JP2021064499A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】平型導体と端子との接触状態を良好に維持できる平型導体用電気コネクタを提供する。【解決手段】端子20は、離間する二位置で支持されており、上記二位置間にて上下方向に弾性変位可能となっているとともに、該二位置間に平型導体Cと接触するための接触部21C−2を有しており、加圧部材30は、平型導体Cを上方から押圧する押圧部31A−1を有し、平型導体Cが受入部13Aに配置された状態で押圧部31A−1が平型導体Cを押圧して該平型導体Cと端子20の接触部21C−2との接圧を高める。【選択図】図4

Description

本発明は、平型導体が接続される平型導体用電気コネクタに関する。
かかる平型導体用電気コネクタは、例えば、特許文献1に開示されたコネクタが知られている。特許文献1には、回路基板を実装面に対して平行な一方向である前後方向を挿抜方向として平型導体が挿抜されるコネクタが開示されている。該コネクタは、実装面に対して平行で前後方向に対して直角な方向を長手方向として延びるハウジングと、該長手方向を端子配列方向として上記ハウジングに配列保持される複数の信号端子及び電源端子(以下、両者を区別する必要がない場合には「端子」と総称する)と、後述する開位置と閉位置の間で回動可能に上記ハウジングで支持される加圧部材とを有している。ここで、実装面に対して直角な方向を上下方向とする。
ハウジングは、平型導体を受け入れるために後方及び上方へ開放された受入部が形成されている。信号端子は、帯状の金属細条片を板厚方向に屈曲して作られており、回路基板の実装面と接続される直状の基部と、該基部から前方に延び上方へ向けそして後方へ延びるように屈曲されて上下方向に弾性変位可能な接触部とを有している。一方、電源端子は、信号端子と形状が類似しているが、複数の上記信号端子の上記基部同士を端子配列方向で連結されたような形状をなしており、この点のみで形状が相違している。つまり、信号端子及び電源端子のいずれにおいても接触部は細条片をなしている。
加圧部材は、略板状をなしており、回路基板の実装面に対して直立した姿勢でハウジングの受入部への平型導体の配置を許容する開位置と、回路基板の実装面に対して平行な姿勢で上記受入部へ挿入された平型導体と上記端子との接圧を高める閉位置との間で回動可能となっている。該加圧部材は、閉位置にあるときの前端側位置に、端子配列方向で外方へ突出する被支承部を有しており、該被支承部を回動中心として回動する。
特許文献1のコネクタの使用時には、加圧部材が開位置にあるときに、平型導体の前端部分を上方から降下してハウジングの受入部内に配置した後、加圧部材を閉位置へ回動させる。この結果、該加圧部材が平型導体を上方から圧することにより、該平型導体が各端子の接触部に接圧をもった状態で接触し、各端子と電気的に接続される。
特開2015−060633
特許文献1のコネクタでは、既述したように、端子の接触部は細条片をなしていて可撓性が高い。したがって、仮に、振動が激しい環境下で特許文献1のコネクタを使用した場合に、上記端子は振動の影響を受けて、好ましくない大きな弾性変位を生じ、この結果、平型導体と接触部との間で接触不良状態を間欠的に生じ得ることが考えられ、この点において、改善の余地がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、平型導体と端子との接触状態を良好に維持できる平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明によれば、上述の課題は、次の第一発明及び第二発明に係る平型導体用電気コネクタにより解決される。
<第一発明>
第一発明に係る平型導体用電気コネクタは、前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、上記平型導体が配置されるように、少なくとも後方へ向けて開放されているとともに前後方向及び前後方向に対して直角なコネクタ幅方向に拡がる空間として受入部が形成されており、端子と、前後方向及びコネクタ幅方向の両方向に対して直角なコネクタ厚さ方向で平型導体の配置位置に対して一方側に設けられた加圧部材とを備え、上記加圧部材は、上記受入部へ配置された上記平型導体と上記端子との接圧を高める。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、第一発明では、上記端子は、離間する二位置で支持されており、上記二位置間にてコネクタ厚さ方向に弾性変位可能となっているとともに、該二位置間に上記平型導体と接触するための接触部を有しており、上記加圧部材は、上記平型導体をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧する押圧部を有し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記押圧部が上記平型導体を押圧して該平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高めることを特徴としている。
第一発明では、平型導体が受入部に配置された後、加圧部材の押圧部によって平型導体がコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧されることにより該平型導体と端子の接触部との接圧が高められる。上記端子は、支持されている上記二位置間で両持ち梁状をなしており、該二位置間に上記接触部が形成されているので、従来のように端子の接触部が片持ち梁状となっている場合と比べて、平型導体と接触部との接圧が高くなる。したがって、コネクタが外部からの振動を受けても端子が過度な弾性変位を生ずることはなく、平型導体と端子との良好な接触状態が維持される。
第一発明において、平型導体用電気コネクタは、上記受入部が形成され、上記端子を上記二位置で支持するハウジングを有しており、上記加圧部材は、開位置と閉位置との間で移動可能であり、該加圧部材が開位置にあるときに上記受入部への上記平型導体の配置を許容し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記加圧部材が閉位置に移動したとき、上記押圧部が上記平型導体を押圧して該平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高めるようになっていてもよい。
<第二発明>
第二発明に係る平型導体用電気コネクタは、前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、上記平型導体が配置されるように、少なくとも後方へ向けて開放されているとともに前後方向及び前後方向に対して直角なコネクタ幅方向に拡がる空間として受入部が形成されたハウジングと、上記ハウジングに保持される端子と、前後方向及びコネクタ幅方向の両方向に対して直角なコネクタ厚さ方向で平型導体の配置位置に対して一方側に設けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な加圧部材とを備え、上記加圧部材は、該加圧部材が開位置にあるときに上記受入部への平型導体の配置を許容し、上記加圧部材が閉位置にあるときに上記受入部へ配置された上記平型導体と上記端子との接圧を高める。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、第二発明では、上記端子は、前後方向での一端側の位置で上記ハウジングに保持され、上記加圧部材が開位置にあるときに他端側の位置でコネクタ厚さ方向に弾性変位可能となっており、上記一端側の位置と他端側の位置との間に上記平型導体と接触するための接触部を有し、上記加圧部材は、閉位置にあるときに上記平型導体をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧する押圧部を有し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記加圧部材が閉位置に移動したとき、上記押圧部が上記平型導体を押圧して、上記端子を上記他端側の位置で上記ハウジングあるいは上記平型導体用電気コネクタが取り付けられている部材のいずれかに当接させることにより、上記平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高めることを特徴としている。
第二発明では、加圧部材が開位置にあるとき、端子は前後方向での一端側の位置で上記ハウジングに保持され、他端側の位置ではコネクタ厚さ方向に弾性変位可能な状態、すなわち、片持ち梁状となっている。加圧部材が開位置にある状態で平型導体を受入部に配置した後、該加圧部材を閉位置へ向けて移動させると、加圧部材の押圧部が上記平型導体をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧し、該端子は、平型導体に押されて上記他方側へ弾性変位し、上記他端側の位置でハウジングあるいは平型導体用電気コネクタが取り付けられている部材のいずれかに当接する。
加圧部材が閉位置まで移動した状態にて、端子は上記一端側の位置ではハウジングに保持され、他端側の位置ではハウジングあるいは上記部材に支持されている。したがって、端子の一端側の位置と他端側の位置との間の部分に形成されている接触部は両持ち梁状をなす。このような両持ち梁の状態のもとで、加圧部材の押圧部がコネクタ厚さ方向での一方側から平型導体を上記接触部へ向けて押圧する。このとき、接触部は両持ち梁状をなしているので、従来のように端子の接触部が片持ち梁状となっている場合と比べて、平型導体と接触部との接圧が高くなる。したがって、コネクタが外部からの振動を受けても端子が過度な弾性変位を生ずることはなく、平型導体と端子との良好な接触状態が維持される。
第一発明及び第二発明において、上記加圧部材は、閉位置での前端側あるいは後端側でコネクタ幅方向に延びる軸線を中心とする回動を伴って開位置と閉位置との間を移動するようになっており、上記加圧部材は、閉位置における前後方向での上記軸線が位置している側の端部に上記カム部を有し、上記ハウジングあるいは該ハウジングに取り付けられた部材は、閉位置にて上記カム部をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧するカム受部を有しており、上記押圧部は、上記加圧部材が閉位置にある状態で上記カム部のコネクタ厚さ方向での上記他方側に形成されていることとしてもよい。
このような構成とした場合、加圧部材が開位置にある状態で平型導体を受入部に配置した後、該加圧部材を閉位置にもたらすと、該閉位置にて、加圧部材のカム部がカム受部によりコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧される。この結果、該カム部に形成されている押圧部による上記一方側からの平型導体への押圧力が高まり、該平型導体と端子の接触部とを大きい接圧のもとで接触させることができる。
第一発明及び第二発明において、上記端子は、前後方向に延びる部分が、前後方向及びコネクタ幅方向に沿って拡がる板面を有しており、コネクタ幅方向での少なくとも1つの中間位置で前後方向に延びるスリットが形成されていて、コネクタ幅方向での上記スリットの両側のそれぞれに位置する側部域に上記接触部が形成されていてもよい。
このように端子にスリットを形成することにより、該端子は該スリットの両側のそれぞれに位置する側部域で弾性変位しやすくなるので、加圧部材の閉位置への移動操作をさほど大きくない力で行うことができる。このとき、スリットを形成しない場合と比べて平型導体と端子の接触部との接圧が小さくなったとしても、上記側部域は両持ち梁状をなしているので、十分な接圧を確保することができる。
また、上記端子に上記スリットを形成した場合、コネクタ幅方向で上記端子の上記スリットに対応する位置に、上記ハウジングによって片持ち梁状に保持された他の端子が設けられていて、上記他の端子は、上記平型導体と接触するための接触部が、コネクタ厚さ方向に見て上記スリット内に位置していることとしてもよい。このように、スリットに対応する位置に他の端子を設けることにより、コネクタ幅方向でコネクタを大きくすることなく、端子の数を増やすことができる。
第一発明及び第二発明において、上記加圧部材の上記押圧部は、上記平型導体に接面して該平型導体を押圧する押圧面を有していてもよい。このように加圧部材の押圧部が押圧面を有していると、閉位置にて平型導体を上記押圧面で押圧することにより、平型導体と端子の接触部とが面接触することとなる。この結果、接触面積が大きくなり平型導体と端子の良好な接触状態を確保できる。
第一発明及び第二発明において、上記端子の上記接触部は、上記平型導体に接触するための複数の突起を有していてもよい。このように上記接触部が複数の突起を有していると、上記加圧部材の押圧部が平型導体を押圧したとき、端子は複数の突起のそれぞれで平型導体に接触するので、平型導体と端子の安定した接触状態を確保できる。
第一発明及び第二発明において、上記端子は、コネクタ幅方向に配列された状態で複数設けられていてもよい。このように複数の端子を設けた場合には、信号端子、電源端子、グランド端子などの複数種の種類の端子を適宜混在させることも可能である。
第一発明において、上記加圧部材は、コネクタ厚さ方向を板厚方向とする板状部を有し、上記板状部は、コネクタ厚さ方向での他方側の板面に上記押圧部を有しており、上記受入部は、上記端子と上記加圧部材の上記押圧部との間で、コネクタ厚さ方向での寸法が上記平型導体の厚さ寸法よりも小さい空間として形成されていることとしてもよい。
このような構成では、受入部のコネクタ厚さ方向での寸法が上記平型導体の厚さ寸法よりも小さいので、平型導体が受入部に配置されると、板状部の押圧部で平型導体がコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧されることにより該平型導体と端子の接触部との接圧が高められる。
また、上記加圧部材が上記板状部を有している場合、上記押圧部は、上記板状部の上記板面から突出して形成されていてもよい。このように押圧部を突出させて形成することにより、平型導体に対する加圧部材の押圧力が大きくなり、その結果、平型導体と端子の接触部との接圧をさらに高めることができる。
本発明では、加圧部材の押圧部が平型導体をコネクタ厚さ方向での一方側から押圧している状態において、端子の接触部が形成されている部分が両持ち梁状をなしているので、従来のように端子の接触部が片持ち梁状となっている場合と比べて、平型導体と接触部との接圧を高くすることができる。したがって、コネクタが外部からの振動を受けても端子が過度な弾性変位を生ずることはなく、平型導体と端子との良好な接触状態が維持される。
本発明の第一実施形態に係る平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示した斜視図であり、平型導体の挿入前の状態を示している。 図1の平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示した斜視図であり、平型導体が挿入された状態を示している。 図1の平型導体用電気コネクタの各部材を分離した状態で示した斜視図である。 平型導体用電気コネクタの端子配列方向での端子の位置での縦断面図であり、(A)は平型導体の挿入直前の状態、(B)は平型導体の挿入後、加圧部材が閉位置にもたらされた状態を示している。 第一実施形態の第一の変形例における加圧部材の押圧部が平型導体を押圧している状態を示す拡大断面図である。 第一実施形態の第二の変形例における平型導体用電気コネクタを加圧部材及び金具を省略して示した図であり、(A)は斜視図であり、(B)は平面図である。 第一実施形態の第三の変形例における平型導体用電気コネクタを一部の端子を抜き出した状態で示す斜視図である。 第二実施形態に係る平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示す図であり、(A)は平型導体の挿入前の状態を示す斜視図であり、(B)は平型導体が挿入された状態における押圧部の位置での縦断面図であり、(C)は(B)における押圧部の位置を拡大して示す拡大断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1及び図2は、第一実施形態に係る平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示した斜視図であり、図1は平型導体の挿入前の状態を示しており、図2は平型導体が挿入された状態を示している。図3は、図1の平型導体用電気コネクタの各部材を分離した状態で示した斜視図である。図4は、平型導体用電気コネクタの端子配列方向での端子の位置での縦断面図であり、(A)は平型導体の挿入直前の状態、(B)は平型導体の挿入後、加圧部材が閉位置にもたらされた状態を、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面として示している。
コネクタ1は、回路基板(図示せず)の実装面上に配され、平型導体Cが接続されることにより、上記回路基板と平型導体Cとを電気的に導通させる。図1に見られるように、平型導体Cは、前後方向(X軸方向)に延びる帯状をなしている。本実施形態では、X1方向が前方であり、X2方向が後方である。平型導体Cは、平型導体Cの絶縁層内を前後方向に延びる回路部(図示せず)を有しており、該回路部は平型導体Cの前端(先端)位置まで達している。該回路部は、その前端側部分が平型導体Cの下面で露呈しており、後述するコネクタ1の端子20と接触可能となっている。上記前端側部分の両側縁には切欠部C1が形成されており、該切欠部C1の前方に位置する耳部C2の後端縁は、後述するコネクタ1の加圧部材30の係止部34と係止する被係止部C2Aとして機能する。
コネクタ1は、回路基板(図示せず)の実装面に対して平行をなし前後方向に対して直角な方向(Y軸方向)を長手方向として延びる電気絶縁材製のハウジング10と、ハウジング10に保持される金属製の端子20と、後述する開位位置と閉位置との間で移動(回動)可能にハウジング10に支持される電気絶縁材製の加圧部材30と、ハウジング10の略前半部で保持される金具40とを備えている。コネクタ1には平型導体Cの前端側部分が後方側(X2側)から挿入接続されるようになっている(図1の矢印参照)。
ハウジング10は、図1ないし図3に見られるように、コネクタ幅方向(Y軸方向)での両端側に位置し前後方向(X軸方向)に延びる側壁11と、コネクタ幅方向に延び二つの側壁11の前端部同士を連結する前壁12(図3参照)とを有している。二つの側壁11、前壁12及び端子20の後述の平板部21で囲まれた空間13は、後方へ開放され平型導体Cを後方から受入可能な受入部13Aと、受入部13Aの上方位置で上方へ開放され加圧部材30を収容可能な収容部13Bとを有している(図3(A)参照)。受入部13Aと収容部13Bとは互いに連通して一つの空間13を形成している。
側壁11は、その後端寄り位置で側壁11の内側面からコネクタ幅方向で内方へ向けて延びる案内部11Aを有している。該案内部11Aは、側壁11の上端寄り位置で端子20の後述の平板部21との間に、コネクタ厚さ方向である上下方向(Z軸方向)で隙間をもって設けられている。この隙間の上下方向寸法は、平型導体Cの厚さ寸法よりも若干大きくなっており、平型導体Cの側縁部(Y軸方向での両端側部分)の受入部13Aへの後方からの進入が上記隙間によって許容されている。図4(A),(B)に見られるように、案内部11Aの後端部の下面には、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する上方案内面11A−1が形成されており、該上方案内面11A−1で平型導体Cの側縁部が受入部13Aへ案内されるようになっている。
また、側壁11は、その後端寄り位置、かつ、上下方向での上記隙間と同じ位置に、側方案内面11Bが形成されている。該側方案内面11Bは、前方へ向かうにつれてコネクタ幅方向で内方へ向けて傾斜する傾斜面をなしており、平型導体Cの側縁部を受入部13A案内するようになっている。
また、側壁11は、前後方向での中間位置で該側壁11の上縁が没して形成された側凹部11Cを有している。該側凹部11Cは、図1及び図2に見られるように、加圧部材30の後述の回動軸部33を回動可能に支持している。
端子20は、金属板部材を板厚方向に屈曲して作られている。図3に見られるように、端子20は、前後方向(X軸方向)及びコネクタ幅方向(Y軸方向)に拡がる平坦な板面(板厚面に対して直角な面)をもつ略四角板状の平板部21と、該平板部21の前縁から下方そして前方へ延びる複数の前方脚部22と、該平板部21の後縁から下方そして後方へ延びる複数の後方脚部23とを有している。
平板部21は、前端側でコネクタ幅方向全域にわたって延びる前方被保持部21Aと、後端側でのコネクタ幅方向での両端位置に形成された後方被保持部21Bと、前後方向での中間位置でコネクタ幅方向全域にわたって延び上下方向に弾性変位可能な弾性部21Cとを有している。
前方被保持部21Aは、ハウジング10の側壁11及び前壁12に埋設された状態で一体モールド成形により保持されている(図4(A),(B)参照)。後方被保持部21Bは、側壁11に埋設された状態で一体モールド成形により保持されている。弾性部21Cは受入部13Aの下方でハウジング10から露呈している(図1参照)。弾性部21Cは、コネクタ幅方向での複数位置で、上下方向(弾性部21Cの板厚方向)に貫通するとともに前後方向に延びるスリット21C−1が形成されている。また、コネクタ幅方向での各スリットの両側のそれぞれに位置する側部域には、平型導体Cと接触するための接触部21C−2が前後方向に延びて形成されている。接触部21C−2の接触面である上面(板面)は平坦面をなしている。接触部21C−2は、前後方向での中央位置に向かうにつれてコネクタ幅方向で幅狭となる形状をなしており、これによって、平型導体Cとの接触の際に接触部21C−2が上下方向で弾性変位しやすくなっている。
前方脚部22は、図4(A),(B)に見られるように、コネクタ幅方向に見て略L字状をなしており、平板部21の前縁で屈曲されて下方に延びる前方縦部22Aと、該前方縦部22Aの下端で屈曲されて前方へ延びる前方接続部22Bとを有している。前方縦部22Aは、平板部21の前方被保持部21Aとともに、ハウジング10の前壁12に埋設された状態で一体モールド成形により保持されている。前方接続部22Bは、ハウジング10の底面よりも下方に位置し、回路基板の実装面の対応回路部に半田接続される。本実施形態では、図3に見られるように、前方脚部22はコネクタ幅方向で四位置に間隔をもって形成されており、両端位置の前方脚部22が中間位置の前方脚部22よりもコネクタ幅方向での寸法が小さくなっている。
後方脚部23は、図4(A),(B)に見られるように、コネクタ幅方向に見て略L字状をなしており、平板部21の後縁で屈曲されて下方に延びる後方縦部23Aと、該後方縦部23Aの下端で屈曲されて後方へ延びる後方接続部23Bとを有している。図1に見られるように、後方脚部23はハウジング10に保持されることなく該ハウジング10から露呈している(図4(A),(B)をも参照)。後方接続部32Bは、図4(A),(B)に見られるように、ハウジング10の底面よりも下方に位置し、回路基板の実装面の対応回路部に半田接続される。本実施形態では、図1ないし図3に見られるように、後方脚部23は、コネクタ幅方向で二位置に間隔をもって形成されており、既述した前方脚部22よりもコネクタ幅方向での寸法が大きくなっている。
後方脚部23と平板部21との境界に位置する屈曲部分の上面(湾曲面)には、平型導体Cを受入部13Aへ案内するための下方案内面24が形成されている。
本実施形態では、両持ち梁状に保持された端子20のみが設けられることとしたが、これに替えて、本実施形態における両持ち梁状に保持された端子とともに、ハウジングで片持ち梁状に保持された他の端子を設けることとしてもよい。このとき、他の端子は平型導体と接触するための接触部が、コネクタ厚さ方向に見て上記スリット内に位置していることとしてもよい。このように、スリットに対応する位置に他の端子を設けることにより、コネクタ幅方向でコネクタを大きくすることなく、端子の数を増やすことができる。
また、本実施形態では、端子20は一体モールド成形によりハウジング10に保持されていることとしたが、端子20の保持の形態はこれに限られず、例えば、端子がハウジングの対応部に圧入されることで保持されていてもよい。
加圧部材30は、コネクタ厚さ方向(Z軸方向)で平型導体Cの配置位置に対して上方側に設けられており、図1及び図4(A)に示されるような上下方向に起立した姿勢をなす開位置と、図2及び図4(B)に示されるような回路基板に対して平行な姿勢をなす閉位置との間を、後述の回動軸部33の軸線まわりに回動可能となっている。後述するように、加圧部材30が開位置にあるときには、平型導体Cの挿入及び抜出が許容され、加圧部材30が閉位置にあるときには、平型導体Cと端子20との接圧が高められるとともに、平型導体Cの抜出が阻止される。
加圧部材30は、開位置にあるときと同じ姿勢で示されている図3に見られるように、コネクタ幅方向を長手方向として延びる板状の本体部31と、コネクタ幅方向での本体部31の両端位置に設けられた端板部32と、該端板部32からコネクタ幅方向での外方へ突出する回動軸部33と、端板部32から後方へ突出する係止部34とを有している。
加圧部材30は、コネクタ幅方向では、端子20の弾性部21Cとほぼ同じ範囲に位置しており、前後方向では、開位置にあるときに端子20の接触部21C−2の範囲内に位置し(図1及び図4(A)参照)、閉位置にあるときに端子20の平板部21の後半部を覆うように位置している(図4(B)参照)。
図4(A)に見られるように、開位置にあるときの本体部31の後面(X2側の板面)は、上端から下端寄りの中間位置までの範囲にて、下方へ向かうにつれて後方へ徐々に傾斜しており、上記中間位置よりも下方の範囲では、傾斜することなく上下方向に延びている。つまり、開位置にあるときの本体部31は、上端から上記中間位置までは厚さ寸法(前後方向での寸法)を増していき、上記中間位置よりも下方に位置する下端側部分で厚さ寸法が最大となっている。該下端側部分は、後述のカム部31Aとして形成されている。また、図4(A)に見られるように、開位置にあるときの本体部31の下面、換言するとカム部31Aの下面は、後方へ向かうにつれて徐々に下方へ傾斜する斜面をなしている。
カム部31Aは、図4(A),(B)に見られるように、金具40の後述のカム受部46よりも下方に位置しており、開位置での後端部(閉位置での下端部)に押圧部31A−1を有し、前端部(閉位置での上端部)に被圧部31A−2を有している。図4(A)に見られるように、加圧部材30が開位置にあるときには、カム部31Aは前後方向に延びた断面形状をなし、押圧部31A−1を除いた部分が前後方向でのカム受部46の範囲内に位置している。図4(B)に見られるように、一方、加圧部材30が閉位置にあるときには、カム部31Aは上下方向に延びた断面形状をなし、該カム部31A全体が前後方向でのカム受部46の範囲内に位置する。このように、本実施形態では、加圧部材30がいずれの位置にあるときも、カム部31Aの少なくとも一部がカム受部46の直下に位置しており、該カム受部46によってカム部31Aひいては加圧部材30の上方への移動が規制されており、加圧部材30がハウジング10から外れてしまうことが防止されている。
カム部31Aは、図4(B)に見られるように、加圧部材30が閉位置にあるとき、カム受部46からの下方へ向けた押圧力を被圧部31A−2で受けることにより、押圧部31A−1で平型導体Cを上方から押圧して、平型導体Cと端子20の接触部21C−2との接圧を高める。本実施形態では、開位置での被圧部31A−2の前面(閉位置での上面)には平坦な被圧面31A−2Aが形成されており、被圧部31A−2が閉位置にて被圧面31A−2Aでカム受部46からの下方へ向けた押圧力を受けるようになっている。また、開位置での押圧部31A−1の後面(閉位置での下面)には平坦な押圧面31A−1Aが形成されており、押圧部31A−1が閉位置にて押圧面31A−1Aで平型導体Cを押圧するようになっている。
加圧部材30は、図4(A)に見られるように、開位置にあるときのカム部31Aの直上に、該加圧部材30の前面(閉位置での上面)から没入した凹部31Bを有している。該凹部31Bは、図2に見られるように、コネクタ幅方向での複数位置、具体的には、金具40のカム受部46に対応する位置に形成されている。凹部31Bは、図4(A)に見られるように、加圧部材30が開位置にあるときカム受部46を収容する。
端板部32は、図1に見られるように、開位置にある加圧部材30の下半部(閉位置での前半部)の側面からコネクタ幅方向での外方に向けて延びる板状をなしている。回動軸部33は、図1に見られるように、端板部32の開位置に端板部32の下端部(閉位置での前端側)の側面からコネクタ幅方向での外方に向けて突出している。回動軸部33は、コネクタ幅方向延びる軸線をもつ略円筒状をなしており、ハウジング10の側壁11の側凹部11Cに収容されている。
係止部34は、図1に見られるように、コネクタ幅方向での平型導体Cの側縁部に対応する位置で、開位置における端板部32の上端寄り位置で該端板部32の後面(閉位置での下面)から突出している。該係止部34は、平型導体Cの挿入後、加圧部材30が閉位置にもたされたときに平型導体Cの切欠部C1内に上方から進入するようになっている。この結果、係止部34が被係止部C2Aの後方で該被係止部C2Aに対して係止可能に位置することになり、平型導体Cの抜出が阻止される。
金具40は、図3に見られるように、金属板部材を板厚方向に屈曲して作られており、覆板部41と、前板部42と、下板部43と、側板部44と、側方固定部45と、カム受部46とを有している。覆板部41は、ハウジング10の前壁12の上面及び側壁11の上面に沿ってコネクタ幅方向でハウジング10の全域にわたって延びている(図2参照)。前板部42は、覆板部41のコネクタ幅方向での両端寄り位置にて該覆板部41の前縁で屈曲され前壁12の前面に沿って下方に延びている(図4(A),(B)参照)。下板部43は、前板部42の下端で屈曲され前壁12の下面に沿って後方へ延びている。側板部44は、覆板部41の側縁で屈曲され前壁12の側面に沿って下方に延びている(図1及び図2参照)。側方固定部45は、側板部44の下端で屈曲されてコネクタ幅方向での外方へ延びている(図1及び図2参照)。カム受部46は、コネクタ幅方向で加圧部材30の凹部31Bに対応する四位置で覆板部41の後縁から後方へ延びている(図2参照)。
金具40は、ハウジング10の前方から該ハウジング10に取り付けられるようになっており、覆板部41と下板部43とで前壁12を上下方向で挟圧することにより、該ハウジング10に固定される。また、金具40がハウジング10に取り付けられた状態にて、側方固定部45は、その下面が回路基板の実装面と同じ高さ位置(上下方向での位置)にあり、該実装面上の対応部に半田接続により固定される。
加圧部材30が開位置にあるときには、図4(A)に見られるように、カム受部46は加圧部材30の凹部31Bに前方から進入して凹部31B内に収容されている。このとき、カム受部46の下面がカム部31Aの上面と接面しており、これによって、加圧部材30が開位置に安定して維持される。一方、加圧部材30が閉位置へ回動されたときには、図4(B)に見られるように、カム受部46は加圧部材30の凹部31Bから露出した状態となるとともに、カム受部46の下面でカム部31Aの被圧面31A−2Aを上方から押圧する。
本実施形態では、加圧部材30が開位置にあるときに平型導体Cがハウジング10の受入部13Aに挿入された状態において、カム受部46の下面と平型導体Cの上面との間の上下方向寸法は、加圧部材30が閉位置にあるときのカム部31Aの上下方向寸法よりも小さくなっている。したがって、平型導体Cの挿入後に加圧部材30が閉位置にもたらされたとき、カム部31Aが押圧部31A−1の押圧面31A−1Aで平型導体Cを上方から押圧することが可能となっている。
本実施形態では、コネクタ1に取り付けられる金具40にカム受部46を設けることとしたが、カム受部が金具に設けられることは必須ではなく、カム受部に十分な強度を確保できるのであれば、カム受部をハウジングの一部によって形成してもよい。
本実施形態では、加圧部材30の回動軸部33が閉位置での加圧部材30の後端側に設けられていることとしたが、これに替えて、回動軸部が閉位置での加圧部材の前端側に設けられていてもよい。そのような構成とした場合、カム部及びカム受部も上記回動軸部と同じ側に設けられる。
本実施形態に係るコネクタ1は次の要領で製造される。まず、端子20を金型(図示せず)内に配置した状態で、溶融した樹脂を該金型に注入してから固化させてハウジング10を成形する。この結果、端子20がハウジング10に一体モールド成形により保持される。次に、加圧部材30を開位置の姿勢を維持したままハウジング10に対して上方から配置し、加圧部材30の回動軸部33をハウジング10の側凹部11C内に収容する。そして、金具40を前方からハウジング10に取り付け、金具40のカム受部46を加圧部材30の凹部31Bへ前方から進入させることで、コネクタ1が完成する。
次に、コネクタ1と平型導体Cとの接続動作を図1及び図4(A),(B)に基づいて説明する。まず、コネクタ1の端子20の前方接続部22B及び後方接続部23Bを回路基板の対応回路部に半田接続するとともに、金具40の側方固定部45をそれぞれ回路基板の対応部に半田接続して固定する。
次に、図1及び図4(A)に見られるように、加圧部材30を開位置にもたらした状態で、コネクタ1の後方に平型導体Cを回路基板(図示せず)の実装面に沿って前後方向に延びるように位置させる。
次に、平型導体Cを前方へ向けてコネクタ1の受入部13Aに挿入する。このとき、平型導体Cは、その両側縁部でハウジング10の上方案内面11A−1、側方案内面11B及び端子20の下方案内面24により受入部13Aへ案内される。平型導体Cの挿入は、該平型導体Cの前端がハウジング10の前壁12の後面に当接することで完了する。
次に、加圧部材30を回動させて閉位置へもたらす。加圧部材30が閉位置にもたらされると、図4(B)に見られるように、金具40のカム受部46と平型導体Cとの間に加圧部材30のカム部31Aが入り込み、該カム部31Aの被圧部31A−2の被圧面31A−2Aがカム受部46を下方から押圧するとともにその力(上方へ向けた押圧力)に対する反力(下方へ向けた押圧力)をカム受部46から受ける。このようにカム受部46からの押圧力を被圧面31A−2Aが受けることにより、カム部31Aの押圧部31A−1が押圧面31A−1Aで平型導体Cを上方から押圧する。
押圧面31A−1Aによって平型導体Cが押圧された位置では、平型導体C及び端子20の接触部21C−2が下方へ弾性変位し、平型導体Cと接触部21C−2とが接圧をもって接触して電気的に導通し、コネクタ1と平型導体Cとの接続動作が完了する。本実施形態では、端子20の平板部21はスリット21C−1が形成されていることにより、接触部21C−2が弾性変位しやすくなっているので、加圧部材30の閉位置への移動操作を、さほど大きくない力で行うことができる。また、本実施形態では、平型導体Cを押圧面31A−1Aで押圧するので、平型導体Cと端子20の接触部21C−2とが面接触することとなる。この結果、接触面積が大きくなり平型導体Cと端子20の良好な接触状態を確保できる。
本実施形態では、端子20の接触部21C−2は両持ち梁状をなしているので、従来のように端子の接触部が片持ち梁状となっている場合と比べて、平型導体Cと接触部21C−2との接圧を高くすることができる。したがって、コネクタ1が外部からの振動を受けても端子が過度な弾性変位を生ずることはなく、平型導体Cと端子20との良好な接触状態が維持される。
本発明は、既述した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。本実施形態では、加圧部材30の押圧部31A−1の押圧面31A−1Aが平坦面であることとしたが、これに替えて、図5に見られるように、押圧面31A−1Aが湾曲面として形成されていてもよい。図5は、第一実施形態の第一の変形例における加圧部材30の押圧部31A−1が平型導体Cを押圧している状態を示す拡大断面図であり、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面を示している。第一の変形例では、押圧面31A−1Aは、下方へ向けて凸湾曲した湾曲面をなしており、加圧部材30が閉位置にあるときに、凸湾曲頂面、すなわち前後方向での中央域の面で平型導体Cを上方から押圧するようになっている。押圧面31A−1Aをこのような凸湾曲面とすることにより、平型導体Cに対する押圧力を凸湾曲頂面の位置に集中させて、より高い接圧で平型導体Cと端子20とを接触させることができる。
また、本実施形態では、端子20の接触部21C−2の上面、すなわち平型導体Cに接触する接触面は平坦な板面であることとしたが、これに替えて、図6(A),(B)に見られるように、接触部21C−2の上面に複数の突起21C−2Aを形成し、該複数の突起21C−2Aで平型導体Cに接触するようになっていてもよい。図6(A),(B)は、第一実施形態の第二の変形例におけるコネクタ1を加圧部材30及び金具40を省略して示した図であり、図6(A)は斜視図であり、図6(B)は平面図である。図6では、第一実施形態と対応する部分には第一実施形態における符号と同じ符号が付されている。
第二の変形例では、端子20の各接触部21C−2に、該接触部21C−2の上面(板面)から突出する三つの突起21C−2Aが、前後方向に配列されて形成されている。このように接触部21C−2が複数の突起21C−2Aを有していることにより、閉位置にて加圧部材30の押圧部31A−1が平型導体Cを上方から押圧したとき、端子20は複数の突起21C−2Aのそれぞれで平型導体Cに接触するので、平型導体Cと端子20の安定した接触状態を確保できる。
また、本実施形態では、コネクタ1に端子20を一つだけ設けることとしたが、これに替えて、図7に見られるように、複数の端子20を設けてもよい。図7は、第一実施形態の第三の変形例におけるコネクタを一部の端子を抜き出した状態で示す斜視図である。図7では、第一実施形態と対応する部分には第一実施形態における符号と同じ符号が付されている。
図7では、四つの端子20が設けられる例が示されている。これら四つの端子20は、第一実施形態の端子20をコネクタ幅方向で分割したような形状をなしており、コネクタ幅方向での両端位置の二つ端子20Aは同方向で幅狭に、中間位置の二つの端子20Bは幅広な形状をなしている。このように複数の端子20を設けた場合、これらの端子20を互いに種類の端子として使用することもできる。したがって、例えば、信号端子、電源端子、グランド端子等を適宜選択して混在させることも可能である。
図7に示される第三の変形例では、幅狭の端子20A(「幅狭端子20A」という)は、ハウジング10によって前後方向での前端側及び後端側の二位置で保持されて接触部21C−2が両持ち梁状をなしている。一方、幅広の端子20B(「幅広端子20B」という)は、ハウジング10によって前端側のみで保持されていて、接触部21C−2は片持ち梁状をなしている。しかし、コネクタ1が回路基板に配置された状態では、幅狭端子20A、幅広端子20Bのいずれの端子においても、前方接続部22B及び後方接続部23Bが回路基板の対応回路部に接面するので、第一実施形態と同様に、接触部21C−2は両持ち梁状をなす。
また、第三の変形例のさらなる変形例として、コネクタが回路基板に配置された状態においても、少なくとも一部の端子の接触部が片持ち梁状をなしていて、平型導体の挿入後、加圧部材を閉位置にもたらすことで端子の接触部が両持ち梁状となるようにしてもよい。例えば、図7に示される幅広端子20Bが片持ち梁状に保持された状態にて、加圧部材30が開位置にあるとき、幅広端子20Bの平板部21が後方に向かうにつれて若干傾斜するような形状で形成することができる。
幅広端子20Bがそのような形状となっている場合、コネクタ1が回路基板に配置された時点では、幅広端子20Bの後方接続部23Bは、回路基板の対応回路部から浮いていしており、該対応回路部には接面していないので、該幅広端子20Bの接触部21C−2は片持ち梁状をなしている。そして、平型導体Cの挿入後、加圧部材30を閉位置へ回動させて該加圧部材30の押圧部31A−1により平型導体Cが上方から押圧されると、該平型導体Cを介して上方から押圧された幅広端子20Bの接触部21C−2が下方へ弾性変位する。この弾性変位に伴って幅広端子20Bの後方接続部23Bも下方へ変位することにより、該後方接続部23Bが回路基板の対応回路部に接面(当接)して、この結果、接触部21C−2が両持ち梁状となる。
また、ここでは、コネクタが取り付けられる部材である回路基板に幅広端子20Bの後方接続部23Bが当接することにより、接触部21C−2が両持ち梁状になる例を説明したが、端子を当接させる部材は、コネクタが取り付けられる部材には限られず、ハウジングであってもよい。ハウジングに当接させる場合、例えば、端子の一端側部分のみをハウジングで保持し、平型導体の挿入後に加圧部材を閉位置へ回動させたときに、端子の他端側部分(自由端側部分)をハウジングの一部に当接させることにより、一端側部分及び他端側部分の間に位置する接触部が両持ち梁状となる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、加圧部材が開位置と閉位置との間で移動(回動)可能となっているコネクタに本発明を適用する例を説明したが、第二実施形態では、加圧部材は移動しない部材として構成されており、この点で、第一実施形態と異なっている。図8(A)ないし(C)は、第二実施形態に係る平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示す図である。具体的には、図8(A)は平型導体の挿入前の状態を示す斜視図であり、図8(B)は平型導体が挿入された状態における押圧部の位置での縦断面図であり、図8(C)は図8(B)における押圧部の位置を拡大して示す拡大断面図である。ここで、図8(B),(C)は、前後方向に対して直角な面での断面を示している。
本実施形態に係るコネクタ101は、回路基板(図示せず)の実装面上に配され、平型導体Fが後方から挿入接続されることにより、上記回路基板と平型導体Fとを電気的に導通させる。図8(A)に見られるように、平型導体Fは、第一実施形態と同様に前後方向(X軸方向)に延びる帯状をなしている。図8(A)に示される平型導体Fの前端側部分の両側縁は凹凸のない直状をなしており、第一実施形態の平型導体C(図1参照)のような切欠部C1、耳部C2及び被係止部C2Aが形成されていない。
本実施形態に係るコネクタ101は、上下方向で互いに板面が対面するように配された金属板製の端子120(図8(B),(C)参照)及び金属板製の加圧部材130と、該端子120及び加圧部材130を上下方向に間隔をもった状態で支持する電気絶縁材製の案内部材110と、該案内部材110、端子120及び加圧部材130を保持する金属板製の保持部材140とを有している。
端子120は、前後方向及びコネクタ幅方向に拡がる平板状をなしており、コネクタ幅方向での両端部で保持部材140によって保持されている。つまり、端子120はコネクタ幅方向での両端位置で支持されている。端子120のコネクタ幅方向での中間域には、平型導体Fに接触する接触部121が形成されている。該接触部121は、上記両端部間で両持ち梁状をなしており、その板厚方向(上下方向)で弾性変位可能となっている。本実施形態では、端子120は電源端子として使用されるが、端子の種類はこれに限定されず、例えば、信号端子として使用することも可能である。
加圧部材130は、前後方向及びコネクタ幅方向に拡がる平板状の板状部として形成されており、端子120の上方で該端子120と対面して位置している。加圧部材130は、上下方向での端子120との間に隙間をもった状態で位置している。この隙間(加圧部材130と端子120との間の空間)は、前後方向に貫通しており、平型導体Fを後方から受入可能な受入部102として形成されている。受入部102の上下方向寸法は、後述の押圧部131が形成されている部分を除く範囲で、平型導体Fの厚さ寸法とほぼ等しくなっている。
加圧部材130は、端子120と同様に、コネクタ幅方向での両端位置で保持部材140によって保持されている。加圧部材130のコネクタ幅方向での中間域には、下方へ向けて突出する押圧部131が形成されている。該押圧部131は、例えば、加圧部材の板面に対して板厚方向にプレス加工を施すことにより形成される。該押圧部131は受入部102内に突出して位置しており、該押圧部131の下面と端子120の上面との間の上下方向寸法は平型導体Fの厚さ寸法よりも若干小さくなっている。押圧部131の下面は、平坦面であり、受入部102に挿入された平型導体Fを上方から押圧する押圧面131Aをなしている。
案内部材110は、端子120及び加圧部材130の後端側に位置する案内部111(図8(A)参照)と、コネクタ幅方向での案内部111の両端位置のそれぞれから前方へ延びるスペーサ部112(図8(B)参照)とを有している。案内部111は、上下方向で端子120と同位置にて、コネクタ幅方向で端子120の全域にわたって延びる下方案内部111Aと、該下方案内部111Aの両端部のそれぞれから上方に延びる側方案内部111Bとを有している。
図8(A)に見られるように、下方案内部111Aは、その上面が、前方へ向かうに上方へ傾斜する下方案内面111A−1をとして形成されている。側方案内部111Bは、コネクタ幅方向での内側に、前方へ向かうにつれてコネクタ幅方向での内方へ傾斜する側方案内面111B−1を有している。下方案内面111A−1及び側方案内面111B−1は、平型導体Fの挿入開始時にて該平型導体Fを受入部102へ案内するようになっている。
図8(B)に見られるように、スペーサ部112は、コネクタ幅方向で端子120と加圧部材130の両端部に対応して位置に設けられている。該スペーサ部112は、上下方向で端子120と加圧部材130との間に位置し、前後方向で端子120と加圧部材130の全域にわたって延びている。スペーサ部112は、端子120と加圧部材130に挟持された状態で保持部材140によって間接的に保持されている。該スペーサ部112の上下方向寸法は平型導体Fの厚さ寸法より若干大きくなっており、その結果、端子120と加圧部材130との間に受入部102が形成されている。つまり、スペーサ部112は、端子120と加圧部材130との間に受入部102を確保するためのスペーサとして機能している。
保持部材140は、金属板部材を板厚方向に屈曲して作られており、図8(A)に見られるように、前後方向で端子120及び加圧部材130の全域にわたる範囲で延びており、図8(B)に見られるように、前後方向に見て略S字状をなしている。保持部材140は、端子120、加圧部材130及び案内部材110のスペーサ部112を挟持して保持するための保持部141と、該保持部141から下方へ延びる移行部142と、該移行部142の下端からコネクタ幅方向で外方へ延びる接続部143とを有している。
保持部141は、加圧部材130の上面に沿って位置する上方保持板部141Aと、端子120の下面に沿って位置する下方保持板部141Bと、上方保持板部141A及び下方保持板部141Bのコネクタ幅方向での外端部同士を連結する連結部141Cとを有している。上方保持板部141Aは下方保持板部141Bよりもコネクタ幅方向での寸法が小さくなっており、保持部141は前後方向に見て略横J字状をなしている。
上方保持板部141Aと下方保持板部141Bとの間の上下方向寸法は、端子120、加圧部材130及び案内部材110のスペーサ部112の上下方向寸法の合計よりも、若干小さい寸法となっている。したがって、保持部141は、上方保持板部141A及び下方保持板部141Bの弾性変位により、端子120、加圧部材130及びスペーサ部112を挟圧した状態で保持できるようになっている。
移行部142は、下方保持板部141Bのコネクタ幅方向での内端部から下方へ延びており、回路基板(図示せず)と端子120との間に隙間を形成している(図8(B)参照)。接続部143は、その下面で回路基板の実装面の対応回路部に接面可能となっている。該接続部143が上記対応回路部に半田接続されることにより、端子120と対応回路部とが電気的に導通する。
コネクタ101は、次の要領で製造される。まず、案内部材110のスペーサ部112を、端子120のコネクタ幅方向での端部と加圧部材130のコネクタ幅方向での端部で挟持する。次に、この挟持した状態を維持したまま、端子120の端部、加圧部材130の端部及びスペーサ部112を、保持部材140の上方保持板部141Aと下方保持板部141Bとの間の隙間へ後方から進入させる。この結果、端子120及び加圧部材130がスペーサ部112を挟圧した状態で保持部材140の保持部141によって保持され、コネクタ101が完成する。
次に、コネクタ1と平型導体Cとの接続動作を説明する。まず、コネクタ101の保持部材140の接続部143を回路基板の対応回路部に半田接続する。そして、図8(A)に見られるように、コネクタ1の後方に平型導体Fを回路基板(図示せず)の実装面に沿って前後方向に延びるように位置させる。
次に、平型導体Fを前方へ向けて移動させ、コネクタ101の受入部102に後方から挿入する。このとき、平型導体Fは、案内部材110の案内部111の下方案内面111A−1及び側方案内面111B−1によって受入部102へ案内される。平型導体Fの挿入は、該平型導体Fの前端が端子120及び加圧部材130の前端近傍まで到達するまで行われる。
このように平型導体Fが挿入されると、加圧部材130の押圧部131が、押圧面131Aで平型導体Fを上方から押圧する。この結果、図8(B),(C)に見られるように、押圧面131Aによって平型導体Fが押圧された位置では、平型導体F及び端子120の接触部121が下方へ弾性変位し、平型導体Fと接触部121とが高い接圧をもって接触して電気的に導通し、コネクタ1と平型導体Fとの接続動作が完了する。
このように本実施形態では、平型導体Fを受入部102に挿入するだけでコネクタ101と簡単に接続できる。また、端子120の接触部121は両持ち梁状をなしているので、従来のように端子の接触部が片持ち梁状となっている場合と比べて、平型導体Fと接触部121との接圧を高くすることができる。したがって、コネクタ101が外部からの振動を受けても端子120が過度な弾性変位を生ずることはなく、平型導体Fと端子120との良好な接触状態が維持される。
1 コネクタ
10 ハウジング
13A 受入部
20 端子
21C−1 スリット
21C−2 接触部
21C−2A 突起
30 加圧部材
31A カム部
31A−1 押圧部
31A−1A 押圧面
40 金具
46 カム受部
101 コネクタ
102 受入部
120 端子
121接触部
130 加圧部材
131 押圧部
131A 押圧面
C 平型導体
F 平型導体

Claims (11)

  1. 前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、
    上記平型導体が配置されるように、少なくとも後方へ向けて開放されているとともに前後方向及び前後方向に対して直角なコネクタ幅方向に拡がる空間として受入部が形成されており、
    端子と、前後方向及びコネクタ幅方向の両方向に対して直角なコネクタ厚さ方向で平型導体の配置位置に対して一方側に設けられた加圧部材とを備え、
    上記加圧部材は、上記受入部へ配置された上記平型導体と上記端子との接圧を高める平型導体用電気コネクタにおいて、
    上記端子は、離間する二位置で支持されており、上記二位置間にてコネクタ厚さ方向に弾性変位可能となっているとともに、該二位置間に上記平型導体と接触するための接触部を有しており、
    上記加圧部材は、上記平型導体をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧する押圧部を有し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記押圧部が上記平型導体を押圧して該平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高める
    ことを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 上記受入部が形成され、上記端子を上記二位置で支持するハウジングを有しており、
    上記加圧部材は、開位置と閉位置との間で移動可能であり、該加圧部材が開位置にあるときに上記受入部への上記平型導体の配置を許容し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記加圧部材が閉位置に移動したとき、上記押圧部が上記平型導体を押圧して該平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高めることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 前後方向に延びる平型導体が接続される平型導体用電気コネクタであって、
    上記平型導体が配置されるように、少なくとも後方へ向けて開放されているとともに前後方向及び前後方向に対して直角なコネクタ幅方向に拡がる空間として受入部が形成されたハウジングと、
    上記ハウジングに保持される端子と、
    前後方向及びコネクタ幅方向の両方向に対して直角なコネクタ厚さ方向で平型導体の配置位置に対して一方側に設けられ、開位置と閉位置との間で移動可能な加圧部材とを備え、
    上記加圧部材は、該加圧部材が開位置にあるときに上記受入部への平型導体の配置を許容し、上記加圧部材が閉位置にあるときに上記受入部へ配置された上記平型導体と上記端子との接圧を高める平型導体用電気コネクタにおいて、
    上記端子は、前後方向での一端側の位置で上記ハウジングに保持され、上記加圧部材が開位置にあるときに他端側の位置でコネクタ厚さ方向に弾性変位可能となっており、上記一端側の位置と他端側の位置との間に上記平型導体と接触するための接触部を有し、
    上記加圧部材は、閉位置にあるときに上記平型導体をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧する押圧部を有し、上記平型導体が上記受入部に配置された状態で上記加圧部材が閉位置に移動したとき、上記押圧部が上記平型導体を押圧して、上記端子を上記他端側の位置で上記ハウジングあるいは上記平型導体用電気コネクタが取り付けられている部材のいずれかに当接させることにより、上記平型導体と上記端子の上記接触部との接圧を高める
    ことを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  4. 上記加圧部材は、閉位置での前端側あるいは後端側でコネクタ幅方向に延びる軸線を中心とする回動を伴って開位置と閉位置との間を移動するようになっており、
    上記加圧部材は、閉位置における前後方向での上記軸線が位置している側の端部に上記カム部を有し、
    上記ハウジングあるいは該ハウジングに取り付けられた部材は、閉位置にて上記カム部をコネクタ厚さ方向で上記一方側から押圧するカム受部を有しており、
    上記押圧部は、上記加圧部材が閉位置にある状態で上記カム部のコネクタ厚さ方向での上記他方側に形成されていることとする請求項2又は請求項3に記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 上記端子は、前後方向に延びる部分が、前後方向及びコネクタ幅方向に沿って拡がる板面を有しており、コネクタ幅方向での少なくとも1つの中間位置で前後方向に延びるスリットが形成されていて、コネクタ幅方向での上記スリットの両側のそれぞれに位置する側部域に上記接触部が形成されていることとする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の平型導体用電気コネクタ。
  6. コネクタ幅方向で上記端子の上記スリットに対応する位置に、上記ハウジングによって片持ち梁状に保持された他の端子が設けられていて、
    上記他の端子は、上記平型導体と接触するための接触部が、コネクタ厚さ方向に見て上記スリット内に位置していることとする請求項5に記載の平型導体用電気コネクタ。
  7. 上記加圧部材の上記押圧部は、上記平型導体に接面して該平型導体を押圧する押圧面を有していることとする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の平型導体用電気コネクタ。
  8. 上記端子の上記接触部は、上記平型導体に接触するための複数の突起を有していることとする請求項1ないし請求項7に記載の平型導体用電気コネクタ。
  9. 上記端子は、コネクタ幅方向に配列された状態で複数設けられていることとする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の平型導体用電気コネクタ。
  10. 上記加圧部材は、コネクタ厚さ方向を板厚方向とする板状部を有し、
    上記板状部は、コネクタ厚さ方向での他方側の板面に上記押圧部を有しており、
    上記受入部は、上記端子と上記加圧部材の上記押圧部との間で、コネクタ厚さ方向での寸法が上記平型導体の厚さ寸法よりも小さい空間として形成されていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  11. 上記押圧部は、上記板状部の上記板面から突出して形成されていることとする請求項10に記載の平型導体用電気コネクタ。
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