JP2021066244A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドエアバッグ装置の組立作業を容易にする。【解決手段】サイドエアバッグ装置1は、エアバッグモジュール10と、エアバッグ11の展開時にエアバッグ11が出る出口部を有する力布30と、力布30が出口部付近において取り付けられた表皮部材80を含むケース2と、を備える。力布30は、第1力布部と、インフレータ12の長手方向において少なくとも一部が第1力布部31と異なる位置に配置された第2力布部32とを有する。第1力布部31は、出口部からエアバッグモジュール10の一側部に向けて延びる第1側部31Rと、出口部からエアバッグモジュール10の他側部に向けて延びる第2側部31Lとを有する。第1側部31Rおよび第2側部31Lは、力布30とは別の連結部材CNによって固定され、または、互いに連結される。力布30の第2力布部32は、長手方向にから見てエアバッグモジュール10を囲むループ状に形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
従来、サイドエアバッグ装置として、力布をループ状に形成し、このループ状の力布の中にエアバッグモジュールの全体を入れた上で、エアバッグモジュールをブラケットに固定する構造が知られている(特許文献1、図2等)。
この構造では、力布には、インフレータのボルトを貫通させる穴が形成されており、組立時には、エアバッグモジュールをループ状の力布の中に挿入するとともに、力布の穴にインフレータのボルトを通し、力布の外側に露出したボルトをブラケットに通した上でボルトにナットを締結する。
特開2014−076736号公報
しかしながら、特許文献1のような構造では、ループ状の力布の中にエアバッグモジュールを入れる作業が行いにくいという問題がある。
特に、インフレータのボルトは突出しているため、ループ状の力布の中には入れにくい。また、インフレータのボルトを力布の穴に通す作業も繁雑である。
そこで、本発明は、組立作業を容易に行うことができるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明のサイドエアバッグ装置は、エアバッグおよびエアバッグ内にガスを供給するインフレータを有するエアバッグモジュールと、エアバッグの展開時にエアバッグが出る出口部を有する力布と、力布が出口部付近において取り付けられた表皮部材を含むケースと、を備える。
力布は、第1力布部と、インフレータの長手方向において少なくとも一部が第1力布部と異なる位置に配置された第2力布部とを有する。
第1力布部は、出口部からエアバッグモジュールの一側部に向けて延びる第1側部と、出口部からエアバッグモジュールの他側部に向けて延びる第2側部とを有する。第1側部および第2側部は、力布とは別の連結部材によって固定され、または、互いに連結される。第2力布部は、前記長手方向にから見てエアバッグモジュールを囲むループ状に形成されている。
このような構成によれば、インフレータの長手方向の一部である第2力布部がループ状になっているため、エアバッグモジュールの端部を第2力布部に入れることで、ケースに対するエアバッグモジュールの位置合わせがし易く、組み付けやすい。そして、力布は、全体がループ状になっているのではなく、長手方向の他の部分である第1力布部が第1側部と第2側部を有し、第1側部と第2側部が連結部材によって固定または互いに連結されるようになっているので、連結部材によって第1側部と第2側部を固定または連結しない状態では、第1側部と第2側部を離して開いた状態にすることができる。このため、第1側部と第2側部の間にエアバッグモジュールを入れるとともにエアバッグモジュールの端部を第2力布部に入れる作業を行いやすい。すなわち、サイドエアバッグ装置の組立作業を容易に行うことができる。
前記したサイドエアバッグ装置において、インフレータはボルトを有し、ボルトは、前記長手方向において第2力布部と異なる位置に位置することが望ましい。
このような構成によれば、ボルトを第2力布部に貫通させる必要がないので、エアバッグモジュールを第2力布部に入れやすい。
前記したサイドエアバッグ装置において、ボルトは、前記長手方向において第1力布部と重なる位置に位置し、かつ、第1力布部を貫通していなくてもよい。この場合、連結部材および第1力布部は、ボルトと干渉しないように配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、ボルトが、インフレータの長手方向において第1力布部と重なる位置に位置する場合であっても、連結部材がボルトと干渉しないように配置されているので、第1側部および第2側部を連結部材で固定または連結する作業を行いやすい。
前記したサイドエアバッグ装置においては、インフレータがボルトにおいて固定される第1ブラケットであって、ケースに固定される第1ブラケットをさらに備えることができる。この場合、第1ブラケットの端部は、前記長手方向における位置が第2力布部と重なっていてもよい。
このような構成によれば、エアバッグモジュールを第2力布部に入れた後、端部と第2力布部の位置関係を見ることで、正しく組み付けることが出来たかを確認することができる。
前記したサイドエアバッグ装置においては、インフレータがボルトにおいて固定される第1ブラケットであって、ケースに固定される第1ブラケットをさらに備えることができる。この場合、ケースは、第1ブラケットが固定される第2ブラケットを有し、連結部材の少なくとも一部は、第1ブラケットと第2ブラケットの間に配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、エアバッグが、連結部材に接触しにくい。
前記したサイドエアバッグ装置において、エアバッグモジュールの前記長手方向の一端部は、第2力布部に覆われていてもよい。
このような構成によれば、エアバッグモジュールの前記長手方向の一端部を第2力布部に位置させるので、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入する作業が行いやすい。
前記したサイドエアバッグ装置において、第2力布部は、第1力布部より下に位置することが望ましい。
このような構成によれば、エアバッグモジュールの下端部を第2力布部に上から挿入するように組み付ければよいので、組付性が向上する。
前記したサイドエアバッグ装置において、前記長手方向において、第2力布部は、第1力布部より短いことが望ましい。
このような構成によれば、ループ状である第2力布部の長さが短いので、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
前記したサイドエアバッグ装置においては、第2力布部の前記長手方向における縁をケースに固定する固定部材をさらに備えることが望ましい。
このような構成によれば、固定部材により、第2力布部の縁がケースに固定されるので、第2力布部のループ形状の口が開きやすく、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
前記したサイドエアバッグ装置において、固定部材は、第2力布部の上端縁をケースに固定することが望ましい。
このような構成によれば、第2力布部の上端縁がケースに固定されるので、第2力布部の口が上に開き、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
前記したサイドエアバッグ装置において、第2力布部は、固定部材に繋がる部分が、固定部材から離れるほど幅広となっていることが望ましい。
このような構成によれば、第2力布部の縁の広い範囲を開くことが出来るので、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
本発明によれば、インフレータの長手方向の一部である第2力布部がループ状になっているため、エアバッグモジュールの端部を第2力布部に入れることで、ケースに対するエアバッグモジュールの位置合わせがし易く、組み付けやすい。そして、連結部材によって第1側部と第2側部を固定または連結しない状態では、第1側部と第2側部を離して開いた状態にすることができるため、第1側部と第2側部の間にエアバッグモジュールを入れるとともにエアバッグモジュールの端部を第2力布部に入れる作業を行いやすい。すなわち、サイドエアバッグ装置の組立作業を容易にすることができる。
また、インフレータのボルトが、前記長手方向において第2力布部と異なる位置に位置することで、ボルトを第2力布部に貫通させる必要がないので、エアバッグモジュールを第2力布部に入れやすい。
また、インフレータのボルトが、インフレータの長手方向において第1力布部と重なる位置に位置する場合であっても、連結部材がボルトと干渉しないように配置することで、第1側部および第2側部を連結部材で固定または連結する作業が行いやすい。
また、第1ブラケットの端部が、長手方向における位置が第2力布部と重なっている場合、エアバッグモジュールを第2力布部に入れた後、第1ブラケットの端部と第2力布部の位置関係を見ることで、エアバッグモジュールを正しく組み付けることが出来たかを確認することができる。
また、連結部材の少なくとも一部が、第1ブラケットと第2ブラケットの間に配置されていることで、エアバッグが連結部材に接触しにくい。
また、エアバッグモジュールの前記長手方向の一端部が、第2力布部に覆われていると、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入する作業を行いやすい。
また、第2力布部が、第1力布部より下に位置することで、エアバッグモジュールの下端部を第2力布部に上から挿入するように組み付ければよいので、組付性が向上する。
また、前記長手方向において、第2力布部は、第1力布部より短いことで、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
また、固定部材により、第2力布部の縁がケースに固定されることで、第2力布部のループ形状の口が開きやすく、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
また、固定部材が、第2力布部の上端縁をケースに固定することで、第2力布部の口が上に開き、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
また、第2力布部は、固定部材に繋がる部分が、固定部材から離れるほど幅広となっていることで、第2力布部の縁の広い範囲を開くことが出来るので、第2力布部にエアバッグモジュールを挿入しやすい。
サイドエアバッグ装置が設けられた車両を車室内から見た図である。 車体のサイドパネルを車室内側から見た図(a)と、ストライカとベースブラケットを上から見た図(b)である。 サイドエアバッグ装置の分解斜視図である。 第1力布部を通る、サイドエアバッグ装置の横断面図(a)と、力布と表皮の縫合部付近の拡大図(b)である。 第2力布部を通る、サイドエアバッグ装置の横断面図である。 第1取付ワイヤ、第2取付ワイヤおよび固定ワイヤの斜視図である。 サイドエアバッグ装置を左右外側から見た図である。 サイドエアバッグ装置を左右外側から見た分解斜視図である。 第1ブラケットを第2ブラケットに固定する工程を説明する図である。
次に、発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のサイドエアバッグ装置1は、自動車の後部座席に適用されるものであり、シートSと車体の側壁BSとの間に配置されている。詳細には、シートSは、シートクッションS1とシートバックS2を有し、サイドエアバッグ装置1は、シートバックS2と側壁BSの間に配置されている。
シートバックS2は、前に倒すことができるように下端部を軸として前後に回動可能に設けられている。一方、サイドエアバッグ装置1は、車体の側壁BSに固定されており、シートバックS2には固定されていない。このため、シートバックS2を前に倒した場合には、サイドエアバッグ装置1が側壁BSに残った状態で露出する。シートバックS2が図1に示す起立状態のとき、サイドエアバッグ装置1の前面は、シートバックS2の前面と略面一である。このため、サイドエアバッグ装置1は、通常のシートSの使用時においては、外見的にシートバックS2の一部となる。
なお、本実施形態においては、車体の左側(シートSの左側)に配置されるサイドエアバッグ装置1について説明するが、車体の右側にも、左右対称な構成のサイドエアバッグ装置を設けることができる。また、本実施形態においては、特に断りが無い限り、左右方向の内側および外側は、サイドエアバッグ装置1自体ではなく、車体を基準とする。すなわち、車体の左右中心に近い側を内側、車体の左右中心から遠い側を外側とする。また、前後および上下は、特に断りが無い限り、シートSを基準とする。
図1のサイドエアバッグ装置1において、前面には、エアバッグ11(図4(a)参照)が展開するときに、裂けて広がる裂開部1Cが上下に長く設けられている。
図2(a)に示すように、車体は、サイドパネル300を有している。サイドパネル300は、金属からなり、側壁BSを構成する側壁部310と、側壁部310から左右内側に膨出するホイールハウス320と、ストライカ設置部330とを有している。
ホイールハウス320は、タイヤTを収容する部位である。ホイールハウス320のタイヤTの上部に対応した位置には、エアバッグ取付ブラケット340が溶接などにより固定されている。エアバッグ取付ブラケット340は、サイドエアバッグ装置1を車体に取り付けるための部材であり、金属板からなる。図3に示すように、エアバッグ取付ブラケット340は、サイドエアバッグ装置1を固定するボルト93Bが挿通される孔341を有している。また、エアバッグ取付ブラケット340は、左右外側の面にナット93Nが溶接されている。
図2(a)に戻り、ストライカ設置部330は、ストライカ350の設置面を確保する部位であり、サイドパネル300の上部に溶接などにより固定されている。図2(b)に示すように、ストライカ350は、サイドパネル300から左右内側に突出するU字形状の部材であり、金属からなる。シートSのシートバックS2は、ストライカ350と係合可能な図示しないラッチ機構を有しており、前に倒した状態から起こされてラッチ機構がストライカ350と係合することで、起立状態にロックされる。
ストライカ350は、ベースブラケット360を介して車体のストライカ設置部330に固定されている。ベースブラケット360は、金属板からなり、ストライカ設置部330に取り付けられるベース部361と、ベース部361の上端から左右内側に延びる接続部362と、接続部362の左右内側の端から上方に延びるエアバッグ固定部363とを有している。エアバッグ固定部363には、ボルト92Bが左右内側に突出するように溶接により固定されている。ストライカ350は、ベース部361に溶接などにより固定されている。ベースブラケット360は、複数のボルト364によってストライカ設置部330に固定されている。
図3に示すように、サイドエアバッグ装置1は、エアバッグモジュール10と、ケース2と、力布30と、第1ブラケット100とを備える。
エアバッグモジュール10は、エアバッグ11と、エアバッグ11内にガスを供給するインフレータ12とを有する。インフレータ12は、突出する2本のボルト12Bを有し、ボルト12Bにおいて第1ブラケット100に固定されている。エアバッグ11は、インフレータ12のガス圧により展開可能なように畳まれて、インフレータ12の周囲にまとめられている。
ケース2は、エアバッグモジュール10が内部に取り付けられる。ケース2は、第2ブラケット200と、ワイヤフレーム20と、パッド70(図4(a)参照)と、表皮部材80(図4(a)参照)とを備えている。
第2ブラケット200は、ワイヤフレーム20とともにケース2の骨格を構成する。
第2ブラケット200は、本体部210と、切欠き部220と、第1延出部230と、第2延出部240とを有している。
本体部210は、ケース2の車体内側の壁の中央から上部にかけて配置されている。切欠き部220は、本体部210の上部の後側の縁に形成されている。切欠き部220は、ストライカ350が通る部分である。
本体部210の、切欠き部220の上側の部分には、サイドエアバッグ装置1を車体に固定する際に用いられる固定孔211が形成されている。また、本体部210の、切欠き部220の下側の部分には、第1ブラケット100を固定する際に用いられる固定部212が設けられている。固定部212は、本体部210に孔218(図8、図9参照)が開けられているとともに、右側の側面にナット91Nが溶接されている。
本体部210には、係合孔213が形成されている。係合孔213は、その後側に略上下に延びる第1縁部213Aを有し、下側に略水平に延びる第2縁部213Bを有する。
また、本体部210の前縁には、台形状に突出した接合部214が形成され、本体部210の上縁には、台形状に突出した2つの接合部215が形成されている。
第1延出部230は、本体部210の下端の後部から下方に延出している。第1延出部230は、本体部210の下端から左右外側の斜め下方に延びる傾斜部231と、傾斜部231の下端から下方に延びる固定部232とを有している。固定部232は、本体部210よりも左右方向外側に位置している。固定部232には、サイドエアバッグ装置1を車体に固定する際に用いられる固定孔233と、第1ブラケット100を第2ブラケット200に固定する際に用いられる係合孔234とが形成されている。固定孔233は、ボルト93Bが通る円形の孔であり、係合孔234は、第1ブラケット100の下端の舌部113が係合する矩形の孔である。係合孔234は、固定孔233の下方に配置されている。
第2延出部240は、本体部210の下端の前部から下方に延出している。第2延出部240は、本体部210の下端から下方に延びる延在部241と、延在部241の下端から左右外側に延びるブラケット下端部242とを有している。
ワイヤフレーム20は、金属のワイヤからなる。ワイヤフレーム20は、第2ブラケット200に溶接などにより固定されている。なお、図においては、溶接による接合部分をドットハッチにより示している。
ワイヤフレーム20は、第1ワイヤ21、第2ワイヤ22および第3ワイヤ23を溶接により接合することで構成されている。なお、本実施形態では、3本のワイヤ21〜23によりワイヤフレーム20を構成しているが、ワイヤフレーム20を構成するワイヤの数は任意である。
第1ワイヤ21は、サイドエアバッグ装置1の前部の左右外側、および、上部の左右外側の輪郭に沿って形成されたフレーム部21Aと、フレーム部21Aの下端から後方に延びる接続部21Bとを有している。接続部21Bは、第2ブラケット200のブラケット下端部242に接合されている。
第2ワイヤ22は、サイドエアバッグ装置1の前部および上部の左右内側の輪郭に沿って形成されたフレーム部22Aと、フレーム部22Aの上端から左右外側に延びる連結部22Bと、フレーム部22Aの下端から後方に延びる接続部22Cとを有している。
連結部22Bの左右外側の端は、前方に屈曲して延びており、この前方に延びた部分が第1ワイヤ21のフレーム部21Aの上端部に接合されている。接続部22Cは、第2ブラケット200に接合されている。また、フレーム部22Aは、第2ブラケット200の接合部214,215の先端部に接合されている。
第3ワイヤ23は、一端が第1ワイヤ21のフレーム部21Aの前側の部分に接合され、他端が第2ワイヤ22のフレーム部22Aの前側の部分に接合され、これにより、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22を連結している。
図4(a)に示すように、ケース2は、ワイヤフレーム20および第2ブラケット200がパッド70にインサート成形されている。そして、パッド70の外側を表皮部材80が覆っている。
表皮部材80は、サイドエアバッグ装置1の外表面を構成する部材であり、布地や皮革などからなる。表皮部材80は、第2ブラケット200、ワイヤフレーム20およびパッド70を、前側、上側および左右内側から覆っている。表皮部材80は、パッド70の左右内側を覆う部分の端部81にフック82が取り付けられている。フック82は、左右外側から第2ブラケット200の係合孔213における第1縁部213A(図3参照)に引っ掛けられており、これにより、表皮部材80の端部81が第2ブラケット200に固定されている。
パッド70は、エアバッグ11の展開時にエアバッグ11をケース2の外部に出すためのスリット71Aを有している。スリット71Aは、上下に長く延びている。表皮部材80は、パッド70のスリット71Aに入り込んでパッド70の表面に沿って配置されている。表皮部材80のスリット71Aに入り込んだ2枚の部分は、図4(b)に示すように、互いに弱い縫製部85により縫製されている。
図3に示すように、力布30は、エアバッグ11の展開時にエアバッグ11の展開方向を規制するとともに、裂開部1Cを開くための部材である。力布30は、インフレータ12の長手方向(以下、単に「長手方向」という。)において、エアバッグモジュール10の一部に対応して設けられた第1力布部31と、長手方向において、第1力布部31と異なる位置に配置された第2力布部32とを有する。本実施形態においては、第2力布部32は、長手方向において、その全体が第1力布部31と異なる位置に配置されている。インフレータ12は、略上下方向に延びており、第2力布部32は、第1力布部31より下に位置する。また、長手方向において、第2力布部32は、第1力布部31より短い。
第1力布部31および第2力布部32は、前端部が左右に分かれており、左右に分かれた部分の間にエアバッグ11の展開時にエアバッグ11が出る出口部30Aを有する。第1力布部31は、出口部30Aからエアバッグモジュール10の右側部(一側部)に向けて延びる第1側部31Rと、出口部30Aからエアバッグモジュール10の左側部(他側部)に向けて延びる第2側部31Lとを有する。また、第2力布部32も、出口部30Aからエアバッグモジュール10の右側部(一側部)に向けて延びる第3側部32Rと、出口部30Aからエアバッグモジュール10の左側部(他側部)に向けて延びる第4側部32Lとを有する。
そして、図4(b)に示すように、第1力布部31(31R,31L)および第2力布部32(32R,32L)の各前端部は、出口部30A付近において、表皮部材80に取り付けられている。具体的には、第1力布部31の第1側部31Rおよび第2力布部32の第3側部32Rは、縫製部85よりも丈夫な縫製部86により、右側の表皮部材80に縫製され、第1力布部31の第2側部31Lおよび第2力布部32の第4側部32Lは、縫製部85よりも丈夫な縫製部86により、左側の表皮部材80に縫製されている。
図3に戻り、力布30の第1側部31R,32Rおよび第2側部31L,32Lは、力布30とは別の連結部材CNにより、第1ブラケット100に固定された固定ワイヤ60に固定されている。連結部材CNの詳細については後述する。
第2力布部32は、第3側部32Rの後端部と第4側部32Lの後端部が上下方向に沿って縫い合わされている。これにより、図5に示すように、第2力布部32は、長手方向から見て、エアバッグモジュール10を囲むループ状に形成されている。なお、第3側部32Rと第4側部32Lは、縫い合わせにより繋げてループ状にするのではなく、一枚の布により構成されていてもよい。
図3に示すように、第2力布部32の第3側部32Rは、上部に接続部33を有し、接続部33の上端には、固定部材の一例としてのフック35が固定されている。フック35は、第2ブラケット200の係合孔213における第2縁部213Bに引っ掛けられている(図8参照)。これにより、フック35は、第2力布部32の長手方向における縁、本実施形態では上端縁をケース2に固定している。第2力布部32の接続部33は、フック35に繋がる部分が、フック35から離れるほど幅広となる台形形状を有している。
第1ブラケット100は、エアバッグモジュール10が固定される部材である。第1ブラケット100は、エアバッグモジュール10が取り付けられた状態で第2ブラケット200に固定される。
第1ブラケット100は、エアバッグモジュール10が固定される本体部110と、固定部118と、第1延出部120と、第2延出部130と、切欠き部140とを有している。
本体部110は、エアバッグモジュール10が固定される部分であり、インフレータ12の2本のボルト12Bがそれぞれ挿通される2つの固定孔111が設けられている。固定孔111には、ボルト12Bが挿入され、ナット12Nがボルト12Bに螺合されることによりエアバッグモジュール10が本体部110に固定されている。また、本体部110には、連結部材CNを固定するための固定ワイヤ60が溶接などにより接合されている。
本体部110の下端には、本体部110に対して左右方向内側にずれて位置した固定部118が設けられている。固定部118には、サイドエアバッグ装置1を車体に固定する際にボルト93Bが通る固定孔112が設けられている。固定部118の下端からは、第1ブラケット100を第2ブラケット200に固定する際に、第2ブラケット200の係合孔234に係合する舌部113が延出している。舌部113は、右に屈曲し、さらに下方にのびている。舌部113の前後方向の幅は、係合孔234の前後方向の幅と略同一である。
第1延出部120は、本体部110の上部の後端から後方に延出している。第1延出部120には、第1ブラケット100を第2ブラケット200に固定する際にボルト91Bが挿入される固定孔121が設けられている。
第2延出部130は、本体部110の上端から上方に延出し、さらに後方に延出している。第2延出部130の後端部には、サイドエアバッグ装置1を車体に固定する際にボルト92Bが挿入される固定孔131が設けられている。
図6に示すように、連結部材CNは、第1取付ワイヤ40と第2取付ワイヤ50を有する。
第1取付ワイヤ40は、第1力布部31の第1側部31Rが取り付けられる部材であり、第2取付ワイヤ50は、第2側部31Lが取り付けられる部材である。また、固定ワイヤ60は、第1取付ワイヤ40と第2取付ワイヤ50が固定される部材である。第1取付ワイヤ40、第2取付ワイヤ50および固定ワイヤ60は、金属からなる。
固定ワイヤ60は、上下に延びるワイヤ取付部61と、ワイヤ取付部61の上下の端から前方に延びる一対の接続部62と、各接続部62の各前端から互いに近づくように上下に延びる一対の被固定部63とを有している。一対の被固定部63は、第1ブラケット100に固定されている(図3参照)。
ワイヤ取付部61は、取付ワイヤ40,50の後述する湾曲部44,54が係合する部分が前方に向けて凸となるように屈曲した上下2つのワイヤ係合部61Aを有している。
第1取付ワイヤ40は、上下に延びる第1力布取付部41と、第1力布取付部41の上端から後方に延びた部分である第1上延出部42と、第1力布取付部41の下端から後方に延びた部分である第1下延出部43とを有している。
第1力布取付部41は、第1側部31Rが取り付けられる部分である。第1側部31Rは、後端部にリング部R1を有しており、リング部R1に第1力布取付部41を通すことで、第1側部31Rに第1取付ワイヤ40が取り付けられる。
第1上延出部42および第1下延出部43の後端部には、それぞれ、第1湾曲部44が設けられている。第1湾曲部44は、固定ワイヤ60のワイヤ取付部61(ワイヤ係合部61A)に係合する部分であり、後方に凸となるように湾曲している。各第1湾曲部44の各端部44Aは、屈曲して互いに近づくように上下に延びている。
なお、本実施形態において、第1下延出部43は、ワイヤ取付部61に近づくにつれ、第1上延出部42に近づいている。これにより、固定ワイヤ60に取り付けられる部分をコンパクトな構成としつつ、第1力布取付部41の上下の長さを確保することができる。このため、コンパクトでありながら、第1側部31Rによってエアバッグ11の展開方向を良好に規制することができる。
ところで、図3に示すように、第1ブラケット100の固定部118は、本体部110に対して左右方向内側にずれており、一方、第2ブラケット200の固定部232は、本体部210に対して左右方向外側にずれているので、第1ブラケット100の固定部118と第2ブラケット200の固定部232を合わせた状態においては、図4(a)に示すように、本体部110と本体部210の間に空間ができる。第1取付ワイヤ40の一部、つまり、連結部材CNの一部は、第1ブラケット100と第2ブラケット200の間の空間に配置されている。
図6に示すように、第2取付ワイヤ50は、上下に延びる第2力布取付部51と、第2力布取付部51の上端から左右内側に延びた部分である第2上延出部52と、第2力布取付部51の下端から左右内側に延びた部分である第2下延出部53とを有している。
第2力布取付部51は、第2側部31Lが取り付けられる部分である。第2側部31Lは、後端部にリング部R2を有しており、リング部R2に第2力布取付部51を通すことで、第2側部31Lに第2取付ワイヤ50が取り付けられる。
第2上延出部52および第2下延出部53の左右内側の端部には、それぞれ、第2湾曲部54が設けられている。第2湾曲部54は、固定ワイヤ60のワイヤ取付部61(ワイヤ係合部61A)に係合する部分であり、左右内側に凸となるように湾曲している。各第2湾曲部54の各端部54Aは、屈曲して前方に延び、さらに、互いに近づくように上下方向に屈曲している。第2湾曲部54がワイヤ取付部61に係合した状態において、第2湾曲部54の端部54Aは、第1湾曲部44の端部44Aに係合している。このため、第1取付ワイヤ40が固定ワイヤ60に係合し、第2取付ワイヤ50が固定ワイヤ60に係合するだけでなく、第2取付ワイヤ50が第1取付ワイヤ40に係合して、これらの3部品の係合が容易には外れないようになっている。
なお、本実施形態において、第2上延出部52および第2下延出部53は、ワイヤ取付部61に近づくにつれ、互いに近づいている。これにより、固定ワイヤ60に取り付けられる部分をコンパクトな構成としつつ、第2力布取付部51の上下の長さを確保することができる。このため、コンパクトで有りながら、第2側部31Lによってエアバッグ11の展開方向を良好に規制することができる。
図7に示すように、インフレータ12の2本のボルト12Bは、長手方向において第2力布部32と異なる位置に位置する。具体的には、2本のボルト12Bは、第2力布部32よりも上に位置している。
また、2本のボルト12Bは、長手方向において第1力布部31と重なる位置に位置し、かつ、第1力布部31を貫通していない。具体的には、図4に示すように、第1力布部31の第1側部31Rは前後方向に短く、ボルト12Bの真横、つまり右側までは延びていないので、第1側部31Rはボルト12Bと干渉しないように配置されている。そして、第1側部31Rの後端部と固定ワイヤ60とは、前後に長い第1取付ワイヤ40により連結されている。前後方向においてインフレータ12およびボルト12Bが位置する部分には、第1取付ワイヤ40が配置されている。
そして、第1取付ワイヤ40は、図7に示すように左右方向から見てボルト12Bと重ならないように配置されている。すなわち、連結部材CNは、ボルト12Bと干渉しないように配置されている。なお、図7においては、力布30を仮想線で示している。
そして、エアバッグモジュール10の、長手方向の一端部の一例である下端部は、第2力布部32に覆われている。
また、第1ブラケット100の下の端部は、長手方向における位置が第2力布部32と重なっている。別の言い方をすると、第1ブラケット100の下の端部は、左右方向から見て第2力布部32と重なっている。
次に、サイドエアバッグ装置1の組立方法と、サイドエアバッグ装置1の車体への取付方法の一例について説明する。
図3に示すように、まず、第2ブラケット200とワイヤフレーム20を溶接により固定する。次に、第2ブラケット200とワイヤフレーム20を図示しない金型内に配置して、図4(a)に示すように、パッド70を第2ブラケット200およびワイヤフレーム20と一体成形する。
次に、表皮部材80に力布30の前端部を結合する。そして、パッド70に表皮部材80を被せ、表皮部材80を第2ブラケット200に固定する。具体的には、表皮部材80の端部81に取り付けられたフック82を第2ブラケット200の係合孔213に引っ掛ける。
次に、力布30をパッド70のスリット71Aの前から後に通す。すると、図8に示すようにパッド70の前側の壁から力布30が後に延出した状態となる。そして、第2力布部32に付いているフック35を係合孔213に引っ掛ける。これにより、第2力布部32は、上端縁の右側部分が、第2ブラケット200側に沿い、上端縁が開いた状態に維持される。
一方、図3に示すようにエアバッグモジュール10を第1ブラケット100に取り付けておく。具体的には、2つのボルト12Bを第1ブラケット100の固定孔111に通し、ナット12Nを締結する。
そして、図8に示すように、ループ状の第2力布部32の上縁部を開き、第1力布部31も左右に開いて、エアバッグモジュール10の下端部を第2力布部32のループの中に挿入する。そして、第1ブラケット100の下端が第2力布部32の高さに位置するまで、エアバッグモジュール10を十分に第2力布部32の中に挿入したら、図6に示すように、第1取付ワイヤ40をエアバッグモジュール10および第1ブラケット100の右側を通して後ろに引っ張り、固定ワイヤ60に引っ掛ける。また、第2側部31Lと第2取付ワイヤ50をエアバッグモジュール10の左側を通して後ろに引っ張り、固定ワイヤ60および第1取付ワイヤ40に引っ掛ける。
次に、第1ブラケット100を第2ブラケット200に固定する。具体的には、図9に示すように、まず、舌部113の先端部を係合孔234に差し込む。次に、舌部113付近を中心として、第1ブラケット100を左右内側に回して、第1ブラケット100の固定孔121を第2ブラケット200のナット91N(孔218)に合わせる。そして、図3に示すように、ボルト91Bを固定孔121および孔218に左右外側から通し、ナット91Nに締結する。
以上の工程により、サイドエアバッグ装置1を製造することができる。なお、以上の工程は、適宜順番を入れ替えて行ってもよい。
サイドエアバッグ装置1を車体に取り付ける場合には、図2に示すように、まず、エアバッグ取付ブラケット340と、ストライカ350が固定されたベースブラケット360をサイドパネル300に固定しておく。そして、図3に示すように、第1ブラケット100の固定孔131と、第2ブラケット200の固定孔211に、ベースブラケット360に固定されたボルト92Bを左右外側から差し込む。
また、第2ブラケット200の固定孔233と、第1ブラケット100の固定孔112をエアバッグ取付ブラケット340の孔341に合わせる。そして、ベースブラケット360のボルト92Bにナット92Nを締結するとともに、ボルト93Bを固定孔233,112および孔341に左右内側から差し込み、エアバッグ取付ブラケット340のナット93Nに締結する。
以上の工程により、サイドエアバッグ装置1を車体に取り付けることができる。
以上のような本実施形態のサイドエアバッグ装置1の作用効果について説明する。
第2力布部32は、ループ状になっているため、エアバッグモジュール10の下端部を第2力布部32に入れることで、ケース2に対するエアバッグモジュール10の位置合わせがし易く、ケース2に対してエアバッグモジュール10を組み付けやすい。そして、力布30は、全体がループ状になっているのではなく、下側の一部のみがループ状になっており、上側の第1力布部31は、第1側部31Rと第2側部31Lに分かれているので、第1側部31Rと第2側部31Lを離して開いた状態にすることができる。このため、第1側部31Rと第2側部31Lの間にエアバッグモジュール10を入れるとともにエアバッグモジュール10の下端部を第2力布部32の中に入れる作業を行いやすい。すなわち、サイドエアバッグ装置1の組立作業を容易にすることができる。
そして、エアバッグモジュール10の下端部を第2力布部32の中に入れた後、第1取付ワイヤ40と第2取付ワイヤ50を固定ワイヤ60に固定することで、第1側部31Rと第2側部31Lの後端を固定することができる。このため、第1力布部31をしっかりと固定し、力布30によるエアバッグ11の展開方向の規制を確実に行うことができる。
また、インフレータ12のボルト12Bは、インフレータ12の長手方向において第2力布部32と異なる位置にあるので、ボルト12Bを第2力布部32に貫通させる必要がない。このため、エアバッグモジュール10を第2力布部32に入れやすい。
また、インフレータ12のボルト12Bは、インフレータ12の長手方向において第1力布部31と重なる位置に位置するが、連結部材CNがボルト12Bと干渉しないように配置されているので、第1側部31Rと第2側部31Lを連結部材CNで固定する作業が行いやすい。
また、第1ブラケット100の下端部は、左右方向から見て、第2力布部32と重なっているので、エアバッグモジュール10を第2力布部32に入れた後、第1ブラケット100の下端部と第2力布部32の位置関係を見ることで、エアバッグモジュール10を正しく組み付けることが出来たかを確認することができる。
また、連結部材CNの一部が第1ブラケット100と第2ブラケット200の間に配置されていることで、エアバッグ11が、連結部材CNに接触しにくい。
また、エアバッグモジュール10の下端部を第2力布部32に位置させるので、第2力布部32にエアバッグモジュール10を挿入する作業が行いやすい。
また、エアバッグモジュール10を第2力布部32のループに上から挿入するように組み付ければよいので、組付性が良好である。
また、インフレータ12の長手方向における第2力布部32の長さが第1力布部31よりも短いので、第2力布部32にエアバッグモジュール10を挿入しやすい。
また、フック35により、第2力布部32の縁がケース2に固定されるので、第2力布部32のループ形状の口が開きやすく、第2力布部32にエアバッグモジュール10を挿入しやすい。特に、本実施形態では、第2力布部32の上端縁がケース2に固定されるので、第2力布部32の口が上に開き、第2力布部32にエアバッグモジュール10を挿入する作業を行いやすい。
また、第2力布部32のフック35に繋がる部分である接続部33は、フック35から離れるほど幅広となっているので、第2力布部32の縁の広い範囲を開くことが出来、第2力布部32にエアバッグモジュール10を挿入しやすい。
以上に発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、前記実施形態では、固定ワイヤ60が第1ブラケット100に固定されていたが、ケース2、例えば、第2ブラケット200に固定されていてもよい。
また、連結部材CNは、第1側部31Rおよび第2側部31Lを第1ブラケット100に固定された固定ワイヤ60に固定していたが、ケース2に固定してもよい。さらに、連結部材CNは、第1側部31Rおよび第2側部31Lを互いに連結するものであってもよい。例えば、第1側部31Rと第2側部31Lを連結部材CNで連結することで、インフレータ12の長手方向から見て、第1側部31R、第2側部31Lおよび連結部材CNがエアバッグモジュール10を取り囲むように構成されていてもよい。
また、連結部材CNは、その全体が第1ブラケット100と第2ブラケット200の間に配置されていてもよい。
前記実施形態においては、第2力布部32は、インフレータ12の長手方向において、その全体が第1力布部31と異なる位置に配置されていたが、一部が長手方向において第1力布部31と同じ位置に配置されていてもよい。例えば、第1力布部が第2力布部の外側を囲むように第2力布部に重なっていてもよい。
前記実施形態においては、第2力布部32が第1力布部31よりも下にあり、第2力布部32の上側の口からエアバッグモジュール10を下に挿入するように構成したが、第2力布部に、下からエアバッグモジュールを挿入するように構成してもよい。例えば、第2力布部が第1力布部より上に位置していてもよい。
前記実施形態においては、エアバッグモジュール10の長手方向の一端部は第2力布部32に覆われていたが、エアバッグモジュールの一端部が第2力布部に重ならず、第2力布部を上下に貫通して差し込むように構成してもよい。
また、第2力布部は、長手方向において第1力布部より長くてもよい。
また、固定部材としてフック35を例示したが、固定部材は、スナップボタンなどであってもよい。さらに固定部材を設けなくても構わない。
前記実施形態においては、サイドエアバッグ装置1は、前に倒すことができるシートバック部分とは別に、車体に固定されていたが、前または後ろに倒すことができるシートバック部分の一部に構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、サイドエアバッグ装置を自動車の後部座席に適用した例を説明したが、例えば、自動車の前の座席や3列席の中央席などに適用してもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
1 サイドエアバッグ装置
1C 裂開部
2 ケース
10 エアバッグモジュール
11 エアバッグ
12 インフレータ
12B ボルト
20 ワイヤフレーム
30 力布
30A 出口部
31 第1力布部
31R 第1側部
31L 第2側部
32 第2力布部
33 接続部
35 フック
40 第1取付ワイヤ
50 第2取付ワイヤ
60 固定ワイヤ
70 パッド
80 表皮部材
86 縫製部
100 第1ブラケット
200 第2ブラケット
300 サイドパネル
CN 連結部材

Claims (11)

  1. エアバッグおよび前記エアバッグ内にガスを供給するインフレータを有するエアバッグモジュールと、
    前記エアバッグの展開時に前記エアバッグが出る出口部を有する力布と、
    前記力布が前記出口部付近において取り付けられた表皮部材を含むケースと、を備えるサイドエアバッグ装置であって、
    前記力布は、第1力布部と、前記インフレータの長手方向において少なくとも一部が前記第1力布部と異なる位置に配置された第2力布部とを有し、
    前記第1力布部は、前記出口部から前記エアバッグモジュールの一側部に向けて延びる第1側部と、前記出口部から前記エアバッグモジュールの他側部に向けて延びる第2側部とを有し、前記第1側部および前記第2側部は、前記力布とは別の連結部材によって固定され、または、互いに連結され、
    前記第2力布部は、前記長手方向にから見て前記エアバッグモジュールを囲むループ状に形成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記インフレータはボルトを有し、前記ボルトは、前記長手方向において前記第2力布部と異なる位置に位置することを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記ボルトは、前記長手方向において前記第1力布部と重なる位置に位置し、かつ、前記第1力布部を貫通しておらず、
    前記連結部材および前記第1力布部は、前記ボルトと干渉しないように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記インフレータが前記ボルトにおいて固定される第1ブラケットであって、前記ケースに固定される第1ブラケットをさらに備え、
    前記第1ブラケットの端部は、前記長手方向における位置が前記第2力布部と重なっていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記インフレータが前記ボルトにおいて固定される第1ブラケットであって、前記ケースに固定される第1ブラケットをさらに備え、
    前記ケースは、前記第1ブラケットが固定される第2ブラケットを有し、
    前記連結部材の少なくとも一部は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットの間に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグモジュールの前記長手方向の一端部は、前記第2力布部に覆われていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記第2力布部は、前記第1力布部より下に位置することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記長手方向において、前記第2力布部は、前記第1力布部より短いことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 前記第2力布部の前記長手方向における縁を前記ケースに固定する固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 前記固定部材は、前記第2力布部の上端縁を前記ケースに固定することを特徴とする請求項9に記載のサイドエアバッグ装置。
  11. 前記第2力布部は、前記固定部材に繋がる部分が、前記固定部材から離れるほど幅広となっていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のサイドエアバッグ装置。

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