JP2021060269A - ネジ検査方法および装置 - Google Patents

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Junichi Nakagawa
純一 中川
小川 均
Hitoshi Ogawa
小川  均
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匠 渡邉
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Abstract

【課題】雌ネジの検査精度を高めることができるネジ検査方法および装置を提供する。【解決手段】載置台14に位置決め固定した製品12に形成した雌ネジ12aを検査するネジゲージ16が、ロボット18に支持される。ネジゲージ16は、回転用モータ28によって回転されると共に、昇降用モータ30によって上下方向に移動される。ネジゲージ16に向けて空気を吹き付ける吹付手段20が設けられる。雌ネジ12aにネジゲージ16をねじ込む前からネジゲージ16に向けて空気を吹き付けることで、ネジゲージ16に付着している塵埃等の異物を除去した状態で、ネジゲージ16による検査を行うことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、製品に形成された雌ネジが、規格通りか否かを検査するネジ検査方法および装置に関するものである。
自動車のターボ部品等の各種の製品には、多数の雌ネジ(ネジ孔)が形成されており、これら雌ネジが規格通りに形成されていないと、雄ネジのねじ込みが不可能であったり、雌ネジや雄ネジが破損してしまうことから、雌ネジを検査して良否を判定することが重要である。特許文献1には、ロボットハンドにネジゲージを取り付け、該ネジゲージを雌ネジにねじ込んだ際に検出した回転量やトルクに基づいて、雌ネジが規格通りに形成されているか否かを検査している。
特開平10−138058号公報
特許文献1のネジ検査装置では、ネジゲージでの検査に際し、該ネジゲージに塵埃等の異物が付着していると、正確な回転量やトルクを検出することができず、良否判定の精度が低下するおそれがある。また、検査によってネジゲージは経時的に摩耗するが、摩耗量が大きいネジゲージを用いると、正確な回転量やトルクを検出することができなくなってしまい、良否判定の精度が低下する問題も指摘される。
すなわち本発明は、前述した従来技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、雌ネジの検査精度を高めることができるネジ検査方法および装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係るネジ検査方法は、
移動手段(18)に支持したネジゲージ(16)を、モータ(28)によって回転させながら移動手段(18)で移動して製品(12)に形成された雌ネジ(12a)にねじ込んで、該雌ネジ(12a)の良否を検査するネジ検査方法であって、
前記雌ネジ(12a)にネジゲージ(16)をねじ込む前から該ネジゲージ(16)に向けて空気を吹き付けると共に、空気を吹き付けつつ雌ネジ(12a)にネジゲージ(16)をねじ込む検査を行うことを要旨とする。
請求項1の発明では、ネジゲージによる検査前からネジゲージに空気を吹き付けると共に、空気を吹き付けつつ検査を行うようにしたので、該ネジゲージに付着している塵埃等の異物を除去し得ると共に、異物が付着していない状態で検査を行うことができ、検査精度を高めることができる。
請求項2の発明は、前記ネジゲージ(16)による検査に先立ち、該ネジゲージ(16)の摩耗量を検査し、摩耗量が規定値を超えた場合は、当該ネジゲージ(16)による検査を行わないようにしたことを要旨とする。
請求項2の発明では、検査前にネジゲージの摩耗量を検査し、摩耗量が規定値を超えているネジゲージでは検査を行わないようにしたので、検査精度が低下するのを防ぐことができる。
請求項3の発明は、表面に潤滑油(54)を付けたネジゲージ(16)により検査を行うことを要旨とする。
請求項3の発明では、ネジゲージの表面に潤滑油を付けて検査を行うようにしたので、ネジゲージの摩耗を抑えて、該ネジゲージの使用寿命を延ばすことができ、ランニングコストを低減することができる。
請求項4の発明は、前記製品(12)が載置される載置台(14)に対して適正な姿勢で製品(12)が載置されたことを姿勢検出手段(34)が検出したことを条件として、前記ネジゲージ(16)による検査を開始することを要旨とする。
請求項4の発明では、載置台に適正な姿勢で載置した製品の検査を行うようにしたので、検査精度を高めることができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項5の発明に係るネジ検査装置は、
移動手段(18)に支持したネジゲージ(16)を、モータ(28)によって回転させながら移動手段(18)で移動して製品(12)に形成された雌ネジ(12a)にねじ込んで、該雌ネジ(12a)の良否を検査するネジ検査装置であって、
前記ネジゲージ(16)に向けて空気を吹き付ける吹付手段(20)を備えたことを要旨とする。
請求項5の発明では、ネジゲージに付着している塵埃等の異物を、吹付手段で吹き付ける空気によって除去することができ、検査精度を高めることができる。
請求項6の発明は、前記移動手段(18)によるネジゲージ(16)の移動領域内に、ネジゲージ(16)の摩耗量を検査する摩耗検査手段(52)を備え、
前記移動手段(18)によってネジゲージ(16)を移動して、前記摩耗検査手段(52)により摩耗量を検査するよう構成したことを要旨とする。
請求項6の発明では、摩耗検査手段によってネジゲージの摩耗量を検査することができるので、大きく摩耗して正確な検査ができないネジゲージでの検査を回避して、検査精度が低下するのを防ぐことができる。
請求項7の発明は、前記移動手段(18)によるネジゲージ(16)の移動領域内に、潤滑油(54)を貯留したオイル容器(56)を備え、
前記オイル容器(56)に貯留した潤滑油(54)に、前記移動手段(18)によって移動したネジゲージ(16)を浸漬して表面に潤滑油(54)を付けるよう構成したことを要旨とする。
請求項7の発明では、ネジゲージの表面に潤滑油を付けて検査を行うことができ、ネジゲージの摩耗を抑えて、該ネジゲージの使用寿命を延ばすことができ、ランニングコストを低減することができる。
請求項8の発明は、前記製品(12)が載置される載置台(14)と、
前記載置台(14)に製品(12)が適正な姿勢で載置されたことを検出する姿勢検出手段(34)とを備えたことを要旨とする。
請求項8の発明では、製品が載置台に適正な姿勢で載置されたことを検出することができるので、検査精度を高めることができる。
請求項9の発明は、前記製品(12)に、他の製品(12)と区別する情報、雌ネジ(12a)を形成した日時情報およびネジゲージ(16)で検査する日時情報を含む各種情報を読み取り可能な情報コード(60)が付され、
前記製品(12)の情報コード(60)を読み取る読取手段(62)と、
前記読取手段(62)で読み取った情報コード(60)の情報を記憶する記憶手段(40)とを備えたことを要旨とする。
請求項9の発明では、製品毎に付された情報コードを読み取って記憶手段に情報を記憶するよう構成したので、ユーザーからクレーム等のあった製品に雌ネジが形成された日時やネジゲージで検査した日時を特定することができ、同時期に雌ネジが形成された製品や検査された製品の再検査等の対処を効率的に行うことができる。
本発明に係るネジ検査方法および装置によれば、雌ネジの検査精度を高めることができる。
実施例に係るネジ検査装置を示す概略平面図である。 実施例に係るネジ検査装置を示す概略正面図である。 実施例に係るネジ検査装置の制御ブロック図である。 実施例に係るネジ検査装置による検査処理のフローチャートである。 図4に示すゲージ検査処理のフローチャートである。
次に、本発明に係るネジ検査方法および装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1、図2は、実施例のネジ検査装置10を示すものであって、ネジ検査装置10は、ターボ部品等の製品12が載置される載置台14と、ネジゲージ16を支持して移動する移動手段としての多関節ロボット(以下単にロボットという)18と、ロボット18に支持したネジゲージ16に向けて空気を吹き付ける吹付手段20とを備える。ロボット18は、図示しないモータによって水平方向に揺動可能に構成されたアーム22と、該アーム22の先端部に設けた支持部材24に回転可能でかつ上下方向に移動可能に支持された回転軸26と、該回転軸26を回転駆動する回転用モータ(モータ)28と、該回転用モータ28および回転軸26を、上下方向に移動する昇降用モータ30とを備える。また、回転軸26の下端に、一体的に回転する取付部26aが設けられ、該取付部26aに、製品12に形成されている雌ネジ12aに対応するネジゲージ16を着脱自在に取り付け得るよう構成される。すなわち、取付部26aに取り付けられたネジゲージ16は、アーム22と共に水平方向に揺動すると共に、昇降用モータ30によって上下方向に移動し、かつ回転用モータ28によって回転するよう構成される。なお、昇降用モータ30は、ラックアンドピニオンやボールネジ等の作動機構を動作することで、回転用モータ28、回転軸26およびネジゲージ16を一体で上下方向に移動する。
図1、図2に示す如く、前記載置台14に隣接して、該載置台14に載置された製品12を位置決め固定する固定手段としてのクランプ部材32が設けられる。このクランプ部材32は、図示しないエアシリンダ等の作動手段によって、載置台14の上方から側方に離間した待機位置と、載置台14に載置された製品12を上側から載置台14に押し付けて位置決め固定する固定位置とに移動するよう構成される。なお、クランプ部材32は、固定位置において製品12の雌ネジ12aが形成されていない部位に当接して、ネジゲージ16による雌ネジ12aの検査に支障を来たさないよう構成される。また、載置台14には、該載置台14に対して適正な位置および姿勢で製品12が載置されたことを検出する姿勢検出手段34が設けられ、該姿勢検出手段34の検出信号が後述する制御装置36に入力される。実施例では、載置台14における製品12が載置される領域内に設けられて上方に開口する複数の孔(図示せず)と、これら孔にエアを供給するエア供給源(図示せず)と、エアを供給する経路に設けた圧力検出器38(図3参照)とで姿勢検出手段34を構成し、載置台14に製品12が載置された際に全ての孔が製品12によって塞がれ、圧力検出器38が予め設定された設定圧力を検出することで、製品12が適正な位置および姿勢で載置されたと制御装置36が判定するよう構成される。すなわち、複数の内の何れかの孔が製品12で塞がれていなければ、孔からエアが洩れることで圧力検出器38は設定圧力を検出することはなく、これによって製品12が適正な位置および姿勢で載置されていないと制御装置36が判定する。
前記ネジ検査装置10を制御する制御装置36には、図3に示す如く、前記ロボット18(具体的にはアームを動作するモータ)、回転用モータ28および昇降用モータ30が接続されて、該制御装置36によってロボット18、回転用モータ28および昇降用モータ30が動作制御される。制御装置36が備える記憶手段としての記憶部40には、前記載置台14に対して適正な位置および姿勢で載置された製品12の各雌ネジ12aの位置データが記憶されており、この位置データに基づいてネジゲージ16を、各雌ネジ12aの上方の検査開始位置に位置付けるように、制御装置36がロボット18を駆動制御する。また、制御装置36には、回転用モータ28のトルクを電流の変化により検出するトルク検出器42と、回転用モータ28の回転量からネジゲージ16の回転量を検出するエンコーダ等の回転量検出器44と、昇降用モータ30の回転量からネジゲージ16の上下方向の送り量を検出するエンコーダ等の送り量検出器46とが接続される。
ここで、雌ネジ12aの検査には、通ネジ(通りネジゲージ)を用いた検査と止ネジ(止まりネジゲージ)を用いた検査とがある。通ネジを用いた検査は、雌ネジ12aの総合有効径が規定の許容限界内にあるか否かを検査するものであり、雌ネジ12aに通ネジが所定の深さまでねじ込まれるか否かによって雌ネジ12aが規格通りか否かを判定する。また、止ネジを用いた雌ネジ12aの検査は、雌ネジ12aの実際の有効径が規定の最大寸法よりも小さいか否かを検査するものであり、雌ネジ12aに止ネジが所定の深さ(例えば、2回転分の深さ)を超えてねじ込まれなければ、雌ネジは止ネジを用いた検査に合格したことになる。実施例では、通ネジとしてのネジゲージ16を用いて検査する場合で説明する。そして、ネジゲージ16での検査において、制御装置36は、前記回転量検出器44で検出される回転量が、予め設定された判定回転量に達するまでに、前記トルク検出器42が予め設定された異常トルクを検出しない場合は、雌ネジ12aは規定通りの良品として判定する一方で、回転量検出器44が判定回転量を検出するまでにトルク検出器42が異常トルクを検出した場合は、雌ネジ12aは規定通りでない不良品として判定するようになっている。
前記吹付手段20は、前記ネジゲージ16と共に上下方向に移動可能で、吹出口をネジゲージ16に向けた吹出ノズル48と、該吹出ノズル48に圧縮エア等の空気を供給するエア供給源50(図3参照)とから構成され、該エア供給源50が前記制御装置36によって制御される。制御装置36は、ネジゲージ16による検査に際し、製品12の雌ネジ12aにネジゲージ16をねじ込む前から空気をネジゲージ16に向けて吹き付けるようエア供給源50を制御すると共に、空気を吹き付けたままネジゲージ16による検査を行うよう構成される。
図1に示す如く、前記ネジ検査装置10は、前記ロボット18によりネジゲージ16を移動可能な移動領域内に、ネジゲージ16の摩耗量を検査する摩耗検査手段としてのリングゲージ52が配置される。リングゲージ52は、摩耗していないネジゲージ16のネジ寸法に対応した基準ネジ(雌ネジ)が形成されたものであって、摩耗していないネジゲージ16をリングゲージ52にねじ込んだ場合は、1.5回転より多く回転しないよう構成される。すなわち、リングゲージ52にねじ込んだネジゲージ16が1.5回転以上回転した場合に、ネジゲージ16が規定値を超えて摩耗していると判定し得るようになっている。実施例では、摩耗検査に際し、前記トルク検出器42が、ネジゲージ16とリングゲージ52との噛み合いによってネジゲージ16の回転が規制されることで高まる判定トルクを検出することで、制御装置36はネジゲージ16の回転が停止したと判定するよう構成される。なお、リングゲージ52によるネジゲージ16の摩耗検査は、所定期間毎に行うものであればよく、例えば検査日の最初に雌ネジ12aを検査する前に行う等、その期間は任意に設定可能である。
図1に示す如く、前記ネジ検査装置10は、前記ロボット18によりネジゲージ16を移動可能な移動領域内に、潤滑油54を貯留したオイル容器56が配置される。前記制御装置36は、ロボット18および昇降用モータ30を動作制御して、ネジゲージ16をオイル容器56に貯留されている潤滑油54に浸漬して、該ネジゲージ16の表面に潤滑油を付けるよう構成される。なお、ネジゲージ16の表面に潤滑油を付ける処理は、所定期間毎に行うものであればよく、例えば雌ネジ12aを10回検査する毎に行う等、その期間は任意に設定可能である。
前記制御装置36には、ネジゲージ16による雌ネジ12aの検査に基づく判定結果、リングゲージ52の摩耗検査に基づく判定結果および姿勢検出手段34の検出に基づく判定結果を報知する報知手段58が接続される。実施例では、報知手段58として赤ランプと緑ランプとが設けられ、制御装置36は、各判定結果で異常や不良と判定された場合に赤ランプを点灯し、正常や良と判定された場合には緑ランプを点灯することで、判定結果を作業者に報知可能に構成される。
前記製品12には、該製品12に雌ネジ12aを形成した日時情報、該製品12の雌ネジ12aを検査する日時情報、および当該製品12を他の製品12と区別可能なシリアル番号等の情報を読み取り可能な、バーコードやデータマトリックスコード(DMC)等の情報コード60が付される。また、前記制御装置36に、図3に示す如く、情報コード60の情報を読み取り可能な読取手段62が接続されており、該読取手段62で読み取った情報コード60の情報は、制御装置36が備える前記記憶部40に記憶されるよう構成される。また、制御装置36には、記憶部40に記憶されている各種情報を表示可能な表示手段64が接続されており、図示しない操作手段の操作に基づいて必要な情報を表示手段64に表示し得るよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例のネジ検査装置の作用につき、ネジ検査方法との関係で、図4、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
検査対象となる製品12に形成されている雌ネジ12aに対応するネジゲージ16を前記取付部26aに取り付けると共に、前記載置台14に製品12を載置し、該製品12を前記クランプ部材32によって載置台14に対して位置決め固定し(ステップS10)、検査を開始する。
前記制御装置36は、先ず、前記姿勢検出手段34が、前記載置台14に載置された製品12が適正な位置および姿勢であるか否かを確認する(ステップS11)。ステップS11が肯定であれば、ステップ12に移行する。これに対し、ステップS11が否定、すなわち載置台14に対して製品12が適正な位置や適正な姿勢で載置されておらず、前記圧力検出器38が設定圧力を検出していない場合、制御装置36は、前記報知手段58としての赤ランプを点灯して、作業者に載置台14に対して製品12が適正な位置や適正な姿勢で載置されていないことを報知し(ステップS13)、処理を終了する。
前記ステップS11が肯定されてステップS12に移行すると、制御装置36は、前記ロボット18、回転用モータ28および昇降用モータ30を駆動制御し、ネジゲージ16を前記リングゲージ52にねじ込む摩耗検査を実行させて、該ネジゲージ16の摩耗量が規定値を超えているか否かを判定する。制御装置36は、摩耗検査において前記回転量検出器44で検出される回転量が1.5回転より多くない場合は、ネジゲージ16の摩耗量が規定値を超えていないと判定(ステップS12が否定)し、ステップS14に移行する。これに対し、摩耗検査において回転量検出器44で検出される回転量が1.5回転以上になった場合、制御装置36は、ネジゲージ16の摩耗量が規定値を超えていると判定(ステップS12が肯定)し、前記報知手段58としての赤ランプを点灯して、作業者にネジゲージ16の摩耗量が規定値を超えていることを報知し(ステップS13)、処理を終了する。すなわち、制御装置36は、載置台14に対して製品12が適正な位置や適正な姿勢で載置されていない場合や、ネジゲージ16の摩耗量が規定値を超えている場合は、ネジゲージ16による雌ネジ12aの検査を開始しないようになっている。
前記ステップS14では、制御装置36は、前記ロボット18、回転用モータ28および昇降用モータ30を駆動制御し、ネジゲージ16を前記オイル容器56に貯留されている潤滑油に浸漬し、該ネジゲージ16の表面に潤滑油を付け、ステップS15に移行してネジゲージ16によるゲージ検査処理を実行する。なお、前記摩耗検査および潤滑油を付ける処理は、前述したように、所定期間毎に行えばよく、ステップS12、S14の各処理は、予め決められた時期にのみ行われる。
前記ステップS15のゲージ検査処理では、雌ネジ12aに対する検査が、図5に示すフローで実行される。ゲージ検査処理において雌ネジ12aが規定通りでない不良品であると判定された場合、ステップS16が肯定されて、ステップS19に移行する。ステップS19では、報知手段58としての赤ランプを点灯して雌ネジ12aが不良であることを報知すると共に、ゲージ検査処理によって不良と判定された雌ネジ12aの箇所を特定可能な信号を表示手段64に出力し、該表示手段64において、どの箇所の雌ネジ12aが不良であるかを表示すると共に、制御装置36は、どの箇所の雌ネジ12aが不良であるかを認識し得るようになっている。そして、ステップS19で異常報知を行った後、処理を終了する。これに対し、ゲージ検査処理において雌ネジ12aが規定通りの良品であると判定された場合、ステップS16が否定されて、次の雌ネジ12aのゲージ検査処理を行う。そして、全ての雌ネジ12aが規定通りの良品であると判定されると、ステップS17が肯定されて、ステップS18に移行し、制御装置36は、前記読取手段62によって当該製品12に付されている情報コード60を読み取って記憶部40に記憶する。すなわち、記憶部40には、全ての雌ネジ12aが規定通りの良品であると判定された製品12に付されている情報コード60の情報のみが記憶される。
次に、前記ゲージ検査処理について、図5を参照して説明する。このゲージ検査処理では、前記制御装置36は、前記エア供給源50を作動して前記吹出ノズル48から空気をネジゲージ16に吹き付け(ステップS20)、該ネジゲージ16の表面に付着している塵埃等の異物を除去する。また、制御装置36は、前記ロボット18のアーム22を動作し、ネジゲージ16を検査する雌ネジ12aの上方の検査開始位置に位置付けたもとで、前記回転用モータ28によりネジゲージ16を雌ネジ12aにねじ込む方向に回転させながら、前記昇降用モータ30によってネジゲージ16を下降する(ステップS21)。
次に、ステップS22において、前記ネジゲージ16と雌ネジ12aが噛み合ったか否かを判定する。すなわち、前記検査開始位置からネジゲージ16を下降する際には、前記回転軸26の1回転あたりの該回転軸26の上下方向の移動量は、検査する雌ネジ12aのネジピッチ、つまり雌ネジ12aの1回転あたりの正規のピッチに対して十分大きな値に設定されている。そして、ネジゲージ16が雌ネジ12aに噛み合い、回転軸26の1回転あたりの上下方向の移動量が雌ネジ12aのピッチに一致することを前記回転量検出器44が検出することで、制御装置36は、ネジゲージ16と雌ネジ12aが噛み合ったと判定し得るようになっている。
前記ステップS22が否定されると、ステップS23に移行して、前記検査開始位置からの下降を開始してから予め設定された判定時間が経過したか否かを判定し、該ステップS23が否定の場合はステップS22に戻る。そして、ステップS22が肯定される前に、ステップS23が肯定された場合、すなわちネジゲージ16と雌ネジ12aが噛み合うことなく判定時間が経過した場合、制御装置36は、雌ネジ12aが規定通りでない不良品であると判定し、ステップS24に移行する。ステップS24では、前記報知手段58としての赤ランプを点灯して、作業者に雌ネジ12aが不良品であることを報知し、ステップS29に移行する。なお、ステップS23における不良判定の原因としては、判定時間が経過するまでに噛み合いが検出されていないことから、雌ネジ12aの径が大きすぎてネジゲージ16が噛み合わずに通り越してしまったことが考えられる。
前記ステップS23が肯定される前に、ステップS22が肯定されると、ステップS25に移行し、制御装置36は前記回転用モータ28を制御して前記回転軸26の回転を低速から高速に切換える。また制御装置36は、回転軸26の回転の高速化に合わせて、回転軸26を下降する移動量も大きくするように前記昇降用モータ30を制御する。これにより、検査に要する時間を短縮することができる。
次に、ステップS26において、前記回転用モータ28の回転量を検出する回転量検出器44の検出値によって、前記ネジゲージ16と雌ネジ12aとの噛み合いが検出されてからのネジゲージ16の回転量が、前記判定回転量に達したか否かを判定する。判定回転量に到達する前(ステップS26が肯定される前)に、前記トルク検出器42が前記異常トルクを検出した(ステップS27が肯定された)場合には、制御装置36は、雌ネジ12aが規定通りでない不良品であると判定し、不良報知を行い(ステップS24)、ステップS29に移行する。一方、トルク検出器42が異常トルクを検出することなく判定回転量に到達した(ステップS26が肯定された)場合には、制御装置36は、雌ネジ12aが規定通りの良品であると判定し、前記報知手段58である緑ランプを点灯する良報知を行い(ステップS28)、ステップS29に移行する。
前記ステップS29では、制御装置36は、前記回転用モータ28および昇降用モータ30を停止制御し、前記ネジゲージ16の回転および下降を停止させる。次いで、ネジゲージ16を雌ネジ12aから抜き取るために、回転用モータ28および昇降用モータ30を反転方向に回転駆動し、ネジゲージ16を反転方向に回転させると共に上昇させる(ステップS30)。以上の処理によって、1つの雌ネジ12aに対するネジゲージ16でのゲージ検査は終了する。
実施例のネジ検査方法およびネジ検査装置10では、ネジゲージ16を雌ネジ12aにねじ込む検査前から該ネジゲージ16に空気を吹き付けるようにしたので、ネジゲージ16に付着している塵埃等の異物を除去した状態で検査を行うことができ、検査精度を高めることができる。また、検査中もネジゲージ16に向けて空気を吹き付けているので、例えば、雌ネジ12aにネジゲージ16をねじ込むことで発生したカス等の異物も除去することができるので、好適な条件で検査を行うことができる。
前記ネジゲージ16による検査前に、該ネジゲージ16の摩耗量をリングゲージ52によって検査するようにしたので、摩耗量が規定値を超えているネジゲージ16で検査するのを防ぐことができ、検査精度が低下するのを防止し得る。また、前記載置台14に対して製品12が適正な位置および姿勢で載置されたことを姿勢検出手段34で検出した条件で、該製品12の検査を行うようにしたので、検査精度を高めることができる。更に、ネジゲージ16の表面に潤滑油54を付けて検査を行い得るようにしたので、ネジゲージ16の摩耗を抑えて、該ネジゲージ16の使用寿命を延ばすことができ、ランニングコストを低減することができる。
実施例のネジ検査装置10では、全ての雌ネジ12aが規定通りに形成された製品12に付されている情報コード60を読み取って記憶部40に情報を記憶するよう構成したので、良品として出荷した製品12に対してユーザーからクレーム等があった場合は、当該製品12に雌ネジ12aが形成された日時やネジゲージ16で検査した日時を確認することができる。従って、同一製品を全て再検査することなく、同時期に雌ネジ12aが形成されたり検査された製品12のみを再検査することで対処することが可能となり、効率的に対応が可能となる。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1. 実施例では、アームを水平方向に揺動する多関節ロボットを移動手段として用いたが、アームを三次元で移動可能に構成した多関節ロボットを採用することができる。
2. 実施例では、移動手段として多関節ロボットを用いたが、水平面内で直交するX−Y座標で移動する移動体に、ネジゲージを回転および昇降自在に配設した装置を移動手段として採用することができる。
3. 実施例では、姿勢検出手段を、孔、エア供給源および圧力検出器から構成したが、レーザーや赤外線等を用いて載置台に対して適正な位置および姿勢に載置されていることを検出可能な、各種の手段を姿勢検出手段として採用することができる。
4. 実施例では、全ての雌ネジが良品であると判定された製品の情報コードのみを読み取って記憶するよう構成したが、雌ネジが不良品であると判定された製品の情報コードも読み取って記憶し、当該製品に雌ネジが形成された日時等の情報を把握し得るようにして、不良となった原因を究明するための情報として蓄積するようにしてもよい。
12 製品,12a 雌ネジ,14 載置台,16 ネジゲージ
18 多関節ロボット(移動手段),20 吹付手段,28 回転用モータ(モータ)
34 姿勢検出手段,40 記憶部(記憶手段),52 リングゲージ(摩耗検査手段)
54 潤滑油,56 オイル容器,60 情報コード,62 読取手段

Claims (9)

  1. 移動手段に支持したネジゲージを、モータによって回転させながら移動手段で移動して製品に形成された雌ネジにねじ込んで、該雌ネジの良否を検査するネジ検査方法であって、
    前記雌ネジにネジゲージをねじ込む前から該ネジゲージに向けて空気を吹き付けると共に、空気を吹き付けつつ雌ネジにネジゲージをねじ込む検査を行う
    ことを特徴とするネジ検査方法。
  2. 前記ネジゲージによる検査に先立ち、該ネジゲージの摩耗量を検査し、摩耗量が規定値を超えた場合は、当該ネジゲージによる検査を行わないようにした請求項1記載のネジ検査方法。
  3. 表面に潤滑油を付けたネジゲージにより検査を行う請求項1または2記載のネジ検査方法。
  4. 前記製品が載置される載置台に対して適正な姿勢で製品が載置されたことを姿勢検出手段が検出したことを条件として、前記ネジゲージによる検査を開始する請求項1〜3の何れか一項に記載のネジ検査方法。
  5. 移動手段に支持したネジゲージを、モータによって回転させながら移動手段で移動して製品に形成された雌ネジにねじ込んで、該雌ネジの良否を検査するネジ検査装置であって、
    前記ネジゲージに向けて空気を吹き付ける吹付手段を備えた
    ことを特徴とするネジ検査装置。
  6. 前記移動手段によるネジゲージの移動領域内に、ネジゲージの摩耗量を検査する摩耗検査手段を備え、
    前記移動手段によってネジゲージを移動して、前記摩耗検査手段により摩耗量を検査するよう構成した請求項5記載のネジ検査装置。
  7. 前記移動手段によるネジゲージの移動領域内に、潤滑油を貯留したオイル容器を備え、
    前記オイル容器に貯留した潤滑油に、前記移動手段によって移動したネジゲージを浸漬して表面に潤滑油を付けるよう構成した請求項5または6記載のネジ検査装置。
  8. 前記製品が載置される載置台と、
    前記載置台に製品が適正な姿勢で載置されたことを検出する姿勢検出手段とを備えた請求項5〜7の何れか一項に記載のネジ検査装置。
  9. 前記製品に、他の製品と区別する情報、雌ネジを形成した日時情報およびネジゲージで検査する日時情報を含む各種情報を読み取り可能な情報コードが付され、
    前記製品の情報コードを読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った情報コードの情報を記憶する記憶手段とを備えた請求項5〜8の何れか一項に記載のネジ検査装置。
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