JP2021066032A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高い精度で記録媒体の移動量を検出する。【解決手段】 撮像画像から複数のテンプレートを作成し、テンプレートマッチング処理を行って前記複数のテンプレート各々に対応する複数の移動量を求め、複数の移動量のうち、所定の移動量の範囲に入る移動量に基づいて、記録動作の制御を行う。【選択図】 図5
Description
本発明は用紙等の媒体の搬送を行いながら媒体に記録を行う記録装置および記録方法に関するものである。
用紙等の媒体を搬送させながら記録手段によって媒体に画像を形成する記録装置において、搬送に用いられるローラの回転をエンコーダで検出することにより、間接的に記録媒体の移動量を検出することが行われている。しかし、ローラによって搬送される記録媒体がすべった場合やローラに誤差がある場合には、検出した移動量が実際の記録媒体の移動量と一致しないことがある。そこで、高い精度で記録媒体の移動量の検出を行うために、記録媒体の表面を所定の周期で撮像し、パターンマッチング処理を行って記録媒体の変位量を算出し、搬送動作にフィードバックを行う記録装置が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1の方法では記録媒体の撮影画像を用いて算出した移動量が正常の範囲内かを、理論移動量に対して搬送機構の構造などで想定される変動量内か、で判断している。
そのため、正常とする範囲内が広くなることが想定され、撮影画像を用いて算出した移動量がずれていた場合でも、算出した移動量が正常と誤判断して印字制御に使用することになる。これによりかえって印刷品位を低下させてしまうことが生じる。
本発明は上記を鑑みなされたものであって、撮影画像を用いて記録媒体の移動量を正確に取得することを目的とする。
本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体へ記録を行うための記録手段と、前記搬送手段によって搬送されている移動中の記録媒体の表面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって異なるタイミングで撮像することによって得られた撮像画像を用いてテンプレートマッチング処理を行うことで前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の移動量を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された移動量に従って前記記録媒体への記録動作の制御を行う制御手段と、を備えた記録装置であって、前記撮像画像から複数のテンプレートを作成し、前記テンプレートマッチング処理を行って前記複数のテンプレート各々に対応する複数の移動量を求め、前記複数の移動量のうち、所定の移動量の範囲に入る移動量に基づいて、記録動作の制御を行うことを特徴とする記録装置である。
本発明によれば、撮影画像を用いて記録媒体の移動量を正確に取得することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図の一例である。100はPCなどの外部入力装置、101はインクジェットプリンタ本体である。
図1は第1の実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図の一例である。100はPCなどの外部入力装置、101はインクジェットプリンタ本体である。
102はプリンタ特有のハードウエアの制御をおこなうASICである。
ASIC102は、インターフェース制御回路103、システム全体を制御するCPU104、メモリ制御回路105を備える。また、画像データ処理回路106、ヘッド制御回路107、転送タイミング制御回路108、モータ制御回路109、搬送量制御回路110を有する。ASIC102のメモリ制御回路105には、ASIC102の外部にあるROM111、RAM112が接続されている。
プリンタ101はその他にインクジェット記録ヘッド113、キャリッジエンコーダー114、搬送モータ115、搬送ローラ116、エンコーダー117、撮像ユニット118、排出ローラ119などの機構・電気部品を有する。120は記録媒体である。
次にインクジェットプリンタ101の動作について説明する。
プリンタ101は、USBインターフェース回路やLANインターフェース回路などで構成されるASIC102のインターフェース制御回路103により外部入力装置100と接続され、印刷する画像データを受け取る。メモリ制御回路105は、ROM111及びRAM112の読み書きを制御する。ROM111にはCPU104が実行するプログラムや各種パラメータが書き込まれている。ROM111に書き込まれているプロクラムは圧縮して格納されていて、RAM112に展開してからCPU104で実行される。またRAM112は外部入力装置100から受け取った画像データの格納や画像データ処理回路106のワークバッファなどにも用いられる。
外部入力装置100から受け取った画像データは画像データ処理回路106で記録ヘッド113のノズル配置に合わせた吐出画像データに変換される。転送タイミング制御回路108は、記録ヘッド113の移動によりキャリッジエンコーダー114から出力される信号から吐出画像データの転送タイミング信号を生成している。ヘッド制御回路107は、転送タイミング信号に同期して吐出画像データを記録ヘッド113へ転送し、ヘッドの移動に合わせてインクを吐出させ画像を形成する。
CPU104がモータ制御回路109により搬送モータ115を駆動し搬送ローラ116を回転させることで記録媒体120を搬送する。搬送ローラ116の回転量は搬送ローラ116に取り付けられたエンコーダー117で電気信号に変換され搬送量制御回路110に入力される。搬送ローラ116による記録媒体120の所定の距離の搬送と、記録ヘッド113が移動しながら静止した記録媒体にインクを吐出することを交互に繰り返し画像を形成していく。
搬送量制御回路110には、エンコーダー117からの信号と、撮像ユニット118によって記録媒体の表面、ここでは裏からであるが表面(ひょうめん)を撮像した画像が入力される。エンコーダユニット117からの信号から算出した記録媒体120の移動量と、撮像ユニット118で撮像した画像から算出した移動量をCPU104へ送る。CPU104がそれらの移動量から実際の記録媒体120の移動量を決定し、画像データ処理回路106から記録ヘッド113に転送する吐出データの搬送方向の位置を変えるか、モータ制御回路109による搬送モータ115の回転量の補正に使用する。なお、搬送制量御回路110の詳細に関しては後述する。
図2は本実施形態の撮像ユニット118の構成の一例を示す図である。撮像ユニット118は、イメージセンサ201、光源202、レンズ203から構成される。イメージセンサ201は、受光素子を2次元に配列したエリアセンサでCCDやCMOSなどを用いた物を使用することができる。光源202は、LEDやレーザーを用いることができる。光源202は、記録媒体120に光を照射できるものであれば、上記に限らない。レンズ203は、記録媒体120に入射した反射光をイメージセンサ201に集光するためのレンズである。撮像ユニット118の動作原理は、記録媒体120に対して光源202により光を照射し、イメージセンサ201にその反射光により記録媒体120の光照射面上の像を結像し、画像データに変換する。また、ここではイメージセンサ201は、光源202により記録媒体120からの反射光を取り込む構成を例示したが、光源202を記録媒体120の裏面側に配置し、透過光を取り込む構成でもよい。
図4は本実施形態における搬送量制御回路110内で行うテンプレートマッチング処理方法の説明図である。テンプレートマッチング処理とは、ある時間周期で撮像ユニットが撮像を行い、あるタイミングでの紙面画像を基準画像とし、その基準画像内の特徴点(テンプレート)が、別の周期の紙面画像で検出される位置を求める方法である。図3では説明のために、仮に、テンプレートサイズが4×4ピクセル、基準紙面画像300、探索紙面画像303は、画像サイズが8×32ピクセルで撮像された画像とする。用紙搬送方向は、図示の矢印の方向とする。また、用紙搬送方向の移動量を算出するため、用紙搬送方向(Y方向)を長手方向とする。X方向はY方向に比べて移動量が少ないので画素サイズを小さくしている。
まず、あるタイミングで撮像された基準紙面画像300からテンプレート301を生成する。生成したテンプレート301を用いて時間をおいて撮像された探索紙面画像303の全体を探索し最も一致している箇所302を求める。そして、テンプレート301の座標と一致度が最も高い箇所302(目標画像)の座標との差分を移動量として検出する。テンプレート決定方法としては、撮像画像の中の一番特徴的な領域を検出し、その箇所をテンプレートとする方法などがある。テンプレートマッチング処理の代表的な計算手法として、SAD(Sum of Absolute Difference)、SSD(Sum of Squared Difference)を用いることができる。また、ZNCC(Zero−mean Normalized Cross−Correlation)を用いてもよい。しかし、ZNCCは変動に強いため精度の高い計算が期待できるが、計算負荷が大きい。反対に、SADは計算負荷が小さいため高速だが、変動には弱い傾向がある。テンプレートサイズが、精度と処理時間に与える影響はトレードオフの関係にあり、大きくすると、相関精度は高くなるが処理時間が長くなり、小さくすると処理時間は短くなるが相関精度が低くなる。
図4は本実施形態における搬送量制御回路110の詳細構成を示す図である。
搬送制御回路110は撮像制御回路400、画像入力回路401、テンプレート生成回路402、テンプレートマッチング回路403、移動量算出回路404とエンコーダー117からの信号で移動量を算出する移動量算出回路405から構成される。
撮像制御回路400は撮像ユニット118を制御する制御信号を生成する。画像入力回路401は撮像ユニット118のイメージセンサ201からの画像データを取得する。テンプレート生成回路402は画像入力回路401からの画像データからテンプレートを生成する。テンプレートマッチング回路403は画像入力回路401で取得した画像とテンプレート生成回路402で生成したテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行う。移動量算出回路404はテンプレートマッチング回路403の出力から記録媒体の移動量を求める。さらにモータを回転させた量と搬送機構の構造で決まる記録媒体の理論移動量を求める。本実施例ではもう1つの移動量算出回路405によって搬送ローラ116の回転を検出するエンコーダー117の信号から記録媒体の論理移動量を求める。おのおのの移動量はCPU104に送られそれをもとに記録媒体の移動量を決定し、記録動作の制御に係るパラメータ(搬送速度、搬送距離、吐出データの搬送方向の位置など)を設定する。
図5は本実施形態の構成で4つのテンプレートを用いて各々のテンプレートに対して移動量を求め、それぞれを比較して算出した移動量が正常かを判断して移動量を求める場合の例を説明したものである。まず、あるタイミングで撮像された基準紙面画像300からテンプレートAの301a、テンプレートBの301b、テンプレートCの301c、テンプレートDの301dの4つのテンプレートを生成する。次に時間をおいて撮像された探索紙面画像303の全体を4つのテンプレートを用いて探索し、それぞれのテンプレートと最も一致している箇所302a〜302dを求める。テンプレートAの301aとそれと最も一致している箇所302aの距離から移動量A、テンプレートB301bとそれと最も一致している箇所302bの距離から移動量B、同様に移動量C、移動量Dと4つの移動量が算出される。さらに移動量算出回路405で2つの画像を撮像する間の記録媒体の理論移動量を求める。
次いで図6を用いて移動量算出回路404で求めた複数の移動量の値から記録媒体120の移動量を決定する方法を説明する。図6の中で×印の位置は前述した方法で求めた理論移動量の値とテンプレートを用いて算出した4つの移動量A〜Dの値を示す。図6では左側が移動量が少なく右側に行くほど移動量が多いことを示す。破線で示した正常範囲はテンプレートを用いて求めた複数の移動量の値の中で、この範囲に入ったものが正常な移動量と判断する、と設定した範囲である。記録媒体の種類や印刷品位などを変えた、いろいろな印刷条件でテンプレートを用いて求める移動量がどの位の誤差の範囲に入るかを検討して範囲は決定される。使用するテンプレートの数などをパラメータとして事前に複数決めておき実際の印刷条件に合った範囲を使用する。この正常範囲の枠を移動量方向に移動させていきその中に移動量A〜Dの4つの値のうち一番多くの数が入った時に、その中に入っている移動量の値を正常と判断する。
図6(a)は記録媒体の移動量の測定結果の一例で正常範囲の枠の中に移動量A〜Dの4つの値すべてが入っているので移動量A〜Dの4つの値が正常と判断して、4つの移動量を用いて記録媒体の移動量を算出する。正常と判断した4つの移動量の値の使用の仕方は、例えば4つ値の単純平均値を移動量とする、最小自乗平均値を移動量とする、などがある。図6(b)は移動量の測定結果の別の例で、正常範囲の枠の中に最大3つの移動量の測定値が入る。この場合移動量Cの値はテンプレートマッチングに失敗した異常な値であると判断して除外し、移動量A、B、Dの3つの値を用いて記録媒体の移動量を算出する。
図6(c)の移動量の測定結果の例では正常範囲の枠の中に移動量A〜Dの4つ値すべてが入っているが理論移動量とは異なった値となっているが、この場合では移動量A〜Dの4つ値がすべて正常と判断し、4つの移動量を用いて記録媒体の移動量を算出する。このような論理移動量と違った移動量の測定結果が出る場合として、記録媒体が搬送時に滑って搬送ローラーで送ったつもりの搬送量に対して実際の記録媒体の移動量が少なかった、などが考えられる
以上説明したように複数のテンプレートを用いて各々に算出した複数の移動量を比較して判断することにより、記録媒体の撮影画像を用いて算出した移動量が正常か異常かを正しく判断することが可能となる。
以上説明したように複数のテンプレートを用いて各々に算出した複数の移動量を比較して判断することにより、記録媒体の撮影画像を用いて算出した移動量が正常か異常かを正しく判断することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態として記録媒体の移動量を求めるのに使用するテンプレートの数を変える機能について説明する。第1の実施形態では4つのテンプレートを用いて移動量を求める場合について説明した。
第2の実施形態として記録媒体の移動量を求めるのに使用するテンプレートの数を変える機能について説明する。第1の実施形態では4つのテンプレートを用いて移動量を求める場合について説明した。
しかし印刷に用いる記録媒体の種類や印刷品位・印刷速度などの印刷条件によってテンプレートを用いて求める移動量の誤差の大きさだけでなく、テンプレートマッチング処理に失敗して異常な移動量の値を得てしまう確率も変わる。
そこで、印刷条件によって記録媒体の移動量を求めるのに使用するテンプレートの数を変え適正な数のテンプレートを用いることで、移動量測定に失敗することなく移動量検出処理時間の増加による印刷速度の低下を必要最小限に抑制することができる。
以下に、記録媒体の種類によってテンプレートの数を変える場合の動作を説明をする。
テンプレートマッチングでは基準紙面画像300から作成したテンプレートを用いて探索紙面画像303の全体を探索し、最も一致している箇所を求める。そのため記録媒体を撮影した画像に相関が出やすい特徴がある記録媒体と、出にくい特徴が少ない録媒体とでは成功率が変わる。図7に記録媒体の差によるテンプレートマッチング成功率の一例を示す。普通紙と比較して成功率が高い光沢紙では使用するテンプレートの数を減らすことができ、成功率が低いマット紙ではテンプレート数を増やすことが必要で、記録媒体の種類によって使用するテンプレートの数を変えることが有効である。
記録媒体がコート紙のように成功率が低い場合にテンプレーの数を9個に増やして各々に対しての移動量を求めそれぞれを比較して算出した移動量が正常かを判断して移動量を求める場合の例を説明する。
図8で示したようにあるタイミングで撮像された基準紙面画像300からテンプレートAの301a〜テンプレートIの301iの9つのテンプレートを生成する。次に時間をおいて撮像された探索紙面画像303の全体を9つのテンプレートを用いて探索し、それぞれのテンプレートと最も一致している箇所302a〜302iを求めその距離から移動量A〜Iの9つの移動量を算出する。
図9の中で×印の位置は前述した方法で求めた理論移動量の値とテンプレートを用いて算出した9つの移動量A〜Iの値を示す。破線で示した正常範囲はテンプレートを用いて求めた複数の移動量の値の中で、この範囲に入ったものが正常な移動量と判断する、と設定した範囲である。図9(a)は移動量の測定結果の例で、移動量FとHは全くの異常値でプロットの範囲外で図中には無く正常範囲の枠の中に最大3つの移動量の測定値が入る。この場合移動量B、C、Iの値が正常でそれ以外はテンプレートマッチングに失敗し異常な値であると判断し除外して、移動量B、C、Iの3つの値を用いて記録媒体の移動量を算出する。図9(b)の例では理論移動量とは離れた値ではあるが正常範囲の枠の中に移動量A、D、F、Iの4つが入って、この4つを正常な値と判断し記録媒体の移動量の算出に用いる。
紙種によるテンプレート数の設定値は、図7の3種類の用紙だけに限らない。表1のように印刷設定で選択できるフィルムやトレッシングペーパーなどの紙種と印刷モードの組み合わせで測定したテンプレートマッチング成功率から、あらかじめ使用する数を決めて設定値として記憶しておく。そして印刷前に行う印刷設定によりあらかじめ記憶されている設定値の中から条件に合うテンプレート数を設定し印刷時の移動量の検出を行う
また印刷設定で表2のように印刷目的を設定する場合には、設定された印刷目的により決まる印刷モードと使用されると予想される紙種から表1で対応するテンプレート数を求め設定する。
記録媒体の種類によって使用するテンプレート数を変更する他の方法として、印刷の前に記録媒体を撮影した画像を得てその画像の特徴からテンプレートマッチング成功率を推定し使用するテンプレートの数を変更することも可能である。記録装置が行う方法を図10のフローチャートを用いて説明する。
以下のフローはROM111に格納されたプログラムに従い、CPU104が記録装置の各構成要素を制御して実行する。
印刷開始前にS1で印刷設定を取得する。ここでは、「線画・文字」や「写真・イラスト」などの設定された印刷モードの情報を取得する。
S2では印刷開始指示を取得する。ユーザーが印刷開始のボタンを押すことで印刷開始指示がプリンタに送られ、これを取得する。このS2のステップにおいて、印刷開始指示とともに、印刷設定を取得するようにしてもよい。
S3では、記録装置101は撮像ユニット118を用いて記録媒体の撮影画像を修得し、S4で撮影した画像をFFTなどの処理を行うことで記録媒体の撮影画像の特徴を検出する。
あらかじめ印刷モードと記録媒体の画像の特徴の組み合わせからテンプレートマッチング成功率を測定し、使用するテンプレートの数を記憶してあるテーブルを用いてS5で印刷に使用するテンプレート数を決めて設定し、S6でそのテンプレート数で印刷を開始する。
他の要因で使用するテンプレートの数を変える実施例として、搬送速度によって使用するテンプレートの数を変える動作を説明する。
印刷中にイメージセンサ201で記録媒体を撮影して基準紙面画像300と探索紙面画像303を撮影する場合は記録媒体が移動しているため搬送方向にぼけたような画像流れが生じた画像が得られる。搬送速度が速くなるほど画像流れが多くなり特徴が少なく相関がとりにくい画像となりンプレートマッチングの成功率が低くなる。印刷条件の設定で搬送速度が第1の速度である遅い印刷モードの場合はテンプレートマッチング成功率が高いので使用するテンプレートの数を、例えば2〜4個というように少なくする。搬送速度が第1の速度より速く、第2の速度となるような印刷モードの場合は使用するテンプレートの数を例えば6〜8個というように多くするように変更する。これにより、移動量測定に失敗することなく移動量検出処理の回数が増えるのを抑えることができる。また、上述した説明では移動している媒体を撮像することで移動量を検出し、精度を求めたが、静止状態の媒体を複数回撮像して精度を求めることもできる。
Claims (8)
- 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体へ記録を行うための記録手段と、前記搬送手段によって搬送される記録媒体の表面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって異なるタイミングで撮像することによって得られた撮像画像を用いてテンプレートマッチング処理を行うことで前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の移動量を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された移動量に従って前記記録媒体への記録動作の制御を行う制御手段と、を備えた記録装置であって、
前記撮像画像から複数のテンプレートを作成し、前記テンプレートマッチング処理を行って前記複数のテンプレートそれぞれに対応する複数の移動量を求め、前記複数の移動量のうち、所定の移動量の範囲に入る移動量に基づいて、記録動作の制御を行うことを特徴とする記録装置。 - 記録媒体の移動量を求めるために使用するテンプレートの数を変える変更手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記変更手段は、記録媒体の種類に応じて前記テンプレートの数を変えることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記変更手段は、前記搬送手段による記録媒体の搬送速度が第1の速度の場合よりも、前記搬送速度が前記第1の速度より速い第2の速度である場合の前記テンプレートの数を多くすることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記記録の制御は搬送手段による記録媒体の搬送速度の制御であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
- インクを吐出することによって前記記録媒体へ記録を行うためのインクジェット記録ヘッドを前記記録手段として備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドが静止した記録媒体の上を移動することと、前記搬送手段が記録媒体を搬送することとを交互に行って記録を行い、前記撮像手段は、静止している記録媒体を撮像することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 搬送手段によって搬送される記録媒体の表面を撮像し、異なるタイミングでの撮像によって得られた撮像画像を用いてテンプレートマッチング処理を行うことで前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の移動量を検出し、検出された移動量に従って前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体への記録動作の制御を行う記録方法であって、
前記撮像画像から複数のテンプレートを作成して、前記テンプレートマッチング処理を行って前記複数のテンプレートに各々対応する複数の移動量を求め、前記複数の移動量のうち、所定の移動量の範囲に入る移動量に基づいて、前記記録動作の制御を行うことを特徴とする記録方法。
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