JP2021065561A - 板バネ、携帯用調理具、及び携帯用収納具 - Google Patents

板バネ、携帯用調理具、及び携帯用収納具 Download PDF

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Abstract

【課題】複数種の調理具等を手軽に携帯するとともに使用の利便性を向上することを課題とする。【解決手段】長方形状の板の幅広面短手方向の一方の端部に近接して長手方向に第1スリット13と、当該第1スリット13の端部に第1開口部13Aとを設けることにより形成された第1棒状片11と、前記長方形状の板の幅広面短手方向の他方の端部に近接して長手方向に第2スリット14と、当該第2スリットの端部に第2開口部14Aとを設けることにより形成された第2棒状片12と、前記第1スリットと前記第2スリットとの間に、前記第1棒状片及び前記第2棒状片よりも短手方向に幅広の中間部17と、を備え、前記第1開口部の近傍に前記第1棒状片から前記第1スリットの方向へ突起する第1突起部15を有し、前記第2開口部の近傍に前記第2棒状片から前記第2スリットの方向へ突起する第2突起部16を有している板バネ10を用いた構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、キャンプ等のナイフやフォーク等の携帯用の調理具等を構成する板バネ、及び携帯用調理具、並びに携帯用収納具に関するものである。
近年、アウトドアの活動が盛んになりキャンプも家族ぐるみで活発に行われている。その際、野外での食事は欠かせないが、市販されているナイフ、フォーク、箸やスプーンと言った調理具は、携帯用としては大きくて重いものであり、利便性に欠けている。
特許文献1には、箸の下端部を上端部内に収納して携帯できる構成が記載されている。
特許文献1:実用新案登録第3140510号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、箸の携帯性はある程度確保されているが、他の調理具についての携帯性については解決されていないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決して、複数種の調理具等を手軽に携帯するとともに使用の利便性を向上することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明は、長方形状の板の幅広面短手方向両端にバネ性を有した板バネであって、
前記長方形状の板の幅広面短手方向の一方の端部に近接して長手方向に第1スリットと、当該第1スリットの端部に第1開口部とを設けることにより形成された第1棒状片と、
前記長方形状の板の幅広面短手方向の他方の端部に近接して長手方向に第2スリットと、当該第2スリットの端部に第2開口部とを設けることにより形成された第2棒状片と、
前記第1スリットと前記第2スリットとの間に、前記第1棒状片及び前記第2棒状片よりも短手方向に幅広の中間部と、を備え、
前記第1スリットにおける前記第1開口部、及び前記第2スリットにおける前記第2開口部は、前記長方形状の板の長手方向において互いに逆方向に有し、
前記第1開口部の近傍に前記第1棒状片から前記第1スリットの方向へ突起する第1突起部を有し、前記第2開口部の近傍に前記第2棒状片から前記第2スリットの方向へ突起する第2突起部を有していることを特徴とする板バネを提供するものである。
この構成の板バネを使用することにより、複数種の調理具等を手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
前記第1スリットは、前記第1開口部を有した側と長手方向反対側の端部で短手方向における前記第1棒状片の側と反対側に折れ曲がって前記中間部に第3スリットを形成し、
前記第3スリットは、前記第2スリットの近傍で前記長方形状の板の長手方向における前記第2開口部を有した側とは逆方向にさらに折れ曲がって第4スリットを形成した構成としてもよい。
この構成により、板バネのバネ力が向上し、胸ポケットや複雑な収納具に調理具等を携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
前記第1スリットにおける前記第1開口部とは長手方向反対側の端部近傍に、前記中間部から前記第1スリットに向かって突起する第3突起部を備えた構成としてもよい。
この構成により、調理具等を収納具に収納する際のストッパーになるともに、調理具等を使用する際に当該第1棒状片が閉じ過ぎないようにでき、携帯時の利便性が向上する。
前記第2スリットの前記第2開口部とは長手方向反対側において、前記中間部と前記第2棒状片とが一体化した一体部を備え構成としてもよい。
この構成により、当該板バネの強度を向上させることができる。
上述の板バネにおける前記一体部から長手方向における前記第2スリット側とは反対側に延伸した延伸部を備え、
前記延伸部には、調理具を形成したことを特徴とする携帯用調理具の構成としてもよい。
この構成により、ナイフ、フォーク、箸等の複数種の調理具を手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
上述の板バネにおける前記一体部には、長手方向における前記第2スリット側とは反対側に調理具を接合可能な接合部を備えたことを特徴とする携帯用調理具構成としてもよい。
この構成により、スプーンや高硬度ナイフ等、大きさの大きいものや材質の異なるものも手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
上述の携帯用調理具を収納可能で、収納時に前記第1突起部を嵌合可能な突起部嵌合用凹部を備え、前記突起部嵌合用凹部は当該携帯用調理具使用時には前記第2突起部を嵌合可能であることを特徴とする携帯用収納具を構成してもよい。
この構成により、板バネの突起部が突起部嵌合用凹部に嵌合して、携帯用調理具を携帯用収納具に収納して手軽に携帯するとともに、使用時にはしっかりと固定されて調理や食事を楽しむことができる。
本発明の板バネ、携帯用調理具、及び携帯用収納具により、複数種の調理具等を手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
本発明の実施例1における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例2における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例3における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例4における携帯用収納具を説明する図である。 本発明の実施例4における携帯用収納具を説明する斜視図である。 本発明の実施例5における携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例6における携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例7における携帯用調理具を説明する図である。 本発明の実施例7における携帯用調理具を携帯用収納具に収納した図である。 本発明の実施例7における携帯用調理具を別の用途に使用する場合を説明する図である。
本発明の実施例1について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。
実施例1における板バネ10は、金属の細長い板である長方形状の板の幅広面短手方向(図1におけるy方向)の一方の端部に近接して長手方向(図1におけるx方向)に第1スリット13が形成され、当該第1スリット13の端部に第1開口部13Aを設けることにより第1棒状片11が形成されている。また、同様に、長方形状の板の幅広面短手方向(図1におけるy方向)の他方の端部に近接して長手方向(図1におけるx方向)に第2スリット14が形成され、当該第2スリット14の端部に第2開口部14Aを設けることにより第2棒状片が形成されている。
また、第1スリット13と第2スリット14との間に、第1棒状片11及び第2棒状片12よりも短手方向(図1におけるy方向)に幅広の中間部17を備えている。さらに、第1スリット13における第1開口部13A、及び第2スリット14における第2開口部14Aは、互いに長方形状の板の長手方向における逆方向に有し、第1開口部13Aの近傍に第1棒状片11から第1スリット13の方向へ突起する第1突起部15を有し、第2開口部14Aの近傍に第2棒状片12から第2スリット14の方向へ突起する第2突起部16を有している。
このような構成により、第1棒状片11は第1スリット13が中間体17から遠ざかる方向(図1における+y方向)に開いたときに閉じる方向(図1における−y方向)にバネ性を有している。また、第1突起部15が中間部17に接触する方向に閉じたときには、開く方向にバネ性を有している。同様に、第2棒状片12は第2スリット14が中間体17から遠ざかる方向(図1における+y方向)に開いたときに閉じる方向(図1における−y方向)にバネ性を有している。また、第2突起部16が中間部17に接触する方向に閉じたときには、開く方向にバネ性を有している。
第1棒状片11及び第2棒状片12のバネ力は、長方形状の板の材質や厚さによって異なる。実施例1においては、SUS304CSPというバネ材を使用している。長方形状の板の厚さは、0.4mmであり、短手方向の幅は約6mmである。この構成により後述する携帯用調理具を携帯用収納具に収納した際に携帯用収納具の板厚になじむことができる。また、SUSは熱伝導率が低いため、火を用いる調理に用いても熱が手に伝わりにくく、キャンプ等の携帯用調理具として有用である。
なお、実施例1においては、長方形状の板の材質をSUS304CSPとして構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、長方形状の板の材質をチタンとして構成してもよい。これにより、携帯用調理具を軽量化することができる。また、長方形状の板の材質を合成樹脂で構成してもよい。これによりさらに軽量化できる。
さて、中間部17における第1突起部15の近傍では第2棒状片12が接続され一体とされた一体部18が形成されている。これにより板バネ10の強度が確保されている。また、一体部18における板バネ10とは逆方向(一体部18から長手方向における第2スリット14側とは反対側、図1における+x方向)には延伸部19が延伸しナイフNが形成され、全体として携帯用調理具100を構成している。ナイフNは長尺体がそのまま延伸するとともに短手方向の一辺が研磨されてナイフの機能を確保している。ナイフNと第1開口部15との間には凹部が設けられ、板バネ10を持っている手が誤ってナイフNの方向に滑らないようにされている。
なお、実施例1においては、延伸部19にナイフNを形成した携帯用調理具100としているが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、後述するように、フォークや箸といった別の携帯用調理具を形成してもよい。また、延伸部19にペンや鋏といった文房具を形成して携帯用文具としてもよい。板バネ10は、後述する携帯用収納具に収納する際のバネとして用いるだけでなく、胸ポケットやノートに挟む際のバネとしても活用することができる。
また、実施例1においては、長方形状の板の厚さは、0.4mmであり、短手方向の幅は約6mmである構成としたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、長方形状の板の厚さは、0.4mm未満であり、短手方向の幅は約6mm未満である構成としてもよく、逆に、長方形状の板の厚さは、0.5mm以上であり、短手方向の幅は約7mm以上である構成としてもよい。
このように、実施例1においては、長方形状の板の幅広面短手方向両端にバネ性を有した板バネであって、
前記長方形状の板の幅広面短手方向の一方の端部に近接して長手方向に第1スリットと、当該第1スリットの端部に第1開口部とを設けることにより形成された第1棒状片と、
前記長方形状の板の幅広面短手方向の他方の端部に近接して長手方向に第2スリットと、当該第2スリットの端部に第2開口部とを設けることにより形成された第2棒状片と、
前記第1スリットと前記第2スリットとの間に、前記第1棒状片及び前記第2棒状片よりも短手方向に幅広の中間部と、を備え、
前記第1スリットにおける前記第1開口部、及び前記第2スリットにおける前記第2開口部は、前記長方形状の板の長手方向において互いに逆方向に有し、
前記第1開口部の近傍に前記第1棒状片から前記第1スリットの方向へ突起する第1突起部を有し、前記第2開口部の近傍に前記第2棒状片から前記第2スリットの方向へ突起する第2突起部を有していることを特徴とする板バネを使用することにより、複数種の調理具等を手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
本発明の実施例2は、第1棒状片のバネ力をさらに強化した点で実施例1と異なっている。実施例2について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施例2における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。
実施例2における板バネ20は、第1スリット13が第1開口部13Aを有した側と長手方向反対側の端部で短手方向(図2における−y方向)に折れ曲がって中間部17に第3スリット21を形成している。第3スリット21は、第2スリット14の近傍で長方形状の板の長手方向における第2開口部14Aを有した側とは逆方向(図2におけるx方向)にさらに折れ曲がって第4スリット22を形成している。第3スリット21は、他のスリットよりも幅広に形成されている。つまり、第1スリット13、第3スリット21、及び第4スリット22が中間部17の3方向を取り巻いた構成を有している。
実施例2においては、実施例1よりも棒状片11のバネ力が向上し、第1開口部15の開口幅が大きく開口することが可能であり、厚みのある板にも棒状片11が噛み合うことができる。これにより、後述する箸の携帯用収納具にも適用可能としている。
また、実施例2においても延伸部19にナイフNが形成され、携帯用調理具200として後述する携帯用収納具に収納して携帯することができる。
このように、実施例2においては、前記第1スリットは、前記第1開口部を有した側と長手方向反対側の端部で短手方向における前記第1棒状片の側と反対側に折れ曲がって前記中間部に第3スリットを形成し、
前記第3スリットは、前記第2スリットの近傍で前記第2スリットの近傍で前記長方形状の板の長手方向における前記第2開口部を有した側とは逆方向にさらに折れ曲がって第4スリットを形成したことにより、板バネのバネ力が向上し、さらに調理具等を手軽に携帯するとともに使用の利便性を向上することができる。
本発明の実施例3における板バネは、収納具に収納した際に中に入りすぎないようにした点で実施例1、実施例2と異なっている。実施例3について図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例3における板バネ及び携帯用調理具を説明する図である。
実施例3の板バネ30は、第1スリット13における第1開口部13Aとは長手方向反対側の端部近傍に、中間部17から第1スリット13に向かって突起する第3突起部31を備えている。第1スリット13になにも噛み合っていない通常状態において、第3突起部31と第1棒状片11とはわずかに隙間を有して構成されている。
実施例3においても延伸部19にナイフNが形成され、携帯用調理具300として用いることができる。
第3突起部31を備えたことにより、後述する携帯用収納具に収納した際に、中に入り過ぎないようにストッパーの役割を果たすことができる。また、携帯用調理具を使用する際に第1棒状片11を携帯用収納具に収納した際に、第1棒状片11が過度に曲がり過ぎないようにすることができる。
このように、実施例3における板バネは、第1スリットにおける前記第1開口部とは長手方向反対側の端部近傍に、前記中間部から前記第1スリットに向かって突起する第3突起部を備えたことで、調理具等を収納具に収納する際のストッパーになるともに、調理具等を使用する際に第1棒状片が閉じ過ぎないようにでき、携帯の利便性が向上する。
本発明の実施例4は、実施例1〜3における板バネ及び携帯用調理具を収納する携帯用収納具を備えた点で、実施例1〜3と異なっている。実施例4について図4、図5を参照して説明する。図4は、本発明の実施例4における携帯用収納具を説明する図である。図5は、本発明の実施例4における携帯用収納具を説明する斜視図である。
実施例4における携帯用収納具40は、約6mm×約6mmの断面四角形の金属製パイプで、0.4mm厚の金属板を四角形に巻いたものである。この携帯用収納具40に板バネ10、20、又は30を用いた携帯用調理具100、200、又は300を図4のように収納することができる。図4(a)は、携帯用調理具100、200、又は300を使用するときの状態を示し、図4(b)は、携帯用調理具100、200、又は300を携帯するために携帯用収納具40に収納したときの状態を示している。
携帯用収納具40の断面角部を形成する一辺の一方の端部近くには突起部嵌合用凹部41を有しており、携帯用調理具100、200、又は300を携帯用収納具40の断面対角方向に挿入して突起部嵌合用凹部41に第1突起部15及び第2突起部16が嵌合することができる。図4(a)に示すように、携帯用調理具00、200、又は300を使用するときは、第1棒状片11を携帯用収納具40の中に入れ、第2棒状片12を携帯用収納具40の外に出して板バネ10、20、又は30の方から携帯用収納具40に挿入する。そして、第2棒状片12に備えた第2突起部16を突起部嵌合用凹部41に嵌合させる。これにより、携帯用調理具100、200、又は300がしっかりと携帯用収納具40に固定され、調理又は食事を楽しむことができる。
また、図4(b)に示すように、携帯用調理具100、200、又は300を携帯のために携帯用収納具40に収納するときは、第1棒状片11を携帯用収納具40の外に出し、第2棒状片12を携帯用収納具40の中に入れて延伸部19の方から携帯用収納具40に挿入する。そして、第1棒状片11に備えた第1突起部15を突起部嵌合用凹部41に嵌合させる。これにより、携帯用調理具100、200、又は300がしっかりと携帯用収納具40の中に収納されて外れることなく、手軽に携帯することができる。
なお、実施例4における携帯用収納具は、断面四角形の金属製パイプで構成したが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、断面円形の金属パイプで構成してもよいし、断面四角形の合成樹脂製パイプ又は断面円形の合成樹脂製パイプで構成してもよい。断面円形のパイプで携帯用収納具を構成すれば、断面四角形のパイプで携帯用収納具を構成したときよりも小型にすることができる。
このように、実施例4においては、携帯用調理具を収納可能で、収納時に前記第1突起部を嵌合可能な突起部嵌合用凹部を備え、前記突起部嵌合用凹部は当該携帯用調理具使用時には前記第2突起部を嵌合可能であることで、携帯用調理具を携帯用収納具に収納して手軽に携帯するとともに、使用時にはしっかりと固定されて調理や食事を楽しむことができる。
本発明の実施例5は、一体部に接合部を備えて材質や大きさの異なる携帯用調理具を組み合わせることが可能な点で、実施例1〜4と異なっている。実施例5について図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施例5における携帯用調理具を説明する図である。
実施例5は、延伸部19を備えず、一体部18に接合部51〜60のいずれかを備えており、接合部51〜60に異なる材質や異なる大きさの調理具等50を接合することができる(図6参照)。
図6(a)に示しているのは、実施例3における携帯用調理具300であり、延伸部19にナイフ等の調理具が形成されている。図6(b)に示しているのは、一体部18に丸い凹部からなる凹型接合部51を備えており、凹型接合部51に凹型接合部対応突起部52を嵌め込むことで凹型接合部対応突起部52を備えた調理具等50を接合できる例である。図6(c)に示しているのは、一体部18に短めの角型の第1凸型接合部53を備えており、第1凸型接合部53に第1凸型接合部対応凹部54を嵌め込むことで第1凸型接合部対応凹部54を備えた調理具等50を接合できる。
図6(d)に示しているのは、一体部18の先端に角型の凹部であるスライド型接合部55を備えており、スライド型接合部55にスライド型接合部対応スライド部56をスライドさせることでスライド型接合部対応スライド部56を備えた調理具等50を接合できる例である。図6(e)に示しているのは、一体部18に長めの角型の第2凸型接合部57を備えており、第2凸型接合部57に第2凸型接合部対応凹部58を嵌め込むことで第2凸型接合部対応凹部を備えた調理具等50を接合できる例である。図6(f)に示しているのは、一体部18に設けた穴と調理具等50に設けた穴とをボルトからなるボルト型接合部59で接合することで調理具等50を接合できる例である。図6(g)に示しているのは、一体部18の先端と調理具等50の先端とに溶接して接合する溶接型接合部60を備えた例である。
上述のような接合部51、53、55、57、59、又は60を一体部18に備えることにより、材質や短手方向の幅が板バネ10、20、又は30と異なる調理具等50を板バネ10、20、又は30と組み合わせることができる。例えば、SUSよりも高い硬度を有するナイフを組み合わせたり、板バネ10、20、又は30よりも幅広のスプーンを組み合わせたりすることができる。
このように、実施例5においては、板バネにおける前記一体部には、長手方向に高硬度ナイフやスプーン等を接合可能な接合部を備えたことで、スプーンや高硬度ナイフ等、大きさの大きいものや材質の異なるものも手軽に携帯するとともに使用時の利便性を向上することができる。
本発明の実施例6においては、延伸部にフォークが形成されている点で、実施例1〜5と異なっている。実施例6について図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施例6における携帯用調理具を説明する図である。
実施例6の携帯用調理具700はフォークである。携帯用調理具700における延伸部19には、支持部71と第3棒状片74に分岐し、第3棒状片74は長く延伸してフォークの一部とされている。第3棒状片74の一体部18に近い部分には支持部75が垂直(図7におけるy方向)に立ち上がり、さらに長手方向(図7におけるx方向)に第4棒状片76が形成されている。第4棒状片76の一体部18に近い方の端部には突起形状を有して支持部71を支持している。第4棒状片76は他方の端部は長く延伸しフォークの一部とされている。支持部71の一体部18から遠い方の端部は突起形状を有するとともに垂直に支持部72が立ち上がり、その先端に第5棒状片73が形成されている。第5棒状片73の一体部18に近い方の端部は第1突起部15の先端に支持され、他方の端部は長く延伸してフォークの一部とされている。
携帯用調理具700は、このような構成を有したことで、第3棒状片74、第4棒状片76、第5棒状片73の一方(図7における+x方向)の端部で食物を突き刺して保持できるとともに、パスタ等を巻いて食することができる。また、第1突起部15に第5棒状片73の他方の端部が支持されていることで、第3棒状片74、第4棒状片76、第5棒状片73の一方の端部が短手方向(図7におけるy方向)に広がることができ、また、第3棒状片74、第4棒状片76、第5棒状片73の一方の端部を手で短手方向に圧縮することで、第1棒状片11のバネ性を活かして、携帯用収納具40に収納可能とすることができる。
本発明の実施例7においては、延伸部に箸が形成されている点で、実施例1〜6と異なっている。実施例7について図8、図9を参照して説明する。図8は、本発明の実施例7における携帯用調理具を説明する図である。図9は、本発明の実施例7における携帯用調理具を携帯用収納具に収納した図である。
実施例7における携帯用調理具800は、第1の箸801と第2の箸802とからなっている。第1の箸801は上述した板バネ30の一体部18から延伸部19が棒状に長く延伸して箸として使用できる。第2の箸802は、板バネ30より一回り短手方向(図8におけるy方向)の幅が狭い板バネ80として構成され、板バネ30の第1棒状片11に相当する第6棒状片81、第2棒状片12に相当する第7棒状片82、第1突起部15に相当する第4突起部85、第2突起部16に相当する第5突起部86、一体部18に相当する一体部88が形成されている。また、一体部88からは延伸部89が延伸して第2の箸802が形成されている。そして、第1の箸801と第2の箸を使って食物を挟んで食することができる。
第1の箸801と第2の箸802とを含む携帯用調理具800は、図9に示すように、携帯用収納具40にまとめて収納することができる。図9(a)は、携帯用調理具800を携帯用収納具40に収納した状態の正面図を示している。図9(b)は、携帯用調理具800を携帯用収納具40に収納した状態の上面図を示している。図9(c)は、図9(b)のA−Aにおける断面図を示している。
一回り短手方向の幅が狭い第2の箸802は、携帯用収納具40より一回り外形が小さい携帯用収納具90に収納され、第1の箸801は携帯用収納具90に収納するとともに、第1の箸801及び第2の箸802が収納された携帯用収納具90は携帯用収納具40に、突起部嵌合用凹部41及び突起部嵌合用凹部91が同じ位置に来るように収納されている。そのとき第1の箸801の第1棒状片11における第1突起部15は、携帯用収納具40の外にでて突起部嵌合用凹部41及び突起部嵌合用凹部91に同時に嵌合している。また、第2の箸802の第6棒状片81における第4突起部85は、携帯用収納具40の外に出て第6棒状片81と第4突起部85のバネ力によって、重なった状態の携帯用収納具40及び携帯用収納具90に保持されている。
この構成により、2本の箸(第1の箸801、第2の箸802)が一つの携帯用収納具40に収納することができ、手軽に携帯するとともに、使用時にはしっかりと固定されて調理や食事を楽しむことができる。
なお、実施例7においては、第2の箸802の第6棒状片81における第4突起部85は、携帯用収納具40の外に出て第6棒状片81と第4突起部85のバネ力によって、重なった状態の携帯用収納具40及び携帯用収納具90に保持されている構成としたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、携帯用収納具40に新たな突起部嵌合用凹部を設けて、第2の箸802の第4突起部85を携帯用収納具40の外に出して突起部嵌合用凹部42に嵌合させるように構成してもよい。これにより、第2の箸802がより確実に携帯用収納具40に収納できる。
(別の実施形態)
実施例7における携帯用調理具800の別の実施形態について図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施例7における携帯用調理具を別の用途に使用する場合を説明する図である。
図10に示しているのは、携帯用調理具800を串として使用する実施形態である。すなわち、第1の箸801を使用状態に携帯用収納具40に保持するとともに、第1の箸801の箸の部分を携帯用収納具90に収納する。このとき、第2突起部16は突起部嵌合用凹部41に嵌合させる。また、第2の箸802を使用状態に携帯用収納具90に保持する。このとき、第5突起部86を突起部嵌合用凹部91に嵌合させる。これにより、長い1本の串として使用することができる。第1の箸801及び第2の箸802を熱伝導率の低いSUSで構成することで、火を使った調理を行っても手元である携帯用収納具40に熱が伝わりにくく、利便性がよい。
本発明における板バネ、携帯用調理具、及び携帯用収納具は、調理具等を携帯する分野に広く用いることができる。
10:板バネ 11:第1棒状片 12:第2棒状片
13:第1スリット 13A:第1開口部
14:第2スリット 14A:第2開口部
15:第1突起部 16:第2突起部
17:中間部 18:一体部 19:延伸部
20:板バネ 21:第3スリット 22:第4スリット
30:板バネ 31:第3突起部
40:携帯用収納具 41:突起部嵌合用凹部
50:調理具等 51:凹型接合部 52:凹型接合部対応突起部
53:第1凸型接合部 54:第1凸型接合部対応凹部
55:スライド型接合部 56:スライド型接合部対応スライド部
57:第2凸型接合部 58:第2凸型接合部対応凹部
59:ボルト型接合部 60:溶接型接合部
70:板バネ 71:支持部 72:支持部 73:第5棒状片
74:第3棒状片 75:支持部 76:第4棒状片
80:板バネ 81:第6棒状片 82:第7棒状片
85:第4突起部 86:第5突起部 88:一体部 89:延伸部
90:携帯用収納具 91:突起部嵌合用凹部
100:携帯用調理具 200;携帯用調理具 300:携帯用調理具
700:携帯用調理具
800:携帯用調理具 801:第1の箸 802:第2の箸

Claims (7)

  1. 長方形状の板の幅広面短手方向両端にバネ性を有した板バネであって、
    前記長方形状の板の幅広面短手方向の一方の端部に近接して長手方向に第1スリットと、当該第1スリットの端部に第1開口部とを設けることにより形成された第1棒状片と、
    前記長方形状の板の幅広面短手方向の他方の端部に近接して長手方向に第2スリットと、当該第2スリットの端部に第2開口部とを設けることにより形成された第2棒状片と、
    前記第1スリットと前記第2スリットとの間に、前記第1棒状片及び前記第2棒状片よりも短手方向に幅広の中間部と、を備え、
    前記第1スリットにおける前記第1開口部、及び前記第2スリットにおける前記第2開口部は、前記長方形状の板の長手方向において互いに逆方向に有し、
    前記第1開口部の近傍に前記第1棒状片から前記第1スリットの方向へ突起する第1突起部を有し、前記第2開口部の近傍に前記第2棒状片から前記第2スリットの方向へ突起する第2突起部を有していることを特徴とする板バネ。
  2. 前記第1スリットは、前記第1開口部を有した側と長手方向反対側の端部で短手方向における前記第1棒状片の側と反対側に折れ曲がって前記中間部に第3スリットを形成し、
    前記第3スリットは、前記第2スリットの近傍で前記長方形状の板の長手方向における前記第2開口部を有した側とは逆方向にさらに折れ曲がって第4スリットを形成したことを特徴とする請求項1に記載の板バネ。
  3. 前記第1スリットにおける前記第1開口部とは長手方向反対側の端部近傍に、前記中間部から前記第1スリットに向かって突起する第3突起部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の板バネ。
  4. 前記第2スリットの前記第2開口部とは長手方向反対側において、前記中間部と前記第2棒状片とが一体化した一体部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の板バネ。
  5. 請求項4に記載の板バネにおける前記一体部から長手方向における前記第2スリット側とは反対側に延伸した延伸部を備え、
    前記延伸部には、調理具を形成したことを特徴とする携帯用調理具。
  6. 請求項4に記載の板バネにおける前記一体部には、長手方向における前記第2スリット側とは反対側に調理具を接合可能な接合部を備えたことを特徴とする携帯用調理具。
  7. 請求項5又は6に記載の携帯用調理具を収納可能で、収納時に前記第1突起部を嵌合可能な突起部嵌合用凹部を備え、前記突起部嵌合用凹部は当該携帯用調理具使用時には前記第2突起部を嵌合可能であることを特徴とする携帯用収納具。
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