JP2021066640A - 炭酸塩製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭酸塩の生成により二酸化炭素を回収すると共に、反応器での反応を維持できる炭酸塩製造装置を提供する。【解決手段】 炭酸塩製造装置10Aは、反応器20及び蓄熱器30を備えている。反応器20は、二酸化炭素を含む気体が供給され、二酸化炭素との反応により炭酸塩が生成される反応剤26が収容された反応空間R1を有する。蓄熱器30は、反応空間R1と反応外周筒壁20Aで区画され、反応空間R1との間で熱交換が行われて反応により蓄熱を行う蓄熱剤36が収容された蓄熱空間R2を有する。を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は炭酸塩製造装置に係り、二酸化炭素との反応により炭酸塩を生成する炭酸塩製造装置に関する。
近年、二酸化炭素の排出削減への寄与が求められており、その1つとして、二酸化炭素を化学反応により回収する手法が提案されている。一例として、特許文献1には、水酸化物を内部に収納した反応器に二酸化炭素を含む排気ガスを送り込み、水酸化物と二酸化炭素との反応により炭酸塩を生成することにより二酸化炭素を回収する手法が開示されている。また、特許文献1では、水酸化物と二酸化炭素との反応により発生する熱も回収している。
US2018/0272277
しかしながら、特許文献1では、水酸化物と二酸化炭素との反応により発生する熱を回収するために、流体を熱媒として反応器内の流体と熱交換させており、当該熱媒流体を流すポンプや配管が必要になり、構成が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、炭酸塩の生成により二酸化炭素を回収すると共に、簡易な構成で反応器から熱の回収と反応器の冷却を行うことができる炭酸塩製造装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る炭酸塩製造装置は、二酸化炭素を含む気体が供給され、二酸化炭素との反応により炭酸塩が生成される反応剤が収容された反応空間を有する反応器と、前記反応器と反応区画壁で区画され、前記反応空間との間で熱交換可能とされ、反応により蓄熱を行う蓄熱剤が収容された蓄熱空間を有する蓄熱器と、を備えている。
請求項1に係る炭酸塩製造装置は、二酸化炭素を含む気体が供給される反応器を備えている。反応器の反応空間には、二酸化炭素との反応により炭酸塩が生成される反応剤が収容されている。反応空間では、反応剤と二酸化炭素との反応により炭酸塩が生成される。当該反応は発熱反応である。
また、炭酸塩製造装置は、蓄熱器を備えている。蓄熱器は反応により蓄熱を行う蓄熱剤が収容される蓄熱空間を有している。蓄熱空間は、反応器と反応区画壁で区画され、反応空間との間で熱交換可能とされている。したがって、発熱反応により温度が上昇する反応空間は、蓄熱器との熱交換により、過熱が抑制される。これにより、反応器での反応を維持することができる。
本発明の請求項2に係る炭酸塩製造装置は、前記反応空間から排出されたオフガスを前記蓄熱空間に供給する。
請求項2に係る炭酸塩製造装置によれば、反応空間から排出されたオフガスの熱が直接蓄熱空間に供給され、簡易な構成で蓄熱空間での蓄熱を行うことができる。
本発明の請求項3に係る炭酸塩製造装置は、前記反応区画壁は多重管の1の筒壁で形成され、前記反応区画壁を挟んで隣り合う流路で前記反応空間と前記蓄熱空間が形成されている。
請求項3に係る炭酸塩製造装置によれば、多重管の流路を用いることにより、簡易に反応空間及び蓄熱空間を構成することができる。
本発明の請求項4に係る炭酸塩製造装置は、前記蓄熱器は、前記蓄熱空間と異なる第2蓄熱空間を有し、前記反応空間から排出されたオフガスを前記第2蓄熱空間に供給する。
請求項4に係る炭酸塩製造装置によれば、反応空間から排出されたオフガスが蓄熱空間と異なる第2蓄熱空間に供給されるので、蓄熱空間がオフガスにより加熱されず、反応空間の冷却効果を向上させることができる。
本発明の請求項5に係る炭酸塩製造装置は、前記反応区画壁は3重以上の多重管の1の筒壁で形成され、前記反応区画壁を挟んで隣り合う流路で前記反応空間と前記蓄熱空間が形成され、前記多重管の他の筒壁で前記第2蓄熱空間が区画形成されている。
請求項5に係る炭酸塩製造装置によれば、多重管の流路を用いることにより、簡易に反応空間、蓄熱空間、及び第2蓄熱空間を構成することができる。
本発明に係る炭酸塩製造装置によれば、炭酸塩の生成により二酸化炭素を回収すると共に、反応器での反応を維持できる炭酸塩製造装置を提供することができる。
第1実施形態に係る炭酸塩製造装置の斜視図である。 第1実施形態に係る炭酸塩製造装置の軸方向に沿った断面図である。 第2実施形態に係る炭酸塩製造装置の軸方向に沿った断面図である。 第3実施形態に係る炭酸塩製造装置の軸方向に沿った断面図である。 第4実施形態に係る炭酸塩製造装置の軸方向に沿った断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態に係る炭酸塩製造装置の主要構成の概略が示されている。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Aは、反応器20、蓄熱器30を備えている。
反応器20は、円筒状とされ、反応区画壁としての反応外周筒壁20Aを備えている。また、反応外周筒壁20Aの軸方向Sの両端に端部壁20Bを備えている。反応外周筒壁20A及び端部壁20Bで囲まれた筒内に、反応空間R1が形成されている。反応外周筒壁20A及び端部壁20Bは、熱伝導率の高い材料で形成されている。例えば、鉄、アルミニウムなどの金属で形成することができる。
図2に示されるように、反応空間R1には、反応剤26が収容されている。反応剤26は、二酸化炭素との反応により炭酸塩を生成する物質であり、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの水酸化物や、酸化カルシウム、酸化カリウム、酸化マグネシウムなどの酸化物を用いることができる。これらは、無水の顆粒を用いることが好ましい。
反応器20の端部壁20Bの一方側には、外部から反応空間R1へ二酸化炭素を含むガス(以下「二酸化炭素含有ガスG1」という)を流入させるための流入口22が形成されている。また、反応器20の端部壁20Bの他方側には、反応空間R1からガス(以下「反応済ガスG2」という)を流出させるための流出口24が形成されている。流入口22には、配管P1が接続されており、配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が反応空間R1へ供給される。流入口22及び流出口24には、反応剤26の反応空間R1外への移動を防止するメッシュシートなどが設けられている。
二酸化炭素含有ガスG1としては、ガスエンジンからの排ガス、ボイラからの排ガス、燃料電池からのオフガス(アノードオフガス、カソードオフガス、燃焼排ガス)、大気、などが想定される。
蓄熱器30は、反応器20の外周を覆うように、反応器20と同軸に配置されており、反応器20よりも大径の円筒状とされた蓄熱外周筒壁30Aを備えている。また、蓄熱外周筒壁30Aの軸方向Sの両端に端部壁30Bを備えている。反応外周筒壁20Aと端部壁20Bの外側で、且つ、蓄熱外周筒壁30Aと端部壁30Bに囲まれた内側には、蓄熱空間R2が形成されている。蓄熱空間R2には、蓄熱剤36が収容されている。ここでの蓄熱剤は、化学蓄熱剤、潜熱蓄熱剤を用いることができる。蓄熱剤36としては、硫酸ランタン9水和物、酢酸ナトリウム3水和物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどを用いることができる。また、蓄熱剤36は、無水の顆粒を用いることが好ましい。
反応空間R1に収納されている反応剤26の量と、蓄熱空間R2に収納されている蓄熱剤36の量は、反応剤26と二酸化炭素との反応により炭酸塩の生成を継続することができる時間と、蓄熱空間R2に収納されている蓄熱剤36により蓄熱を継続することができる時間とが、ほぼ同じになる量であることが好ましい。
蓄熱器30の端部壁30Bの流入口22と対応する側には、蓄熱空間R2から冷却された反応済ガスG2(以下「冷却済ガスG3」という)を流出させるための流出口34が形成されている。流出口34には、不図示の配管が接続され、蓄熱空間R2から冷却済ガスG3を排出する。
蓄熱器30の端部壁30Bの流出口24と対応する側には、開口38が形成されると共に、開口38を閉鎖する開閉可能な蓋38Aが設けられている。開口38から蓄熱空間R2及び反応空間R1へのアクセスが可能とされており、蓄熱剤36及び反応剤26の充填、交換等を行うことができる。
反応器20及び蓄熱器30は、不図示の駆動装置により筒軸Sを中心に回転される。これにより、反応空間R1内の反応剤26、蓄熱空間R2内の蓄熱剤36が撹拌され、反応が促進される。なお、反応剤26、蓄熱剤36の撹拌用に、反応空間R1、蓄熱空間R2に撹拌用のフィンを設けてもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。
配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が、流入口22から反応空間R1へ供給される。二酸化炭素含有ガスG1中の二酸化炭素は、反応剤26と反応し、炭酸塩が生成される。反応剤26として水酸化カリウムが用いられている場合には、以下の(1)式、(2)式に示すように炭酸水素カリウム、炭酸カリウムが生成される。また、反応剤26として水酸化ナトリウムが用いられている場合には、以下の(3)式、(4)式に示すように、炭酸水素ナトリウムが生成される。また、反応剤26として、酸化カルシウム、酸化カリウム、酸化マグネシウムなどの酸化物を用いる場合には、各々以下の(5)、(6)、(7)式に示すように、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムが生成される。
KOH+CO→KHCO (1)
2KOH+CO→KCO+HO (2)
NaOH+CO→NaHCO (3)
2NaOH+CO→NaCO+HO (4)
CaO+CO→CaCO (5)
O+CO→KCO (6)
MgO+CO→MgCO (7)
反応空間R1からは、流出口24を介して反応済ガスG2が流出し、当該反応済ガスG2は蓄熱空間R2へ供給される。
蓄熱空間R2には、反応外周筒壁20Aを介して反応空間R1から熱が伝達される。また、反応済ガスG2が流入することで反応済ガスG2からの熱も直接供給される。蓄熱空間R2では、蓄熱剤36が吸熱反応により、当該熱を蓄える。蓄熱剤36として、硫酸ランタン9水和物が用いられている場合には、以下の(8)式に示すように、硫酸ランタンと水に分解され、酢酸ナトリウム3水和物が用いられている場合には、以下の(9)式に示すように、酢酸ナトリウムと水に分解される。また、蓄熱剤36として、水酸化カルシウムが用いられている場合には、以下の(10)式に示すように、酸化カルシウムと水に分解され、水酸化マグネシウムが用いられている場合には、以下の(11)式に示すように、酸化マグネシウムと水に分解される。
La(SO)・9HO → La(SO) + 9HO (8)
CHCOONa・3HO → CHCOONa+ 3HO (9)
Ca(OH) → CaO + HO (10)
Mg(OH) → MgO + HO (11)
蓄熱空間R2からは、水蒸気を含み、冷却された冷却済ガスG3が流出口34から排出される。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Aによれば、反応外周筒壁20Aを介して反応空間R1から蓄熱空間R2へ熱が伝達され、蓄熱空間R2で蓄熱が行われる。したがって、発熱反応が行われている反応空間R1の過熱を抑制して、炭酸塩の生成反応を維持することができる。また、反応空間R1の冷却のために、熱媒体を循環させる駆動装置などを必要とせず、簡易な構成とすることができる。
また、蓄熱空間R2に反応済ガスG2が供給されるので、反応済ガスG2から蓄熱剤36に配管なしで直接熱が供給され、効率的に蓄熱を行うことができる。
また、本実施形態では、二重管により反応器20と蓄熱器30が形成されているので、配管等を必要とせず炭酸塩製造装置10Aを、コンパクト、且つ、簡易な構成にすることができる。
なお、本実施形態では、円筒状の炭酸塩製造装置10Aの内側に反応器20を配置し、その外周に蓄熱器30を配置したが、蓄熱器30を内側に配置し、反応器20を外側に配置してもよい。本実施形態のように、反応器20を内側に配置し蓄熱器を外側に配置することにより、反応器20からの熱を蓄熱器30で効率的に回収することができる。一方、蓄熱器30を内側に配置し、反応器20を外側に配置することにより、反応器20の熱を外部に放出して反応器20の冷却を促進することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示されるように、本実施形態の炭酸塩製造装置10Bは、第1実施形態の蓄熱器30の外周に外側蓄熱器40が設けられている。蓄熱器30と外側蓄熱器40で本発明の蓄熱器が形成されている。外側蓄熱器40は、蓄熱器30の外周を覆うように、反応器20及び蓄熱器30と同軸に配置されており、蓄熱器30よりも大径の円筒状とされた外側蓄熱外周筒壁40Aを備えている。また、蓄熱外周筒壁30Aは、反応器20の端部壁20Bと軸方向Sで同程度の長さとされ、両端に端部壁30Bに代えて端部壁30Cを備えている。流入口22と対応する側の端部壁30Cには、開口33が形成されている。
外側蓄熱外周筒壁40Aの軸方向Sの両端には、端部壁40Bが設けられている。蓄熱外周筒壁30Aと端部壁20B及び端部壁30Cの外側で、且つ、外側蓄熱外周筒壁40Aと端部壁40Bに囲まれた内側には、蓄熱空間R3が形成されている。蓄熱空間R3には、蓄熱剤46が収容されている。蓄熱剤46としては、蓄熱剤36と同様のものを用いることができる。また、蓄熱剤36と蓄熱剤46は、同じ物質であっても異なる物質であってもよい。例えば、蓄熱空間R2と蓄熱空間R3とでは、対応する温度帯が異なるため、各々の温度に適して蓄熱反応する蓄熱剤を用いることが好ましい。
蓄熱器40の端部壁40Bの流入口22と対応する側には、蓄熱空間R3から冷却済ガスG3を流出させるための流出口44が形成されている。流出口44には、不図示の配管が接続され、蓄熱空間R3から冷却済ガスG3を排出する。
蓄熱空間R2は、軸方向の他端部(流出口24側)で開口33により反応空間R1及び蓄熱空間R3と連通している。
次に本実施形態の作用について説明する。
配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が、流入口22から反応空間R1へ供給される。二酸化炭素含有ガスG1中の二酸化炭素は、反応剤26と反応し、炭酸塩が生成される。蓄熱空間R2には、反応外周筒壁20Aを介して反応空間R1から熱が伝達される。これにより、蓄熱空間R2では、蓄熱剤36が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
反応空間R1からは、流出口24を介して反応済ガスG2が流出し、当該反応済ガスG2は蓄熱空間R3へ流入する。蓄熱空間R3では、蓄熱剤46が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Bにおいても、反応空間R1で炭酸塩が生成されるとともに、蓄熱空間R2、R3で蓄熱を行うことができる。
また、反応空間R1からの伝熱により加熱される蓄熱空間R2と、反応空間R1送出される反応済ガスG2により加熱される蓄熱空間R3が区画されているので、蓄熱空間R2が反応済ガスG2により加熱されず、反応空間R1の冷却効果を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示されるように、本実施形態の炭酸塩製造装置10Cは、第2実施形態の外側蓄熱器40に代えて、延出蓄熱器50を備えている。蓄熱器30と延出蓄熱器50により本発明の蓄熱器が形成されている。また、蓄熱器30に開口33が形成されていない。
延出蓄熱器50は、反応器20と同軸の円筒状とされ、反応器20の二酸化炭素含有ガスG1の軸方向Sの延長上に配置されている。延出蓄熱器50の筒内には、蓄熱空間R4が形成されており、軸方向Sの一端側に流入口52が形成され、他端側に流出口54が形成されている。反応器20の反応空間R1と延出蓄熱器50の蓄熱空間R4は、連結部28により連通されている。
蓄熱空間R4には、蓄熱剤56が収容されている。蓄熱剤56としては、蓄熱剤36と同様のものを用いることができる。また、蓄熱剤36と蓄熱剤56は、同じ物質であっても異なる物質であってもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。
配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が、流入口22から反応空間R1へ供給される。二酸化炭素含有ガスG1中の二酸化炭素は、反応剤26と反応し、炭酸塩が生成される。蓄熱空間R2には、反応外周筒壁20Aを介して反応空間R1から熱が伝達される。これにより、蓄熱空間R2では、蓄熱剤36が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
反応空間R1からは、流出口24を介して反応済ガスG2が流出し、当該反応済ガスG2は連結部28を経て流入口52から蓄熱空間R4へ流入する。蓄熱空間R4では、蓄熱剤56が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Cにおいても、反応空間R1で炭酸塩が生成されるとともに、蓄熱空間R2、R4で蓄熱を行うことができる。
また、反応空間R1からの伝熱により加熱される蓄熱空間R2と、反応空間R1送出される反応済ガスG2により加熱される蓄熱空間R4が区画されているので、蓄熱空間R2が反応済ガスG2により加熱されず、反応空間R1の冷却効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、反応空間R1へ流入する二酸化炭素含有ガスG1の方向と、反応空間R1から流出し蓄熱空間R4へ流入する反応済ガスG2への方向が同方向なので、流速の損失を抑制し、効率よくガスを流すことができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜第3実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Dは、箱状とされた筐体60を備えている。筐体60内の箱内空間は、区画壁62により反応空間R5、蓄熱空間R6に仕切られている。区画壁62は、熱伝導率の高い材料で形成されている。例えば、鉄、アルミニウムなどの金属で形成することができる。反応空間R5を囲む筐体60の一部と区画壁62により反応器64が形成され、蓄熱空間R6を囲む筐体60の一部と区画壁62により蓄熱器66が形成されている。反応空間R5内には反応剤26が収容され、蓄熱空間R6には蓄熱剤36が収容されている。
反応器64には反応空間R5の一端側に、外部から反応空間R5へ二酸化炭素含有ガスG1を流入させるための流入口62Aが形成され、反応空間R5の他端側に、反応空間R5から反応済ガスG2を蓄熱空間R6へ流出させるための連通口63が形成されている。流入口62Aには、配管P1が接続されており、配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が反応空間R5へ供給される。
蓄熱器66には、蓄熱空間R6の連通口63と反対側の端部に冷却済ガスG3を流出させるための流出口66Aが形成されている。流出口66Aには、不図示の配管が接続され、蓄熱空間R6から冷却済ガスG3を排出する。
筐体60の連通口63と対応する側には、開口68が形成されると共に、開口68を閉鎖する開閉可能な蓋68Aが設けられている。開口68から蓄熱空間R6及び反応空間R5へのアクセスが可能とされており、蓄熱剤36及び反応剤26の充填、交換等を行うことができる。
反応空間R5及び蓄熱空間R6内には、不図示の駆動装置により駆動される撹拌用のフィンFが設けられている。フィンFにより、反応剤26、蓄熱剤36が撹拌され、反応が促進される。
次に本実施形態の作用について説明する。
配管P1を介して、二酸化炭素含有ガスG1が、流入口62Aから反応空間R5へ供給される。二酸化炭素含有ガスG1中の二酸化炭素は、反応剤26と反応し、炭酸塩が生成される。蓄熱空間R6には、区画壁62を介して反応空間R5から熱が伝達される。これにより、蓄熱空間R6では、蓄熱剤36が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
反応空間R5からは、連通口63を介して反応済ガスG2が流出し、蓄熱空間R6へ流入する。蓄熱空間R6では、蓄熱剤36が吸熱反応により、当該熱を蓄える。
本実施形態の炭酸塩製造装置10Dにおいても、反応空間R5で炭酸塩が生成されるとともに、蓄熱空間R6で蓄熱を行うことができる。
なお、上記の第1実施形態〜第4実施形態では、反応空間R1、R5から排出された反応済ガスG2を蓄熱空間R2、R3、R4、R6のいずれかに供給したが、反応済ガスG2は必ずしも蓄熱空間R2、R3、R4、R6のいずれかに供給する必要はない。反応空間R1、R5から他の空間へ供給してもよいし、大気へ放出してもよい。
10A、10B、10C、10D 炭酸塩製造装置
10B 炭酸塩製造装置
20、62 反応器
20A 反応外周筒壁(反応区画壁)
26 反応剤
30、66 蓄熱器
36 蓄熱剤
40 外側蓄熱器
R1、R5 反応空間
R2、R3、R4、R6 蓄熱空間
R3 蓄熱空間(第2蓄熱空間)

Claims (5)

  1. 二酸化炭素を含む気体が供給され、二酸化炭素との反応により炭酸塩が生成される反応剤が収容された反応空間を有する反応器と、
    前記反応空間と反応区画壁で区画され、前記反応空間との間で熱交換可能とされ、反応により蓄熱を行う蓄熱剤が収容された蓄熱空間を有する蓄熱器と、
    を備えた炭酸塩製造装置。
  2. 前記反応空間から排出されたオフガスを前記蓄熱空間に供給する、請求項1に記載の炭酸塩製造装置。
  3. 前記反応区画壁は多重管の1の筒壁で形成され、前記反応区画壁を挟んで隣り合う流路で前記反応空間と前記蓄熱空間が形成されている、請求項1または請求項2に記載の炭酸塩製造装置。
  4. 前記蓄熱器は、前記蓄熱空間と異なる第2蓄熱空間を有し、前記反応空間から排出されたオフガスを前記第2蓄熱空間に供給する、請求項1に記載の炭酸塩製造装置。
  5. 前記反応区画壁は3重以上の多重管の1の筒壁で形成され、前記反応区画壁を挟んで隣り合う流路で前記反応空間と前記蓄熱空間が形成され、前記多重管の他の筒壁で前記第2蓄熱空間が区画形成されている、請求項4に記載の炭酸塩製造装置。
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