JP2021064983A - スイッチング電源装置および電力供給システム - Google Patents

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【課題】電力変換効率を向上させることが可能なスイッチング電源装置等を提供する。【解決手段】本発明のスイッチング電源装置は、入力端子対と、出力端子対と、1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ有するN個(N:3以上の整数)のトランスと、各々がスイッチング素子を含んで構成されたN個のインバータ回路と、複数の整流素子を有する整流回路と容量素子を有する平滑回路とを含んで構成された整流平滑回路と、スイッチング駆動を行う駆動部と、を備えている。上記駆動部は、上記スイッチング駆動を行う際に、N個の1次側電圧における各位相の範囲を、(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で(m:1以上の整数)、N個の1次側電圧における各位相についての位相制御を行うことにより、出力端子対間から出力される出力電圧の安定化を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、スイッチング素子を用いて電圧変換を行うスイッチング電源装置、および、そのようなスイッチング電源装置を備えた電力供給システムに関する。
スイッチング電源装置の一例として種々のDC−DCコンバータが提案され、実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。この種のDC−DCコンバータは一般に、スイッチング素子を含むインバータ回路と、電力変換トランス(変圧素子)と、整流平滑回路とを備えている。
特開2017−5908号公報
ところで、このようなDC−DCコンバータ等のスイッチング電源装置では一般に、電力変換効率を向上させることが求められている。電力変換効率を向上させることが可能なスイッチング電源装置、および、そのようなスイッチング電源装置を備えた電力供給システムを提供することが望ましい。
本発明の第1のスイッチング電源装置は、入力電圧が入力される入力端子対と、出力電圧が出力される出力端子対と、1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ有するN個(N:3以上の整数)のトランスと、入力端子対とN個のトランスのそれぞれの1次側巻線との間に各々が配置され、各々がスイッチング素子を含んで構成されたN個のインバータ回路と、出力端子対とN個のトランスのそれぞれの2次側巻線との間に配置され、複数の整流素子を有する整流回路と、チョークコイルおよび出力端子対間に配置された容量素子を有する平滑回路と、を含んで構成された整流平滑回路と、N個のインバータ回路におけるスイッチング素子の動作をそれぞれ制御するスイッチング駆動を行う駆動部と、を備えたものである。上記駆動部は、上記スイッチング駆動を行う際に、N個のインバータ回路からN個のトランスの1次側巻線に対してそれぞれ印加される、N個の1次側電圧における各位相の範囲を、(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で(m:1以上の整数)、N個の1次側電圧における各位相についての位相制御を行うことにより、出力端子対間から出力される出力電圧の安定化を制御する。
本発明の第2のスイッチング電源装置は、入力電圧が入力される入力端子対と、出力電圧が出力される出力端子対と、1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ有する3個のトランスと、入力端子対と3個のトランスのそれぞれの1次側巻線との間に各々が配置され、各々がスイッチング素子を含んで構成された3個のインバータ回路と、出力端子対と3個のトランスのそれぞれの2次側巻線との間に配置され、複数の整流素子を有する整流回路と、チョークコイルおよび出力端子対間に配置された容量素子を有する平滑回路と、を含んで構成された整流平滑回路と、3個のインバータ回路におけるスイッチング素子の動作をそれぞれ制御するスイッチング駆動を行う駆動部と、を備えたものである。上記駆動部は、上記スイッチング駆動を行う際に、3個のトランスの1次側巻線における各配置位置に対応した昇順または降順とはならない、飛ばし配置の順序となるようにして、3個のインバータ回路から3個のトランスの1次側巻線に対してそれぞれ印加される、3個の1次側電圧についての位相制御を行うことにより、出力端子対間から出力される出力電圧の安定化を制御する。
本発明の電力供給システムは、上記本発明の第1または第2のスイッチング電源装置と、上記入力端子対に対して上記入力電圧を供給する電源と、を備えたものである。
本発明の第1および第2のスイッチング電源装置ならびに本発明の電力供給システムによれば、電力変換効率を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置の概略構成例を表す回路図である。 比較例に係るスイッチング電源装置の動作例を表すタイミング波形図である。 比較例に係る位相指令値と出力電圧との対応関係例を表す模式図である。 実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例1−1)を表すタイミング波形図である。 実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例1−2)を表すタイミング波形図である。 実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例1−3)を表すタイミング波形図である。 比較例および各実施例に係る位相指令値と出力電圧との対応関係例を表す模式図である。 変形例に係るスイッチング電源装置の概略構成例を表す回路図である。 変形例に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例2−1)を表すタイミング波形図である。 変形例に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例2−2)を表すタイミング波形図である。 変形例に係るスイッチング電源装置の動作例(実施例3)を表すタイミング波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(インバータ回路,トランスの個数が3個(N=3)の場合の例)
2.変形例(インバータ回路,トランスの個数が4個,5個(N≧4)の場合の例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1)の概略構成例を、回路図で表したものである。このスイッチング電源装置1は、電源としてのバッテリ10(第1のバッテリ)から供給される直流入力電圧Vinを直流出力電圧Voutに電圧変換し、図示しない第2のバッテリに供給して負荷9を駆動する、DC−DCコンバータとして機能するものである。また、本実施の形態のスイッチング電源装置1は、後述するインバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、3個(N=3)の場合の例となっている。なお、スイッチング電源装置1における電圧変換の態様としては、アップコンバート(昇圧)およびダウンコンバート(降圧)のいずれであってもよい。
ここで、直流入力電圧Vinは、本発明における「入力電圧」の一具体例に対応し、直流出力電圧Voutは、本発明における「出力電圧」の一具体例に対応している。また、バッテリ10は、本発明における「電源」の一具体例に対応し、このバッテリ10とスイッチング電源装置1とを備えたシステムが、本発明における「電力供給システム」の一具体例に対応している。
スイッチング電源装置1は、2つの入力端子T1,T2と、2つの出力端子T3,T4と、入力平滑コンデンサCinと、後述する3つのインバータ回路21,22,23を含むインバータ回路2と、3つのトランス31,32,33と、整流平滑回路4と、駆動回路5とを備えている。入力端子T1,T2間には直流入力電圧Vinが入力され、出力端子T3,T4の間からは直流出力電圧Voutが出力されるようになっている。
なお、入力端子T1,T2は、本発明における「入力端子対」の一具体例に対応し、出力端子T3,T4は、本発明における「出力端子対」の一具体例に対応している。
入力平滑コンデンサCinは、入力端子T1に接続された1次側高圧ラインL1Hと、入力端子T2に接続された1次側低圧ラインL1Lとの間に配置されている。具体的には、後述するインバータ回路2と入力端子T1,T2との間の位置において、入力平滑コンデンサCinの第1端が1次側高圧ラインL1Hに接続されると共に、入力平滑コンデンサCinの第2端が1次側低圧ラインL1Lに接続されている。この入力平滑コンデンサCinは、入力端子T1,T2から入力された直流入力電圧Vinを平滑化するためのコンデンサである。なお、図1に示した回路構成例では、後述するインバータ回路2内の2つのコンデンサC51,C52もそれぞれ、入力平滑コンデンサとして機能することから、この入力平滑コンデンサCinを設けないようにしてもよい。
(インバータ回路2)
インバータ回路2は、入力端子T1,T2と、後述するトランス31,32,33における1次側巻線311,321,331との間に、配置されている。このインバータ回路2は、6つのスイッチング素子S1〜S6と、2つのコンデンサC51,C52とを有している。また、インバータ回路2は、2つのスイッチング素子S5,S6および2つのコンデンサC51,C52を含むインバータ回路21と、2つのスイッチング素子S3,S4および2つのコンデンサC51,C52を含むインバータ回路22と、2つのスイッチング素子S1,S2および2つのコンデンサC51,C52を含むインバータ回路23と、を有している。つまり、インバータ回路21は、2個のスイッチング素子S5,S6と2個のコンデンサC51,C52とを含む、ハーフブリッジ回路により構成されている。同様に、インバータ回路22は、2個のスイッチング素子S3,S4と2個のコンデンサC51,C52とを含む、ハーフブリッジ回路により構成されている。また、インバータ回路23は、2個のスイッチング素子S1,S2と2個のコンデンサC51,C52とを含む、ハーフブリッジ回路により構成されている。このような3つのインバータ回路21,22,23は、上記した入力端子T1,T2と1次側巻線311,321との間において、互いに並列配置されている。
インバータ回路21では、スイッチング素子S5,S6の第1端同士が、接続点P3において互いに接続され、コンデンサC51,C52の第1端同士が、接続点P4において互いに接続されている。また、スイッチング素子S5およびコンデンサC51の第2端第2端同士が、1次側高圧ラインL1H上において互いに接続され、スイッチング素子S6およびコンデンサC52の第2端同士が、1次側低圧ラインL1L上において互いに接続されている。なお、接続点P3,P4間には、後述するトランス31の1次側巻線311が挿入配置されている。このような構成によりインバータ回路21では、後述する駆動回路5から供給される駆動信号SG5,SG6に従って各スイッチング素子S5,S6がオン・オフ動作を行うことで、以下のようになる。すなわち、入力端子T1,T2間に印加される直流入力電圧Vinを交流電圧(電圧Va)に変換して、トランス31(1次側巻線311)へと出力するようになっている。
インバータ回路22では、スイッチング素子S3,S4の第1端同士が、接続点P2において互いに接続され、コンデンサC51,C52の第1端同士が、接続点P4において互いに接続されている。また、スイッチング素子S3およびコンデンサC51の第2端第2端同士が、1次側高圧ラインL1H上において互いに接続され、スイッチング素子S4およびコンデンサC52の第2端同士が、1次側低圧ラインL1L上において互いに接続されている。なお、接続点P2,P4間には、後述するトランス32の1次側巻線321が挿入配置されている。このような構成によりインバータ回路22では、後述する駆動回路5から供給される駆動信号SG3,SG4に従って各スイッチング素子S3,S4がオン・オフ動作を行うことで、以下のようになる。すなわち、入力端子T1,T2間に印加される直流入力電圧Vinを交流電圧(電圧Vb)に変換して、トランス32(1次側巻線321)へと出力するようになっている。
インバータ回路23では、スイッチング素子S1,S2の第1端同士が、接続点P1において互いに接続され、コンデンサC51,C52の第1端同士が、接続点P4において互いに接続されている。また、スイッチング素子S1およびコンデンサC51の第2端同士が、1次側高圧ラインL1H上において互いに接続され、スイッチング素子S2およびコンデンサC52の第2端同士が、1次側低圧ラインL1L上において互いに接続されている。なお、接続点P1,P4間には、後述するトランス33の1次側巻線331が挿入配置されている。このような構成によりインバータ回路23では、後述する駆動回路5から供給される駆動信号SG1,SG2に従って各スイッチング素子S1,S2がオン・オフ動作を行うことで、以下のようになる。すなわち、直流入力電圧Vinを交流電圧(電圧Vc)に変換して、トランス33(1次側巻線331)へ出力するようになっている。
なお、スイッチング素子S1〜S6としては、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET;Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチ素子が用いられる。スイッチング素子S1〜S6としてMOS―FETを用いた場合には、各スイッチング素子S1〜S6に並列接続されるコンデンサおよびダイオード(図示せず)をそれぞれ、このMOS―FETの寄生容量または寄生ダイオードから構成することが可能である。また、このようなコンデンサをそれぞれ、ダイオードの接合容量で構成することも可能である。このように構成した場合、スイッチング素子S1〜S6とは別個にコンデンサやダイオードを設ける必要がなくなり、インバータ回路21,22,23の回路構成を簡素化することが可能となる。
(トランス31,32,33)
トランス31は、1次側巻線311および2次側巻線312を有している。1次側巻線311では、第1端が接続点P3に接続され、第2端が接続点P4に接続されている。2次側巻線312では、第1端が後述する整流平滑回路4内の接続点P7に接続され、第2端が接続点P5に接続されている。このトランス31は、インバータ回路21によって生成された交流電圧(トランス31の1次側巻線311に入力される電圧Va)を電圧変換し、2次側巻線312の端部から交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の電圧変換の度合いは、1次側巻線311と2次側巻線312との巻数比によって定まる。
トランス32は、1次側巻線321および2次側巻線322を有している。1次側巻線321では、第1端が接続点P2に接続され、第2端が接続点P4に接続されている。2次側巻線322では、第1端が接続点P5に接続され、第2端が接続点P6に接続されている。このトランス32は、インバータ回路22によって生成された交流電圧(トランス32の1次側巻線321に入力される電圧Vb)を電圧変換し、2次側巻線322の端部から交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の電圧変換の度合いも、1次側巻線321と2次側巻線322との巻数比によって定まる。
トランス33は、1次側巻線331および2次側巻線332を有している。1次側巻線331では、第1端が接続点P1に接続され、第2端が接続点P4に接続されている。2次側巻線332では、第1端が接続点P6に接続され、第2端が後述する整流平滑回路4内の接続点P10に接続されている。このトランス33は、インバータ回路23によって生成された交流電圧(トランス33の1次側巻線331に入力される電圧Vc)を電圧変換し、2次側巻線332の端部から交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の電圧変換の度合いも、1次側巻線331と2次側巻線332との巻数比によって定まる。
(整流平滑回路4)
整流平滑回路4は、以下説明する複数本(この例では4本)のアームを有する、整流平滑回路となっている。この整流平滑回路4は、8個の整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442と、1個のチョークコイルLchと、1個の出力平滑コンデンサCoutとを有している。
この整流平滑回路4では、同じ向きで互いに直列配置された2個ずつの整流ダイオードによって、4本のアームが形成されている。換言すると、整流平滑回路4では以下説明するように、出力ラインLOと接地ラインLGとの間の複数(4本)の経路上にそれぞれ、整流ダイオードが個別に2段ずつ配置(2個の整流ダイオードが互いに直列配置)されている。
具体的には、整流ダイオード411,412によって第1のアームが形成され、整流ダイオード421,422によって第2のアームが形成され、整流ダイオード431,432によって第3のアームが形成され、整流ダイオード441,442によって第4のアームが形成されている。また、これら第1〜第4のアームは、出力端子T3,T4間において互いに並列配置されている。具体的には、第1〜第4のアームの第1端同士の接続点(接続点Px)が、チョークコイルLchおよび出力ラインLOを介して出力端子T3に接続され、第1〜第4のアームの第2端同士の接続点が、出力端子T4から延伸する接地ラインLGに接続されている。
なお、整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442はそれぞれ、本発明における「整流素子」の一具体例に対応している。また、出力平滑コンデンサCoutは、本発明における「容量素子」の一具体例に対応している。
上記した第1のアームでは、整流ダイオード411,412のカソードがそれぞれ、この第1のアームの上記第1端側に配置されていると共に、整流ダイオード411,412のアノードがそれぞれ、この第1のアームの上記第2端側に配置されている。具体的には、整流ダイオード411のカソードが接続点Pxに接続され、整流ダイオード411のアノードと整流ダイオード412のカソードとが接続点P7において互いに接続され、整流ダイオード412のアノードが接地ラインLGに接続されている。
同様に、第2のアームでは、整流ダイオード421,422のカソードがそれぞれ、この第2のアームの上記第1端側に配置されていると共に、整流ダイオード421,422のアノードがそれぞれ、この第2のアームの上記第2端側に配置されている。具体的には、整流ダイオード421のカソードが接続点Pxに接続され、整流ダイオード421のアノードと整流ダイオード422のカソードとが接続点P8において互いに接続され、整流ダイオード422のアノードが接地ラインLGに接続されている。なお、接続点P8は、配線を介して、前述した接続点P5に接続されている。
同様に、第3のアームでは、整流ダイオード431,432のカソードがそれぞれ、この第3のアームの上記第1端側に配置されていると共に、整流ダイオード431,432のアノードがそれぞれ、この第3のアームの上記第2端側に配置されている。具体的には、整流ダイオード431のカソードが接続点Pxに接続され、整流ダイオード431のアノードと整流ダイオード432のカソードとが接続点P9において互いに接続され、整流ダイオード432のアノードが接地ラインLGに接続されている。なお、接続点P9は、配線を介して、前述した接続点P6に接続されている。
同様に、第4のアームでは、整流ダイオード441,442のカソードがそれぞれ、この第4のアームの上記第1端側に配置されていると共に、整流ダイオード441,442のアノードがそれぞれ、この第4のアームの上記第2端側に配置されている。具体的には、整流ダイオード441のカソードが接続点Pxに接続され、整流ダイオード441のアノードと整流ダイオード442のカソードとが接続点P10において互いに接続され、整流ダイオード442のアノードが接地ラインLGに接続されている。
また、これら第1〜第4のアームのうちの互いに隣接するアーム同士の間にはそれぞれ、トランス31,32,33における2次側巻線312,322,332が、個別にHブリッジ接続されている。具体的には、互いに隣接する第1のアームと第2のアームとの間に、トランス31の2次側巻線312がHブリッジ接続されている。また、互いに隣接する第2のアームと第3のアームとの間に、トランス32の2次側巻線322がHブリッジ接続され、互いに隣接する第3のアームと第4のアームとの間に、トランス33の2次側巻線332がHブリッジ接続されている。より具体的には、第1のアーム上の接続点P7と第2のアーム上の接続点P8との間に、2次側巻線312が挿入配置されている。また、第2のアーム上の接続点P8と第3のアーム上の接続点P9との間に、2次側巻線322が挿入配置され、第3のアーム上の接続点P9と第4のアーム上の接続点P10との間に、2次側巻線332が挿入配置されている。
このような第1〜第4のアームと出力平滑コンデンサCoutとの間には、チョークコイルLchが配置されている。具体的には、これら第1〜第4のアームにおける上記第1端同士の接続点(接続点Px)と、出力平滑コンデンサCoutの第1端との間には、出力ラインLOを介してチョークコイルLchが挿入配置されている。また、第1〜第4のアームにおける上記第2端同士の接続点は、接地ラインLG上において、出力平滑コンデンサCoutの第2端に接続されている。なお、出力ラインLOは出力端子T3に接続されているとともに、出力端子T4は接地ラインLGに接続されている。そして、これらの出力ラインLOと接地ラインLGとの間(出力端子T3,T4の間)に、出力平滑コンデンサCoutが接続されている。
このような構成の整流平滑回路4では、整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442により構成される整流回路において、トランス31,32,33から出力される交流電圧を整流して出力するようになっている。また、チョークコイルLchおよび出力平滑コンデンサCoutにより構成される平滑回路において、上記整流回路によって整流された電圧を平滑化することで、直流出力電圧Voutを生成するようになっている。なお、このようにして生成された直流出力電圧Voutは、出力端子T3,T4から前述した第2のバッテリ(図示せず)に出力され、給電されるようになっている。
(駆動回路5)
駆動回路5は、インバータ回路21,22,23内のスイッチング素子S1〜S6の動作をそれぞれ制御する、スイッチング駆動を行う回路である。具体的には、駆動回路5は、スイッチング素子S1〜S6に対してそれぞれ駆動信号SG1〜SG6を供給することで、各スイッチング素子S1〜S6のオン・オフ動作を制御するようになっている。
ここで、このような駆動回路5は、例えば、3個のインバータ回路21,22,23同士が位相差を持って動作するように、スイッチング駆動を行う。そして、この際に駆動回路5は、3個のトランス31,32,33に含まれる2次側巻線312,322,332同士の接続状態が切り替わる(所定の位相差により切り替わる)ようにスイッチング駆動を行うことで、直流出力電圧Voutの大きさを制御する。このようにして駆動回路5は、スイッチング素子S1〜S6に対して位相制御(スイッチング位相制御)を行い、上記位相差を適切に設定することで、直流出力電圧Voutを安定化させるようになっている。また、駆動回路5は、3個のインバータ回路21,22,23(6個のスイッチング素子S1〜S6)に対して、後述するPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を行うようにしてもよい。
駆動回路5によって、このようなスイッチング駆動が行われることで、スイッチング電源装置1における整流平滑回路4内の平滑回路への入力電圧(後述する電圧Vd)が、複数レベル(複数段階)に設定されるようになっている(マルチレベル出力)。つまり、このようなスイッチング駆動がなされることで、3個のトランス31,32,33および8個の整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442を用いて、上記した電圧Vdが複数レベルに設定されるようになっている。
また、駆動回路5は、このようなスイッチング駆動を行う際に、詳細は後述するが、3個のインバータ回路21,22,23から1次側巻線311,321,331に対してそれぞれ印加される1次側電圧(前述した電圧Va,Vb,Vc)における各位相の範囲(1次側電圧同士での位相差の範囲)を、所定の範囲まで拡張させる。そして駆動回路5は、このような所定の範囲まで各位相の範囲(位相差の範囲)を拡張させた状態で、電圧Va,Vb,Vcにおける各位相(Va,Vb,Vc同士の位相差)についての位相制御を行うことにより、上記した電圧Vdのレベルを設定する(直流出力電圧Voutの安定化を制御する)ようになっている。
なお、このような駆動回路5は、本発明における「駆動部」の一具体例に対応している。
[動作および作用・効果]
(A.基本動作)
このスイッチング電源装置1では、インバータ回路2(21,22,23)において、バッテリ10から入力端子T1,T2を介して供給される直流入力電圧Vinがスイッチングされることで、交流電圧(電圧Va,Vb,Vc)が生成される。この交流電圧は、トランス31,32,33における1次側巻線311,321,331へ供給される。そして、トランス31,32,33において、この交流電圧が変圧されることで、2次側巻線312,322,332から、変圧された交流電圧が出力される。
整流平滑回路4では、トランス31,32,33から出力された交流電圧(変圧された交流電圧)が、整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442によって整流された後、チョークコイルLchおよび出力平滑コンデンサCoutによって平滑化される。これにより、出力端子T3,T4から直流出力電圧Voutが出力される。そして、この直流出力電圧Voutは、図示しない第2のバッテリに給電されて、その充電に供されるとともに、負荷9が駆動される。
(B.位相制御動作)
続いて、図1に加えて図2〜図7を参照して、スイッチング電源装置1における前述した位相制御動作の詳細について、比較例(図2,図3)と比較しつつ説明する。なお、この比較例では、回路構成自体はスイッチング電源装置1と同じであるが、駆動回路5による位相制御動作が、後述する本実施の形態の位相制御動作とは異なっている。
(B−1.比較例)
図2は、比較例に係るスイッチング電源装置の動作例(比較例に係る位相制御動作の一例)を、タイミング波形図で表したものである。具体的には、この図2において、(A)〜(D)はそれぞれ、前述した電圧Va,Vb,Vc,Vdの各電圧波形を示している。また、図2における横軸は、時間tを示している。なお、この比較例では電圧Vdが、0V〜3Vの範囲内で設定されるものとする。
図2に示したように、この比較例では、電圧Vd(整流平滑回路4内の平滑回路への入力電圧)を、3Vから2V,1Vへと順次変化させていく(電圧Vdの設定レベルを順次変化させていく)際に、以下のようにして位相制御動作がなされる。
すなわち、電圧Vbや電圧Vcの位相を、0(0°)〜π(180°)の範囲内で変化させていく(位相シフトを行う)ことで、電圧Vdの設定レベルを順次変化させていくようにしている(図2中の破線の矢印参照)。なお、例えば図2中のハッチングにて示したように、電圧Va,Vb,Vc同士での位相の重なり具合(同位相状態となっている電圧の個数)に応じて、電圧Vdの大きさが徐々に変化(低下)していくことになる。この点は、後述する各実施例においても同様である。
ただし、この比較例の位相制御動作(上記した位相シフトを用いた位相制御動作)では、例えば図2中の符号P101で示したように、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vへと低下させることが、できないことになる。
ここで、図3は、この比較例に係る位相指令値(例えば、図示しないエラーアンプの出力値)と直流出力電圧Voutとの対応関係例を、模式的に表したものである。
図3中の破線の直線および破線の矢印で示したように、この比較例の位相制御動作では、位相指令値が増減していくと、出力電圧(直流出力電圧Vout)と間での線形性を、維持できなくなってしまっている。具体的には、この図3の例では、位相指令値を増減しても出力電圧が変化しないため、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持していくことが、困難となっている。なお、このような線形性の維持が困難となるのは、本実施の形態および比較例のように、Nトランス型のマルチレベルコンバータにおけるインバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、3個以上の場合(前述したN≧3の場合)である。
このようにして比較例に係る位相制御動作では、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持するのが、困難となる。これにより、例えば、位相指令値に応じて位相制御の際の制御ゲインを変える必要が生じたり、整流平滑回路4内の各整流素子(整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442)に、過大な電圧が印加されるおそれが生じる。その結果、この比較例では、スイッチング電源装置1における電力変換効率が、低下してしまうことになる。
(B−2.本実施の形態)
これに対して、本実施の形態のスイッチング電源装置1では、以下詳述するようにして、スイッチング駆動の際に位相制御動作を行うようにしている。
図4〜図6はそれぞれ、スイッチング電源装置1の動作例(実施例1−1,1−2,1−3に係る位相制御動作)を、タイミング波形図で表したものである。具体的には、これらの図4〜図6において、(A)〜(D)はそれぞれ、前述した電圧Va,Vb,Vc,Vdの各電圧波形を示している。また、これらの図4〜図6における横軸はそれぞれ、時間tを示している。なお、これらの実施例1−1,1−2,1−3においても、上記した比較例と同様に、電圧Vdが0V〜3Vの範囲内で設定されるものとする。
図4〜図6に示した各実施例のように、本実施の形態の位相制御動作では、駆動回路5は以下のようにして、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相の範囲を設定する。すなわち、駆動回路5はスイッチング駆動を行う際に、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相の範囲を、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で(m:1以上の整数)、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相についての位相制御を行うことにより、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行う。換言すると、本実施の形態の位相制御動作では、上記比較例の位相制御動作(位相シフトを用いた位相制御動作)において、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相の範囲を拡張させる(位相シフトに加えて、下記の位相回転も用いた位相制御動作を行う)ようにしている。
ここで、上記した「位相シフト」および「位相回転」の定義はそれぞれ、一般化すると以下の通りとなる(m:任意の制御期間または制御点であり、1以上の整数)。なお、このmの定義については、例えば、図4中の制御期間において示しており、図5以降の実施例においても同様である(図4中のl,k:任意の整数)。
・「位相シフト」……{±(m−1)π〜±mπ}の範囲で位相を変化させること
・「位相回転」 ……(±mπ〜±2mπ)の範囲で位相を変化させること
また、本実施の形態の位相制御動作では、上記した位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御動作に加えて(あるいは、位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御動作の代わりに)、以下のような飛ばし位相制御を行うようにしてもよい。
具体的には、駆動回路5はスイッチング駆動を行う際に、3個のトランス31,32,33の1次側巻線311,321,331における各配置位置(図1参照)に対応した昇順または降順とはならない、飛ばし配置の順序となるようにして、各電圧Va,Vb,Vcについての位相制御を行うことにより、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行うようにしてもよい。
ここで、上記した各実施例(実施例1−1,1−2,1−3)では、具体的には以下のようにして、スイッチング駆動の際に位相制御動作が行われる。
(実施例1−1)
まず、図4に示した実施例1−1では、駆動回路5は、電圧Vcにおける位相の範囲を、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、電圧Vcについての位相制御(位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御)を行っている(図4中の破線の矢印を参照)。
また、この実施例1−1において駆動回路5は、2つの電圧Vb,Vcについて、同時にそれらの位相を変化させる、位相制御を行っている(図4中の(2V→1V),(1V)の期間を参照)。
このような位相制御動作により、この実施例1−1では、上記比較例とは異なり、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
(実施例1−2)
また、図5に示した実施例1−2では、駆動回路5は、1次側巻線331に対応する電圧Vc、1次側巻線311に対応する電圧Vaの順序(前述した飛ばし配置の順序)にて、電圧Va,Vcについての位相制御を行っている(図5中の破線の矢印を参照)。つまり、駆動回路5は、電圧Vcから電圧Vbを飛ばして電圧Vaとなる順序にて、位相制御(飛ばし位相制御)を行うようにしている。
このような位相制御動作により、この実施例1−2においても、上記比較例とは異なり、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
(実施例1−3)
また、図6に示した実施例1−3においても、駆動回路5は、1次側巻線331に対応する電圧Vc、1次側巻線311に対応する電圧Vaの順序(前述した飛ばし配置の順序)にて、電圧Va,Vcについての位相制御を行っている(図6中の破線の矢印を参照)。つまり、駆動回路5は、電圧Vcから電圧Vbを飛ばして電圧Vaとなる順序にて、位相制御を行うようにしている。
また、この実施例1−3において駆動回路5は、3つの電圧Va,Vb,Vcのうちの一部である、電圧Vaについての位相制御の際の位相変化の方向を、他の電圧(電圧Vc)についての位相制御の際の位相変化の方向とは、逆方向に設定している。つまり、駆動回路5は、電圧Vaと電圧Vcとで、位相制御の際の位相変化の方向を、互いに逆方向(反対方向)となるように、設定している(図6中の破線の矢印を参照)。
このような位相制御動作により、この実施例1−3においても、上記比較例とは異なり、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
なお、図4〜図6に示した各実施例(実施例1−1,1−2,1−3)において、駆動回路5はスイッチング駆動を行う際に、各インバータ回路21,22,23に対するPWM制御を、更に行うようにしてもよい(図4〜図6中の(1V)の期間での電圧Vdの箇所の破線の矢印を参照)。このようなPWM制御を更に行うようにした場合、電圧Vd(整流平滑回路4内の平滑回路への入力電圧)が0Vまで低下するように、変化させることが可能となる。
(C.作用・効果)
このようにして本実施の形態のスイッチング電源装置1では、スイッチング駆動の際に上記した各実施例のような位相制御動作(図4〜図6参照)がなされることで、例えば前述した比較例(図2,図3参照)の場合と比べ、以下の作用・効果が得られる。
図7は、比較例および各実施例(実施例1−1,1−2,1−3)に係る、前述した位相指令値と直流出力電圧Voutとの対応関係例を、模式的に表したものである。
この図7に示したように、本実施の形態に係る各実施例の位相制御動作では、上記比較例の位相制御動作とは異なり、位相指令値が増減していっても、出力電圧(直流出力電圧Vout)と間での線形性を、維持できるようになっている。つまり、前述したNトランス型のマルチレベルコンバータにおける、インバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、3個以上の場合(N≧3の場合)であっても、本実施の形態の位相制御動作では、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持するのが、容易となる。これにより本実施の形態では、上記比較例とは異なり、例えば、位相指令値に応じて位相制御の際の制御ゲインを変えること(複雑な位相制御動作)が不要となったり、整流平滑回路4内の各整流素子(整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442)に過大な電圧が印加されるおそれが、回避される。
以上のようにして本実施の形態では、スイッチング駆動を行う際に、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相の範囲を(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、各電圧Va,Vb,Vcにおける位相についての位相制御を行うことによって、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行うようにしたので、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持するのが、容易となる。その結果、本実施の形態では上記比較例とは異なり、上記したような複雑な位相制御動作が不要となったり、各整流素子に対する過大な電圧印加のおそれを回避することができる。よって、本実施の形態では比較例等と比べ、スイッチング電源装置1における電力変換効率を、向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、スイッチング駆動を行う際に、前述した飛ばし配置の順序となるようにして各電圧Va,Vb,Vcについての位相制御(飛ばし位相制御)を行うことによって、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行うようにしたので、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持するのが、容易となる。その結果、この場合においても、上記したような複雑な位相制御動作が不要となったり、各整流素子に対する過大な電圧印加のおそれを回避することができる。よって、この場合においても比較例等と比べ、スイッチング電源装置1における電力変換効率を、向上させることが可能となる。
更に、上記した各位相の範囲を拡張させた状態での位相制御(前述した位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御)と、上記した飛ばし位相制御とを、併用するようにした場合には、例えば以下のような効果を得ることも可能となる。すなわち、このようにした場合には、各トランス31,32,33における巻線(1次側巻線・2次側巻線)の使用効率を、向上させることも可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。なお、以下では、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[構成]
図8は、変形例に係るスイッチング電源装置(スイッチング電源装置1A)の概略構成例を、回路図で表したものである。
なお、実施の形態と同様に、バッテリ10とこのスイッチング電源装置1Aとを備えたシステムは、本発明における「電力供給システム」の一具体例に対応している。
本変形例のスイッチング電源装置1Aは、実施の形態のスイッチング電源装置1において、以下説明するように、インバータ回路およびトランスの個数をそれぞれ、N個(N:4以上の整数)とした場合に対応している。また、インバータ回路およびトランスの個数がN個となったのに伴い、このスイッチング電源装置1Aでは、整流平滑回路内の整流ダイオード(整流素子)の個数も、2×(N+1)個となっている。なお、他の構成については、スイッチング電源装置1と同様である。
つまり、実施の形態等では、N=3の場合について説明したが、本変形例では、N≧4の任意の整数の場合について説明する。
具体的には、本変形例のスイッチング電源装置1Aでは、実施の形態のスイッチング電源装置1において、インバータ回路2(21,22,23)の代わりにインバータ回路2A(21,22,…,2n)が設けられている。また、3個のトランス31,32の代わりに、N個のトランス(トランス31,32,…3n)が設けられている。更に、8個の整流ダイオード411,412,421,422,431,432,441,442を有する整流平滑回路4の代わりに、2×(N+1)個(N≧4)の整流ダイオード411,412,421,422,…,4n1,4n2を有する整流平滑回路4Aが設けられている。なお、上記したインバータ回路2n、トランス3nおよび整流ダイオード4n1,4n2における「n」はそれぞれ、上記したNの値に対応しており、4以上の任意の整数を表している。
インバータ回路2Aにおけるインバータ回路21〜2nはそれぞれ、インバータ回路2におけるインバータ回路21,22,23と同様に、前述したハーフブリッジ回路となっている。
N個のトランス31,32,…,3nでは、1次側巻線311,321,…3n1がそれぞれ、実施の形態と同様にして、N個のインバータ回路21,22,…2nに対して個別に接続されている。また、2次側巻線312,322,…3n2はそれぞれ、実施の形態と同様に、整流平滑回路4A内のn本のアーム上(整流ダイオード411,421,…,4n1と整流ダイオード412,422,…,4n2との間の各接続点)に接続されている。
整流平滑回路4Aは、整流平滑回路4と同様に、上記したn本のアームを有する整流平滑回路となっている。この整流平滑回路4Aは、上記した2×(N+1)個の整流ダイオード411,412,421,422,…,4n1,4n2と、1個のチョークコイルLchと、1個の出力平滑コンデンサCoutとを有している。具体的には、整流平滑回路4Aでは整流平滑回路4と同様に、同じ向きで互いに直列配置された2個ずつの整流ダイオードによって、n本のアームが形成されている。換言すると、整流平滑回路4Aでは整流平滑回路4と同様に、出力ラインLOと接地ラインLGとの間のn本の経路上にそれぞれ、整流ダイオードが個別に2段ずつ配置(2個の整流ダイオードが互いに直列配置)されている。
また、駆動回路5は、本変形例では、インバータ回路21,22,…,2n内の各スイッチング素子の動作を制御することで、スイッチング駆動を行うようになっている。具体的には、駆動回路5は、各スイッチング素子に対してそれぞれ駆動信号SG1〜SG2nを供給することで、各スイッチング素子のオン・オフ動作を制御する。
また、本変形例では駆動回路5は、N個のインバータ回路21,22,…,2n同士が位相差を持って動作するように、スイッチング駆動を行う。そして、この際に駆動回路5は、N個のトランス31,32,33に含まれる2次側巻線312,322,332同士の接続状態が切り替わる(所定の位相差により切り替わる)ようにスイッチング駆動を行うことで、直流出力電圧Voutの大きさを制御する。このようにして駆動回路5は、各スイッチング素子に対して位相制御(スイッチング位相制御)を行い、上記位相差を適切に設定することで、直流出力電圧Voutを安定化させるようになっている。また、駆動回路5は、N個のインバータ回路21,22,…,2nに対して、前述したPWM制御を行うようにしてもよい。
また、本変形例では駆動回路5は、このようなスイッチング駆動を行う際に、以下詳述するように、N個のインバータ回路21,22,…,2nから1次側巻線311,321,…,3n1に対してそれぞれ印加される1次側電圧(電圧V11,V12,…,V1n:図8参照)における各位相の範囲を、所定の範囲まで拡張させる。そして駆動回路5は、このような所定の範囲まで各位相の範囲を拡張させた状態で、電圧V11,V12,…,V1nにおける各位相についての位相制御を行うことにより、整流平滑回路4A内の平滑回路への入力電圧(前述した電圧Vd)のレベルを設定する(直流出力電圧Voutの安定化を制御する)。
[動作および作用・効果]
(A.基本動作)
本変形例のスイッチング電源装置1Aにおいても、基本的には、実施の形態のスイッチング電源装置1と同様にして、直流入力電圧Vinが電圧変換され、直流出力電圧Voutが生成される。また、このスイッチング電源装置1Aにおいても、スイッチング電源装置1と同様にして、整流平滑回路4A内の平滑回路への入力電圧(上記した電圧Vd)が、複数段階のレベルに設定される(マルチレベル出力)。
(B.位相制御動作)
続いて、図8に加えて図9〜図11を参照して、このスイッチング電源装置1Aにおける位相制御動作について、詳細に説明する。
図9〜図11はそれぞれ、スイッチング電源装置1Aの動作例(実施例2−1,2−2,3に係る位相制御動作)を、タイミング波形図で表したものである。ちなみに、実施例2−1,2−2(図9,図10)はそれぞれ、前述したインバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、4個(N=4)の場合の例となっている。また、実施例3(図11)は、前述したインバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、5個(N=5)の場合の例となっている。
また、図9,図10において、(A)〜(E)はそれぞれ、前述した電圧V11,V12,V13,V14,Vdの各電圧波形を示しており、図11において、(A)〜(F)はそれぞれ、電圧V11,V12,V13,V14,V15,Vdの各電圧波形を示している。なお、これらの図9〜図11における横軸もそれぞれ、時間tを示している。ちなみに、実施例2−1,2−2では、電圧Vdが0V〜4Vの範囲内で設定されるものとし、実施例3では、電圧Vdが0V〜5Vの範囲内で設定されるものとする。
図9〜図11に示した各実施例(実施例2−1,2−2,3)のように、本変形例の位相制御動作においても、実施の形態の位相制御動作と同様に、以下のようにして、各種の位相制御動作がなされる。
すなわち、例えば、駆動回路5はスイッチング駆動を行う際に、各電圧V11〜V14(または各電圧V11〜V15)における位相の範囲を、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、これらの各電圧における位相についての位相制御を行うことにより、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行う。換言すると、本変形例においても、前述した位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御を行うようにしている。また、本変形例では、このような位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御と、前述した飛ばし位相制御とを、併用するようにしてもよい。
具体的には、各実施例(実施例2−1,2−2,3)では、以下のようにして、スイッチング駆動の際に位相制御動作が行われる。
(実施例2−1)
まず、図9に示した実施例2−1では、駆動回路5は、電圧V13における位相の範囲を、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、電圧V13についての位相制御(位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御)を行っている(図9中の破線の矢印を参照)。
また、この実施例2−1において駆動回路5は、2つの電圧V12,V13について、同時にそれらの位相を変化させる、位相制御を行っている(図9中の(2V→1V),(1V)の期間を参照)。
このような位相制御動作により、この実施例2−1では、電圧Vdの設定レベルを、4Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
(実施例2−2)
また、図10に示した実施例2−2では、駆動回路5は、電圧V13,V14における位相の範囲をそれぞれ、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、各電圧V13,V14における位相についての位相制御を行っている(図10中の破線の矢印を参照)。
また、この実施例2−2において駆動回路5は、2つの電圧V13,V14、または、3つの電圧V12,V13,V14について、同時にそれらの位相を変化させる、位相制御を行っている(図10中の(3V→2V),(2V),(2V→1V),(1V)の期間を参照)。
このような位相制御動作により、この実施例2−2においても、上記比較例とは異なり、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
(実施例3)
また、図11に示した実施例3では、駆動回路5は、電圧V11,V15における位相の範囲をそれぞれ、(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、各電圧V11,V15における位相についての位相制御を行っている(図11中の破線の矢印を参照)。
また、この実施例3において駆動回路5は、1次側巻線351に対応する電圧V15、1次側巻線311に対応する電圧V11の順序(前述した飛ばし配置の順序)にて、電圧V11,V15についての位相制御を行っている(図11中の破線の矢印を参照)。つまり、駆動回路5は、電圧V15から電圧V14〜V12をそれぞれ飛ばして電圧V11となる順序にて、位相制御(飛ばし位相制御)を行うようにしている。
更に、この実施例3において駆動回路5は、2つの電圧V12,V14、または、2つの電圧V11,V15について、同時にそれらの位相を変化させる、位相制御を行っている(図11中の(3V→2V),(2V),(2V→1V),(1V)の期間を参照)。
このような位相制御動作により、この実施例3においても、上記比較例とは異なり、電圧Vdの設定レベルを、2Vから1Vまで低下させることが可能となっている。
なお、図9〜図11に示した各実施例(実施例2−1,2−2,3)においても、実施の形態の各実施例(実施例1−1,1−2,1−3)と同様に、以下のようにしてもよい。すなわち、駆動回路5はスイッチング駆動を行う際に、各インバータ回路21〜2nに対するPWM制御を、更に行うようにしてもよい(図9〜図11中の(1V)の期間での電圧Vdの箇所の破線の矢印を参照)。このようなPWM制御を更に行うようにした場合、本変形例においても実施の形態と同様に、電圧Vd(整流平滑回路4内の平滑回路への入力電圧)が0Vまで低下するように、変化させることが可能となる。
(C.作用・効果)
このようにして本変形例のスイッチング電源装置1Aにおいても、スイッチング駆動の際に上記した各実施例のような位相制御動作(図9〜図11参照)がなされることで、実施の形態と同様にして、以下の作用・効果が得られる。
すなわち、スイッチング駆動を行う際に、各電圧V11〜V1nにおける位相の範囲を(0〜±mπ)から(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で、各電圧V11〜V1nにおける位相についての位相制御を行うことによって、電圧Vdのレベル設定(直流出力電圧Voutの安定化制御)を行うようにしたので、位相指令値と出力電圧との間での線形性を維持するのが、容易となる。その結果、本変形例においても上記比較例とは異なり、前述したような複雑な位相制御動作が不要となったり、各整流素子に対する過大な電圧印加のおそれを回避することができる。よって、本変形例においても比較例等と比べ、スイッチング電源装置1Aにおける電力変換効率を、向上させることが可能となる。
また、本変形例においても、上記した各位相の範囲を拡張させた状態での位相制御(前述した位相シフトおよび位相回転を用いた位相制御)と、前述した飛ばし位相制御とを、併用するようにした場合には、例えば以下のような効果を得ることも可能となる。すなわち、このようにした場合(例えば実施例3の場合)には、各トランス31〜3nにおける巻線(1次側巻線・2次側巻線)の使用効率を、向上させることも可能となる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、インバータ回路の構成を具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等の例には限られず、インバータ回路として他の構成のものを用いるようにしてもよい。具体的には、上記実施の形態等では、インバータ回路が、2個のスイッチング素子を含むハーフブリッジ回路の場合について説明した。しかしながら、これらの場合には限られず、4個のスイッチング素子を含むフルブリッジ回路や、ハーフブリッジ回路とフルブリッジ回路とを組み合わせた回路など、他の構成のインバータ回路を用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、整流平滑回路の構成を、具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等の例には限られず、整流平滑回路として他の構成のものを用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、整流平滑回路内の各整流素子を、MOS−FETの寄生ダイオードにより構成するようにしてもよい。また、その場合には、このMOS−FETの寄生ダイオードが導通する期間と同期して、MOS−FET自身もオン状態となる(同期整流を行う)ようにするのが好ましい。より少ない電圧降下で整流することができるからである。なお、この場合、MOS−FETにおけるソース側に、寄生ダイオードのアノード側が配置されると共に、MOS−FETにおけるドレイン側に、寄生ダイオードのカソード側が配置されることになる。
更に、上記実施の形態等では、インバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、3個,4個,5個の場合(整流平滑回路内の整流素子の個数が、8個,10個,12個の場合)を例に挙げて説明したが、それらの個数は、この場合の例には限られない。具体的には、本発明は、インバータ回路およびトランスの個数がそれぞれ、N個(N:3以上の整数)の場合に適用することが可能である。つまり、上記実施の形態等で説明したN=3,4,5の場合だけでなく、N=6以上の任意の数の場合についても同様にして、本発明を適用することが可能である。なお、上記実施の形態等で説明した、インバータ回路やトランス、整流素子の個数としては、物理的な個数には限られず、等価回路に存在する個数を意味している。
加えて、上記実施の形態等では、駆動回路による各スイッチング素子の動作制御(スイッチング駆動)の手法を、具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等の例には限られず、スイッチング駆動の手法として、他の手法を用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、前述した位相制御(スイッチング位相制御)およびPMW制御の手法や、前述した前述した電圧Vdの複数レベル(マルチレベル)の設定手法等については、上記実施の形態等の手法には限られず、他の手法を用いるようにしてもよい。また、電圧Vdを複数レベルに設定する際のレベル数(段階数)についても、上記実施の形態等で説明したレベル数(3レベル、4レベルまたは5レベル)の例には限られず、6レベル以上の任意の数で設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、本発明に係るスイッチング電源装置の一例として、DC−DCコンバータを挙げて説明したが、本発明は、例えばAC−DCコンバータなどの、他の種類のスイッチング電源装置にも適用することが可能である。
更に、これまでに説明した各構成例等を、任意の組み合わせで適用してもよい。
1,1A…スイッチング電源装置、10…バッテリ、2(21,22,23),2A(21,22,…,2n)…インバータ回路、31,32,33,3n…トランス、311,321,331,3n1…1次側巻線、312,322,332,3n2…2次側巻線、4,4A…整流平滑回路、411,412,421,422,431,432,441,442,4n1,4n2…整流ダイオード、5…駆動回路、9…負荷、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、L1H…1次側高圧ライン、L1L…1次側低圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、Vin…直流入力電圧、Vout…直流出力電圧、Va,Vb,Vc,Vd,V11,V12,V1n…電圧、Cin…入力平滑コンデンサ、Cout…出力平滑コンデンサ、S1〜S6…スイッチング素子、SG1〜SG6,SG2n…駆動信号、C51,C52…コンデンサ、Lch…チョークコイル、P1〜P10…接続点、t…時間。

Claims (8)

  1. 入力電圧が入力される入力端子対と、
    出力電圧が出力される出力端子対と、
    1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ有するN個(N:3以上の整数)のトランスと、
    前記入力端子対と前記N個のトランスのそれぞれの前記1次側巻線との間に各々が配置され、各々がスイッチング素子を含んで構成されたN個のインバータ回路と、
    前記出力端子対と前記N個のトランスのそれぞれの前記2次側巻線との間に配置され、複数の整流素子を有する整流回路と、チョークコイルおよび前記出力端子対間に配置された容量素子を有する平滑回路と、を含んで構成された整流平滑回路と、
    前記N個のインバータ回路における前記スイッチング素子の動作をそれぞれ制御するスイッチング駆動を行う駆動部と
    を備え、
    前記駆動部は、前記スイッチング駆動を行う際に、
    前記N個のインバータ回路から前記N個のトランスの前記1次側巻線に対してそれぞれ印加される、N個の1次側電圧における各位相の範囲を、(0〜±2mπ)まで拡張させた状態で(m:1以上の整数)、前記N個の1次側電圧における各位相についての位相制御を行うことにより、
    前記出力端子対間から出力される前記出力電圧の安定化を制御する
    スイッチング電源装置。
  2. 前記駆動部は、
    前記N個のトランスの前記1次側巻線における各配置位置に対応した昇順または降順とはならない、飛ばし配置の順序となるようにして、
    前記N個の1次側電圧についての前記位相制御を行う
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記Nが、3、4または5である
    請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 入力電圧が入力される入力端子対と、
    出力電圧が出力される出力端子対と、
    1次側巻線および2次側巻線をそれぞれ有する3個のトランスと、
    前記入力端子対と前記3個のトランスのそれぞれの前記1次側巻線との間に各々が配置され、各々がスイッチング素子を含んで構成された3個のインバータ回路と、
    前記出力端子対と前記3個のトランスのそれぞれの前記2次側巻線との間に配置され、複数の整流素子を有する整流回路と、チョークコイルおよび前記出力端子対間に配置された容量素子を有する平滑回路と、を含んで構成された整流平滑回路と、
    前記3個のインバータ回路における前記スイッチング素子の動作をそれぞれ制御するスイッチング駆動を行う駆動部と
    を備え、
    前記駆動部は、前記スイッチング駆動を行う際に、
    前記3個のトランスの前記1次側巻線における各配置位置に対応した昇順または降順とはならない、飛ばし配置の順序となるようにして、
    前記3個のインバータ回路から前記3個のトランスの前記1次側巻線に対してそれぞれ印加される、3個の1次側電圧についての位相制御を行うことにより、
    前記出力端子対間から出力される前記出力電圧の安定化を制御する
    スイッチング電源装置。
  5. 前記駆動部は、複数の1次側電圧について、同時に前記位相制御を行う
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記駆動部は、
    一部の1次側電圧についての前記位相制御の際の位相変化の方向を、
    他の1次側電圧についての前記位相制御の際の位相変化の方向とは、逆方向に設定する
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記駆動部は、前記スイッチング駆動を行う際に、
    前記インバータ回路に対するPWM制御を更に行うことにより、
    前記平滑回路への入力電圧が、0Vまで低下するように変化させる
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置と、
    前記入力端子対に対して前記入力電圧を供給する電源と
    を備えた電力供給システム。
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