JP2021066934A - 二酸化塩素ガス排出装置 - Google Patents

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明 津村
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Abstract

【課題】 小型化可能な構造を有した二酸化塩素ガス排出装置を提供する。【解決手段】 電解液2を電気分解して発生した二酸化塩素を脱気することにより二酸化塩素ガスとして排出する二酸化塩素ガス排出装置1において、芯部40の外周に対し陰極電線41Cと陽極電線41Aを上下に交互に位置するようそれぞれ螺旋状に巻き付ける形で電極部4を形成し、かつその芯部40には、その内部に上下に延びる電極内主流路46を形成する。そして、電極内主流路46を介して電解液2にバブリングガスを送り込むことにより、電気分解により生じた二酸化塩素を効率的に脱気する。【選択図】図6

Description

本発明は二酸化塩素ガスを排出する二酸化塩素ガス排出装置に関する。
従来、病院や工場内での除菌、消臭、ウイルス除去、防カビ等の手段として、二酸化塩素ガスを対象空間内に供給する二酸化塩素ガス排出装置がある(例えば特許文献1参照)。ところが、こうした二酸化塩素ガス排出装置は、小型化が難しく、室内に簡易に設置できないという課題がある。
国際公開第2018/043711号
本発明の課題は、小型化可能な構造を有した二酸化塩素ガス排出装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の二酸化塩素ガス排出装置は、
所定の電解液を電気分解して二酸化塩素を発生させ、脱気された二酸化塩素を二酸化塩素ガスとして外部に排出する二酸化塩素ガス排出装置であって、
前記電解液を収容する容器と、
前記電解液内を下方に延びる芯部と、前記芯部の外周に対し上下方向において交互に現れるようそれぞれが螺旋状に巻き付いた陰極電線及び陽極電線と、前記芯部内を上下に延びる電極内主流路と、前記電極内主流路から前記電解液へとつながるガス供給孔と、を有した電極部と、
前記陰極電線及び前記陽極電線に通電することにより、前記電解液の電気分解を行って二酸化塩素を発生させる電力供給手段と、
前記電極内主流路にガスを供給し、そのガスを前記ガス供給孔からバブリングさせた形で前記電解液に送り込むガス供給手段と、
前記電気分解によって発生した二酸化塩素のうち脱気されたもの(二酸化塩素ガス)を前記容器の外部に排出するガス排出部と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明によれば、1つの芯部に陰極電線と陽極電線を巻き付けるだけで電極を形成できるため、小型の電極を形成できる。従来の二酸化塩素ガス排出装置では、電解液内に陰極と電極の2つの電極を対向配置させる構造であったため、一定以上の大きさの電解槽が必要とされていたが、本発明によればそうした電解槽は不要となる。また、上記本発明によれば、電気分解によって生じる電極部周辺の二酸化塩素を脱気するために、バブリングされたガスを電解液に供給するが、そのガスを電極部の内部を通して電解液に送り出している。これにより、バブリング用のガスの流路が電極部に兼用される構造となるため、装置のさらなる小型化が可能になる。また、電極部内にバブリング用のガスの流路を形成する構造は、二酸化塩素が発生する電極部周辺にバブリングされたガスを供給するのに適しているため、二酸化塩素の脱気効率を上げることにも貢献できる。
上記本発明は、脱気された二酸化塩素の、前記ガス排出部に到達するまでの流出経路上に配置され、前記ガス供給手段によるバブリンングされたガスにより生じる前記電解液のミスト成分を除去する、通気性及び耐塩素性を有したミスト除去部材を備えることができる。ミスト除去部材を備えることにより、電解液のミストの外部への排出を抑えることができる。また、電解液の界面とガス排出部との位置を近づけることもでき、さらなる装置の小型化が可能になる。
上記本発明は、前記容器内を下方に向けて延びる筒状をなし、その下側で前記電極部を取り囲むように配置され、下端面には下方に抜ける下面開口が形成され、外周面に外向きに抜ける外周面開口が形成された外周側筒状部を備え、前記電解液は、その液面が前記容器内において前記外周面開口の下端縁よりも上側となる高さに位置しているように構成できる。この構成によれば、電極部の陰極電線及び陽極電線は、外周面開口よりも下側に位置することになる。そして、それら陰極電線及び陽極電線の周辺の、外周側筒状部と電極部との間の位置にて、電解液の電気分解により二酸化塩素が発生し、かつバブリンングされたガスが送り出される。このとき、そのバブリングされたガスによって、電解液には、外周側筒状部と電極部との間で上昇流が形成される。これにより、電解液は、その上昇流の先で外周側筒状部の外周面開口を通って外側へと流出し、容器の壁面と外周側筒状部との間を下降し、そしてその下降流の先で外周側筒状部の下面開口から、外周側筒状部と電極部との間へと流入し、再び上記上昇流によって外周側筒状部と電極部との間を上昇する、といった電解液の対流を形成できる。この対流により、電解液を循環することができるから、電解液の濃度分布の偏りを緩和して、より長期にわたる安定した二酸化塩素の発生を可能にする。
本発明の第一実施例である二酸化塩素ガス排出装置を簡略的に示した正面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の蓋部を示した斜視図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の蓋部の中央断面を示した断面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の蓋部の分解斜視図。 図1の電極部周辺を拡大して示した正面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の中央断面のうち電極部周辺を拡大して示した断面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の電気的構成を簡略的に示したブロック図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の筐体を示した正面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の筐体を示した背面図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置の筐体の点検口を開放し、その内部構造の一部を引き出して示した斜視図。 図1の二酸化塩素ガス排出装置に適用される交換用容器を示した図。 本発明の第二実施例である二酸化塩素ガス排出装置の電極部周辺を拡大して示した正面図。
以下、本発明の第一実施例について図面を参照して説明する。
図1に示す第一実施例の二酸化塩素ガス排出装置1は、所定の電解液2を電気分解して二酸化塩素(ClO)を発生させる一方、脱気された二酸化塩素を二酸化塩素ガスとして外部に排出する装置である。この二酸化塩素ガス排出装置1は、電解液2を収容する容器3と、電解液2に接触するように配置される電極部4と、電極部4に通電することにより電解液2の電気分解を行って二酸化塩素を発生させる電力供給部5と、ガスを電極部4内を通過する形で電解液2に送り込むことにより電解液2の電極部4の周辺をバブリングさせるガス供給部6と、電解液2の電気分解により発生した二酸化塩素のうち脱気された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)を回収する回収空間7Sを形成するガス回収部7と、脱気・回収された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)を容器3の外部に排出させるガス排出部9と、を備える。
電解液2は、ここでは亜塩素酸塩としての亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の水溶液を含む電解液である。ただし、本発明の電解液は本実施例の電解液2に限るものではない。
容器3は、電解液2を収容する電解槽として機能する。ここでの容器3は、電解液2を収容する容器本体301と、容器本体301の上側で上方に抜ける収容口301Hを塞ぐ蓋部300と、が着脱可能に組み付けられたものである。
蓋部300は、図2に示すように、図1の容器本体301に組み付く組付け部としての蓋外周部30と、容器本体301に組み付けられた際に容器本体301の収容口301Hを塞ぐ蓋上部31と、容器本体301に組み付けられた際に容器本体301の内部に挿入される挿入部32と、を有する。
蓋外周部30は、容器本体301の収容口周辺部301Rに対し着脱可能に組み付く。具体的にいえば、図1に示すように、容器本体301は、収容口周辺部301Rの外周面に雄ネジ部301mが形成されており、他方、蓋外周部30は、筒状に形成され、その内周面には雌ネジ部30fが形成されている。それらネジ部301m、30fが螺合するよう容器本体301の収容口周辺部301Rに対し蓋部300の蓋外周部30を回し締めることにより、容器本体301と蓋部300との双方が組み付いた状態(図1参照)となる。そして、組み付いた状態の蓋部300は、螺合させた時とは逆方向に回すことで容器本体301(収容口周辺部301R)から取り外すことができる。
蓋上部31は、図3及び図4に示すように、筒状をなす蓋外周部30の上側開口30Hを塞ぐ形で当該蓋外周部30と一体化されている。蓋上部31は、蓋外周部30の上側開口30Hを塞ぐ上端部31Aと、上端部31Aから下方に向けて台座状に突出する下方突出部31Bと、を有する。
挿入部32は、図2〜図4に示すように、容器本体301の内部を下方に延びる外周側筒状部33と、外周側筒状部33の内部を下方に延びる内側延出部34と、を有する。
外周側筒状部33は、蓋上部31の下方突出部31Bに対し下方から筒状部材を圧入して一体に組み付けられてなる、挿入部32の一部である。外周側筒状部33は、図1に示した容器3(容器本体301)の内部を下方に向けて延びる、透明で筒状をなす。図4に示すように、外周側筒状部33は、上端面に形成された上方に抜ける上面開口33Iと、下端面に形成された下方に抜ける下面開口33Hと、外周面に形成された外向きに抜ける複数の外周面開口33Pと、を有する。上面開口33Iには、図3に示すように、蓋上部31の下方突出部31Bが圧入されている。下面開口33Hは、図1に示すように、電解液2内に配置され、かつ電極部4の下端よりも下側に位置する。外周面開口33Pは、図2及び図4に示すように、外周側筒状部33の周方向に等間隔に形成されており、ここでは4つ形成されている。電解液2は、図1に示すように、その液面2sが外周面開口33Pの下端縁(開口33Pの下側の内周縁)よりも上側で、かつ上端縁(開口33Pの上側の内周縁)よりも下側となる高さに位置する。さらにいえば、電解液2の液面2sは、上下方向における外周面開口33Pの開口幅中間位置Mよりも下側に位置する。
内側延出部34は、蓋上部31の下方突出部31Bからさらに下方へ突出して延び出した、挿入部32の一部である。図3に示すように、内側延出部34は、蓋上部31(下方突出部31B)から下方に延びる柱状をなし、その先端(下端)には、下方に突出する形で電極部4の芯部40が一体に設けられている。内側延出部34は、その下面外周に、陰極電線41Cと接続する陰極側端子51Cと、陽極電線41Aと接続する陽極側端子51Aと、が設けられている。
電極部4は、図5に示すように、電解液2内を下方に延びる芯部40と、芯部40の外周に対し上下方向において交互に現れるようそれぞれが螺旋状に巻き付けられる陰極電線41C及び陽極電線41Aと、を有し、各電線41C、41Aが電解液2に接触する形で配置される。ここでの陰極電線41Cはチタン製の電線、陽極電線41Aは白金製の電線であり、互いが上下に位置をずらした非接触の形で芯部40の外周に巻き付いている。
陰極側端子51C及び陽極側端子51Aは、蓋上部31及び内側延出部34の内部を配策された配線51、51に接続している。ここでは図3に示すように、蓋上部31から内側延出部34にかけてそれらの内部を上下に貫通する2つの配線通路35、35が設けられており、それぞれが内側延出部34の下面外周に開口している。陰極側端子51C及び陽極側端子51Aは、それらの開口に対し、ガスケットを介在させる形で上向きに挿入して組み付けられる。そして、それらの端子51C、51Aは、配線通路35、35の内部において対応する配線51、51と接続している。各配線51、51は、対応する配線通路35、35を通過する形で蓋上部31から外部に延び出し、それらへの通電を行う電力供給部5に接続されている。
電力供給部5は、陰極電線41C及び陽極電線41Aに通電することにより、電解液2の電気分解を行って二酸化塩素を発生させる電力供給手段である。ここでの電力供給部5は、陰極電線41C及び陽極電線41Aを介して電解液2に直流電流を供給する直流電源である。電力供給部5は、図7に示すように、制御部500に接続しており、電力供給部5から供給される電流及び電圧は、同じく制御部500と接続する操作部50Aの操作に基づいてその強弱を設定でき、電気分解の反応速度を可変できる。
また、電極部4は、図3及び図6に示すように、芯部40の内部を上下に延びる電極内主流路46と、電極内主流路46内のガスをバブリングさせる形で電解液2内に送り込むガス供給孔47と、を有する。一方、挿入部32は、蓋上部31から内側延出部34の内部を上下に貫通して、芯部40の電極内主流路46へと連通する蓋部内主流路36を有する。ここでの蓋部内主流路36と電極内主流路46とは、蓋部300内において上下方向に直線状に連通するガス流路を形成する。
ここでのガス供給孔47は、図6に示すように、電極内主流路46から芯部40の外側の電解液2(図1参照)に向かって貫通する流路(以下、電極内分岐流路47という)である。具体的にいえば、電極内分岐流路47は、芯部40の外周外側の電解液2に向かって外向きに貫通し、上下方向において芯部40の外周面の陰極電線41Cと陽極電線41Aとの間の位置に開口する貫通孔である。さらに、ここでの電極内分岐流路47は、電極内主流路46から水平方向に直線状に延びる流路として形成されている。電極内分岐流路47は、上下方向に複数並んで電極内分岐流路群(ここでは上下方向に3つ並んでいる)を形成するとともに、それら電極内分岐流路群が周方向において等間隔で複数群形成されている(ここでは周方向に4群形成されている)。
なお、ここでの芯部40は、下端面に開口を有さない有底筒状である。ここでの芯部40は、上下に貫通する筒状部をなし、その下端側の開口が溶接(溶接部49)により塞がれている。このため、供給されるガスは、電極内分岐流路47の開口(ガス供給口)からのみ外部(即ち、電解液2中)に排出される。ただし、芯部40の下端面に下向きに開口するガス供給孔として、電極内分岐流路47を設けてもよい。
ガス供給部6は、図3に示した蓋上部31及び内側延出部34の内部の蓋部内主流路36と、芯部40内の電極内主流路46と、同じく芯部40内の電極内分岐流路47と、を介して、図1の電解液2にバブリングガスとして気体を送り込むガス供給手段である。電気分解により発生した二酸化塩素は、電極部4の周辺で発生して電解液2に溶解する一方、そのときに電解液2中に溶存ガスとして存在する二酸化塩素が、バブリングにより発生する気泡に取り込まれる形で脱気する。そして、バブリングによって脱気された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)は、電解液2の上部の空間3S(以下、電解液上方空間3Sという)に進入する。
なお、このバブリンングにより、電解液2には、図6に示すように、外周側筒状部33と内側延出部34との間に上昇流F0が形成される。その結果、電解液2には、この上昇流F0が外周面開口33Pを通って外側へと流出する流れF1と、容器3の壁面と外周側筒状部33との間を下降する下降流F2と、その下降流F2が下面開口33Hから外周側筒状部33と内側延出部34との間へと流入する流れF3と、再び外周側筒状部33と内側延出部34との間をバブリングの影響を受けて上昇する上述の上昇流F0と、が形成される。このように、容器3内で電解液2の対流を形成することにより、電極部4の周辺で後述する電気分解により薄くなる電解液2の濃度の均一化を図っている。
ガス供給部6は、ここでは周知のエアーポンプであり、バブリングガスとして空気(エアー)を用いている。ガス供給部6から供給されたガスは、図6に示すエアー供給管61を通って蓋部内主流路36から電極内主流路46へと供給され、各電極内分岐流路47の開口(ガス供給口)から電解液2中に供給される。各電極内分岐流路47の開口は、供給されたガスがより細かい泡になって電解液2中に供給されるよう微細孔(例えば直径0.5mm)として形成されている。なお、バブリングガスとしては、空気以外にもアルゴンガス等の不活性ガスを用いることができる。
また、ガス供給部6は、図7に示すように、制御部500に接続している。バブリングガスとして供給されるガスの流量は、制御部500と接続する操作部50Bの操作に基づいて設定され、設定された流量となるよう制御部500が流量調節部56(周知のコントロールバルブ等)を駆動する。
ガス回収部7は、図1及び図2に示すように、容器3内の電解液2の上方に設けられる。ガス回収部7は、脱気された二酸化塩素を回収する回収空間7Sを形成している。回収空間7Sは、電解液上方空間3Sと連通している。ガス供給部6からのバブリングガスの供給により、容器本体301内の内圧が上昇しており、これにより二酸化塩素ガスを含む電解液上方空間3S内の気体が押し上げられ、回収空間7S内に回収される。一方で、回収空間7Sは、ガス排出部9とも連通しており、容器本体301内の内圧の上昇により、回収した二酸化塩素ガスを含む気体をガス排出部9に押し出し、これをガス排出部9を介して外部に排出する。
ここでのガス回収部7は、図1に示すように、回収空間7Sを電解液上方空間3Sから隔てる仕切り壁部7Bを有する。ここでの仕切り壁部7Bは、内側延出部34から外向きに拡がる円板状のフランジ部であり、外周側筒状部33の外周面開口33Pの下端縁よりも上方に形成される。回収空間7Sは、上下方向における仕切り壁部7Bと蓋上部31との間で、かつ径方向における容器本体301の外周壁と内側延出部34との間となる筒状空間として形成されている。
図3に示すように、仕切り壁部7Bには、電解液上方空間3Sと回収空間7Sとを連通させる1以上の連通孔7Hが形成されている。ここでの連通孔7Hは、その仕切り壁部7Bを上下に貫通する形で周方向において等間隔に複数(ここでは4つ)形成されている。脱気された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)は、これらの連通孔7Hを介して電解液上方空間3Sから回収空間7Sへと進入する。なお、ここでは、仕切り壁部7Bと、その外周側の外周側筒状部33との間にも、電解液上方空間3Sと回収空間7Sとを連通させる隙間7Iが形成されており、脱気された二酸化塩素は、この隙間7Iを介して電解液上方空間3Sから回収空間7Sへと進入することもできる。一方、蓋上部31には、上下に貫通形成された排出孔32Iが形成されている。ここでの排出孔32Iは、蓋上部31を上下に貫通する形で1つのみ形成されている。
また、図3に示すように、ガス排出部9は、この排出孔32Iと、排出孔32Iに接続される配管部91と、配管部91に接続される排気ファン92と、を含む。脱気された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)は、電解液上方空間3Sから仕切り壁部7Bの連通孔7Hや隙間7Iを通ってガス回収部7の回収空間7S内に進入し、排出孔32Iとその排出孔32Iに対しコネクタを介して接続する配管部91とを通って排気ファン92へと導かれ、排気ファン92によって外部へと排出される。なお、ガス排出部9は、脱気された二酸化塩素を容器3の外部に排出させるものであれば、他の構成であってもよい。
ここでの排気ファン92は、図7に示すように、制御部500に接続している。排気ファン92は、制御部500と接続する操作部50Cの操作に基づいて設定された回転数(回転速度)となるよう、制御部500がファン駆動部59(周知のモータ)を駆動制御する。
また、回収空間7Sは、図1に示すように、容器3内の電解液2に対しその上方で隣接する電解液上方空間3Sと連通しており、少なくとも電解液上方空間3Sとの連通側にミスト除去部材8が充填して配置されている。
ミスト除去部材8は、容器3の内部において脱気された二酸化塩素(二酸化塩素ガス)がガス排出部9に到達するまでの経路上に配置される、通気性及び耐塩素性を有したデミスターである。バブリンングされた電解液2は、電解液上方空間3S内で飛散して、例えば約10μm以下となる電解液2の液体の微粒子が含まれたミスト(二酸化塩素を含む電解液2のミスト成分)を生成する。このミストは、電解液上方空間3S内のエアーや二酸化塩素ガスと共に、回収空間7Sからガス排出部9へと導かれるが、ミスト除去部材8に衝突することによって捕集分離され、外部への排出が阻止される。
ここでのミスト除去部材8は、仕切り壁部7Bに下側から支持されており、内側延出部34の外周を取り巻くようにして、回収空間7S内全体に配置されている。
ミスト除去部材8には、例えば立体不織布(三次元不織布)をなすサランロック(旭化成株式会社の登録商標)を用いることができる。サランロックは、繊維の柱がランダムに入り組んだ立体的な構造を有しており、気体が流入すると気体中のミストが繊維に衝突して付着するため、これを除去できる。また、耐塩素性を有するため、二酸化塩素による劣化が生じにくい。
二酸化塩素ガス排出装置1は、例えば上述した各種構造部を筐体100に内包させた形で、病院や工場といった所定の空間内に設置することができる。ここでの筐体100は、図8及び図9に示すような2つのボックス状の筐体101、102からなり、それらに上述した各種構造部が収容される。
具体的にいえば、図10に示すように、第一の筐体101は、電解液2を収容した容器3、電力供給部5、ガス供給部6、流量調節部56(図10での図示省略)、制御部500等を支持台103に固定した形で収容している。電力供給部5及び制御部500は、電源回路や制御回路を含む回路基板であり、所定のケース501、501内に内包される形で、支持台103に固定される。容器3とガス供給部6とを接続するエアー供給管61や、容器3(端子51C、51A)と電力供給部5とを接続する配線51、51、制御部500と各種制御対象とを接続する配線(例えば制御部500と操作パネル50とを接続する配線52等)等も、この第一の筐体101内に収容される。
第二の筐体102は、図10に示すように、排気ファン92(ファン駆動部59を含む)を収容し、その一面には、排気ファン92の排出口92Hが露出している。また、第一の筐体101と第二の筐体102とが接続する面にはそれぞれに開口が形成されており、双方の内部空間が連通している。ガス排出部9の配管部91や、ファン駆動部59を駆動制御するための電源線や制御線等の配線95は、この開口を通過する形で、排出孔32I(図3参照)と排気ファン92との双方に接続している。
また、第一の筐体101は、操作部50A、50B、50Cを有した操作パネル50が設けられている。操作パネル50は、第一の筐体101の内部に設けてもよいし、第一の筐体101の外側に設けてもよい。
本発明の二酸化塩素ガス排出装置は、小型化可能である点に特徴を有する。特許文献1には、電解液2の一部を回収し、新たな電解液2を追加する機能を有している。本実施例の二酸化塩素ガス排出装置1では、そうした機能を省略して小型化をしている。そして、そうした機能に代わって、電解液2を、所定の交換時期になった後に、容器本体301ごと交換する形で運用するようにしている。具体的にいえば、図11に示すような新たな電解液2が所定量収容された交換用容器310が用意されている。この交換用容器310は、その交換容器用蓋部303を取り外すと、その交換容器用蓋部303が組み付いていた部分に蓋部300を組み付けることで、そのまま二酸化塩素ガス排出装置1の容器3として使用することが可能である。なお、交換時期は、蓋部300に組み付けて二酸化塩素ガス排出装置1として運転を開始してからの総運転時間や、蓋部300に組み付けてからの経過期間等に交換用の基準を定めて、その基準に従って交換すればよい。
以上、本発明の第一実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。
以下、上記した実施例とは別の実施例やそれら実施例の変形例について説明する。なお、上記実施例と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、上記実施例と、下記変形例及び別実施例とは、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。
図12は、本発明の第二実施例をなす二酸化塩素ガス排出装置1の電極部4の周辺を示した図である。第二実施例の二酸化塩素ガス排出装置1は、第一実施例においてガス供給孔として機能する電極内分岐流路47に代わって、芯部40の下端部をなすよう電極内主流路46と連通する形で当該芯部40に取り付けられたバブリング発生部48を設けている。バブリング発生部48は、外側の電解液2へとつながるよう形成された複数の孔(図示及び符号無し)を有しており、それらの孔がガス供給孔として機能している。ここでのバブリング発生部48は、陰極電線41Cと陽極電線41Aよりも下側に位置に、芯部40よりもその径方向に膨出した形状をなしており、その外周面にガス供給孔としての多数の孔が形成されている。このバブリング発生部48には、例えば周知のエアーストーン(以下、エアーストーン48という)を用いることができる。図12の芯部40は、その下端面に電極内主流路46の開口を有しており、その開口からエアーストーン48の内部へと、ガス供給部6から供給されるガスを導く。そのガスは、エアーストーン48の多数の孔から外部、即ち電解液2へとバブリングされた形で排出され、電極部4近傍で発生する二酸化塩素を第一実施例と同様に脱気する。
なお、電極部4は、第一実施例の電極内分岐流路47とエアーストーン48との双方を有した構成であってもよい。
1 二酸化塩素ガス排出装置
2 電解液
3 容器
4 電極部
40 芯部
41C 陰極電線
41A 陽極電線
46 電極内主流路
47 電極内分岐流路(ガス供給孔)
48 エアーストーン(バブリング発生部)
5 電力供給部(電力供給手段)
6 ガス供給部(ガス供給手段)
7 ガス回収部
8 ミスト除去部材
9 ガス排出部

Claims (5)

  1. 所定の電解液を電気分解して二酸化塩素を発生させ、脱気された二酸化塩素を二酸化塩素ガスとして外部に排出する二酸化塩素ガス排出装置であって、
    前記電解液を収容する容器と、
    前記電解液内を下方に延びる芯部と、前記芯部の外周に対し上下方向において交互に現れるようそれぞれが螺旋状に巻き付いた陰極電線及び陽極電線と、前記芯部内を上下に延びる電極内主流路と、前記電極内主流路から前記電解液へとつながるガス供給孔と、を有した電極部と、
    前記陰極電線及び前記陽極電線に通電することにより、前記電解液の電気分解を行って二酸化塩素を発生させる電力供給手段と、
    前記電極内主流路にガスを供給し、そのガスを前記ガス供給孔からバブリングさせた形で前記電解液に送り込むガス供給手段と、
    前記電気分解によって発生した二酸化塩素のうち脱気されたものを前記容器の外部に排出するガス排出部と、
    を備えることを特徴とする二酸化塩素ガス排出装置。
  2. 脱気された二酸化塩素の、前記ガス排出部に到達するまでの流出経路上に配置され、前記ガス供給手段によるバブリンングされたガスにより生じる前記電解液のミスト成分を除去する、通気性及び耐塩素性を有したミスト除去部材を備える請求項1に記載の二酸化塩素ガス排出装置。
  3. 前記容器内を下方に向けて延びる筒状をなし、その下側で前記電極部を取り囲むように配置され、下端面には下方に抜ける下面開口が形成され、外周面に外向きに抜ける外周面開口が形成された外周側筒状部を備え、
    前記電解液は、その液面が前記容器内において前記外周面開口の下端縁よりも上側となる高さに位置している請求項1又は請求項2に記載の二酸化塩素ガス排出装置。
  4. 前記ガス供給孔は、前記電極内主流路から前記芯部の外周外側の前記電解液に向かって貫通し、前記芯部の外周面の前記陰極電線と前記陽極電線との間の位置で開口する複数の電極内分岐流路を含む請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の二酸化塩素ガス排出装置。
  5. 前記芯部は、前記陰極電線と前記陽極電線よりも下側の下端部に前記電極内主流路と連通するバブリング発生部を有し、
    前記ガス供給孔は、前記バブリング発生部において外側の前記電解液へとつながるよう形成された複数の孔を含む請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の二酸化塩素ガス排出装置。
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