JP2021066912A - 銅製錬装置及び銅製錬方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造する。【解決手段】銅製錬装置1は、銅熔錬装置11と電気分解装置21とを備える。銅熔錬装置11は、銅精鉱Rを熔錬して粗銅RCを生成する。銅熔錬装置11の排ガス(高温硫黄ガスHS)には二酸化硫黄が含まれている。当該二酸化硫黄は、電気分解装置21に供給される。電気分解装置21は、前記二酸化硫黄を水あるいは硫酸に供給して電解質流体を生成し、当該電解質流体に電流を流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、銅製錬装置及び銅製錬方法に関するものである。
銅精鉱には多くの銅と共に他の元素が含まれている。そして、銅精鉱を製錬することにより、銅精鉱から粗銅を回収することができる。ここで、粗銅とは、銅精鉱から他の元素が大部分除去されて生じた精製物である。
下記非特許文献1には、銅精鉱を製錬する方法が記載されている。この方法は、(1)炉設備において銅精鉱を熔錬して粗銅を回収し、(2)炉設備から排出されるSO2ガスを利用して硫酸を製造するものである。この方法を利用すると、銅熔錬により銅精鉱から銅を効率よく回収することができ、さらに、炉設備の排ガスに含まれる二酸化硫黄を利用して硫酸を製造することができる。
また、下記非特許文献2には、二酸化硫黄ガスを水に溶解させて得られる亜硫酸水を電気分解することにより、陽極から硫酸を生成すると共に陰極から水素を生成する水電解水素製造装置が記載されている。
ところで、水素は、エネルギーとして使用されても二酸化炭素を発生させないため、次世代エネルギーとして期待されている。そこで、水素のエネルギー利用を促進するため、水素を低コストで製造することの重要性が高まっている。しかし、水の電気分解からの水素製造では高い電気代のため低コストでの製造は難しい。また、低コストでの生成方法である化石燃料からの水素製造では二酸化炭素の排出を伴ってしまうという問題がある。
柳田 節郎、「大型三菱連続製銅炉の建設と生産統合による直島製錬所の生産性向上」、資源と素材、1993年、Vol.109、p .581-586 中桐 俊男、八巻 徹也、浅野 雅春、堤 泰行、「二酸化硫黄ガスを利用した水電解水素製造装置の開発」、日本原子力学会和文論文誌、2008年、Vol.7、No,1、p.58-65
そこで、本発明は、銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造することを目的とする。
本発明は、下記項目により上記課題を解決するものである。なお、当該項目の記載においては、当該項目を構成する要素ごとに図面中の符号を付した。なお、これら符号は、下記項目の範囲を何ら限定するものではない。
第一項目は、次のような銅製錬装置(1、101)に係るものである。この銅製錬装置(1、101)は、銅熔錬装置(11)と電気分解装置(21)とを備える。前記銅熔錬装置(11)は、銅精鉱(R)を熔錬して粗銅(RC)を生成するものである。前記銅熔錬装置(11)の排ガス(HS)には二酸化硫黄が含まれている。当該二酸化硫黄は、前記電気分解装置(21)に供給されるものである。前記電気分解装置(21)は、前記二酸化硫黄を水または硫酸に供給して電解質流体を生成し、当該電解質流体に電流(i)を流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成するものである。
第一項目によれば、電気分解装置において、銅熔錬装置の排ガスを利用して硫酸及び水素を生成することができる。このため、銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造することができる。
第二項目は、第一項目において次の内容をさらに含んでいる。前記銅熔錬装置(11)は、熔錬炉(12)及び廃熱ボイラ(15、16)を有している。前記廃熱ボイラ(15、16)は、熱エネルギーを発電機を使って電気エネルギーに変換するものである。前記廃熱ボイラ(15、16)は、前記熔錬炉(12)の排ガス(HA1、HB1)に含まれる熱を前記熱エネルギーとして利用する。前記廃熱ボイラ(15、16)は、前記電気エネルギー(E1、E2)を前記電気分解装置(21)に移送する。
第二項目によれば、銅熔錬装置において発生したガスに含まれる多量の熱を、電気分解装置における反応に必要なエネルギーとして利用することができる。すなわち、このガスに含まれる多量の熱を、硫酸及び水素の生成に利用することができる。これにより、硫酸及び水素の生成に要するコストを低減することができる。
第三項目は、第一項目又は第二項目において次の内容をさらに含んでいる。燃焼装置(41)及び反応装置(31、131)をさらに備える。前記燃焼装置(41)は、廃棄物(WA)あるいは燃料(以下「廃棄物等」という。)を燃焼処理して燃焼ガス(GC)を排出するものである。前記燃焼ガス(GC)には二酸化炭素が含まれている。前記電気分解装置(21)は、前記水素が含まれている電解生成ガス(GH)を排出するものである。前記反応装置(31、131)には前記二酸化炭素及び前記水素が供給される。前記反応装置(31、131)は、前記二酸化炭素と前記水素とを反応させることにより、水、並びに、メタンもしくはメタノールを生成するものである。
第三項目によれば、次の効果(A)及び(B)を生じさせることができる。ただし、効果(A)は、反応装置においてメタノールを生成する場合にのみ生じる。(A)反応装置において水素(有価物)からメタノール(有価物)を生成することができる。ここで、常温においては、水素が気体であるのに対してメタノールは液体であるため、メタノールの体積(単位モル量当たりの体積)は水素の体積(単位モル量当たりの体積)より小さい。このため、「生成した水素」を利用して「多量に容易に輸送可能な有価物」(メタノール)を生成することができる。(B)燃焼装置において廃棄物等を燃焼処理することができる。ただし、燃焼装置からは二酸化炭素が燃焼ガスとして排出される。しかし、反応装置において、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素から水並びに有価物(メタン又はメタノール)が生成される。このため、燃焼装置において大量の廃棄物等を燃焼処理しても、大気中への二酸化炭素放出量増加を抑制することができる。
第四項目は、第三項目において次の内容をさらに含んでいる。前記廃棄物(WA)には銅が含まれている。前記燃焼装置(41)は、灰分(A)を前記銅熔錬装置(11)に供給するものである。当該灰分(A)には前記銅が含まれている。
第四項目によれば、燃焼装置において「銅を含む廃棄物」が処理されて「銅を含む灰分」が生じる。そして、この「銅を含む灰分」が銅熔錬装置において処理され、「この灰分に含まれる銅」が粗銅として回収される。このため、燃焼装置において大量の廃棄物を燃焼処理し、この廃棄物に含まれる銅も粗銅として回収することができる。
第五項目は、第三項目又は第四項目において次の内容をさらに含んでいる。前記反応装置(31、131)は、水を前記電気分解装置(21)に供給するものである。
第五項目によれば、銅熔錬装置において多量の銅精鉱を熔錬することにより、銅熔錬装置から多量の二酸化硫黄を排出し、この二酸化硫黄を利用して電気分解装置において多量の硫酸(有価物)及び水素を生成し、この水素を利用して反応装置において多量のメタン又はメタノール(有価物)を生成することができる。また、この水素を利用して反応装置において多量の水を生成し、この多量の水を電気分解装置に供給することにより、電気分解装置において、水の使用に伴うコストを節水効果により低減することもできる。
第六項目は、次のような銅製錬方法に係るものである。(1)銅精鉱を熔錬することにより粗銅を生成して二酸化硫黄を発生させ、(2)水または硫酸に前記二酸化硫黄を供給して電解質流体を生成し、(3)当該電解質流体に電流を流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成する。
第六項目によれば、第一項目と同様、銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造することができる。
以上のように、本発明によれば、銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造することができる。
本発明に係る銅製錬装置の第一実施形態を示す概略図である。 図1に示す銅製錬装置における銅熔錬装置を示す概略図である。 図1に示す銅製錬装置における電気分解装置を示す概略図である。 図1に示す銅製錬装置における反応装置を示す概略図である。 本発明に係る銅製錬装置の第二実施形態を示す概略図である。 図5に示す銅製錬装置における反応装置を示す概略図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る銅製錬装置の第一実施形態を示す概略図である。図1に示すように、銅製錬装置1は、銅熔錬装置11、電気分解装置21、反応装置31及び燃焼装置41を備えている。
図1に示すように、銅熔錬装置11は、銅精鉱Rを熔融させて製錬するために備えられる。銅精鉱Rには、銅分、硫黄分及び鉄分などが含まれている。銅熔錬装置11は、銅精鉱Rから銅スラグS及び粗銅RCを生成する。銅熔錬装置11は、高温硫黄ガスHSを排出する。高温硫黄ガスHSには、多量の二酸化硫黄が硫黄ガスとして含まれている。この二酸化硫黄は、銅熔錬装置11において銅精鉱Rに含まれる硫黄分から発生したものである。銅熔錬装置11は、高温硫黄ガスHSを反応装置31に移送し、かつ、電気エネルギーE1、E2を電気分解装置21に移送する。なお、高温硫黄ガスHSは、銅熔錬装置11の排ガスである。
図2は、銅熔錬装置11の概略図を示している。図2に示すように、銅熔錬装置11は、熔錬炉12、水砕機13、精製炉14及び第1廃熱ボイラ15及び第2廃熱ボイラ16を備えている。
図2に示すように、熔錬炉12は、S炉12a、CL炉12b及びC炉12cを有している。S炉12aは、銅精鉱Rを溶解して溶解物LYを生成する。CL炉12bは、溶解物LYを比重選別して高比重物DHと低比重物DLとに分離する。C炉12cは、高比重物DHをさらに製錬して粗銅BCを生成する。熔錬炉12において、S炉12aからは高温硫黄ガスHA1が排出され、C炉12cからは高温硫黄ガスHB1が排出される。高温硫黄ガスHA1、HB2は、熔錬炉12の排ガスである。
図2に示すように、水砕機13は、低比重物DLを水冷しながら粉砕して銅スラグSを生成する。精製炉14は、粗銅BCを酸化及び還元処理することにより、粗銅BCから不純物を除去して粗銅RCを生成する。粗銅RCの銅含有率は、粗銅BCの銅含有率よりも高い。銅スラグSには、銅精鉱Rに含まれていた鉄分が多く含まれている。精製炉14は、粗銅BCの精製により発生した高温ガスHCを排出する。
第1廃熱ボイラ15及び第2廃熱ボイラ16は、発電機(不図示)を使って熱エネルギーを電気エネルギーE1、E2に変換するものである。第1廃熱ボイラ15は、発電機を使って高温硫黄ガスHA1に含まれる熱から電気エネルギーE1を発生させる。同様に、第2廃熱ボイラ16は、発電機を使って高温ガス硫黄HB1に含まれる熱から電気エネルギーE2を発生させる。さらに、第1廃熱ボイラ15は高温硫黄ガスHA2を排出し、第2廃熱ボイラ16は高温硫黄ガスHB2を排出する。なお、高温硫黄ガスHA1、HB1の温度は1300℃程度である。そして、銅熔錬装置11は、高温硫黄ガスHA2、HB2及び高温ガスHCをまとめて高温硫黄ガスHSとして排出する。
図1に示すように、電気分解装置21には、硫黄ガスSG及び反応生成水Wが供給され、かつ、電気エネルギーE1、E2が移送される。電気分解装置21は、電解生成ガスGHと電解生成液LSとを生成する。硫黄ガスSGには二酸化硫黄が含まれており、電解生成ガスGHには水素が含まれており、電解生成液LSには硫酸が含まれている。反応生成水Wは水である。電気分解装置21は、反応装置31に電解生成ガスGHを供給する。
図3は、電気分解装置21を示す概略図である。電気分解装置21は、二酸化硫黄を水に供給して電解質流体を生成し、この電解質流体に電流iを流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成するものである。すなわち、電気分解装置21は、「電気分解による硫酸及び水素の生成反応」を生じさせるものである。この反応は、下記反応式(1)により示される。なお、この反応は、100℃以下の環境においても進行する。また、この反応における理論電解電圧は0.17Vである。
Figure 2021066912
図3に示すように、電気分解装置21は、電解槽22、第一電極23、第二電極24及び電源25を備えている。電解槽22には、第一ガス供給部22a、第二ガス供給部22b、生成液排出部22c及び生成ガス排出部22dが形成されている。
図3に示すように、第一ガス供給部22aには、後述する蒸溜塔33(図4)から硫黄ガスSGが供給される。また、第二ガス供給部22bには、ポンプ(不図示)から搬送ガスCGが供給される。さらに、生成液排出部22cからは電解生成液LSが排出され、生成ガス排出部22dからは電解生成ガスGHが排出される。
電解槽22の第一室R1の内部には水が充填されており、この水に「硫黄ガスSGに含まれる二酸化硫黄」が供給されて電解質流体が生成する。この電解質流体には、反応生成水W(図1)が加えられる。また、この水には、「水供給装置(不図示)から供給される水」も追加される。
図3に示すように、第一電極23及び第二電極24は、共に電解槽22の内部に配置されている。また、電源25には、電気エネルギーE1、E2がそれぞれ第1廃熱ボイラ15及び第2廃熱ボイラ16(図2)の発電機から供給される。第一電極23は陽極、第二電極24は陰極とされている。なお、第一電極23及び第二電極24には、触媒として例えば、白金(Pt)が使用される。
図3に示すように、電解槽22の内部には、第一室R1、第二室R2及び第三室R3が形成されている。そして、第一室R1及び第三室R3には水が充填されている。第二室R2については高分子膜等のプロトン導電体が充填されている。さらに、硫黄ガスSGが第一ガス供給部22aから第一室R1に供給されると、第一室R1において「硫黄ガスSGに含まれる二酸化硫黄」が水に供給される。これにより、第一室R1において電解質流体(水に二酸化硫黄が供給されて生成した流体)が生成される。
電流iが第一電極23及び第二電極24に流れると、第一室R1において硫酸及び水素イオンが生成し、この水素イオンが第一室R1から第二室R2を通過して第三室R3に移動し、第三室R3において水素イオンと電子とが反応して水素が生成する。
第一室R1において生成した硫酸は、生成液排出部22cから電解生成液LSとして排出される。また、第三室R3において生成した水素は、第三室R3において搬送ガスCGにより搬送され、生成ガス排出部22dから電解生成ガスGHとして排出される。
反応装置31(図1)は、水素と二酸化炭素とを反応させて水及びメタノールを生成するために備えられる。すなわち、反応装置31は、メタノール生成反応を生じさせるために備えられる。メタノール生成反応は下記反応式(2)で表される。
Figure 2021066912
図1に示すように、反応装置31には、銅熔錬装置11から高温硫黄ガスHSが移送され、電気分解装置21から電解生成ガスGHが供給され、かつ、燃焼装置41から燃焼ガスGCが供給される。電解生成ガスGHには水素が含まれており、燃焼ガスGCには二酸化炭素が含まれている。反応装置31において、電解生成ガスGHに含まれる水素と燃焼ガスGCに含まれる二酸化炭素とが反応する。すなわち、これら水素及び二酸化炭素がメタノール生成反応の反応物として使用される。反応装置31は、メタノール生成反応によって反応生成有機溶液MN及び反応生成水Wを生じさせる。反応生成有機溶液MNにはメタノールが含まれている。反応生成水Wは、電気分解装置21に供給されて電解質流体として使用される。
図4は、図1に示す銅製錬装置1における反応装置31を示す概略図である。図4に示すように、反応装置31は、反応器32及び蒸溜塔33を有している。反応器32は、メタノール生成反応を生じさせるために備えられる。反応器32(反応装置31)の内部には、電解生成ガスGHと燃焼ガスGCとが供給される。反応器32(反応装置31)は、メタノール生成反応により生じた反応生成液GLを蒸溜塔33に供給する。反応生成液GLには、水及びメタノールが含まれている。
蒸溜塔33は、反応生成液GLに含まれる2種類の液を互いに分離する。具体的には、図4に示すように、蒸溜塔33は、反応生成液GLを反応生成水Wと反応生成有機溶液MNとに分離する。蒸溜塔33の熱交換部(不図示)において、蒸溜に必要な熱源(熱交換媒体)には高温硫黄ガスHSが使用される。
図1に示すように、燃焼装置41は、廃棄物WAを燃焼させるために備えられる。この廃棄物WAとしては、例えば、シュレッダーダストや廃基板が挙げられる。このシュレッダーダストには、自動車や廃家電のシュレッダーダストが挙げられる。この廃棄物WAには銅(有価金属)が含まれている。燃焼装置41は、廃棄物WAを燃焼させて燃焼ガスGCを発生させる。
燃焼装置41は、灰分AをS炉12a(図2)に供給する。灰分Aは、「燃焼装置41において廃棄物WAが燃焼処理された後に残る残留物」である。灰分Aには、廃棄物WAに含まれていた銅が含まれている。
次に、図1に示す銅製錬装置1を使用して銅製錬を行う方法について説明する。なお、以下においては、銅製錬装置1を始動運転してから通常運転する場合について説明する。
〔始動運転〕
まず、図2に示すように、銅精鉱RをS炉12aに供給し、S炉12aにおいて銅精鉱Rから溶解物LYを生じさせる。次に、溶解物LYをCL炉12bに供給し、CL炉12bにおいて溶解物LYを高比重物DHと低比重物DLとに分離する。さらに、高比重物DHをC炉12cに供給し、C炉12cにおいて高比重物DHから粗銅BCを生じさせる。その一方で、高温硫黄ガスHA1をS炉12aから熔錬炉12の外部に排出し、高温硫黄ガスHB1をC炉12cから熔錬炉12の外部に排出する。
さらに、図2に示すように、低比重物DLを水砕機13に供給し、水砕機13において低比重物DLを水洗しながら粉砕する。これにより、水砕機13において銅スラグSを生成する。その一方で、粗銅BCを精製炉14において酸化及び還元処理することで、粗銅BCから不純物を除去して粗銅RCを生成する。さらに、高温ガスHCを精製炉14の内部から外部へ排出する。
そして、図2に示すように、高温硫黄ガスHA1を第1廃熱ボイラ15に供給し、かつ、高温硫黄ガスHB1を第2廃熱ボイラ16に供給する。第1廃熱ボイラ15及び第2廃熱ボイラ16において、それぞれ高温硫黄ガスHA1、HB1に含まれている熱を利用して発電機を使い電気エネルギーE1、E2を発生させる。さらに、第1廃熱ボイラ15及び第2廃熱ボイラ16から高温硫黄ガスHA1、HB1をそれぞれ排出し、高温硫黄ガスHA2、HB2及び高温ガスHCをまとめて高温硫黄ガスHSとする。高温硫黄ガスHSを銅熔錬装置11から蒸溜塔33(図4)の熱交換部(不図示)に移送し、高温硫黄ガスHSを蒸溜塔33(図4)の予熱に使用する。
次に、図3に示すように、水供給装置(不図示)から電解槽22の内部に水を供給し、この水を第一室R1に供給する。さらに、蒸溜塔33(図4)から第一ガス供給部22a経由で第一室R1に硫黄ガスSGを供給する。これにより、第一室R1において、硫黄ガスSGに含まれる二酸化硫黄を水に供給して電解質流体を生成する。また、ポンプ(不図示)を使用し、第二ガス供給部22bから第三室R3に搬送ガスCGを供給する。
そして、図3に示すように、廃熱ボイラ15および16の発電機(図2)から電源25に電気エネルギーE1、E2を供給し、第一室R1において電源25から電解質流体に電流iを流す。これにより、第一室R1において硫酸及び水素イオンを生成する。さらに、水素イオンを、第一室R1から第二室R2経由で第三室R3に移行させる。そして、第三室R3において水素イオンから水素を製造する。そして、硫酸を電解生成液LSとして生成液排出部22cから排出する。また、第三室R3において水素を搬送ガスCGにより搬送し、この水素を生成ガス排出部22dから電解生成ガスGHとして排出する。
一方、図1に示すように、廃棄物WAを燃焼装置41に供給し、燃焼装置41において廃棄物WAを燃焼させる。さらに、図4に示すように、電解生成ガスGHを電気分解装置21(図1)から反応器32に供給し、かつ、燃焼装置41から燃焼ガスGCを反応器32に供給する。さらに、熱供給装置(不図示)から熱(不図示)を反応器32に移送する。これらにより、反応器32においてメタノール生成反応を起こさせる。そして、反応器32から蒸溜塔33に反応生成液GLを供給し、蒸溜塔33において反応生成液GLを蒸溜して反応生成有機溶液MNと反応生成水Wとに分離する。
このように、銅熔錬装置11、電気分解装置21、反応装置31及び燃焼装置41を始動させたら、以降においては次の(1)〜(2)の方法をそれぞれ行う。なお、これら(1)〜(2)の方法は、順次行われるのではなく並行して行われる。
(1)図1に示すように、「廃棄物WAの燃焼後に燃焼装置41の内部に残留した灰分A」をS炉12a(図2)に供給する。これにより、S炉12a(銅熔錬装置11)において銅精鉱Rと共に灰分Aも熔錬する。ここで、廃棄物WAには銅が含まれているため、この銅が灰分Aにも含まれている。このため、灰分Aに含まれている銅を粗銅BC、RC(図2)として回収する。
(2)図1及び図4に示すように、反応生成水Wを蒸溜塔33から電気分解装置21の内部に供給する。これにより、反応生成水Wを電気分解装置21において電解質流体として利用する。なお、上述した水供給装置(不図示)も使用する。
以上のように、上記第一実施形態によれば、図1に示すように、電気分解装置21において、銅熔錬装置11の排ガス(高温硫黄ガスHS)を利用して硫酸及び水素を生成することができる。このため、銅製錬工程において硫酸製造工程を利用して水素を低コストで製造することができる。
また、上記第一実施形態によれば、図1及び図2に示すように、銅熔錬装置11において発生した高温ガス(HA1、HB1)に含まれる多量の熱を、電気分解装置21における反応に必要なエネルギーとして利用することができる。すなわち、この高温硫黄ガスHA1、HB1に含まれる多量の熱を、硫酸及び水素の生成に利用することができる。これにより、硫酸及び水素の生成に要するコストを低減することができる。
さらに、上記第一実施形態によれば、次の効果(A)及び(B)を生じさせることができる。(A)反応装置31において水素(有価物)からメタノール(有価物)を生成することができる。ここで、常温においては、水素が気体であるのに対してメタノールは液体であるため、メタノールの体積(単位モル量当たりの体積)は水素の体積(単位モル量当たりの体積)より小さい。このため、「生成した水素」を利用して「多量に容易に輸送可能な有価物」(メタノール)を生成することができる。(B)図1に示すように、燃焼装置41において廃棄物WAを燃焼処理することができる。ただし、燃焼装置41からは二酸化炭素が燃焼ガスGCとして排出される。しかし、反応装置31において、燃焼ガスGCに含まれる二酸化炭素から水及び有価物(メタノール)が生成される。このため、燃焼装置41において大量の廃棄物WAを燃焼処理しても、大気中への二酸化炭素放出量増加を抑制することができる。
また、上記第一実施形態によれば、図1に示すように、燃焼装置41において「銅を含む廃棄物WA」が処理されて「銅を含む灰分A」が生じる。そして、この「銅を含む灰分A」が銅熔錬装置11において処理され、「この灰分Aに含まれる銅」が粗銅BC、RC(図2)として回収される。このため、燃焼装置41において大量の廃棄物WAを燃焼処理し、この廃棄物WAに含まれる銅も粗銅BC、RCとして回収することができる。
さらに、上記第一実施形態によれば、図1に示すように、銅熔錬装置11において多量の銅精鉱Rを熔錬することにより、銅熔錬装置11から多量の二酸化硫黄を排出し、この二酸化硫黄を利用して電気分解装置21において多量の硫酸(有価物)及び水素を生成し、この水素を利用して反応装置31において多量のメタノール(有価物)を生成することができる。また、この水素を利用して反応装置31において多量の水を生成し、この多量の水を電気分解装置21に供給することにより、電気分解装置21において、水の使用に伴うコストを節水効果により低減することができる。
さらに、上記第一実施形態において、電気分解装置21(図3)における電解質流体として水に代えて硫酸を使用することができる。また、第二ガス供給部22bからは搬送ガスCGに代えて硫酸を供給することもできる。また、上記第一実施形態において、電解質流体には、水または硫酸に二酸化硫黄が溶解した流体、あるいは、水または硫酸に二酸化硫黄がガス状で存在する流体のいずれを使用することもできる。
なお、上記第一実施形態において、銅電解装置(不図示)をさらに備えることもできる。この銅電解装置は、鋳造機(不図示)及び銅電解槽(不図示)により構成される。この鋳造機は、粗銅RC(図1)を成型して銅アノード(不図示)を生成する。そして、この銅電解槽は、この銅アノードを陽極として利用して電気分解を行うものである。これにより、この銅電解槽においてカソードに電気銅を回収することができる。なお、この電気銅の銅含有率は、粗銅RCの銅含有率よりも高い。
また、上記第一実施形態において、廃棄物WA(図1)として、銅以外の有価金属を含むものを使用してもよい。また、上記第一実施形態において、廃棄物WAに代えて燃料を燃焼装置41に供給してもよい。
さらに、上記第一実施形態において、熔錬炉12(図2)には単一の転炉のみが備えられていてもよい。また、上記第一実施形態において、二酸化炭素の濃化装置(不図示)を備え、この濃化装置に燃焼ガスGC(図4)を導入し、かつ、この濃化装置から排出されたガス(不図示)を反応器32(図4)に導入してもよい。また、硫黄ガスSGを電気分解装置21に導入する前に、高温硫黄ガスHSあるいは硫黄ガスSGから二酸化硫黄を精製する工程があってもよい。
次に、本発明に係る銅製錬装置の第二実施形態について説明する。なお、以下において、上記第二実施形態の構成のうち上記第一実施形態と共通する構成については、上記第一実施形態の構成と同様の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明に係る銅製錬装置の第二実施形態を示す概略図である。図5に示す銅製錬装置101は、図1に示す反応装置31に代えて反応装置131を備えている。
反応装置131は、水素と二酸化炭素とを反応させて水及びメタンを生成するために備えられる。すなわち、反応装置131は、メタン生成反応を生じさせるために備えられる。メタン生成反応は下記反応式(3)で示される。
Figure 2021066912
図5に示すように、反応装置131の内部には、電気分解装置21(図3)から電解生成ガスGHが供給され、かつ、燃焼装置41から燃焼ガスGCが供給される。反応装置131において、電解生成ガスGHに含まれる水素と燃焼ガスGCに含まれる二酸化炭素とが反応する。すなわち、これら水素及び二酸化炭素がメタン生成反応の反応物として使用される。反応装置131は、メタン生成反応によって反応生成ガスMGと反応生成水Wとを排出する。反応生成ガスMGにはメタンが含まれている。なお、反応装置131は、図1に示す反応装置31とは異なる触媒及び反応条件で水素と二酸化炭素とを反応させることにより、メタノールではなくメタンを生成する。
図6は、図5に示す銅製錬装置101における反応装置131を示す概略図である。図6に示すように、反応装置131は、反応器132、冷却器133及び気液分離器134を有している。反応器132は、メタン生成反応を生じさせるために備えられる。反応器132の内部には、電解生成ガスGH及び燃焼ガスGCが供給される。反応器132は、メタン生成反応により生じた気液混合物HMを冷却器133に供給する。冷却器133は、気液混合物HMを冷却して気液混合物LMを気液分離器134に供給する。気液混合物LMは気液混合物HMと同一の混合物であるが、気液混合物LMの温度は気液混合物HMの温度よりも低い。気液分離器134は、気液混合物LMを反応生成水W3と反応生成ガスMGとに分離する。
1、101 銅製錬装置
11 銅熔錬装置
12 熔錬炉
13 水砕機
14 精製炉
15 第1廃熱ボイラ
16 第2廃熱ボイラ
21 電気分解装置
22 電解槽
23 第一電極
24 第二電極
25 電源
31、131 反応装置
32、132 反応器
33 蒸溜塔
41 燃焼装置
133 冷却器
134 気液分離器

Claims (6)

  1. 銅熔錬装置と、
    電気分解装置とを備え、
    前記銅熔錬装置は、銅精鉱を熔錬して粗銅を生成するものであり、
    前記銅熔錬装置の排ガスには二酸化硫黄が含まれており、
    当該二酸化硫黄は前記電気分解装置に供給されるものであり、
    前記電気分解装置は、
    前記二酸化硫黄を水または硫酸に供給して電解質流体を生成し、
    当該電解質流体に電流を流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成するものであることを特徴とする銅製錬装置。
  2. 前記銅熔錬装置は、熔錬炉及び廃熱ボイラを有しており、
    前記廃熱ボイラは、
    熱エネルギーを発電機を使って電気エネルギーに変換するものであり、
    前記熔錬炉の排ガスに含まれる熱を前記熱エネルギーとして利用し、
    前記電気エネルギーを前記電気分解装置に移送することを特徴とする請求項1に記載の銅製錬装置。
  3. 燃焼装置及び反応装置をさらに備え、
    前記燃焼装置は、廃棄物あるいは燃料を燃焼処理して燃焼ガスを排出するものであり、前記燃焼ガスには二酸化炭素が含まれており、
    前記電気分解装置は、前記水素が含まれている電解生成ガスを排出するものであり、
    前記反応装置には前記二酸化炭素及び前記水素が供給され、
    前記反応装置は、
    前記二酸化炭素と前記水素とを反応させることにより、
    水、並びに、メタンもしくはメタノールを生成するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の銅製錬装置。
  4. 前記廃棄物には銅が含まれており、
    前記燃焼装置は、灰分を前記銅熔錬装置に供給するものであり、
    当該灰分には前記銅が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の銅製錬装置。
  5. 前記反応装置は、水を前記電気分解装置に供給するものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の銅製錬装置。
  6. 銅精鉱を熔錬することにより粗銅を生成して二酸化硫黄を発生させ、
    水または硫酸に前記二酸化硫黄を供給して電解質流体を生成し、
    当該電解質流体に電流を流して陽極から硫酸及び陰極から水素を生成すること特徴とする銅製錬方法。
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