JP2021062403A - 圧延設備の混合溶液供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】それぞれ一対の圧延ロールを備える複数のスタンドを含む圧延設備において上記圧延ロールに混合溶液を供給する混合溶液供給装置を提供する。【解決手段】メイン水供給ラインと、上記メイン水供給ラインから分岐され、上記複数のスタンドにそれぞれ割り当てられる複数の水供給ラインにそれぞれ設けられ、上記複数の水供給ラインに互いに均一な流量の水が流れるように調整する第1流量調整弁と、上記複数の水供給ラインにそれぞれ割り当てられる複数のオイル供給ラインと、1つの水供給ラインと1つのオイル供給ラインが合わさった1つの混合ラインから分岐され、該スタンドの上部及び下部に割り当てられる上部ライン及び下部ラインにそれぞれ設けられ、上部噴射ヘッダ及び下部噴射ヘッダに互いに均一な流量の混合溶液が流れるように調整する第2流量調整弁と、を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、鉄鋼製造工程における潤滑圧延の際に、水及びオイルからなる混合溶液の濃度とその幅方向における噴射流量の制御によって、圧延の工程条件に応じて噴射パターンを異ならせて実現することができ、局部的に発生する製品の表面欠陥を減らすことができるようにした圧延設備の混合溶液供給装置に関する。
一般に、圧延過程において、圧延荷重が高いほど圧延設備の設計寿命及び耐久性に悪影響を及ぼす。そのため、かかる圧延荷重を下げるために、圧延の際に冷却水と圧延油を混合した混合溶液を噴射して圧延ロールと鋼板の間の摩擦力を減少させる潤滑圧延が行われる。
特に、表面が敏感なステンレス鋼の場合には、圧延における圧延ロールと鋼板表面の固着が原因となって表皮層が脱落するスティッキング(Sticking)と呼ばれる表面欠陥が頻繁に発生する。これを解消するために、圧延ロールと鋼板の間に冷却水と圧延油の混合溶液を噴射して潤滑圧延を行う。
かかる混合溶液の噴射時に、圧延の工程条件に応じて鋼板の幅方向に対応しなければ、スリップが発生して全ラインが停止するおそれがある。
関連した先行技術としては、韓国登録特許第1731044 B1公報に開示された発明が挙げられる。
本発明の目的は、水及びオイルからなる混合溶液の濃度とその幅方向における噴射流量の制御によって、圧延の工程条件に応じて噴射パターンを異ならせて実現することができ、局部的に発生する製品の表面欠陥を減らすことができる圧延設備の混合溶液供給装置を提供することである。
本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、それぞれ一対の圧延ロールを備える複数のスタンドを含む圧延設備において上記圧延ロールに混合溶液を供給する混合溶液供給装置であって、水を供給するメイン水供給ラインと、上記メイン水供給ラインから分岐され、上記複数のスタンドにそれぞれ割り当てられる複数の水供給ラインと、上記複数の水供給ラインにそれぞれ設けられ、上記複数の水供給ラインに互いに均一な流量の水が流れるように調整する複数の第1流量調整弁と、上記複数の水供給ラインにそれぞれ割り当てられ、オイルを供給する複数のオイル供給ラインと、オイル供給ラインと連結された後、1つの水供給ラインから分岐され、該スタンドの上部及び下部に割り当てられる上部ライン及び下部ラインと、上記上部ラインに連結された上部噴射ヘッダと、上記下部ラインに連結された下部噴射ヘッダと、上記上部ライン及び上記下部ラインにそれぞれ設けられ、上記上部噴射ヘッダ及び上記下部噴射ヘッダに互いに均一な流量の混合溶液が流れるように調整する複数の第2流量調整弁と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、上記圧延設備に設けられ、圧延ロールに向かって移動する鋼板の幅を感知する幅感知センサーと、上記複数のノズルラインにそれぞれ設けられ、混合溶液を供給又は遮断するオンオフ弁と、上記幅感知センサーに連結され、上記幅感知センサーで感知された上記鋼板の幅に応じて上記オンオフ弁を選択的に開閉する制御部と、をさらに含むことを特徴とする。
尚、本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、上記複数のノズルラインにそれぞれ設けられ、上記制御部に連結された圧力センサーと、上記メイン水供給ラインに設けられ、上記制御部に連結されて、圧力損失によって制御される圧力調整弁と、をさらに含むことを特徴とする。
本発明によると、潤滑圧延の際に噴射される混合溶液の流量不均衡を解消することにより、全スタンドにおいて混合溶液の濃度とその幅方向における噴射流量を一定に制御することができる。これにより、圧延ロールと鋼板の間に同一の摩擦力が維持されて、製品の表面欠陥を低減させるという効果がある。
また、本発明によると、圧延の工程条件に応じて噴射パターンを異ならせて制御することができるため、スリップや蛇行を防止できるという効果を得ることができる。
以下、例示的な図面によって本発明を詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されても、可能な限り同一の符号を付けることに留意する必要がある。また、本発明を説明するにあたり、関連した公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
例えば、鉄鋼製造工程における熱間圧延工程では、スタンド毎に冷却水と圧延油の混合溶液を供給して噴射ヘッダを介して圧延ロールに噴射することができる。かかる潤滑圧延には、流れる冷却水に圧延油を工程条件に合わせて混合して用いる。
しかし、複数のスタンドに流れる冷却水の流量がスタンド毎に同一でない場合には、噴射ヘッダの各ノズルがカバーする範囲が異なるようになる。流量が設計に合わせて流れる場合には適正範囲を維持することができるが、流量が不足する場合には、所望の範囲を維持できず、混合溶液が圧延における圧延ロールと鋼板の間に届かない領域が発生する。その結果、鋼板に局部的な表面欠陥が生じるようになる。
また、スタンド毎に噴射される混合溶液内の圧延油の濃度が変わり、圧延ロールと鋼板の間で同一の摩擦力を維持できなくなるため、圧延の工程条件を導出することが難しくなる。
そこで、混合溶液を構成する冷却水を均一な流量で供給し、全スタンドにおいて混合溶液の濃度を一定に制御する技術が必要である。
また、1つのスタンドに流れた冷却水は、圧延油と混ざってスタンドの上下に配置された一対の噴射ヘッダに分岐されて流れる。この際、上下配管の水頭差や摩擦損失差などにより、上部噴射ヘッダと下部噴射ヘッダの間における混合溶液の流量差が発生するようになる。これら噴射ヘッダのうち流量が少ない側では、各ノズルがカバーする範囲を維持できず、混合溶液が圧延中における圧延ロールと鋼板の間に届かない領域が発生する。その結果、鋼板に局部的な表面欠陥が生じるようになる。
さらに、混合溶液の流量差は、鋼板の上面と下面の間で摩擦力の差を誘発し、鋼板の上方曲げ又は下方曲げ、そして、上部圧延ロールと下部圧延ロールのロール間における摩耗偏差をもたらす可能性がある。深刻な場合には、鋼板の上方曲げ又は下方曲げによって設備の構造物が破損するおそれもある。
そこで、1つのスタンドにおいて混合溶液の上部流量及び下部流量を互いに均一に制御する技術が必要である。
また、工程条件に応じて、特に鋼板の幅が変更される際に、あるいは複数のスタンドを含む圧延設備に鋼板の先端が導入されたり、圧延設備から鋼板の末端が排出されたりする際に、スリップによる蛇行が原因となって混合溶液噴射方式の潤滑圧延が適用されない場合がある。その結果、鋼板の表面欠陥が頻繁に誘発され、圧延荷重が上昇して、圧延ロールや軸受などといった圧延設備の構成要素の寿命を短縮させる現象が起こる。
そこで、工程条件に応じて、噴射ヘッダにおける混合溶液の噴射パターンを制御する技術が必要である。
本発明は、かかる要求を満たすために提案されたものである。以下では、本発明の構成及び作用について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置を示す構成図であり、図2は本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置を構成する噴射ヘッダのスタンド毎の配置を示す図である。
上記図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、それぞれ一対の圧延ロール2を備える複数のスタンド1を含む圧延設備において圧延ロールに混合溶液を供給する混合溶液供給装置であって、水Wを供給するメイン水供給ライン10と、上記メイン水供給ラインから分岐され、複数のスタンドにそれぞれ割り当てられる複数の水供給ライン20と、複数の水供給ラインにそれぞれ設けられ、複数の水供給ラインに互いに均一な流量の水が流れるように調整する第1流量調整弁3と、複数の水供給ラインにそれぞれ割り当てられ、オイルOを供給する複数のオイル供給ライン30と、オイル供給ラインと連結された後、1つの水供給ラインから分岐され、該スタンドの上部及び下部に割り当てられる上部ライン40及び下部ライン50と、上部ラインに連結された上部噴射ヘッダ7と、下部ラインに連結された下部噴射ヘッダ8と、上部ライン及び下部ラインにそれぞれ設けられ、上部噴射ヘッダ及び下部噴射ヘッダに互いに均一な流量の混合溶液Mが流れるように調整する第2流量調整弁4と、を含む。
メイン水供給ライン10には、図示されていない水ポンプが連結されて、上記水ポンプの作動により水Wを供給するようになる。
複数の水供給ライン20は、メイン水供給ライン10から分岐され、複数のスタンド1にそれぞれ割り当てられて、該スタンドに向かって延長する。
第1流量調整弁3は、水供給ライン20毎に設けられることができ、好ましくは、該スタンド1の入口に設置されることができる。また、水Wの流量は、圧延の工程条件に応じて変更されることができる。
かかる第1流量調整弁3は、スタンド1毎にその設置位置から上部噴射ヘッダ7又は下部噴射ヘッダ8までの配管の壁面に蓄積されたスラッジや水頭差などにより発生する抵抗を調整することで、複数のスタンドに同一の流量が流れるようにすることができる。
一般に、流量不均衡は、水が送られる水ポンプから複数のスタンドのそれぞれに連結された配管の長さが異なり、スタンド毎に内部の錆やスラッジが溜まる程度が異なって圧力損失が一定でないために発生している。
第1流量調整弁3は、圧力損失の分だけ、その内部にあるバネ又は弾性体を動かしたり、又は変形させたりして、流路の断面積、すなわち、開放程度を調整する。これにより、流出する流量を一定に維持させることで、スタンド毎に流量を同一に合わせることができる。
ここで、第1流量調整弁3は、電気的な制御なしに、流入する圧力に応じて機械的にその開放程度を調整することができる。
例えば、第1流量調整弁3の排出流量を約200lpmに設定すると、全スタンド1には約200lpmの流量で水Wが一定に供給されるようにすることができる。
このように、水供給ライン20毎に第1流量調整弁3を配置することで、複数のスタンド1に流れる水Wの流量を均一に分配し、且つ全スタンドにおいて混合溶液Mの濃度を一定に維持させることができる。
これにより、潤滑圧延の際に、全スタンド1において同一の摩擦力を維持することができるため圧延の工程条件を導出するために有利となり、鋼板に生じる局部的な表面欠陥を防止することができるようになる。
複数のオイル供給ライン30は、複数の水供給ライン20にそれぞれ割り当てられ、該水供給ラインに連結される。各オイル供給ラインには、オイルポンプ(図示せず)が個別に備えられ、水Wに比べて相対的に少量のオイルOを供給することができる。
潤滑圧延に必要なオイルOは、精密なオイルポンプを介してタンク(図示せず)からオイル供給ライン30を経て水供給ライン20で合流する水Wと混合された後、噴射ヘッダのノズルに及ぶまで供給されることができる。
1つのオイル供給ライン30と連結された後、1つの水供給ライン20は、上部ライン40と下部ライン50に分岐され、該スタンド1の上部及び下部に割り当てられ、延長する。
上部ライン40は、複数のノズル9を備える上部噴射ヘッダ7と連結される。同様に、下部ライン50は、複数のノズル9を備える下部噴射ヘッダ8と連結される。
上部噴射ヘッダ7は、複数のノズル9とともに、上部ライン40から分岐され、該ノズルに混合溶液Mを伝達する複数のノズルライン60を備えることができる。下部噴射ヘッダ8も、複数のノズル9とともに、下部ライン50から分岐され、該ノズルに混合溶液Mを伝達する複数のノズルライン60を備えることができる。
上部ライン40及び複数のノズルライン60を介して上部噴射ヘッダ7に供給された混合溶液Mは、圧延ロール2に向かって噴射される。同時に、下部ライン50及び複数のノズルライン60を介して下部噴射ヘッダ8に供給された混合溶液Mも圧延ロール2に向かって噴射される。
第2流量調整弁4は、水供給ライン20から分岐された上部ライン40及び下部ライン50にそれぞれ設けられることができる。
かかる第2流量調整弁4は、該スタンド1においてその設置位置から上部噴射ヘッダ7又は下部噴射ヘッダ8までの配管の壁面に蓄積されたスラッジや水頭差などにより発生する抵抗を調整して、上部噴射ヘッダ及び下部噴射ヘッダのそれぞれに半分の流量が正確に流れるようにすることができる
上部噴射ヘッダ7及び下部噴射ヘッダ8は、設置の際に水頭差が発生し、複雑な圧延設備の内部により、上部ライン40及び下部ライン50の長さは異なるようになる。その結果、上部噴射ヘッダと下部噴射ヘッダの間には、流量不均衡が起こる。
さらに、噴射ヘッダと連結された上部ライン40及び下部ライン50の配管内部にはスラッジが固着し、配管内の有効径が不均一に減少する可能性がある。このような現象は、特に整備のためにポンプを停止した際に、配管内の混合溶液Mが不均一に停滞していると、混合溶液内のカルシウムや油脂などが析出され、配管の内壁から成長してスラッジになる。このように、スラッジによって有効径が減少した配管側では、圧力損失が激しくなり、混合溶液の流量が減少して流れるようになる。
第2流量調整弁4は、圧力損失の分だけ、その内部にあるバネ又は弾性体を動かしたり、又は変形させたりして、流路の断面積、すなわち、開放程度を調整する。これにより、流出する流量を一定に維持させることで、上部噴射ヘッダ7及び下部噴射ヘッダ8のそれぞれの流量を同一に合わせることができる。
ここで、第2流量調整弁4は、電気的な制御なしに、流入する圧力に応じて機械的にその開放程度を調整することができる。
例えば、第1流量調整弁3の排出流量に応じて、各スタンド1に約200lpmの流量が一定に供給される際に、第2流量調整弁4の排出流量は、その半分の約100lpmと設定することができる。この場合、上部ライン40及び下部ライン50には、混合溶液Mが約100lpmの流量で一定に供給されるようにすることができる。
このように、上部噴射ヘッダ7及び下部噴射ヘッダ8のそれぞれに対して第2流量調整弁4を配置することにより、水供給ライン20を介して各スタンド1に流入した混合溶液Mの流量を上部ライン40及び下部ライン50に半分ずつ分配し、各噴射ヘッダのノズル9がカバーする範囲を一定に維持することができる。
上述した第1流量調整弁3がスタンド1毎に流量偏差を調整することができるのであれば、第2流量調整弁4により、1つのスタンドにおいて上下の噴射ヘッダ7、8に分岐される際の流量偏差を調整することができるようになる。
したがって、上下の流量不均衡が原因となって発生する鋼板の上方曲げ又は下方曲げ、そして、上部圧延ロールと下部圧延ロールの間の摩耗偏差が低減されることができる。
本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、上述したスタンド1毎に、そして、各スタンド内の上下の噴射ヘッダ7、8への混合溶液Mの流量が均一に行われるようにした制御により、潤滑圧延の工程条件に応じて、各噴射ヘッダから吐出される混合溶液の噴射パターンを調整することができる。
このために、本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、圧延設備に設けられ、圧延ロール2に向かって移動する鋼板Sの幅を感知する幅感知センサー11と、複数のノズルライン60にそれぞれ設けられ、混合溶液Mを供給又は遮断するオンオフ弁5と、幅感知センサーに連結され、幅感知センサーで感知された鋼板の幅に応じてオンオフ弁を選択的に開閉する制御部Cと、をさらに含むことができる。
幅感知センサー11は、圧延設備において圧延ロール2に向かって移動する鋼板Sの幅を感知するよう、鋼板が供給される圧延設備の入口側に備えられる。上記幅感知センサーは、制御部Cに連結されて、その感知信号を入力するようになる。
制御部Cは、幅感知信号に基づいて鋼板Sの幅サイズを演算し、演算された鋼板の幅に応じて、上記制御部に連結されたオンオフ弁5を選択的にオンオフ制御することができる。オンオフ弁が選択的にオンオフ制御されることにより、該オンオフ弁が設けられたノズルライン60及びノズル9は、混合溶液Mを供給したり、その供給を遮断したりすることができるようになる。
かかる制御部Cは、一般のコンピュータシステムで構成されることができるため、これについての具体的な説明を省略する。
図3a〜図3cは本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置における圧延の工程条件に応じた噴射パターンを示す図である。
先ず、複数のスタンドを含む圧延設備に鋼板Sの先端が導入されたり、圧延設備から鋼板の末端が排出されたりする際には、図3aに示すように、各噴射ヘッダ7、8の中央に配置されたノズル9に該当するノズルライン60だけを開放し、残りのノズルに該当するノズルラインは閉鎖する。これにより、摩擦力低減によるスリップが防止されて、鋼板の蛇行が起こらない。
次に、鋼板Sが広幅の場合には、幅感知センサー11と制御部C及びオンオフ弁5との間の制御関係により、図3bに示すように、各噴射ヘッダ7、8のすべてのノズル9及びノズルライン60を開放して鋼板の幅方向全体にわたって潤滑圧延が行われるようにする。
続いて、鋼板Sが狭幅の場合には、幅感知センサー11と制御部C及びオンオフ弁5との間の制御関係により、鋼板の幅に対応する数のノズル9及び該ノズルライン60が開放されて混合溶液を噴射することができる。図3cには、各噴射ヘッダのノズルのうち鋼板の両側先端に対応するノズル及び該ノズルラインが閉鎖された例が示されている。これにより、狭幅である鋼板の幅方向全体にわたって潤滑圧延が行われるとともに、混合溶液の非効率的使用を減らすことができる。
ここで、各噴射ヘッダ7、8の開放したノズル9の数(N)に応じて、上部ライン40又は下部ライン50に供給された混合溶液Mの流量が再び1/Nずつ均等に分配されて、開放したノズルから噴射されることができる。また、混合溶液は、混合から噴射されるまで、その濃度が均一な状態を維持することができるようになる。
これにより、各ノズルがカバーする潤滑の範囲が十分に維持されて、鋼板の表面欠陥を防止できるようになるという利点がある。
一方、各噴射ヘッダ7、8のノズル9のうち少なくともいずれか1つのノズル及び該ノズルライン60が遮断される際には、残りの開放したノズル及び該ノズルラインで圧力損失が発生するため、このような圧力損失を補償する必要がある。
このために、本発明の一実施形態による圧延設備の混合溶液供給装置は、複数のノズルライン60にそれぞれ設けられ、制御部Cに連結された圧力センサー12と、メイン水供給ライン10に設けられ、制御部に連結されて、圧力損失によって制御される圧力調整弁6と、をさらに含むことができる。
圧力センサー12は、各ノズルライン60においてオンオフ弁5の上流に設けられ、該ノズルラインを介して流れる混合溶液Mの圧力を感知することができる。かかる圧力センサーは、制御部Cに連結され、その感知信号を入力するようになる。
少なくともいずれか1つのノズル9及び該ノズルライン60が上記オンオフ弁5の閉鎖によって遮断されると、残りの開放されているノズル及び該ノズルラインでは、その圧力センサー12が開放されているノズルラインの圧力を感知する。
制御部Cは、圧力感知信号に基づいて、全ラインに必要な圧力を演算し、演算された必要圧力に応じて、上記制御部に連結された圧力調整弁6の開放程度を制御することができる。
例えば、圧力調整弁6の出口圧力は、圧力センサー12で感知された圧力に基づいて演算された必要圧力の約2〜3倍の圧力に調整することができる。
したがって、圧延の工程条件、特に鋼板幅の広狭に応じて混合溶液の濃度を鋼板の幅方向に一定に制御するとともに、鋼板の幅方向全体にわたって潤滑圧延が円滑に行われるようにする。
以上のように、本発明によると、潤滑圧延の際に噴射される混合溶液の流量不均衡を解消し、全スタンドにおいて混合溶液の濃度及びその幅方向における噴射流量を一定に制御することができる。これにより、圧延ロールと鋼板の間に同一の摩擦力が維持されるようになり、製品の表面欠陥を低減させるという効果がある。
また、本発明によると、圧延の工程条件に応じて噴射パターンを異ならせて制御するとともに、スリップや蛇行を防止することができるという効果を得るようになる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正や変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、これら実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
Claims (8)
- それぞれ一対の圧延ロールを備える複数のスタンドを含む圧延設備において前記圧延ロールに混合溶液を供給する混合溶液供給装置であって、
水を供給するメイン水供給ラインと、
前記メイン水供給ラインから分岐され、前記複数のスタンドにそれぞれ割り当てられる複数の水供給ラインと、
前記複数の水供給ラインにそれぞれ設けられ、前記複数の水供給ラインに互いに均一な流量の水が流れるように調整する複数の第1流量調整弁と、
前記複数の水供給ラインにそれぞれ割り当てられ、オイルを供給する複数のオイル供給ラインと、
オイル供給ラインと連結された後、1つの水供給ラインから分岐され、該スタンドの上部及び下部に割り当てられる上部ライン及び下部ラインと、
前記上部ラインに連結された上部噴射ヘッダと、
前記下部ラインに連結された下部噴射ヘッダと、
前記上部ライン及び前記下部ラインにそれぞれ設けられ、前記上部噴射ヘッダ及び前記下部噴射ヘッダに互いに均一な流量の混合溶液が流れるように調整する複数の第2流量調整弁と、を含む、圧延設備の混合溶液供給装置。 - 前記メイン水供給ラインには水ポンプが連結され、
前記オイル供給ラインにはオイルポンプが個別に連結されることを特徴とする請求項1に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。 - 前記上部噴射ヘッダは、複数のノズルと、前記上部ラインから分岐され、該ノズルに混合溶液を伝達する複数のノズルラインと、を備え、
前記下部噴射ヘッダは、複数のノズルと、前記下部ラインから分岐され、該ノズルに混合溶液を伝達する複数のノズルラインと、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。 - 前記圧延設備に設けられ、圧延ロールに向かって移動する鋼板の幅を感知する幅感知センサーと、
前記複数のノズルラインにそれぞれ設けられ、混合溶液を供給又は遮断するオンオフ弁と、
前記幅感知センサーに連結され、前記幅感知センサーで感知された前記鋼板の幅に応じて前記オンオフ弁を選択的に開閉する制御部と、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。 - 前記複数のノズルラインにそれぞれ設けられ、前記制御部に連結された圧力センサーと、
前記メイン水供給ラインに設けられ、前記制御部に連結されて、圧力損失によって制御される圧力調整弁と、をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。 - 前記第1流量調整弁及び前記第2流量調整弁は、電気的な制御なしに、機械的に開放程度を調整することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。
- 前記第2流量調整弁の排出流量は、前記第1流量調整弁の排出流量の半分に設定されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。
- 各噴射ヘッダの開放したノズルの数に応じて、前記上部ライン及び前記下部ラインに供給された混合溶液の流量は均等に分配されて噴射されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の圧延設備の混合溶液供給装置。
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