JP2021066148A - 材料吐出装置および三次元造形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを簡易な構成で実現する。【解決手段】材料吐出装置は、材料を可塑化して溶融材料にする可塑化部と、可塑化部に連通する第1流路と、第1流路に連通し、容積式の回転ポンプを有する流量調節部と、流量調節部に連通する第2流路と、第2流路に連通し、溶融材料を吐出するノズルと、流量調節部を制御する制御部と、を備える。制御部は、回転ポンプの第1回転方向への回転を制御することによって、ノズルから吐出される溶融材料の量を調節する吐出制御と、回転ポンプの第1回転方向とは逆向きの第2回転方向への回転を制御することによって、第2流路内の溶融材料を吸引する吸引制御と、を実行する。【選択図】図1
Description
本開示は、材料吐出装置および三次元造形装置に関する。
特許文献1には、ノズルから吐出される溶融材料の量を調節するバタフライバルブと、バタフライバルブとノズルとの間に設けられ、負圧を発生させて溶融材料を吸引する吸引部とを備える装置が記載されている。
上述した装置によれば、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。しかし、これらを実現するためには、別個の機構であるバタフライバルブと吸引部とをそれぞれ制御する必要があるので、より簡素な構成にする点でさらなる改善の余地がある。
本開示の一形態によれば、材料吐出装置が提供される。この材料吐出装置は、材料を可塑化して溶融材料にする可塑化部と、前記可塑化部に連通する第1流路と、前記第1流路に連通し、容積式の回転ポンプを有する流量調節部と、前記流量調節部に連通する第2流路と、前記第2流路に連通し、前記溶融材料を吐出するノズルと、前記流量調節部を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記回転ポンプの第1回転方向への回転を制御することによって、前記ノズルから吐出される前記溶融材料の量を調節する吐出制御と、前記回転ポンプの前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向への回転を制御することによって、前記第2流路内の前記溶融材料を吸引する吸引制御と、を実行する。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における三次元造形装置100の概略構成を示す説明図である。図2は、材料吐出装置200の概略構成を示す第1の斜視図である。図3は、材料吐出装置200の概略構成を示す第2の斜視図である。図1から図3までには、互いに直交するX,Y,Z方向に沿った矢印が表されている。X方向およびY方向は、水平方向に沿った方向であり、Z方向は、鉛直方向に沿った方向である。他の図においても、X,Y,Z方向に沿った矢印が、適宜、表されている。図1から図3までにおけるX,Y,Z方向と、他の図におけるX,Y,Z方向とは、同じ方向を表している。
図1は、第1実施形態における三次元造形装置100の概略構成を示す説明図である。図2は、材料吐出装置200の概略構成を示す第1の斜視図である。図3は、材料吐出装置200の概略構成を示す第2の斜視図である。図1から図3までには、互いに直交するX,Y,Z方向に沿った矢印が表されている。X方向およびY方向は、水平方向に沿った方向であり、Z方向は、鉛直方向に沿った方向である。他の図においても、X,Y,Z方向に沿った矢印が、適宜、表されている。図1から図3までにおけるX,Y,Z方向と、他の図におけるX,Y,Z方向とは、同じ方向を表している。
図1に示すように、本実施形態における三次元造形装置100は、材料吐出装置200と、ステージ300と、移動機構400と、制御部500とを備えている。三次元造形装置100は、制御部500の制御下で、材料吐出装置200に設けられたノズル80からステージ300上の目標位置に向かって造形材料を吐出しつつ、移動機構400を駆動させることによってノズル80とステージ300との相対的な位置を変化させて、ステージ300上に所望の形状の三次元造形物を造形する。尚、造形材料のことを溶融材料と呼ぶこともある。材料吐出装置200の構成については後述する。
ステージ300は、ノズル80に対向して配置されている。ステージ300は、三次元造形物が造形される造形面310を有している。本実施形態では、造形面310は、水平方向、つまり、X,Y方向に平行に設けられている。ステージ300は、移動機構400によって支持されている。
移動機構400は、材料吐出装置200のノズル80とステージ300との相対的な位置を変化させる。本実施形態では、移動機構400は、材料吐出装置200に対してステージ300を移動させることによって、ノズル80とステージ300との相対的な位置を変化させる。本実施形態における移動機構400は、3つのモーターが発生させる動力によって、ステージ300をX,Y,Z方向の3軸方向に移動させる3軸ポジショナーによって構成される。各モーターは、制御部500の制御下で駆動される。尚、移動機構400は、ステージ300を移動させる構成ではなく、ステージ300を移動させずに材料吐出装置200を移動させることによって、ノズル80とステージ300との相対的な位置を変化させる構成であってもよい。また、移動機構400は、ステージ300と材料吐出装置200との両方を移動させることによって、ノズル80とステージ300との相対的な位置を変化させる構成であってもよい。
制御部500は、1以上のプロセッサーと、主記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェースとを備えるコンピューターによって構成されている。本実施形態では、制御部500は、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令をプロセッサーが実行することによって、材料吐出装置200と移動機構400との動作を制御して、三次元造形物を造形するための造形処理を実行する。動作には、材料吐出装置200とステージ300との三次元の相対的な位置を変化させることが含まれる。尚、制御部500は、コンピューターではなく、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。
図1から図3までに示すように、材料吐出装置200は、駆動モーター210と、動力伝達部220と、材料供給部20と、可塑化部30と、第1流路61と、流量調節部70と、第2流路62と、ノズル80とを備えている。駆動モーター210は、可塑化部30と流量調節部70とを駆動させるための動力を発生させる。駆動モーター210は、制御部500の制御下で駆動される。駆動モーター210の発生させた動力は、動力伝達部220によって、可塑化部30と流量調節部70に伝達される。
本実施形態では、動力伝達部220は、ギアボックス225と、第1プーリー231と、第2プーリー232と、第1ベルト233と、第1アイドラー234と、第3プーリー241と、第4プーリー242と、第2ベルト243と、第2アイドラー244とを備えている。ギアボックス225は、駆動モーター210に接続されている。ギアボックス225は、複数の歯車や軸等が組み合わされて構成されている。ギアボックス225は、互いに異なる向きに延びる第1出力軸226と第2出力軸227とを有している。第1出力軸226と第2出力軸227とは、駆動モーター210からの動力によって回転する。第1出力軸226の先端部には、第1プーリー231が固定されており、第2出力軸227の先端部には、第3プーリー241が固定されている。
第2プーリー232には、可塑化部30の第1シャフト32が固定されている。第1プーリー231と第2プーリー232との間には、第1ベルト233が掛け渡されている。第1ベルト233の張力は、第1アイドラー234によって調節される。第1出力軸の回転は、ギアボックス225、第1プーリー231、第1ベルト233、第2プーリー232、第1シャフト32の順に伝達される。尚、動力伝達部220は、第1出力軸226の回転を歯車等によって第1シャフト32に伝達するように構成されてもよい。
第4プーリー242には、流量調節部70の第2シャフト72が固定されている。第3プーリー241と第4プーリー242との間には、第2ベルト243が掛け渡されている。第2ベルト243の張力は、第2アイドラー244によって調節される。駆動モーター210からの動力は、ギアボックス225、第3プーリー241、第2ベルト243、第4プーリー242、第2シャフト72の順に伝達される。尚、動力伝達部220は、第2出力軸227の回転を歯車等によって第2シャフト72に伝達するように構成されてもよい。
材料供給部20は、造形材料を生成するための材料を可塑化部30に供給する。本実施形態では、ペレット状に形成されたABS樹脂が材料として用いられる。図2に示すように、本実施形態では、材料供給部20は、材料を収容するホッパーによって構成されている。材料供給部20の下方には、材料供給部20と可塑化部30との間を接続する供給路22が設けられている。材料供給部20に収容された材料は、供給路22を介して、可塑化部30に供給される。
可塑化部30は、材料供給部20から供給された材料を可塑化して造形材料にする。「可塑化」とは、熱可塑性を有する材料に熱が加わり溶融することを意味する。また、「溶融」とは、熱可塑性を有する材料が融点以上の温度に加熱されて液状になることのみならず、熱可塑性を有する材料がガラス転移点以上の温度に加熱されることにより軟化し、流動性が発現することをも意味する。
図1に示すように、可塑化部30は、スクリューケース31と、第1シャフト32と、フラットスクリュー40と、バレル50と、第1加熱部58とを備えている。スクリューケース31は、フラットスクリュー40を収容するための筐体である。スクリューケース31の−X方向側の端部には、バレル50が固定されており、スクリューケース31とバレル50とによって囲まれた空間に、フラットスクリュー40が収容されている。フラットスクリュー40の+X方向側の端面47には、上述した第1シャフト32が固定されている。
図4は、フラットスクリュー40の斜視図である。本実施形態におけるフラットスクリュー40は、略円柱状の形状を有している。フラットスクリュー40の側面49には、螺旋状のフライト部45が設けられている。フラットスクリュー40は、スクリューケース31内においてX方向に沿った回転軸RX1を中心にして回転する。フラットスクリュー40は、動力伝達部220と第1シャフト32とを介して伝達された駆動モーター210からの動力によって回転する。
フラットスクリュー40の−X方向側の端面48には、フラットスクリュー40の回転方向に沿って、第1溝部41が設けられている。以下の説明では、第1溝部41が設けられた端面のことを、溝形成面48と呼ぶ。第1溝部41は、スクロール溝を構成する。第1溝部41は、中央部46から、フラットスクリュー40の外周に向かって弧を描くように渦状に延びている。第1溝部41は、螺旋状に延びるように構成されてもよい。溝形成面48には、第1溝部41の側壁部を構成し、第1溝部41に沿って延びている凸条部44が設けられている。
フラットスクリュー40は、側面49に、第2溝部42と材料導入口43とを有している。第2溝部42は、フライト部45同士の間に形成された溝部である。本実施形態では、第2溝部42は、螺旋状に設けられている。本実施形態では、フラットスクリュー40の側面49とスクリューケース31との間に、材料供給部20からペレット状の材料が供給される。第2溝部42は、材料供給部20から供給された材料を材料導入口43に導く機能を有している。材料導入口43は、第2溝部42に沿って搬送された材料を第1溝部41に導く機能を有している。
本実施形態において、フラットスクリュー40には、第1溝部41、第2溝部42、および、材料導入口43が、それぞれ1つずつ設けられている。つまり、フラットスクリュー40は、1組の第1溝部41、第2溝部42、および、材料導入口43を有している。なお、他の実施形態では、フラットスクリュー40は、第1溝部41、第2溝部42、および、材料導入口43を複数組備えてもよい。
図5は、バレル50の溝形成面を示す説明図である。バレル50は、フラットスクリュー40の−X方向側に配置されており、フラットスクリュー40の溝形成面48に対向する面52を有している。以下の説明では、フラットスクリュー40の溝形成面48に対向するバレル50の面52のことをスクリュー対向面52と呼ぶ。スクリュー対向面52の中央には、造形材料をノズル80に供給するための貫通孔56が設けられている。貫通孔56は、可塑化部30と流量調節部70との間を接続する第1流路61に連通している。
スクリュー対向面52には、貫通孔56に接続され、貫通孔56から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝54が設けられている。それぞれの案内溝54は、フラットスクリュー40の中央部46に流入した造形材料を貫通孔56に導く機能を有している。
図1に示すように、バレル50には、材料を加熱するための第1加熱部58が埋め込まれている。本実施形態では、第1加熱部58は、電力の供給を受けて発熱するヒーターによって構成されている。第1加熱部58の温度は、制御部500によって制御される。第1加熱部58は、バレル50に埋め込まれるのではなく、バレル50の−X方向側に配置されてもよい。
フラットスクリュー40の第2溝部42に供給された材料は、材料導入口43を通じてフラットスクリュー40の第1溝部41に導入される。第1溝部41に導入された材料は、フラットスクリュー40の回転によって、第1溝部41内を中央部46に向かって搬送される。材料が第1溝部41内を搬送される間に、材料は、フラットスクリュー40の回転によるせん断と第1加熱部58による加熱とによって可塑化されて、ペースト状の造形材料になる。中央部46に流入した造形材料は、バレル50に設けられた貫通孔56を通じて第1流路61に流出する。
可塑化部30の貫通孔56から流出した造形材料は、第1流路61、流量調節部70、第2流路62、ノズル80の順に流れる。ノズル80は、その先端部に設けられたノズル孔85からステージ300の造形面310に向かって、第2流路62から供給された造形材料を吐出する。ノズル80から吐出される造形材料の量のことを吐出量と呼ぶことがある。
図6は、流量調節部70の構成を示す第1の説明図である。図7は、流量調節部70の構成を示す第2の説明図である。流量調節部70は、可塑化部30からノズル80に供給される造形材料の流量を調節することによって、ノズル80から吐出される造形材料の流量を調節する。第1流路61には、逆止弁65が設けられている。逆止弁65は、流量調節部70から可塑化部30に向かう造形材料の流れを規制する。
本実施形態では、流量調節部70は、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを備えている。第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとは、容積式のポンプである。第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとは、第1流路61と第2流路62との間に並列に設けられている。各回転ポンプ270A,270Bの符号の末尾に付された「A」または「B」の文字は、各回転ポンプ270A,270Bを区別するために付された文字である。以下の説明において、各回転ポンプ270A,270Bに所属する構成要素には、各回転ポンプ270A,270Bを区別するために付された文字と同じ文字「A」または「B」を付して説明する。各回転ポンプ270A,270Bを特に区別せずに説明する場合には、符号の末尾に「A」または「B」の文字を付さずに説明する。各構成要素の所属を特に区別せずに説明する場合には、符号の末尾に「A」または「B」の文字を付さずに説明する。
図8は、各回転ポンプ270A,270Bの構成および吐出制御での動作を示す第1の説明図である。第1回転ポンプ270Aの構成と第2回転ポンプ270Bの構成とは、特に説明しない限り同じである。回転ポンプ270は、ローターケース271と、ローター277と、ピストン279と、第2加熱部280とを備えている。ローターケース271には、吸入口273と、貯留室274と、排出口275と、凹部276とが設けられている。貯留室274は、ローターケース271の円筒状の内壁面272によって画定される内部空間である。貯留室274は、内壁面272の+X方向側の部分に開口部を有する吸入口273を介して第1流路61に連通する。貯留室274は、内壁面272の−Z方向側の部分に開口部を有する排出口275を介して第2流路62に連通する。凹部276は、吸入口273と排出口275との間の内壁面272に設けられている。貯留室274には、Y方向に沿って第2シャフト72が貫通している。
貯留室274には、ローター277が配置されている。本実施形態では、ローター277は、楕円柱形状を有している。ローター277は、円形断面を有する柱形状や卵形断面を有する柱形状であってもよい。ローター277は、外周面278を有しており、外周面278の一部と内壁面272とが接触するように配置されている。外周面278の一部と内壁面272とが接触するとは、外周面278の一部と内壁面272とが実際に接触することだけでなく、造形材料が通過しない程度の間隔を設けて外周面278の一部と内壁面272とが接近していることをも含む意味である。造形材料が通過しない程度の間隔とは、例えば、数十マイクロメートルである。
ローター277は、第2シャフト72に固定されている。ローター277は、偏心した回転軸RX2を有している。偏心した回転軸RX2とは、ローター277の幾何中心CGと回転軸RX2とが離れていることを意味する。ローター277の密度が均一である場合には、ローター277の幾何中心CGは、ローター277の重心と一致する。第2シャフト72とローター277とは、動力伝達部220を介して伝達された駆動モーター210からの動力によって、Y方向に沿った回転軸RX2を中心にして回転する。ローター277は、外周面278の一部を内壁面272に接触させながら回転する。第1回転ポンプ270Aの第1ローター277Aと、第2回転ポンプ270Bの第2ローター277Bとは、それぞれの回転位相が異なるように、異なる向きに第2シャフト72に固定されている。
ピストン279は、凹部276に配置されている。ピストン279は、ばね等の弾性部材によって、ローター277の外周面278に向かって付勢されており、ローター277の外周面278に接触している。ピストン279は、ローター277とともに、貯留室274を第1流路61に連通する吸入室Rinと、第2流路62に連通する排出室Routとに区画する。ローター277とピストン279とは、工具鋼等の耐摩耗性に優れた材料で形成されることが好ましい。
ローターケース271には、造形材料を加熱するための第2加熱部280が埋め込まれている。本実施形態では、第2加熱部280は、電力の供給を受けて発熱するヒーターによって構成されている。第2加熱部280の温度は、制御部500によって制御される。本実施形態では、ローターケース271には、吸入口273の近傍と、排出口275の近傍と、凹部276の近傍と、ローター277を挟んで凹部276に対向する位置とに、第2加熱部280が4つ埋め込まれている。第2加熱部280の個数は、4つではなく、1つから3つでもよいし、5つ以上でもよい。第2加熱部280は、ローターケース271に埋め込まれるのではなく、ローターケース271の外周に配置されてもよい。
図9は、各回転ポンプ270A,270Bの構成および吐出制御での動作を示す第2の説明図である。図10は、各回転ポンプ270A,270Bの構成および吐出制御での動作を示す第3の説明図である。図11は、1つの回転ポンプ270から排出される造形材料の流量の推移を模式的に示す説明図である。図11における横軸は、時間を表しており、縦軸は、造形材料の流量を表している。図11には、回転ポンプ270のローター277を一定速度で回転させた際の、排出口275から排出される造形材料の流量Qが表されている。吐出制御では、回転ポンプ270は、ローター277の第1回転方向RD1への回転によって、吸入室Rinの容積と排出室Routの容積とを変化させて、吸入室Rinから排出室Routに造形材料を移送する。排出室Routに移送された造形材料は、排出口275から第2流路62に排出されて、ノズル80に供給される。
図11に示した時刻t1では、図9に表されたように、ローター277は、吸入口273を塞いでいる。そのため、このタイミングでは、貯留室274に吸入室Rinは形成されていない。
図11に示した時刻t1から時刻t2までの間に、図9に表された位置から図8に表された位置までローター277が第1回転方向RD1に回転することによって、貯留室274が第1流路61に連通する。ローター277の第1回転方向RD1への回転に応じて、ピストン279は、貯留室274に向かって突き出す。ローター277とピストン279とによって貯留室274が区画されることによって、吸入室Rinと排出室Routとが形成される。ローター277の第1回転方向RD1への回転に応じて、吸入室Rinの容積は拡大され、排出室Routの容積は縮小される。そのため、吸入口273から吸入室Rinに造形材料が流入し、排出室Routから排出口275に造形材料が圧送される。排出口275から第2流路62に圧送された造形材料は、ノズル80から吐出される。
図11に示した時刻t2から時刻t3までの間に、図8に表された位置から図10に表された位置までローター277が第1回転方向RD1に回転する。ローター277の第1回転方向RD1への回転に応じて、ピストン279は、ローター277によって凹部276に押し戻される。ローター277の第1回転方向RD1への回転に応じて、吸入室Rinの容積はさらに拡大され、排出室Routの容積はさらに縮小される。そのため、吸入口273から吸入室Rinへの造形材料の流入と、排出室Routから排出口275への造形材料の圧送とが継続される。
図11に示した時刻t3のタイミングでは、図10に表されたように、ローター277は、排出口275を塞いでいる。そのため、このタイミングでは、第2流路62に連通する排出室Routが消失して、回転ポンプ270からの造形材料の排出量はゼロになる。
図11に示した時刻t3から時刻t4までの間に、図10に表された位置から図8に表された位置までローター277が第1回転方向RD1に回転する。この際に、ピストン279がローター277に押されて、ピストン279の先端部は、一時的に凹部276に収容される。吸入室Rinは、一時的に第1流路61と第2流路62とに連通する。
図11に示した時刻t1から時刻t4までの間に、ローター277は、第1回転方向RD1に1回転する。時刻t4のタイミングでは、図9に表されたように、ローター277は、再び吸入口273を塞ぐ。ローター277によって吸入口273が塞がれたタイミングを境にして、吸入室Rinであった空間が第2流路62のみに連通して、新たな排出室Routが形成される。その後、ローター277の第1回転方向RD1への回転によって、新たな吸入室Rinが形成される。
図11に示すように、回転ポンプ270から排出される造形材料の流量は、第1回転方向RD1への回転ポンプ270の回転数に応じて変化する。回転ポンプ270の回転数とは、単位時間当たりに回転ポンプ270のローター277が回転する回数のことを意味する。回転ポンプ270の回転数を増加させた場合、回転ポンプ270から排出される造形材料の流量は増加し、回転ポンプ270の回転数を減少させた場合、回転ポンプ270から排出される造形材料の流量は減少する。図11に示すように、1つの回転ポンプ270から排出される造形材料には脈流が生じる。そのため、1つの回転ポンプ270のみを駆動させた場合には、ノズル80から吐出される造形材料に脈流が生じる。
図12は、吐出制御において流量調節部70から排出される造形材料の流量の推移を模式的に示す説明図である。横軸は、時間を表しており、縦軸は、造形材料の流量を表している。図12には、第1回転ポンプ270Aと2回転ポンプ270Bとを一定の回転数で駆動させた際の、第1排出口275Aから排出される造形材料の流量Q1と、第2排出口275Bから排出される造形材料の流量Q2と、これらの合計流量Q3とが表されている。本実施形態では、流量調節部70は、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを備えており、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとは、合計流量Q3の変動が抑制されるように、第1回転ポンプ270Aの回転位相と第2回転ポンプ270Bの回転位相とを互いに異ならせて駆動される。第1回転ポンプ270Aの回転位相とは、第1ローター277Aの回転位相のことを意味し、第2回転ポンプ270Bの回転位相とは、第2ローター277Bの回転位相のことを意味する。
図13は、各回転ポンプ270A,270Bの構成および吸引制御での動作を示す説明図である。吸引制御では、回転ポンプ270は、第1回転方向RD1とは逆向きの第2回転方向RD2へのローター277の回転によって、吸入室Rinの容積と排出室Routの容積とを変化させて、排出室Routから吸入室Rinに造形材料を移送する。ローター277が第2回転方向RD2に回転することによって、排出室Routの容積は拡大され、吸入室Rinの容積は縮小される。そのため、排出室Routが負圧になり、第2流路62から排出室Routに造形材料が吸引される。この際に、吸入室Rinから第1流路61に造形材料が逆流する場合があるが、流量調節部70から可塑化部30に向かう造形材料の流れは、第1流路61に設けられた逆止弁65によって規制される。
図14は、本実施形態における造形処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、三次元造形装置100に設けられた操作パネルや、三次元造形装置100に接続されたコンピューターに対して、所定の開始操作がユーザーによって行われた場合に、制御部500によって実行される。
まず、制御部500は、ステップS110にて、三次元造形物を造形するための造形データを取得する。造形データとは、ステージ300に対するノズル80の移動経路や、ノズル80から吐出される造形材料の量等に関する情報が表されたデータである。造形データは、例えば、三次元造形装置100に接続されたコンピューターにインストールされたスライサーソフトによって作成される。スライサーソフトは、三次元CADソフトや三次元CGソフト等を用いて作成された三次元造形物の形状を表す形状データを読み込み、三次元造形物の形状を所定の厚みの層に分割して、層ごとの造形データを作成する。スライサーソフトに読み込まれる形状データには、STL形式やAMF形式等のデータが用いられる。スライサーソフトによって作成された造形データは、GコードやMコード等によって表されている。制御部500は、三次元造形装置100に接続されたコンピューターや、USBメモリー等の記録媒体から造形データを取得する。
次に、ステップS120にて、制御部500は、造形材料の生成を開始する。制御部500は、フラットスクリュー40の回転、および、バレル50に内蔵された第1加熱部58の温度を制御することによって、材料を可塑化させて造形材料を生成する。尚、造形材料は、この処理が行われる間、生成され続ける。
ステップS130にて、制御部500は、吐出制御を実行する。吐出制御では、制御部500は、駆動モーター210を制御することによって、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを、図8から図10までに示した第1回転方向RD1に駆動させる。第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとが第1回転方向RD1に駆動されることによって、ノズル80からの造形材料の吐出が開始される。制御部500は、駆動モーター210を制御して第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとの第1回転方向RD1への回転数を調節することによって、ノズル80から吐出される造形材料の量を調節しつつ、三次元造形物を造形する。
ステップS140にて、制御部500は、ノズル80からの造形材料の吐出を停止するか否かを判定する。制御部500は、造形データを用いて、ノズル80からの造形材料の吐出を停止するか否かを判断する。
ステップS140でノズル80からの造形材料の吐出を停止すると判断されなかった場合、制御部500は、ステップS130に処理を戻して、三次元造形物の造形を継続する。一方、ステップS140でノズル80からの造形材料の吐出を停止すると判断された場合、制御部500は、ステップS150に処理を進めて、吸引制御を実行する。吸引制御では、制御部500は、駆動モーター210を制御することによって、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとの回転を第1回転方向RD1から、図13に示した第2回転方向RD2に切替える。第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとの回転が第1回転方向RD1から第2回転方向RD2に切替わることによって、排出室Routが負圧になり、ノズル80から吐出された造形材料の少なくとも一部は、排出室Routからノズル孔85にかけての材料吐出装置200内に吸引される。その後、制御部500は、第1回転ポンプ270Aの回転と第2回転ポンプ270Bの回転とを停止させる。
ステップS160にて、制御部500は、三次元造形物の造形が完了したか否かを判定する。制御部500は、造形データを用いて、三次元造形物の造形が完了したか否かを判断できる。ステップS160で三次元造形物の造形が完了したと判断されなかった場合、制御部500は、ステップS130に処理を戻して、三次元造形物の造形を再開する。一方、ステップS160で三次元造形物の造形が完了したと判断された場合、制御部500は、この処理を終了する。
図15は、三次元造形物OBが造形される様子を模式的に示す説明図である。制御部500が上述した造形処理を実行することによって、ノズル80から造形材料が吐出されて、造形材料の層が複数積層された三次元造形物OBがステージ300の造形面310上に造形される。
以上で説明した本実施形態の三次元造形装置100によれば、制御部500が吐出制御を実行して、流量調節部70の各回転ポンプ270A,270Bを第1回転方向RD1に駆動させることによって、ノズル80からの造形材料の吐出を実現でき、制御部500が各回転ポンプ270A,270Bの駆動を停止させることによって、ノズル80からの造形材料の吐出を停止できる。制御部500が吸引制御を実行して、各回転ポンプ270A,270Bを第2回転方向RD2に駆動させることによって、吐出停止後のノズル80からの造形材料の垂れ下がりの抑制を実現できる。そのため、造形材料の吐出の開始と停止との切替えを実現するための機構と、吐出停止後のノズル80からの造形材料の垂れ下がりの抑制を実現するための機構とを別個に設けずに、1ユニットの流量調節部70によってこれらを実現できる。特に、本実施形態では、ローター277とピストン279とを備えた簡素な構成の回転ポンプ270を用いてこれらを実現できる。
また、本実施形態では、流量調節部70には、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとが第1流路61と第2流路62に対して並列に設けられ、第1回転ポンプ270Aの回転位相と第2回転ポンプ270Bの回転位相とを異ならせて、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとが駆動される。そのため、ノズル80から吐出される造形材料の脈流を抑制できる。
また、本実施形態では、可塑化部30と流量調節部70との間の第1流路61に、流量調節部70から可塑化部30に向かう造形材料の流れを規制する逆止弁65が設けられている。そのため、吸引制御の際に流量調節部70から可塑化部30に向かって逆流した造形材料が可塑化部30に流入することを抑制できる。
また、本実施形態では、可塑化部30は、フラットスクリュー40の回転と、第1加熱部58による加熱とによって、フラットスクリュー40の溝形成面48とバレル50との間で材料を可塑化させる。そのため、フラットスクリュー40の回転軸RX1に沿った方向において可塑化部30を小型化できるので、回転軸RX1に沿った方向において材料吐出装置200を小型化できる。
また、本実施形態では、駆動モーター210は、動力伝達部220を介してフラットスクリュー40を回転させ、かつ、動力伝達部220を介して駆動モーター210から第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを駆動させる。そのため、フラットスクリュー40を回転させるための動力発生装置と、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを駆動させるための動力発生装置とを別個に設けずに、1つの駆動モーター210によって、フラットスクリュー40を回転させ、かつ、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを駆動させることができるので、材料吐出装置200を小型化できる。
また、本実施形態では、材料供給部20からフラットスクリュー40の側面49に向かってペレットの状態の材料が供給され、ペレットの状態を保たれた材料が側面49に設けられた第2溝部42から溝形成面48に設けられた第1溝部41に導入される。そのため、材料供給部20から供給された材料を直ちに可塑化させずに、材料をペレットの状態でフラットスクリュー40の溝形成面48とバレル50との間に安定して供給できるので、ノズル80から吐出される造形材料の量が変動することを抑制できる。
また、本実施形態では、流量調節部70の回転ポンプ270には、第2加熱部280が設けられており、第2加熱部280を用いて回転ポンプ270内の造形材料を加熱できる。そのため、ノズル80から吐出される造形材料の流動性を高めることができる。
尚、本実施形態では、ペレット状のABS樹脂が材料として用いられたが、材料吐出装置200において用いられる材料としては、例えば、熱可塑性を有する材料や、金属材料、セラミック材料等の種々の材料を主材料として三次元造形物を造形する材料を採用することもできる。ここで、「主材料」とは、三次元造形物の形状を形作っている中心となる材料を意味し、三次元造形物において50重量%以上の含有率を占める材料を意味する。上述した造形材料には、それらの主材料を単体で溶融したものや、主材料とともに含有される一部の成分が溶融してペースト状にされたものが含まれる。
主材料として熱可塑性を有する材料を用いる場合には、可塑化部30において、当該材料が可塑化することによって造形材料が生成される。「可塑化」とは、熱可塑性を有する材料に熱が加わり溶融することを意味する。また、「溶融」とは、熱可塑性を有する材料がガラス転移点以上の温度に加熱されることにより軟化し、流動性が発現することをも意味する。
熱可塑性を有する材料としては、例えば、下記のいずれか一つまたは2以上を組み合わせた熱可塑性樹脂材料を用いることができる。
<熱可塑性樹脂材料の例>
ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ乳酸樹脂(PLA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの汎用エンジニアリングプラスチック、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのエンジニアリングプラスチック。
<熱可塑性樹脂材料の例>
ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ乳酸樹脂(PLA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの汎用エンジニアリングプラスチック、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのエンジニアリングプラスチック。
熱可塑性を有する材料には、顔料や、金属、セラミック、その他に、ワックス、難燃剤、酸化防止剤、熱安定剤などの添加剤等が混入されていてもよい。熱可塑性を有する材料は、可塑化部30において、フラットスクリュー40の回転と第1加熱部58の加熱によって可塑化されて溶融した状態に転化される。また、そのように生成された造形材料は、ノズル80から吐出された後、温度の低下によって硬化する。
熱可塑性を有する材料は、そのガラス転移点以上に加熱されて完全に溶融した状態でノズル80から吐出されることが望ましい。尚、「完全に溶融した状態」とは、未溶融の熱可塑性を有する材料が存在しない状態を意味し、例えばペレット状の熱可塑性樹脂を材料に用いた場合、ペレット状の固形物が残存しない状態のことを意味する。
材料吐出装置200では、上述した熱可塑性を有する材料の代わりに、例えば、以下の金属材料が主材料として用いられてもよい。この場合には、下記の金属材料を粉末状にした粉末材料に、造形材料の生成の際に溶融する成分が混合されて、可塑化部30に投入されることが望ましい。
<金属材料の例>
マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単一の金属、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金。
<合金の例>
マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金。
<金属材料の例>
マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単一の金属、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金。
<合金の例>
マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金。
材料吐出装置200においては、上記の金属材料の代わりに、セラミック材料を主材料として用いることが可能である。セラミック材料としては、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどの酸化物セラミックスや、窒化アルミニウムなどの非酸化物セラミックスなどが使用可能である。主材料として、上述したような金属材料やセラミック材料を用いる場合には、ステージ300に配置された造形材料は、例えばレーザーの照射や温風などによる焼結によって硬化されてもよい。
材料供給部20に投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料は、単一の金属の粉末や合金の粉末、セラミック材料の粉末を、複数種類、混合した混合材料であってもよい。また、金属材料やセラミック材料の粉末材料は、例えば、上で例示したような熱可塑性樹脂、あるいは、それ以外の熱可塑性樹脂によってコーティングされていてもよい。この場合には、可塑化部30において、その熱可塑性樹脂が溶融して流動性が発現されるものとしてもよい。
材料供給部20に投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料には、例えば、以下のような溶剤を添加することもできる。溶剤は、下記の中から選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
<溶剤の例>
水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸iso−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等);ブチルカルビトールアセテート等のイオン液体等。
<溶剤の例>
水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸iso−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ−ピコリン、2,6−ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等);ブチルカルビトールアセテート等のイオン液体等。
その他に、材料供給部20に投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料には、例えば、以下のようなバインダーを添加することもできる。
<バインダーの例>
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)或いはその他の熱可塑性樹脂。
<バインダーの例>
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂或いはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)或いはその他の熱可塑性樹脂。
B.他の実施形態:
(B1)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、流量調節部70には、ローター277とピストン279とを備える回転ポンプ270が設けられている。これに対して、流量調節部70には、回転ポンプ270に代えて、ベーンポンプやギアポンプ等の容積式ポンプが設けられてもよい。この場合、ベーンポンプやギアポンプの回転を制御することによって、造形材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズル80からの造形材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。
(B1)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、流量調節部70には、ローター277とピストン279とを備える回転ポンプ270が設けられている。これに対して、流量調節部70には、回転ポンプ270に代えて、ベーンポンプやギアポンプ等の容積式ポンプが設けられてもよい。この場合、ベーンポンプやギアポンプの回転を制御することによって、造形材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズル80からの造形材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。
(B2)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、流量調節部70には、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとが、第1流路61と第2流路62とに対して並列に設けられている。これに対して、流量調節部70には、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとのいずれか一方が設けられていなくてもよい。流量調節部70には、3つ以上の回転ポンプ270が第1流路61と第2流路62とに並列に設けられてもよい。3つ以上の回転ポンプ270が設けられる場合には、3つ以上の回転ポンプ270からノズル80に供給される造形材料の合計流量の変動が抑制されるように、各回転ポンプ270の回転位相を異ならせて駆動されることが好ましい。流量調節部70に設けられる回転ポンプ270の個数が多いほど、ノズル80から吐出される造形材料の脈流を効果的に抑制できる。
(B3)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、材料吐出装置200の第1流路61に逆止弁65が設けられている。これに対して、材料吐出装置200には逆止弁65が設けられていなくてもよい。材料吐出装置200には、第1流路61ではなく、例えば、回転ポンプ270の吸入口273に逆止弁65が設けられてもよいし、可塑化部30の貫通孔56に逆止弁65が設けられてもよい。
(B4)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、可塑化部30は、溝形成面48を有するフラットスクリュー40と、溝形成面48に対向するバレル50とを備え、回転するフラットスクリュー40の溝形成面48とバレル50との間で材料を可塑化させている。これに対して、可塑化部30は、側面に螺旋溝が設けられた長尺のスクリューと、スクリューを収容する円筒状のバレルとを備え、回転するスクリューの側面とバレルとの間で材料を可塑化させてもよい。
(B5)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、材料吐出装置200には、動力伝達部220が設けられ、駆動モーター210は、動力伝達部220を介して、フラットスクリュー40を回転させ、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを駆動させている。これに対して、材料吐出装置200には、動力伝達部220が設けられなくてもよい。この場合、例えば、第1シャフト32に接続された、フラットスクリュー40を回転させるモーターと、第2シャフト72に接続された、第1回転ポンプ270Aと第2回転ポンプ270Bとを駆動させるモーターとが設けられてもよい。
(B6)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、第1回転ポンプ270Aの第1ローター277Aと、第2回転ポンプ270Bの第2ローター277Bとが、第2シャフト72に固定されており、第1ローター277Aと第2ローター277Bとは、1つの駆動モーター210からの動力によって回転する。これに対して、例えば、第1ローター277Aと第2ローター277Bとが、それぞれ異なるシャフトに固定されており、それぞれのシャフトを回転させるモーターが設けられてもよい。この場合、制御部500は、第1回転ポンプ270Aの回転位相と第2回転ポンプ270Bの回転位相とを異ならせて各モーターを駆動させることによって、ノズル80から吐出される造形材料の脈流を抑制できる。
(B7)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、フラットスクリュー40の側面49には、第2溝部42が設けられている。これに対して、フラットスクリュー40の側面49には、第2溝部42が設けられなくてもよい。
(B8)上述した第1実施形態の三次元造形装置100では、材料吐出装置200の流量調節部70には、第2加熱部280が設けられている。これに対して、材料吐出装置200には、第2加熱部280が設けられなくてもよい。材料吐出装置200には、流量調節部70ではなく、例えば、第2流路62の近傍やノズル80の近傍に第2加熱部280が設けられてもよい。
C.他の形態:
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、材料吐出装置が提供される。この材料吐出装置は、材料を可塑化して溶融材料にする可塑化部と、前記可塑化部に連通する第1流路と、前記第1流路に連通し、容積式の回転ポンプを有する流量調節部と、前記流量調節部に連通する第2流路と、前記第2流路に連通し、前記溶融材料を吐出するノズルと、前記流量調節部を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記回転ポンプの第1回転方向への回転を制御することによって、前記ノズルから吐出される前記溶融材料の量を調節する吐出制御と、前記回転ポンプの前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向への回転を制御することによって、前記第2流路内の前記溶融材料を吸引する吸引制御と、を実行する。
この形態の材料吐出装置によれば、回転ポンプの回転を制御することによって、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。そのため、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えを実現するための機構と、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制を実現するための機構とを別個に設けずに、簡素な構成でこれらを実現できる。
この形態の材料吐出装置によれば、回転ポンプの回転を制御することによって、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。そのため、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えを実現するための機構と、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制を実現するための機構とを別個に設けずに、簡素な構成でこれらを実現できる。
(2)上記形態の材料吐出装置において、前記回転ポンプは、前記第1流路と前記第2流路とに連通可能な貯留室と、偏心した回転軸と外周面とを有し、前記外周面の一部を前記貯留室の内壁面に接触させながら前記回転軸を中心にして回転するローターと、前記外周面に向かって付勢され、前記ローターとともに、前記貯留室を前記第1流路に連通する吸入室と前記第2流路に連通する排出室とに区画するピストンと、を有し、前記ローターの前記第1回転方向への回転によって、前記吸入室の容積と前記排出室の容積とを変化させて、前記吸入室から前記排出室に前記溶融材料を移送し、前記ローターの前記第2回転方向への回転によって、前記吸入室の容積と前記排出室の容積とを変化させて、前記排出室から前記吸入室に前記溶融材料を移送してもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、簡素な構成の回転ポンプによって、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。
この形態の材料吐出装置によれば、簡素な構成の回転ポンプによって、溶融材料の吐出の開始と停止との切替えと、吐出停止後のノズルからの溶融材料の垂れ下がりの抑制とを実現できる。
(3)上記形態の材料吐出装置において、前記流量調節部は、前記第1流路と前記第2流路との間に並列に設けられた複数の前記回転ポンプを有し、複数の前記回転ポンプは、それぞれの回転位相を異ならせて前記第1回転方向に駆動されてもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、ノズルから吐出される溶融材料の脈流を抑制できる。
この形態の材料吐出装置によれば、ノズルから吐出される溶融材料の脈流を抑制できる。
(4)上記形態の材料吐出装置において、前記第1流路には、前記流量調節部から前記可塑化部に向かう前記溶融材料の流れを規制する逆止弁が設けられてもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、流量調節部から可塑化部に向かって逆流した溶融材料の可塑化部への流入を抑制できる。
この形態の材料吐出装置によれば、流量調節部から可塑化部に向かって逆流した溶融材料の可塑化部への流入を抑制できる。
(5)上記形態の材料吐出装置において、前記可塑化部は、第1溝部が設けられた溝形成面を有するフラットスクリューと、前記溝形成面に対向し、前記第1流路に連通する貫通孔を有するバレルと、第1加熱部と、を備え、前記フラットスクリューの回転と前記第1加熱部による加熱とによって、前記第1溝部に供給された前記材料を可塑化して前記溶融材料にして、前記溶融材料を前記貫通孔から前記第1流路に供給してもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、フラットスクリューの回転と第1加熱部による加熱とによって、第1溝部に供給された材料を可塑化できるので、フラットスクリューの回転軸に沿った方向において、可塑化部を小型化できる。
この形態の材料吐出装置によれば、フラットスクリューの回転と第1加熱部による加熱とによって、第1溝部に供給された材料を可塑化できるので、フラットスクリューの回転軸に沿った方向において、可塑化部を小型化できる。
(6)上記形態の材料吐出装置において、前記フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、前記駆動モーターから前記回転ポンプに動力を伝達する動力伝達部と、を備え、前記駆動モーターは、前記フラットスクリューを回転させ、かつ、前記動力伝達部を介して前記回転ポンプを駆動させてもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、回転ポンプを駆動させる駆動モーターとを別個に設けずに、1つの駆動モーターによって、フラットスクリューを回転させ、かつ、回転ポンプを駆動させることができる。そのため、材料吐出装置を小型化できる。
この形態の材料吐出装置によれば、フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、回転ポンプを駆動させる駆動モーターとを別個に設けずに、1つの駆動モーターによって、フラットスクリューを回転させ、かつ、回転ポンプを駆動させることができる。そのため、材料吐出装置を小型化できる。
(7)上記形態の材料吐出装置において、前記フラットスクリューの側面部には、第2溝部が設けられてもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、材料をペレットの状態でフラットスクリューの溝形成面とバレルとの間に安定して供給できる。そのため、ノズルから吐出される造形材料の量が変動することを抑制できる。
この形態の材料吐出装置によれば、材料をペレットの状態でフラットスクリューの溝形成面とバレルとの間に安定して供給できる。そのため、ノズルから吐出される造形材料の量が変動することを抑制できる。
(8)上記形態の材料吐出装置において、前記流量調節部は、第2加熱部を有してもよい。
この形態の材料吐出装置によれば、第2加熱部を用いて流量調節部の溶融材料を加熱できるため、ノズルから吐出される溶融材料の流動性を高めることができる。
この形態の材料吐出装置によれば、第2加熱部を用いて流量調節部の溶融材料を加熱できるため、ノズルから吐出される溶融材料の流動性を高めることができる。
本開示は、材料吐出装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、材料吐出装置の制御方法、三次元造形装置、三次元装置の制御方法等の形態で実現することができる。
20…材料供給部、22…供給路、30…可塑化部、31…スクリューケース、32…第1シャフト、40…フラットスクリュー、41…第1溝部、42…第2溝部、43…材料導入口、44…凸条部、45…フライト部、46…中央部、47…端面、48…溝形成面、49…側面、50…バレル、52…スクリュー対向面、54…案内溝、56…貫通孔、58…第1加熱部、61…第1流路、62…第2流路、65…逆止弁、70…流量調節部、72…第2シャフト、80…ノズル、85…ノズル孔、100…三次元造形装置、200…材料吐出装置、210…駆動モーター、220…動力伝達部、225…ギアボックス、226…第1出力軸、227…第2出力軸、231…第1プーリー、232…第2プーリー、233…第1ベルト、234…第1アイドラー、241…第3プーリー、242…第4プーリー、243…第2ベルト、244…第2アイドラー、270…回転ポンプ、271…ローターケース、272…内壁面、273…吸入口、274…貯留室、275…排出口、276…凹部、277…ローター、278…外周面、279…ピストン、280…第2加熱部、300…ステージ、310…造形面、400…移動機構、500…制御部
Claims (9)
- 材料吐出装置であって、
材料を可塑化して溶融材料にする可塑化部と、
前記可塑化部に連通する第1流路と、
前記第1流路に連通し、容積式の回転ポンプを有する流量調節部と、
前記流量調節部に連通する第2流路と、
前記第2流路に連通し、前記溶融材料を吐出するノズルと、
前記流量調節部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記回転ポンプの第1回転方向への回転を制御することによって、前記ノズルから吐出される前記溶融材料の量を調節する吐出制御と、
前記回転ポンプの前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向への回転を制御することによって、前記第2流路内の前記溶融材料を吸引する吸引制御と、
を実行する、材料吐出装置。 - 請求項1に記載の材料吐出装置であって、
前記回転ポンプは、
前記第1流路と前記第2流路とに連通可能な貯留室と、
偏心した回転軸と外周面とを有し、前記外周面の一部を前記貯留室の内壁面に接触させながら前記回転軸を中心にして回転するローターと、
前記外周面に向かって付勢され、前記ローターとともに、前記貯留室を前記第1流路に連通する吸入室と前記第2流路に連通する排出室とに区画するピストンと、を有し、
前記ローターの前記第1回転方向への回転によって、前記吸入室の容積と前記排出室の容積とを変化させて、前記吸入室から前記排出室に前記溶融材料を移送し、
前記ローターの前記第2回転方向への回転によって、前記吸入室の容積と前記排出室の容積とを変化させて、前記排出室から前記吸入室に前記溶融材料を移送する、
材料吐出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の材料吐出装置であって、
前記流量調節部は、前記第1流路と前記第2流路との間に並列に設けられた複数の前記回転ポンプを有し、
複数の前記回転ポンプは、それぞれの回転位相を異ならせて前記第1回転方向に駆動される、材料吐出装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の材料吐出装置であって、
前記第1流路には、前記流量調節部から前記可塑化部に向かう前記溶融材料の流れを規制する逆止弁が設けられている、材料吐出装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の材料吐出装置であって、
前記可塑化部は、
第1溝部が設けられた溝形成面を有するフラットスクリューと、
前記溝形成面に対向し、前記第1流路に連通する貫通孔を有するバレルと、
第1加熱部と、を備え、
前記フラットスクリューの回転と前記第1加熱部による加熱とによって、前記第1溝部に供給された前記材料を可塑化して前記溶融材料にして、前記溶融材料を前記貫通孔から前記第1流路に供給する、材料吐出装置。 - 請求項5に記載の材料吐出装置であって、
前記フラットスクリューを回転させる駆動モーターと、
前記駆動モーターから前記回転ポンプに動力を伝達する動力伝達部と、を備え、
前記駆動モーターは、前記フラットスクリューを回転させ、かつ、前記動力伝達部を介して前記回転ポンプを駆動させる、材料吐出装置。 - 請求項5または請求項6に記載の材料吐出装置であって、
前記フラットスクリューの側面部には、第2溝部が設けられている、材料吐出装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の材料吐出装置であって、
前記流量調節部は、第2加熱部を有する、材料吐出装置。 - 三次元造形装置であって、
材料を可塑化して溶融材料にする可塑化部と、
前記可塑化部に連通する第1流路と、
前記第1流路に連通し、容積式の回転ポンプを有する流量調節部と、
前記流量調節部に連通する第2流路と、
前記第2流路に連通し、前記溶融材料をステージに向かって吐出するノズルと、
前記流量調節部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記回転ポンプの第1回転方向への回転を制御することによって、前記ノズルから吐出される前記溶融材料の量を調節する吐出制御と、
前記回転ポンプの前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向への回転を制御することによって、前記第2流路内の前記溶融材料を吸引する吸引制御と、
を実行する、三次元造形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019195079A JP2021066148A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 材料吐出装置および三次元造形装置 |
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JP2019195079A JP2021066148A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 材料吐出装置および三次元造形装置 |
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JP2021066148A true JP2021066148A (ja) | 2021-04-30 |
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Family Applications (1)
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JP2019195079A Pending JP2021066148A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 材料吐出装置および三次元造形装置 |
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-
2019
- 2019-10-28 JP JP2019195079A patent/JP2021066148A/ja active Pending
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