JP2021058129A - 農作物の成長監視システム、及び成長監視方法 - Google Patents

農作物の成長監視システム、及び成長監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡素な処理で農作物の成長状態を判別することが可能な成長監視システムを提供する。【解決手段】圃場2にて栽培中の農作物100の成長状態を監視するための成長監視システム1において、農作物100の葉部に沿うようにして圃場2に設置され、葉部の成長量を計測するための指標24が設けられた少なくとも一つの基準標識20と、農作物100及び基準標識20の指標24を含んだ画像を取得するカメラ3と、カメラ3が取得した画像に基づいて農作物100の成長量を計測し、得られた計測値に基づいて成長状態を示す成長情報を生成し、出力する情報処理用のPC5とを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、農作物の成長状態を判別するための成長監視システム等に関する。
圃場にて栽培される葉菜類、根菜類等の各種の農作物の成長状態は、従来より作業者の見回り作業によって確認されている。しかしながら、大規模な圃場にて農作物を大量に生産する場合には見回りに要する負担が顕著に増加する。そのため、例えば監視対象の農作物をカメラにて監視し、得られた画像を解析して成長状態を監視するシステムが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2015−43715号公報 特開平11−83443号公報 特許第3054706号公報
画像を利用した監視システムによれば、圃場を見回らなくとも遠隔地で成長状態を把握できるといったメリットがある。しかしながら、従来の監視システムは、監視対象の農作物の葉や実の形状(以下、葉形状等という。)を解析するといった比較的高度な画像処理を用いている。葉形状等は個体差が大きく、しかも、農作物は太陽光の方向に応じて葉の向きを変えることがある。圃場の場所によって照明環境が異なるなど、圃場内の撮影条件も様々に相違するおそれがある。そのため、葉形状等を解析して成長状態を正確に判別するには高度な情報処理が必要である。
そこで、本発明は、比較的簡素な処理で農作物の成長状態を判別することが可能な農作物の成長監視システム等を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る農作物の成長監視システムは、圃場にて栽培中の農作物の成長状態を監視するための成長監視システムであって、前記農作物の葉部に沿うようにして前記圃場に設置され、前記葉部の成長量を計測するための指標が設けられた少なくとも一つの基準標識と、前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する撮像手段と、前記撮像手段が取得した画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する情報処理手段と、を備えたものである。
本発明の一態様に係る農作物の成長監視方法は、圃場にて栽培中の農作物の成長状態を監視するための成長監視方法であって、前記農作物の葉部の成長量を計測するための指標が設けられた少なくとも一つの基準標識を、前記葉部に沿うようにして前記圃場に設置する手順と、前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する手順と、取得された画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する手順と、を含んだものである。
本発明の一形態に係る農作物の成長監視システムの全体構成を示す図。 基準標識の一例としてのスケールの正面図。 スケールの平面図。 スケールを利用して葉丈を計測する場合の農作物とスケールとの関係を示す図。 カメラの設置位置を説明するための図。 PCの制御系の構成の一例を示す図。 農作物の葉丈と葉長とを示す図。 葉長を判別するために利用される葉長テーブルの一例を示す図。 PCの制御ユニットが実行する成長状態判別処理の手順の一例を示すフローチャート。 農作物の成長状態の判別に利用される基準値テーブルの一例を示す図。 基準値テーブルを利用した場合の成長状態判別処理の手順の一例を示すフローチャート。 基準値テーブルを利用した場合の成長状態判別処理の手順の他の例を示すフローチャート。 二方向の成長量を計測するための基準標識の一例としてのスケールを示す図。 図13のスケールを利用して葉丈及び葉幅を計測する場合の農作物とスケールとの関係を示す図。 図13のスケールを利用する場合にPCの制御ユニットが実行する成長状態判別処理の手順の一例を示すフローチャート。 図13のスケールと対応付けて利用可能な基準値テーブルの一例を示す図。 図16の基準値テーブルを利用した場合の成長状態判別処理の手順の一例を示すフローチャート。 二方向の成長量を計測するためのスケールの他の例を示す図。 図18のスケールを利用して葉丈及び葉幅を計測する場合の農作物とスケールとの関係を示す図。 農作物の葉部及び結球部の成長量と時間との関係の一例を示す図。 図20のような関係を呈する農作物の成長状態を判別するために利用可能な基準値テーブルの一例を示す図。 図21の基準値テーブルを利用した場合の成長状態判別処理の手順の一例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の一形態に係る農作物の成長監視システムを説明する。図1に示すように、本形態に係る成長監視システム1は、圃場2に設置されるカメラ3と、そのカメラ3が撮影した画像を取得するサーバ4と、サーバ4が取得した画像に基づいて農作物の成長状態を判別するための各種の処理を実行するPC(パーソナルコンピュータ)5とを含んでいる。カメラ3は、例えばCCD、CMOS等の光電変換素子を用いて光学像を電子的な画像に変換して出力する。圃場2には、その大きさに応じて一台以上の適宜の台数のカメラ3が配置されてよい。カメラ3は、LAN6、ゲートウエイ装置7及びWAN8を介してサーバ4に接続される。PC5は、例えば圃場2を管理する事務所9内に設置され、所内LAN10、ゲートウエイ装置11及びWAN8を介してサーバ4に接続される。WAN8は一例としてインターネットであり、サーバ4は一例としてクラウドサーバであってよい。
圃場2では多数の農作物100が栽培される。農作物100としては、葉菜類、根菜類、あるいは果菜類等の適宜の野菜が選択されてよい。圃場2では、選択された種類でかつ大量の農作物100が一度に播種又は定植されて栽培される。図1では、葉菜類の一例として水菜等の葉物野菜が栽培されている様子が示されている。成長監視システム1は、その農作物100をカメラ3で撮影し、得られた画像に基づいて農作物100の成長状態を示す成長情報を出力するように構成されている。
圃場2には、農作物100の葉部101の成長量を計測するための基準標識の一例として、複数のスケール20が互いに位置を変えて設けられる。スケール20は、カメラ3から見て、少なくとも一本の農作物100の背後でかつその農作物100に沿うようにして圃場2に配置される。なお、実際には、圃場2の農作物100の位置に応じてスケール20の位置が定められ、少なくとも一つのスケール20が農作物100の背後に位置するようにしてカメラ3の位置が調整される。
図2及び図3に示すように、スケール20は、平板状の標識部21と、つば部22と、つば部22から標識部21とは反対側に同軸的に延ばされた軸状の埋込部23とを備えている。埋込部23は圃場2の土壌GD(図4参照)中に埋め込まれる部分である。つば部22は圃場2の土壌に対する埋込部23の埋込深さを一定値に設定するための設置基準部の一例として設けられている。すなわち、つば部22が圃場2の地表面に接地するように埋込部23を土壌に差し込むことにより、埋込部23の埋込量を一定値に管理することができる。埋込部23は土壌GDに埋め込み可能であればよく、例えば楔状、枠状等の適宜の形状に変更されてよい。土壌GD内での安定性を高め、あるいは土壌GDからの抜け止め効果を高めるため、埋込部23に拡大部が適宜に設けられてもよい。
標識部21は埋込部23の延長線上に配置される。標識部21は地表面上に露出して、農作物100とともにカメラ3の撮影対象となるべき部分である。標識部21には指標24が設けられる。指標24は、農作物100の葉部101の成長の程度を定量的に計測するために設けられる。一例として、指標24は、農作物100の丈H(図4及び図7参照。以下、葉丈と呼ぶ。)を計測できるように、つば部22の下面からの上下方向の距離を2cm刻みに数値2、4、6…と示すように設けられている。ただし、指標24の数値は2cm刻みに限らず、適宜の間隔で設けられてよい。カメラ3が撮影した画像から指標24を容易に識別するためには指標24と標識部21の地色とのコントラストをなるべく高く設定することが望ましい。例えば、標識部21を白、指標24を黒としてもよい。指標24は、農作物100の葉丈Hを定量的に把握できる限りにおいて、つば部22からの距離を示す数値に限らず、適宜の態様で設けられてよい。指標24に含まれた数値、文字等のつば部22からの距離が既知であれば、指標24の画像から葉丈Hを推計することが可能である。葉丈Hは農作物100の葉部101の上下方向(鉛直方向)における成長量である。
標識部21の上端部には、複数のスケール20を互いに区別するための識別標25が設けられている。識別標25はスケール20ごとにユニークであればよく、適宜の図形、マーク、色彩を用いて識別標25が構成されてよい。ただし、識別標25は指標24とは明確に区別できる態様で設ける必要がある。指標24及び識別標25は、標識部21の片面に設けられてもよいし、両面に設けられてもよい。
図4は、スケール20と農作物100との関係を示している。図4の例では、スケール20が一本の農作物100の葉部101の背後に配置されている。農作物100が成長するに従ってスケール20の指標24は徐々に葉部101で覆い隠される。カメラ3は農作物100の葉部101をスケール20の指標24と一緒に撮影する。それにより、カメラ3は撮像手段の一例として機能する。カメラ3が撮影した画像において、葉部101にて覆われずに読み取り可能な指標24の数値をパターンマッチング手法等の画像処理手法を用いて識別することにより、葉部101の葉丈Hを計測することができる。なお、葉丈Hを求める場合、スケール20は農作物100の葉部101の背後に正確に位置を合わせて設けることを必ずしも要しない。例えば、スケール20は葉部101の右又は左側にオフセットして配置されてもよい。その場合でも、例えば画像中で葉部101を識別してスケール20の指標24と高さを対比し、あるいは画像中で葉部101及びスケール20の像を識別して葉部101の像の背後にスケール20の像が重なるようにそれらの像を水平に相対移動させるといった処理を適用すれば葉丈Hを計測することが可能である。そのような画像処理は葉部101の一枚の葉を抽出して形状等を解析する処理と比較して容易に行い得る。
圃場2には多数の農作物100が適宜の間隔で栽培されている。そのため、カメラ3で農作物100の葉部101を撮影する場合、農作物100同士の位置関係によっては、撮影対象(監視対象)の農作物100の葉部101が他の農作物100の葉部101と重なって監視対象の葉部101を正しく撮影できないおそれがある。また、一般に、圃場2の地表面にはうねりが存在するため、そのうねりの影響も考慮してカメラ3の位置を定める必要がある。そのような事項を考慮した場合のカメラ3の位置の望ましい位置を図5により説明する。
図5において、地表面GLはうねりを伴っており、そのうねりの高低差pv_gは一定で、かつ周期pich_gも一定と仮定している。図において監視対象の農作物100が地表面GLの谷底に位置し、カメラ3から見て手前側(図5において左側)のうねりの頂点にも農作物100が存在すると仮定する。前後の農作物100の葉頂(最も高い位置)を結ぶように仮想線ILを定義し、その水平面に対する傾きをθとすれば、カメラ3から監視対象の農作物100の葉頂を観察したときの視線SLの水平面に対する傾きがその傾きθよりも小さければ、カメラ3の視野内において監視対象の農作物100の葉頂が手前の農作物100で隠されて正確な計測が不可能となる。
さらに、監視対象の農作物100が地表面GLの位置P1〜P2の範囲に存在し、カメラ3から位置P1、P2までの水平方向の距離をそれぞれml_min、ml_maxとし、農作物100をその葉丈Hが最大値mh_maxに達するまではカメラ3にて撮影する場合を検討する。ただし、最大値mh_maxは、収穫期に達した農作物100の葉丈Hに対して適度な余裕を見込んだ値として設定されてよい。最大値mh_maxまで農作物100が成長したときのその葉頂は、地表面GLと同じうねりを伴った破線BLの位置にあるとみなすことができる。そのため、監視対象の農作物100が位置P2にて最大値mh_maxまで成長したときに、手前側の農作物100を除けて監視対象の農作物100の少なくとも葉頂部分を撮影するためには、位置P2から上方に最大値mh_max離れた破線BL上の位置P3に角度θの仮想線ILを移動させ、視線SLの傾きが仮想線ILの傾きθ以上となるようにカメラ3を設置すればよい。その場合の角度θは図5の幾何学的関係から、下式(1)にて与えられる。
Figure 2021058129
したがって、カメラ3の設置高さchは、角度θに対応したオフセット値をch_offとすれば、下式(2)で与えられる。
Figure 2021058129
なお、カメラ3の設置にあたっては、カメラ3の画角及び最大焦点距離の制約も考慮する必要がある。
次に、図6〜図10を参照して、PC5における情報処理の具体例を説明する。図6はPC5の制御系の一例を示す。PC5は、制御ユニット51と、記憶ユニット52と、制御ユニット51に対する情報入力手段としてのキーボード等の入力装置53と、画像を表示するためのモニタ54とを含む。制御ユニット51は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要な内部メモリ等を含んだコンピュータユニットとして構成されている。記憶ユニット52は、磁気記憶媒体、フラッシュROMといった記憶保持が可能な不揮発性媒体を備えた記憶装置であって、制御ユニット51に対する記憶手段の一例として機能する。記憶ユニット52には、コンピュータプログラムとしての監視プログラムPGと、農作物100の成長状態を監視するために利用されるデータとしての画像データDi及び参照データDrとが記録されている。監視プログラムPGはPC5のオペレーティングシステムと協働して、農作物100の成長状態を判別するために必要な各種の処理を制御ユニット51に実行させるアプリケーションプログラムである。
画像データDiは、カメラ3が撮影した画像のデータであって、サーバ4を介してPC5に読み込まれて記憶ユニット52に保存される。参照データDrは、画像データDiに基づいて農作物100の成長状態を判別するために参照されるデータである。例えば、農作物100が水菜等の葉菜類であって、その成長状態を一枚の葉の長さ(以下、葉長ということがある。)に基づいて判別したい場合には、図7に示すように農作物100の葉丈Hを葉長Lに変換するための情報が参照データDrに記録される。このような情報が必要となる理由は、農作物100の葉が成長に伴って多少なりとも垂れ下がり、葉丈Hと葉長Lとが必ずしも一致しないことにある。葉丈Hと葉長Lとの間には相関関係が存在し、葉丈Hが判れば葉長Lを推定することが可能である。そのため、葉丈Hと葉長Lとの対応関係を示す情報を用意すれば、葉丈Hを葉長Lに変換することができる。
図8はそのような情報として参照データDrに記録される葉長テーブルTBaの一例を示している。葉長テーブルTBaには、農作物100の品種ごと(品種A、B、C……)に葉丈Hと葉長Lとが対応付けて記録される。例えば、品種Aでは、葉丈Hが10cmに達する頃から葉丈Hと葉長Lとの間にずれが生じ、その後は成長に伴って葉丈Hと葉長Lとのずれ量が拡大している。葉丈Hと葉長Lとの対応関係は、多数の農作物100の成長状態を観察して、その平均的関係等を求めることにより取得することが可能である。葉長テーブルTBaは、葉丈Hの計測値に基づいて葉長Lを判別するために必要な情報であって、参照情報の一例に相当する。なお、図8で示した数値はあくまで一例であり、実際の数値を示すものではない。品種A、B、C…も適宜の農作物100の一例であって、具体的な品種を示すものではない。以降で示す各種のテーブルも同様である。
制御ユニット51には、そのコンピュータハードウエアと、ソフトウエアとしての監視プログラムPGとの組み合わせによって実現される論理的装置として、計測部56及び状態判別部57が設けられる。計測部56は画像データDiを解析して、農作物100の葉丈Hを農作物100の成長量の計測値として求める。状態判別部57は、計測部56にて求められた葉丈Hを葉長テーブルTBaに引き当てて葉長Lを判別し、その葉長Lをモニタ54等の出力先に出力する。計測部56及び状態判別部57は、以下に述べる各種の処理を実行することにより、農作物100の成長量を計測し、得られた計測値に基づいて農作物100の成長状態を示す成長情報を生成し、出力する情報処理手段の一例として機能する。
図9は、PC5の制御ユニット51が実行する成長状態判別処理の手順の一例を示している。制御ユニット51は、PC5のユーザの指示に従って図9の処理を開始し、まずサーバ4にアクセスして最新のカメラ3の画像データDiを取得し、得られた画像データDiを記憶ユニット52に保存する(ステップS101)。ここで取得される画像データDiは、圃場2に設置された全てのカメラ3にて取得された画像データDiであってよい。ただし、ユーザがカメラ3を選択して画像データDiを取得できるようにしてもよい。あるいは、圃場2内にて成長状態を一括して判別可能な範囲が対象範囲として設定され、その対象範囲内のカメラ3の画像が画像データDiとして取得されてもよい。なお、サーバ4を介してカメラ3を制御することにより、最新の画像データDiを取得するようにしてもよい。
画像データDiが取得されると、計測部56は各カメラ3に対応する画像データDiを解析して農作物100の葉丈Hを計測する(ステップS102)。葉丈Hは、例えばスケール20の指標24の数値のうち、葉部101に覆われることなく読み取り可能な数値を識別することにより計測されてよい。ステップS102の処理はスケール20ごとに実行される。つまり、圃場2に設置された複数のスケール20のそれぞれに関して葉丈Hが計測される。このとき、識別標25を利用してスケール20が特定されてもよく、圃場2のどのスケール20にて計測された葉丈Hかが判別されてもよい。スケール20の識別標25と圃場2の位置との関係を記録したデータを用意すれば、識別標25の識別結果に基づきスケール20の位置を判別することが可能である。
葉丈Hが計測されると、状態判別部57は得られた葉丈Hの計測値に基づいて葉丈Hの代表値を演算する(ステップS103)。ステップS102で求められる葉丈Hには、圃場2の位置に応じたばらつきが生じることがある。あるいは、農作物100とスケール20との位置関係にもばらつきが生じることがあり、それに起因する誤差をステップS102の計測値が含むこともある。したがって、ステップS103では、一台のカメラ3が撮影した画像データDiのみで葉丈Hを判別するのではなく、葉丈Hに関する複数の計測値を参照して葉丈Hの代表値を求めている。代表値は、例えば複数の計測値の平均値、中央値、最頻値等、統計上で代表値として通用する各種の値であってよい。葉丈Hの最大値及び最小値を除外して平均値等が求められてもよい。
代表値が演算されると、状態判別部57は、ユーザに対して農作物100の品種を指定するように指示し、入力装置53からその品種を指定する情報を品種情報として取得する(ステップS104)。ただし、品種は、図9の処理が実行される度にユーザに指定されることを必ずしも要しない。同一の農作物100に関する初回の処理で品種をユーザに指定させ、その指定を保存して次回以降の処理では保存された品種をステップS104で取得してもよい。状態判別部57は、ステップS104の処理を実行することにより、品種取得手段として機能する。
品種の取得後、状態判別部57は、葉長テーブルTBaを参照して、指定された品種の葉丈Hの代表値に対応する葉長Lを判別する(ステップS105)。その後、状態判別部57は、葉長Lの判別値を成長情報の一例としてモニタ54等に出力し(ステップS106)、その後に今回の処理結果をログとして、記憶ユニット52の例えば参照データDrに保存する(ステップS107)。以上により、一回の成長状態判別処理が完了する。なお、ステップS106においては、ステップS102で計測されたスケール20ごとの葉丈H、あるいはステップS103で求められた葉丈Hの代表値も成長情報の一部として出力されてよい。
以上の処理によれば、PC5のユーザは、ステップS105にて出力される葉長Lから、農作物100成長状態を判別することが可能である。例えば、葉長Lに基づき、農作物100が収穫期に達したか否かを判別することができる。収穫期に限らず、例えば、施肥の時期等を判別することも可能である。なお、図9の処理では、PC5からの指示に従ってカメラ3が農作物100を撮影し、得られた画像データDiをPC5に取り込むものとしたが、例えばカメラ3が農作物100を自動的にかつ定期的に撮影し、得られた画像データDiをサーバ4に送信してサーバ4が画像データDiを保持するものとしてもよい。その場合、カメラ3の撮影時期、つまり画像データDiが生成された時期と、PC5にて図9の処理が実行される時期との間に時間差が生じ得るが、その時間差が農作物100の成長状態を判別する上で許容される範囲であれば成長状態の判別に問題は生じない。
上記の処理では、農作物100の葉長Lを判別し、これを成長情報として出力したが、状態判別部57は、農作物100が所定の状態まで成長したか否かをさらに判別し、その判別結果を成長情報として出力するように構成されてもよい。例えば、農作物100が所定の状態まで成長したか否かを判別するための基準値を葉長Lに関して設定し、図8の葉長テーブルTBaに加えて、図10に示すように葉長Lの基準値を品種ごとに記述した基準値テーブルTBbを参照データDr(図6参照)に参照情報として保存し、葉長Lが基準値に達したか否かを基準値テーブルTBbに基づいてさらに判別し、その判別結果を成長情報の一例として出力してもよい。その場合、図9の処理に代えて、図11に示した成長状態判別処理を制御ユニット51に実行させてもよい。
図11の成長状態判別処理において、画像データDiの取得から葉長Lの判別までは図9と同様に処理される(ステップS101〜S105)。ステップS105にて葉長Lが判別されると、状態判別部57はさらに基準値テーブルTBbを参照して、ステップS104で取得された品種に対応した基準値を判別し、ステップS105で判別した葉長Lがその基準値以上か否かを判別する(ステップS111)。葉長Lが基準値以上であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態が基準値に達したことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS112)。一方、葉長Lが基準値未満であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態が基準値にまだ達していないことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS113)。ステップS112、S113の処理では、計測された葉丈H、その代表値、あるいは葉長Lも成長情報として通知されてよい。ステップS112、又はS113の処理が完了すると、状態判別部57は今回の処理結果をログとして記憶ユニット52に保存し(ステップS114)、その後に今回の成長状態判別処理を終了する。
図10に示したテーブルTBbでは、葉長Lに対して基準値を設定したが、葉丈Hと葉長Lとの間には図8で例示したように相関関係が存在する。したがって、農作物100が所定の状態まで成長したか否かを判別するためには、葉長Lを求めることなく、図10に括弧書きで示したように、基準値テーブルTBbにて、葉長Lに代えて葉丈Hに対して基準値が設定されてもよい。その場合、図9の処理に代えて、図12に示した成長状態判別処理を制御ユニット51に実行させてもよい。
図12の成長状態判別処理において、画像データDiの取得から品種の取得までは図9及び図11と同様に処理される(ステップS101〜S104)。品種が取得されると、状態判別部57は、農作物100の品種に対応した葉丈Hの基準値を基準値テーブルTBbに基づいて判別し、ステップS103で演算した葉丈Hの代表値がその基準値以上か否かを判別する(ステップS121)。葉丈Hの代表値が基準値以上であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態が基準値に達したことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS122)。一方、葉丈Hの代表値が基準値未満であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態が基準値にまだ達していないことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS123)。ステップS122、S123の処理では、計測された葉丈H、及びその代表値も成長情報として通知されてよい。ステップS122、又はS123の処理が完了すると、状態判別部57は今回の処理結果をログとして記憶ユニット52に保存し(ステップS124)、その後に今回の成長状態判別処理を終了する。
なお、図10の基準値テーブルTBbでは品種ごとに単一の基準値が設定されたが、基準値テーブルTBbには一つの品種に対して複数の基準値が設定されてもよい。例えば、施肥の時期を判別するための基準値、間引きの時期を判別するための基準値、さらには、収穫期を判別するための基準値といったように、農作物100の栽培中に成長状態と関連付けて行われるべき各種の作業の時期と対応付けて基準値が設定されてもよい。その場合、図11及び図12の処理では、葉長L、又は葉丈Hを複数の基準値と大小比較し、基準値ごとにその到達又は未達をモニタ54等に出力するものとしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本形態の成長監視システム1では、スケール20を利用して葉丈Hを農作物100の成長量として計測し、その葉丈Hの計測値に基づいて葉長Lを判別してその判別結果を成長情報として出力する。あるいは、農作物100の成長状態が基準値にて定義された所定の状態に達したか否かを判別し、その判別結果を成長情報として出力する。葉長L、あるいは葉丈Hを出力すれば、それらの値をユーザが参照して農作物100の成長状態を把握することができる。したがって、ユーザの知見等を加味して、施肥や収穫期等を柔軟に判断することができる。一方、基準値との比較結果を成長情報として出力する場合には、経験が浅いユーザでも施肥や収穫期等を容易に判断することができる。成長情報としてどのような情報をユーザに提示するかは、ユーザの求めに応じて適宜に選択されてよい。葉丈Hのみで成長状態を判別できる農作物100であれば、葉丈Hの代表値を成長情報として出力するものとしてもよい。
カメラ3が取得した画像データDiの解析では、既に形状等が判っているスケール20の指標24を基準として、農作物100の葉部101とスケール20の指標24との関係から葉丈Hを計測すればよいので、農作物100の一枚の葉、あるいは一つの実を識別してその形状等を分析することを要しない。したがって、高度な画像処理は不要であり、比較的簡素な処理で農作物100の成長状態を判別することが可能である。
上記の形態では、上下方向の成長量としての葉丈Hを計測できるようにスケール20を構成したが、スケール20は複数の成長方向の成長量を計測できるように設けられてもよい。例えば、図13に示したスケール20Aには、上下方向に沿った第1標識部21Aと、その第1標識部21Aに対して斜めに傾いた方向に延びる左右一対の第2標識部21Bとが設けられている。つば部22及び埋込部23は図2のスケール20と同様である。
第1標識部21Aには指標24Aが設けられる。指標24Aは図2のスケール20の標識部21と同様に、葉部101の葉丈Hを上下方向における成長量として計測するために設けられるものであって、図13の例でもつば部22からの高さを2cmごとに示した数値群が指標24Aとして設けられている。ただし、指標24Aについても指標24と同様に各種の変形が可能である。第1標識部21Aの上端部には同様の識別標25が設けられている。一方、第2標識部21Bにも指標24Bが設けられている。指標24Bは、農作物100の葉部101の左右方向への広がり量(以下、葉幅と呼ぶことがある。)を成長量として計測するためのものである。指標24Bは、一例として、スケール20の中心線(埋込部23の中心線である。)からの距離を互いに区別可能な文字群(ここではアルファベットA、B、…Lである。)で示すようにして設けられている。ただし、指標24Bは指標24Aと同様に距離を示す数値群で構成されてもよい。スケール20Aは、第2標識部21Bが付加されている点を除いては、図2のスケール20と同一構成である。したがって、第2標識部21Bを図2のスケール20に対して着脱可能とし、第2標識部21Bの有無によりスケール20、20Aを使い分けるようにしてもよい。
図14は、スケール20Aの利用例を示している。農作物100には、葉丈Hのみではその成長状態を正しく判別できず、葉丈Hに加えて、左右方向への葉部101の広がりの程度を加味して成長状態を判別すべきタイプが存在する。例えば、収穫期に近付くと葉丈Hがさほど増加せず、葉が広がるように成長するタイプの農作物100が存在する。そのようなタイプの農作物として、図14では根菜類の一種であるダイコンが示されている。スケール20Aを用いた場合には、第1標識部21Aの指標24Aを利用して葉部101の葉丈Hを計測し、かつ第2標識部21Bの指標24Bを利用して葉部101の葉幅Wを計測することが可能である。葉幅Wは、第2標識部21Bの指標24B上における葉部101の水平方向の広がり量によって代表されてよい。さらに、葉丈H及び葉幅Wの計測値を用いて農作物100の収穫期を判別することができる。なお、左右一対の第2標識部21Bの指標24Bを用いて葉幅Wを計測するためには、スケール20Aをカメラ3から見て監視対象の農作物100の背後に位置を合わせて配置することが望ましい。
図15は、スケール20Aを用いて農作物100の成長状態を判別する場合に制御ユニット51が実行する成長状態判別処理の手順の一例を示している。図15の処理は図9の処理に代えて実行されてよい。図15の成長状態判別処理において、画像データDiの取得から葉丈Hの代表値の演算までは図9と同様に処理される(ステップS101〜S103)。なお、スケール20Aには上下方向の指標24Aと斜め方向の指標24Bとが存在する。そのため、葉丈Hの計測においては、画像データDiの上下方向を検査方向として設定して葉部101と指標24Aとの関係から葉丈Hを計測する、といったように計測方向を上下方向に設定すればよい。
ステップS103で葉丈Hの代表値が演算されると、計測部56は続いて画像データDiに基づき葉幅Wを計測する(ステップS131)。葉幅Wは、画像データDi上における第2標識部21Bの長手方向を検査方向として設定し、葉部101にて指標24Bの文字群のいずれの文字が識別可能かに基づいて計測されてよい。例えば、指標24Bの文字群の各文字をスケール20Aの中心からの左右方向の距離に置き換えるテーブルを予め用意し、文字群の識別結果をそのテーブルに引き当てて葉幅Wを計測することが可能である。葉幅Wが計測されると、状態判別部57は、得られた葉幅Wの計測値に基づいて葉幅Wの代表値を演算する(ステップS132)。この場合も、複数のスケール20Aのそれぞれから得られた複数の計測値を参照して葉幅Wの代表値を求めることになる。代表値は、例えば複数の計測値の平均値、中央値、最頻値等、統計上で代表値として通用する各種の値であってよい。
葉幅Wの代表値が演算されると、状態判別部57は、葉丈H及び葉長Lのそれぞれの代表値を成長情報の一例としてモニタ54等に出力し(ステップS133)、その後に今回の処理結果をログとして、記憶ユニット52の例えば参照データDrに保存する(ステップS134)。以上により、一回の成長状態判別処理が完了する。なお、ステップS106においては、ステップS102で計測されたスケール20Aごとの葉丈H、あるいはステップS131で求められたスケール20Aごとの葉幅Wも成長情報として出力されてよい。
図15の処理では、葉丈H及び葉幅Wを成長情報として出力したが、スケール20Aを用いた場合にも、図10〜図12の例と同様に、農作物100が所定の状態まで成長したか否かをさらに判別し、その判別結果を成長情報として出力することも可能である。例えば、図8の葉長テーブルTBa及び図10の基準値テーブルTBbに代えて、図16に例示したように葉丈H及び葉幅Wの基準値を品種ごとに記述した基準値テーブルTBcを参照情報の一例として参照データDrに保存し、その基準値テーブルTBcを参照して農作物100が所定の状態まで成長したか否かを判別してもよい。その場合、図9、図11、図12又は図15の処理に代えて、図17に示した成長状態判別処理を制御ユニット51に実行させてもよい。
図17の成長状態判別処理において、画像データDiの取得から葉幅Wの代表値の演算までは図15と同様に処理される(ステップS101〜S103、S131〜S132)。葉幅Wの代表値が演算されると、状態判別部57は農作物100の品種を取得する(ステップS141)。この処理は図9のステップS104と同様でよい。その後、状態判別部57は、農作物100の品種に関する葉丈Hの基準値を基準値テーブルTBcに基づいて判別し、ステップS103で演算した葉丈Hの代表値がその基準値以上か否かを判別する(ステップS142)。葉丈Hの代表値が基準値以上であれば、状態判別部57は、農作物100の品種に関する葉幅Wの基準値を基準値テーブルTBcに基づいて判別し、ステップS132で演算した葉幅Wの代表値がその基準値以上か否かを判別する(ステップS143)。葉幅Wの代表値が基準値以上であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態が基準値に達したことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS144)。一方、葉幅Wの代表値が基準値未満であれば、状態判別部57は農作物100の成長状態がまだ基準値に達していないことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS145)。ステップS142にて葉丈Hの代表値が基準値未満と判断された場合も状態判別部57はステップS145の処理に進む。ステップS144、S145の処理では、計測された葉丈H及び幅W、あるいはそれらの代表値も成長情報として通知されてよい。ステップS144、又はS145の処理が完了すると、状態判別部57は今回の処理結果をログとして記憶ユニット52に保存し(ステップS146)、その後に今回の成長状態判別処理を終了する。
なお、図16の基準値テーブルTBcでも品種ごとに葉丈H及び葉幅Wのそれぞれに単一の基準値が設定されたが、基準値テーブルTBcでも、一つの品種に対して葉丈H及び葉幅Wのそれぞれに、施肥の時期、収穫期といった種々の作業時期と対応付けられた複数の基準値が設定されてもよい。その場合、図17の処理では、葉丈H及び葉幅Wの代表値のそれぞれを複数の基準値と大小比較し、基準値ごとにその到達又は未達をモニタ54等に出力するものとしてもよい。
図18は、複数の成長方向の成長量を計測するためのスケールの他の例を示す。図18のスケール20Bは、上下方向に沿った第1標識部21Aと、その第1標識部21Aに対して直交する方向(左右方向)に延びるように設けられた第2標識部21Cとを含んでいる。つば部22及び埋込部23は図2のスケール20と同様である。また、第1標識部21Aは図13の第1標識部21Aと同様である。第2標識部21Cには、農作物100の葉部101の左右方向への葉幅を成長量として計測するための指標24Cが設けられている。指標24Cは、農作物100の葉部101の葉幅Wを左右方向における成長量として計測するためのものである。一例として、指標24Cも、図13の指標24Bと同様にスケール20の中心線(埋込部23の中心線である。)からの距離を互いに区別可能な文字群(ここではアルファベットA、B、…Lである。)で示すようにして設けられている。ただし、指標24Cも指標24Aと同様に距離を示す数値群で構成されてもよい。スケール20Bも、第2標識部21Cが付加されている点を除いては、図2のスケール20と同一構成である。したがって、第2標識部21Cを図2のスケール20に対して着脱可能とし、第2標識部21Cの有無によりスケール20、20Bを使い分けるようにしてもよい。第2標識部21B、21Cのそれぞれを図2のスケール20に対して選択的に装着して、スケール20をスケール20A又はスケール20Bに選択的に変化させることも可能である。
図19は、スケール20Bの利用例を示している。スケール20Bも、葉丈Hに加えて葉幅Wも考慮して成長状態を判断すべきタイプの農作物100の計測に利用される。そのようなタイプの農作物として、図19では葉菜類の一種であって、しかも葉部101が結球するタイプの農作物100の一例としてキャベツが示されている。図14の例と同様に、スケール20Bを用いた場合にも、第1標識部21Aの指標24Aを利用して葉部101の葉丈Hを計測し、かつ第2標識部21Cの指標24Cを利用して葉部101の葉幅Wを計測することができる。しかも、第2標識部21Cは比較的低い位置でかつ水平方向に延ばされているので、キャベツのように葉丈Hに比して葉幅Wが大きく広がるタイプの農作物100に対しては、スケール20Bを用いることにより葉丈H及び葉幅Wを好適に計測することができる。なお、スケール20Bを用いる場合も、スケール20Bをカメラ3から見て監視対象の農作物100の背後に合わせて配置することが望ましい。
ところで、キャベツのように結球部を有する農作物100に関しては、葉丈H、及び葉幅Wのみでは成長状態を正しく判断できない場合がある。例えば、図20に示したように葉部101の成長と、結球部102(図19参照)の成長との間に時間的なずれがあり、葉部101の成長がほぼ止まった時期D1の後も結球部102が成長を続け、結球部102の成長がほぼ止まった時期D2又はそれ以降に収穫期を迎えるタイプの農作物100が存在する。このようなタイプの農作物100に関して、少なくとも結球部102の成長状態を判別するためには、まず、葉丈H及び葉幅Wの計測値を用いて葉部101の成長を監視し、その成長がほぼ止まった時期D1を起点とした経過時間を取得することにより結球部102の成長状態を判別することが必要である。
図21は、そのような結球部102を有する農作物100の成長状態として、収穫期を迎えたか否かを判別するために用いられる基準値テーブルTBdの一例を示している。基準値テーブルTBdは、図16に示した基準値テーブルTBcに対して収穫期を判別するための経過時間、すなわち図20の時期D1、D2の時間差の基準値を農作物100の品種ごとに追加して記述したテーブルであり、参照情報の一例として参照データDrに保存される。このような基準値テーブルTBdを用いる場合には、図9、図11、図12、図15又は図17の処理に代えて、図22に示した成長状態判別処理を制御ユニット51に実行させてもよい。
図22の成長状態判別処理において、画像データDiの取得から葉丈H及び葉幅Wのそれぞれの代表値を基準値と比較するまでの処理は図17と同様でよい(ステップS101〜S103、S131、S132、S141〜S143)。ステップS143にて、葉幅Wの代表値が基準値以上と判断された場合、状態判別部57は、監視対象の農作物100に関して基準日時が記録されているか否かを判別する(ステップS151)。基準日時は、葉部101の成長がほぼ止まったと判断される日時であって、図20の時期D1に相当する。つまり、葉丈H及び葉幅Wのそれぞれの基準値は、時期D1に到達したと推定し得る値に設定される。基準日時は、例えば、処理のログの一部として記憶ユニット52の参照データDr(図6)に記録されてよい。
基準日時が記録されていない場合、状態判別部57は今回の画像データDiの撮影日時を基準日時として参照データDrに記録する(ステップS152)。その後、状態判別部57は、基準日時からの経過時間と基準値テーブルTBdに記録されている経過時間の基準値とを比較して、収穫期に到達しているか否かを判別する(ステップS153)。なお、ステップS151にて既に基準日時が記録されていた場合にはステップS152がスキップされてステップS153へと処理が進められる。
ステップS153にて経過時間が基準値以上であれば、状態判別部57は農作物100が収穫期を迎えていることを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS154)。一方、経過時間が基準値未満であれば、状態判別部57は農作物100が収穫期にまだ達していないことを成長情報の少なくとも一部としてモニタ54等を介してユーザに通知する(ステップS155)。ステップS142にて葉丈Hの代表値が基準値未満と判断された場合、又はステップS143で葉幅Wの代表値が基準値未満と判断された場合も状態判別部57はステップS155の処理に進む。ステップS154、S155の処理では、計測された葉丈H及び幅W、さらには基準日時からの経過時間も成長情報として通知されてよい。ステップS154、又はS155の処理が完了すると、状態判別部57は今回の処理結果をログとして記憶ユニット52に保存し(ステップS156)、その後に今回の成長状態判別処理を終了する。
図22の処理では、状態判別部57にて農作物100が収穫期を迎えているか否かを判別したが、その判断を省略して時期D1からの経過時間を成長情報の少なくとも一部として出力するものとしてもよい。例えば、図22において、ステップS153〜S155の処理に代えて、ステップS152にて記録された基準日時からの経過時間を状態判別部57にて判別し、その判別結果をモニタ54等に出力させてもよい。
以上に説明したように、本形態の成長監視システム1では、スケール20、20A、20Bを利用して農作物100の葉部101の葉丈H、あるいは葉幅Wが成長量として計測され、得られた計測値に基づいて、農作物100の葉長L、葉丈H、葉幅Wが成長状態を示す成長情報として出力され、あるいは葉丈H等に基づいて農作物100が所定の状態まで成長したか否かを判別した結果が成長情報として出力される。さらに、葉長テーブルTBa、基準値テーブルTBb、TBc、TBdといった参照情報が参照されることにより、葉丈Hや葉幅Wの計測値から農作物100の成長状態を適宜の態様で判別することが可能である。スケール20、20A、20Bを利用して得られる葉丈H等の成長量の計測値と、計測値に基づいて生成される成長情報との関係は適宜に設定が可能である。上記の形態から明らかなように、成長量の計測値それ自体を示す情報が成長情報として生成されて出力されてもよいし、成長量の計測値を、成長状態の判別に利用される他の物理量に換算し、その換算値を示す情報が成長情報として生成され、出力されてもよい。さらに、成長量の計測値に基づいて、例えば収穫期等の所定の段階まで農作物が成長したか否かが判別され、その判別結果を示す情報が成長情報として生成され、出力されてもよい。
上記の形態では、葉長L等の成長情報をモニタ54に出力してユーザに提示するものとしたが、成長情報はプリンタその他の各種の出力手段に対して出力されてよい。成長情報の出力先は例えばサーバ4等のPC5以外の装置類であってもよい。例えば、農作物の生産から収穫、あるいは出荷までに必要な各種の工程を管理するための生産管理システムに本形態の成長監視システム1を接続し、その生産管理システムに対してPC5から成長情報を出力することにより、生産管理システムにおける生産管理の入力情報として成長情報を提供してもよい。
上記の形態では、参照情報として葉長テーブルTBa、基準値テーブルTBb、TBc、TBdを例示したが、参照情報はこれらに限らず、成長状態を判別するために有用な各種の情報が参照情報として利用されてよい。例えば、収穫期を判別するために日照時間、気温、湿度といった生育環境の情報が必要な場合には、それらの情報を参照情報として取得して成長状態の判別に利用してよい。それらの情報は、例えばインターネットの情報配信サービス等を利用して取得されてもよい。基準値テーブルTBb、TBc、TBdのように、予め判定の基準となる値を保持した情報を参照情報として用いる場合、その基準値等はユーザが適宜に設定可能とされてもよい。
上記の形態では、単一の成長方向の成長量を計測するための基準標識としてスケール20を、複数方向の成長量を計測するための基準標識としてスケール20A、20Bをそれぞれ例示したが、基準標識は適宜の変形が可能である。例えば、図13又は図18のスケール20A、20Bにおいて、葉丈計測用の指標24Aと葉幅計測用の指標24B、24Cとを共通の平板上に設けてもよい。三方向以上の成長方向に沿って指標が設けられてもよい。基準標識の利用に関しても、例えば複数方向に沿って指標が設けられた基準標識を使用して、成長量の計測対象の方向を適宜に選択するようにしてもよい。例えば、図18のスケール20Bでも、第1標識部21Aの指標24Aを利用して葉丈Hのみを計測するようにしてもよい。
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する構成要素を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の一態様に係る農作物の成長監視システム(1)は、圃場(2)にて栽培中の農作物(100)の成長状態を監視するための成長監視システムであって、前記農作物の葉部(101)に沿うようにして前記圃場に設置され、前記葉部の成長量(一例として葉丈H、又は葉長W)を計測するための指標(24;24A,24B;24A、24C)が設けられた少なくとも一つの基準標識(20;20A;20B)と、前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する撮像手段(3)と、前記撮像手段が取得した画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する情報処理手段(56、57)と、を備えたものである。
本発明の一態様に係る農作物の成長監視方法は、圃場(2)にて栽培中の農作物(100)の成長状態を監視するための成長監視方法であって、前記農作物の葉部(101)の成長量(一例として葉丈H、又は葉長W)を計測するための指標(24;24A,24B;24A、24C)が設けられた少なくとも一つの基準標識(20;20A;20B)を、前記葉部に沿うようにして前記圃場に設置する手順と、前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する手順と、取得された画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する手順と、を含んだものである。
上記の態様によれば、農作物の葉部と基準標識の指標とを画像中に映し込むことにより、得られた画像から指標を基準として葉部の成長量を計測することができる。既知の基準標識の指標と葉部の像との対比から葉部がどの程度成長しているか、を判別すればよいので、一枚の葉や一つの実を識別してその形状等を分析する、といった高度な画像処理は不要であり、比較的簡素な処理で農作物の成長状態を判別することが可能である。
上記態様において、前記基準標識には、前記圃場の土壌(GD)中に埋め込まれる埋込部(23)と、前記土壌に対する前記埋込部の埋込深さを一定に設定するための設置基準部(22)とが設けられてもよい。さらに、前記設置基準部としてつば部(22)が設けられてもよい。これらの態様によれば、設置基準部を利用して、基準標識を設置する際の埋込部の埋込深さを一定に維持することができる。これにより、基準標識の設置に関するばらつきを抑えて成長量の計測精度を高めることが可能である。
前記基準標識の前記指標は、前記農作物の前記葉部における少なくとも一つの成長方向に沿って設けられてもよい。葉部に関して成長量の計測が必要な成長方向を定め、その成長方向に沿って指標を設けることにより、指標を目安として所望の成長量を計測し、得られた計測値に基づいて農作物の成長状態を判別することがことができる。
前記指標は、前記成長量として、前記葉部の丈(H)、及び幅(W)の少なくともいずれか一方を計測できるように設けられてもよい。これによれば、葉部の丈や幅から成長状態を判別し得る農作物に対して上記態様のシステム等を好適に用いることができる。
前記圃場には、複数の基準標識が互いに位置を変えて設置され、前記撮像手段は、各位置の基準標識を前記農作物とともに撮影した画像を取得するように設けられ、前記情報処理手段は、前記成長量を前記基準標識ごとに計測し、得られた複数の計測値に基づいて前記成長量の代表値を演算し、前記代表値に基づいて前記成長情報を生成してもよい。これによれば、複数箇所の農作物に関して成長量を計測し、得られた複数の計測値から代表値を演算して成長情報の生成に用いることができる。したがって、圃場内の位置に応じて成長量にばらつきが存在し、あるいは基準標識間で計測値の誤差が異なる場合でも、それらの影響を抑え、多数の農作物の成長状態を代表する成長情報を生成することが可能である。
前記複数の基準標識のそれぞれには、各基準標識を互いに区別するための識別標(25)がさらに設けられてもよい。これによれば、識別標を利用して複数の基準標識を相互に区別することができる。基準標識の識別標と圃場内の位置との関係を予め記録しておけば、撮像手段が取得した画像が圃場内のいずれの位置の基準標識に関して撮影された画像かを識別標にて判別することができる。
前記計測値に基づいて前記成長状態を判別するために必要な参照情報(TBa;TBB;TBc;TBd)を記憶する記憶手段(52)を備え、前記情報処理手段は、前記成長量の前記計測値と前記参照情報とに基づいて前記成長情報を生成してもよい。これによれば、基準標識を利用して得られた成長量の計測値のみならず、種々の参照情報を加味して農作物の成長状態を判別するための参照情報を生成し、出力することが可能である。そのため、様々な農作物に対して上記態様のシステム等を適合させることができる。
1 成長監視システム
2 圃場
3 カメラ(撮像手段)
20、20A、20B スケール(基準標識)
22 つば部(設置基準部)
24A、24B、24C 指標
25 識別標
51 制御ユニット
52 記憶ユニット(記憶手段)
56 計測部(情報処理手段)
57 状態判別部(情報処理手段)
100 農作物
101 葉部
102 結球部
TBa 葉長テーブル(参照情報)
TBb、TBc、TBd 基準値テーブル(参照情報)

Claims (9)

  1. 圃場にて栽培中の農作物の成長状態を監視するための成長監視システムであって、
    前記農作物の葉部に沿うようにして前記圃場に設置され、前記葉部の成長量を計測するための指標が設けられた少なくとも一つの基準標識と、
    前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段が取得した画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する情報処理手段と、
    を備えた農作物の成長監視システム。
  2. 前記基準標識には、前記圃場の土壌中に埋め込まれる埋込部と、前記土壌に対する前記埋込部の埋込深さを一定に設定するための設置基準部とが設けられている請求項1に記載の成長監視システム。
  3. 前記設置基準部としてつば部が設けられている請求項2に記載の成長監視システム。
  4. 前記基準標識の前記指標は、前記農作物の前記葉部における少なくとも一つの成長方向に沿って設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の成長監視システム。
  5. 前記指標は、前記成長量として、前記葉部の丈、及び幅の少なくともいずれか一方を計測できるように設けられている請求項4に記載の成長監視システム。
  6. 前記圃場には、複数の基準標識が互いに位置を変えて設置され、
    前記撮像手段は、各位置の基準標識を前記農作物とともに撮影した画像を取得するように設けられ、
    前記情報処理手段は、前記成長量を前記基準標識ごとに計測し、得られた複数の計測値に基づいて前記成長量の代表値を演算し、前記代表値に基づいて前記成長情報を生成する請求項1〜5のいずれか一項に記載の成長監視システム。
  7. 前記複数の基準標識のそれぞれには、各基準標識を互いに区別するための識別標がさらに設けられている請求項6に記載の成長監視システム。
  8. 前記計測値に基づいて前記成長状態を判別するために必要な参照情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記情報処理手段は、前記成長量の前記計測値と前記参照情報とに基づいて前記成長情報を生成する請求項1〜7のいずれか一項に記載の成長監視システム。
  9. 圃場にて栽培中の農作物の成長状態を監視するための成長監視方法であって、
    前記農作物の葉部の成長量を計測するための指標が設けられた少なくとも一つの基準標識を、前記葉部に沿うようにして前記圃場に設置する手順と、
    前記農作物及び前記基準標識の前記指標を含んだ画像を取得する手順と、
    取得された画像に基づいて前記農作物の前記成長量を計測し、得られた計測値に基づいて前記成長状態を示す成長情報を生成し、出力する手順と、
    を含んだ農作物の成長監視方法。
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