JP2021058094A - 疲労感改善剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】疲労感や日中のストレスを改善し得る疲労感改善剤を提供すること。【解決手段】(A)成分:ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれか、(B)成分:ルテイン、及び(C)成分:カプサンチン、を含有する疲労感改善剤である。【選択図】なし

Description

本発明は、疲労感改善剤に関する。
近年、食品によりQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の改善が期待されており、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の制度が提案されている。
ドコサヘキサエン酸は、脳機能改善作用や、中性脂肪低減作用等で高い認知度のある機能性成分である。例えば、特許文献1には、ドコサヘキサエン酸とカプサンチンとルテインとゼアキサンチンを含有する、脳機能改善用内服組成物が開示されている。特許文献2には、ドコサヘキサエン酸とカプソルビンを含有する神経幹細胞活性化剤が開示されている。特許文献3には、カプソルビン、フコキサンチノール、ドコサヘキサエン酸とカプサンチン、又は、ドコサヘキサエン酸とカプサンチンとルテインとゼアキサンチンを有効成分とする神経幹細胞活性化剤が開示されている。特許文献4には、ドコサヘキサエン酸とカプサンチン、又は、ドコサヘキサエン酸とルテインとゼアキサンチンとカプサンチンを有効成分とするRAGE遺伝子発現抑制剤が開示されている。
特許文献1の脳機能改善用内服組成物は、判断、計算、記憶、理解、学習、思考、言語等の脳機能として、認知機能の改善を目的とする(段落0027参照)。特許文献2、3の神経幹細胞活性化剤は、神経幹細胞の分化を促進することにより、神経を再生して認知機能の予防、改善として利用を期待し得るものである(段落0040参照)。特許文献4のRAGE遺伝子発現抑制剤は、RAGE遺伝子の発現を抑制することにより、AGEsを介した不具合(加齢疾患等)を抑制するものである(段落0005、段落0041参照)。
特許第6375296号公報 特許第6178761号公報 特許第6357570号公報 特許第6408078号公報
ところで、起床時や日中の疲労感を改善する食品素材が注目されている。疲労感を改善することができれば、作業能率や作業効率の低下を抑制し得る。そのため、労働時間の短縮や、ストレス予防を期待し得るので、望ましい。
本発明の課題は、疲労感や日中のストレスを改善し得る疲労感改善剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれか、ルテイン、及びカプサンチン、を含有することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明者らは、下記の〔1〕〜〔4〕を提供する。
〔1〕(A)成分:ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれかと、(B)成分:ルテインと、(C)成分:カプサンチンと、を含有する疲労感改善剤。
〔2〕前記疲労感が、精神疲労に由来する上記〔1〕に記載の疲労感改善剤。
〔3〕前記疲労感が、日中のストレスに由来する上記〔1〕又は〔2〕に記載の疲労感改善剤。
〔4〕1日の摂取量が、前記(A)成分が、150〜1200mgであり、前記(B)成分が、1〜30mgであり、前記(C)成分が、1〜30mgである、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の疲労感改善剤。
本発明によれば、疲労感や日中のストレスを改善し得る疲労感改善剤を提供することができる。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、本発明の疲労感改善剤がソフトカプセル剤やハードカプセル剤等の形態である場合、各成分の含有量は、カプセル剤の内容物で算出する。
[1.用語]
「疲労」とは、作業能率や作業効率が統計的有意に低下した状態をいう。例えば、精神疲労、肉体疲労等が挙げられる。
「精神疲労」とは、頭脳活動や緊張(ストレス)状態の継続によって、交感神経有意な状態が継続することで生じる心の疲労をいう。
「肉体疲労」とは、過度な運動、トレーニングによって、糖がエネルギーとして消費されるなどして生じる身体的な疲労をいう。
「疲労感」とは、日中の活動によって生じる疲労感をいう。より詳細には、「疲労感」とは、頭脳活動や緊張(ストレス)状態の維持によって、日中に感じる精神疲労をいう。疲労感を改善することで、日中のストレスを緩和し、日中の活気や意欲の維持が可能となり、経時的に低下する日中のパフォーマンスを維持し得る。
[2.疲労感改善剤]
本発明の疲労感改善剤(以下、単に「組成物」ともいう)は、(A)成分:ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれかと、(B)成分:ルテインと、(C)成分:カプサンチンと、を含有する。
本発明者等は、上記の(A)成分〜(C)成分を全て含有することで、疲労感を改善し得るという新たな知見を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
Elizabeth J.Johnson et al.「Cognitive findings of an exploratory trial of docosahexaenoic acid and lutein supplementation in older women」、Nutritional Neuroscience、2008、Vol.11、No2、pp.75−83には、以下のことが示されている。
60〜80歳の健常な女性に、1日当たり、ドコサヘキサエン酸800mg((A)成分)、ルテイン12mg((B)成分)、ドコサヘキサエン酸800mg及びルテイン12mg((A)成分+(B)成分)、を4か月摂取させた。その結果、(A)成分、(B)成分、(A)成分+(B)成分、全ての場合において、疲労感改善には効果が無かった。一方で、Verbal fluencyテストでの、認知機能(言語流暢性)においては、(A)成分で改善効果、(B)成分及び(A)成分+(B)成分でより高い改善効果が有りという結果であり、これらより、脳機能に見られる結果と、疲労感に見られる結果は、異なる結果となることが示されている。
[2−1.(A)成分]
(A)成分は、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれかである。
ドコサヘキサエン酸(DHA、(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン酸)は、魚類などの動物、微生物(Schizochytrium属)等天然物由来でもよいし、人工的に製造したものでもよいし、遺伝子組み換えにより製造されたものでもよいし、市販品を用いてもよい。更に、様々な取得方法で得られる2種以上のDHAを組み合わせて用いてもよい。DHAは、薬理学的に許容される塩の形態であってもよい。
DHAは、遊離脂肪酸としてのDHAであってもよいし、その誘導体であってもよい。誘導体としては、トリグリセリド型DHA(TG−DHA)、リン脂質型DHAが例示される。トリグリセリド型DHAとは、トリグリセロールとDHAがエステル結合している化合物である。なおトリグリセリド型DHAにはトリグリセロール1分子あたり1分子以上の脂肪酸としてのDHAが結合することができる。トリグリセリド型DHAのうち、トリグリセロール1分子あたり2分子以上のDHAが結合しているトリグリセリド型DHAが望ましい。リン脂質型のDHAとは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン等のリン脂質にDHAが結合している化合物である。リン脂質型のDHAとしては、ホスファチジルコリン型DHA(PC−DHA)が好ましい。リン脂質型DHAのうち、リン脂質1分子あたり2分子以上のDHAが結合しているリン脂質型DHAが望ましい。リン脂質型DHAはトリグリセリド型DHAに比べ、生体吸収性、脳移行性及び酸化安定性が高いことが知られており、DHAのなかではリン脂質型DHAがより好ましい。
なお、エイコサペンタエン酸(EPA、(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン酸)についても、DHAと同様のことがいえる。
(A)成分がドコサヘキサエン酸である場合、(A)成分中のドコサヘキサエン酸の疲労感改善剤に対する含有量は特に限定されないが、下限値は10.0重量%以上が好ましく、20.0重量%以上がより好ましく、30.0重量%以上がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際(A)成分中のドコサヘキサエン酸の生理機能発揮が期待できる。上限値は55.0重量%以下が好ましく、45.0重量%以下がより好ましい。これにより、組成物の安定性が良好となり、各成分を生体内で均一に分散させることができる。
(A)成分中のドコサヘキサエン酸の含有量は、10.0〜55.0重量%が好ましく、20.0〜55.0重量%がより好ましく、30.0〜45.0重量%がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(A)成分中のドコサヘキサエン酸の生理機能発揮と、組成物の安定性及び生体内での均一な分散性の発揮が期待できる。
(A)成分がエイコサペンタエン酸である場合、(A)成分中のエイコサペンタエン酸の疲労感改善剤に対する含有量は特に限定されないが、下限値は1.0重量%以上が好ましく、3.0重量%以上がより好ましく、4.0重量%以上がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(A)成分中のエイコサペンタエン酸の生理機能発揮が期待できる。上限値は10.0重量%以下が好ましく、6.0重量%以下がより好ましい。これにより、組成物の安定性が良好となり、各成分を生体内で均一に分散させることができる。
(A)成分中のエイコサペンタエン酸の含有量は、1.0〜10.0重量%が好ましく、3.0〜10.0重量%がより好ましく、4.0〜6.0重量%がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(A)成分中のエイコサペンタエン酸の生理機能発揮と、組成物の安定性及び生体内での均一な分散性の発揮が期待できる。
(A)成分中のドコサヘキサエン酸の一日摂取量は特に限定されないが、ヒトを対象とする場合、133.3mg/日以上が好ましく、266.7mg/日以上がより好ましく、400.0mg/日以上がさらに好ましい。これにより、(A)成分中のドコサヘキサエン酸の生理機能発揮が期待できる。上限は、1066.7mg/日以下が好ましく、888.9mg/日以下がより好ましく、800.0mg/日以下がさらに好ましい。これにより、服用性が良好となる。
(A)成分中のエイコサペンタエン酸の一日摂取量は特に限定されないが、ヒトを対象とする場合、16.7mg/日以上が好ましく、33.3mg/日以上がより好ましく、50.0mg/日以上がさらに好ましい。これにより、(A)成分中のエイコサペンタエン酸の生理機能発揮が期待できる。上限は、133.3mg/日以下が好ましく、111.1mg/日以下がより好ましく、100.0mg/日以下がさらに好ましい。これにより、服用性が良好となる。
[2−2.(B)成分]
(B)成分は、ルテインである。
ルテイン(β,ε−カロテン−3,3’−ジオール)は、高等植物(ホウレンソウ、ケール、コマツナ等)の葉緑体等の天然物に含まれるものが多いが、これに限定されず、有機合成、遺伝子組み換えにより得られるものでもよい。ルテインは、フリー体(脂肪酸とエステル形成していないルテイン)、誘導体、及び薬理学的に許容される塩の形態のいずれでもよく、トランス体及びシス体のいずれでもよい。誘導体としては、ルテインのエステル体(例、モノエステル体、ジエステル体)が挙げられる。生理機能発揮のためには、フリー体がより好ましい。(B)成分としてのルテインは、これらのうち1種単独でもよいし、2種以上でもよい。
(B)成分の疲労感改善剤に対する含有量は特に限定されないが、下限値は0.10重量%以上が好ましく、0.30重量%以上がより好ましく、0.50重量%以上がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(B)成分の生理機能発揮が期待できる。上限値は3.5重量%以下が好ましく、1.5重量%以下がより好ましい。これにより、組成物の安定性が良好となり、また、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能を高めることができる。
(B)成分の含有量は、0.10〜3.5重量%が好ましく、0.30〜3.5重量%がより好ましく、0.50〜1.5重量%がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(B)成分の生理機能発揮と組成物の安定性が良好となり、また、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能を高めることができる。
(B)成分の一日摂取量は特に限定されないが、ヒトを対象とする場合、1.0mg/日以上が好ましく、3.0mg/日以上がより好ましく、5.0mg/日以上が好ましい。これにより、(B)成分の生理機能発揮が期待できる。上限は、30.0mg/日以下が好ましく、20.0mg/日以下がより好ましく、15.0mg/日以下がさらに好ましい。これにより、組成物の安定性が良好となり、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能を高めることができる。
[2−3.(C)成分]
(C)成分は、カプサンチンである。
カプサンチン(all−trans−カプサンチン、(3R,3’S,5’R)−3,3’−ジヒドロキシ−β,κ−カロテン−6’−オン、(3R,3’S)−3,3’−ジヒドロキシ−β,κ−カロテン−6’−オン)は、パプリカ、トウガラシ等の天然物由来であってもよく、人工的に製造されたものでもよく、遺伝子組み換えにより製造されたものでもよく、市販品を用いてもよい。カプサンチンは、フリー体(脂肪酸とエステル形成していないカプサンチン)、誘導体、及び薬理学的に許容される塩の形態のいずれでもよく、トランス体及びシス体のいずれでもよい。誘導体としては、カプサンチンのエステル体(例、モノエステル体、ジエステル体)が挙げられる。生理機能発揮のためには、フリー体がより好ましい。(C)成分としてのカプサンチンは、これらのうち1種単独でもよいし、2種以上でもよい。
(C)成分の疲労感改善剤に対する含有量は特に限定されないが、下限値は0.10重量%以上が好ましく、0.30重量%以上がより好ましく、0.50重量%以上がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際(C)成分の生理機能発揮が期待できる。上限値は3.5重量%以下が好ましく、1.5重量%以下がより好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(C)成分の生理機能発揮と組成物の安定性が良好となり、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能を高めることができる。
(C)成分の含有量は、0.10〜3.5重量%が好ましく、0.30〜3.5重量%がより好ましく、0.50〜1.5重量%がさらに好ましい。これにより、組成物を生体に投与した際、(C)成分の生理機能発揮と組成物の安定性が良好となり、また、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能を高めることができる。
(C)成分の一日摂取量は特に限定されないが、ヒトを対象とする場合、1.0mg/日以上が好ましく、3.0mg/日以上がより好ましく、5.0mg/日以上が好ましい。これにより、(C)成分の生理機能発揮が期待できる。上限は、30.0mg/日以下が好ましく、20.0mg/日以下がより好ましく、15.0mg/日以下がさらに好ましい。これにより、組成物の安定性が良好となり、(A)成分が低用量であっても、(A)成分の生理機能が発揮できる。
本発明の疲労感改善剤において、(A)成分〜(C)成分の総量に対する(A)成分〜(C)成分の含有割合((A)成分/(B)成分/(C)成分)は、94.0〜99.0重量%/0.10〜3.0重量%/0.10〜3.0重量%が好ましく、96.0〜98.5重量%/0.50〜2.0重量%/0.50〜2.0重量%がより好ましく、96.0〜98.0重量%/1.0〜2.0重量%/1.0〜2.0重量%がさらに好ましい。
[2−4.任意成分]
本発明の疲労感改善剤は、本発明の効果を損なわない限り、任意成分を含有してもよい。任意成分は、薬理学的に許容される成分であればよく、一例としては、主に貯蔵及び流通における安定性を確保する成分(例えば、保存安定剤)が挙げられる。任意成分のその他の例として、目的の最終製品(例えば、飲食品、医薬品、医薬部外品)を構成する諸成分から選ばれる1又は2種類以上の成分(好ましくは1〜3種類程度、より好ましくは1種類程度)を含有していてもよい。
薬理学的に許容される任意成分は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、着色剤、発色剤、矯味剤、着香剤、酸化防止剤、防腐剤、呈味剤、酸味剤、甘味剤、強化剤、ビタミン剤、膨張剤、増粘剤、界面活性剤の中から、製剤に必要な諸特性(例えば、製剤安定性)を損なわないものであって、最終製品(例えば、医薬品、医薬部外品、飲食品)の剤形に応じたものを1種又は2種以上選択することができる。また、薬理学的に許容される任意成分は、一酸化窒素産生抑制効果を有する他の成分であってもよく、アラキドン酸等のω6系脂肪酸;ゼアキサンチン、β−カロテン、β−クリプトキサンチン、カプソルビン等のカロテノイド;ビタミンE等の脂溶性ビタミン等であってもよい。
賦形剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース及びその薬理学的に許容される誘導体:ポリビニルピロリドン、部分けん化ポリビニルアルコール等の合成高分子;ゼラチン、アラビアゴム末、プルラン、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム等の多糖類;エタノール、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、プロパノール、2−ペンタノール、2−メチルブタノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブテノール、1−ペンテン−3−オール等の低級アルコール類;水添ナタネ油アルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ラノリンアルコール、オクチルドデカノール、その他の脂肪族高級アルコール等の高級アルコール類;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、部分α化デンプン、α化デンプン等のスターチ及びその薬理学的に許容される誘導体;乳糖、果糖、ブドウ糖、白糖、トレハロース、パラチノース、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、還元パラチノース、粉末還元麦芽糖水飴、マルチトールなどの糖類及び糖アルコール類;プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;軽質無水ケイ酸、微粒酸化ケイ素、微粒二酸化ケイ素、酸化チタン、水酸化アルミニウムゲル等の無機賦形剤が挙げられる。
疲労感改善剤全量に対する賦形剤の含有量の下限値は、0.01重量%以上が好ましい。また、上限値は、70重量%以下が好ましい。
乳化剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、クエン酸三エチル、カゼインナトリウム、サポニン等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、カラメル色素、ウコン色素、オレンジ色素、カカオ色素、トウガラシ色素、マリーゴールド色素、酸化鉄(III)、二酸化チタン、ベニバナ色素、クチナシ色素、銅クロロフィル色素が挙げられる。
[2−5.疲労感改善剤の調製方法]
疲労感改善剤の調製方法の一例を記載する。まず、(A)成分〜(C)成分、並びに任意成分を室温で又は加温しながら混合する。なお、各成分のいずれかが固体である場合、加温することが好ましい。これにより、速やかに、かつ、均一に溶解し得る。
加温は、通常、40℃以上、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上で行う。上限は、通常、100℃以下、好ましくは90℃以下、より好ましくは80℃以下で行う。従って、加温は、通常、40〜100℃、好ましくは50〜90℃、より好ましくは55〜80℃で行う。
混合は、均一になるように行うことが好ましく、必要に応じて撹拌する。混合(撹拌混合)は、機械的に行うことが好ましい。装置としては特に限定はないが、スリーワンモーター(攪拌機)、卓上ホモミキサー、高圧ホモジナイザー等が挙げられる。但し、構成成分を均一にできる限り、卓上ホモミキサーや高圧ホモジナイザーのような強力な機械力をかける必要はない。
加熱して混合する場合、加熱しつつ固体成分を混合し、完全に固体成分を溶解した後に冷却する。
冷却温度は、加温の温度にもよるが、通常、70℃以下、好ましくは60℃以下、より好ましくは40℃以下である。下限は、通常、20℃以上、好ましくは22℃以上、より好ましくは25℃以上である。従って、冷却温度は、通常、20〜70℃、好ましくは22〜60℃、より好ましくは25〜40℃である。
冷却工程では、疲労感改善剤を増粘させる。冷却工程では、疲労感改善剤が均一になるよう、必要に応じて撹拌する。
その後、80メッシュ(目開き180μm)の篩に通し、凝集物を崩すことにより、疲労感改善剤を調製し得る。
[2−6.疲労感改善剤の一実施態様]
本発明の疲労感改善剤は、疲労感改善剤を含む、食品組成物、医薬、医薬部外品等として利用できる。食品組成物としては、例えば、飲料(清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、粉末飲料、果実飲料、乳飲料、ゼリー飲料等)、菓子類(クッキー、ケーキ、ガム、キャンディー、タブレット、グミ、饅頭、羊羹、プリン、ゼリー、アイスクリーム、シャーベット等)、水産加工品(かまぼこ、ちくわ、はんぺん等)、畜産加工品(ハンバーグ、ハム、ソーセージ、ウィンナー、チーズ、バター、ヨーグルト、生クリーム、マーガリン、発酵乳等)、スープ(粉末状スープ、液状スープ等)、主食類(ご飯類、麺(乾麺、生麺)、パン、シリアル等)、調味料(マヨネーズ、ショートニング、ドレッシング、ソース、たれ、しょうゆ等)が挙げられる。
[2−7.剤形]
本発明の疲労感改善剤の剤形としては、例えば、液状(液剤)、シロップ状(シロップ剤)、錠剤(錠剤、タブレット)、カプセル状(ソフトカプセル剤、ハードカプセル剤)、粉末状(顆粒、細粒)、固形状、半液体状、クリーム状、ペースト状が挙げられる。中でも、本発明の疲労感改善剤は、ソフトカプセル剤又はハードカプセル剤であることが好ましい。
[2−8.対象]
本発明の疲労感改善剤の投与対象は、ヒトを含む動物であればよく、通常はヒトであるが、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ブタ、サル等の哺乳類)であってもよい。
また、本発明の疲労感改善剤は、脳機能改善効果も奏する。そのため、本発明の疲労感改善剤は、疲労感の改善効果に加えて、脳機能改善効果もある。従って、本発明の疲労感改善剤の各成分を含有する組成物は、疲労感の改善に加えて、脳機能の改善にも資するペット用組成物とし得る。
[2−9.摂取期間]
本発明の疲労感改善剤の摂取期間は、摂取量、対象、疲労感の程度等にもよるため特に限定されないが、通常は7日以上であり、好ましくは14日以上であり、より好ましくは21日以上である。
[3.製造方法]
疲労感改善剤の製造方法は、特に限定されず、剤形及び用途に基づき常法に従えばよい。一例として、剤形がソフトカプセル剤である場合の製造方法を以下に示す。
先ず、[2−5.疲労感改善剤の調製方法]に記載した方法で疲労感改善剤を調製する。次に、調製した疲労感改善剤を皮膜基材に充填する。充填の方法としては、例えば、平板法、ロータリーダイ法が挙げられる。ロータリーダイ法を例にし、メディシンタンク、ゼラチンメルティングタンクを備え、ダイロールをセット可能な充填機及びタンブラードライヤーを用いた場合を以下に説明する。
調製した疲労感改善剤を、メディシンタンクに入れ、充填機の所定の位置にセットする。メディシンタンクに入れる前に、必要に応じて内容液のエマルジョン化、サスペンジョン化等の前処理を行ってもよい。
ゼラチンメルティングタンクに、皮膜基材(例えば、ゼラチン、デンプン等の高分子)、必要に応じて可塑剤(例えば、グリセリン、ソルビトール)及び精製水等を加え、加温溶解(例えば、約80℃)後、脱泡操作を同タンクで行い、粘度を調整して皮膜原液とする。皮膜原液を、フィルトレーションをしながら小分けタンク(通常、加温(50〜55℃))に移しかえ、充填機の所定の位置にセットする。
調合された皮膜及び疲労感改善剤を、充填機の所定の位置にセットし、所定のダイロールをセットした充填機でソフトカプセルを成形する。充填室の温度は、通常、20〜30℃に調整される。充填室の相対湿度は通常、30〜50%に維持される。成形直後のソフトカプセルを、充填機に連結されたタンブラードライヤーに送り込み、回転させつつ室内条件と同様のクリーンエアーで、形の一時固定及び皮膜中の水分の一時乾燥を行う(通常、約1〜4時間)。
充填成形し、一時乾燥したソフトカプセルを、タンブラードライヤーに移して乾燥する。乾燥の際の温度は、通常、20〜30℃であり、相対湿度30〜50%である。乾燥時間は、通常、24〜48時間である。乾燥は、例えば、充填時の含水率30〜40%の場合、6〜8%に低下するまで行う。
乾燥後のソフトカプセルは、必要に応じて、タンブラーで2分〜1時間の磨きをかけて仕上げてもよい。
[4.利用可能性]
本発明の疲労感改善剤は、健康食品、機能性食品、栄養補助食品(サプリメント)、特定保健用食品、医療用食品、病者用食品、乳児用食品、介護用食品、高齢者用食品等の食品、医薬品又は医薬部外品として利用することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を好適に説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。なお、物性値等の測定方法は、別途記載がない限り、上記に記載した測定方法である。
(実施例1:高用量組成)
まず、ソフトカプセル剤の内容物を調製した。より詳細には、ドコサヘキサエン酸を49.1重量%、エイコサペンタエン酸を6.2量%含有する魚油(マルハニチロ製、「DHA−55」)271.6mgと、サフラワー油1.5mg中にグリセリン脂肪酸エステルA(理研ビタミン製、「エマックスBW−36」)15.0mg、グリセリン脂肪酸エステルB(太陽化学製、「サンソフトNo.641D」)7.7mg、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(日油製、「ウィルサーフTF−80」)6.1mgを加え、40℃以上で加温して、溶解・混合した。その後、40℃以下まで冷却した。この液に、ルテインを22.1重量%含有するルテイン原料(カトラ製、「ルテイン20%サスペンジョン」)9.0mgと、カプサンチンを21.6重量%含有するカプサンチン原料(カトラ製、「パプリカエクストラクト20%−L」)9.1mgを加え、混合して、ソフトカプセル剤の内容液を調製した。
次に得られた内容液を皮膜基材に充填した。皮膜基材としては、ゼラチンにグリセリン、カラメル色素等を混合した皮膜を使用した。皮膜及び内容物を充填機の所定の位置にセットし、所定のダイロールをセットした充填機でカプセルを成型した。成型後のカプセルをタンブラードライヤーで乾燥して、ソフトカプセル剤型の疲労感改善剤を製造した。
(実施例2:低用量組成)
まず、ソフトカプセル剤の内容物を調製した。より詳細には、ドコサヘキサエン酸を49.1重量%、エイコサペンタエン酸を6.2重量%含有する魚油(マルハニチロ製、「DHA−55」)166.2mgと、サフラワー油27.5mg中にグリセリン脂肪酸エステルA(理研ビタミン製、「エマックスBW−36」)10.6mg、グリセリン脂肪酸エステルB(太陽化学製、「サンソフトNo.641D」)5.4mg、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(日油製、「ウィルサーフTF−80」)4.3mgを加え、40℃以上で加温して、溶解・混合した。その後、40℃以下まで冷却した。この液に、ルテインを22.1重量%含有するルテイン原料(カトラ製、「ルテイン20%サスペンジョン」)5.5mgと、カプサンチンを21.6重量%含有するカプサンチン原料(カトラ製、「パプリカエクストラクト20%−L」)5.6mgを加え、混合して、ソフトカプセル剤の内容液を得た。
次に得られた内容液を皮膜基材に充填した。皮膜基材としては、ゼラチンにグリセリン、カラメル色素等を混合した皮膜を使用した。皮膜及び内容物を充填機の所定の位置にセットし、所定のダイロールをセットした充填機でカプセルを成型した。成型後のカプセルをタンブラードライヤー等で乾燥することで、ソフトカプセル剤型の疲労感改善剤を製造した。
表1に、実施例1及び2で使用した原料や成分を示す。
Figure 2021058094
<評価>
35〜60歳の健常な男女勤労者(フルタイム)8名をAとBの2群に分けた(各N=4)。摂取期間4週間(ウォッシュアウト期間2週間)の二重盲検クロスオーバー試験で、介入1週間毎の日中の疲労感等の表3に記載の項目をVASで評価した。
VASアンケートは、摂取開始日から1週間毎に火曜日〜木曜日の14時〜17時の時間帯で評価した。
VASは主観評価のアンケートで、被験者は両端にネガティブとポジティブの内容が記載された間隔10cmの長さの線に対し、自身の特定の期間での状態を線で印をつけて行う試験である。
A群は、実施例1で調製したDHA、EPA、ルテイン、カプサンチンを含有するソフトカプセル剤(DHA/EPA/ルテイン/カプサンチン=800/100/12/12 mg/日、OVAL No.5.5の粒を6粒)を4週間摂取させ、2週間のウォッシュアウト後、プラセボ食品(サフラワー油等を含む、OVAL No.5.5の粒を6粒)を4週間摂取させた。
B群は、プラセボ食品を4週間摂取させ、2週間のウォッシュアウト後、実施例1で調製したDHA、EPA、ルテイン、カプサンチンを含有するソフトカプセル剤(DHA/ルテイン/カプサンチン=800/12/12 mg/日、OVAL No.5.5の粒を6粒)を4週間摂取させた。
結果を表2に示す。
Figure 2021058094
表2から明らかなように、本発明の疲労感改善剤を4週間摂取すると、日中の疲れ及び日中のストレスが改善されたことがわかる。
(処方例)
処方例を以下の表3に示す。なお、表3中、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、ルテイン、カプサンチンの数字は、1日当たりの摂取量の数字であり、単位はmgである。
Figure 2021058094

Claims (4)

  1. (A)成分:ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の少なくともいずれかと、
    (B)成分:ルテインと、
    (C)成分:カプサンチンと、を含有する疲労感改善剤。
  2. 前記疲労感が、精神疲労に由来する請求項1に記載の疲労感改善剤。
  3. 前記疲労感が、日中のストレスに由来する請求項1又は2に記載の疲労感改善剤。
  4. 1日の摂取量が、
    前記(A)成分が、150〜1200mgであり、
    前記(B)成分が、1〜30mgであり、
    前記(C)成分が、1〜30mgである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の疲労感改善剤。
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