JP2021067227A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスのマッハ数が高い場合においても、運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図る。【解決手段】遠心圧縮機は、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸に固定されて一体に回転することで、軸線方向の上流側から流入するガスを径方向の外側に圧送して圧縮する複数のインペラと、を備える。複数の前記インペラの少なくとも一つは、流量係数φの設計点が0.1〜0.2、かつ機械マッハ数M0が1.1〜1.3であり、流量係数最小値φminと流量係数最大値φmaxとの間で運転可能に構成され、以下の式(a)で表される運転範囲が30%以上である(運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax)…(a)。【選択図】図3

Description

本開示は、遠心圧縮機に関する。
例えば、特許文献1には、ガス(プロセス流体)を圧縮させる遠心圧縮機において、圧縮するガスの流速が、超音速となる超音速圧縮機が開示されている。
特表2018−510289号公報
ところで、上記したようなガスの流速が超音速となる遠心圧縮機では、インペラにおけるガスのマッハ数が高い値となると、運転範囲が狭くなる傾向にある。ここで、マッハ数は、次式(1)で表される。
(マッハ数)=(ガスの相対速度(インペラ周速))/(ガスの音速) …(1)
また、運転範囲とは、遠心圧縮機の性能(圧力係数)が最大となる流量係数最小値(流量係数最小値φmin)から、チョーク現象が生じて、これ以上の流量係数では運転ができなくなるときの流量係数最大値(流量係数最大値φmax)までの範囲であり、次式(2)で表される。
(運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax) …(2)
遠心圧縮機が、例えば、エチレンプラントやLNG(Liquefied Natural Gas)プラント等で用いられる場合、圧縮するガスの分子量が比較的大きい。分子量が大きいガスの場合、ガスのマッハ数が特に高い値となり、遠心圧縮機の運転範囲が狭くなる傾向にある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ガスのマッハ数が高い場合においても、運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能な遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る遠心圧縮機は、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸に固定されて一体に回転することで、軸線方向の上流側から流入するガスを径方向の外側に圧送して圧縮する複数のインペラと、を備え、複数の前記インペラの少なくとも一つは、流量係数φの設計点が0.1〜0.2、かつ機械マッハ数M0が1.1〜1.3であり、流量係数最小値φminと流量係数最大値φmaxとの間で運転可能に構成され、以下の式(a)で表される運転範囲が30%以上である。
(運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax)…(a)
本開示の遠心圧縮機によれば、ガスのマッハ数が高い場合においても、運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
本開示の実施形態に係る遠心圧縮機を備えた圧縮機システムの構成を示す模式図である。 上記遠心圧縮機の要部の構成を示す断面図である。 上記遠心圧縮機における運転範囲を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本開示による遠心圧縮機を実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこの実施形態のみに限定されるものではない。
(圧縮機システム装置の構成)
以下、本開示の実施形態に係る遠心圧縮機について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、圧縮機システム1は、遠心圧縮機2と、遠心圧縮機2を駆動するタービン装置3と、を備える。タービン装置3は、例えば、蒸気タービン、ガスタービンである。
圧縮機システム1は、例えば、ナフサ等の原料を分離精製してエチレンを生成するエチレンプラントで用いられる。この場合、遠心圧縮機2には、エチレンを生成する過程で生成されるプロピレンを含むガスGが供給される。また、圧縮機システム1は、例えば、LNGプラントで用いられてもよい。この場合、遠心圧縮機2には、LNGの液化プロセスで用いられ、プロパン(C3)を含むガスGが供給される。
(遠心圧縮機の構成)
遠心圧縮機2は、供給されたガスGを圧縮する。図2に示すように、遠心圧縮機2は、ケーシング20と、回転軸30と、インペラ40と、を主に備えている。
ケーシング20は、インペラ40を囲うよう設けられている。ケーシング20は、車室を形成する外部ケーシング21と、外部ケーシング21内に設けられた複数のダイヤフラム22と、を備える。外部ケーシング21は、回転軸30の軸線O方向に延びる筒状をなしている。複数のダイヤフラム22は、外部ケーシング21内で、回転軸30の軸線O方向に配列されている。また、このケーシング20には、縮径及び拡径を繰り返す内部空間24が設けられている。この内部空間24にはインペラ40が収容される。
ケーシング20には、インペラ40同士の間となる位置に、インペラ40を流通するガスGを上流側から下流側に流通させるケーシング流路50が形成されている。ケーシング20の一端部には、ガスGを外部からケーシング流路50に流入させる吸込口(図示無し)が設けられている。また、ケーシング20の他端部には、ケーシング流路50に連続して、ガスGを外部に流出させる排出口(図示無し)が設けられている。
回転軸30は、ケーシング20内で、軸線O方向に延びている。回転軸30は、ケーシング20に設けられた軸受(図示無し)に、軸線O方向の両端部が、軸線O回りに回転自在に支持されている。回転軸30は、ケーシング20の外部で、タービン装置3の出力軸3s(図1参照)に連結されている。回転軸30は、タービン装置3の作動時に回転する出力軸3sの回転力が伝達されることで、軸線O周りに回転駆動される。
インペラ40は、ケーシング20の内部に、回転軸30の軸線O方向に間隔を空けて、複数(複数段)が設けられている。なお、図2においては、一つ(一段)のインペラ40のみを図示している。各インペラ40は、回転軸30に固定されている。各インペラ40は、回転軸30と一体に軸線O周りに回転する。各インペラ40は、例えば、ディスク41とブレード42とカバー43とを備えた、いわゆるクローズドインペラである。
ディスク41は、軸線O方向から見て略円形の断面を有する。ディスク41は、軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、おおむね円錐状をなしている。
ブレード42は、ディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側(図2において紙面左側)を向く面41aに設けられている。ブレード42は、軸線O周りの周方向Dcに間隔をあけて複数設けられている。複数のブレード42は、軸線Oを中心として径方向Drの外側に向かって放射状に複数配列されている。これら複数のブレード42は、軸線O方向から見た場合、周方向Dcの一方側から他方側に向かうように湾曲している。
カバー43は、これら複数のブレード42を軸線O方向の上流側から覆うように設けられている。カバー43は、複数のブレード42の上流側の端縁に設けられている。言い換えると、上記複数のブレード42は、このカバー43とディスク41とによって軸線O方向から挟み込まれている。これにより、カバー43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対のブレード42同士の間に、インペラ流路45が形成されている。
ケーシング流路50は、ディフューザ部51と、リターンベンド部52と、戻り流路53と、を備える。ディフューザ部51は、インペラ40の外周部から径方向Drの外側に向けて延びる。リターンベンド部52は、ディフューザ部51の外周部に連続して延びる。リターンベンド部52は、ディフューザ部51の外周部から断面視U字状に回り込み、径方向Drの内側に向けて延びる。リターンベンド部52は、インペラ40から径方向Drの外側に向かってディフューザ部51を流れるガスGの流れ方向を径方向Drの内側に反転させて案内する。戻り流路53は、リターンベンド部52から径方向Drの内側に向けて延びる。
戻り流路53には、複数のリターンベーン55が設けられている。複数のリターンベーン55は、軸線Oを中心として周方向Dcに間隔を空けて放射状に配列されている。各リターンベーン55は、翼形状をなし、軸線O方向の両端が、戻り流路53を形成するケーシング20のダイヤフラム22に接している。
このような遠心圧縮機2においては、ガスGは、吸込口(図示無し)からケーシング流路50に導入される。ガスGは、回転軸30とともに軸線O回りに回転するインペラ40のインペラ流路45に対し、軸線O方向の上流側から流入する。ガスGは、インペラ40の軸線O周りの回転により、インペラ流路45を径方向Drの外側に圧送されて圧縮される。圧縮されたガスGは、インペラ40のインペラ流路45から径方向Drの外側に吐出される。
各段のインペラ40から流出したガスGは、ケーシング流路50のディフューザ部51を通して径方向Drの外側に流れ、リターンベンド部52において流れ方向を折り返し、戻り流路53を通して後段側のインペラ40に送り込まれる。このようにして、ケーシング20の一端部側から他端部側に向けて複数のインペラ流路45とケーシング流路50とを経ることで、ガスGが多段に圧縮され、排出口(図示無し)から送り出される。
(遠心圧縮機で圧縮するガス)
上記したような遠心圧縮機2において、前述したように、圧縮するガスGは、例えば、プロピレンを含むガスG、プロパンを含むガスG等である。このようなガスGは、分子量が30以上である。具体的には、プロピレンを含むガスGは、分子量が約42である。また、プロパンを含むガスGは、分子量が約41である。したがって、プロピレンを含むガスGやプロパンを含むガスGを流す場合に、プロピレンやプロパン以外の不純物が混入していても、ガスGの分子量は30以上となっている。
(インペラが満たす条件)
このような分子量が大きいガスGを圧縮する遠心圧縮機2は、複数段に設けられたインペラ40の少なくとも一つは、以下の三つの条件を満たす。
(条件1)
インペラ40は、流量係数φの設計点が0.1〜0.2、かつ機械マッハ数M0が1.1〜1.3である。ここで、機械マッハ数M0は、次式(11)で表される。
(機械マッハ数M0)=(ガスの相対速度(インペラ周速))/(ガスの音速) …(11)
である。
(条件2)
また、インペラ40は、図3に示すように、流量係数最小値φminと流量係数最大値φmaxとの間の範囲Aで運転可能に構成される。ここで、流量係数最小値φminとは、遠心圧縮機2の性能(圧力係数μ)が最大となるときの流量係数である。流量係数最大値φmaxとは、流量係数を徐々に高めていった場合に、チョーク現象が生じ、これ以上は運転ができなくなるときの流量係数である。
(条件3)
また、インペラ40は、以下の式(12)で表される運転範囲が30%以上である。
(運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax) …(12)
上記の条件1〜3を満たすには、例えば、インペラ40におけるインペラ流路45の出口に接続されるディフューザ部51の出口幅S1を狭くする。
また、例えば、インペラ40へのガスGの導入流路となるインペラ流路45の入口で、径方向Drの外側の流路壁面45wの曲率を大きくしてもよい(流路壁面45wを軸線O方向に延びる直線状とすることを含む)。これにより、インペラ40の入口側で、ガスGの加速が抑えられる。
また、例えば、戻り流路53に設けられたリターンベーン55の角度、形状、寸法等を調整することで、戻り流路53からインペラ40のインペラ流路45へと流れるガスGの流れにスワールを発生させ、インペラ40に対する相対流速を抑えるようにしてもよい。このスワールは、図2に示すように、戻り流路53からインペラ40へと流れるガスGの流速の分布Vgが、軸線O方向の上流側よりも、軸線O方向の下流側で高くなるように発生させるのが好ましい。
(作用効果)
上記構成の遠心圧縮機2では、インペラ40の流量係数φの設計点を0.1〜0.2という大きい値とし、機械マッハ数M0を1.1〜1.3という高い値としている。そのため、圧縮するガスGの流量が大きい場合であっても、遠心圧縮機2の性能を向上させることができる。さらに、遠心圧縮機2の性能を向上させることで、その分、遠心圧縮機2の小型化を図ることもできる。また、遠心圧縮機2は、流量係数最小値φminを下限として運転可能であるので、流量係数最小値φminよりも小さい流量において生じる遠心圧縮機2のサージングの発生が抑えられる。さらに、遠心圧縮機2の運転範囲を30%以上と広い範囲とすることで、使用環境に応じて遠心圧縮機2を効率良く運転することができる。その結果、ガスGのマッハ数が高い場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
また、上記構成の遠心圧縮機2では、分子量が30以上と大きいガスGを圧縮する遠心圧縮機2において、運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
また、上記構成の遠心圧縮機2では、運転範囲が30%以上となるようにインペラ40の出口幅S1が形成されることで、使用環境に応じて遠心圧縮機2を効率良く運転することができる。
また、上記構成の遠心圧縮機2では、流量が大きく、分子量が大きい、エチレンプラントで生成されるプロピレンを含むガスGを圧縮する場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
また、上記構成の遠心圧縮機2では、流量が大きく、分子量が大きい、LNGプラントで用いられるプロパンを含むガスGを圧縮する場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
(実施形態の変形例)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記実施形態では遠心圧縮機2の各部の構成を例示したが、その構成は適宜変更してもよい。
また、ガスGとして、エチレンプラントで生成されるプロピレンを含むガスG、LNGプラントで用いられるプロパンを含むガスGを例示したが、これに限るものではなく、ガスGとしては、上記に例示した以外のものであってもよい。
また、上記実施形態では、分子量が30以上であるガスGを圧縮するようにしたが、分子量が30未満のガスGを圧縮するようにしてもよい。
また、インペラ40が、上記条件1〜3を満たすため、ディフューザ部51の出口幅S1、インペラ流路45の入口側の流路壁面45wの曲率、リターンベーン55の角度、形状、寸法等を調整するようにしたが、上記実施形態で例示した以外の構成を調整してもよい。
<付記>
実施形態に記載の遠心圧縮機2は、は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る遠心圧縮機2は、軸線O回りに回転する回転軸30と、前記回転軸30に固定されて一体に回転することで、軸線O方向の上流側から流入するガスGを径方向Drの外側に圧送して圧縮する複数のインペラ40と、を備える。複数の前記インペラ40の少なくとも一つは、
流量係数φの設計点が0.1〜0.2、かつ機械マッハ数M0が1.1〜1.3であり、
流量係数最小値φminと流量係数最大値φmaxとの間で運転可能に構成され、
以下の式(a)で表される運転範囲が30%以上である。
(運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax)…(a)
このような構成によれば、インペラ40の流量係数φの設計点を0.1〜0.2という大きい値とし、機械マッハ数M0を1.1〜1.3という高い値とすることで、圧縮するガスGの流量が大きい場合であっても、遠心圧縮機2の性能を向上させることができる。遠心圧縮機2の性能を向上させることで、その分、遠心圧縮機2の小型化を図ることもできる。また、遠心圧縮機2は、流量係数最小値φminを下限として運転可能であるので、流量係数最小値φminよりも小さい流量において生じる遠心圧縮機2のサージングの発生が抑えられる。さらに、遠心圧縮機2の運転範囲を30%以上と広い範囲とすることで、使用環境に応じて遠心圧縮機2を効率良く運転することができる。その結果、ガスGのマッハ数が高い場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
(2)第2の態様に係る遠心圧縮機2は、(1)の遠心圧縮機2であって、前記ガスGの分子量が30以上であってもよい。
このような構成によれば、分子量が30以上と大きいガスGを圧縮する遠心圧縮機2において、運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
(3)第3の態様に係る遠心圧縮機2は、(1)又は(2)の遠心圧縮機2であって、前記運転範囲が30%以上となるように、前記インペラ40の出口幅S1が形成されていてもよい。
運転範囲が30%以上となるようにインペラ40の出口幅S1が形成されることで、使用環境に応じて遠心圧縮機2を効率良く運転することができる。
(4)第4の態様に係る遠心圧縮機2は、(1)から(3)のいずれか一つの遠心圧縮機2であって、前記ガスGは、エチレンプラントで生成されるプロピレンを含んでいてもよい。
このような構成によれば、エチレンプラントで生成されるプロピレンを含むガスGは、流量が大きく、分子量が大きいが、このような場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
(5)第5の態様に係る遠心圧縮機2は、(1)から(3)のいずれか一つの遠心圧縮機2であって、前記ガスGは、LNGプラントで用いられるプロパンを含んでいてもよい。
このような構成によれば、LNGプラントで用いられるプロパンを含むガスGは、流量が大きく、分子量が大きいが、このような場合においても、遠心圧縮機2の運転範囲を確保しつつ、性能の向上を図ることが可能となる。
1…圧縮機システム
2…遠心圧縮機
3…タービン装置
3s…出力軸
20…ケーシング
21…外部ケーシング
22…ダイヤフラム
24…内部空間
30…回転軸
40…インペラ
41…ディスク
42…ブレード
43…カバー
45…インペラ流路
45w…流路壁面
50…ケーシング流路
51…ディフューザ部
52…リターンベンド部
53…戻り流路
55…リターンベーン
A…範囲
Dc…周方向
Dr…径方向
G…ガス
M0…機械マッハ数
O…軸線
S1…出口幅
Vg…流速の分布
μ…圧力係数
φ…流量係数
φmax…流量係数最大値
φmin…流量係数最小値

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    前記回転軸に固定されて一体に回転することで、軸線方向の上流側から流入するガスを径方向の外側に圧送して圧縮する複数のインペラと、を備え、
    複数の前記インペラの少なくとも一つは、
    流量係数φの設計点が0.1〜0.2、かつ機械マッハ数M0が1.1〜1.3であり、
    流量係数最小値φminと流量係数最大値φmaxとの間で運転可能に構成され、
    以下の式(a)で表される運転範囲が30%以上である
    (運転範囲)={(流量係数最大値φmax)−(流量係数最小値φmin)}/(流量係数最大値φmax)…(a)
    遠心圧縮機。
  2. 前記ガスの分子量が30以上である請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記運転範囲が30%以上となるように、前記インペラの出口幅が形成されている請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記ガスは、エチレンプラントで生成されるプロピレンを含む請求項1から3の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記ガスは、LNGプラントで用いられるプロパンを含む請求項1から3の何れか一項に記載の遠心圧縮機。
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