JP2021067321A - コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法 - Google Patents

コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続部の強度を向上できる、コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法を、提供する。【解決手段】本発明のコンベヤベルト1は、外表面を形成するカバーゴム10と、ベルト幅方向に沿って配列されているとともにそれぞれベルト周方向に沿って延在する、複数の補強コード20と、連結部材30と、を備えた、無端帯状のコンベヤベルトであって、コンベヤベルトは、1つ又は複数の本体部1mと、1つ又は複数の本体部のベルト周方向の端部どうしを接続する、接続部1jと、を有し、本体部では、カバーゴムの内部で複数の補強コードが連続的に延在しており、接続部では、カバーゴムの内部で複数の補強コードのベルト周方向の端部が位置しており、連結部材は、接続部において、複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを、連結している。【選択図】図3

Description

本発明は、コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法に関する。
従来、複数の補強コード(例えばスチールコード)を備えたコンベヤベルトは、一般的に、各補強コードのベルト周方向の端部が位置する接続部において、カバーゴムの内部で、ベルト周方向一方側へ延在し当該接続部内で終端する補強コードと、ベルト周方向他方側へ延在し当該接続部内で終端する補強コードとが、ベルト幅方向に沿って交互に配置されている(例えば、特許文献1)。
特表2002−539383号公報
しかしながら、上述のようなコンベヤベルトにおいては、補強コードとカバーゴムとの間で剥離が生じやすく、接続部の強度に関し、改善の余地があった。
本発明は、接続部の強度を向上できる、コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法を、提供することを目的とする。
本発明のコンベヤベルトは、
外表面を形成するカバーゴムと、
ベルト幅方向に沿って配列されているとともにそれぞれベルト周方向に沿って延在する、複数の補強コードと、
連結部材と、
を備えた、無端帯状のコンベヤベルトであって、
前記コンベヤベルトは、
1つ又は複数の本体部と、
前記1つ又は複数の本体部のベルト周方向の端部どうしを接続する、接続部と、
を有し、
前記本体部では、前記カバーゴムの内部で前記複数の補強コードが連続的に延在しており、
前記接続部では、前記カバーゴムの内部で前記複数の補強コードのベルト周方向の端部が位置しており、
前記連結部材は、前記接続部において、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを、連結している。
本発明のコンベヤベルトによれば、接続部の強度を向上できる。
本発明のコンベヤベルトにおいては、
前記連結部材は、筒状に構成されており、前記複数の補強コードの前記一対のベルト周方向の端部のそれぞれの外周側を覆っていると、好適である。
これにより、接続部の強度をさらに向上できる。
本発明のコンベヤベルトにおいては、
前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対の周方向端部どうしを連結しており、
前記複数の前記連結部材は、互いに同じベルト周方向位置に配置されていてもよい。
この場合、接続部の形成作業がし易くなる。
本発明のコンベヤベルトにおいては、
前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを連結しており、
前記複数の前記連結部材は、ベルト周方向に分散して配置されていてもよい。
この場合、接続部の剛性の偏りを抑制できる。
本発明のコンベヤベルトにおいては、
前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを連結しており、
前記複数の前記連結部材は、ベルト幅方向一方側からベルト幅方向他方側に向かうにつれてジグザグ状に配置されていてもよい。
この場合、接続部の剛性の偏りを抑制できる。
本発明のコンベヤベルトにおいては、
前記補強コードは、スチールコードであると、好適である。
この場合、コンベヤベルトの強度を向上できる。
本発明のコンベヤベルトの接合方法は、
上記のコンベヤベルトにおける前記接続部を形成するための、コンベヤベルトの接合方法であって、
予め準備された前記1つ又は複数の本体部における一対のベルト周方向の端部のそれぞれにおいて、前記カバーゴムを除去することにより前記複数の補強コードを露出させる、コード露出ステップと、
前記コード露出ステップの後、前記1つ又は複数の本体部における前記一対のベルト周方向の端部どうしをベルト周方向に対向させた状態で、前記複数の補強コードのうち一対のベルト周方向の端部どうしを、ベルト周方向に対向させる、コード配置ステップと、
前記コード配置ステップの後、前記複数の補強コードのうち前記一対のベルト周方向の端部どうしを、前記連結部材によって連結する、連結ステップと、
前記連結ステップの後、前記コード露出ステップにおいて露出された前記複数の補強コードの露出部分のベルト外周側及びベルト内周側に、未加硫ゴムを配置する、組み付けステップと、
前記組み付けステップの後、前記未加硫ゴムを加硫する、加硫ステップと、
を含む。
本発明のコンベヤベルトの接合方法によれば、接続部の強度を向上できる。
本発明によれば、接続部の強度を向上できる、コンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法を、提供することができる。
本発明の一実施形態に係るコンベヤベルトを備えたベルトコンベヤを概略的に示す、概略図である。 図1のコンベヤベルトのうち、破線で囲った部分を、拡大して周方向断面により示す、周方向断面図である。 図2に示す部分の構成の一例を、接続部カバーゴムを省略した状態で示す、斜視図であり、連結部材の配置の一例を説明するための図面である。 図2に示す部分の構成の他の例を、接続部カバーゴムを省略した状態で示す、斜視図であり、連結部材の配置の他の例を説明するための図面である。 連結部材の具体的な構成の第1例を説明するための図面であり、図5(a)は連結部材によって補強コードどうしを連結する前の状態、図5(b)は連結部材によって補強コードどうしを連結した後の状態を、それぞれ示している。 連結部材の具体的な構成の第2例を説明するための図面であり、図6(a)は連結部材によって補強コードどうしを連結する前の状態、図6(b)は連結部材によって補強コードどうしを連結した後の状態を、それぞれ示している。 連結部材の具体的な構成の第3例を説明するための図面であり、図7(a)は連結部材によって補強コードどうしを連結する前の状態、図7(b)は連結部材によって補強コードどうしを連結した後の状態を、それぞれ示している。 本発明の一実施形態に係る、コンベヤベルトの製造方法を説明するための、説明図である。
本発明のコンベヤベルトは、例えば、採鉱現場や建設現場等において様々な搬送物を運搬するために好適に使用することができる。
以下、本発明に係るコンベヤベルト、及び、コンベヤベルトの接合方法の実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2を、概略的に示している。図1のベルトコンベヤ2は、コンベヤベルト1に加え、一対のプーリP1、P2と、ホッパHと、を備えている。コンベヤベルト1は、無端帯状に構成されており、一対のプーリP1、P2の周りに巻き掛けられている。一対のプーリP1、P2は、それぞれ、コンベヤベルト1のベルト幅方向に延在する回転軸の周りで回転可能に構成されている。一対のプーリP1、P2のうち、一方のプーリP1は、ヘッドプーリと呼ばれるものであり、駆動プーリである。一対のプーリP1、P2のうち、他方のプーリP2は、テールプーリと呼ばれるものであり、従動プーリである。これら一対のプーリP1、P2の駆動により、コンベヤベルト1は、ベルト周方向(図1では右回り)に回転される。ベルトコンベヤ2は、これら一対のプーリP1、P2どうしの間においてコンベヤベルト1を支持するように構成された1つ又は複数のローラ(図示せず)を備えていてもよい。
本明細書で説明する各例において、ベルトコンベヤ2は、図示する構成とは異なる任意の構成を有してよい。
なお、本明細書においては、コンベヤベルト1(ひいては、後述のカバーゴム10)の「周方向」、「厚み方向」、「幅方向」、「内周側」、「外周側」を、それぞれ、「ベルト周方向」、「ベルト厚み方向」、「ベルト幅方向」、「ベルト内周側」、「ベルト外周側」ともいう。コンベヤベルト1の「厚み方向(ベルト厚み方向)」は、コンベヤベルト1の「周方向(ベルト周方向)」及び「幅方向(ベルト幅方向)」に対して垂直な方向である。
コンベヤベルト1のうち、テールプーリP2からヘッドプーリP1に向かって走行する部分は、キャリア側部分であり、ホッパHから投下された搬送物Mを載せた状態で走行する。コンベヤベルト1のキャリア側部分では、コンベヤベルト1の外周面1oが、鉛直方向上側の面となり、搬送物Mの搬送面となるのに対し、コンベヤベルト1の内周面1iは、鉛直方向下側の面となる。コンベヤベルト1のキャリア側部分は、そのベルト幅方向両側の端部分が上側に向かって曲げられた状態で走行してもよく、それにより、搬送物Mが搬送面からこぼれ落ちるのを抑制することができる。ただし、コンベヤベルト1のキャリア側部分は、ベルト幅方向に沿って略平坦状に展開された状態で走行してもよい。コンベヤベルト1のキャリア側部分によって搬送された搬送物Mは、ヘッドプーリP1の近傍に設けられた荷降ろし部(図示せず)に投下される。
一方、コンベヤベルト1のうち、ヘッドプーリP1からテールプーリP2に向かって走行する部分は、リターン側部分である。コンベヤベルト1のリターン側部分では、その全部又は大部分において、コンベヤベルト1の外周面1oが、鉛直方向下側の面となり、コンベヤベルト1の内周面1iは、鉛直方向上側の面となる。コンベヤベルト1のリターン側部分は、図の例において、コンベヤベルト1のキャリア側部分に対し、鉛直方向下側に位置している。コンベヤベルト1のリターン側部分は、例えば、ベルト幅方向に沿って略平坦状に展開された状態で走行する。
図2は、図1のコンベヤベルト1のうち、破線で囲った部分(主に、後述の接続部1j)を、拡大して周方向断面により示している。
図2に示すように、コンベヤベルト1は、カバーゴム10と、複数の補強コード20と、1つ又は複数の連結部材30と、を備えている。
カバーゴム10は、ゴムで構成されている。カバーゴム10は、コンベヤベルト1の外表面(外周面1о、内周面1i、及び、一対の側面)を形成している。
図3は、図2に示す部分の構成の一例を斜視図により示しており、カバーゴム10の一部(後述の接続部カバーゴム12)の図示を省略している。
図2及び図3に示すように、複数の補強コード20は、ベルト幅方向に沿って配列されているとともに、それぞれベルト周方向に沿って延在している。これら複数の補強コード20は、互いに同じベルト厚み方向位置に位置している。複数の補強コード20は、コンベヤベルト1の芯体としての機能を有する。複数の補強コード20は、カバーゴム10に埋設されている。補強コード20は、強度向上の観点からスチールコードであると好適であるが、有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミド等からなる繊維)コードであってもよい。1本の補強コード20は、1本の単繊維のみで構成されてもよいし、あるいは、複数本の単繊維が撚られ又は束ねられてなるものでもよい。
コンベヤベルト1は、芯体として、複数の補強コード20に加えて、カバーゴム10の内部に、有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミド等からなる繊維)からなる帆布を、1つ又は複数有してもよい。
図1〜図3に示すように、コンベヤベルト1は、1つ又は複数(図の例では、3つ)の本体部1mと、当該1つ又は複数の本体部1mのベルト周方向の端部1m1、1m2どうしを接続する、1つ又は複数(図の例では、3つ)の接続部1jと、を有している。本体部1mと接続部1jとは、それぞれ、コンベヤベルト1のベルト周方向の一部分を構成しており、帯状である。本体部1mと接続部1jとは、ベルト周方向に沿って交互に配置されている。
図1の例のようにコンベヤベルト1が本体部1mを複数有する場合、接続部1jは、互いにベルト周方向に隣接する一対の本体部1mにおける、互いにベルト周方向に隣接する一対のベルト周方向の端部1m1、1m2どうしを接続する(図2)。一方、コンベヤベルト1が本体部1mを1つのみ有する場合、接続部1jは、当該本体部1mの一対のベルト周方向の端部1m1、1m2どうしを接続する。
本体部1mは、例えば、コンベヤベルト1の施工現場とは離れたところにある工場で製造され、その後、巻かれた状態で、施工現場まで搬送される。接続部1jは、例えば、コンベヤベルト1の施工現場において形成される。ただし、本体部1mも、接続部1jと同様に、コンベヤベルト1の施工現場において形成されてもよい。
図2に示すように、本体部1mは、カバーゴム10と複数の補強コード20とを有している。本明細書では、カバーゴム10のうち、本体部1mを構成する部分を、「本体部カバーゴム11」という。本体部1mでは、カバーゴム10の内部で複数の補強コード20が連続的に延在している。なお、図2及び図3に示す例において、本体部カバーゴム11のベルト周方向端部は、それぞれの外周面及び内周面が、接続部1jのベルト周方向中心に向かうにつれて徐々にベルト厚み方向の内側へ向かうように、先細り状に構成されている。
図2及び図3に示すように、接続部1jは、カバーゴム10と複数の補強コード20とを有している。本明細書では、カバーゴム10のうち、接続部1jを構成する部分を、「接続部カバーゴム12」という。上述のように、図3では、接続部カバーゴム12の図示を省略している。接続部カバーゴム12は、互いにベルト周方向に隣接する一対の本体部カバーゴム11のベルト周方向の端部同士を接続している。接続部1jでは、カバーゴム10の内部で、上記複数の補強コード20のベルト周方向の端部201、202が位置している。具体的に、接続部1jでは、カバーゴム10(具体的には、接続部カバーゴム12)の内部で、当該接続部1jに対しベルト周方向一方側(図2及び図3では左側)に位置する、本体部1mのベルト周方向の端部1m1(以下、「第1ベルト周方向端部(1m1)」という。)から、ベルト周方向他方側(図2及び図3では右側)へ延在し当該接続部1j内で終端する、複数の補強コード20(以下、「第1補強コード部分(21)」という。)のそれぞれのベルト周方向他方側の端部201と、当該接続部1jに対しベルト周方向他方側(図2及び図3では右側)に位置する、本体部1m(前記本体部1mと異なる又は同じであり得る。)のベルト周方向の端部1m2(以下、「第2ベルト周方向端部(1m2)」という。)から、ベルト周方向一方側(図2及び図3では左側)へ延在し当該接続部1j内で終端する、複数の補強コード20(以下、「第2補強コード部分(22)」という。)のそれぞれのベルト周方向一方側の端部202とが、位置している。
コンベヤベルト1を構成する複数の補強コード20は、接続部1jにおいて、互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202を、1対又は複数対(図3の例では、複数対)有する。
図3の例において、コンベヤベルト1を構成する複数の補強コード20は、接続部1jにおいて、各第1補強コード部分21のそれぞれのベルト周方向他方側の端部201と、各第2補強コード部分22のそれぞれのベルト周方向一方側の端部202とが、それぞれ互いにベルト周方向に対向している。複数の補強コード20のうち、互いにベルト周方向に対向する一対の端部201、202どうしは、それぞれ同じベルト幅方向位置に位置している。よって、図3の例において、複数の補強コード20は、互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202を、ベルト幅方向における補強コード20の列数と同じ数の対だけ、有している。
ただし、コンベヤベルト1を構成する複数の補強コード20は、接続部1jにおいて、各第1補強コード部分21のうち一部(1つ又は複数)のみの第1補強コード部分21のベルト周方向他方側の端部201と、各第2補強コード部分22のうち一部(1つ又は複数)のみの第2補強コード部分22のベルト周方向一方側の端部202とが、それぞれ互いにベルト周方向に対向していてもよい。その場合、接続部1jにおいて、残りの第1補強コード部分21と残りの第2補強コード部分22とは、互いにベルト周方向に対向していなくてもよく(すなわち、互いに異なるベルト幅方向位置に配置されていてもよく)、例えば、第1補強コード部分21と第2補強コード部分22とがベルト幅方向に沿って交互に配置されていてもよい。
図2及び図3に示すように、連結部材30は、接続部1jにおいて、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202どうしを、連結している。すなわち、連結部材30は、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する第1補強コード部分21及び第2補強コード部分22のベルト周方向の端部201、202どうしを、連結している。
図3の例においては、複数の連結部材30が、それぞれ、接続部1jにおいて、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202どうし(ひいては、互いにベルト周方向に対向する、第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201及び第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202どうし)を、連結している。各連結部材30は、それぞれ異なる対のベルト周方向の端部201、202どうしを、連結している。各連結部材30は、接続部1jにおいて、互いに異なるベルト幅方向位置に位置している。
図3の例において、コンベヤベルト1は、連結部材30を、ベルト幅方向における補強コード20の列数と同じ数だけ備えている。ただし、コンベヤベルト1は、連結部材30を、ベルト幅方向における補強コード20の列数よりも少ない任意の数(1つ又は複数)のみ備えていてもよい。
また、図3の例において、コンベヤベルト1は、連結部材30を、複数の補強コード20における互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202の対の数と同じ数だけ、備えている。ただし、コンベヤベルト1は、連結部材30を、複数の補強コード20における互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202の対の数よりも少ない任意の数(1つ又は複数)のみ備えていてもよい。
コンベヤベルト1は、図1の例のように接続部1jを複数有する場合、各接続部1jに連結部材30を備えていると、好適であるが、一部(1つ又は複数)の接続部1jのみに連結部材30を備えていてもよい。
ここで、上述した実施形態のコンベヤベルト1における接続部1jを形成するための、本発明の一実施形態に係る、コンベヤベルト1の接合方法を、図2、図3、図8を参照しつつ、説明する。接続部1jが形成されることによって、当該接続部1jに対しベルト周方向の両側に隣接する、本体部1mの一対のベルト周方向端部1m1、1m2どうしが、接続部1jを介して接合される。
本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法は、コンベヤベルト1を構成する1つ又は複数の本体部1mが予め準備された状態で使用されるものである。すなわち、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法を実施する前に、本体部1mは、予め、カバーゴム10の内部で複数の補強コード20が連続的に延在しており、かつ、カバーゴム10が加硫済みの状態にある。接続部1jは、予め準備された本体部1mの一部を用いて形成される。
本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法は、一例として、コンベヤベルト1を新設する際に、好適に使用できる。この場合、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法を実施する前に、予め、本体部1mは、例えば、コンベヤベルト1の施工現場とは離れたところにある工場で製造され、その後、巻かれた状態で、施工現場まで搬送される。その後、コンベヤベルト1の施工現場において、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法によって、予め準備された本体部1mの一部を用いて、接続部1jが形成され、当該本体部1mの一対のベルト周方向端部1m1、1m2どうしが接合される。ただし、本体部1mも、接続部1jと同様に、コンベヤベルト1の施工現場において形成されてもよい。
あるいは、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法は、他の例として、既存のコンベヤベルト1の接続部1jの切り詰め補修を行う際に、好適に使用できる。この場合、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法を実施する前に、予め、既存のコンベヤベルト1の当該接続部1jは、当該接続部1jのベルト周方向の両端が切断されることによって、除去される。その後、本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法によって、既存のコンベヤベルト1の本体部1m(ひいては、予め準備された本体部1m)を用いて、新たな接続部1jが形成され、当該本体部1mの一対のベルト周方向端部1m1、1m2どうしが接合される。
なお、接続部1jが形成される前において、コンベヤベルト1は無端環状ではないが、以下の説明においては、便宜のため、接続部1jが形成されてコンベヤベルト1が完成した後の状態において「ベルト周方向」、「ベルト厚み方向」、「ベルト幅方向」、「ベルト内周側」、「ベルト外周側」となる方向を、それぞれ「ベルト周方向」、「ベルト厚み方向」、「ベルト幅方向」、「ベルト内周側」、「ベルト外周側」と称している。
なお、以下では、ある1つの接続部1jを形成する場合について説明するが、コンベヤベルト1が複数の接続部1jを有する場合、各接続部1jをそれぞれ同様の方法で形成してもよいし、あるいは、接続部1j毎に異なる方法で形成してもよい。例えば、各接続部1jのうち、一部(1つ又は複数)の接続部1jのみを、本実施形態のコンベヤベルトの接合方法により形成してもよい。
本実施形態のコンベヤベルト1の接合方法は、コード露出ステップと、コード配置ステップと、連結ステップと、組み付けステップと、加硫ステップと、を含む。
まず、コード露出ステップでは、予め準備された1つ又は複数の本体部1mにおける一対のベルト周方向の端部のそれぞれにおいて、カバーゴム10を除去することにより、複数の補強コード20(具体的には、図3を参照しつつ上述した複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)を、露出させる。
コード配置ステップでは、コード露出ステップの後、例えば図3のように、上記1つ又は複数の本体部のうち、コード露出ステップにおいてカバーゴム10の除去が行われた一対のベルト周方向の端部(第1ベルト周方向端部1m1、第2ベルト周方向端部1m2)どうしをベルト周方向に対向させた状態で、コード露出ステップにおいて露出された複数の補強コード20(具体的には、複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)のうちの少なくとも一対(任意の1対又は複数対)のベルト周方向の端部201、202どうしを、ベルト周方向に対向させる。なお、上記1つ又は複数の本体部1mにおける上記一対のベルト周方向の端部(第1ベルト周方向端部1m1、第2ベルト周方向端部1m2)どうしをベルト周方向に対向させるステップは、コード露出ステップの前に行ってもよいし、あるいは、コード露出ステップの後かつコード配置ステップの前に行ってもよい。
連結ステップでは、コード配置ステップの後、例えば図3のように、複数の補強コード20(具体的には、複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)のうち互いにベルト周方向に対向する少なくとも一対(任意の1対又は複数対)のベルト周方向の端部201、202どうしを、それぞれ連結部材30によって連結する。
組み付けステップでは、連結ステップの後、例えば図8のように、コード露出ステップにおいて露出された複数の補強コード20の露出部分(具体的には、複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)のベルト外周側及びベルト内周側に、接続部カバーゴム12を構成するための未加硫ゴム12sを配置する。これにより、未加硫状態における接続部1jが完成する。ここで、例えば図8の例のように、接続部カバーゴム12を構成するための未加硫ゴム12sとして、複数の未加硫ゴムシート12sを、ベルト厚み方向に積層してもよい。また、組み付けステップにおいては、ベルト幅方向における複数の補強コード20の露出部分(具体的には、複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)どうしの間の隙間に、長細い棒状の未加硫ゴム(図示せず)を配置してもよい。この場合、当該長細い棒状の未加硫ゴム(図示せず)も、加硫後において、接続部カバーゴム12の一部を構成することとなる。この場合、この後の加硫ステップにおいて、接続部1jの補強コード20(具体的には、複数の第1補強コード部分21及び複数の第2補強コード部分22)どうしの間の隙間を、より効果的にゴムで埋めることができる。なお、この場合、上記長細い棒状の未加硫ゴムは、接着用のゴムから構成されると、補強コード20との剥離を抑制できるので好適である。
加硫ステップでは、組み付けステップの後、例えば図8のように、未加硫ゴム12sを加硫する。このとき、例えば、図8に示すように、接続部1jの外周面1o上には、加圧バッグBを介して加熱板UPを設置し、接続部1jの内周面1i上には、他の加熱板LPを設置し、これらの加熱板UP、LPどうしを、図示しないボルトにより固定する。その状態で、接続部1jに対し、加圧バッグBによる加圧と、加熱板UP、LPによる加熱とを行うことで、加硫を行う。当該未加硫ゴム12sが加硫されることによって、接続部カバーゴム12が形成され、ひいては、接続部1jが形成される。それにより、当該接続部1jに対しベルト周方向の両側の、本体部1mの一対のベルト周方向の端部(第1ベルト周方向端部1m1、第2ベルト周方向端部1m2)どうしが、接続部1jを介して接合される。
ここで、上述した本実施形態のコンベヤベルト1、及び、本実施形態のコンベヤベルトの接合方法の作用効果について、説明する。
まず、仮に、例えば上述した特許文献1のように、接続部1jにおいて、カバーゴム10(具体的には、接続部カバーゴム12)の内部で、第1補強コード部分21と、第2補強コード部分22とが、ベルト幅方向に沿って交互に配置されている場合、接続部1jにおいて、複数の補強コード20どうしの間(具体的には、第1補強コード部分21と第2補強コード部分22との間)の部分の強度が、カバーゴム10のみで確保されることから、接続部1jの強度(特に、ベルト周方向の引っ張り強度)が十分に得られなくなるおそれがある。そのため、コンベヤベルト1の長期使用により、補強コード20とカバーゴム10との間で剥離が生じやすく、定期的に接続部1jの切り詰め補修(既存の接続部1jの除去、及び、既存の本体部1mを用いた新たな接続部1jの形成)が必要となるおそれがある。
一方、本実施形態においては、上述のように、連結部材30が、接続部1jにおいて、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202どうし(ひいては、互いにベルト周方向に対向する、第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201及び第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202どうし)を、連結している(図2、図3)。それにより、複数の補強コード20どうしの間(具体的には、第1補強コード部分21と第2補強コード部分22との間)の部分の強度を向上でき、ひいては、接続部1jの強度(特に、ベルト周方向の引っ張り強度)を向上できる。したがって、安定した品質を確保でき、接続部1jの切り詰め補修の必要性を低減できる。
また、本実施形態においては、連結部材30によって連結する第1補強コード部分21及び第2補強コード部分22どうしを、ベルト周方向に対向させるため、仮に第1補強コード部分21と第2補強コード部分22とをベルト幅方向に沿って交互に配置する場合に比べて、上述のコード配置ステップの作業がしやすくなる。
以下、本発明の好ましい構成や変形例等について、図4〜図7も適宜参照しつつ、説明する。
図4は、図3に対応する図面であり、連結部材30の配置の他の例を説明するための図面である。図5は、連結部材30の具体的な構成の第1例を説明するための図面であり、図5(a)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結する前の状態、図5(b)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結した後の状態を、それぞれ示している。図6は、連結部材30の具体的な構成の第2例を説明するための図面であり、図6(a)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結する前の状態、図6(b)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結した後の状態を、それぞれ示している。図7は、連結部材30の具体的な構成の第3例を説明するための図面であり、図7(a)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結する前の状態、図7(b)は連結部材30によって補強コード20どうし(第1補強コード部分21と第2補強コード部分22どうし)を連結した後の状態を、それぞれ示している。
図5〜図7に示す連結部材30の構成例は、それぞれ、図3〜図4に示す配置例における連結部材30に好適に適用できる。
本明細書で説明する各例においては、例えば図3及び図4の各例のように、接続部1jにおいて、各第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201が、それぞれ、対応する第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202と、連結部材30によって連結されていると、好適である。この場合、コンベヤベルト1は、連結部材30を、ベルト幅方向における補強コード20の列数と同じ数だけ備えていることとなる。
これにより、接続部1jの強度をより向上できる。
また、この場合、各第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201と、各第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202とが、互いにベルト周方向に対向することとなるので、仮に、例えば上述した特許文献1のように、接続部1jにおいて、第1補強コード部分21と第2補強コード部分22とがベルト周方向でオーバーラップしながらベルト幅方向に沿って交互に配置される場合に比べて、第1補強コード部分21及び第2補強コード部分22の延在長さを短くすることができ、ひいては、上述のコード露出ステップやコード配置ステップにおける作業の範囲や時間を低減できる。
また、仮に、例えば上述した特許文献1のように、接続部1jにおいて、第1補強コード部分21と第2補強コード部分22とがベルト周方向でオーバーラップしながらベルト幅方向に沿って交互に配置される場合は、各第1補強コード部分21どうしの間に第2補強コード部分22を配置するスペースを確保する観点から、補強コード20の径の太さをさほど大きくすることができないが、例えば図3及び図4の各例のように、各第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201と、各第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202とが、互いにベルト周方向に対向する場合は、補強コード20の径を太くしても問題がない。したがって、補強コード20の径を太くすることによる強度の向上が、実現し易くなる。
ただし、接続部1jにおいて、各第1補強コード部分21のうち一部(1つ又は複数)のみの第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201が、それぞれ、対応する第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202と、連結部材30によって連結されていてもよい。言い換えれば、コンベヤベルト1は、連結部材30を、ベルト幅方向における補強コード20の列数よりも少ない任意の数(1つ又は複数)のみ備えていてもよい。
本明細書で説明する各例においては、例えば図3〜図7の各例のように、複数の補強コード20のうち、連結部材30によって連結される、一対のベルト周方向の端部201、202どうしが、互いに非接触状態にあり、すなわち、互いからベルト周方向に離間していると、好適である。これにより、接続部1jの耐久性を向上できる。
仮に、複数の補強コード20のうち、連結部材30によって連結される、一対のベルト周方向の端部201、202どうしが、互いに接触状態にあると、コンベヤベルト1の走行中等において接続部1jがプーリの周り等において曲がるときに、一対のベルト周方向の端部201、202どうしが弾いて、キンクを生じさせるおそれがある。
ただし、複数の補強コード20のうち、連結部材30によって連結される、一対のベルト周方向の端部201、202どうしは、互いに接触状態にあってもよい。
本明細書で説明する各例においては、連結部材30のベルト周方向の長さが、例えば図3〜図4の各例のように、接続部1jのベルト周方向の全長よりも短くてもよい。言い換えれば、連結部材30は、例えば図3〜図4の各例のように、第1補強コード部分21のうちベルト周方向他方側(図3では右側)の部分(例えば端部201)のみと、第2補強コード部分22のうちベルト周方向一方側(図3では左側)の部分(例えば端部202)のみと、を覆っていてもよい。この場合、連結部材30を構成する材料の量を抑制でき、また、本体部1mと接続部1jとの間の剛性差を抑制できる。
あるいは、本明細書で説明する各例においては、連結部材30のベルト周方向の長さが、接続部1jのベルト周方向の全長と同じでもよい。言い換えれば、連結部材30は、第1補強コード部分21の全部と、第2補強コード部分22の全部と、を覆っていてもよい。この場合、連結部材30によって第1補強コード部分21及び第2補強コード部分22どうしをより確実に連結でき、接続部1jの耐久性をより向上できる。
本明細書で説明する各例においては、接続部1jにおいて、複数の連結部材30が、それぞれ、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対の周方向端部201、202どうしを連結している場合、これら複数の連結部材30が、図3の例のように、互いに同じベルト周方向位置に配置されていてもよい。
この場合、図3の例のように、各第1補強コード部分21どうし、及び、各第2補強コード部分22どうしを、同じ長さに揃えることができるので、接続部1jの形成時において、各第1補強コード部分21どうし、及び、各第2補強コード部分22どうしを、同じベルト周方向位置で切断でき、ひいては、作業がし易くなる。
ここで、複数の連結部材30に関し、「互いに同じベルト周方向位置に配置」とは、これら複数の連結部材30のベルト周方向の中心がそれぞれ同じ位置にある状態を指している。
同様の観点から、この場合、各第1補強コード部分21どうしが同じ長さであり、かつ、各第2補強コード部分22どうしが同じ長さであると、好適である。また、各第1補強コード部分21の先端(ベルト周方向他方側(図3では右側)の端)どうしが、同じベルト周方向位置に位置しており、かつ、各第2補強コード部分22の先端(ベルト周方向一方側(図3では左側)の端)どうしが、同じベルト周方向位置に位置していると、好適である。
あるいは、本明細書で説明する各例においては、接続部1jにおいて、複数の連結部材30が、それぞれ、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対の周方向端部201、202どうしを連結している場合、これら複数の連結部材30が、図4の例のように、ベルト周方向に分散して配置されていてもよい。
この場合、接続部1jの剛性の偏りを抑制できる。
ここで、複数の連結部材30に関し、「ベルト周方向に分散して配置」とは、これら複数の連結部材30が図3の例のように互いに同じベルト周方向位置に配置されている場合を除く、あらゆる配置形態を指しており、少なくとも1つの連結部材30のベルト周方向の中心が、他の連結部材30のベルト周方向の中心とは異なるベルト周方向位置に配置されていることを指している。
複数の連結部材30がベルト周方向に分散して配置されている具体例としては、例えば、これら複数の連結部材30(具体的には、これら複数の連結部材30のベルト周方向中心)が、図4の例のように、ベルト幅方向一方側からベルト幅方向他方側に向かうにつれてジグザグ状に配置されている場合、あるいは、ベルト幅方向一方側からベルト幅方向他方側に向かうにつれて徐々にベルト周方向のいずれか一方側へ向かうように、斜めかつ一列に配置されている場合、あるいは、ベルト幅方向一方側からベルト幅方向他方側に向かうにつれて、徐々にベルト周方向のいずれか一方側へ向かった後にベルト周方向の他方側へ向かうように、V字状に配置されている場合等が、挙げられる。
複数の連結部材30がベルト周方向に分散して配置されている場合、図4の例のように、互いに異なるベルト周方向位置に配置されたベルト周方向中心を有する連結部材30どうしが、互いにベルト周方向においてオーバーラップしないように(言い換えれば、いずれの部分も同じベルト周方向位置に位置しないように)配置されていてもよいし、あるいは、互いにベルト周方向においてオーバーラップするように(言い換えれば、少なくとも一部分で同じベルト周方向位置に位置するように)配置されていてもよい。
本明細書で説明する各例においては、接続部1jにおいて、複数の連結部材30が、それぞれ、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対の周方向端部201、202どうしを連結している場合、図3及び図4の各例のように、各連結部材30のベルト周方向の長さどうしは、互いに同じであると好適であるが、各連結部材30のベルト周方向の長さどうしは、互いに異なっていてもよい。
本明細書で説明する各例においては、接続部1jの強度(特に、ベルト周方向における引っ張り強度)の向上の観点から、連結部材30は、ベルト周方向における引っ張り強度が、カバーゴム10を構成するゴムの引っ張り強度よりも高いと好適であり、補強コード20の引っ張り強度と同等以上であるとより好適である。
本明細書で説明する各例においては、接続部1jの強度(特に、ベルト周方向における引っ張り強度)の向上の観点から、連結部材30は、ベルト周方向における伸縮性をほとんど又は全く有しないことが好適である。
本明細書で説明する各例においては、コンベヤベルト1の走行中の曲げに耐えられるようにする観点から、連結部材30は、可撓性を有すること(曲げ変形が可能であること)が好適である。
本明細書で説明する各例において、連結部材30を構成する材料は、任意でよいが、例えば、金属(スチール、形状記憶合金等)、帆布、カーボングラファイト、樹脂等が好適である。帆布は、例えば、複数本の糸が網目状に編み込み又は織り込みされてなるものでもよい。1本の上記糸は、1本の単繊維のみで構成されてもよいし、あるいは、複数本の単繊維が撚られ又は束ねられてなるものでもよい。上記糸を構成する単繊維は、有機繊維(天然繊維及び/又は合成繊維)、及び、金属繊維のうち、少なくともいずれか一方であると、好適である。上記金属繊維を構成する金属は、例えば、スチール、形状記憶合金等が好適である。
連結部材30が帆布又はカーボングラファイトから構成される場合、連結部材30は、引っ張り強度が高く、かつ、柔らかいので、特に好適である。
本明細書で説明する各例において、連結部材30は、例えば図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す各例のように、筒状(略筒状を含む。)に構成されていると、好適である。この場合、連結部材30は、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向のうち少なくとも端部201、202(具体的には、第1補強コード部分21のうち少なくともベルト周方向の端部201と第2補強コード部分22のうち少なくともベルト周方向の端部202)のそれぞれの外周側を覆っている。これにより、連結部材30によって、第1補強コード部分21のベルト周方向の端部201と第2補強コード部分22のベルト周方向の端部202とを、より確実に連結できるので、接続部1jの強度をさらに向上できる。また、この場合、上述の連結ステップにおける作業がし易くなる。
上記のような構成を実現するための具体的な手法の第1例としては、例えば図5の例のように、連結部材30を、連結ステップの前において予め筒状に成形し(図5(a))、その後の連結ステップにおいては、連結部材30の内周側に、第1補強コード部分21のうち少なくともベルト周方向の端部201と第2補強コード部分22のうち少なくともベルト周方向の端部202とを入れ込む(図5(b))ことが挙げられる。
あるいは、上記のような構成を実現するための具体的な手法の第2例としては、例えば図6の例のように、連結ステップの前において、連結部材30を構成するための帯状部材30aを予め準備し(図6(a))、その後の連結ステップにおいては、帯状部材30aを、コード周方向(補強コード20の周方向。以下同じ。)に沿って、略環状に、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向のうち少なくともの端部201、202の外周側に巻く(図6(b))ことが挙げられる。このとき、帯状部材30aにおけるコード周方向の両側の端部30a1、30a2どうしが近接するように、帯状部材30aを巻く。このように帯状部材30aが巻かれることによって、連結部材30が筒状(略筒状を含む。)に構成される。この場合、連結部材30を構成する帯状部材30aにおけるコード周方向両側の端部30a1、30a2どうしは、図6(b)の例のようにコード径方向(補強コード20の径方向。以下同じ。)に重なっていると、強度の観点から好適であるが、コード径方向に重ならずに、コード周方向に互いに対向するとともに互いに接触状態にあってもよいし、あるいは、コード周方向に互いに対向するとともに互いから離間していてもよい。
あるいは、上記のような構成を実現するための具体的な手法の第3例としては、例えば図7の例のように、連結ステップの前において、連結部材30を構成するための帯状部材30aを予め準備し(図7(a))、その後の連結ステップにおいては、帯状部材30aを、コード周方向に沿いつつ徐々にコード軸線方向(補強コード20の軸線方向。以下同じ。)のいずれか一方側へ向かうように、らせん状に、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向のうち少なくともの端部201、202の外周側に巻く(図7(b))ことが挙げられる。このとき、帯状部材30aにおけるコード軸線方向の端部30b1、30b2どうしが近接するように、帯状部材30aを巻く。このように帯状部材30aが巻かれることによって、連結部材30が筒状(略筒状を含む。)に構成される。この場合、連結部材30を構成する帯状部材30aにおけるコード軸線方向の端部30b1、30b2どうしは、図7(b)の例のようにコード径方向に重なっていると、強度の観点から好適であるが、コード径方向に重ならずに、コード軸線方向に互いに対向するとともに互いに接触状態にあってもよいし、あるいは、コード軸線方向に互いに対向するとともに互いから離間していてもよい。
ただし、連結部材30は、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部201、202どうしを連結するように構成されている限り、筒状以外の任意の構成からなるものでもよい。例えば、連結部材30は、コイル形状に構成されてもよい。このような場合でも、連結部材30は、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向のうち少なくともの端部201、202(具体的には、第1補強コード部分21のうち少なくともベルト周方向の端部201と第2補強コード部分22のうち少なくともベルト周方向の端部202)のそれぞれの外周側を覆っていると、好適である。
本明細書で説明する各例において、連結部材30は、例えば図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す各例のように、複数の補強コード20のうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向のうち少なくとも端部201、202(具体的には、第1補強コード部分21のうち少なくともベルト周方向の端部201と第2補強コード部分22のうち少なくともベルト周方向の端部202)のそれぞれに固着された、一対の固着部31、32を有していると、好適である。これにより、連結部材30が第1補強コード部分21及び第2補強コード部分22から外れるのを抑制でき、ひいては、接続部1jの強度をより向上できる。
これら一対の固着部31、32は、上述の連結ステップにおいて形成されると、好適である。固着部31、32を形成する手法としては、例えば、連結部材30が補強コード20の上記端部201、202の外周側を覆った状態で連結部材30を外周側から加締める手法、連結部材30を補強コード20の上記端部201、202の外周面に対して接着剤により接着する手法、又は、連結部材30を補強コード20の上記端部201、202の外周面に対して超音波及び/若しくは熱等で圧着する手法等が、挙げられる。上記加締める手法又は上記圧着する手法を用いる場合、連結部材30は、金属(スチール、形状記憶合金等)を含む材料から構成されていると、連結部材30の形状が維持されやすいので、好適である。
本明細書で説明する各例において、例えば図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す各例のように連結部材30が筒状に構成される場合、図2、図5〜図8の各例に示すように、連結部材30の内部には、補強コード20の上記端部201、202どうしの間の隙間に、追加部材40が配置されてもよい。追加部材40は、任意の材料で構成されてよく、例えば、ゴムであると好適であるが、金属又は樹脂等から構成されてもよい。追加部材40は、連結ステップにおいて配置されると、よい。追加部材40がゴムである場合、追加部材40は、連結ステップにおいては未加硫ゴムであり、加硫ステップにおいて加硫されることにより加硫済みのゴムとなるようにされると、好適である。
本発明のコンベヤベルトは、例えば、採鉱現場や建設現場等において様々な搬送物を運搬するために好適に使用することができる。
1:コンベヤベルト、 1o:外周面、 1i:内周面、 1j:接続部、 1m:本体部、 1m1:第1ベルト周方向端部(ベルト周方向の端部)、 1m2:第2ベルト周方向端部(ベルト周方向の端部)、
2:ベルトコンベヤ、
10:カバーゴム、 11:本体部カバーゴム、 12:接続部カバーゴム、 12s:未加硫ゴムシート(未加硫ゴム)、 20:補強コード、 21:第1補強コード部分、 22:第2補強コード部分、 201、202:ベルト周方向の端部、
30:連結部材、 30a:帯状部材、 30a1、30a2:コード周方向の端部、 30b1、30b2:コード軸線方向の端部、 31、32:固着部、 40、40’:追加部材、
H:ホッパ、 M:搬送物、 P1:ヘッドプーリ(プーリ)、 P2:テールプーリ(プーリ)、 UP、LP:加熱板、 B:加圧バッグ

Claims (7)

  1. 外表面を形成するカバーゴムと、
    ベルト幅方向に沿って配列されているとともにそれぞれベルト周方向に沿って延在する、複数の補強コードと、
    連結部材と、
    を備えた、無端帯状のコンベヤベルトであって、
    前記コンベヤベルトは、
    1つ又は複数の本体部と、
    前記1つ又は複数の本体部のベルト周方向の端部どうしを接続する、接続部と、
    を有し、
    前記本体部では、前記カバーゴムの内部で前記複数の補強コードが連続的に延在しており、
    前記接続部では、前記カバーゴムの内部で前記複数の補強コードのベルト周方向の端部が位置しており、
    前記連結部材は、前記接続部において、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを、連結している、コンベヤベルト。
  2. 前記連結部材は、筒状に構成されており、前記複数の補強コードの前記一対のベルト周方向の端部のそれぞれの外周側を覆っている、請求項1に記載のコンベヤベルト。
  3. 前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対の周方向端部どうしを連結しており、
    前記複数の前記連結部材は、互いに同じベルト周方向位置に配置されている、請求項1又は2に記載のコンベヤベルト。
  4. 前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを連結しており、
    前記複数の前記連結部材は、ベルト周方向に分散して配置されている、請求項1又は2に記載のコンベヤベルト。
  5. 前記接続部では、複数の前記連結部材が、それぞれ、前記複数の補強コードのうち互いにベルト周方向に対向する一対のベルト周方向の端部どうしを連結しており、
    前記複数の前記連結部材は、ベルト幅方向一方側からベルト幅方向他方側に向かうにつれてジグザグ状に配置されている、請求項1、2又は4に記載のコンベヤベルト。
  6. 前記補強コードは、スチールコードである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンベヤベルト。
  7. 請求項1に記載のコンベヤベルトにおける前記接続部を形成するための、コンベヤベルトの接合方法であって、
    予め準備された前記1つ又は複数の本体部における一対のベルト周方向の端部のそれぞれにおいて、前記カバーゴムを除去することにより前記複数の補強コードを露出させる、コード露出ステップと、
    前記コード露出ステップの後、前記1つ又は複数の本体部における前記一対のベルト周方向の端部どうしをベルト周方向に対向させた状態で、前記複数の補強コードのうち一対のベルト周方向の端部どうしを、ベルト周方向に対向させる、コード配置ステップと、
    前記コード配置ステップの後、前記複数の補強コードのうち前記一対のベルト周方向の端部どうしを、前記連結部材によって連結する、連結ステップと、
    前記連結ステップの後、前記コード露出ステップにおいて露出された前記複数の補強コードの露出部分のベルト外周側及びベルト内周側に、未加硫ゴムを配置する、組み付けステップと、
    前記組み付けステップの後、前記未加硫ゴムを加硫する、加硫ステップと、
    を含む、コンベヤベルトの接合方法。
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