JP2021061647A - コイル部品およびそれを用いたインターリーブ方式のdc−dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても所定の結合係数が得られ、その最大差の絶対値が小さいコイル部品と、それを用いたインターリーブ方式のDC−DCコンバータを提供する。【解決手段】互いに対面するように配置された第1板状磁心部5a及び第2板状磁心部5bと、第1・第2板状磁心部5a,5bとともに磁路を構成するように、第1・第2板状磁心部5a,5bの間に配置されたn個(nは4又は5)の柱状磁心部7と、柱状磁心部7に巻回された巻線9とを有し、巻回された巻線の巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1であり、複数の巻線どうしが負結合可能で、複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が−0.30〜−0.15で、結合係数の合計の絶対値が0.60以上0.90以下で、結合係数の絶対値の最大差が0.05以下である。【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車などで電圧を高電圧あるいは低電圧に変換する電力変換回路に用いられるコイル部品とそれを用いたインターリーブ方式のDC−DCコンバータに関する。
近年急速に普及しつつあるハイブリッド車や電気自動車には大出力の電気モータが設けられており、その駆動に用いる電力変換回路として、スイッチング素子とインダクタを含む複数の昇降圧回路を互いに異なる位相で多相(マルチフェイズ)動作させるインターリーブ方式のDC−DCコンバータが知られている。
特許文献1には、磁気相殺型変圧器と呼ばれる相互に結合可能で4つのインダクタで構成されるコイル部品を用いた4フェイズ型のDC−DCコンバータが開示されている。このDC−DCコンバータは図12に示すように、キャパシタC1、キャパシタC2と、並列に接続され互いに結合可能な4つのインダクタL1,L2,L3,L4を含むコイル部品Trと、電流の経路を切り替える第1スイッチ手段S1と第2スイッチ手段S2とを備え、第一入出力接続端子T1に印加された電圧を昇圧して第二入出力接続端子T2へ、又は、第二入出力接続端子T2に印可された電圧を降圧して第一入出力接続端子T1へ、双方向に電力を変換する。
昇圧する場合には、電流は第一入出力接続端子T1を経てコイル部品Trを通じて第1スイッチ手段S1又は第2スイッチ手段S2へと流れる。第1スイッチ手段S1がOFF状態である場合には、第2スイッチ手段S2側に流れる電流によってキャパシタC2が充電され、ON状態であれば第1スイッチ手段S1に電流が流れ、第2スイッチ手段S2にはキャパシタC2からの逆バイアス電流が流れる。第1スイッチ手段S1のスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4と第2スイッチ手段S2のスイッチング素子SW5,SW6,SW7,SW8を、ON状態/OFF状態のスイッチング周期が重ならないように異なる位相(90°の位相差)で多相動作させスイッチングすることで、交流電源からの入力電圧Vinを所定の出力電圧Vout[Vout=(Ton+Toff)/Toff×Vin(Tonはスイッチング素子をオンしている時間であり、Toffはオフしている時間である。)]に昇圧して第二入出力接続端子T2の負荷へ供給する。
特許文献1で示された4フェイズ型のDC−DCコンバータに適用可能なコイル部品の構成例を図13に示す。このコイル部品は電力変換回路の動作の際に通電され磁束を生じる4つの巻線200が磁心150に巻かれていて、それらは図12に示した4つのインダクタL1,L2,L3,L4に対応し、一つのコイル部品として構成する。磁心150は、巻線200が巻き回される4つの磁脚部Gと、この磁脚部Gを繋ぐ十字形状の2つの基部Bを有する。4つの磁脚部Gのそれぞれは基部Bの4つの端部にあって、中心から等距離の位置に配置されていて、前記磁脚部Gと前記基部Bとにより複数の閉磁路が形成され、4つの磁脚部Gのそれぞれに巻かれた巻線200によって生じる磁束の磁束方向が、いずれの組合せをとっても互いに打ち消し合うように構成されている。
図13に示されたコイル部品を構成する磁心は、基部Bの中心に対して等距離の位置に4つの磁脚部Gが90度の回転対称の位置にあって、複数の閉磁路間で磁気抵抗Rmが等しくなるように構成されている。磁気抵抗Rmは磁路長L,透磁率μ,磁路断面積Aにより、磁気抵抗Rm=1/透磁率μ×磁路長L/磁路断面積Aとして表される。このような磁心では、ある一つの磁脚部Gに着目すれば、それを共通の経路とする3つの閉磁路が構成される。第1の閉磁路は、対面する位置にある磁脚部Gと上下の基部Bとで構成される。また第2、第3の閉磁路は、基部Bの中心を回転中心として見て回転方向に隣り合う磁脚部Gと上下の基部Bで構成され、上下の基部BでL字状に屈曲する経路となっている点で第1の閉磁路と異なる。
この様なL字状の経路では相対的に外角側よりも内角側の長さが短く、また内角側の経路は第1の閉磁路よりも短いため、第2、第3の閉磁路の方が第1の閉磁路よりも通過する磁束が多くなり易い。そのため回転方向に隣り合った磁脚部Gに設けられた巻線どうしの結合は、対面する位置にある磁脚部Gに設けられた巻線との結合よりも強くなって、第1の閉磁路と第2、第3の閉磁路の間で結合係数に差が生じる場合がある。このようなコイル部品を回路の一部に使用して構成されたインターリーブ方式のDC−DCコンバータでは、リップル電流の低減効果が小さくなる問題や、各相での電流波形に相違があり、発熱がある相に集中してしまう可能性があった。またコイル部品において、磁気抵抗が大きな経路では発熱が集中して局所的に温度上昇が生じやすく、その放熱対策のためにコイル部品が大型化する問題もあった。
そこで本発明は、インターリーブ方式のDC−DCコンバータ用のコイル部品において、複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても所定の結合係数が得られ、その最大差の絶対値が小さいコイル部品と、それを用いてリップル電流が小さいインターリーブ方式のDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
第1の発明は、互いに対面するように配置された第1板状磁心部及び第2板状磁心部と、前記第1板状磁心部及び前記第2板状磁心部とともに磁路を構成するように、前記第1板状磁心部と前記第2板状磁心部の間に配置されたn個(nは4又は5)の柱状磁心部と、前記柱状磁心部のそれぞれに巻回された複数の巻線とを有し、前記柱状磁心部に巻回された巻線の巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1であり、前記複数の巻線どうしが負結合可能で、前記複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が−0.30〜−0.15で、前記複数の巻線どうしの結合係数の合計の絶対値が0.60以上0.90以下で、前記結合係数の絶対値の最大差が0.05以下であるインターリーブ方式のDC−DCコンバータ用のコイル部品である。
本発明のコイル部品であって、前記柱状磁心部のそれぞれが、仮想中心に対してn回(nは柱状磁心部の数)の回転対称となる位置に配置されるのが好ましい。
本発明のコイル部品では、第1板状磁心部及び第2板状磁心部はフェライトの焼結磁心であり、n個(nは4又は5)の柱状磁心部はFe基軟磁性合金の圧粉磁心であるのが好ましい。
また本発明のコイル部品では、室温23℃における前記焼結磁心の初透磁率μiが500以上であり、前記圧粉磁心の初透磁率μiが200以下であるのが好ましい。
また本発明のコイル部品では、前記柱状磁心のそれぞれの端面が前記第1板状磁心部と前記第2板状磁心部に当接されるのが好ましい。
また本発明のコイル部品では、前記第1板状磁心部と前記第2板状磁心部とは正n角形の形状であって、各角部に前記柱状磁心部が配置されるのが好ましい。
第2の発明は、第1の発明のコイル部品を用いたDC−DCコンバータであって、DC−DCコンバータの入力端と出力端との間に、前記複数の巻線が並列に接続されるように前記コイル部品が配置され、前記複数の巻線の一端側のそれぞれに、各巻線に流れる電流の経路を切り替えるスイッチング素子が接続され、360度/nの位相差で各巻線に電圧が印加されるDC−DCコンバータである。
本発明によれば、インターリーブ方式のDC−DCコンバータ用のコイル部品において、複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても所定の結合係数が得られ、その最大差の絶対値が小さいコイル部品と、それを用いてリップル電流が非結合方式と比較して小さく、かつ各相の電流波形が同様になるインターリーブ方式のDC−DCコンバータを提供することが出来る。
本発明において、互いに対面する板状磁心部の間にn個の柱状磁心部を配置することで、従来の図13に見られたL字状に屈曲する経路がなくなり、所望の性能を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明に係るコイル部品とそれを用いたインターリーブ方式のDC−DCコンバータについて説明する。ただし、本発明はそれらの実施の形態には限定されず、発明の技術思想に応じた変更を含み、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1に本発明の一実施形態に係るコイル部品の斜視図を示す。図示した構成例は4フェイズ型のDC−DCコンバータに適用可能なコイル部品1である。コイル部品1は、2つの板状磁心部5a,5bと4つの柱状磁心部(図示せず)と、樹脂ケース6a,6b,6c,6dに収められた4つの巻線9a,9b,9c,9dとを有する。なお以降の説明では、各部を示す符号でアルファベットを省略し、板状磁心部5、柱状磁心部7、樹脂ケース6、巻線9とする場合がある。図2は図1のコイル部品で樹脂ケース6a,6b,6c,6d及び巻線9a,9b,9c,9dを省略した斜視図である。互いが対面する第1板状磁心部5aと第2板状磁心部5bとの間を繋ぐように4つの柱状磁心部7a,7b,7c,7dが4ヶ所に分散して配置される。樹脂ケース6a,6b,6c,6dに収められる4つの巻線9a,9b,9c,9dは柱状磁心7a,7b,7c,7dに配置される。柱状磁心部7a,7b,7c,7dの両端面を板状磁心部5a,5bに突き合わせ(当接させ)、接着剤、粘着テープ、金具等で固定されて一体化される。
柱状磁心部7の端面と板状磁心部5とは、間に何も介在させずに当接させて金具等で固定される場合のほか、接着剤や粘着テープを間に介在させて固定される場合もある。接着剤や粘着テープは厚みとしてはごく薄いものであり、かかる場合においても柱状磁心部7の端面と板状磁心部5とは当接した状態であると定義する。また、接着剤や粘着テープは当接させる端面ではなくて、柱状磁心部7の端面の周囲に使用して固定するようにしてもよい。
図示した複数の柱状磁心部7a,7b,7c,7dはその伸長方向と直交する断面が方形の角柱状であるが、それに限らず断面形状が円形状や多角形状であっても良い。また柱状磁心部7や板状磁心部5の寸法や形状、巻線9の巻数は、必要なインダクタンス値や結合係数等に応じて適宜設定することが出来る。なおインダクタンス値は主に、DC−DCコンバータの設計において設定されるインダクタリップル電流によって設定される。
図3は柱状磁心部の配置を説明するためのコイル部品を板状磁心側から見た平面図である。なお図3では図1で示した板状磁心部5b、樹脂ケース6a,6b,6c,6d及び巻線9a,9b,9c,9dは省略し図示していない。板状磁心部5a,5bの間に配置される各柱状磁心部7a,7b,7c,7dは、仮想中心oに対し、360度/n(ただしnは柱状磁心の数)の回転対称となる位置にあって、z方向に見て仮想中心oと各中心p,q,r,sとが等距離に有るのが好ましい。図示した例では柱状磁心部7が4つであるので、それぞれ360度/4(90度)ずれた位置に仮想中心oに対して回転対称となるように配置される。柱状磁心部が5つであれば、それぞれ360度/5(72度)ずれた位置となる。詳細は後述するが、巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が負となる条件で、所定の結合係数が得られて、その絶対値の最大差が所定の値以下となる関係が生じる範囲であれば、柱状磁心部の位置は数学的な回転対称となる位置と異なっていても良い。例えば、中心p−q間、q−r間、r−s間、s−p間の距離を一部又は全部異ならせても良い。また中心p−r間、q−s間の距離を異ならせても良い。ただし、中心p−r間、q−s間の距離は中心p−q間、q−r間、r−s間、s−p間の距離よりも長くなるように設定される。なお柱状磁心の数が増えるに従い結合係数の絶対値が低下するため、本発明のコイル部品においては柱状磁心部の数は4または5であるのが好ましく、より好ましくは4である。
図3において、板状磁心部5a(5bも同様)の辺は、近接して対向する柱状磁心部7a,7b,7c,7dの断面形状の辺と平行な状態で配置されている。また、板状磁心部5の辺と柱状磁心部7の辺の間隔は、いずれの場所においても同じになるように配置されている。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、板状磁心部5の辺と柱状磁心部7の辺が平行ではなく傾斜していてもよい。板状磁心部5の辺と柱状磁心部7の辺の間隔は、場所により異なっていてもよい。板状磁心部5aと板状磁心部5bは、同じ大きさで同じ形状を有しているが、これを異ならせてもよい。
巻線9が配置される柱状磁心部7は磁束が集中する部分であるため、磁性材料としてキュリー温度Tcが高く、飽和磁束密度が大きい金属系磁性材料を用いるのが好ましい。より好ましくは、飽和磁束密度が0.8T以上のFe系軟磁性合金であって、Fe−Ni系合金、Fe−Al−Si系合金、Fe−Si−Cr系合金、Fe−B−Si−C系アモルファス合金、Fe−B−Si−Cu−Nb系ナノ結晶合金等が挙げられる。これ等の磁性体材料を単独、あるいは混合されて複数含む粉末として、前記粉末を高圧でプレス成形して圧粉磁心として用いるのが好ましい。圧粉磁心は微視的には多数の磁気ギャップを介して磁性体が連続する分散ギャップ構造であって、大きなギャップ空間(磁気ギャップ)を設けることなく柱状磁心7の磁気飽和を防ぐことができる。また、磁気ギャップで発生する漏れ磁束が巻線9と鎖交することが低減するので、誘導加熱による発熱を防ぎ損失増加を抑える。また絶縁処理された粉末であれば、渦電流損失を低減して高周波での磁心損失を低減する磁心として構成できる。図示した例では柱状磁心部7を四角形(正方形あるいは長方形)としたが円形、楕円形、三角形、五角形以上の多角形でも良い。
巻線間で所定の結合係数が得られて、その絶対値の最大差を小さくするのに、板状磁心部5に用いる磁性材料として、圧粉磁心と比べて磁心損失が小さく安価なソフトフェライトを用いるのが好ましい。ソフトフェライトの中でも低磁心損失であるMn系フェライトを用いるのが好ましい。Mn系フェライトは室温23℃における飽和磁束密度が0.45T以上であり、室温23℃、磁束密度200mT、周波数100kHzにおける磁心損失Pcvが450kW/m3以下であるのが好ましい。高温環境下での磁心損失Pcvが小さくて80℃〜120℃の間にて磁心損失Pcvが最小となる磁気特性を有するのがより好ましい。図示した例では板状磁心部5を四角形(正方形あるいは長方形)としたが、円形、五角形以上の多角形でも良い。
柱状磁心部7との突き合せ部の近辺での磁気飽和が生じないように、板状磁心部5の外周縁よりも内側に柱状磁心部7を配置するのが好ましい。一方で柱状磁心部7よりも外側となる板状磁心部5の領域が増えると、漏洩磁束の増加によって巻線9間の結合係数が低下するため、板状磁心部5や柱状磁心部7の各部の寸法や、板状磁心部5と柱状磁心部7の配置関係、あるいは板状磁心部5間の距離等の事項は、巻線9間の結合係数を考慮しつつ、磁気回路で磁気飽和が生じないように設定することが必要である。またインターリーブ方式のDC−DCコンバータの各昇圧回路の対称性を考慮すれば、図3に示すように、コイル部品は板状磁心5の中心oに対して柱状磁心部7を回転対称の位置とするのが好ましい。
巻線9は、導線(例えば、銅線にポリアミドイミドを被覆したエナメル線)を巻回して構成する。巻線9を形成する導線は円形状、長方形状等の種々の断面形状のものを用いることができるが、幅と厚さの比が5以上の長方形状断面の導線(平角線)を用いればコイルの占積率を高めることができるので好ましい。図示した例では平角線をエッジワイズ巻きにしたエッジワイズコイルを用いている。巻線9の巻数は、要求されるインダクタンス値に基づいて適宜設定され、また線径も通電される電流により適宜選択される。また巻線9を収める樹脂ケース6は、巻線9と板状磁心部5や柱状磁心部7との間の絶縁を得られるものであって、絶縁性能を満足すれば使用する樹脂材料に特に限定するものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー等の樹脂であって、射出成形等の公知の成形法にて得ることができるものが好ましい。絶縁性能として10kV/mm以上であるのが望ましい。柱状磁心部7に巻回された巻線9の巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1であり、それぞれ同一の巻線9、同一の樹脂ケース6を使用することが出来る。または、樹脂ケース6a,6b,6c,6dを1つに統合することで組み立て時の工数を削減しても良い。
図1に示したコイル部品は4フェイズ型のDC−DCコンバータに用いられ、その4つの電流経路には4つの巻線9a、9b、9c、9dがそれぞれ配置される。前述の図12のDC−DCコンバータであれば、4つの巻線9a、9b、9c、9dはインダクタL1、L2、L3、L4に対応する。巻線9a、9b、9c、9dの巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1であるのが好ましい。本発明ではDC−DCコンバータにおいて、コイル部品1の巻線9a、9b、9c、9dの夫々は、複数の巻線どうしが負結合するように使用され、巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が−0.30以上−0.15以下で、前記結合係数の絶対値の最大差が0.05以下であるのが好ましい。さらに好ましくは、前記結合係数の絶対値の最大差が0.03以下である。複数の巻線どうしが負結合するとは、互いに結合する4つの巻線9a、9b、9c、9dの夫々の一端に電流が流入する場合に互いに磁束を弱め合う状態であって、その結合係数は負として示される。なおコイル部品や、それを用いた回路の動的な解析にはJMAG(登録商標)などの電磁界解析ソフトを用いることができる。
インターリーブ方式のDC−DCコンバータでは、単純には、シングル方式と比べてチョッパ回路の数に応じて部品点数が増え、コストの増加、回路の大型化を招いてしまう。特にコイル部品は磁心や巻線等で構成され、それらはスイッチング素子等の半導体部品と比べると、回路に占める体積が非常に大きいが、チョッパ回路に応じた複数のインダクタを構成するコイル部品を一つのコイル部品として複合化することで、部品点数の低下、回路の大型化を防ぐことが出来るとともに、リップル電流を低減することが出来る。
4フェイズ型のDC−DCコンバータに用いられるコイル部品の好適な形状や磁心を構成する磁性材料について、図4に示した計算モデルで電磁場解析ソフトウエア(JMAG−Designer(株式会社JSOL製)を使用し解析した。
コイル部品の解析で用いたモデルの各部の寸法と、磁性材料、そして巻線の寸法等の条件を纏めて表1に示す。
また表2に磁性材料の代表的な磁気特性として、磁束密度Bmと初透磁率μiを材質名とともに示す。磁性材料としてMn系フェライトやFe基軟磁性アモルファス合金を選択した。それらの磁性材料は日立金属株式会社にて磁心として供給されている。HLM50はFe基軟磁性アモルファス合金のフレークを用いた圧粉磁心として提供され、その他のML29D,ML91S,MB19DはMn系フェライトを用いた焼結磁心として提供されるものである。
また各磁性材料を使用した磁心の100℃における増分透磁率μΔを図6に示す。増分透磁率μΔは直流磁界に交流磁界が重畳したときの透磁率である。表2からも分かるように、環境温度が23℃における焼結磁心の初透磁率μiが500以上であり、圧粉磁心の初透磁率μiが200以下となる素材が選択されている。また、圧粉磁心は図6に示す通り、環境温度が高温であっても直流印加磁界に対する増分透磁率μΔの変化が小さく、また1000A/mの直流磁界印加の下でも焼結磁心であるML29D、MB19D、ML91Sと比較して高い増分透磁率μΔが得られる。
電磁場解析では、Vin=50.5V、Vout=14.8V、最大電流300Aの降圧4フェイズDC−DCコンバータ用のコイル部品の基本仕様として、動作周波数100KHz、目標インダクタンスをDC60A重畳時10μH以上となるように磁心寸法やコイル仕様等を設定した。コイル部品の基本仕様としたものが表1中の実施例1と対応し、板状磁心部はMn系フェライトを使用した焼結磁心(ML29D)であり、柱状磁心部はFe基軟磁性アモルファス合金のフレークを用いた圧粉磁心(HLM50)としている。
実施例1から実施例8までは、板状磁心部の磁性材料の材質はML29D、柱状磁心部の磁性材料の材質はHLM50という組み合わせである。第1、第2板状磁心部はいずれも正方形であり、4つの柱状磁心部も断面形状は正方形とした。比較例1から比較例5および実施例9は、材質の組み合わせを実施例とは異ならせている。比較例6,7は、材質の組み合わせは実施例と同じであるが、実施例1,2,3と比べて、柱状磁心部のサイズ及び配置は変えずに、板状磁心部のサイズのみが大きくなった構成である。すなわち、板状磁心部の辺と柱状磁心部の辺の間隔が実施例1,2,3よりも大きく設定されている。巻線のターン数は実施例と比較例のいずれも7であり、巻線比はいずれの組み合わせにおいても1となっている。
JMAG Designerを使用した、コイル部品の磁界解析モデルでの解析結果をDC−DCコンバータの回路モデルに反映させて、動作時の動特性を解析した。巻線9a〜9dのうち、巻線9a〜9cの3つの巻線に流れる電流を等しく一定として、残る巻線9dの巻線に流れる直流重畳電流を巻線9a〜9cから1Aのステップで200Aまで変化させ、その際の鎖交磁束の変化を用いてインダクタンスを得て、直流重畳特性および結合係数を評価した。結合係数は、巻線9a,9b,9cのそれぞれに相互に鎖交する磁束の変化量を相互インダクタンスとして得て、巻線9a〜9cの自己インダクタンスで除算することで求めている。
図5に示すDC−DCコンバータの回路モデルを作成し、上記の方法によって得られた情報をもとに回路シミュレーションを実施してリップル電流を導出した。入出力の条件としては、入力電圧Vin=50.5V、出力電圧Vout=14.8V、入力段のコンデンサ容量330μF、出力段のコンデンサ容量750μFとした。また、図5に示すSW1〜8のスイッチには40ナノ秒のデッドタイムを設けている。例えば、図5に示す回路モデルにおいて、降圧コンバータで動作させる場合、SW5のOFF指令からSW6のON指令には40ナノ秒の間隔を空けるということである。
得られたコイル部品の巻線間の結合係数を表3に示す。結合係数Kabは巻線9a,9b間の結合係数であり、結合係数Kacは巻線9a,9c間の結合係数であり、結合係数Kadは巻線9a,9d間の結合係数である。|Kab+Kac+Kad|は複数の巻線どうしの結合係数の合計の絶対値であり、Δkは結合係数の絶対値の最大差である。また表4に環境温度が23℃と100℃での、直流重畳電流が0A(初期)と60A(重畳時)での自己インダクタンスを示す。
実施例1から9のコイル部品では、いずれも巻線間の結合係数Kab,Kac,Kadが−0.3〜−0.15の範囲のあるとともに、結合係数の絶対値の最大差Δkが0.05以下で、結合係数の合計の絶対値|Kab+Kac+Kad|が0.60以上0.9以下であった。
一方、板状磁心部を圧粉磁心(HLM50)とし、柱状磁心部を焼結磁心(ML29D)として、実施例1の構成と磁性材料を入れ替えた比較例1では、対向して配置された巻線9aと巻線9cとの間の結合が弱く結合係数Kacが−0.13であって、結合係数Kab,Kac,Kadのうちの結合係数の絶対値の最大差Δkも0.16と大きかった。また、板状磁心部と柱状磁心部とをともにHLM50の圧粉磁心で構成した比較例2ではいずれの巻線間も結合が弱くて、結合係数Kab,Kac,Kadが−0.15を超えた。また自己インダクタンスが10μH未満であった。
また板状磁心部と柱状磁心部とをMn系フェライトの焼結磁心で構成した比較例3〜5では、隣り合って配置された巻線9aと巻線9bとの間の結合、巻線9aと巻線9dとの間の結合がともに強くて、結合係数が−0.30未満となった。また漏れインダクタンスが小さく結合係数の合計の絶対値が0.99と大きい。
また板状磁心部と柱状磁心部の磁性材料の選択は実施例1と同じだが、板状磁心部の寸法を異ならせ柱状磁心部の位置に対して板状磁心部を大きくして漏れインダクタンスが大きくなるように構成した比較例6,7のコイル部品では、比較例6で結合が弱く結合係数Kab,Kac,Kadが−0.14であり、比較例6,7ともに結合係数の合計の絶対値が0.60未満であった。そして、直流重畳電流が60Aの条件で板状磁心の磁気飽和が生じて、磁気回路として機能しない場合があった。
得られた結果のうち、実施例1、比較例1〜5の結果を基に、回路シミュレーションを実施してリップル電流を評価した。得られた結果を表5に示す。
表5に示すように、実施例1に示す構成ではインダクタL1〜L4の間のリップル電流の最大差(Lmax−Lmin)は1A未満で小さい。このようにリップル電流差が小さいと、コイル部品の放熱設計においてリップル電流が大きい経路を集中的に冷却する必要がなく設計を簡単化することが出来る。比較例1、2では実施例1と比べて自己インダクタンスが小さいにも係らず、実施例1よりもインダクタL1〜L4のリップル電流が大きい。このような構成では実施例1と比べてコイル部品の損失の増加を招く場合がある。また比較例3〜5のコイル部品はリップル電流が大きく、リップル電流の差は3Aを超えて大きい。
実施例9のコイル部品は、板状磁心部と柱状磁心部をともに焼結磁心(ML29D)とし、板状磁心部間の中間位置で柱状磁心部に磁気ギャップを形成している。柱状磁心部のそれぞれは2つに分かれていて、それらの間に0.5mmのギャップが形成される構成である。他の実施例と比べてギャップ部分での漏洩磁束によってコイル部品の損失の増加を招き易いが、巻線間の結合係数Kab,Kac,Kadが−0.27で、最大値と最小値との絶対値の差Δkが0.00であり、結合係数の合計の絶対値|Kab+Kac+Kad|が0.81となった。
また、5フェイズ型のDC−DCコンバータ用として、板状磁心部を正五角形とし、その柱状磁心部を正四角形としたコイル部品の磁界解析モデルを図7に示す。なお図7では板状磁心部5aに対する柱状磁心部7a,7b,7c,7d,7eの配置構造を示すように他方の板状磁心部を省略して示している。柱状磁心部7a,7b,7c,7d,7eは実施例1と同じ寸法、同じ磁性材料の圧粉磁心(HLM50)とした。板状磁心部5aは焼結磁心(ML29D)であって、その中心から各頂点の距離が40mmであり、一辺の長さは47.02mmとしている。板状磁心部5aと対になる他方の板状磁心も同様である。各柱状磁心部7a,7b,7c,7d,7eの中心が、板状磁心部5aの中心と頂点を結ぶ線上にあって、中心から25mmの位置に配置される。実施例1と同じ条件で巻線(図示せず)を巻いた解析モデルで、電磁場解析ソフトウエア(JMAG−Designer)で解析して結合係数を確認した結果を表6に示す。5フェイズ型のDC−DCコンバータに用いられるコイル部品においても、いずれの組み合わせにおいても 結合係数が一致している。
このような解析を基にして実施例1で示したコイル部品を作製した。柱状磁心部の圧粉磁心は図2と同様に矩形状であって、外形10mm×10mm×15.4mmとした。磁性材料として、Fe基アモルファス軟磁性合金(Metglas,Inc.製、2605SA1)のリボン粉砕粉を使用したHLM50を用いた。リボン粉砕粉には絶縁のためTEOS(テトラエトキシシラン)処理によってシリコン酸化物被膜が形成されていている。リボン粉砕粉とバインダとなるシリコン樹脂との混合物を金型に充填して加圧成形し、得られた成形体をFe基アモルファス軟磁性合金の結晶化温度よりも低い400℃で焼鈍して、外形10mm×10mm×15.4mmの柱状磁心部を得た。
板状磁心部の焼結磁心は図2に示したような正方形状であって、外形50mm×50mm×5mmとした。磁性材料は日立金属株式会社製のMn系フェライトであるML29Dを用いた。
ポリエチレンテレフタレートで形成された樹脂ケースに柱状磁心部を通し、幅7mm、厚み1mmの平角導線を7ターン巻回した同じ構成の4つの巻線(エッジワイズコイル)を図1に示すように各柱状磁心部の周囲に配置した。柱状磁心部に巻回された巻線の巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1である。樹脂ケース6a,6b,6c,6dは巻線の内周側と外周側を囲うように配置された壁部と、前記壁部を繋ぐ底部で構成されている。外周側の壁部の一部は巻線の両端t1、t2を引き出すように欠かれていて、樹脂ケース6a,6b,6c,6dに収容された巻線9a,9b,9c,9dは、その両端t1、t2と樹脂ケースの外周側の壁部とで位置決め保持可能としている。
組立治具を使い、板状磁心部の平坦面上に、柱状磁心部の中心から実質的に均等距離で、且つ90度の回転対称の位置に、柱状磁心部をその角部が板状磁心の角部と向かうように配置し、柱状磁心部の端部を当接させ接着固定した。次に柱状磁心部の夫々に樹脂ケースに収められた巻線を配置し、更に柱状磁心部のもう一方の端部を覆うように板状磁心部を接着固定した。更に柱状磁心部を跨ぐように粘着固定テープを巻きまわし固定して、コイル部品を得た。組立治具を使うことで、複数の部材で構成されるコイル部品の組み合わせが容易で、部材間に位置ずれが生じるのを低減している。
得られたコイル部品について、ヒューレットパッカード社製LCRメータ4284Aを用いて、周波数100kHz,AC1Vp−pで23℃にて初期、及び直流電流が重畳する条件でインダクタンスを測定した。その結果、直流重畳特性は初期(23℃)で4つのインダクタの平均は15.82μH(15.88μH、14.07μH、16.38μH、16.96μH)μHであり、磁界解析モデルでの解析結果の初期インダクタンス16.4μHと同等のレベルであった。
前記コイル部品を、図5に示す回路モデルで実機にて同様の動作確認を行った。動作確認には48V〜12V双方向コンバータの評価モジュールであるテキサス・インスルツメンツ社製のLM5170EVM−BIDIRを用いて、4フェイズ型のDC−DCコンバータを作成した。コイル部品の接続は、互いに向き合う巻線が磁束を相殺するように接続して、巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が負となる負結合となるようにしている。Vin=50.5V、Vout=14.88V、Iout=80A、駆動デューティ0.28である場合の動作時において観察される、コイル部品の対角に配置されたインダクタL1とインダクタL3の電流波形を図8に示す。各組み合わせでの結合差が小さいため、インダクタL1、インダクタL3のインダクタ電流の波形は同一であり、リップル電流は各経路のインダクタンスによりばらつきが見られるが、ほぼ同じ値となっている。また回路解析モデルにて同じ動作条件とした場合のインダクタL1とインダクタL3の電流波形を図9に示す。ややリップル電流の振幅が異なるが、ほぼ同じ電流波形を得られていることが分かる。
更に、入力電圧Vin=50.5V、Vout=14.88V、Iout=300A、駆動デューティ0.28である場合の動作時におけるインダクタL1からインダクタL4の電流波形を図10に示す。図10の電流波形においても、図8、図9同様に各相の波形は同様であり、良好な結果を得ることができた。このように実動作においても4フェイズ型のDC−DCコンバータ用のコイル部品として正常に動作し、かつ磁界解析・回路解析モデルとの一致性も良好であることが分かった。
インダクタ電流の解析波形図(図10)において、インダクタL1のインダクタ電流のピークが3μs、13μsで現れる。そのピーク時での磁束分布を図11に示す。円錐状に示される図形は磁界の大きさと方向を表し、濃淡は磁束密度を表している。柱状磁心部7aには他の柱状磁心部7b〜7dや板状磁心部5a、5bと比べて磁束が集中している。また板状磁心部5a、5bにおいては、磁束が相殺されて柱状磁心部7a〜7dと比較して磁界は小さくなっていることが分かる。同様に、インダクタL2のインダクタ電流のピーク時においては、柱状磁心部7bに磁束が集中し、インダクタL3のインダクタ電流のピーク時においては、柱状磁心部7cに磁束が集中し、インダクタL3のインダクタ電流のピーク時においては、柱状磁心部7dに磁束が集中するが、いずれの場合も板状磁心部5a、5bの磁界は柱状磁心部7a〜7dと比較して小さくなる。
このように、磁束が集中する柱状磁心部を、大きな直流磁界印加の下でも磁気飽和しない圧粉磁心や磁気ギャップを設けた焼結磁心で構成し、柱状磁心部よりも磁界が小さい板状磁心部を初透磁率μiが大きい焼結磁心で構成することで、複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても、所定の結合係数が得られ、その最大差の絶対値が小さいコイル部品とすることが出来る。
1 コイル部品
5 板状磁心部
7 柱状磁心部
9 巻線
5 板状磁心部
7 柱状磁心部
9 巻線
Claims (7)
- 互いに対面するように配置された第1板状磁心部及び第2板状磁心部と、
前記第1板状磁心部及び前記第2板状磁心部とともに磁路を構成するように、前記第1板状磁心部と前記第2板状磁心部の間に配置されたn個(nは4又は5)の柱状磁心部と、前記柱状磁心部のそれぞれに巻回された複数の巻線とを有し、
前記柱状磁心部に巻回された巻線の巻数比は、いずれの組み合わせにおいても1であり、
前記複数の巻線どうしが負結合可能で、前記複数の巻線どうしのいずれの結合の組み合わせをとっても結合係数が−0.30〜−0.15で、前記複数の巻線どうしの結合係数の合計の絶対値が0.60以上0.90以下で、前記結合係数の絶対値の最大差が0.05以下であるインターリーブ方式のDC−DCコンバータ用のコイル部品。 - 請求項1に記載のコイル部品であって、
前記柱状磁心部のそれぞれが、仮想中心に対してn回(nは柱状磁心部の数)の回転対称となる位置に配置された、コイル部品。 - 請求項1または2に記載のコイル部品であって、
第1板状磁心部及び第2板状磁心部はフェライトの焼結磁心であり、n個(nは4又は5)の柱状磁心部はFe基軟磁性合金の圧粉磁心である、コイル部品。 - 請求項3に記載のコイル部品であって、
室温23℃における前記焼結磁心の初透磁率μiが500以上であり、前記圧粉磁心の初透磁率μiが200以下であるコイル部品。 - 請求項1から4のいずれかに記載のコイル部品であって、
前記柱状磁心部のそれぞれの一方の端面が前記第1板状磁心部と当接し、他方の端面が前記第2板状磁心部に当接されたコイル部品。 - 請求項1から5のいずれかに記載のコイル部品であって、
前記第1板状磁心部と前記第2板状磁心部とは正n角形(nは4又は5)の形状であって、各角部に前記柱状磁心部が配置されたコイル部品。 - 請求項1から6のいずれかに記載のコイル部品を用いたインターリーブ方式のDC−DCコンバータであって、
DC−DCコンバータの入力端と出力端との間に、前記複数の巻線が並列に接続されるように前記コイル部品が配置され、
前記複数の巻線の一端側のそれぞれに、各巻線に流れる電流の経路を切り替えるスイッチング素子が接続され、360度/nの位相差で各巻線に電圧が印加されるインターリーブ方式のDC−DCコンバータ。
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JP2019182749A JP2021061647A (ja) | 2019-10-03 | 2019-10-03 | コイル部品およびそれを用いたインターリーブ方式のdc−dcコンバータ |
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JP7030947B1 (ja) * | 2020-12-18 | 2022-03-07 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
WO2023201967A1 (zh) * | 2022-04-19 | 2023-10-26 | 株洲中车时代电气股份有限公司 | 多重耦合斩波变换器及控制方法、电源设备 |
JP7464158B2 (ja) | 2022-02-18 | 2024-04-09 | 株式会社村田製作所 | トランス及びトランスの製造方法 |
-
2019
- 2019-10-03 JP JP2019182749A patent/JP2021061647A/ja active Pending
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