柄判定の結果との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
また、図24の本願発明1−3に示すように、抽選値に基づいて内部当選の結果を決定する内部当選結果決定手段(例えば、図7(a)に示す主制御部メイン処理のステップS103の内部抽選処理)と、前記内部当選結果決定手段によって決定された前記内部当選の結果と前記停止操作受付手段の結果に基づいて前記複数のリールの停止結果を導出する停止図柄導出手段(例えば、図8(a)に示すリール停止制御処理のステップS232の停止位置の決定)と、遊技者に有利な特典(例えば、メダル、再遊技、AT等)を付与可能な特典付与手段(例えば、図7(a)に示す主制御部メイン処理のステップS110のメダル付与処理、同主制御部メイン処理のステップS119の状態更新処理)と、を備え、前記特典付与手段は、前記停止図柄導出手段により或るライン(以下、「有効ライン」という。例えば、図4(a)に示す有効ラインL1)に導出された図柄の組合せに応じて前記特典を付与可能な手段であり、前記停止図柄判定手段は、前記停止図柄導出手段により、前記有効ラインと該有効ラインとは別のライン(以下、「演出ライン」という。例えば、図4(a)に示す演出ラインL2〜L5)のうち少なくとも該演出ラインに導出された図柄の種類を判定する停止図柄判定(以下、「第一の停止図柄判定」という。例えば、図11(a)に示す演出制御処理のステップS703で実行する第一の停止図柄判定)を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、リールの停止図柄と、当該図柄が停止したラインまで詳細に判定することができるため、図柄が停止したラインとの関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
また、図24の本願発明1−4,5に示すように、遊技に関する制御を実行可能なメイン制御手段(例えば、図2に示す主制御部300)と、前記メイン制御手段の制御に基づいて制御を実行可能なサブ制御手段(例えば、図2に示す第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記停止図柄判定手段は、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに導出された図柄に関する停止図柄判定(以下、「第二の停止図柄判定」という。例えば、図8(b)に示す入賞判定処理のステップS251のメイン図柄判定用データによる判定)を実行する手段であり、前記メイン制御手段は、前記第二の停止図柄判定を実行する手段であり、前記サブ制御手段は、前記第一の停止図柄判定を実行する手段であり、前記特典付与手段は、前記第二の停止図柄判定の判定結果に基づいて前記特典を付与可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、メイン制御手段の停止図柄判定(第二の停止図柄判定)を用いて画像表示を行う場合、有効ライン以外の演出ラインに何の図柄が停止しているかは把握できるが、有効ラインに停止した図柄毎に(すなわち、リールに描かれている図柄数分だけ)演出データを設定する必要があるという問題がある。一方、サブ制御手段の停止図柄判定(第一の停止図柄判定)を用いて画像表示を行えば、第一の停止図柄判定では演出ラインに停止した図柄が先にグループ化されるため、演出データを圧縮できる場合がある。
また、図24の本願発明1−4,5に示すように、前記メイン制御手段は、遊技者による所定の操作(例えば、賭け数設定操作、スタートレバー135の操作、第1〜第3停止操作等)が実行されたことに関連して前記第二の停止図柄判定を実行する手段であり、前記サブ制御手段は、前記所定の操作が実行されたことに関連して前記メイン制御手段による前記第二の停止図柄判定が実行されるタイミングよりも後のタイミングで前記第一の停止図柄判定を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第二の停止図柄判定のデータを使用せずに画像表示の表示前に第一の停止図柄判定を行うことで、確実に画像表示を行うことができるため、例えば、第一の停止図柄判定の前に電断してしまい第一の停止図柄判定に使用するデータがなくなってしまうといったリスクを減らすことができる。
また、図24の本願発明1−6に示すように、前記内部当選結果決定手段は、第一の当選役(例えば、図5に示す再遊技役1、再遊技役3、小役1、小役4)を決定する場合がある手段であり、前記第一の当選役は、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに導出された図柄の組合せが複数種類の図柄で構成される組合せ(以下、「第一の組合せ」という。図20(e)に示す、有効ラインL1(中段ライン)上の「ベル図柄」−「スイカ図柄」−「セブン1図柄」)を少なくとも含む組合せが対応付けられた当選役であり、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに前記第一の組合せが導出される場合に前記演出ラインに導出される図柄の組合せが前記第一の当選役を示唆する、同一または類似の図柄で構成される組合せ(例えば、図20(e)に示す、下段ラインL3上の「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」、または、「リプレイ図柄A」−「(リプレイ図柄Aに類似する)リプレイ図柄B」−「(リプレイ図柄Aに類似する)リプレイ図柄C」等)である場合(以下、「第一の場合」という。)があり、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに前記第一の組合せが導出される場合に前記演出ラインに導出される図柄の組合せが複数種類の図柄で構成される組合せである場合(以下、「第二の場合」という。)があり、前記停止図柄判定手段は、前記第二の停止図柄判定を実行することにより、前記第一の場合と前記第二の場合において前記第一の当選役に応じた図柄が前記有効ラインに導出されたと判定する手段であり、前記停止図柄判定手段は、前記第一の停止図柄判定を実行することにより、前記第一の場合において前記第一の当選役に応じた図柄組合せが前記演出ラインに導出されたと判定する手段であり、前記停止図柄判定手段は、前記第一の停止図柄判定を実行することにより、前記第二の場合において前記第一の当選役に応じた図柄組合せが前記演出ラインに導出されていないと判定する手段であってもよい。
このような構成とすれば、内部当選役が有効ラインに停止した場合であっても、第一の停止図柄判定において内部当選役に応じた図柄が有効ラインに停止していないと判断することにより、遊技者の見た目に沿って分かりやすい演出を行うことができる。
また、前記有効ラインに導出された図柄組合せに応じた音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ272、277)を備え、前記音出力手段は、前記第一の場合と前記第二の場合とで異なる音を出力する手段であってもよい。このような構成すれば、第一の場合および第二の場合のいずれであるかを、聴覚で容易に判別することができ、遊技者にとって分かりやすい演出を行うことができる。
なお、このように構成した場合に、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の当選役に応じた図柄組合せとして、同一種類の図柄による図柄組合せが前記演出ラインに導出された場合に該第一の当選役に応じた図柄組合せが該演出ラインに導出されたと判定する手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の当選役に応じた図柄組合せとして、複数種類の図柄による図柄組合せが前記演出ラインに導出された場合に該第一の当選役に応じた図柄組合せが該演出ラインに導出されていないと判定する手段であってもよい。
<本願発明2>
図25は、本願発明2とその下位概念の概要を示した図である。図25の本願発明2−1に示すように、本願発明2に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、遊技の進行を制御可能なメイン制御手段(例えば、図2に示す主制御部300)と、前記メイン制御手段の制御に基づいて制御を実行可能なサブ制御手段(例えば、図2に示す第1副制御部400、第2副制御部500)と、複数種類の図柄が施されて回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの回転を個別に停止させるための停止操作を受け付ける停止操作受付手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、受け付けた前記停止操作に基づいて、前記複数のリールを停止させる停止制御手段と、前記複数のリールの前方の領域(以下、「リール表示領域」という。例えば、図1や図14(c)に示すリール表示領域157a)を少なくとも含む領域で画像表示を表示可能な画像表示手段と、を備えた遊技台であって、前記サブ制御手段は、前記停止制御手段の制御に基づいて停止した前記複数のリールにおける第一の停止図柄判定(例えば、図11(a)に示す演出制御処理のステップS703で実行する第一の停止図柄判定)を実行可能な第一の停止図柄判定手段を含み、前記画像表示手段は、前記第一の停止図柄判定手段の前記第一の停止図柄判定に基づいて前記リール表示領域に画像表示を表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本願発明2に係る遊技台によれば、第一の停止図柄判定に基づいてリール表示領域に画像表示を表示することができるため、リールの前方の表示領域に、第一の停止図柄判定の結果との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
なお、図25の本願発明2−2に示すように、抽選値に基づいて内部当選の結果を決定する内部当選結果決定手段(例えば、図7(a)に示す主制御部メイン処理のステップS103の内部抽選処理)と、前記内部当選結果決定手段によって決定された前記内部当選の結果と前記停止操作受付手段の結果に基づいて前記複数のリールの停止結果を導出する停止図柄導出手段(例えば、図8(a)に示すリール停止制御処理のステップS232の停止位置の決定)と、遊技者に有利な特典(例えば、メダル、再遊技、AT等)を付与可能な特典付与手段(例えば、図7(a)に示す主制御部メイン処理のステップS110のメダル付与処理、同主制御部メイン処理のステップS119の状態更新処理)と、を備え、前記特典付与手段は、前記停止図柄導出手段により或るライン(以下、「有効ライン」という。例えば、図4(a)に示す有効ラインL1)に導出された図柄の組合せに応じて前記特典を付与可能な手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記停止図柄導出手段により、前記有効ラインと該有効ラインとは別のライン(以下、「演出ライン」という。例えば、図4(a)に示す演出ラインL2〜L5)のうち少なくとも該演出ラインに導出された図柄の種類を判定する前記第一の停止図柄判定を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、リールの停止図柄と、当該図柄が停止したラインまで詳細に判定することができるため、図柄が停止したラインとの関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。
また、前記メイン制御手段は、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに導出された図柄に関する第二の停止図柄判定(例えば、図8(b)に示す入賞判定処理のステップS251のメイン図柄判定用データによる判定)を実行可能な第二の停止図柄判定手段を含み、前記特典付与手段は、前記第二の停止図柄判定手段における前記第二の停止図柄判定の判定結果に基づいて前記特典を付与可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、メイン制御手段の停止図柄判定(第二の停止図柄判定)を用いて画像表示を行う場合、有効ライン以外の演出ラインに何の図柄が停止しているかは把握できるが、有効ラインに停止した図柄毎に(すなわち、リールに描かれている図柄数分だけ)演出データを設定する必要があるという問題がある。一方、サブ制御手段の停止図柄判定(第一の停止図柄判定)を用いて画像表示を行えば、第一の停止図柄判定では演出ラインに停止した図柄が先にグループ化されるため、演出データを圧縮できる場合がある。
また、図25の本願発明2−4に示すように、前記第二の停止図柄判定手段は、遊技者による所定の操作(例えば、賭け数設定操作、スタートレバー135の操作、第1〜第3停止操作等)が実行されたことに関連して前記第二の停止図柄判定を実行する手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記所定の操作が実行されたことに関連して前記第二の停止図柄判定手段による前記第二の停止図柄判定が実行されるタイミングよりも後のタイミングで前記第一の停止図柄判定を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第二の停止図柄判定のデータを使用せずに画像表示の表示前に第一の停止図柄判定を行うことで、確実に画像表示を行うことができるため、例えば、第一の停止図柄判定の前に電断してしまい第一の停止図柄判定に使用するデータがなくなってしまうといったリスクを減らすことができる。
また、図25の本願発明2−5に示すように、前記内部当選結果決定手段は、第一の当選役(例えば、図5に示す再遊技役1、再遊技役3、小役1、小役4)を決定する場合がある手段であり、前記第一の当選役は、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに導出された図柄の組合せが複数種類の図柄で構成される組合せ(以下、「第一の組合せ」という。図20(e)に示す、有効ラインL1(中段ライン)上の「ベル図柄」−「スイカ図柄」−「セブン1図柄」)を少なくとも含む組合せが対応付けられた当選役であり、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに前記第一の組合せが導出される場合に前記演出ラインに導出される図柄の組合せ(例えば、図20(e)に示す、下段ラインL3上の「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」−「リプレイ図柄」、または、「リプレイ図柄A」−「(リプレイ図柄Aに類似する)リプレイ図柄B」−「(リプレイ図柄Aに類似する)リプレイ図柄C」等)が前記第一の当選役を示唆する、同一または類似の図柄で構成される組合せである場合(以下、「第一の場合」という。)があり、前記停止図柄導出手段により前記有効ラインに前記第一の組合せが導出される場合に前記演出ラインに導出される図柄の組合せが複数種類の図柄で構成される組合せである場合(以下、「第二の場合」という。)があり、前記第二の停止図柄判定手段は、前記第二の停止図柄判定を実行することにより、前記第一の場合と前記第二の場合において前記第一の当選役に応じた図柄が前記有効ラインに導出されたと判定する手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の停止図柄判定を実行することにより、前記第一の場合において前記第一の当選役に応じた図柄組合せが前記演出ラインに導出されたと判定する手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の停止図柄判定を実行することにより、前記第二の場合において前記第一の当選役に応じた図柄組合せが前記演出ラインに導出されていないと判定する手段であってもよい。
このような構成とすれば、内部当選役が有効ラインに停止した場合であっても、第一の停止図柄判定において内部当選役に応じた図柄が有効ラインに停止していないと判断することにより、遊技者の見た目に沿って分かりやすい演出を行うことができる。
なお、このように構成した場合に、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の当選役に応じた図柄組合せとして、同一種類の図柄による図柄組合せが前記演出ラインに導出された場合に該第一の当選役に応じた図柄組合せが該演出ラインに導出されたと判定する手段であり、前記第一の停止図柄判定手段は、前記第一の当選役に応じた図柄組合せとして、複数種類の図柄による図柄組合せが前記演出ラインに導出された場合に該第一の当選役に応じた図柄組合せが該演出ラインに導出されていないと判定する手段であってもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではなく、例えば、前記画像表示手段は、前記第一の停止図柄判定と前記内部当選結果決定手段が決定した内部当選の結果に応じて画像表示を表示可能な手段であってもよい。
また、前記第一の停止図柄判定を行うタイミング(契機)は、第1停止後、第2停止後、第3停止後、バックライト演出が終わった後の或るタイミング等、いつでもよく、一遊技につき少なくとも1回、停止図柄判定を行うものであればよい。また、前記第一の停止図柄判定と前記第二の停止図柄判定の実行タイミングは、特に限定されず、どちらの判定が先であってもよい。
また、遊技状態や内部当選役等の別の条件に応じて前記第一の停止図柄判定を行わない遊技があってもよい。また、図14(a)に例示した演出情報の中に、「画像表示可能」を示す情報が有る場合にのみ、サブ図柄判定用データによる演出実行判定を行うものであってもよい。
また、前記有効ラインが5ラインの場合は、前記停止図柄判定手段は、前記第一の停止図柄判定手段のみであってもよい。また、少なくとも前記第二の停止図柄判定が画像表示に関連して判定すればよい。また、リール表示領域における画像表示は、遊技状態に関連した背景のみでもよいし、停止出目に応じて専用の画像を表示してもよいし、入賞役の入賞を報知する入賞報知画像あってもよい。
また、上記実施形態においては、第一の停止図柄判定で5つの演出ラインを判定しているが、画像表示の必要性に応じて、5つ以上の演出ラインや5つ未満の演出ラインを判定してもよく、演出ラインの配置もV型や山型などを採用できる。また、前記第一の停止図柄判定は、有効ラインを除く演出ラインだけを判定する手段であってもよい。この場合、画像表示に関連して前記第一の停止図柄判定と前記第二の停止図柄判定を行うようにすれば、上記実施形態に係るスロットマシンと同様の機能を有することができる。また、有効ラインと演出ラインのすべてを判定する構成でもよい。
また、例えば、スイカ図柄やリプレイ図柄が3つ揃いした演出ラインのライン位置に応じて、画像表示が異なる構成であってもよい。また、同じ演出ライン上にスイカ図柄等が揃った場合においても、遊技状態や当該遊技での背景画像演出、実行された予告、付与される特典の有無、停止操作順等他の要因や条件によって画像表示が異なる構成であってもよい。また、他の条件を加味する場合、1または複数の条件で決定される構成であってもよい。また、スイカ等の内部当選役を取りこぼした場合は、停止図柄判定の結果で画像表示を決定してもよいし、内部当選役に応じて画像表示を決定してもよい。
また、停止図柄判定用データは、1の初期値を消去法で0に変更する方法を採用しているが、0の初期値を1に変更する方法を採用してもよい。また、停止図柄判定用データには、レバー操作時の内部当選の結果をあらかじめ反映させておいてもよい(例えば、スイカ当選であれば、他の入賞役に対応する情報をすべて0にする等)。
また、画像表示は、全リール停止時後には、全ての領域を使用してもよいし、一部の領域を使用してもよい。また、半透明の画像表示でリールの停止態様も視認可能な状態で表示する構成であってもよい。まお、少なくとも一つのリール回転中は、有効ラインを避けて画像表示を行う構成は許容される。
また、上記実施形態では、第一の停止図柄判定後にリールの前方の領域のみに画像表示が追加される例を示したが、リールの前方の領域以外の領域を含めて一体的な画像表示を行ってもよいし、リールの前方の領域以外の領域も第一の停止図柄判定(図柄の停止態様)に基づいて画像表示を行ってもよい。
また、上記実施形態では、全面液晶機を例に挙げたが、少なくともリールの前方の領域に画像表示がある構成であればよい。また、上記実施形態では、CZ(チャンスゾーン)においては、スイカ図柄が揃った場合に出目を強調するために、リールの前方の領域に画像表示を表示しない例を示したが、連動演出等で演出に注目させたい場合は、背景画像を表示して目立たなくし、連動演出に遊技者を注目させる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、停止図柄と関連性を持たせた画像表示をリール表示領域の前方に表示できる効果があるが、「停止図柄との関連性」のみならず、そのときに遊技状態(例えば、RT0〜RT5の何れか)や特典付与に関する情報(上乗せやエンディングに突入するかも)と言う別の状況と関連づけた画像表示を行う構成であってもよい。この場合においては、主制御部から遊技状態や特典に関する情報を受信しておけば、状況に応じて画像表示を行うことができる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、遊技の進行を制御可能なメイン制御手段と、前記メイン制御手段の制御に基づいて制御を実行可能なサブ制御手段と、複数種類の図柄が施されて回転駆動される複数のリールと、前記複数のリールの回転を個別に停止させるための停止操作を受け付ける停止操作受付手段と、受け付けた前記停止操作に基づいて、前記複数のリールを停止させる停止制御手段と、前記複数のリールの前方の領域(以下、「リール表示領域」という。)を少なくとも含む領域で画像表示を表示可能な画像表示手段と、抽選値に基づいて内部当選の結果を決定する内部当選結果決定手段と、を備えた遊技台であって、前記サブ制御手段は、前記停止制御手段の制御に基づいて停止した前記複数のリールにおける停止図柄判定を実行可能な停止図柄判定手段を含み、前記リール表示領域は、前記複数のリールの前方の領域(以下、「第一のリール表示領域」という。)と、該複数のリールの間の前方の領域(以下、「第二のリール表示領域」という。)と、を含んで構成された表示領域であり、前記画像表示手段は、前記停止図柄判定手段の前記停止図柄判定に基づいて停止した前記複数のリールの停止態様に応じて、前記リール表示領域を少なくとも含む領域に、背景表示とは異なる画像表示を表示可能な手段であり、前記画像表示手段は、或る内部当選役が当選した遊技において前記停止図柄判定として前記複数のリールの停止態様が、該或る内部当選役が入賞しなかった停止態様であると判定された場合には、前記第一のリール表示領域に、前記背景表示とは異なる画像表示を表示せず、前記第二のリール表示領域に、前記背景表示とは異なる画像表示を表示する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本願発明2に係る遊技台によれば、第一の停止図柄判定に基づいてリール表示領域に画像表示を表示することができるため、リールの前方の表示領域に、第一の停止図柄判定の結果との関連性を持たせた画像表示を行うことで、演出効果を高めることができる。また、複数のリールの停止態様が、或る内部当選役が入賞しなかった停止態様である場合には、第一のリール表示領域に、背景表示とは異なる画像表示を表示せず、第二のリール表示領域に、背景表示とは異なる画像表示を表示するため、第一のリール表示領域において画像表示を行わないことでリールの停止態様(停止出目)の視認性を確保するとともに、第二のリール表示領域において画像表示を行うことでリールの停止態様(停止出目)を目立たせることができ、或る内部当選役に当選したが取りこぼしたことを示唆することができ、或る内部当選役の当選によって有利な利益を得られるかもしれないといった期待感を遊技者に抱かせることができる。
なお、前記画像表示手段は、前記或る内部当選役が当選した遊技において前記複数のリールの停止態様が、該或る内部当選役が入賞した停止態様である場合には、前記第一のリール表示領域と前記第二のリール表示領域のうちの少なくとも該第一のリール表示領域を含む表示領域に、前記背景表示とは異なる画像表示を表示する手段であってもよい。
また、前記複数のリールの回転を開始させる開始操作手段を備え、前記画像表示手段は、前記開始操作手段の操作に基づいて、前記第一のリール表示領域と前記第二のリール表示領域のうちの少なくとも該第二のリール表示領域を含む表示領域に、前記背景表示を表示する手段であってもよい。